JP4801743B2 - 送信局及び中継局並びに中継方法 - Google Patents

送信局及び中継局並びに中継方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4801743B2
JP4801743B2 JP2008550925A JP2008550925A JP4801743B2 JP 4801743 B2 JP4801743 B2 JP 4801743B2 JP 2008550925 A JP2008550925 A JP 2008550925A JP 2008550925 A JP2008550925 A JP 2008550925A JP 4801743 B2 JP4801743 B2 JP 4801743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
divided
unit
station
pdu
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008550925A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008078365A1 (ja
Inventor
將人 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2008078365A1 publication Critical patent/JPWO2008078365A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4801743B2 publication Critical patent/JP4801743B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/46Interconnection of networks
    • H04L12/4633Interconnection of networks using encapsulation techniques, e.g. tunneling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Description

本発明は、送信局及び中継局並びに中継方法に関し、例えば、送信局が分割して送信した分割パケットを受信して受信局へ中継する中継局において前記分割パケットを更に分割して送信(中継)する場合に用いて好適な技術に関する。
W-CDMAや、CDMA2000等のシステムを代表として、現在、無線通信路を介して通信を行なう無線通信システムが世界的に普及している。このような無線通信システムにおいては、サービスエリアに対して複数の無線基地局が設置され、無線端末はいずれかの無線基地局を介して他の通信装置(通信端末)との通信を行なう。その際、隣接する無線基地局が無線通信可能なサービスエリアに重複部分を設け、無線環境の劣化にともない、隣接する無線基地局へのハンドオーバを可能としている。
また、無線方式としては、例えば、符号分割多重、時分割多重、周波数分割多重、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等の技術が採用され、1つの無線基地局に対して複数の無線端末が同時期に接続可能なことが一般的である。
しかし、無線基地局が無線通信可能なサービスエリア内であっても、エリアの境界に近い場所では、無線環境が良好でないために高速通信が困難であることが多い。また、エリアの内側であったとしても、ビル影等により無線信号の伝播を妨げる要因があり、無線基地局との良好な無線接続が困難なエリア(いわゆる不感地帯)が生じてしまうことがある。
そこで、無線基地局のサービスエリア内に中継局を配置し、無線端末と無線基地局とが中継局を介して無線通信できるようにする案が提案されている。特に、IEEE802.16jのタスクグループにおいて、そのような中継局(RS:Relay Station)の導入について、目下検討されている最中である。
上述した、IEEE802.16に関する事項は、例えば下記の非特許文献1,2に開示されている。
IEEE Std 802.16-2004 IEEE Std 802.16e-2005
上述した背景技術によれば、無線端末は、無線基地局と直接又は中継局を介して無線通信を行なえることとなるが、どのように中継局を無線端末に利用させるかを検討する必要がある。中継局を経由した通信において、無線基地局(BS)と中継局(RS)との間と、中継局(RS)と無線端末(MS)との間で、無線リソースや変調方式等が同一である保証は無いからである。
図12に、一例を示す。この図12では、1,500バイトのIP(Internet Protocol)パケット(以下、単に「パケット」ともいう)をBS→RS→MSとダウンリンクへ順次転送する例を示している。ここで、RSは、BSと比較的良好に通信できるように設置されることが多いため、多値変調等用いて高速な通信ができる場合が多い。
例えば、BSからRSへのダウンリンクの通信が、64QAMで誤り訂正符号の符号化レートが1/2の場合は、1シンボルあたり3ビット(3ビット/シンボル)の効率で通信できるため、1,500バイトのIPパケットは4,000シンボルで通信できる。
これに対して、RSからMSへのダウンリンク(DL)の通信では、見通し外通信の場合が多く、BSとRSとの間のように多値変調を使える場合が少なくなる。図12では、QPSKで符号化レートが1/2の場合を例として示しているが、この場合、1ビット/シンボルの効率でRSからMSへのDL通信が行なわれることになる。
このとき、BSからRSへの無線リソース(4,000シンボル)と同量の無線リソースがRSからMSへのDL通信に割り当てられているとすると、RSは、500バイトしかMSに送信することができない。そのため、RSは、1,500バイトのIPパケットを分割(フラグメンテーション)し、500バイト分だけMSに送信し、残りの1,000バイトは次の送信機会に送信することとする。
前記非特許文献1では、パケットを分割する「フラグメント機能」が定義されている。同文献1によれば、IPパケット等のMAC-SDU(Service Data Unit)を複数に分割したとき、それぞれにフラグメントサブヘッダ(Fragment Subheader)を付与する。
フラグメントサブヘッダは、MAC-SDUが複数のMAC-PDUに分割されて送信される場合に、SDU単位のシーケンス番号及び当該SDU(分割したパケットの一部であるフラグメント)が分割前のパケットのどの部分(位置)に属していたかを示すコントロールビット(FC:Fragmentation Control)を付与するために用いられる。なお、IPパケット等をMAC-SDU、MAC-SDUにGMH(Generic MAC Header)やフラグメントサブヘッダを付与したものをMAC-PDU(Protocol Data Unit)と呼ぶ。
図13に、フラグメンテーションの一例を示す。この図13では、(1)に示すように、あるMAC-ADU#1が、MAC-SDU#1-1及びMAC-SDU#1-2に2分割されて、それぞれにGMH及び斜線部で示すフラグメントサブヘッダが付与されて、2つのMAC-PDUが構成される様子を示している。(2)に示すMAC-SDU#2については、分割されずにそのままGMH及びサブヘッダが付与されて1つのMAC-PDUが構成される様子を示している。なお、図13では図示していないが、MAC-PDUに、CRC(Cyclic Redundancy Check)を付与して誤り検出に用いることもできる。
ここで、フラグメンテーションサブヘッダのフォーマットには、例えば、ARQ(Automatic Repeat Request)不適の場合、拡張性に応じて、次の2つのパターンが用意されている。
(a)ARQ不適・拡張型コネクション(ARQ-Disabled and Extend-Type connection)
(b)ARQ不適・非拡張型コネクション(ARQ-Disabled and non-Extended-Type connection)
図14(a)及び図14(b)に、これら2パターンのフラグメンテーションサブヘッダフォーマットをそれぞれ示す。即ち、前者のフォーマットでは、図14(a)に示すように、FCフィールド(2ビット)と、分割されたMAC-SDU毎に番号情報(シーケンス番号)が設定されるFSN(Fragment Sequence Number)フィールド(11ビット)と、予備(reserved)フィールド(3ビット)とが用意され、後者のフォーマットでは、図14(b)に示すように、FCフィールド(2ビット)と、FSNフィールド(3ビット)と、予備フィールド(3ビット)とが用意される。
次表1に、各フィールドの説明を示す。
Figure 0004801743
ここで、FCは、前記フラグメントの位置を表すコントロールビットを示し、この表1に示すように、FC=00で非分割のMAC-SDUであることが表され、FC=01で分割されたMAC-SDUの最後尾のフラグメントであることが表され、FC=10で分割されたMAC-SDUの最初のフラグメントであることが表され、FC=11で分割されたMAC-SDUの中間のフラグメントであることが表される。また、FSNは、分割されたMAC-SDU毎に1ずつインクリメントされるシーケンス番号である。
従って、BSで分割されたMAC-SDUをRSで更に分割すると、FSNの衝突(コンフリクション)が生じてしまい、受信側で正しくMAC-SDUを再構成できないことになる。図15に、FSNの衝突の例を示す。即ち、BSにて、あるMAC-SDUが2分割され、それぞれにFSN=1,2が付与された場合、RSにて、例えば、FSN=1の分割MAC-SDUがさらに2分割されると、それぞれにFSN=1,2が付与されることがあり、この場合、RSでは更なる分割が不要なMAC-SDUにBSで付与されたFSN=2との衝突(コンフリクション)が発生することになる。
本発明は、このような課題に鑑みて創案されたもので、その目的の一つは、中継局での受信パケット(分割パケット)の更なる分割に伴うFSNの衝突発生を防止することにある。
また、本発明の目的の一つは、中継局での受信パケット(分割パケット)の更なる分割に伴うFCの不整合を防止することにある。
さらに、本発明の目的の一つは、中継局での分割の基準となるブロックサイズに予め分割したパケットを結合(「パッキング」と呼ばれる)した上でRSへ送信することで、中継局でのパケット分割処理を容易にしつつ、前記衝突や不整合を防止したパケットの分割中継を実現することにある。
また、本発明の目的の一つは、中継局へ送信する前記結合後のパケットサイズを削減して更なる無線リソースの有効利用を可能とすることにある。
なお、上記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下に示す装置及び方法を用いることを特徴としている。即ち、
