JP4799283B2 - 画像処理装置、画像出力制御方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像出力制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置などの画像形成装置に対して効率的な出力を指令する、画像処理装置、出力制御方法およびプログラムに関する。
近年、パーソナル・コンピュータや複写機、多機能複写機(MFP)などの機能が向上し、プリントさせるためのドキュメントも、枚葉シートの原稿だけではなく、所定のアプリケーションにより作成されたドキュメント、HTML、XMLなどの構造化文書で作成されたウェブ・ページなど多岐にわたるようになっている。
また、近年、ドキュメントは、GIF、BMP、PNG、JPEG、JPEG2000などで作成された画像データを含む場合も多く、画像処理装置側のドライバ・ソフトウェアが、ドキュメントに含まれるオブジェクトを適切に出力させる装置制御コードを生成して、ローカル・プリンタ、ネットワーク・プリンタ、ファクシミリ装置などの画像処理エンジンに渡すことにより出力物が与えられている。
上述したように、画像処理装置の処理対象であるドキュメントが多様化するにつれて、所定のドキュメントを出力物とする場合に、出力物1枚あたりにドキュメントのページ1枚を縮小した状態で複数ページを集約して出力する、所謂、集約出力を行うことも可能とされている。ユーザがワードプロセッサ・ソフトウェアなどを使用して作成したドキュメントを例に取ると、ユーザは、ドキュメントのページ数が予めわかっているので、出力用紙1ページに出力するべき枚数をユーザが計算し、適切な集約数をユーザが計算して指令することも可能である。
しかしながら、ブラウザ・ソフトウェアなどを解してユーザが閲覧したウェブ・ページなどのドキュメントについては、実際に出力させてみなければ、ページ全体で何ページあるのかが予めわからないドキュメントもある。集約出力を行う場合、出力物1ページ当たりに集約して出力させる集約数は、大きければ大きいほど用紙などの無駄を省くことができるが、一方で、不必要に高い集約出力は、画像が1/2、1/4...と、集約数に反比例して小さくなるので、視認性を低下させるという不都合もある。また、集約の結果、出力物に過剰な空白領域が形成されてしまう場合もあり、この場合、空白領域を最低化させるように集約数を調節することが好ましい。
上述した最適化は、ユーザがドキュメントのページ数を認識できる場合には、予め計算して設定することもできる。しかしながら、空白領域の計算は、所定の集約数およびページ数を使用した場合の余りを計算する、すなわち剰余類計算を必要とするので、煩雑である。また、ページ数が不明なドキュメントについては、ドキュメントを出力させた結果、まったくイメージが形成されていない領域が多く残されたプリント出力物が与えられる場合もあり、必ずしも最適な効率でプリントを行っているということはできなかった。
これまで、集約出力を行うシステムについては、例えば特開2001−180085号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1では、出力対象とされるデータが頁数計数手段によって計数されている場合、集約転写を指令されている場合でも自動的に集約を解除して転写を行う集約印刷自動解除手段を備える画像形成装置が開示されている。さらに、特許文献1では、縮小後の文字サイズを判断し、縮小後の文字サイズが所定サイズ以下になる場合に集約転写を解除する技術を開示している。
特開2001−180085号公報
特許文献1に開示された画像形成装置は、出力を、ドキュメントの複数のページをプリント用紙の1ページに集約して出力させ、ドキュメントが1ページである場合および縮小により文字が小さくなりすぎる場合に応答して集約処理を自動的に解除することが可能である。しかしながら、特許文献1に開示された画像形成装置は、ドキュメントが1ページ以外の複数ページを有する場合、ユーザが指定した集約数で集約出力が行われてしまい、空白領域を最小化させるように、集約数を最適化させることはできなかった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明は、ユーザが指定した集約数n(nは、出力物の片面1ページあたりに出力するべきドキュメントのページ数を意味する。)を、最大集約数とし、集約数を変更する。本発明では、画像処理装置は、出力物上に形成される空白領域を最小化するように、ドキュメントに応じて最適集約数n’を決定し、決定した集約数を使用して設定データを作成する。設定データは、出力装置制御するための描画データおよび装置制御コードを生成するために使用される。画像処理装置は、作成した装置制御コードおよび描画データを、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置などの出力装置に伝送し、プリント・ジョブまたはファクシミリ送信ジョブを実行させる。このとき、本発明では、ユーザが指定した集約数で与えられる出力枚数で、最小の集約数として画像を最大化させ、同時に空白領域を最小化させる。
本発明では、ユーザ指定された集約数に対応して与えられる出力枚数を維持させつつ最適な効率の出力物を提供するため、出力枚数を制約条件とし、空白領域の数、すなわち、出力物全体に対する空白領域の割合を目的関数として、目的関数を最低化させるように整数計画問題を解決して最適な集約数を決定する。本発明の画像処理装置は、決定された最適集約数を使用して、設定データを作成し、出力処理を実行させ、視認性を改善し、出力物に対する空白領域の発生量を最低化させている。
すなわち、本発明によれば、
ドキュメントのページ数を取得し、前記ドキュメントの複数のページを集約するための集約条件を計算する集約手段と
前記集約手段が計算した集約条件を使用して前記ドキュメントを出力する出力手段とを備え、
前記集約手段は、前記集約条件を、ユーザ指定された集約数を最大集約数とした場合に前記ドキュメントを出力するべき出力枚数を変えず、かつ出力用紙に最小の空白領域を提供する最小集約数として最適集約数を決定し、前記最適集約数で前記出力手段にプリント出力させる、画像処理装置が提供できる。
