本発明の一実施形態について図1ないし図13に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〔1.画像撮影装置の構成〕
まず、図1及び図2に基づき、本発明の一実施形態である画像撮影装置(画像記録装置)50(ファイル管理装置(画像記録装置)30)の構成について説明する。なお、ここでは、電子機器の例として、画像撮影装置の例を示すが、電子機器の例としては、画像撮影装置に限定されず、例えば、画像録画装置など画像ファイルを記録できる装置であれば、どんな電子機器であっても良い。
図1は、画像撮影装置50の実施の一形態を示す機能ブロック図である。図2は、画像撮影装置50におけるファイル整理部4の構成を示す機能ブロック図である。
画像撮影装置50は、撮影画像19(画像ファイル)を記録する記録部(ファイル記録部)1を備え、記録部1に記録される撮影画像19の整理・管理を行なうものであり、図1に示すように、情報特定部(情報特定手段、文字列取得手段)2、文字列作成部(文字列作成手段、文字列取得手段)3、ファイル整理部(ファイル管理手段)4、入力装置5、インターフェース部6、受信部7、操作部(選択手段)8、撮影警告認識部(撮影警告手段)9、日時・位置情報管理部(地理的範囲認識手段、及び時間経過認識手段)10、日時・位置情報認識部(地理的範囲認識手段、及び時間経過認識手段)11、表示部12、カメラ(画像取得手段)13、及び画像データ処理部14を備える構成である。
記録部1は、画像撮影装置50の処理の用に供される様々な情報が記録される部分であり、カメラ13が取得(撮影)した撮影画像19を記録可能なものであれば、どのような装置、回路、素子などを採用しても良い。例えば、RAM(random access memory)、ハードディスク、及びフロッピー(登録商標)ディスクなどで構成することができる。
記録部1に記録される情報としては、入力・記録・受信情報(状況情報、所在情報、予定情報)15、状況情報(状況情報、所在情報、予定情報)16、文字列作成規則17、文字列(基本文字列、追加文字列、文字列情報、ファイル名、及びフォルダ名)18、撮影画像19、ファイル・フォルダ(画像ファイル、フォルダ、主フォルダ、従フォルダ)20、及び日時・位置情報21などがある。
ここで、まず記録部1に記録され、画像撮影装置50で取り扱われる各種情報の内容について説明する。
入力・記録・受信情報15は、撮影画像19が記録又は撮影(作成)される時(ファイル記録時又は作成時)の状況を示す状況情報16の例であり、利用者の所在を示す所在情報(QRコードなど)、所定の日時における利用者の予定を示す予定情報(スケジュール情報など)、装置の利用者に配信されるコンテンツ、及び装置の状態を示す装置状態情報(撮影警告、撮影モードなど)などの各種情報が考えられる。
状況情報16は、例えば、入力装置5によって、入力される情報、記録部1にあらかじめ記録されている情報、及び受信部7で受信される情報に分けられる。
入力装置5によって入力される情報の例としては、画像撮影装置50のユーザ(利用者)の所在を示す所在情報が挙げられ、例えばQRコード(Quick Response code)撮影によって画像撮影装置50に入力されるQRコード(所在情報)などが考えられる。
QRコードは、2次元バーコードの一種であり。縦方向と横方向とに情報をもたせ、数字、英字、漢字、カナ、ひらがな、記号、バイナリー(2進数)、制御コード等のデータを扱うものである。QRコードは、携帯電話等で読み取ることができ、イベント会場の看板などに付される場合などが考えられる。
本実施形態では、ユーザが、画像撮影装置50で読み取ったQRコードに対応するイベント会場に滞在している状況にあり、このイベント会場において画像撮影装置50で画像を撮影し、その撮影画像19を記録する場合を想定する。この場合のファイル記録時又は作成時の状況は、ユーザがこのイベント会場に滞在しているという状況を示し、この状況を示す状況情報がQRコードに該当する。
このような、QRコードを利用して、以下で説明する文字列(基本文字列・追加文字列)18を作成・記憶させておけば、利用者が所在している場所由来の文字列を考えて入力作業を行うという面倒な作業をなくすことができる。
なお、入力される情報の他の例としては、撮影警告認識部(撮影警告手段)9が認識する画像撮影装置50の状態を示す装置状態情報などが考えられる。例えば、画像を撮影する際に、ユーザに手ぶれなどの撮影警告が通知(警告)されるような場合を想定している。具体的には、手ぶれを検出するセンサーから電気信号(装置状態情報)が発生したとすると、該電気信号が、装置状態情報である。この場合のファイル記録時又は作成時の状況は、ユーザの画像撮影時(ファイル記録時)に手ぶれが生じていたという状況を示し、この状況を示す状況情報が、装置状態情報である電気信号に該当する。
このような電気信号を利用して文字列18を作成すれば、装置の状態から文字列を考えて入力作業を行うという面倒な作業をなくすことができる。また、利用者は、電気信号から作成した文字列18から装置の状態を認識することもできる。
次に、記録部1にあらかじめ記録される情報の例としては、所定の日時におけるユーザの予定を示す予定情報としてスケジュール情報(予定情報)などが挙げられる。ここで、ユーザが所定の日時において運動会に参加するスケジュール情報を記録している場合を考える。この場合、ユーザがスケジュール情報に従って行動しているとすると、ユーザは、所定の日時には運動会に参加しているはずである。この場合のファイル記録時又は作成時の状況は、ユーザが運動会に参加しているであろう状況を示し、この状況を示す状況情報が、スケジュール情報に該当する。
スケジュール情報を利用して文字列18を作成すれば、ユーザが予定情報に従って行動している限り、所定の日時における利用者の行動を示す文字列を考えて入力作業を行うという面倒な作業をなくすことができる。
受信部7で受信される情報としては、RFID(Radio Frequency Identification)使用履歴によって通知されるユーザの駅利用状況を示す情報や、ユーザに配信されるコンテンツなどが考えられる。
RFIDは、電波による認証技術の総称であり、多くの場合、IC(Integrated Circuit)チップを利用した非接触認証技術のことを言う。また、無線IC、ICタグ(小型ICチップを組み込んだ荷札)、RFタグ(Radio Frequency tag)などと呼ぶこともある。本実施形態では、画像撮影装置50がRFタグを内蔵しており、所定の駅の改札口の改札機が該RFタグが送信するRFIDを受信して、通過するユーザを識別し、前記改札機が、利用者の駅利用状況示す情報を前記RFタグを備えた画像撮影装置50に通知することで利用者の駅利用状況示すRFID使用履歴が記録されるという状況を想定している。
すなわち、RFID使用履歴を利用すれば、前記所定の駅又はその付近にユーザが存在しているという状況を知ることができる。そうすると、ファイル記録時又は作成時に、ユーザは、所定の駅の近くに存在しているという状況にある。よって、この場合のファイル記録時又は作成時の状況とは、ユーザが、所定の駅の近くに存在しているという状況を示し、この状況を示す状況情報が、RFID使用履歴に該当する。
ユーザに配信されるコンテンツとしては、テレビ放送番組などが例示できるが、ここでは、ユーザが該テレビ放送番組を録画したいと思っている場合について考える。この場合のファイル記録時又は作成時の状況は、ユーザが、配信されるテレビ放送番組を録画する時(ファイル記録時)の状況を示し、この状況を示す状況情報は、ユーザに配信されるテレビ放送番組が該当する。
なお、ユーザが不在の場合に前記テレビ放送番組の録画予約をするような場合でも、ファイル記録時に前記テレビ放送が配信されていることに変わりないので、このような場合であっても、前記テレビ放送番組はファイル記録時の状況を示す状況情報と考えることができる。このような、配信されるコンテンツを利用して文字列18を作成すれば、装置の利用者に配信されるコンテンツに関する文字列を考えて入力作業を行うという面倒な作業をなくすことができる。
状況情報16は、情報特定部2が入力・記録・受信情報15から特定し、記録部1に記録した状況情報であり、上述のように様々な情報が考えられる。
