JP4792438B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明はドラム式洗濯機に関する。
従来、ドラム式洗濯機としては、特開2006−288901号公報(特許文献1)に開示されたものがある。このドラム式洗濯機は、図14に示すように、外箱開口部210を前面側に有する外箱201と、この外箱201内に傾動可能に配置された水槽202と、この水槽202内に回転自在に配置されたドラム203と、その水槽202を傾動可能に支持する回動式の振動抑制支持装置209とを備えている。
上記外箱201の前面には外箱ドア216がヒンジ部216aで回動自在に取り付けられていて、その外箱ドア216によって外箱開口部210を開閉するようになっている。そして、上記ヒンジ部216aにはワイヤ232の一端が接続されている。このワイヤ232は、ローラ231に掛け渡され、他端が水槽202の後方下部に接続されている。
上記水槽202は、水槽ドア218で開閉される水槽開口部217を前面側に有している。また、上記水槽202の側面には、その側面から鉛直方向下方に向かって延びる支持アーム239が設けられている。また、上記水槽202の上部は外箱201の上部から2本のバネ219で吊り下げられている。
上記回動式の振動抑制支持装置209の上端部は支持アーム239の下端部に結合ネジ243で回動自在に取り付けられている。一方、上記回動式の振動抑制支持装置209の下端部は外箱201の底部に結合ネジ268で回動自在に取り付けられている。
上記構成のドラム式洗濯機によれば、図15に示すように、外箱ドア216を開くと、ワイヤ232の外箱ドア216側の一端の位置が上方に移動する。これにより、上記水槽202の下端部がワイヤ232で下方に引っ張られて、水槽202の後部が水槽202の前部に対して低くなる。そうすると、上記水槽開口部217が外箱開口部210と重なるので、使用者は、水槽ドア218を開いて、水槽開口部217を通して洗濯物を出し入れすることができる。
ところで、上記従来のドラム式洗濯機において、回動式の振動抑制支持装置209だけで水槽202の支持を行うと、水槽202が結合ネジ243を中心に回転してしまう。このため、上記水槽202の上部を外箱201の上部に2本のバネ219で吊り下げて、水槽202の全重量のうち相当に大きな量を2本のバネ219で支持して、水槽202が結合ネジ243を中心に回転するのを防いでいる。すなわち、上記従来のドラム式洗濯機では2本のバネ219が必要不可欠となっている。
しかしながら、上記従来のドラム式洗濯機では、水槽202の上部を外箱201の上部に2本のバネ219で吊り下げているため、水槽202の振動が2本のバネ219を介して外箱201の上部に伝わって、外箱201が大きく揺れてしまう。
したがって、上記外箱201の揺れに伴って騒音が増大し、外箱201上に置いた洗剤等が外箱201の揺れで落下するという問題があった。
特開2006−288901号公報
そこで、本発明の課題は、外箱の揺れに伴う騒音を低減でき、かつ、外箱上に置いた物の落下を防ぐことができるドラム式洗濯機を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のドラム式洗濯機は、
外箱開口部を有する外箱と、
上記外箱内に傾動可能に配置されると共に、上記外箱開口部に対向可能な水槽開口部を有する水槽と、
上記水槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容するドラムと、
上記洗濯物を処理する運転時には、上記ドラムの回転軸が水平方向に対して略平行になると共に、上記洗濯物の上記ドラムへの出し入れ時には、上記ドラムの回転軸が水平方向に対して傾斜して、上記水槽の前部が上記水槽の後部よりも高くなるように、上記水槽を傾動させる水槽傾動装置と
を備え、
上記水槽傾動装置は、
上記水槽に回転不可に連結されて上記水槽を下方から支持すると共に、上記水槽を弾性支持する非回転弾性支持部材と、
上記非回転弾性支持部材を搭載する走行台と、
上記走行台が走行すると共に、上記走行台を傾動させるベース軌道と、
上記走行台を駆動する駆動部と
を有することを特徴としている。
また、上記ドラムの回転軸が水平方向に対して略平行になるとは、水平方向に対するドラムの回転軸の傾斜角が−5°〜10°の範囲内になることを意味する。なお、上記傾斜角がプラスの角度の場合、ドラムの回転軸の前方側が水平面よりも高くなる状態を指す。また、上記傾斜角がマイナスの角度の場合、ドラムの回転軸の前方側が水平面よりも低くなる状態を指す。
