JP4808480B2 - コイル部品の継線装置及び継線方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ溶接工法を用いたコイル部品の継線装置及び継線方法に関する。
主にコイル部品の製造工程において、巻線を端子に接続する継線加工は必須の工程であり、この継線の信頼性が部品全体の信頼性にかかわるといっても過言ではない。また近年、電子部品の小型化、継線の信頼性、社会環境的側面の要求から、鉛レス、はんだフリー、非接触加工法としてレーザ溶接工法の継線加工への採用が増加する傾向にある。
例えば、方形鍔を有するドラムコアに巻線を巻回したコイル部品において、方形鍔に嵌合する金属端子に巻線を接続する際にレーザ溶接を用いる製造方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−234218号公報
しかしながら、レーザ溶接による継線を高い信頼性を持って行うには、確実に接合材と非接合材とで合金を作ることが必要であり、そこには、接合材と被接合材の性質、構造や配置、レーザの種類やエネルギ等の照射条件などが複雑に関係し合う。よって、部品の小型化の促進や、使用時の外部環境条件に関する要求の高度化に従い、より確実な継線を行うことが必要となっている。
そこで本発明は、巻線と金属端子との溶接が確実になり、継線の信頼性を向上させることが可能なコイル部品の継線装置及び継線方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、巻芯部と、巻芯部の両端にそれぞれ設けられ一面を有する一対の鍔部とから構成されるコアと、一対の鍔部にそれぞれ設けられ、一面に接触対向する対向部と、対向部から折り曲げ可能に延び、折り曲げた時に対向部を挟んで一面に対向する対面領域と、一面の輪郭から突出する非対面領域とを備える継線部とを有する一対の金属端子と、巻芯部に巻回されると共に、端部が対向部と継線部との間において継線部の少なくとも非対面領域に接触対向するように配設された巻線とを有するコイル部品の巻線の端部と継線部とを接続するコイル部品の継線装置を提供している。本発明によるコイル部品の継線装置は、レーザ光を出力するレーザ発振器と、コイル部品にレーザ光を導くための光学系と、レーザ光をコイル部品の所定の照射位置に照射させるため、コイル部品または光学系の少なくともいずれか一方を移動させるレーザ光照射位置調整装置と、コイル部品のレーザ光被照射面の画像を撮像する撮像装置と、撮像装置が撮像した画像を解析し、コイル部品における照射位置を決定し、レーザ光を照射位置に導くようにレーザ光位置調整装置を動作させ、レーザ発振器にレーザ光を出力させてレーザ光が照射位置に照射するように制御する制御装置と、を有し、照射位置は、継線部の非対面領域と巻線とが重なる部分であることを特徴としている。
このような継線装置によれば、金属端子の継線部の非対面領域にレーザを照射してコイル部品の継線を行うので、金属端子の対向部およびコイル部品本体に熱が拡散することが抑制され、巻線と金属端子との溶融玉が形成される位置が安定すると共に、効率よく合金が形成されて、両者を確実に溶接することができる。
ここで、巻線の直径に応じて、照射位置を継線部の非対面領域と巻線とが重なる部分であって、継線部から巻線に向かう方向または巻線から継線部に向かう方向のいずれかにレーザ光が照射されるように切り換える切り換え手段をさらに有し、制御装置は、継線部を折り曲げた状態で、巻線の直径が所定の長さ未満の時は、切り換え手段を動作させて、継線部の非対面領域と巻線とが重なる部分であって、継線部から巻線に向かう方向にレーザ光が照射されるように照射位置を決定し、継線部を折り曲げた状態で、巻線の直径が所定の長さ以上の時は、切り換え手段を動作させて、継線部の非対面領域と巻線とが重なる部分であって、巻線から継線部に向かう方向にレーザ光が照射されるように照射位置を決定するようにしてもよい。
このような構成によれば、巻線の直径が所定以下の場合には、金属端子側からレーザを照射することで巻線と金属端子とに適正に熱が供給されて、安定した位置に溶融玉が形成されるとともに、効率よく巻線と金属端子との合金が形成され、両者を溶接することができる。また、熱容量の大きい巻線に、より多量の熱を効率よく供給でき、巻線と金属端子との溶接が確実になる。また、直径の異なる様々な巻線を用いた場合にも夫々確実に継線が行えるように対応が可能になり、継線に対する信頼性をさらに向上させることができる。
さらに制御装置は、巻線の直径が所定の長さ以上の時は、レーザ光を第1照射期間においては第1平均パワーで出力し、第1照射時間に続く第2照射期間においては、第1平均パワーよりも大きい第2平均パワーで出力するようにレーザ発振器を制御することが好ましい。
このような構成によれば、第1照射時間において、巻線及び金属端子を予熱することになり、両者が溶融しやすい状態が形成される。よって、第2照射時間において溶融むらがなくなり、確実に溶接を行うことができ、継線に対する信頼性をより向上させることが可能になる。
