JP4798399B2 - 直流オフセット補正装置および直流オフセット補正方法 - Google Patents

直流オフセット補正装置および直流オフセット補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、信号処理回路の直流オフセットを補正する直流オフセット補正装置に係り、特に、直流オフセット補正装置における直流オフセットの検出とその補正に関する。
通信システムの通信端末などに用いられる送信機は、周波数変換を行うミキサや電力増幅を行うアンプなどの信号処理回路を備えている。そして、送信機は、入力された変調信号(ベースバンド信号)を、信号処理回路を用いて処理して送信する。
ここでは、信号処理回路の一例として、ミキサによる周波数変換の動作を説明する。
ミキサの特性にDC(Direct Current:直流)レベルのシフトが存在しているか、もしくはミキサに入力するベースバンド信号にDC成分が存在している場合、ミキサから出力される高周波信号は送信スペクトラム中にDCオフセットに起因するキャリアリークを含む。図1は、理想的な高周波信号の送信スペクトラムを示すグラフであり、図2は、キャリアリークを含む高周波信号の送信スペクトラムを示すグラフである。
図1と図2を比較すると分かるように、キャリアリークの発生した信号の波形(図2)には理想的な波形(図1)と相違している。この相違により、送信機から送信される高周波出力信号のEVM(Error Vector Magnitude:変調精度)が劣化する。
図3は、一般的な送信機の構成を示すブロック図である。図3を参照すると、送信機は、信号生成部91、周波数変換部92、振幅検出部93、およびオフセット調整部94を有している。
信号生成部91はベースバンド回路であり、ベースバンド信号を発生して周波数変換部92に送る。
周波数変換部92はミキサであり、信号生成部91から入力したベースバンド信号をRF(radio frequency:無線周波数)信号に周波数変換し、さらに増幅あるいは減衰して出力する。周波数変換部92の出力が送信機の出力となる。
振幅検出部93は、例えばRF振幅を検出するスペクトラムアナライザからなり、周波数変換部92から出力されたRF信号の振幅を検出し、その振幅値をオフセット調整部94に通知する。
オフセット調整部94は、振幅検出部93より通知された振幅値に基づいて、DCオフセットを補正するためのDCオフセット補正信号を生成し、信号生成部91にフィードバックさせる。
この構成により、図3に示した送信機は、ミキサからの高周波信号の周波数スペクトラムにキャリアリークが認められるか否かを監視していた。そして、スペクトラム中にキャリアリークが認められた場合、送信機は、信号生成部91(ベースバンド回路)内に設けられたDAC(Digital Analog Converter:デジタルアナログ変換器)などの回路を用いてキャリアリークを相殺するようにDCレベルを調整し、DCオフセット成分が最小になるようにしていた。
ここで、DCオフセットとRF送信出力におけるキャリアリークとの関係について、さらに詳しく説明する。
ミキサは、ベースバンド信号とローカル信号をミキシングして得られた高周波出力信号を電力増幅することで送信機の出力信号を生成する。DCオフセットが無い理想的な状態における送信機の送信出力Poutは式(1)のように表すことができる。
Figure 0004798399
ここで、A(t)はミキサに入力されるベースバンド信号を示し、sin(ωt)はローカル信号を示している。
また、この理想的な送信出力Poutの送信スペクトラムは、図1に示したようになる。図1では横軸が周波数を示し、縦軸が各周波数における信号成分SGNL(一般的に、周波数スペクトラムと称される)の強度を示している。図1によれば、周波数に対する信号成分SGNLを得ることができる。
ここで、ミキサに入力されるベースバンド信号A(t)がI/Q(In−phase/Quadrature−phase:同相/直交位相)信号であり、このI/Q信号にDCオフセットBが存在すれば、送信出力Poutは式(2)のように表すことができる。
Figure 0004798399
式(2)から分かるように、送信出力PoutにはDCオフセットBにより生じたキャリアリークBsin(ωt)が現われることになる。送信出力Poutに、キャリアリークが現われた状態では、周波数スペクトルは図2に示したようになる。図2では横軸が周波数を示し、縦軸が各周波数における信号成分SGNLの強度を示している。
図2から分かるように、通常の信号成分SGNL以外に、DCオフセットBによるキャリアリークCRLKが生じている。
このDCオフセット成分により生じたキャリアリークは、通信システムにおいて高周波出力信号のEVMを劣化させ、通信品質を劣化させることが分かっている。
また、通信システムでは、ミキサ以外に、ミキサの前段に置かれるベースバンド電力増幅器など他の回路でもDCオフセット成分によってキャリアリークが発生することが分かっている。そして、これらのキャリアリークも通信システムの通信品質を劣化させていた。
通信システムにおいてはDCオフセット成分に起因する通信品質の劣化を最小に抑制することが好ましく、理想的にはDCオフセット成分をゼロにすることが望ましい。そのために、従来の送信機は、キャリアリークの強度をスペクトラムアナライザで検出し、キャリアリークの強度を最小にする方向に信号のDCレベルを調節していた。
DCレベルを調整する構成としては、直交変調器に入力するDCオフセットを調整するカーテシアンループ方式の負帰還増幅器が提案されている(例えば、特開平10−136048号公報参照)。
DCオフセットを最小にするような調整をすれば、DCオフセットの大きさは、情報を送信するときの送信信号の大きさと比較して十分小さな値となる。高精度でDCオフセットを補償するためには、振幅検出部93は、そのような小さな信号を検出できなくてはならない。
ところが、DCオフセット成分の強度を検出する検出回路は、実際には回路パラメータにばらつきがあるので、ある一定以上の強度のDCオフセット信号でなければ正確に検出できない。
ここで、周波数変換部92におけるI、Qの残留オフセットをそれぞれIoffset、Qoffsetとし、周波数変換部92から振幅検出部93までの回路のゲインをGとする。そうすると振幅検出部93が検出すべきDCオフセット成分の大きさはG×√(Ioffset +Qoffset )となる。そのため、振幅検出部93は、この振幅レベルG×√(Ioffset +Qoffset )を検出し、それ同士を比較することとなる。
上述したように、DCオフセットを高精度で補償し、補償後に残留するDCオフセットIoffset、Qoffsetを十分に小さな値にすることが要求される。ある一定以上の強度のDCオフセット信号でなければ正確に検出できない検出回路を用いて、G×√(Ioffset +Qoffset )同士を高い精度で比較するにはゲインGを大きくすればよい。そして、ゲインGを大きくするには、振幅検出部93の検出回路に入力する高周波信号を増幅すればよい。しかし、その増幅には高ゲインのRFアンプが必要であり、送信機の回路規模が増大し、また消費電力も増大するという問題があった。
本発明の目的は、小規模かつ低消費電力の構成によって高い精度で直流オフセットを調整する直流オフセット補正装置および方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の直流オフセット補正装置は、
周波数変換回路の直流オフセットを補正する直流オフセット補正装置であって、
基準電圧から正方向に所定の振幅を有する正信号と前記基準電圧から負方向に前記正信号と同じ振幅を有する負信号とを含むテスト信号を生成し、直流オフセット補正信号を与えられると、該直流オフセット補正信号に基づいて前記テスト信号の直流レベルを補正し、補正した前記テスト信号を前記周波数変換回路に送る信号生成部と、
前記周波数変換回路で処理された前記テスト信号の前記正信号の振幅と前記負信号の振幅とを検出する振幅検出部と、
前記振幅検出部で検出された前記正信号の振幅および前記負信号の振幅を、入力レベルによって変化する利得でレベル変換するレベル圧縮部と、
前記レベル圧縮部でレベル変換された前記正信号の振幅と前記負信号の振幅とを比較する比較部と、
前記比較部による比較結果に応じた前記直流オフセット補正信号を生成し、前記信号生成部に与えるオフセット調整部と、を有している。
