JP4816608B2 - 光学装置 - Google Patents

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Description

この発明は光学装置に関する。特に、プロジェクター装置に使われる光学装置に関する。
プロジェクター装置は、一般に、液晶(LCD)パネルを使う方式とDLPを使う方式が存在する。
LCDパネルを使う方式は、1枚式と3枚式があるが、いずれの方式であっても、光源からの放射光を3色(RGB)に分離して、LCDパネルにおいて画像情報に対応させた光を透過調整して、その後、パネルを透過した3色を合成させてスクリーン上に投射させる方式である。
一方、DLP(登録商標)を使う方式は、光源からの放射光をRGBの領域が分割形成された回転フィルターを介して、空間変調素子(光変調デバイスともいい、具体的にはDMD素子などをいう)などを時分割で照射し、このDMD素子で特定の光を反射させてスクリーンに照射するものである。DMD素子とは、1画素ごとに小さな鏡を数百万個敷き詰めたものであって、一つ一つの小さな鏡の向きを制御することで光の投射が制御される。
DLP方式は、LCD方式に比較して、光学系が簡易であるとともに3枚ものLCDパネルを使う必要がないことから装置全体が小型簡易化するメリットがある。
一方、プロジェクター装置の光源は、高い水銀蒸気圧の高圧放電ランプが使用される。水銀蒸気圧を高くすることで、可視波長域の光を高い出力で得るからである。
また、この放電ランプ(以下、単に「ランプ」ともいう)は、スクリーンに投射される画像を明るくするために、回転楕円面形状の凹面反射鏡(略お椀型)の中に組み込まれる。凹面反射鏡を使うことで、ランプからの放射光を、限られた面積のスクリーンに効率よく収束できる。
近年、特に、プレゼンテーション用途に使われるプロジェクター装置などでは、出先で使う場合が多く、このため、容易に持ち運びできるという意味で装置の小型・軽量化が強く求められている。
そして、プロジェクター装置に対して小型化が要求されると、当然に、プロジェクター装置の中に組み込まれる光学装置(放電ランプや凹面反射鏡)も小型化が要求される。
そして、当然ではあるが、このような寸法上、形状上の制約を受けたとしても、ランプの放射光の利用効率は高めなければならない。
図10は、光の利用効率を高めるために工夫された反射鏡の構造を示す。
反射鏡200は、楕円面反射鏡部分210と球面反射鏡部分220が放射方向に前後するように構成される。具体的には、反射鏡200の前方開口側に楕円面反射鏡部分210が形成され、後方開口側、すなわち、頂部側に球面反射鏡220が形成される。
この構成では、ランプ100から反射鏡頂部側に向かって放射される光L1を、球面反射鏡部分220に反射させて、一旦、アーク方向に戻し(光L2)、その後、放電アークを通過して楕円面反射鏡部分210により(光L3)、前方開口に向かって反射できる(光L4)。
この構成は、楕円面のみの反射鏡を使う場合に比較すると、確かに、反射鏡の頂部近傍に放射あるいは反射した光を利用できるため、光の利用効率は向上させることができる。
しかし、電極の体積が大型化する場合などは、放電アークは放射される光(L1)が電極自身で遮ったり、あるいは、反射鏡200で反射した光(L2)が電極やその他のランプ構成部分で遮光されるという問題は依然として残る。
図11に示す構造は、例えば、特開平3−266824号や実開昭63−162320号に記載される。
特開平3−266824 実開昭63−162320 特開2002−298625
この発明が解決しようとする課題は、ランプの放射光を効率的に利用できるとともに、小型化の要請に適した光学装置を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明の光学装置は、放電容器内に一対の電極が対向するように配置されたショートアーク型放電ランプと、この放電ランプのアーク方向と光軸が一致する状態で当該放電ランプを取り囲むよう配置された凹面反射鏡よりなる。
(イ)そして、凹面反射鏡は、前方楕円面反射鏡部分、中央球面反射鏡部分および後方楕円面反射鏡部分から構成される。前方楕円面反射鏡部分と後方楕円面反射鏡部分は、ともに、少なくとも第一焦点が電極間において一致するとともに、当該凹面反射鏡の光放射方向に対して互いに前後する位置関係で構成される。また、中央球面反射鏡部分は、第一焦点を中心位置として、前方楕円面反射鏡部分と後方楕円面反射鏡部分の間に位置している。
