JP4810541B2 - 自然でない反響 - Google Patents

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Description

関連出願書の相互参照
本出願書は特許文献1(「自然でない反響」(UNNATURAL REVERBERATION)という題名で2004年10月26日受付の米国暫定出願書第60/622,294号)の特典を主張する。
本発明は、音響システムに、より特定すれば、反響を提供するための改良された方法及び装置に関する。
室内の聞き手は音源から発する直接の音と異なる時間に生じる部屋の表面からの一シリーズ(series)の反響の組合わせを聞いている。聞き手の位置での周波数応答には、反響音と直接音の全部をベクトル(vectorially)的に合算したものとして、櫛形フィルタリング(filtering)により多くの山と谷が含まれる。初期に、電子反響での試みで非吸収材の部屋の中の拡声器とマイクロフォン(microphone)を用いた。後になって、部屋を金属板又はばねで置換えることにより、空間を保存した。電子的なアナログ(analog)の遅延を利用できるようになったときに、僅かに低減したゲイン(gain)で出力を入力に戻して再循環することにより、パルス(pulse)の減衰列を作ることができた。計算機能及びアナログ・デジタル(analog−to−digital)とデジタル・アナログ(digital−to−analog)の変換器の開発で、アナログ・パルス(analog pulse)と同じ減衰列をデジタル領域で作ることができた。
反響はインパルス(impulse)応答を特色としうる。このインパルス応答を音楽信号に数学的にコンボルビング(convoling)することで、反響信号を生じる。それゆえ、反響での開発は望ましいインパルス応答を得ることに焦点を合わせている。現在人気を得ている電子反響を生じる最新の方法はサンプリング(sampling)を用いることである。コンサート・ホール(concert hall)のインパルス応答を記録すること及びそれをコンボルバー(convolver)に供給することで、そのコンサート・ホール内で生じたような反響の無い音楽の音源を作る。
コンサート・ホールの大きな寸法、聴衆と表面による音の吸収、約1090フィート/秒の音速により、最良のコンサート・ホール内の聞き手でさえ、最初の有意な表面反響が達する少なくとも15ミリ秒前でその直接音を聞いている。反響音の極端に高周波の成分が直接音と比較して大きく減衰する。座席位置によるが、低周波では、通常、反響音が直接音の大きさを超えている。セラミック・タイル(ceramic tiled)のシャワー(ahower)室で歌っているような一部の人々は、そこでは反響音が非常に早く到達して、高周波成分が高くなる。
近代的な記録に用いられる電子反響システムは同様な特性を有し、最初の遅延が15ミリ秒を超え、高周波で減衰する。生楽器による、又は、人工的な反響で、遅延及び高周波成分の欠如により、明瞭に聞こえるはずのマイクロフォンが拾う直接音にノイズ(noise)又は不完全部を生じる。
多くの人々は、同じ音符の音を出している多くの楽器又は声の間で生じるビート(beat)周波数を聞いていることを理解していない。周波数、位相、調波の差によるが、聞き手は揺らぎ効果ないし高周波ノイズを聞く。さらに、弓を使う楽器で機械的ノイズを生
じる。又、風を生じる楽器が風のノイズ及び時として高調波の迷惑音を出す。ある音符で、打楽器がガタガタ音を出し、声音が耳障りになる。マイクロフォンを近付ける技術はこれらの不完全部を誇張する。
記録、伝送、再生の機器がそれ自体の不完全部に寄与し、又は、既に示されたものを誇張する。例えば、ある記録技術者が、生のマイクロフォン信号には存在しないと彼らが信じている高周波成分を刺激することにより、通常のパルス・コード・モジュレーション(pulse code modulation)(PCM)記録処理を好まない。MPEG−3のような不可逆ビット圧縮システムについても、一部の記録技術者が音質を歪ませると信じている。これらの同じ技術者が全体的に容認する処理は旧式なアナログ・テープ(analog tape)記録、及び、スーパー・オーディオ・コンパクト・ディスク(Super Audio Compact Discs )(SACD)の製作に用いられる新しいダイレクト・ストリーム・デジタル(direct stream digital)(DSD)記録である。コンパクト・ディスク(compact discs)に用いられる44.1kHzの16ビット(bit)PCMの代わりに、DSDは2.7MHzの1ビットPCMである。
高周波の不完全部の発生源とは無関係に、総合的結果は、ほぼ全ての既存の記録には、聞き手にプログラムの残りの部分を十分に楽しめる点より低く音量を下げさせ、ある場合には消してしまうのに十分なほど高周波部分を刺激する瞬間が含まれているということである。高周波の刺激はイコライザー(equalizer)を用いて高周波を減衰することにより低減できる。しかしながら、高周波を十分に減衰することは、高周波の細部で満足できない損失を生じる。
それゆえ、記録された材料により示された不完全部、歪み及び(又は)刺激の効果を低減するシステムと方法を持つことが望ましい。
米国暫定特許出願第60/622,294号
本発明に基づいて、改良された人工的反響により記録された材料の不完全部を低減するための方法と装置が開示されている。現在開示されたシステムは、高周波の細部を犠牲にせず、又は、うつろな音を作らずに、円滑で、刺激性がない高周波音を生じる。
より具体的には、開示されたシステムは、(ドライ(dry)又は直接信号として知られている)一シリーズのデジタル化した入力波形サンプルを受けて、それぞれの入力波形サンプルを、事前決定された数の遅延ライン(line)の位置を有する循環形遅延ライン内に一時的に記憶する。遅延ラインは概念的に先入れ先出し(First In First Out )(FIFO)のバッファー(buffer)である。遅延ラインはコンピューターのメモリー内の循環形遅延ラインとして、又は、ハードウエア(hardware)で実施する場合はFIFOで実施しうる。計算要素は、ゲイン(gain)値のペア(pair)のリスト(list)を用いて一シリーズの反響波形サンプルを含む反響信号を生じる。それぞれのサンプルは関連する振幅を有する。それぞれのゲイン値のペアが現在のサンプル位置に対する遅延ライン内の位置を特定する第一の値とゲイン係数を指定する第二の値を含む。
それぞれの反響サンプルはその計算要素により実時間で計算される。現在の反響サンプルを計算するために、計算要素がゲイン値のペアのリスト内のそれぞれのゲイン値のペアにアクセスする。それぞれのゲイン値のペアに対して、計算要素が、それぞれのゲイン値のペア内の第一の値により指定された相対的な遅延ラインの位置から以前の入力サンプルの振幅にアクセスすることにより、そして、その振幅と第二の値即ちそれぞれのゲイン値
のペア内のゲイン係数を乗ずることにより、中間値を計算する。その計算要素が、ゲイン値のペアのリスト内に指定されたそれぞれの遅延ラインの位置にこの乗算を実行することにより中間値を計算し、その中間値全部を合算し、現在の反響波形のサンプルを生じる。その反響信号は(ウエット(wet)信号として知られている)一シリーズの反響波形のサンプルである。
それぞれのサンプルの振幅を有する一シリーズの合成波形のサンプルから成る合成デジタル音響信号が、現在のそれぞれの反響波形のサンプルを減衰し、かつ、その減衰させた反響波形のサンプルを現在の入力波形のサンプルに加えることにより発生される。
ゲイン値のペアのリストはいくつかの方法で発生しうる。一実施例で、オペレーター(operators)がいくつかの制御を設定して、その制御がゲイン値のペアのリストを発生するのに用いられる特定パラメーターを確定する。計算要素がパラメーターにアクセスし、ユーザー(user)が設定した制御設定に基づいたゲイン値のペアを計算する。もし、制御設定が変更されると、計算要素が新しい計算値に基づくゲイン値のペアの新リストを発生する。制御設定の調節が反響信号を発生するのに用いられるゲイン値のペアのリストを修正するので。オペレーターは制御の調節を介して反響信号の特性を調節できる。
他の実施例では、反響要素が、事前発生されたゲイン値のペアのリストを用いて反響信号を発生する。種々の反響信号の特性を生じる1以上の事前発生されたゲイン値のペアのリストを提供できる。事前発生されたゲイン値のペアの複数リストを利用できる環境で、オペレーターはインターフェース(interface)を通じて、反響信号を発生するのに使用できるゲイン値のペアの複数リストのどれかを選択できる。
ゲイン値のペアのリスト内にある第一及び第二の値は、先端部分、平坦部分、減衰部分を含む減衰曲線を示していて、その第一の値がX軸の値を定義し、第二の値がY軸の値を定義する。減衰曲線のこれらの部分と関連するパラメーターを、そのような制御を用いるときにオペレーターの制御を介して調節しうる。
通常の反響システムと異なり、ある実施例で、ゲイン値のペアのリストには、最初のゲイン値のペアが、15ミリ秒未満の期間で現時点から遅れる遅延ラインの位置を指定している最初の値を有している。ゲイン値のペアのリスト内の別のゲイン値のペアの最初の値も15ミリ秒以下で現時点から遅れる遅延ラインの位置を指定している。
多くの有用な波形で、反響エネルギーが低及び中間の周波数で直接音より低く、徐々に高くなり、非常に高い周波数で直接音のエネルギーを超える。反響エネルギーはそれ自体が必ずしも高周波で高くならない。周波数が高くなると共に、直接音が減衰する場合、反響エネルギーが直接音を超えることがありうる。
ここで開示したシステム及び方法の他の特徴、側面、利点は、当業の通常の技術者であれば以下の本発明の詳細な説明から明らかになる。
本発明は図面と関連させた本発明の詳細な説明により十分に理解しうる。
特許文献1(「自然でない反響」(Unnatural reverberation)という題名で2004年10月26日受付の米国暫定出願書第60/622,294号)が参考用として本出願書に組込まれている。
反響を生じるために改良されたシステム及び方法が開示されている。開示されたシステムは定期的で直列のデジタル入力波形サンプルを有する入力信号を受ける。それぞれのサンプルが関連した振幅を有している。システムは毎秒44100、48000、88200又は96000サンプルの共通音響サンプリング・レート(sampling rates)で、サンプリングされた音響入力を用いるように設計されている。一実施例でそれぞれのチャンネル(channel)に対するそれぞれのサンプルは瞬間的信号の振幅を代表する32ビットの浮動小数点の数である。
(システム・オペレーション(System Operation))
本発明に基づく人工的な反響を発生するためのシステムを図1に示す。図1を参照すると、そのシステムには、その入力でデジタル音源を受けるイコライザー1 102が含まれる。イコライザー1 102の出力はイコライザー2 104の入力に接続され、イコライザー2 104の出力はタップド(tapped)遅延ライン106に接続している。図1でイコライザー1 102の出力がイコライザー2 104と加算器110の両方に供給され、入力信号、直接信号又はドライ(dry)信号として、ここで呼ばれている。計算要素108はタップド遅延ライン106と協力して以下に詳細に示すように反響信号を生じる。