理想的な高周波信号の送信スペクトラムを示すグラフである。 キャリアリークを含む高周波信号の送信スペクトラムを示すグラフである。 一般的な送信機の構成を示すブロック図である。 本実施形態のDCオフセット補正装置の構成を示すブロック図である。 テスト信号の一例を示す図である。 振幅検出部13がテスト信号の振幅を検出するときの様子を示す図である。 レベル圧縮部14の入力とゲインGIFの関係の一例を示すグラフである。 周波数変換部12の出力信号とゲインGIF特性の関係を説明するための図である。 振幅検出部13とレベル圧縮部14を構成する回路の一例を示す図である。 振幅検出部13とレベル圧縮部14を構成する回路の他の例を示す図である。 振幅検出部13とレベル圧縮部14を構成する回路の他の例を示す図である。 オフセットを負方向に補正するときのDCオフセット補正回路の動作を説明するための図である。 オフセットを正方向に補正するときのDCオフセット補正回路の動作を説明するための図である。 本実施形態のDCオフセット補正装置によるDCオフセット補正の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態のDCオフセット補正装置によるDCオフセット補正の動作の他の例を示すフローチャートである。 本実施形態のDCオフセット補正装置によるDCオフセット補正の動作のさらに他の例を示すフローチャートである。 比較部15の一構成例を示すブロック図である。 比較部15の他の構成例を示すブロック図である。 比較部15のさらに他の構成例を示すブロック図である。 比較部15のさらに他の構成例を示すブロック図である。 非線形性を相殺する差動回路の一例を説明するための図である。 振幅検出部13とレベル圧縮部14を構成する回路の他の例を示す図である。 振幅検出部13とレベル圧縮部14を構成する回路の他の例を示す図である。 振幅検出部13とレベル圧縮部14を構成する回路の他の例を示す図である。 レベル圧縮部14の入力とゲインGIFの関係の他の例を示すグラフである。 周波数変換部12の出力信号とゲインGIF特性の関係を説明するための図である。 レベル圧縮部14の入力とゲインGIFの関係の他の例を示すグラフである。 周波数変換部12の出力信号とゲインGIF特性の関係を説明するための図である。 信号生成部11を構成する回路の一例を示す図である。 第16の実施例によるDCオフセット補正装置の構成を示すブロック図である。 DCオフセット補正前の各部の信号を示すタイミングチャートである。 DCオフセット補正後の各部の信号を示すタイミングチャートである。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。ここではDCオフセット補正装置を送信機に適用した例を示す。
図4は、本実施形態のDCオフセット補正装置の構成を示すブロック図である。図4を参照すると、本実施形態のDCオフセット補正装置は、信号生成部11、周波数変換部12、振幅検出部13、レベル圧縮部14、比較部15、およびオフセット調整部16を有している。
信号生成部11は、テスト信号を発生し、周波数変換部12に与える。その際、信号生成部11は、オフセット調整部16からDCオフセット補正信号を受けると、そのDCオフセット補正信号をテスト信号に合成する。
周波数変換部12は、信号生成部11から入力した信号をRFに周波数変換し、さらに増幅あるいは減衰して出力する。周波数変換部11の出力は送信機の出力となる。
振幅検出部13は、周波数変換部12から出力された信号の振幅を検出し、その振幅のレベル信号をレベル圧縮部14に送る。なお、振幅検出部13で検出される振幅は負の値となることはない。
レベル圧縮部14は、振幅検出部13から出力された信号をレベル圧縮し、得られたレベル信号を比較部15に送る。
比較部15は、レベル圧縮部14から時系列に出力されたレベル信号同士を比較し、比較結果をオフセット調整部16に送る。振幅検出部13からのレベル信号は負の値とならず、そのレベル信号はレベル圧縮部14でレベル圧縮されても負の値となることはない。
オフセット調整部16は、比較部15から出力された比較結果に基づいて、信号生成部11におけるDCオフセットを補正するためのDCオフセット補正信号を発生し、信号生成部16にフィードバックさせる。
以上のような構成の送信機において、信号生成部11の生成するテスト信号は、基準電位もしくは基準電流からみて正方向の正信号と負方向の負信号とを含む。正信号と負信号の振幅は等しい。図5は、テスト信号の一例を示す図である。図5に示したテスト信号には、正方向の矩形波からなる正信号と、負方向の矩形波からなる負信号が含まれている。なお、正信号と負信号の現れる順序は問わない。また、正信号と負信号の間隔、正信号と負信号の間の信号の状態は問わない。図5に示したテスト信号を受けると、振幅検出部13は、そのテスト信号の正信号の振幅と負信号の振幅とを検出する。図5において、正信号の振幅がVp1で、負信号の振幅がVn1である。Vp1とVn1は等しい。
図6は、振幅検出部13がテスト信号の振幅を検出するときの様子を示す図である。周波数変換部12には振幅の等しい正信号と負信号を含むテスト信号が入力される。しかし、周波数変換部12の特性が有するDCレベルのシフトやベースバンド信号に存在するDC成分によるDCオフセットの影響で、周波数変換部12から振幅検出部13に送られる信号のレベルは、本来とは異なったレベルとなる。
本実施形態のDCオフセット補正装置は、残留オフセットをフィードバックさせてDCオフセットを相殺するように出力信号のレベルを調整する。本実施形態では、一例として信号生成部11から周波数変換部12に与えられるテスト信号がI/Q信号であり、そのQのオフセットを調整する場合を考える。
ここでは周波数変換部12でのIの残留オフセットをIoffsetとし、Qの残留オフセットをQoffsetとする。また、周波数変換部12から振幅検出部13までの回路のゲインをG’とし、その後段からレベル圧縮部14を含み比較部15までの回路のゲインをGIFとする。テスト信号は、許容される残留オフセットの大きさと比べて十分に大きな振幅Aの正信号および負信号からなる矩形波である。
振幅検出部13は、正信号および負信号のそれぞれの振幅を検出する。検出される正信号の振幅は式(3)で表され、負信号の振幅は式(4)で表される。
Figure 0004798399
レベル圧縮部14は、振幅検出部13で検出された正信号および負信号の振幅をゲインGIFでレベル圧縮するので、レベル圧縮部14から出力される正信号の振幅は式(5)で表され、負信号の振幅は式(6)で表される。
Figure 0004798399
レベル圧縮部14は、レベル圧縮を行う際に用いるゲインGIFを信号レベルに依存して変化させる。以下、その変化について説明する。
比較部15は、レベル圧縮部14から出力される正信号と負信号を比較する。残留オフセットIoffset、Qoffsetはテスト信号の振幅Aに比べて小さいので、比較部15で得られるレベル差Dは式(7)で表される。
Figure 0004798399
比較部15は、回路のばらつきから強度が所定値以上の信号でなければ正確に検出できない。比較部15において正確な比較を行うには、レベル差Dがこの所定値以上で無ければならない。そのため、Qoffsetが小さい領域ではゲインGIFを大きくする必要がある。
一方、近年の微細CMOSプロセスでは電源の低電圧化が進み、回路の動作レンジが狭くなっている。レベル差Dを所定値以上とするための増幅において、Qoffsetが大きい領域でゲインを大きくとろうとすると、出力が動作レンジを超えて飽和し、DCオフセット補正装置は誤動作する。そのため、Qoffsetが大きい領域では、ゲインGIFを大きくすることは好ましくない。
特に、振幅Aの等しい正信号と負信号からなる矩形波をテスト信号として用いる場合、DCオフセットが完全に補償されるとき、すなわちIoffset、Qoffsetが最も小さくなるときに、最も高い精度の比較が要求される。逆に、DCオフセットが完全に相殺された状態から離れるに従って、すなわちIoffset、Qoffsetが大きくなるに従って、要求される精度は低くなる。
これらのことから、レベル圧縮部14は、信号レベルが小さいときにゲインGIFを大きくし、信号レベルが大きいときにゲインGIFを小さくする。
図7は、レベル圧縮部14の入力とゲインGIFの関係の一例を示すグラフである。図8は、周波数変換部12の出力信号とゲインGIF特性の関係を説明するための図である。
図7に示すゲインGIF特性において、レベル圧縮部14の入力レベルがトランジスタの閾値以下と微弱な領域ではゲインGIFは小さい。その領域では、ゲインGIFは、入力レベルが大きくなるに従って単調増加している。それを除く、入力レベルが閾値より大きい領域では、ゲインGIFは入力レベルが大きくなるに従って単調減少し、入力レベルが電源電圧付近となる領域ではゲインGIFが小さくなっている。高い精度が要求される入力レベルの大きな領域から、高い精度は要求されないがトランジスタの飽和に近づく入力レベルの小さな領域に向けてゲインGIFが単調減少するように設定されているので、それぞれの入力レベルで要求される精度に応じた適切なゲインGIFを設定することができる。
図8では、(A)はDCオフセットが大きい状態のテスト信号を示し、(B)はDCオフセットが除去されたテスト信号を示している。一例として、(B)に示すようなDCオフセットが除去されたテスト信号を周波数変換部12に入力したときにレベル圧縮部14へ入力される信号のレベルを入力レベル2とすると、図8に示したように、入力レベル2が、入力レベル1の50%(半分)から150%(1.5倍)の範囲内になるように設定されている。
上述したように、DCオフセットが除去された状態のときに最も高い精度の振幅検出が必要とされる。入力レベル2が入力レベル1の50%から150%の範囲内となるように設定すれば、DCオフセットが除去されたテスト信号を周波数変換部12に入力したときにゲインGIFがピークの付近の大きな値となる。その結果、最も高い精度の振幅検出が要求される状態で大きなゲインGIFをとることができる。
