JP4803807B2 - サングラス用偏光レンズの成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、開口部でつぼまった凹型の成形型と分割式の押し型とを用いて、サングラス用偏光レンズを成形する方法に関する。
偏光サングラスは、偏光機能により、光の入射方向を整え、光量を制限することから、日常の用途のほか、魚釣りや、自動車の運転、航空機の操縦などの用途に多く利用されている。最近のサングラス用偏光レンズは、引用文献1などに見られるように、目への光のレンズ外入射を防止するために、目に接近し、人の顔面に沿う球面形状となっている。単一の球面レンズの製作は容易であるが、単一の球面レンズは、着用時に、着用者の目尻側で光のレンズ外入射を有効に防止できない。その対策として目尻側でもレンズにカーブをつけようとすると、特許文献3が指摘するように、成形型の開口部がつぼまるため、押し型の出し入れが難しくなる。
特開2000−171761 特開2006−47586 特開2004−226789
したがって、発明の課題は、レンズの目尻側で光のレンズ外入射を有効に防止できるサングラス用偏光レンズを開口部でつぼまった凹型の成形型を用いて成形できるようにすることである。
上記の課題のもとに、本発明は、開口部でつぼまった凹型の成形型に対して、その成形型の開口部から内部に挿入可能な分割式の中心部押し型・側部押し型を利用して、それらの間でサングラス用偏光体を成形できるようにしている。
すなわち第1のサングラス用偏光レンズは、水平方向を偏光軸(3)とする偏光膜(4)の対物面および接眼面にそれぞれ対物用ポリカーボネート(5)および接眼用ポリカーボネート(6)を貼り合わせて、サングラス用偏光体(2)を構成し、このサングラス用偏光体(2)を標準的な人頭部から割り出される球半径(R0)の球面(7)として成形するとともに、サングラス用偏光体(2)の目尻側の第1曲げ位置(P1)から終端までを第1回転面(11)により構成し、第1曲げ位置(P1)での平面上の球半径(R0)の半径線を通る垂直な回転軸(8)と、球半径(R0)よりも小さい第1回転体半径(R1)とを回転条件として、第1曲げ位置(P1)での球面(7)の垂直断面を回転させることにより得られる回転面の一部によって、上記第1回転面(11)を形成している(請求項1の前段)。
そして、第1のサングラス用偏光レンズ(1)の成形方法は、開口部でつぼまった凹型の成形型(16)と、この成形型(16)の開口部から成形型(16)の内部に挿入可能な中心部押し型(20)と成形型(16)の開口部から成形型(16)の内部に挿入可能で側方へ移動可能な2つの側部押し型(21)とからなる分割式の押し型を用い、成形型(16)の内部に対応させて平板状のサングラス用偏光体(2)を置き、サングラス用偏光体(2)を加熱しながら、左右の第1曲げ位置(P1)の区間の球面(7)に内接する中心部押し型(20)を成形型(16)の内部に移動させて、中心部押し型(20)をサングラス用偏光体(2)の接眼側面に当て、サングラス用偏光体(2)を成形型(16)の内面と中心部押し型(20)との間で挟んで、サングラス用偏光体(2)に球面(7)を形成してから、第1曲げ位置(P1)から終端までの左右の第1回転面(11)の区間に内接する2つの側部押し型(21)を成形型(16)の中心寄り位置に置いて成形型(16)の開口部から内部に移動させ、つぎに2つの側部押し型(21)を成形型(16)の左右の第1回転面(11)の接眼側面に押し当てる側方へ移動させることによって、サングラス用偏光体(2)を成形型(16)と2つの側部押し型(21)との間で挟んで、サングラス用偏光体(2)に左右の第1回転面(11)を形成する(請求項1の後段)。