典型的動作では、イコライザー2 104を設定して、反響信号に対して2kHzを超える高周波を高め、200 Hz未満の周波数を減衰させている。反響信号と音源入力からの直接信号の両方に対してイコライザー1 102が高周波数のロール・オフ(roll off)をしている。合成出力信号の周波数応答への正味効果は、櫛形フィルタリングによりリップル(ripples)とはかなり均一で又は平坦な応答になる。
イコライザー104による20kHzでの高周波ブースト(boost)の範囲、及び、15Hzでの減衰が極端になる − 例えば、20kHzでの+40dBから15Hzでの−40dBになる。再バランスされた(rebalanced)音に対して、イコライザー1 102により生じた対応する高周波の減衰は20kHzで30dBになる。この例で、合成信号の反響成分が直接信号成分を20kHzで約30dBだけ超える。15Hzで直接信号成分は約40dBだけ反響を超える。(反響プロセス(process)はそれ自体が低音部を10dB程度押し上げる。)聞き取り結果は澄んだ音楽的高周波で、低温も濁らない。
より具体的には、イコライザー1の出力は、一シリーズのデジタル波形のサンプルを有する入力信号と見なされる信号から成っている。それぞれの入力波形のサンプルは関連した振幅を有する。入力波形のサンプルはイコライザー2 104により処理されて、概念的に先入れ先出し(FIFO)のバッファー(buffer)である遅延ライン106に接続されている。その実行に基づいて、遅延ライン106はFIFOハードウエア・バッファーから成っている。遅延ライン106は事前決定された長さのメモリー(memory)内の循環形バッファーとしても実行しうる。
一実施例で、遅延ライン106は、88,200Hzのサンプリング・レートで6秒間の音のサンプルの振幅を代表する529,200の24ビット固定小数点又は32ビットの浮動小数点の数を記憶するメモリーの隣接部分である。イコライザー2 104からのサンプルが入力に充填されるか、又は、一実施例では、11.337868マイクロ秒ごとの遅延ライン106の第一の位置に記憶される。個別のサンプル・レート、バッファー・サイズ、クロック・スピード(clock speeds)等を個別の設計要件に適合するように修正することは、当業の通常技術者であれば理解し得よう。
遅延ライン106が充填された後で、到着したそれぞれのサンプルは記憶されている最
も古いサンプルを置換える。それで、その実施例では遅延ライン106は88,200 Hzでの連続サンプル入力と現在(最も遅い)サンプル位置に関連して、常に6秒のサンプルを保持する。遅延ライン106は循環形バッファーとしてのメモリー内で実行されたときに、早い時点で記憶されたサンプルは、後で示すように、現在のサンプル位置から後方に数えることにより、アクセスされる。
計算要素108が、一シリーズの反響波形のサンプルである反響信号を生じる。それぞれの反響波形のサンプルが反響サンプルの振幅を有する。その反響波形の信号が加算器110に供給される。加算器110は、選択肢として、倍率調節をした入力波形のサンプルと、計算要素108から出力された反響波形のサンプルの減衰又は倍率調節バージョン(version)を加算する。加算器の出力は一シリーズの合成波形サンプルを有する合成信号である。それぞれの合成波形のサンプルは合成波形のサンプルの振幅を有している。加算器110に対する倍率調節で、イコライザー1 102からの直接信号と好ましい比例で反響信号を混合する。
計算要素108により生じたそれぞれの反響サンプルが実時間で計算される。計算要素はゲイン値のペアのリストを用いて、それぞれの現在の反響波形サンプルの振幅を計算する。それぞれのゲイン値のペアには、遅延ライン106内の位置を特定する第一の値とゲイン係数を指定する第二の値が含まれる。
遅延ライン又は循環形バッファー106の操作方法、及び、計算要素108が遅延ライン106と協力してそれぞれの現在の反響波形サンプルの振幅を発生する方法、及び、ゲイン値のペアのリストは図2の簡略化された図面を参照することにより、十分理解されるであろう。図2はメモリー内の循環形バッファーとして実施される遅延ライン106(図1)を示している。議論を進めるために、アドレス(address)0−14の表示を付けた15の連続的メモリー位置を有している循環形バッファーが示されている。実際に、循環形バッファーはメモリー内の数千の位置を占められること、その循環形バッファーの規模は設計の選択上の問題であることを理解すべきである。新たに受取った入力サンプルの記憶に関連する循環形バッファーの動作を以下に示す。
それぞれの新規入力のサンプルを受取った時点で、計算要素108(図1)は現在のサンプル・ポインター(sample pointer)150を使用し、又、循環形バッファー内の次の順番の位置に新しいサンプルを記憶させる。そして、計算要素108が現在のサンプル・ポインターの値を修正して新サンプルを指名する。例として、振幅a1−a17を有する一シリーズの入力サンプル1−17を仮定し、又、振幅a1を有する入力サンプル1が最初に到着し、振幅a17を有するサンプル17が最後に到着することを仮定して、計算要素108がアドレス0にa1を、アドレス1にa2を等で、アドレス14にa15を記憶する。次の入力サンプル即ち振幅a16を有するサンプル16が到着すると、計算要素108が、その循環形バッファー内の次の論理的位置に、即ち、そのバッファー内の最も古い入力サンプル(即ち、振幅a1を有するサンプル1)を含むアドレス0にそのサンプルを記憶する。振幅a16を有する入力サンプル16がアドレス0に書込まれると、振幅a1を有するサンプル1が上書きされ、図2に示すように、循環形バッファーを効果的に出る。同様に、振幅a17を有する入力サンプル17が到着した時点で、サンプル17がバッファー内で最も古いサンプルを保持するメモリーのアドレスに書込まれる。アドレス1内にサンプル17を記憶することにより、振幅a2を有するサンプル2を上書きして、遅延ライン又はバッファー106を効果的に出る。アドレス1内に振幅a17を有するサンプル17を記憶した後で、現在のサンプル・ポインター150が図2の図面内で最近受取ったサンプルであるそのサンプルを指定する。現在の反響サンプルがどのように計算されるかについての以下の説明で、循環形バッファーが図2に示すサンプルの振幅を含むこと、及び、現在のサンプル・ポインター150がアドレス1内の現在の入力サンプルを指定することが仮定されている。
以前に示したように、計算要素108が、循環形バッファー及びゲイン値のペアのリストと協力して、1個のサンプル間隔の間にそれぞれの現在の反響波形サンプルを発生し、それぞれの現在の反響波形サンプルRcを計算する方法も図2に示されている。
現在の反響波形サンプルを計算するために、計算要素108が複数の中間値を発生する。そして、計算要素108が、現在の反響波形サンプルRcの振幅を得るために、中間値の全てを加算する。中間値の数はゲイン値のペアのリストへの入力数に対応する。それぞれの中間値は、ゲイン値のペアのひとつでサンプルの識別要素を用いて循環形バッファー内で選ばれた振幅のひとつを検索することにより、又、検索した振幅にそのサンプルの識別要素と関連するゲイン値のペア内のゲイン係数を乗じることにより計算される。
例えば、ゲイン値のペアの例示的リスト内の第一のゲイン値のペアが3、1.2である。数値3は当面の計算で用いられる循環形バッファー内の内容物の位置を特定するために循環形バッファー内で戻り方向にカウント(count)するのに用いられる数字である。ゲイン値のペアの第二の値はゲイン係数である。それで、第一の中間値を計算するために、計算要素108が現在のサンプル・ポインターのアドレス(当面の例ではアドレス1)、及び、それぞれの中間値の発生に用いるバッファーの位置を特定するために、バッファー内での戻り方向のカウントを特定する。現在値のポインター150からバッファー内で3個の論理的位置を戻り方向にカウントすることにより、計算要素108は、振幅a14を含むアドレス13を特定する。ゲイン値のペアのリスト内の第一のゲイン値のペアに対応する第一の中間値を得るために、計算要素108が振幅a14に、第一のゲイン値のペア内のゲイン係数である1.2を乗じる。計算要素108は第一の中間値を記憶し、第二の中間値を計算する。より具体的には、第二の中間値を計算するために、計算要素108が、第二のゲイン値のペア内のサンプル識別要素から数値4を用いて現在のサンプル・ポインター150のアドレスから4個の論理的位置を戻り方向にカウントする。この方法で、計算要素108は、この方法で、第二の中間値の計算に用いるため、内容a13を含むとしてアドレス12を特定する。計算要素108がその振幅a13を検索し、その振幅に、第二の中間値を得るために、第二のゲイン値のペア内で見いだされるゲイン係数1.0を乗じる。この操作は、図2に示したように、全ての中間値を計算するまで、それぞれのゲイン値のペアについて繰返す。そして、全ての中間値を加算して、振幅の値Rc即ち現在の反響波形のサンプルを得る。
一実施例で、計算要素108は、11.337868マイクロ秒ごとに新しい反響波形のサンプル要素を計算する。又、この時間枠で、上記の値Rcを発生するのに必要な全ての乗算と加算を行う。
さらに、図3に示す(下記の)実施例で、計算要素108.1及び108.2が現在の第一及び第二の反響波形サンプルを計算要素108と関連して11.337868マイクロ秒ごとに上記の方法で計算し、又、この時間枠で、必要な乗算及び加算の全てを行う。
計算要素108は、メモリー内に記憶されている事前にプログラムされた命令を実行するプロセッサー(processor)、デジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)、特注又は準特注の集積回路又はここに記載された機能を実行するようにした上記の構成の組合わせから成っている。
加算器110は、ここで記した加算機能を実行するように動作するソフトウエア・モジュール(software module)、又は、二者択一的に、ハードウエア又はプロセッサーをベースとした要素として、計算要素108内で実行する。より具体的には、図1を参照すると、加算器110は、毎秒88,200回のペースで、現在の反響サンプルの振幅YをK2倍したものを入力サンプルの振幅XをK1倍したものに加えて、合成波形サンプルの出力を生じる。
計算要素106として、高速ペンティアム・プロセッサー(Pentium processor)を用いて、入力サンプルの取込みから対応する合成出力の送出までの前記の作業全部を1回の11.337868のマイクロ秒のサンプル期間中に生じることができる。処理のための追加サンプル期間を使用するため、他のシステムを設計しうる。
今回説明したシステムが線形システムであるので、ブロック(blocks)の順序で柔軟性がある。例えば、イコライザー 104を遅延ライン106の前の代わりに計算要素108の後に移動できる。イコライザー2 104も異なる設定ができ、イコライザー1 102の出力により供給する代わりに入力による直接供給を行なえる。示された配置はイコライザー1 102の中に音の制御を持つことが便宜上選択されていたが、直接信号と反響信号の両方に又最適な信号対ノイズ(noise)の比にも影響する。
