JP4801548B2 - 車両用回転電機を搭載した車両 - Google Patents

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Description

本発明は、検出された回転子の磁極位置を補正する車両用回転電機を搭載した車両に関する。
電気自動車、ハイブリッド自動車には、蓄電池に充電された電力を用いて駆動輪を回転させ、制動時に電力を蓄電池に回生する回転電機が使用される。この回転電機は、永久磁石式の回転子が使用されており、この回転子の磁極位置がレゾルバやホール素子等によって検出され、固定子コイルに印加される三相交流電圧の振幅・位相が磁極位置に応じて制御されるように構成されている。
ところで、このような磁極位置検出器を備えた回転電機の制御では、磁極位置検出器の組み付け時の位置合わせや該磁極位置検出器自身の製造精度等に起因して、検出される磁極位置が実際の磁極位置に対して誤差を生じる。そこで、固定子コイルに流れる電流(固定子電流)がゼロの状態でd軸電圧指令値がゼロになるように学習制御して、実際の磁極位置と磁極位置検出器が検出した磁極位置との差を補正する技術が開示されている(特許文献1)。
特開2004−129359号公報 (請求項1,図2)
ところが、特許文献1に開示されている技術は、エンジンと伝達手段との間に挟み込まれている挟み込みモータを制御するものである。この挟み込みモータは、エンジンに直結されているため、固定子電流がゼロ(零)であってもエンジンにより回転された回転状態で磁極位置を補正することができる。
しかしながら、2モータシステムなどの足軸に取り付けられるモータは、エンジンに直結されていないため、回転状態で磁極位置を補正することが困難である。
そこで、本発明は、駆動力が回転電機に与えられない状態でも磁極位置補正量を算出することができる車両用回転電機を搭載した車両を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明の車両は、駆動輪に断接手段を介して接続される回転電機の磁極位置を検出する磁極位置検出手段を備え、この磁極位置検出手段が検出した検出磁極位置に応じて前記回転電機を通電制御される車両用回転電機を搭載した車両において、
前記車両は、前記断接手段が接続中、かつ、前記回転電機の回転子の回転中に、車両停止まで待ち、その後、前記断接手段を非接続状態に遷移させる手段と前記非接続状態への遷移による前記回転子の回転速度の下降中に、前記回転電機に流れる固定子電流が略零の状態でd軸電圧指令値が略零になるような磁極位置補正量を求める補正量演算手段をさらに備えたことを特徴とする。
これによれば、断接手段が接続中、かつ、回転電機の回転子の回転中に、車両停止まで待ち、その後、断接手段を非接続状態に遷移させるので、回転子の回転速度が下降中の回転状態で磁極位置補正量を求めることができる。また、この磁極位置補正量は、固定子電流が略ゼロの状態で、固定子コイルに印加される電圧に対応する電圧指令値の磁極軸(励磁軸)方向成分であるd軸電圧指令値を略ゼロにすることによって求められる。なお、このときの固定子コイルの逆起電力がq軸電圧指令値に相当する。また、磁極位置の誤差補正により、磁極位置に基づいて実行されるトルクリップル抑制制御が精度よく行われる。ここで、d軸電圧指令値とは、固定子コイルに印加される電圧の磁極方向成分の指令値であり、この磁極方向に直交する方向成分の指令値がq軸電圧指令値である。これによれば、外部から駆動力を加えることなく、回転子は慣性によって回転し、回転子の回転速度は機械損失により徐々に低下する。補正量算出手段は、回転子の回転速度が低下する期間に磁極位置の補正量を求めることができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両用回転電機を搭載した車両において、前記回転電機は、前記断接手段が非接続状態のとき、回転速度が上昇し、前記補正量演算手段は、前記回転速度の上昇後の下降中に前記磁極位置補正量を求めることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用回転電機を搭載した車両において、前記駆動輪には、内燃機関の駆動力を伝達する伝達手段が接続され、前記補正量演算手段の演算中は、前記内燃機関の駆動力により前記駆動輪を駆動することを特徴とする。