第2のサングラス用偏光レンズは、水平方向を偏光軸(3)とする偏光膜(4)の対物面および接眼面にそれぞれ対物用ポリカーボネート(5)および接眼用ポリカーボネート(6)を貼り合わせて、サングラス用偏光体(2)を構成し、このサングラス用偏光体(2)を標準的な人頭部から割り出される球半径(R0)の球面(7)として成形するとともに、サングラス用偏光体(2)の目尻側の第1曲げ位置(P1)から終端側の第2曲げ位置(P2)までを第1回転面(11)により構成し、第1曲げ位置(P1)での平面上の球半径(R0)の半径線を通る垂直な回転軸(8)と、球半径(R0)よりも小さい第1回転体半径(R1)とを回転条件として、第1曲げ位置(P1)での球面(7)の垂直断面を回転させることにより得られる回転面の一部によって、上記第1回転面(11)を形成し、さらにサングラス用偏光体(2)の目尻側の第2曲げ位置(P2)から終端までを第2回転面(12)により構成し、第2曲げ位置(P2)での平面上の第1回転体半径(R1)の半径線の延長線を通る垂直な回転軸(9)と、第1回転体半径(R1)よりも大きく球半径(R0)よりも小さい第2回転体半径(R2)とを回転条件として、第2曲げ位置(P2)での第1回転面(11)の垂直断面を回転させることにより得られる回転面の一部によって上記第2回転面(12)を形成している(請求項2の前段)。
そして、第2のサングラス用偏光レンズ(1)の成形方法は、開口部でつぼまった凹型の成形型(17)と、この成形型(17)の開口部から成形型(17)の内部に挿入可能な中心部押し型(20)と成形型(17)の開口部から成形型(17)の内部に挿入可能で側方へ移動可能な2つの側部押し型(21)とからなる分割式の押し型を用い、成形型(17)の内部に対応させて平板状のサングラス用偏光体(2)を置き、サングラス用偏光体(2)を加熱しながら、左右の第1曲げ位置(P1)の区間の球面(7)に内接する中心部押し型(20)を成形型(17)の内部に移動させて、中心部押し型(20)をサングラス用偏光体(2)の接眼側面に当て、サングラス用偏光体(2)を成形型(17)の内面と中心部押し型(20)との間で挟んで、サングラス用偏光体(2)に球面(7)を形成してから、第1曲げ位置(P1)から終端までの左右の第1回転面(11)および第2回転面(12)の区間に内接する2つの側部押し型(21)を成形型(17)の中心寄り位置に置いて成形型(17)の開口部から成形型(17)の内部に移動させ、つぎに2つの側部押し型(21)を成形型(17)の左右の第1回転面(11)および第2回転面(12)の接眼側面に押し当てる側方に移動させることによって、サングラス用偏光体(2)を成形型(17)と2つの側部押し型(21)との間で挟んで、サングラス用偏光体(2)に左右の第1回転面(11)および第2回転面(12)を形成して、サングラス用偏光レンズ(1)を成形する(請求項2の後段)。
サングラス用偏光レンズ(1)は、2眼に共通な1枚ものとして構成するか、または1眼ごとに独立なものとして構成される(請求項3、請求項4)。
本発明によるサングラス用偏光レンズの成形方法によると、分割式の押し型すなわち1つの中心部押し型および2つの側部押し型の利用によって、先ず、1つの中心部押し型を中心線にそって下降させ、球面の接眼側面に押し当て、次に2つの側部押し型を中心寄りの位置で下降させてから各第1回転面第2回転面に押し当てる方向に移動させて、各側部押し型を対応の第1回転面第2回転面の接眼側面に押し当てる。このように分割式の押し型が時間差をともなって移動すれば、成形型の開口部分がつぼまっていても、それらの押し型は、つぼまっている開口部からはいって押し型として有効に機能する(請求項1および請求項2)。
サングラス用偏光体の切断によって、2眼用または1眼用として構成できるから、サングラスのフレームの形態に応じて柔軟に対応できる(請求項3および請求項4)。
なお、上記の成形方法の結果として、第1のサングラス用偏光レンズの目尻側の部分が湾曲しながら必要な長さまで延長できるため、レンズの目尻側で光のレンズ外入射が有効に防止でき、しかも視野も広くできる。サングラス用偏光レンズがすべての位置の垂直な切断面でも同一の球面形状となっているため、着用者は、見やすく、疲れることもなくなる。対物側のレンズ面が垂直方向ですべて同じ球面となっているため、サングラス用偏光レンズは、外部から見たときも違和感のないレンズ表面とできる。特に、第1回転面が第1曲げ位置で球面に内接するから、第1回転面と球面とが滑らかに面で連結される。
また、第2のサングラス用偏光レンズによると、第1のサングラス用偏光レンズの上記効果に加え、サングラス用偏光レンズが目尻側で2つ回転面によって内側に強く湾曲できるから、人の顔面によく馴染む形状のフレームに装着可能となる。また、第1回転面が第1曲げ位置で球面に内接するから、第1回転面と球面とが滑らかに面で連結され、しかも第2回転面が第2曲げ位置で第1回転面に内接するから、第1回転面と第2回転面とが滑らかに面で連結される。
