JP4804579B2 - 記録装置およびシート処理方法 - Google Patents

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Description

本発明はロール状の連続シートを用いてプリントを行う記録装置に関する。
ラボプリント等の大量のプリントにはロール状の連続シートが用いられる。ロール状の連続シートを製造する際には、製造上の歩留まり改善の観点から、必要長さに満たない複数の連続シートの端部同士をスプライシングテープ等の固定材(以下テープという)で結合し、必要長さを有するロールとすることがある。このロール状の連続シートは、テープで結合されたスプライス部分(繋ぎ部)を1箇所以上且つランダムな位置に有することとなる。
特許文献1に開示される装置では、光学センサを用いてテープを検出することでスプライス部分の位置を検知し、スプライス部分にはプリントを行わないよう搬送機構およびプリント部を制御する。
特開2001−239715号公報
特許文献1に開示の装置で着目しているのはあくまでスプライス部分である。しかし、スプライス部分を有する連続シートにおいては、ロール製造時およびその後の保存時に、ロールの巻き圧によりテープの段差と接触する部分にも、段差によって微小な押し跡(段差跡)が付与されることがある。この微小な押し跡がついた連続シートをそのまま使用すると、押し跡にもプリントが行われて、記録結果物に押し跡がついた不良品が紛れ込んでしまう。そのため、ユーザは記録結果物を1枚ずつ目視によって判断して正常品と不良品の分別を強いられてしまう。
本発明は上述の課題の認識に基づいてなされたものである。本発明の目的は、連続シート上のスプライス部分により影響を受けた部分へのプリントを避けて、不良品の発生を低減することができる記録装置の提供である。
本発明の記録装置は、ール状に巻かれたシートを保持する保持部と、シートを上流から下流に向けて搬送しながら画像を記録するプリント部と、シートの途中に存在するスプライス部分を検知する検知部と、前記保持部に保持されたシートのロール外周の長さに関する情報を取得する取得手段と、前記検知部による前記スプライス部分の検出と前記取得手段で取得された前記情報に基づいて、シートに対して、前記スプライス部分の近傍ならびに前記スプライス部分から少なくとも上流側に前記ロール外周の長さだけ離れた位置近傍には有効画像を記録しないよう制御する制御部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、連続シート上のスプライス部分により影響を受けた部分へのプリントを避けることができるため、不良品の発生を低減することができる。
第1の実施例の記録装置の主要部の模式図 図1の構成の斜視図 制御系の全体のブロック図 ロールPのスプライス部分の拡大図 スプライス部分と押し跡の位置関係図 全体の動作シーケンスを示すフローチャート図 全体の動作シーケンスを示すフローチャート図 プリント領域の設定を説明する図 スプライスセンサと記録ヘッドの位置関係を示す模式図 記録ヘッドとシートの位置関係を示す模式図 記録ヘッドとシートの位置関係を示す模式図 第2の実施例における記録ヘッドとシートの位置関係を示す模式図 記録ヘッドとシートの位置関係を示す模式図 第2の実施例の動作シーケンスを示すフローチャート図 第2の実施例の動作シーケンスを示すフローチャート図 ロールPのスプライス部分の拡大図 第3の実施例のプリント領域の設定を説明する図 記録ヘッドとシートの位置関係を示す模式図 プリント領域の設定を説明する図 スプライスセンサが段差を検知している様子を示す図 スプライスセンサの信号出力波形の例を表したグラフ図 スプライスセンサを2個配置した構成例を示す図 2個のスプライスセンサの信号出力波形の例を表したグラフ図
(第1の実施例)
本発明はロールシートを用いたプリンタ、プリンタ複合機、複写機、ファクシミリ装置、各種デバイスの製造装置などプリント装置に広く適用可能である。また、本発明はプリント処理に限らずロールシートに種々の処理(記録、加工、塗布、照射、読取、検査など)を行なうシート処理装置にも適用可能である。
以下、インクジェット記録装置に本発明を適用した例を挙げて説明する。図1は第1の実施例の装置の主要部の模式図、図2はその斜視図である。記録メディアとして、ロール状の連続シートP(以下、シートPと言い、ロール状に巻かれた部分については特にロールPと言う)が用いられる。なお、本明細書において「シート」とは、紙、プラスチック、フィルム、金属板などからなる長尺の連続シートを意味する。また、本明細書において上流・下流とは、シートにプリントを行なう際のシートの搬送方向を基準とした上流・下流を意味するものとする。言い換えると、シート搬送路の任意の位置においてシートを保持するシート保持部の側を上流、その反対側を下流という。
記録装置は、シートPを保持するシート保持部1、シート保持部1からシートPを給送する給送部10、プリント時にシートPを搬送する搬送部20、シートPに画像記録を行うプリント部30、シートPを切断するカッタ部40のユニットを有する。給送部10および搬送部20を併せて搬送機構を構成している。また、カッタ部40の下流側には、プリント後の後処理を行なう後処理部70が接続されている。後処理部70ではインク乾燥処理、ソーティング処理などを行なう。更に、カッタ部40から排出されたカット済みのシートPcのうち不良品や切れ端を廃品として回収する回収箱71が設けられている。制御部100は、記録装置全体の各種動作や処理を司る。
シート保持部1について説明する。使用するシートは、例えば全長数十〜数百mに渡る長尺のシートであって途中の複数箇所にスプライス部分(テープによる継ぎ目)を有し、且つロール状に巻かれたもの(ロールP)である。シート保持部1では、ロールPはその巻き芯を中心に回転可能に保持されている。ロールPの巻き芯に貫通して一体化された保持シャフト2、保持シャフト2を回転可能に支持する装置シャーシに固定されたシャフトホルダ3、保持シャフト2と共にロールPを回転させるための、駆動モータM1を含む駆動伝達部4で構成されている。保持シャフト2には、ロータリエンコーダ5が設けられ、ロールPの回転状態(回転量や回転角)を検出することが可能である。シート保持部1は、プリントやメンテナンスの際に、駆動モータM1の駆動力によりシートPの先端を給送部10の給送ローラ対11に噛み込ませる動作や、シートPの巻き戻しの動作を行う。ここでシートPの先端が給送ローラ対11に噛み込まれた後は、不図示のクラッチにより駆動モータM1の駆動力が切り離されてロールPは回転自在となる。また、ロールPの残量を検知するための残量センサ72が設けられている。残量センサ72はロールPの外径を検知して、その検知結果に基づいて残り量が判別される。残量センサ72としては、種々の非接触型または接触型の距離センサや位置センサを用いることができる。例えば、レーザ距離計の計測ビームをロールPの外周側から巻き芯方向に向けて、外周までの距離を計測することで外径を求めて残量情報を得ることができる。