(ロ)さらに、仮想接線VTLと光軸Zがなす角度αと、仮想直線VSLと光軸Zがなす角度βの関係がβ>αとなる。ここで、仮想接線VTLは電極間の中心位置A1から凹面反射鏡の頂部側に位置する電極E1の外表面に向けて形成される直線であり、仮想直線VSLは中央球面反射鏡部分と後方楕円面反射鏡部分の境界位置と中心位置A1で形成される直線である。
(ハ)さらに、凹面反射鏡の光放射方向と反対側に位置する電極E1の体積V(mm)と、定常点灯時のランプ電力(P)との関係が、0.07×EXP(0.014×P)<Vを満たす。
本願発明は、凹面反射鏡が、前方楕円面反射鏡部分、中央球面反射鏡部分および後方楕円面反射鏡部分より構成されるので、後方楕円面反射鏡部分で反射させた光を放電アークに戻すのではなく、前方開口に向けて反射させる。
さらに、電極間の中心位置A1から凹面反射鏡の頂部側に位置する電極の外表面に向けて形成される仮想接線VTLが、放電ランプの電極が伸びる方向との間で形成する角度αと、中央球面反射鏡部分と後方楕円面反射鏡部分の境界位置と中心位置A1で形成される仮想直線VSLと、放電ランプの電極が伸びる方向との間で形成される角度βとの関係が、β>αとなるので、後方楕円面反射鏡部分で反射すべき光が十分となるように頂部側に位置する電極の形状を規定している。
さらに、一対の電極のうち、凹面反射鏡の光放射方向と反対側に位置する電極の体積V(mm)と、定常点灯時のランプ電力(P)との関係が、0.07×EXP(0.014×P)<Vを満たすことで、頂部側に位置する電極の体積や形状規定を受けつつも、熱容量に耐えるだけの機能を有することができる。
図1は本発明に係る光学装置の全体の外観図を表す。
光学装置は、放電ランプ(以下、単に「ランプ」ともいう)10と凹面反射鏡(以下、単に「反射鏡」ともいう)20より構成される。ランプ10は一対の電極が発光部の中で対向配置している。反射鏡20は、ランプ10を取り囲むよう配設しており、ランプ10のアーク方向、すなわち、電極の先端同士を結ぶ方向と、反射鏡20の光軸Zが一致している。
ランプ10は、発光部11とその両端に封止部12(12a,12b)を有し、一方の封止部12aが反射鏡20の首部(頂部)24に取り付けられる。ランプ10と反射鏡20の固定は接着剤などを使うが、図示のように両者を直接取付けてもよいし、別部材として口金(レフベース)などを用い、ランプ10をレフベースに取り付けて、そのレフベースに反射鏡20に固定させてもよい。
反射鏡20は、全体が凹面形状(略おわん型)であって、前方に光放射用の前方開口M1と後方(頂部)にランプ10が貫通する頂部開口M2を有し、この前方開口M1から、前方楕円面反射鏡部分21、中央球面反射鏡部分22、後方楕円面反射鏡部分23、筒状の首部24が順に構成される。前方楕円面反射鏡部分21、中央球面反射鏡部分22、後方楕円面反射鏡部分23の3つの反射鏡部分において、ランプ10の放射光を反射して、前方開口M1から反射鏡外部に放射する。
具体的には、前方楕円面反射鏡部分21は、前端縁に、前方開口M1が形成された回転楕円面反射鏡よりなり、この前方楕円面反射鏡部分21の後方に連続した状態で、球面鏡よりなる中央球面反射鏡部分22が設けられており、この中央球面反射鏡部分22の後方に連続した状態で、回転楕円面反射鏡21よりなる後方楕円面反射鏡部分23が設けられる。
さらに、後方楕円面反射鏡部分23の後端縁に頂部開口M2が形成されて、この頂部開口M2を一方の開口とした首部24が連続して形成される。ランプ10の封止部12aは、頂部開口M2から入って、開口M3から突出するよう配置されるため、首部24の内径は封止部12aの外径よりも僅かに大きく、全体形状は略円筒形になっている。なお、首部24は、全域に外壁を有する円筒形状である必要はなく、一部に冷却用開口や接着剤注入用開口を備えてもよく、また、形状も円筒に限定されるわけではない。さらに、首部24は必須ではなく、放電ランプ10を外部機構で保持さえできれば、頂部開口M2だけであってもよい。
ここで、前方楕円面反射鏡部分21の第一焦点の位置と、中央球面反射鏡部分22の中心点の位置と、後方楕円面反射鏡部分23の第一焦点の位置は、いずれも、ランプ10の電極間に形成される。この位置は、もっとも好ましくは、アークが最も明るい位置(輝点)であるが、電極間のいずれかの位置であれば、必ずしも輝点に限定されるわけではなく、例えば、便宜的に電極間の中心位置に設定してもよい。後述するように電極間距離は2.0mm程度という小さいレベルだからである。