(1)本発明の中継局は、送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局であって、前記送信局で分割された分割パケットを受信するパケット受信手段と、前記パケット受信手段で受信された分割パケットを選択的に更に複数の再分割パケットに再分割しうるパケット分割手段と、前記再分割パケット及び前記パケット分割手段で再分割されない非再分割パケットにそれぞれ固有情報を付与する制御手段と、前記制御手段により前記固有情報を付与された各パケットを前記受信局へ送信するパケット送信手段とをそなえたことを特徴としている。
(2)ここで、前記パケット分割手段は、前記パケット受信手段で受信した分割パケットを更に複数の前記再分割パケットに分割するか否かを所定の判断基準に基づいて判断する分割判断部と、前記分割判断部が前記分割パケットを更に分割すると判断すると、前記当該分割パケットを再分割するパケット再分割部とをそなえて構成されていてもよい。
)さらに、前記制御手段は、前記再分割パケット及び前記非再分割パケットに前記固有情報として前記再分割の有無に関わらず連続番号を付与する連続番号付与部をそなえて構成されていてもよい。
(4)さらに、本発明に関連する技術の中継局は、送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局であって、前記送信局で分割された前記パケットの一部と、当該一部が分割前に前記パケットのどの部分に属していたかを示す制御情報とを含む分割パケットを受信するパケット受信手段と、前記パケット受信手段で受信された分割パケットを選択的に更に複数の再分割パケットに再分割しうるパケット分割手段と、前記パケット受信手段で受信された前記分割パケットの前記制御情報に基づいて、前記パケット分割手段で分割された再分割パケットに前記再分割前の制御情報と整合する新たな制御情報を付与する制御手段と、前記新たな制御情報を付与された再分割パケット及び前記パケット分割手段で分割されない非再分割パケットを前記受信局へ送信するパケット送信手段とをそなえたことを特徴としている。
(5)また、本発明に関連する技術の送信局は、パケットを受信して受信局へ中継する中継局に対して前記パケットを送信する送信局であって、1つのパケットを前記中継局での分割の基準となる複数のブロックに分割するパケット分割手段と、前記パケット分割手段で分割されたブロックのそれぞれに固有情報を付与する制御手段と、前記固有情報の付与された各ブロックのいずれか複数を結合するパケット結合手段と、前記パケット結合手段で結合したパケットを前記中継局へ送信するパケット送信手段とをそなえたことを特徴としている。
)ここで、当該送信局は、前記パケット結合手段によって結合されたパケットに対してヘッダ情報を付与するヘッダ付与部をさらにそなえていてもよい。
(7)また、本発明の中継局は、送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局であって、前記送信局において複数ブロックに分割されそれぞれに固有情報が付与された上で複数ブロックが結合されて送信されたパケットを受信するパケット受信手段と、前記パケット受信手段で受信されたパケットを前記受信局へ分割して送信する必要がある場合に、前記パケットを前記ブロック単位で分離して複数の分割パケットを生成するパケット分割手段と、前記パケット分割手段で生成された前記分割パケットを前記受信局へ送信するパケット送信手段とをそなえたことを特徴としている。
(8)さらに、本発明の中継方法は、送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局において、前記送信局で分割された分割パケットを受信し、当該分割パケットを選択的に更に複数の再分割パケットに分割し、前記再分割パケット及び分割されない非再分割パケットにそれぞれ固有情報を付与し、前記固有情報を付与された各パケットを前記受信局へ送信することを特徴としている。
(9)また、本発明に関連する技術の中継方法は、送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局において、前記送信局で分割された前記パケットの一部と、当該一部が分割前に前記パケットのどの部分に属していたかを示す制御情報とを含む分割パケットを受信し、当該分割パケットを選択的に更に複数の再分割パケットに再分割し、前記受信した分割パケットの制御情報に基づいて、前記再分割パケットに前記再分割前の制御情報と整合する新たな制御情報を付与し、当該新たな制御情報を付与された再分割パケット及び再分割されなかった非再分割パケットを前記受信局へ送信することを特徴としている。
(10)さらに、本発明の中継方法は、送信局から送信したパケットを中継局が受信して受信局へ中継する中継方法であって、前記送信局は、1つのパケットを前記中継局での分割の基準となる複数のブロックに分割し、分割したブロックのそれぞれに固有情報を付与し、前記情報の付与された各ブロックのいずれか複数を結合し、結合したパケットを前記中継局へ送信し、前記中継局は、前記送信局からのパケットを受信し、受信したパケットを前記受信局へ分割して送信する必要がある場合に、前記パケットを前記ブロック単位で分離して複数の分割パケットを生成し、生成した前記分割パケットを前記受信局へ送信することを特徴としている。
本発明によれば、以下の効果ないし利点がある。
(1)中継局でのパケット再分割に伴う再分割パケットと非再分割パケットとの間のFSN等の情報の衝突や、制御情報の不整合を防止することができるので、中継局は、受信局との間で利用可能な無線帯域などの無線リソースに応じて、柔軟なパケットの分割中継が可能となり、無線リソースの有効利用を図ることが可能となる。
(2)また、送信局において、予めパケットを中継局で再分割が必要な場合の基準となるブロックに分割し、それぞれにFSN等の固有情報を付与した上で結合して中継局へ送信することで、中継局は、FSNや制御情報を管理することなく、前記ブロック単位で受信パケットを分離するだけで、前記情報の衝突や制御情報の不整合を防止しつつ、受信局との間の無線リソースに応じたパケット分割中継が可能となる。
(3)さらに、上記の結合後のパケットにヘッダ情報を付与することで、前記ブロック毎にヘッダ情報を付与する場合に比して、ヘッダ情報を大幅に削減することができるので、更なる無線リソースの有効利用を図ることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る無線通信システムを示すブロック図である。 図1に示す中継局(RS)におけるPDU再構成部の構成を示すブロック図である。 図1及び図2に示すRSの動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るパケット結合(パッキング)を説明するためのパケットフォーマット図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図4に示すパッキングフォーマットにおけるサブヘッダ(パッキングサブヘッダ)のフォーマット例を示す図である。 第2実施形態に係る無線通信システムを示すブロック図である。 図6に示す基地局(BS)におけるPDU生成部の構成を示すブロック図である。 図6に示す中継局(RS)の構成を示すブロック図である。 図8に示すRSにおけるPDU再構成部の構成を示すブロック図である。 図6及び図7に示すBSの動作を説明するフローチャートである。 図6,図8及び図9に示すRSの動作を説明するフローチャートである。 中継局(RS)でのパケット分割(フラグメント)の必要性を説明するための図である。 フラグメントの一例を説明するためのパケットフォーマット図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図13に示すパケットフォーマットにおけるサブヘッダ(フラグメントサブヘッダ)のフォーマット例を示す図である。 RSでのフラグメントによる課題を説明するための図である。
符号の説明
10 基地局(BS:送信局)
101 ネットワーク(NW)インタフェース部
102 パケット識別部
103 パケットバッファ部
104 PDU生成部
141 分割/結合判定部
142 SDU分割部
143 FSN/FC付与部
144 SDUバッファ部
145 ヘッダ付与部
105 FSN管理テーブル部
106 送信制御部
107 符号化部
108 変調部
109 送信部
110 アンテナ共用器(デュプレクサ)
111 送受信アンテナ
112 受信部
113 復調部
114 復号化部
115 SDU再生部
20 中継局(RS)
201 PDUバッファ部
202,214 PDU再構成部
221 PDU長判定部
222,226 SDU抽出部
223 SDU分割部
224 PDU生成部
225 FSN付与部
227 結合SDU分割部
228 ヘッダ付与部
229 セレクタ
203 FSN管理テーブル部
204 送信制御部
205 符号化部
206 変調部
207 送信部
208 アンテナ共用器(デュプレクサ)
209 送受信アンテナ
210 受信部
211 復調部
212 復号化部
213 PDU受信部
30 移動局(MS:受信局)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
〔A〕概要説明
前記の課題を解決すべく、本発明の実施形態では、以下の(1),(2)に示す方策を採る。即ち、
(1)中継局(RS)は、既に分割(フラグメント)されているパケットを更に分割する場合、新しいシーケンス番号(FSN)を分割したパケットに付け直す。
(2)或いは、パケットの送信局(例えば、無線基地局)があらかじめ小さいブロック単位にパケットを分割し、各ブロック単位でシーケンス番号をあらかじめ付与しておく。このとき、オーバヘッド量を削減するため、複数ブロックを結合して転送する。RSで更なる分割が必要な場合、送信局で分割したブロック単位にパケットを分割(分離)する。各ブロックは既に通し番号となるシーケンス番号が付与されているので、RSで付け直す必要は無くなる。
以下、前者(1)の具体例を第1実施形態、後者(2)の具体例を第2実施形態として詳述する。
〔B〕第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態に係る無線通信システムを示すブロック図で、この図1に示すシステムは、無線基地局(BS)10と、無線端末(移動局:MS)30と、これらのBS10とMS30との間に配置されて、BS10とMS30との間の通信を中継する中継局(RS)20とをそなえて構成され、MS30は、直接あるいはRS20を介してBS10と通信できるようになっている。なお、ダウンリンクに着目すると、BS10は送信局、MS30は受信局として位置付けられる。
