JP4812995B2 - 高圧下で潰れる液体取扱い部材を備えた吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
〔発明の分野〕
本発明は、体液、例えば尿、月経物又は糞便物を保持する吸収性物品に関し、特に、水性物を取り込んでこれを保持することができる吸収性物品の機能に関する。本発明は、更に、使い捨て吸収性物品、例えば、乳幼児用おむつ又はトレーニングパンツ、成人用失禁及び生理用品に関する。
【0002】
〔背景〕
使い捨て吸収性物品、例えば、おむつ、生理用ナプキン、成人用失禁用品等が当該技術分野において周知である。かかる物品は、身体の分泌物、例えば、尿、月経物、糞便物及び他の水性体液を取り扱うために用いられている。
【0003】
低密度の液体取扱い部材を有する吸収性物品を提供することが最近の技術的傾向になっている。かかる液体取扱い部材は、吸収性物品上に付着した多量の体分泌物を迅速に取り込むことができる。特に、高粘度の液体の取扱いのためには、液体取扱い部材は、大きな開放気孔を有することが望ましい。例えば、かかる構造体がWO95/05139(ロー氏)、WO99/25293(バスト氏等)、WO99/25294(ロー氏等)に記載されている。
【0004】
他方、大きな開放気孔を備えた液体取扱い部材は、平らな主表面を備えていないのが通例である。というのは、大きな開放気孔のうち少なくとも何割かが表面まで延びているからである。かかる液体取扱い部材を有する物品の使用中、例えば物品を着用した状態で着用者が座ることにより物品に加わる圧力は、表面の残りの部分によって支持されなければならない。それ故、比較的高い圧力がこれら表面部分のところで着用者の皮膚に加わり、これが原因となって、着用者の快適さが望ましくない程低いレベルになり、最終的には皮膚に印又は跡が付くことになる(これを「皮膚マーキング」という場合がある)。
【0005】
それ故、本発明の目的は、従来型吸収性物品によって生じる問題を解決する使い捨て吸収性物品を提供することにある。
【0006】
本発明のもう1つの目的は、2,756Pa(0.4psi)〜3,447Pa(0.5psi)の圧力で潰れる液体取扱い部材を有する使い捨て吸収性物品を提供することにある。
【0007】
〔発明の概要〕
本発明は、使い捨て吸収性物品であって、液体浸透性構造化キャリヤと、少なくとも部分的に周囲が構造化キャリヤに接合された液体不浸透性バックシートと、トップシートとバックシートの中間に配置された液体貯蔵構造体と、トップシートと液体貯蔵構造体の中間に配置されていて、689パスカル(0.1psi)の閉じ込め圧力においてキャリパが少なくとも0.5mmの液体貯蔵構造体とを有する使い捨て吸収性物品を提供する。本発明の使い捨て吸収性物品は、液体貯蔵構造体が、2,756パスカル(0.4psi)の閉じ込め圧力では、689パスカルの閉じ込め圧力の場合のキャリパの少なくとも80%のキャリパを有し、液体取扱い構造体が3,447パスカル(0.5psi)の閉じ込め圧力では、689パスカルの閉じ込め圧力の場合のキャリパの80%未満のキャリパを有することを特徴とする。
【0008】
〔発明の詳細な説明〕
以下では、本発明の吸収性物品を多種多様な実施形態及び多種多様な特徴によって説明する。本発明の別の実施形態は、本明細書において開示する一実施形態の特徴と別の実施形態の特徴及び(又は)本明細書において開示した他の特徴と組み合わせることによって得ることができる。これら別の実施形態は、本明細書に開示されているものと見なされ、それ故、本発明の一部を形成するものである。当業者には明らかなように、或る幾つかの特徴を組み合わせても本発明の一部を形成しない非機能性物品となる場合がある。
【0009】
本明細書において用いる「吸収性物品」という用語は、体からの分泌液を吸収して封じ込める物品、特に、体から排出された種々の分泌液を吸収して封じ込めるよう着用者の体に当てて又はこれに近接して配置される物品を指している。「使い捨て」という用語は本明細書においては、洗濯、或いは他の方法で元の状態に戻したり又は衣服として再使用されるようにはなっていない衣服を形容する用語である(即ち、これら衣服は、1回使用された後に捨てられ、好ましくは、再生利用され、堆肥にされ、或いは環境にやさしい方法で処分されるようになっている)。「一体形」吸収性物品は、別個の部品を互いに一体化して互いに連係して働く一体物を形成してこれら別個の部品が別個のホルダ及びライナのような別個の操作部品を必要としないような吸収性物品を意味している。本発明の吸収性物品の好ましい実施形態は、図1に示す一体形使い捨て吸収性物品であるおむつ20である。本明細書で用いる「おむつ」という用語は、一般に、乳幼児や失禁症の人により下胴部にぐるりと着用される吸収性物品を意味している。本発明は、他の吸収性物品、例えば、失禁用ブリーフ、失禁用下着、吸収性インサート、おむつホルダ及びライナ、女性の衛生用医療品、包帯等に適用できる。
【0010】
おむつ
図1は、平らにした状態で本発明のおむつ20を示す平面図であり、おむつ20の構成を一層明確に示すために構造体の幾つかの部分が切除してある。着用者に向いたおむつ20の部分は、見る人のほうへ向けられている。図1に示すように、おむつ20は好ましくは、液体浸透性構造化キャリヤ又はトップシート24、液体不浸透性バックシート26、好ましくは少なくとも構造化キャリヤ24の一部とバックシート26との間に位置決めされた液体貯蔵構造体28、構造化キャリヤ24と液体貯蔵構造体28との間に配置された液体取扱い構造体29、サイドパネル30、ゴム入り脚部カフス32、弾性腰部特徴部34、及び全体を符号40で示した締結システムを有している。
【0011】
おむつ20は、図1においては、前側腰部領域36、前側腰部領域36と反対側に位置した後側腰部領域38及び前側腰部領域と後側腰部領域との間に位置した股領域37を有するものとして示されている。おむつ20は、おむつ20を着用していている間、着用者の正面又は前部と並置される第1の領域81と、おむつ20を着用していている間、着用者の背面又は後部と並置される第1の領域82とを有する。おむつ20の周囲は、おむつ20の外縁部によって構成され、これら外縁部内では長手方向側縁部50がおむつ20の長手方向中心線100に全体として平行に延び、端縁部52が、おむつ20の横方向中心線110に全体として平行に長手方向側縁部50相互間に延びている。図1では、第1の領域81は、一方の端縁35から横方向中心線21まで延びるものとして示され、第2の領域82は、反対側の端縁35から横方向中心線110まで延びているものとして示されている。説明の目的上、横方向中心線110は、図1では第1の領域81と第2の領域82との間の境界部として示されている。しかしながら、第1の領域81と第2の領域82の境界部を、他の位置、例えば、それぞれの端縁52のうちの1つの近くに位置決めしてもよい。着用者の正面と並置状態にある第1の領域81は、尿の取扱いに優れている場合がある。着用者の背面と並置状態にある第2の領域は、糞便物、特に、低粘度糞便物の取扱いに優れている場合がある。