本発明では、前記集約手段は、ユーザ指定された前記集約数を最大集約数として前記最小の空白領域を与える他の集約数を前記最適集約数として決定する最適集約数決定手段を備えることができる。
本発明では、前記集約手段は、
画像処理装置のディスプレイ上に、ユーザが前記集約数を指定するための集約数入力手段と、
前記ユーザにより指定された前記集約数を前記最大集約数として前記最小の空白領域を与える前記集約数を決定するための最適集約数決定手段を呼び出す要求を入力する最適処理要求入力手段と、
ユーザに対し出力を片面モードで行うかまたは両面モードで行うかの要求を入力させ、有効出力枚数を制御する有効出力枚数制御手段と、
を含むGUIを表示させるGUI生成手段を備えることができる。
本発明の前記出力手段は、ローカル・プリンタ、またはネットワークを介して接続されたネットワーク・プリンタまたは複合機であり、前記集約手段は、装置制御コードを含む描画データを生成して、前記出力手段から前記ドキュメントを出力させることができる。本発明によれば、前記出力手段は、ファクシミリ装置であり、前記集約手段は、決定した前記集約条件によりファクシミリ・データを生成させ、前記ファクシミリ装置に対してファクシミリ通信させることができる。
本発明によれば、画像処理装置に対し、ドキュメントの複数のページを出力物の少なくとも片面に集約出力させる出力制御方法であって、前記出力制御方法は、前記画像処理装置に対し、
前記ドキュメントのページ数を取得するステップと、
ユーザ入力された集約数と前記ページ数とから前記ページ数を収容するために必要な出力枚数を決定するステップと、
前記出力枚数を変えずに空白領域を最小化させ、かつドキュメントの縮小率を最低化するために前記ユーザ入力された集約数以下の最適集約数を決定するステップと、
決定された前記集約数で出力装置に対して前記ドキュメントの複数のページを集約出力させるステップと
を実行させる出力制御方法が提供される。
本発明によれば、画像処理装置に対し、ドキュメントの複数のページを出力物の少なくとも片面に集約して出力させる出力制御方法であって、前記ドキュメントのページ数を取得し、ユーザ入力された集約数を最大集約数として設定し、前記最大集約数で前記ページ数を収容するために必要な出力枚数を取得し、前記出力枚数を変えないことを条件として前記集約数を段階的に小さな値として空白領域を最小化させるための最小集約数を決定し、決定された前記最小集約数で前記ドキュメントの複数のページを出力装置に集約出力させる、出力制御方法が提供される。
前記出力制御方法は、前記出力枚数を制約条件とし、前記出力枚数における前記空白領域の割合を目的関数として、前記目的関数を最低化するように集約数を決定するステップを含むことができる。本発明では、さらに、画像処理装置のディスプレイ上に、前記集約数を入力する集約数入力手段と、最適集約数決定手段を呼び出す要求を入力する最適処理要求入力手段と、片面モードまたは両面モードの要求を入力させ、有効出力枚数を制御する有効出力枚数制御手段とを含むGUIを表示させるステップを含むことができる。本発明では、前記出力装置は、ローカル・プリンタ、またはネットワークを介して接続されたネットワーク・プリンタ、またはファクシミリ装置とされる。
本発明によれば、ドキュメントのページ数を取得して前記ドキュメントの複数のページを複数集約するための集約条件を計算する集約手段と
前記集約手段が計算した集約条件を使用して前記ドキュメントを出力する出力手段とを備え、
前記集約手段は、取得した前記ページ数が、その時点でユーザ指定されている集約数よりも1段階低い集約数以上場合、画像処理装置に対して両面、かつ前記ユーザ指定された集約数よりも1段階低い集約数を最適集約数として両面で集約出力させる、画像処理装置が提供される。
本発明によれば、ドキュメントのページ数を取得して前記ドキュメントの複数のページを複数集約するための集約条件を計算し、取得した前記ページ数が、その時点でユーザ指定されている集約数よりも1段階低い集約数以上場合に、両面、かつ前記ユーザ指定された集約数よりも1段階低い集約数を最適集約数として集約出力させることで、空白領域を最小化する、画像処理装置の出力制御方法が提供される。
本発明によれば、上記に記載された方法を画像処理装置が実行するための、装置実行可能なプログラムが提供される。
以下、本発明について、図面に示した具体的な実施の形態を以て説明するが、本発明は、後述する実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の画像処理装置10のハードウェア構成を示したブロック図である。本発明の画像処理装置10は、パーソナル・コンピュータまたはワークステーションとして構成することができる。図1に示した画像処理装置10は、中央処理装置(CPU)12と、CPU12が使用するデータの高速アクセスを可能とするキャッシュ・メモリ14と、CPU12の処理を可能とするRAM、DRAMなどの固体メモリ素子から形成されるシステム・メモリ16とを備える。
画像処理装置10が使用するCPUとしては、具体的には、PENTIUM(登録商標)〜PENTIUM(登録商標) IV、PENTIUM(登録商標)互換CPUなどのCISCアーキテクチャに基づくCPU、またはPOWER PC(登録商標)、MIPSなどのRISCアーキテクチャに基づくCPUを挙げることができる。
また、使用するオペレーティング・システム(OS)としては、MacOS(商標)、Windows(登録商標)、Windows(登録商標)200X Server、UNIX(登録商標)、AIX(登録商標)、LINUX(登録商標)またはそれ以外の適切なOSを挙げることができる。さらに、画像処理装置10は、上述したOS上で動作する、C++、Visual C++、VisualBasic、Java(登録商標)、Perl、Rubyなどのオブジェクト指向のプログラミング言語により記述されたアプリケーション・プログラムを格納し、実行する。
CPU12、キャッシュ・メモリ14、およびシステム・メモリ16は、システム・バス18を介して、画像処理装置10の他のデバイスまたはドライバ、例えば、グラフィックス・アクセラレータ20およびネットワーク・デバイス(NIC)22へと接続されている。
グラフィックス・アクセラレータ20は、バスを介してディスプレイ24に接続されて、CPU12による処理結果をディスプレイ画面上に表示させている。また、ネットワーク・デバイス22は、画像処理装置10をネットワークへと接続して、クライアント(図示せず)とのセッションを確立させている。