そして、RS20は、その要部の機能に着目すると、PDUバッファ部201と、PDU再構成部202と、FSN管理テーブル部203と、送信制御部204と、符号化部205と、変調部206と、送信部207と、アンテナ共用器(デュプレクサ)208と、送受信アンテナ209と、受信部210と、復調部211と、復号化部212と、PDU受信部213とをそなえて構成されている。
ここで、PDUバッファ部(パケットバッファ)201は、BS10又はMS30から正常に受信されたパケット、即ち、MAC-PDU(以下、「PDU」と略記することがある)を次の送信機会まで一時的に記憶しておくものである。
PDU再構成部(パケット分割手段)202は、送信制御部204の制御の下、PDUバッファ部201から転送されてくるMAC-PDUにおけるMAC-SDU(以下、「SDU」と略記することがある)の分割の要否を後述する所定の判断基準により判定し、その判定結果に応じて選択的にMAC-SDUを更に分割(再分割)し、分割したMAC-SDU又は非分割のMAC-SDUを基にMAC-PDUを再構成するもので、本例では、下記(1),(2)に示す機能を具備している。
(1)FSN管理テーブル部203でコネクション(CID)別に管理されているFSNに基づき、分割(再分割)の有無に関わらず、同一コネクションの分割MAC-SDU及び非分割MAC-SDUに連続するFSNを付与(再設定)するFSN設定機能
(2)分割MAC-SDUに後述するルールに従って新たなFC値(FCビット)を付与(再設定)するFC設定機能
これらの機能を具備することで、本例のRS20は、分割MAC-SDUと非分割MAC-SDUとの間でFSNの衝突が発生することを回避することができるとともに、分割前後のFC値の整合性を維持することが可能となる。換言すれば、PDU再構成部202は、分割MAC-SDU及び非分割MAC-SDUにそれぞれ固有情報としてFSNを再設定し、また、BS10で分割されたパケットの一部と、当該一部が分割前にどの部分に属していたかを示す制御情報を、その整合性を維持しつつ再設定していることになる。
FSN管理テーブル部(連続番号管理部)203は、例えば次表2に示すように、送信対象のMAC-PDUの属するコネクション〔コネクション識別子(CID)〕毎に、次にMAC-SDUに付与すべきFSN(Next FSN)をテーブル形式のデータ(FSN管理テーブル)として図示しないメモリに記憶して管理するものである。なお、「Next FSN」は、MAC-SDUへのFSNの付与毎に1ずつインクリメントされて更新される。
Figure 0004801743
送信制御部204は、PDU再構成部202でのPDUの再構成処理(SDUの分割、FSNの付与、FCの付与など)を制御するもので、PDUの送信タイミングになると、PDUバッファ部201からPDUを抜き出し、PDU再構成部202に転送させるようになっている。ここで、PDUの送信タイミングは、RS20(送信制御部204)が有するスケジューラ(図示省略)がQoS(Quality of Service)を保証できるように決定したり、BS10がRS20におけるPDUの送信タイミングを決定し、その送信タイミング情報に基づいて決定したりすることができる。
加えて、当該送信制御部204は、PDU再構成部202に対して、PDUの送信トリガをかけるとともに、送信可能なPDU長あるいはバイト数の指定を行なう機能も具備している。送信可能なPDU長あるいはバイト数などのデータ量(送信可能サイズ)は、使用可能な無線リソース(サブチャネル数,シンボル数など)と、変調方式,符号化レートとに基づいて決定することができる。したがって、適応符号化変調を採用するシステムにおいては、CQIやCINR等のMS30からの無線受信品質に関するフィードバック情報に基づいて、送信可能なPDU長あるいはバイト数などのデータ量も適応的に決定することができる。
符号化部205は、PDU再構成部202からのPDUについて、ターボ符号等の所要の誤り訂正符号化を施すものであり、変調部206は、符号化部205からの符号化データをQPSKや16QAM等の所要の変調方式で変調するものであり、送信部207は、変調部206からの変調信号について、DA変換や無線周波数(RF)への周波数変換(アップコンバート)、高出力増幅器による所要送信電力への増幅などを含む所要の無線送信処理を施すものである。
デュプレクサ208は、送信信号と受信信号とを分離するためのもので、送信部207からの送信信号を送受信アンテナ209へ出力するとともに、送受信アンテナ209からの受信信号を受信部210へ出力するようになっている。
送受信アンテナ(以下、単に「アンテナ」ともいう)209は、デュプレクサ208からの送信信号をMS30あるいはBS10へ向けて空間へ放射するとともに、MS30あるいはBS10から空間へ向けて放射された信号を受信するものである。
つまり、上記の符号化部205,変調部206,送信部207,デュプレクサ208及び送受信アンテナ209は、PDU再構成部202にて前記のようにFSN、FCを改めて付与された分割SDU及び非分割SDUを受信局であるMS30へ送信するパケット送信手段として機能する。
一方、受信部210は、アンテナ209で受信されデュプレクサ208により入力されてくる受信信号について、低雑音増幅器による増幅、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換などを含む所要の無線受信処理を施すものであり、復調部211は、受信部210で前記無線受信処理を施された受信信号を送信側(MS30あるいはBS10)での変調方式に対応した復調方式で復調するものである。
復号化部212は、復調部211で復調された受信信号を前記送信側での符号化方式、符号化レートに応じた方式、レートで復号するものであり、PDU受信部213は、復号化部212からの復号データから、例えばPDUのGMHに付与されているCIDからQoSに関する情報を識別して、当該情報に応じたPDUバッファ部201へのバッファリングを行なったり、前記復号データのCRCを行なったりする機能を具備するものである。なお、CRC結果がNG(CRCエラー)の場合は、HARQ等の再送制御を送信制御部204によって行なうことも可能である。
つまり、上記のアンテナ209,デュプレクサ208,受信部210,復調部211,復号化部212及びPDU受信部213は、BS10で分割された分割パケットを受信するパケット受信手段として機能する。
(PDU再構成部202の詳細説明)
次に、上記PDU再構成部202の構成例を図2に示す。この図2に示すように、PDU再構成部202は、既述の機能を実現すべく、PDU長判定部221と、SDU抽出部222と、SDU分割部223と、PDU生成部224と、FSN付与部225とをそなえて構成される。
ここで、PDU長判定部(分割判断部)221は、前記PDUの送信タイミングに応じてPDUバッファ部201からMAC-PDUを受信すると、送信制御部204により指定された、送信可能なPDU長あるいはバイト数などの指定データ量(送信可能サイズ)に基づいて、当該MAC-PDUが分割せずにそのまま送信可能か否か(つまり、送信すべきパケットサイズが送信可能サイズを超えているか否か)を判定するもので、その時点で送信可能(分割不要)であれば、当該PDUをFSN付与部225に転送し、送信不能(分割必要)であれば当該PDUをSDU抽出部222へ転送するようになっている。
SDU抽出部222は、分割必要と判定されてPDU長判定部221から転送されてきたPDUをヘッダ部(GMH、サブヘッダ)とペイロード部に格納されているSDUとを分離して、SDUはSDU分割部223へ転送し、ヘッダ部(GMH、サブヘッダ)はPDU再生成部224へ転送するものである。
SDU分割部(パケット再分割部)223は、SDU抽出部222からのSDUを、PDU生成部224にてヘッダ部が付与されることを考慮して、送信制御部204で指定された指定データ量となるように分割して、分割SDUをPDU生成部224に転送するものである。
PDU生成部224は、当該分割SDUにそれぞれヘッダ部(サブヘッダを含む)を付与し、複数のPDUを生成(再構成)するもので、送信可能なPDUはFSN付与部225へ転送し、まだ送信できないPDUはPDUバッファ部201へ転送するようになっている。
ここで、SDU分割部223は、フラグメントサブヘッダに含まれるFCを更新(付け替え)する機能も具備している。例えば、SDUを2分割する場合、次表3に示すように、分割前(オリジナル)のFC値に応じて、先頭フラグメントと後続フラグメントの2つの分割SDUに、それぞれFC値を付与する。
Figure 0004801743
より詳細には、分割前のSDUのFC値がフラグメント無しを意味する“00”であれば、当該SDUを2分割した分割SDUのうち、先頭フラグメントには先頭フラグメント(First Fragment)を意味するFC=10、その後続フラグメントには最後尾フラグメント(Last Fragment)を意味するFC=01がそれぞれ付与され、分割前のSDUのFC値が最後尾フラグメントを意味する“01”であれば、分割SDUのうち、先頭フラグメントには中間フラグメント(Middle Fragment)を意味するFC=11、その後続フラグメントには最後尾フラグメント(Last Fragment)を意味するFC=01がそれぞれ付与されることになる。
同様にして、分割前のSDUのFC値が先頭フラグメントを意味する“10”であれば、分割SDUのうち、先頭フラグメントには先頭フラグメント(First Fragment)を意味するFC=10、その後続フラグメントには中間フラグメント(Middle Fragment)を意味するFC=11がそれぞれ付与され、分割前のSDUのFC値が中間フラグメントを意味する“11”であれば、各分割SDUには、いずれも中間フラグメント(Middle Fragment)を意味するFC=11がそれぞれ付与されることになる。
なお、上記表3に示すFC値の変換ルールは、テーブル形式のデータとしてSDU分割部223、あるいは、送信制御部204内の図示しないメモリに記憶されるものとする。
つまり、SDU分割部223は、単独あるいは送信制御部204と協働して、分割前のSDUのFC値に基づいて、分割SDUに分割前のFC値と整合する新たなFC値を付与する制御手段として機能する。
このようなFCの付け替えを行なうことにより、分割前後のSDUのFC値の整合性を確保することが可能になり、受信局(ダウンリンクについてのMS30、アップリンクについてのBS10)では、前記FSNと当該FC値とに基づいて、正しい組み合わせで分割SDUの結合、再生(復元)を行なうことが可能となる。つまり、FSN及びFCは、分割に応じて付与される情報であって分割前のパケットを復元するために用いられる情報としての位置付けを有する。
最後に、FSN付与部(連続番号付与部)225は、FSN管理テーブル部203における前記FSN管理テーブル(表2参照)を参照して、送信対象のPDUにFSNを付与し、当該PDUの属するコネクション(CID)の次FSN番号(Next FSN)をインクリメントしてFSN管理テーブルを更新するとともに、必要に応じCRCを付与して、符号化部205に転送するものである。
