JP4790523B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置およびプログラムに関する。
複写装置、ファクシミリ装置、プリンタ装置、あるいは、これらの機能を兼ね備えたいわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称される複合機等の画像処理装置においては、ユーザが当該画像処理装置の有する機能のなかから実行させたい機能を選択し、所望の内容に設定する必要がある。例えば、原稿の種類や濃度等の原稿の状態に関する設定、画像の拡大/縮小、片面/両面印刷、余白サイズ等の各種画像処理に関する設定及びソート、ステープル処理、パンチ穴あけ処理等の後処理に関する設定等を行う必要がある。
そこで、従来の画像処理装置は、これらの多種多様な設定をユーザに行わせるために、非常に膨大な設定項目と各設定項目内での複数の設定内容を用意し、ユーザは、このような膨大な設定項目と設定項目内での設定内容のなかから意図する処理結果を得られる設定の選択操作を行う必要がある。
ところが、従来の画像処理装置にあっては、設定内容によって最終的にどのような処理結果、例えば、印刷結果が得られるのかは、実際に印刷出力されないと分からず、予想外の仕上がりになってしまう場合も少なくない。
そこで、従来、印刷結果の状態を示すプレビュー画像を表示するプレビュー表示装置(特許文献1参照)、紙質の異なる用紙形態の表現される用紙画像データが選択されると、当該選択された用紙画像データに対応した用紙上に画像データが印刷された状態のプレビュー画像を表示する画像処理装置(特許文献2参照)及び編集処理された複数の画像データを合成して、プレビュー表示する画像形成システム(特許文献3参照)が提案されている。
すなわち、これらの従来技術は、いずれも設定内容に応じて画像処理した処理結果の画像を1枚、あるいは、複数枚を合成してプレビュー表示している。
そして、このようなプレビュー画像を見て設定をやり直す等の操作を行うことで、印刷出力される前に、仕上がり状態を確認して設定操作を行うことができるので、意図する画像出力を得ることができる。
また、本出願人は、先に、入力系カラー画像と出力系カラー画像から抽出した特徴量に基づいて出力系カラー画像の画質を評価し、複数の色再現域補正方法の中から最も高い評価値の得られる補正方法を決定して、当該色再現域補正方法を用いて入力系カラー画像を出力系カラー画像に補正する色再現域補正方法を提案している(特許文献4参照)。
特開2003−5471号公報 特開2002−103726号公報 特開平11−234503号公報 特開平9−74494号公報
しかしながら、上記特許文献1ないし特許文献3記載の従来技術にあっては、いずれも設定内容に応じて画像処理した処理結果の画像を1枚、あるいは、複数枚を合成してプレビュー表示するのみであり、また、画像処理、印刷処理及び後処理に至る一連の処理の処理結果の画像をプレビュー表示するのみであったため、特定の注目項目、例えば、文字の輪郭の鮮鋭度や写真の滑らかさを調整するシャープネス調整、色味の補正を行うカラー調整等の画質調整項目については、処理結果についての確認を十分行うことができず、このような画像処理の設定を簡単かつ適切に行う上で、改良の必要があった。
また、特許文献4記載の従来技術にあっては、入力系カラー画像と出力系カラー画像から特徴量を抽出して色再現域補正の適正化を行っているが、色再現域補正の結果の出力系カラー画像がどのような結果になるかは出力系カラー画像をそのまま表示するのみであるため、特徴部分を高精度に確認することができず、より適切な画像処理の設定を簡単に行う上で、改良の必要があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、処理対象画像に対する設定内容に基づく処理結果を適切かつ明確に確認して、より適切な画像処理を可能とする画像処理装置およびプログラムを提供することを目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明の画像処理装置は、画像を表示手段に表示する画像処理装置であって、画像処理の対象となる処理対象画像に処理設定内容に応じた画像処理を施し処理済画像を生成する画像処理手段と、前記処理対象画像の部分領域と前記処理済画像の部分領域とを所定の特徴量に基づいて比較し、前記特徴量の差が最大となる前記部分領域である確認領域を抽出する領域抽出手段と、前記処理対象画像および前記処理済画像における前記確認領域の画像を前記表示手段に表示する確認画像表示手段と、を備え、前記領域抽出手段は、抽出基準に基づく特徴量により前記処理対象画像の前記部分領域と前記処理済画像の前記部分領域とを比較し、前記抽出基準は、前記処理設定内容と、記憶手段に記憶される前記抽出基準と前記処理設定内容とが対応付いた抽出基準テーブルとに基づいて決定する。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記領域抽出手段は、前記領域抽出手段は、前記抽出基準テーブルから、前記処理対象画像に対する前記処理設定内容に対応する前記抽出基準を検索し、前記抽出基準を決定する手段と、前記部分領域に対し、前記抽出基準に基づく特徴量を算出する手段と、を備える
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載の画像処理装置において、前記部分領域は、前記処理対象画像および前記処理済画像の画像領域内における所定の大きさの画像領域であり、前記特徴量を算出する手段は、前記処理対象画像および前記処理済画像の前記画像領域内において、所定の間隔毎に前記部分領域を設定し、前記部分領域における前記特徴量を算出し、前記領域抽出手段は、全ての前記部分領域において、前記処理対象画像の前記部分領域における特徴量と、前記処理対象画像の当該部分領域の位置と対応する前記処理済画像の前記部分領域の特徴量との差を算出し、当該特徴量の差が最大となる前記部分領域を前記確認領域として抽出する
また、請求項4にかかる発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記確認画像表示手段は、前記処理対象画像と、前記処理対象画像における前記確認領域の前記確認画像と、前記処理済画像における前記確認領域の前記確認画像とを表示し、前記確認画像は、前記処理対象画像における前記確認領域と比べ、拡大した画像である
また、請求項5にかかる発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記処理設定内容と複数の処理設定値とが対応付いた対応情報を記憶する記憶手段を備え、前記画像処理手段は、前記処理設定内容に対応付くそれぞれの前記処理設定値に基づいて各前記処理済画像を生成し、前記領域抽出手段は、前記処理対象画像と、各前記処理設定値に基づいた前記処理済画像とを比較して、前記確認領域を抽出する。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記確認画像表示手段は、前記処理設定内容に対応付いた複数の前記処理設定値にしたがって生成された前記処理済画像の内、前記確認領域に対応する前記処理済画像を当該各処理項目における前記各処理設定値の前記確認画像として対比可能な状態で表示する
また、請求項にかかる発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記画像処理手段で画像処理が施された前記処理済画像を出力画像として出力する出力手段と、前記処理対象画像に対し、前記表示手段に表示する場合の前記画像処理に関する情報と、前記出力手段により出力する場合の当該画像処理に関する情報とを対応付けて記憶手段に記憶する画像処理情報記憶手段と、を備え、前記画像処理手段は、前記表示手段に表示する前記確認画像と前記出力手段から出力する前記出力画像としての前記処理済画像をそれぞれ前記表示手段に表示する場合の前記画像処理に関する情報と前記出力手段により出力する場合の当該画像処理に関する情報に基づいた画像処理を施して生成する。