文字列作成規則17は、情報特定部2が特定した状況情報16から文字列18を作成するためにあらかじめ設定されるものである。例えば、情報特定部2が特定する状況情報16の種類が複数存在する場合に、どのような手順で、どの状況情報16を用いて文字列18を作成するかについてあらかじめ設定できるようにしておく。
文字列18は、撮影画像19の記録時又は作成時の状況を示す文字列情報又は、予め記録されている所定の文字列情報である追加文字列を含んでいる。なお、文字列18は、大きく分けて2種類の文字列情報があり、撮影画像19の記録時又は作成時の状況を示す文字列情報である基本文字列と、基本文字列に追加される所定の文字列情報である追加文字列とがある。
撮影画像19は、ユーザが画像撮影装置50で撮影した画像ファイルである。ファイル・フォルダ20は、ファイル整理部4のファイル名付与部41によってファイル名を付与された撮影画像19や、撮影画像19を格納するためにファイル整理部4のフォルダ作成部(フォルダ作成手段)42によって作成されたフォルダである。
日時・位置情報21は、日時・位置情報管理部10によって管理される情報であり、画像撮影装置50が使用される日時を示す日時情報や、画像撮影装置50が使用される場所を示す位置情報などが該当する。なお、位置情報は、GPS(Global Positioning System)などで特定すれば良い。
次に、画像撮影装置50を構成する他の要素について説明する。情報特定部2は、画像撮影装置50の撮影画像19を保存(記録)又は撮影する時(以下「ファイル記録時又は作成時」と記載する)の状況を示す状況情報を特定するものである。これにより、装置の利用者が、ファイル記録時又は作成時の状況を考慮してファイル名として用いる文字列を考えるという面倒な作業をなくすことができる。
文字列作成部3は、情報特定部2が特定した状況情報から、ファイル記録時又は作成時の状況を示す文字列(基本文字列)18を作成するものである。
この、文字列作成部3により、ユーザがファイル記録時又は作成時の状況から文字列を考え、キーボード等で入力するなどという面倒な作業をなくすことができる。
なお、文字列作成部3は、情報特定部2が特定した状況情報16から文字列(基本文字列)18を作成するためにあらかじめ設定された文字列作成規則17にしたがって、文字列18を作成することが好ましい。以上によれば、ユーザは、あらかじめ所望の文字列作成規則17を設定しておくことが可能となるため、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
ファイル整理部(ファイル管理手段)4は、文字列作成部(文字列取得手段)3が作成(取得)した文字列情報から、所定の変更条件を満たすまで同一の文字列情報を含む文字列を前記整理名として使用して(文字列作成部3が作成した文字列(基本文字列)18及び/又は文字列追加部44によって追加される文字列(追加文字列)18を、ファイル名として付与したり、フォルダを作成したり、及び複数のフォルダを階層化したりして)撮影画像19の管理を行なうものであり、図2に示すように、ファイル名付与部41、フォルダ作成部42、主従関係決定部43、及び文字列追加部44を備えるものである。
ここで、「所定の変更条件」とは、所定の時間条件、及びユーザが所定の意思表示を示すことを条件とするなど、文字列情報を変更するタイミングとして予め定めておくことが可能な条件であればどのような条件を採用しても構わない。具体的には、「ユーザによる文字列情報の入力があったこと」という条件、「ユーザによるQRコードの撮影があったこと」という条件、及び「ユーザが駅の改札口を通過してRFID使用履歴が更新されたこと」という条件などが考えられる。
また、所定の時間条件などは、必要に応じて適宜定めれば良いが、具体的には、例えば、ファイル記録時または作成時或いはファイル名称変更時などが挙げられる。また、これらの条件は適宜組合せて定められていても良い。
なお、整理名は、撮影画像19に付与されるファイル名とし、ファイル整理部4は、整理名に関連する撮影画像19に、ファイル名を付与することで撮影画像19の管理を行なうことが好ましい。
これにより、利用者による面倒な文字列の入力作業を可能な限り排除して、撮影画像19に、ファイル記録時又は作成時の状況を想起し易い文字列を含むファイル名を付与することで撮影画像19の整理・管理を行なうことが可能となる。
また、画像撮影装置50は、撮影画像19を格納するフォルダを作成するフォルダ作成部42を備え、整理名は、フォルダに付与されるフォルダ名であり、ファイル整理部4は、フォルダ作成部42が作成したフォルダに、整理名に関連する撮影画像19を格納することで撮影画像19の整理・管理を行なうことが好ましい。
これにより、利用者による面倒な文字列の入力作業を可能な限り排除して、フォルダに、ファイル記録時又は作成時の状況を想起し易い文字列を含むフォルダ名を付与し、該フォルダに関連する撮影画像19を格納することで撮影画像19の整理・管理を行なうことが可能となる。
ここで、「文字列18を含む文字列を整理名として使用して撮影画像19の管理を行なう」とは、例えば、関連する撮影画像19にファイル名(整理名)を付与することで、撮影画像19を整理・管理すること、或いは、作成したフォルダにフォルダ名(整理名)を付与し、該フォルダに関連する撮影画像19を格納することで、撮影画像19を整理・管理すること、該フォルダを階層化することで撮影画像19を整理・管理することなどが考えられる。
なお、「文字列18を含む文字列情報としているのは、ファイル名やフォルダ名などの整理名には、例えば、拡張子などの文字列18以外の文字列情報が含まれている場合が想定されるからである。
ファイル整理部4によれば、利用者が文字列の入力作業を行ってファイル名やフォルダ名を付与するなどという面倒な作業を行うことなくファイルを整理・管理することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
また、ファイル記録時又は作成時の状況を示す基本文字列、又は基本文字列と追加文字列との組合せを含む文字列情報が整理名として使用される(例えば、ファイル名やフォルダ名として付与される)ので、ファイル記録時又は作成時の状況を想起しやすい整理名で、画像ファイルを整理・管理することができる。
ファイル名付与部41は、文字列作成部3が作成した文字列18を含む文字列を、ファイル名として付与するものである。フォルダ作成部42は、文字列18を含む文字列情報のフォルダ名を有するフォルダを作成し、作成したフォルダに、文字列18を含む文字列情報のファイル名を有する撮影画像19を格納するものである。
なお、ファイル名付与部41がファイル名を付与すること、及びフォルダ作成部42がフォルダを作成することは、共に行なわれても良いし、一方だけが行なわれても良い。また、フォルダ作成部42がフォルダを作成する場合には、ファイル名付与部41は、以下で説明する自動ファイル割付など文字列18以外の文字列情報を付与し、文字列18は付与しないように構成することもできる。
主従関係決定部(主従関係決定手段)43は、状況情報16の種類が複数存在している場合に、文字列作成部3が一の状況情報16から作成した、基本文字列に対応するフォルダを主フォルダとし、該基本文字列及び文字列作成部3が他の状況情報16から作成した追加文字列に対応するフォルダを従フォルダとすることで、それぞれのフォルダの主従関係を決定するものである。なお、詳細は以下で説明する。
以上より、ユーザが、文字列18を含む文字列情報のフォルダ名を有するフォルダを作成し、作成したフォルダに、該フォルダのフォルダ名に関連する撮影画像19を格納してファイルを整理するという面倒な作業を行う必要がなくユーザの利便性をさらに向上させることができる。
文字列追加部(文字列追加手段)44は、例えば、撮影画像19作成時の不具合を警告する撮影警告認識部9から警告を受けた場合に、予め記録部1に格納されており、不具合を示す所定の文字列情報である追加文字列を、基本文字列に追加するものである。
これにより、撮影画像19作成時に撮影警告認識部9による警告があると、不具合を示す文字列情報である追加文字列が、基本文字列に追加される。従って、撮影警告があった撮影画像19と撮影警告の無かった撮影画像19とを簡単に見分けることが可能となり、利用者の利便性が向上させることができる。