つまり、上記のFSN管理テーブル部203,送信制御部204及びFSN付与部225は、分割SDU及び非分割SDUにそれぞれ固有情報としてのFSNを付与する制御手段として機能する。
(RS20の動作説明)
以下、上述のごとく構成された本実施形態のRS20の動作について、図3に示すフローチャートを参照しながら詳述する。
RS20は、送信制御部204により、送信データ量Dの割り当てがなされているか(つまり、パケット分割機能が有効設定されているか)否かをチェックし(ステップS1のNルート)、割り当てがなされていれば、前記PDUの送信タイミングに従って、PDUバッファ部201から送信対象のPDUを読み出してPDU再構成部202へ転送させる(ステップS1のYルートからステップS2)。
PDU再構成部202では、PDUバッファ部201からPDUを受信すると、PDU長判定部221にて、送信制御部204からの指定データ量Dで当該PDUを分割せずにそのまま送信可能か否かを判定する(ステップS3)。
その結果、送信不能(分割必要)であれば(ステップS3のNルート)、PDU長判定部221は、当該PDUをSDU抽出部222へ転送し、SDU抽出部222は、当該PDUをヘッダ部(GMH+サブヘッダ)(ヘッダ部のサイズをHとする)とペイロード部に格納されているSDUとを分離して、SDUはSDU分割部223へ転送し、ヘッダ部はPDU再生成部224へ転送する(ステップS4)。
SDU分割部223では、SDU抽出部222からのSDUの先頭(D−H)分のSDU#1と残りのSDU#2とに分割して(ステップS5)、PDU生成部224へ転送する。
PDU生成部224では、このSDU分割部223から転送されてきた各SDU#1及び#2に、それぞれ、ヘッダ部(サイズH)を付与するとともに、前記表3に示したルールに従ってフラグメントサブヘッダに含まれるFCビットを新しいFCビットに更新(付け替え)してPDU#1,#2を生成(再構成)し(ステップS6)、送信可能なPDU(例えば、PDU#1)はFSN付与部225へ転送し、まだ送信できないPDU(PDU#2)はPDUバッファ部21へ転送する(ステップS7)。
一方、前記のステップS3において、送信可能(分割不要)と判定された場合、PDU長判定部221は、当該PDUをそのままFSN付与部225へ転送する(ステップS3のYルート)。
そして、FSN付与部225は、PDU生成部224からの分割PDU、及び、PDU長判定部221からの非分割PDUについて、それぞれ、前記FSN管理テーブルで管理されているFSNを付与して(ステップS8)、符号化部205へ転送する。
これにより、SDU分割部223にてSDUが分割されたPDU、あるいは、非分割のPDUであって送信可能なPDUは、符号化部205,変調部206,送信部207を経由することにより、所要の誤り訂正符号化,変調,無線送信処理を施された上で、アンテナ209から受信局(ダウンリンクについてMS3)に向けて送信される(ステップS9)。
アンテナ209で受信された信号については、デュプレクサ208,受信部210,復調部211,復号化部212,PDU受信部213を経由することにより、所要の無線受信処理,復調,復号,CRC等が施された上で、PDUバッファ部201に、送信制御部204から指定される送信タイミングまで一時的に蓄積される。
以上のように、本実施形態によれば、RS20において、受信パケットの分割(再分割)の有無に関わらず、各パケットに連続するシーケンス番号を付与し直すので、MS30でのFSNの衝突による誤動作を防止することができる。したがって、RS20は、MS30との間で利用可能な無線帯域などの無線リソースに応じて、自由(柔軟)に受信パケットを分割してBS30へ送信(中継)することが可能となり、無線リソースの有効利用を図ることが可能となる。
なお、上述した第1実施形態では、フラグメントサブヘッダ〔図14(a),図14(b)参照〕のFSNフィールドに新たなシーケンス番号を付与することで、FSNの衝突を回避する例について説明したが、例えば、受信したFSNフィールドはそのままで、“Reserved”フィールド(3ビット)に、追加のシーケンス番号等の固有情報を付与することによっても、同等のFSN衝突防止機能を実現可能である。
〔C〕第2実施形態の説明
次に、本実施形態では、MS30へのダウンリンク(ただし、BS10へのアップリンクに適用することもできる)に関して、BS10で第1実施形態での分割SDUに相当するサイズにPDUにおけるSDUを予めフラグメントしてFSNを付与した上で結合(パッキング)してRS20へ送信することにより、RS20において更なるフラグメントに伴うFSNの再付与(RS20でのFSN管理)を必要としない態様について説明する。
(パッキングの説明)
まず、前記非特許文献1で定義されている「パッキング」機能について説明する。
同文献1によれば、複数のSDU(分割されたSDUを含む)それぞれにパッキングサブヘッダを付与した後、それらを結合して、1つのGMH(Generic MAC Header)を付与する。これにより、SDU毎にGMHを付与するよりも、GMHによるオーバヘッドを小さくすることができる。
前記パッキングサブヘッダは、複数のSDUを1つのPDUで送信する場合に、SDU単位のシーケンス番号、フラグメントの位置を表すコントロールビット及びSDU長を付与するために用いられる。図4にパッキングの一例を示す。この図4では、2つのSDU#1及びSDU#2のそれぞれに斜線部で示すパッキングサブヘッダが付与されるとともに、各SDU#1及び#2に共通のGMHが付与されて、1つのPDUが構成される様子を示している。なお、パッキングされるSDUは、GMHを共有することからも分かるように、同一CIDのSDUのみが同じPDUにパッキングされることができる。
ここで、パッキングサブヘッダのフォーマットについても、例えば、ARQ不適の場合、拡張性に応じて、次の(a),(b)に示す2通りのパターンが用意されている。
(a)ARQ不適・拡張型コネクション(ARQ-disabled and Extend-Type connection)
(b)ARQ不適・非拡張型コネクション(ARQ-Disabled and non-Extended-Type connection)
図5(a)及び図5(b)に、これら2通りのフラグメンテーションサブヘッダフォーマットをそれぞれ示す。即ち、前者のフォーマットでは、図5(a)に示すように、FCフィールド(2ビット)と、分割されたMAC-SDU毎に番号情報(シーケンス番号)が設定されるFSNフィールド(11ビット)と、パッキングされているSDU(当該サブヘッダを含む)の長さを表示(バイト表示)するSDU長(Length)フィールド(11ビット)とが用意される。一方、後者のフォーマットでは、図5(b)に示すように、FCフィールド(2ビット)と、FSNフィールド(3ビット)と、SDU長フィールド(11ビット)とが用意される。
また、次表4、各フィールドの説明を示す。
Figure 0004801743
即ち、FCは、本実施形態においても、分割SDU(フラグメント)の位置を表すコントロールビットを示し、FC=00で非分割のSDUであることが表され、FC=01で分割されたSDUの最後のフラグメントであることが表され、FC=10で分割されたSDUの最初のフラグメントであることが表され、FC=11で分割されたSDUの中間のフラグメントであることが表される。また、FSNについても、分割されたMAC-SDU毎に1ずつインクリメントされるシーケンス番号である。なお、パッキングサブヘッダにもFCビットが含まれるのは、フラグメンテーションとパッキングの両方を同時に行なうことがあるためである。
図5(a)及び図5(b)に示したように、パッキングサブヘッダは、フラグメントサブヘッダにSDU長の情報が加わった構成となっている。そこで、送信局(ダウンリンクについてのBS10)が予めSDUをより小さい単位に分割し、それらを結合(パッキング)したPDUとしてRS20に送信する。これにより、RS20では、受信PDUを分割する必要がある場合、BS10で分割されたSDU単位に分割(分離)する制約があるものの、第1実施形態のようにRS20で新しいシーケンス番号の付与、FCビットの付け替え等の処理を不要にしてRS20の処理負荷を軽減することができる。
以下では、ダウンリンク、即ち、BS10からRS20及びRS20からMS30にパケットを送信する場合に着目して説明する。もっとも、逆方向であるアップリンクについても、以下に説明する動作と同様の動作でパケットの分割やパッキングが実現可能である。また、以下において、既述の符号と同一符号を付して説明する部分は、特に断らない限り、既述の部分と同一若しくは同様の部分を指す。
(BS10の説明)
図6は本発明の第2実施形態にかかる無線通信システムの構成を示すブロック図で、この図6に示す無線通信システムにおいて、BS10は、その要部の機能に着目すると、例えば、ネットワーク(NW)インタフェース部101と、パケット識別部102と、パケットバッファ部103と、PDU生成部104と、FSN管理テーブル部105と、送信制御部106と、符号化部107と、変調部108と、送信部109と、アンテナ共用器(デュプレクサ)110と、送受信アンテナ111と、受信部112と、復調部113と、復号化部114と、SDU再生部115とをそなえて構成されている。
ここで、NWインタフェース部101は、上位ネットワークとのインタフェースをとるものであり、パケット識別部102は、NWインタフェース部101からの受信パケットのIPヘッダ等の情報を基に、宛先MS30やQoSクラスを識別して、受信パケットを宛先MS30やQoSクラスに対応するコネクション(CID)別にパケットバッファ103に蓄積(バッファリング)するものである。
パケットバッファ部103は、上述のごとくCID別に受信パケットを送信制御部106から指示される送信タイミングになるまで一時的に蓄積しておくものであり、PDU生成部104は、送信制御部106の制御の下、パケットバッファ部103から転送されてきたパケットを基に送信PDUを生成するもので、ここでは、パケットバッファ部103のパケットを分割及び/又は結合したPDUとして送信するか否かを判断し、分割が必要であれば、SDUを複数ブロック(分割SDU)に分割し、それぞれにFSN及びFCを付与した上で複数SDUをパッキングすることができるようになっている。この当該PDU生成部104で分割されたSDUサイズが、RS20での更なる分割が必要なときの分割(分離)の基準となる。
FSN管理テーブル部105は、既述のRS20におけるFSN管理テーブル部203と同様に、送信対象のPDUの属するコネクション(CID)毎に、次にSDUに付与すべきFSN(Next FSN)をテーブル形式のデータ(FSN管理テーブル)として管理するものである。「Next FSN」は、SDUへのFSNの付与毎に1ずつインクリメントされて更新される。