図1および図2は、一例として2眼のサングラス用偏光レンズ1を製作するときのサングラス用偏光体2の構成を示している。サングラス用偏光体2は、水平方向を偏光軸3とする偏光膜4の対物面および接眼面にそれぞれ対物用ポリカーボネート5および接眼用ポリカーボネート6を透明な接着剤により貼り合わせ、平板状として構成されている。
サングラス用偏光レンズ1が2眼用のときに、サングラス用偏光体2は、図1のように、水平な偏光軸3の方向に長く、顔面を覆う長さとして構成される。これに対して、サングラス用偏光レンズ1が1眼用のときに、サングラス用偏光体2は、水平な偏光軸3の方向に1つの目の周囲を覆う程度の大きさのものとして構成されか、または1眼用のサングラス用偏光レンズ1を複数採りできる大きさのものとして構成される。便宜上、説明は、2眼用のものについて説明することとする。
次の裁断(打ち抜き)加工の工程で、平板状のサングラス用偏光体2は、装着すべきフレームの形態に応じて、図1のように、所定の輪郭形状として切断される。この後、裁断後のサングラス用偏光体2は、球面成形の工程で、球面に曲げ加工される。
図3は、初期の球面成形の工程において用いる下型13の一例を示している。裁断後のサングラス用偏光体2は、標準的な人頭部から割り出される球半径R0の球面7として成形される。球半径R0は、簡単のために対物面から球の中心10までであり、例えば88.3〔mm〕とする。このため、下型13の凹球面は、球半径R0となっている。なお、接眼面から球の中心10までの球半径は球半径R0からサングラス用偏光体2の厚みを引いた寸法となる。
球面7の成形は、図3のように、下型13の凹球面に裁断後のサングラス用偏光体2をあてがい、サングラス用偏光体2を加熱しながら、下型13の複数の吸引孔14から真空吸引することによって、サングラス用偏光体2を熱変形させつつ下型13の凹球面に吸い当てることによって行うが、必要に応じて、下型13の凹球面と、この凹球面にはまる凸球面の上型15との間にサングラス用偏光体2を挟み込んで強制的に変形させながら行う。下型13の凹球面と、上型15の凸球面との挟み込み方式の成形によると、成形に必要な時間は、吸引方式のみによる成形に必要な時間よりも短縮化できる。
なお、下型13の凹球面は、完全な球面であり、その球半径は、前記の通り球半径R0である。また、上型15の凸球面も完全な球面あり、その球半径は、球半径R0からサングラス用偏光体2の厚み寸法を引いたものとなる。
この後の最後の成形工程では、本発明の成形方法により、球面成形状態のサングラス用偏光体2のの目尻側端部の曲げ加工が行われる。すなわち、球面成形状態のサングラス用偏光体2は、その目尻側端部の曲げ加工によって、図4のように、サングラス用偏光体2の目尻側の第1曲げ位置P1から終端までを第1回転面11により構成されるか、または図7のように、サングラス用偏光体2の目尻側の第1曲げ位置P1から終端側の第2曲げ位置P2までを第1回転面11により構成し、さらにサングラス用偏光体2の目尻側の第2曲げ位置P2から終端までを第2回転面12により構成される。
まず、図4は、サングラス用偏光体2の目尻側の第1曲げ位置P1からサングラス用偏光体2の終端までの区間を第1回転面11により構成するときの成形状態を示している。第1回転面11は、第1曲げ位置P1での平面上の球半径R0の半径線を通る垂直な回転軸8と、球半径R0よりも小さい第1回転体半径R1とを回転条件として、第1曲げ位置P1での球面7の垂直断面を回転させることにより得られる回転面の一部によって形成される。言い換えると、第1回転面11は、第1曲げ位置P1での球面7の垂直断面を第1回転体半径R1で回転させたときに形成されるビヤ樽状の回転体を第1曲げ位置P1に内接させ、そのビヤ樽状の回転体の外周面の一部で形成したものとなっている。ここで第1曲げ位置P1は、定まった位置でなく、フレームの形状に応じ任意に設定できる。なお、第1回転体半径R1は、ビヤ樽状の回転体の回転軸8から球面7までの距離であるから、中央位置で大きく、中央位置より上または下の位置へ変位するほど小さくなっている。中央位置での第1回転体半径R1は、例えば53〔mm〕である。