これによれば、補正前に回転子が回転していなくとも磁極位置補正量を求めることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車両用回転電機を搭載した車両において、前記駆動輪には、内燃機関と電動機との何れか一方又は双方の駆動力を伝達する伝達手段が接続され、前記補正量演算手段の演算中は、前記内燃機関と前記電動機との何れか一方又は双方の駆動力により前記駆動輪を駆動することを特徴とする。これによれば、駆動輪を駆動する内燃機関と回転電機とは断接手段を介して接続され、回転電機の回転速度低下中に磁極位置補正量が求められる。
請求項5に係る発明の車両は、駆動輪に断接手段を介して接続される回転電機の磁極位置を検出する磁極位置検出手段を備え、この磁極位置検出手段が検出した検出磁極位置に応じて前記回転電機を通電制御される車両用回転電機を搭載した車両において、
前記車両は、前記断接手段非接続状態であるかを検知し、非接続状態であるときは、前記回転電機を回転させ、前記回転電機の回転子が所定回転速度になったときに駆動力停止させる手段と前記駆動力の停止による前記回転子の回転速度の下降中に、前記回転電機に流れる固定子電流が略零の状態でd軸電圧指令値が略零になるような磁極位置補正量を求める補正量演算手段をさらに備えたことを特徴とする。これによれば、内燃機関と電動機とは断接手段を介して回転電機に接続され、回転電機の回転速度低下中に磁極位置補正量が求められる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の車両用回転電機の制御装置において、前記磁極位置補正量を算出後に、回生制動により前記回転電機を停止し、待機状態とすることを特徴とする。これによれば、回転電機の回転速度は、機械損失による自然低下よりも速く低下する。
本発明によれば、駆動力が回転電機に与えられない状態でも磁極位置補正量を算出することができる。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態である車両用回転電機の制御装置、及びこの周辺の装置を図面を用いて説明する。
図1の構成図において、車両Vは、回転電機である足軸モータ200と、電動機である挟み込みモータ250と、挟み込みモータ250に直結している内燃機関であるエンジン150とで、駆動輪320を駆動し、モータ制御装置100と、車両制御装置400とを備えている。また、挟み込みモータ250及びエンジン150は、伝達手段350を介して駆動力を駆動輪320に伝達し、足軸モータ200は、断接手段であるクラッチ300及び伝達手段350を介して駆動力を伝達している。
ところで、エンジン150と伝達手段350との間に薄型の挟み込みモータ250を挟み込んだ挟み込みタイプでは、挟み込みモータ250がエンジン150に結合されていて常に一体に回転するため、車両Vの減速時に挟み込みモータ250を回生制動する場合にエンジン150及び伝達手段350のフリクションが挟み込みモータ250の負荷となって電力消費量が増加する。一方、足軸駆動方式は、エンジンのフリクションが無く、効率よく回生エネルギーをバッテリに蓄電することができる。なお、「挟み込み」の表現は、エンジンに直結されているモータの一例であることを示している。