一実施例では、遅延ライン106は、11.337868マイクロ秒ごとに1サンプルの記憶を行い、529,200サンプルを受ける。これは88,200 Hzのサンプリング・レートで6秒の音に対応する。このサンプリング・レートで、計算要素108が、時間と共に大きさと極性が変化する一シリーズの反響波形のサンプルを発生する。それぞれの反響波形のサンプルの極性が、それぞれのゲイン値のペア内のゲイン係数の符号により支配される。極性を割当てる方法を以下に示す。
ゲイン値のペアのリストは反響発生器のインパルス(impulse)応答を示している。計算要素108が、ゲイン値のペアのリスト内で特定された遅延ライン106内のサンプルの全リストにアクセスすることにより単一の反響サンプルを発生する。ゲイン値のペア内のそれぞれのサンプル時間に対して、遅延ライン106がメモリー内の循環形バッファーを構成しているとき、その計算要素108がゲイン値のペアの第一の値をメモリー内の現在のサンプル位置から減算することにより、適当に古いサンプルの振幅を取込める。探している位置が遅延ライン106の開始前であれば、カウントを他端から再開する。取込まれたそれぞれの振幅にリスト内のそれぞれのゲインを乗じる。そして、全ての積を加算して、上記の単一反響サンプルを形成する。88,200 Hzで、反響計算が19,668,600 (223 X 88,200)の及びそれぞれの音響チャンネル(channel)に対する乗算−累計及び他の操作になる。
反響信号と直接信号の間のエネルギー関係は、それらを加算する前に直接信号と反響信号を分けて等値化することにより得られる。音の中の密着状態を得るために、実際の又は既存の人工的反響と異なり、最初の遅延が非常に短く、約15ミリ秒以下になる。より具体的には、現在の反響波形のサンプルの計算に用いられる最近記憶されたサンプルの受信時点と現時点との間の時間は約15ミリ秒以下である。短い最初の遅延が、シンバル(cymbals)、トライアングル(triangle)、タンバリン(tambourine)のような高周波の打楽器の再生を明瞭かつ円滑にするのに役立つ。さらに、それは音声を助け、DVD動画を再生するときにも有用である。現在開示しているシステムにより作られた多くの有用な反響波形が、40マイクロ秒という短い最初の遅延を有している。
最も有効な反響波形の他の特性は、実際の又は以前の人工的反響と異なり、最初の遅延の直後の遅延が非常な高密度である。30マイクロ秒という小さな間隔を置き、極性を交互にして、徐々に間隔を拡げた遅延は、櫛形フィルタリングの効果を生じ、16.7 kHzという高い範囲の多数の山と谷を有する。高周波を作る周波数応答内のこれらの山と谷が明瞭で音楽的であるように見える。
インパルス応答内の1個の遅延が音響空間内の表面からの反響に対応している。室内と異なり、それぞれの遅延が、同じ極性又は逆極性で時間内で遅れた入力の完全に広い帯域のコピー(copy)である。
(カスケード(Cascaded)配置の反響信号の発生)
図3は図1に一般的に示されたシステムを示している。しかしながら、カスケード配置の反響波形発生器が用いられている。より具体的には、図3を参照するとシステムには第一の反響波形発生器が含まれ、第一反響波形信号を発生し、第一遅延ライン106.1と第一計算要素108.1から成っている。さらに、システムには第二の反響波形発生器が含まれ、第二反響波形信号を発生し、第二遅延ライン106.2と第二計算要素108.2から成っている。機能的には、第一反響波形発生器の出力が第二反響波形発生器の入力に供給される。そして、第二反響波形発生器の出力を加算器110に接続している。第一及び第二の反響波形発生器107.1及び107.2が同じゲイン値のペアのリストを用いていて、そのリストのひとつで、ゲイン係数の極性に補正が行われている。代わりに、第一及び第二の波形発生器107.1及び107.2が別々のゲイン値のペアのリストを用いていて、同じゲイン値のペアを含める場合も含めない場合もある。さらに、2個の反響波形発生器107.1及び107.2のために、別々のゲイン値のペアのリストが用いられている場合、下記のような別々のユーザー・コントロール(user control)を用いて、それぞれのゲイン値のペアのリストを制御できるようにする。
計算要素108.1及び108.2はそれぞれが自身のゲイン値のペアのリストを発生しうる。計算要素108.1及び108.2には再使用可能なソフトウエア・モジュール及び(又は)ルーチン(software modules and/or routines)を含めうることに留意すべきである。さらに、第一計算要素108.1は、第一のゲイン値のペアのリストを用いて、1以上のソフトウエア・モジュール及び(又は)ルーチンを実行して、第一反響波形サンプルを発生するプロセッサーを含んでいる。さらに、第二の計算要素108.2が、第二のゲイン値のペアのリストを用いて、第二の反響波形のサンプルを生じるために、同じモジュール及び(又は)ルーチンを実行する同じプロセッサーから成っている。さらに、ゲイン係数の極性を補正することにより、2個の反響波形サンプル発生器が用いるゲイン値のペアのリストを同じリストとしうる。
第一反響波形発生器107.1がp個のゲイン値のペアを有するゲイン値のペアのリストを用いていて、又、第二反響波形発生器107.2がq個のゲイン値のペアを有するゲイン値のペアのリストを用いているとき、これが反響遅延数をp*qまで効果的に増加する。システムは選択肢として単一の反響サブシステム(subsystem)のみを用いる低密度モード(mode)で、又は、第一のサブシステムの出力を第二に供給して、第二反響波形サンプル内の遅延の有効数を増加する。
上記のようなカスケード配置の反響波形サブシステムにより発生した反響の特性が、それぞれの反響波形発生器に対するゲイン値のペアのリストを計算するのに用いるパラメーターを指定する特定セットの制御により決定される。代わりに、制御の共通セットが、その第二の値の極性の違いを除いて同じである2個のゲイン値のペアのリストを生じうる。
(制御)
反響制御により、リスト又はゲイン値のペアを発生するために用いるパラメーターをユーザーが修正できる。
ゲイン値のペアのリストは、事前に発生して記憶されるか、又は、代わりに、反響システムの動作直前に発生される。ゲイン値のペアのリストを事前に発生する場合に、下記の
ユーザー制御の多くはラン・タイム・システム(the run time system)にとって必要が無い。
さらに、ゲイン値のペアのリストを事前発生する場合、ゲイン値のペアの1以上のリストを供給しうる。ゲイン値のペアのそれぞれのリストが特定反響特性を定義する。ゲイン値のペアの多数セットが利用できる場合、使用する特定リストをユーザーがグラフィカル・ユーザー・インターフェース(graphical user interface)により、又は、他の適当な選択技術により選択しうる。ゲイン値のペアの事前設定したセットを用いる場合、上記の反響制御を用いないことに留意されたい。
下記の制御は、主として、ゲイン値のペアのリストを修正することにより、ユーザーがラン・タイム・システムの反響特性を調節できるように設けられている。
以下の論議はユーザー制御の設定値に基づいてゲイン値のペアのリストを発生するために例示的技術を示している。
反響システムの制御は、図4に一般的に示されているパーソナル・コンピューター(personal computer)上のグラフィカル・ユーザー・インターフェース8として示されている。制御10a−10hに対する設定が反響の減衰曲線の特性を定義するのに役立つ。反響の減衰曲線はゲイン値のペアのリスト内のゲイン係数の大きさを遅延時間の関数として指定する。
制御12a−12hが反響制御に対する入力の周波数応答を決定する。ウエット(wet)DBとドライ(dry)DBの制御14a及び14bがそれぞれ反響(ウエット)信号の出力及び直接(ドライ)信号の出力の混合を制御する。より具体的には、グラフィカル・ユーザー・インターフェース8には、先端時間制御10a、平坦時間制御10b、最小時間制御10c、最大時間制御10d、遅延数制御10e、先端DB制御10f、最大減衰制御10g、減衰の直線性制御10hの形での制御が含まれる。図5aを参照すると、システムはタイム・スケール(time scale)表202を用いて、それぞれの遅延について(今回の例では1793の遅延点)、時間0から関連遅延点までの遅延時間を指定する。個々の制御の説明は以下に示す。種々の制御により生じる遅延時間の値は、反響のインパルス応答と現在のサンプルに対する循環形遅延ライン内の対応する以前のサンプル位置を参照している。
先端時間(mSec) − 先端時間制御10aはゼロ遅延と、反響の減衰曲線が0 DB又は平坦な部分(図6)の方に減衰を生じる時点の間の時間量を指定している。図5aを参照すると、図では先端時間制御10aが9.376(9.38に丸めて表示)ミリ秒に設定されている。
平坦時間(mSec) − 入力信号に適用される遅延減衰曲線には、0 DB減衰又は0 DB以外の指定された一定基準減衰量を有する平坦な部分が含まれる(図6)。平坦時間の減衰部分の長さはユーザーが平坦時間制御10bを介して調節できる。平坦な減衰部分は、先端時間制御10aを用いて設定した期間の終わりに始まる。そして、先端時間制御10aにより指定された時間と平坦時間制御10bにより指定された時間の和(mSec表示)に等しい遅延時間で終わる。
最小遅延(mSec) − 最小遅延制御10cは、タイム・スケール表202内の全ての遅延時間に加算されるミリ秒単位の遅延期間を指定する(図5a)。
最大遅延(mSec) − 最大遅延制御10dは、用いられる最終遅延ラインの位置
までの遅延時間を指定する。一実施例では、最終遅延ラインの位置までの最大遅延時間は5.1秒である。
遅延(#) − 遅延制御10eは現在の反響波形サンプルの計算に用いられる遅延ラインの位置の数を指定する。示した実施例では、用いられる遅延ラインの位置の数を最小の1から最大の1611までで選択できる。
先端DB(DB) − 先端DB制御10f(図5b)は反響の減衰曲線(図6)の先端の間の最大ゲインをDB単位で指定する。一実施例で、先端DB制御10fにより、先端最大ゲインを−40から+40DBの間に調節できる。
減衰DB(DB) − 減衰DB制御10gは現在の反響波形サンプルの計算に用いられる最後の減衰ラインの位置で信号の最大減衰を指定する。減衰DB制御10gにより、最後の遅延ラインの位置での減衰を+10DBから−90DBの間で調節できる。
減衰の直線性−減衰の直線性制御10h(図5b)は減衰曲線(図6)の平坦な部分の後の反響の減衰曲線の形状を修正する。
高密度/低密度の選択 − システムは高密度又は低密度の反響モードの選択を行なえる。低密度モードでは、遅延制御10eにより指定された遅延数がカスケード配置になっていない。高密度モードでは、後述するように、反響波形サンプルの発生数を多くするために、第一反響信号発生器が第二反響信号発生器とカスケード配置になっている。チェックボックス(check box)又は他の適当な選択技術により選択が行われる。例えば、遅延制御10eが23個のサンプルを指定するように設定されていて、かつ、高密度モードが選択された場合、23の遅延のそれぞれが別の23の遅延を生じ、23*23=529個の反響遅延を生じる。
