JP4815242B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファックス、プリンタ等の画像形成装置及びこれに採用される定着装置に関するものである。
従来、記録媒体上の未定着トナー像を定着する定着装置として種々のものが提案されている。その一つとして、表面が弾性変形する回転可能な加熱ローラに無端状ベルトを圧接させてニップ部を形成し、未定着トナー像を担持した記録媒体をこのニップ部を通過させて記録媒体上のトナー像を定着するベルトニップ方式の定着装置が知られている。その一例として、特許文献1では、無端状ベルトの内側に非回転状態で配置され、無端状ベルトを弾性変形させて加熱ローラとの間に記録媒体を通過させるニップを設けると共に、加熱ローラの表面のうち記録媒体出口側を局部的に弾性変形させる圧力パッドを具備した定着装置が提案されている。この定着装置では、加熱ローラの表面のニップ部のうち、記録媒体出口側を局部的に弾性変形させることで、剥離爪等の剥離手段を設けることなくニップ部出口において記録媒体が加熱ローラから剥離するようにしている。これは、溶融トナーと加熱ローラ表面との界面の付着力は、単に両者の界面化学的な材料物性値だけでは決まらずに、加熱ローラ表面の歪みの影響を大きく受けるという事実を利用したものである。詳しくは、あらかじめ表面歪みを有している加熱ローラの表面に溶融トナーが接触している状態から、その表面歪みが瞬間的に解放される状態に移る時に、トナーと加熱ローラ表面との付着力が減少するという現象である。この定着装置では、加熱ローラ表面のうちニップ部の記録媒体出口側を局部的に弾性変形させており、ニップ部出口近傍において記録媒体上のトナーは歪みを受けながら定着され、ついでニップ出口においてその歪みが解放させる瞬間、トナーと加熱ローラ表面の付着力が急激に低減することで記録媒体を加熱ローラから剥離させている。また、この定着装置では、非回転状態の圧力パッドを用いて無端状ベルトを加熱ローラに圧接させているので、回転状態の圧力ローラを用いた場合に比べ熱損失が少ないというメリットがある。
特許第3298354号公報
しかしながら、上記特許文献1のベルトニップ方式の定着装置では、加熱ローラの表面のニップ部のうち記録媒体出口側を局部的に弾性変形させており、この局部的に弾性変形して歪を設けた部分で記録媒体の表面と裏面との間に速度差が生じ、画像ズレが発生しやすいという不具合がある。また、特許文献1で開示されるように、加熱ローラを圧力パッドの硬質部材で押圧することで局所的に加熱ローラの表面に曲率の小さいニップ形状を作っているので、記録媒体に与える負荷、具体的にはペーパーダメージやカール量が大きくなってしまう。
また、加熱ローラを用いた定着装置において、加熱ローラの表面曲率が大きいものを使用すれば剥離性能を向上させることはできるが、装置が大型化してしまうというデメリットがある。加熱ローラに表面曲率が小さいものを使用すると、小型化のメリットはあるものの、画像ズレやペーパーダメージやカール量が大きりやすいといった不具合は発生しやすくなる。
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、熱損失の少ないベルトニップ方式の定着装置において、装置を大型化することなく記録媒体の良好な剥離性能を得るとともに、記録媒体に大きな負荷をかけずかつ画質ズレを防止し高品質な画像を得ることのできる定着装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、弾性部と熱源とを有する加熱手段と、記録媒体を搬送する回転可能な無端状部材と該無端状部材を該加熱手段の弾性部に圧接させる加圧部材とからなる加圧手段とを備え、未定着のトナー像を担持した記録媒体を該加熱手段の弾性部と該加圧手段の無端状部材との間に形成されるニップ部を通過させることで未定着のトナー像を記録媒体に定着する定着装置において、上記加圧手段の加圧部材は表面が平坦な弾性部材と該弾性部材を該記録媒体側に付勢する付勢部材とを備え、上記ニップ部領域内で該弾性部材の変形量が飽和する領域(最大変形量)近傍となるよう該付勢部材で付勢することを特徴するものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の定着装置において、上記加圧部材の弾性部材の記録媒体搬送方向幅が、無限平板を用いて上記加熱手段の弾性部を圧接したときに形成されるニップ幅と同じもしくはそれ以下であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の定着装置において、上記加圧手段の弾性部材の低圧力