また、請求項にかかる発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記領域抽出手段は、複数の前記確認領域を抽出し、前記確認画像表示手段は、複数の前記確認領域に対応する複数の前記確認画像を前記表示手段に対して同時にまたは順次表示出力する。
また、請求項にかかる発明のプログラムは、画像を表示手段に表示する画像処理装置における画像処理の対象となる処理対象画像に処理設定内容に応じた画像処理を施して処理済画像を生成する画像処理機能と、前記処理対象画像の部分領域と前記処理済画像の部分領域とを所定の特徴量に基づいて比較し、前記特徴量の差が最大となる部分領域である確認領域を抽出する領域抽出機能と、前記処理対象画像および前記処理済画像における前記確認領域の画像を前記表示手段に表示する確認画像表示機能と、をコンピュータに実行させ、前記領域抽出機能は、抽出基準に基づく特徴量により前記処理対象画像の前記部分領域と前記処理済画像の前記部分領域とを比較し、前記抽出基準は、前記処理設定内容と、記憶手段に記憶される前記抽出基準と前記処理設定内容とが対応付いた抽出基準テーブルとに基づいて決定する
本発明の画像処理装置によれば、処理対象画像に処理設定内容に応じて画像処理した処理済画像の当該画像処理結果が特徴的な(処理対象画像に対する画像処理効果が顕著な)所定の大きさの部分領域を確認領域として簡単かつ速やかに抽出して、当該抽出した確認領域に対応する処理済画像を確認画像として表示するので、処理速度を向上させつつ、処理対象画像に対する設定内容に基づく処理結果を、その処理結果が特徴的に現れている確認画像で適切かつ明確に確認することができ、より適切な画像処理を可能とすることができる。
本発明のプログラムによれば、処理対象画像に処理設定内容に応じて画像処理した処理済画像の当該画像処理結果が特徴的な(処理対象画像に対する画像処理効果が顕著な)所定の大きさの部分領域を確認領域として簡単かつ速やかに抽出して、当該抽出した確認領域に対応する処理済画像を確認画像として表示するので、処理速度を向上させつつ、処理対象画像に対する設定内容に基づく処理結果を、その処理結果が特徴的に現れている確認画像で適切かつ明確に確認することができ、より適切な画像処理を可能とすることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されて
いるが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り
、これらの態様に限られるものではない。
[第1の実施の形態]
本実施の形態は、画像処理装置として、コピー機能、ファクシミリ機能、プリント機能、スキャナ機能及び入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿画像やプリンタあるいはファクシミリ機能により入力された画像)を配信する機能等を複合したいわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称される複合機を適用した例である。
図1〜図6は、本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を示す図である。図1は、本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を適用した画像処理装置1の要部を示すブロック図である。
図1において、画像処理装置1は、入力画像記憶部2、設定入力部3、画質調整部4、演算処理記憶部5、確認領域抽出部6、確認表示部7及び画像出力部8等を備えているとともに、図示しない画像入力部等を備えている。画像処理装置1は、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ装置、複合装置及びコンピュータ等に適用することができる。
画像処理装置1は、入力画像データ(処理対象画像データ)に対する画像処理結果を確認表示部7に表示して設定入力部3での画質調整の再設定を行う確認処理段階と、画質調整の設定が完了し、当該設定に応じて画像処理した画像データに基づいて最終的に画像出力部8から用紙等に画像を出力する出力処理段階との2段階の処理を行う。
入力画像記憶部2は、ハードディスクやRAM(Random Access Memory)等で構成され、スキャナ部や通信部等の画像入力部から入力される入力画像データ(処理対象画像データ)、例えば、スキャナ部で読み取った原稿の画像データや通信部を介して回線等から取得した画像データを一時的に保持する。
設定入力部3は、例えば、液晶ディスプレイ等で構成される確認表示部(表示手段)7上に配置されたタッチパネル及び各種操作キー等で構成され、画像処理装置1のユーザインターフェイス部分に該当する。設定入力部3は、ユーザによる画質調整項目の選択を検出して、画質調整部4に渡し、後述する確認表示部7への確認領域の表示終了後に、選択された画質調整項目毎に複数用意されている設定値からの選択をユーザから受け付けて、画質調整部4に渡す。
演算処理記憶部5は、ユーザによって設定入力部3の操作で指定される画質調整項目(処理項目)と当該画質調整項目に対応する演算パラメータ、各画質調整項目毎に複数用意される設定値(処理設定値)と設定値に対応する演算量等を記憶する。なお、この演算量は、画像データを確認表示部7に表示するための画質調整用の設定値に対する確認用演算量と、画像出力部8から画像を出力するための画像調整用の設定値に対する出力用演算量である。画質調整部4は、演算処理記憶部5に記憶されているこれらの確認用演算量と出力用演算量を用いて、確認用画像データの画質調整と出力用画像データの画質調整とを行う。これにより、確認表示部7に表示する場合と画像出力部8で出力する場合とのデバイス毎の画像の見え方の差異が補正される。
演算処理記憶部5は、例えば、図2に示すように、演算パラメータ、設定値及び確認用と出力用の演算量を、各画質調整項目毎に演算処理テーブルとして記憶している。
例えば、「シャープネス」の画質調整項目に対する演算パラメータとして、「高域成分」が記憶されている。演算パラメータ「高域成分」に対する設定値として、「はっきり」と「なめらか」が記憶されている。そして、確認用演算量としては、「はっきり」の設定値に対して+30%が記憶されていて、「なめらか」の設定値に対して−30%が記憶されている。出力用演算量としては、「はっきり」の設定値に対して+20%が記憶されていて、「なめらか」の設定値に対して−20%が記憶されている。
一方、「カラー調整(イエロー)」の画質調整項目に対する演算パラメータとして、「イエロー成分」が記憶されている。演算パラメータ「イエロー成分」に対する設定値として、「強く」と「弱く」が記憶されている。そして、確認用演算量としては、「強く」の設定値に対して+20%が記憶されていて、「弱く」の設定値に対して−20%が記憶されている。出力用演算量としては、「強く」の設定値に対して+10%が記憶されていて、「弱く」の設定値に対して−10%が記憶されている。
画質調整部(画像処理手段)4は、入力画像記憶部2の入力画像データの画像に対して、設定入力部3からの設定に応じて画質調整を行うものである。後述するように、確認処理段階では、設定入力部3から渡された画質調整項目に基づいて演算処理記憶部5から演算パラメータを取得するとともに、設定入力部3で選択された当該演算パラメータの設定値に基づいて演算処理記憶部5から確認用演算量を検索して取得する。画質調整部4は、取得した確認用演算量を入力画像データに対して演算処理を行って確認画像を作成して、確認領域抽出部6に出力するとともに、確認表示部7に出力する。
また、画質調整部4は、出力処理段階では、設定入力部3から渡された画質調整項目に基づいて演算処理記憶部5から演算パラメータを取得し、設定入力部3で選択された当該演算パラメータの設定値に基づいて演算処理記憶部5から出力用演算量を検索して取得する。画質調整部4は、取得した出力用演算量を入力画像データに対して演算処理を行って出力画像としての処理済画像を作成して、画像出力部8に出力する。また、画質調整部4は、確認処理段階で作成した確認用画像を保持し、出力処理段階に移行した時点で、画像出力部8に出力してもよい。