(ゲイン値のペアのリストを発生する処理)
ここで開示しているシステム内で、ユーザー・コントロールからのパラメーターを用いてゲイン値のペアのリストを発生する信号処理が図5a−5bに示されている。
ゲイン値のペアのリストを発生するためのシステム200には、タイム・スケール表202が含まれ、その表には、遅延又はサンプルの数及び入力信号から反響の減衰曲線上の点までの対応する時間が含まれる。ある遅延は、メモリー内のタップド遅延ライン106として機能する循環形バッファーにより生じた入力信号の時間を遅らせた複製である(図1)。良い音を出す反響は単調に増加する遅延間の時間である。一定の間隔はブザーの音又は鈴の音のような効果を生じる。ランダム(random)な間隔は騒音を生じる。大きすぎる間隔の変化は、その反響信号の減衰が小さいけれども、急激に低下する音程という感じを与える。ある人が注意深く手拍子を聞いた場合、実空間の反響が非常に遠い表面から到着した反響として、低い音程を生じる。この効果が多すぎることは多くの場合不愉快と見なされる。
タイム・スケール表202は、任意の数、指数関数的に増加する間隔に対する式、又は、遅延の種々の部分に対する別々の式を用いることにより、又は、曲線を描き、その曲線に沿う種々の点の値を測定することにより作成される。図5aに示した例示的なタイム・スケール表202で、最初の3個及び最後の2個の遅延の時間は、その間隔が約12マイクロ秒に始まり、又、5ミリ秒に終わることを示している。その場合、最後の遅延であるNo.1793は6秒で生じ、間隔比が417/1である。この間隔比は既存の電子反響とは異なり、典型的には、直接又は入力の信号の後で、最初の15ミリ秒の間は反響した信号は観察されない。
例示的実施例では、(後述する低密度モードで)反響の最大遅延が6秒である。実施事例では(低密度モードで)最大反響遅延が6秒であるけれども、あるシステムに対する最大反響時間は設計上の選択肢の問題であることを認識すべきである。反響の実際の期間は6秒のタイム・スケールの一部のみを用いていて、マウス操作(mouse−actuated)による最大時間制御10d(図4及び5a)を用いて、コンピューター・ディスプレー(computer display)上で選択される。この全反響期間は4期間に分割される。即ち、最小時間、先端時間、平坦時間、残りの減衰時間である。例示的減衰曲線が図6に示されている。示されているように、減衰曲線には最小時間制御10cにより設定されるオフセット(offset)時間が含まれる。一実施例では、LEとして示されている減衰曲線の先端部分、全体的に90度と270度の間に伸びている正弦波状の部分から成っている。減衰曲線の先端部分の長さは先端時間制御10aにより設定される(図4及び5a)。減衰曲線の先端部分のピーク・ゲイン(peak gain)は先端DB制御10fにより設定される(図4及び5b)。そのピーク・ゲインは、減衰曲線の先端部分の始め(即ち、最も左端)のゲインに対応している。その先端部分の後で、減衰曲線には平坦時間(FT)の部分が含まれる。その間に、反響の減衰曲線は単位ゲインのような一定のゲインを示している。反響波形信号が入力信号を無効にするのを防ぐために、減衰曲線の平坦部分のゲインは単位を下回る。減衰曲線の平坦時間の部分の長さが平坦時間制御10bにより指定される(図4及び5a)。減衰曲線の平坦時間の部分の後で、減衰曲線には、減衰時間(DT)の部分が含まれる。減衰時間の部分は、減衰曲線の平坦時間の終わりから反響波形の終わりまで伸びている。反響の波形は最大時間制御10dにより指定された期間と等しい(図4及び5a)。
図5aを参照すると、先端時間表204が先端の期間の最初の3個と最後の2個の遅延を示していて、その期間は例示された実施例では、先端時間制御10aにより9.376ミリ秒に設定されている。示された例では、先端(LE)の時間部分の間(図6)、ゲインは最大ゲインの6.3DBから先端期間の終わりである遅延番号147の0DB即ち単位ゲインに低下する。先端時間表204は、タイム・スケール表202から区別された表内に、又は、先端時間表204の入力を構成するように指定されたタイム・スケール表202内の入力として組込まれる。
平坦時間表206は平坦時間の最初の3個及び最後の2個の遅れを示す。平坦期間は9.376ミリ秒で始まり、遅延番号278の59.377ミリ秒で終了する。事例の図5a内に示すように、平坦期間は減衰曲線の先端部分の終わりに対応する9.376ミリ秒で始まる。平坦期間の間、曲線は一定のゲインを示す(即ち、示した例での0DB)。示した例では平坦時間制御10bが50.00ミリ秒の平坦期間(FT)を指定しているので、平坦期間は、平坦時間表206で示すように、59.377ミリ秒でサンプル278に対応するように丸められる約59.377ミリ秒で終了する。一実施例で、先端時間制御10aと平坦時間制御10bの実際の最大測定範囲は、10ミリ秒と短い最大時間設定に適合するために最大時間制御10dの設定により変わる。
最小時間制御10cが、タイム・スケール表202内の全ての時間に加算される時間オフセット(offset)を指定する。例示的実施例では、最小時間制御10cが、タイム・スケール表202の全ての時間に対して、40マイクロ秒から100ミリ秒までのどこかのオフセット時間を可能にする。図5aに示すように、最小時間制御10cがタイム・スケール表202に指定する最小時間の加算(3ミリ秒)が加算最小時間表208を生じる。この例では、加算最小時間表208が、最小時間制御10cに指定されたようにタイム・スケール表202内の時間全部を3ミリ秒だけ増すことを示している。平坦時間の部分の後に残っている時間は、反響の信号のゲインが減衰する間に、最大時間制御10dにより指定された減衰曲線の終わりに伸びている減衰曲線の部分である。
以前に指摘したように、遅延制御10eが用いられる遅延の全数を設定する。この例では、遅延又はサンプルの数が、最大時間制御10dにより設定された最大時間の設定に基づいて、21から1611の間になる。
図5aに示された実施例では、最大時間制御10dが1003ミリ秒に設定されている。この選択により、最大時間表210を生じるために、遅延769で加算最小時間表208を切り捨てる。最大時間表210が、加算最小時間表208の選択又は部分集合として提供されることを認識すべきである。
遅延制御10eは実際に遅延密度制御であるが、遅延の全数を読み出す。その最大測定範囲は、長時間に多くの遅延を供給する最大時間制御の設定値により影響される。最大時間制御10dの最大測定範囲の設定で、遅延制御の範囲10eは202個から1611個の遅延までである。1611個の遅延は、タイム・スケール表202上の5秒に対応している。最短の最大時間及び最小時間の設定値が10ミリ秒のみの合計設定値で、示している実施例での遅延制御の範囲は21個から138個の間になる。単一の遅延に対する設定も設けられる。
遅延制御10eは、少数遅延表212を生じるために、最大時間表210の一部の列を無視することにより機能する。その結果は、最大時間制御10dにより設定されたものとして最大1003ミリ秒で223個の遅延を設定する遅延制御10eに対する少数遅延表212内に示されている。少数遅延表212の中で、遅延時間は、最も近いサンプルに丸めることにより88200Hzの想定サンプリング・レート(sampling rate)でサンプル時間に変換されるサンプルは11,338マイクロ秒ごとに再発生する。より具体的には、223個のサンプルの第一サンプルは3.011ミリ秒で生じる。3.011ミリ秒を11.337868マイクロ秒のサンプル時間で除した値は約266に等しく、第一遅延サンプルが266番目のサンプル時間に対応することを示している。同様に、223番目の遅延時間は、最大時間制御10dにより設定された最大時間で生じて、この例では、1003ミリ秒である。1003ミリ秒が、88200Hzのサンプリング・レートで88465番目のサンプルに対応する。
最大時間表210内に含まれるものの間で2ないし3サンプルを無視した後で残る最大時間表210内のサンプルを用いることにより、特定のサンプルの数が減らされる。最大時間表210内で、最後の遅延はナンバー769である。一方、少数遅延表212内で、223個のみの遅延があり、最終遅延は遅延番号769の時点、即ち、1003ミリ秒で生じている。比769/223 = 3.448。それゆえ、最大時間表210内で3.448 − 1 = 2.448ごとに無視することによりサンプル数は769から223に減少する。分数のサンプル数を無視することはできないので、最も近いサンプル数に丸めることが必要であり、無視した数は2又は3になり、平均は2.448に近い。
先端DB制御10f、減衰DB制御10g、減衰の直線性制御10h(図5b)が先端時間及び減衰時間の期間の間に生じるそれぞれのサンプルのゲインを修正する。これらの制御は列(複数)を無視することにより、少数遅延表212(図5a)内で選択された遅延についてのみ動作する。より具体的には、これらの制御はこの例の中で223個の選択された遅延についてのみ動作する。この例では、先端DB制御10fが+6.3DBで第一の遅延のゲインを設定している。その後、連続的遅延のそれぞれのゲインが低くなり、反響減衰曲線の先端(LE)部分の終わりに遅延43で0.0DBに達する(先端時間表204の遅延147に対応)。先端DB表214(図5b)は、反響減衰曲線の先端部分の間に初めの3個及び終わりの2個の遅延のゲインを示す。この減衰形状対遅延数も設計者により指定しうる。線形の遅延は有用である。一実施例では、初めの数個の遅延を強調
するために、半正弦波形を用いている。先端DB制御10fの全範囲は40DBのオーバーシュート(overshoot)から40DBのアンダーシュート(undershoot)までである。
この例では、遅延43から遅延81まで伸びている平坦時間の部分の間に、ゲインはそれぞれの遅延に対して1.00である(又は、指定された1単位より少ない他の一定ゲイン)。この例での遅延81と遅延223の間で、ゲインが徐々に、減衰DB制御10gにより設定されたゲインだけ、減衰DB表216(図5b)に示すように0DBから−48.6DBまで減衰する。ゲインが直線的に低下する場合、それぞれの連続的遅延で−0.34DBであり、中点の遅延番号152は−24.3DBのゲインを有し、それは最大減衰の半分である。
希望の反響効果を生じるために、反響減衰曲線の減衰部分の形状を直線から凸型又は凹型(又は、他の希望の曲線)に減衰の直線性制御10h(図5b)を用いて修正できる(図6)。この例で凹型減衰を生じるために、直線を下回る制御の設定をした結果は減衰の直線性の表218(図5b)に示されている。図5b及び6に示すように、連続的な遅延の間のDB変化は減衰期間の始めに増加し、減衰期間の終わりに減少している。ここで、中点の遅延152は−30.4DBという低下したゲインを有する。聞く側の効果は長期の反響の増加と短期の反響の減少である。