図7に示したゲイン特性のレベル圧縮を行うレベル圧縮部14と、そのレベル圧縮部14にレベル信号を与える振幅検出部13とは非常に単純な回路で構成することができる。例えば、それを非常に単純なエミッタ接地のトランジスタ回路で構成することができる。また、それを非常に単純なソース接地のトランジスタ回路で構成することもできる。また、それをダイオード回路で構成することもできる。
図9は、振幅検出部13とレベル圧縮部14を構成する回路の一例を示す図である。図9にはエミッタ接地の電界効果型トランジスタ回路の例が示されている。周波数変換部12からのRF信号は容量C1によってDC成分を除去される。ソース接地のトランジスタT1は、入力レベルG’×Aの付近でゲインGIFのピークが得られるようにバイアスされている。図9の一体的な回路による検波(振幅検出)と、その回路の非線形性によるレベル圧縮が行われる。
図10は、振幅検出部13とレベル圧縮部14を構成する回路の他の例を示す図である。図10にはソース接地のバイポーラトランジスタ回路の例が示されている。周波数変換部12からのRF信号は容量C2によってDC成分を除去される。エミッタ接地のトランジスタT2は、入力レベルG’×Aの付近でゲインGIFのピークが得られるようにバイアスされている。図10の回路による検波と、その回路の非線形性によるレベル圧縮が行われる。
図11は、振幅検出部13とレベル圧縮部14を構成する回路の他の例を示す図である。図11にはダイオード回路の例が示されている。周波数変換部12からのRF信号は容量C3によってDC成分を除去され、ダイオードD1による検波回路で検波される。さらに、ソース接地のトランジスタT3は、入力レベルG’×Aの付近でゲインGIFのピークが得られるようにバイアスされている。このトランジスタ回路の非線形性によってレベル圧縮が行われる。
比較部15は、レベル圧縮部14によってレベル圧縮された正信号と負信号を比較し、オフセット調整部10は、その比較結果に基づいて、正信号と負信号の振幅を等しくするようなDCオフセット補正信号を生成して信号生成部11に与える。そのとき、オフセット調整部10は、レベル圧縮部14から出力される正信号についてのレベル信号が、レベル圧縮部14から出力される負信号についてのレベル信号よりレベルが高ければ、オフセットを負方向に補正する。逆に、レベル圧縮部14から出力される正信号についてのレベル信号が、レベル圧縮部14から出力される負信号についてのレベル信号よりレベルが低ければ、オフセット調整部10は、オフセットを正方向に補正する。
これらの回路によれば、レベル圧縮部14は、入力レベルに応じて変化する利得でレベルを変換し、比較部15が、レベル変換された正信号の振幅と負信号の振幅を比較する。そのため、入力レベルに応じて要求される精度が異なるDCオフセット補正の振幅比較の動作において、大規模で消費電力の大きな回路を用いることなく適切な精度で正確にDCオフセット補正を行うことができる。
また、比較部15に高い精度が要求されるような残留オフセットが小さい領域ではゲインGIFを大きくし、比較部15にそれほど高い精度が要求されず、回路の飽和に近づくような、残留オフセットが大きい領域ではゲインGIFを小さくすることができる。これにより大規模で消費電力の高い回路を用いることなく、高い精度でDCオフセットを調整することが可能になる。
図12は、オフセットを負方向に補正するときのDCオフセット補正回路の動作を説明するための図である。図12には、(a)として、信号生成部11から周波数変換部12に入力されるテスト信号と、(b)として、振幅検出部13からレベル圧縮部14に入力されるレベル信号とが示されている。
(a)に示すように正方向のDCオフセットが存在している状態では、(b)に示すように正信号についてのレベル信号が負信号のレベル信号より高くなる。そのため、オフセット調整部16は、信号生成部11のDCオフセットを負方向に調整する。そうすると、(a)に示すように、DCオフセットが低減され、(b)に示すように、正信号についてのレベル信号と、負信号についてのレベル信号とのレベル差が減少する。
図13は、オフセットを正方向に補正するときのDCオフセット補正回路の動作を説明するための図である。図13には、(a)として、信号生成部11から周波数変換部12に入力されるテスト信号と、(b)として、振幅検出部13からレベル圧縮部14に入力されるレベル信号とが示されている。
(a)に示すように負方向のDCオフセットが存在している状態では、(b)に示すように正信号についてのレベル信号が負信号のレベル信号より低くなる。そのため、オフセット調整部16は、信号生成部11のDCオフセットを正方向に調整する。そうすると、(a)に示すように、DCオフセットが低減され、(b)に示すように、正信号についてのレベル信号と、負信号についてのレベル信号とのレベル差が減少する。
図14は、本実施形態のDCオフセット補正装置によるDCオフセット補正の動作の一例を示すフローチャートである。図14を参照すると、DCオフセット補正装置は、正信号および負信号を含むテスト信号を信号処理部(周波数変換部12)に入力する(ステップ101)。次に、比較部15は、正信号の振幅を示すレベル信号が、負信号の振幅を示すレベル信号より低いか否か判定する(ステップ102)。
正信号の振幅を示すレベル信号が負信号の振幅を示すレベル信号より低ければ、オフセット調整部16は、信号生成部11のオフセットを正方向に補正する(ステップ103)。また、正信号の振幅を示すレベル信号が負信号の振幅を示すレベル信号より低くなければ、オフセット調整部16は、信号生成部11のオフセットを負方向に補正する(ステップ104)。
図15は、本実施形態のDCオフセット補正装置によるDCオフセット補正の動作の他の例を示すフローチャートである。この例では、オフセットが一定の補正値Δずつ補正される。図15を参照すると、DCオフセット補正装置は、正信号および負信号を含むテスト信号を信号処理部(周波数変換部12)に入力する(ステップ201)。次に、比較部15は、正信号の振幅を示すレベル信号が、負信号の振幅を示すレベル信号より低いか否か判定する(ステップ202)。
正信号の振幅を示すレベル信号が負信号の振幅を示すレベル信号より低ければ、オフセット調整部16は、信号生成部11のオフセットを正方向に補正値Δだけ補正する(ステップ203)。また、正信号の振幅を示すレベル信号が負信号の振幅を示すレベル信号より低くなければ、オフセット調整部16は、信号生成部11のオフセットを負方向に補正値Δだけ補正する(ステップ204)。
そして、DCオフセット補正装置は、所定の終了条件が満たされているか否か判定する(ステップ205)。DCオフセット補正装置は、終了条件が満たされていれば処理を終了し、終了条件が満たされていなければステップ201に戻って補正を繰り返す。一例として、オフセット補正の繰り返し回数が所定回に達したことを終了条件としてもよい。
図15に示すように、オフセット調整部16から信号生成部11におけるオフセットの補正を繰り返すことにより最終的にDCオフセットを高い精度で補正することができる。
図16は、本実施形態のDCオフセット補正装置によるDCオフセット補正の動作のさらに他の例を示すフローチャートである。この例では、補正値Δが徐々に小さくなる。図16を参照すると、DCオフセット補正装置は、正信号および負信号を含むテスト信号を信号処理部(周波数変換部12)に入力する(ステップ301)。次に、比較部15は、正信号の振幅を示すレベル信号が、負信号の振幅を示すレベル信号より低いか否か判定する(ステップ302)。
正信号の振幅を示すレベル信号が負信号の振幅を示すレベル信号より低ければ、オフセット調整部16は、信号生成部11のオフセットを正方向に補正値Δだけ補正する(ステップ303)。また、正信号の振幅を示すレベル信号が負信号の振幅を示すレベル信号より低くなければ、オフセット調整部16は、信号生成部11のオフセットを負方向に補正値Δだけ補正する(ステップ304)。
ステップ303またはステップ304の次に、DCオフセット補正装置は、補正値Δを小さな値に更新する(ステップ305)。例えば、このとき補正値Δを前回の1/2にすることとしてもよい。
そして、DCオフセット補正装置は、所定の終了条件が満たされているか否か判定する(ステップ306)。DCオフセット補正装置は、終了条件が満たされていれば処理を終了し、終了条件が満たされていなければステップ301に戻って補正を繰り返す。一例として、オフセット補正の繰り返し回数が所定回に達したことを終了条件としてもよい。また、他の例として、補正値Δが一定値以下になったことを終了条件としてもよい。
図16に示すように、オフセット調整部16から信号生成部11におけるオフセットの補正を、補正値Δを小さくしながら繰り返すことにより最終的にDCオフセットを高い精度で補正することができる。
図17は、比較部15の一構成例を示すブロック図である。図17を参照すると、比較部15は、正信号レベル保持部21、負信号レベル保持部22、および差信号出力器23を有している。
正信号レベル保持部21は、正信号のタイミングを示す正信号トリガに応じて、正信号のレベルを保持する。負信号レベル保持部22は、負信号のタイミングを示す負信号トリガに応じて、負信号のレベルを保持する。差信号出力器23は、正信号レベル保持部21に保持された正信号のレベルと、負信号レベル保持部22に保持された負信号のレベルとのレベル差を示す信号を生成する。このレベル差の示す信号の極性によって正信号のレベルと負信号のレベルのどちらが大きいかが分かる。差信号出力器23は例えばオペアンプによって構成することができる。