また、前方楕円面反射鏡部分21の第一焦点の位置と、中央球面反射鏡部分22の中心点の位置と、後方楕円面反射鏡部分23の第一焦点の位置は、光学的には、完全に一致することが最も好ましいが、実用上影響のない範囲であれば多少の位置ずれを生じてもよい。プロジェクター装置の光源として使うランプの電極間距離は2.0mm以下という小さいレベルであり、その範囲において、前方楕円面反射鏡部分21の第一焦点の位置と、中央球面反射鏡部分22の中心点の位置と、後方楕円面反射鏡部分23の第一焦点の位置が、ずれていても、実質的に、本発明の作用効果を奏するからである。従って、一対の電極間であって、アークが形成される領域内に、これら3つの位置が存在していれば、本発明では、実質的に3つの位置が一致しているといえる。
前方楕円面反射鏡部分21、中央球面反射鏡部分22、および、後方楕円面反射鏡部分23は、連続して形成されているため、前方楕円面反射鏡部分21の後端縁の開口径と中央球面反射鏡部分22の前端縁の開口径は同一であり、中央球面反射鏡部分22の後端縁の開口径と後方楕円面反射鏡部分23の前端縁の開口径は同一となる。
前方楕円面反射鏡部分21、中央球面反射鏡部分22、および、後方楕円面反射鏡部分23は、物理的に同一部材から全体を構成してもよいが、各反射鏡部分を独立に形成させて、あるいは、いずれか1つのみを独立に形成させて、それらを組み合わせた構成にもできる。
各反射鏡部分を構成する材料は、ランプからの放射光を反射することができれば、特に限定されるものではない。しかし、プロジェクター装置に使われるという意味では、耐熱性、耐強度性に優れた部材が好ましい。具体的には、硼珪酸ガラス、石英ガラスなどを基材とするものである。耐熱性が要求される理由は、ランプ点灯時、反射鏡は400℃程度の高温になるからである。また、耐強度性が要求される理由は、プロジェクター装置の内部に、他の電気部品や光学部品と密集させて配置する場合に形状変化しないことや、ランプが万一破損した場合に同様に破損させないためである。
各反射鏡部分の反射面は、上記耐熱性、耐強度性に優れた基材に、可視光領域の光を反射させるための反射膜が施される。反射膜は、アルミニウムやロジウムなどの金属蒸着膜、あるいは酸化シリコン(SiO2)と酸化チタン(TiO2)を適宜積層してなる多層膜を蒸着することによって形成される。なお、反射膜は、全体として、厚さ数μm程度の薄膜であるため、図では示していない。
さらに、反射鏡20は、例えば、アルミニウム、銅などの金属材料を使うこともできる。金属材料の場合は、素材そのものにより可視光を反射できる場合は、金属蒸着膜のような反射膜は必要としない。
図2は、図1の変形例であり、反射鏡20の前面開口M1に、光透過性の前面ガラス25を装着した構成を示す。前面ガラス25は、例えば、硼珪酸ガラスからなり、図のように、反射鏡20と、直接、接合させてもよいし、あるいは、前面ガラス25を枠部材に取り付けて、枠部材と反射鏡を接合してもよい。前面ガラス25を設けることで反射鏡20の内部を密閉構造にできる。この密閉構造により、万一、放電ランプ10が破損した場合などは破片の散乱を防止できる。さらに、前面ガラス25を取り付ける場合、反射鏡20の内部を完全に密閉構造とするのではなく、前面ガラス25と、反射鏡20の前方開口M1の間に冷却風用開口を設けることもできる。この冷却用開口は、例えば枠部材に設けたり、前方楕円面反射鏡部分21の一部に切り欠きとして設けることができる。
また、前面ガラスは、反射鏡20の前面開口M1に直接装着するのではなく、反射鏡の外部であって、プロジェクター装置やその他の取付部材に、実質的に前面ガラスに相当する部材が用意され、反射鏡20をこのようなプロジェクター装置や取付部材に装着した場合に、結果として、反射鏡の前面開口M1に前面ガラスが配置する構成でもよい。
一方、図1で示した構造のように、前面ガラス25が存在しない場合は、以下の利点を有する。すなわち、反射鏡20で反射された光は、その多くが、前面ガラス25を透過して前方に配置された光学素子に入射するが、極僅かに、前面ガラス25で再反射して、再び、ランプ10に対して照射する成分がある。この場合、光の利用効率が低下するばかりか、ランプを高温化させる要因になってしまう。
図3は、本発明に係る光学装置について、光の放射方向を説明するための構造を示す。説明の便宜上、ランプおよび反射鏡の構成要素を部分的に削除している。
前方楕円反射鏡部分21の第一焦点F121と、中央球面反射鏡部分22の中心点F122と、さらに、後方楕円反射鏡部分23の第一焦点F123は、いずれも、ランプ10の電極間の中心位置A1に一致している。
