JP4812325B2 - 走査型共焦点顕微鏡および試料情報測定方法 - Google Patents

走査型共焦点顕微鏡および試料情報測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、光学系を介して試料を光で走査することにより試料の表面情報を測定する走査型共焦点顕微鏡および試料情報測定方法に関し、特に、試料の高さ方向に関する表面情報を測定することが可能な走査型共焦点顕微鏡および試料情報測定方法に関する。
従来、走査型共焦点顕微鏡は、試料に照明光を照射して試料で反射する反射光を、共焦点絞りを介して光検出器で検出し、その検出量に基づいて、試料の焦点深度が深い画像や3次元画像を取得する。
対物レンズの焦点と試料との相対的な位置を光軸方向に変化させると、すなわちZ走査させると、共焦点絞りを介して検出器に入射する反射光の量が変化し、試料の表面に焦点が合ったときに検出器における受光量が最大になる。したがって、検出器において最大受光量が得られるときの対物レンズの焦点と試料との相対的な位置から試料の表面の高さ情報を算出することができ、試料の表面を光で走査することによって試料全般の表面の高さ情報を取得することができる。
Z走査することが可能な機構であるZ走査機構を、光軸方向に沿って対物レンズの集光位置と試料との相対的な位置を離散的に、かつ、繰り返し往復運動させ、光検出器によって、最大輝度を含む連続した少なくとも3点での光強度を検出した後、そのデータを用いて近似後I−Z曲線の最大値を計算し、高さ方向(Z方向)の試料情報を測定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、上述のようなZ走査機構を繰り返し往復運動させることにより、上記試料を3次元的に繰り返し観察する技術も既に開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−20443号公報 特開2004−170509号公報
しかしながら、従来の技術(例えば、特許文献2)においては、3次元的に繰り返し観察動作を行なう前に、高さ方向(Z方向)の測定範囲の設定を行なう必要があり、正確な試料の3次元画像が得られない場合は、3次元的に繰り返し観察動作を一旦終了してから測定範囲を設定し直し、再度3次元的に繰り返し観察動作を行って3次元画像を得る必要があり、3次元画像を得るために手間(時間)がかかるという問題点があった。
本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてなされたもので、3次元的に繰り返し観察作動中に、使用者が3次元的に繰り返し観察を行いながら、高さ計測のための3次元画像取得における最適なZ走査範囲を設定でき、常に正確な3次元画像を容易に取得できる機能を搭載し、操作性を格段に向上させることが可能な走査型共焦点顕微鏡および試料情報測定方法を提供することを目的とする。
また、3次元的に繰り返し観察において得られた高さ情報を利用して、使用者が意識することなくZ走査範囲を自動的に設定し、常に正確な3次元画像を容易に取得できる機能を搭載した走査型共焦点顕微鏡および試料情報測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、下記のような構成を採用した。
すなわち、本発明の一態様によれば、本発明の試料情報測定方法は、対物レンズを通して光源からの光を試料に照射し、上記対物レンズの集光位置と上記試料との相対的な位置を上記集束光の光軸方向に沿って離散的に3次元画像を取得する際のZ走査範囲の間を該Z走査範囲の下限から上限、上限から下限に繰り返し変化させ、各相対位置での上記試料からの光強度情報をそれぞれ取得し、上記取得した光強度情報群から複数の光強度情報を抽出し、上記抽出した複数の光強度情報に適合する変化曲線上のうち最大の光強度情報である最大値と、上記最大値を与える上記相対位置を推定し、上記推定した光強度情報の最大値と相対位置をそれぞれ輝度情報と高さ情報として上記Z走査範囲の下限から上限又は、上限から下限に上記対物レンズの集光位置と上記試料との相対的な位置が変化する毎に連続的に取得し、上記取得した輝度情報と高さ情報とに基づいて作成された上記試料の3次元画像が繰り返し更新表示されている間に上記3次元画像を取得する際のZ走査範囲を変更し、変更された上記Z走査範囲で取得された上記輝度情報と上記高さ情報に基づいて作成された上記3次元画像を表示することを特徴とする。
また、本発明の試料情報測定方法は、上記設定した走査範囲に基づいて、上記試料の形状を測定することが望ましい。