また本発明は、巻芯部と、巻芯部の両端にそれぞれ設けられ一面を有する一対の鍔部とから構成されるコアと、一対の鍔部にそれぞれ設けられ、一面に接触対向する対向部と、対向部から折り曲げ可能に延び、折り曲げた時に対向部を挟んで一面に対向する対面領域と、一面の輪郭から突出する非対面領域とを備える継線部とを有する一対の金属端子と、巻芯部に巻回される共に、端部が対向部と継線部との間において継線部の少なくとも非対面領域に接触対向するように配設された巻線とを有するコイル部品の巻線の端部と継線部とをレーザ光により接続する継線方法を提供している。この継線方法は、撮像装置が、コイル部品のレーザ光被照射面の画像を撮像する撮像工程と、制御装置が、撮像装置が撮像した画像を解析し、レーザ光被照射面における照射位置を決定する照射位置決定工程と、レーザ光位置調整装置が、レーザ光を照射位置に導くようにコイル部品または光学系のいずれか少なくとも一方を移動させるレーザ光照射位置調整工程と、レーザ発振器がレーザ光を出力して照射位置にレーザ光を照射し、継線部と巻線の端部とを接合する継線工程と、を有し、継線工程において、継線部の非対面領域と巻線とが重なる部分である照射位置にレーザ光が照射されることを特徴としている。
このような継線方法においては、コイル部品の継線を、撮像工程、照射位置決定工程によって金属端子の継線部の非対面領域と巻線の重なる部分にレーザ光の照射位置が定められ、レーザ光照射位置調整工程、継線工程において、定められた照射位置にレーザ光を照射して継線を行う。このとき、非対面領域と巻線の重なる部分にレーザ光が照射されるので、金属端子の対向部およびコイル部品本体に熱が拡散することが抑制され、巻線と金属端子との溶融玉が形成される位置が安定すると共に、効率よく合金が形成されて、両者を確実に溶接することができる。
本発明によるコイル部品の継線装置によれば、コイル部品の巻線と金属端子との溶接が確実になり、継線の信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態によるコイル部品の継線装置及び継線方法について図1から図12に基づき説明する。まず、図1から図4に基づき継線装置で取扱われるコイル部品51について説明する。図1は、継線が行われる前のコイル部品51の外観斜視図、図2は、巻線の図示を省略したコイル部品51の分解斜視図、図3は、金属端子及び副胴部の断面図、図4は、金属端子の脚部付近の拡大図である。
コイル部品51は、差動信号インターフェースに用いられるコモンモードフィルタであり、その寸法は、例えば長手方向で4mm程度である。図1、2に示すように、コイル部品51は、ドラムタイプのコア102と、二本の巻線103と、電極である金属端子109、110とより構成されている。コア102は、フェライト等の磁性粉体が圧縮、焼結等の過程を経て成形されている。
図2に示すように、コア102は長手方向に直交する断面が略長方形の巻芯部105と、巻芯部105の長手方向両端に設けられ、略同一形状の一対の鍔部104、104より構成される。鍔部104、104については略同一形状であるため、特に明記しない限り片側のみで説明する。また、図2に示すように、巻芯部105の長手方向をx軸方向、巻芯部105の幅方向をy軸方向、x軸方向とy軸方向とに直交する方向をz軸方向と定義して説明する。
鍔部104は、図2に示すように、巻芯部105と連結する部分である主胴部106と、主胴部106よりy軸方向に延出されている副胴部107と、副胴部107の反対方向に延出されている副胴部108より構成されている。これら副胴部107と副胴部108とは、巻芯部105の幅方向の中心を通るzx平面に対して面対称な構成になっている。
主胴部106は、巻芯部105と略同一の幅を有し、略直方体をなしている。副胴部107及び副胴部108は、主胴部106のy軸方向と直交する両側面よりy軸方向に延出されて、z軸方向を長手方向とする略直方体に形成されている。また、副胴部107及び副胴部108は、それぞれz軸方向に直交する一端面107Aを有している。
図1に示すように、副胴部107及び副胴部108には、金属端子109及び金属端子110が装着される。金属端子109は、例えばタフピッチ銅にすずメッキされており、z方向に延びる基部109Bの両端より延出され、x方向に延びる一対の脚部109A及び脚部109Cより略コの字形状になしている。金属端子109は、副胴部107のz方向と直交する面を脚部109A及び脚部109Cで狭持して、副胴部107に装着される。なお、脚部109Aは、副胴部107の一端面107Aと対向して装着される。
脚部109Aの延出方向側辺からは、切片109Dが折り曲げ可能に延出されている。切片109Dの脚部109A自由端側には固定部109Fが設けられ、脚部109A固定基端側には溶融部109Eが設けられている。溶融部109Eは、折り曲げた時に、脚部109Aと対向する対面領域109E1と、副胴部107よりもx軸方向に延出する非対面領域109E2とを備えている。
