JP4804411B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は、クロスフローファンを備えた空気調和機に関するものである。
従来の空気調和機は、クロスフローファンの上流に、このクロスフローファンと平行に室内熱交換器が配置され、室内熱交換器の下部には吸込口と吹出口を仕切るケーシング前板が設けられ、ケーシング前板と、室内熱交換器とクロスフローファンの背面に空気を案内するケーシング後板とから空気通路が構成されている。そして、ケーシング後板の底部が吹出口の正面視において、両端部付近の高さが中央部付近の高さより低くなるように形成されている(例えば、特許文献1参照)。
従来の空気調和機において、特に、冷房運転時では、熱交換器が濡れて通風路面積が減少して圧力損失が大きくなるため、気流の速度が遅い吹出口の両端部では、空気調和機の内部に外部の空気が流れ込みやすく、サージング現象が発生しやすくなっている。そして、サージング現象が冷房運転時に発生すると、吹出口や空気調和機内部で結露を起こし、露が空気調和機から滴下して問題となる。そこで、一般に、上記のような構成の従来の空気調和機では、吹出口の両端部の一部を覆うようにケーシング前板を形成するなどして、吹出口の両端部での動圧を増大させ、サージング現象の発生を抑制している。
特開平9−229403号公報
従来の空気調和機において、吹出口の両端部の一部を覆うケーシング前板は、吹出口の両端部に固定されているので、吹出口の両端部での動圧が、サージング現象の発生しやすい冷房運転時だけでなく、暖房運転時でも増大されたまま運転され、余分な電力が消費されてしまうという問題が発生する。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、冷房運転や暖房運転などの運転条件に応じて通風路の体積を変更可能な構成とすることにより、サージング現象の発生を抑制するとともにエネルギーの消費効率を向上させる空気調和機を得ることを目的とする。
この発明による空気調和機は、羽根車、羽根車の背面に空気を案内するスクロール部、及び羽根車の下流側にスクロール部に相対して配置され、吸込口と吹出口とを仕切るスタビライザを有するクロスフローファンを備え、スクロール部と、スタビライザと、羽根車の軸方向両側に配置された側壁板とから通風路を構成してなり、スクロール部は、可撓性を有し、スクロール部の壁面を押圧する力を可変できるように移動可能に設けられた押圧具を有し、押圧具の移動に応じてスクロール部の壁面を通風路側または通風路とは反対側に変位させて通風路体積を変更する通風路断面変更機構を備え、通風路断面変更機構は、スクロール部の壁面の軸方向両側または軸方向中央部を、冷房運転時に、暖房運転時に比べて通風路側に突出させるように押圧具が移動して、羽根車の吹出口側の通風路断面における軸方向両側又は軸方向中央部の面積を、冷房運転時に暖房運転時より縮小させるように構成されている。
この発明によれば、通風路断面変更機構が、冷房運転や暖房運転などの運転条件に応じた通風路の体積となるように通風路を構成する壁面を変位させるので、サージング現象の発生を抑制するとともにエネルギーの消費効率を向上させる空気調和機を得ることを目的とする。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷房運転時における側断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷房運転時におけるスクロール部の斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る空気調和機の暖房運転時におけるスクロール部の斜視図、図4は図1のIV−IV矢視要部断面図、図5は図4において空気調和機が冷房運転から暖房運転に切り替わったときの断面図、図6はこの発明の実施の形態1に係る空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図である。