図18は、比較部15の他の構成例を示すブロック図である。図18を参照すると、比較部15は、アナログデジタル変換部(ADC)31、正信号レベルレジスタ32、負信号レベルレジスタ33、および減算器34を有している。
ADC31は、レベル圧縮部14からの信号をデジタル変換する。正信号レベルレジスタ32は、ADC31から出力される正信号のレベルを示す値を保持する。負信号レベルレジスタ33は、ADC31から出力される負信号のレベルを示す値を保持する。減算器34は、正信号レベルレジスタ32に保持された値から、負信号レベルレジスタ33に保持された値を減算する。あるいは、負信号レベルレジスタ33の値から正信号レベルレジスタ32の値を減算してもよい。この減算結果の極性によって正信号のレベルと負信号のレベルのどちらが大きいかが分かる。ここでは減算器34を用いる例を示したが、正信号のレベルと負信号のレベルのどちらがどれだけ大きいかというレベル差は必ずしも必要でない。そのため減算器34の代わりにコンパレータを配置し、コンパレータが正信号のレベルと負信号のレベルのいずれが大きいかを判定することとしてもよい。そうすれば、比較部15およびオフセット調整部16を単純な構成とすることができる。
図19は、比較部15のさらに他の構成例を示すブロック図である。図19を参照すると、比較部15は、サンプルホールド回路(S/H)41、42およびコンパレータ43を有している。
S/H41は、正信号の振幅が検出されているタイミングを示す正信号トリガに応じて、正信号のレベルを保持する。S/H42は、負信号の振幅が検出されているタイミングを示す負信号トリガに応じて、負信号のレベルを保持する。コンパレータ43は、S/H42に保持されたレベルと、S/H42に保持されたレベルの大小を比較する。
図20は、比較部15のさらに他の構成例を示すブロック図である。この例では、図19の構成からS/Hが1つ省かれている。図20を参照すると、比較部15は、S/H51およびコンパレータ52を有している。
S/H51は、正信号のタイミングを示す正信号トリガに応じて、正信号のレベルを保持する。正信号と負信号は時系列で現れるので、コンパレータ52は、負信号のレベルが現れたタイミングで、S/H51に保持された正信号のレベルと、負信号のレベルとの大小を比較する。この場合、正信号と負信号が逆であってもよい。
図19あるいは図20の構成によれば、サンプルホールド回路とコンパレータとで比較部15を単純に構成できる。
なお、ここでテスト信号の正信号および負信号の振幅に誤差があればDCオフセット補正に悪影響を及ぼす。
図21は、非線形性を相殺する差動回路の一例を説明するための図である。例えば、図21(a)のように非線形回路に基準レベルから等振幅の信号を入力したとすると、出力端では非線形性により正信号と負信号の振幅が異なってしまう。信号生成部11に非線形性があると、テスト信号の正信号と負信号が互いに振幅の異なる信号となり、DCオフセット補正の精度が低下する。非線形性を有する回路を差動回路で構成することで非線形性による正負の振幅の誤差の影響を相殺することができる。その結果として正負の振幅を等しくし、DCオフセット補正の精度を高めることができる。本実施形態のDCオフセット補正装置において、信号生成部11に差動回路を使用することで通信品質の良い送信機を実現することができる。
次に、本実施形態の様々な実施例について説明する。
(第1の実施例)
第1の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した振幅検出部13およびレベル圧縮部14が、図9に示したソース接地のトランジスタ回路で構成されている。図9の回路は、容量C1により周波数変換部12からのRF信号からDC成分を除去する。また、図9の回路では、抵抗やインダクタ等を用いたRFチョークによってトランジスタT1がバイアスされている。
そのバイアス点は、DCオフセットが除かれたテスト信号の正信号あるいは負信号を周波数変換部12に入力したとき、周波数変換部12から出力される信号の振幅に対するゲインGIFが大きな値となるように設定されている。
本実施例のレベル圧縮部14は、図7に示したように、ある値以上の入力レベルに対してゲインGIFが単調減少となるようなピーク入力レベル1を有する。また、DCオフセットが除かれたテスト信号を周波数変換部12に入力したときにレベル圧縮部14へ入力される信号のレベルを入力レベル2とすると、図8に示したように、入力レベル2が、入力レベル1の50%から150%の範囲内になるように設定されている。この設定は、テスト信号のレベルを調整すること、あるいはMOSトランスタのバイアスを調整することによって行われる。
本実施例の振幅検出部13およびレベル圧縮部14の構成によれば、VGAのような回路規模が大きく消費電力の高い回路を用いることなく、単純な構成でテスト信号を高精度で比較することができる。そして、その結果、小規模かつ低消費電力の構成によって送信機のDCオフセットを調整することができる。
(第2の実施例)
第2の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した振幅検出部13およびレベル圧縮部14が、図10に示したエミッタ接地のトランジスタ回路で構成されている。図10の回路は、容量C2により周波数変換部12からのRF信号からDC成分を除去する。また、図10の回路では、抵抗やインダクタ等を用いたRFチョークによってトランジスタT2がバイアスされている。
そのバイアス点は、DCオフセットが除かれたテスト信号の正信号あるいは負信号を周波数変換部12に入力したとき、周波数変換部12から出力される信号の振幅に対するゲインGIFが大きな値となるように設定されている。
本実施例のレベル圧縮部14は、図7に示したように、ある値以上の入力レベルに対してゲインGIFが単調減少となるようなピーク入力レベル1を有する。また、DCオフセットが除かれたテスト信号を周波数変換部12に入力したときにレベル圧縮部14に入力される信号のレベルを入力レベル2とすると、図8に示したように、入力レベル2が、入力レベル1の50%から150%の範囲内になるように設定されている。この設定は、テスト信号のレベルを調整すること、あるいはバイポーラトランジスタのバイアスを調整することによって行われる。
本実施例の振幅検出部13およびレベル圧縮部14の構成によれば、VGAのような回路規模が大きく消費電力の高い回路を用いることなく、単純な構成でテスト信号を高精度で比較することができる。そして、その結果、小規模かつ低消費電力の構成によって送信機のDCオフセットを調整することができる。
(第3の実施例)
第3の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した振幅検出部13およびレベル圧縮部14が、図11に示した回路で構成されている。図11において、振幅検出部13はダイオード回路で構成され、レベル圧縮部14はソース接地のトランジスタ回路で構成されている。
本実施例の振幅検出部13は、ダイオードD1により検波を行い、検波されたレベル信号をレベル圧縮部14に与える。レベル圧縮部14は、DCオフセットが除かれたテスト信号の正信号または負信号が周波数変換部12に入力されたとき、周波数変換部12から出力されるRF信号の振幅に対して大きな値となるようにゲインGIFの特性が設定されている。
本実施例のレベル圧縮部14は、図7に示したように、ある値以上の入力レベルに対してゲインGIFが単調減少となるようなピーク入力レベル1を有する。また、DCオフセットが除かれたテスト信号を周波数変換部12に入力したときにレベル圧縮部14へ入力される信号のレベルを入力レベル2とすると、図8に示したように、入力レベル2が、入力レベル1の50%から150%の範囲内になるように設定されている。この設定は、テスト信号のレベルを調整すること、あるいはMOSトランジスタのバイアスを調整することによって行われる。
本実施例の振幅検出部13およびレベル圧縮部14の構成によれば、VGAのような回路規模が大きく消費電力の高い回路を用いることなく、単純な構成でテスト信号を高精度で比較することができる。そして、その結果、小規模かつ低消費電力の構成によって送信機のDCオフセットを調整することができる。
なお、ここでは図11の構成を例示したが、他の例として図22の構成も同様である。
(第4の実施例)
第4の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した振幅検出部13およびレベル圧縮部14が、図23に示した回路で構成されている。図23において、振幅検出部13はダイオード回路で構成され、レベル圧縮部14はエミッタ接地のトランジスタ回路で構成されている。
本実施例の振幅検出部13は、ダイオードD2により検波を行い、検波されたレベル信号をレベル圧縮部14に与える。レベル圧縮部14は、DCオフセットが除かれたテスト信号の正信号または負信号が周波数変換部12に入力されたとき、周波数変換部12から出力されるRF信号の振幅に対して大きな値となるようにゲインGIFの特性が設定されている。