入力装置5は、インターフェース部6を介して記録部1に入力された入力情報を記録させるためのものである。受信部7は、ユーザに配信されるコンテンツを受信し、記録部1に送るためのものである。
操作部8は、ユーザが画像撮影装置50にたいして各種操作を行なう部分であり、本実施形態においては、ユーザが入力情報を直接入力する場合、文字列作成規則17の設定をあらかじめ行う場合、カメラ13を使用して撮影画像19を撮影する場合、ファイル整理部4のファイル名付与部41に、ある撮影画像19に対して文字列18が複数存在する場合に、該複数の文字列18の中から所望の文字列18を選択する場合などを想定している。
なお、操作部(選択手段)8は、このように、撮影画像19に対して整理名(ファイル名・フォルダ名)が複数存在する場合に、該複数の整理名の中から所望の整理名を選択するものであり、ファイル整理部4は、操作部8によって選択された整理名を使用して撮影画像19の整理・管理を行なうことが好ましい。
以上によれば、整理名が複数存在する場合に、該複数の整理名の中から所望の文字列情報を選択することができ、利用者の利便性をさらに向上させることができる。
撮影警告認識部9は、たとえばユーザが画像撮影を行った際に手ぶれが生じた場合などに、画像撮影装置50の状態を検出した検出結果から装置の状態を「手ぶれが生じた」などと認識するものである。なお、検出結果としては、上述のように、撮影警告認識部9が内蔵するセンサから生じた電気信号(装置状態情報)などが考えられる。
日時・位置情報管理部10は、画像撮影装置50が使用される日時情報や、画像撮影装置50が使用される場所などの位置情報を記録部1に一時的に記録し、日時・位置情報を管理するものである。
日時・位置情報認識部11は、記録部1に記録されている日時・位置情報21を読み出して画像撮影装置50が使用される日時情報や、画像撮影装置50が使用される場所などの位置情報を読み出し、情報特定部2にこれらの情報を通知するものである。表示部12は、撮影画像19に付与される文字列18が複数存在する場合に、該複数の文字列18の候補を表示したり、撮影画像19を表示したりする部分である。
カメラ(画像取得手段)13は、画像の取得を行なう装置・素子の一例であり、撮影画像19の撮影(取得)を行なうものである。画像データ処理部14は、撮影された撮影画像19を処理して記録部1に記録させるなどの撮影画像19(画像データ)に関する処理を行なうものである。
なお、画像の取得を行なう装置・素子の他の例としては、この他、例えば、VTR(Video tape recorder)やDVD(Digital Versatile Disc)レコーダなどの画像録画装置が考えられ、また、画像データを取得・作成する方法としては、画像の「撮影」、及び画像の「録画」などの方法が考えられる。
〔2.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・撮影警告)〕
次に、図1〜図3、及び図5に基づき、図1に示す、情報特定部2によって特定された状況情報16がスケジュール情報(予定情報)であり、撮影画像19作成時に撮影警告認識部9による撮影警告(装置状態情報)があった場合の画像撮影装置50の動作について説明する。
なお、状況情報16は、2種類以上の状況情報が特定される場合も考えられる。また、以下で説明するように、文字列作成部3は、情報特定部2が特定した状況情報16から文字列18を作成するためにあらかじめ設定された文字列作成規則17にしたがって、文字列18を作成することが好ましい。また、文字列作成規則17には、所定の状況に至った(例えば、撮影画像19作成時に撮影警告認識部9による撮影警告があった)場合に文字列追加部44による文字列情報の追加を行なうか否かについての規則についても予め定めておくことが好ましい。
また、以下で説明する画像撮影装置50の動作の手順などは、文字列作成規則17で、ユーザがあらかじめ設定できるようになっていることが好ましい。この場合、ユーザは、あらかじめ所望の文字列作成規則17を設定しておくことが可能となるため、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。以下、同様の説明は、省略する。
図3に示す、ステップS201(以下、簡単のため「S201」のように記載する。)では、ユーザが画像の撮影準備に入り「スタート」となり、S202に進む。
S202では、ユーザが、図1に示す操作部8を操作してカメラ13を動作させることにより撮影画像19が撮影され、S203に進む。
S203では、ユーザが操作部8を操作して撮影画像19の保存(記録)を指示すると「YES」となりS206に進む。一方、ユーザが撮影画像19を保存しないことにした場合には、「No」となり、S204に進み、S204でユーザが終了を決定するとS205に進み「エンド」となる。S204でユーザがまだ操作を続ける場合には、S202に戻って再度撮影が行われる。
S206では、ファイル整理部4が、まずファイルに「001」「002」などの番号を付与する「自動ファイル割付」を行ない、S207に進む。
S207では、文字列作成部3が、記録部1に記録されている文字列作成規則17を読み出し、S208に進む。ここでは、状況情報16がスケジュール情報である場合を考え、文字列作成規則17にはあらかじめ、文字列18作成の処理手順が設定されているとする。
S208では、情報特定部2が記録部1の入力・記録・受信情報15からスケジュール情報を読み出し(状況情報の特定)、スケジュール情報を状況情報16として記録部1に記録し、S209に進む。それゆえ、画像撮影装置50のユーザが、ファイル記録時又は作成時の状況から文字列を考えるという面倒な作業をなくすことができる。
S209では、図2に示す文字列追加部44が、撮影警告認識部9から画像撮影時(ファイル記録時)に手ぶれなどの撮影警告があったかどうかを確認し、撮影警告があった場合には「YES」となり、S210に進む。一方、撮影警告がなかった場合には「No」となり、S213に進む。
S210では、撮影警告があったので、図1に示す文字列作成部3が、スケジュール情報から所定の日時におけるユーザのスケジュール(予定情報)を示す文字列情報(例えば、「運動会」)から文字列(基本文字列)18(例えば、「運動会」)を作成し、文字列追加部44が、記録部1に予め格納(記録)されている所定の文字列(基本文字列に追加される所定の文字列情報)18から、装置の状態を示す追加文字列(例えば「手ぶれ」)を読み出し、文字列(基本文字列)18(例えば、「運動会」)に追加して(例えば、「運動会―手ぶれ」)、S211に進む。
一方、S213では、撮影警告はなかったので、文字列作成部3が、スケジュール情報から所定の日時におけるユーザのスケジュール(予定情報)を示す文字列情報(例えば、「ディズニーランド」)から文字列(基本文字列)18(例えば、「ディズニーランド」)を作成し、S211に進む。
S211では、図2に示す、ファイル整理部4のファイル名付与部41が、記録しようとしている撮影画像19に作成した文字列18を付与する。それゆえ、ユーザが文字列の入力作業を行ってファイル名を付与するという面倒な作業を行うことなく撮影画像19を整理することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、撮影画像19には、ファイル記録時又は作成時の状況を示す文字列(基本文字列)18及び/又は撮影警告などの装置の状態を示す所定の文字列情報である追加文字列がファイル名として付与されるので、ファイル記録時又は作成時の状況を想起しやすくすることができる。
S212では、ファイル名付与部41がフォルダ作成部42に文字列18が付与された撮影画像19を送る。次に、フォルダ作成部42では、文字列(基本文字列及び/又は追加文字列)18を含む文字列を有するフォルダを作成し、作成したフォルダに、フォルダ名に関連する撮影画像19を格納する。