図1において、空気調和機1Aは、吸込口2aを有する意匠パネル2、熱交換器3、羽根車5とディフューザ6とからなるクロスフローファン4、側壁板9、及び通風路断面変更機構15を有している。さらに、ディフューザ6は、スクロール部7A及びスタビライザ8により構成されている。
スクロール部7Aは、矩形平板状の背面壁7a、背面壁7aの長辺の一辺から背面壁7aに垂直方向に突出する底壁7b、さらに底壁7bの先端と背面壁7aの長辺の他辺とを接続する案内壁7cを有している。スクロール部7Aは、図2及び図3に示されるように、背面壁7a、底壁7b、及び案内壁7cによって形成される開口が塞口された中空体に形成されている。また、案内壁7cは、可撓性部材により形成されている。そして、スクロール部7Aは長辺の一辺を下端に、かつ水平にして配置されている。これ以降、背面壁7aの長辺の長さ方向を幅方向とする。
意匠パネル2が背面壁7aの長辺の他辺側から、底壁7bの先端のさらに前方に向けて、アーチ状に張り出している。スタビライザ8は、スクロール部7Aから張りだした意匠パネル2の先端から詳細は後述の羽根車5の方向に突出するように配設され、スクロール部7Aと相対した位置に配置されている。側壁板9が、スクロール部7Aと意匠パネル2とによって形成された幅方向両側の開口を覆うように取り付けられている。
吸込口2aは、意匠パネル2の前面と上面に桟状に形成されている。そして、スクロール部7A、意匠パネル2、及び側壁板9それぞれの下端側に囲まれた開口が吹出口11を構成している。また、吸込口2aから吹出口11に通ずる通風路10がスクロール部7A、スタビライザ8、意匠パネル2、及び側壁板9に囲まれた空間に形成されている。即ち、吹出口11は通風路10の最下端に形成されている。
通風路10の経路中には、円柱状の羽根車5が、その軸方向を意匠パネル2及びスクロール部7Aの幅方向にあわせ、軸周りに回転自在に配設されている。このとき、羽根車5の背面側にスクロール部7Aが配置され、スクロール部7Aが、吸入口2aから吸入された空気を羽根車5の背面に案内するようになっている。さらに、熱交換器3が羽根車5の吸込口2a側に、羽根車5をΛ型に覆って通風路10内配設されている。
上記のように構成された空気調和機1Aでは、吸込口2aから吸い込まれた空気が熱交換器3を通過し、羽根車5を貫流し、さらにディフューザ6を通過して吹出口11から室内に放出されるようになっている。
このとき、吸い込み側の気流と吹き出し側の気流がスタビライザ8により仕切られている。ここで、吸い込み側とは、羽根車5より吸込口2a側の通風路10の部位をいい、吹き出し側とは羽根車5より吹出口11側の通風路10の部位をいう。また、吹き出し側の気流を吹き出し気流とする。
通風路断面変更機構15は、図1、図4及び図5に示されるように棒状の頂部16aと頂部16aの長さ方向の中間部から頂部16aに垂直に突出する棒状の係合柱16bとを有するT型の押圧具16、モータ17、ギア18、及び変位制御部19を有している。そして、通風路断面変更機構15は、羽根車5の配設位置より下方でスクロール部7Aに内包されるように配設されている。
変位制御部19は、制御手段としてのCPU(図示せず)や、空気調和機1Aの冷房運転時と暖房運転時の切り替えに応じて、CPUにモータ17の回転駆動を制御させるためのプログラムが書きこまれたROM(図示せず)などを有している。
押圧具16の頂部16aは、案内壁7cの裏面に沿うように、かつ、その長さ方向を気流の方向に合わせて配置されている。ここで、案内壁7cの通風路10側の面を表面とし、通風路10と反対側の面を裏面とした。また、係合柱16bは、案内壁7cの裏面に対して垂直になるように、頂部16aから突出され、係合柱16bの先端側は、ギア18とかみ合わされている。さらに、モータ17は、その回転トルクをギア18に伝達可能なように配設されている。これにより、押圧具16は、モータ17の回転駆動に応じて、係合柱16bの長さ方向に往復移動可能になっている。
次いで、空気調和機1Aの冷房運転時及び暖房運転時の通風路断面変更機構15の動作について説明する。
まず、冷房運転時の通風路断面変更機構15の動作について図1、図2、図4及び図6を参照して説明する。