【0012】
おむつ20のシャーシ22は、おむつ20の本体を構成している。シャーシ22は、液体貯蔵構造体28の少なくとも一部を有し、更に好ましくは、構造化キャリヤ24及びバックシート26を含む外側被覆層を有している。吸収性物品が別個のホルダ及びライナを有している場合、シャーシ22は一般に、ホルダ及びライナを含む。(例えば、ホルダは一般に、物品の外カバーを形成する1以上の層から成り、ライナは、構造化キャリヤ、バックシート及び液体貯蔵構造体を含む吸収性組立体から成るのがよい。かかる場合、ホルダ及び(又は)ライナは、使用の始めから終わりまでライナを定位置に保持するのに用いられる締結要素を有するのがよい。)一体形吸収性物品の場合、シャーシ22は、複合おむつ構造体を形成するよう追加された他の特徴部を備えるおむつの主構造体を有している。
【0013】
図1は、構造化されたキャリヤ24及びバックシート26が液体貯蔵構造体28及び液体取扱い構造体29よりも長さ寸法及び幅寸法が全体として大きなおむつ20の実施形態を示している。構造化キャリヤ24及バックシート26は、液体貯蔵構造体28の縁部を越えて延び、それにより、おむつ20の周囲を形成している。
【0014】
構造化キャリヤ24、バックシート26及びシャーシ22を種々の周知の形態で組み立てることができるが、おむつの好ましい形態の概要が、1975年1月14日にケニース・ビー・ブーエル(Kenneth B. Buell)に付与された米国特許第3,860,003号(発明の名称:Contractible Side Portions for Disposable Diaper)、1992年9月9日にブーエルに付与された米国特許第5,151,092号及び1993年6月22日にブーエルに付与された米国特許第5,221,274号に記載されている。他の適当な設計のおむつシャーシが、1996年10月29日にロー等(Roe et al.)に付与された米国特許第5,569,232号(発明の名称:Absorbent Article With Multiple Zone Structural Elastic-Like Film Web Extensible Waist Feature)、1996年9月10日にロー等(Roe et al.)に付与された米国特許第5,554,144号(発明の名称:Absorbent Article With Multiple Zone Structural Elastic-Like FilmWeb Extensible Waist Feature)、1996年9月10日にロー等(Roe et al.)に付与された米国特許第5,554,143号(発明の名称:Absorbent Article With Multiple Zone Structural Elastic-Like Film Web Extensible Waist Feature)、1996年9月10日にロー等(Roe et al.)に付与された米国特許第5,554,145号(発明の名称:Absorbent Article With Multiple Zone Structural Elastic-Like Film Web Extensible Waist Feature)、1996年9月17日にロー等(Roe et al.)に付与された米国特許第5,556,394号(発明の名称:Absorbent Article With Multiple Zone Structural Elastic-Like Film Web Extensible Waist Feature)に記載されており、これら技術文献の各々の開示内容を、本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する。
【0015】
おむつ20の内面は、使用中、着用者の体に隣接して位置するおむつ20の部分を有している(即ち、内面は一般に、構造化キャリヤ24の少なくとも一部及び構造化キャリヤ24に接合された他の構成部分によって形成されている)。外面は、使用中、着用者の体から見て遠くの側に位置したおむつ20の部分を有している(即ち、外面は一般に、バックシート26の少なくとも一部及びバックシート26に接合された他の構成部分によって形成されている)。
【0016】
水性液体取扱い性能
水性液体の液体取扱い性能は、本発明の重要な特徴である。本明細書で用いる「水性液体」という用語は身体の分泌物、例えば、尿、糞便物、月経物、血液、汗を含むが、これらには限定されない。
【0017】
液体取込み
本明細書で用いる「液体取込み」という用語は、本発明の構造化キャリヤの頂部上に付着した液体が構造化キャリヤの表面から吸収性物品中へ吸収される量を意味している。
【0018】
本発明の吸収性物品の液体取込み性能は、最終製品取込み試験(Finished-Product-Acquisition-Test )により評価される。
【0019】
本発明の吸収性物品は、最初の奔出の際に少なくとも3.75ml/s、好ましくは最初の奔出の際に少なくとも4ml/s、より好ましくは最初の奔出の際に少なくとも4.5ml/s、最も好ましくは最初の奔出の際に少なくとも5ml/sの液体取込み量を有している。本発明の吸収性物品は、4回目の奔出の際に少なくとも0.5ml/s、好ましくは4回目の奔出の際に少なくとも0.6ml/s、より好ましくは4回目の奔出の際に少なくとも0.8ml/s、最も好ましくは4回目の奔出の際に少なくとも1.0ml/sの液体取込み量を有している。
【0020】
液体リウェット(LIQUID REWET)
本明細書で用いる「液体リウェット」という用語は、後になって圧力を受けて保有状態の吸収性物品の構造化キャリヤから絞り出される既に取り込まれた液体を意味している。
【0021】
本発明の吸収性物品の液体リウェット性能は、コラーゲンリウェット試験(Collagen Rewet Test )によって評価され、皮膚水和値(Skin Hydration value)によって定量化される。
【0022】
本発明の吸収性物品の前側領域は、120mg未満の皮膚水和値、好ましくは90mg未満の皮膚水和値、より好ましくは70mg未満の皮膚水和値、最も好ましくは50mg未満の皮膚水和値を有している。
【0023】
任意的に、後側領域は、120mg未満の皮膚水和値、好ましくは90mg未満の皮膚水和値、より好ましくは70mg未満の皮膚水和値、最も好ましくは50mg未満の皮膚水和値を有する。
【0024】
トップシート湿り度
本発明の吸収性物品の表面に向いたユーザのドライな肌触りを保つために、本発明の吸収性物品は好ましくは、トップシート最終製品乾き度法(Topsheet-Finished Product-Dryness-Method)に従って300mg未満、好ましくは200mg未満、より好ましくは100mg未満、更に好ましくは50mg未満、最も好ましくは25mg未満のトップシート湿り度を有している。
