JP4816174B2 - 測位方法、測位装置 - Google Patents

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Description

本発明は衛星からの電波を受信して測位する測位方法及び測位装置に関し、特に、複数の衛星からの電波を受信して電波の伝播時間に基づき測位する測位方法、測位装置に関する。
GPS(Global Positioning System )衛星からの電波を利用して移動体の測位を行う測位方法が知られている。この測位方法では、地球周回軌道上に打ち上げられている好ましくは4つ以上の個数のGPS衛星を捕捉し、航法メッセージを受信して当該移動体の測位を行う。GPS衛星による測位では、GPS衛星の捕捉から移動体の位置を測位するまでの時間を短縮する種々の方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。GPS衛星による測位では複数のGPS衛星を捕捉する必要があるが、特許得文献1記載の測位方法では少なくとも1個のGPS衛星の送信時刻及び位置を計算し、また、ユーザから入力される移動体の概略位置を利用することで、他のGPS衛星を捕捉せずに測位計算を開始する。
ここで、従来の測位方法の手順について簡単に説明する。図1は、従来の測位方法の手順を示す。
A.電波を受信した時刻TにおけるGPS衛星Siとの疑似距離の算出
GPS衛星Si(iは衛星の番号)が発信する電波は、波長1575.42MHzの搬送波L1をGPS衛星毎に固定のC/Aコード(Coarse/Acquisition Code)により変調して発信される。C/Aコードは1又は0のビット列を繰り返しながら1ミリ秒に1023ビットの位相を有するので、この位相のズレにより電波の伝播時間を計測する。受信器側は、選択したGPS衛星のC/Aコードレプリカを生成して、GPS衛星の時計と同期した時計を利用して、二つのC/Aコードが同期するようにタイミングを調整する。タイミングの調整量を時間に換算し光速(電波の速度)Cを乗じることで、GPS衛星Siまでの疑似距離riを算出する。受信器の時計はGPS衛星の時計と比べ精度が劣るため、この疑似距離riは受信器の時計誤差を含むものである。したがって、時計誤差を考慮すると擬知距離riは次のように表せる。
疑似距離r=ρ(真の距離)+s(時計誤差による誤差距離) 〜 (1)
B.時刻Tにおける衛星座標(Xi、Yi、Zi)を算出
GPS衛星の軌道は航法メッセージのエフェメリスデータにより既知である。したがって、受信機において時刻TにおけるGPS衛星の軌道上の位置は所定の式により算出される。Fは衛星座標演算関数である。
(Xi、Yi、Zi)= F(T) 〜 (2)
C.単独測位により移動体の位置(x、y、z)、時計誤差による誤差距離sを算出する
移動体の位置(x、y、z)とGPS衛星の位置と間の距離が真の距離ρに等しいので距離ρは次のように表すことができる。
ρi=√{(Xi−x)+(Yi−y)+(Zi−z)} 〜 (3)
移動体の位置はこのように3次元空間の位置であることから、x、y、zの3つの未知数を定めるため、式(3)からx、y、zを決定するには合計3つのGPS衛星を捕捉して、同様の式を立てればよい。しかしながら、上記のように移動体の受信機の時計は誤差を含んでいるため、その時計誤差による位置ずれを未知数と見なすと、未知数は合計4つとなる。このため、通常、GPS衛星による単独測位では4つのGPS衛星を捕捉して疑似距離rを求め、4つの未知数を決定する。
疑似距離ri=√{(Xi−x)+(Yi−y)+(Zi−z)}+s(時計誤差による誤差距離) 〜 (4)
しかしながら、式(4)では未知数の2乗や平方根があって線形でないため、そのままでは未知数を決定できない。そこで、未知数の適当な初期値(x0、y0、z0)及びs0を定め、テーラー展開により初期値のまわりで線形化を行い、逐次近似法(ニュートン・ラフソン法)により解を決定する。初期値(x0、y0、z0)及びs0には特に制約がなく、例えば地上の既知の座標点としてやれば最終的に収束することが知られている。そして、初期値(x0、y0、z0)及びs0を用いて仮の疑似距離ri(0)を表す。