例示的制御設定に対するゲイン対遅延数をDB対遅延表220で示されている。それぞれの遅延に対する例示的極性の割当は極性表222(図5b)に示されている。それぞれの遅延に対する極性の選択根拠は後で詳細に論じる。
DB対遅延表220の出力は、タップド遅延ライン106(図1)に送られる1セットの係数であり、アンプル数と割当てられた極性付きのゲインに変換する必要がある。極性表222の中の極性のリストはそれぞれのサンプルに対する極性を定義している。典型的に、図5bのような低密度反響に対しては、遅延の最初の25%位は交互の極性が割当てられる。そして残りの75%には直接信号と同じ正の極性が割当てられる。若干の極性を反転することが、周波数応答で突出したピーク(peak)を避けるための、又、かなり均一な櫛形フィルターを提供するための特別な設定をするのに必要かも知れない。
一実施例で、出力ブロック(block)224(図5b)に示された例示的ゲイン値のペアのリストは、イコライザー102及び104図1)により設定された入力信号のゲインに対して、低周波数(即ち、<200ヘルツ)のゲインと比較して、高周波数(即ち、>2キロヘルツ)のゲインの方が大きな一シリーズの入力信号の時間を遅くしたバージョン(versions)を生じるように指定されている。入力信号の周波数応答に対する反響波形信号の周波数応答の関係は特定の音楽的音源として一般的に好ましい反響特性を生じることが観察されている。
出力ブロック224には、リスト内のサンプル識別要素とそれぞれのゲイン値のペアに対するゲイン係数が含まれる。図面の簡略化のために、それぞれの部分に対する始めと終わりのサンプル番号のみを、それぞれのゲイン値のペアに適用できるゲインと共に示されている。減衰部分も中点サンプルでのゲインを示している。
制御の調節により、種々の表を発生する。それぞれの表への入力が実行時に用いられて、特定のサンプル番号と関連するゲイン定数を提供する。
以前に記したように、中間値を加えることは、直接信号と比較して大きすぎる反響波形信号を生じる可能性がある。従って、減衰を必要とする。ウエット・ゲイン(wet g
ein)制御14a(図4)が出力ブロック224(図5b)と関連して、必要な減衰を行なえる。この制御は希望の減衰を行うために加算器110で用いられるスカラー(scalar)も供給する。通常は聞取り中に制御を調節することにより設定される。それぞれのスライダー(slider)の制御により反響の音量だけでなくその特性にも影響を与える。スライダー制御は8個のスライダーのそれぞれについて経験的に得られたゲイン修正を行うので、スライダーの設定によるゲインへの影響がずっと小さくなる。個々のスライダー制御に調節を加える時に、それに応じて、出力ブロック224内のウエット・ゲインが修正される。そうではあるが、聞き手が反響のゲインを注意深く調節することはそれぞれの音楽作品に必要である。なぜなら、反響と直接信号のバランス(balance)を0.5DB以内にすることが重要になるからである。ゲイン調節は出力ブロック224で行う必要がない。それを反響システムへの入力信号で同様に良好に行うことができる。
高密度(カスケード配置)構成で用いられて、ほぼ同じ2個の出力ブロック224があるとき、一方は遅延ライン106.1への係数を送出し、他方が遅延ライン106.2への係数を送出する。後述するように、第一出力ブロック内のリストはゲインの交互の極性を有し、又、第二出力ブロック内のリストは全て正の極性を有する。それと共に、第一の出力ブロックの微分効果及び第二出力ブロックの積分効果により、平方化された遅延数を用いてかなり均一な櫛形フィルタリングの出力を生じる。これによって、等値化の必要性を無くさないが、必要な等値化の量を低減する。
ユーザーに提供された制御が多数のチャンネル(channels)又は個別のチャンネルを制御する。例えば、1セットの制御が前側中央のチャンネルに対する反響特性を指定し、又、他のセットの制御が前側の左と右のチャンネルに対する反響特性を指定する。さらに、ユーザーの選択で、前側の左と右のチャンネルに用いられたのと同じ制御が、前側中央のチャンネルに対しても使用しうる。さらに他のセットの制御を後ろ側の左と右のチャンネルにユーザーの選択により提供しうる。同じ制御も側面の左と右のチャンネルにも使用しうる。又は、別のセットを使用できる。
(反響の減衰曲線)
櫛形フィルタリングは、直接信号を遅らせたバージョンをその直接信号に加算したときに生じる。正弦波入力の場合、遅らせた信号の位相の移動がその遅延とその周波数の両方に比例する。周波数が高くなると、位相が直接信号との位相の一致から位相外れまでを繰返し、その和が周波数応答内の山と谷の交互出現になる。
短い最初の遅延及び初めの高密度の反響から生じる問題は、不愉快な音、直接信号と全ての反響(遅延)のベクトル(vector)和による櫛形フィルタリングの周波数応答の大きくて遅い変動である。個々の遅延の極性を制御することにより、これらの変動を効果的に調節するための3種の方法が開示されている。その調節に影響する他の要因は時間に対する反響の減衰の形状と遅延の全数である。
遅延の極性が、極性表222に示すように、全て正であれば(直接信号と位相が一致していることを意味する)、その影響は信号の積分のようなものである。周波数応答は高周波に向けて低下し、積分器に類似している。このことが低音の音を非常にヘビー(heavy)にする。もし、極性が交互で、遅延の半分が正であり、半分が負であれば、その効果は信号の微分に似ている。周波数応答は高周波に向けて上昇し、微分器に類似していて、音を非常に薄くする。それぞれの場合に、詳細な周波数応答は直線ではない。それは櫛形フィルタリングによる脈動を有する。
遅延の最初の25%を交互の極性にして、残りを全て正にすることにより、これらの2種の影響を結合することは、低音の増大と高音の増大の両方を有する反響を生じる。そのような極性の構成が図7に示されている。直接信号に適当な量で加算すると、その効果は楽しい音の反響となる。別の音程制御の等値化を反響に、又、直接信号に加えることは、さらに、音を洗練化する。
櫛形フィルタリングの周波数応答で大きな変更を効果的に行う第二の方法は2個のカスケード配置の反響発生器を用いることである。一方は交互の極性を有し、他方は単一の極性を有している。カスケード配置の反響発生器は当業者には知られていて、長い遅延で高い密度を得るために、全ての発生器内で遅延数をお互いに効果的に乗算を行う利点を有する。上昇する周波数応答を有する1台の発生器を用いて、低下する周波数応答を有する他に供給して、かなりのレベルの櫛形フィルター応答を用いて、高密度システムを作る。少量の等値化と組合わせて、このシステムは、短から長までの広域の反響に亘って良く機能する。
櫛形フィルタリングの周波数応答での大きな変更を行う第三の方法は、それぞれの遅延について、極性を個々に選択することである。これは、数百のチェックボックス(check boxes)を含むコンピューター画面を用いることにより容易にできる。ピンク・ノイズ(pink noise)(それはそれぞれのオクターブ(octave)内で同じノイズ・パワー(noise power)を有する)を聞き、音響ピーク(peak)を調節しながら、極性を調節できる。他の方法は、1/3オクターブのノイズ・バンド(noise band)を用いて平均ゲインを得るか、又は、スペクトル分析(spectrum analysis)による。多くの極性を選択することは時間がかかる。さらに、得られたかなりランダムな順序の極性反転が、調節された状態の純粋の低周波音を聞くときに、可聴騒音を生じるという別の不利益がある。それゆえ、この方法は最初の2方法のどれかを微調整するのに最も良く用いられる。ある場合に、どちらの方法でも残る小さなピークを低減するために一個のみ又は二個の極性反転を必要とする。
以前の人工的反響システムでは、短い最初の遅延を避けるための、さらに、実際の反響を模擬するための2理由はピークを平均した周波数応答と打楽器状の過渡状態を再生するときに明瞭性が喪失することである。高周波の反響が直接信号を超えるとき、振幅の減衰対時間を整形することにより打楽器状の過渡状態を改善する機会がある。最初の数ミリ秒の遅延がその後の遅延(オーバーシュート)よりも数DB大きなゲインを有している場合、その影響は先端音量拡大器に類似していて、打楽器状の過渡状態をより衝撃的にすることがある。さらに、最初の50ミリ秒位の高周波反響は時間内の過渡状態を延ばして、聞き取りやすくする効果を有している。
減衰曲線を整形する他の利点は、1秒以上続く長い反響の暖かさと共に親密な音を得る能力である。歌い手にとって、このことは、中規模な部屋及び大規模なコンサート・ホール(concert hall)で一斉にシャワー(shower)の中で歌うのに似ている。最初の100ミリ秒内で一定又はほぼ一定の遅延のゲイン領域を提供することにより、小空間の明瞭性が達成される。
原則として、3種類の空間サイズ(sized)に対する反響が、出力が一緒に加算されている同じ入力に接続された3種類の反響システムを用いることにより同時に実現できる。ここで開示されたシステムは減衰曲線を整形することにより、この複雑性を無くす。それは、反響の極端に高い周波数成分がそれぞれの信号の等値化により直接信号の高周波成分を効果的に置換えるときに、特に良く機能する。正しい整形により、連続的可変の空間サイズを実現できる。
図7、8、9、10に示す波形図が前記の説明を明らかにする。図7は、図5aと5b
に示すような例示的な単一遅延ライン・システムに対するそれぞれの遅延対時間の典型的な振幅と極性を示す。タイム・スケールが、正確にではないが、対数曲線に類似していることに留意されたい。タイム・スケールの選択により、一瞥すると、個々の遅延が等間隔に見えるようになる。しかしながら、実際の時間を参照すると、遅延の間隔が350から1のレンジ(range)まで、50マイクロ秒から17.5ミリ秒に亘って連続的に増加する。例示の目的で、示されている遅延の数は、488.6ミリ秒の反響波形に使用できる最小値に近い。
この実施例で少なくとも488.6ミリ秒の長さの遅延ラインが、遅延ラインの全ての位置を生じる。それぞれの垂直ラインの高さが特定遅延のゲイン係数を正又は負で示す。時間を遅らせた波形サンプルを全て加算して反響波形信号を生じる。それぞれの垂直ラインの幅がゼロに近ければ、図7はタップド遅延ラインのインパルス応答を示す。
そのタップド遅延ライン106の出力でタップ(tap)の全部をベクトル加算して、櫛形フィルタリングを、図7の場合、低音と高音の増大を生じる。さらに、システムの全体的周波数応答は、2個のイコライザーによるゲインと位相の移動、及び、加算器110でのベクトル加算により修正される。システムの音がバランス(balanced)するようにイコライザーが設定されたときに、全体的出力で生じることは、2kHzを超える反響により直接信号を徐々に更新することである。300Hz 未満で反響が濁った低音になるのを防止するために、直接信号より12DB以下とする。平均的周波数応答が数DBだけ平坦部から逸脱する。その一方で、詳細な応答は、櫛形フィルタリングにより小刻みになる。