本実施例のレベル圧縮部14は、図7に示したように、ある値以上の入力レベルに対してゲインGIFが単調減少となるようなピーク入力レベル1を有する。また、DCオフセットが除かれたテスト信号を周波数変換部12に入力したときにレベル圧縮部14へ入力される信号のレベルを入力レベル2とすると、図8に示したように、入力レベル2が、入力レベル1の50%から150%の範囲内になるように設定されている。この設定は、テスト信号のレベルを調整すること、あるいはバイポーラトランジスタのバイアスを調整することによって行われる。
本実施例の振幅検出部13およびレベル圧縮部14の構成によれば、VGAのような回路規模が大きく消費電力の高い回路を用いることなく、単純な構成でテスト信号を高精度で比較することができる。そして、その結果、小規模かつ低消費電力の構成によって送信機のDCオフセットを調整することができる。
なお、ここでは図23の構成を例示したが、他の例として図24の構成も同様である。
(第5の実施例)
第5の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した振幅検出部13およびレベル圧縮部14が、図9に示したソース接地のトランジスタ回路で構成されている。図9の回路は、容量C1により周波数変換部12からのRF信号からDC成分を除去する。また、図9の回路では、抵抗やインダクタ等を用いたRFチョークによってトランジスタT1がバイアスされている。
そのバイアス点は、DCオフセットが除かれたテスト信号の正信号あるいは負信号を周波数変換部12に入力したとき、周波数変換部12から出力される信号の振幅に対するゲインGIFが大きな値となるように設定されている。
本実施例のレベル圧縮部14は、図25に示したように、ある値以上の入力レベルに対してゲインGIFが単調減少となるような、ゲインGIFの変化開始点の入力レベル1を有する。また、DCオフセットが除かれたテスト信号を周波数変換部12に入力したときにレベル圧縮部14へ入力される信号のレベルを入力レベル2とすると、図25に示したように、入力レベル2が、入力レベル1の50%から150%の範囲内になるように設定されている。この設定は、テスト信号のレベルを調整すること、あるいはMOSトランジスタのバイアスを調整することによって行われる。
この例では、入力レベル2より大きいレベルを圧縮することにより、レベル圧縮部14より後段の回路において飽和に大きく寄与する入力レベルを圧縮している。
本実施例の振幅検出部13およびレベル圧縮部14の構成によれば、VGAのような回路規模が大きく消費電力の高い回路を用いることなく、単純な構成でテスト信号を高精度で比較することができる。そして、その結果、小規模かつ低消費電力の構成によって送信機のDCオフセットを調整することができる。
なお、ここでは図9の構成を例示したが、他の例として図10の構成も同様である。
(第6の実施例)
第6の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した振幅検出部13およびレベル圧縮部14が、図11に示した回路で構成されている。図11において、振幅検出部13はダイオード回路で構成され、レベル圧縮部14はソース接地のトランジスタ回路で構成されている。
本実施例の振幅検出部13は、ダイオードD1により検波を行い、検波されたレベル信号をレベル圧縮部14に与える。レベル圧縮部14は、DCオフセットが除かれたテスト信号の正信号または負信号が周波数変換部12に入力されたとき、周波数変換部12から出力されるRF信号の振幅に対して大きな値となるようにゲインGIFの特性が設定されている。
本実施例のレベル圧縮部14は、図25に示したように、ある値以上の入力レベルに対してゲインGIFが単調減少となるような、ゲインGIFの変化開始点の入力レベル1を有する。また、DCオフセットが除かれたテスト信号を周波数変換部12に入力したときにレベル圧縮部14へ入力される信号のレベルを入力レベル2とすると、図26に示したように、入力レベル2が、入力レベル1の50%から150%の範囲内になるように設定されている。この設定は、テスト信号のレベルを調整すること、あるいはMOSトランジスタのバイアスを調整することによって行われる。
この例では、入力レベル2より大きいレベルを圧縮することにより、レベル圧縮部14より後段の回路において飽和に大きく寄与する入力レベルを圧縮している。
本実施例の振幅検出部13およびレベル圧縮部14の構成によれば、VGAのような回路規模が大きく消費電力の高い回路を用いることなく、単純な構成でテスト信号を高精度で比較することができる。そして、その結果、小規模かつ低消費電力の構成によって送信機のDCオフセットを調整することができる。
なお、ここでは図11の構成を例示したが、他の例として図22の構成も同様である。
(第7の実施例)
第7の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した振幅検出部13およびレベル圧縮部14が、図23に示した回路で構成されている。図23において、振幅検出部13はダイオード回路で構成され、レベル圧縮部14はエミッタ接地のトランジスタ回路で構成されている。
本実施例の振幅検出部13は、ダイオードD2により検波を行い、検波されたレベル信号をレベル圧縮部14に与える。レベル圧縮部14は、DCオフセットが除かれたテスト信号の正信号または負信号が周波数変換部12に入力されたとき、周波数変換部12から出力されるRF信号の振幅に対して大きな値となるようにゲインGIFの特性が設定されている。
本実施例のレベル圧縮部14は、図25に示したように、ある値以上の入力レベルに対してゲインGIFが単調減少となるような、ゲインGIFの変化開始点の入力レベル1を有する。また、DCオフセットが除かれたテスト信号を周波数変換部12に入力したときにレベル圧縮部14へ入力される信号のレベルを入力レベル2とすると、図26に示したように、入力レベル2が、入力レベル1の50%から150%の範囲内になるように設定されている。この設定は、テスト信号のレベルを調整すること、あるいはバイポーラトランジスタのバイアスを調整することによって行われる。
この例では、入力レベル2より大きいレベルを圧縮することにより、レベル圧縮部14より後段の回路において飽和に大きく寄与する入力レベルを圧縮している。
本実施例の振幅検出部13およびレベル圧縮部14の構成によれば、VGAのような回路規模が大きく消費電力の高い回路を用いることなく、単純な構成でテスト信号を高精度で比較することができる。そして、その結果、小規模かつ低消費電力の構成によって送信機のDCオフセットを調整することができる。
なお、ここでは図23の構成を例示したが、他の例として図24の構成も同様である。
(第8の実施例)
第8の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した振幅検出部13およびレベル圧縮部14が、図9に示したソース接地のトランジスタ回路で構成されている。図9の回路は、容量C1により周波数変換部12からのRF信号からDC成分を除去する。また、図9の回路では、抵抗やインダクタ等を用いたRFチョークによってトランジスタT1がバイアスされている。
そのバイアス点は、図27に示すように、周波数変換部12から出力されたRF信号の振幅が大きくなるほどゲインGIFが小さくなるように設定されている。これによれば、DCオフセットが除かれたテスト信号を周波数変換部12に入力したときのレベル圧縮部14への入力レベルを入力レベル2とすると、図28に示すように、それ以下の入力レベルに対するゲインは必要最小限より大きくなってしまうが、最終的に飽和に大きく寄与する入力レベルが大きいときのゲインを下げてレベル圧縮を行っている。
本実施例の振幅検出部13およびレベル圧縮部14の構成によれば、VGAのような回路規模が大きく消費電力の高い回路を用いることなく、単純な構成でテスト信号を高精度で比較することができる。そして、その結果、小規模かつ低消費電力の構成によって送信機のDCオフセットを調整することができる。
なお、ここでは図9の構成を例示したが、他の例として図10の構成も同様である。
(第9の実施例)
第9の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した振幅検出部13およびレベル圧縮部14が、図11に示したソース接地のトランジスタ回路で構成されている。図11において、振幅検出部13はダイオード回路で構成され、レベル圧縮部14はソース接地のトランジスタ回路で構成されている。
本実施例の振幅検出部13は、ダイオードD1により検波を行い、検波されたレベル信号をレベル圧縮部14に与える。レベル圧縮部14のトランジスタT1のバイアス点は、図27に示すように、周波数変換部12から出力されたRF信号の振幅が大きくなるほどゲインGIFが小さくなるように設定されている。これによれば、DCオフセットが除かれたテスト信号を周波数変換部12に入力したときのレベル圧縮部14への入力レベルを入力レベル2とすると、図28に示すように、それ以下の入力レベルに対するゲインは必要最小限より大きくなってしまうが、最終的に飽和に大きく寄与する入力レベルが大きいときのゲインを下げてレベル圧縮を行っている。
本実施例の振幅検出部13およびレベル圧縮部14の構成によれば、VGAのような回路規模が大きく消費電力の高い回路を用いることなく、単純な構成でテスト信号を高精度で比較することができる。そして、その結果、小規模かつ低消費電力の構成によって送信機のDCオフセットを調整することができる。