確認領域抽出部(領域抽出手段)6は、入力画像記憶部2から入力画像データを取得し、この入力画像データの入力画像と画質調整部4の生成した確認画像を所定の大きさの部分領域毎に比較して、変化量の大きな部分領域を確認領域として抽出する処理を各画質調整項目毎に当該画質調整項目の各設定値の処理済画像と入力画像に対して行う。確認領域抽出部6は、当該抽出した確認領域を特定する確認領域情報を確認表示部7に出力する。
確認表示部(表示手段)7は、例えば、液晶ディスプレイ等で構成され、その表示画面7a(図3参照)上に設定入力部3のタッチパネルが配置されている。確認表示部7は、少なくとも、確認領域抽出部6からの確認領域情報と画質調整部4からの処理済画像から確認領域の処理済画像を確認画像として取り出して、当該確認画像を表示画面7aに表示出力する。
図3は、確認表示部7の表示画面7aにおける表示の一例を示す模式図である。確認表示部7の表示画面7aには、処理対象画像(処理済画像)10を含む確認画像20および機能設定項目(メニュー項目)9が表示される。機能設定項目(メニュー項目)9としては、ステープル、パンチ、とじしろ調整、わく消去、スタンプおよびページ番号などの処理対象画像(処理済画像)10上の場所に依存したメニュー9aが画面の右側に表示されている。また、出力カラー、出力濃度、用紙、拡大/縮小、片面/両面、集約、ソート/スタックおよび地肌などのコンテンツに依存しないメニュー9bが画面の左側に表示されている。
画像出力部(出力手段)8は、所定の印刷方式、例えば、電子写真方式で画像を用紙に記録出力するプリンタ等の印刷部、回線等を介して画像データを送信する通信部等であり、画質調整部4からの出力画像データに基づいて所定の特性値で画像を用紙に記録出力し、また、回線等を介して画像データを送信する。なお、画像出力部(出力手段)8の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の画像処理装置1は、入力画像(処理対象画像)を設定内容に応じて画質調整(画像処理)した処理済画像を入力画像と部分領域毎に比較して特徴的な(処理対象画像に対する画像処理効果が顕著な)部分領域を確認領域として抽出して、当該確認領域の処理済画像を確認画像として、確認表示部7に表示する。
すなわち、画像処理装置1は、スキャナ部や通信部等の画像入力部から入力される入力画像データを一次的に入力画像記憶部2に保持し、設定入力部3から当該入力画像データに対する画像処理内容が画質調整項目毎に設定値を設定することで設定される。このようにして入力画像データに対する画像処理内容が設定されると、画質調整部4が、当該設定内容に応じた画質調整項目と設定値を決定して、演算処理記憶部5から当該画質調整項目と設定値に対応する確認用演算量を取得する。そして、画質調整部4は、入力画像記憶部2の入力画像データに対して、当該確認用演算量を用いて演算処理することで、画質調整した処理済画像を生成して、確認領域抽出部6及び確認表示部7に出力する。
確認領域抽出部6は、画質調整部4からの処理済画像と入力画像記憶部2の入力画像とを所定の大きさの部分領域(例えば、所定面積の矩形領域)毎に比較し、当該部分領域での入力画像と処理済画像との変化量の大きい部分領域を確認領域として抽出する処理を各画質調整項目の各設定値毎の処理済画像と入力画像に対して行って、抽出した各設定値での確認領域情報を確認表示部7に出力する。
すなわち、確認領域抽出部6は、画質調整部4から処理済画像を受け取ると、入力画像記憶部2から当該処理済画像に対応する入力画像を取り出し、検査領域である部分領域毎に入力画像と処理済画像の変化量を比較するために、以下の処理を行う。
いま、画像の水平方向を、左を「0」とし、右を正とするx座標で、垂直方向を、上を「0」とし、下を正とするy座標であらわし、x座標をx、y座標をyとするような点を(x,y)とあらわし、点(x1,y1)と点(x2,y2)を対角頂点とする矩形を(x1,y1,x2,y2)とあらわすものとする。また、最終的に確認領域として抽出する部分領域の幅をw、高さをhとし、部分領域を左から右へ増分wsで、上から下へ増分hsで、検査対象画像である入力画像と処理済画像の画像全体の幅W、高さHを越えない範囲でずらしながら、部分領域内の入力画像と処理済画像の差Dを求め、差Dの最大値Dmとそのときの部分領域の左上の点(Lm,Tm)を内部メモリに保持する。
ここで、図4は確認領域抽出部6における確認領域抽出処理の流れを示すフローチャートである。図4に示すように、確認領域抽出部6は、まず、矩形の部分領域を決定する対角頂点(L,T,R,B)の座標値として、(0,0,w,h)を設定(L←0、T←0、R←w、B←h)し(ステップS101)、当該部分領域について入力画像と処理済画像の差Dの演算処理Diffを行って、差の演算処理結果Diffを差Dとして設定する(ステップS102)。
次いで、確認領域抽出部6は、今回演算した差Dが内部メモリに保存されている最大値Dmと比較して、今回演算した差Dが最大値Dmよりも大きいか否かをチェックする(ステップS103)。
今回演算した差Dが最大値Dmよりも大きいときには(ステップS103のYes)、今回演算した差Dを最大値Dmとして設定し、当該最大値Dmの部分領域の左上の点座標(Lm,Tm)として、今回の部分座標の左上の点座標(L,M)を設定(Lm←L、Tm←T)する(ステップS104)。
次いで、検査領域を次の右方向の部分領域に移すために、部分領域のL座標とR座標を現在のL座標とR座標に部分領域のX方向の幅wsの分だけ加算(L←L+ws,R←R+ws)した座標に設定する(ステップS105)。
一方、今回演算した差Dが最大値Dm以下であるときには(ステップS103のNo)、確認領域抽出部6は、ステップS105に移行して、検査領域である部分領域を次の右方向の部分領域に移す処理を行う(ステップS105)。
次に、確認領域抽出部6は、移動した部分領域のR座標が検査対象画像(入力画像と処理済画像)の幅Wを越えたかチェックする(ステップS106)。部分領域が検査対象画像の幅一杯まで移動しておらず、右方向の部分領域毎の検査が完了していないときには(ステップS106のNo)、ステップS102に戻って、当該移動した次の部分領域について上記同様に処理する(ステップS102〜S106)。
一方、部分領域が検査対象画像の幅一杯まで移動して、右方向の部分領域毎の検査が完了すると(ステップS106のYes)、確認領域抽出部6は、検査領域を次の下方向の行の先頭位置の部分領域に移すために、部分領域のT座標とB座標を現在のT座標とB座標に部分領域のY方向の高さhsの分だけ加算(T←T+hs,B←B+hs)した座標に設定し(ステップS107)、下方向に移動した部分領域のB座標が検査対象画像の高さHを越えたかチェックする(ステップS108)。
下方向に移動した部分領域のB座標が検査対象画像の高さHを越えていないときには(ステップS108のNo)、確認領域抽出部6は、ステップS102に戻って、当該行の各部分領域の入力画像と処理済画像の差Dを演算して、当該差Dが最大値Dmよりも大きいかチェックして、最大値Dmの部分領域を検出する処理を行う(ステップS102〜S106)。ステップS106で、R>Wとなって、1行分の部分領域の検査が完了すると、部分領域を次の行に移動させる処理(T←T+hs,B←B+hs)を行って(ステップS107)、移動した部分領域のB座標が検査対象画像の高さHを越えたかチェックする(ステップS108)。
すなわち、確認領域抽出部6は、検査領域である部分領域を左から右へ増分wsで、上から下へ増分hsで、検査対象の画像全体の幅W、高さHを越えない範囲でずらしながら、部分領域内の入力画像と出力画像の差Dを求め、その最大値Dmとそのときの部分領域の左上の点(Lm,Tm)を保持する。
一方、下方向に移動した部分領域のB座標が検査対象画像の高さHを越えると(ステップS108のYes)、入力画像と出力画像の差Dの最も顕著な部分領域(特徴的な部分領域)を確認領域として検出する確認領域抽出処理を終了する。
そして、確認領域抽出部6は、上記最大値Dmの部分領域を確認領域として抽出する処理を、画質調整項目毎に行い、画質調整項目毎に確認領域を抽出する。