送信制御部106は、既述のRS20における送信制御部204と同等の機能を具備するものである。即ち、当該送信制御部106は、PDUの送信タイミングになると、パケットバッファ部103からパケットを抜き出し、PDU生成部104に転送させる機能を具備している。ここで、当該PDUの送信タイミングは、本例においても、例えば、BS10が有するスケジューラ(図示省略)によってQoSを保証できるように決定される。
加えて、当該送信制御部106は、PDU生成部104に対して、PDUの送信トリガをかけるとともに、送信可能なPDU長あるいはバイト数の指定を行なう機能も具備している。この場合も、送信可能なPDU長あるいはバイト数などのデータ量は、使用可能な無線リソース(サブチャネル数,シンボル数など)と、変調方式,符号化レートとに基づいて決定することができる。したがって、適応符号化変調を採用するシステムにおいては、CQIやCINR等のMS30からの無線受信品質に関するフィードバック情報に基づいて、送信可能なPDU長あるいはバイト数などのデータ量も適応的に決定することができる。
符号化部107は、PDU生成部104からのPDUについて、ターボ符号等の所要の誤り訂正符号化を施すものであり、変調部108は、この符号化部107からの符号化データをQPSKや16QAM等の所要の変調方式で変調するものであり、送信部109は、この変調部108からの変調信号について、DA変換や無線周波数(RF)への周波数変換(アップコンバート)、高出力増幅器による所要送信電力への増幅などを含む所要の無線送信処理を施すものである。
デュプレクサ110は、送信信号と受信信号とを分離するためのもので、送信部109からの送信信号を送受信アンテナ111へ出力するとともに、送受信アンテナ111からの受信信号を受信部112へ出力するようになっている。
送受信アンテナ(以下、単に「アンテナ」ともいう)111は、デュプレクサ110からの送信信号をMS30あるいはRS20へ向けて空間へ放射するとともに、MS30あるいはRS20から空間へ向けて放射された信号を受信するものである。
つまり、上記の符号化部107,変調部108,送信部109,デュプレクサ110及びアンテナ111は、PDU生成部104にて前記分割SDU毎にFSNを付与された上でパッキングされて生成されたPDUをRS20へ送信するパケット送信手段として機能する。
一方、受信部112は、アンテナ111で受信されデュプレクサ110により入力されてくる受信信号について、低雑音増幅器による増幅、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換などを含む所要の無線受信処理を施すものであり、復調部113は、受信部112で前記無線受信処理を施された受信信号を送信側(MS30あるいはRS20)での変調方式に対応した復調方式で復調するものである。
復号化部114は、復調部113で復調された受信信号を前記送信側での符号化方式、符号化レートに応じた方式、レートで復号するものであり、SDU再生部115は、復号化部115からの復号データから、例えばPDUのGMHに付与されているCIDからQoSに関する情報を識別して、当該情報に応じたIPパケット等を再生する機能を具備するものである。なお、当該SDU再生部115は、前記復号データのCRCを行なう機能を具備することができ、CRC結果がNG(CRCエラー)の場合は、HARQ等の再送制御を送信制御部106に行なわせることも可能である。
(PDU生成部104の詳細説明)
次に、上記PDU生成部104の構成例を図7に示す。この図7に示すように、PDU生成部104は、既述の機能を実現すべく、分割/結合判定部141と、SDU分割部142と、FSN/FC付与部143と、SDUバッファ部144と、ヘッダ付与部145とをそなえて構成される。
ここで、分割/結合判定部141は、パケットバッファ部103からのパケットを分割または結合したPDUとして送信するか否かを判定するもので、分割が不要であれば、FSN/FC付与部143に転送し、分割が必要であれば、SDU分割部142に転送するようになっている。なお、分割の要否は、例えば、所定の閾値を基準にパケット長が当該閾値を上回れば分割必要、それ以外は分割不要と判定することができる。同閾値は、予め設定された値としたり、RS20から通知された値としたりすることができる。また、結合については、送信制御部106から指示された送信可能なデータ量の範囲内で複数のパケット(分割後のSDU含む)を結合する。
SDU分割部(パケット分割手段)142は、上記閾値を基準にSDUを分割してFSN/FC付与部143に転送するものであり、FSN/FC付与部143は、分割されたSDUあるいは分割されていないSDUに対して、対応するFCとSDU毎に1ずつインクリメントされるFSNとを含むサブヘッダを生成、付与するもので、送信可能なデータ量の範囲内となるSDUはヘッダ付与部145に転送し、範囲外となるSDUはSDUバッファ部144に一時蓄積して、次の送信可能なデータ量の割当まで待機させるようになっている。
ヘッダ付与部145は、1つのSDUあるいは複数SDUをパッキングしてヘッダ(GMH)を付与してPDUを生成し、符号化部107に転送するものである。ただし、パッキングするSDUは同一コネクション(CID)に属しているSDUどうしである。
つまり、上記のFSN/FC付与部143は、FSN管理テーブル部105及び送信制御部106と協働して、分割SDUのブロックのそれぞれに固有情報であるFSNを付与する制御手段としての機能を果たし、上記のヘッダ付与部145は、当該FSNを付与された複数の分割SDUを結合するパケット結合手段としての機能を果たしている。
(BS10の動作説明)
以下、上述のごとく構成された本実施形態のBS10の動作について、図10に示すフローチャートを参照しながら詳述する。
BS10は、送信制御部106により、送信データ量Dの割り当てがなされているか(つまり、パケット分割/結合機能が有効設定されているか)否かをチェックし(ステップS11のNルート)、割り当てがなされていれば、前記PDUの送信タイミングに従って、パケットバッファ部103から送信対象のパケットを読み出してPDU生成部104へ転送させる(ステップS11のYルートからステップS12)。
PDU生成部104では、パケットバッファ部103からパケットを受信すると、分割/結合判定部141にて、当該パケット(SDU)を分割または結合したPDUとして送信するかを判定する。即ち、例えば、当該パケットのパケット長と閾値との比較により、パケット長が閾値を上回れば分割必要、それ以外は分割不要と判定する。
分割が不要であれば、分割/結合判定部141は、SDUをFSN/FC付与部143に転送し、分割が必要であれば、当該SDUをSDU分割部142に転送する。SDU分割部142では、分割/結合判定部141から転送されてきたSDUを所定のデータ量X(ただし、X<D)のブロックに分割して(ステップS13)、FSN/FC付与部143に転送する。
FSN/FC付与部143では、SDU分割部142からの分割SDU、あるいは、分割/結合判定部141で分割不要と判定されて転送されてきた非分割SDUに対して、対応するFC、シーケンス番号FSN及び当該SDUの長さ(ブロック長)を含むサブヘッダを生成・付与する(ステップS14)。そして、FSN/FC付与部143は、送信可能なデータ量Dの範囲内となるSDUについてはヘッダ付与部145に転送し、範囲外となるSDUについてはSDUバッファ部144に一時蓄積し、次の送信可能なデータ量の割当まで待機させる。
ヘッダ付与部145では、FSN/FC付与部143又はSDUバッファ部144からの、1つのSDUあるいは複数SDUを結合してGMHを付与してPDUを生成する。より詳細には、例えば、GMHのヘッダ長をH、サブヘッダ長をSHとすると、H+(SH+X)×n≦D<H+(SH+X)×(n+1)を満たすn個のブロック(SDU)を結合して、GMHを付与することにより、PDUを生成する(ステップS15)。
そして、生成されたPDUは、符号化部107,変調部108,送信部109を経て、アンテナ111からRS20やMS30に送信される。
なお、アンテナ111で受信された信号については、デュプレクサ110,受信部112,復調部113,復号化部114,SDU再生部115を経由することにより、所要の無線受信処理,復調,復号,CRC等が施された上で、NWインタフェース部101へ転送される。
以上のようにして、BS10は、予めSDUを分割してそれぞれにFSNを付与した上で結合(パッキング)してRS20へ送信する。これにより、RS20では、SDUの更なる分割が必要な場合、BS10での分割単位(ブロック)で受信SDUの分離を行なえば、FSNの再付与(RS20でのFSN管理)を必要としない動作が可能となる。以下、当該RS20の詳細について説明する。
(RS20の説明)
図8は本実施形態におけるRS20の要部の機能に着目した構成を示すブロック図で、この図8に示すRS20は、BS10側での上記SDUの分割、FSN/FC付与、パッキング処理に伴い、図1により前述したRS20の構成に比して、FSN管理テーブル部203が不要になるとともに、PDU再構成部202に代えて、PDU再構成部214をそなえて構成されている点が異なる。なお、この図8及び以下の説明において、既述の符号と同一符号を付した部分は、特に断らない限り、それぞれ既述の部分と同一若しくは同様の部分を指す。
ここで、本例におけるPDU再構成部214は、前記BS10にて前記の分割、FSN/FC付与、パッキング処理を施された上で送信されたPDUあるいはこれらの処理を施されずに送信されたPDUであって、受信部210,復調部211,復号化部212及びPDU受信部213を経由してPDUバッファ部201にバッファリングされた後、当該PDUバッファ部201から転送されてきたPDUの分割の要否を判定し、分割が必要であれば、BS10側で分割されたSDU(ブロック)単位でSDUを分離することにより当該PDUを分割するものである。
(PDU再構成部214の詳細説明)
そのため、本例のPDU再構成部214は、その要部の機能に着目すると、例えば図9に示すように、PDU長判定部221と、SDU抽出部226と、結合SDU分割部227と、ヘッダ付与部228と、セレクタ229とをそなえて構成されている。
ここで、PDU長判定部221は、前記PDUの送信タイミングに応じてPDUバッファ部201からMAC-PDUを受信すると、送信制御部204により指定された、送信可能なPDU長あるいはバイト数などの指定データ量に基づいて、当該MAC-PDUが分割せずにそのまま送信可能か否かを判定するもので、送信可能(分割不要)であれば、当該PDUをセレクタ229に転送し、送信不能(分割必要)であれば当該PDUをSDU抽出部226へ転送するようになっている。