これにより、ユーザが、文字列18を含む文字列情報のフォルダ名を有するフォルダを作成し、作成したフォルダに、該フォルダのフォルダ名に関連する撮影画像19を格納してファイルを整理するという面倒な作業を行う必要がなくユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、フォルダ作成部42は、フォルダ作成部42が作成したフォルダが複数存在する場合に、主従関係決定部43に複数のそれぞれのフォルダ名を通知する。主従関係決定部43は、該複数のフォルダを、文字列作成部3が、スケジュール情報から作成した所定の日時におけるユーザの予定を示す基本文字列に対応するフォルダ名を有するフォルダをルートフォルダ(主フォルダ)とし、該基本文字列と、文字列追加部44が、撮影警告認識部9から撮影警告を受けて記録部1から読み出した画像撮影装置50の状態を示す所定の追加文字列とを含む文字列情報に対応するフォルダ名を有するフォルダをサブフォルダ(従フォルダ)とすることで、それぞれのフォルダの主従関係を決定する。
フォルダ作成部42は、主従関係決定部43が決定した主従関係にしたがって、ルートフォルダの中に該ルートフォルダに従属するサブフォルダを格納していくことで、前記複数のフォルダを階層化する。それゆえ、ユーザの所在を示すスケジュール情報と、装置の状態を示す撮影警告とが共に、状況情報16である場合に、複数のフォルダが階層化されるので、ユーザが複数のフォルダを階層化して整理するという面倒な作業を行う必要がなく、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、スケジュール情報のようにユーザに関するものをルートフォルダとし、撮影警告のように装置に関するものをサブフォルダとしているので、ユーザにとってファイルをわかりやすく整理することができる。
次に、図5の(a)部分〜図5の(c)部分に基づき、上述した場合におけるファイルの管理状態について説明する。
図5の(a)部分は、「画像フォルダ」名称のフォルダの中に、「運動会」という基本文字列が付与された撮影画像19と、「ディズニーランド」という基本文字列が付与された撮影画像19とが格納されている状態を示す。なお、「運動会001」の「001」は撮影画像19の記録を決定したときに、それぞれの撮影画像19に自動的に割り当てられるものであり、このような動作のことを「自動ファイル割付」と呼んでいる。
ここで、図5の(a)部分に示すように、基本文字列が「運動会」から「ディズニーランド」に変更される場合について説明する。当初のファイル名は「運動会001」であるとする。このファイル名は、画像撮影装置50がスケジュール情報(予定情報)に従って(連動して)自動的に付与しても良いし、ユーザが操作部8を介して入力した文字列情報又は複数の文字列18から選択したものでも良い。
ここで、変更が無い場合には、「運動会002」〜「運動会008」と続くが、ユーザが、操作部8を介して「ディズニーランド」と入力したら、「ディズニーランド001」〜「ディズニーランド009」と続く。
このように、基本文字列は、一端ファイル名として付与されると、次に基本文字列が変更されるまで(所定の変更条件を満たすまで)、ファイル名として付与され続ける。言い換えると、基本文字列は、次の変更があるまで固定される(一端ファイル名を付与すると、次の変更まで同じファイルヘッダー(基本文字列)が連続する)。
「次に基本文字列が変更されるまで」とは、例えば、ファイル記録時または作成時或いはファイル名称変更時などに基本文字列が変更されるような場合であればどのような場合において変更されても構わない。変更のタイミングなどは、必要に応じて適宜定めれば良い。例えば、操作部8を介してユーザによる文字列情報の入力があった場合には、他に優先してファイル名として付与することも考えられる。このような取り決めは、文字列作成規則17に設定しておけば良いが、画像撮影装置50の基本動作として設定されていても良い。
なお、ここで、「ディズニーランド」を入力したら、「001」の番号が自動的に割り当てられているが、例えば、「ディズニーランド9」と入力すれば、「運動会008」の後は、「ディズニーランド001」からではなく、「ディズニーランド009」からはじまり、「ディズニーランド010」・「ディズニーランド011」と続くように構成しても良い。すなわち、文字列18以外の自動的に割り当てられる番号などもユーザの入力により変更できるように構成しても良い。
なお、図5の(b)部分は、図5の(a)部分の場合のスケジュール情報の様子を示している。一方、図5の(c)部分は、「運動会」、「運動会−手ブレ」、「ディズニーランド」というフォルダが作成され、それぞれのフォルダの中に、関連する撮影画像19がそれぞれ格納されている状態を示している。なお、フォルダのフォルダ名とフォルダに格納されるファイルのファイル名は、図5の(c)部分に示すように、一致していなくても良いし、一致させても良い。
以上のように画像撮影装置50は、撮影画像19作成時の不具合を警告する撮影警告認識部(撮像警告手段)9を備え、追加文字列は、不具合を示す文字列情報であることが好ましい。
これにより、撮影画像19作成時に撮影警告認識部9による警告があると、不具合を示す文字列情報である追加文字列が、基本文字列に追加される。従って、撮影警告があった撮影画像19と撮影警告の無かった撮影画像19とを簡単に見分けることが可能となり、利用者の利便性が向上させることができる。
また、以上によれば、画像撮影装置50でファイル名・フォルダ名の入力作業等によって撮影画像19の整理を行いつつ画像を撮影するという面倒な作業を行う必要がなく、画像撮影装置50の利便性を向上させることができる。
さらに、ユーザによる面倒な文字列の入力作業を可能な限り排除して、撮影画像19に、ファイル記録時又は作成(撮影)時の状況を想起し易い文字列を含むファイル名を付与すること或いはフォルダにファイル記録時又は作成時の状況を想起し易い文字列18を含むフォルダ名を付与することなどで、ファイル名・フォルダ名などの整理名を使用して撮影画像19をわかりやすく整理してファイルの管理を行なうことのできる画像撮影装置50(ファイル管理装置30)などを提供することができる。
なお、状況情報16が、以上のように、スケジュール情報である場合には、ユーザが、スケジュール情報に従って行動している限り、所定の日時における利用者の行動を示す文字列18を考えて入力作業を行いファイル名を付与するという面倒な作業をなくすことができる。
また、撮影警告があったような場合には、ユーザが、撮影警告があった旨を示す文字列を考えて入力作業を行いファイル名を付与するという面倒な作業をなくすことができる。また、ユーザは、ファイル名に含まれる追加文字列から、画像撮影装置50の状態を認識することもできる。
〔3.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・文字列候補の選択・ユーザ入力)〕
次に、図1、図2及び図4に基づき、図1に示す、情報特定部2によって特定された状況情報16がスケジュール情報である場合において、複数の文字列18の候補から文字列を選択したり、ユーザが直接文字列情報を入力したりする場合の画像撮影装置50の動作について説明する。
なお、〔3.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・文字列候補の選択・ユーザ入力)〕において説明すること以外の構成は、〔1.画像撮影装置の構成〕及び〔2.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・撮影警告)〕と同じである。また、説明の便宜上、〔1.画像撮影装置の構成〕及び〔2.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・撮影警告)〕の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4のフローチャートは、図3のフローチャートと同一のステップ番号が付与されている部分の動作は、〔2.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・撮影警告)〕で説明した動作と同様なので、ここでは、説明を省略する。
S301では、文字列作成部3が文字列作成規則17を読み出し、S302に進む。なお、文字列作成規則17には、スケジュール情報に従う、文字列の候補の選択、及びユーザ入力などの手順で動作する規則が定めらている。
S302では、文字列作成部3が、記録部1の状況情報16として記録されているスケジュール情報を読み出し、S303進む。
S303では、文字列作成部3が、スケジュール情報から、所定の日時におけるユーザの予定を示す文字列18を作成し、記録部1の文字列18に記録して、S304に進む。なお、以下では、文字列18が複数存在している場合を想定して説明する。