足軸モータ200及び挟み込みモータ250は、永久磁石式の回転子を用いたブラシレス3相電動機であり、制動による回生時は、発電機として機能し、電気エネルギーと機械的エネルギー(P=ωT)との間を相互に変換する。ここで、ωは回転速度であり、Tは足軸モータ200が発生するトルクである。このようなモータでは、トルクを制御するために、固定子コイルに印加される三相交流電圧の振幅・位相は、回転子の磁極位置に合わせて制御され、この三相交流電圧は磁極軸方向である励磁軸(d軸)成分とこれに直交するトルク軸(q軸)成分とに分解されてdqベクトル制御される。また、回転子は円筒型でも突極型でも用いられる。なお、界磁弱め以外の通常時はd軸電圧指令値はゼロに設定され、q軸電圧指令値によってトルク制御される。また、本実施形態に特徴的な使用法として、クラッチ300を切断して、固定子コイルに流れる電流をゼロにした状態で、回転子の慣性により回転させることが行われる。
また、永久磁石式の回転電機の発生トルクTは、次式により表される。
=Φ・Iq+(Ld−Lq)・Id・Iq
ここで、Φは磁束であり、Ld,Lqはインダクタンスのd軸成分、q軸成分であり、Idはd軸電流であり、Iqはq軸電流である。磁石が円筒型である円筒機では、Ld=Lqであるので、発生トルクTはq軸電流に比例する。
また、車両Vは、車両制御装置400を設置しており、モータ制御装置100に対して、アクセルセンサとシフトポジションセンサとの検出結果に基づいてトルク指令tqを行い、位相補正器40に学習実行許可の指令を行うと共に、クラッチ300にクラッチオン・オフの指令を行う。
次に、モータ制御装置100の構成について説明する。
モータ制御装置100は、足軸モータ200に印加する三相交流電圧をPWM(Pulse Width Modulation)制御するPWMインバータ10と、足軸モータ200の回転子の回転角θを検出する磁極位置検出手段である角度検出器20と、足軸モータ200の固定子コイルに流れる三相の固定子電流iu,iwを検出する電流センサ25と、この固定子電流iu,iwを2相変換する3相/2相座標変換器35と、トルク指令tqをd,q軸の電流指令値id,iqにベクトル変換する目標電流変換器50と、電流指令値id,iqと2相変換された2相電流id,iqとの偏差を演算する減算器70,75と、これらの偏差に基づいて電圧指令値vd,vqを演算する電流制御器80と、電圧指令値vd,vqを三相のPWM制御信号Vu,Vv,Vwに変換する2相/3相変換器30と、角度検出器20が検出した回転子の電気的な回転角θを補正するための位相補正器40とを備えている。これらは、CPU,ROM,RAM等を備えるコンピュータ、及びプログラムによって構成される。
PWMインバータ10は、直列接続された2つの半導体スイッチング素子を3回路並列接続して構成された三相ブリッジ回路であり、各回路を位相角120度で交互にスイッチング制御する。PWMインバータ10は、三相指令電圧Vu,Vv,Vwにより制御され、高圧バッテリ15の直流電圧を三相交流電圧に変換し、この三相交流電圧を足軸モータ200に印加する。また、PWMインバータ10は、足軸モータ200が制動時に発電した三相交流電圧を高圧バッテリ15に蓄電する回生モードを備える。なお、半導体スイッチング素子としては、FET(Field Effect Transistor),バイポーラトランジスタ,IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が例示される。
角度検出器20は、足軸モータ200の回転軸に設けられたレゾルバが代表的であり、このレゾルバは、足軸モータ200の回転角θを検出する。レゾルバには、例えば、磁気抵抗変化を検出するセンサを、周方向に等間隔の複数の凹凸部を設けた磁性回転体に近接させたものがある。なお、角度検出器20には、足軸モータ200自体に内蔵されたホール素子、光学式エンコーダを用いることもできる。また、角度検出器20は、組み付け時の位置合わせや位置検出器自体の製造精度に起因して、実際の磁極位置に対して検出される磁極位置が誤差を生じていることがある。
電流センサ25は、ホール素子を用いた電流センサが代表的であり、コイルに誘起される電圧を検出する電流センサも用いられる。各固定子コイルに流れる電流の総和はゼロであるので、U相電流iu及びW相電流iwを検出すれば、残りのV相電流ivは算出可能である。
2相/3相座標変換器30は、例えば、次式により2相電圧指令値Vd,Vqを3相のPWM制御信号Vu,Vv,Vwに変換する。ここで、回転角θは、電気的な磁極位置であり、回転子の機械的な回転角を極対数で乗じた値である。