領域(0〜0.010kgf/mm)での荷重方向変形率(%/(kgf/mm))に比べて変化率が−30%以下になる圧力値以上で構成されたニップ領域が、ニップ領域全体の50%以上を占めるよう構成すること特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の定着装置において、上記加圧手段の弾性部材のゴム硬度が8Hs(JIS−A)以下、荷重方向厚さが2mm以下であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4の定着装置において、上記加圧手段の弾性部材の永久歪が4%以下であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の定着装置において、上記加熱手段が上記弾性部の内部に上記熱源を有する回転可能な加熱定着ローラであることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の定着装置において、上記加熱定着ローラの外径が27mm以下、該加熱定着ローラの弾性部のゴム硬度が8Hs(JIS−A)以下、ゴム厚さが0.8mm以上であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項6または7の定着装置において、上記加熱定着ローラの弾性部の永久歪が4%以下であることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4または5の定着装置において、上記加熱手段が上記弾性部と上記熱源と無端状加熱部材と該無端状加熱部材を張架する複数の回転可能なローラとを有していることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該像担持体上の静電潜像に異なる色のトナー像を形成する複数の現像手段と、該像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体上に転写する中間転写手段と、該中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体上に転写されたトナーを定着する定着装置とを備えた画像形成装置において、上記定着装置として請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の定着装置を採用したことを特徴とするものである。
これらの発明では、加熱手段の弾性部が無端状部材を介して加圧部材の表面が平坦な弾性部材にめり込んで曲率を有するニップ部を形成する。このニップ部領域内で、加圧手段の弾性部材の変形量が飽和する領域(最大変形量)近傍となるように付勢することにより、弾性部材のゴム弾性分は大きく低下して硬度が硬くなる。硬くなった弾性部材は、ニップ領域内の弾性部を、後述する図5の曲線69から曲線66に示すように、ニップ領域内の曲率を大きくするように変形させる。このようにして、ニップ領域内の曲率を大きく、すなわちニップ領域内の湾曲を小さくすることで記録媒体に与えるダメージを緩和すると共に、ニップ領域内の局部的な弾性変形による画像ズレを防止する。また、加熱手段の弾性部のニップ領域内の曲率を大きくすることで、ニップ出口部の記録媒体の突出姿勢を適正化して剥離性能を向上させる。詳しくは、図5に示すように、曲線66で示されるような曲率の大きいニップから搬出される記録媒体は、直線70で示されるように、曲率の小さいニップから搬出される記録媒体のよりも弾性部表面から離れる方向へ向かうことになる。すなわち、曲率の大きいニップから搬出される記録媒体では、ニップ出口からの記録媒体搬出方向と、ニップ出口における弾性部表面部分の接線方向とのなす角度が最も大きい状態になり、記録媒体のおもて面と弾性部表面との間には記録媒体のコシの強さによる大きな離間力が働く。これにより剥離性能を向上させることができる。また、このような構成にすることで、装置を大型化することなく、ニップ領域内だけ加熱手段の弾性層の表面曲率を大きくすることができる。
請求項1乃至10の発明によれば、熱損失の少ないベルトニップ方式の定着装置において、装置を大型化することなく記録媒体の良好な剥離性能を得るとともに、記録媒体に大きな負荷をかけずかつ画質ズレを防止し高品質な画像を得ることができるという優れた効果がある。