【0025】
高粘度液体の取扱い
加うるに、本発明の吸収性物品は好ましくは、高粘度液体取扱いを可能にし、特に、粘性の流体状身体廃棄物の液体取扱いを可能にする。
【0026】
本明細書で用いる「粘性流体状身体廃棄物(viscous fluid bodily waste)」又は「VFBW」は一般に、制御された応力レオメータ上に置かれた互いに平行なプレートを用いる制御された応力レオメトリ試験で11秒の剪断速度で約10cP以上で約2×10cP以下、特に、1/秒の剪断速度において約10cP〜10cPの粘度を有する体から排出された任意の廃棄物を意味している。(参考までに、水は、20℃において1.0cPの状態にあり、ジフ(Jif )のクリーミーピーナッツバター(オハイオ州シンチナチ所在のプロクター・アンド・ガンブル・カンパニイ(以下、P&Gという)から入手できる)は、この同一の剪断速度では25℃において4×10cPである)。
【0027】
加圧下貯蔵(STORAGE UNDER PRESSURE)
粘性流体状身体廃棄物が液体取扱い構造体をいったん浸透すると、廃棄物を着用サイクルの残りの期間中、着用者から遠ざけると共に取り換え作業の間、介護者から遠ざけて貯蔵し又は保持することが望ましい。本明細書で用いる「貯蔵する」という用語は、おむつの中に貯えられた物質を物品の体に向いた表面から物理的に分離しておむつの中に貯えられた物質がすぐには着用者の皮膚に接触せず或いはこれに接近できないようにすることを意味している。加圧下の貯蔵又は「貯蔵」は、以下に説明する試験方法の説明項目において記載するように単位面積を基準として構造体中に保持された物質の量として測定される。もし加圧下貯蔵用量が低すぎる場合、構造体の単位面積当たり皮膚接近から遠ざけて貯蔵することができる粘性流体状身体廃棄物の絶対量が減少することになろう。適度の貯蔵容量は、漏れの恐れを減少させると共に粘性流体状身体廃棄物によって汚染される皮膚の面積を減少させるために必要不可欠である。というのは、貯蔵されている粘性流体状身体廃棄物は、構造体の体に向いた表面に接近して漏れを生じたり物品内で移動する恐れが低いからである。
【0028】
本発明の好ましい実施形態では、吸収性物品は、粘性流体状身体廃棄物が約500g/m以上という加圧下貯蔵値を有する液体取扱い構造体を有することが必要である。より好ましくは、液体取扱い構造体は、粘性流体状身体廃棄物が約750g/m以上という加圧下貯蔵値を有すべきである。さらに好ましくは、液体取扱い構造体は、粘性流体状身体廃棄物が約1,000g/m以上という加圧下貯蔵値、最も好ましくは粘性流体状身体廃棄物が約1,100g/m以上という加圧下貯蔵値を有するべきである。一般に、少なくとも約500g/m〜約10,000g/m、好ましくは約750g/m〜約10,000g/mの加圧下貯蔵値が、合格レベルのものであることが判明した(これら好ましい加圧貯蔵パラメータは、好ましくは使用が意図されているときに評価される一体形物品に関している。したがって、この物品の構成部分又は装備は全て、これらの性能の測定が行われているときに通常の使用中のものであるように構成されることが必要である。)
圧縮裏返し条件下における保持及び不動化
吸収性物品によって受け取られ又はこれを浸透した粘性流体状身体廃棄物は好ましくは、おむつ内に着用者から遠ざけられて保持される。体廃棄物、特に、粘性流体状身体廃棄物を保持する1つの好ましい方法は、廃棄物を着用者から離れた位置に不動化することである。本明細書で用いる「不動化する」という用語は、圧力が加えられた状態で及び(又は)重力の影響下で貯蔵状態の流体状身体廃棄物を保持するための材料又は構造体の能力を意味している。圧縮裏返し状態で動かないようにすること又は「不動化」は廃棄物の粘度を増大させることにより(例えば、脱水することにより)、機械的な閉込めを行うことにより(即ち、粘性流体状身体廃棄物と材料又は構造体の内部領域との接触面積の増大により促進させる表面エネルギ現象により)、或いは、当該技術分野で知られている任意他の手段によって達成できる。以下の試験方法説明項目において詳しく説明するように「圧縮裏返し条件下不動化(Immobilization under compressed inversion )」は、構造体が以下に説明するように逆の圧力サイクルを受けた後に構造体中に残存する粘性流体状身体廃棄物又はこれと類似したものの割合で測定される。「圧縮裏返し下保持(Retention under compressed inversion)」又は「保持」は、粘性流体状身体廃棄物が応力を生じる使用条件下でどれほど多く「貯蔵状態」のままであるかについての絶対的な尺度である。
【0029】
好ましくは、液体取扱い構造体は、構造体を浸透する粘性流体状身体廃棄物の約7.5gよりも大きな圧縮裏返し条件下保持値を有するべきである。より詳細には、以下に説明するように、圧縮裏返し条件下保持試験を受けた後に、粘性流体状身体廃棄物の約8.0gよりも大きく、最も好ましくは、粘性流体状身体廃棄物の約8.5gよりも大きな圧縮裏返し条件下保持値を有するべきである。一般に、少なくとも約7.5g〜約100.0g、及び約8.0g〜約100.0gの圧縮裏返し条件下保持値が合格レベルのものであることが判明した。同一条件下において、液体取扱い構造体は、液体取扱い構造体にとって合格レベルの粘性流体状身体廃棄物の少なくとも70%の圧縮裏返し条件下不動化値を有する必要がある。より好ましくは、要素120により受け取った粘性流体状身体廃棄物の少なくとも約80%、最も好ましくは、少なくとも約85%の圧縮裏返し条件下不動化値を有するべきである。一般に、少なくとも約70%〜約100%、及び約80%〜約100%の圧縮裏返し条件下不動化値が合格レベルのものであることが判明した。(これら好ましい圧縮裏返し条件下不動化パラメータ及び圧縮裏返し条件下保持パラメータは、好ましくは使用が意図されているときに評価される一体形物品に関している。したがって、この物品の構成部分又は装備は全て、これらの性能の測定が行われているときに通常の使用中のものであるように構成されることが必要である。)
適当な不動化及び保持性能が無ければ、受入れ及び貯蔵性能の向上の効果は減少する場合がある。というのは、粘性流体状身体廃棄物は、構造体の体に向いた表面に戻り、漏れ又は着用者の皮膚の汚染の恐れを増大させるからである。さらに、不動化は、もし構造体がまず最初に廃棄物を受け取り、次にこれを貯蔵すれば最も効果的である。着用者の皮膚から遠ざけて貯蔵される前に不動化される粘性流体状身体廃棄物は、皮膚と接触した状態で構造化キャリヤ上に残ったままの場合がある。皮膚との接触状態にある粘性流体状身体廃棄物を不動化することにより、取り換え/クリーニング作業中、介護者にとって必要な労力が増大する場合があり、又、残留ミクロレベルの汚染の恐れが増大する。「ミクロレベルの汚染」という用語は、皮膚上に付着したままであるが、人の肉眼には容易には見えない廃棄物の残留物を意味している。したがって、粘性流体状身体廃棄物を効果的に取り扱う上で所与の構造体の有用性を決定する際、所与の構造体について少なくとも3つのパラメータ(受入れ、貯蔵及び不動化又は受入れ、貯蔵又は保持)を考慮することが有用である。