Figure 0004801548
また、3相2相座標変換器35は、3相電流iu,iwを2相電流id,iqに、例えば、以下の式を用いて変換する。
Figure 0004801548
目標電流変換器50は、テーブルを用いてトルク指令tqを2軸の電流指令値iq,idに変換するものであるが、通常は、トルク指令tqに対応する値がq軸電流指令値に設定され、d軸電流指令値idはゼロに設定される。ただし、界磁弱め制御を行い、出力を増大させるときには、d軸電流指令値idが負の値に設定される。電流制御器80は、偏差信号がゼロに近似するようにPI制御するものであり、目標信号である電流指令値id,iqに対応する電圧指令値Vd,Vqを出力する。
本実施形態の特徴構成である補正量演算手段である位相補正器40は、スイッチ60を用いて電流指令値id,iqをゼロに設定した状態で、固定子電流iu,iw及び電圧指令値vd,vqが略ゼロになるように磁極位置補正量である位相補正量θofsを演算する。即ち、足軸モータ200が停止状態であるときは、電圧指令値vd,vqが略ゼロになるように演算する。このとき、位相補正器40は、スイッチ60に対して、位相補正実行のスイッチ切替え信号を出力し、電流指令値id,iqはゼロに設定される。位相補正量θofsは、減算器78に出力され、減算器78は、角度検出器20が出力する角度信号θから位相補正量θofsを減算し、減算結果を2相/3相座標変換器30及び3相/2相座標変換器35に出力する。
位相補正器40は、適宜、学習時回転速度合わせのスイッチ切替え信号をスイッチ65に対して出力し、回転合わせトルクαを出力する。そして、スイッチ65によってこの値αがトルク指令値tqとして設定される。また、位相補正器40は、角度検出器20が検出した回転角θを微分した回転速度ω=Δθ/Δtが入力される。
以上の構成により、モータ制御装置100は、減算器70,75の出力である偏差がゼロに近似するように制御され、トルク指令tqを目標値として足軸モータ200のトルクが制御される。また、電流指令値id,iqがスイッチ60によってゼロに設定される位相補正期間においては、3相2相座標変換器35の出力である2相電流id,iqがゼロに近似するように制御される。一方、足軸モータ200の回転子が回転していればq軸方向に逆起電力が発生する。固定子電流iu,iwをゼロにするためには、q軸方向の逆起電力に相当する電圧がPWMインバータ10の出力に現れる必要があり、この電圧に対応するq軸指令電圧Vqが電流制御器80の出力に発生し、d軸指令電圧Vdはゼロに近似する。
次に、本実施形態の特徴構成である位相補正器40の動作について説明する。
図2(a)はクラッチ300の切断状態を継続した状態で位相補正を行うものであり、図2(b)はクラッチ300を原則的には接続状態としたものであるが、一時的に切断状態にして位相補正を行うものである。
図2(a)において、モータ制御状態が通常制御(停止)であるときの足軸モータ200の回転速度Δθ/Δtは0rpmのアイドル状態である。この状態で車両制御装置400は、モータ制御装置100に足軸モータ200を駆動させる(図1)。これにより、足軸モータ200の回転速度Δθ/Δtは徐々に上昇し、例えば、1200rpmまで上昇する。その後、モータ制御装置100が電流指令値id,iqをゼロに設定することにより、足軸モータ200は、回転子の慣性により回転し続けるが、回転速度Δθ/Δtが機械損失により徐々に低下する。位相補正器40は、この回転速度Δθ/Δtが低下する期間に位相補正量θofsを算出する(学習中(0電流))。そして、モータ制御装置100は、PWMインバータ10を回生モードにして足軸モータ200の回転速度を0rpmまで急激低下させて、通常制御(停止)に戻る。
なお、足軸モータ200が高速回転領域であると逆起電力が大きくなるため、足軸モータ200の固定子電流をゼロにするためには、d軸電流指令値idを意図的に負の値にして界磁弱め制御を行う必要がある。なお、界磁弱め制御では、位相補正量θofsはd軸電圧指令値とq軸電圧指令値との比の正接にはならないという問題もある。