また、前方楕円面反射鏡部分21からの反射光、および、後方楕円面反射鏡部分23からの反射光の第二焦点は、ロッドレンズ30の入射面31の中心点A2に位置する。しかし、前方楕円面反射鏡部分21からの反射光、および、後方楕円面反射鏡部分23からの反射光が、ランプ自身で遮光されるなど、光学的に中心点A2に集光できない場合は、前方楕円面反射鏡部分21の第二焦点、あるいは、後方楕円面反射鏡部分23の第二焦点を、それぞれ、ロッドレンズ30の内部であって、光軸Zの延長線上の位置F23にしてもよい。このような第二焦点の位置は、ロッドレンズ30の入射面31の大きさや、反射鏡20の前方開口径、あるいはランプの封止部の寸法などによって決まる。
ランプの放射光は、反射鏡20で反射して、ロッドレンズ30に入射する。このうち、光L21は、前方楕円面反射鏡部分21で反射した光であり、中心点A2に向かって集光する。なお、反射鏡20は、前記したように回転面体であるため、図においては、便宜上、光軸Zより上方の一の光のみを例示しているが、実際は、光軸Zを中心に全方向に光が存在する。
ランプからの放射光のうち、光L22は、中央球面反射鏡部分22に向かって放射する光であり、中央球面反射鏡部分22で反射した後は、同じ光路を通って、再び、中心位置A1(F122)に戻る。そして、中心位置A1を通過した後は、前方楕円面反射鏡部分21で反射して、光L21と同じ進路を進む。つまり、中央球面反射鏡部分22は、位置A1を中心点とする球面であるため、反射光を全て位置点A1に戻す役割を担う。このように、前方楕円面反射鏡部分21の後方に中央球面反射鏡部分22を設けることの利点は、放射光の有効利用であり、仮に、前方楕円面反射鏡部分21のみで反射鏡を構成した場合は、中心位置A1で発生した光のうち、放射角度によっては、ロッドレンズ30の入射面31まで導くことができず、また、前方楕円面反射鏡部分21のみで中心位置A1で発生した光をすべてロッドレンズ30の入射面31まで導こうとするならば、反射鏡20の大きさ(径方向)が大きくなり、あるいは、反射鏡20の前方開口径を大きくするなど、寸法上の問題を生じさせる。この点については、前記した特許文献1あるいは特許文献2が参照される。また、中央球面反射鏡は必ずしも球面である必要はなく、ランプの相対する一対の電極間に光を反射させられれば良いため電極間に第1焦点、第2焦点を持つ楕円面でも、それに準じた凹面でも良い。
ランプからの放射光のうち、光L23は、後方楕円面反射鏡部分23で反射した光であり、中心点A2に向かって集光する。なお、図においては、前方楕円面反射鏡部分21の反射光を光軸Zより上方に記載し、後方楕円面反射鏡部分23の反射光を光軸Zより下方に記載しているが、これは図面上において光線の軌跡が複雑になるため、説明の便宜上、分けて記載しただけであり、何れの反射光も光軸Zを中心に全周囲方向に存在する。
ここで、後方楕円面反射鏡部分23を設けることの利点は、光の利用効率をより高めるためである。仮に、後方楕円面反射鏡部分23を設けることなく、球面反射鏡部分が首部まで形成された場合を考えると、アークからの放射光のうち、首部近傍(図3における位置232)に向かって放射された光(光軸Zとの角度が小さい光)が、球面反射鏡部分で反射されたとしても、その反射光は、ランプのガラス管による屈折の影響を受けて、アークに戻ることなく、電極などに衝突し、遮光されるからである。つまり、球面反射鏡部分を使っても、首部24の近傍で反射された光は、アーク方向に戻して、前方楕円反射鏡部分21まで良好に導くことができない。このため、球面反射鏡部分22の後方に、さらに、後方楕円面反射鏡部分23を設けて、当該後方楕円面反射鏡部分23に入射した光を、アークの方向ではなく、直接、中心点A2に向かって反射させている。
ここで、後方楕円面反射鏡部分23を中心点A2に集光させることが光学的に困難である場合、必ずしも中心点A2に集光させる必要はない。ロッドレンズ30の内部に第二焦点F2を形成してもよい。
このように、本願発明は、凹面反射鏡を前方楕円面反射鏡部分、中央球面反射鏡部分および後方楕円面反射鏡部分から構成させる点を第一の特徴とする。この構成により、凹面反射鏡が寸法的に小さくなったとしても、ランプの構成部材や構成部品で遮られることなく、放射光を良好に取り出すことが可能となる。
図4は、図1に示す光学装置の部分拡大図を示す。
角度αは、電極間の中心位置A1から反射鏡20の頂部側に位置する電極E1の外表面に向けて伸びる仮想接線VTL(virtual tangential line)が、光軸Zと交わる角度である。