【0030】
実施形態によっては、おむつ20におむつの互いに異なる部分に互いに異なる受入れ性能を与えることが望ましい場合がある。これは、種々の受入れ特性の領域を有するよう製造され又は処理された単一の構造化キャリヤを設けることによって達成できる。さらに、構造化キャリヤを、しみ出た粘性流体状身体廃棄物の一層良好な制御状態が得られるよう物品の体にむいた表面の平面上に持ち上げるのがよい。実施形態によっては、構造化キャリヤを粘性流体状身体廃棄物源(例えば、肛門周囲の領域)の近くで着用者の皮膚と接触させることが望ましい場合もある。
【0031】
以下に開示する経トップシート能力試験(trans-topsheet capacity )によって経トップシート能力は、低粘度糞便物を取り扱うおむつの能力に影響を与える。おむつ20の第1領域81及び第2領域82は比較的高い経トップシート能力を備えることが必要である。
【0032】
低粘度糞便物を取り扱うのに必要な最小経トップシート能力とこの最小能力を備えたおむつ20の表面積との間には逆の関係が成り立っている。おむつ20の表面積の大きな割合が低粘度糞便物を取り扱うのに十分な経トップシート能力を有しているので、必要な経トップシート能力は減少する。
【0033】
いずれの場合においても、おむつ20の第1領域81及び第2領域82は好ましくは、1平方インチ当たり少なくとも約300gの経トップシート能力を有する。ただし、おむつ20の少なくとも0.02mの表面積がかかる経トップシート能力を有し、好ましくは、おむつ20の少なくとも0.03mがかかる経トップシート能力を有することを条件とする。
【0034】
本発明のおむつ20の第1領域81の少なくとも一部及び第2領域82の少なくとも一部は好ましくは、1m当たり少なくとも300g、より好ましくは1m当たり少なくとも400g、さらにより好ましくは1m当たり少なくとも500g、さらにより好ましくは1m当たり少なくとも600g、最も好ましくは1m当たり少なくとも700gの経トップシート能力を備える。
【0035】
液体貯蔵構造体
液体貯蔵
液体貯蔵構造体28は、一般に圧縮性があって形状適合性があり、着用者の皮膚に対して非刺激性であり、しかも液体、例えば尿及び身体からの他の或る幾つかの種類の分泌物を吸収して保持することができる吸収性部材であるのがよい。図1に示すように、液体貯蔵構造体28は、衣服側表面、身体側表面、側縁部及び腰縁部を有している。液体貯蔵構造体28は、多種多様なサイズ及び形状(例えば、矩形、砂時計形、「T」字形、非対称形等)で、しかも使い捨てプルオン式衣料品で通常用いられている多種多様な液体吸収材料及び他の吸収性物品、例えばエアフェルト(airfelt )と通称されている微粉砕木材パルプから作ることができる。他の適当な吸収性材料の例としては、クレープ加工セルロース詰綿、コフォーム(coform)を含むメルトブロー法処理重合体(ポリマー)、化学的に剛化され改質され又は架橋されたセルロース系繊維、ティシューラップやティッシューラミネートを含むティシュー、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、超吸収性重合体、吸収性ゲル化物質又はこれらと同等な任意の物質又はこれら物質の組合せが挙げられる。
【0036】
液体貯蔵構造体28の形状及び構造は、様々であってよい(例えば、液体貯蔵構造体28は、キャリパ(厚さ)が漸変する帯域、親水性勾配、気孔サイズ勾配、超吸収性勾配があり、或いは平均密度が低く且つ平均基本重量が低い収集帯域を有していてもよく、或いは、1又は2以上の層又は構造部材を有していてもよい)。しかしながら、液体貯蔵構造体28の総吸収容量は、おむつ20の設計保持量及び所期の用途と両立すべきである。さらに、液体貯蔵構造体28のサイズ及び吸収容量は、乳幼児から成人まで様々な着用者に適合するよう様々であるのがよい。
【0037】
吸収性組立体として用いられる例示の吸収性構造が、1986年9月9日にワイズマン等(Weisman et al.)に付与された米国特許第4,610,678号(発明の名称:High-Density Absorbent Structures )、1987年6月16日にワイズマン等に付与された米国特許第4,673,402号(発明の名称:Absorbent Articles With Dual-Layered Cores)、1989年12月19日にアングスタット(Angstadt)に付与された米国特許第4,888,231号(発明の名称:Absorbent Core Having A Dusting Layer )及び1989年5月30日にアレメニイ等(Alemany et al.)に付与された米国特許第4,834,735号(発明の名称:High Density Absorbent Members Having Lower Density and Lower Basis Weight Acquition Zones)に記載されている。
【0038】
ラップシート
本発明の液体貯蔵構造体は、少なくとも1つのラップシートを更に有するのがよい。ラップシートが吸収性構造体の表面のうち少なくとも一部のところで吸収性構造体を覆っていて、液体受入れ領域から液体貯蔵構造体への流体経路がウェブを通るようにする。かくして、「ラッピング」という用語の意味は、完全なラッピング又は包装だけを意味するものと解釈されてはならない。かかる実施形態の一例は、液体貯蔵構造体の頂面を覆い、次に、心材の次に仮縫いされ、側面がラップシートによって覆われることができるようにする(しかしながら、このようにする必要は必ずしもない)ラップシートであるのがよい。
【0039】
好ましい実施形態では、ラップシートは、一実施形態では液体貯蔵構造体の他の表面をも覆い、このラップシートはおむつ全ての表面を覆って液体貯蔵構造体が完全に包装されるようにする。別の好ましく且つより製造が容易な実施形態が底面を部分的に又は完全に包囲するよう頂面及び2つの側面の周りにぐるりと折り曲げられることにより頂面及び2つの側面を覆う。
【0040】
吸収性部材のラッピングは又、2以上のラップシートにより、或いは、互いに異なる領域に互いに異なる特性を備えた1枚のラップシートによっても達成できる。例えば、流体流路中にはない吸収性部材の表面部分は、流体親水性度(fluid hydrophilicity)が無く又は非永続的であってもよい。或いは、異なるラップ材料をかかる領域に用いてもよく、或いは、吸収性部材の材料を他の要素、例えば、従来型ティッシュー材料で包んでもよいが、それと同時に別の機能性を有する不浸透性シート、例えばバックシート材料で包んでもよい。