システム・バス18には、さらにI/Oバス・ブリッジ26が接続されている。I/Oバス・ブリッジの下流側には、PCIなどのI/Oバス28を介して、IDE、ATA、ATAPI、シリアルATA、SCSI、USBなどにより、ハードディスク、フラッシュメモリ、EEPROM、RAMなどの記憶装置30が接続されている。また、I/Oバス28には、USBなどのバスを介して、キーボードおよびマウスなどのポインティング・デバイスなどの入力装置32が接続され、システム管理者などのオペレータによる入力および指令を受付けている。
本発明の画像処理装置10には、I/Oバス・ブリッジ26を介してプリンタ34が接続されている。プリンタ34としては、図1に示した実施の形態では、ページ・プリンタまたはローカル・プリンタとされている。しかしながら、本発明の他の実施の形態では、ネットワーク・プリンタまたはMFPなどを用いることができる。プリンタ34は、ソフトウェア・モジュールとして提供される出力ドライバ(図示せず)により処理されたデータを受け取り、受け取ったデータを装置制御コードにしたがって出力させている。
本発明の特定の実施の形態で、OSとしてWindows(登録商標)を使用する場合には、出力ドライバは、RPCSまたはRPCS互換ドライバとして構成することができ、出力設定データとして設定データPJL(Printer Job Language)を使用し、装置制御コードとして、PDL(Page Description Language)を使用して、ドキュメントをプリンタ34から出力する。
なお、本発明では、OSは、Windows(登録商標)には限定されず、オペレーティング・システムとしてMacOS、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)を使用する場合には、出力ドライバは、PostScript(登録商標)またはその互換出力ドライバとすることができる。
図2は、本発明の画像処理装置10のソフトウェア構成を示したブロック図である。図2に示されるように、画像処理装置10は、OS38により実行が管理される複数のアプリケーション40、42、44と、各アプリケーションにより呼び出され、所定のデバイスまたは装置を制御するための複数のドライバ・ソフトウェア46、48および本発明の出力ドライバ50とを含んで構成されている。
出力ドライバ50は、本発明では、ワードプロセッサ、表計算ソフトウェア、グラフィック・ソフトウェア、またはブラウザ・ソフトウェアから呼び出され、指定されたドキュメントをプリントさせている。図2に示した本発明の画像処理装置10の実施の形態では、出力ドライバ50は、本発明の集約手段として機能する集約モジュールを含んで構成されている。出力ドライバ50は、図2に示した実施の形態では、ドキュメントの複数のページを、出力用紙1枚に集約する集約処理を実行し、集約形式でのプリント出力を与えている。
画像処理装置10は、また、ハードディスクまたはRAMなどの記憶装置30により提供される記憶空間52を、出力ドライバ50による処理のために確保している。記憶空間52は、ハードディスク装置などの大容量共有記憶装置の一部を割り当てて形成することもできるし、出力ドライバ50が専用することができるRAMなどの随時書換可能な記憶装置を用いて構成することもできる。
出力ドライバ50は、アプリケーションから受け取った出力データおよび設定データを使用して装置制御コードおよび描画データを作成する。作成した装置制御コードおよび描画データは、プリンタ34に伝送する。装置制御コードとしては、本発明では、具体的には、PDLまたはPostscriptなどを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
プリンタ34は、USBまたはIEEE1284などのバスを介して画像処理装置10に接続されている。プリンタ34は、描画データおよび装置制御コードを使用して、感光体、レーザ、ポリゴンミラー、紙送りなどを制御し、所望する集約条件でのプリント出力物Pを作成し、ユーザに提供している。なお、本発明において、集約条件とは、集約数と、出力枚数とを含集約出力に必要な条件を意味する。
図3は、図2の破線で示した出力ドライバ50の詳細構成を示すブロック図である。図3に示すように、出力ドライバ50は、集約モジュール56と、グラフィックス・ドライバ58と、ユーザ・インタフェース(UI)ドライバ60を含んでいる。
集約モジュール56は、例えば、アプリケーション40から呼び出されたUIドライバ60が提供するグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を解してユーザが設定した集約数を含む設定データおよび出力データを受け取って、少なくとも出力データを記憶空間52に格納する。その後、集約モジュール56は、出力するべきドキュメントの行数、画像の数および用紙サイズなどのデータを使用して、ドキュメントを出力する面数を決定する。
また、集約モジュール56は、設定データから集約数を読み出し、設定データに含まれる集約数での集約設定を、最大集約数として設定する。集約モジュール56は、その後、最大集約数から、降順に画像処理装置10が予め設定して保持した集約数、例えば、16、9、6、4、2を判断し、ユーザ設定した集約数での出力枚数を固定して空白領域を最低化する最適集約数を決定する。最適集約数は、ユーザにより指定された集約数で与えられる出力枚数を制約条件とし、出力枚数に対してドキュメントの面数を割り当てた場合に生成される空白領域の数を目的関数とし、目的関数を最低化させるという整数計画問題を解決する処理により行われる。なお、本発明では、空白領域の数は、ドキュメントのページに対応する面単位で生成されるので、出力物のページ出力可能領域における空白領域の割合として定義される。
生成された最適集約数は、その後、グラフィックス・ドライバ58へと送られる。グラフィックス・ドライバ58は、装置制御コードおよび最適集約数に応答した描画データを生成する。生成された描画データは、装置制御コードとともに適切なI/Oバスを介してプリンタ34へと送付され、プリンタ34に対してページ印刷を実行させる。