給送部10について説明する。給送部10は、一対の給送ローラ対11と2箇所の補助ローラ対12で構成されている。シート保持部1から搬出されたシートPは給送ローラ対11でニップされる。給送駆動モータM2(不図示)の駆動力で給送ローラ対11が回転して、シートPを送り出し、補助ローラ対12を経由して搬送部20へと搬送する。また、給送部10において、給送ローラ対11の近傍には、シートPのスプライス部分を検知するための検知部を構成するスプライスセンサ13と、シート端部を検知するためのシートセンサ14が設けられている。検知部の動作の詳細については後述する。
搬送部20について説明する。搬送部20は、プリント部30の上流側に、主搬送ローラ21と従動ローラ22からなるローラ対を、下流側に副搬送ローラ24と従動ローラ25からなるローラ対を備えている。主搬送ローラ21は搬送駆動モータM3(不図示)で駆動されると共に、回転軸にロータリエンコーダ23が設けられ主搬送ローラ21の回転状態(回転角や回転速度)が検出される。副搬送ローラ24は主搬送ローラ21の駆動力が伝えられて、主搬送ローラ21と同期して回転する。なお、主搬送ローラ21と副搬送ローラ24は独立の駆動源で回転させるようにしてもよい。従動ローラ22の手前(上流)に設けられたシートセンサ26は、給送部10から給送されたシートPの先端を検知するためのものである。
プリント部30について説明する。プリント部30は、シートPの最大記録幅に相当する記録幅を持つライン型の記録ヘッド31を有している。ロータリエンコーダ23の検出信号のタイミングを元に記録タイミングが制御される。本実施例では記録ヘッド31はインクジェット方式を採用しており、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式などを採用することができる。なお、本発明はインクジェット方式に限定されず、電子写真プリンタ、サーマルプリンタ(昇華型、熱転写型など)、ドットインパクトプリンタ、液体現像式のプリンタなど、様々なプリント方式に適用可能である。
カッタ部40について説明する。カッタ部40は、シートを切断するためのカッタ60と、その手前に設けられたカットマークセンサ61、搬送ローラ対62を有する。カットマークセンサ61でシート上のカットマークを検出して、それに基づいてシートをカットするようになっている。
次に、記録装置の制御系について説明する。図3は制御系の全体のブロック図である。制御部100(破線で囲んだ範囲)は、CPU101、不揮発性メモリ102、RAM103を備える。CPU101は各種処理および記録装置全体の制御を司る。不揮発性メモリ102は各種プログラム等の固定データの格納を行う。RAM103は不揮発性メモリ102に格納された各種プログラムをCPU101が実行する際のワークエリア等で使用される。操作部104は、ユーザが操作を行う各種スイッチ(電源スイッチを含む)を備え、プリントのための各種パラメータの設定およびプリントの開始指示等を行うことが可能である。出力部105は、ステータス表示やエラー表示などのための表示器を備える。画像データ入力部106は、パーソナルコンピュータなどのホスト機器、スキャナやデジタルカメラの画像入力機器などから、プリントすべき有効画像のデータを入力する入力インターフェースである。センサ部107は、装置の各部状態を取得するセンサをまとめて示している。センサ部107に含まれるセンサは、ロールPの回転を検知するロータリエンコーダ5、スプライスセンサ13、シートセンサ14、ロータリエンコーダ23、シートセンサ26、カットマークセンサ61、残量センサ72である。ヘッドドライバ110は、制御部100からの記録信号に応じてインクを吐出させるために記録ヘッド31を駆動する。モータドライバ112は、駆動モータM1、M2、M3など記録装置内の各種モータを動作させるために使用される。
以上の構成の記録装置の動作について説明する。すべての動作は制御部100によって制御される。動作説明に先立って、ロールPにおけるスプライス部分について説明する。ロール状の連続シートは、その製造過程において、テープ42を用いてシート同士を表裏いずれか一方あるいは両側を繋ぎ合せて結合する。この繋ぎ合わせ部分をスプライス部分という。スプライス部分はシート全長の中の複数箇所に形成され、且つ予測できない頻度で現われる。
図4は、ロールPのある1つのスプライス部分41の拡大図である。スプライス部分41では、シート両面がテープ42で結合されている。ロール製造時には、連続シートをロール状に巻いていくが、巻く際のシートPのテンションFにより、分力としての巻き圧Fが発生し、シートPを圧縮する方向に力が働く。テープ42は所定の厚みを持っているので、厚みによる段差と巻き圧Fにより、テープ42と接する隣接するシートにはテープ42によってエンボス加工したような物理的な押し跡(本明細書においては「押し跡」という)が残る。すなわち、テープ42の表面側の隣接シートにはテープ42とほぼ同寸法の微小な押し跡43が、テープ42の裏面側の隣接シートにもテープ42とほぼ同寸法の微小な押し跡44が付与されてしまう。下流側の押し跡43の下流側の端部は段差43a、上流側の端部は段差43bとなっており、上流側の押し跡44の下流側の端部は段差44a、上流側の端部には段差44bを有している。ロールPからシートPを引き出したときに、押し跡43、押し跡44は段差の厚み変化は微小であるが、押し跡の上に画像がプリントされるとエンボスの段差の位置で色調の変化として人間の目には認識される。これは画像不良となり得る。
図5は、ロールPから引き出したシートPにおける、スプライス部分41と押し跡43および押し跡44の位置関係を示す。スプライス部分41と押し跡43との距離L2、およびスプライス部分41と押し跡44との距離L3は、共にスプライス部分41が存在する部分のロールPのロール外周(外周の長さ)L1とほぼ等しい。以降、L1=L2=L3として扱う。ここで、ロールPのロール外周L1とは、シート保持部1に保持されたロールPが1回転する間に送り出されるシートPの長さである。押し跡43の幅L4(段差43aと段差43の間隔)、と押し跡44の幅L4(段差44aと段差44bの間隔)は、ともにテープ42の幅L4とほぼ等しい。
次に、スプライス部分41、押し跡43、押し跡44を検知する方法、およびそれに基づく搬送およびプリントの制御シーケンスについて説明する。図6、図7は全体の動作シーケンスを示すフローチャートである。プリント指示(ステップS200)により、給送搬送動作(ステップS201、ステップS211、ステップS212)が行われる。駆動モータM1の駆動によりロールPが回転開始し(ステップS201)、給送ローラ対11が回転開始する(ステップS210)。給送中のシートPの先端をシートセンサ14で検知する(ステップS211)。シートセンサ14の検知情報からスプライスセンサ13の検知位置をシートPの先端が通過するタイミングを算出する(S212)。
算出したタイミングから、スプライスセンサ13によるスプライス部分41のスキャンを開始して(ステップS213)、スプライス部分41を検知する(ステップS214)。検知によって図5における0位置(テープ42の下流側の段差位置)と、テープ42の幅L4が取得される。スプライスセンサ13は後述するように光学センサ(反射型フォトセンサ)であり、シートPとテープ42の表面性(光反射率)の差異およびテープ42の段差を、反射光の受光光量の変化から捉える。