図1の側断面図は空気調和機1Aの幅方向の中央部付近のものであるが、さらに、空気調和機1Aの幅方向の一端部付近の案内板7cの断面図を破線で併記している。
冷房運転時において、変位制御部19のCPUは、係合柱16bを案内壁7cの裏面に向けて移動させる方向にギア18を回転させるようにモータ17の回転駆動を制御している。そして、変位制御部19のCPUは、頂部16aが案内壁7cの裏面に当接してから所定距離だけ通風路10側に移動されたところで、モータ17の回転を停止させている。このとき、可撓性部材で形成された案内壁7cが、案内壁7cの表面に垂直方向に、かつ通風路10側に押圧されるので、図2に示されるように、案内壁7cの幅方向(羽根車5の軸方向)の中央部寄りの部位は、吹出口11から羽根車5の下部近傍の部位まで、幅方向の両端部より通風路10側に突出される。
これにより、冷房運転時の通風路10は、図6中の破線で示された案内壁7cの表面、スタビライザ8の吹出口11側の壁面(以降スタビライザ吹出壁面8aとする)、及び側壁板9の対向する壁面(以降、側壁面9aとする)に囲まれた領域となる。このとき、冷房運転時の通風路断面における案内壁7cの通風路10側への突出量は、案内壁7cの幅方向の両端部から幅方向の中央部に向かうにつれて序々に増大されるように滑らかに変化している。なお、通風路断面とは、羽根車5より下流側における吹き出し気流の方向と垂直な通風路10の断面のことをいう。
また、通風路10では、案内壁7cの幅方向の中央部付近の静圧が案内壁7cの両端部側の静圧より低くなっており、静圧の差により案内壁7cの幅方向の両端部から中央部に集まろうとする力が気流に働く。しかし、案内壁7cの幅方向の中央部に向かうにつれ、案内壁7cは通風路10側に突出量が増大されているので、動圧が案内壁7cの幅方向の中央部側ほど案内壁7cの幅方向の両端側に比べて増大する。中央部側で増大された動圧は流速の早い案内壁7cの幅方向の中央部から流速の遅い案内壁7cの幅方向の両端部側に気流を向かわせる方向に働く。
案内壁7cの幅方向の中央部側で増大された動圧によって、該中央部から案内壁7cの幅方向の両端部側に気流を向かわせる力の方が、静圧の差により案内壁7cの幅方向の両端部から中央部に集まろうとする力より大きいので、案内壁7cの幅方向の両端部側で動圧が増大される。即ち、通風路10の幅方向の両端部での動圧が増大される。
次いで、暖房運転時の通風路断面変更機構15の動作について図3、図5及び図6を参照しつつ説明する。
冷房運転から暖房運転時に切り替わると、図5に示されるように、変位制御部19のCPUは、ギア18を冷房運転時とは逆回転させて案内壁7cの裏面から頂部16aが離反されるようにモータ17の回転駆動を制御している。頂部16aが案内壁7cから離反されて、案内壁7cの裏面を押圧する力がなくなるので、図3に示されるように、案内壁7cは、幅方向に対して、一端から他端に至るまで通風路10側に突出する部位がなくなり、平坦化される。
これにより、暖房運転時の通風路10は、図6の実線で示された案内壁7cの表面、スタビライザ吹出壁面8a、及び側壁面9aで囲まれた領域となる。即ち、案内壁7cの幅方向の中央部付近では、冷房運転時に通風路10側に突出されていた部位がなくなっており、羽根車5より下流側における暖房運転時の通風路断面積は、冷房運転時の通風路断面積より大きくなっている。
このとき、案内壁7cの通風路10側への突出部位がなくなったので、通風路10における案内壁7cの幅方向の中央部側での動圧が冷房運転時に比べて減少する。即ち、案内壁7cの幅方向の中央部から幅方向の両端部側に気流を向かわせる力も減少するので、暖房運転時では冷房運転時に比べて、通風路10の幅方向の両端部の動圧が大きく減少する。
この実施の形態1によれば、通風路断面積変更機構15が、冷房運転と暖房運転の切り替えに応じて案内壁7cを変位させて通風路断面積を切り替えるように配設されている。
即ち、冷房運転時に、羽根車5より下流側の通風路断面において、暖房運転時には平坦であったスクロール部7Aの案内壁7cの幅方向の中央部を幅方向の両端部よりも通風路10側に突出させることにより、通風路断面積を暖房運転時よりも縮小させている。これにより動圧が通風路10の幅方向の両端部で増大されるので、冷房運転時のサージング現象を抑制することができる。
