JP4815256B2 - Bbw式ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、正常時に電気的に作動するブレーキ液圧発生手段が発生したブレーキ液圧でホイールシリンダを作動させ、ブレーキ液圧発生手段が作動不能になる異常時に運転者のブレーキペダルの操作によりマスタシリンダが発生するブレーキ液圧でホイールシリンダを作動させるBBW式ブレーキ装置に関する。
ブレーキ液圧を発生する動力液圧源が作動可能な正常時には、運転者がブレーキペダルを踏むことでブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと車輪を制動する液圧ブレーキとの連通をマスタシリンダカット弁で遮断した状態で、動力液圧源が発生するブレーキ液圧で液圧ブレーキを作動させ、また動力液圧源が作動不能になる異常時には、マスタシリンダカット弁を開弁してマスタシリンダが発生するブレーキ液圧で液圧ブレーキを作動させ、かつ前記正常時にマスタシリンダが発生するブレーキ液圧をストロークシミュレータで吸収してブレーキペダルのストロークを可能にする、いわゆるBBW(ブレーキ・バイ・ワイヤ)式ブレーキ装置が、下記特許文献1により公知である。
特開2002−178900号公報
ところで、かかるBBW式ブレーキ装置において、正常時には動力液圧源がブレーキ液圧を発生するのでマスタシリンダは作動する必要はないが、ブレーキペダルとマスタシリンダとが常時結合されているためにブレーキペダルを踏むとマスタシリンダが作動してしまい、マスタシリンダのカップシールの摺動部等において発生するフリクションがブレーキペダルのペダルフィーリングを低下させる可能性があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、BBW式ブレーキ装置において、ブレーキペダルのペダルフィーリングを向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ブレーキペダルに入力される踏力によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと、車輪を制動するホイールシリンダと、前記ブレーキペダルの操作に基づいてブレーキ液圧を発生する、前記マスタシリンダとは別個のブレーキ液圧発生手段と、前記マスタシリンダおよび前記ホイールシリンダ間に配置された遮断弁と、前記ブレーキペダルの操作に反力を付与するストロークシミュレータとを備え、正常時には前記遮断弁を閉弁した状態で前記ブレーキ液圧発生手段が発生したブレーキ液圧で前記ホイールシリンダを作動させ、異常時には前記遮断弁を開弁した状態で前記マスタシリンダが発生したブレーキ液圧で前記ホイールシリンダを作動させるBBW式ブレーキ装置において、前記ブレーキペダルおよび前記マスタシリンダ間にクラッチ手段を配置し、前記クラッチ手段は、ブレーキペダルを踏み込んだときに係合し、ブレーキペダルを戻したときに係合解除するラチェット機構を備え、前記正常時には前記クラッチ手段により前記ブレーキペダルおよび前記マスタシリンダの結合を解除し、前記異常時には前記クラッチ手段により前記ブレーキペダルおよび前記マスタシリンダを結合することを特徴とするBBW式ブレーキ装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、ブレーキペダルに入力される踏力によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと、車輪を制動するホイールシリンダと、前記ブレーキペダルの操作に基づいてブレーキ液圧を発生する、前記マスタシリンダとは別個のブレーキ液圧発生手段と、前記マスタシリンダおよび前記ホイールシリンダ間に配置された遮断弁と、前記ブレーキペダルの操作に反力を付与するストロークシミュレータとを備え、正常時には前記遮断弁を閉弁した状態で前記ブレーキ液圧発生手段が発生したブレーキ液圧で前記ホイールシリンダを作動させ、異常時には前記遮断弁を開弁した状態で前記マスタシリンダが発生したブレーキ液圧で前記ホイールシリンダを作動させるBBW式ブレーキ装置において、前記ブレーキペダルおよび前記マスタシリンダ間にクラッチ手段を配置し、前記正常時には前記クラッチ手段により前記ブレーキペダルおよび前記マスタシリンダの結合を解除し、前記異常時には前記クラッチ手段により前記ブレーキペダルおよび前記マスタシリンダを結合するとともに、前記ブレーキペダルおよび前記ストロークシミュレータ間に第2のクラッチ手段を配置し、前記正常時には前記第2のクラッチ手段により前記ブレーキペダルおよび前記ストロークシミュレータを結合し、前記異常時には前記第2のクラッチ手段により前記ブレーキペダルおよび前記ストロークシミュレータの結合を解除することを特徴とするBBW式ブレーキ装置が提案される。