UIドライバ60は、アプリケーション40がプリント要求を発行すると呼び出され、画像処理装置10のディスプレイ24上にGUIを提供する。GUIは、ユーザに対して、本発明の最適出力を指令するためのチェック・ボックス、集約数の設定を可能とするプルダウン・メニュー、両面印刷を指令するチェック・ボックスなどを表示させ、ユーザが印刷条件を詳細に設定することを可能とさせている。
図4は、本発明の画像出力制御方法のフローチャートである。図4の処理は、ステップS100から開始し、ステップS101で、出力要求を受領する。ステップS102では、出力要求に応答してUIドライバを起動して、ディスプレイ上にGUIを表示させる。ステップS103では、ユーザに対してGUIを表示させ、GUIを解して最大集約数などの出力設定の入力を要求する。
ステップS104では、アプリケーションから出力設定、出力データおよび出力指令を受領する。ステップS105では、設定データを除く、少なくとも出力データを記憶空間に格納させる。なお、本発明では、設定データとともに出力データを記憶空間に格納させておくことができる。ステップS106では、集約モジュールが設定データを取得して最適集約数決定処理を実行し、最適集約数n’を含む設定データを生成する。ステップS107では、グラフィックス・ドライバが設定データを取得してn’in1で面付けするべき装置制御コードおよびラスタ処理された描画データを生成する。ステップS108では、生成した描画データと装置制御コードとを出力装置に送付し、出力処理を実行させ、ステップS109で処理を終了する。
図5は、図4のステップS102で画像処理装置のディスプレイ上に表示されるGUIを示した図である。図5に示されたGUI62は、アプリケーションからのプリント要求を受領して起動されるUIドライバが作成する、プリント設定画面の一部を表示させた実施形態である。図5に示したGUI62には、ユーザの希望に応答してできるだけ集約した出力を行うように指令するコードを登録させるための「なるべく集約して印刷」のチェック・ボックス64、両面印刷が使用できる場合には、できるだけ両面印刷を使用するように指令するためのチェック・ボックス68が設けられている。また、GUI62の中央部には、最大集約数を指定するためのプルダウン・メニュー66が設けられていて、ユーザによる最大集約数の設定を可能とさせている。
図6は、図4に示した本発明の最適集約数決定処理のフローチャートを示す。以下、以後、使用する各変数について定義を与える。
(1)x:ドキュメントを出力するべきページ数であり、ユーザにより設定されたページ・サイズ、行数、イメージ・データなどのデータを使用して決定され、以下、「面数」として参照する。
(2)n:ユーザが設定したデフォルト集約数であり、集約数の上限値を規定するデフォルト値である。
(3)n’:最適集約数を決定するために降順に設定される集約カウンタであり、最終的に最適集約数を保持する変数である。説明している実施の形態では、画像処理装置に予め設定された16、9、6、4、2、1の正の整数から1段階ずつ降順に選択される。なお、本発明では、上述した以外の集約数のセットを使用することができる。
(4)N:集約カウンタn’よりも一段階下の集約数を保持する変数である。
図6に示した処理は、ステップS200から開始し、ステップS201でPJLなどで指定されている出力設定および出力データを使用し、出力設定に指定されるページ・サイズでのドキュメントの面数xをカウントする。
ステップS202では、出力設定で指定された最大集約数nを使用した場合に、必要な出力枚数pを、下記式(1)を使用してカウントする。
Figure 0004799283
なお、上記式(1)は、x/nの値を切上げた整数値を返す処理を意味する。
ステップS203では、求めるべき集約カウンタn’に、デフォルト設定値であるnの値を設定し集約カウンタn’を初期化する。ステップS204では、n’が1であるか否かを判断し、集約カウンタn’が1である場合(yes)には、集約出力を実行しないことに相当するので、処理をステップS207へと分岐させ、最適集約数=1として設定し、ステップS208で処理を終了する。また、ステップS204の判断で、集約カウンタn’!=1であると判断された場合には(no)、ステップS205へと進んで集約カウンタn’よりも1段階小さい集約数としてNを設定し、面数xをNの値で除算して、出力枚数p’を計算する。
この処理は、集約数を低下させた場合にユーザが指定した出力枚数内で、面数xが処理できるか否かを判断する処理であり、上記式(1)に1段階小さい集約数Nの値を代入して下記式(2)で計算される。
Figure 0004799283
ステップS206では、計算されたp’=pであるか否かを判断し、p’=pである場合(yes)には、ステップS209へと処理を分岐させ、n’の値を、その時点でのNの値に設定し保持させる。この段階で、n’の値が一段階分デクリメントされる。その後、再度ステップS204へと分岐させ、再度ステップS205、S206、S209の処理を実行させて判断する。本発明では、上述した処理を使用することにより、x=1であるかの判断を行うことなく、同一のオブジェクトで最適な出力物を得ることができる。
ステップS205〜ステップS209の処理は、具体的には、出力枚数の切上げ処理が発生しない最大のn’を求めることに対応しており、このことは、出力枚数を制約条件とし、出力できる領域の割合を最大化、すなわち、所定の出力枚数に形成される空白領域を最小化させる処理である。
ステップS206でp’!=pであると判断された場合(no)には、その時点で集約カウンタn’に保存されている値は、整数計画問題の解を与える最適集約数を与える。ステップS207では、その時点で設定されている集約カウンタn’の値を最適集約数として使用して設定データを作成しグラフィック・ドライバに渡して、ステップS208で処理を終了する。
再度、図4に戻って説明すると、図4のステップS107で、グラフィックス・ドライバは、決定された集約カウンタn’の値を含む設定データを集約モジュールから取得し、さらに出力データを記憶空間から読み出して、所定の集約数に対応する縮小率の描画データを作成し、同時にPDLなどのフォーマットの装置制御コードを作成する。その後、グラフィックス・ドライバは、プリンタなどの出力装置に装置制御コードおよび描画データを送付し、所定の集約数でのプリントを実行させる。