以下、本発明を適用した画像形成装置の一実施形態について説明する。図1は、本発明の画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、矢印A方向に回転する像担持体としての感光体1を備えている。感光体1の周囲には、感光体1の表面を帯電するスコロトロン型の帯電装置2、帯電された感光体1の表面を画像情報により変調された露光光Rで露光して感光体1上に静電潜像を形成するROS(レーザ出力部)3、感光体1上の静電潜像をトナーで現像して感光体1上にトナー像を形成する現像装置4、感光体1上のトナー像を記録媒体としての用紙Pに転写する転写装置5、感光体1の表面をクリーニングするクリーナ8、感光体1表面の残留電荷を除去する除電装置9を備えている。また、用紙Pに転写されたトナー像を定着する定着装置6、用紙Pを収納する用紙トレイ7を備えている。
次に、上記画像形成装置における画像形成動作について説明する。先ず、画像読取部(図示せず)で原稿から読み取られた原画像信号、あるいは外部のコンピュータ(図示せず)などで作成された原画像信号が画像処理部(図示せず)に入力され、適切な画像処理が行われる。こうして得られた入力画像信号がROS(レーザ出力部)3に入力され、レーザ光線Rを変調する。入力画像信号によって変調されたレーザ光線Rは、スコロトロン型の帯電装置2により一様帯電された感光体1の表面にラスタ照射される。感光体1表面にレーザ光線Rがラスタ照射されると、感光体1上には入力画像信号に対応した静電潜像が形成される。感光体1上に形成された静電潜像は現像装置4によりトナーで現像され、感光体1上にトナー像が形成される。感光体1上に形成されたトナー像は感光体1の矢印A方向への回転に伴われて、感光体1に対向して配置された転写装置5に向かって搬送される。一方、用紙トレイ7に収納されていた用紙Pが感光体1と転写装置5との間のニップ部に向かって供給され、転写装置5により感光体1上のトナー像が用紙P上に転写される。用紙P上に転写されたトナー像は、定着装置6によって搬送されて定着され所望の画像が得られる。トナー像の用紙P上への転写が終了した感光体1の表面に付着した残留トナーなどの付着物はクリーナ8によりクリーニングされ、さらに、感光体1の表面の残留電荷が除電装置9により除去されて、1回の画像形成動作が終了する。
次に、本実施形態の特徴部である定着装置6について説明する。図2は、上記画像形成装置に採用されている定着装置6の概略構成図である。この定着装置6は、加熱手段としての加熱定着ローラ10と、未定着トナー31を表面に担持した記録媒体32を加熱定着ローラ10に接するよう加圧しながら図中矢印方向に搬送する無端状部材23を有する加圧手段20とを備えている。加熱定着ローラ10は、表面被覆層12と、弾性部としての弾性層13と、芯金14と、熱源16とを有し、図示しない駆動手段により回転可能に構成されている。加熱定着ローラ10の表面被覆層12としては、未定着トナー31が付着しにくいようにPFA層などが用いられる。また、弾性層13としては、一般的にシリコンゴムやフッ素ゴムなどが用いられている。シリコンゴムを用いた場合、耐膨潤性を向上させるためにフッ素層などがコートされることもある。加圧手段20は、記録媒体を搬送する従動可能な無端状部材23と、弾性部材としての加圧弾性部材21と加圧弾性部材21を支持する支持部材22と支持部材22に支持された加圧弾性部材21を記録媒体32側に加圧付勢する付勢手段としての加圧スプリング26とからなる加圧部材と、無端状部材23と加圧弾性部材21との間の摩擦を低減するための低摩擦部材25と、無端状部材23の搬送経路を規定するガイド24とを備えている。また、無端状部材23と加圧弾性部材21との間の摩擦をさらに低減するために潤滑油を供給する潤滑油供給部材27を備えている。一般的に、潤滑油はシリコンオイルもしくはフッ素オイルなどが含まれているものを使用する。無端状部材23は、PFAとポリイミドより形成されている。加圧弾性部材21は、加圧方向の面が平坦な加圧パッドが用いられており、シリコンゴム又はフッ素ゴムのゴム層を有している。このような定着装置6では、未定着トナー像31を担持した記録媒体32を加熱定着ローラ10と加圧手段20の無端状部材32との間に形成されるニップ部を通過させることで記録媒体32上に定着画像33を形成する。ここで記録媒体32としては、カット紙などの用紙が用いられる。
次に、加圧部材の加圧弾性部材21について詳しく説明する。図3は、加圧弾性部材21として用いられる加圧パッドのゴム硬度、ゴム荷重方向厚さを変化させ、圧力値に対してゴムの荷重方向の変形量を測定した結果を示すものである。図3において、曲線60はゴム硬度8Hs(JIS−A)、ゴム荷重方向厚さ2mmの変形曲線で、曲線61はゴム硬度20Hs(JIS−A)、ゴム荷重方向厚さ4mmの変形曲線で、曲線62はゴム硬度30Hs(JIS−A)、ゴム荷重方向厚さ4mmの変形曲線である。