尚、実施の形態の電磁クラッチ26は本発明の第2のクラッチ手段に対応する。
請求項1または請求項2の構成によれば、ブレーキ液圧発生手段が作動可能な正常時には、遮断弁を閉弁してマスタシリンダおよびホイールシリンダ間の連通を遮断した状態で、ブレーキ液圧発生手段が発生するブレーキ液圧をホイールシリンダに供給して車輪を制動することができる。ブレーキ液圧発生手段が作動不能な異常時には、遮断弁を開弁してマスタシリンダおよびホイールシリンダ間を連通させた状態で、ブレーキペダルに入力された踏力により作動するマスタシリンダが発生するブレーキ液圧をホイールシリンダに供給して車輪を制動することができる。
ブレーキ液圧発生手段が発生するブレーキ液圧により制動を行う正常時にはクラッチ手段でブレーキペダルおよびマスタシリンダの結合を解除するので、ブレーキペダルがマスタシリンダにおいて発生するフリクションの影響を受けなくなってペダルフィーリングが向上し、しかもストロークシミュレータが作動することでブレーキペダルに反力を与えることができる。一方、マスタシリンダが発生するブレーキ液圧により制動を行う異常時にはクラッチ手段でブレーキペダルおよびマスタシリンダを結合するので、ブレーキペダルでマスタシリンダを支障なく作動させることができる。
特に請求項1の構成によれば、クラッチ手段に設けたラチェット機構がブレーキペダルを踏み込んだときに係合し、ブレーキペダルを戻したときに係合解除するので、ブレーキペダルが途中までストロークした状態で異常が発生してクラッチ手段を係合させるとき、ラチェット機構の係合によりブレーキペダルの残りのストロークでマスタシリンダを作動させることができ、それに続いてブレーキペダルを戻す過程でラチェット機構が係合解除するので、次にブレーキペダルを踏み込むときにブレーキペダルを初期位置においてマスタシリンダに結合することができる。
特に請求項2の構成によれば、ブレーキペダルおよびストロークシミュレータ間に第2のクラッチ手段を配置したので、マスタシリンダからの反力が発生しない正常時には、第2のクラッチ手段によりブレーキペダルおよびストロークシミュレータを結合することでブレーキペダルに反力を与えることができ、マスタシリンダからの反力が発生する異常時には第2のクラッチ手段によりブレーキペダルおよびストロークシミュレータの結合を解除することで反力が過剰になるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の実施の形態を示すもので、図1は車両用ブレーキ装置の正常時の液圧系統図、図2は図1に対応する異常時の液圧系統図、図3は図1の部分拡大図、図4はクラッチ手段の分解斜視図である。
図1に示すように、タンデム型のマスタシリンダ10は、運転者がブレーキペダル11を踏む踏力に応じたブレーキ液圧を出力する第1、第2出力ポート12a,12bを備えており、第1出力ポート12aは例えば左前輪および右後輪のディスクブレーキ装置13,14に接続されるとともに、第2出力ポート12bは例えば右前輪および左後輪のディスクブレーキ装置に接続される。図1には、第1出力ポート12aに連なる一方のブレーキ系統だけが図示されており、第2出力ポート12bに連なる他方のブレーキ系統は図示されていないが、一方および他方のブレーキ系統の構造は実質的に同一である。以下、第1出力ポート12aに連なる一方のブレーキ系統について説明する。
マスタシリンダ10の第1出力ポート12aと前輪のディスクブレーキ装置13のホイールシリンダ15とが液路17a〜17eで接続されるとともに、液路17b,17c間から分岐する液路17f〜17iが後輪のディスクブレーキ装置14のホイールシリンダ16に接続される。
液路17a,17b間に常開型電磁弁である遮断弁18が配置され、液路17c,17d間に前輪のブレーキ液圧発生手段19Fが配置される。ブレーキ液圧発生手段19Fは、液路17c,17d間に配置されたシリンダ20を備えており、そのシリンダ20に摺動自在に嵌合するピストン21は電動モータ22により減速機構23を介して駆動されるもので、ピストン21の前面に形成された液室24にブレーキ液圧を発生させることができる。
同様に、液路17g,17h間に後輪のブレーキ液圧発生手段19Rが配置される。ブレーキ液圧発生手段19Rは、液路17g,17h間に配置されたシリンダ20を備えており、そのシリンダ20に摺動自在に嵌合するピストン21は電動モータ22により減速機構23を介して駆動されるもので、ピストン21の前面に形成された液室24にブレーキ液圧を発生させることができる。