また、これと並行して、図7に示す別ルーチンの処理にて、ロールPの外周(1周分)の長さL1を算出する。外周の長さL1はロータリエンコーダ5よるロールPの回転量とシートPの搬送速度から算出する。ロールPの回転開始(ステップS201)と同時に、ロータリエンコーダ5がカウント開始する(ステップS202)。カウント値がロールPの1回転相当のエンコーダスリット数Sに達したら(ステップS203)、その間のロールP1回転に要した時間Tを算出する(ステップS204)。同時に給送ローラ対11によるシートPの搬送速度Vを算出する(ステップS205)。搬送速度Vは給送ローラ対11の回転速度やモータへの入力パルス数から算出することができるが、他のローラの回転速度やモータへの入力パルス等から算出するようにしてもよい。そして、時間Tと搬送速度VからロールPの外周の長さL1=T×Vを算出する(ステップS206)。なお、測定のために回転させる角度は1回転(360°)に限らず、360°以外の所定の角度としてもよい。こうして取得した外周の長さL1は制御部のメモリ(RAM103の記憶領域)に記憶する(ステップS207)。以降、T,V,L1の算出および記憶(ステップS202〜ステップS207)を、プリント終了指示(ステップS208)があるまで繰り返し行う。
なお、上述の残量センサ72を利用して、ロールPの外周の長さL1を算出するようにしてもよい。残量センサ72の計測値からロールPの外径D(直径)を求める。次いで、L1=πDを計算してロールPの外周の長さL1を算出する。残量センサ72を用いる場合は、図7のステップS202〜S209を上述の計算法に置き換えてL1を求める。この方法によれば、プリント開始直後においてもL1を即座に取得することができる。
また、操作部104からのユーザ入力に基づいてロール外周の長さに関する初期情報を取得するようにしてもよい。たとえば、ロール種類とそのロールの新品時のロール外周の長さ(またはロール外径)をデータテーブルとして対応付けてメモリに記憶しておき、ユーザが新しいロールPをセットした際にロール種類を入力するようにする。入力されたロール種類をもとに、データテーブルを参照すればロール外周の情報を取得することができる。いずれかの方法であっても、最初にいちどロール外周の長さL1を算出したら、その後は、搬送機構でのシートの搬送量の累積からロール外周の減少を推定してL1を推定するようにしてもよい。
次に、スプライス部分41と押し跡43、押し跡44のそれぞれの位置を確定する手順について説明する。図6において、スプライス部分41が検知されたら(ステップS214)、上述の図7の別ルーチンにてメモリにL1が保存されたかを確認し、保存されていない場合(No)は一定時間待って(ステップS216)確認を繰り返す。メモリに記憶されているロールPの外周の長さL1の情報の読み出す(ステップS217)。スプライス部分41の位置情報とロールPの外周の長さL1の情報から、図5に示すような、スプライス部分41と、押し跡43の段差43a、43b、および押し跡44の段差44a、44bの位置関係を演算によって求める(ステップS218)。
求めた位置関係から、図8に示すように、シートPに対して、プリント不可領域45(45a、45b、45c)、プリント選択領域46(46a、46b、46c)、プリント可能領域47を設定する(ステップS219)。プリント不可領域45bはテープ42(幅L4)の上流下流の両側にそれぞれα/2ずつマージン幅(マージン幅の合計α)を加えた、スプライス部分近傍の領域である。プリント不可領域45bの幅はL4+αとなる。αの値は位置誤差、測定誤差等を考慮して決めたものであり、予め設定された値であってもよいし、センサの情報から測定の都度設定するようにしてもよい。プリント不可領域45a、45cは、押し跡43、押し跡44(ともに幅L4)の上流下流の両側にそれぞれα/2ずつマージン幅(マージン幅の合計α)を加えた領域である。プリント不可領域45a、45cの幅はともにL4+αとなる。プリント不可領域45a、45bの間は距離Lだけ離れ、プリント不可領域45b、45cの間は距離Lだけ離れている。LとLは略等しい。
制御部100は、スプライス部分近傍(プリント不可領域45b)には有効画像を記録しないように制御する。また、制御部100は、スプライス部分41よりも上流側および下流側においてスプライス部分41からロール外周の長さL1だけ離れた位置近傍(プリント不可領域45c、45a)にも有効画像を記録しないよう制御する。本明細書において「有効画像」とは、画像入力装置や外部コンピュータなどから入力される画像データに基づいて、最終的にプリントしてユーザが観察すべき画像をいう。記録装置の都合で余白部に形成されるマークや予備吐出のインク跡などは「有効画像」ではない。
プリント不可領域45を除く領域には、有効画像をプリントすることが可能なプリント選択領域46(46a、46b、46c)が設定される。プリントする有効画像のサイズが大きい場合やその他理由により、プリント選択領域46へは必ずしもプリントが行なわれるとは限らず、プリント禁止が選択される場合もある。プリント可能領域47はスプライス部分がない通常の領域であり、有効画像が並べて順次プリントされる。長尺の連続したシートP全体の中で見ると、スプライス部分はごく僅かであり、大半はプリント可能領域47である。
次に、以上の領域設定の後のプリント動作制御の手順について説明する。図9に示すように、スプライスセンサ13の検知位置から記録ヘッド31のプリント開始位置32までの搬送路の距離Lとする。スプライス部分よりも下流側においても押し跡へのプリントを避けるためには、距離Lは使用が想定されるシートPのうち最大ロール径の新品時のロール外周の長さL1よりも大きいことが好ましい。より好ましくは、距離Lは使用が想定されるシートPのうち最大ロール径のロール外周の長さL1×2よりも大きくする。
距離Lは、シートPの先端がスプライスセンサ13と記録ヘッド31のプリント開始位置32までの間に搬送された量から計測する(ステップS220)。詳細には、次の(1)〜(3)の値の合計値である。(1)2つのシートセンサ14、26でシートPが検知される時間差と搬送速度とから算出された両センサ間の距離。(2)設計上のシートセンサ14とスプライスセンサ13のそれぞれの検知位置の間の距離。(3)設計上のシートセンサ26の検知位置からプリント開始位置32までの距離。なお、距離Lは設計上決まった固定値なので、事前に計測してあるいは設計上の値をメモリに記憶しておいて、メモリから読み出して用いるようにしてもよく、その場合はLの計測は不要となる。
次に、図10に示すように、搬送路の距離Lと、スプライス部分41、押し跡43、押し跡44の位置確定までに移動した距離L5を算出する。これを元に、記録ヘッド31のプリント開始位置32と、下流側のプリント不可領域45aの下流側48の位置の間の距離LHAを算出する(ステップS221)。LHAは計算式:LHA=L−(L5+L1+α/2)より求められる。
上述のように各位置が決定した時点で、シートPの先端が記録ヘッド31のプリント開始位置32を通過しているか否かにより、プリントが既に開始されている場合(Yes)と開始されていない場合(No)とに分けて処理が分岐される(ステップS222)。プリントは、シート搬送方向の長さLR0のサイズを持つ有効画像が1個以上含まれた画像データ群(例えば、L判写真サイズ相当の画像データが50枚相当)を基に行われるものとする。Lは隣り合う画像間の余白の長さである。この余白において連続シートは1枚ずつカットされてカットシートになる。