本発明の上記処理は、出力枚数が、値N1、N2(N2は、N1よりも一段低い集約条件に割り当てられた集約数の値とする。)との間で、下記式(3)を満たす場合には、ステップS205〜S209の処理でn’の値が何らの修正をも受けることなく終了する。すなわち、ステップS205の処理で、N1よりも小さいN2を設定した段階で[x/N2]が、[x/N1]を超える場合には、ステップS206の処理がfalseの値を返すためである(なお、“[]”で示された演算は、小数点以下を切上げする演算を意味する。)。下記式(3)の条件は、ドキュメントの面数xの値が少ない場合には、大きな集約数が指定される可能性が低く、また切上げ処理でpが増加する頻度も少ないが、ドキュメントの面数xが大きくなるにつれ、充足されるようになる。
この場合について、具体的に例えば、集約条件がデフォルト設定で6in1である場合について検討する。デフォルト設定で6in1(N1=6)の集約条件が設定され、面数xが15である場合、制約条件とされるpの値は、p=[15/6]=3となる。
このような場合には、図6の1回目のループで、p’>pとなってしまうので、最適化処理は実行されない。この場合でも、両面出力が設定できない場合であればユーザが指定した出力枚数を制約条件とする場合、デフォルトの集約数が最小の空白領域が与えるということができる。
しかしながら、出力装置などの機種によっては、両面出力を使用することができ、この場合、制約条件を出力枚数として設定すれば、有効出力枚数は、表・裏を使用して2倍とすることができる。すなわち、ユーザが両面出力指令を行っている場合には、下記式(3)および下記式(4)を使用して、図6に説明した処理に出力枚数の値を投入して処理を実行させる
Figure 0004799283
Figure 0004799283
図7は、図6で説明したフローチャートに対して、ユーザが両面出力を指定した場合を含めて最適な出力制御を行う、本発明の出力制御方法の第2の実施形態を示した図である。図7に示した処理は、図6で説明した処理に対してステップS302、ステップS303、ステップS306を追加するだけで、処理オブジェクトを不要に増加させることなく、上記式(1)、上記式(2)、上記式(3)、上記式(4)の処理を統合して処理可能とする。
図7についてさらに説明すると、ステップS302では、出力設定から、ユーザが両面出力を指令しているか否かを判断し、両面出力が指令されている場合には、両面指定値dを、d=2として設定し、ユーザが両面出力を指定していない場合には、d=1として設定する。
ステップS303では、出力指令に含まれるユーザ設定されたデフォルト値nを集約カウンタn’として設定し、d×n’を使用して有効出力枚数を計算し、pとして使用する。その後、計算されたpを使用して図6で説明したと同様の処理を、ステップS305〜ステップS310まで繰り返し、最適集約数n’を決定し、ステップS308で決定したn’の値を用いて設定データを作成する。作成した設定データは、グラフィックス・ドライバに渡された後、ステップS309で処理を終了させる。
なお、ステップS306では、n’よりも一段階小さいNの値を使用してp’を計算させる場合に、両面指定値dを、Nの値に乗じて同様の処理を実行させている。
図8は、本発明の最適集約条件設定処理のプロセスを集約数と出力画像のサイズを用いて説明した図である。図8中、縦軸が集約数であり、横軸が、縦横マージンなどを排除した場合の出力画像のサイズに対応しており、紙面右手側に向かうほど、大きな出力画像が与えられる。図8を使用して本発明の作用を説明すると、ユーザが例えば4in1の集約をデフォルト設定したものとする。一方、このときユーザが出力を希望するドキュメントは、設定された出力サイズにおけるページ数(すなわち、面数)が2であるものとする。
このときユーザが設定した集約条件は、4in1なので、デフォルトのまま出力を行うと、出力枚数は1枚と同一であるものの、出力物の半分に空白領域が形成された出力物が与えられる。本発明では、この場合、デフォルト設定であるn=4から、一段階低い集約数を与えるN=2を決定する。この場合、p’=[2/2]=1が与えられるので、出力枚数は保存され、ステップS206の判断はtrueの値を返す。その後再度、図6のステップS204〜S209のループが実行され、次回のループでは、ステップS205で、n’=2となり、N=1としてp’(2)=[2/1]=2が計算される。このため、図6のステップS206の処理は、falseの値を返す。このため処理は、ステップS207へと分岐して(no)、集約カウンタn’に保持されているn’=2の値を使用して設定データを作成する。この処理による集約数の変化を図8の矢線Aで示す。
また、同様の処理を使用してドキュメントの要求する面数xがちょうど1である場合であって、nがより高い集約数が指定されている場合には、ステップS204からステップS205の処理へと進み、この場合、n’=2となってもステップS206の値はtrueの値を返す。そして、ステップS209で、N=1の値が最終的にn’に代入される。その後、ステップS204へと処理が進むと、処理は、ステップS207へと分岐し、最適集約数としてn’=1がそのまま使用され、ステップS207で、n’=1の集約数、すなわち、集約設定なしの条件で1in1の集約数で設定データが生成され、グラフィックス・ドライバが、対応する描画データを作成し、プリンタから1in1のプリント出力が生成される。この処理に基づく集約数の変化を矢線Bで示す。
なお、この場合、本発明では、集約処理を解除するのではなく、最適集約数決定処理における最適集約数n’の値を1に設定する処理となる。このため、本発明では、集約処理しない処理を実行するソフトウェア・オブジェクトと、集約処理を実行するソフトウェア・オブジェクトの複数の出力ドライバ用オブジェクトを用意する必要がなく、ソフトウェア資源的にも省資源で、かつ出力ドライバのバージョン・アップなどにおいても効率的に対応することができ、さらに最適なプリント効率でプリント出力物を与えることが可能な、画像処理装置を提供することができる。