図3に示すように、ブレーキペダル11には第1連結ロッド25、電磁クラッチ26および第2連結ロッド27を介してストロークシミュレータ28が接続される。ストロークシミュレータ28は、第2連結ロッド27の端部に設けたばね座29と有底円筒状のケーシング30の底壁との間に、第1コイルスプリング31a、ばね座32および第2コイルスプリング31bを直列に配置して構成される。電磁クラッチ26は、第1、第2連結ロッド25,27を一体に結合する状態と、第2連結ロッド27に対して第1連結ロッド25が摺動可能な状態とを切り換え可能であり、電磁クラッチ26の励磁により第1、第2連結ロッド25,27は一体に結合され、消磁により結合解除される。
図1に戻り、液路17f,17g間から分岐する液路17j,17kがマスタシリンダ10のリザーバ33に連通しており、その液路17j,17k間に常閉型電磁弁である大気弁34が配置される。
図3および図4に示すように、ブレーキペダル11およびマスタシリンダ10の入力ロッド35間にクラッチ手段36が配置される。クラッチ手段36は入力ロッド35に結合された有底角筒状のケーシング37と、一端がブレーキペダル11に枢支されて他端がケーシング37に摺動自在に嵌合するスライダ38と、ケーシング37の上下面に形成した開口37aおよびスライダ38に形成した開口38aに係合可能な係止部材39と、係止部材39から下方に延びる駆動ロッド40を昇降駆動するソレノイド41と、ソレノイド41に対して係止部材39を上向きに付勢するコイルスプリング42とを備える。スライダ38の下面には、係止部材39に設けたラチェットポール39aが係合可能な鋸歯状のラチェット歯38bが形成される。ラチェットポール39aおよびラチェット歯38bは本発明のラチェット機構43を構成する。
遮断弁18、大気弁34、ブレーキ液圧発生手段19F,19Rの電動モータ22,22、電磁クラッチ26およびクラッチ手段36のソレノイド41の作動を制御する不図示のBBW電子制御ユニットには、ブレーキペダル11のストロークを検出するストロークセンサSaと、前輪のディスクブレーキ装置13に伝達されるブレーキ液圧を検出する液圧センサSbと、後輪のディスクブレーキ装置14に伝達されるブレーキ液圧を検出する液圧センサScとが接続される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
図1に示す正常時には、図示せぬBBW電子制御ユニットからの指令で遮断弁18および大気弁34のソレノイドが励磁され、遮断弁18が閉弁してマスタシリンダ10およびディスクブレーキ装置13,14間の連通を遮断し、かつ大気弁34が開弁する。また電磁クラッチ26が係合してブレーキペダル11およびストロークシミュレータ28を結合するとともに、クラッチ手段36のソレノイド41が励磁して駆動ロッド40および係止部材39を下降させてスライダ38との係合を解除する。
この状態で運転者がブレーキペダル11を踏み込んでストロークセンサSaがペダルストロークを検出すると、BBW電子制御ユニットは前記ペダルストロークに応じた液圧を液路17e,17iに発生させるべく、前輪および後輪のブレーキ液圧発生手段19F,19Rを作動させる。
その結果、前輪のブレーキ液圧発生手段19Fの電動モータ22の駆動力が減速機構23を介してピストン21に伝達され、シリンダ20の液室24に発生したブレーキ液圧が液路17d,17eを介してディスクブレーキ装置13のホイールシリンダ15に伝達されて前輪が制動される。このとき、液路17eのブレーキ液圧を液圧センサSbで検出し、そのブレーキ液圧がストロークセンサSaで検出したペダルストロークに応じたブレーキ液圧に一致するように電動モータ22の作動がフィードバック制御される。
同様に、後輪のブレーキ液圧発生手段19Rの電動モータ22の駆動力が減速機構23を介してピストン21に伝達され、シリンダ20の液室24に発生したブレーキ液圧が液路17h,17iを介してディスクブレーキ装置14のホイールシリンダ16に伝達されて後輪が制動される。このとき、液路17iのブレーキ液圧を液圧センサScで検出し、そのブレーキ液圧がストロークセンサSaで検出したペダルストロークに応じたブレーキ液圧に一致するように電動モータ22の作動がフィードバック制御される。
尚、シリンダ20内のピストン21が電動モータ22によって僅かに前進すると、液室24と液路17c(あるいは液路17g)との連通が絶たれるため、シリンダ20が発生したブレーキ液圧が液路17j,17k間に設けた大気弁34を介してリザーバ33に逃げる虞はない。