なお、ここでは図11の構成を例示したが、他の例として図22の構成も同様である。
(第10の実施例)
第10の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した振幅検出部13およびレベル圧縮部14が、図23に示した回路で構成されている。図23において、振幅検出部13はダイオード回路で構成され、レベル圧縮部14はエミッタ接地のトランジスタ回路で構成されている。
本実施例の振幅検出部13は、ダイオードD2により検波を行い、検波されたレベル信号をレベル圧縮部14に与える。レベル圧縮部14のトランジスタT4のバイアス点は、図27に示すように、周波数変換部12から出力されたRF信号の振幅が大きくなるほどゲインGIFが小さくなるように設定されている。これによれば、DCオフセットが除かれたテスト信号を周波数変換部12に入力したときのレベル圧縮部14への入力レベルを入力レベル2とすると、図28に示すように、それ以下の入力レベルに対するゲインは必要最小限より大きくなってしまうが、最終的に飽和に大きく寄与する入力レベルが大きいときのゲインを下げてレベル圧縮を行っている。
本実施例の振幅検出部13およびレベル圧縮部14の構成によれば、VGAのような回路規模が大きく消費電力の高い回路を用いることなく、単純な構成でテスト信号を高精度で比較することができる。そして、その結果、小規模かつ低消費電力の構成によって送信機のDCオフセットを調整することができる。
なお、ここでは図23の構成を例示したが、他の例として図24の構成も同様である。
(第11の実施例)
第11の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した信号生成部11が、図29に示すような回路で構成されている。図29を参照すると、信号生成部11は、基準電圧からの振幅が共にA[V]と等しい正信号および負信号と基準電圧を生成する正負信号生成用の信号源と、DCオフセット補正信号Voffset[V]を基準電圧に印加するオフセット印加用の信号源とを有している。オフセット補正用の信号源の出力端子は、正負信号生成用の信号源の基準電位に接続されている。そして、信号生成部11は、Voffset+A、Voffset、Voffset−Aのいずれかを選択して出力するスイッチを介し周波数変換部12に接続されている。テスト信号はスイッチが正信号Voffset+A、負信号Voffset−Aの電位を出力することにより発生する。このテスト信号により適切なDCオフセット補正が可能となる。そして、適切なDCオフセット補正が行われた後に基準電位Voffsetを出力すれば、キャリアリークを抑圧した状態とすることができる。図29の回路によって生成されたテスト信号の一例が図5に示されている。
なお、テスト信号は、図5に例示したパルス信号に限定されるものではない。テスト信号は、正信号の振幅と負信号の振幅とが基準電圧(もしくは基準電流)から等振幅であればよく、正信号と負信号の順序は問わない。また、正信号と負信号の間隔や、正信号と負信号の間の信号波形は問わない。
本実施例のような単純な構成の信号生成部11により、振幅の等しい正信号と負信号からなるテスト信号のDCオフセットを適切に補正することができる。
(第12の実施例)
第12の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した比較部15が図17に示すような回路で構成されている。比較部15は、正信号レベル保持部21、負信号レベル保持部22、および差信号出力器23を有している。
正信号レベル保持部21は、レベル圧縮部14からのレベル圧縮された検波信号の正信号の検出レベルを保持する。負信号レベル保持部22は、レベル圧縮部14からのレベル圧縮された検波信号の負信号の検出レベルを保持する。差信号出力器23は、正信号レベル保持部21による検出レベルと、負信号レベル保持部22による検出レベルとを比較し、比較結果を差信号として出力する。
レベル圧縮部14からのレベル圧縮された検波信号は、正信号レベル保持部21および負信号レベル保持部22に入力される。
正信号レベル保持部21は、正信号のタイミングを示す正信号トリガに応じて正信号のレベルを保持する。信号生成部11から入力された正信号を正信号トリガとしてもよく、また、信号発生部11から正信号が発生している間に発生する信号を正信号トリガとしてもよい。
負信号レベル保持部22は、負信号のタイミングを示す負信号トリガに応じて負信号のレベルを保持する。信号発生部11から入力された負信号を負信号トリガとしてもよく、また、信号発生部11から入力されたテスト信号の負信号が発生して間に発生する信号を負信号トリガとしてもよい。
正信号レベル保持部21に保持された検波正信号の検出レベルと、負信号レベル保持部22に保持された検波負信号の検出レベルは各々に差信号出力器23に入力される。正信号レベル保持部21から出力される信号は直流的な電圧出力となっている。また、負信号レベル保持部22からの出力される信号は直流的な電圧出力となっている。
差信号出力器23は、入力された検波正信号の検出レベルと検波負信号の検出レベルとを比較し、比較結果を出力する。
差信号出力器23の出力する比較結果は、例えば、いずれの検出レベルが高いかを示す信号であってもよく、また、前者の検出レベルと後者の検出レベルとのレベル差を示す差分信号であってもよい。
いずれの検出レベルが高いかを判定する回路の具体的な例として比較器(コンパレータ)を用いるものがある。比較器を用いた場合の比較結果は、例えば前者の検出レベルが後者の検出レベルよりも低ければ反転出力信号を出力し、前者の検出レベルが後者の検出レベルよりも高い場合に非反転出力信号を出力することとし、反転出力信号と非反転出力信号と2値で比較結果を示せばよい。
また、レベル差を差分信号として出力する回路の具体的な例として、演算増幅器や減算器などの演算回路を用いるものがある。
以上説明したような単純な構成の本実施例の比較部15により、オフセット調整部16に比較結果を与えることで、オフセット調整部16が比較結果に応じて直流オフセット補正信号を発生し、信号生成部11にフィードバックさせることができる。
(第13の実施例)
第13の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した比較部15が、図19に示すような回路で構成されている。比較部15は、サンプル/ホールド回路41、サンプル/ホールド回路42、およびコンパレータ43を有している。
サンプル/ホールド回路41は、レベル圧縮部14からの正信号の検波レベルを取り込んで保持する。サンプル/ホールド回路42は、レベル圧縮部14からの負信号の検波レベルを取り込んで保持する。比較器(コンパレータ)43は、サンプル/ホールド回路41で保持された検波レベルと、サンプル/ホールド回路42で保持された検波レベルとを比較し、比較結果を差信号として出力する。
本実施例は、第12の実施例に示した差信号出力器23として比較器(コンパレータ)を用いた例である。
レベル圧縮部14でレベル圧縮された検波信号は、サンプル/ホールド回路41およびサンプル/ホールド回路42に入力される。
サンプル/ホールド回路41は、正信号のタイミングを示す正信号トリガに応じて正信号のレベルを保持する。信号生成部11から入力された正信号を正信号トリガとしてもよく、また、信号発生部11から正信号が発生している間に発生する信号を正信号トリガとしてもよい。
サンプル/ホールド回路42は、負信号のタイミングを示す負信号トリガに応じて負信号のレベルを保持する。信号発生部11から入力された負信号を負信号トリガとしてもよく、また、信号発生部11から入力されたテスト信号の負信号が発生して間に発生する信号を負信号トリガとしてもよい。
サンプル/ホールド回路41に保持された検波正信号の検出レベルと、サンプル/ホールド回路42に保持された検波負信号の検出レベルは各々にコンパレータ43に入力される。サンプル/ホールド回路41から出力される信号は直流的な電圧出力となっている。また、サンプル/ホールド回路42からの出力される信号は直流的な電圧出力となっている。コンパレータ43は、それらの検出レベルを比較し、比較結果を出力する。この比較結果は、テスト信号のDCオフセットが正方向へのシフトか、負方向へのシフトかを示す。
例えば、前者の検出レベルが後者の検出レベルよりも低ければ反転出力信号を出力し、前者の検出レベルが後者の検出レベルよりも高い場合に非反転出力信号を出力することとし、反転出力信号と非反転出力信号と2値で比較結果を示せばよい。
ここでは、どちらの検出レベルがどれだけ大きいかという差分量は必ずしも必要ではない。例えば、上述したような反転出力信号と非反転出力信号の2値でテスト信号のDCオフセットのシフト方向を示せば、どちらの方向にDCオフセット補正を行えばよいかが分かる。
本実施例のように単純な回路のコンパレータ43を用いれば容易に直流シフトの方向を示す情報をオフセット調整部16に与えることができ、比較部15およびその後段のオフセット調整部16の回路構成を単純化できる。
レベル圧縮部14からの検波信号において検波レベルは時系列に現れるので、それら時系列で現れる検波レベルをサンプル/ホールド回路41、42で並列にしてコンパレータ43に入力すればよく、本実施例の比較部15は、単純な回路で検波レベルの比較を行うことができる。