曲線60では、点81は圧力値0.010kgf/mm付近の変形量を表し、点82は圧力値0.020kgf/mm付近の変形量を表し、点83は圧力値0.030kgf/mm付近の変形量を表し、点84は圧力値0.040kgf/mm付近の変形量を表し、点85は圧力値0.050kgf/mm付近の変形量を表し、点86は圧力値0.060kgf/mm付近の変形量を表し、点87は圧力値0.070kgf/mm付近の変形量を表す。このように、曲線60は点81から点87の値が示すように、徐々に変形量が飽和しているのがわかる。
曲線61では、点88は圧力値0.020kgf/mm付近の変形量を表し、点89は圧力値0.040kgf/mm付近の変形量を表し、点90は圧力値0.050kgf/mm付近の変形量を表し、点91は圧力値0.060kgf/mm付近の変形量を表し、点92は圧力値0.070kgf/mm付近の変形量を表す。曲線61は、低圧力領域(0〜0.030kgf/mm)で変形量と圧力が線形の関係であり、高圧力領域(圧力値0.070kgf/mm以上)で変形量の飽和傾向が見え始める。
曲線62では、点93は圧力値0.040kgf/mm付近の変形量を表し、点94は圧力値0.070kgf/mm付近の変形量を表す。曲線62は、曲線60と曲線61と違って、高圧力領域まで変形量と圧力の関係が線形を保っていることがわかる。
表1は、図3で示した各弾性部材21の変形量(%)、圧力(kgf/mm)、荷重方向変形率(%/(kgf/mm))、および低圧力領域での荷重方向変形率の変化率(初期変形量との比較)(%)をまとめたものである。なお、曲線60では、初期変形量は点81の圧力値0.010kgf/mm付近のものを基準としている。また、曲線61では、初期変形量は点88の圧力値0.020kgf/mm付近のものを基準としている。また、曲線62では、初期変形量は点93の圧力値0.040kgf/mm付近のものを基準としている。このように、基準となる圧力値は異なるが、曲線61,62ではその時点より低圧力領域では変形率は線形なので、圧力値の基準が0〜0.010kgf/mmの領域でも、変化率は同じ数値になると考えてかまわない。

Figure 0004815242
また、図4は、図2に示した定着装置6で、加熱定着ローラ10に荷重40kgfを加え、種々の加圧弾性部材21に当接させてニップ部の圧力分布を実測した結果を示す。加熱定着ローラ10としては、昭和電線製、外径27mm、弾性層ゴム厚さ1.0mm、弾性層ゴム硬度8Hs(JIS−A)、弾性層ゴム永久歪4%のものを用いた。図4において、曲線63は、加圧弾性部材21として昭和電線製のゴムパッド:ゴム硬度8Hs(JIS−A)、ゴム永久歪4%、ゴム荷重方向厚さ2mm、ゴム搬送方向幅4mm、ゴム軸方向長さ230mmを用いた時のニップ部圧力分布である。曲線64は、加圧弾性部材21として昭和電線製のゴムパッド:ゴム硬度20Hs(JIS−A)、ゴム永久歪4%、ゴム荷重方向厚さ4mm、ゴム搬送方向幅6mm、ゴム軸方向長さ230mmを用いた時のニップ部圧力分布である。曲線65は、弾性部材21として昭和電線製のゴムパッド:ゴム硬度30Hs(JIS−A)、ゴム永久歪4%、ゴム荷重方向厚さ4mm、ゴム搬送方向幅6mm、ゴム搬送方向幅7.5mm、ゴム軸方向長さ230mmを用いた時のニップ部圧力分布である。それぞれのゴム搬送方向幅はニップ幅が約7〜8mmに一致するように調整した。ここで、ニップ幅を7〜8mmに調整したのは、トナーを十分に用紙上に定着させるときに必要な時間が7〜8mmのニップ幅で稼げるためである。このニップ幅は、画像形成装置の印刷速度と比例するものであり、印刷速度に応じて適宜調整するものである。図4からは、曲線63は曲線65に比べて最大圧力値が大きく、ニップ端部での圧力の傾斜が大きいことが分かる。
また、加熱定着ローラ10の弾性層13のゴム永久歪が大きい場合、加熱定着ローラ10表面形状が局所的に変形し、画像の光沢ムラ等の画像劣化を起こす原因となる。実験から、加熱定着ローラ10の弾性層13のゴム永久歪が5%以上の場合、光沢ムラが目立ち、ゴム永久歪4%以下が望ましいことがわかった。また、加圧弾性部材21のゴム永久歪が大きい場合、ニップ形状の経時的変形が起き、定着特性及び剥離特性が不安定になることがある。表2に、加圧弾性部材21のゴム永久歪を変化させて、初期と経時の画質、定着特性及び剥離特性について検討した結果を示す。

Figure 0004815242

表2に示すように、加圧弾性部材21のゴム永久歪が5%以上の場合、100時間以上の加熱空転後の画質、定着特性及び剥離特性が低下することが確認できた。よって、加圧弾性部材21のゴム永久歪は4%以下が望ましいことがわかった。