そして、本発明に係るサンングラス用偏光レンズの成形方法は、開口部でつぼまった凹型の成形型16と、この成形型16の開口部から成形型16の内部に挿入可能な中心部押し型20と成形型16の開口部から成形型16の内部に挿入可能で側方へ移動可能な2つの側部押し型21とからなる分割式の押し型を用いる。第1回転面11は、成形型16の内部にサングラス用偏光体2を置き、サングラス用偏光体2を加熱すると共に、複数の吸引孔18から真空吸引を行いながら、分割式の押し型を用いて成形する。すなわち第1の成形方法は、曲げ加工時に、分割式の押し型として、左右の第1曲げ位置P1の区間に内接する1つの中心部押し型20と、第1曲げ位置P1からから終端までの各第1回転面11の区間に内接する2つの側部押し型21とを用いて、サングラス用偏光体2を成形型16の内面に押し付け、サングラス用偏光体2を所定の形状に成形する。
分割式の1つの中心部押し型20および2つの側部押し型21の利用に際しては、先ず、1つの中心部押し型20を中心線にそって矢印aの方向に下降させ、球面7の接眼側面に押し当て、次に2つの側部押し型21を中心寄りの位置に置いて成形型16の開口部よりも小さい状態で成形型16の内面に下降させてから、各側部押し型21を対応の第1回転面11に押し当てる方向、すなわち矢印bの方向に沿って移動させて、各側部押し型21を対応の第1回転面11の接眼側面に押し当てる。このように分割式の3つの中心部押し型20および側部押し型21が時間差をともなって移動すれば、成形型16の開口部分がつぼまっていて、成形空間より小さくても、それらの中心部押し型20および側部押し型21は、成形型16のつぼまっている開口部からはいって有効に機能する。
図5および図6に示すように、上記の成形工程を経て、製品としての第1のサングラス用偏光レンズ1が得られる。第1のサングラス用偏光レンズ1の垂直断面は、どの位置でも球面7の球面と一致している。そして、第1のサングラス用偏光レンズ1の水平断面は、中央部分での1つの球面7の球面により構成され、左右の端部での2つの第1回転面11の球面により構成されていることになる。
次に、図7は、サングラス用偏光体2の目尻側の第1曲げ位置P1から終端側の第2曲げ位置P2までの区間を第1回転面11により構成し、第2曲げ位置P2から終端までの区間を第2回転面12により構成するときの成形状態を示している。第1回転面11は、第1曲げ位置P1での平面上の球半径R0の半径線を通る垂直な回転軸8と、球半径R0よりも小さい第1回転体半径R1とを回転条件とし、第1曲げ位置P1での球面7の垂直断面を回転させることにより得られる回転面の一部によって形成されている。また、第2回転面12は、第2曲げ位置P2での平面上の第1回転体半径R1の半径線の延長線を通る垂直な回転軸9と、第1回転体半径R1よりも大きく球半径R0よりも小さい第2回転体半径R2とを回転条件として、第2曲げ位置P2での第1回転面11の垂直断面を回転させることにより得られる回転面の一部によって形成されている。
第1回転面11は、第1曲げ位置P1での球面7の垂直断面を第1回転体半径R1で回転させたときに形成されるビヤ樽状の回転体を第1曲げ位置P1に内接させ、そのビヤ樽状の回転体の外周面の一部で形成したものとなっている。同様に、第2回転面12は、第2曲げ位置P2での第1回転面11の垂直断面を第2回転体半径R2で回転させたときに形成されるビヤ樽状の回転体を第2曲げ位置P2に内接させ、そのビヤ樽状の回転体の外周面の一部で形成したものとなっている。
ここでの第1回転面11は、第2回転面12を球の中心10の方向に強く湾曲させるときに、球面7と第2回転面12とを滑らかに連結するための一種の緩和曲面といえる。そして第1曲げ位置P1や第2曲げ位置P2は、定まった位置でなく、フレームの形状に応じ任意に設定できる。なお、第1回転体半径R1や第2回転体半径R2は、ビヤ樽状の回転体の垂直な回転軸8、9から球面7までの距離であるから、回転軸8、9の中間位置で大きく、中間位置より上または下の位置へ変位するほど小さくなっている。球半径R0は、前記と同様に、88.3〔mm〕であり、第1回転体半径R1や第2回転体半径R2は、中間位置で一例として25.0〔mm〕、53.0〔mm〕である。
そして、本発明に係るサンングラス用偏光レンズの成形方法は、開口部でつぼまった凹型の成形型17と、この成形型17の開口部から成形型17の内部に挿入可能な中心部押し型20と成形型17の開口部から成形型17の内部に挿入可能で側方へ移動可能な2つの側部押し型21とからなる分割式の押し型を用いる。第1回転面11および第2回転面12は、成形型17の内部にサングラス用偏光体2を置き、サングラス用偏光体2を加熱しながら、吸引孔19から真空吸引を行って形成する。このときの成形は、図4の成形型16と同様に、成形時に、中心部押し型20および2つの側部押し型21を成形型17の開口部よりも小さい状態として成形型17の内部に入れて用いる。もちろん、中心部押し型20は、球面7の接眼面に対応し、側部押し型21は、第1回転面11および第1回転面12に対応する。
このように最終製品としての第2のサングラス用偏光レンズ1が得られるが、その垂直断面は、どの位置でも球面7の垂直断面となっている。サングラス用偏光レンズ1の水平断面は、球面7、第1回転面11および第2回転面12から構成されていることになる。そして2眼用のサングラス用偏光レンズ1は、最終的にフレームに装着されてサングラスとなる。
偏光膜4、対物用ポリカーボネート5および接眼用ポリカーボネート6は、それぞれ予め球面7に沿って曲げ加工して、それらを貼り合わせることもできる。その場合に貼り合わせ後の球面成形の工程(図3の工程)は、省略できることになる。
なお、1眼用のサングラス用偏光レンズ1の成形は、図4や図7のものを中心位置で分割し、それを上向きとしたものとして構成する。図8の1眼用成形型22は、図7の成形型17を中心位置で分割して、左目側の成形用として上向きに置いたものである。右目側の1眼用成形22は、図示しないが、図8の1眼用成形型22に対して線対称のものとなる。この1眼用のサングラス用偏光レンズ1の成形では、接眼面が開放しているため、分割式の押し型は不要である。
本発明のサングラス用偏光レンズ1は、視野範囲に凸レンズまたは凹レンズを貼り合わせるか、貼り合わせないまま重ねて組み合わせることによって、度付き偏光レンズとして組み立てることもできる。
サングラス用偏光体2の正面図である。 図1でのサングラス用偏光体2のA−A矢印方向の断面図である。 サングラス用偏光体2を球面加工するときの断面図である。 球面加工後の2眼用のサングラス用偏光体2の端部を曲げ加工するときの成形型16の断面図である。 2眼用のサングラス用偏光レンズ1の正面である。 図5でのサングラス用偏光レンズ1のB−B矢印方向の断面図である。 球面加工後の2眼用のサングラス用偏光体2の端部を曲げ加工するときの成形型17の断面図である。 球面加工後の1眼用のサングラス用偏光体2の端部を曲げ加工するときの断面図である。
1 サングラス用偏光レンズ
2 サングラス用偏光体
3 偏光軸
4 偏光膜
5 対物用ポリカーボネート
6 接眼用ポリカーボネート
7 球面
8、9回転軸
10 球の中心
11 第1回転面
12 第2回転面
13 下型
14 吸引孔
15 上型
16、17 成形型
18、19 吸引孔
20 中央部押し型
21 側部押し型
22 1眼用成形型
R0 球半径
R1 第1回転体半径
R2 第2回転体半径
P1 第1曲げ位置
P2 第2曲げ位置

Claims (4)

  1. 水平方向を偏光軸(3)とする偏光膜(4)の対物面および接眼面にそれぞれ対物用ポリカーボネート(5)および接眼用ポリカーボネート(6)を貼り合わせて、サングラス用偏光体(2)を構成し、このサングラス用偏光体(2)を標準的な人頭部から割り出される球半径(R0)の球面(7)として成形するとともに、サングラス用偏光体(2)の目尻側の第1曲げ位置(P1)から終端までを第1回転面(11)により構成し、第1曲げ位置(P1)での平面上の球半径(R0)の半径線を通る垂直な回転軸(8)と、球半径(R0)よりも小さい第1回転体半径(R1)とを回転条件として、第1曲げ位置(P1)での球面(7)の垂直断面を回転させることにより得られる回転面の一部によって、上記第1回転面(11)を形成してなるサングラス用偏光レンズ(1)の成形方法において、
    開口部でつぼまった凹型の成形型(16)と、この成形型(16)の開口部から成形型(16)の内部に挿入可能な中心部押し型(20)と成形型(16)の開口部から成形型(16)の内部に挿入可能で側方へ移動可能な2つの側部押し型(21)とからなる分割式の押し型を用い、