ところで、上述した正常時には、電源の失陥のような異常状態が発生しない限り遮断弁18は閉弁状態に保持されるため、従来はディスクブレーキ装置13,14のブレーキパッドが摩耗してシリンダ20,20およびディスクブレーキ装置13,14間の液路17e,17fあるいは液路17i,17jの容積が増加しても、その分のブレーキ液をリザーバ33から補給することができず、しかもホイールシリンダ15,16の引きずりを低減することができないという問題が発生する可能性がある。
しかしながら、シリンダ20,20内でピストン21,21が後退すると、液室24,24が開弁した大気弁34を介してリザーバ33に連通するため、ディスクブレーキ装置13,14のブレーキパッドの摩耗により不足するブレーキ液をリザーバ33から補給するとともに、制動力の解放時におけるホイールシリンダ15,16の引きずりを低減することができる。
また正常時に運転者がブレーキペダル11を踏むと、その動きが第1連結ロッド25、電磁クラッチ26、第2連結ロッド27を介してストロークシミュレータ28に伝達され、第1、第2コイルスプリング31a,31bを圧縮することで、ブレーキペダル11の踏込みに対する反力を発生させることができる。これにより、実際には電動モータ22,22の駆動力でディスクブレーキ装置13,14を作動させているにも関わらず、運転者の踏力でディスクブレーキ装置13,14を作動させているのと同等のペダルフィーリングを得ることができる。
しかもクラッチ手段36はソレノイド41の励磁により係止部材39が下降して係合解除するため、ブレーキペダル11がストロークしてもスライダ38はケーシング37の内部を空動するだけでマスタシリンダ10が作動することがなく、ブレーキペダル11はマスタシリンダ10のカップシール等の摺動部に発生するフリクションから解放されてペダルフィーリングが向上する。
一方、バッテリ外れ等により電源が失陥したような異常時には、図2に示すように遮断弁18が開弁してマスタシリンダ10およびディスクブレーキ装置13,14間が連通し、かつ大気弁34が閉弁してマスタシリンダ10およびリザーバ33間の連通が遮断される。また電磁クラッチ26が係合解除してブレーキペダル11およびストロークシミュレータ28を結合を遮断するとともに、クラッチ手段36のソレノイド41が消磁してコイルスプリング42の弾発力で駆動ロッド40と一体の係止部材39が上昇し、係止部材39がスライダ38の開口38aに係合することでケーシング37およびスライダ38を一体化する。
その結果、運転者がブレーキペダル11を踏み込むとマスタシリンダ10が作動し、マスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧は、開弁した遮断弁18およびブレーキ液圧発生手段19Fを介して前輪のディスクブレーキ装置13のホイールシリンダ15に伝達され、また開弁した遮断弁18およびブレーキ液圧発生手段19Rを介して後輪のディスクブレーキ装置14のホイールシリンダ16に伝達され、前輪および後輪が制動される。
これと同時に、電磁クラッチ26の係合解除によりブレーキペダル11がストロークシミュレータ28から切り離されるため、ストロークシミュレータ28は機能を停止する。その結果、マスタシリンダ10が発生する反力にストロークシミュレータ28が発生する反力が加算されてペダルフィーリングが過度に重くなるのを防止することができる。
ところで、正常時における制動中に異常状態が発生すると、マスタシリンダ10にブレーキ液圧を発生させるべくコイルスプリング42の弾発力で係止部材39が上昇するが、既にスライダ38が初期位置から前進しているために係止部材39はスライダ38の開口38aに係合することができず、スライダ38のラチェット歯38bに係合する。この状態でブレーキペダル11を踏み込むと、スライダ38のラチェット歯38bが係止部材39のラチェットポール39aに踏力を伝達するため、ブレーキペダル11が残りのストロークを行う間、スライダ38に押されたケーシング37および入力ロッド35がストロークしてマスタシリンダ10を作動させることができる。
この状態からブレーキペダル11を緩めると、スライダ38のラチェット歯38bは係止部材39のラチェットポール39aに対してスリップし、スライダ38がケーシング37に対して相対移動することで係止部材39はスライダ38の開口38aに正しく嵌合する。これにより、次にブレーキペダル11を踏み込むとき、ブレーキペダル11は初期位置において正しくマスタシリンダ10に結合された状態となる。