角度βは、中央球面反射鏡部分22と後方楕円面反射鏡部分23の境界位置BL(boundary location)と中心位置A1を結ぶ仮想直線VSL(virtual straight line)が、光軸Zと交わる角度である。
ここで、角度βは角度αより大きくなければならない。角度αが角度βより大きい場合、アークから後方楕円反射鏡部分23に向かって直射する放射光がなくなってしまい、後方楕円反射鏡部分23の機能を活用できないからである。従って、電極E1は、角度βが角度αより大きくなるように形状設計しなければならない。なお、角度βと角度αの関係は、より好ましくは、角度β>角度α×1.5である。後方楕円反射鏡部分23の機能を十分に活用するためには角度βは角度αの1.5倍より大きいことが望ましいからである。また、後方楕円反射鏡部分23の後端縁部分232と中心位置A1を結ぶ直線が、光軸Zとなす角度が、角度αの最小値となる。数値例を示すと、角度αは30°、角度βは60°となる。
図5は電極形状と仮想接線VTLの変形例を示す。
(a)は電極先端に突起が形成された構造を示す。電極E1および電極E2はそれぞれ棒状部分Epと大径部Eaからなり、大径部Eaの先端には、それぞれ突起p1およびp2が形成される。この場合、中心位置A1は、厳密には、突起p1およびp2の先端同士の離間距離Dpの中心になる。しかし、便宜的には、電極E1と電極E2の先端同士の離間距離Deの中心で代替できる。電極間距離は2.0mm以下と小さいレベルであり、突起の大きさも0.3mmという極小レベルだからである。また、突起pはランプ点灯に伴い成長と蒸発を繰り返し、突出長は常時変化しているからである。なお、突起が生じる理由やメカニズムについては、特開2004−247092号や特開2001−312997号に記載される。従って、仮想接線VTLは、中心位置A1と大径部Ea外表面の接線となる。
(b)は電極E1の先端が円錐台形状である構造を示す。電極E1は棒状部材Epと先端の円錐台部分Ebからなる。仮想接線VTLは、中心位置A1と円錐台部分Ebの接線になるが、中心位置A1と円錐台部分Ebの距離が近い場合は、接線VTLは、先端面の外周縁Eb2に接する直線となり、また、中心位置A1と円錐台部分Ebの先端面の距離が比較的離れている場合は、仮想接線VTLは円錐台部分Ebの根元の外周縁Eb1に接する直線となる。つまり、円錐台部分Ebと中心位置A1の距離の大小により、仮想接線VTLが電極Ebに対して接する位置が変わる。このような電極E1は、主に直流点灯型ランプの陽極に採用される。
(c)は電極E1が棒状電極であってコイルCが巻きつけられた構造を示す。電極E1は棒状部分EpとコイルEcから構成される。この場合、仮想直線VTLは、コイルEcの外周縁C1に接する直線で描かれる。コイルEcが放射光を遮る要素になるからである。このような電極は主に小型の放電ランプに採用されるものであって、交流点灯型ランプは両方の電極に採用され、直流点灯型ランプは陰極に採用されている。コイルEcはワイヤ状物質を棒状部分に巻き付けて構成するが、一体物から切削加工により形成する場合もある。因みに、コイルEcは、ランプ点灯始動時は始動起点として機能し、通常点灯時は放熱部材として機能する。
(d)は電極E1がいわゆる溶融電極の構造を示す。電極E1は、棒状部分Ep、コイル部分Ec、大径部Ed、突起pから構成される。この電極は1本の棒にワイヤ条コイルを巻きつけて、その状態からコイルを溶かすことで大径部Edを形成する。すなわち、コイル部分Ecが完全に溶けないでコイルの形状が残るが、大径部Edはコイルの形状が残らないほどに完全に溶融してできあがる。なお、突起pは棒状部分Epの先端としてもよいが、当初形成していなくてもかまわない。自然に発生するからである。この場合、仮想接線VTLは、中心位置A1と大径部Edの外周縁、あるいはコイル部分Ecの外周縁のいずれかに接する直線となる。
以上、図5に電極の具体例を示し、仮想接線VTLや中心位置A2の定義について説明したが、ようは、アークからの放射光が、電極に遮られることなく、後方楕円反射鏡部分23に直射する領域が最大となる接線が仮想接線VTLとなる。そして、本願発明は、仮想接線VTLと光軸Zがなす角度αと、仮想直線VSLと光軸Zがなす角度βの関係がβ>αになることを第二の特徴とする。
