JP4816318B2 - ボールねじ装置 - Google Patents
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Description
また、最近では以下の特許文献1などに示すように、リップシールなどと称される接触シールをナットの端面に取り付けたものも用いられるようになってきており、これによって従来よりも防塵性能に優れ、しかもシール部の摩擦トルクの発生も少ないといった優れた長所を発揮できることが知られている。
また、さらにナット20とねじ軸10などとの潤滑性を向上させる場合には、この固定キャップCをさらにその軸方向に延長させてその内側に潤滑剤を染み込ませたリング状の含油部材40を嵌め込むようにしたボールねじ装置も多く用いられている。
しかしながら、このような取り付け方法では、ナットとねじ軸を組み合わせた後の工程となるため、工数がかかる上に作業者の熟練度により品質にバラツキが生じるといった問題があった。
ねじ軸が貫通するナット端面にシール体を備えたボールねじ装置であって、前記シール体は、前記ねじ軸を貫通すると共にその内周面が当該ねじ軸表面に密着するドーナツ盤形の接触シールと、当該接触シールを前記ナットの端部に取り付けるための固定キャップとからなり、かつ、当該固定キャップは、前記接触シールを嵌合すべくその内径が当該接触シールの外径とほぼ同一径の筒状のキャップ本体と、当該キャップ本体の端部から径方向内方に連続するフランジ面とを有し、当該フランジ面の内側に前記接触シールを取り付けてなり、
前記接触シールが、押え板と前記固定キャップのフランジ面の内側に押さえ付けられて固定ボルトによって固定され、
前記固定キャップ内の接触シールと前記ナット端面との間にリング状の含油部材が嵌遊され、該含油部材には、前記固定ボルトが嵌め込まれる凹部が形成されることを特徴とするボールねじ装置である。
請求項1に記載のボールねじ装置において、
前記キャップ本体がテーパ状に成形されていることを特徴とするボールねじ装置である。
また、さらにその固定キャップ内の接触シールと前記ナット端面との間にリング状の含油部材を嵌遊させることで、十分な潤滑性を長期に亘って発揮することができる。
これにより、ナットとねじ軸とを組み合わせた後の接触シールの位置調整などの作業が不要となる。
また、プレスにより薄肉部材での成形が可能となるので、ナット端面の印ろう部への嵌合もその固定キャップの径方向の弾性変形を利用してガタのない組み付けが可能となる。
図1〜図6は、本発明に係るボールねじ装置100の第1の実施の形態を示したものである。
先ず、図1および図2に示すように、このボールねじ装置100は、表面に複数のボールBが転動する螺旋状のねじ溝11が形成されたロッド状のねじ軸10と、このねじ軸10が螺合して貫通するナット20と、このナット20の端面をシールするためのシール体30とから主に構成されている。
先ず、この固定キャップ32は、図4に示すようにねじ軸10よりも十分に径大な筒状のキャップ本体33と、このキャップ本体33の端部から径方向内方(ねじ軸10方向)に直角に連続するフランジ面34とから構成されており、図1に示すようにこのフランジ面34の内側に接触シール31が取り付けられると共に、その反対の端部内周面が前記ナット20端面から突出する印ろう部21に嵌合され、その嵌合部外周側からねじ込まれる4つのキャップ固定ねじ22、22、22、22によってその印ろう部21に固定されるようになっている。そして、この固定キャップ32は、そのキャップ本体33とフランジ面34がプレス成形により一体成形されている。
また、さらにこの接触シール31は、その外径が固定キャップ32の内径とほぼ同一となっており、前記固定キャップ32内に嵌め入れただけで両者の中心の芯合わせが容易かつ確実に行われるようになっている。
なお、図5(B)に示すようにこの接触シール31の内周面は、その一部(図では内周面上部)が前記ねじ軸10のねじ溝11の表面に接するようになっていることから、完全な真円形ではなく、ねじ溝11内で隙間が発生しないようにその部分は径方向内方にややはみ出した形状となっている。また、図示する符号31aは、各固定ボルト35が通過するボルト穴である。
そして、このような接触シール31を備えたシール体30を前記ナット20を備えたねじ軸10を貫通させてそのナット20端面の印ろう部21に嵌合して取り付けることで、容易かつ精度良く接触シール31をねじ軸10に対して取り付けることができる。
また、このシール体30の固定キャップ32はその形状がいずれの部位においても均一であるため、プレス成形によって一体成形することが可能となるため、従来の削り出し成形のような無駄な削り屑なども発生しなくなる。
また、プレスにより薄肉部材での成形が可能となるので、ナット20端面の印ろう部21への嵌合もその固定キャップ32の径方向の弾性変形を利用してガタのない組み付けが可能となる。
なお、本実施の形態では、シール体30の固定キャップ32内に、リング状の含油部材40を備えた例で説明したが、他の手段により潤滑油が十分に確保できる場合には、図7に示すようにこの含油部材40を省略しても良く、この場合は、そのシール体30の大きさをコンパクトにすることが可能となる。
図示するように、このボールねじ装置100は、ねじ軸10が螺合して貫通するナット20の端面をシールするためのシール体30として、前述したようなドーナツ盤形の接触シール31を前述した固定キャップ32のフランジ面34の外側にキャップ部材38によって取り付けるようにしたものである。
そして、図12に示すように、前記固定キャップ32の角部には、前述したナット20の印ろう部21に機能的に相当するリング状の嵌合溝39が形成されており、この嵌合溝39に対して前記キャップ部材38の周縁部が嵌め込まれるようになっている。
これにより、前記第1の実施の形態と同様にナット20とねじ軸10間を確実にシールすることができることは勿論、その接触シール31の組込み工数の削減や組込み精度のバラツキなどといった不都合を解消できる。
10…ねじ軸
20…ナット
21…印ろう部
30…シール体
31…接触シール
32…固定キャップ
33…キャップ本体
34…フランジ面
36…押さえ板
38…キャップ部材
40…含油部材
B…ボール
Claims (2)
- ねじ軸が貫通するナット端面にシール体を備えたボールねじ装置であって、
前記シール体は、
前記ねじ軸を貫通すると共にその内周面が当該ねじ軸表面に密着するドーナツ盤形の接触シールと、当該接触シールを前記ナットの端部に取り付けるための固定キャップとからなり、
かつ、当該固定キャップは、前記接触シールを嵌合すべくその内径が当該接触シールの外径とほぼ同一径の筒状のキャップ本体と、当該キャップ本体の端部から径方向内方に連続するフランジ面とを有し、当該フランジ面の内側に前記接触シールを取り付けてなり、
前記接触シールが、押え板と前記固定キャップのフランジ面の内側に押さえ付けられて固定ボルトによって固定され、
前記固定キャップ内の接触シールと前記ナット端面との間にリング状の含油部材が嵌遊され、該含油部材には、前記固定ボルトが嵌め込まれる凹部が形成されることを特徴とするボールねじ装置。 - 請求項1に記載のボールねじ装置において、
前記キャップ本体がテーパ状に成形されていることを特徴とするボールねじ装置。
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