図7で、遅延の最初の約25%が交互の極性を示す。残りの遅延は全て正である。前記のように、交互の遅延は信号を微分する傾向があり、高周波数の応答を上昇させる。同じ極性を有する遅延は信号を積分する傾向があり、低周波数の応答を上昇させる。結合した結果は低音及び高音の増大であり、かつ、500Hz付近の中間周波数で下落する。システムのベクトル加算と周波数応答がさらに2.4ミリ秒から488.6ミリ秒の減衰の形状により、2.4ミリ秒という短い最初の遅延の選択により、又、イコライザー内の位相の移動により影響を受ける。
図7に示す減衰曲線は3領域を有している:5ミリ秒しか続かないオーバーシュート、5ミリ秒と42ミリ秒の間の一定ゲイン、42ミリ秒から488.6ミリ秒までの減衰である。オーバーシュート領域は打楽器の過渡状態を強める。一定ゲインの領域はうつろな音を作らず高周波を円滑にする。減衰領域は小空間の暖かみを加える。
示した実施例では、実際の又は以前の人工的な反響と異なり、約25%の遅延が交互の極性を有していて、2.4ミリ秒の最初の遅延の後で、7.4ミリ秒以内に生じる。これらの遅延は図面内では50マイクロ秒の密な間隔で始まる。しかし、実際のシステム内では30マイクロ秒が典型的である。これは自然には失われているが、細部を失わないで、高周波で、実際に清浄で、円滑な音を出すのに必要な部分である。
図7は平均的周波数応答内の望ましくないピークを調節する最初の方法を示している。交互の極性とその後の全部が正の極性を有する反響の波形サンプルの組合わせが櫛形フィルターの周波数応答を生じ、その平均は、最大及び最小の遅延の大きな範囲に亘って、イコライザーにより適切にバランスをとることができる。イコライザーにより完全には補償できない組合わせに対して、減衰曲線の形状の小さな変化、遅延の全数、最初及び最大の遅延が一般的に好ましい結果を得ることができる。少数の組合わせでは、数個の遅延の極性を変えることにより、最終調節を支援できる。
非常に高い密度の遅延を伴う長い反響に対し、図1に示した単一の反響波形サンプル発生器は、第一及び第二の反響波形サンプル発生器107.1及び107.2〔図3)により更新できる。
図8は、第一反響発生器107.1(図3)が用いる減衰曲線である交互極性のゲイン値のペアの図を示している。
図9は、第二反響波形サンプル発生器107.2(図3)が用いる例示的なゲイン値のペアのリストである全て正のゲイン値のペアを示している。第一波形サンプル発生器が現在の第一波形サンプルを生じると、そのようなサンプルを第二の反響波形サンプル発生器107.2(図3)に入力される。その効果は、現在の第一及び第二の反響波形サンプルを生じるのに用いられるゲイン値のペアのリストが同じであれば、第二シリーズ(series)の反響波形サンプルのインパルス応答内のパルス数を自乗することである。第一の反響波形発生器107.1により用いられるゲイン値のペアのリスト内の交互極性による微分効果とその後の第二の反響波形サンプル発生器107.2により用いられる第二のゲイン値のペアのリスト内の正の極性の積分効果が低減するが、等値化の必要性は無くならない。2個のカスケード配置の反響発生器107.1及び107.2を用いるときに、ゲイン値のペアのリストを作成するのに同じ制御を用いると想定すると、最初と最大の遅延の合計が2倍になることに留意されたい。
図8及び9のそれぞれで、振幅が、オーバーシュート及び一定ゲインの領域無しに、連続的に減衰する。最初の100ミリ秒の間に十分早い減衰があれば、この種の曲線は明瞭な音を生じることができる。そうでない場合、少なくとも若干のオーバーシュートが望ましい。
図10は最初の50ミリ秒で非常に遅い減衰率を示している。この種の曲線は故意にうつろな音を母音に加えるのに有用である。明瞭性を高めるために、若干のオーバーシュートを加えるのが望ましい。
(相関性)
実際の空間では、反射面の自然の非対称性により、左のチャンネル内の反響は、右側チャンネルとは異なっている。左と右の反響成分は相関性がない。非相関性の音響面の効果は音響のイメージ(acoustic image)を拡大することである。ここに記したシステムは、全てのチャンネルのタイム・スケール表が同じであれば、相関性のある反響を生じて、直接信号に合致したイメージになる。ある音楽に対して、ある程度の非相関性が好ましい。このシステムの一実施例では、追加のスライダー制御(図示せず)がチャンネルのタイム・スケール表の全ての遅延時間を設定するので、制御可能量だけお互いに異なり、制御可能な非相関性を生じる。例えば、僅かに広いステレオ・イメージ(stereo image)を生じる僅かな非相関性に対して、左のチャンネルの時間に1.005を乗じ、その一方で、右のチャンネルの時間に0.995を乗じる。非常に高い程度の非相関性に対して、左のチャンネルの時間に1.1を乗じ、その一方で、右のチャンネルの時間に0.90を乗じる。同様の制御で、聞き手が感じる音響空間の形状を効果的に制御するために、種々の組合わせで、前面と後面と側面のチャンネルの間の時間差を生じることができる。
上記のデジタル処理機能を、メモリーから命令を実行するようにプログラムされたコンピューターの使用により、ここで示した機能を実行するように動作するハードウエア・コントローラー(hardware controller)又はハードウエアとソフトウエアの組合わせにより実行しうる。さらに、計算要素及び加算器が実行する動作は、事前にプログラムされたプロセッサーのような単一要素、DSP、又は、他の適当なハードウ
エア又はソフトウエアの要素の単独又は組合わせにより行われる。
反響を改善するためのシステムと方法を示したが、当業の通常の技術者であれば、ここに開示した本発明の概念から逸脱せずに、上記のシステム及び方法の修正及び変更を行なえることを理解し得よう。従って、添付した請求項の範囲と精神による場合を除き、本発明を限定されたものとして見るべきでない。
1のタップド遅延ラインと計算要素を用いた本発明に基づくシステムを示すブロック線図である。 本発明に基づく現在の反響波形のサンプルの振幅を計算するための方法を示す線図である。 第二の反響信号を生じるために、第二の計算要素と協力する第二の遅延ラインを供給する第一の反響信号を生じるために、第一の遅延ラインと協力する第一の計算要素を用いるシステムを示すブロック線図である。 ゲイン値のペアのリスト作成に用いられるパラメーター設定用ユーザー・コントロールの代表例である。 本発明に基づく反響を発生するプロセッサーの実現に用いる信号処理を示すブロック線図である。 図2a及び2bの要素内で生じる例示的反響減衰曲線を示すグラフである。 本発明に基づいて動作するシステム内で設定するためにゲイン対時間を示す例示的グラフである。 本発明に基づいて動作するシステム内で設定するためにゲイン対時間を示す別の例示的グラフである。 カスケード配置の遅延ラインを用いた反響システム内の2本の遅延ラインの第二からの遅延ライン出力に対するゲイン対時間を示す例示的グラフである。 カスケード配置の遅延ラインを用いる反響システム内の2本の遅延ラインの第一からの遅延ライン出力に対するゲイン対時間を示す例示的グラフである。

Claims (45)

  1. 関連する入力サンプルの振幅を有する一シリーズのデジタル・サンプルを含む入力波形から人工的な反響波形を電子的に発生するシステムで、
    第一のデジタル遅延ラインが前記入力サンプルの振幅を受けて、かつ、記憶するように機能して、前記第一の遅延ラインが遅延ラインの複数の位置を有していること、
    少なくとも1のメモリーが、第一のゲイン値のペアのリストを含み、前記のゲイン値のペアのその一つ一つが、前記遅延ラインの位置の1つと関連する第一の値、及び、ゲイン値に対応する第二の値を含むこと、その場合、そのゲイン値のペアは第一、第二及び第三のグループのゲイン値のペアを含み、その場合、前記第一のグループ内の第一の値が前記第二のグループ内の第一の値より低く、又、前記第二のグループ内の第一の値が前記第三のグループ内の第一の値より低く、その場合、前記第二のグループ内の前記第二の値の大きさが全体的に基準値に等しく、前記第一のグループ内の前記第二の値の大きさが前記基準値の大きさより大きく及び第一のグループの反響減衰曲線を表す所定の関数により定義され、又、前記第三のグループ内の前記第二の値の大きさが前記基準値より低いこと、
    前記人工的な反響波形を生じるための第一の計算要素、ここで前記人工的な反響波形は関連する振幅を有する第一の現在の反響サンプルの第一のシリーズを含み、前記第一の計算要素が、以下により、それぞれの第一の現在の反響サンプルの振幅を計算するために動作すること:
    前記第一のゲイン値のペアのリスト内の前記第一の値を用いて、前記第一の遅延ラインの位置の特定のものを識別すること、
    それぞれの特定された第一の遅延ラインの位置に対して、それぞれの第一の遅延ラインの位置に含まれる振幅及びそれぞれの第一の遅延ラインの位置を識別する第一の値と関連した第二の値の関数として第一の中間値を生じること、
    それぞれの第一の現在の反響サンプルの振幅を得るために、前記第一の中間値を加算すること、
    から成る前記システム。
  2. さらに、第一の合成波形サンプルの振幅を有する第一の合成波形サンプルを得るために、現在の入力波形サンプルの倍率調節をした振幅をそれぞれの第一の現在の反響サンプルの倍率調節をした振幅に加算するように機能する加算器を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第一の計算要素が、前記第一の現在の反響波形のサンプルの振幅を、受取った入力のサンプリング・レートに等しいレートで定期的に計算するように動作することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. 前記入力波形の現在のサンプルと前記第一の中間値の1つを生じるために使用される前記デジタル遅延ラインの中で直前に受取った入力サンプルの間の時間遅延が15ミリ秒以下であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  5. さらに、前記第一の計算要素が、特定のオフセット値を、それぞれのゲイン値のペアの前記第一の値を発生するために用いられる値に加算するように動作することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  6. 前記第一の計算要素が、それぞれの第一の遅延ラインの位置に含まれる振幅それぞれの遅延ラインの位置を特定するのに用いられる第一の値と関連する第二の値を乗じることによりそれぞれの第一の中間値を生じるために動作することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  7. 前記第一のゲイン値のペアのリスト内の連続的なゲイン値のペアの少なくとも一部が同じ極性の第二の値を有していて、前記第一のゲイン値のペアのリスト内の連続的のゲイン値のペアの少なくとも一部が交互の極性の第二の値を有していることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  8. 前記第一の計算要素が、前記ゲイン値のペアの前記第二の値を生じるために、
    少なくともひとつの表から前記の値を選択すること、
    少なくともひとつの式を用いて前記の値を発生すること、
    グラフを代表するデータから前記の値を発生すること、
    測定から前記の値を発生すること、