図5は、表1のゴム物性値の測定結果を基に、実測した圧力分布から加熱定着ローラ10の弾性層13の変形形状を計算した結果である。なお、この計算結果はゴムの搬送方向と軸方向の変形は考慮していないが、比較検証するには十分な計算であると考える。図5において、曲線69は、加熱定着ローラ10の弾性層13が曲率に沿ったニップ部を形成した時の表面形状である。曲線66は、ゴム硬度8Hs(JIS−A)、ゴム荷重方向厚さ2mmの加圧弾性部材21をニップさせて変形させた後の加熱定着ローラ10の弾性層13の表面形状である。曲線67は、ゴム硬度20Hs(JIS−A)、ゴム荷重方向厚さ4mmの加圧弾性部材21をニップさせて変形させた後の加熱定着ローラ10の弾性層13の表面形状である。曲線68は、ゴム硬度30Hs(JIS−A)、ゴム荷重方向厚さ4mmの加圧弾性部材をニップさせて変形させた後の加熱定着ローラ10の弾性層13の表面形状である。図5において、ゴム硬度8Hs(JIS−A)、ゴム荷重方向厚さ2mmの曲線66は、そのニップ中央部分が最も上側にあり、そのニップ端部部分が最も下側にある。すなわち、3つの曲線の中で、ゴム硬度8Hs、ゴム荷重方向厚さ2mmの曲線66が最も曲率が大きく、すなわちニップの湾曲が小さくなるということがわかる。
さらに、図5において、直線70は、曲線66が示すニップ形状から搬出してくる記録媒体32の姿勢を模擬した直線であり、直線71は、曲線67が示すニップ形状から搬出してくる記録媒体32の姿勢を模擬した直線であり、直線72は、曲線68が示すニップ形状から搬出してくる記録媒体32の姿勢を模擬した直線である。図5で示すように、曲線68に比べて曲線66の曲率が大きいので、直線72に比べて直線70は、ニップ出口後(曲線69と直線70〜直線72との交点)の加熱定着ローラ10表面とのクリアランスが大きいことが分かる(図中の矢印に相当)。直線70は、ニップ出口後の用紙の姿勢を模擬しているので、ニップ出口から搬出された記録媒体部分がなるべく加熱定着ローラ10表面から離れる方向へ向かう姿勢となればなるほど、記録媒体32のコシの強さにより記録媒体32のおもて面と加熱定着ローラ10表面との離間力が大きくなる。すなわち、ニップ出口後の加熱定着ローラ10表面と記録媒体32表面とのクリアランスが大きいと記録媒体32は剥離しやすいと考える。
表3に、図1の定着装置にて実際に剥離性能を検討する実験を行った結果を示す。この実験では、上述の図4に示したものと同じ条件でニップ幅7〜8mmと一定にし、加圧弾性部材21の構成だけを変えて剥離実験を行った。また、記録媒体32としては、坪量55g/cmの一般的なカット用紙上にフルカラー画像を付着させたものを用いた。

Figure 0004815242

この結果、ゴム硬度8Hs(JIS−A)、ゴム荷重方向厚さ2mmの加圧弾性部材21を用いた定着装置6にて、剥離性能が良くなることが確認できた。他の2種類の加圧弾性部材を用いたケースに関しては十分な剥離性能を得ることはできなかった。これは、上述の図5の各直線(用紙姿勢を模擬した線)が示すように、加圧弾性部材21のゴム硬度8Hs、ゴム荷重方向厚さ2mmの場合、加熱定着ローラ10の弾性層13の変形形状が適正化され、剥離性能が向上したことが確認できたといえる。
また、上述のように加圧弾性部材21のゴム搬送方向幅としては、最大ニップ幅よりも小さい加圧弾性部材21を用いることにより、剥離特性を向上させることができる。ここで、最大ニップ幅とは、無限平板を用いて形成されるニップ幅であり、構成上(ゴム硬度、ゴム厚さ、荷重設定後)の最大ニップ幅である。すなわち、加圧弾性部材21の搬送方向幅が無限に大きい場合に形成できるニップ幅である。最大ニップ幅よりも小さい加圧弾性部材21を用いることにより、加圧弾性部材21の搬送方向端部が加熱定着ローラ10の弾性層13に食い込むようになり、剥離性能を向上することができるという効果がある。
さらに表3を用いて詳細に考察すると、ゴム硬度8Hs、ゴム荷重方向厚さ2mmの加圧弾性部材21を用いたとき、ゴム変形率の変化率(表1参照)が−30%以下になる(1500−>1050%/(kgf/mm))圧力値(約0.025kgf/mm)以上で構成されているニップ領域は約5.0mmで、全体のニップ領域の63%を占めているのがわかる。この領域が50%以上ある場合のみ、加熱定着ローラ10の弾性層13の変形形状の曲率が充分に大きくなり、効率的に剥離性能を向上させることができるといえる。これに比べ、ゴム硬度20Hs、ゴム荷重方向厚さ4mmの加圧弾性部材21を用いたとき、ゴム変形率(表1参照)の変化率が−30%以下になる(650−>455%/(kgf/mm))圧力値(約0.042kgf/mm)以上で構成されているニップ領域は約1.0mmで、全体のニップ領域の13%を占めているのがわかる。さらに、ゴム硬度30Hs、ゴム荷重方向厚さ4mmの加圧弾性部材21を用いたとき、ゴム変形率(表1参照)の変化率が−30%以下になる圧力値以上で構成されているニップ領域も無いのが分かる。このため、加圧弾性部材21のゴム硬度30Hs、厚さ4mmの場合、加熱定着ローラ10の弾性層13の変形形状の曲率が小さく、充分な剥離性能が得られないといえる。