図2(b)においては、車両制御装置400は、モータ回転速度が所定値に設定され、適宜回転速度が変動する通常制御(駆動)から電流指令値id,iqをゼロに設定し(0電流(学習前))、同時に、クラッチ300をオフ(切断状態)にする。そして、車両制御装置400は、モータ制御装置100を所定時間経過するのを待った後に、位相補正量θofsを算出する(学習状態(0電流))。そして、車両制御装置400がクラッチ300をオン(接続状態)にし、通常状態(駆動)に戻る。
次に、図3のフローチャートを参照して、車両制御装置400が実行する図2の動作を説明する。車両制御装置400は、角度補正値の学習が完了するまでの間においても、エンジンとモータとによる運転を行い、車両停止時、もしくはアイドルストップ時に学習をモータ制御装置100に行わせることとする。
S10においては、制御用電源(制御用低圧バッテリ)が交換されたか否か、又は補正量の学習値なしか否かが判定される。制御用電源が交換されていない場合、かつ、補正量の学習値がある場合は(No)、事前学習された学習値を用いて、エンジン運転、及びトルクリップル抑制のモータ運転が行われる。ここで、トルクリップル抑制のモータ運転とは、例えば、基本波に対してトルクリップル低減用の高調波を重畳してトルクリップルを抑制することをいう。
S10において、一方、制御用電源の交換が有り、又は学習値なしと判定される場合は(Yes)、処理はS12に進み、挟み込みモータ250はエンジン150のみの運転、又は、トルクリップル抑制のモータ運転を行う。」そして、S14において、クラッチ接続運転中か否かが判定される。クラッチ300が接続状態にされ、クラッチ接続運転中であれば(Yes)、処理はS16に進み、アイドルストップに移行するか否か、高回転クラッチがオフされたか否かが判定される。これにより、車両停止時、もしくはアイドルストップ状態か否かが判定される。車両Vが運転中であり、アイドルストップに移行せず、高回転クラッチがオフにされていなければ(No)、S16の判定を繰り返す。一方、アイドルストップに移行し、高回転クラッチがオフにされれば(Yes)、処理はS18に進み、クラッチオフにされる。すなわち、車両停止中と判定され、処理はS18に進み、クラッチ300が切断状態にされる。
さらに、処理はS20に進み、足軸モータ200の回転速度条件が一致するか否かが判定される。ここで回転速度条件とは、回転速度が所定範囲に入っており、かつ、回転速度変動が所定値以内であることである。すなわち、回転速度が規定回転速度1以上、規定回転速度2以下であり、かつ、回転変動が規定回転変動以下であることである。例えば、高速回転であり、足軸モータ200の逆起電力が大きい場合、あるいは、学習中に回転が停止するような極めて低速回転の場合は回避される。回転速度条件が一致しない場合には(No)、回転速度条件が一致するまでS20の判定が繰り返される。
S20において、回転速度条件が一致した場合には(Yes)、処理はS22に進み、図4,5を用いて詳述するゼロ電流制御の学習をモータ制御装置100に実行させる。すなわち、車両制御装置400は位相補正器40に対して学習実行許可を行う。そして、エンジン運転、及びトルクリップル抑制されたモータ運転が実行される。
一方、S14において、クラッチ接続運転が停止中であれば(No)、処理はS26に進み、足軸モータ200がトルク出力し、回転速度が上昇するように、モータ制御装置100に対してトルク指令tqを出す。そして、処理はS28に進み、回転速度条件が一致するか否かが判定される。回転速度条件が一致しない場合には(No)、回転速度条件が一致するまで判定を繰り返す。S28において、回転速度条件が一致した場合には(Yes)、処理はS30に進み、図4,5を用いて詳述するゼロ電流制御の学習が実行される。そして、処理はS31に進み、PWMインバータが回生モードに設定され、足軸モータ200に回生によるブレーキがかけられる。そして、処理はS24に進み、正常学習されたか否かが判定され、この判定結果により、エンジン運転及びトルクリップル抑制モータ制御が行われたり、モータ運転なしのエンジンのみの運転が行われたりする。