一方、デフォルト設定で6in1の集約条件が設定され、面数xが15である場合、ユーザが両面出力を指定していない場合には、上述した通り、デフォルト設定のままでプリントが実行される。しかしながら、ユーザが両面出力を指定している場合には、図7の処理が実行され、ステップS306で、N=4としてp’を計算すると、p’(1)=[15/8]=2となり、ステップS307の値は、trueを返すので(yes)、n’にN=4の値が代入され、再度ステップS306の処理が実行される。2回目のステップS306では、n’=4、N=2とされ、p’(2)=[15/4]=4となるので、ステップS307の判断は、falseの値を返し(no)、ステップS305〜ステップS310のループを抜け出し、集約カウンタn’に保持された値である4の値が最適集約数n’として設定され、4in1のプリントが実行されることになる。この処理による集約数の変化を図8の矢線Cで示す。
図9は、本発明の出力制御方法の第3の実施形態を示す。図9に示した第3の実施形態は、「なるべく集約して印刷」の指令で、両面出力を含めた出力モードを自動的に選択して最適な空白領域の出力物を提供する実施の形態である。図9に示した処理は、図6の処理ステップS202または図7の処理ステップS302の次の処理として、x≧N2の判断を実行させ、x≧N2の判断の値がtrueを返す場合に図9に示した処理を呼び出すステップを追加することにより図6または図7の処理ルーチンに容易に組み込むことができる。
図9に示した処理は、ステップS400から開始し、ステップS401で両面出力可能であれば、両面指定値dをd=1に設定する。ステップS402では、設定されたdの値を使用して図7のステップS305〜S310のループの処理を実行させて、最適集約数n’を計算させる。
ステップS403では、{空白領域sp=d×p×n’−x}として目的関数の値を計算し、その結果を、配列変数(d、n’)に登録する。なお、本発明では、空白領域spは、割り当てられる面の数x単位として計算しているので、縦横マージンを除いた面積割合に比例する。なお、本発明では、上述した以外の空白領域spを与える目的関数を与えることができる。
ステップS404では、d=2か否かを判断する。d=2でない場合(no)、ステップS405でdを1インクリメントさせ、d=2(両面プリントの場合)についてステップS402〜ステップS404までの計算を実行させる。ステップS404の判断でd=2であると判断された場合(yes)、処理をステップS406へと進め、配列変数(d、n’)のうち、空白領域spの数が最小になる、dおよびn’を決定し、設定データを生成し、グラフィックス・ドライバに送付し、ステップS407で処理を終了させる。
図9に示した第3の実施形態では、ユーザが特に両面出力を指定しない場合であっても出力装置が両面出力機能を備えている場合には、最適な出力モードでの集約出力を実行させることが可能となり、例えばウェブ・ページの出力などで片面出力では膨大な出力物が与えられてしまうような場合に、特に効果的に利用できる。
図10および図11には、本発明の図8で説明した集約数の変化を、出力物を使用して説明した図である。図10は、本発明の出力制御方法の第1の実施形態により得られる出力物を示す。図10の実施の形態から説明すると、図10(a)は、例えばウェブ・ページのように、ユーザが予め何ページが必要かわからないドキュメントが実際には、2頁であった場合の実施の形態である。この場合には、ユーザが例えば4in1の集約を指令している場合でも、図8の矢線Aで示すように集約数が4から2へと変更され、空白領域のない分だけ大きなサイズでの出力が実行される。
また、図10(b)は、ドキュメントのページが2頁であり、この場合にもユーザはドキュメントが何頁あるかわからないため、例えば4in1の集約処理をデフォルトで要求しているものとする。この場合、制約条件は、p=1となり、4in1のままで出力させると、ページの半分がプリント方向にかかわらず空白領域として残され、かつユーザには、空白領域があるにもかかわらず、縮小率の大きな小さな画像が与えられている。
図10に示されるように、本発明では、図6に示した処理および図8の矢線Aで示される処理によりp=1の制約条件下で、空白領域を最低化させる処理が実行され、自動的に集約数が2in1と決定されて、プリント出力物においてまったく空白領域のないプリント出力物が提供できる。同時に縮小率はデフォルト設定よりも小さくされているので、ユーザは、大きなプリント画像を取得することができ、プリント品質的にも改善されている。
図11は、本発明の出力制御方法の上記式(3)の条件が満足された場合に、第2の実施形態により与えられる出力物の実施の形態を、第2の実施形態を適用しなかった場合の出力物を比較例として対比して説明した図である。図11では、ユーザが両面印刷を指定し、集約処理のデフォルト設定は、6in1であるものとする。図11(a)は、本発明により与えられる出力物であり、図11(b)は、本発明を適用することなく、ユーザによるデフォルト設定のまま出力させた場合に得られる出力物を示す。
本発明を適用しない場合には、図11(b)に示すように、p=[15/12]=2の出力枚数に対して、6in1のプリントが実行され、有効出力枚数のうち、1/4(片側1ページ分)が空白領域として残されている。同時に、プリント出力も6in1に対応する縮小率のサイズまで縮小されてしまっており、プリント品質的にも改善する余地が残されている。
これに対し、図11(a)に示した本発明の処理を適用して得られたプリント出力物では、画像処理装置が出力枚数を制約条件とし、空白領域の数を最小とさせるように集約数を、図8の矢線Cで説明したように決定するため、空白領域は、有効出力枚数のうち、1/16が空白領域として残されているにすぎず、相対的に4倍相当に効率的なプリントが行われているのがわかる。また、その際、プリント画像は、4in1に相当するまで拡大され、視認性も充分に向上されている。
図12は、本発明の画像処理装置10の第2の実施形態を示した図である。図12に示した画像処理装置10は、出力ドライバ50−1が集約モジュールを含んでいない点を除き、図2に示した画像処理装置10と同様のソフトウェア・モジュール構成を備えている。また、出力ドライバ50−1は、図3で示した第1の実施形態での出力ドライバ50の集約モジュール56を含まないことを除き、同様の構成とされている。また、図12に示した画像処理装置10では、イーサネット(登録商標)、無線LANや光通信などによるワイヤレス・ネットワークなどで接続されたネットワーク・プリンタ34−1が接続されていて、プリント出力物を提供している。このとき、ネットワーク・プリンタ34−1は、図12に示した実施の形態では、ページ・プリンタまたはMFPとされていて、本発明の出力制御方法を実行する集約モジュール56−1を備えている。