さらに、本発明に係る放電ランプは、電極E1の体積V(mm)が、定常点灯時の点灯電力P(wattage)との関係で「0.07×EXP(0.014×P)<V」になるよう規定される。本発明に係る放電ランプは、点灯中、極めて高温になるため、電極体積が小さいと熱容量的に耐えられなくなり溶融してしまうからである。特に、本願発明は前記した「角度β>角度α」の規定により電極形状が制限を受けること、および、放電空間の内容積が300mm以下、放電空間の最大寸法(電極が伸びる方向の寸法)が12mm程度と小さいことから、むやみに電極体積を大きくできないという背景が存在する。本願発明は、電極がランプ点灯中に溶融しないという視点と、放射光が後方楕円反射鏡部分まで到達できるという視点を、ともに満たすために、電極の体積を規定しているのである。これが本願発明の第三の特徴となる。
本発明では、電極体積V(mm)と点灯電力P(wattage)の関係を実験により導いている。
実験は、電極体積V(mm)と点灯電力P(wattage)が異なる放電ランプを数種類点灯させて、電極溶融に関する観察を行った。
具体的には、点灯電力Pは、230W、250W、275Wの3種類について実験を行い、230Wについては電極体積V(mm)が1.55、1.60、1.72、1.92、2.02の5種類を観察し、250Wについては電極体積V(mm)が2.15、2.27、2.46、2.78の4種類を観察し、275Wについては電極体積V(mm)が3.01、3.08、3.24、3.34、3.40、3.68、3.95の7種類を観察した。ランプはそれぞれ5本ずつ点灯させたので、実験した合計ランプ本数は、16種類×5本の80本となる。
放電ランプは、後述する図8に示す構造のものであり、電極Eの先端に突起を有する。従って、電極は図5(a)に示すものとなる。
放電ランプの点灯は、2時間点灯後15分消灯を1サイクルとして、50サイクル繰り返した後の電極を観察した。
電極の観察は、上記50サイクル終了後にX線装置で電極E1を観察して、突起が完全に消失しているものを「溶融」と判断し、突起の形状が点灯初期の半分以上残っているものを「溶融していない」と判断した。X線装置はSMX−100(島津製作所製)を使った。
実験では、電極体積および点灯電力は、いずれも、プロジェクター装置のランプとして一般的範囲に含まれるものを選択している。また、点灯条件である「2時間点灯後15分消灯を1サイクルとして、50サイクル繰り返す」はプロジェクター装置の比較的過酷な使用状況を想定して行っている。
図6は実験結果を示す。
230Wについては電極体積V(mm)が1.55、1.60のランプが5本とも突起が完全消失した。一方、電極体積V(mm)が1.72、1.92、2.02の3種類のランプはそれぞれ5本とも突起がほぼ完全に残っていた。また、250Wについては電極体積V(mm)が2.15のランプが5本とも突起が完全消失した。一方、電極体積V(mm)が2.27、2.46、2.78の4種類のランプはそれぞれ5本とも突起がほぼ完全に残っていた。さらに、275Wについては電極体積V(mm)が3.01、3.08のランプはそれぞれ5本とも突起が完全消失した。一方、電極体積V(mm)が3.24、3.34、3.40、3.68、3.95の5種類のランプはそれぞれ5本とも突起が完全に残っていた。
図7は上記実験結果をグラフ化したものである。縦軸に電極体積V(mm)を表し、横軸に定格点灯電力P(wattage)を表した。
各点灯電力P(wattage)のうち、溶融しなかった電極のうち、もっとも体積の小さいものをポイントとして近似曲線を描いた。この近似曲線は「V=0.0675e0.0141P」(eの0.0141P乗)となった。誤差などと考慮して、電極体積V(mm)と定格点灯電力P(wattage)の関係式は「0.07×EXP(0.014×P)<V」と導かれる。
このように、本願発明は、アークの放射光が凹面反射鏡の後方楕円反射鏡部分まで到達できるように電極が形状規制を受けたとしても、当該電極がランプ点灯中に溶融しないという観点から、電極体積Vが点灯電力Pとの関係で「0.07×EXP(0.014×P)<V」と規定される。
ここで、本発明では「電極体積」は、棒状部分を含まず、棒状部分先端の大径部分を意味する。図5(a)では先端大径部Eaの体積をいう。なお、厳密には突起pの体積も含めて解釈すべきであるが、突起pの体積は大径部Eaの体積に比べて極めて小さく、かつ、点灯時間の経過に伴い体積が変化するので、実際的には大径部Eaの体積で求めることができる。図5(b)では円錐台部分Ebの体積を意味する。この場合も(a)同様に棒状部分Epの体積は含めない。図5(c)ではコイル部分Ec及びコイル部分Ecより先端に突出する棒状部分の体積を含めて解釈する。コイル部分Ecよりも後端の棒状部分Epの体積は含めない。図5(d)ではコイル部分Ecと大径部分Edの合計の体積を意味する。