次に、図3のS22,S30の学習実行について、図4,5を参照して詳細に説明する。図4はd軸電圧指令値Vdとq軸電圧指令値Vqとの比が位相補正量θofsの正接に相当することを利用したものであり、図5は位相補正量θofsを増加させて、d軸電圧指令値Vdが略ゼロになったときの値を記憶保持するものである。
図4において、S30(S22)のスタートにより、処理はS32を実行し、Idc=0,Iqc=0となるように、位相補正器40がスイッチ60に位相補正実行の切替指令を出す。そして、処理はS34に進み、変数αを0に設定して、この変数αを回転合わせトルクtqとしてスイッチ65を介して目標電流変換器50に出力する(図1)。そして、処理はS36に進み、所定時間待機する。これにより、足軸モータ200の慣性による回転速度上昇中にゼロ電流制御の学習が行われることが回避される。そして、処理はS38に進み、tan−1(Vd/Vq)の値が位相補正量θofsに設定される。これにより、d軸電圧指令値Vdがゼロに設定され、q軸電圧指令値Vqは、固定子コイルの逆起電力Eに相当する電圧となる。そして、処理はS40に進み、位相補正器40が位相補正量θofsを記憶保持し、このルーチンが終了する。
次に、図5を参照して図3のS22,S30の他の例について詳細に説明する。
図3のS22(S30)を実行すると図5のルーチンが実行される。S52,S54,S56が実行されるが、これらについては、図4のS32,S34,S36と同様であるので説明を省略する。次に、S56が実行されると、処理はS58に進み、d軸指令電圧Vdが略ゼロであるか否かが判定される。d軸指令電圧Vdが略ゼロでないと判定されれば(No)、処理はS64に進み、変数αを微少な値Δα増加させて、変数αを(α+Δα)に設定する。そして処理はS56に戻り、所定時間待機後、d軸指令電圧Vdの判定が繰り返される。一方、S58において、d軸指令電圧Vdが略ゼロであると判定されれば(Yes)、処理はS60に進み、変数αの値が位相補正量θofsとして設定される。そして、処理はS62に進み、位相補正器40が位相補正量θofsを記憶保持し、このルーチンが終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、位相補正器40によって足軸モータ200の回転子の磁極位置と角度検出器20が検出する磁極位置との差が位相補正器40によって補正される。この補正は、クラッチ300を切断状態にして、足軸モータ200の回転速度が低下しているときに行われる。これにより、足軸モータ200は、回転位置にかかわらず正確な要求トルクを出力できるので、効率よく動作することができる。また、高調波を重畳しトルクリップルを低減する場合においても正確に重畳することができるのでスムーズな運転が可能になる。また、位相補正が自動調整されるので、部品交換に伴う調整が不要になり、製造時の調整工程が不要になる。また、位置センサの機械的な取付け精度を向上させる必要がないので廉価に製作することができる。また、経年変化により取付け角度が変わった場合においても、常に最適な制御をすることができる。
(比較例)
また,挟み込みモータ250の磁極位置の補正もモータ制御装置100と同様の構成で行うことができるが、エンジン150を1200rpmの一定回転数に設定して、位相補正を行うことで相違する。すなわち、図1において、足軸モータ200を挟み込みモータ250に置き換え、位相補正器40は、位相補正実行の指令をスイッチ60に対して行い、電流指令値id,iqをゼロに設定すればよい。そして、位相補正器40は、図4あるいは図5のフローを用いて位相補正量θofsを算出し、この位相補正量θofsを減算器78に入力する。なお、エンジン150が挟み込みモータ250の回転速度を1200rpmに上昇させるので、スイッチ65の切替操作は不要である。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形が可能である。