プリントが既に開始されている場合(ステップS222の判断でYesの場合)について説明する。図11において、記録中の1枚の有効画像の長さLR0のうち、まだプリントが行われていない残り長さLR1が、LHAより長いか否かを判定する(ステップS223)。長い場合(Yes)には、プリント不可領域45aにまでプリント領域が及んでしまうため、選択領域46a内(図8参照)でのプリントを途中で停止する(ステップS224)。従って、該当の1画像は途中までプリントされて中断するので不良プリントとなる。不良を有するプリント成果物が含まれている旨の警告メッセージを出力部105に表示する(ステップS225)。1枚ごとにナンバリングxxxxxxが行われている場合(例えばxxxxxx.jpg)には不良のプリント番号も表示する。例えば、「xxxxxx.jpgのプリントが不良です。」とのメッセージを表示する。これにより、ユーザは不良プリントの番号のプリント結果物を確認して取り除けばよい。制御部は該当の不良画像に対応する1画像のデータを、一連のプリントジョブの最後に追加し、再度プリントを行えるようにする(ステップS226)。このように、不良プリントの場合に途中で停止させるので、余計なインクの消費を減らすことができる。
なお、シートへの押し跡の付き方によっては、不良品とはならずに良品として扱える場合もある。そこで変形例として、プリントを途中停止させずにプリント不可領域45aにも引き続き画像を形成して、それが不良プリントの可能性がある旨を警告するようにしてもよい。最終的に良品とするか不良品とするかは、ユーザが警告されたプリント番号のプリント結果物を見て判断する。
一方、まだプリントが行われていない未記録画像長さLR1がLHAより短い場合(ステップS223の判断でNoの場合)には、残りの長さLR1分のプリントを引き続き行って1画像分のプリントを完了させる(ステップS227)。この場合には、プリント選択領域46a(図8参照)内に更に画像を配列することができる可能性がある。そこで、計算式:(LHA−LR1)/(LR0+L)によりプリント選択領域46a内へのプリント可能枚数を計算する。計算値の整数部分がプリント可能枚数である。計算した枚数分の画像をプリント選択領域46a内にプリントする(ステップS227)。例えば、(LHA−LR1)=300mm、LR0=127mm(L判)、L=10mmであるとすると、300/137=2.18・・・となり、その整数部である2つの画像をプリントする。
プリントが行われていない場合(ステップS222の判断でNoの場合)について説明する。プリントすべき有効画像の長さLR0がLHAより長いか否かを判定する(ステップS228)。長い場合(Yes)には、プリント不可領域45aにまでプリント領域が及んでしまうため、プリント選択領域46a内でのプリントを行わない(ステップS229)。1画像長さLR0がLHAよりも短い場合(ステップS228の判断でNoの場合)には、プリント選択領域46a内に1画像あるいはそれよりも多く画像をプリントすることが可能である。そこで、計算式:LHA/(LR0+L)によりプリント選択領域46a内へのプリント可能数を計算する。計算値の整数部分がプリント可能枚数である。計算した枚数分の画像をプリント選択領域46a内にプリントする。
続くシート領域で、プリント不可領域45aにはプリントを行わない(ステップS230)。プリントせずにシートPを搬送して、プリント不可領域45aの上流側49がプリント開始位置32に達したタイミングでプリントを再開する。ここで、有効画像の長さLR0がプリント選択領域46bの長さLよりも長いか否かを判定する(ステップS231)。長い場合(Yes)にはプリント選択領域46b内に1画像が収まらないので、プリントを行なわずにシートPを空送りする(ステップS234)。逆に、短い場合(No)には、プリント選択領域46b内に1画像あるいはそれよりも多く画像をプリントすることが可能である。計算式:L/LR0によりプリント選択領域46b内へのプリント可能数を計算する。計算値の整数部分がプリント可能枚数である。計算した枚数分の画像をプリント選択領域46b内にプリントする(ステップS233)
続くシート領域で、スプライス部分41を含むプリント不可領域45bにはプリントを行なわない(ステップS234)。プリントせずにシートPを搬送して、プリント不可領域45bの上流側50がプリント開始位置32に達したタイミングでプリントを再開する。ここで、有効画像の長さLR0がプリント選択領域46cの長さLよりも長いか否かを判定する(ステップS235)。長い場合(Yes)にはプリント選択領域46c内に1画像が収まらないので、プリントを行なわずにシートPを空送りする(ステップS236)。逆に、短い場合(No)には、プリント選択領域46c内に1画像あるいはそれよりも多く画像をプリントすることが可能である。計算式:L/LR0によりプリント選択領域46c内へのプリント可能数を計算する。計算値の整数部分がプリント可能枚数である。計算した枚数分の画像をプリント選択領域46c内にプリントする(ステップS237)
続くシート領域で、プリント不可領域45cにはプリントを行わない(ステップS238)。プリントせずにシートPを搬送して、プリント不可領域45cの上流側51がプリント開始位置32に達したタイミングでプリントを再開する。そして、残りのプリントを行い(ステップS239)、プリントを終了する(ステップS240)。
このように本実施例によれば、スプライス部分41へのプリントを避けると共に、スプライス部分41の少なくとも上流側および下流側の押し跡43、44への有効画像のプリントも避けることができる。そのため、連続シート上のスプライス部分により影響を受けた部分へのプリントを避けて不良品の発生を低減することができる。また、スプライス部分により影響を受けた部分へのプリントがなされたとしても、識別するための警告を発するために、ユーザは不良品を容易に識別することができる。
(第2の実施例)
装置レイアウトによっては、第1の実施例で説明したロールPの外周の長さL1の情報取得時に、プリント不可領域45aに対してプリントがすでに開始されている状況があり得る。このような状況は、記録装置のスペースや搬送路構成の関係から、スプライスセンサ13とプリント開始位置32の間の距離Lが、ロールPの外周の長さL1に対して大きく取れない場合(L<L1)に起こり得る。より正確には、L−(L5+α/2)<L1の場合に起こり得る。
図12はスプライス部分41、押し跡43、押し跡44の位置が確定され、画像領域が設定されたタイミングでの、記録装置とシートPの位置関係を示す模式図である。図13は図12と同タイミングでのプリント状態と記録装置の位置関係を示す模式図である。図14、図15は第2の実施例での動作シーケンスを示すフローチャートである。
なお、ステップS300〜S321およびステップS328〜S333については、上述した図7のステップS200〜S212およびステップS234〜240と同じであるため、ここでは重複の説明は省略する。なお、実施例1と同様に、図15のステップS302〜S307のルーチンを、残量センサ72を利用してロールPの外周の長さL1を算出する方法に置き換えても良い。