脚部109Cは、コイル部品51を図示せぬ基板に実装する際に、基板上の電極と電気的に接合される実装箇所となる。また、金属端子109と金属端子110とは、それぞれ副胴部107と副胴部108とに取り付けられた状態で、巻芯部105の幅方向の中心を通るzx平面を挟んで鏡面形状となっている。故に金属端子110も基部110Bの両端より延出される一対の脚部110A及び脚部110Cより略コの字形状をなし、脚部110Aには切片110D、固定部110F、及び溶融部110Eが設けられている。金属端子109が副胴部107に装着されるのと同様に金属端子110も副胴部108に装着される。なお、脚部110Aは、副胴部108のz軸方向の一端面108Aと対向して装着される。
巻芯部105に巻回される二本の巻線103は、それぞれ銅線である芯線とポリアミドイミドからなる絶縁被覆とにより構成され、バイファイラ巻きされている。巻線103は、外径が例えば約90μm、芯線径が約70μmである。図7、8に示すように、二本の巻線103は、一端が一方の鍔部104に設けられた金属端子109の脚部109A上に配置され、他端が他方の鍔部104に設けられた金属端子110の脚部110A上に配置され、継線箇所となる。なお、巻線103は、末端103Aが脚部109Aまたは脚部110A、すなわち副胴部107または108のx軸方向外側端部よりもx軸方向に延出しており、この延出した部分が継線箇所となる。なお、コイル部品51は、図1に示す状態(巻線103が金属端子109の脚部109A上及び金属端子110の脚部110A上に配設された状態)で、後述の供給部60のパレット62に載置される。
次に、図5及び図6に基づきコイル部品の継線装置の構成を説明する。図5は、コイル部品の継線装置1の概略図、図6は、コイル部品の継線装置1の図5の上方からの概略平面図を示している。図5、6に示すように、継線装置1は、ロータリーテーブル53に載置されたコイル部品51にレーザ発振器3から出力されたレーザ光をレーザヘッド47を介して照射し、コイル部品51の巻線と金属端子との継線を行う装置である。継線装置1は、コイル部品51に照射するレーザ光を出射するレーザ照射部100と、コイル部品51を搬送する部品搬送部50とにより主に構成されている。
レーザ照射部100は、レーザ発振器3、ガイドレーザ発振器4、主制御装置7、照明9、観察部12、ヘッド搬送部40、及びレーザヘッド47を主に備えている。レーザ発振器3、ガイドレーザ発振器4、及び後述の画像処理装置15は、それぞれ配線8を介して、主制御装置7と接続され制御される。レーザ発振器3、ガイドレーザ発振器4、及び照明9は、夫々ファイバ5、6、11を介してレーザヘッド47に接続されている。レーザヘッド47は、レンズ19、23、25、27、ハーフミラー21、24、27を備えている。観察部12は、モニタ13、画像処理装置15、及びCCDカメラ17を備えている。CCDカメラ17は、レーザヘッド47の上部に設けられ、画像処理装置15を介してモニタ13に接続されている。
ヘッド搬送部40は、接続部43、45、Z軸ステージ41、Y軸ステージ39及びX軸ステージ37を備えている。レーザヘッド47、及びCCDカメラ17は、接続部43、45を介してZ軸ステージ41、Y軸ステージ39およびX軸ステージ37に対し固定されている。図1において、紙面の横方向をX軸、紙面に垂直な方向をY軸、紙面の縦方向をZ軸とする。Z軸ステージ41、Y軸ステージ39、X軸ステージ37は、Z軸モータ35、Y軸モータ31、X軸モータ29の駆動により回転する軸36、32、30の回転に応じてぞれぞれZ、Y、X方向に移動するように構成されている。Z軸モータ35、Y軸モータ31、X軸モータ29は、図5では示していないが主制御装置7に接続され、制御されて駆動する。よって、主制御装置7により、Z軸ステージ41、Y軸ステージ39、X軸ステージ37は夫々Z、Y、X軸の方向に移動し、これにより、接続部43、45を介して、レーザヘッド47は、Z、Y、X軸の方向に移動する。
レーザ発振器3は、例えばYAGレーザである。レーザ発振器3は、主制御部7に制御され、所定時間、所定のエネルギの不可視光のレーザ光を出力する。レーザ発振器3から出力されるレーザ光は、ファイバ5を介してレーザヘッド47に入射してレンズ23でコリメートされ、ハーフミラー24で反射されてハーフミラー26を透過し、レンズ27により集光されてコイル部品51上を所定のスポット径で照射して溶接を行う。以下、このレーザ光を溶接レーザ光という。
ガイドレーザ発振器4は、可視光レーザである。ガイドレーザ発振器4から出力されるガイドレーザ光は、ファイバ6を介してレーザヘッド47に入射してレンズ25でコリメートされ、ハーフミラー26で反射されてレンズ27により集光され、コイル部品51を所定のスポット径で照射する。このガイドレーザ光は、溶接レーザ光とほぼ同軸の光路で同一箇所を照射するように調整されており、不可視光である溶接レーザ光の照射位置を可視光であるガイドレーザ光の位置により確認するために備えられている。