また、SDU抽出部226は、分割必要と判定されてPDU長判定部221から転送されてきたPDUをヘッダ部(GMH)とペイロード部に格納されているSDU(サブヘッダを含む)とを分離して、SDU(サブヘッダを含む)は結合SDU分割部227へ転送し、ヘッダ部(GMH)はヘッダ付与部228へ転送するものである。
結合SDU分割部227は、ヘッダ付与部228でのヘッダ付与を考慮して、送信制御部204で指定されたデータ量未満となるように結合された複数のSDUをその単位で分離して、ヘッダ付与部228に転送するものであり、ヘッダ付与部228は、分離されたSDUにそれぞれヘッダ部(GMH)を付与し、複数のPDUを生成(再構成)するものである。なお、まだ送信できないPDUについてはPDUバッファ部201に転送されて次の送信タイミングまで一時的に蓄積されて待機させられる。
セレクタ229は、PDU長判定部221で分割不要と判定されて転送されてくるPDUと、ヘッダ付与部228から転送されてくるPDUとを、送信制御部204の制御下、選択的に符号化部205へ転送するものである。なお、符号化部205への転送の際に、CRC符号を付与することもできる。
(RS20の動作説明)
以下、上述のごとく構成された本実施形態のRS20の動作について、図11に示すフローチャートを参照しながら詳述する。
RS20は、送信制御部204により、送信データ量Dの割り当てがなされているか(つまり、パケット分割機能が有効設定されているか)否かをチェックし(ステップS21のNルート)、割り当てがなされていれば、前記PDUの送信タイミングに従って、PDUバッファ部201から送信対象のPDUを読み出してPDU再構成部214へ転送させる(ステップS21のYルートからステップS22)。
PDU再構成部214では、PDUバッファ部201からPDUを受信すると、PDU長判定部221にて、送信制御部204からの指定データ量Dで当該PDUを分割せずにそのまま送信可能か否かを判定する(ステップS23)。
その結果、送信不能(分割必要)であれば(ステップS23のNルート)、PDU長判定部221は、当該PDUをSDU抽出部226へ転送し、SDU抽出部226は、当該PDUをヘッダ部(GMH)(ヘッダ部のサイズをHとする)とペイロード部に格納されているSDU(サブヘッダを含む)とを分離して、当該SDUは結合SDU分割部227へ転送し、ヘッダ部はヘッダ付与部228へ転送する(ステップS24)。
結合SDU分割部227では、SDU抽出部226からのSDUに関して、ヘッダ部(GMH)のヘッダ長をH、サブヘッダのヘッダ長をSH、前記所定のデータ量をX(X<D)と仮定すると、H+(SH+X)×n≦D<H+(SH+X)×(n+1)を満たす、先頭n個のSDUと、それ以外のSDUとを分離して(ステップS25)、ヘッダ付与部228へ転送する。
ヘッダ付与部228では、この結合SDU分割部227から転送されてきた各SDUに、それぞれ、ヘッダ部(GMH)を付与して、PDU#1とPDU#2とを生成し(ステップS26)、PDU#2については次の送信タイミングまでPDUバッファ部201に蓄積し、PDU#1についてはセレクタ229へ出力して送信準備を行なう(ステップS27)。
一方、前記ステップS23において分割不要と判定された場合、PDU長判定部221は、PDUバッファ部201から転送されてきたPDUをそのままセレクタ229へ出力する(ステップS23のYルート)。
そして、セレクタ229にて選択されたPDUは、符号化部205へ転送され、変調部206,送信部207を経由することにより、所要の符号化,変調,無線送信処理を施された上で、デュプレクサ208経由でアンテナ209から送信される(ステップS28)。
アンテナ209で受信された信号については、本例においても、デュプレクサ208,受信部210,復調部211,復号化部212,PDU受信部213を経由することにより、所要の無線受信処理,復調,復号,CRC等が施された上で、PDUバッファ部201に、送信制御部204から指定される送信タイミングまで一時的に蓄積される。
以上のように、本実施形態によれば、パケットの送信局であるBS10において、予め送信PDUをRS20で分割送信が必要な場合の分割の基準となるブロックにSDUを分割し、それぞれにFSN、FCを付与した上でパッキングしてPDUを生成し、RS20へ送信するので、RS20では、第1実施形態のようにFSN、FCを管理することなく、当該ブロック単位でSDUを分離するだけで、FSNの衝突、FCの不整合の発生を回避しつつ、MS30へのパケット分割送信が可能となる。
したがって、FSNの衝突、FCの不整合によるMS30での誤動作を防止しつつ、RS20とMS30との間で利用可能な無線帯域などの無線リソースに応じた、RS20によるパケットの分割中継が可能となり、無線リソースの有効利用を図ることが可能となる。
特に、上述した例においては、パッキング後にヘッダ(GMH)を付与するので、分割したSDU単位でヘッダを付与する場合に比して、ヘッダ量を大幅に削減でき、更なる無線リソースの有効利用を図ることが可能である。
〔D〕その他
上述した各実施形態において、分割の要否の判断基準については、PDUのQoSクラスを用いることができる。例えば、QoSクラスが所定の基準QoSよりも高優先のPDUについては、分割して残り部分を次の送信タイミングで送信するのではなく、必要な無線リソースを送信制御部に要求し、分割しないでも送信できるようにしてもよい。
また、ペイロード部が暗号化されているPDUについては分割不要と判断するようにすることもできる。即ち、暗号化されているPDUを復号化しないで分割すると、受信側で正常に復号できない場合があるので、それを防止するために、暗号化されているPDUは分割せずに、十分な無線リソースが確保できるとき、あるいは、十分な無線リソースを送信制御部に要求して、送信することができる。なお、ペイロード分の暗号化の有無は、ヘッダ部(暗号化されない)に付与される識別ビットを利用して判別することができる。
さらに、分割サイズは固定長でも可変長でもよい。また、RS20とMS30との間の最大レートを基準にしてもよいしそれよりも小さいレートを基準にしてもよい。ただし、小さいレートを基準にした場合は、HARQ等の再送制御を併用する方が好ましい。
〔E〕付記
(付記1)
送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局であって、
前記送信局で分割された分割パケットを受信するパケット受信手段と、
前記パケット受信手段で受信された分割パケットを選択的に更に複数の再分割パケットに再分割しうるパケット分割手段と、
前記再分割パケット及び前記パケット分割手段で再分割されない非再分割パケットにそれぞれ固有情報を付与する制御手段と、
前記制御手段により前記固有情報を付与された各パケットを前記受信局へ送信するパケット送信手段とをそなえたことを特徴とする、中継局。
(付記2)
前記パケット分割手段が、
前記パケット受信手段で受信した分割パケットを更に複数の前記再分割パケットに分割するか否かを所定の判断基準に基づいて判断する分割判断部と、
前記分割判断部が前記分割パケットを更に分割すると判断すると、前記当該分割パケットを再分割するパケット再分割部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記1記載の中継局。
(付記3)
前記分割判断部が、
前記パケット受信手段で受信した分割パケットのパケットサイズが、その時点での前記受信局への送信可能サイズを超えていると、当該分割パケットを更に分割すると判断することを特徴とする、付記2記載の中継局。
(付記4)
前記制御手段が、
前記再分割パケット及び前記非再分割パケットに前記固有情報として前記再分割の有無に関わらず連続番号を付与する連続番号付与部をそなえて構成されたことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の中継局。
(付記5)
前記制御手段が、
前記連続番号を前記受信局とのコネクション別に管理する連続番号管理部をさらにそなえ、
前記連続番号付与部は、
前記連続番号管理部での管理の下、同一コネクションの前記再分割パケット及び前記非再分割パケットについて前記連続番号を付与することを特徴とする、付記4記載の中継局。
(付記6)
送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局であって、
前記送信局で分割された前記パケットの一部と、当該一部が分割前に前記パケットのどの部分に属していたかを示す制御情報とを含む分割パケットを受信するパケット受信手段と、
前記パケット受信手段で受信された分割パケットを選択的に更に複数の再分割パケットに再分割しうるパケット分割手段と、
前記パケット受信手段で受信された前記分割パケットの前記制御情報に基づいて、前記パケット分割手段で分割された再分割パケットに前記再分割前の制御情報と整合する新たな制御情報を付与する制御手段と、
前記新たな制御情報を付与された再分割パケット及び前記パケット分割手段で分割されない非再分割パケットを前記受信局へ送信するパケット送信手段とをそなえたことを特徴とする、中継局。
(付記7)
前記制御情報は、分割無し、先頭パケット、中間パケット及び最後尾パケットの4状態のいずれかを表す情報を含むことを特徴とする、付記6記載の中継局。
(付記8)
前記制御手段は、
前記パケット受信手段で受信された前記分割パケットの制御情報が先頭パケットを表していれば、前記再分割パケットの1つに先頭パケットを表す制御情報を付与するとともに残りの再分割パケットに中間パケットを表す制御情報を付与し、前記分割パケットの制御情報が中間パケットを表していれば、前記再分割パケットのそれぞれに中間パケットを表す情報を付与し、前記分割パケットの制御情報が最後尾パケットを表していれば、前記再分割パケットの1つに最後尾パケットを表す制御情報を付与するとともに残りの再分割パケットに中間パケットを表す制御情報を付与することを特徴とする、付記7記載の中継局。
(付記9)
パケットを受信して受信局へ中継する中継局に対して前記パケットを送信する送信局であって、
1つのパケットを前記中継局での分割の基準となる複数のブロックに分割するパケット分割手段と、
前記パケット分割手段で分割されたブロックのそれぞれに固有情報を付与する制御手段と、
前記固有情報の付与された各ブロックのいずれか複数を結合するパケット結合手段と、
前記パケット結合手段で結合したパケットを前記中継局へ送信するパケット送信手段とをそなえたことを特徴とする、送信局。
(付記10)
前記パケット結合手段によって結合されたパケットに対してヘッダ情報を付与するヘッダ付与部をさらにそなえて構成されたことを特徴とする、付記9記載の送信局。
(付記11)
前記固有情報は、前記各ブロックに対して連続する連続番号であることを特徴とする、付記9又は10に記載の送信局。
(付記12)
前記パケット結合手段は、前記受信局との同一コネクションについてのブロックどうしを結合することを特徴とする、付記9〜11のいずれか1項に記載の送信局。
(付記13)