本実施例では装置の小型化を追求するために距離Lを極力小さくしている。その結果として、図12に示すように、プリント領域が設定された時点ですでにプリント不可領域45aにプリントが行われることになる。図13において、プリント開始位置32からプリント不可領域45bまでの距離(L1−LHA)と、未記録画像長さLR1とを比較する(ステップS322)。比較の結果、(L1−LHA)<LR1、すなわちプリント不可領域45bまでの距離が短くてプリント不可領域45bにもプリントが行われてしまう場合には、記録ヘッド31からのインク吐出を直ちに停止する(ステップS323)。
一方、ステップS322での比較で、(L1−LHA)>LR1の場合、すなわちプリント不可領域45bまでの距離が長い場合には、未記録画像長さLR1分のプリントを引き続き行う(ステップS325)。この場合には、プリント選択領域46b内に更に画像を配列することができる可能性がある。そこで、計算式:(L1−LHA−LR1)/(LR0+L)によりプリント選択領域46b内へのプリント可能枚数を計算する。計算値の整数部分がプリント可能枚数である。計算した枚数分の画像をプリント選択領域46b内にプリントする(ステップS325)。例えば、(L1−LHA−LR1)=300mm、LR0=127mm(L判)、L=10mmであるとすると、300/137=2.18・・・となり、その整数部である2つの画像をプリントする。
次に、LHAとLR0とLR1のデータから、プリント不可領域45aに記録されたプリントデータを特定する(ステップS324)。この特定は、プリント領域の設定がなされた時にプリントが行われているまたは行おうとしている画像を基準として、計算式:LHA−(LR0−LR1)/(LR0+L)により算出した値により行なう。例えば、LHA=300mm、LR1=40mm、LR0=127mm、L=10mmとすると、(300−87)/(127+10)=1.55・・・となり、整数部である1画像前(−1画像目)にプリント不可領域を有することが分かる。そして、不良を有するプリント成果物が含まれている旨の警告メッセージを出力部105に表示する(ステップS326)。1枚ごとにナンバリングxxxxxxが行われている場合(例えばxxxxxx.jpg)には不良のプリント番号も表示する。例えば、「xxxxxx.jpgのプリントが不良の可能性があります。」とのメッセージを表示する。ユーザは不良プリントの番号のプリント結果物を確認して、不良品であれば取り除き、良品であればそのまま残すようにする。制御部は該当の不良画像に対応する1画像のデータを、一連のプリントジョブの最後に追加し、再度プリントを行えるようにする(ステップS327)。
この後、ステップS328に移行して、上述の実施例1(図6)で説明したステップS234以降と同様の処理を行なう。ここでは重複の説明は省略する。
本実施例によればより一層の装置の小型化が実現できる。また、スプライス部分、およびスプライス部分から少なくとも上流側の押し跡を含むプリント不可領域への有効画像のプリントを避けることができる。
(第3の実施例)
使用するシートPが薄くて剛性が小さく、且つテープ42が相対的に大きな厚みを有する場合には、テープ42により付与された押し跡が1周目のみならず、2周目・・・n周目にまで及ぶ場合がある。図16に示すように、スプライス部分41の両面のテープ42により影響を受ける領域(押し跡43,44)が、テープ42に直接接触する1周分の対応箇所だけではなく、2周分以降の対応箇所にも同様の押し跡が付与される。周が増すごとに押し跡の段差も浅くなるので、3周目以降にプリント画質に影響が及ぶほどの押し跡が付く可能性は小さいが、2周目が問題になることはある。
図17は、ロールPから引き出したシートPにおける、スプライス部分41とそれにより影響を受ける領域の位置関係を示す。スプライス部分41からほぼ等間隔(ロールPrの外周の長さL1)で上流側・下流側のそれぞれで複数(本例では3つ)箇所に、押し跡を含むプリント不可領域45(45a、45c)が位置している。
プリント動作制御の手順を図18を用いて説明する。この例では、プリント領域が設定された時点で、すでに1つ以上のプリント不可領域45a(45a、45a)にプリントが行われている。
まず、プリント開始位置32から上流側に最も近接するプリント不可領域45aまでの距離LHAiを次の手順で算出する。最も近接するプリント不可領域45aが、スプライス部分41を有するプリント不可領域45bから下流側に何番目に位置するかを、計算式:S=LHB/L1の整数部により算出する。続いて計算式:LHAi=LHB−(S×L1)によりLHAiを算出する。例えば、LHB=650mm、L1=300mmとすると、プリント開始位置32から上流側に最も近接するプリント不可領域45aは、プリント不可領域45bから下流側に2番目(45a)で、且つ距離LHA2=50mmとなる。
次いで、LHAiと未記録画像長さLR1とを比較する。比較の結果、LHAi<LR1、すなわち最も近接するプリント不可領域45aにプリントが行われてしまう場合には、記録ヘッド31からのインク吐出を直ちに停止する。逆にLHAi>LR1の場合、すなわち最も近接するプリント不可領域45aまでの距離が長い場合は、未記録画像長さLR1分のプリントを引き続き行う。この場合には、プリント選択領域46a内に更に画像を配列することができる可能性がある。そこで、計算式:(LHAi−LR1)/(LR0+L)を計算してその整数部でプリント可能枚数を求めて、プリント選択領域46a内にプリントする。例えば、(LHAi−LR1)=150mm、LR0=127mm、L=10mmとすると、150/(127+10)の整数部=1画像分のプリントを行う。
次に、LHAn、LR0、LR1、L1、Lの各データから、プリント不可領域45aに記録された画像(不良品)を特定する。計算式:LHAi+(LR0−LR1)+(LR0+L)x>L1×i(i=1〜(n−S))を満たす最小のxiの整数値群から不良品が特定される。例えば、LHAi=150mm、LR0=127mm、LR1=50mm、L=10mm、L1=400mmとすると、x=1.26、x=4.18・・・となり、それぞれ2枚目、5枚目・・・というように不良品が決定される。また、LHAi<LR1の条件下では、最も近接するプリント不可領域45aから下流側に1枚目の画像データは、プリントが途中で停止されているため、1枚目についても不良品として扱う。そして、特定された不良品について上述の実施例と同様に警告メッセージを発すると共に、プリントジョブの最後に再度のプリントジョブ追加する。
次に、最も近接するプリント不可領域45aの上流側のプリント選択領域46bについては、計算式:(L1−(L4+α))/(LR0+L)に基づきプリント可能な枚数を求めて、その枚数分だけプリントする。これをi=nとなるまで繰り返す。さらに上流のプリント不可領域45bにはプリントせずにシートPを空送りして、プリント不可領域の下流側がプリント開始位置32に達したらプリントを再開する。ただし、有効画像の長さLR0がプリント選択領域46cの長さLより長い場合にはプリントを行わない。逆に、LR0がLよりも短い場合には、プリント選択領域46c(i=1〜n)内に1またはそれ以上の画像を配列することが可能である。計算式:LCi/LR0の整数部からプリント選択領域46c(i=1〜n)内へのプリント可能数を算出し、算出した枚数だけプリントする。最後に、最上流のプリント不可領域の上流側が、記録ヘッド31のプリント開始位置32に達したら残りのプリントを行って終了する。