照明9は、継線工程の実行時には常に点灯して照明光を発する。この照明光は、ファイバ11を介してレーザヘッド47に入射し、レンズ19でコリメートされ、ハーフミラー21で反射されてさらにハーフミラー24、26を透過し、溶接レーザ光とほぼ同軸の光路でコイル部品51の表面を照射する。コイル部品51で反射した照明光は、再びレンズ27、ハーフミラー26、24、21を透過し、CCDカメラ17に達してレーザ光照射側表面の画像信号として検出され、画像処理装置15に入力される。画像処理装置15は、検出した画像信号をモニタ13に出力し、モニタ13はコイル部品51のレーザ光照射側表面の画像を表示する。また画像処理装置15は、主制御装置7に制御されてコイル部品51の照射位置を決定するための画像処理を行う。
主制御装置7は、レーザ発振器3及びガイドレーザ発振器4を制御して夫々レーザ光を発振させる。また、画像処理により得られた結果に基づいて、コイル部品51に照射するレーザ光のスポット径が、所定のスポット径となるように、Z軸モータ35、Y軸モータ31、X軸モータ29を駆動し、夫々Z軸ステージ41、Y軸ステージ39、X軸ステージ37を移動させ、レーザヘッド47を移動させる。また、レーザヘッド47を移動させることにより、コイル部品51へのレーザ光照射位置を所定位置に調整する。
図5、6に示すように、コイル部品搬送系50は、ロータリーテーブル53、チャック52、供給部60及び排出部70を主に備えている。コイル部品搬送系50において、供給部60から搬送されたコイル部品51は、ロータリーテーブル53上で所定の処理を施され、排出部70に搬送される。
ロータリーテーブル53は、円盤形状をなし、軸55を回転軸として矢印R1の方向に回転可能に構成されている。ロータリーテーブル53は、12回の間欠回転動作により軸55を回転軸として1回転する。すなわち、ロータリーテーブル53は30度回転する毎に停止し、停止時には夫々所定の処理が行われる。コイル部品51は、ロータリーテーブル53上に配置されたチャック52に吸着または挟持されている。チャック52は、コイル部品51を吸着または挟持により保持する部品保持部材であり、ロータリーテーブル53上の外周部に等間隔に12個配置されている。
ロータリーテーブル53上であって、間欠回転動作のチャック52の停止位置P1の近傍には、供給部60が設けられている。供給部60は、コイル部品51をロータリーテーブル53に供給するために備えられている。供給部60において、マガジン61は、継線工程前のコイル部品51がマトリックス状に複数個整列させた状態で載置されたパレット62を収納している。マガジン61は、例えばパレット62が5枚収納可能なオカモチ状のケースである。マガジン61内の1枚のパレット62は、図示せぬ搬送系によりXYテーブル(図示せず)上に搬送される。XYテーブルは、互いに直交する2方向すなわち、矢印67a、67bの方向に移動可能である。
部品移動装置64は、図6の紙面の横方向、すなわち矢印66の方向に移動可能であり、ロータリーテーブル53の停止時にXYテーブル上のパレット62から所定のコイル部品51を吸着または挟持して、停止位置P1に位置するチャック52に搬送する。部品移動装置64は、チャック52へのコイル部品51の搬送を、ロータリーテーブル53が停止する毎に順次行なう。1枚のパレット62上のコイル部品51が全てロータリーテーブル53側に搬送されると、パレット62は図6の上部のパレット排出側に排出され、マガジン61から別のパレット62が供給される。
ロータリーテーブル53の間欠回転動作におけるチャック52の停止位置P2では停止時に、コイル部品51における継線を行う前に巻線を金属端子に位置決めするフォーミングが行われる。フォーミングについて、図7、図8に基づき説明する。図7は、コイル部品51の巻線103の位置決めを行った状態を示す斜視図、図8は、金属端子109の溶融部109Eを巻線103にかしめた状態を示す図である。まず、図7に示すように脚部109A上または脚部110A上に導いた巻線103の端部を適宜を切断し、固定部109Fまたは110Fを折り曲げてかしめ、位置決めを行う。次に、図8に示すように溶融部109Eまたは110Eを折り曲げて巻線103の端部にかしめる。溶融部109Eまたは110Eの巻線103へのかしめにより、非対面領域109E2、110E2と巻千103は接触対向する。このかしめにより、フォーミングは終了し、コイル部品51は、停止位置P2の次のチャック52の停止位置である停止位置P3へ搬送される。
位置P3近傍には、レーザ照射部100が設けられている。ここでレーザ発振器3からの溶接レーザ光がコイル部品51に照射される。溶接レーザ光は、溶融部109Eの非対面領域109E2と巻線103とが重なる部分に照射される。溶融部110Eにおいても同様に溶接レーザ光が照射される。この溶接レーザ光の照射により、溶融部109Eまたは110Eと巻線103との両者が溶解し、溶融玉を形成して図9のように合金109G、110Gを形成し、巻線103と金属端子109とが機械的及び電気的に接続され継線が完了する。