また、「点灯電力」とは、ランプやその容器に表示されたランプ電力であって、安定器による損失を含まないランプの消費電力をいう。
ここで、図1に示す光学装置の数値例を示すと、
反射鏡全体の長さ(光軸方向の長さ)は34.2mm、
前方楕円面反射鏡部分21の長さ(光軸方向の長さ)は26.0mm、
中央球面反射鏡部分22の長さ(光軸方向の長さ)は6.4mm、
後方楕円面反射鏡部分23の長さ(光軸方向の長さ)は2.0mm、
前方楕円面反射鏡部分21の前面開口径は39.3mm、
中央球面反射鏡部分22の前面開口径は22.0mm、
後方楕円面反射鏡部分23の前面開口径は18.0mm、
後方楕円面反射鏡部分23の後方開口径はφ10.0mm、
前方楕円面反射鏡部分21の第一焦点距離は6.0mm、
前方楕円面反射鏡部分21の第二焦点距離は65.0mm、
ランプの電極間距離は1.0mm、
反射鏡の前方開口と光学素子の入射面との距離は33.0mm、
光学素子の入射面の面積は、28.27mm(φ6)である。
角度αは30°である。
角度βは60°である。
図8は本発明の対象となる高圧放電ランプを示す。
放電ランプ10は、石英ガラスからなる放電容器によって形成された概略球形の発光部11を有する。この発光部11の中には、先端に塊状部を有する一対の電極E(E1,E2)が2mm以下の間隔で対向配置している。また、発光部11の両端部には封止部12が形成される。この封止部12には、モリブデンよりなる導電用金属箔13が、例えばシュリンクシールにより気密に埋設される。金属箔13の一端には電極Eの軸部が接合しており、また、金属箔13の他端には外部リード14が接合して外部の給電装置から給電が行なわれる。
電極E(E1)は、棒状部分Epに大径部Emが形成されて、大径部Emの周囲にコイル部分Ecが設けられる。大径部Emの先端には突起pが形成される。これら棒状部分Ep、大径部Em、コイル部分Ec、突起pは1本のタングステン棒から切削加工により作られている。このため、いわゆる溶融電極(タングステン棒にワイヤ条コイルを巻きつけて、当該コイルを溶融させることで大径部を形成した電極)に比べて、電極全体の形状が設計どおりに作ることができ、角度αを正確にすることができる。なお、突起pも予め種として形成しておくが、ランプの点灯に伴い、成長、蒸発を繰り返すため、突起pの大きさは変化する。なお、突起pが存在しない電極Eを当初作成しておくこともできる。この場合もランプ点灯に伴い突起が自然に形成される。
発光部11には、水銀と、希ガスと、ハロゲンガスが封入されている。水銀は、必要な可視光波長、例えば、波長360〜780nmの放射光を得るためのもので、0.2mg/mm以上封入されている。この封入量は、温度条件によっても異なるが、点灯時200気圧以上で極めて高い蒸気圧となる。また、水銀をより多く封入することで点灯時の水銀蒸気圧250気圧以上、300気圧以上という高い水銀蒸気圧の放電ランプを作ることができ、水銀蒸気圧が高くなるほどプロジェクター装置に適した光源を実現できる。
希ガスは、例えば、アルゴンガスが約13kPa封入される。その機能は点灯始動性を改善することにある。ハロゲンは、沃素、臭素、塩素などが水銀あるいはその他の金属と化合物の形態で封入される。ハロゲンの封入量は、10−6μmol/mm〜10−2μmol/mmの範囲から選択される。ハロゲンの機能は、いわゆるハロゲンサイクルを利用した長寿命化であるが、本発明の放電ランプのように極めて小型できわめて高い点灯蒸気圧のものは、放電容器の失透防止をいう作用もある。
放電ランプの数値例を示すと、例えば、発光部11の最大外径11.5mm、電極間距離1.0mm、発光管内容積75mm、定格電圧70V、定格電力200Wであり交流点灯される。
また、この種の放電ランプは、小型化するプロジェクター装置に内蔵されるものであり、全体寸法として極めて小型化が要請させる一方で高い発光光量も要求される。このため、発光部内の熱的影響は極めて厳しいものとなる。ランプの管壁負荷値は0.8〜2.0W/mm、具体的には1.5W/mmとなる。
このような高い水銀蒸気圧や管壁負荷値を有することがプロジェクター装置やオーバーヘッドプロジェクターのようなプレゼンテーション用機器に搭載された場合に、演色性の良い光を提供できる。
なお、放電ランプは、交流点灯に限定されず、直流点灯であってもかまわない。