    以上の少なくともひとつにより動作することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  9. 前記第一の計算要素が前記少なくともひとつのメモリーからの命令を実行するプロセッサーから成っていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  10. さらに、
    ゲイン値のペアの数を指定するための第一のユーザーが設定できる制御、
    前記第二のゲイン値のペアのグループ内の最大の時間的遅延値を指定するための第二のユーザーが設定できる制御、
    前記第一のゲイン値のペアのグループ内の最初と最後の時間的遅延値の間の時間的間隔を指定するための第三のユーザーが設定できる制御、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  11. 前記メモリーにはゲイン値のペアの複数のアクセス可能なリストが含まれ、さらに、前記システムには、前記第一のゲイン値のペアのリストとして用いられる前記アクセス可能なリストのひとつをユーザーが選択するための選択装置が含まれることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  12. さらに、
    前記第一の計算要素と通信をして、前記第一シリーズの反響波形サンプルを受ける第二のデジタル遅延ライン、前記第二のデジタル遅延ラインが遅延ラインの複数の位置を有すること、
    第二のゲイン値のペアのリストを含む前記の少なくとも1個のメモリー、前記第二のリスト内の前記ゲイン値のペアのそれぞれが前記第二の遅延ラインの位置のひとつと関連する第一の値及びひとつのゲイン値に相当する第二の値を含むこと、その場合、そのゲイン値のペアが第一、第二及び第三のグループのゲイン値のペアを含む、その場合、前記第一のグループ内の第一の値が前記第二のグループ内の第一の値より低く、又、前記第二のグループ内の第一の値が前記第三のグループ内の第一の値より低い、その場合、前記第二のグループ内の第二の値の大きさが全体的に基準値に等しく、前記第一グループ内の前記第二の値の大きさが前記基準値の大きさよりも大きく、又、前記第三グループ内の前記第二の値の大きさが前記基準値より小さい。
    関連する振幅を有する第二の反響サンプルの第二シリーズを生じるための第二の計算要素、前記第二の計算要素が、以下により、それぞれの第二の現在の反響サンプルの振幅を計算するために動作すること
    前記第二のゲイン値のペアのリスト内の前記第一の値を用いて、前記第二の遅延ラインの位置の特定のものを識別すること、
    それぞれの識別された第二の遅延ラインの位置に対して、それぞれの第二の遅延ラインの位置内に含まれる振幅及びそれぞれの第二の遅延ラインの位置を識別する第一の値と関連した第二の値の関数として第二の中間値を発生すること、
    それぞれの第二の現在の反響サンプルの振幅を得るために前記第二の中間値を加算すること、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  13. さらに、
    倍率調節をした現在の入力サンプルの振幅に倍率調節をした第二の現在の反響サンプルの振幅を加算することにより、一シリーズの合成波形サンプルの振幅を生じることにより機能する加算器を含むことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  14. 第一及び第二のゲイン値のペアのリスト内の対応する入力内の第二の値の大きさが同じであることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  15. 前記第一及び第二の計算要素が同じ計算要素から成ることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  16. 前記第二のゲイン値のペアのリスト内の連続的なゲイン値のペアの少なくとも一部が同一極性の第二の値を有し、又、前記第一のゲイン値のペアのリスト内の連続的なゲイン値のペアの少なくとも一部が交互の極性の第二の値を有していることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  17. 前記第一及び第二のゲイン値のペアのリストの一方の第二の値の全部が同じ極性であり、又、前記第一及び第二のゲイン値のペアのリストの他方の第二の値の全部が交互の極性であることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  18. 関連する入力サンプルの振幅を有する一シリーズのデジタル・サンプルを含む入力波形から人工的反響波形を電子的に発生するためのシステムで、
    イコライザーが、前記入力波形サンプルを受け、第一の波形サンプルの振幅を有する第一の波形サンプルを含む第一の波形を生成するために入力波形に対して200ヘルツ未満の周波数よりも2キロヘルツ超の周波数でより高いゲインを適用するために動作すること、
    前記第一の波形サンプルを受けて、かつ、記憶するように動作する第一のデジタル遅延ライン、前記第一の遅延ラインが遅延ラインの複数の位置を有していること、
    第一のゲイン値のペアのリストを含む少なくともひとつのメモリー、前記ゲイン値のペアのそれぞれが前記第一の遅延ラインの位置の選択したひとつと関連する第一の値及びひとつのゲイン値と対応する第二の値を含むこと、
    前記人工的な反響波形を発生するための第一の計算要素、前記人工的な反響波形は関連する振幅を有する第一の現在の反響サンプルの第一のシリーズを含み前記第一の計算要素が、以下により、それぞれの第一の現在の反響サンプルの振幅を計算するために動作すること
    前記第一のゲイン値のペアのリスト内の前記第一の値を用いて、前記第一の遅延ラインの位置の特定のものを識別すること、
    それぞれの識別された第一の遅延ラインの位置に対して、それぞれの第一の遅延ラインの位置に含まれる振幅及びそれぞれの第一の遅延ラインの位置を識別する第一の値と関連した第二の値の関数として第一の中間値を生じること、
    それぞれの第一の現在の反響サンプルの振幅を得るために前記第一の中間的なサンプルの値を加算すること、によって動作し、
    加算器が、第一の合成波形のサンプルの振幅を有する第一の合成波形サンプルを得るために、それぞれの現在の入力波形サンプルの倍率調節をした振幅をそれぞれの第一の現在の反響サンプルの倍率調節をした振幅に加算するように機能すること、
    から成るシステム。
  19. 受取った入力のサンプリング・レートに等しいレートで、前記現在の反響波形サンプルの振幅を定期的に計算するために、前記第一の計算要素が機能することを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  20. さらに、それぞれのゲイン値のペアの前記第一の値を発生するために用いられる値に指定されたオフセット値を加算するために、前記第一の計算要素が機能することを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  21. 前記第一の計算要素が、それぞれの遅延ラインの位置を特定するために用いられる第一の値に関連する第二の値それぞれの第一の遅延ラインの位置に含まれる振幅を乗じることにより、前記第一の中間値を生じるために機能することを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  22. 前記第一のゲイン値のペアのリスト内の連続的ゲイン値のペアの少なくとも一部が同一極性の第二の値を有し、かつ、前記第一のゲイン値のペアのリスト内の連続的ゲイン値のペアの少なくとも一部が交互極性の第二の値を有することを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  23. 前記ゲイン値のペアの前記第二の値を発生するために、少なくとも以下のひとつにより前記第一の計算要素が機能すること、
    少なくとも1個の表から前記の値を選択すること、
    少なくとも1個の方程式を用いて前記の値を発生すること、
    グラフを代表するデータから前記の値を発生すること、
    測定から前記の値を発生すること、
    を特徴とする請求項18に記載のシステム。
  24. 前記第一の計算要素が、前記の少なくとも1個のメモリーからの命令を実行するプロセッサーから成っていることを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  25. 前記メモリーは、ゲイン値のペアの複数のアクセスできるリストを含み、さらに、前記システムが、前記第一のゲイン値のペアのリストとして、前記のゲイン値のペアのアクセスできるリストのひとつをユーザーが選択するための選択装置を含むことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  26. さらに、
    前記第一の計算要素と通信をして、前記第一シリーズの反響波形サンプルを受ける第二のデジタル遅延ライン、前記第二のデジタル遅延ラインが遅延ラインの複数の位置を有すること、
    第二のゲイン値のペアのリストを含む前記の少なくとも1個のメモリー、前記第二のリスト内の前記ゲイン値のペアのそれぞれが前記第二の遅延ラインの位置の選択したひとつと関連する第一の値及びゲイン値に相当する第二の値を含むこと、
    第二シリーズの反響サンプルの振幅を生じるための第二の計算要素、前記第二の計算要素が、以下により、それぞれの第二の現在の反響サンプルの振幅を計算するために動作すること
    前記第二のゲイン値のペアのリスト内の前記第一の値を用いて、前記第二の遅延ラインの位置の特定のものを識別すること、
    それぞれの識別された第二の遅延ラインの位置に対して、それぞれの第二の遅延ラインの位置内に含まれる振幅及びそれぞれの第二の遅延ラインの位置を識別する第一の値と関連した第二の値の関数として第二の中間値を発生すること、
    それぞれの第二の現在の反響サンプルの振幅を得るために前記第二の中間値を加算すること、
    を含むことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  27. さらに、
    第一の合成波形サンプルの振幅を有する第一の合成波形のサンプルを生じるために、それぞれの第一の現在の反響サンプルの倍率調節をした振幅に現在の入力波形サンプルの倍率調節をした振幅を加算するように機能する加算器を含むことを特徴とする請求項26に記載のシステム。
  28. 第一及び第二のゲイン値のペアのリスト内の対応する入力内の第二の値の大きさが同じであることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
  29. 前記第一及び第二の計算要素が単一の計算要素内に統合されていることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