【0041】
当然のことながら、吸収性構造体とラップシートは互いに流体連通状態にあり、流体流路、特に毛管搬送勾配が邪魔されないようにすることが必須の要件である。この好ましい実施形態は、ラップシートと吸収性構造体が互いに、少なくとも上述したような表面について直接的な接触状態にある設計である。
【0042】
適当なラップシートをティッシュー層、不織布等から製造することは当該技術分野においては一般に知られている。本発明のラップシートに使用されるべき好ましい不織布は、例えば欧州特許出願98107288.7(フックス氏)に開示されている。これら親水性材料は、取り込んだ液体への界面活性剤の低放出性を示し、したがって、本発明の吸収性物品の液体取扱いにマイナスの影響を及ぼさない。本発明の吸収性物品の液体取扱いにマイナスの影響を及ぼさないようにするためには、適当なラップシートを、以下に説明する表面張力減少試験に従って15mN/m未満、好ましくは12mN/m未満、より好ましくは9mN/m未満、さらにより好ましくは6mN/m未満、最も好ましくは3mN/m未満の表面張力減少値を有する。
【0043】
バックシート
バックシート26は、液体貯蔵構造体28の衣服に向いた表面に隣接して設けられ、好ましくは、当該技術分野で公知の任意適当な取付け手段によってこれに接合されている。本明細書における「接合された」又は「接合する」という用語は、要素を直接他の要素に取り付けることにより要素を直接別の要素に固定する形態及び要素を中間の部材に取り付け、この中間の部材を他の要素に取り付けることにより、要素を間接的に他の要素に固定する形態を含む。
【0044】
例えば、バックシート26を、一様に連続した接着剤層、パターン化された接着剤層又は接着剤の別々の線、螺旋又はスポットのアレイによって液体貯蔵構造体28に固定するのがよい。満足のゆくものであることが分かった接着剤は、米国ミネソタ州所在のH.B.フラー・カンパニイ・オブ・セントポール(H. B. Fuller Company of St. Paul)によって製造され、HL−1258として市販されている。接着剤フィラメントの開放パターンネットワークを含む適当な取付け手段の一例が、1986年3月4日にミネトラ等に付与された米国特許第4,573,986号(発明の名称:Disposable Waste-Containment Garment)に開示され、より好ましくは、螺旋パターンの状態に巻かれた接着剤フィラメントの数本の線を含む別の適当な取付け手段が、1975年10月7日にスプラーグ・ジュニアに付与された米国特許第3,911,173号、1978年11月22日にジッカー等に付与された米国特許第4,785,996号及び1989年6月27日にウェレニクスに付与された米国特許第4,842,666号に示された装置及び発明によって示されている。変形例として、取付け手段は、熱接着法、加圧接着法、超音波接着法、動的機械式接着法、或いは当該技術分野で知られているような任意他の適当な取付け手段又はこれら取付け手段の組合せであってもよい。
【0045】
バックシート26は、液体(例えば、尿)に対して不浸透性であり、好ましくは薄いプラスチックフィルムから製造される。ただし、他の可撓性液体不浸透性材料も又、使用できる。本明細書で用いる「可撓性」という用語は、柔軟性があって、人の体の全体的形状及び輪郭に容易に合致する材料を意味している。
【0046】
バックシート26は、液体貯蔵構造体28中に吸収して封じ込めた分泌液がおむつ20に接触する場合がある物品、例えば、ベッドのシーツや下着を汚さないようにする。かくして、バックシート26は、織布又は不織布、例えばポリエチレン又はポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、或いは、例えばフィルムをコーティングした不織布のような複合材料から成るのがよい。好ましくは、バックシート26は、厚さが約0.012mm(0.5ミル)〜0.051mm(2.0ミル)の熱可塑性フィルムから成る。バックシート26の特に好ましい材料としては、インディアナ州テレオート所在のトレデガーインダストリーズインコーポレーテッド(Tredegar Industries Inc.)によってRR8220インフレートフィルム及びRR5475キャストフィルムが挙げられる。バックシート26には好ましくは、エンボス加工を施すと共に(あるいは)一層布様の外観をもたらすよう艶消仕上げを施すのがよい。さらに、バックシート26は、分泌物がバックシート26を依然として通過するのを阻止しながら、蒸気を液体貯蔵構造体28から逃げることができるようにするのがよい(即ち、通気性を有する)。
【0047】
構造化キャリヤ
本発明の構造化キャリヤ24は、使い捨ておむつの内部へ、具体的には液体貯蔵構造体28へ差し向けられた第1の表面又は内面及びこれと反対側に位置していておむつを着用すると着用者の皮膚に向けられる第2の表面又は外面を有している。
【0048】
構造化キャリヤ24は好ましくは、液体貯蔵構造体28の体に向いた表面に隣接して位置決めされ、そして、当該技術分野で公知の任意の取付け手段によってこれに接合されると共に(或いは)バックシート26に接合されるのがよい。本発明の好ましい一実施形態では、構造化キャリヤ24とバックシート26はおむつの周囲で互いに直接接合される。
【0049】
構造化キャリヤ24は好ましくは、しなやかで、肌触りがソフトであり、しかも着用者の皮膚に対して刺激のないものである。さらに、構造化キャリヤ24は、液体(例えば、尿)がその厚さを容易に貫通することができるよう液体浸透性である。適当な構造化キャリヤ24を、広範な材料、例えば多孔質フォーム、網状フォーム、有孔プラスチックフィルム又は天然繊維(例えば、木繊維又は綿繊維)の織ウェブ又は不織ウェブ、合成繊維(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン繊維)、或いは天然繊維と合成繊維の組合せから形成するのがよい。好ましくは、構造化キャリヤ24は、着用者の皮膚を液体貯蔵構造体28内に封じ込められた液体から隔離する疎水性材料で作られている。
【0050】
一般的な性質
機能的性質
本発明の構造化キャリヤは、構造化キャリヤ中の液体保持量を最小限に抑えると共に液体取扱い構造体又は液体貯蔵構造体から着用者の皮膚に戻る液体のリウェットを最小限に抑えるために疎水性である。
【0051】
本発明の構造化キャリヤは又、構造化キャリヤ中の液体保持量を最小限に抑えると共に液体取扱い構造体又は液体貯蔵構造体から着用者の皮膚に戻る液体のリウェットを最小限に抑えるために疎油性であるのがよいが、このようにするかどうかは任意である。
【0052】