上記構成のドラム式洗濯機によれば、上記水槽傾動装置は、洗濯物を処理する運転時には、水槽の中心軸が水平方向に対して略平行になるように、また、洗濯物のドラムへの出し入れ時には、水槽の中心軸が水平方向に対して傾斜して、水槽の前部が水槽の後部よりも高くなるように、水槽を傾動させる。また、上記水槽傾動装置が有する非回転弾性支持部材は、水槽に回転不可に連結されて水槽を下方から支持するので、水槽が非回転弾性支持部材で十分に支持される。これにより、上記水槽の上部を外箱の上部にバネで吊り下げる場合、そのバネの数を少なくして、水槽の振動が外箱に伝わり難くすることができる。
したがって、上記水槽の振動を低減できるので、外箱の揺れに伴う騒音を低減でき、かつ、外箱上に置いた物の落下を防ぐことができる。
一実施形態のドラム式洗濯機では、
上記走行台は車輪を有する。
上記実施形態のドラム式洗濯機によれば、上記走行台は、車輪を有するので、ベース軌道上をスムーズに移動することができる。
したがって、上記走行台を移動させる駆動部にかかる負荷を小さくすることができる。
一実施形態のドラム式洗濯機では、
上記ベース軌道はガイドレールである。
上記実施形態のドラム式洗濯機によれば、上記ベース軌道がガイドレールであるので、走行台を所定の位置へ確実に案内することができる。
一実施形態のドラム式洗濯機では、
上記ベース軌道は、直線状の第1の走路と、この第1の走路に対して傾斜した直線状の第2の走路とを含む。
上記実施形態のドラム式洗濯機によれば、上記第1,第2の走路が直線状であるから、第1,第2の走路を容易に形成することができる。
また、上記第2の走路は第1の走路に対して傾斜した直線状であるので、走行台を第1の走路上から第2の走路上に渡って位置させると、走行台が第1の走路に対して傾斜する。
したがって、上記第1,第2の走路において走行台を走行させることにより、水槽を確実に傾動させることができる。
一実施形態のドラム式洗濯機では、
上記駆動部は、電動シリンダ、滑車ワイヤ機構、送りネジのいずれか1つを含む。
上記実施形態のドラム式洗濯機によれば、上記駆動部は、電動シリンダ、滑車ワイヤ機構、送りネジのいずれか1つを含むので、走行台の駆動を容易かつ確実に行うことができる。
本発明のドラム式洗濯機によれば、水槽の上部を外箱の上部にバネで吊り下げる場合、非回転弾性支持部材が水槽に回転不可に連結されて水槽を下方から支持することによって、水槽が非回転弾性支持部材で十分に支持されるので、そのバネの数を少なくして、水槽の振動が外箱に伝わり難くすることができる。
したがって、上記水槽の振動を低減でき、その結果、外箱の揺れに伴う騒音を低減でき、かつ、外箱上に置いた物の落下を防ぐことができる。
以下、本発明のドラム式洗濯機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態の運転時のドラム式洗濯機を側方から見た模式断面図である。
上記ドラム式洗濯機は、外箱101と、この外箱101内に傾動可能に配置された有底筒形状の水槽102と、この水槽102内に回転自在に配置された有底円筒形状のドラム103と、このドラム103を回転駆動するモータ104と、ドラム103内の洗濯物を乾燥させるための乾燥システム105と、水槽102の後部の上部に対向する後上支持部106と、水槽102の前部の下部に対向する前下支持部107と、水槽102を傾動させる水槽傾動装置108とを備えている。
上記外箱101の前部は前パネル163から成り、外箱101の底部は底台134から成っている。上記前パネル163の上部は断面円弧形状になっていて、前パネル163の上端が前パネル163の下端よりも後側に位置している。また、上記前パネル163の上部には外箱開口部110が設けられている。つまり、上記前パネル163において外箱開口部110を設けている部分は断面円弧形状になっている。
上記前パネル163には、外箱開口部110を開閉する外箱ドア116を取り付けている。この外箱ドア116は、前パネル163に沿ってスライド可能であり、外箱開口部110の開放時、前パネル163の下部の内側に収容される。また、上記外箱ドア116は、柔軟性を有する材料からなっている。
また、上記外箱101の上部には、洗剤、漂白剤および柔軟剤を収容するケース111と、操作キーや表示部を有する操作部112とが設けられている。この操作部112の裏側(外箱101の内部側)には、ドラム式洗濯機の動作を制御する制御装置113が配置されている。