また、図4の加熱定着ローラ10のニップ部の圧力分布図で示ように、曲線63は曲線64、65に比べて、急勾配分布になっているのがわかる。図4の曲線63は、圧力分布中央領域にてゴム変形量が飽和する領域(変形の限界領域)に近づくことで、ゴム弾性分が大きく低下し、硬度が硬くなる様な現象が起き、この領域内の加熱定着ローラ10の弾性層13の局所的な変形を生み、ニップ出口部の用紙突出姿勢を適正化することができたと考える。
更に、ニップ出口後の加熱定着ローラ10表面と用紙表面とのクリアランスが大きいと用紙は剥離しやすいと言う考えから、加熱定着ローラ10の外径もこのクリアランスを決めるパラメータのひとつであることがわかる。そこで、加熱定着ローラ10の各特性を以下のように変化させて、剥離特性について検討する実験をおこなった。この結果を表4に示す。

Figure 0004815242

表4にしめす実験により、加熱定着ローラ10は、外径が27mmより大きいと剥離性能が低下するのが確認できた。よって、加熱定着ローラ10の外径は27mm以下が望ましい。また、加熱定着ローラ10の弾性層13の厚さも、加熱定着ローラ10表面と用紙表面とのクリアランスを決めるパラメータのひとつであることが分かる。今回の実験から、ゴム厚さが0.8mmより小さいと、剥離性能が低下することがわかった。これは加熱定着ローラ10の弾性層13の厚さが薄くなるにつれ変形量が小さくなり、ニップ出口部の用紙突出姿勢を適正な状態にできない為と考える。よって、加熱定着ローラ10の弾性層13の厚さは0.8mm以上が望ましい。また、加熱定着ローラ10の弾性層13のゴム硬度も、クリアランスを決めるパラメータのひとつであることがわかる。今回の実験から、ゴム硬度が8Hs(JIS−A)より大きいと、剥離性能が低下することがわかった。これは加熱定着ローラの弾性層13の硬度が高くなるにつれ、変形量が小さくなり、ニップ出口部の用紙突出姿勢を適正な状態に出来ない為と考える。よって、加熱定着ローラ10の弾性層13のゴム硬度は8Hs(JIS−A)以下が望ましい。
次に、上記画像形成装置に採用される他の定着装置の実施形態をしめす。図6は、他の定着装置の概略構成図である。この定着装置では、加熱手段が加熱定着ローラ10でなく、無端状加熱部材15を用いたものであり、弾性部としての加圧弾性部材18と、加圧弾性部材18を支持する加圧支持部材19と、熱源16と、無端状加熱部材15を張架すると同時に加熱する加熱ローラ17と、内部に熱源を持たずに無端状加熱部材15を張架しながら回転する従動ローラ72とを備えている。加熱弾性部材18は、表面に無端状加熱部材15との間の摩擦を低減するための低摩擦層を備えていることが好ましい。また、熱量が足りない場合は、無端状加熱部材15に外側から、加熱ローラ71、73を接触させて、加熱する方法もある。無端状加熱部材15を駆動する駆動源は加熱ローラ17にあるが、従動ローラ72に設けても良い。なお、加圧手段等のここで言及しない構成については、図2の定着装置と同じである。図6にしめす定着装置においても、加熱手段の加圧弾性部材18は無端状部材を介して加圧手段20の表面が平坦な加圧弾性部材21にめり込んで表面曲率に沿ったニップ部を形成する。このニップ部領域内で、加圧弾性部材21の変形量が飽和する領域(最大変形量)近傍となるように付勢することにより硬くし、表面曲率に沿って形成されたニップ領域内の曲率を大きくするように変形させる。さらに、図6にしめす定着装置は、図2のような加熱ローラ10を用いる定着装置に比べ、無端状加熱部材15を用いるので、装置全体の大きさに与える影響が少なく留めながら、ニップ幅やニップ出口部の変形形状を調整することができるというメリットがある。なお、加圧手段20の加圧弾性部材21の幅を加熱手段の加圧弾性部材18の幅に比べて同等、もしくは小さく設定する必要がある。
また、上記図1の画像形成装置は単色画像を形成するものであるが、複数色のトナーを重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置に上記定着装置を採用するとよい。これは、複数色を重ね合わせた多量のトナーを記録媒体に定着するには、ニップ部内で十分に加熱、加圧し、トナーを充分に溶融・混色させて定着させることが必要である。このため、ニップ部内で溶融トナーと加熱定着ローラ表面との界面の付着力が大きくなり、単色の画像形成装置に比べ剥離し難くなっている。このようなカラー画像形成装置に上記定着装置を採用すると、剥離性能の向上に大きな効果が得られる。
