JP4798704B2 - 出没式柵柱 - Google Patents

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Description

本発明は、地中に埋設された外筒内に収納され、必要に応じ地上へ引き上げて立設させることにより車両や人の通行を規制するように構成された出没式柵柱に関する。
この種の出没式柵柱に関しては、柱体の昇降操作を容易にするために、定荷重バネを利用して柱体に上昇方向の付勢力を与える技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3等)。これらの技術によれば、重量の大きい柱体でも軽い力で引き上げたり、あるいは自動的に上昇させたりすることができるのに加え、収納時に柱体が急激に落下するのを防ぐことができる。
さらに、特許文献2、3には、柱体を外筒内に収納した状態でロックする手段として、外筒または柱体のいずれか一方にラッチを設け、いずれか他方にラッチに係合しうる係合凹部を設ける構成が記載されている。
実公平7−20167号公報 実開平6−12517号公報 実開平6−12518号公報
上記文献記載の技術によれば、定荷重バネの釣合い定力を柱体の重量よりも大きく設定することにより柱体を自動的に上昇させることができるので、柱体の重量が大きくても、その引き上げ操作は楽になる。しかし、柱体が地中に収納されてロックされている状態からそのロックを解除したり、上昇していた柱体を地中へ押下げてロックしたりする操作は、作業者がかがみこんで行う必要がある。
この種の出没式柵柱は、1本だけ単独で使用されることは少なく、例えば公共施設やショッピングセンター等の駐車場で多数本が同時に使用されることが多い。さらに、上記のような施設で出没式柵柱の管理や操作を行う作業者の多くが高齢者である実情に鑑みると、多数本の柱体を上げたり下げたりするに際して作業者がいちいちかがまなければならないのは、作業者にとって大きな肉体的負担となる。
特許文献2、3には、ラッチを引き込むための操作部を外筒または柱体の上端面に設けることが記載されているが、その詳細な構造や操作方法は不明である。したがって、ロック操作やロック解除操作における作業者の負担を軽減するという要請には応えられていない。
本発明はかかる問題を解決するためになされたもので、柱体の上げ下げ及びロック操作に際して、作業者が一切かがまずに、立ったままの楽な姿勢で容易に操作することができる出没式柵柱を提供し、もって作業者の負担を軽減することを解決課題とする。
上記した目的を達成するため、本発明の出没式柵柱は、地中に埋設される外筒と、外筒内に昇降自在に収納される柱体とを備え、コイル状の定荷重バネが、その回転軸を横向きにして柱体の下部に取り付けられ、この定荷重バネの先端が外筒の上部に連結されて、定荷重バネの巻上力により柱体が上昇方向に付勢されるように構成された出没式柵柱において、外筒の外側に縦方向に延びる操作ロッドが配置され、この操作ロッドの下端部近傍及び上端部近傍を含む適宜箇所に柱体の昇降を拘束するための係合突起が設けられて、この係合突起が外筒の周面に形成された窓状開口を通じて外筒内に突出するように配置される一方、柱体の下部には、所定の昇降位置で上記係合突起に係合するストップカムが設けられて、上記操作ロッドを外筒の上方から軸回りに回動させることにより、上記係合突起と上記ストップカムとの係合が解除されて柱体が昇降可能になることを特徴とする。
この構成を採用した出没式柵柱では、操作ロッドに設けられた係合突起と柱体の下部に設けられたストップカムとの係合によって柱体の昇降が拘束される。そして、上方から適宜の棒状操作具等で操作ロッドを回動させると、収納状態にある柱体は拘束が解除されて、定荷重バネの巻上力で自動的に上昇し、また、上昇状態にある柱体は、手や足によって押し下げることにより収納可能になる。柱体が所望の位置まで昇降したところで操作ロッドを元の位置に戻すと、再び係合突起とストップカムとが係合して、柱体の昇降が拘束される。