図6に示すように、チャック52の停止位置P4近傍には、NG排出部59が備えられている。NG排出部59には、部品移動装置68とNGマガジン69とが備えられている。不良(NG)品がある場合には、部品移動装置68がロータリーテーブル53の半径方向に移動してチャック52に保持されたNG品を吸着または挟持し、NGマガジン69に排出する。
チャック52の停止位置P5近傍には、排出部70が設けられている。排出部70は、継線が終了したコイル部品51をロータリーテーブル53から排出するために設けられている。排出部70には、図示せぬXYテーブルに供給するための複数枚のパレット72が配置されている。パレット72は図示しない搬送系により、図2の上部のパレット供給側からXYテーブル(図示せず)上に1枚ずつ搬送される。XYテーブルは、互いに直交する2方向すなわち、矢印77a、77bの2方向に移動可能であり、コイル部品51がマトリックス状に載置されるように適宜移動する。
部品移動装置74は、図6の紙面の横方向、すなわち矢印76の方向に移動可能であり、ロータリーテーブル53の回転間欠時に位置P5に配置されたチャック52からコイル部品51を吸着または挟持して、XYテーブル上のパレット72の所定位置にコイル部品51を搬送する。1枚のパレット72の全ての所定位置にコイル部品51が配置されると、パレット72は図示せぬ搬送系によりマガジン78内部に収納されるとともに、XYテーブル上には、別のパレット72が供給される。マガジン78は、マガジン61と実質的に同一の構成である。
図10は、継線装置1の制御系の構成を示すブロック図である。図10に示すように、継線装置1は動作を制御するCPU71を有し、CPU71には、レーザ発振器3、ガイドレーザ発振器4、メモリ83、搬送系制御部85、画像処理装置15、レーザヘッド部駆動系制御部89が接続されている。さらにCPU71は、搬送系制御部85を介してロータリーテーブル53を、画像処理装置15を介してCCDカメラ17を、レーザヘッド部駆動系制御部89を介してX軸モータ29、Y軸モータ31およびZ軸モータ35と接続され、夫々制御する。またCPU71は、X軸モータ29、Y軸モータ31およびZ軸モータ35およびレーザヘッド部駆動系制御部89を介してレーザヘッド47を制御し、溶接レーザ光のコイル部品51への照射位置を調整する。
CPU71は、搬送系制御部85に、ロータリーテーブル53を間欠回転させるなどの指示を出力する。また、CPU71は画像処理装置15を介してカメラ17を制御してコイル部品51の画像を撮像し、撮像した画像データとメモリ83に記憶されたデータとを比較参照して各部に指示を出力する。具体的には、レーザヘッド部駆動系制御部89に、撮像した画像を解析して決定した照射位置にレーザ光を導くために、X軸モータ29、Y軸モータ31およびZ軸モータ35を作動させるための指示を出力し、レーザヘッド47を所定の位置に移動させる。レーザ発振器3には、溶接レーザ光の強度及び照射時間のための指示を出力する。ガイドレーザ発振器4には、ガイドレーザ光を出力させるための指示を出力する。なお、CPU71、メモリ83、搬送系制御部85、レーザヘッド駆動系制御部89は、主制御部7に備えられている。
次に、上記の本実施の形態による継線装置によるコイル部品の継線方法について、図11、12を参照しながら説明する。図11は、本実施の形態によるコイル部品の継線方法を示すフローチャート、図12は、コイル部品上のレーザ照射位置を示す図である。
図11に示すように、まず、マガジンを供給する。すなわち、供給部60に例えば5枚のパレットを収納したマガジン61を設置する(ステップ131)。そのマガジン61からパレット62を取りだし、XYテーブル上に供給する。このとき、図示せぬ搬送系が、マガジン61内のパレット62を取り出して移動させ、図示せぬXYテーブル上に載置する(ステップ132)。
次に、継線工程前のコイル部品51をパレット62上から取り出し、ロータリーテーブル53に供給する。このとき、XYテーブルは矢印67a、67b方向に適宜移動して所定の位置に停止し、部品移動装置64は矢印66方向に移動して所定のコイル部品51の近傍で停止し、コイル部品51を吸着または挟持する。その後、部品移動装置64はロータリーテーブル53の停止位置P1の方向にチャック52近傍まで移動し、チャック52が、コイル部品51を吸着または挟持する(ステップ133)。ステップ133は、ロータリーテーブル53の回転間欠の停止時に実行される。以後コイル部品51に施される処理を順次説明する。
ロータリーテーブル53が3回の間欠回転動作を行い、ステップ133でチャック52に保持されたコイル部品51が図6の停止位置P2移動すると、フォーミングを行う。すなわち、図7、8に示したように、巻線103の端部が固定部109F及び110Fを折り曲げてかしめられ、位置決めされたコイル部品51において、溶融部109E及び110Eを折り曲げて巻線103の端部をさらにかしめる(ステップ134)。