以上、本実施形態に係る画像形成装置では、ニップ部領域内で加圧手段20の加圧弾性部材21の変形量が飽和する領域(変形の限界領域)に近づくことで、ゴム弾性分が大きく低下し、硬度が硬くなる。加圧弾性部材21が硬くなった状態で加熱定着ローラ10の弾性層13表面曲率に沿って形成されるニップ領域の曲率を大きくする。これにより、装置を大型化することなく、記録媒体に与えるダメージを緩和すると共に、ニップ領域の局部的な弾性変形による画像ズレを防止する。また、弾性層13のニップ領域の曲率を大きくすることで、ニップ出口部の記録媒体の突出姿勢を適正化して剥離性能を向上させる。
また、加圧手段20の加圧弾性部材21の記録媒体搬送方向の幅が、無限平板を用いて加熱定着ローラ10の弾性層13を圧接したときに形成されるニップ幅と同じ幅もしくはそれ以下とする。これにより、加圧弾性部材21の搬送方向端部が加熱定着ローラ10の弾性層13に食い込むようになり、剥離特性を向上することができる。
また、加圧手段20の加圧弾性部材21の低圧力領域(0〜0.010kgf/mm)での荷重方向変形率(変形量/圧力)に比べて変化率が−30%以下になる圧力値以上で構成されたニップ領域がニップ領域全体の50%以上を占めるよう構成する。このように規定することで、加熱定着ローラ10の弾性層13の変形形状の曲率が効果的に大きくなるよう適正化し、剥離性能を効率的に向上させることができる。
また、加圧手段20の加圧弾性部材21のゴム硬度が8Hs(JIS−A)以下、荷重方向厚さが2mm以下とする。このように、加圧弾性部材21のゴム硬度および荷重方向厚さを適正化することで、圧力が上げすぎずに容易に加圧弾性部材21の変形量が飽和する領域(変形の限界領域)に近づかせることができる。
また、加圧手段20の加圧弾性部材21の永久歪が4%以下とする。加圧弾性部材21のゴム永久歪が大きい場合、ニップ形状の経時的変形が起き、定着特性及び剥離特性が不安定になることがある。ゴム永久歪が5%以上の場合、経時で剥離特性が低下することが確認できた。
また、加熱手段が弾性層13の内部に熱源16を有する回転可能な加熱定着ローラ10とすることにより、低価格で上記定着装置を得ることができる。
また、加熱定着ローラ10の外径が27mm以下、弾性層13のゴム硬度が8Hs(JIS−A)以下、ゴム厚さが0.8mm以上とする。外径が27mmより大きいと曲率により剥離性能が低下するのが確認できた。また、弾性層13の硬度が高くなるにつれ、変形量が小さくなり、8Hs(JIS−A)より大きいとニップ出口部の用紙突出姿勢を適正な状態にできずに、剥離性能が低下するのが確認できた。また、弾性層13の厚さが薄くなるにつれ、変形量が小さくなり、ゴム厚さが0.8mmより小さいと、ニップ出口部の用紙突出姿勢を適正な状態にできずに剥離性能が低下するのが確認できた。
また、加熱定着ローラ10の弾性層13の永久歪4%以下とする。これは、加圧弾性部材21のゴム永久歪が5%以上の場合、100時間以上の加熱空転後の剥離特性が低下することが確認できた。
また、加熱手段が弾性層18と熱源16と無端状加熱部材15と無端状加熱部材15を張架する複数の回転可能なローラ17、72とを有しているものとする。このように加熱手段として無端状加熱部材15を用いるので、加熱定着ローラ1を用いる場合に比べ、装置全体の大きさに与える影響が少なく留めながら、ニップ幅やニップ出口部の変形形状を調整することができるというメリットがある。
また、感光体上に複数の色のトナー像を形成して中間転写体上に転写して、中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写し、記録媒体上に転写されたトナーを定着する定着装置を備えた画像形成装置に、上記定着装置を採用する。複数色のトナーを重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置では、ニップ部内で十分に加熱、加圧し、トナーを充分に溶融・混色させて定着させるため、ニップ部内で溶融トナーと加熱ローラ表面との界面の付着力が大きくなり、単色の画像形成装置に比べ剥離し難くなっている。このようなカラー画像形成装置に上記定着装置を採用すると、剥離性能の向上に大きな効果が得られる。