    成形型(16)の内部に対応させて平板状のサングラス用偏光体(2)を置き、サングラス用偏光体(2)を加熱しながら、左右の第1曲げ位置(P1)の区間の球面(7)に内接する中心部押し型(20)を成形型(16)の内部に移動させて、中心部押し型(20)をサングラス用偏光体(2)の接眼側面に当て、サングラス用偏光体(2)を成形型(16)の内面と中心部押し型(20)との間で挟んで、サングラス用偏光体(2)に球面(7)を形成してから、
    第1曲げ位置(P1)から終端までの左右の第1回転面(11)の区間に内接する2つの側部押し型(21)を成形型(16)の中心寄り位置に置いて成形型(16)の開口部から内部に移動させ、つぎに2つの側部押し型(21)を成形型(16)の左右の第1回転面(11)の接眼側面に押し当てる側方へ移動させることによって、サングラス用偏光体(2)を成形型(16)と2つの側部押し型(21)との間で挟んで、サングラス用偏光体(2)に左右の第1回転面(11)を形成する、ことを特徴とするサングラス用偏光レンズの成形方法。
  2. 水平方向を偏光軸(3)とする偏光膜(4)の対物面および接眼面にそれぞれ対物用ポリカーボネート(5)および接眼用ポリカーボネート(6)を貼り合わせて、サングラス用偏光体(2)を構成し、このサングラス用偏光体(2)を標準的な人頭部から割り出される球半径(R0)の球面(7)として成形するとともに、サングラス用偏光体(2)の目尻側の第1曲げ位置(P1)から終端側の第2曲げ位置(P2)までを第1回転面(11)により構成し、第1曲げ位置(P1)での平面上の球半径(R0)の半径線を通る垂直な回転軸(8)と、球半径(R0)よりも小さい第1回転体半径(R1)とを回転条件とし、第1曲げ位置(P1)での球面(7)の垂直断面を回転させることにより得られる回転面の一部によって、上記第1回転面(11)を形成し、さらに、サングラス用偏光体(2)の目尻側の第2曲げ位置(P2)から終端までを第2回転面(12)により構成し、第2曲げ位置(P2)での平面上の第1回転体半径(R1)の半径線の延長線を通る垂直な回転軸(9)と、第1回転体半径(R1)よりも大きく球半径(R0)よりも小さい第2回転体半径(R2)とを回転条件として、第2曲げ位置(P2)での第1回転面(11)の垂直断面を回転させることにより得られる回転面の一部によって、上記第2回転面(12)を形成してなるサングラス用偏光レンズ(1)の成形方法において、
    開口部でつぼまった凹型の成形型(17)と、この成形型(17)の開口部から成形型(17)の内部に挿入可能な中心部押し型(20)と成形型(17)の開口部から成形型(17)の内部に挿入可能で側方へ移動可能な2つの側部押し型(21)とからなる分割式の押し型を用い、
    成形型(17)の内部に対応させて平板状のサングラス用偏光体(2)を置き、サングラス用偏光体(2)を加熱しながら、左右の第1曲げ位置(P1)の区間の球面(7)に内接する中心部押し型(20)を成形型(17)の内部に移動させて、中心部押し型(20)をサングラス用偏光体(2)の接眼側面に当て、サングラス用偏光体(2)を成形型(17)の内面と中心部押し型(20)との間で挟んで、サングラス用偏光体(2)に球面(7)を形成してから、
    第1曲げ位置(P1)から終端までの左右の第1回転面(11)および第2回転面(12)の区間に内接する2つの側部押し型(21)を成形型(17)の中心寄り位置に置いて成形型(17)の開口部から成形型(17)の内部に移動させ、つぎに2つの側部押し型(21)を成形型(17)の左右の第1回転面(11)および第2回転面(12)の接眼側面に押し当てる側方に移動させることによって、サングラス用偏光体(2)を成形型(17)と2つの側部押し型(21)との間で挟んで、サングラス用偏光体(2)に左右の第1回転面(11)および第2回転面(12)を形成して、サングラス用偏光レンズ(1)を成形する、ことを特徴とするサングラス用偏光レンズの成形方法。
  3. サングラス用偏光体(2)を2眼に共通な1枚ものとして構成することを特徴とする請求項1または請求項2記載のサングラス用偏光レンズの成形方法。
  4. サングラス用偏光体(2)を1眼ごとに独立なものとして構成することを特徴とする請求項1または請求項2記載のサングラス用偏光レンズの成形方法。
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