さらに、暖房運転時には、通風路10側に突出させていた案内壁7cを元に戻して案内壁7cを平坦化することにより、羽根車5より下流側の通風路10の幅方向の両端部で動圧を冷房運転時の動圧より大きく下げている。
従って、暖房運転時の吹き出し気流の動圧損失が大幅に抑制され、暖房運転時のエネルギーの消費効率を向上させることができる。
ここで、上記説明では、通風路断面における案内壁7cの幅方向の中央部を両端部より通風路10側に突出させて通風路10の両端部での動圧を増大させていたが、通風路10の幅方向の両端部での動圧を増大させるための手段は、案内壁7cの幅方向の中央部を両端部より通風路10側に突出させることに限定されない。
以下、通風路10の幅方向の両端側での動圧を上げるための第1の実施態様から第5の実施態様について、図7〜図11を参照しつつ簡単に説明する。
図7はこの発明の第1の実施態様を示す空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図、図8はこの発明の第2の実施態様を示す空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図、図9はこの発明の第3の実施態様を示す空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図、図10はこの発明の第4の実施態様を示す空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図、図11はこの発明の第5の実施態様を示す空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図である。なお、図7〜図11において、上記説明と同一又は相当部分には同一符号を用いている。
後述するように、各実施態様とも、冷房運転時と暖房運転時とで、案内壁7cの表面、スタビライザ吹出壁面8a、及び側壁面9aのいずれかが通風路10側への突出量が切り替え可能なようになっているが、いずれも前述の通風路断面変更機構15と同等の機構を用いて各壁面の通風路10内への突出量を冷房運転時と暖房運転時で切り替えている。
第1の実施態様について説明する。
図7において、実線で示される案内壁7cの表面は暖房運転時のものであり、破線で示される案内壁7cの表面は冷房運転時のものである。
即ち、冷房運転時においては、案内壁7cの幅方向の両端部側が、幅方向の中央部より通風路10側に突出されている。この場合、案内壁7cが幅方向に渡って平坦である暖房運転時に比べて、冷房運転時の案内壁7cの両端部は、通風路10側に突出されているので、通風路断面積が減少する。従って、冷房運転時の案内壁7cの幅方向の両端部側(通風路10の幅方向の両端部)の動圧は、暖房運転時より増大する。
次いで、第2及び第3の実施態様について説明する。
図8及び図9において、実線で示されるスタビライザ吹出壁面8aの表面は暖房運転時のものであり、破線で示されるスタビライザ吹出壁面8aは冷房運転時のものである。
そして、図8では、スタビライザ吹出壁面8aを、幅方向の中央部に近づくほど、幅方向の両端部より通風路10内に突出させている。また、図9では、スタビライザ吹出壁面8aの幅方向の両端を幅方向の中央部より通風路10側に突出させている。
図8及び図9のそれぞれは、案内壁7cの壁面の通風路10側への突出量を暖房運転時と冷房運転時とで切り替えるものに代え、スタビライザ吹出壁面8aの通風路10側への突出量を暖房運転時と冷房運転時とで切り替え可能にしただけである。従って、案内壁7cの壁面の通風路10側への突出量を暖房運転時と冷房運転時とで切り替えたときと同様に、スタビライザ8の幅方向の両端部側(通風路10の幅方向の両端部)の動圧が増大される。
次いで、第4及び第5の実施態様について説明する。
図10及び図11において、実線で示される側壁面9aの表面は暖房運転時のものであり、破線で示される側壁面9aの表面は冷房運転時のものである。