ri(0)=√{(Xi−x0)+(Yi−y0)+(Zi−z0)}+s0
〜 (5)
実際の疑似距離riは算出されているので、仮の疑似距離ri(0)との差分となる残差Δriを算出することができる。
残差Δri=ri(0)− ri 〜 (6)
残差Δriがゼロになるように初期値(x0、y0、z0)及びs0を修正していけば、修正後の位置が最終的な測位結果としてえらえる。
そこで、3次元の各方向及び時計誤差により疑似距離riがどのように変化するかを算出し、残差Δriがゼロとなるように初期値(x0、y0、z0)及びs0のそれぞれの変化量(補正量)を求める。
3次元の各方向及び時計誤差により疑似距離riがどのように変化するかは、式(4)をx、y、z、sによりそれぞれ偏微分(δri/δx、δri/δy、δri/δz、δri/δs)することで算出できる。
残差Δriをゼロに近づける補正量をΔx、Δy、Δz、Δsとすれば、次の式が得られる。
Δr1={δr1/δx}・Δx+{δr1/δy}・Δy+{δr1/δz}・Δz+{δr1/δs}・Δs
Δr2={δr2/δx}・Δx+{δr2/δy}・Δy+{δr2/δz}・Δz+{δr2/δs}・Δs

Δrn={δrn/δx}・Δx+{δrn/δy}・Δy+{δrn/δz}・Δz+{δrn/δs}・Δs
〜 (7)
式(7)は捕捉したGPS衛星の数だけ得られる連立方程式となるが未知数は4つであるので、最低4つの方程式が得られればよい。計算機の場合、4つの方程式は行列とすることで扱いが容易になるため、式(7)を式(8)のように表す。式(8)をΔx、Δy、Δz、Δsについて解けば初期値(x0、y0、z0)及びs0の補正量を知ることができる。
Figure 0004816174

しかしながら、式(8)式では、1回の計算で適当な補正量Δx、Δy、Δz、Δsが得られるものではないので、数回同様な演算を繰り返す。すなわち、得られたΔx、Δy、Δz、Δsにより初期値(x0、y0、z0)及びs0を補正して、再度、仮の疑似距離ri(0)及び残差Δriを求める(式(5)、(6))。そして、Δx、Δy、Δz、Δsを算出し、Δx、Δy、Δz、Δsが十分小さい値になったら、計算を打ち切り最終的な測位位置とする。
D.疑似距離riの補正
補正量Δsが算出されれば、最初の初期値s0に対する補正量Δsのトータル量を光速cで割ることで、受信機側の時計誤差ΔT(=Δs/c)が算出できるので、受信機の時計誤差ΔTにより疑似距離riを補正する。
E.衛星位置演算→単独測位の繰り返し
また、GPS衛星は高速で周回軌道を回っているため、時計誤差があれば受信機において時刻Tの衛星座標(Xi、Yi、Zi)も実際には異なる位置にあったことになる(ステップB)。このため、受信機側の時計誤差ΔTにより、再度、時刻T+ΔTの衛星座標(Xi’、Yi’、Zi’)を算出する。そして、仮の疑似距離ri(0)及び残差Δriを再度算出する。
以降は、ステップCの単独測位と同様である。そして、時計誤差ΔTが収束するまでこのような、衛星位置演算→単独測位を繰り返すことで、時計誤差が高精度に補正された状態で測位されることになる。
特開平6−18645号公報
しかしながら、このように衛星座標の算出及び単独測位を繰り返すと移動体の位置を決定するまで時間がかかる。これは、GPS衛星の数が増えるほどに顕著になる。