上記ストップカムの構成としては、上下に対向して配置された第一係合爪及び第二係合爪を備え、上側の第一係合爪は、柱体が上昇する際には係合突起に当接して内側に没入し、柱体が下降する際には外側に突出して係合突起に係合するように付勢される一方、第二係合爪は、柱体が下降する際には係合突起に当接して内側に没入し、柱体が上昇する際には外側に突出して係合突起に係合するように付勢されたものとすることができる。
この構成によれば、操作ロッドを回動させて、係合突起とストップカムとの係合状態を解除すれば、柱体が所望の位置まで上昇または下降する前に操作ロッドを元の位置に戻しても、その位置で自動的にストップカムが係合突起に係合して、柱体が停止する。したがって、柱体の昇降タイミングに合わせて操作ロッドを回動させなくとも済み、操作ロッドの回動操作が簡単になる。
操作ロッドを、その軸回りに挿装されたバネ部材の弾性力によって、係合突起を外筒の窓状開口に臨ませる位置へ復帰するように付勢すれば、上記回動操作は一層、容易になり、使い勝手が向上する。
また、操作ロッドの上端部には、バネ部材を内装した操作ピン連結パイプを介して操作ピンが連結され、この操作ピンは操作ロッドに対し上方から押込み可能に設けられるとともに、上記操作ピンを押込んだときにのみ操作ロッドの回動を許容するロック手段が設けられたものとすれば、いらずらや不意の衝撃等によって柱体が不用意に昇降してしまうのを防止することができる。
上述のように構成される本発明の出没式柵柱によれば、外筒の上方から適宜の棒状操作具を用いて操作ロッドを回動させることにより、柱体を昇降させ、所望の位置で拘束することができるので、柱体の昇降操作に際して作業者が、いちいち、かがみこんだり、しゃがんだりしなくても済む。したがって、高齢の作業者が多数本の柵柱を続けて昇降させなければならないような使用現場においても、作業者の肉体的負担が大幅に軽減されるとともに、柵柱の管理作業を迅速化することができる。
以下、本発明の実施形態に係る出没式柵柱の構成について、図面を参照しつつ説明する。図1は、出没式柵柱1の全体的構成を示す概略図であって、外筒2の略上半部を縦断面として表し、外筒2内に収納される柱体3を正面図として表している。
地中に埋設される外筒2は、中空の円筒形状をなし、下端部が外筒底板4により閉塞されている。外筒2の上端部には、外方に張り出す蓋状の上部構造が設けられて、その内側に柱体3が挿通されている。
柱体3は、外筒2よりもふた回りほど細い中空の円筒形状をなし、その長さは外筒2とほぼ同じである。例示の柱体3の上部近傍には発光部5が設けられている。柱体3は、その底部が、柱体3の外径よりもやや大径の柱体支持装置6に支承された状態で保持される。
柱体支持装置6には、コイル状に巻回された定荷重バネ7が、その回転軸を横向きにして取り付けられている。定荷重バネ7の先端は柱体3と外筒2との間を上方に延び、外筒2の上部に連結されて、柱体支持装置6を上昇方向に引き上げる。定荷重バネ7の釣合い定力は、柱体3と柱体支持装置6との合算重量よりもやや大きくなるように設定されている。このため、柱体3を拘束する外力が作用しない状態では、定荷重バネ7の巻上力によって柱体支持装置6が上昇方向に付勢され、これにより柱体3が上昇する。
外筒2の外側には、縦方向に延びる操作ロッド8が軸回りに回動しうる状態で取り付けられている。この操作ロッド8の下端部近傍、上端部近傍及び中間部の適所には、柱体3の昇降を拘束するための係合突起9が設けられている。各係合突起9は、外筒2の周面に形成された窓状開口10を通じて外筒2の内方に突出している。