しかして、電源が失陥して遮断弁18、大気弁34およびブレーキ液圧発生手段19F,19Rが作動不能になっても、運転者がブレーキペダル11を踏んでマスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧で前輪および後輪のホイールシリンダ15,16を支障なく作動させることができ、これにより異常時に前輪および後輪を制動して車両をより安全に停止させることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では正常時には常に遮断弁18を閉弁しているが、正常時であっても運転者がブレーキペダル11を踏んでいないときに遮断弁18を開弁し、運転者がブレーキペダル11を踏んでいるときに遮断弁18を閉弁するようにすれば、その消費電力を節減することができる。
車両用ブレーキ装置の正常時の液圧系統図 図1に対応する異常時の液圧系統図 図1の部分拡大図 クラッチ手段の分解斜視図
10 マスタシリンダ
11 ブレーキペダル
15 ホイールシリンダ
16 ホイールシリンダ
18 遮断弁
19F ブレーキ液圧発生手段
19R ブレーキ液圧発生手段
26 電磁クラッチ(第2のクラッチ手段)
28 ストロークシミュレータ
36 クラッチ手段
43 ラチェット機構

Claims (2)

  1. ブレーキペダル(11)に入力される踏力によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(10)と、
    車輪を制動するホイールシリンダ(15,16)と、
    前記ブレーキペダル(11)の操作に基づいてブレーキ液圧を発生する、前記マスタシリンダ(10)とは別個のブレーキ液圧発生手段(19F,19R)と、
    前記マスタシリンダ(10)および前記ホイールシリンダ(15,16)間に配置された遮断弁(18)と、
    前記ブレーキペダル(11)の操作に反力を付与するストロークシミュレータ(28)と、
    を備え、
    正常時には前記遮断弁(18)を閉弁した状態で前記ブレーキ液圧発生手段(19F,19R)が発生したブレーキ液圧で前記ホイールシリンダ(15,16)を作動させ、異常時には前記遮断弁(18)を開弁した状態で前記マスタシリンダ(10)が発生したブレーキ液圧で前記ホイールシリンダ(15,16)を作動させるBBW式ブレーキ装置において、
    前記ブレーキペダル(11)および前記マスタシリンダ(10)間にクラッチ手段(36)を配置し、前記クラッチ手段(36)は、ブレーキペダル(11)を踏み込んだときに係合し、ブレーキペダル(11)を戻したときに係合解除するラチェット機構(43)を備え、前記正常時には前記クラッチ手段(36)により前記ブレーキペダル(11)および前記マスタシリンダ(10)の結合を解除し、前記異常時には前記クラッチ手段(36)により前記ブレーキペダル(11)および前記マスタシリンダ(10)を結合することを特徴とするBBW式ブレーキ装置。
  2. ブレーキペダル(11)に入力される踏力によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(10)と、
    車輪を制動するホイールシリンダ(15,16)と、
    前記ブレーキペダル(11)の操作に基づいてブレーキ液圧を発生する、前記マスタシリンダ(10)とは別個のブレーキ液圧発生手段(19F,19R)と、
    前記マスタシリンダ(10)および前記ホイールシリンダ(15,16)間に配置された遮断弁(18)と、
    前記ブレーキペダル(11)の操作に反力を付与するストロークシミュレータ(28)と、
    を備え、
    正常時には前記遮断弁(18)を閉弁した状態で前記ブレーキ液圧発生手段(19F,19R)が発生したブレーキ液圧で前記ホイールシリンダ(15,16)を作動させ、異常時には前記遮断弁(18)を開弁した状態で前記マスタシリンダ(10)が発生したブレーキ液圧で前記ホイールシリンダ(15,16)を作動させるBBW式ブレーキ装置において、
    前記ブレーキペダル(11)および前記マスタシリンダ(10)間にクラッチ手段(36)を配置し、前記正常時には前記クラッチ手段(36)により前記ブレーキペダル(11)および前記マスタシリンダ(10)の結合を解除し、前記異常時には前記クラッチ手段(36)により前記ブレーキペダル(11)および前記マスタシリンダ(10)を結合するとともに、
    前記ブレーキペダル(11)および前記ストロークシミュレータ(28)間に第2のクラッチ手段(26)を配置し、前記正常時には前記第2のクラッチ手段(26)により前記ブレーキペダル(11)および前記ストロークシミュレータ(28)を結合し、前記異常時には前記第2のクラッチ手段(26)により前記ブレーキペダル(11)および前記ストロークシミュレータ(28)の結合を解除することを特徴とするBBW式ブレーキ装置。
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