上記ケース111内には給水路114からの水道水または風呂水が流入する。この水道水または風呂水は、ケース111で洗剤または柔軟剤を含んだ後、伸縮自在な給水ダクト115を流れて水槽102内に流入したり、ケース111で何も含まずにそのまま給水ダクト115を流れて水槽102内に流入したりする。
ここで、上記ドラム103の回転軸L2と水平面L3とがなす角を傾斜角θと定義する。上記水槽102は、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程および乾燥工程の運転時、傾斜角θが5°の角度を成すように傾斜している。
また、上記水槽102の前部には水槽開口部117が設けられている。そして、上記水槽102の前部には、水槽開口部117を開閉する水槽ドア118がヒンジで回動自在に取り付けられている。この水槽ドア118を閉じることにより、水槽102内の液体が水槽102外へ漏れ出るのを防げる。また、上記水槽開口部117と外箱開口部110との間には隙間があって、水槽開口部117は外箱開口部110に対して分離されている。
また、上記水槽102の上部にはバネ119の一端が接続され、このバネ119の他端が外箱101の上部に接続されている。つまり、上記水槽102の上部を外箱101の上部に1本のバネ119のみで吊り下げている。
また、上記水槽102内の液体は、伸縮自在な排水ダクト121と、排水弁122と、排水ホース123とを順次流れて外箱101外へ出る。なお、上記排水弁122は排水モータ(図示せず)によって開閉される。
上記ドラム103の前部には、水槽開口部117に対向するドラム開口部124が設けられている。また、上記ドラム103の後部にはモータ104の回転駆動軸125が固定されている。そして、上記ドラム103の周壁全域には複数の小孔126(図1では5個のみ図示)が設けられている。この小孔126は、水槽102とドラム103との間の空間と、ドラム103内の空間との間で洗濯水や乾燥空気等を流通させるためのものである。また、上記ドラム103の内壁面には、半径方向内側に向かって突出するバッフル127を設けている。このバッフル127はドラム103の回転に伴って、洗濯物の持上げと落下とを繰り返す働きをする。なお、図示しないが、ドラム開口部124にはバランサを取り付けている。このバランサによって、洗濯物および洗濯液等の偏りにより生じようとするアンバランスを打ち消すことができる。
また、上記ドラム103の下部と水槽102の下部との間(水槽102内の下部空間)には、送風ダクト128が配置されている。この送風ダクト128は、温風をドラム103内へ案内する。また、上記送風ダクト128の吹出口129は、水槽開口部117の下部とドラム開口部124の下部との間に位置する。
上記乾燥システム105は、水槽102の中心軸L1を含み、かつ、この中心軸L1と直交する水平軸を含む面よりも下側に設けられている。そして、上記乾燥システム105は、送風機135、シーズヒータ136および除湿用熱交換器(図示せず)を有する。
上記送風機135は水槽102の後面下部に取り付けられている。この送風機135は、水槽102内の空気を直接吸い込み、送風ダクト128内に吹き出す。
上記シーズヒータ136は、送風ダクト128内に配置されて、送風機135からの空気を加熱する。これにより、上記加熱された空気が、送風ダクト128に案内されて、吹出口129からドラム103内に吹き出す。
上記除湿用熱交換器は、水槽102内の下部空間に配置されて、送風ダクト128の側方に位置する。そして、上記除湿用熱交換器は送風機135に吸い込まれる空気を除湿する。つまり、上記除湿用熱交換器は送風機135の上流側に配置されている。より詳しくは、上記除湿用熱交換器は、例えば特開2006−217978号公報に開示された水冷式の除湿用熱交換器である。
上記水槽傾動装置108は、1個の前側非回転弾性支持部材146と、2個の後側非回転弾性支持部材109と、前側非回転弾性支持部材146および後側非回転弾性支持部材109を搭載する走行台147と、この走行台147が走行するガイドレール148と、その走行台147を駆動する駆動部155とを持つ。なお、上記ガイドレール148はベース軌道の一例である。
上記前側非回転弾性支持部材146は、ショックアブソーバ149、コイルスプリング150および2個のブッシュ158を有して、水槽102の前部に回転不可に連結されて水槽102の前部を下方から支持する。また、上記前側非回転弾性支持部材146は水槽102の前部を弾性支持する。