さらにロータリーテーブル53が1回の間欠回転動作を行って、停止位置P3に移動すると、まず、画像処理装置15がカメラ17にコイル部品51の表面、すなわち、レーザ光被照射面の画像を撮像させる(撮像工程)。画像処理装置15は、撮像した画像データをメモリ83に保持されている画像と比較するなどの処理を行い、コイル部品51における溶接レーザ光の照射位置を決定する(照射位置決定工程)。このとき照射位置は、図12に示すように、破線112と破線114との交点、すなわち溶融部109E(または110E)と巻線103の端部との重なった位置であって、脚部109A(または110A)から延出した非対面領域109E2(または110E2)に相当する部分である。CPU71は、照射位置に溶接レーザ光が照射されるようにレーザヘッド47を移動させるための指示をレーザヘッド部駆動系制御部89に出力し、X軸モータ29、Y軸モータ31、Z軸モータ35を駆動してレーザヘッド47を移動する(レーザ光照射位置調整工程)。このとき、ガイドレーザ光がコイル部品51の照射位置を照射する(ステップ135)。
レーザヘッド47が所定の位置に移動すると、レーザ発振器3から溶接レーザ光が出力される(継線工程)。このとき、CPU71は予め定められた時間とパワーの溶接レーザ光を出力する指示を、レーザ発振器3に出力する。溶接レーザ光の時間とパワーは、巻線103と溶融部109Aまたは110Aとが合金を形成するために適切な値になるように、巻線103の直径などに応じて決定されている(ステップ136)。
続いてロータリーテーブル53が1回間欠回転し、継線が行われたコイル部品51が停止位置P4に移動し、画像処理により不良品と判断された場合に、部品移動装置68がチャック52方向へ移動し、NG品のコイル部品51を吸着または挟持する。さらに専用のNGマガジン69方向へ移動し、NG品をNGマガジン69へ排出する。不良でない場合には、コイル部品51はそのままチャック52に保持される(ステップ137)。
次に、ロータリーテーブル53が1回間欠回転し停止位置P5に移動すると、部品移動装置74がチャック52方向へ移動し、コイル部品51を吸着または挟持してパレット76方向に移動する。パレット76は、コイル部品51を載置すべき位置に配置できるように図示せぬXYテーブルにより移動し、部品移動装置74はパレット76上の所定の位置にコイル部品51を載置する(ステップ138)。
さらに、ロータリーテーブル53が1回間欠回転し停止位置P6に移動するが、このときチャック52にはコイル部品51は保持されていない。続いて、ロータリーテーブル53が5回間欠回転して停止位置P1に戻る。
以上の動作を順次行い、パレット76に所定個数のコイル部品51が載置されると、パレット76は、図示せぬ搬送手段によりマガジン78内に移動されて収納される(ステップ139)。さらに上記動作を繰り返し、例えば5枚のパレット76がマガジン78内に収納されると、排出部70からマガジン78を取り出す(ステップ140)。以上の工程により、コイル部品51の継線が終了する。
以上説明したように、本発明によるコイル部品51の継線装置1によれば、継線工程前のコイル部品51表面の画像を解析して、巻線103と金属端子109、110とが重なり、かつ金属端子109、110が鍔部104から延出した非対面領域109E2、110E2に溶接レーザを照射させ、継線を行う。よって、コイル部品51本体に溶接レーザによる熱が拡散することを抑制して、巻線103と金属端子109または110との溶解により生ずる溶融玉を確実に安定した位置に形成することができる。よって両者の合金を確実に形成して継線を確実に行うことが可能になる。
上記実施の形態において、本発明の請求項の一面が一端面107A、108Aに、対向部が脚部109A、110Aに、継線部が溶融部109E、110Eに相当する。
なお、上記コイル部品51は、巻線103の直径が溶融部109Aまたは110Aをかしめた状態で100ミクロン以下の場合の継線方法である。100ミクロンより大きい径を有する巻線103の場合には、巻線の熱容量が大きく上記の方法では継線が確実に行えない場合がある。以下変形例として、巻線103の直径が100ミクロンより大きい場合について説明する。
巻線103の径が100ミクロンより大きく、継線が確実に行えない場合には、継線前のコイル部品51への溶接レーザ光の照射方向を逆転させる。すなわち、フォーミングの後、コイル部品51をチャック52に挟持した状態でロータリーテーブル53の半径方向を軸として180度回転させる。
図13は、コイル部品51を180度回転させた場合のレーザ照射位置を説明する図、図14は、溶接レーザ光の出力の一例を示す図である。図13に示すように、この場合の溶接レーザの照射方向は、巻線103側から溶融部109A、110Aに向かう方向である。また照射位置は、破線112と破線114との交点、すなわち溶融部109E(または110E)と巻線103の端部との重なった位置であって、脚部109A(または110A)から延出した非対面領域109E2(または110E2)に相当する部分となる。