そして、確認領域抽出部6は、抽出した各画質調整項目毎の確認領域の左上の点の座標値(Lm,Tm)を確認領域情報として確認表示部7に出力する。
確認表示部7は、確認領域抽出部6からの画質調整項目毎の確認領域情報と画質調整部4からの処理済画像から各画質調整項目毎に、当該画質調整項目の各設定値について、当該確認領域のそれぞれの処理済画像を各設定値の確認画像として取り出して、当該各画質調整項目毎に、それぞれの設定値の確認画像20を、例えば、図3に示すように、表示画面7aに表示出力する。
ここで、図5は確認画像20を拡大して示す模式図である。図5では、入力画像の全体画像10を表示画面7aの左半分に表示している。そして、画質調整項目としてシャープネスが選択されて、設定値として「はっきり」と「なめらか」がある場合に、抽出された入力画像10の文字部分の確認領域11aと画像部分の確認領域11bの拡大確認領域画像10a、10bが入力画像10の右横に配置されている。また、拡大確認領域画像10a、10bが各確認領域11a、11bの拡大画像であることを示す矢印で接続することで表示している。加えて、画質調整項目シャープネスの設定値「はっきり」と「なめらか」のそれぞれの入力画像10の拡大確認領域画像10a、10bに対応する確認領域11a、11bの処理済画像の拡大確認領域画像12a、12b及び拡大確認領域画像13a、13bが、それぞれ右横方向に配置されている。
すなわち、図5では、確認領域11a、11bが2つであり、設定値が2つあるので、合計6個の拡大確認領域画像10a、10b、12a、12b、13a、13bが表示されている。ユーザは、これらの拡大確認領域画像10a、10b、12a、12b、13a、13bを見比べることで、所望の変化に近い設定値を選んで、「はっきり」と「なめらか」のいずれかのボタン14a、14bを設定入力部3のタッチパネルでタッチ操作すると、設定入力部3から画質調整部4に設定値が入力される。
また、図5の例では、複数の拡大確認領域画像10a、10b、12a、12b、13a、13bを一覧表示しているが、これに限るものではない。表示スペースがない場合等においては、一定時間で自動的に表示する拡大確認領域画像10a、10b、12a、12b、13a、13bを切り換えたり、ユーザのボタン操作等で表示する拡大確認領域画像10a、10b、12a、12b、13a、13bを切り換える等の方法で、順番に表示するようにしてもよい。
さらに、上記確認領域抽出部6での確認領域抽出処理では、確認領域を画質調整項目の数だけ抽出しているが、これに限るものではない。画質調整項目の数が多く、画質調整項目と同数の確認領域を確認表示部7の表示画面7aに表示できないときには、代表確認領域を選択する代表確認領域選択処理を行って、選択した代表確認領域を、まず、確認表示部7の表示画面7aに表示するようにしてもよい。この場合、代表確認領域の選び方としては、座標の近い複数の確認領域を一つの確認領域で代表させる方法等を用いることができる。
このように、本実施の形態の画像処理装置1は、処理対象画像である入力画像に処理設定内容に応じて画質調整部4で画像処理(画質調整)した処理済画像の画像処理結果が特徴的な(処理対象画像に対する画像処理効果が顕著な)所定の大きさの部分領域を確認領域抽出部6で確認領域として抽出して、当該抽出した確認領域に対応する処理済画像を確認画像として確認表示部7の表示画面7aに表示している。
したがって、入力画像に対する設定内容に基づく処理結果を、その処理結果が特徴的に現れている確認画像で適切かつ明確に確認することができ、当該確認結果に基づいて設定入力部3で設定操作することで、より適切な画像処理を可能とすることができる。
また、本実施の形態の画像処理装置1は、確認領域抽出部6が、入力画像と処理済画像をそれぞれ対応する部分領域毎にその変化量を比較して、その変化量が大きな部分領域を確認領域として抽出している。
したがって、入力画像と処理済画像の変化量の大きい部分領域の画像を処理結果が特徴的に現れている確認画像として、入力画像に対する処理結果をより一層適切かつ明確に確認することができ、当該確認結果に基づいて設定入力部3で設定操作することで、より一層適切な画像処理を可能とすることができる。
さらに、本実施の形態の画像処理装置1は、処理設定内容として、複数の画質調整項目(処理項目)毎に複数の設定値(処理設定値)が設定され、確認領域抽出部6が、入力画像に施す画質調整項目毎に確認領域を抽出している。
したがって、入力画像に施される画質調整項目毎に、その処理結果が特徴的に現れている確認画像で適切かつ明確に確認することができ、当該確認結果に基づいて設定入力部3で設定操作することで、より適切な画像処理を可能とすることができる。
また、本実施の形態の画像処理装置1は、確認表示部7の表示画面7aに、確認画像を入力画像と対比させて表示出力している。
したがって、確認画像を入力画像と対比してより一層明確に確認することができ、当該確認結果に基づいて設定入力部3で設定操作することで、より一層適切な画像処理を可能とすることができる。
さらに、本実施の形態の画像処理装置1は、処理設定内容として、複数の画質調整項目毎に複数の設定値が設定され、画質調整部4が、当該複数の設定値での処理済画像を生成し、確認表示部7が、当該生成された複数の設定値での処理済画像のうち確認領域に対応する処理済画像を当該各画質調整項目における各設定値の確認画像として対比可能な状態で表示出力している。
したがって、各画質調整項目毎にその複数の設定値で処理した結果の処理済画像をそれぞれ対比しながら確認することができ、当該確認結果に基づいて設定入力部3で設定操作することで、より一層適切な画像処理を可能とすることができる。
図6は、本実施の形態にかかる画像処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。この画像処理装置1は、ファックスやスキャナなどの複合的機能を備える複合機(MFP)として構成されている。図6に示すように、画像処理装置1は、コントローラ1101とエンジン(Engine)部1102とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ1101は、画像処理装置1全体の制御と描画、通信、操作部1120からの入力を制御するコントローラである。エンジン部1102は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、例えば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部1102には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ1101は、CPU(Central Processing Unit)1111と、システムメモリ(MEM−P)1112と、ノースブリッジ(NB)1113と、サウスブリッジ(SB)1114と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)1116と、ローカルメモリ(MEM−C)1117と、ハードディスクドライブ(HDD)1118とを有し、NB1113とASIC1116との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス1115で接続した構成となる。また、MEM−P1112は、ROM(Read Only Memory)1112aと、RAM(Random Access Memory)1112bとをさらに有する。