本発明の構造化キャリヤは、以下に説明する液体保持量試験によれば、約62mN/mの表面張力を備えた試験用液体について、50mg未満、好ましくは40mg未満、より好ましくは30mg未満、最も好ましくは20mg未満の構造化キャリヤ中の液体保持量を有する。
【0053】
本発明の構造化キャリヤは、以下に説明する液体保持量試験によれば、約33mN/mの表面張力を備えた試験用液体について、150mg未満、好ましくは120mg未満、より好ましくは90mg未満、最も好ましくは70mg未満のトップシート中の液体保持量を有する。
【0054】
本発明の構造化キャリヤのユーザに向いた側部と少なくとも72mmN/mの表面張力を備えた蒸留水との接触角は、少なくとも90゜、好ましくは少なくとも100゜、より好ましくは少なくとも110゜、更に好ましくは少なくとも120゜、最も好ましくは125゜以上である。接触角が大きいと、構造化キャリヤの気孔の毛管吸引力が減少する。90゜よりも大きな接触角では、結果として、毛管作用による吸引力が負の状態になり、それ故、それぞれの気孔が撥水性となる。
【0055】
構造的性質
構造化キャリヤ24は好ましくは、少なくとも0.2mmの有効孔サイズを備えた複数の孔を有し、複数の孔は、少なくとも0.5mmの有効孔サイズを有し、さらに好ましくは、複数の孔は、少なくとも1.0mmの有効孔サイズを有し、さらに好ましくは、複数の孔は、少なくとも2.0mmの有効孔サイズを有し、最も好ましくは、複数の孔は、少なくとも3.0mmの有効孔サイズを有する。有効孔は、以下に説明するイメージ取込みパラメータを受けた状態では、0〜255の標準型グレーレベルスケールで18以下のグレーレベルを有する孔である。
【0056】
構造化キャリヤ24は、好ましくは、少なくとも15%の有効開放領域を有し、より好ましくは、少なくとも20%の有効開放領域を有し、さらにより好ましくは、少なくとも25%の有効開放領域を有し、最も好ましくは、少なくとも30%の有効開放領域を有する。
【0057】
有効孔サイズ及び開放領域を求める一方法について方法説明項目に記載する。
【0058】
製造方法
構造化キャリヤとして用いるのに適した材料及び構造としては、有孔不織ウェブ、有孔フィルム、有孔成形フィルム、スクリム、織ウェブ、スクリム、網状物、マクロ孔質薄手フォーム、上述の材料の複合材等が挙げられる。構造化キャリヤ24を製造するのに使用できる多数の製造法がある。例えば、構造化キャリヤ24は、スパンボンド法、カード(カーディング)法、湿式レイ(wet-lay )法、メルトブローン法、水系絡み合い(hydroentangle )法、上記の組合せが施された繊維の不織ウェブ又は上記の複合積層品等である。好ましい構造化キャリヤ24としては、不織技術及び繊維質ウェブの水系絡み合い技術分野の当業者には周知の手段によってワイヤフォーミングスクリーン上で水系絡み合いが行われると共に熱的空気貫通結合が行われたカーディング/カーディング複合材が挙げられる。
【0059】
表面処理
本発明の構造化キャリヤ24は、構造化キャリヤの表面の少なくとも一部の表面自由エネルギを減少させ、それ故に表面のこの部分を一層疎水性にし、最終的には疎油性にする表面仕上を有するのがよい。
【0060】
構造化キャリヤは、構造化キャリヤの種々の領域に別個独立の液体取扱い性質を設けるよう構造化キャリヤの主要表面に平行な方向に疎水性の勾配を有するのがよい。構造化キャリヤは、構造化キャリヤを通る液体の移送性を高めるために構造化キャリヤの主要表面に垂直な方向に疎水性勾配を更に有するのがよい。
【0061】
本発明の構造化キャリヤ24の表面、特に、使用中着用者に向く表面の少なくとも一部が、表面コーティング例えば薄いフロールカーボンポリマーフィルムを有するのがよい。かかる表面コーティングを得る適当な方法は、当該技術分野において周知であり、例えば欧州特許出願第98116895.8、WO97/42356(ギーソン氏)及びWO96/00548(オーレット氏)に記載されている。
【0062】
表面処理剤として適当な例示の低表面エネルギ材料は、ミシガン州ミッドランド所在のダウ・コーニング(Dow Corning )社からSyl-Off 7677として入手できるシリコーン剥離被膜であり、これには、Syl-Off 7048として入手できる架橋剤が、それぞれ100重量部〜10重量部の割合で添加される。別の適当な表面処理剤は、ニューヨーク州ウォーターフォード所在のジェネラル・エレクトリック・カンパニイのシリコーン製品部門からUV9300及びUV9380C−D1という商品名で市販されていて、100重量部〜2.5重量部の割合の配合物から成るUV硬化性シリコーンである。別の適当な処理剤としては、デンマーク国バーデ所在のファイバービジョンズ(Fibervisions)社からT190及びT198の商品名で入手できる繊維仕上、ドイツ国ベボリンゲン所在のシリル・アンド・セーラ(Schill and Seilacher of Boblingen )社からシラストル(Silastol)FC1760という商品名で入手できる繊維仕上、米国ミネソタ州セントポール所在のミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニィ(Minnesota Mining And Manufacturing Company))から入手できるメルトイン添加剤が挙げられる。他の適当な処理剤としては、弗化物、例えばフルオロポリマー(例えば、テフロン(登録商標)(TEFLON)という商品名で市販されているポリテトラフルオロエチレン(PTFE))及びクロロフルオロポリマーが挙げられるが、これらには限定されない。表面エネルギの減少した領域をもたらすのに適当であると判明した他の材料としては、ペトロラタム、ラテックス、パラフィン等が挙げられる。
【0063】
本発明の構造化キャリヤ24は、疎水性且つ疎油性のポリマーから成るのがよい。かかるポリマーの製造法及び物品をかかるポリマーから製造する方法は、当該技術分野において周知であり、例えば、米国特許第3.870.767号(グリモード氏)に記載されている。
【0064】
本発明の構造化キャリヤを、欧州特許出願第98116895.8(ダゴスティーノ氏等、P&GケースCM1893F9)及び欧州特許出願第98116894.1(ダゴスティーノ氏、P&GケースCM1894F9)に記載されているような変調プラズマグロー放電処理によって処理するのがよいが、このようにするかどうかは任意である。
【0065】
スキンケア配合物
構造化キャリヤの外面は、半固形又は20℃で固形であり、着用者の皮膚に対して部分的に移着できる有効量のスキンケア配合物を有するのがよい。本発明の吸収性物品の好ましい実施形態では、吸収性物品は、意図した使用中、ユーザの皮膚に少なくとも部分的に移着できるスキンケア配合物を更に有している。好ましくは、かかる油含有配合物は、吸収性物品のユーザに向いた表面上に配置される。油含有配合物は又、意図した使用時にのみ放出されるような仕方で配備され、例えば、マイクロカプセル化されたものであってもよい。