S304では、複数の文字列18の候補が、表示部12によって表示され、S305に進む。
S305では、ユーザが表示部12に表示された複数の文字列18の候補から操作部(選択手段)8を操作して選択した場合には、「YES」となり、S306に進む。一方、ユーザが表示部12に表示された複数の文字列18の候補から選択しない場合には「No」となり、S307に進む。S307では、ユーザが操作部8を操作して所望の文字列情報を直接入力し、S306に進む。
S306では、ユーザが文字列18を選択した場合には、図2に示す、ファイル整理部4は、操作部8によって選択された文字列18を撮影画像19にファイル名として付与する。以上より、文字列18が複数存在する場合に、複数の文字列18の中から所望の文字列18を選択することができ、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、以上より、ユーザによる面倒な文字列の入力作業を可能な限り排除して、撮影画像19に、ファイル記録時又は作成(撮影)時の状況を想起し易い文字列を含むファイル名を付与すること或いはフォルダにファイル記録時又は作成時の状況を想起し易い文字列18を含むフォルダ名を付与することなどで、ファイル名・フォルダ名などの整理名を使用して撮影画像19をわかりやすく整理してファイルの管理を行なうことのできる画像撮影装置50(ファイル管理装置30)などを提供することができる。
〔4.画像撮影装置の動作(QRコード・文字列候補の選択・ユーザ入力)〕
次に、図1、図2、図6及び図7に基づき、図1に示す、情報特定部2によって特定された状況情報16がQRコードである場合において、複数の文字列18の候補から文字列を選択したり、ユーザが文字列情報を直接入力したりする場合の画像撮影装置50の動作について説明する。
図6のフローチャートは、図3及び図4のフローチャートと同一のステップ番号が付与されている部分の動作は、〔2.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・撮影警告)〕及び〔3.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・文字列候補の選択・ユーザ入力)〕で説明した動作と同様なので、ここでは、説明を省略する。
S202で、ユーザが、カメラ13を用いてユーザの所在を示すQRコードを撮影した場合には、S501に進み、S501では、文字列作成部3が文字列作成規則17を読み出し、S502に進む。なお、文字列作成規則17には、QRコードに従う、文字列候補の選択、及びユーザ入力などの手順で動作する規則が定めらている。
S502では、ユーザがカメラ13を用いてQRコードを撮影した場合には、S503に進む。一方、QRコードを撮影したのではなく、画像撮影を行った場合には、S203に進む。
S503では、文字列作成部3が、QRコードから、ユーザの所在を示す文字列を作成し、S504に進む。
S504では、文字列作成部3が、作成したユーザの所在を示す文字列を記録部1の文字列18に記録する。
つぎに、図7に基づき、上述した場合におけるファイルの管理状態について説明する。
図7に示すように、「ビックサイト」、「マルバツ展覧会」、「サンカクシカク講演会」、及び「ディズニーランド」のフォルダが作成されているが、これらはすべて、QRコードからユーザの所在を示す文字列として作成されたものである。
以上より、QRコードからユーザの所在を示す文字列が作成されるので、ユーザが所在している場所由来の文字列を考えて入力作業を行いフォルダ名を付与するという面倒な作業をなくすことができる。
また、以上より、ユーザによる面倒な文字列の入力作業を可能な限り排除して、撮影画像19に、ファイル記録時又は作成(撮影)時の状況を想起し易い文字列を含むファイル名を付与すること或いはフォルダにファイル記録時又は作成時の状況を想起し易い文字列18を含むフォルダ名を付与することなどで、ファイル名・フォルダ名などの整理名を使用して撮影画像19をわかりやすく整理してファイルの管理を行なうことのできる画像撮影装置50(ファイル管理装置30)などを提供することができる。
〔5.画像撮影装置の動作(RFID使用履歴・文字列候補の選択・ユーザ入力)〕
次に、図1、図2、図8及び図9に基づき、図1に示す、情報特定部2によって特定された状況情報16がRFID使用履歴である場合において、複数の文字列候補から文字列を選択したり、ユーザが直接文字列を入力したりする場合の画像撮影装置50の動作について説明する。
図8のフローチャートは、図3及び図4のフローチャートと同一のステップ番号が付与されている部分の動作は、〔2.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・撮影警告)〕及び〔3.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・文字列候補の選択・ユーザ入力)〕で説明した動作と同様なので、ここでは、説明を省略する。
S701では、文字列作成部3が文字列作成規則17を読み出し、S702に進む。なお、文字列作成規則17には、RFID使用履歴に従う、文字列候補の選択、及びユーザ入力などの手順で動作する規則が定めらている。
また、図8では、S201の「スタート」から文字列作成規則17を読み出しているが、このように画像撮影装置50の電源をONにした時に、文字列作成部3が、文字列作成規則17を読み出すように構成しても良いし、必要なときに、適宜、文字列作成部3が、文字列作成規則17を読み出すように構成しても良い。
S702では、情報特定部2が、図示しないRFタグに、RFID使用履歴の存在を確認し、RFID使用履歴が存在する場合には、「YES」となり、RFタグからRFID使用履歴を読み出し、読み出したRFID使用履歴をユーザの所在を示す所在情報として特定し、記録部1の状況情報16に記録し、S703に進む。一方、RFID使用履歴が存在しない場合には、S202に進む。
S703では、文字列作成部3が、RFID使用履歴から、ユーザの所在を示す文字列18を作成し、S704に進む。
S704では、文字列作成部3が、作成した文字列18を記録部1の文字列18に記録して、S202に進む。
つぎに、図9に基づき、上述した場合におけるファイルの管理状態について説明する。
図9に示すように、「東京駅」、「品川駅」、「浜松町駅」及び「舞浜駅」のフォルダが作成されているが、これらはすべて、RFID使用履歴からユーザの所在を示す文字列として作成されたものである。
以上より、RFID使用履歴からユーザの所在を示す文字列が作成されるので、ユーザが所在している場所由来の文字列を考えて入力作業を行いファイル名を付与するという面倒な作業をなくすことができる。
また、以上より、ユーザによる面倒な文字列の入力作業を可能な限り排除して、撮影画像19に、ファイル記録時又は作成時の状況を想起し易い文字列18をファイル名として付与することで、撮影画像19をわかりやすく整理してファイルの管理を行なうことのできる画像撮影装置50を提供することができる。
〔6.画像撮影装置の動作(コンテンツに従う)〕
次に、図1、図2、図10及び図11に基づき、図1に示す、情報特定部2によって特定された状況情報16が、画像撮影装置50のユーザに配信されるテレビ放送番組(コンテンツ)である場合の画像撮影装置50の動作について説明する。
図10のフローチャートは、図3のフローチャートと同一のステップ番号が付与されている部分の動作は、〔2.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・撮影警告)〕で説明した動作と同様なので、ここでは、説明を省略する。
S901では、文字列作成部3が文字列作成規則17を読み出し、S902に進む。なお、文字列作成規則17には、テレビ放送番組に従うという手順で動作する規則が定めらている。
S902では、情報特定部2が、入力・記録・受信情報15からテレビ放送番組を状況情報16として特定し、記録部1に記録する。次に、文字列作成部3が、特定したテレビ放送番組から画像撮影装置50のユーザに配信されるテレビ放送番組を示す文字列18として番組名に相当する文字列情報を作成し、S903に進む。
つぎに、図11に基づき、上述した場合におけるファイルの管理状態について説明する。
図11に示すように、「ニュース」、「料理」、及び「天気予報」のフォルダが作成されているが、これらはすべて、テレビ放送番組から、ユーザに配信されるテレビ放送番組を示す文字列として作成されたものである。
以上より、テレビ放送番組から、ユーザに配信されるテレビ放送番組を示す文字列が作成されるので、利用者が、装置の利用者に配信されるテレビ放送番組に関する文字列を考えて入力作業を行いファイル名を付与するという面倒な作業をなくすことができる。
また、以上より、ユーザによる面倒な文字列の入力作業を可能な限り排除して、撮影画像19に、ファイル記録時又は作成(撮影)時の状況を想起し易い文字列を含むファイル名を付与すること或いはフォルダにファイル記録時又は作成時の状況を想起し易い文字列18を含むフォルダ名を付与することなどで、ファイル名・フォルダ名などの整理名を使用して撮影画像19をわかりやすく整理してファイルの管理を行なうことのできる画像撮影装置50(ファイル管理装置30)などを提供することができる。
〔7.画像撮影装置の動作(撮影モードに従う・特定種類変更・スケジュール情報)〕
次に、図1、図2、図12及び図13に基づき、図1に示す、情報特定部2によって特定された状況情報16の種類が撮影モード(装置状態情報、所定時間の経過前又は地理的範囲の変化前に特定した種類の状況情報)であった場合において、日時・位置情報認識部11が、日付の変更(所定時間の経過)又はエリアの変更(地理的範囲の変化)を認識した場合に、あらかじめ定められた他の状況情報16の種類であるスケジュール情報(予定情報)に変更し直す場合の画像撮影装置50の動作について説明する。
図12のフローチャートは、図3のフローチャートと同一のステップ番号が付与されている部分の動作は、〔2.画像撮影装置の動作(スケジュール情報・撮影警告)〕で説明した動作と同様なので、ここでは、説明を省略する。
S101では、文字列作成部3が文字列作成規則17を読み出し、S102に進む。なお、文字列作成規則17には、撮影モードに従う、特定種類変更、及びスケジュール情報に従うという手順で動作する規則が定めらている。
S102では、情報特定部2が、日時・位置情報認識部11により、日付又はエリアの変更を認識しているか否かについて確認し、S103に進む。
S103では、情報特定部2が、日時・位置情報認識部11により、日付又はエリアの変更を認識していなかったことを確認した場合には、「No」となり、S104に進む。一方、日時・位置情報認識部11により、日付又はエリアの変更を認識していたことを確認した場合には、「YES」となり、S107に進む。
S104では、情報特定部2は、日付又はエリアの変更は無いので、そのまま状況情報16として撮影モードを特定し、S105に進む。その後、S105では、文字列作成部3が、画像撮影装置50の状態を示す文字列18として、例えば、「手ブレ防止」を作成し、S106に進み、S106でファイル名付与部41が撮影画像19に、ファイル名として「手ブレ防止」を付与する等を行い、S212に進む。
一方、S107では、情報特定部2は、日付又はエリアの変更があったので、日付又はエリアの変更前に特定した種類の状況情報16である撮影モードを、あらかじめ定められた他の種類の状況情報16であるスケジュール情報に特定し直し、記録部1にスケジュール情報を記録して、S106に進む。
S108では、文字列作成部3が、記録部1に記録されているスケジュール情報から、所定の日時におけるユーザのスケジュール(予定情報)を示す文字列18(例えば、「運動会」)を作成し、S106に進む。
S106では、撮影画像19に、作成した文字列18を付与してS212に進む。
つぎに、図13に基づき、上述した場合のうち、状況情報16が撮影モードである場合におけるファイルの管理状態について説明する。
図13に示すように、「パノラマ」、「手ブレ防止」、及び「夜景」のフォルダが作成されているが、これらはすべて、撮影モードから、画像撮影装置50の状態を示す文字列18が作成された場合を示すものである。
以上のように、画像撮影装置50は、状況情報16が複数種類存在する場合において、装置が使用される地理的範囲の変化を認識する日時・位置情報認識部(地理的範囲認識手段)11を備え、情報特定部2は、日時・位置情報認識部11が、地理的範囲の変化を認識した場合に、地理的範囲の変化前に特定した種類の状況情報16を、あらかじめ定められた他の種類の状況情報16に特定し直すことが好ましい。
前記構成によれば、日時・位置情報認識部11は、装置が使用される地理的範囲の変化を認識し、情報特定部2は、地理的範囲の変化を認識した場合に、地理的範囲の変化前に特定した種類の状況情報16を、あらかじめ定められた他の種類の状況情報16に特定し直す。
それゆえ、装置が使用される地理的範囲が変化した場合に、所望の種類の状況情報16に特定し直すことができ、利用者の利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の画像撮影装置50は、状況情報16が複数種類存在する場合において、所定時間の経過を認識する日時・位置情報認識部11を備え、情報特定部2は、日時・位置情報認識部11が、所定時間の経過を認識した場合に、所定時間の経過前に特定した種類の状況情報16から、あらかじめ定められた他の種類の状況情報16に特定し直すことが好ましい。
前記構成によれば、日時・位置情報認識部11は、所定時間の経過を認識し、情報特定部2は、所定時間の経過を認識した場合に、所定時間の経過前に特定した種類の状況情報16から、あらかじめ定められた他の種類の状況情報16に特定し直す。
それゆえ、所定時間が経過した場合に、所望の種類の状況情報16に特定し直すようにすることができ、利用者の利便性をさらに向上させることができる。
以上まとめれば、所定時間が経過した場合又は装置が使用される地理的範囲が変化した場合に、所望の種類の状況情報16(上述の場合ではスケジュール情報)に特定し直すようにすることができ、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、以上より、ユーザによる面倒な文字列の入力作業を可能な限り排除して、撮影画像19に、ファイル記録時又は作成(撮影)時の状況を想起し易い文字列を含むファイル名を付与すること或いはフォルダにファイル記録時又は作成時の状況を想起し易い文字列18を含むフォルダ名を付与することなどで、ファイル名・フォルダ名などの整理名を使用して撮影画像19をわかりやすく整理してファイルの管理を行なうことのできる画像撮影装置50(ファイル管理装置30)などを提供することができる。
なお、本発明は、上述した画像撮影装置の例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、〔発明を実施するための最良の形態〕の欄における異なる項目にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、画像撮影装置50(ファイル管理装置30)の各ブロック、特に情報特定部2、文字列作成部3、ファイル整理部4(ファイル名付与部41、フォルダ作成部42、及び主従関係決定部43、及び文字列追加部44)は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像撮影装置50は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像撮影装置50の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像撮影装置50に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO/MD/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像撮影装置50を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本発明のファイル管理装置(画像記録装置)は、ファイルを記録するファイル記録部を備え、該ファイル記録部に記録されるファイルの管理を行なうファイル管理装置であって、ファイル記録時又は作成時の状況を示す状況情報を特定する情報特定手段と、前記状況情報特定手段が特定した状況情報から、前記ファイル記録時又は作成時の状況の状況を示す文字列情報を作成する文字列作成手段と、前記文字列作成手段が作成した文字列情報を、ファイル名として付与するファイル名付与手段(整理名設定手段・ファイル管理手段)とを備えていても良い。
また、本発明のファイル管理装置の制御方法は、ファイルを記録するファイル記録部を備え、該ファイル記録部に記録されるファイルの管理を行なうファイル管理装置の制御方法であって、ファイル記録時又は作成時の状況を示す状況情報を特定する情報特定ステップと、前記状況情報特定ステップで特定した状況情報から、前記ファイル記録時又は作成時の状況の状況を示す文字列情報を作成する文字列作成ステップと、前記文字列作成ステップで作成した文字列情報を、ファイル名として付与するファイル名付与ステップ(整理名設定ステップ・ファイル管理ステップ)とを含んでいても良い。
前記構成又は方法によれば、情報特定手段又は情報特定ステップでは、ファイル記録時又は作成時の状況を示す状況情報を特定する。また、文字列作成手段又は文字列作成ステップでは、特定した状況情報からファイル記録時又は作成時の状況を示す文字列情報を作成する。それゆえ、利用者がファイル記録時又は作成時の状況から文字列を考えるという面倒な作業をなくすことができる。
また、ファイル名付与手段又はファイル名付与手段では、文字列作成手段が作成した文字列情報を、ファイル名として付与する。それゆえ、利用者が文字列の入力作業を行ってファイル名を付与するという面倒な作業を行うことなくファイルを整理することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
またファイルには、ファイル記録時又は作成時の状況を示す文字列情報がファイル名として付与されるので、ファイル記録時又は作成時の状況を想起しやすくすることができる。
以上より、利用者による面倒な文字列の入力作業を可能な限り排除して、ファイルに、ファイル記録時又は作成時の状況を想起し易い文字列をファイル名として付与することで、ファイルをわかりやすく整理してファイルの管理を行なうことのできるファイル管理装置などを提供することができる。
また、本発明のファイル管理装置は、前記構成に加えて、前記状況情報は、利用者の所在を示す所在情報であっても良い。前記構成によれば、利用者が所在している場所由来の文字列を考えて入力作業を行いファイル名を付与するという面倒な作業をなくすことができる。
また、本発明のファイル管理装置は、前記構成に加えて、前記状況情報は、所定の日時における利用者の予定を示す予定情報であっても良い。前記構成によれば、利用者が、予定情報に従って行動している限り、所定の日時における利用者の行動を示す文字列を考えて入力作業を行いファイル名を付与するという面倒な作業をなくすことができる。
また、本発明のファイル管理装置は、前記構成に加えて、前記状況情報は、装置の利用者に配信されるコンテンツであっても良い。前記構成によれば、利用者が、装置の利用者に配信されるコンテンツに関する文字列を考えて入力作業を行いファイル名を付与するという面倒な作業をなくすことができる。
また、本発明のファイル管理装置は、前記構成に加えて、装置の状態を示す装置状態情報であっても良い。前記構成によれば、利用者が、装置の状態から文字列を考えて入力作業を行いファイル名を付与するという面倒な作業をなくすことができる。また、利用者は、ファイル名から装置の状態を認識することもできる。
また、本発明の画像撮影装置は、前記ファイル管理装置を備えた画像撮影装置であって、前記ファイルは、画像ファイルであっても良い。
前記構成によれば、利用者は、画像撮影装置でファイル名の入力作業等によって画像ファイルの整理を行いつつ画像を撮影するという面倒な作業を行う必要がなく、画像撮影装置の利便性を向上させることができる。
また、前記ファイル管理装置の各手段としてコンピュータを動作させるためのファイル管理装置の制御プログラムも本発明の範疇に含まれる。
また、前記ファイル管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
また、本発明の画像記録装置は、画像データを取得する画像取得手段と、該画像取得手段が取得した画像データの画像ファイルを記録可能なファイル記録部とを備える画像記録装置であって、前記画像ファイルを整理して記録するために用いる整理名として使用可能な文字列情報を取得する文字列取得手段と、該文字列取得手段が取得した文字列情報から、所定の条件が変更されるまで同一の文字列情報を含む文字列を、前記整理名として設定する整理名設定手段とを備えていても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、前記文字列取得手段が、複数の文字列情報を取得し、前記整理名を、前記整理名設定手段が整理名として設定している文字列情報から他の文字列情報に変更する整理名変更手段を備えていても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、装置が使用される地理的範囲の変化を認識する地理的範囲認識手段を備え、前記整理名変更手段は、前記地理的範囲認識手段が、前記地理的範囲の変化を認識した場合に、前記整理名を変更しても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、所定時間の経過を認識する時間経過認識手段を備え、前記整理名変更手段は、前記時間経過認識手段が、前記所定時間の経過を認識した場合に、前記整理名を変更しても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、所定の日時における装置の利用者の予定を示す文字列情報があらかじめ記録されている場合において、前記文字列取得手段は、前記所定の日時に、前記利用者の予定を示す文字列情報を取得し、前記整理名変更手段は、前記文字列取得手段が、前記利用者の予定を示す文字列情報を取得した場合に、前記整理名を、前記整理名設定手段が整理名として設定している文字列情報から該利用者の予定を示す文字列情報に変更しても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、前記整理名に所定の文字列情報を追加する文字列追加手段を備えていても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、前記画像取得手段は、被写体を撮像する撮像手段であり、該撮像手段は、複数の撮像モードを設定可能である場合において、前記文字列追加手段によって追加される所定の文字列情報は、前記撮像手段が前記被写体を撮像する場合に設定する撮影モードの内容を示す文字列情報であり、前記文字列追加手段は、前記撮像モードが設定されている場合に、該所定の文字列情報を前記整理名に追加しても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、前記画像取得手段は、被写体を撮像する撮像手段であり、前記画像データを撮像する場合における不具合を警告する撮像警告手段を備え、前記文字列追加手段によって追加される所定の文字列情報は、前記不具合を示す文字列情報であり、前記文字列追加手段は、前記撮像警告手段による警告があった場合に、該不具合を示す文字列情報を前記整理名に追加しても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、前記整理名は、前記画像ファイルに付与されるファイル名であっても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、前記整理名は、前記画像ファイルを格納するフォルダに付与されるフォルダ名であっても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、前記フォルダが複数存在する場合に、該複数のフォルダを、前記整理名を有するフォルダを主フォルダとし、前記整理名及び前記追加文字列を有するフォルダを従フォルダとすることで、それぞれのフォルダの主従関係を決定する主従関係決定手段と、前記主従関係決定手段が決定した主従関係にしたがって、前記主フォルダの中に該主フォルダに従属する従フォルダを格納していくことで、前記複数のフォルダを階層化するフォルダ階層化手段とを備えていても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、前記所定の条件は、前記文字列取得手段による文字列情報の取得であっても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、前記所定の条件は、前記画像取得手段による前記画像データの取得であっても良い。