送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局であって、
前記送信局において複数ブロックに分割されそれぞれに固有情報が付与された上で複数ブロックが結合されて送信されたパケットを受信するパケット受信手段と、
前記パケット受信手段で受信されたパケットを前記受信局へ分割して送信する必要がある場合に、前記パケットを前記ブロック単位で分離して複数の分割パケットを生成するパケット分割手段と、
前記パケット分割手段で生成された前記分割パケットを前記受信局へ送信するパケット送信手段とをそなえたことを特徴とする、中継局。
(付記14)
前記固有情報は、前記各ブロックに対して連続する連続番号であることを特徴とする、付記13記載の中継局。
(付記15)
送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局において、
前記送信局で分割された分割パケットを受信し、
当該分割パケットを選択的に更に複数の再分割パケットに分割し、
前記再分割パケット及び分割されない非再分割パケットにそれぞれ固有情報を付与し、
前記固有情報を付与された各パケットを前記受信局へ送信することを特徴とする、中継方法。
(付記16)
送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局において、
前記送信局で分割された前記パケットの一部と、当該一部が分割前に前記パケットのどの部分に属していたかを示す制御情報とを含む分割パケットを受信し、
当該分割パケットを選択的に更に複数の再分割パケットに再分割し、
前記受信した分割パケットの制御情報に基づいて、前記再分割パケットに前記再分割前の制御情報と整合する新たな制御情報を付与し、
当該新たな制御情報を付与された再分割パケット及び再分割されなかった非再分割パケットを前記受信局へ送信することを特徴とする、中継方法。
(付記17)
送信局から送信したパケットを中継局が受信して受信局へ中継する中継方法であって、
前記送信局は、
1つのパケットを前記中継局での分割の基準となる複数のブロックに分割し、
分割したブロックのそれぞれに固有情報を付与し、
前記情報の付与された各ブロックのいずれか複数を結合し、
結合したパケットを前記中継局へ送信し、
前記中継局は、
前記送信局からのパケットを受信し、
受信したパケットを前記受信局へ分割して送信する必要がある場合に、前記パケットを前記ブロック単位で分離して複数の分割パケットを生成し、
生成した前記分割パケットを前記受信局へ送信することを特徴とする、中継方法。
以上詳述したように、本発明によれば、RSでのパケット再分割に伴うFSNの衝突や、FCの不整合を防止することができるので、RSとMSとの間で利用可能な無線リソースに応じた、柔軟なパケット分割中継が可能となり、無線リソースの有効利用を図ることが可能となる。したがって、無線通信技術分野に極めて有用と考えられる。

Claims (6)

  1. 送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局であって、
    前記送信局で分割された分割パケットを受信するパケット受信手段と、
    前記パケット受信手段で受信された分割パケットを選択的に更に複数の再分割パケットに再分割しうるパケット分割手段と、
    前記再分割パケット及び前記パケット分割手段で再分割されない非再分割パケットにそれぞれ固有情報を付与する制御手段と、
    前記制御手段により前記固有情報を付与された各パケットを前記受信局へ送信するパケット送信手段とをそなえたことを特徴とする、中継局。
  2. 前記パケット分割手段が、
    前記パケット受信手段で受信した分割パケットを更に複数の前記再分割パケットに分割するか否かを所定の判断基準に基づいて判断する分割判断部と、
    前記分割判断部が前記分割パケットを更に分割すると判断すると、前記当該分割パケットを再分割するパケット再分割部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載の中継局。
  3. 前記制御手段が、
    前記再分割パケット及び前記非再分割パケットに前記固有情報として前記再分割の有無に関わらず連続番号を付与する連続番号付与部をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1又は2記載の中継局
  4. 送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局であって、
    前記送信局において複数ブロックに分割されそれぞれに固有情報が付与された上で複数ブロックが結合されて送信されたパケットを受信するパケット受信手段と、
    前記パケット受信手段で受信されたパケットを前記受信局へ分割して送信する必要がある場合に、前記パケットを前記ブロック単位で分離して複数の分割パケットを生成するパケット分割手段と、
    前記パケット分割手段で生成された前記分割パケットを前記受信局へ送信するパケット送信手段とをそなえたことを特徴とする、中継局。
  5. 送信局が送信したパケットを受信して受信局へ中継する中継局において、
    前記送信局で分割された分割パケットを受信し、
    当該分割パケットを選択的に更に複数の再分割パケットに分割し、
    前記再分割パケット及び分割されない非再分割パケットにそれぞれ固有情報を付与し、
    前記固有情報を付与された各パケットを前記受信局へ送信することを特徴とする、中継方法
  6. 送信局から送信したパケットを中継局が受信して受信局へ中継する中継方法であって、
    前記送信局は、
    1つのパケットを前記中継局での分割の基準となる複数のブロックに分割し、
    分割したブロックのそれぞれに固有情報を付与し、
    前記情報の付与された各ブロックのいずれか複数を結合し、
    結合したパケットを前記中継局へ送信し、
    前記中継局は、
    前記送信局からのパケットを受信し、
    受信したパケットを前記受信局へ分割して送信する必要がある場合に、前記パケットを前記ブロック単位で分離して複数の分割パケットを生成し、
    生成した前記分割パケットを前記受信局へ送信することを特徴とする、中継方法。
JP2008550925A 2006-12-22 2006-12-22 送信局及び中継局並びに中継方法 Expired - Fee Related JP4801743B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2006/325641 WO2008078365A1 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 送信局及び中継局並びに中継方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008078365A1 JPWO2008078365A1 (ja) 2010-04-15
JP4801743B2 true JP4801743B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=39562164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008550925A Expired - Fee Related JP4801743B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 送信局及び中継局並びに中継方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8509229B2 (ja)
EP (1) EP2096803B1 (ja)
JP (1) JP4801743B2 (ja)
WO (1) WO2008078365A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101445078B1 (ko) * 2007-10-04 2014-11-03 삼성전자주식회사 릴레이 시스템 및 상기 릴레이 시스템을 위한 데이터프레임 구조
KR20100027935A (ko) * 2008-09-03 2010-03-11 삼성전자주식회사 무선통신시스템에서 에러제어를 위한 데이터 생성 장치 및 방법
US8848594B2 (en) 2008-12-10 2014-09-30 Blackberry Limited Method and apparatus for discovery of relay nodes
US8402334B2 (en) 2008-12-17 2013-03-19 Research In Motion Limited System and method for hybrid automatic repeat request (HARQ) functionality in a relay node
US8040904B2 (en) 2008-12-17 2011-10-18 Research In Motion Limited System and method for autonomous combining
US8355388B2 (en) 2008-12-17 2013-01-15 Research In Motion Limited System and method for initial access to relays
US8311061B2 (en) 2008-12-17 2012-11-13 Research In Motion Limited System and method for multi-user multiplexing
US8335466B2 (en) 2008-12-19 2012-12-18 Research In Motion Limited System and method for resource allocation
US8446856B2 (en) 2008-12-19 2013-05-21 Research In Motion Limited System and method for relay node selection
US8265128B2 (en) 2008-12-19 2012-09-11 Research In Motion Limited Multiple-input multiple-output (MIMO) with relay nodes
KR101646942B1 (ko) 2009-07-13 2016-08-09 삼성전자주식회사 매체 접속 제어 프로토콜 데이터 유닛의 길이 정보의 인코딩 및 디코딩을 위한 방법 및 시스템
KR20110017518A (ko) * 2009-08-14 2011-02-22 한국전자통신연구원 Udp 기반의 통신 방법 및 장치