本発明は上記課題に鑑み、より短い時間で単独測位の結果が得られる測位装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、複数の衛星が発信する電波の伝播時間に基づき電波を受信した測位装置の位置を測位する測位方法において、複数の衛星が発信した電波の電波発信時刻における、各衛星の位置を一度のみ算出し、複数の衛星の前記電波発信時刻の統計値に信号伝搬時間を加えることで、前記測位装置の時計を用いることなく前記電波の受信時刻を算出し前記電波発信時刻と前記受信時刻の差である電波の暫定到達時間に基づき各衛星との疑似距離を算出し、疑似距離を使用して、単独測位方法により測位装置の位置を測位し、単独測位の結果、測位装置の時計誤差が所定以上の場合、当該時計誤差の分だけ疑似距離を補正して、単独測位を繰り返す、ことを特徴とする。
本発明によれば、軌道の知られた所定数の衛星の位置を一度のみ算出し、以降は、通常の単独測位演算と疑似距離の補正のみを行うので、より短い時間で単独測位の結果が得られる測位装置を提供することができる。
より短い時間で単独測位の結果が得られる測位装置を提供すること。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。図2は、測位装置10を適用した単独測位システムの構成図を示す。GPS衛星Siが発信する電波は、波長1575.42MHzの搬送波L1を衛星毎に固定のC/Aコード(Coarse/Acquisition Code)により変調されて発信される。なお、搬送波の波長やC/Aコードは一例にすぎず、本実施の形態の測位装置10は、衛星からの電波を計測して測位する測位形態に適応可能である。測位装置が位置を測位する対象物は、車両、航空機、船舶などの移動体であるが、静止物の位置を測位してもよい。
また、各GPS衛星は搬送波に航法メッセージを乗せて電波を発信している。航法メッセージのデータ送信速度は50bpsである。航法メッセージは、5つのサブフレームからなる1フレームあたり1500ビットのデータを有し、各サブフレームは、各衛星の状態とクロック補正係数、軌道情報(エフェメリスデータ)、軌道情報(アルマナックデータ)等を有している。
測位装置10はRF(Radio Frequency)部11、信号処置部12及び測位演算部13を有する。測位装置10は、CPU、ROM、RAM、NV−RAM(Non-Volatile RAM)及び通信部等がバスにより接続されたマイコンとして構成され、ROMに格納されたプログラムをCPUが実行することで後述する測位処理を実現する。なお、信号処置部12及び測位演算部13がそれぞれ単体のマイコンで構成されていてもよい。
RF部11は、アンテナにより受信された電波を増幅器で増幅した後、フィルタにより搬送波を排除してC/Aコードの成分を取り出す。また、RF部11は少なくとも4つ以上のチャネルを備えるので、チャネル数の分だけGPS衛星を追跡できる。
信号処理部12は、GPS衛星SiごとにC/Aコードが異なることを利用してそれぞれのC/Aコード、航法メッセージデータの抽出を行い、また、後述するようにGPS衛星からの電波の発信時刻を特定する。
測位装置10から所定の仰角に入るGPS衛星は軌道情報から既知であるので、信号処理部12は高度の高い(電波を受信しやすい)GPS衛星のC/Aコードレプリカを生成する。各GPS衛星のC/Aコードは予め記憶されている。
信号処理部12は生成したC/Aコードレプリカと受信して抽出したC/Aコードとの相関関数をいくつかのコード周期に渡って平均し、相関関数が1以上の期待値を示すC/Aコードが得られたら、GPS衛星が捕捉されたものとしてそれを追尾する。
信号処理部12は、捕捉の過程で得られたC/Aコードレプリカと抽出したC/Aコードの位相差を検出し、測位演算部13に送出する。また、所望のGPS衛星のC/Aコードの位相が決定したら、当該GPS衛星のC/Aコードにより電波を復調することで航法メッセージが得られ、軌道情報等を測位演算部13に送出する。
続いて、測位演算部13の測位方法について説明する。図3は、測位手順を示すフローチャート図である。本実施の形態の測位装置10は、GPS衛星が電波を発信した時刻を利用して移動体の位置を測位するものである。
〔ステップS1〕
まず、測位演算部13は、GPS衛星Siが電波を発信した発信時刻Tsiの衛星座標(Xi、Yi、Zi)を算出する。信号処理部12は、GPS衛星Siの有する高精度の時計に同期してC/Aコードレプリカを生成しているため、GPS衛星が有する時計の時刻は既知である。また、信号処理部12は連続的にC/Aコードを受信しているため連続したC/Aコードのある部分がGPS衛星から発信された時刻は、測位装置10が有する時計を参照すれば取得される。
このようにして特定したGPS衛星Siが電波を発信した時刻Tsiに基づき、測位演算部13はGPS衛星Siの衛星座標を算出する。上述したように、GPS衛星の軌道はエフェメリスデータにより既知であるので、時刻TsiのGPS衛星の軌道上の位置は所定の式により算出される。
(Xi、Yi、Zi)= F(Tsi) 〜 (9)
なお、複数のGPS衛星から電波を捕捉するので、発信時刻Tsiは各衛星毎に異なる。
〔ステップS2〕
測位演算部13は、GPS衛星Siが発信時刻Tsiに発信した電波が測位装置10に到達する受信時刻Taの初期値(暫定到達時間)を算出する。受信時刻Taは、測位装置10の時計に起因する誤差を含むものである。また、測位装置10は原理的に複数のGPS衛星からの距離が1点に交わる位置を移動体の位置として測位するものであるため電波の受信時刻Taは1つである。
Ta=( Ts1+Ts2+Ts3+…+Tsn )/N+Tm 〜 (10)
式(10)において、Nは捕捉したGPS衛星の数なので、第1項はGPS衛星の発信時刻の平均である。また、TmはGPS衛星から測位装置10までの電波のおよその到達時間である。GPS衛星のおよその位置は既知であるので、Tmは例えば60〜80ミリ秒と概算できる。
受信時刻Taの算出方法は式(10)の第1項に限られるものではなく、複数の発信時刻Tsiの中央値としてもよいし、最も受信状態が良好なGPS衛星の発信時刻Tsiとしてもよいなど任意である。
〔ステップS3〕
ついで、測位演算部13は各GPS衛星までの疑似距離ρiを算出する。電波の発信時刻Tsiと受信時刻Taが得られているので、両者の差に光速を乗じれば疑似距離ρiが算出される。
ρi=(Ta−Tsi)×C 〜 (11)
〔ステップS4〕
ついで、測位演算部13は単独測位により移動体の位置(x、y、z)を測位する。単独測位の原理は、上記のステップCと同様であるので重複部分は簡単に説明する。
測位演算部13は、3次元空間上の位置と時計誤差による距離誤差を未知数として4つ以上の方程式を立てる。
本実施の形態では、式(11)により疑似距離ρiが算出されている。すなわち、式(4)では疑似距離に時計誤差による距離誤差sを加えたが、本実施の形態ではTaに時計誤差が含まれるものと扱う。
ついで、適当な初期値(x0、y0、z0)及びs0を定め、初期値のまわりで線形化を行い、逐次近似法(ニュートン・ラフソン法)により解を決定する。そして、初期値(x0、y0、z0)及びs0を用いて仮の疑似距離ρi(0)を表す。
ρi(0)=√{(Xi−x0)+(Yi−y0)+(Zi−z0)}+s0
〜 (12)
実際の疑似距離ρiは式(11)により算出されているので、仮の疑似距離ρi(0)との差分である残差Δρiを算出することができる。
残差Δρi=ρi(0)− ρi 〜 (13)
残差Δρiがゼロになるように初期値(x0、y0、z0)及びs0を修正する収束演算を繰り返せば、修正後の位置が最終的な測位結果としてえらえる。
そこで、3次元の各方向及び時計誤差により疑似距離ρiがどのように変化するかを算出し、残差Δρiがゼロとなる初期値(x0、y0、z0)及びs0のそれぞれの変化量(補正量)を求める。式(7)及び(8)と同様にして初期値(x0、y0、z0)及びs0の補正量Δx、Δy、Δz、Δsを算出できる。
〔ステップS5〕
測位演算部13は補正量Δsが収束したか否かを判定する。収束したか否かはΔsが所定値以下になったか否かにより判定される。
〔ステップS6〕
Δsが収束していなければ、測位演算部13は式(11)により算出された疑似距離ρiをΔsにより補正する。
ρi’= ρi−Δs 〜 (14)