図12に示した画像処理装置10の出力ドライバ50−1は、GUIを介してユーザが指定した「なるべく集約して印刷する」指令、「最大集約」値などを含む出力設定を、PJLなどとして受け取り、PDLなどの装置制御コードとともに、描画データをネットワーク・プリンタ34−1に伝送する。ネットワーク・プリンタ34−1は、画像処理装置10からプリント要求を受付けると、PDLデータのうち少なくとも描画データの部分を第2記憶空間52−1に格納し、以後の描画データを作成するまで保管しておく。
集約モジュール56−1は、PDLデータから集約モジュール56−1が必要なデータを取得し、集約処理を実行させる。集約処理が終了して最適な集約数Nが決定された後、画像形成エンジンは、描画データを読み出して集約数に対応した縮小率および集約数の装置制御コードを作成し、描画データを読み出して、作成した装置制御コードで描画データを修正し、本発明の出力制御方法により出力物Pを作成しユーザに対して提供している。
図13は、図12に示した画像処理装置が実行する本発明の出力制御方法の第4の実施形態のフローチャートを示す。図13に示す処理は、ステップS500から開始し、ステップS501で、出力要求を受領する。ステップS502では、出力要求に応答してUIドライバを起動して、ディスプレイ上にGUIを表示させる。ステップS503では、ユーザに対してGUIを介して最大集約数などの出力設定の入力を要求する。
ステップS504では、グラフィックス・ドライバが登録されたプリント設定から、装置制御コードを含むPDLフォーマットの描画データを作成し、ネットワークを介して、プリンタ・サーバ/ネットワーク・プリンタなどの画像形成エンジンに描画データを伝送する。ステップS505では、描画データを記憶空間に格納させる。ステップS506では、集約モジュールが出力設定を取得して最適集約数決定処理を実行し、最適な面付け数n’を含む設定データを生成する。
ステップS507では、ネットワーク・プリンタ側のグラフィックス・ドライバが作成された設定データを取得してn’in1で面付けすることを指令する装置制御コードを含む描画データを生成する。ステップS508では、生成した描画データと装置制御コードとを使用して、ネットワーク・プリンタがプリントを実行し、出力物を作成し、ステップS509で処理を終了する。図12に示した実施の形態では、ネットワーク・プリンタまたはMFPなど、両面出力機能を備える上位機種の画像形成エンジンを複数のクライアント装置から使用することができるので、本発明の出力制御方法に対してより柔軟性を提供する。
図14は、本発明の画像処理装置10の第3の実施の形態を示した図である。図14に示した画像処理装置10は、ファクシミリ送信を可能とする出力ドライバ50−2を備えている点を除き、図12に示したと同様の構成を備えている。一方、画像形成エンジンとしては、ファクシミリ装置54が用いられていて、ファクシミリ装置54は、イーサネット(登録商標)、またはUSB、またはIEEE1284などで画像処理装置10に接続されている。画像処理装置10は、図12と同様にして出力設定を受け取り、PDLなどの適切なフォーマットとして、ファクシミリ装置54に描画データおよび装置制御コードを送付している。また、出力設定として、ファクシミリ送信する宛先アドレスやファクシミリ番号など、画像処理およびファクシミリ送信に必要なデータを伝送している。
ファクシミリ装置54は、集約モジュール56−2を備えており、最適な集約数などを決定する処理を実行し、送信データを生成するための設定データを与えている。ファクシミリ装置54は、生成された集約数を使用して描画データを編集し、G3、G4などのファクシミリ・フォーマットの送信データを作成する。作成した送信データは、モデムなどのファクシミリ送受信装置またはDSU/TAを介してITU−T勧告のT.4、T.6、T.90などの通信プロトコルの下で、公衆電話網またはISDNなどを経由してアナログまたはディジタル回線を介したファクシミリ通信を行っている。
以上説明したように、本発明によれば、ユーザの指令に応答して、最も空白領域の少ない出力物を効率的に提供することができ、またユーザがドキュメントのページ数を知らない場合にでも、最適な効率で、最適なサイズの出力物を提供することができる。
本発明の上記機能は、アセンブラ、C、C++、Java(登録商標)、Java(登録商標)Beans、Java(登録商標)Applet、Java(登録商標)Script、Perl、Rubyなどの手続型プログラミング言語またはオブジェクト指向ブログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
これまで本発明を図面に示した実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、他の実施の形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明の画像処理装置のハードウェア構成を示したブロック図。 本発明の画像処理装置のソフトウェア構成を示したブロック図。 図2の破線で示した出力ドライバの詳細構成を示すブロック図。 本発明の画像出力制御方法のフローチャート。 図4のステップS102で画像処理装置のディスプレイ上に表示されるGUIを示した図。 本発明の最適集約数決定処理のフローチャート。 本発明の出力制御方法の第2の実施形態を示した図。 、本発明の最適集約条件設定処理のプロセスを集約数と出力画像のサイズを用いて説明した図。 本発明の出力制御方法の第3の実施形態を示した図。 本発明の図8で説明した集約数の変化を、出力物を使用して説明した図。 本発明の図8で説明した集約数の変化を、出力物を使用して説明した図。 本発明の画像処理装置の第2の実施形態を示した図。 本発明の出力制御方法の第4の実施形態のフローチャート。 本発明の画像処理装置の第3の実施の形態を示した図。
符号の説明