上記ショックアブソーバ149は、上端部が水槽102の連結部156に連結され、かつ、下端部が支持具157に連結されている。
上記ショックアブソーバ149の上端部は連結部156および2個のブッシュ158の挿通孔に挿通され、この2個のブッシュ158が連結部156を挟んでいる。これにより、上記前側非回転弾性支持部材146は水槽102の前部に回転不可に連結される。
上記ショックアブソーバ149の下端部は、支持具157および2個のブッシュ159の挿通孔に挿通され、この2個のブッシュ159が支持具157を挟んでいる。
上記2個の後側非回転弾性支持部材109は、それぞれ、ショックアブソーバ137、コイルスプリング138および2個のブッシュ162(図2参照)を有して、水槽102の後部に回転不可に連結されて水槽102の後部を下方から支持する。また、上記2個の後側非回転弾性支持部材109のうち、一方が水槽102の後部の一側部を弾性支持し、他方が水槽102の後部の他側部を弾性支持する。
このように、上記非回転弾性支持部材109,146で水槽102を支持することにより、水槽102の振動エネルギーを吸収することができ、また、走行台147に対するドラム103の角度は一定を保つ。
また、上記水槽102の振動が大きい脱水動作時においても、水槽102の振動は直接走行台147に伝わらず、弾性支持部材109,146で振動エネルギーを吸収するので、車輪152やガイドレール148に加わる力が小さく、騒音を小さくできる。
上記走行台147は、台部151と、この台部151に回転自在に取り付けられた4つの車輪152とを有する。
上記台部151には支持具157,161が固定されて、台部151と支持具157,161が一体になっている。
上記各車輪152は、ガイドレール148に嵌合し、ガイドレール148上を転がる(図2参照)。
上記ガイドレール148は、外箱101の底台134上に設置されて、直線状の第1の走路153と、この第1の走路153に対して傾斜した直線状の第2の走路154とを含む。
図2は、上記ドラム式洗濯機を前方から見た模式断面図である。
上記2個の後側非回転弾性支持部材109の各ショックアブソーバ137は、上端部が水槽102の連結部160に連結され、かつ、下端部が支持具161に連結されている。
上記各ショックアブソーバ137の上端部は連結部160および2個のブッシュ162の挿通孔に挿通され、この2個のブッシュ162が連結部160を挟んでいる。これにより、上記各後側非回転弾性支持部材109は水槽102の後部に回転不可に連結される。
上記各ショックアブソーバ137の下端部は支持具161および2個のブッシュ163の挿通孔に挿通され、この2個のブッシュ163が支持具161を挟んでいる。
上記連結部160は、水槽102の後部の両側面から水平方向に張り出すように水槽102と一体に設けられている。なお、本明細書において、「回転不可に連結」とは、リンク結合のようにいわゆるピンによる結合ではない。つまり、「回転不可に連結」とは、図14,図15に示した水槽202を回転させることを前提とするような結合とは異なる結合であり、本実施の形態のように各連結部のブッシュの弾性変形による回転を除いては各連結部での回転が起こらないような回転をさせることを目的としない結合である。
図3は上記底台134を上方から見た模式図である。
上記駆動部155は滑車ワイヤ機構を含む。すなわち、上記駆動部155は、モータ164と、このモータ164の回転駆動力を受けて移動するワイヤ165と、このワイヤ165が掛け渡された4つの滑車166とを有する。
上記4つの滑車166のうち、1個の滑車166はモータ164の回転駆動軸に固定されてこの回転駆動軸と一体に回転する。
上記ワイヤ165は上面視で8の字形状を呈している。そして、上記ワイヤ165の2箇所に結合部167が取り付けられていて、結合部167が走行台147と結合している。これにより、上記ワイヤ165の移動に伴って、走行台147がワイヤ165に引っ張られて前後方向に移動する。
本実施の形態のドラム式洗濯機では、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程および乾燥工程の運転時、傾斜角θが5°となる。つまり、上記運転時、ドラム103の回転軸L2が水平面に対して5°の角度を成し、水平面と略平行になっている。このような状態のドラム103内で洗濯物を処理することにより、洗浄力、すすぎ力、脱水効率、乾燥速度を向上させることができる。