CPU1111は、画像処理装置1の全体制御を行うものであり、NB1113、MEM−P1112およびSB1114からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB1113は、CPU1111とMEM−P1112、SB1114、AGPバス1115とを接続するためのブリッジであり、MEM−P1112に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P1112は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM1112aとRAM1112bとからなる。ROM1112aは、CPU1111の動作を制御するプログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM1112bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB1114は、NB1113とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB1114は、PCIバスを介してNB1113と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインタフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC1116は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス1115、PCIバス、HDD1118およびMEM−C1117をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC1116は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC1116の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C1117を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部1102との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。このASIC1116には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)1121、USB(Universal Serial Bus)1122、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース1123が接続される。
MEM−C1117は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD1118は、画像データの蓄積、CPU1111の動作を制御するプログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGPバス1115は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM−P1112に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするものである。
ASIC1116に接続する操作部1120は、操作者からの操作入力を受け付けて、ASIC1116に受け付けられた操作入力情報を送信する。
なお、本実施の形態の画像処理装置1で実行される画像表示プログラムおよび画像形成プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
本実施の形態の画像処理装置1で実行される画像表示プログラムおよび画像形成プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態による画像処理装置1で実行される画像表示プログラムおよび画像形成プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の画像処理装置1で実行される画像表示プログラムおよび画像形成プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態の画像処理装置1は、上述した各部(入力画像記憶部2、設定入力部3、画質調整部4、演算処理記憶部5、確認領域抽出部6、確認表示部7及び画像出力部8など)を含むモジュール構成となっており、CPU(プロセッサ)が上記ROMから画像表示プログラムおよび画像形成プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、入力画像記憶部2、設定入力部3、画質調整部4、演算処理記憶部5、確認領域抽出部6、確認表示部7及び画像出力部8などが主記憶装置上に生成されるようになっている。
[第2の実施の形態]
図7は、本発明のユーザインターフェイス装置及び画像処理装置の第2の実施の形態を適用した画像処理装置の要部を示すブロック図である。
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の画像処理装置1と同様の画像処理装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施の形態の画像処理装置30は、図7に示すように、上記第1実施の形態と同様の入力画像記憶部2、設定入力部3、画質調整部4、演算処理記憶部5、確認表示部7及び画像出力部8及び図示しない画像入力部等を備えているとともに、確認領域抽出部31と抽出基準記憶部32等を備えている。
画像処理装置30は、設定入力部3が、ユーザによる画質調整項目の選択を検出して、画質調整部4及び確認領域抽出部31に渡し、確認表示部7への確認領域の表示終了後に、選択された画質調整項目毎に複数用意されている設定値からの選択をユーザから受け付けて、画質調整部4及び確認領域抽出部31に渡す。
抽出基準記憶部(抽出基準記憶手段)32は、画質調整項目と確認領域の抽出基準を対応付けた抽出基準テーブルを記憶している。この抽出基準テーブルは、例えば、図8に示すように、「シャープネス」、「カラー調整(イエロー)」等の複数の画質調整項目毎に、複数の抽出基準が設定されている。例えば、「シャープネス」の画質調整項目では、抽出基準1に「高域成分」が設定されており、抽出基準2に「低域成分」が設定されている。
確認領域抽出部(領域抽出手段)31は、設定入力部3によって設定された画質調整項目毎に、当該画質調整項目に対応する抽出基準を抽出基準記憶部32の抽出基準テーブルから検索し、入力画像データの部分領域毎に、当該検索した抽出基準の特徴量を計算する。そして、確認領域抽出部(領域抽出手段)31は、特徴量の計算結果が他の部分領域と比較して大きい部分領域を画質調整の結果が特徴的にあらわれる確認領域として抽出する処理を各画質調整項目に対して行い、当該抽出した確認領域を特定する確認領域情報を確認表示部7に出力する。
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の画像処理装置30は、入力画像(処理対象画像)の部分領域毎の各画質調整項目について当該画質調整項目に対して予め設定されている抽出基準に基づいてその特徴量を算出して、その特徴量が最も大きい部分領域を確認領域として抽出する。そして、当該確認領域の処理済画像を確認画像として、確認表示部7に表示する。
すなわち、画像処理装置1は、スキャナ部や通信部等の画像入力部から入力される入力画像データを一次的に入力画像記憶部2に保持し、設定入力部3から当該入力画像データに対する画像処理内容が画質調整項目毎に設定値を設定することで設定される。このようにして入力画像データに対する画像処理内容が設定されると、画質調整部4が、当該設定内容に応じた画質調整項目と設定値を決定して、演算処理記憶部5から当該画質調整項目と設定値に対応する確認用演算量を取得する。そして、画質調整部4は、入力画像記憶部2の入力画像データに対して、当該確認用演算量を用いて演算処理することで、画質調整した処理済画像を生成して、確認表示部7に出力する。
一方、確認領域抽出部31は、設定入力部3によって設定された画質調整項目毎に当該画質調整項目に対応する抽出基準を抽出基準記憶部32の抽出基準テーブルから検索し、入力画像データの部分領域毎に、当該検索した抽出基準の特徴量を計算する。そして、確認領域抽出部31は、特徴量の計算結果が他の部分領域と比較して大きい部分領域を画質調整の結果が特徴的にあらわれる確認領域として抽出する処理を各画質調整項目に対して行い、当該抽出した確認領域を特定する確認領域情報を確認表示部7に出力する。