本実施例によれば、テープにより付与された押し跡が1周目のみならず、2周目・・・n周目にまで及んでいる場合であっても、押し跡への有効画像のプリントを効果的に避けることができる。
(第4の実施例)
本実施例では、図1の記録装置が備えるカッタ部40により、プリント部30でプリントした後のシートPを、有効画像の長さLR0に合わせて順次切断する。その際、シートPに記録したカットマークによって切断位置を認識して切断することを特徴とする。動作手順について以下説明する。
プリントの際に、図19に示すように、シートPのプリント領域52の下流側に隣接してカットマーク63を記録ヘッド31で記録する。カットマーク63はカッタ60による切断位置を示す基準マークであり、カッタ60の上流側に設けられたカットマークセンサ61により光学的に検知可能な位置に記録される。
プリント部30から副搬送ローラ24で排出されたシートPは、カットマークセンサ61によりカットマーク63が検知される。カットマークセンサ61の検知位置とカッタ60の切断位置との間の距離Cは決まっており、また、搬送ローラ対62によるシートPの搬送量も分かる。従って、カットマークセンサ61でカットマーク63を検知してから、搬送ローラ対62によるシートPの搬送量が距離Cに達したら、カットマーク63がカッタ60の切断位置に到達する。制御部100は、カットマーク63の検知を元に所定のタイミングでカッタ60を駆動を制御して、シートPがカットマーク63と隣り合う(カットマーク63よりも上流側で隣り合う)プリント領域52の端部で正確に切断されるようにする。また、各プリント領域52の下流側端部から上流側端部までの距離は長さLR0で分かるので、制御部100は下流側端部で切断してからLR0だけ移動したらカッタ60でシートPを切断するように制御する。もし、1つのプリント領域52内に複数の画像が連続して配列されている場合は、各画像の境界線で切断して、画像毎にカットシートを生成する。図19の例では、カット位置64として示した位置でシートPを切断していく。
こうして、カッタ部40で切断されたシートPcはカッタ部40から順次排出される。排出されたカットシートPcのうち、有効画像がプリントされたカットシート(図19の例ではプリント領域52の3枚)は後処理部70に搬送されて、プリント後の後処理がなされる。一方、排出されたカット済みのシートPcのうち不良品(図19のプリント領域52以外の領域)は後処理部70には搬送されずに、分離回収機構によって回収箱71に廃品として回収する。回収箱71がいっぱいになったらユーザは回収箱71を取り出して中身を廃棄する。
このように、ユーザが良品、不良品を識別せずとも、良品と不良品が自動的に仕分けされて不良品は廃棄されて良品だけが出力されるので、記録装置の利便性がより向上する。上述した実施例のような不良品が出た場合の警告メッセージの表示も不要である。
なお、カットマーク63を用いずに所望の位置で切断することもできる。すなわち、記録ヘッド31のプリント開始位置32からカッタ60での切断位置までの距離は決まっているので、記録してからのシート搬送量をモニタすれば、必要な位置での切断は可能である。ただし、より正確に位置決めして切断するにはカットマーク63を用いることが好ましい。
ここで、ここまで説明した各実施例におけるスプライスセンサ13の具体的な構成および動作について説明する。スプライスセンサ13は、シート上に形成される微小な物理的な段差を検知する光学センサ(反射型フォトセンサ)である。図20はスプライスセンサ13の構成例を示し、発光器13−1と受光器13−2を備える。発光器13−1はシート面に赤外光、紫外光または可視光のスポット光を照射する。例えばLED、OLED、半導体レーザ等の小型の半導体光源が好ましい。受光器13−2は受光レンズとフォトダイオード等の受光素子を備える。単なる明暗を検出するだけでなく画像として検出するためにフォトダイオードの代わりにイメージセンサ(CCDセンサまたはCMOSセンサ)としてもよい。
発光器13−1は垂線に対して角度θで斜めに傾けた方向からシート面を照射する。照明光軸の角度θは30〜60度の範囲が好ましい。受光器13cは垂線方向の受光軸を有し、発光器13−1によってシート面に照射されるスポット光(照射位置が検知位置である)から、垂直方向に発散するの垂直散乱光を受光する。受光軸は垂直方向に対して若干の傾きがあってもよい。なお、図20(a)の破線で示すように、発光器13−1の照明光軸と受光器13cの受光光軸がシート面の垂線に対して等角度θで傾けて対称的に配置されるように構成してもよい。この場合は、検査位置に照射されるスポット光の正反射光を主に受光される。いずれの光学配置であっても、検知位置をスプライス部分41のテープ42が通過する際には、受光器13−2で受光される検出信号レベルに変化が生じ、この信号変化に基づいてスプライス部分41が検出される。シートPは図20(a)、図20(b)のように通過していく。検知位置をテープ42が通過する際には、テープ両端部でパルス状のパルス信号が生成される。テープ42の表面反射率がシートの表面反射率よりも大きければ、通過中は信号レベルが大きくなる。逆に、テープ42の表面反射率がシートの表面反射率よりも小さければ、通過中は信号レベルが小さくなる。この信号変化を捉えることでスプライス部分41を検出することができる。
(第5の実施例)
以上の例は、押し跡の位置を、スプライスセンサ13で検知したスプライス部分の位置とそのときのロール外周の長さとから推定して求めるものである。これに対して、スプライスセンサ13を用いて直接的に押し跡を検知することも可能である。以下詳細に説明する。
スプライスセンサ13は、シート上に形成される微小な物理的な段差を検知する。図20に示すように、シートにはスプライス部分41のテープ42の段差とともに、押し跡43でも段差ができている。したがって、これら段差がスプライスセンサ13の検知位置を通過する際には、反射光や散乱光の信号レベルに有意な変化(パルス信号)が生じる。このパルス信号を捉えることにより、スプライス部分41とともに押し跡43も検出することが可能となる。なお、スプライスセンサ13は透過型フォトセンサであってもよく、シートPとテープ42との透過率の差異を捉えてスプライス部分41の検出することができる。また、スプライスセンサ13は光学式センサではなく接触型センサであってもよい。接触型センサは、テープ42の厚みの変化をシートPに接触する接触子の移動量変化で探知してスプライス部分41の検出することができる。
図20(a)はスプライスセンサ13の側から見て、シートに凸状の押し跡43の最初の段差43aが検知位置を通過する状態(段差を登る瞬間)を示す。図20(b)はスプライスセンサ13の側から見て、シートに凹状の押し跡44の最初の段差44aが検知位置を通過する状態(段差を降りる瞬間)を示す。いずれの方向の押し跡であっても検出することが可能である。ただし、押し跡43、44のそれぞれの段差は、テープ42のような明瞭な段差ではなく、段差量が小さく且つなだらかな傾斜を有していることが多い。そこで、以下のようにスプライスセンサ13の出力信号を解析することで、確実に押し跡も検出し、且つスプライス部分との区別ができるようにしている。
ここでは、先の図5に示すようなシートがスプライスセンサ13を通過するものとする。図21はその際のスプライスセンサ13の信号出力波形の例を表したグラフ図である。横軸は時間、縦軸は信号強度である。