10…画像処理装置、12…CPU、14…キャッシュ・メモリ、16…システム・メモリ、18…システム・バス、20…グラフィックス・アクセラレータ、22…ネットワーク・デバイス、24…ディスプレイ、26…I/Oバス・ブリッジ、28…I/Oバス、30…記憶装置、32…入力装置、34…プリンタ、34−1…ネットワーク・プリンタ、38…オペレーティング・システム、40〜44…アプリケーション、46…ドライバ・ソフトウェア、48…ドライバ・ソフトウェア、50、50−1、50−2…出力ドライバ、52、52−1、52−2…記憶空間、54…ファクシミリ装置、56、56−1、56−2…集約モジュール、58…グラフィックス・ドライバ、60…UIドライバ、62…GUI、64、68…チェック・ボックス、66…プルダウン・メニュー

Claims (14)

  1. ドキュメントのページ数を取得し、前記ドキュメントの複数のページを集約するための集約条件を計算する集約手段と、
    前記集約手段が計算した集約条件を使用して前記ドキュメントを出力する出力手段とを備え、
    前記集約手段は、前記集約条件を、ユーザ指定された集約数を最大集約数とした場合に前記ドキュメントを出力するべき出力枚数を変えず、かつ出力用紙に最小の空白領域を提供する最小集約数として最適集約数を決定し、前記最適集約数で前記出力手段にプリント出力させる、画像処理装置。
  2. 前記集約手段は、ユーザ指定された前記集約数を最大集約数として前記最小の空白領域を与える他の集約数を前記最適集約数として決定する最適集約数決定手段を備える、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記集約手段は、
    画像処理装置のディスプレイ上に、ユーザが前記集約数を指定するための集約数入力手段と、
    前記ユーザにより指定された前記集約数を前記最大集約数として前記最小の空白領域を与える前記集約数を決定するための最適集約数決定手段を呼び出す要求を入力する最適処理要求入力手段と、
    ユーザに対し出力を片面モードで行うかまたは両面モードで行うかの要求を入力させ、有効出力枚数を制御する有効出力枚数制御手段と、
    を含むGUIを表示させるGUI生成手段を備える、請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記出力手段は、ローカル・プリンタ、またはネットワークを介して接続されたネットワーク・プリンタまたは複合機であり、前記集約手段は、装置制御コードを含む描画データを生成して、前記出力手段から前記ドキュメントを出力させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記出力手段は、ファクシミリ装置であり、前記集約手段は、決定した前記集約条件によりファクシミリ・データを生成させ、前記ファクシミリ装置に対してファクシミリ通信させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 画像処理装置に対し、ドキュメントの複数のページを出力物の少なくとも片面に集約出力させる出力制御方法であって、前記出力制御方法は、前記画像処理装置が、
    前記ドキュメントのページ数を取得するステップと、
    ユーザ入力された集約数と前記ページ数とから前記ページ数を収容するために必要な出力枚数を決定するステップと、
    前記出力枚数を変えずに空白領域を最小化させ、かつドキュメントの縮小率を最低化するために前記ユーザ入力された集約数以下の最適集約数を決定するステップと、
    決定された前記集約数で出力装置に対して前記ドキュメントの複数のページを集約出力するステップと
    を実行する出力制御方法。
  7. 画像処理装置に対し、ドキュメントの複数のページを出力物の少なくとも片面に集約して出力させる出力制御方法であって、前記ドキュメントのページ数を取得し、ユーザ入力された集約数を最大集約数として設定し、前記最大集約数で前記ページ数を収容するために必要な出力枚数を取得し、前記出力枚数を変えないことを条件として前記集約数を段階的に小さな値として空白領域を最小化させるための最小集約数を決定し、決定された前記最小集約数で前記ドキュメントの複数のページを出力装置に集約出力させる、出力制御方法。
  8. 前記出力制御方法は、前記出力枚数を制約条件とし、前記出力枚数における前記空白領域の割合を目的関数として、前記目的関数を最低化するように集約数を決定するステップを含む、請求項6または7のいずれかに記載の出力制御方法。
  9. さらに、画像処理装置のディスプレイ上に、前記集約数を入力する集約数入力手段と、最適集約数決定手段を呼び出す要求を入力する最適処理要求入力手段と、片面モードまたは両面モードの要求を入力させ、有効出力枚数を制御する有効出力枚数制御手段とを含むGUIを表示させるステップを含む、請求項6〜8のいずれか1項に記載の出力制御方法。
  10. 前記出力装置は、ローカル・プリンタ、またはネットワークを介して接続されたネットワーク・プリンタ、またはファクシミリ装置である、請求項6〜9のいずれか1項に記載の出力制御方法。
  11. ドキュメントのページ数を取得して前記ドキュメントの複数のページを複数集約するための集約条件を計算する集約手段と
    前記集約手段が計算した集約条件を使用して前記ドキュメントを出力する出力手段とを備え、
    前記集約手段は、取得した前記ページ数が、その時点でユーザ指定されている集約数よりも1段階低い集約数以上場合、画像処理装置に対して両面、かつ前記ユーザ指定された集約数よりも1段階低い集約数を最適集約数として両面で集約出力させる、画像処理装置。
  12. ドキュメントのページ数を取得して前記ドキュメントの複数のページを複数集約するための集約条件を計算し、取得した前記ページ数が、その時点でユーザ指定されている集約数よりも1段階低い集約数以上場合に、両面、かつ前記ユーザ指定された集約数よりも1段階低い集約数を最適集約数として集約出力させることで、空白領域を最小化する、画像処理装置の出力制御方法。
  13. 請求項6〜10のいずれか1項に記載された出力制御方法画像処理装置が実行するための、装置実行可能なプログラム。
  14. 請求項12に記載の出力制御方法を画像処理装置が実行するための、装置実行可能なプログラム。
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