【0066】
本発明の吸収性物品に適したスキンケア配合物は、例えばWO96/16682(ロー氏等)に記載されており、かかる国際出願公開の開示内容を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する。
【0067】
液体取扱い構造体
性質
位置決め
液体取扱い構造体は、構造化キャリヤと液体貯蔵構造体との間に配置されている。液体取扱い構造体を構造化キャリヤと操作的に関連させて構造化キャリヤ等で取り込まれた流体状身体廃棄物が液体取扱い構造体に入ることができるようにすることが好ましい。幾つかの変形実施形態では、液体取扱い構造体は、脚部カフス、ウエストバンド、糞便廃棄物封込めポケット等であってもよく、或いはかかる任意の特徴と操作的に関連したものであってもよい。
【0068】
好ましくは、液体取扱い構造体の大部分は、吸収性物品の第1領域内に配置され、液体取扱い構造体の一部は、吸収性物品の第2領域内に配置されている。好ましい実施形態では、液体取扱い構造体の少なくとも一部は、着用時に着用者の尿道の近くに位置する物品の領域に配置される。液体取扱い構造体の少なくとも一部は好ましくは、着用時に着用者の肛門領域の近くに位置する物品の領域に配置される。これにより、任意の放出された廃棄物が液体取扱い構造体上又はその近くに付着するようになる。
【0069】
機能的性質
本発明の液体取扱い構造体は好ましくは、粘性流体状身体廃棄物を受け入れ、貯蔵し、吸収性物品によって受け入れて貯蔵した粘性流体状身体廃棄物を不動化し、これを保持することができる。これら機能は、本発明の吸収性物品全体について説明した際に上述している。
【0070】
加うるに、液体取扱い構造体は、吸収性物品20内の粘性流体状身体廃棄物をバックシート26の平面にほぼ平行な方向に運搬することができる。この運搬は、能動的であって、毛管作用又は他の力の結果として、粘性流体状身体廃棄物又はその成分(例えば、自由水)が移動するようになる。他の実施形態では、この運搬は、受動的であり、それにより、粘性流体状身体廃棄物又はその成分は外部から加えられた力、例えば重力、着用者の圧力又は着用者の動きの影響下で構造体を通って動く。受動式運搬の場合、液体取扱い構造体は、比較的大径の相互に連結されたチャネル等を有することが必要であり、従って、粘性流体状身体廃棄物は最小限のエネルギ入力で構造体を通って容易に動くことができるようになる。
【0071】
本発明の液体取扱い構造体は好ましくは、液体取扱い構造体が液体と接触状態にあるとき、その表面張力を減少させることはない。必要ならば、本来的に親水性の材料、例えばセルロース系繊維、ポリエステル繊維等を用いるか或いは容易には液体中に放出しない界面活性剤で疎水性材料を処理することが望ましい。
【0072】
構造的性質
本発明の液体取扱い構造体は、好ましくは基本重量と非圧縮状態のキャリパの比が1mm当たり100g/m/mm未満であり、即ち、液体取扱い構造体は、身体の分泌物、例えば、尿、月経物、糞便物等を容易に受け入れるようにするために開放構造を有している。より好ましくは、本発明の液体取扱い構造体の基本重量と非圧縮状態キャリパの比は、90g/m/mm未満である。さらにより好ましくは、本発明の液体取扱い構造体の基本重量と非圧縮状態キャリパの比は、80g/m/mm未満である。最も好ましくは、本発明の液体取扱い構造体の基本重量と非圧縮状態キャリパの比は、70g/m/mm未満である。100g/m/mm以上の比を持つ液体取扱い構造体は、高粘度の液体、例えば、糞便物及び月経物を容易に受け入れるのに十分な開放度をもたらすことができる。
【0073】
液体取扱い構造体の基本重量は一般的に、5〜500g/mである。基本重量が5g/m未満の液体取扱い構造体は、望ましいレジリエンス及び望ましい圧縮抵抗をもたらすことができないであろう。基本重量が500g/mの液体取扱い構造体は、着用者にとって不快感を生じさせる場合がある望ましくない重量を吸収性物品に追加的に与えることになる。
【0074】
本発明の吸収性物品の液体取扱い部材は、使用中、着用者によって高い圧力が液体取扱い部材に加えられた領域で潰れることにより従来型液体取扱い部材の皮膚マーキング問題を解決する。高圧領域の外部に位置した領域内に含まれているボイド容積部は、高粘度液体を有する大抵の貯蔵物を受け入れて貯蔵するのに十分であることが判明した。加うるに、高圧領域内に当初貯蔵された高粘度液体は、外部圧力が高圧領域に加えられると、自動的に低圧領域中へ移動するようになる。
【0075】
したがって、本発明の液体取扱い部材は、2,758パスカル(0.4psi)までの低圧の作用下で大きなボイド容積部を維持するよう設計されており、更に、3,447パスカル(0.5psi)以上の高い圧力の作用下で潰れるように設計されている。本発明の液体取扱い部材は、2,756パスカル(0.4psi)の閉じ込め圧力での下では、689パスカル(0.1psi)の閉じ込め圧力の場合のそのキャリパの少なくとも70%、好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%のキャリパを有する。本発明の液体取扱い部材は、3,447パスカル(0.5psi)の閉じ込め圧力での下では、689パスカル(0.1psi)の閉じ込め圧力の場合のそのキャリパの60%未満、好ましくは50%未満、より好ましくは45%未満、さらにより好ましくは40%、最も好ましくは35%のキャリパを有する。
【0076】
低圧領域中に十分なボイド容積部をもたらすため、689パスカル(0.1psi)の閉じ込め圧力の下における本発明の液体取扱い部材のキャリパは、少なくとも0.5mm、好ましくは少なくとも0.75mm、より好ましくは少なくとも1.0mm、さらにより好ましくは少なくとも1.05mm、最も好ましくは少なくとも1.5mmである。本発明の液体取扱い部材の体に向いた表面の表面積は好ましくは、少なくとも100cm、より好ましくは200cm、最も好ましくは250cmである。上述の値は、約6〜9kgの体重の乳幼児についてのものであり、他のサイズの乳幼児についてはこれを適合させる必要のある場合がある。
【0077】
本明細書で用いる部材の「キャリパ」という用語は、Z軸寸法方向において2つの平らで互いに平行な平面の距離を意味しており、2つの平らな表面は、特定された閉じ込め圧力、例えば、689パスカル(0.1psi)の圧力下で部材を閉じ込め、又両方の閉じ込め表面は、部材のZ軸寸法方向に垂直である。一般に、Z軸は、部材の2つの主要な表面に垂直に定められ、この部材は、吸収性物品内に配置されていてその主表面は、吸収性物品の主表面に平行であり、即ち、吸収性物品の体に向いた表面及び衣服に向いた表面に平行であるようになっている。
【0078】