スプライス部分41によって生じた信号はPeak4に示すような形状の信号である。シートPとテープ42の材質の違いにより表面反射率が異なり、通常はテープ42の表面反射率の方が大きい。そのため、Peak4のように最も大きな信号強度となる。Peak4の信号波形を詳細に見ると、大きなパルス信号が1つ出た後、所定レベル以上の通常よりも大きな信号強度が続いて、最後もまた大きなパルス信号が1つ出たものとなっている。2つの大きなパルス信号はテープ42の両端部で生じたものである。またその間の信号レベルは、表面反射率の大きなテープ42の表面が検知位置を通過する際の通常よりも大きな反射光によるものである。
Peak4がスプライス部分41で生じた信号であることの判断は次のようにして行なう。搬送方向におけるテープ42の幅(=L4)と平均搬送速度(=V)は一定値なので、検知位置をテープ42が通過するのに要する理論上の時間も一定の所定期間(=L4/V)となる。Peak4の信号が出力される期間(閾値よりも大きな信号が継続する時間t)すなわちパルス幅が上記所定期間(L4/V)と一致し、且つその間の信号強度が閾値よりも大きい信号が連続する場合には、スプライス部分41であると判断する。ここでいう一致とは、テープ幅の公差、搬送速度の変動、検知位置のスポットサイズや輝度変動を見込んで設定した所定の時間マージンβを含めた、若干の幅のある略一致を意味する。
下流側の押し跡43の段差43a、43bによって生じた信号はPeak1、Peak2の2つのパルス信号からなる。また、上流側の押し跡44の段差44a、44b)によって生じた信号はPeak6、Peak7の2つのパルス信号からなる。2つのパルス信号の間の信号強度は、Peak4のものより小さい通常レベルである。この理由は押し跡の両端部(隣り合う段差)の間は通常のシート表面であり、表面反射率は他の部分と変わらないためである。これらの信号が押し跡43または押し跡44で生じた信号であるとの判断は次のようにして行なう。下流側の押し跡43において段差の間の距離は、搬送方向におけるテープ42の幅(=L4)とほぼ一致する。そのため、検知位置を2つの段差43a、43bが通過するのに要する理論上の時間は、スプライス部分41と同様、一定の所定期間(=L4/V)となる。Peak1が出力されてからPeak2の信号が出力されるまでの期間が上記所定期間と一致し、且つその間の信号強度が閾値以下である場合には、押し跡43の段差であると判断する。上流側の押し跡44についても同様である。ここでいう一致とは、上述と同じ所定の時間マージンβを含めた若干の幅のある略一致を意味する。
図21のグラフにおいて、Peak3とPeak5は、シート上の任意の位置に付着した微小ゴミによって生じた、あるいは電気ノイズとしてランダムに生じた閾値よりも大きなパルス信号である。これらは単なるノイズであって検出対象ではないので、スプライス部分あるいは押し跡と誤認識しないようにしなければならない。現実には、ノイズ信号はほとんどの場合単発的な1パルスであり、稀に複数パルスが連続して生じたとしても、上述した理論上の所定期間と一致して生じる確率は小さい。そのため、ノイズ信号をスプライス部分または押し跡による信号と誤認識する可能性は小さい。
以上のように本実施例では、スプライスセンサ13の出力信号に、シートが搬送方向におけるスプライス部分の幅に相当する距離だけ移動するのに要する理論上の所定期間に対応した信号変化が含まれていることを捉えて、スプライス部分または押し跡を検知する。信号変化とは、所定時間に近い時間間隔を持った2つの特異的なパルス信号が生じることである。2つの特異的なパルス信号の間の信号レベルが閾値よりも大きければスプライス部分と判断し、閾値以下であれば押し跡と判断する。制御部は、押し跡とスプライス部分の検知に基づいて、上述した実施例で説明した手順で、それら領域には有効画像を記録しないよう制御する。
ところで、上述した誤認識の可能性をより低減させるために、スプライスセンサ13を複数個配置するようにしてもよい。図22はスプライスセンサ13を2つ配置した構成例を示す。第1のスプライスセンサ13−1と第2のスプライスセンサ13−2を、シート幅方向(シート搬送方向と直交)に沿って2個離して配置している。2つのセンサの検知位置もシート幅方向に沿って2箇所に離れたものとなる。各々のスプライスセンサの構成は図20(a)または図20(b)に示したような光学センサである。なお、3つ以上のスプライスセンサを配置するようにしてもよい。
図23は2つのスプライスセンサそれぞれの信号出力波形の例を表したグラフ図である。上段が第1のスプライスセンサ13−1の信号強度、上段が第2のスプライスセンサ13−2の信号強度を表す。
スプライス部分41および押し跡43、44は、シート幅の全体に渡って形成される。そのため、2つのスプライスセンサの検知位置をスプライス部分や押し跡が通過する際には、2つのセンサからほぼ同じタイミングで類似した波形の信号が出力される。これに対して、シート上の任意の位置に付着した微小ゴミあるいは電気ノイズとしてランダムに生じた閾値よりも大きなパルス信号は、2つのセンサから同時には出力されることはない。この違いを利用して判断すれば、ゴミや電気ノイズをスプライス部分や押し跡と誤認識する可能性はより小さくなる。すなわち、2つのセンサ信号強度に閾値以上のパルス信号が同一タイミングで生じた場合にスプライス部分または押し跡に基づく信号であると判断する。ある瞬間にいずれか一方のみに閾値以上の信号が生じたとしても、それは微小ゴミや電気ノイズによるものとして無視する。
なお、ここでいう同一タイミングあるいは同時とは、完全な一致だけでなく概ね同一タイミングであることも含み、若干の誤差を許容する。現実にはスプライス部分41および押し跡43、44がシート幅方向に沿って正確に寸法が一定であるとは限らないためである。また現実には搬送方向における2つの検知位置(照射スポット位置)が正確に一致するとは限らないためである。第1のスプライスセンサ13−1と第2のスプライスセンサ13−2の信号発生のタイミング差が、所定の許容時間よりも小さければ、それら信号は同一タイミングに発生したとみなす。
図23の例では、押し跡43の近傍領域において、第1のスプライスセンサ13−1からは、本来のPeakA−1、PeakA−2の2つだけでなく、PeakA−3も含めた3つの閾値を越えたパルス信号が生じている。これに対して、第2のスプライスセンサ13−2からはPeakB−1、PeakB−2の2つのパルス信号が、PeakA−1、PeakA−2と同一タイミングで生じている。したがって、PeakA3はゴミまたはノイズとして無視される。また、図23の例では、第2のスプライスセンサ13−2からはPeakB−3のパルス信号が生じて、そのパルス幅はPeakB−4に近いものとなっている。また、PeakB−5のパルス信号も生じている。しかし、第1のスプライスセンサ13−1からは同タイミングで閾値を越えるパルス信号は出ておらず、PeakB−3はゴミまたはノイズとして無視される。
先に説明した例と同様に、2つの特異的なパルス信号で間のパルス幅が所定期間(L4/V)と一致したら、スプライス部分41または押し跡43、44とであると判断する。スプライス部分41と押し跡43、44との区別についても、連続した2つの特異的なパルス信号の間の信号レベルが、閾値よりも大きければスプライス部分と判断し、閾値以下であれば押し跡と判断する。