(第14の実施例)
第14の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した比較部15が、図20に示すような回路で構成されている。比較部15は、サンプル/ホールド回路51およびコンパレータ52を有している。
サンプル/ホールド回路51は、レベル圧縮部14からの正信号(あるいは負信号)の検波レベルを取り込んで保持する。比較器(コンパレータ)52は、サンプル/ホールド回路51で保持された検波レベルと、レベル圧縮部14からの負信号(あるいは正信号)の検波レベルとを比較し、比較結果を差信号として出力する。
サンプル/ホールド回路51にて用いられるトリガは、第12、13の実施例と同様のものである。
サンプル/ホールド回路51は、正信号トリガに応じて正信号のレベルを保持しようとするとき、信号生成部11から入力された正信号を正信号トリガとしてもよく、また、信号発生部11から正信号が発生している間に発生する信号を正信号トリガとしてもよい。
サンプル/ホールド回路42は、負信号トリガに応じて負信号のレベルを保持しようとするとき、信号発生部11から入力された負信号を負信号トリガとしてもよく、また、信号発生部11から入力されたテスト信号の負信号が発生して間に発生する信号を負信号トリガとしてもよい。
サンプル/ホールド回路51に保持された検波正信号(あるいは負信号)の検出レベルと、レベル圧縮部14からの検波負信号の検出レベルは各々にコンパレータ52に入力される。サンプル/ホールド回路51から出力される信号は直流的な電圧出力となっている。
コンパレータ52は、負信号(あるいは正信号)のタイミングで、それらの検出レベルを比較し、比較結果を出力する。この比較結果は、テスト信号のDCオフセットが正方向へのシフトか、負方向へのシフトかを示す。
この比較結果は、第13の実施例と同様に、例えば、前者の検出レベルが後者の検出レベルよりも低ければ反転出力信号を出力し、前者の検出レベルが後者の検出レベルよりも高い場合に非反転出力信号を出力することとし、反転出力信号と非反転出力信号と2値で比較結果を示せばよい。
本実施例によれば、1つのサンプル/ホールド回路と比較器の簡単な回路で比較部15を実現できる。すなわち、正信号の検出レベルと負信号の検出レベルが時系列に現れる、レベル圧縮された検波信号から検波正信号(あるいは検波負信号)の検出レベルをサンプルホールド回路にて保持し、この検波正信号(あるいは検波負信号)の直流的な検出レベルと、レベル圧縮された検波信号の検波負信号(あるいは検波正信号)の検出レベルを負信号(あるいは正信号)のタイミングで比較することで回路を単純化することができる。
(第15の実施例)
第15の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した比較部15が図18に示すような回路で構成されている。比較部15は、A/Dコンバータ31、正信号レベルレジスタ32、負信号レベルレジスタ33、および減算器34を有している。
A/Dコンバータ31は、レベル圧縮部14からのレベル圧縮されたアナログの検波信号の検出レベルを示すアナログ値をデジタル値(デジタル信号)に変換する。正信号レベルレジスタ32は、デジタル変換された、レベル圧縮された検波信号を入力とし、その中から検波正信号の検出レベルに相当するデジタル値を記録する。負信号レベルレジスタ33は、デジタル変換された、レベル圧縮された検波信号を入力とし、その中から検波負信号の検出レベルに相当するデジタル値を記録する。減算器34は、正信号レベルレジスタ32に記録されたデジタル値から、負信号レベルレジスタ33に記録されたデジタル値を減算する。
レベル圧縮部14からのレベル圧縮された検波信号は、A/Dコンバータ31に入力される。レベル圧縮された検波信号の検出レベルは、A/Dコンバータ31でアナログ/デジタル変換された後、正信号レベルレジスタ32および負信号レベルレジスタ33に入力される。
正信号レベルレジスタ32は、正信号のタイミングを示す正信号トリガに応じて正信号のデジタル値を記録する。信号生成部11から入力された正信号を正信号トリガとしてもよく、また、信号発生部11から正信号が発生している間に発生する信号を正信号トリガとしてもよい。
負信号レベルレジスタ33は、負信号のタイミングを示す負信号トリガに応じて負信号のデジタル値を記録する。信号生成部11から入力された負信号を負信号トリガとしてもよく、また、信号発生部11から負信号が発生している間に発生する信号を負信号トリガとしてもよい。
正信号レベルレジスタ32に記録されたデジタル値と、負信号レベルレジスタ33に記録されたデジタル値とは、各々に減算器34に入力される。
減算器34は、例えば正信号レベルレジスタ32のデジタル値から、負信号レベルレジスタ33のデジタル値を減算し、減算結果を出力する。減算器34からの減算結果は、オフセット調整部16に入力される。オフセット調整部16は、その減算結果に応じてDCオフセットを行うためのDCオフセット補正信号を生成する。
本実施例によれば、デジタル回路で比較部15の回路を構成することにより、第12から14の実施例に示したようなアナログ処理のレベル比較と同様に、デジタル処理によるレベル比較を行い、その結果をオフセット調整部16に与えることができる。
(第16の実施例)
図30は、第16の実施例によるDCオフセット補正装置の構成を示すブロック図である。図30を参照すると、第16の実施例によるDCオフセット補正装置は、ベースバンド部61、信号生成部62、ミキサ63、振幅検出部64、レベル圧縮部65、比較部66、オフセット調整部67、および局部発振器68を有している。
図4の周波数変換部12が図30ではミキサ63と局部発振器68で構成されており、ミキサ63には信号生成部62に加えてベースバンド部61が接続されている。
ベースバンド部61からのベースバンド信号はミキサ63に入力され、ミキサ63にて局部発振器68からの局部発振信号(ローカル信号)とミキシングされ、そのミキシングにより周波数変換される。局部発振器68から出力される局部発振信号の周波数は予め定められている。ミキサ63で周波数変換されたRF信号は、必要に応じて電力増幅などの高周波信号処理が行われた後に出力される。
同様に、信号生成部62からのテスト信号は、ミキサ63に入力され、ミキサ63にて局部発振器68からの局部発振信号とミキシングされ、そのミキシングにより周波数変換される。局部発振器68から出力される局部発振信号の周波数は予め定められている。ミキサ63で周波数変換されたRF信号は、必要に応じて電力増幅などの高周波信号処理が行われた後に出力される。
ミキサ63から振幅検出部64に送られる信号は、周波数変換により、直流信号や低周波信号ではなく、特定の高周波成分を有する信号になる。振幅検出部64は、例えば包絡線検波器(エンベロープディテクタ)を有する構成とすれば、包絡線検波による振幅検出を容易に実現することができる。
ミキサ63からの高周波信号は、例えば空中線を介して所望の相手に送信される。信号生成部62、振幅検出部64、レベル圧縮部65、比較部66、オフセット調整部67は、図4に示した信号生成部11、レベル圧縮部14、比較部15、オフセット調整部16と同様の構成を採用することができる。
図31は、DCオフセット補正前の各部の信号を示すタイミングチャートである。図32は、DCオフセット補正後の各部の信号を示すタイミングチャートである。図31、32において、(a)は、局部発振器68がミキサ63に入力する局部発振信号を示す。(b)は、ミキサ63に入力されるテスト信号もしくはベースバンド信号を示す。(c)は、ミキサ63から出力される高周波信号を示す。(d)は、レベル圧縮部65から出力される包絡線検波された検波信号をレベル圧縮した信号を示す。
図31の(b)を見ると、DCオフセット補正が行われていないため、正方向にテスト信号(あるいはベースバンド信号)のDCレベルがシフトしていることが分かる。このため、図31の(c)に示したように、正信号で変調された高周波信号の振幅と、負信号で変調された高周波信号の振幅とが異なっている。この結果、図31の(d)を見ると、この高周波信号を包絡線検波したとき、検波信号が一定でなく振幅がゆらいでいる。
これに対して、図32の(b)を見ると、DCオフセット補正が行われているため、テスト信号(あるいはベースバンド信号)にDCレベルのオフセットがなくなっている。このため、正信号の振幅と負信号の振幅が等しくなっており、図32の(c)に示したように、正信号で変調された高周波信号の振幅と、負信号で変調された高周波信号の振幅とが等しくなる。この結果、図32の(d)を見ると、この高周波信号を包絡線検波したとき、検波信号の振幅が一定になっている。
以上のように、DCシフトがあれば、レベル圧縮部65から出力される信号の検波レベルが変化し、検波正信号の検出レベルと検波負信号の検出レベルとが一致しない。しかし、DCオフセット補正を行うことにより、この変化を除去すれば、包絡線検波して得られる検波正信号の検出レベルと検波負信号の検出レベルとを一致させることができる。
検波正信号の検出レベルと検波負信号の検出レベルとが一致した状態は、DCオフセット補正が良好に行われてDCレベルのシフトがない状態であり、キャリアリークのない品質の良好な通信が可能である。