より詳しくは、下表1に示すように、ドラム傾斜角度(本実施の形態における傾斜角θ)を15°から5°に変更するだけで、洗浄比を向上させることできる。
Figure 0004792438
図4は上記ドラム傾斜角度と乾燥時間との関係を示すグラフであり、図5はドラム傾斜角度と偏差(乾燥度バラツキ)との関係を示すグラフである。
図4,図5から明らかなように、ドラム傾斜角度0°,5°,10°,15°のうち、ドラム傾斜角度5°が、乾燥時間を最も短くでき、かつ、偏差をもっとも小さくすることができる。
このように、上記ドラム傾斜角度を小さくすることで乾燥性能が上がるのは、洗濯物が十分に攪拌されて、洗濯物に温風が効率良く当たるためだと推測される。また、上記ドラム傾斜角度を0°にすると、送風ダクト128の吹出口129が洗濯物で塞がれるため、ドラム傾斜角度を5°にするよりも乾燥性能が少し悪くなると推測される。
一方、上記運転が終了すると、モータ164の回転駆動軸が回転駆動し、ワイヤ165が図3中の矢印方向に移動する。これにより、上記走行台147がワイヤ165に引っ張られてガイドレール148に沿って前方に移動して、図6に示すように、水槽102の後部が下がって、傾斜角θが15°となる。そうすると、上記水槽開口部117が外箱開口部110に対向し、前下支持部107が水槽102の前面下側に接触し、後上支持部106が水槽102の後面上側に接触する。
その結果、上記前下支持部107が水槽102の前面下側を支持すると共に、後上支持部106が水槽102の後面上側を支持するので、傾斜した水槽102が前下支持部107および後上支持部106によって十分に支持される。
したがって、上記傾斜した水槽102がグラグラ揺れず、使用者は、外箱ドア116および水槽ドア118を開いて、洗濯物を容易に出し入れすることができる。
また、上記水槽102の傾斜時、後上支持部106によって十分に支持されることによいって、ブッシュ162に対して大きな負荷が掛からないので、ブッシュ162は劣化し難く、ブッシュ162の寿命を延ばすことができる。
また、上記運転時、および、洗濯物のドラム103への出し入れ時において、前側非回転弾性支持部材146および後側非回転弾性支持部材109が水槽102に回転不可に連結されて水槽102を下方から支持するので、前側非回転弾性支持部材146および後側非回転弾性支持部材109で水槽102を十分に支持することができる。
したがって、上記外箱101に対する水槽102の吊り下げを1本のバネ119だけにすることができ、図14の従来例よりも吊り下げバネ数が少なくすることができる。
すなわち、本実施の形態のドラム式洗濯機は、図14の従来例に比べて、水槽102の吊り下げを小さな力で行うことができる。
また、上記水槽102の上部を外箱101の上部に1本のバネ119で吊り下げているだけだから、水槽102の振動が外箱101に伝わり難い。
したがって、上記水槽102の振動を低減でき、その結果、外箱101の揺れに伴う騒音を低減でき、かつ、外箱101上に置いた洗剤等の落下を防ぐことができる。
図7は、上記運転時の水槽102の前部およびこの周辺部を下方から見た模式図である。また、図8は、上記運転時の水槽102の前部およびこの周辺部を側方から見た模式図である。
上記前下支持部107は、図7に示すように、水槽102の突出部144を挟めるように2個設けられている。この2個の前下支持部107は、それぞれ、前パネル163の下部の裏面に対して傾斜する案内面145を有する。上記水槽102が図8の矢印方向に傾動すると、水槽102の突出部144が前下支持部107の案内面145に案内される。その結果、図9に示すように、上記各前下支持部107が水槽102の前面に当接し、2個の前下支持部107の間の空間に水槽102の突出部144が嵌合する。
したがって、上記水槽102が傾動する前において、図10に示すように、外箱開口部110の中心に対して水槽開口部117の中心がズレていても、図11に示すように、外箱開口部110の中心が水槽開口部117の中心が重なるように、外箱開口部110に水槽開口部117を対向させることができる。
したがって、上記洗濯物のドラム103への出し入れ時に、洗濯物を外箱開口部110および水槽開口部117を通して確実に出し入れすることができる。