本発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成図。 画像形成装置に採用される定着装置の概略構成図。 加圧弾性部材のゴム物性値をしめすグラフ。 加熱定着ローラの圧力分布の測定結果をしめすグラフ。 加熱定着ローラのニップ部形状と出口部の用紙突出姿勢をしめすグラフ。 画像形成装置に採用される他の定着装置の概略構成図。
符号の説明
1 感光体
2 帯電装置
3 ROS
4 現像装置
5 転写装置
6 定着装置
7 用紙トレイ
8 定着装置
9 クリーナ
10 加熱定着ローラ
12 表面被覆層
13 弾性層
14 芯金
15 無端状加熱部材
16 熱源
17 加熱ローラ
18 加圧部材
19 加圧支持部材
20 加圧手段
21 加圧弾性部材
22 支持部材
23 無端状部材
24 ガイド
25 低摩擦部材
26 加圧スプリング
27 潤滑油供給部材
31 未定着トナー
32 記録媒体
71 加熱ローラ
72 従動ローラ
73 加熱ローラ

Claims (10)

  1. 弾性部と熱源とを有する加熱手段と、記録媒体を搬送する回転可能な無端状部材と該無端状部材を該加熱手段の弾性部に圧接させる加圧部材とからなる加圧手段とを備え、未定着のトナー像を担持した記録媒体を該加熱手段の弾性部と該加圧手段の無端状部材との間に形成されるニップ部を通過させることで未定着のトナー像を記録媒体に定着する定着装置において、
    上記加圧手段の加圧部材は表面が平坦な弾性部材と該弾性部材を該記録媒体側に付勢する付勢部材とを備え、上記ニップ部領域内で該弾性部材の変形量が飽和する領域(最大変形量)近傍となるよう該付勢部材で付勢することを特徴する定着装置。
  2. 請求項1の定着装置において、上記加圧部材の弾性部材の記録媒体搬送方向幅が、無限平板を用いて上記加熱手段の弾性部を圧接したときに形成されるニップ幅と同じもしくはそれ以下であることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2の定着装置において、上記加圧手段の弾性部材の低圧力領域(0〜0.010kgf/mm)での荷重方向変形率(%/(kgf/mm))に比べて変化率が−30%以下になる圧力値以上で構成されたニップ領域が、ニップ領域全体の50%以上を占めるよう構成すること特徴とする定着装置。
  4. 請求項1、2または3の定着装置において、上記加圧手段の弾性部材のゴム硬度が8Hs(JIS−A)以下、荷重方向厚さが2mm以下であることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1、2、3または4の定着装置において、上記加圧手段の弾性部材の永久歪が4%以下であることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5の定着装置において、上記加熱手段が上記弾性部の内部に上記熱源を有する回転可能な加熱定着ローラであることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項6の定着装置において、上記加熱定着ローラの外径が27mm以下、該加熱定着ローラの弾性部のゴム硬度が8Hs(JIS−A)以下、ゴム厚さが0.8mm以上であることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項6または7の定着装置において、上記加熱定着ローラの弾性部の永久歪が4%以下であることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1、2、3、4または5の定着装置において、上記加熱手段が上記弾性部と上記熱源と無端状加熱部材と該無端状加熱部材を張架する複数の回転可能なローラとを有していることを特徴とする定着装置。
  10. 像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該像担持体上の静電潜像に異なる色のトナー像を形成する複数の現像手段と、該像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体上に転写する中間転写手段と、該中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体上に転写されたトナーを定着する定着装置とを備えた画像形成装置において、
    上記定着装置として請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の定着装置を採用したことを特徴とする画像形成装置。
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