以降は、ステップS4〜S6の繰り返しとなる。
Δsが収束していなければステップS4に戻り、疑似距離ρi’が新たに算出されたので、式(13)により残差Δρiを再度算出する。そして、残差Δρiがゼロになるように補正量Δx、Δy、Δz、Δsを算出する。
そして、ステップS5において、補正量Δsが収束したら計算を打ち切り、補正量Δx、Δy、Δzで補正された(x0、y0、z0)を測位座標(x、y、z)とする。また、補正量Δsを光速cで割って得られるΔT=Δs/cにより補正された時刻を測位装置10の測位時刻とする。
以上のように、本実施の形態の測位装置10は、GPS衛星が電波を発信した時刻の衛星座標を予め算出することで、単独測位と衛星座標の算出を繰り返す必要がなくなり、最終的な測位までの時間を短縮することができる。すなわち、正確な衛星位置を一度だけ算出し、以降は時計誤差が収束するまで疑似距離の補正のみを実行するので、演算時間を短縮することができる。
図4は従来の測位方法と本実施の形態の測位方法との演算時間を比較した表を示す。図4(a)は演算に使用したデータを、図4(b)は演算結果を示す。図4(a)には、使用した4つのGPS衛星の衛星番号1、4、7及び13、それぞれGPS衛星の航法メッセージ(電波)発信時刻、従来の測位方法による疑似距離及び本実施の形態の測位方法による疑似距離を示した。従来の測位方法による疑似距離は電波の伝播時間に光速を乗じたものである。また、本実施の形態の測位方法による疑似距離は発信時刻にTm(例えば、70ミリ秒)加え光速を乗じたものである。
図4(b)は、移動体のx、y、z座標それぞれの誤差及び演算時間を示した。座標の誤差(測位精度)は同等であるが、本実施の形態の測位装置10によれば演算時間がほぼ半減している。
実験結果からも明らかなように、本実施の形態の測位装置10は測位精度を保ちながら演算時間を大幅に短縮することができる。
従来の測位方法の手順を示す図である。 単独測位システムの構成図である。 測位手順を示すフローチャート図である。 従来の測位方法と本実施の形態の測位方法との演算時間を比較した表である。
符号の説明
10 測位装置
11 RF部
12 信号処理部
13 測位演算部

Claims (2)

  1. 複数の衛星が発信する電波の伝播時間に基づき受信側の時計誤差を補正すると共に前記電波を受信した測位装置の位置を測位する測位方法において、
    複数の衛星が発信した電波の電波発信時刻における、各衛星の位置を一度のみ算出し、
    複数の衛星の前記電波発信時刻の統計値に信号伝搬時間を加えることで、前記測位装置の時計を用いることなく前記電波の受信時刻を算出し
    前記電波発信時刻と前記受信時刻の差である電波の暫定到達時間に基づき各衛星との疑似距離を算出し、
    前記疑似距離を使用して、単独測位方法により前記測位装置の位置を測位し、
    前記単独測位の結果、前記測位装置の時計誤差が所定以上の場合、当該時計誤差の分だけ前記疑似距離を補正して、前記単独測位を繰り返す、
    ことを特徴とする測位方法。
  2. 複数の衛星が発信する電波を受信して時計誤差を補正すると共に受信側の位置を測位する測位装置において、
    複数の衛星が発信した電波の電波発信時刻における、各衛星の位置を一度のみ算出し、
    複数の衛星の前記電波発信時刻の統計値に信号伝搬時間を加えることで、前記測位装置の時計を用いることなく前記電波の受信時刻を算出し
    前記電波発信時刻と前記受信時刻の差である電波の暫定到達時間に基づき各衛星との疑似距離を算出する測位演算部を有し、
    前記測位演算部は、前記疑似距離を使用して、単独測位方法により前記測位装置の位置を測位し、
    前記単独測位の結果、前記測位装置の時計誤差が所定以上の場合、当該時計誤差の分だけ前記疑似距離を補正して、前記単独測位を繰り返す、
    ことを特徴とする測位装置。
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