図12は上記水槽102の仮想傾動中心の位置を説明するための模式図である。本実施の形態では上記水槽102は一軸を中心とした回転を行わないが、傾斜角5°のときと15°のときの水槽102の位置の変化をさせる回転変換の中心を仮想傾動中心とする。
上記水槽102の仮想傾動中心は図12のハッチング領域と重なるように設定されている。このハッチング領域は、洗濯物のドラム103への出し入れ時に傾斜した水槽102の後面と、仮想面A,B,Cとで囲まれた領域である。この仮想面Aは、洗濯物のドラム103への出し入れ時に傾斜したドラム103の回転軸L2を含み、かつ、この回転軸L2と直交する水平軸を含む面である。また、上記仮想面Bは、洗濯物のドラム103への出し入れ時に傾斜した水槽102の前面の上端P1を含む鉛直面である。また、上記仮想面Cは、洗濯物のドラム103への出し入れ時に傾斜した水槽102の後面の上端P2を含む水平面である。
上記前パネル163において外箱開口部110を設けている部分は上端が下端よりも後側に位置した断面円弧形状になっており、上記水槽102の仮想傾動中心が仮想面Aより上側にあると、傾動動作中に、水槽102が外箱ドア116に接触するのを防ぐことができ、かつ、傾斜角θが15°となった時、外箱開口部110の上部と水槽開口部117の上部との間隔を小さくすることができる。
したがって、上記水槽102を傾斜させた時に、外箱開口部110と水槽開口部117との隙間が狭くなるので、洗濯物がその隙間から外箱101内に落ちるのを防ぐことができる。
また、上記水槽102を傾斜させた時、水槽開口部117の下部と外箱開口部110の下部との隙間が狭く、かつ、水槽開口部117の上部と外箱開口部110の上部との隙間が狭いので、水槽ドア118の回動範囲が外箱開口部110で小さくならないので、上記水槽ドア118は、外箱開口部110に邪魔されることなく、大きく開くことができる。
上記水槽102の仮想傾動中心が仮想面Bより後側にあると、傾動動作中に、水槽102の前面の上端P1が外箱上面に接触しないようにすることができる。
上記水槽102の仮想傾動中心が仮想面Cより下側にあると、傾動動作中に、水槽102の後面の上端P2が後上支持部106より後側に位置しないようにすることができる。
また、上記第2の走路154は、仮想傾動中心Mを頂点とする二等辺三角形の底辺から車輪152の径だけ離れた面を有するように形成されている。そして、上記二等辺三角形の頂角が10°と設定されている。そして、上記第1の走路153はその二等辺三角形の底辺より長くなるように形成されている。
したがって、上記走行台147の前部を第1の走路153から第2の走路154に移動させることにより、水槽102を確実に10°傾動させることができる。
上記実施の形態では、1個の前側非回転弾性支持部材146と2個の後側非回転弾性支持部材109とで水槽102を弾性支持していたが、つまり、水槽102を3個の非回転弾性支持部材で弾性支持していたが、水槽102を2個または4個の非回転弾性支持部材で弾性支持するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、上部が断面円弧形状の前パネル163を用いていたが、上部が断面直線形状の前パネルを用いてもよい。この前パネルの上部は、鉛直方向に対して傾斜して、前パネルの下部よりも後側に位置する。
また、上記前パネル163の代わりに、全部が断面直線形状または断面円弧形状の前パネルを用いてもよい。ただし、上記前パネルは、鉛直方向に対して傾斜して、上部が下部よりも後側に位置するものとする。
また、上記洗い工程、すすぎ工程、脱水工程および乾燥工程が行われている時、傾斜角θは−5°〜10°の範囲内であればよい。この傾斜角θがマイナスの角度になると、ドラム103は前方側が後方側より低くなる。
上記傾斜角θを−5°〜10°の範囲内の一角度にしても、吹出口129の位置を変更することにより、上記実施の形態のドラム式洗濯機と同様の性能を得ることができる。
また、上記実施の形態では、滑車ワイヤ機構を含む駆動部155を用いていたが、この駆動部155の代わりに、電動シリンダまたは送りネジを含む駆動部を用いてもよい。
また、上記実施の形態では、水槽開口部117と外箱開口部110との間には隙間があって、水槽開口部117は外箱開口部110に対して分離されていたが、水槽開口部117と外箱開口部110とを例えば伸縮自在なパッキンで接続してもよい。この場合、上記外箱開口部110を開閉するヒンジ式の外箱ドアを外箱101に取り付ければ、水槽ドア118を無くすことができる。