そして、図10では、暖房運転時には平面的であった側壁板9を、冷房運転時において、通風路10の幅方向と垂直な方向(縦方向)の中央部を通風路10内に突出させている。また、図11では、暖房運転時には平面的であった側壁板9の縦方向の両端部を、冷房運転時に通風路10内に突出させている。
図10及び図11に示したように、冷房運転時には、通風路10の幅方向の両端部の通風路断面積が暖房運転時に比べて減少し、通風路10の幅方向の両端部の動圧が増大される。
以上、実施の形態1及び第1の実施態様〜第5の実施態様では、通風路断面変更機構15が、冷房運転や暖房運転などの運転条件に適した通風路10の体積となるように通風路10を構成する壁面を変位させている。即ち、通風路10を構成するスクロール部7Aの案内壁7cの壁面、及びスタビライザ吹出壁面8aの軸方向両側又は上記軸方向中央部を該通風路側に突出させて、又は側壁面9aを通風路10側に突出させて冷房運転時に、通風路断面積を暖房運転時に比べて縮小させている。
これより動圧が通風路10の幅方向の両端部で増大されるので、冷房運転時のサージング現象を抑制することができる。従って、冷房運転時の露の滴下が防止できる。また、暖房運転時には、冷房運転時の壁面の変位が解消されているので、吹き出し側の気流の動圧損失を大幅に抑制することができる。従って、暖房運転時のエネルギーの消費効率を向上させることができる。
なお、上記説明では、通風路断面積変更機構15が、冷房運転時に、通風路断面積を暖房運転時に比べて縮小させるものとしたが、言い換えれば、通風路断面変更機構15が、冷房運転時に、通風路体積(ディフューザ6で囲まれた通風路10の体積)を、暖房運転時に比べて縮小させていることと同等である。
そして、この実施の形態1及び第1の実施態様〜第5の実施態様では、案内壁7cの壁面、スタビライザ吹出壁面8a、及び側壁面9aのいずれかの壁面を変位させるものとして説明したが、案内壁7cの壁面、スタビライザ吹出壁面8a、及び側壁面9aの中から複数組み合わせて、選択したそれぞれの壁面を、羽根車5より下流側の通風路体積が暖房運転時より冷房運転時の方が小さくなるように変位させてもよい。これにより、案内壁7c、スタビライザ吹出壁面8a、及び側壁面9aを単体で変位させた通風路断面変更機構15より小さな変位量しかない他の通風路断面変更機構を用いてそれぞれの壁面を変位させても、単体で変位させたものとトータルの通風路体積の変動が同等であれば、案内壁7c、スタビライザ吹出壁面8a、及び側壁面9aのいずれかを単体で変位させたものと同じ効果が得られる。
また、案内壁7cの壁面、スタビライザ吹出壁面8a、及び側壁面9aは、部分的に冷房運転時の通風路体積が暖房運転時の通風路体積より小さくなるように突出量が切り替えられるものでもよい。即ち、案内壁7cやスクロール壁面8、及び側壁板9の一部が暖房運転時に比べて冷房運転時に通風路10側に突出されていればよい。これにより、冷房運転時における羽根車5より下流側の通風路体積が、暖房運転時のものより小さくなるので、冷房運転時には、暖房運転時より通風路10の気流の動圧が増大されてサージング現象を抑制される。また、暖房運転時には、冷房運転時の壁面の変位を解消させれば、吹き出し側の気流の動圧損失を抑制することができ、暖房運転時のエネルギーの消費効率を向上させることができる。
但し、一般的な上記実施の形態1及び第1の実施態様〜第5の実施態様のように構成すれば、冷房運転時の動圧損失も極力抑えつつ効果的にサージング現象を抑制できる。
また、上記案内壁7c、スタビライザ8及び側壁板9には、冷房運転時における空気調和機1Aの内部温度のときより、暖房運転時における空気調和機1Aの内部温度のときに膨張する材料を用い、冷房運転時に、暖房運転時に比べて、案内壁7cの壁面、及びスタビライザ吹出壁面8aのいずれかの幅方向両側又は軸方向中央部を通風路10側に突出させたり、側壁面9aを通風路10側に突出させたりしてもよい。この場合、案内壁7c、スタビライザ8及び側壁板9自体が、上述の通風路断面変更機構15の役割を兼ねる。
また、スクロール部7Aの案内壁7cの下端部には、冷房運転時における冷気と暖気の混合による結露の滴下をより万全を期して防止するため吸水部材などを一体または別部品として配設してもよい。
実施の形態2.