図9は本発明に係る放電ランプを点灯するための給電装置を示す。
給電装置は、スイッチング素子Qxを有するチョッパー回路91と、コイルLxやコンデンサCxを含む平滑回路92と、点灯始動用スタータ回路93、スイッチング素子Qxを駆動する制御回路94より構成される。
制御回路94は、放電ランプ10の点灯電圧や点灯電流は、抵抗R1、R2、R3によって検出して、点灯電力を換算して求めるともに、基準電力値と比較してスイッチング素子Qxをフィードバック制御する。
チョッパー回路91において制御された電流は、平滑回路2において直流出力となり放電ランプ10に供給される。
点灯動作は、まず、スタータ回路93により高電圧パルスを発生させると、放電ランプ10の電極間に絶縁破壊が発生してグロー放電が生じる。グロー放電はやがてアーク放電となり放電ランプは安定する。
以上、説明したように、本願発明に係る光学装置は、凹面反射鏡が、前方楕円面反射鏡部分、中央球面反射鏡部分および後方楕円面反射鏡部分よる構成されるので、後方楕円面反射鏡部分で反射させた光を放電アークに戻すのではなく、前方開口に向けて反射させる。
また、電極間の中心位置A1から凹面反射鏡の頂部側に位置する電極の外表面に向けて形成される仮想接線VTLが、放電ランプの電極が伸びる方向との間で形成する角度αと、中央球面反射鏡部分と後方楕円面反射鏡部分の境界位置と中心位置A1で形成される仮想直線VSLと、放電ランプの電極が伸びる方向との間で形成される角度βとの関係が、β>αとなるので、後方楕円面反射鏡部分で反射すべき光が十分となるように頂部側に位置する電極の形状を規定している。
さらに、一対の電極のうち、凹面反射鏡の光放射方向と反対側に位置する電極の体積V(mm)と、定常点灯時のランプ電力(P)との関係が、0.07×EXP(0.014×P)<Vを満たすことで、頂部側に位置する電極の体積を形状規定を受けつつも、熱容量に耐えるだけの機能を有することができる。
本発明に係る光学装置の全体構造を示す。 本発明に係る光学装置の他の実施例を示す。 本発明に係る光学装置であって光放射を説明するための構造を示す。 本発明に係る光学装置の部分拡大図を示す。 本発明に係る光学装置であって電極体積と仮想接線の変形例を示す。 本発明に係る光学装置の実験結果を示す。 本発明に係る光学装置の実験結果を示す。 本発明に係る光学装置の放電ランプを示す。 本発明に係る光学装置を給電装置を示す。 従来の光学装置を示す
符号の説明
10 ランプ
20 反射鏡
21 前方楕円面反射鏡部分
22 中央球面反射鏡部分
23 後方楕円面反射鏡部分
24 頂部
25 前面ガラス
30 光学素子
31 入射面
E 電極
F1 第一焦点
A1 中心位置
F121 第一焦点
F122 第一焦点
F123 第一焦点
L21 光
L22 光
L23 光
P ランプ電力
V 電極の体積
VSL 仮想直線
VTL 仮想接線
Z 光軸
α 仮想接線と光軸がなす角度
β 仮想直線と光軸がなす角度

Claims (1)

  1. 放電容器内に一対の電極が対向するように配置されたショートアーク型放電ランプと、この放電ランプのアーク方向と光軸が一致する状態で当該放電ランプを取り囲むよう配置された凹面反射鏡よりなる光学装置において、
    前記凹面反射鏡は、前方楕円反射鏡部分、中央球面反射鏡部分および後方楕円反射鏡部分から構成され、
    前記前方楕円反射鏡部分と前記後方楕円反射鏡部分は、ともに、少なくとも第一焦点が前記電極間において一致するとともに、当該凹面反射鏡の光放射方向に対して互いに前後する位置関係で構成され、前記中央球面反射鏡部分は、前記第一焦点を中心位置CPとして、前記前方楕円面反射鏡部分と前記後方楕円面反射鏡部分の間に位置するとともに、
    前記中心位置CPから前記凹面反射鏡の頂部側に位置する電極の外表面に向けて形成される仮想接線VTLが放電ランプの電極が伸びる方向との間で形成する角度αと、前記中央球面反射鏡部分と前記後方楕円面反射鏡部分の境界位置と前記中心位置CPで形成される仮想直線VSLと、放電ランプの電極が伸びる方向との間で形成される角度βとの関係が、β>αとなり、
    前記放電ランプは、前記一対の電極のうち前記凹面反射鏡の光放射方向と反対側に位置する電極の体積V(mm)と、定常点灯時のランプ電力(P)との関係が、0.07×EXP(0.014×P)<V を満たすことを特徴とする光学装置。
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