  30. 前記第二のゲイン値のペアのリスト内の連続的なゲイン値のペアの少なくとも一部が同一極性の第二の値を有し、又、前記第二のゲイン値のペアのリスト内の連続的なゲイン値のペアの少なくとも一部が交互の極性の第二の値を有していることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
  31. 前記ゲイン値のペアのリストの一方の第二の値の全部が同じ極性であり、又、前記ゲイン値のペアのリストの他方の第二の値の全部が交互の極性であることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
  32. 関連する入力サンプルの振幅を有する一シリーズのデジタル・サンプルを含む入力波形から人工的反響波形を電子的に発生するためのシステムで、
    イコライザーが、前記入力波形サンプルを受け、第一の波形サンプルの振幅を有する第一の波形サンプルを含む第一の波形を生成するために入力波形に対して200ヘルツ未満の周波数よりも2キロヘルツ超の周波数でより高いゲインを適用するように動作すること、
    前記第一の波形サンプルの振幅を有する連続した第一の波形サンプルを受けて、かつ、記憶するように動作する第一のデジタル遅延ライン、前記第一の遅延ラインが第一の遅延ラインの複数の位置を有していること、
    第一及び第二のゲイン値のペアのリストを含む少なくともひとつのメモリー,前記ゲイン値のペアのそれぞれが前記第一の遅延ラインの位置の選択したひとつと関連する第一の値及びひとつのゲイン値と対応する第二の値を含むこと、前記第一及び第二のリストの一方の少なくとも一部の連続的ゲイン値のペアが交互極性の第二の値を含み、又、前記第一及び第二のリストの他方の少なくとも一部の連続的ゲイン値のペアが同一極性の第二の値を含むこと、
    関連する振幅を有する第一の現在の反響サンプルの第一シリーズを生じるための第一の計算要素、前記第一の計算要素が、以下により、それぞれの第一の現在の反響サンプルの振幅を計算するために動作すること、
    前記第一のゲイン値のペアのリスト内の前記第一の値を用いて、前記第一の遅延ラインの位置の特定のものを識別すること、
    それぞれの識別された第一の遅延ラインの位置に対して、それぞれの第一の遅延ラインの位置に含まれる振幅及びそれぞれの遅延ラインの位置を識別する第一の値と関連した第二の値の関数として第一の中間値を生じること、
    それぞれの第一の現在の反響サンプルの振幅を得るために前記第一の中間値を加算すること、によって動作し、
    前記第一の現在の反響サンプルを受取り、そして、記憶するために動作する第二のデジタル遅延ライン、
    関連するサンプル振幅を有する第二の現在の反響サンプルの第二シリーズを生じるための第二の計算要素、前記第二の計算要素が、以下により、それぞれの第二の現在の反響サンプルの振幅を計算するために動作すること
    前記第二のゲイン値のペアのリスト内の前記第一の値を用いて、前記第二の遅延ラインの入力位置の特定のものを識別すること、
    それぞれの識別された第二の遅延ラインの位置に対して、それぞれの第一の遅延ラインの位置に含まれる振幅及びそれぞれの第二の遅延ラインの位置を識別する第一の値と関連した第二の値の関数としての第二の中間値を生じること、
    それぞれの第二の現在の反響サンプルの振幅を得るために前記第二の中間値を加算すること、
    から成るシステム。
  33. さらに、第一の合成波形のサンプルの振幅を有する第一の合成波形サンプルを得るために、それぞれの現在の入力波形サンプルの倍率調節をした振幅をそれぞれの第二の現在の反響サンプルの倍率調節をした振幅に加算するように機能する加算器を含むことを特徴とする請求項32に記載のシステム。
  34. 前記第一及び第二の計算要素が関連する第一及び第二の現在の反響サンプルの振幅のそれぞれを有するそれぞれの第一及び第二の現在の反響波形サンプルを、受け取った入力のサンプリング・レートに等しいレートで定期的に計算するように機能することを特徴とする請求項32に記載のシステム。
  35. 前記の第一及び第二の計算要素が、それぞれのゲイン値のペアのそれぞれの遅延ラインの位置を識別する第一の値に関連するそれぞれの第二の値それぞれの第一及び第二の遅延ラインの位置に含まれる振幅を乗じることにより、それぞれの第一及び第二の中間値を生じるために機能することを特徴とする請求項32に記載のシステム。
  36. 前記第一のゲイン値のペアのリスト内の連続的ゲイン値のペアの少なくとも一部が同一極性の第二の値を有し、かつ、前記第一のゲイン値のペアのリスト内の連続的ゲイン値のペアの少なくとも一部が交互極性の第二の値を有することを特徴とする請求項32に記載のシステム。
  37. 少なくとも以下のひとつにより前記ゲイン値のペアの前記第二の値を発生するために、前記第一及び第二の計算要素が機能すること
    少なくとも1個の表から前記の値を選択すること、
    少なくとも1個の方程式を用いて前記の値を発生すること、
    グラフを代表するデータから前記の値を発生すること、
    測定から前記の値を発生すること、
    を特徴とする請求項32に記載のシステム。
  38. 前記第一及び第二の計算要素が、前記の少なくとも1個のメモリーからの命令を実行する少なくとも1個のプロセッサーから成っていることを特徴とする請求項32に記載のシステム。
  39. 前記メモリーは、ゲイン値のペアのアクセス可能な複数の組を含み、それぞれの組が第一のゲイン値のペアのリストと第二のゲイン値のペアのリストを含み、さらに、前記のシステムが、前記システムにより用いられるために前記のゲイン値のペアの組のひとつをユーザーが選択するための選択装置を含むことを特徴とする請求項32に記載のシステム。
  40. 第一及び第二のリストがそれぞれ同じ数のゲイン値のペアを有し、第一及び第二のゲイン値のペアのリスト内の対応する入力部内の第二の値の大きさが等しいことを特徴とする請求項32に記載のシステム。
  41. 前記第一及び第二の計算要素が単一の計算要素に組込まれていることを特徴とする請求項32に記載のシステム。
  42. 前記第一及び第二のゲイン値のペアのリストの一方の第二の値全部が同じ極性を有し、又、前記第一及び第二のゲイン値のペアのリストの他方の第二の値全部が交互の極性であることを特徴とする請求項32に記載のシステム。
  43. 関連する入力サンプルの振幅を有する一シリーズのデジタル・サンプルを含む入力波形から人工的反響波形を発生するための方法であって、該方法は以下を有する、
    複数の遅延ラインの位置を有するデジタル遅延ラインに入力サンプルの振幅を有する入力サンプルを順次に記憶する過程、
    ゲイン値のリストを提供する過程、ここで前記ゲイン値の一つ一つが前記複数の遅延ラインの位置のひとつと関連し、そのゲイン値は第一、第二及び第三のグループのゲイン値を含み並びに前記第二のグループ内の前記ゲイン値の大きさが全体的に基準値に等しく、前記第一のグループ内の前記ゲイン値の大きさが前記基準値の大きさより大きく及び第一のグループの反響減衰曲線を表す所定の関数により定義され、前記第三のグループ内の前記ゲイン値の大きさが前記基準値より小さい、
    関連する振幅を有する一シリーズの現在の反響サンプルを含む人工的反響波形を生じる過程、ここで各現在の反響サンプルは以下により計算される
    ゲイン値の前記リスト内の前記ゲイン値に関連した特定の遅延ラインの位置を識別すること、
    それぞれの識別された遅延ラインの位置に対して、それぞれの遅延ラインの位置と関連したゲイン値とそれぞれの遅延ラインの位置に含まれる振幅を乗じることにより中間値を生じること、
    それぞれの現在の反響サンプル振幅の振幅を得るために前記第一の中間値を加算すること、によって計算され、
    現在の入力サンプルと現在の反響サンプルを加算することにより合成の出力波形を生じる過程
    を有する方法。
  44. 関連する入力サンプルの振幅を有する一シリーズのデジタル・サンプルを含む入力波形から人工的反響波形を発生するための方法であって、該方法は以下を有する、
    第一の波形サンプルの振幅を有する第一の波形サンプルを含む第一の波形を生成するために入力波形に対して200ヘルツ未満の周波数よりも2キロヘルツ超の周波数でより高いゲインを適用する過程、
    複数の遅延ラインの位置を有する第一のデジタル遅延ライン内にそれぞれの第一の波形サンプルの振幅を含む前記第一の波形サンプルを順次に記憶する過程、
    関連する振幅を有する一シリーズの現在の反響サンプルを含む人工的反響波形を生じる過程、ここで各現在の反響サンプルは以下により計算される
    前記ゲイン値に関連した特定の遅延ラインの位置を識別すること、
    複数の中間値を生じるために、それぞれの遅延ラインの位置に関連するゲイン値と前記遅延ラインの位置の識別された一つに記憶されたそれぞれの第一の波形サンプルの振幅を乗じること、ここで対応する中間値を生じるために使用される第一の波形サンプルを含む少なくとも一つの選択された遅延ラインの位置が当時最新の第一の波形サンプルから15ミリ秒以下だけ遅れる
    それぞれの第一の現在の反響サンプルの振幅を得るために前記中間値を加算すること、によって計算され、
    現在の入力サンプルと現在の反響サンプルを加算することにより合成の出力波形を生じる過程、ここで少なくとも現在の反響サンプルまたは現在の入力サンプルはそれぞれの現在の入力サンプルと対応する現在の反響サンプルを加算する前に倍率調節をされる
    を有する方法。
  45. 関連する入力サンプルの振幅を有する一シリーズのデジタル・サンプルを含む入力波形から人工的反響波形を発生するための方法であって、該方法は以下を有する、
    第一の波形サンプルの振幅を有する第一の波形サンプルを含む第一の波形を生成するために入力波形に対して200ヘルツ未満の周波数よりも2キロヘルツ超の周波数でより高いゲインを適用する過程、
    複数の遅延ラインの位置を有するデジタル遅延ライン内に前記第一の波形サンプルの振幅を含む前記第一の波形サンプルを順次に記憶する過程、
    ゲイン値のリストを提供する過程、ここで前記ゲイン値の一つ一つが前記遅延ラインの位置の選択された一つと関連し、前記リスト内の論理的に隣接するゲイン値の少なくとも一部が交互極性のゲイン値を含み、前記リスト内の論理的に隣接するゲイン値の少なくとも一部が同一極性のゲイン値を含むこと、
    関連する振幅を有する一シリーズの現在の反響サンプルを生じることにより前記人工的反響波形を生じる過程、ここでそれぞれの現在の反響サンプルは以下により計算される、
    ゲイン値の前記リスト内の前記ゲイン値と関連する前記遅延ラインの位置の特定のものを識別すること、
    それぞれの識別された第一の遅延ラインの位置に対して、それぞれの遅延ラインの位置に関連したゲイン値とそれぞれの遅延ラインの位置に含まれる振幅を乗じることにより中間値を生じること、
    現在の反響サンプルの振幅を得るために前記中間値を加算すること、によって計算され、
    現在の入力サンプルに現在の反響サンプルを加算することにより合成の出力波形を生じる過程
    を有する方法。
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