図12はこの発明の実施の形態2に係る空気調和機の側断面図、図13はこの発明の実施の形態2に係る空気調和機の吹出口面積変更機構の斜視図、図14はこの発明の実施の形態2に係る空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図である。なお、図12〜図14において、上記実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図12において、空気調和機1Bは、スクロール部7B、及び吹出口面積変更機構21を有している。スクロール部7Bは、背面壁7a、底壁7b、及び案内壁7dで構成されている。案内壁7dは上述の案内壁7cと同じ形状であるが、可撓性部材は用いられてない。また、吹出口面積変更機構21は、図13に示されるように、モータ17、駆動板回動軸17a、変位制御部19、及び外形形状が三角形で板状の駆動板22を有している。
そして、駆動板回動軸17aは、案内壁7dの下端で、案内壁7dの幅方向に沿って配設されて、その軸周りに回動可能になっている。
駆動板回動軸17aはモータ17の回転トルクが伝達されるようになっており、モータ17の軸周りの回動に応じて回動される。
駆動板22は、その一辺が駆動板回動軸17aに合わせて取り付けられ、駆動板回動軸17aの軸周りの回動に連動して回動可能になっている。
そして、空気調和機1Bの冷房運転時には、変位制御部19のCPUは、通風路10の最下端となる吹出口11の下部から駆動板22が吹出口11側の一部を塞口するようにモータ17の回転駆動を制御している。また、暖房運転時には、変位制御部19は駆動板22による吹出口11の一部の塞口を解消するようにモータ17の回転駆動を制御している。
次いで、暖房運転時と冷房運転時の吹出口11における通風可能な領域の面積(気流通風面積)変化について図14を参照しつつ説明する。図14中、破線が冷房運転時に吹出口11を塞口する駆動板22を示している。また、暖房運転時には、実線で図示した駆動板22は吹出口11の塞口を解消するように回動されている。
また、冷房運転時においては、気流通風面積の大きさは、吹出口11の面積から、破線で示された駆動板22の面積を差分したものになり、吹出口11の面積よりも小さくなっている。このとき、駆動板22は、吹出口11の幅方向の中心で最も吹出口11内に突出されている。即ち、冷房運転時には、吹出口11の幅方向中央部の面積は、暖房運転時に対して縮小されている。これにより、吹出口11の幅方向の中心部で動圧が増大し、この動圧は、流速の早い案内壁7cの中央側から流速の遅い両端部側に気流を向かわせる方向に作用する。従って、吹出口11の幅方向の両端での動圧が増大される。
暖房運転時においては、吹出口11内に突出されていた駆動板22は、気流の流れを阻害しない吹出口11の外部に移動され、吹出口11の下端部は幅方向に渡って平坦となり、吹出口11の面積が気流通風面積となっている。従って、吹出口11の幅方向の中央部では、冷房運転時に比べて動圧が減少するので、吹出口11の幅方向の中央部から両端部に気流を向かわせる力も減少する。つまり、暖房運転時では冷房運転時に比べて、吹出口11の幅方向の両端部で動圧が減少する。
この実施の形態2によれば、吹出口面積変更機構21が、冷房運転や暖房運転などの運転条件に適した吹出口11の気流通風面積となるように駆動板22を回動させている。即ち、冷房運転時に、吹出口11の幅方向中央部の面積が暖房運転時に対して縮小されるように、吹出口11の一部を駆動板22により塞口し、暖房運転時に、駆動板22による吹出口11の一部の塞口を解除して、吹出口11の中央部の動圧が下がるように制御している。これにより、冷房運転時における吹出口11の幅方向の両端の動圧が、暖房運転時に比べて増大され、暖房運転時には吹出口11の幅方向両端の動圧が減少されている。
従って、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、冷房運転時と暖房運転時とで、吹出口11の一部を塞口とその塞口の解除の切り替えを行うだけなので、案内壁7d、スタビライザ吹出壁面8a、及び側壁面9aのいずれかを変位させて通風路10側に突出させたり、突出をなくしたりしていた上述の通風路断面変更機構15の制御に比べ、吹出口面積変更機構21の制御が簡素化できる。