また、本発明の一態様によれば、本発明の走査型共焦点顕微鏡は、光源からの光を試料に対して集束させて上記試料からの反射光を取り込む対物レンズと、上記光の光軸方向に沿って上記対物レンズの集光位置と上記試料との相対的な位置を離散的に3次元画像を取得する際のZ走査範囲の間を該Z走査範囲の下限から上限、上限から下限に繰り返し変化させるZ走査機構と、上記対物レンズの集光位置と共役な位置に配置される共焦点絞りと、上記共焦点絞りを通過する反射光の強度を検出する光検出器とを備えた走査型共焦点顕微鏡であって、上記対物レンズの集光位置と上記試料の相対位置を変化させることにより、上記光検出器で検出した光強度の最大光強度値を含む複数の光強度情報を取得する光強度情報取得手段と、上記光強度情報取得手段によって取得した光強度情報群から複数の光強度情報を抽出し、上記抽出した複数の光強度情報に適合する変化曲線上のうち最大の光強度情報である最大値と、上記最大値の光強度情報を与える上記相対位置とを推定し、上記推定した光強度情報の最大値と相対位置とを、それぞれ輝度情報と高さ情報として上記Z走査範囲の下限から上限又は、上限から下限に上記対物レンズの集光位置と上記試料との相対的な位置が変化する毎に連続的に取得する光情報演算手段と、上記光情報演算手段によって取得した輝度情報と高さ情報とに基づいて作成された上記試料の3次元画像を表示する表示手段と、上記Z走査機構の走査範囲を設定するZ走査範囲設定手段とを有し、上記Z走査範囲設定手段が、上記取得した輝度情報と高さ情報とに基づいて作成された上記3次元画像が繰り返し更新表示されている間に上記Z走査機構の走査範囲が変更可能であり、上記3次元画像は、変更されたZ走査範囲で取得された上記輝度情報と上記高さ情報に基づいて作成され、上記表示手段で表示されることを特徴とする。
また、本発明の走査型共焦点顕微鏡は、上記Z走査範囲設定手段が、入力された上記Z走査機構の走査範囲を設定するZ走査範囲設定部と、上記Z走査範囲設定部で設定された走査範囲と上記高さ情報とに基づいて、上記Z走査機構が走査するZ走査範囲を調整するZ走査範囲自動調整部とを備えることが望ましい。
また、本発明の走査型共焦点顕微鏡は、上記Z走査範囲設定手段が、上記高さ情報に基づいて上記Z走査機構が走査するZ走査範囲を設定するZ走査範囲自動設定部を備えることが望ましい。
このような構成によれば、使用者はモニタ上に繰り返し表示される3次元画像を観察しながら、Z走査範囲を設定でき、正確な3次元画像を簡単に取得できる。
さらに、光検出器により取得された光情報に基づいて演算処理を実施し、Z走査範囲に反映することにより使用者が意識することなく、簡単に正確な3次元画像を取得できる。
本発明によれば、試料の3次元構造を繰り返し連続的に取得するとともに、取得した光強度情報に基づいてZレボルバのZ走査範囲を設定するため、正確な3次元画像を容易に取得することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
図1は、本発明の第1の実施の形態を適用した走査型共焦点顕微鏡の構成を示す図である。
図1に示す走査型共焦点顕微鏡では、光源1から出射した光が、ビームスプリッター2を透過した後、2次元走査機構3に入射する。2次元走査機構3は、第1の光スキャナ3aと第2の光スキャナ3bとからなり、光束を2次元に走査し、対物レンズ7へと導く。対物レンズ7へ入射した光束は、集束光となって試料8の表面上を走査する。
試料8の表面で反射した光は、再び対物レンズ7から2次元走査機構3を介してビームスプリッター2に導入された後、ビームスプリッター2によって反射され結像レンズ9によってピンホール10上に集光する。ピンホール10により試料8の集光点以外からの反射光をカットし、ピンホール10を通過する光だけを光検出器11によって検出する。
Zレボルバ6は、複数の対物レンズ7を保有し、所望の倍率の対物レンズ7を2次元走査の光路中に挿入することができるとともに、Z軸方向に移動可能となっており、対物レンズ7の集光位置と試料8の相対位置とを変化させることができるようになっている。
試料8は、試料台13上に載置されており、ステージ14によってXY方向に移動可能となっている。2次元走査機構3、Zレボルバ6および光検出器11等は、コンピュータ12に記憶された顕微鏡制御プログラムよって制御され、使用者はモニタ15に表示される操作画面を通じて各部を操作することが出来る。
ここで、対物レンズ7による集光位置は、ピンホール10と光学的に共役な位置にあり、試料8が対物レンズ7による集光位置にある場合は、試料8からの反射光がピンホール10上で集光してピンホール10を通過する。試料8が対物レンズ7による集光位置からずれた位置にある場合は、試料8からの反射光はピンホール10上では集光しておらず、ピンホール10を通過しない。