このように、第1のスプライスセンサ13−1、第2のスプライスセンサ13−2の2つのセンサ信号強度に閾値以上の信号が同一タイミングで生じた場合に、スプライス部分または押し跡に基づく信号であると判断する。このため、微小ゴミや電気ノイズによる信号をスプライス部分または押し跡と誤認識する可能性はほとんどなくなる。
誤認識の可能性をさらに低減させるため、推定と直接検知を組み合わせることもできる。先の第1の実施形態で説明したように、スプライスセンサ13でスプライス部分41を検知したら、そのときのロール外周から次の押し跡44の位置を推定する。そして、推定した位置の近傍に限定してスプライスセンサで押し跡44を直接検出する。また、スプライスセンサ13で下流側の最初の押し跡43を検知したら、そのときのロール外周からスプライス部分41の位置を推定する。そして、推定した位置の近傍に限定してスプライスセンサ13でスプライス部分41を直接検出する。このように推定によって検出範囲を限定すれば、検出範囲以外のところでどれだけゴミやノイズで信号が発生したとしてもそれらを検出対象となんらないので、誤認識の可能性はさらに小さくなる。制御部は、押し跡とスプライス部分の検知に基づいて、それら領域には有効画像を記録しないよう制御する。
1 シート保持部
5 エンコーダ
10 給送部
13 スプライスセンサ
14 シートセンサ
20 搬送部
26 シートセンサ
30 プリント部
31 記録ヘッド
40 カッタ部
72 残量センサ

Claims (18)

  1. ール状に巻かれたシートを保持する保持部と、
    シートを上流から下流に向けて搬送しながら画像を記録するプリント部と、
    シートの途中に存在するスプライス部分を検知する検知部と、
    前記保持部に保持されたシートのロール外周の長さに関する情報を取得する取得手段と、
    前記検知部による前記スプライス部分の検出と前記取得手段で取得された前記情報に基づいて、シートに対して、前記スプライス部分の近傍ならびに前記スプライス部分から少なくとも上流側に前記ロール外周の長さだけ離れた位置近傍には有効画像を記録しないよう制御する制御部と
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御部は、シートに対して、記スプライス部分よりも流側において前記スプライス部分から前記ロール外周の長さだけ離れた位置近傍に、有効画像を記録しないよう制御することを特徴とする、請求項1記載の記録装置。
  3. 前記制御部は、シートに対して、前記スプライス部分よりも上流側において、前記スプライス部分から前記ロール外周ならびに前記ロール外周×2の長さだけ離れた位置近傍に有効画像を記録しないよう制御することを特徴とする、請求項1または2記載の記録装置。
  4. 前記プリント部でのプリント開始位置から前記検知部での検知位置までの搬送路の距離は、使用が想定されるシートのうち最大ロール径の新品時のロール外周の長さよりも大きいことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記制御部は、前記プリント部でのプリント開始位置から前記検知部での検知位置までの搬送路の距離と、前記ロール外周の長さとを比較して、比較の結果に応じて制御方法を変えることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記取得手段は、前記保持部に保持されたシートを所定の角度だけ回転させたときに送り出されたシートの長さから、前記ロール外周の長さ情報を算出することを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記取得手段は、前記保持部に保持されたシートのロールの外径を検知するためのセンサを有し、前記センサの検知結果に基づいて前記ロール外周の長さ情報を算出することを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記取得手段は、ユーザが入力した前記保持部に保持されたシートのロールに関する情報に基づいて前記ロール外周の長さ情報を取得することを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記取得手段は、いちど前記ロール外周の長さ情報を算出したら、その後は、シートの搬送量の累積から前記ロール外周の減少を推定して、前記ロール外周の長さ情報を取得することを特徴とする、請求項6から8のいずれかに記載の記録装置。
  10. 前記検知部は前記スプライス部分とともに前記スプライス部分によってシートに付与された押し跡を検知することが可能であり、
    前記制御部は、前記スプライス部分から少なくとも上流側に前記ロール外周の長さだけ離れた位置近傍において前記検知部で前記押し跡が検知されたら、前記有効画像を記録しないよう制御することを特徴とする、請求項1から9のいずれかに記載の記録装置。
  11. ール状に巻かれたシートを保持する保持部と、
    シートを搬送しながら画像を記録するプリント部と、
    シートの途中に存在するスプライス部分および前記スプライス部分によってシートに付与された押し跡を検知する検知部と、
    前記検知部での検知に基づいて、前記スプライス部分および前記押し跡の位置の近傍には有効画像を記録しないよう制御する制御部と
    を有することを特徴とする記録装置。
  12. 前記検知部は、シート面に光を照射する発光器とシート面からの光を受光する受光器を備えた光学センサを有することを特徴とする、請求項10または11記載の記録装置。
  13. 前記受光器の受光による信号に、シートが搬送方向におけるスプライス部分の幅に相当する距離だけ移動するのに要する所定期間に対応した信号変化が含まれていることを捉えて前記スプライス部分または前記押し跡を検知することを特徴とする、請求項12記載の記録装置。
  14. 前記信号変化とは、所定時間に近い時間間隔を持った2つの特異的なパルス信号が生じることである特徴とする、請求項13記載の記録装置。
  15. 前記2つの特異的なパルス信号の間の信号レベルが、閾値よりも大きければ前記スプライス部分と判断し、前記閾値以下であれば前記押し跡と判断することを特徴とする、請求項14記載の記録装置。
  16. 第1と前記光学センサと第2の前記光学センサが設けられ、一方の光学センサでしか前記信号変化が捉えられない場合は検知を有効としないことを特徴とする、請求項13から15のいずれか記載の記録装置。
  17. シートを切断するカッタを更に有し、前記制御部は、前記プリント部で記録された有効画像を画像毎に切断するように、前記カッタによる切断を制御することを特徴とする、請求項1から16のいずれかに記載の記録装置。
  18. 途中にスプライス部分を有し且つロール状に巻かれたシートを引き出して搬送するステップと、
    前記スプライス部分によってシートに付与された押し跡の位置に関する情報を取得するステップと、
    前記スプライス部分の近傍ならびに前記取得した前記押し跡の位置の近傍は避けてシートに処理を行なうステップと
    ことを特徴とするシート処理方法。
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