EP2469913A4 (en) * 2009-08-20 2013-01-23 Fujitsu Ltd RELAY STATION, RECEPTION STATION, TRANSMISSION STATION, AND PACKET COMMUNICATION SYSTEM
KR101580153B1 (ko) * 2009-09-24 2016-01-04 삼성전자주식회사 광대역 무선통신 시스템에서 다중 홉 중계 통신을 위한 장치 및 방법
JP5395683B2 (ja) * 2010-01-15 2014-01-22 パナソニック株式会社 中継装置及び中継方法
WO2011136628A2 (en) * 2010-04-30 2011-11-03 Samsung Electronics Co., Ltd. System and method of encoding and decoding control information in a medium access control protocol data unit
FR2969881B1 (fr) * 2010-12-22 2012-12-28 Thales Sa Procede et dispositif de transmission de donnees entre deux reseaux securises de type ethernet a travers un reseau route
CN103609158B (zh) * 2011-06-17 2017-05-24 富士通株式会社 通信***、数据中继装置、基站、移动终端以及通信方法
EP2725825B1 (en) * 2011-07-26 2018-04-11 Huawei Technologies Co., Ltd. Wireless local area network cooperated data transmission method, device and system
JP6810162B2 (ja) * 2016-04-27 2021-01-06 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド データユニットを受信する方法及び装置
JP6687750B2 (ja) * 2016-05-03 2020-04-28 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド データユニットを送信する方法及び装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003069642A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Ando Electric Co Ltd レイヤ2トンネリング装置における複数パケット連結伝送方式
WO2004112326A1 (ja) * 2003-06-10 2004-12-23 Fujitsu Limited パケット転送方法及び装置
JP2005012698A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Furukawa Electric Co Ltd:The データ中継方法、データ中継装置およびその装置を用いたデータ中継システム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7136645B2 (en) * 1998-10-09 2006-11-14 Netmotion Wireless, Inc. Method and apparatus for providing mobile and other intermittent connectivity in a computing environment
US20030046394A1 (en) * 2000-11-03 2003-03-06 Steve Goddard System and method for an application space server cluster
US7289521B2 (en) * 2001-08-15 2007-10-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Intelligent IP relay
WO2003043259A1 (en) * 2001-11-12 2003-05-22 Nokia Corporation Method and device for retransmission of transmitted units
WO2007053950A1 (en) * 2005-11-12 2007-05-18 Nortel Networks Limited Media access control data plane system and method for wireless communication networks
US8149695B2 (en) * 2005-12-22 2012-04-03 Avaya Holdings Limited Dynamic queue instantiation
CN101132359A (zh) * 2006-08-18 2008-02-27 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 网络装置及其切割封包处理方法
EP2066064A3 (en) * 2007-11-13 2009-07-22 Thomson Licensing Apparatus and method for fast retransmission in a power line communication network

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003069642A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Ando Electric Co Ltd レイヤ2トンネリング装置における複数パケット連結伝送方式
WO2004112326A1 (ja) * 2003-06-10 2004-12-23 Fujitsu Limited パケット転送方法及び装置
JP2005012698A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Furukawa Electric Co Ltd:The データ中継方法、データ中継装置およびその装置を用いたデータ中継システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20090245166A1 (en) 2009-10-01
US8509229B2 (en) 2013-08-13
EP2096803B1 (en) 2012-08-29
EP2096803A1 (en) 2009-09-02
WO2008078365A1 (ja) 2008-07-03
EP2096803A4 (en) 2011-05-25
JPWO2008078365A1 (ja) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4801743B2 (ja) 送信局及び中継局並びに中継方法
KR101145034B1 (ko) 무선 통신 시스템에서의 무선 리소스의 할당 방법 및 무선 단말기 및 무선 기지국
CN109842440B (zh) 一种通信方法、通信节点和***
KR100903053B1 (ko) 광대역 무선접속 통신망에서 멀티홉시스템을 위한자동반복요청 장치 및 방법
JP6645541B2 (ja) 基地局装置、制御装置、無線装置、及びこれらの方法
US8005051B2 (en) Re-transmission control method and relay station apparatus in a relay communication system
CN102474465B (zh) 用于回程链路的增强型控制信令的方法和装置
US8259637B2 (en) In-band backhaul for wireless relays in wireless networks
US20020001296A1 (en) Data transmission method for hybrid ARQ type II/III downlink of wide-band radio communication system
EP1897329B1 (en) Multicarrier CDMA system
KR101005371B1 (ko) 무선 대역 할당 방법 및 무선 기지국
US20090213778A1 (en) Fragmentation and Packing for Wireless Multi-User Multi-Hop Relay Networks
JP2009524323A (ja) 中継ネットワークにおける帯域幅効率に優れたharq方式
JP2009188751A (ja) 無線通信システムにおける暗号化及び復号化方法並びに送信装置及び受信装置
JPWO2005013576A1 (ja) 無線パケット通信方法
US8570917B2 (en) Relay station, receiving station, transmitting station, and packet communication system
EP2234301B1 (en) A method for relaying and forwarding the feedback information in harq scene
KR20120066633A (ko) 중계국, 중계 방법 및 무선 통신 장치
US20100103869A1 (en) Transferring data in a mobile telephony network
US20220224445A1 (en) End-to-end hybrid automatic repeat request (harq) for relay communications with user equipment (ue) cooperation
KR20070048438A (ko) 광대역 무선접속 통신망에서 멀티홉시스템을 위한자동반복요청 장치 및 방법
US20230179340A1 (en) Communication device and communication method
CN101779407B (zh) 采用频带翻转用于数据重传的***和方法
WO2010081398A1 (zh) 帧结构的构建方法及帧结构的构建指示方法及网络***
CN109041226A (zh) 一种被用于窄带通信的用户设备、基站中的方法和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees