JP4798431B2 - エージェント装置、エージェント機能付車載用ナビゲーション装置、エージェント出力方法 - Google Patents
エージェント装置、エージェント機能付車載用ナビゲーション装置、エージェント出力方法 Download PDFInfo
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Description
また、「ラジオが聞きたいな」(「ラジオを止めたい」)とに話すとエージェントは「ラジオを点ける?」(ラジオを止める?」)と質問し、ユーザが「うん」と返事すると、エージェント処理部はオーディオ部を制御してラジオ放送を出力させる(ラジオを止めさせる)。また、「CDが聞きたいな」(「CDを止めたい」)とに話すとエージェントは「CDを再生する?」(CDを止める?」)と質問し、ユーザが「うん」と返事すると、エージェント処理部はオーディオ部を制御してCDを再生させる(CDの再生を止めさせる)。
請求項11の発明では、現在地または目的地の場所情報を含む現在の状況情報を取得する状況情報取得ステップと、場所を含む状況別に対応させてジャンル毎に1または複数のユーザ性格判別用の質問文を予め記憶した記憶部から、前記状況情報取得ステップで取得された現在の状況に対応する質問文を選択する質問文選択ステップと、前記質問文選択ステップで選択された質問文をユーザに提示する質問提示ステップと、前記質問提示ステップにより提示された質問文に対する回答をユーザが入力する入力ステップと、前記入力ステップによる入力からユーザの性格を判断し、ユーザの性格に合わせて複数の性格要素を増減させてエージェントを可変するエージェント処理ステツプと、前記エージェント処理ステツプにより可変されたエージェントを音声または画像で出力する出力ステップと、を備えることを特徴としている。
1は表示装置であり、現在地周辺の地図画像、経路誘導用の交差点進路案内画像、エージェント画像などを表示する。2はアンプ、3はスピーカであり、経路誘導用の交差点進路案内音声、音楽、エージェント音声などを音響出力する。4は衛星航法により現在位置と現在方位を検出するGPS受信機、5は地図描画用の地図データ、経路探索用の道路データ、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、レストラン、映画館、遊園地、プール、競技場、海水浴場、病院、温泉旅館、史跡等の多種類の案内地点の種別、名称、位置、住所、電話番号等の案内地点データを記録したハードディスク等の大容量記憶装置である。6はナビゲーション部であり、地図データを用いて現在位置周辺の画像を描画し、表示装置に表示させたり、走行軌跡を記録したりする。ナビゲーション部6は後述するエージェント部の指令に従い、地点検索、経路探索、経路誘導なども行う。このナビゲーション部6の構成を図2に示す。図2の内、7は表示装置1の1画面分の地図画像を記憶可能な画像記憶部、8は地図データを用いて現在地周辺の地図画像を画像記憶部に描画する地図描画部、9は合成部であり、地図画像の上に後述する経路探索・経路誘導部の描画した交差点誘導進路案内画像または/及び後述するエージェント部で描画されたエージェント画像を合成し、映像信号に変換して表示装置1へ出力する。10はイグニッションスイッチがオンされてからオフされるまでを1回分の走行として、各走行毎に走行軌跡データ(現在位置の時系列変化)を大容量記憶装置5に追加して記録する走行軌跡記録部である。
29はエージェント処理部27により描画されるエージェント画像を記憶するエージェント画像記憶部、30はエージェント処理部27から入力したエージェントの会話文をテキスト音声合成方式により音声合成する音声合成部であり、テキストの解析、エージェントの性格に合わせたイントネーションの設定、音声素片の選択・接続をして音声合成を行う。具体的には、単語辞書301と文法辞書302を用いて会話文の単語を同定した後、読み・アクセントを決定し、次にエージェントの性格別に用意されたイントネーションデータベース群303を用いて読みと構文を参考にして会話文に対しエージェントの性格に合うようにイントネーションやポーズの挿入位置を設定し、多種類の音声素片データ(音声波形データ)を記憶した音声データベース304の中からイントネーションや読みに対して適切な音声素片を検索・接続し、音声合成を行うことで、種々の性格の話し方を現出できるようになっている。31は日時の計時を行うタイマ、32は外部の情報センタと無線で接続されて渋滞、通行止め等の道路交通情報、天候情報等を受信する情報受信部である。
なお、予め、経路誘導モードはオフしているものとし、大容量記憶装置5には前回の走行までk回分の走行軌跡データが記憶されているものとする。また、エージェント処理部27では最初、現在エージェント性格データAG=次エージェント性格データAG´=A{s4,c4,a4,m4,o4}が設定されているものとする。また、通常のエージェント処理とエージェント性格可変処理は平行処理されるものとする。
ユーザが運転を開始するためイグニッションキーを回してまずACCスイッチをオンすると車載用ナビゲーション装置の電源がオンし、更にイグニッションスイッチをオンしてエンジンを始動すると、検出部16からACCスイッチON信号とイグニッションスイッチON信号がナビゲーション部6、エージェント処理部27に出力される。
(1)地点探索・経路探索・経路誘導
ユーザが例えば「お腹が空いた」とマイク22に話すと、音声認識部24で「お腹」、「が」、「空いた」と単語に分解して認識され、自然言語解析部25で名詞、動詞等の主要品詞の単語が抽出され、品詞名付きでエージェント処理部27に入力される。エージェント処理部27は図7に示す通常のエージェント処理プログラムに従い、自然言語解析部25からの入力からユーザの会話のカテゴリーが「食事」であると分析し(ステップS10〜S12)、食事場所への地点検索への誘導会話フローに移行する。エージェントデータ記憶部26の内、現在エージェントAGに対応する標準的な性格のエージェントAg{sb,cb,ab,mb,ob}のエージェントデータを用い、エージェント画像(動画またはスライド画像)をエージェント画像記憶部29に描画し、ナビゲーション部6の合成部9に合成指令を与えて地図画像の上に標準的な性格・容姿のエージェント画像を重ねながら映像信号に変換させ画面表示させるとともに、「食事に行く?」との会話文データを標準的な性格のエージェントAg{sb,cb,ab,mb,ob}の音声出力指令とともに音声合成部30へ出力する。音声合成部30は単語辞書301と文法辞書302を用いて会話文の単語を同定した後、読み・アクセントを決定し、次に標準的な性格のエージェントAg{sb,cb,ab,mb,ob}に対応するイントネーションデータベースを用いて読みと構文を参考にして会話文に対し標準的な性格に合うようにイントネーションやポーズの挿入位置を設定し、音声データベース304の中からイントネーションや読みに対して適切な音声素片を検索・接続し、音声合成を行うことで標準的な性格の音声による音声信号を加算器18を介しアンプ2へ出力し、スピーカ3から音響再生させる。以降、次にエージェントの性格が変更されるまでエージェントは標準的な性格に維持される。ユーザが「はい」と返事すると、エージェント処理部27で肯定と解析し、エージェント処理部27はエージェントに「何がいい?」と質問させ、ユーザが「お寿司」と返事すると、エージェント処理部27は「お寿司」を希望食と決定する。そして、エージェント処理部27はエージェントに「お寿司屋を探す?」と質問させ、ユーザが「うん」と返事すると、ナビゲーション部6の地点検索部11に現在地近くのお寿司屋の検索を指令する。該指令を受けた地点検索部11はGPS受信機4から現在地を入力し、大容量記憶装置5の案内地点情報を参照して現在地に一番近いお寿司屋を検索し、エージェント処理部27に店名、住所、種別を伝え、エージェント処理部27はエージェントに「○○屋、××区△丁目○番があるけど、どう?」と質問させる。ユーザが「いいよ」と返事すると、エージェント処理部27は肯定と解析し、続いて、エージェント処理部27はエージェントに「経路誘導する?」と質問させ、ユーザが「うん」と返事すると、エージェント処理部27は肯定と解析し、経路探索・経路誘導部12に現在地から今回検索したお寿司屋までの経路探索・経路誘導を指令する。このようにして一連の対話が終るとエージェント処理部27はエージェントの画像と音声による現出を止める(ステップS13)。
ユーザが例えば「暑いな」(「寒いな」)とマイク22に話すと、音声認識部24で「暑い」、「な」(「寒い」、「な」)と単語に分解して認識され、自然言語解析部25で名詞、動詞、形容詞、形容動詞等の主要品詞の単語が抽出され、品詞名付きでエージェント処理部27に入力される。エージェント処理部27は通常のエージェント処理プログラムに従い、自然言語解析部25からの入力を表1の単語別カテゴリ分類表と照合して今回の会話分のカテゴリーが機器制御の内の「ウインドウ開(ウインドウ閉)」であると分析し、ウインドウ制御への誘導会話フローに移行する。エージェントデータ記憶部26の内、現在エージェントAGに対応するAg{sb,cb,ab,mb,ob}のエージェントデータを用い、画像と音声で標準的なエージェントを現出させて「窓を開ける?」(窓を閉める?」)と質問させ、ユーザが「うん」と返事すると、エージェント処理部27は肯定と解析し、パワーウインドウ19を制御して窓を閉めさせる(開けさせる)処理をする(ステップS10〜S12、S18)。
(3)ヘッドライトのオン/オフ
ユーザが例えば「暗いな」(「明るいな」)とマイク22に話すと、音声認識部24で「暗い」、「な」(「明るい」、「な」)と単語に分解して認識され、自然言語解析部25で名詞、動詞、形容詞、形容動詞等の主要品詞の単語が抽出され、品詞名付きでエージェント処理部27に入力される。エージェント処理部27は自然言語解析部25からの入力からカテゴリーが「ライトオン(ライトオフ)」であると分析し、ライト制御への誘導会話フローに移行する。画像と音声で標準的な性格のエージェントを現出させて「ヘッドライトを点ける?」(ヘッドライトを消す?」)と質問させ、ユーザが「うん」と返事すると、エージェント処理部27は肯定と解析し、ヘッドライト21を制御して点灯させる(消灯させる)処理をする(ステップS10〜S12、S18)。
ユーザが例えば「雨だね」(「雨が止んだね」)とマイク22に話すと、音声認識部24で「雨」、「だね」(「雨」、「が」、「止ん」、「だね」)と単語に分解して認識され、自然言語解析部25で名詞、動詞、形容詞、形容動詞等の主要品詞の単語が抽出され、品詞名付きでエージェント処理部27に入力される。エージェント処理部27は自然言語解析部25からの入力からカテゴリーが「ワイパオン(ワイパオフ)」であると分析し(「雨が止んだね」の場合、表1では、「雨」のカテゴリであるワイパオンと「止ん」のカテゴリであるワイパオフの反対のカテゴリが見出されるが、こういう場合にはオフ側を採用する)、ワイパ制御への誘導会話フローに移行する。画像と音声で標準的な性格のエージェントを現出させて「ワイパをオンする?」(ワイパを止める?」)と質問させ、ユーザが「うん」と返事すると、エージェント処理部27は肯定と解析し、ワイパ20を制御して動かさせる(停止させる)処理をする(ステップS10〜S12、S18)。
(5)オーディオ
ユーザが例えば「ラジオが聞きたい」(「ラジオを止めたい」)とマイク22に話すと、音声認識部24で「ラジオ」、「が」、「聞き」、「たい」(「ラジオ」、「を」、「止め」、「たい」)と単語に分解して認識され、自然言語解析部25で名詞、動詞、形容詞、形容動詞等の主要品詞の単語が抽出され、品詞名付きでエージェント処理部27に入力される。エージェント処理部27は自然言語解析部25からの入力からカテゴリーが「ラジオオン(ラジオオフ)」であると解析し、ラジオ制御への誘導会話フローに移行する。標準的な性格のエージェントにより「ラジオを点ける?」(ラジオを止める?」)と質問させ、ユーザが「うん」と返事すると、エージェント処理部27は肯定と解析し、オーディオ部17を制御してラジオをオンさせる(ラジオを止めさせる)。ラジオがオンしてオーディオ部17から出力されたラジオ音声信号はアンプ2に入力されスピーカ3より音響再生される(ステップS10〜S12、S18)。
このようにして、ユーザはエージェントの対話により、地点探索、経路探索・経路誘導のほか、窓の開閉、ワイパのオン・オフ、ヘッドライトの点灯、消灯、ラジオのオン・オフ、CDの再生/停止等の各種の指示を行うことができる。
(1)ユーザの性格判別用質問のタイミング
ところで、長い期間にわたりエージェントの性格が固定したままの場合、飽きが来てエンタテイメント性が無くなってくるが、本実施例では時々エージェントの性格が可変するため、エンターテイメント性が持続するようになっている。
すなわち、エージェント処理部27は、図8、図9のエージェント性格変更プログラムに基づき、まず現在、図7の通常のエージェント処理プログラムに基づく対話中かチェックし(図8のステップS20)、NOであれば初めてのユーザ性格判別用の質問または前回、ユーザの性格判別用質問をしてから所定時間T0(T0は5時間、1日など)経過したかチェックする(ステップS21)。ここでは初めての質問なのでYESと判断し、続いて検出部16の車速出力から走行中かチェックし(ステップS22)、YESであれば更にスピーカ出力中かチェックし(ステップS23)、NOであれば所定時間T1(例えば、T1=30分)以上の時間エージェントの音声出力が無かったかチェックする(ステップS24)。YESのときナビゲーション部6が経路誘導モードオンかチェックし(ステップS25)、NOであれば後述するステップS30へ進み、YESであれば次の案内対象交差点まで所定の一定距離L0(例えば、L0=2km)以上離れており、次の案内対象交差点の誘導進路の音声案内まで間があるかチェックする(ステップS26)。ここでもYESのとき、エージェント処理部27はとくに運転上支障がなく、また、ユーザの気分転換にも役立つタイミングであるとしてユーザの性格判別用質問をする。
この際、エージェント処理部27はエージェントデータ記憶部26に記憶されたユーザの性格判別用質問群の中から、目的地の場所または現在走行中の場所、季節、時間帯、天候を参考にして1つの質問を選択する。具体的には目的地が地点検索されたものであるときはまず目的地の種別(海水浴場、港、プール、スキー場、温泉場、レストラン等)を判別し(種別は大容量記憶装置5に記憶された地点データに含まれており、地点検索時にナビゲーション部6から通知済である。若し種別が不明の場合、地図データ等を参照して目的地が海辺、山間地、河畔のいずれか判ればそれを目的地の種別としても良い)、判別出来た場合、外部情報受信部32を制御して外部の情報センタから現在の天候を受信させて入力するとともにタイマ31から現在の日時を入力し、目的地の種別に対応して図4乃至図6の質問表に登録されたジャンル群から前回質問時とジャンルが異なり、現在の季節・時間帯・天候に条件が合致し、かつ過去に同一内容の質問をしていない質問をランダムに1つ選択する(ステップS27〜S29)。該当する質問が見つかった場合(図9のステップS40でYES)、ステップS41に進んで質問を実行する。
質問が決定すると、エージェント処理部27はエージェントデータ記憶部26の内、現在エージェントAGに対応するエージェントAg{sb,cb,ab,mb,ob}のエージェントデータを用い、画像と音声で標準的な性格のエージェントを現出させて「泳ぐのは好き?」と質問させ、ユーザが例えば「うん」(「いや」)と返事すると、エージェント処理部27は肯定(否定)と分析し、質問と回答に対応付けられたユーザ性格特徴から活動性が高いと判別する(ステップS41)。そして、ユーザの性格特徴に合わせるため次エージェントAG´の性格要素の内、活動性Aを1ポイント上げてAg{s4,c4,a5,m4,o4}(1ポイント下げてAg{s4,c4,a3,m4,o4})とする(ステップS44)。なお、ユーザが例えば「大好き」(「大嫌い」)と返事すしたとき、エージェント処理部27が強肯定(強否定)と分析し、活動性を2倍の2ポイント上げてAg{s4,c4,a6,m4,o4}(活動性を2ポイント下げてAg{s4,c4,a2,m4,o4})としても良い。
若しユーザが一定時間内に返事をしなかった場合は、非協調的と判別し、ユーザの性格特徴に合わせるため次エージェントAG´の性格要素の内、協調性を1ポイント上げるようにしても良い。
このようにして、ユーザの性格に合わせて次エージェントAG´の性格要素が可変する。但し、可変した性格が実際のエージェントに反映されるのはユーザがイグニッションキーを回してエンジン停止、ACCスイッチオフとしたあと、一定時間T2(T2は例えば12時間)以上経過してから再度イグニッションキーを回してACCスイッチオンした後とされ、運転中にエージェントの性格が変わり戸惑いを覚えることがないようになっている。
以下では、次エージェントAG´=Ag{s4,c4,a6,m6,o4}として説明する。トイレ休憩等で一時的に停車したためイグニッションキーが回されてエンジン停止、ACCスイッチオフとされたが、T2時間内に再びイグニッションキーが回されてACCスイッチオンとされたとき、現エージェントAGは変化しない(ステップS45とS46でYES、S47でNO)。これにより、トイレ休憩などで比較的短い時間停車しただけの場合に、運転再開後、エージェントの性格が急に変わって戸惑いを覚えることが防止される。
目的地等への運転が終わり、イグニッションキーが回されてエンジンが停止されるとともに一旦ACCスイッチオフされT2時間以上経過後に再びACCスイッチオンとされたとき、現エージェントAGは次エージェントAG´で置換えられる(ステップS48でNO)。よって、以降、エージェント処理部27がエージェントを現出させる際、現エージェントAGに対応するエージェントAg{sb,cb,ac,mc,ob}のエージェントデータを用いてエージェント画像を表示させる。また、音声合成部30に対し会話文とともにエージェントAg{sb,cb,ac,mc,ob}の音声出力指令を与え、音声合成部30は単語辞書301と文法辞書302を用いて会話文の単語を同定した後、読み・アクセントを決定し、次にエージェントAg{sb,cb,ac,mc,ob}に対応するイントネーションデータベースを用いて読みと構文を参考にして会話文に対し現エージェントAGの性格に合うようにイントネーションやポーズの挿入位置を設定し、音声データベース304の中からイントネーションや読みに対して適切な音声素片を検索・接続し、音声合成を行う。この結果、エージェントの性格は活動性と協調性の増したものとなり、ユーザの性格に合致した愛着の湧くものとなる。
また、質問とは別に、ユーザが或る一定時間内にエージェントに指示を与える回数を計測することで頻度を計測し、一定以上の場合にユーザが支配性を持つと判断し、次エージェントAG´の支配性を下げ、協調性を上げて従順な性格に変わるようにしても良い。
また、経路誘導モードオン後、次にオフするまでに走行監視部が記録された経路外れした回数が一定値を越えたとき、ユーザの協調性が乏しいと判断し、次エージェントAG´の支配性を上げるなどしてユーザの協調性を促すような性格に変わるようにしても良い。
また、渋滞中や過去に複数回走行した場所を走行中などに、エージェントデータ記憶部の35 種類のエージェントからランダムに選択した1つのエージェントAgを一時エージェントAG0とし、「こんにちは」などの挨拶をさせ、ユーザが応答しなければ現在エージェントAGと次エージェントAG´は変化させず、「やあ」など挨拶を返したとき、一時エージェントAG0を気に入ったとして現在エージェントAGと次エージェントAG´を変更し、以降、変更後のエージェントが前述と同様にユーザに性格判別用質問をし、ユーザの返答に応じてエージェントの性格が可変するようにしても良い。
これとは別に、エージェント処理部はユーザが聞いている楽曲のジャンルにより性格を判別し、エージェントの性格変更を行うようにしても良い。例えばユーザがCD音楽を聴取するとき、オーディオ部でCDの管理情報を読み取らせ、管理情報中の音楽ジャンルを入力し、該音楽ジャンルがロックのときはユーザの活動性が高いと判断し、次エージェントAG´の性格要素の内、活動性Aを1ポイント上げ、音楽ジャンルがクラシックのときはユーザの情緒性が高いと判断し、次エージェントAG´の性格要素の内、情緒性を1ポイント上げるようにする。この際、楽曲が変わる毎にジャンルを判別して次エージェントAG´の性格変更をしても良く、或いは、或るジャンルの楽曲が所定回数(例えば10回)再生された場合に、当該或るジャンルに合致するように次エージェントAG´の性格変更をしても良い。
また、エージェントの性格変更は次にACCスイッチがオンした後実行されるようにしたが、ユーザの性格判別が終ったあと、ユーザの性格に応じたエージェントでAGを書き換えて、リアルタイムで可変するようにしても良い。
また、音声合成部の備える音声データベースは性格別に用意するようにしても良い。
また、エージェントの性格要素は社交性、協調性、活動性、情緒性、支配性の5つとしたが、本発明は何らこれに限定されず、例えば、前記5つの内の任意の4つ以下の組み合わせとしたり、他の要素も加えた6以上としたりしても良い。
また、音声合成部の音声データベースをエージェントの性格別に用意するようにしても良い。
3 スピーカ
4 GPS受信機
5 大容量記憶装置
6 ナビゲーション部
22 マイク
23 エージェント部
26 エージェントデータ記憶部
27 エージェント処理部
28 プログラム記憶部
29 エージェント画像記憶部
30 音声合成部
Claims (11)
- 現在地または目的地の場所の情報を含む現在の状況情報を取得する状況情報取得部と、
場所を含む状況別に対応させてジャンル毎に1または複数のユーザの性格判断用の質問文を予め記憶した記憶部と、
前記記憶部から前記状況情報取得部で取得された現在の状況に対応する質問文を選択する質問選択部と、
前記質問選択部の選択した質問文をユーザに提示する質問提示部と、
前記質問提示部により提示された質問文に対する回答をユーザが入力する入力部と、
前記入力部による入力からユーザの性格を判断し、ユーザの性格に合わせて複数の性格要素を増減させてエージェントを可変するエージェント処理部と、
前記エージェント処理部により可変されたエージェントを音声または画像で出力する出力部と、
を備えることを特徴とするエージェント装置。 - 前記記憶部は、前記場所に対して1または複数のジャンルを記憶し、
前記質問選択部は、前回の質問文とジャンルの異なる質問文をランダムに選択すること、
を特徴とする請求項1記載のエージェント装置。 - 前記状況情報取得部は、現在地または目的地の場所の情報に加えて、季節、時間帯、天候の内の1または複数の情報を取得し、
前記記憶部は、予め、場所情報に加えて、季節、時間帯、天候の内の1または複数の情報との組み合せに対応する質問文を記憶しておき、
前記質問選択部は、前記記憶部から、前記状況情報取得部で取得した現在地または目的地の場所情報と、季節、時間帯、天候の内の1または複数の情報との組み合わせに合致する質問文を選択すること、
を特徴とする請求項1と2のいずれか1項に記載のエージェント装置。 - 前記エージェント処理部は、前記質問提示部により提示された質問文に対してユーザの回答の有無により、エージェントを可変するようにしたこと、
を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のエージェント装置。 - 前記エージェント処理部は、前記エージェントに対するユーザの指示頻度に応じて、エージェントを可変するようにしたこと、
を特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のエージェント装置。 - 音楽ジャンルデータが付属する音楽データを再生して出力するオーディオ部と、を備え、
前記ユーザ性格判断部は、オーディオ部により出力された前記音楽データの音楽ジャンルデータを参照してユーザの性格を判断するようにしたこと、
を特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のエージェント装置。 - 前記エージェント処理部は、複数のエージェントの中からユーザが選択したエージェントを初期設定するようにしたこと、
を特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のエージェント装置。 - 前記エージェント処理部は、電源がOFFされた後、所定時間経過後に再び電源がONされた場合にエージェントを可変するようにしたこと、
を特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のエージェント装置。 - 現在地を検出する現在地検出部と、
目的地を設定する目的地設定部と、
現在地または目的地の場所の情報を含む現在の状況情報を取得する状況情報取得部と、
場所を含む状況別に対応させてジャンル毎に1または複数のユーザ性格判別用の質問文を予め記憶した記憶部と、
前記記憶部から前記状況情報取得部で取得された現在の状況に対応する質問文を選択する質問選択部と、
前記質問選択部で選択された質問文をユーザに提示する質問提示部と、
前記質問提示部により提示された質問文に対する回答をユーザが入力する入力部と、
前記入力部による入力からユーザの性格を判断し、ユーザの性格に合わせて複数の性格要素を増減させてエージェントを可変するエージェント処理部と、
前記エージェント処理部により可変されたエージェントを音声または画像で出力する出力部と、
を備えることを特徴とするエージェント機能付車載用ナビゲーション装置。 - 前記状況情報取得部は、現在地または目的地の場所の情報に加えて、季節、時間帯、天候の内の1または複数の情報を取得し、
前記記憶部は、予め、場所の情報に加えて、季節、時間帯、天候の内の1または複数の情報との組み合せに対応する質問文を記憶しておき、
前記質問選択部は、前記記憶部から、前記状況情報取得部で取得した現在地または目的地の場所情報と、季節、時間帯、天候の内の1または複数の情報との組み合わせに合致する質問文を選択すること、
を特徴とする請求項9に記載のエージェント機能付車載用ナビゲーション装置。 - 現在地または目的地の場所情報を含む現在の状況情報を取得する状況情報取得ステップと、
場所を含む状況別に対応させてジャンル毎に1または複数のユーザ性格判別用の質問文を予め記憶した記憶部から、前記状況情報取得ステップで取得された現在の状況に対応する質問文を選択する質問文選択ステップと、
前記質問文選択ステップで選択された質問文をユーザに提示する質問提示ステップと、
前記質問提示ステップにより提示された質問文に対する回答をユーザが入力する入力ステップと、
前記入力ステップによる入力からユーザの性格を判断し、ユーザの性格に合わせて複数の性格要素を増減させてエージェントを可変するエージェント処理ステップと、
前記エージェント処理ステップにより可変されたエージェントを音声または画像で出力する出力ステップと、
を備えることを特徴とするエージェント方法。
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