(1)前記実施形態は、S22の学習実行を行った後、直ちにエンジン運転及びトルクリップル抑制モータ運転を行っていたが(図3参照)、例えば、位相補正量θofsが所定範囲に収められている正常学習したか否かを判定することが好ましい。正常学習していなければ、足軸モータ200の運転なしでエンジンのみの運転を行うようにすることができる。
本発明の一実施形態であるモータ制御装置、及びその周辺の構成図である。 車両制御装置がモータ制御装置を制御する制御方法を示す図である。 モータ制御装置を制御するフローチャートである。 位相補正値を算出する一のフローチャートである。 位相補正値を算出する他のフローチャートである。
符号の説明
10 PWMインバータ
15 高圧バッテリ
20 角度検出器(磁極位置検出手段)
25 電流センサ
30 2相/3相座標変換器
40 位相補正器(補正量演算手段)
50 目標電流変換器
60,65 スイッチ
70,75,78 減算器
80 電流制御器
100 モータ制御装置(回転電機の制御装置)
150 エンジン(内燃機関)
200 足軸モータ(回転電機)
250 挟み込みモータ(電動機)
300 クラッチ(断接手段)
320 駆動輪
350 伝達手段
400 車両制御装置
V 車両

Claims (6)

  1. 駆動輪に断接手段を介して接続される回転電機の磁極位置を検出する磁極位置検出手段を備え、この磁極位置検出手段が検出した検出磁極位置に応じて通電制御される車両用回転電機を搭載した車両において、
    前記車両は、前記断接手段が接続中、かつ、前記回転電機の回転子の回転中に、車両停止まで待ち、その後、前記断接手段を非接続状態に遷移させる手段と
    前記非接続状態への遷移による前記回転子の回転速度の下降中に、前記回転電機に流れる固定子電流が略零の状態でd軸電圧指令値が略零になるような磁極位置補正量を求める補正量演算手段をさらに備えたことを特徴とする車両用回転電機を搭載した車両
  2. 前記回転電機は、前記断接手段が非接続状態のとき、回転速度が上昇し、
    前記補正量演算手段は、前記回転速度の上昇後の下降中に前記磁極位置補正量を求めることを特徴とする請求項1に記載の車両用回転電機を搭載した車両
  3. 前記駆動輪には、内燃機関の駆動力を伝達する伝達手段が接続され、
    前記補正量演算手段の演算中は、前記内燃機関の駆動力により前記駆動輪を駆動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用回転電機を搭載した車両
  4. 前記駆動輪には、内燃機関と電動機との何れか一方又は双方の駆動力を伝達する伝達手段が接続され、
    前記補正量演算手段の演算中は、前記内燃機関と前記電動機との何れか一方又は双方の駆動力により前記駆動輪を駆動することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車両用回転電機を搭載した車両
  5. 駆動輪に断接手段を介して接続される回転電機の磁極位置を検出する磁極位置検出手段を備え、この磁極位置検出手段が検出した検出磁極位置に応じて通電制御される車両用回転電機を搭載した車両において、
    前記車両は、前記断接手段非接続状態であるかを検知し、非接続状態であるときは、前記回転電機を回転させ、前記回転電機の回転子が所定回転速度になったときに駆動力停止させる手段と
    前記駆動力の停止による前記回転子の回転速度の下降中に、前記回転電機に流れる固定子電流が略零の状態でd軸電圧指令値が略零になるような磁極位置補正量を求める補正量演算手段をさらに備えたことを特徴とする車両用回転電機を搭載した車両
  6. 前記磁極位置補正量を算出後に、回生制動により前記回転電機を停止し、待機状態とすることを特徴とする請求項5に記載の車両用回転電機を搭載した車両
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