このとき、図14に示すように、照射開始から時刻t1までの第1照射時間T1においては、平均パワーP1の溶接レーザ光が出力され、時刻t1から時刻t2までの第2照射時間T2においては、第1平均パワーP1よりも大きい第2平均パワーP2のレーザ光が出力される。第1照射時間T1では、熱容量の大きい巻線103に予熱を生じさせ、巻線103及び金属端子109または110が溶融しやすい状態が形成される。また、当該予熱は、巻線103の絶縁被膜を除去するために行われる。よって、第1平均パワーは、巻線103及び金属端子109または110が溶融されない出力であることが好ましい。第1照射時間T1に続く第2照射時間T2では、第1平均パワーP1よりも大きい第2平均パワーP2で溶接レーザを照射することにより、溶融部109Aまたは110Aと巻線103との合金を確実に生じさせ、継線を行う。なお、レーザパワーの変化は、上記のように階段状でもよいし、三角波状でもよい。
以上のように、巻線103の直径が100ミクロン以上の場合には、巻線103側から溶接レーザを照射して、熱容量の大きい巻線103を確実に溶融させて継線を行うことができる。さらに、溶接レーザ光の出力を、第1照射時間、第2照射時間で変化させて、異種金属の合金化を容易にし、さらに継線の信頼性を高めることが可能になる。
以上説明したように、本発明によるコイル部品の継線装置1によれば、継線工程前のコイル部品51表面の画像を解析して、巻線103と金属端子109または110とが重なり、かつ金属端子109または110が鍔部104から延出した非対面領域109E2、110E2に溶接レーザを照射させ、継線を行う。このとき、巻線103の直径に応じて、レーザ光被照射面を変え、適正に熱を供給することで、巻線103と金属端子109または110との合金を確実に形成して継線を確実に行うことが可能になる。このように巻線103の径により溶接レーザ光の照射方向を変えて継線工程を行うことができるので、様々な種類の巻線が用いられていても金属端子の種類を変える必要がない。
尚、本発明のコイル部品の継線装置及び継線方法は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施の形態においては、溶接レーザの照射位置を調整するためにレーザヘッド47の位置を調整したが、例えばチャック52の位置を調整するなど、コイル部品51の位置を調整するようにしてもよい。
また上記実施の形態においては、パレット62からコイル部品51を1つづつチャック52へ供給したが、パレット62上でフォーミングやレーザ照射が順次行えるように構成を変えてもよい。
溶接レーザの照射を巻線103側から金属端子に向かう方向にするために、チャック52を回転させてコイル部品51を180度回転させたが、例えばレーザヘッドを2つ設けるなどして光路を切り換えて、逆側から溶接レーザを照射するようにしてもよい。この場合、レーザ発振器3のファイバ5との接続部分にハーフミラー及びシャッタを設け、ハーフミラーの反射光の方向に別の第2のシャッタと第2のファイバとを設け、さらにその第2のファイバを別の第2のレーザヘッドに接続する。このとき第2のレーザヘッドは、レーザヘッド47と同様の構成を有することが好ましい。また、第2のレーザヘッドにも画像処理装置15に接続されたCCDカメラを備えるようにする。
このような構成によれば、巻線103の直径が例えば100ミクロン以上の場合には、ファイバ5の側のシャッタを閉じて第2のレーザヘッドにレーザ光を入射させ、巻線103側から金属端子109または110に向かう方向で溶接レーザを照射することができ、所定の径以上の巻線を用いた場合にも確実に継線を行うことができる。
なお、ハーフミラーとシャッタを設ける代わりに全反射ミラーを設け、ファイバ5に溶接レーザ光を導きたい場合には、全反射ミラーを溶接レーザ光の光路からはずし、第2のファイバに溶接レーザ光を導きたい場合には全反射ミラーによ溶接レーザ光を反射させて第2のファイバに導くようにしてもよい。
さらに、画像処理により巻線103の直径を計測し、直径の大きさに応じて溶接レーザ光の照射方向を変えるよう構成してもよい。
本発明の実施の形態おいて取扱われるコイル部品の外観斜視図。 本発明の実施の形態におけるコイル部品の巻線を省略した分解斜視図。 図1のコイル部品の金属端子及び副胴部の断面図。 図1の金属端子の脚部付近の拡大図。 本発明の実施の形態によるコイル部品の継線装置の概略図。 図5のコイル部品の継線装置の上方からの概略平面図。 図1のコイル部品の巻線の位置決めを行った状態を示す図。 図7のコイル部品の金属端子の溶融部を巻線にかしめた状態を示す図。 図8のコイル部品の金属端子の溶融部と巻線とを溶接した後の状態を示す図。 本発明の実施の形態によるコイル部品の継線装置の制御系の構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態によるコイル部品の継線方法を示すフローチャート。 本発明の実施の形態によるコイル部品の継線方法におけるコイル部品のレーザ照射位置を示す図。 本発明の実施の形態によるコイル部品の継線方法におけるコイル部品を180度回転させた場合のレーザ照射位置を示す図。 本発明の実施の形態によるコイル部品の継線方法における溶接レーザ光の出力の一例を示す図。
符号の説明
1 継線装置
3 レーザ発振器