図2は、対物レンズ7と試料8の相対位置(Z)と光検出器11の出力(I)の関係を示す図である。
以下この関係をI−Zカーブと呼ぶ。
図2に示すように、試料8が対物レンズ7の集光位置Z0にある場合、光検出器11の出力は最大となり、この位置から対物レンズ7と試料8の相対位置が離れるに従い光検出器11の出力は急激に低下する。
この特性により、 2次元走査機構3によって集光点を2次元走査し、光検出器11の出力を2次元走査機構3に同期して画像化すれば、試料8のある特定の高さのみが画像化され、試料8を光学的にスライスした画像(共焦点画像)が得られる。そして、上記画像は、モニタ15に上記操作画面と合わせて表示される。
次に、Z方向の動作について説明する。
上記走査型共焦点顕微鏡が計測する試料8として、一方の端から他方の端へa面、b面、c面へと高さ(Z方向への厚さ)が異なり、かつ、厚い(高い)順にb面、c面、a面となる3面を有する試料を考える。
図3は、Z方向の走査範囲の設定を説明するための図である。
Z走査範囲をゼロ以外の値に設定すると、図3のようにレボルバ6は現在の焦点位置を中心にZ走査範囲の間を上下にステップ移動し始める。
設定されたZ走査範囲内をあらかじめ決められた移動ピッチΔZでZレボルバ6は移動し、Z相対位置毎に、共焦点画像が取得される。
説明を簡単にするため共焦点画像取得は5枚、即ち、Zレボルバ6の移動回数が4回であるとし、それぞれZ(−2)、Z(−1)、Z(0)、Z(1)、Z(2)の位置であるとする。この時、試料8の任意の点の光強度情報を得る。
図4は、Z(−2)からZ(2)の位置での光強度群を示す図である。
次に、各点において上記光強度情報を比較し、最大強度となった(I(n)、Z(n))、その前後の値(I(n−1)、Z(n−1))、(I(n+1)、Z(n+1))を抽出する。図3の場合でa面について言えば、最大強度点は、(Ia(−1)、Za(−1))、その前後が(Ia(0)、Za(0))、(Ia(−2)、Za(−2))となる。そして、この3点を通る近似2次曲線を想定し、その極値を求めることで真の最大値Ia[max] と、それを与えるZレボルバ6の位置Za[max]を得ることができる。
試料8上のXY走査範囲にわたってこれらの情報を得ることにより、全面に焦点があったエクステンド画像と、高さマップ画像が作成される。高さマップ画像は、コンピュータ12により処理されることでモニタ15上に3次元的に表示する。なお、この3次元画像の表面には、エクステンド画像を貼り付けて表示することができる。
そして、共焦点画像5枚で1回の輝度、高さの抽出が可能であるので、Zレボルバ6のステップ移動をZ(−2)→Z(−1)→Z(0)→Z(1)→Z(2)→Z(1)→Z(0)→Z(−1)→Z(−2)→・・・と繰り返し行なえば、連続的に試料8の3次元的形状を得ることができる。
連続的に試料8の3次元的形状を取得している時のZ走査範囲の設定は、図5に示したGUI画面上の操作パネル16により、モニタ15上に繰り返し表示される3次元画像や断面プロファイルを観察しながら、使用者が、Z走査範囲の上下限または上下限間の幅を自由に設定する(大まかに設定する)。
そして、使用者が設定した大まかなZ走査範囲の中で適宜正確な3次元画像を取得できる最適なZ走査範囲(所望する3次元画像が得られる最低限の走査範囲)を自動的に計算し、調整する。
使用者は、図5に示したGUI画面上の操作パネル16により、モニタ15上に繰り返し表示される3次元画像や断面プロファイルを観察しながら、Z走査範囲の上下限または上下限間の幅を自由に設定できる。
次に、図6を用いて、第1の実施の形態におけるZ走査範囲の設定方法を説明する。
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるZ走査範囲設定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、使用者からの指示により繰り返し3次元表示が開始されると、ステップS2において、あらかじめ決められたZ走査範囲内をデフォルトの移動ピッチで走査が開始される。
次に、ステップS3において、使用者が繰り返し3次元形状表示機能により構築された3次元形状画像または断面プロファイルをモニタ15上で観察しながら、大まかなZ走査範囲を図5に示したGUI画面上の操作パネル16で設定すると、設定した範囲内でZ走査が行われる。