(第17の実施例)
第17の実施例のDCオフセット補正装置では、図4に示した信号生成部11が作動回路で構成されている。
図4に示した信号発生部11は、図5に示したようなテスト信号を出力する場合、パルス信号発生回路で発生させたパルス信号を電力増幅器で所望の振幅まで増幅することでテスト信号を生成するという構成が一般的であると考えられる。
ここで、基準レベル(基準電圧)からの振幅が正信号と負信号とで等しいテスト信号を生成し、電力増幅して周波数変換部12に入力しようとするときを考える。その電力増幅器が図21(a)に示すような特性の非線形回路であったとすると、増幅されたテスト信号は、電力増幅器の非線形性により正信号と負信号とで振幅の異なる信号になってしまう。
このテスト信号は正信号の振幅と負信号の振幅とが異なるため、比較部15における検波正信号と検波負信号とのレベル比較で誤差が生じる。そして、その結果、DCオフセットの補正が正確に行えなくなってしまう。
そこで、本実施例の信号生成部11は、一例として差動回路(あるいは差動増幅回路)を用いた構成である。この構成により、正信号と負信号の振幅が等しいテスト信号を生成することができる。
図21(b)を参照すると、パルス信号発生回路からは、基準レベル(基準電圧)からの正信号の振幅と負信号の振幅とが等しいテスト信号がから出力され、その同相信号と逆相信号が非線形回路である電力増幅器に入力される。本実施例の電力増幅器は差動回路なので、その差動回路を構成する2つのトランジスタの各々に同相信号と逆相信号が入力される。
トランジスタの非線形性により、同相信号の正信号と負信号の振幅は異なるものとなり、また、逆相信号の正信号と負信号の振幅も異なるものとなる。しかし、これらは差動回路で相殺され、電力増幅器から出力されるテスト信号は正信号と負信号の振幅が等しい理想的なテスト信号となる。
このようなテスト信号を用いることで、比較部15において、誤差を含まない比較が可能となり、テスト信号のDCシフトを正確に検出し、DCオフセットを正確に補正することができる。

Claims (20)

  1. 周波数変換回路の直流オフセットを補正する直流オフセット補正装置であって、
    基準電圧から正方向に所定の振幅を有する正信号と前記基準電圧から負方向に前記正信号と同じ振幅を有する負信号とを含むテスト信号を生成し、直流オフセット補正信号を与えられると、該直流オフセット補正信号に基づいて前記テスト信号の直流レベルを補正し、補正した前記テスト信号を前記周波数変換回路に送る信号生成部と、
    前記周波数変換回路で処理された前記テスト信号の前記正信号の振幅と前記負信号の振幅とを検出する振幅検出部と、
    前記振幅検出部で検出された前記正信号の振幅および前記負信号の振幅を、入カレベルによって変化する利得でレベル変換するレベル圧縮部と、
    前記レベル圧縮部でレベル変換された前記正信号の振幅と前記負信号の振幅とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に応じて、前記直流オフセットを相殺するように、前記直流オフセット補正信号を生成し、前記信号生成部に与えるオフセット調整部と、を有する直流オフセット補正装置。
  2. 前記レベル圧縮部の前記利得は、前記入力レベルが所定の範囲内において、前記入カレベルの増加に伴って単調減少する、請求項1に記載の直流オフセット補正装置。
  3. 前記レベル圧縮部の前記利得は、所定値より大きな利得の得られる第1の入カレベルより大きな入力レベルの範囲で単調減少し、前記直流オフセットが除去された状態のテスト信号を前記周波数変換回路に入力したときに前記振幅検出部力前記レベル圧縮部に送られる前記テスト信号の前記正信号および前記負信号の振幅である第2の入力レベルが前記第1の入力レベルの50%以上150%以下の範囲内にある、請求項2に記載の直流オフセット補正装置。
  4. 前記レベル圧縮部の前記利得は、前記第1の入力レベルにピークがあり、該第1の入力レベルより小さな入力レベルの範囲で単調増加する、請求項3に記載の直流オフセット補正装置。
  5. 前記オフセット調整部は、前記比較部において前記正信号の振幅と前記負信号の振幅を等しくするような前記オフセット補正信号を生成する、請求項1に記載の直流オフセット補正装置。
  6. 前記振幅検出部と前記レベル圧縮部は一体的なトランジスタ回路で構成される、請求項1に記載の直流オフセット補正装置。
  7. 前記振幅検出部がダイオード回路で構成され、前記レベル圧縮部がトランジスタ回路で構成される、請求項1に記載の直流オフセット補正装置。
  8. 前記トランジスタ回路はソース接地の電解効果型トランジスタ回路である、請求項6または7に記載の直流オフセット補正装置。
  9. 前記トランジスタ回路はエミッタ接地のバイポーラトランジスタ回路である、請求項6または7に記載の直流オフセット補正装置。
  10. 前記比較部は、
    前記レベル圧縮部でレベル変換された前記正信号の振幅のレベルを保持する正信号レベル保持回路と、
    前記レベル圧縮部でレベル変換された前記負信号の振幅のレベルを保持する負信号レベル保持回路と、
    前記正信号レベル保持部で保持された前記正信号の振幅のレベルと前記負信号レベル保持部で保持された前記負信号の振幅のレベルとの差分を示す差信号を出力する差信号出力回路と、を有する、請求項1に記載の直流オフセット補正装置。
  11. 前記比較部は、
    前記振幅検出部で前記正信号の振幅が検出されている間に、該正信号の振幅のレベルを保持する正信号サンプルホールド回路と、
    前記振幅検出部で前記負信号の振幅が検出されている間に、該負信号の振幅のレベルを保持する負信号サンプルホールド回路と、
    前記正信号サンプルホールド回路で保持された前記正信号の振幅のレベルと、前記負信号サンプルホールド回路で保持された前記負信号の振幅のレベルとを比較するコンパレータと、を有する、請求項1に記載の直流オフセット補正装置。
  12. 前記比較部は、
    前記正信号の振幅のレベルまたは前記負信号の振幅のレベルのいずれか一方を保持するサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路の保持した前記正信号または前記負信号のいずれか一方の前記レベルと、前記レベル圧縮部でレベル変換された他方のレベルとを比較するコンパレータと、を有する、請求項1に記載の直流オフセット補正装置。
  13. 前記比較部は、
    前記レベル圧縮部でレベル変換された前記正信号の振幅と前記負信号の振幅をデジタル値に変換するアナログデジタル変換器と、
    前記アナログデジタル変換器で得られた前記正信号の振幅を示すデジタル値を保持する正信号レベルレジスタと、
    前記アナログデジタル変換器で得られた前記負信号の振幅を示すデジタル値を保持する負信号レベルレジスタと、
    前記正信号レベルレジスタに保持された前記正信号の振幅を示すデジタル値と前記負信号レベルレジスタに保持された前記負信号の振幅を示すデジタル値との差を演算する減算器と、を有する請求項1に記載の直流オフセット補正装置。
  14. 前記信号生成部は差動回路で構成されている、請求項1に記載の直流オフセット補正装置。
  15. 前記振幅検出部は、前記テスト信号の振幅を包絡線検波で検出する、請求項1から14のいずれか1項に記載の直流オフセット補正装置。
  16. 周波数変換回路の直流オフセットを補正するための直流オフセット補正方法であって、
    基準電圧から正方向に所定の振幅を有する正信号と前記基準電圧から負方向に前記正信号と同じ振幅を有する負信号とを含むテスト信号を生成して前記周波数変換回路に送り、
    前記周波数変換回路で処理された前記テスト信号の前記正信号の振幅と前記負信号の振幅とを検出し、
    検出された前記正信号の振幅および前記負信号の振幅を、入力レベルによって変化する利得でレベル変換し、
    レベル変換された前記正信号の振幅と前記負信号の振幅とを比較し、
    前記比較の結果に応じて、前記直流オフセットを相殺するための直流オフセット補正信号を生成し、
    前記直流オフセット補正信号に基づいて、前記周波数変換回路に送る前記テスト信号の直流レベルを補正する、直流オフセット補正方法。
  17. 前記利得は、前記入力レベルが所定の範囲内において、前記入力レベルの増加に伴って単調減少する、請求項16に記載の直流オフセット補正方法。
  18. 前記利得は、所定値より大きな利得の得られる第1の入力レベルより大きな入カレベルの範囲で単調減少し、前記直流オフセットが除去された状態のテスト信号を前記周波数変換回路に入力したときのレベル変換前の前記テスト信号の前記正信号および前記負信号の振幅である第2の入力レベルが前記第1の入力レベルの50%以上150%以下の範囲内にある、請求項17に記載の直流オフセット補正方法。
  19. 前記利得は、前記第1の入力レベルにピークがあり、該第1の入力レベルより小さな入力レベルの範囲で単調増加する、請求項18に記載の直流オフセット補正方法。
  20. レベル変換された前記正信号の振幅と前記負信号の振幅を等しくするような前記オフセット補正信号を生成する、請求項16に記載の直流オフセット補正方法。
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