また、上記実施の形態では、外箱開口部110を開閉するスライド式の外箱ドア116を用いていたが、このスライド式の外箱ドア116の代わりに、水槽ドア118と同様のヒンジ式の外箱ドアを用いてもよい。
また、上記実施の形態では、水冷式の除湿用熱交換器を用いていたが、この水冷式の除湿用熱交換器の代わりにヒートポンプを用いてもよい。
なお、本発明のドラム式洗濯機は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態に種々の変更を加え得ることは勿論である。
図1は本発明の一実施の形態の運転時のドラム式洗濯機の模式側方断面図である。 図2は上記実施の形態の運転時のドラム式洗濯機の要部の模式前方断面図である。 図3は上記実施の形態の底台の模式上面図である。 図4はドラム傾斜角度と乾燥時間との関係を示すグラフである。 図5はドラム傾斜角度と偏差とのの関係を示すグラフである。 図6は上記実施の形態の洗濯物のドラムへの出し入れ時のドラム式洗濯機の模式側方断面図である。 図7は上記実施の形態の運転時の水槽の前部およびこの周辺部の模式下面図である。 図8は上記実施の形態の運転時の水槽の前部およびこの周辺部の模式側面図である。 図9は上記実施の形態の洗濯物のドラムへの出し入れ時の水槽の前部およびこの周辺部の模式側面図である。 図10は上記実施の形態の傾動動作中の水槽の前部およびこの周辺部の模式下面図である。 図11は上記実施の形態の洗濯物のドラムへの出し入れ時の水槽の前部およびこの周辺部の模式下面図である。 図12は上記実施の形態の水槽の仮想傾動中心の位置を説明するための模式図である。 図13は上記実施の形態の水槽の仮想傾動中心の位置を説明するための模式図である。 図14は従来の運転時のドラム式洗濯機の模式側方断面図である。 図15は従来の洗濯物のドラムへの出し入れ時のドラム式洗濯機の模式側方断面図である。
符号の説明
101 外箱
102 水槽
103 ドラム
108 水槽傾動装置
110 外箱開口部
117 水槽開口部
109 後側非回転弾性支持部材
146 前側非回転弾性支持部材
147 走行台
148 ガイドレール
152 車輪
153 第1の走路
154 第2の走路
155 駆動部
164 モータ
165 ワイヤ
166 滑車
L2 ドラム103の回転軸

Claims (5)

  1. 外箱開口部を有する外箱と、
    上記外箱内に傾動可能に配置されると共に、上記外箱開口部に対向可能な水槽開口部を有する水槽と、
    上記水槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容するドラムと、
    上記洗濯物を処理する運転時には、上記ドラムの回転軸が水平方向に対して略平行になると共に、上記洗濯物の上記ドラムへの出し入れ時には、上記ドラムの回転軸が水平方向に対して傾斜して、上記水槽の前部が上記水槽の後部よりも高くなるように、上記水槽を傾動させる水槽傾動装置と
    を備え、
    上記水槽傾動装置は、
    上記水槽に回転不可に連結されて上記水槽を下方から支持すると共に、上記水槽を弾性支持する非回転弾性支持部材と、
    上記非回転弾性支持部材を搭載する走行台と、
    上記走行台が走行すると共に、上記走行台を傾動させるベース軌道と、
    上記走行台を駆動する駆動部と
    を有することを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
    上記走行台は車輪を有することを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 請求項1または2に記載のドラム式洗濯機において、
    上記ベース軌道はガイドレールであることを特徴とするドラム式洗濯機。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載のドラム式洗濯機において、
    上記ベース軌道は、直線状の第1の走路と、この第1の走路に対して傾斜した直線状の第2の走路とを含むことを特徴とするドラム式洗濯機。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載のドラム式洗濯機において、
    上記駆動部は、電動シリンダ、滑車ワイヤ機構、送りネジのいずれか1つを含むことを特徴とするドラム式洗濯機。
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