一方、柱体支持装置6には、それらの係合突起9に向かい合って係合するストップカム11が設けられている。そして、操作ロッド8を外筒2の上方から軸回りに回動させると、係合突起9とストップカム11との係合が解除されて柱体3が昇降可能になり、係合突起9とストップカム11とが係合することによって柱体3の昇降が拘束される。
図2及び図3は外筒2の上部構造を示す。外筒2の上端部には、短筒部12と鍔部13とを有するフランジ14が取り付けられている。短筒部12は外筒2の外側に嵌装されて固着され、鍔部13が外筒2の外方に張り出している。鍔部13には、操作ロッド8の回動操作を行うための開口15と、雌ネジをタッピングしたバネ固定孔16とが形成されている。バネ固定孔16には、定荷重バネ7の先端に取り付けられた断面略L字形の固定具17が、鍔部13の上方からビス固定される。
フランジ14の鍔部13の上側には調整板18が重ねられる。調整板18は、フランジ14の鍔部13と略同径の円環状をなす平らな板材である。調整板18には操作ロッド8を操作するための鍵状孔19と、定荷重バネ7の固定具17を収めるための切欠20が形成されている。
調整板18の上側には合成樹脂製のブッシュ21が重ねられる。ブッシュ21は、筒部22と鍔状部23とを有している。筒部22は、その外径が外筒2の内径よりも僅かに小さく、その内径が柱体3の外径よりも僅かに大きく形成されている。鍔状部23の外径は調整板18の外径よりも僅かに小さく形成されている。そして、筒部22が外筒2内に挿入され、鍔状部23が調整板18の上に重ねられる。ここで、筒部22と定荷重バネ7の固定具17とが干渉するのを避けるため、図3に示すように、筒部22の外側の一部が薄肉状に削ぎ取られている。
ブッシュ21の鍔状部23には、円形の操作ピン保持孔24が形成されて、この操作ピン保持孔24内に操作ピン25が収容される。操作ピン25は、大径の頭部26と細径の軸部27とを有する断面略T字形の部材である。頭部26には、適宜の操作具28を係合させるためのすり割29が形成されている。軸部27には、側方に張り出す係止片30が、頭部26から離隔して形成されている。この軸部27が調整板18の鍵状孔19に挿入され、鍵状孔19に形成されたロック溝31に軸部27の係止片30が係合することにより、操作ピン25の回動がロックされる。
ブッシュ21の上側には蓋カバー32が重ねられる。蓋カバー32は側縁部33が垂下した逆皿状の部材で、側縁部33がブッシュ21の外周を包囲するように装着される。蓋カバー32の天面部には円形の操作孔34が形成され、その下側には、短円管状の操作ピンガイドリング35が取り付けられる。この操作ピンガイドリング35は、ブッシュ21の操作ピン保持孔24内に挿し込まれ、その内側に操作ピン25の頭部26を回動可能に保持する。操作孔34の径は操作ピン25の頭部26の径よりも僅かに小さく形成されており、これによって操作ピン25の上方への抜け出しが拘束される。
調整板18と、ブッシュ21の鍔状部23と、蓋カバー32の天面部とには、それらを重ねたときに合致する複数個のビス孔36、37、38が形成されている。そして、これらのビス孔36、37、38に挿入された連結ビス39が、フランジ14の鍔部13をタッピングして形成された複数個の連結用雌ネジ孔40に螺合されて、調整板18、ブッシュ21、及び蓋カバー32がフランジ14と連結される。
このような上部構造によって調整板18と蓋カバー32との間に保持された操作ピン25は、操作ピン連結パイプ41を介して操作ロッド8と連結される。操作ピン連結パイプ41は中空の筒状部材で、その下端が操作ロッド8の上端を削径して形成された連結突起42に挿装される。操作ピン連結パイプ41と操作ロッド8とは、上記挿装箇所を溶接、あるいは側方から固定ピン43を打ち込むなどして、互いに回動しないように結合される。操作ピン連結パイプ41の上端には縦長の係止溝44が形成され、操作ピン25の軸部27は、その係止片30を上記係止溝44に係合させた状態で、操作ピン連結パイプ41に挿入される。
操作ピン連結パイプ41には圧縮コイルバネ45が内装され、この圧縮コイルバネ45が、操作ピン25を常時、上方に押し上げるように付勢する。操作ピン25が押し上げられた状態では、軸部27の側方に張り出した係止片30が、調整板18の鍵状孔19に形成されたロック溝31に係合して、操作ピン25の回動がロックされる。しかし、上方から操作ピン25を押し下げると、係止片30が調整板18の下側まで抜け出し、係止片30とロック溝31との係合が解除されて操作ピン25が回動可能になる。このようなロック手段により、上方から操作ピン25を押し込んだときにのみ、操作ロッド8を回動させることができる。
なお、ロック溝31の下側には、操作ピン25を一方向にのみ回動可能とするストッパー片(図示せず)が突設されている。このため、操作ピン25を押し込んだ状態でも、係止片30が上記ストッパー片に当接して、操作ピン25が逆方向に回動しないようになっている。
また、操作ロッド8には、ねじりコイルバネ46が挿装されている。ねじりコイルバネ46の一端は、操作ロッド8に突設された係合突起9に掛止され、他端は横方向に延長されて、外筒2の外周面に掛止している。このねじりコイルバネ46は、操作ロッド8が軸回りに回動したときに、これを元の位置に戻す付勢力を与える。
操作ロッド8の側方には、横断面略コ字形の操作ロッドカバー47が取り付けられる。操作ロッドカバー47は、その両側縁部を外筒2の外周面に溶接するなどして固定される。
図4〜図7は柱体3の下部構造を示す。
柱体3を支承する柱体支持装置6は、上面視略H形の壁部材と、その上面及び下面にそれぞれ結合された上底板51及び下底板52とによって外形が構成されている。壁部材は、左右一対の側壁部53、53と、両側壁部53、53を連結する中壁部54とを具備する。両側壁部53、53の間に定荷重バネ7が配置され、その回転軸部材55が両側壁部53、53に形成された軸受け孔に挿通されている。回転軸部材55の両端には、抜け止めのためのスナップピン56が取り付けられている。
上底板51及び下底板52は略円形の板材で、その外径は外筒2の内径よりも僅かに小さく形成されている。上底板51及び下底板52の縁部には、操作ロッド8の係合突起9との干渉を避けるための切欠部57と、水抜きのための切欠部58とがそれぞれ形成されている。さらに、上底板51の縁部には、定荷重バネ7との干渉を避けるための切欠部59も形成されている。
また、上底板51の上面には、複数本の柱体支持ピン61が立設されている。柱体支持ピン61は柱体3の内径に合致するように配置され、これらの柱体支持ピン61に柱体3の下端開口を嵌装するようにして、柱体3が着脱自在に取り付けられる。
ストップカム11は、操作ロッド8と向き合うように、中壁部54を挟んで定荷重バネ7の反対側に設けられている。ストップカム11は、上下一対の爪部材62、63を具備している。上下いずれの爪部材62、63も水平方向の回転軸を有し、それらの回転軸は、中壁部54から操作ロッド8の方向に突設された一対の内壁部64、64に軸支されている。
上側の爪部材62は、回転軸を保持するアーム部65から、側方に第一係合爪66、下方に第一舌片67がそれぞれ延出した形状をなしている。アーム部65の中間部はくり抜かれて、回転軸の回りにねじりバネ68が挿装されている。このねじりバネ68は、その一端が中壁部54に当接して、上側の爪部材62を第一係合爪66の突出方向(図7における時計回り方向)に付勢している。付勢された上側の爪部材62は、両内壁部64、64の間に設けられた上部止め板69に当接して、それ以上の回動が拘束される。第一係合爪66は、突出状態にあるとき、上面が先端に向かって斜め下向きに、下面が略水平になるように形成されている。第一舌片67は、第一係合爪66の突出状態において下向きになるように形成されている。
下側の爪部材63は、回転軸を保持するアーム部70から、側方に第二係合爪71、下方に第二舌片72がそれぞれ延出した形状をなしている。アーム部70の中間部はくり抜かれて、回転軸の回りにねじりバネ73が挿装されている。このねじりバネは、その一端が中壁部54に当接して、下側の爪部材63を第二係合爪71の突出方向(図7における反時計回り方向)に付勢している。付勢された下側の爪部材63は、両内壁部64、64の間に設けられた下部止め板74に当接して、それ以上の回動が拘束される。第二係合爪71は、突出状態にあるとき、上面が略水平に、下面が先端に向かって斜め上向きになるように形成されている。第二舌片72は、第二係合爪71の突出状態において上向きになり、第一舌片67の裏側に重なるように形成されている。
このように構成されたストップカム11は、柱体3の昇降に際して以下のように作動する。
図7の下段図は、窓状開口10を通じて外筒2内に突出した操作ロッド8の係合突起9にストップカム11が係合して、柱体3の昇降が拘束された状態を示す。この状態では、定荷重バネ7の巻き上げ力によって柱体3が上方に引き上げられようとしているが、第二係合爪71が下方から係合突起9に引っ掛かっるので、柱体3は上昇できない。また、この状態から柱体3を押し下げようとすると、第一係合爪66が係合突起9に引っ掛かるので、柱体3は下降もできない。柱体3が最下位置まで完全に収納された状態、及び、柱体3が中間位置又は最上位置まで引き出された状態では、いずれも、この下段図の状態で柱体3が拘束されることとなる。
この状態で操作ロッド8を回動させると、係合突起9とストップカム11との係合が解除される。柱体3が収納位置又は中間位置にある場合は、定荷重バネ7の付勢力によって柱体3が上昇する。そして、図7の上段図のように、上位にある係合突起9に対して、ストップカム11が下側から当接する。すると、まず第一係合爪66が係合突起9に当接して内側に没入し、同時に、第一舌片67が第二舌片72を押し込むことにより、第二係合爪71も一旦、内側に没入する。しかし、第一係合爪66が係合突起9を乗り越えた瞬間に、第一係合爪66及び第二係合爪71が突出状態に復帰して、下段図のように係合突起9に係合する。
一方、柱体3が中間位置または最上位置にある状態で操作ロッド8を回動させ、そこから柱体3を押し下げると、図7の中段図のように、下位にある係合突起9に対して、ストップカム11が上側から当接する。すると、第二係合爪71が係合突起9に当接して内側に没入する。ただし、このとき第二舌片72は第一舌片67を押し込まないので、第一係合爪66は突出状態のまま、係合突起9に当接して、柱体3の押し下げを制止する。そして、第二係合爪71も係合突起9を乗り越えると突出状態に復帰し、下段図の状態に戻って、柱体3が拘束される。
このように、本発明によれば、操作ロッド8を一時的に回動させるだけで柱体3の昇降が可能になり、定荷重バネ7の付勢力または人為的な押し下げ力によって柱体3が昇降すると、上位又は下位に設けられた他の係合突起9に再びストップカム11が係合して自動的に柱体3の昇降が拘束される。操作ロッド8の回動操作は、上部に連結された操作ピン25の頭部26に棒状の操作具28を係合させ、操作ピン25を押し下げつつ回動させるという簡単な操作で済む。したがって、立ったままでも容易に行うことができ、柱体3の管理作業が容易になる。
なお、例示形態では、柱体3の下部近傍に抜け止めバー77が取り付けられている。抜け止めバー77は、柱体3を水平方向に貫通して、両端が柱体3の外周面よりも突出している。この抜け止めバー77は、柱体3が上昇した時に、ブッシュ21の筒部22の内周面に形成されたガイド溝78(図2、図3参照)を通過して、蓋カバー32の裏側に当接することにより、柱体3の抜け出しを防止する役目をなす。修理や点検の必要が生じた場合は、蓋カバー32を取り外すことにより、柱体3を抜き出すことができる。