そして、ステップS4において、構築された高さ画像からZ相対位置の最小値と最大値とを抽出する。
次に、ステップS5において、ステップS4で抽出されたZ相対位置の最小値からZ走査の下限値を算出する。例えば、図7に示すように、下限値を(Z相対位置の最小値−あらかじめ決められた移動ピッチ×2)とする。また、ステップS6において、ステップS4で抽出されたZ相対位置の最大値からZ走査の上限値を算出する。例えば、図7に示すように、上限値を((Z相対位置の最大値−Z相対位置の最小値)以上の最小移動ピッチの倍数+あらかじめ決められた移動ピッチ×4)とする。
そして、ステップS7において、ステップS5およびステップS6で算出したZ走査範囲の下限値および上限値を、3次元画像撮像の範囲に反映させる。
最後に、ステップS8において、表示されている画像が所望の3次元形状画像であればZ走査範囲設定処理を終了させ、所望の3次元形状画像でなければ、ステップS3に戻ってそれ以降の処理を繰り返す。
以上より、使用者が繰り返し3次元画像表示中にモニタ上で3次元形状を観察しながらZ走査範囲を自動設定することが出来る。さらに、使用者が設定したZ走査範囲から、適切なZ走査範囲(所望する3次元画像が得られる最低限の走査範囲)を自動的に計算し設定されるため、3次元画像撮像の際に余計なZ走査範囲が省かれるので、撮像にかかる時間短縮と高さ計測のための高精度な3次元画像取得が可能となる。
なお、本第1の実施の形態の説明では、構築された高さ画像からZ相対位置の最小値と最大値とを抽出し、Z走査範囲の上限値と下限値とを計算後、Z走査範囲に反映させたが、Z相対位置の最小値と最大値から、Z走査範囲の上下間隔を算出し、Z走査範囲に反映させても良い。例えば、Z相対位置の最大値と最小値から中心位置を計算し、その中心位置から上下均等にZ走査範囲を拡げたり、縮めたりしてもよい。
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
本第2の実施の形態にかかる走査型共焦点顕微鏡は、上記第1の実施の形態の走査型共焦点顕微鏡に加え、使用者による大まかなZ走査範囲の設定も自動化し、適切な走査範囲を全て自動的に行なうZ走査範囲自動設定手段を具備する構成とした。
本第2の実施の形態におけるZレボルバ6のZ走査範囲の設定方法について説明する。
上記第1の実施の形態に示した走査型共焦点顕微鏡の構成によって共焦点画像を5枚取得した後、任意の試料8のZ相対位置の最大値と最小値の抽出を行なう。この抽出されたZ相対位置情報に基づいて、Zレボルバ6のZ走査範囲またはZ走査範囲の下限値および上限値を自動的に算出し設定する。
次に、図8を用いて、第2の実施の形態におけるZ走査範囲の設定方法を説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態におけるZ走査範囲設定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS11において、使用者からの指示により繰り返し3次元表示が開始される。この時、移動ピッチとZ走査範囲については、デフォルトの値が設定されている。
次に、ステップS12において、デフォルトの範囲内でZ走査が開始され、エクステンド画像が構築される。そして、ステップS13において、ステップS12で構築された高さ画像からZ相対位置の最小値と最大値とを抽出する。
次に、ステップS14において、ステップS13で抽出された高さの最小値とマージンを含めたZ走査範囲の下限値とを比較する。例えば、ステップS13で抽出されたZ相対位置の最小値とデフォルトのZ走査範囲の下限値+あらかじめ設定可能である閾値とを比較する。
そして、マージンを含めたZ走査範囲の下限値の方がステップS13で抽出された高さの最小値以上であれば、すなわち任意の試料8におけるZ相対位置の高さの最小値がZ走査範囲に含まれていなかった場合(ステップS14:YES)は、ステップS15において、Z走査範囲の下限値をマージン(閾値)分だけ拡げて、次の走査でのZ走査範囲の下限値とする。
他方、マージンを含めたZ走査範囲の下限値の方がステップS13で抽出された高さの最小値より小さければ、すなわち任意の試料8におけるZ相対位置の高さの最小値がZ走査範囲に含まれていた場合(ステップS14:NO)は、ステップS16において、ステップS13で抽出された高さの最小値とマージンを含めたZ走査範囲の下限値とを比較する。例えば、ステップS13で抽出されたZ相対位置の最小値とデフォルトのZ走査範囲の下限値+あらかじめ設定する閾値+走査ピッチとを比較する。