また、本発明の画像記録装置は、前記構成に加えて、前記所定の条件は、前記画像ファイルの記録であっても良い。
また、前記画像記録装置の各手段としてコンピュータを動作させるための画像記録装置の制御プログラムも本発明の範疇に含まれる。
また、前記画像記録装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
また、本発明の画像記録装置の制御方法は、画像データを取得する画像取得手段と、該画像取得手段が取得した画像データの画像ファイルを記録可能なファイル記録部とを備える画像記録装置により実行される画像記録方法であって、前記画像ファイルを整理して記録するために用いられる整理名として使用可能な文字列情報を取得する文字列取得ステップと、前記文字列取得ステップで取得した文字列情報から、所定の条件を満たすまで同一の文字列情報を、前記整理名として設定する整理名設定ステップとを実行しても良い。
また、本発明の撮影装置(画像記録装置)は、被写体を撮影する撮像手段と撮像ファイルを記録するファイル記録部を備え、該ファイル記録部に記録されるファイルの管理を行なえる撮影装置であって、ファイル名称を入力する操作部とファイル記録時又は作成時或いはファイル名称変更時に次の変更時まで同一文字列情報を作成する文字列作成手段と、前記文字列作成手段が作成した文字列情報に所定の文字列作成規則に従って、文字列を追加したファイル名称を作成するファイル名付与手段(整理名設定手段・ファイル管理手段)とを備えていても良い。
また、本発明の画像記録装置は、画像データを取得する画像取得手段と、該画像取得手段が取得した画像データの画像ファイルを記録可能なファイル記録部とを備える画像記録装置であって、画像ファイル記録時又は作成時の状況を示す状況情報を特定する情報特定手段と、前記情報特定手段によって特定された状況情報から、画像ファイル記録時又は作成時の状況を示し次に変更されるまで固定して使用される基本文字列と、所定の条件を満たした場合に前記基本文字列に追加される追加文字列とを作成する文字列作成手段と、
前記文字列作成手段によって作成された、前記基本文字列又は、前記基本文字列及び前記追加文字列を含む文字列情報を、前記画像ファイルを整理して記録するために用いる整理名として使用して画像ファイルの管理を行なうファイル管理手段とを備えるていても良い。
また、本発明の画像記録方法は、画像データを取得する画像取得手段と、該画像取得手段が取得した画像データの画像ファイルを記録可能なファイル記録部とを備える画像記録装置によって実行される画像記録方法であって、画像ファイル記録時又は作成時の状況を示す状況情報を特定する情報特定ステップと、前記情報特定ステップによって特定された状況情報から、画像ファイル記録時又は作成時の状況を示し次に変更されるまで固定して使用される基本文字列と、所定の条件を満たした場合に前記基本文字列に追加される追加文字列とを作成する文字列作成ステップと、前記文字列作成ステップによって作成された、前記基本文字列又は、前記基本文字列及び前記追加文字列を含む文字列情報を、前記画像ファイルを整理して記録するために用いる整理名として使用して画像ファイルの管理を行なうファイル管理ステップとを実行しても良い。
前記構成又は方法においては、画像記録装置は、画像データを取得する画像取得手段と、該画像取得手段が取得した画像データの画像ファイルを記録可能なファイル記録部とを備える。なお、画像取得手段の例としては、例えば、カメラ、VTR(Video tape recorder)、及びDVD(Digital Versatile Disc)などが考えられ、また、画像データを取得・作成する方法としては、画像の「撮影」、及び画像の「録画」などの方法が考えられる。また、ファイル記録部は、画像ファイルを記録可能なものであれば、どのような装置、回路、素子などを採用しても良い。
また、前記構成又は方法によれば、情報特定手段又は情報特定ステップでは、ファイル記録時又は作成時の状況を示す状況情報を特定する。
この状況情報の例としては、利用者の所在を示す所在情報、所定の日時における利用者の予定を示す予定情報、装置の利用者に配信されるコンテンツ、及び装置の状態を示す装置状態情報などの各種情報が考えられる。
例えば、所在情報を利用すれば、利用者が所在している場所由来の文字列を考えて入力作業を行うという面倒な作業をなくすことができる。予定情報を利用すれば、予定情報に従って行動している限り、所定の日時における利用者の行動を示す文字列を考えて入力作業を行うという面倒な作業をなくすことができる。
配信されるコンテンツを利用すれば、装置の利用者に配信されるコンテンツに関する文字列を考えて入力作業を行うという面倒な作業をなくすことができる。装置状態情報を利用すれば、装置の状態から文字列を考えて入力作業を行うという面倒な作業をなくすことができる。また、利用者は、装置状態情報から装置の状態を認識することもできる。
また、文字列作成手段又は文字列作成ステップでは、画像ファイル記録時又は作成時の状況を示し次に変更されるまで固定して使用される基本文字列と、所定の条件を満たした場合に前記基本文字列に追加される追加文字列とを作成する。
それゆえ、利用者がファイル記録時又は作成時の状況から文字列を考え、キーボード等で入力するなどという面倒な作業をなくすことができる。
ここで、「固定して使用される」とは、例えば、次に変更されるまで同一の基本文字列を作成し続けるということである。
また、「次に変更されるまで」とは、例えば、ファイル記録時または作成時或いはファイル名称変更時などに基本文字列が変更されるような場合であればどのような場合において変更されても構わない。変更のタイミングなどは、必要に応じて適宜定めれば良い。
さらに、「所定の条件を満たした場合」とは、例えば、以下で説明するように、撮影警告(警告)があった場合や、撮影が所定の撮影モードで行なわれた場合などが想定される。
また、ファイル管理手段又はファイル管理ステップでは、文字列作成手段によって作成された、基本文字列、又は、基本文字列及び追加文字列を含む文字列情報を、前記画像ファイルを整理して記録するために用いる整理名として使用して画像ファイルの管理を行なう。
ここで、「基本文字列又は、基本文字列及び追加文字列を含む文字列情報を整理名として使用して画像ファイルの管理を行なう」とは、例えば、関連する画像ファイルにファイル名を付与することで、画像ファイルを整理・管理すること、或いは、作成したフォルダにフォルダ名を付与し、該フォルダに関連する画像ファイルを格納することで、画像ファイルを整理・管理すること、該フォルダを階層化することで画像ファイルを整理・管理することなどが考えられる。
なお、「基本文字列又は、基本文字列及び追加文字列を含む文字列情報」としているのは、ファイル名やフォルダ名などの整理名には、例えば、拡張子などの基本文字列・追加文字列以外の文字列情報が含まれている場合が想定されるからである。
以上によれば、利用者が文字列の入力作業を行ってファイル名やフォルダ名を付与するなどという面倒な作業を行うことなくファイルを整理・管理することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
また、ファイル記録時又は作成時の状況を示す基本文字列、又は基本文字列と追加文字列との組合せを含む文字列情報が整理名として使用される(例えば、ファイル名やフォルダ名として付与される)ので、ファイル記録時又は作成時の状況を想起しやすい整理名で、画像ファイルを整理・管理することができる。
以上より、利用者による面倒な文字列の入力作業を可能な限り排除して、ファイルに、ファイル記録時又は作成時の状況を想起し易い文字列を含むファイル名を付与すること或いはフォルダにファイル記録時又は作成時の状況を想起し易い文字列を含むフォルダ名を付与することなどで、ファイル名・フォルダ名などの整理名を使用してファイルをわかりやすく整理してファイルの管理を行なうことのできる画像記録装置などを提供することができる。