4 ガイドレーザ発振器
5、11 ファイバ
7 主制御装置
9 照明
12 観察部
13 モニタ
15 画像処理装置
17 CCDカメラ
19、23、25、27 レンズ
21、24、26 ハーフミラー
29 X軸モータ
30、32、36 軸
31 Y軸モータ
35 Z軸モータ
37 X軸ステージ
39 Y軸ステージ
40 ヘッド搬送部
41 Z軸ステージ
47 レーザヘッド
51 コイル部品
52 チャック
53 ロータリーテーブル
102 コア
103 巻線
104 鍔部
105 巻芯部
107 一端面
109A、110A 脚部
109E、110E 溶融部
109E1、110E1 対面領域
109E2、110E2 非対面領域
P1 第1平均パワー
P2 第2平均パワー
T1 第1照射時間
T2 第2照射時間
S135 画像処理
S136 レーザ照射

Claims (4)

  1. 巻芯部と、該巻芯部の両端にそれぞれ設けられ一面を有する一対の鍔部と、から構成されるコアと、
    該一対の鍔部にそれぞれ設けられ、該一面に接触対向する対向部と、該対向部から折り曲げ可能に延び、折り曲げた時に該対向部を挟んで該一面に対向する対面領域と、該一面の輪郭から突出する非対面領域とを備える継線部と、を有する一対の金属端子と、
    該巻芯部に巻回されると共に、端部が該対向部と該継線部との間において該継線部の少なくとも該非対面領域に接触対向するように配設された巻線と、を有するコイル部品の該巻線の端部と該継線部とを接続する継線装置であって、
    レーザ光を出力するレーザ発振器と、
    該コイル部品に該レーザ光を導くための光学系と、
    該レーザ光を該コイル部品の所定の照射位置に照射させるため、該コイル部品または該光学系の少なくともいずれか一方を移動させるレーザ光照射位置調整装置と、
    該コイル部品のレーザ光被照射面の画像を撮像する撮像装置と、
    該撮像装置が撮像した画像を解析し、該コイル部品における照射位置を決定し、該レーザ光を該照射位置に導くように該レーザ光位置調整装置を動作させ、該レーザ発振器にレーザ光を出力させて該レーザ光が該照射位置に照射するように制御する制御装置と、を有し、
    該照射位置は、該継線部の該非対面領域と該巻線とが重なる部分であることを特徴とするコイル部品の継線装置。
  2. 該巻線の直径に応じて、該照射位置を該継線部の該非対面領域と該巻線とが重なる部分であって、該継線部から該巻線に向かう方向または該巻線から該継線部に向かう方向のいずれかに該レーザ光が照射されるように切り換える切り換え手段をさらに有し、
    該制御装置は、該継線部を折り曲げた状態で、該巻線の直径が所定の長さ未満の時は、該切り換え手段を動作させて、該継線部の該非対面領域と該巻線とが重なる部分であって、該継線部から該巻線に向かう方向に該レーザ光が照射されるように該照射位置を決定し、該継線部を折り曲げた状態で、該巻線の直径が所定の長さ以上の時は、該切り換え手段を動作させて、該継線部の該非対面領域と該巻線とが重なる部分であって、該巻線から該継線部に向かう方向に該レーザ光が照射されるように該照射位置を決定することを特徴とする請求項1に記載のコイル部品の継線装置。
  3. 該制御装置は、該巻線の直径が所定の長さ以上の時は、該レーザ光を第1照射期間においては第1平均パワーで出力し、該第1照射時間に続く第2照射期間においては、該第1平均パワーよりも大きい第2平均パワーで出力するように該レーザ発振器を制御することを特徴とする請求項2に記載のコイル部品の継線装置。
  4. 巻芯部と、該巻芯部の両端にそれぞれ設けられ一面を有する一対の鍔部と、から構成されるコアと、
    該一対の鍔部にそれぞれ設けられ、該一面に接触対向する対向部と、該対向部から折り曲げ可能に延び、折り曲げた時に該対向部を挟んで該一面に対向する対面領域と、該一面の輪郭から突出する非対面領域とを備える継線部と、を有する一対の金属端子と、
    該巻芯部に巻回される共に、端部が該対向部と該継線部との間において該継線部の少なくとも該非対面領域に接触対向するように配設された巻線と、を有するコイル部品の該巻線の端部と該継線部とをレーザ光により接続する継線方法であって、
    撮像装置が、該コイル部品のレーザ光被照射面の画像を撮像する撮像工程と、
    制御装置が、該撮像装置が撮像した画像を解析し、該レーザ光被照射面における照射位置を決定する照射位置決定工程と、
    レーザ光位置調整装置が、該レーザ光を該照射位置に導くように該コイル部品または該光学系のいずれか少なくとも一方を移動させるレーザ光照射位置調整工程と、
    レーザ発振器がレーザ光を出力して該照射位置に該レーザ光を照射し、該継線部と該巻線の端部とを接合する継線工程と、
    を有し、
    該継線工程において、該継線部の該非対面領域と該巻線とが重なる部分である該照射位置に該レーザ光が照射されることを特徴とするコイル部品の継線方法。
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