もう1つの好ましい性質は、液体取扱い構造体29のレジリエンスである。開放状態のままであるようにするために液体取扱い構造体29は好ましくは、包装する際に受ける力及び着用者によって加えられた力に耐えるのに十分なレジリエンスを有する。本明細書で用いる「レジリエンス」という用語は、液体取扱い構造体を一時的に限定された圧力下で一時的に圧縮した後に回復するキャリパの割合を意味している。好ましくは、液体取扱い構造体29は、1ニュートン/cmの圧力を加えた状態では30秒後に少なくとも50%のレジリエンスを有し、より好ましくは、液体取扱い構造体29は、1ニュートン/cmの圧力を加えた状態では30秒後に少なくとも75%のレジリエンスを有し、最も好ましくは、液体取扱い構造体29は、1ニュートン/cmの圧力を加えた状態では30秒後に少なくとも85%のレジリエンスを有する。
【0079】
本発明の吸収性物品の液体取扱い性にマイナスの影響を及ぼさないようにするために、好ましくは、液体取扱い構造体は、以下に説明する表面張力減少試験に従って15mmN/m未満、好ましくは12mmN/m未満、より好ましくは9mmN/m未満、更により好ましくは6mmN/m未満、最も好ましくは3mmN/m未満の表面張力減少値を有する。
【0080】
液体取扱い構造体の構造
液体取扱い構造体は、上述したように体分泌物を受け入れ、貯蔵し、そして不動化することができる任意の材料又は構造のものであるのがよい。かくして、液体取扱い構造体は、単一の材料又は互いに操作的に関連した多数の材料を有する場合がある。さらに、液体取扱い構造体は、おむつ20の別の要素と一体であってもよく、或いは、おむつ20の1以上の要素に直接的に又は間接的に接合された1以上の別個の要素であってもよい。液体取扱い構造体が心材28の少なくとも一部を有する実施形態が想到される。
【0081】
適当な材料
液体取扱い構造体として用いるのに適した材料としては、大きな開放気孔フォーム、マクロ孔対圧縮性不織ハイロフト、開放及び閉鎖気孔フォームの大きなサイズの粒子形態(マクロ孔質及び(又は)ミクロ孔質)、ハイロフト不織布、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタンフォーム又は粒子、多数の垂直方向に差し向けられたループ状の繊維から成る構造体、打ち抜き孔又は凹みを有する上述の液体貯蔵構造体構造等が挙げられる。(本明細書で用いる「ミクロ孔質」という用語は、毛管作用により流体を運搬することができる材料を意味している。「マクロ孔質」という用語は、大きすぎて流体の毛管作用による運搬を行うことができない気孔、一般的には、直径が約0.5mm以上の気孔、より詳細には直径が約1.0mm以上の気孔を有する材料を意味している。)液体取扱い構造体又はその任意の部分は、要素の性能又は他の性質を付け加え、促進し、又は変更するローション又は他の公知の物質を有してもよく、或いはこれで被覆されたものであってもよい。
【0082】
適当な液体取扱い部材を得るには例えば、ドジエゾク氏等の名義で出願された欧州特許出願99124637(発明の名称:Method and apparatus for longitudinally corrugating a web material)に記載された方法、或いは、当該技術分野において周知の他の波形付け方法、例えば、クレープ加工、リングローリング法等に従って3デニール〜9デニールのポリエステル繊維から成る不織ウェブ材料(基本重量が、約20g/m〜約60g/m)を提供するのがよい。別の適当な液体取扱い部材を得るには、波形プレートを用いてもよい。このようにして上述の不織ウェブ材料又は別の適当な不織ウェブ材料に波形を付けることができる。波形プレートは、1インチ当たり6〜12ループを有すると共に、約2〜4mmのループ高さを有するのがよい。不織ウェブの波形構造体を固定するためには、ウェブ材料を例えば約4時間にわたって、例えば約60℃の適当な温度で波形プレート相互間に保持するのがよい。
【0083】
方法
本明細書において記載した性質を測定するのに適した試験方法は、欧州特許出願公開EP−A−1051960に記載されており、この技術文献を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 見る人に向いたおむつの下に位置する構造体及び衣服に向いた表面が現れるよう一部が切除された本発明の使い捨て吸収性物品の平面図。

Claims (5)

  1. 使い捨て吸収性物品であって、液体浸透性構造化キャリヤと、少なくとも部分的に周囲が前記構造化キャリヤに接合された液体不浸透性バックシートと、前記構造化キャリヤと前記バックシートの中間に配置された液体貯蔵構造体と、前記構造化キャリヤと前記液体貯蔵構造体の中間に配置されていて、689パスカル(0.1psi)の閉じ込め圧力の下ではキャリパが少なくとも0.5mmの液体取扱い構造体とを有する使い捨て吸収性物品において、
    前記液体取扱い構造体は、2,756パスカル(0.4psi)の閉じ込め圧力の下では、689パスカルの閉じ込め圧力の場合の前記キャリパの少なくとも80%のキャリパを有し、前記液体取扱い構造体は、3,447パスカル(0.5psi)の閉じ込め圧力の下では、689パスカルの閉じ込め圧力の場合の前記キャリパの80%未満のキャリパを有していることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  2. 前記使い捨て吸収性物品は、横方向中心線と、前記横方向中心線の前方に設けられていて、使用中、着用者の前側腰部領域に隣接して位置する第1の領域と、前記横方向中心線の後方に設けられていて、使用中、着用者の後側腰部領域に隣接して位置する第2の領域とを更に有し、前記液体取扱い構造体の実質的に少なくとも一部は、前記第1の領域内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
  3. 前記使い捨て吸収性物品は、横方向中心線と、前記横方向中心線の前方に設けられていて、使用中、着用者の前側腰部領域に隣接して位置する第1の領域と、前記横方向中心線の後方に設けられていて、使用中、着用者の後側腰部領域に隣接して位置する第2の領域とを更に有し、前記液体取扱い構造体の実質的に少なくとも一部は、前記第2の領域内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
  4. 前記構造化キャリヤは、複数の孔を備えた有孔不織ウェブ材料から成り、前記孔の表面積は、少なくとも0.2mmであることを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
  5. 前記使い捨て吸収性物品は、少なくとも800g/cmの圧力下貯蔵容量を有していることを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
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