すなわち、確認領域抽出部31は、設定入力部3によって設定された画質調整項目に対応する抽出基準を抽出基準記憶部32の抽出基準テーブルから検索し、検査領域である部分領域毎に、入力画像の特徴量を演算するために、以下の処理を行う。
第1の実施の形態と同様に、画像の水平方向を、左を0とし、右を正とするx座標で、垂直方向を、上を0とし、下を正とするy座標であらわし、x座標をx、y座標をyとするような点を(x,y)とあらわし、点(x1,y1)と点(x2,y2)を対角頂点とする矩形を(x1,y1,x2,y2)とあらわすものとする。また、最終的に確認領域として抽出する部分領域の幅をw、高さをhとし、部分領域を左から右へ増分wsで、上から下へ増分hsで、検査対象画像である入力画像全体の幅W、高さHを越えない範囲でずらしながら、部分領域内の入力画像の特徴量Cを求め、特徴量Cの最大値Cmとそのときの部分領域の左上の点(Lm,Tm)を内部メモリに保持する。
ここで、図9は確認領域抽出部6における確認領域抽出処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、確認領域抽出部6は、まず、矩形の部分領域を決定する対角頂点(L,T,R,B)の座標値として、(0,0,w,h)を設定(L←0、T←0、R←w、B←h)し(ステップS201)、当該部分領域について入力画像の抽出基準特徴量の演算処理Charを行って、抽出基準特徴量の演算処理結果Char(x1,y1,x2,y2)を特徴量Cとして設定する(ステップS202)。
この基準特徴量の演算処理Char(x1,y1,x2,y2)(以下、演算処理Charという。)では、例えば、画質調整項目が「シャープネス」であれば、抽出基準記憶部32に記憶されている図8の抽出基準テーブルから抽出基準として、「高域成分」が特徴量となり、Charは、ハイパスフィルターの出力を積分するという処理を行う。
確認領域抽出部31は、今回演算した特徴量Cが内部メモリに保存されている最大値Cmと比較して、今回演算した特徴量Cが最大値Cmよりも大きいか否かをチェックする(ステップS203)。
今回演算した特徴量Cが最大値Cmよりも大きいときには(ステップS203のYes)、今回演算した特徴量Cを最大値Cmとして設定し、当該最大値Cmの部分領域の左上の点座標(Lm,Tm)として、今回の部分座標の左上の点座標(L,M)を設定(Lm←L、Tm←T)する(ステップS204)。
次いで、検査領域を次の右方向の部分領域に移すために、部分領域のL座標とR座標を現在のL座標とR座標に部分領域のX方向の幅wsの分だけ加算(L←L+ws,R←R+ws)した座標に設定する(ステップS205)。
一方、今回演算した特徴量Cが最大値Cm以下であるときには(ステップS203のNo)、確認領域抽出部31は、ステップS205に移行して、検査領域である部分領域を次の右方向の部分領域に移す処理を行う(ステップS205)。
次に、確認領域抽出部31は、移動した部分領域のR座標が検査対象の入力画像の幅Wを越えたかチェックする(ステップS206)。部分領域が検査対象画像の幅一杯まで移動しておらず、右方向の部分領域毎の検査が完了していないときには(ステップS206のNo)、ステップS202に戻って、当該移動した次の部分領域について上記同様に処理する(ステップS202〜S206)。
一方、部分領域が検査対象画像の幅一杯まで移動して、右方向の部分領域毎の検査が完了すると(ステップS206のYes)、確認領域抽出部31は、検査領域を次の下方向の行の先頭位置の部分領域に移すために、部分領域のT座標とB座標を現在のT座標とB座標に部分領域のY方向の高さhsの分だけ加算(T←T+hs,B←B+hs)した座標に設定し(ステップS207)、下方向に移動した部分領域のB座標が検査対象の入力画像の高さHを越えたかチェックする(ステップS208)。
下方向に移動した部分領域のB座標が検査対象の入力画像の高さHを越えていないときには(ステップS208のNo)、確認領域抽出部31は、ステップS202に戻って、当該行の各部分領域の入力画像の特徴量Cを演算して、当該特徴量Cが最大値Cmよりも大きいかチェックして、最大値Cmの部分領域を検出する処理を行う(ステップS202〜S206)。ステップS206で、R>Wとなって、1行分の部分領域の検査が完了すると、部分領域を次の行に移動させる処理(T←T+hs,B←B+hs)を行って(ステップS207)、移動した部分領域のB座標が検査対象の入力画像の高さHを越えたかチェックする(ステップS208)。
すなわち、確認領域抽出部31は、検査領域である部分領域を左から右へ増分wsで、上から下へ増分hsで、検査対象の画像全体の幅W、高さHを越えない範囲でずらしながら、部分領域内の入力画像の特徴量Cを求め、その最大値Cmとそのときの部分領域の左上の点(Lm,Tm)を保持する。
一方、下方向に移動した部分領域のB座標が検査対象の入力画像の高さHを越えると(ステップS208のYes)、入力画像の特徴量Cの最も顕著な部分領域(特徴的な部分領域)を確認領域として検出する確認領域抽出処理を終了する。
そして、確認領域抽出部31は、上記最大値Cmの部分領域を確認領域として抽出する処理を、画質調整項目毎に行い、画質調整項目毎に確認領域を抽出する。
そして、確認領域抽出部31は、抽出した各画質調整項目毎の確認領域の左上の点の座標値(Lm,Tm)を確認領域情報として確認表示部7に出力する。
確認表示部7は、確認領域抽出部31からの画質調整項目毎の確認領域情報と画質調整部4からの処理済画像から各画質調整項目毎に確認領域の処理済画像を各設定値について、当該確認領域のそれぞれの処理済画像を各設定値の確認画像として取り出して、当該各画質調整項目毎に、それぞれの設定値の確認画像を、例えば、図3に示したように、表示画面7aに表示出力する。
このように、本実施の形態の画像処理装置1は、処理設定内容として、複数の画質調整項目毎に複数の設定値が設定され、当該画質調整項目と確認領域の抽出基準とを対応付けて抽出基準記憶部32に抽出基準テーブルとして記憶する。そして、確認領域抽出部31が、入力画像に施す画質調整項目に対応する抽出基準を抽出基準記憶部32から取り出して、当該抽出基準に対する特徴量を入力画像の部分領域毎に演算し、当該演算結果の特徴量が大きい部分領域を確認領域として抽出している。
したがって、簡単かつ速やかに画像処理結果の特徴的な(処理対象画像に対する画像処理効果が顕著な)部分画像を確認領域として抽出することができ、処理速度を向上させつつ、処理結果が特徴的に現れている確認画像で適切かつ明確に確認することができ、当該確認結果に基づいて設定入力部3で設定操作することで、より一層適切な画像処理を速やかに行うことができる。
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態および第2の実施の形態においては、本発明の画像処理装置(画像処理装置1)として、MFPと称される複合機を適用したが、これに限るものではない。例えば、プリンタ装置などの画像形成装置をパーソナルコンピュータに接続するとともに、このパーソナルコンピュータのHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に所定のプログラムをインストールし、このプログラムに従ってパーソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit )を動作させることによっても、前述したような各種の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
図10は、本発明の第3の実施の形態にかかるプリントシステム100の概略構成例を示すブロック図である。図10に示すプリントシステム100は、印刷データ及び当該印刷データを印刷するための印刷条件を含む印刷ジョブを送出するパーソナルコンピュータ101と、印刷データを印刷するプリンタ装置102とが、ケーブル103を介して接続されて構築されている。