なお、この実施の形態2では、駆動板22の形状は三角形に形成し、冷房運転時に吹出口11の幅方向の中心部で動圧が増大させるように吹出口11の一部を塞口するものとして説明したが、吹出口11の幅方向の中心部の動圧を増大させて、吹出口11の幅方向両端の動圧を増大させるものに限定されるものではない。駆動板22を、吹出口11の幅方向の中心部から両端側に向かうにつれて、吹出口11内への突出量が大きくなるように形成し、冷房運転時に駆動板22で吹出口11の一部を塞口したときに、吹出口11の幅方向の両端で気流通風面積を縮小させて、吹出口11の両端側の動圧が増大するようにしてもよい。
また、駆動板22は空気調和機1Bの吹出口11に標準的に設けられている上下左右方向への風向制御板(図示せず)を駆動させる駆動機構(図示せず)を用いて吹出口11を塞口するように駆動板22を回動させてもよい。
この発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷房運転時における側断面図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷房運転時におけるスクロール部の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機の暖房運転時におけるスクロール部の斜視図である。 図1のIV−IV矢視要部断面図である。 図4において空気調和機が冷房運転から暖房運転に切り替わったときの断面図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図である。 この発明の第1の実施態様を示す空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図である。 この発明の第2の実施態様を示す空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図である。 この発明の第3の実施態様を示す空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図である。 この発明の第4の実施態様を示す空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図である。 この発明の第5の実施態様を示す空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図である。 この発明の実施の形態2に係る空気調和機の側断面図である。 この発明の実施の形態2に係る空気調和機の吹出口面積変更機構の斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る空気調和機における吹き出し気流の通風路断面図である。
符号の説明
1A,1B 空気調和機、2a 吸込口、4 クロスフローファン、5 羽根車、7A,7B スクロール部、8 スタビライザ、9 側壁板、10 通風路、11 吹出口、15 通風路断面変更機構、21 吹出口面積変更機構。

Claims (1)

  1. 羽根車、該羽根車の背面に空気を案内するスクロール部、及び該羽根車の下流側に該スクロール部に相対して配置され、吸込口と吹出口とを仕切るスタビライザを有するクロスフローファンを備え、上記スクロール部と、上記スタビライザと、上記羽根車の軸方向両側に配置された側壁板とから通風路を構成してなる空気調和機において、
    上記スクロール部は、可撓性を有し、
    上記スクロール部の壁面を押圧する力を可変できるように移動可能に設けられた押圧具を有し、上記押圧具の移動に応じて上記スクロール部の壁面を上記通風路側または上記通風路とは反対側に変位させて通風路体積を変更する通風路断面変更機構を備え、
    上記通風路断面変更機構は、上記スクロール部の壁面の上記軸方向両側または上記軸方向中央部を、冷房運転時に、暖房運転時に比べて上記通風路側に突出させるように上記押圧具が移動して、上記羽根車の上記吹出口側の通風路断面における上記軸方向両側又は上記軸方向中央部の面積を、冷房運転時に暖房運転時より縮小させるように構成されていることを特徴とする空気調和機。
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