また、上記ガイド溝78は、その上部から側方に延出した後に一段低くなる分岐部79を有している。上昇状態にある柱体3を少し引き上げながら軸回りに回動させ、抜け止めバー77の両端部を上記分岐部79に落とし込むと、柱体3が柱体支持装置6から浮き上がった状態で保持される。柱体3を長期間にわたって上昇させたままにしておく場合は、このような方法で定荷重バネ7に作用する重量を軽減しておくことにより、定荷重バネ7の弾性劣化を防ぐことも可能である。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、発明の主旨を逸脱しない範囲で、細部の形状や構造を適宜変形して実施することはもちろん可能である。
本発明の実施形態に係る出没式柵柱の全体的構成を示す概略図であって、外筒2の略上半部を縦断面として表し、柱体3を正面図として表した図である。 上記出没式柵柱における外筒2の上部構造を示す分解斜視図である。 同じく、外筒2の上部構造を示す縦断面図である。 上記出没式柵柱における柱体3の下部構造を示す分解斜視図である。 上記出没式柵柱の中間部分の横断面図である。 上記出没式柵柱における柱体支持装置6の横断面図である。 上記出没式柵柱におけるストップカム11の構造と作動状態を示す部分縦断面図である。
符号の説明
1 出没式柵柱
2 外筒
3 柱体
4 定荷重バネ
8 操作ロッド
9 係合突起
10 窓状開口
11 ストップカム
25 操作ピン
41 操作ピン連結パイプ
45 圧縮コイルバネ(バネ部材)
46 ねじりコイルバネ(バネ部材)
66 第一係合爪
71 第二係合爪

Claims (4)

  1. 地中に埋設される外筒と、外筒内に昇降自在に収納される柱体とを備え、コイル状の定荷重バネが、その回転軸を横向きにして柱体の下部に取り付けられ、この定荷重バネの先端が外筒の上部に連結されて、定荷重バネの巻上力により柱体が上昇方向に付勢されるように構成された出没式柵柱において、
    外筒の外側に縦方向に延びる操作ロッドが配置され、この操作ロッドの下端部近傍及び上端部近傍を含む適宜箇所に柱体の昇降を拘束するための係合突起が設けられて、この係合突起が外筒の周面に形成された窓状開口を通じて外筒内に突出するように配置される一方、
    柱体の下部には、所定の昇降位置で上記係合突起に係合するストップカムが設けられて、上記操作ロッドを外筒の上方から軸回りに回動させることにより、上記係合突起と上記ストップカムとの係合が解除されて柱体が昇降可能になることを特徴とする出没式柵柱。
  2. ストップカムは、上下に対向して配置された第一係合爪及び第二係合爪を備え、上側の第一係合爪は、柱体が上昇する際には係合突起に当接して内側に没入し、柱体が下降する際には外側に突出して係合突起に係合するように付勢される一方、第二係合爪は、柱体が下降する際には係合突起に当接して内側に没入し、柱体が上昇する際には外側に突出して係合突起に係合するように付勢されたことを特徴とする請求項1に記載の出没式柵柱。
  3. 操作ロッドは、その軸回りに挿装されたバネ部材の弾性力によって、係合突起を外筒の窓状開口に臨ませる位置へ復帰するように付勢されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の出没式柵柱。
  4. 操作ロッドの上端部には、バネ部材を内装した操作ピン連結パイプを介して操作ピンが連結され、この操作ピンは操作ロッドに対し上方から押込み可能に設けられるとともに、上記操作ピンを押込んだときにのみ操作ロッドの回動を許容するロック手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃至3に記載の出没式柵柱。
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