パーソナルコンピュータ101は、作成した文書に対応した印刷データ及びこの文書印刷するために設定した印刷条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)を印刷ジョブとしてプリンタ装置102に送出する。
プリンタ装置102は、パーソナルコンピュータ101から送出される印刷ジョブに従って印刷データの印刷を行う。具体的には、プリンタ装置102は、印刷ジョブに含まれる印刷条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)に従って、印刷ジョブに含まれる印刷データを紙などのメディアに印刷する。
以下、パーソナルコンピュータ101およびプリンタ装置102の具体的な構成を順に説明する。
図11は、パーソナルコンピュータ101の概略構成を示すブロック図である。図11において、パーソナルコンピュータ101は、データを入力するための入力部111と、表示部112と、データ通信をおこなうための通信部113と、装置全体の制御を司るCPU114と、CPU114のワークエリアとして使用されるRAM115と、記録媒体117のデータのリード/ライトを行う記録媒体アクセス装置116と、CPU114を動作させるための各種プログラム等を記憶した記録媒体117とから構成されている。
入力部111は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボード、表示部112の表示画面上でキーの選択等を行うためのマウスやスライスパット等からなり、操作者がCPU114に操作指示を与えたり、データを入力するためのユーザインターフェイスである。
表示部112は、CRTやLCD等により構成され、CPU114から入力される表示データに応じた表示が行われる。通信部113は、外部とデータ通信するためのものであり、例えば、ケーブル103を介してプリンタ装置102等とデータ通信を行うためのものである。
CPU114は、記録媒体117に格納されているプログラムに従って、装置全体を制御する中央制御ユニットであり、このCPU114には、入力部111、表示部112、通信部113、RAM115、記録媒体アクセス装置116が接続されており、データ通信、メモリへのアクセスによるアプリケーションプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、表示等を制御する。また、CPU114は、入力部111から入力された印刷データ及び当該印刷データの印刷条件データを印刷ジョブとして通信部113を介して、プリンタ装置102に送出する。
RAM115は、指定されたプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリと、表示部112の表示画面に表示する表示データを一時的に格納する表示メモリとを備えている。
上記記録媒体117は、CPU114が実行可能なOSプログラム117a(例えば、WINDOWS(登録商標)等)、文書作成アプリケーションプログラム117b、プリンタ装置102に対応したプリンタドライバ117c等の各種プログラムやデータを格納する。記録媒体17としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記録媒体から成る。上記各種プログラムは、CPU114が読み取り可能なデータ形態で記録媒体117に格納されている。また、上記各種プログラムは、予め記録媒体に記録されている場合や通信回線を介してダウンロードされて記録媒体に格納される場合等がある。また、上記各種プログラムは通信回線を介して配信可能である。
図12は、プリンタ装置102の概略構成を示すブロック図である。図12に示すように、プリンタ装置102は、データ通信をおこなう通信部121と、プリンタ装置102の全体の制御を司るCPU122と、CPU122を動作させる各種制御プログラムを格納したROM123と、各種制御プログラムのワークエリアおよびパーソナルコンピュータ101等から入力される印刷ジョブの印字データおよび印刷条件データを一時的格納するRAM124と、印字データを転写紙に印字するためのプリンタエンジン125と、印字データが印字された紙をステープルするためのステープル部126と、印字データが印字された転写紙にパンチ穴を空けるためのパンチ部127とから構成されている。つまり、プリンタ装置102は、両面機能、パンチ機能、ステープル機能等を備えている。
通信部121は、外部とデータ通信を行うためのものであり、例えば、パーソナルコンピュータ101とデータ通信を行うものである。
CPU122は、ROM123に格納されている各種制御プログラムに従って装置全体を制御する中央制御ユニットである。このCPU122には、通信部121と、ROM123と、RAM124と、プリンタエンジン125と、ステープル部126と、パンチ部127が接続されており,データ通信やプリンタ動作等を制御する。
ROM123は、CPU121を動作させるための各種制御プログラムやその処理に使用されるパラメータ等を記憶している。RAM124は、指定された制御プログラム、処理結果及び受信した印刷データ等を格納するワークメモリを備えている。
プリンタエンジン125は、電子写真方式のプリンタエンジンで構成されており、印字データを転写紙に印字するユニットである。なお、プリンタ装置102の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。
次に、パーソナルコンピュータ101のプリンタドライバ117cについて説明する。プリンタドライバ117cは、特定のプログラムに対して他のプログラムが、プリンタ装置102のハードウェアや内部“言語”に煩わされることなく操作できるように設計されたソフトウエアプログラムであり、プリンタ装置102を制御するためのもので、出力データの処理等をおこなうためのものである。
パーソナルコンピュータ101のCPU114は、プリンタドライバ117cに従って、入力部111から入力された印刷データ及び当該印刷データの印刷条件データに基づく仕上がり予想図の生成・表示、文書作成アプリケーション117bで作成した印刷データのプリンタ装置102への転送等を行う。
パーソナルコンピュータ101は、プリンタドライバ117cに従ってCPU114が動作することにより、図13に示すように、画像処理装置1と同様に、入力画像記憶部2、画質調整部4、演算処理記憶部5、確認領域抽出部6、確認表示部7及び画像出力部8を備える。なお、設定入力部3には、入力部111が用いられる。
また、別の実施例としては、パーソナルコンピュータ101は、プリンタドライバ117cに従ってCPU114が動作することにより、図14に示すように、画像処理装置1と同様に、入力画像記憶部2、画質調整部4、演算処理記憶部5、確認領域抽出部31、抽出基準記憶部32、確認表示部7及び画像出力部8を備える。なお、設定入力部3には、入力部111が用いられる。
このように、プリンタドライバ117cに従ってCPU114が動作することにより、パーソナルコンピュータ101は、図1に示した画像処理装置1と同等なシステム構成を備えることになり、第1の実施の形態および第2の実施の形態で説明したような各種の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
図15は、プリンタドライバ117cによる表示画面の一例を示す正面図である。図15に示す画面は、文書作成アプリケーション117bの表示画面やOSプログラム117aの起動画面等で、プリンタドライバ117cの起動が選択された場合に表示される画面である。図15に示す画面においては、基本条件設定画面、編集条件設定画面、仕上げ条件設定画面等に加えて、入力部111から入力された印刷データ及び当該印刷データの印刷条件データに基づく仕上がり予想図の生成・表示を行なうプレビュー設定画面8a(画像処理装置1(画像処理装置30)の確認表示部7の表示画面7aと同様のもの)が選択可能になっている。