そして、マージンを含めたZ走査範囲の下限値の方がステップS13で抽出された高さの最小値以上であれば(ステップS16:YES)、ステップS17において、Z走査範囲の下限値を1ピッチ分だけ縮めて、次の走査でのZ走査範囲の下限値とする。
次に、ステップS18において、ステップS13で抽出された高さの最大値とマージンを含めたZ走査範囲の上限値とを比較する。例えば、ステップS13で抽出されたZ相対位置の最大値とデフォルトのZ走査範囲の上限値−上記閾値とを比較する。
そして、マージンを含めたZ走査範囲の上限値の方がステップS13で抽出された高さの最大値以下であれば、すなわち任意の試料8におけるZ相対位置の高さの最大値がZ走査範囲に含まれていなかった場合(ステップS18:YES)は、ステップS19において、Z走査範囲の上限値をマージン(閾値)分だけ拡げて、次の走査でのZ走査範囲の上限値とする。
他方、マージンを含めたZ走査範囲の上限値の方がステップS13で抽出された高さの最大値より大きければ(ステップS18:NO)、ステップS13で抽出された高さの最大値とマージンを含めたZ走査範囲の上限値とを比較する。例えば、ステップS13で抽出されたZ相対位置の最大値とデフォルトのZ走査範囲の上限値−あらかじめ設定する閾値−ピッチとを比較する。
そして、マージンを含めたZ走査範囲の上限値の方がステップS13で抽出された高さの最大値以下であれば、すなわちある試料におけるZ相対位置の高さの最大値がZ走査範囲に含まれていた場合(ステップS20:YES)に、ステップS21において、Z走査範囲の上限値を1ピッチ分だけ縮めて、次の走査でのZ走査範囲の上限値とする。
次に、ステップS22において、これらの上限値及び下限値を計測のための3次元画像取得におけるZ走査範囲に反映させる。
最後に、ステップS23において、表示されている画像が所望の3次元形状画像であればZ走査範囲設定処理を終了させ、所望の3次元形状画像でなければ、ステップS13に戻ってそれ以降の処理を繰り返す。
以上の動作により、計測のための3次元画像取得におけるZ走査範囲の自動設定が実現する。
これにより、ボタンを押すだけの簡易操作で、最適なZ走査範囲(所望する3次元画像が得られる最低限の走査範囲)を自動的に計算し、設定されるため、3次元画像撮像の際に余計なZ走査範囲が省かれるので、撮像にかかる時間短縮と高さ計測のための高精度な3次元画像取得が可能となる。
なお、上記図8中のステップS14、ステップS16、ステップS18およびステップS20における判断基準として、Z相対位置の位置情報を使う代わりに、輝度情報を用いても良い。例えば、Z走査範囲の上下限それぞれの場所において輝度情報を参照し、ある一定の割合以上黒かった時は、それ以上拡大しないようにしても良い。
以上、本発明を適用した各実施の形態を説明してきたが、本発明を適用する走査型共焦点顕微鏡の構成は、図1に示す構成に限らず各種の走査型共焦点顕微鏡に適用することができる。
例えば、円盤上にスパイラル状に複数の微小開口を設けたニポウまたはニプコウ(Nipkow)ディスクを高速回転させる構成であっても良い。このとき、上記Nipkowディスクが対物レンズの集光位置と共役な位置に配置される微小開口を兼ね、光検出器としてCCDなどの2次元画像センサが用いられる。さらには2次元光走査機構に変えて、1次元光スキャナによって対物レンズの集束光を試料の1ライン上で走査し、試料の断面形状を測定する構成であっても良い。
また、対物レンズ7の集光位置と試料8の位置を相対的に移動させる移動機構として、対物レンズ7を移動するZレボルバ6に代えて試料8の位置を移動させるステージ機構を用いても良い。
その他、上記の構成に限らず、各種の走査型共焦点顕微鏡に本発明を適用することができる。すなわち、本発明が適用される走査型共焦点顕微鏡および試料情報測定方法は、その機能が実行されるのであれば、上述の実施の形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。
本発明の第1の実施の形態を適用した走査型共焦点顕微鏡の構成を示す図である。 対物レンズ7と試料8の相対位置(Z)と光検出器11の出力(I)の関係を示す図である。 Z方向の走査範囲の設定を説明するための図である。 Z(−2)からZ(2)の位置での光強度群を示す図である。 Z走査範囲指定の操作パネルGUIの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるZ走査範囲設定処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態におけるZ走査範囲設定の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるZ走査範囲設定処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 光源