なお、本実施の形態においては、プリンタドライバ117cに従ってパーソナルコンピュータ101のCPU114を動作させることによって、入力部111から入力された印刷データ及び当該印刷データの印刷条件データに基づく仕上がり予想図の生成・表示を行なうプレビュー設定画面7aを表示させるようにしたが、これに限るものではなく、文書作成アプリケーション117bやOSプログラム117aに従ってパーソナルコンピュータ101のCPU114を動作させることによって、プレビュー設定画面7aを表示させるようにしても良い。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
処理対象画像に設定内容に応じた画像処理を行う複写装置、複合装置、ファクシミリ装置、プリンタ装置及びコンピュータ等の画像処理装置一般に適用することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる画像処理装置の要部を示すブロック図である。 図2は、演算処理テーブルの一例を示す模式図である。 図3は、確認表示部の表示画面における表示の一例を示す正面図である。 図4は、確認領域抽出部における確認領域抽出処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、確認画像を拡大して示す模式図である。 図6は、画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態にかかる画像処理装置の要部を示すブロック図である。 図8は、抽出基準テーブルの一例を示す模式図である。 図9は、確認領域抽出部における確認領域抽出処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、本発明の第3の実施の形態にかかるプリントシステムの概略構成例を示すブロック図である。 図11は、パーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 図12は、プリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。 図13は、パーソナルコンピュータの要部を示すブロック図である。 図14は、パーソナルコンピュータの要部を示すブロック図である。 図15は、プリンタドライバによる表示画面の一例を示す正面図である。
符号の説明
1,30,101 画像処理装置
4 画像処理手段
6,31 領域抽出手段
7 表示手段
8 出力手段
10 処理対象画像
10a,10b 確認画像
11a,11b 確認領域
12a,12b,13a,13b 確認画像
32 抽出基準記憶手段

Claims (9)

  1. 画像を表示手段に表示する画像処理装置であって、
    画像処理の対象となる処理対象画像に処理設定内容に応じた画像処理を施し処理済画像を生成する画像処理手段と、
    前記処理対象画像の部分領域と前記処理済画像の部分領域とを所定の特徴量に基づいて比較し、前記特徴量の差が最大となる前記部分領域である確認領域を抽出する領域抽出手段と、
    前記処理対象画像および前記処理済画像における前記確認領域の画像を前記表示手段に表示する確認画像表示手段と、
    を備え
    前記領域抽出手段は、
    抽出基準に基づく特徴量により前記処理対象画像の前記部分領域と前記処理済画像の前記部分領域とを比較し、
    前記抽出基準は、
    前記処理設定内容と、記憶手段に記憶される前記抽出基準と前記処理設定内容とが対応付いた抽出基準テーブルとに基づいて決定する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記領域抽出手段は、
    前記抽出基準テーブルから、前記処理対象画像に対する前記処理設定内容に対応する前記抽出基準を検索し、前記抽出基準を決定する手段と、
    前記部分領域に対し、前記抽出基準に基づく特徴量を算出する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記部分領域は、
    前記処理対象画像および前記処理済画像の画像領域内における所定の大きさの画像領域であり、
    前記特徴量を算出する手段は、
    前記処理対象画像および前記処理済画像の前記画像領域内において、所定の間隔毎に前記部分領域を設定し、前記部分領域における前記特徴量を算出し、
    前記領域抽出手段は、
    全ての前記部分領域において、前記処理対象画像の前記部分領域における特徴量と、前記処理対象画像の当該部分領域の位置と対応する前記処理済画像の前記部分領域の特徴量との差を算出し、当該特徴量の差が最大となる前記部分領域を前記確認領域として抽出する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記確認画像表示手段は、
    前記処理対象画像と、前記処理対象画像における前記確認領域の前記確認画像と、前記処理済画像における前記確認領域の前記確認画像とを表示し、
    前記確認画像は、
    前記処理対象画像における前記確認領域と比べ、拡大した画像である、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記処理設定内容と複数の処理設定値とが対応付いた対応情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記画像処理手段は、
    前記処理設定内容に対応付くそれぞれの前記処理設定値に基づいて各前記処理済画像を生成し、
    前記領域抽出手段は、
    前記処理対象画像と、各前記処理設定値に基づいた前記処理済画像とを比較して、前記確認領域を抽出する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記確認画像表示手段は、前記処理設定内容に対応付いた複数の前記処理設定値にしたがって生成された前記処理済画像の内、前記確認領域に対応する前記処理済画像を当該各処理項目における前記各処理設定値の前記確認画像として対比可能な状態で表示する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理手段で画像処理が施された前記処理済画像を出力画像として出力する出力手段と、
    前記処理対象画像に対し、前記表示手段に表示する場合の前記画像処理に関する情報と、前記出力手段により出力する場合の当該画像処理に関する情報とを対応付けて記憶手段に記憶する画像処理情報記憶手段と、
    を備え、
    前記画像処理手段は、前記表示手段に表示する前記確認画像と前記出力手段から出力する前記出力画像としての前記処理済画像をそれぞれ前記表示手段に表示する場合の前記画像処理に関する情報と前記出力手段により出力する場合の当該画像処理に関する情報に基づいた画像処理を施して生成する、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記領域抽出手段は、複数の前記確認領域を抽出し、
    前記確認画像表示手段は、複数の前記確認領域に対応する複数の前記確認画像を前記表示手段に対して同時にまたは順次表示出力する、
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 画像を表示手段に表示する画像処理装置における画像処理の対象となる処理対象画像に処理設定内容に応じた画像処理を施した処理済画像を生成する画像処理機能と、
    前記処理対象画像の部分領域と前記処理済画像の部分領域とを所定の特徴量に基づいて比較し、前記特徴量の差が最大となる部分領域である確認領域を抽出する領域抽出機能と、
    前記処理対象画像および前記処理済画像における前記確認領域の画像を前記表示手段に表示する確認画像表示機能と、
    をコンピュータに実行させ、
    前記領域抽出機能は、
    抽出基準に基づく特徴量により前記処理対象画像の前記部分領域と前記処理済画像の前記部分領域とを比較し、
    前記抽出基準は、
    前記処理設定内容と、記憶手段に記憶される前記抽出基準と前記処理設定内容とが対応付いた抽出基準テーブルとに基づいて決定する、
    ことを特徴とするプログラム。
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