2 ビームスプリッター
3 2次元走査機構
3a 第1の光スキャナ
3b 第2の光スキャナ
6 Zレボルバ
7 対物レンズ
8 試料
9 結像レンズ
10 ピンホール
11 光検出器
12 コンピュータ
13 試料台
14 ステージ
15 モニタ
16 操作パネル


Claims (5)

  1. 対物レンズを通して光源からの光を試料に照射し、
    前記対物レンズの集光位置と前記試料との相対的な位置を前記集束光の光軸方向に沿って離散的に3次元画像を取得する際のZ走査範囲の間を該Z走査範囲の下限から上限、上限から下限に繰り返し変化させ、
    各相対位置での前記試料からの光強度情報をそれぞれ取得し、
    前記取得した光強度情報群から複数の光強度情報を抽出し、
    前記抽出した複数の光強度情報に適合する変化曲線上のうち最大の光強度情報である最大値と、前記最大値を与える前記相対位置を推定し、
    前記推定した光強度情報の最大値と相対位置をそれぞれ輝度情報と高さ情報として前記Z走査範囲の下限から上限又は、上限から下限に前記対物レンズの集光位置と前記試料との相対的な位置が変化する毎に連続的に取得し、
    前記取得した輝度情報と高さ情報とに基づいて作成された前記試料の3次元画像が繰り返し更新表示されている間に前記3次元画像を取得する際のZ走査範囲を変更し、
    変更された前記Z走査範囲で取得された前記輝度情報と前記高さ情報に基づいて作成された前記3次元画像を表示する
    ことを特徴とする試料情報測定方法。
  2. 前記設定した走査範囲に基づいて、前記試料の形状を測定することを特徴とする請求項に記載の試料情報測定方法。
  3. 光源からの光を試料に対して集束させて前記試料からの反射光を取り込む対物レンズと、
    前記光の光軸方向に沿って前記対物レンズの集光位置と前記試料との相対的な位置を離散的に3次元画像を取得する際のZ走査範囲の間を該Z走査範囲の下限から上限、上限から下限に繰り返し変化させるZ走査機構と、
    前記対物レンズの集光位置と共役な位置に配置される共焦点絞りと、
    前記共焦点絞りを通過する反射光の強度を検出する光検出器とを備えた走査型共焦点顕微鏡であって、
    前記対物レンズの集光位置と前記試料の相対位置を変化させることにより、前記光検出器で検出した光強度の最大光強度値を含む複数の光強度情報を取得する光強度情報取得手段と、
    前記光強度情報取得手段によって取得した光強度情報群から複数の光強度情報を抽出し、前記抽出した複数の光強度情報に適合する変化曲線上のうち最大の光強度情報である最大値と、前記最大値の光強度情報を与える前記相対位置とを推定し、前記推定した光強度情報の最大値と相対位置とを、それぞれ輝度情報と高さ情報として前記Z走査範囲の下限から上限又は、上限から下限に前記対物レンズの集光位置と前記試料との相対的な位置が変化する毎に連続的に取得する光情報演算手段と、
    前記光情報演算手段によって取得した輝度情報と高さ情報とに基づいて作成された前記試料の3次元画像を表示する表示手段と、
    前記Z走査機構の走査範囲を設定するZ走査範囲設定手段と、を有し、
    前記Z走査範囲設定手段は、前記取得した輝度情報と高さ情報とに基づいて作成された前記3次元画像が繰り返し更新表示されている間に前記Z走査機構の走査範囲が変更可能であり、前記3次元画像は、変更されたZ走査範囲で取得された前記輝度情報と前記高さ情報に基づいて作成され、前記表示手段で表示されること、
    特徴とする走査型共焦点顕微鏡。
  4. 前記Z走査範囲設定手段は、
    入力された前記Z走査機構の走査範囲を設定するZ走査範囲設定部と、
    前記Z走査範囲設定部で設定された走査範囲と前記高さ情報とに基づいて、前記Z走査機構が走査するZ走査範囲を調整するZ走査範囲自動調整部と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の走査型共焦点顕微鏡。
  5. 前記Z走査範囲設定手段は、前記高さ情報に基づいて前記Z走査機構が走査するZ走査範囲を設定するZ走査範囲自動設定部と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の走査型共焦点顕微鏡。
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