JP4789952B2 - 味認識装置及びそれを用いる味認識システム - Google Patents

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Description

本発明は味認識装置及びそれを用いる味認識システムに係り、特に、分子膜による味覚センサ装置及びそれを用いる味覚センシングシステムを用いて、メンテナンス性がよいことを含めて、全体としてより簡単な操作で被味覚測定物質の味覚測定を容易になし得るようにすると共に、その味覚測定結果の解析評価を容易になし得るようにするための技術を採用した味認識装置及びそれを用いる味認識システムに関する。
近時、味認識装置及びそれを用いる味認識システムとして、例えば、人間の五感の一つである味覚を代行することができるようにした両親媒性物質(amphiphatic substance)または苦味物質(bitter substance)の分子膜(molecular film)を用いた味覚センサ(taste sensor)を利用して食品等の味覚を検出し、その検出結果をグラフ等によって視覚化して表示することにより、当該食品等の味覚を定量化して評価することが可能となる分子膜による味覚センサ装置及びそれを用いる味覚センシングシステムが開発されている。
このような分子膜による味覚センシングシステムに関して、本願出願人または本願譲受人にその事業を移管したアンリツ株式会社等に付与されている特許として、例えば、後述するような特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4が知られている。
なお、これらの特許文献1乃至4に係る特許権を含む分子膜による味覚センシングシステムに関する全特許の権利がアンリツ株式会社から本願出願人または本願譲受人に譲渡されている。
以下に、本願発明の理解を支援するために、これらの特許文献1乃至4の各内容の要点について簡単に説明するものとする。
まず、最も初期に出願されている特許文献1では、疎水性の部分と親水性の部分とをもつ分子で成る脂質性物質(脂質性物質<lipid substance>は両親媒性物質の一種である。)を高分子のマトリックス内に定着させ、その表面に脂質性分子の親水性部分が整列するような構造をもつ脂質性分子膜が、味のセンサ、すなわち、人間の味覚に代わりうる味覚センサとなることが示されていると共に、この味覚センサを用いる具体的な味覚センシングシステムが開示されている。
図20は、従来技術による味認識装置として特許文献1に開示されている前記脂質性分子膜の模式図を説明するために、化学物の設計法で使われている表現方法で示されている図である。
この図20において、脂質性分子のうち円で示した球状部は親水基aすなわち親水性部位aであり、それから原子配列が長く延びる炭化水素の鎖構造b(例えば、アルキル基)がある。
図20では、いずれの場合も2本の鎖が延びて一つの分子を表わしており、全体で分子群を構成している。この炭化水素の鎖の部分は、疎水性部位bである。
このような脂質性分子群31が、膜部材32の表面のマトリックス33(表面の構造、平面的なひろがりをもったミクロな構造)の中に、一部はマトリックス内部に溶け込ませた形(例えば、図20の参照符号31′)で収容されている。その収容のされ方は、親水性部位が表面に配列するようなものとなっている。
図21Aは、従来技術による味認識装置として特許文献1に開示されている上記脂質性分子膜を用いて構成されるマルチチャンネルの味覚センサのアレイ電極のうち三つの感応部を説明するために示されている断面図である。
図21Bは、従来技術による味認識装置として特許文献1に開示されている上記脂質性分子膜を用いて構成されるマルチチャンネルの味覚センサのアレイ電極のうち三つの感応部を説明するために示されている平面図である。
この図21A,Bに示される例では、アクリル板基材1に0.5mmφの孔を貫通して、それに銀の丸棒を差し込み電極2とし、それにリード線5が半田6によって接続されている共に、脂質性分子膜3が緩衝層4を介して電極2に接触するように基材1に張りつけられている。
図22は、従来技術による味認識装置として特許文献1に開示されている前記マルチチャンネルの味覚センサを用いた味の測定系を説明するために示されているブロック図である。
まず、呈味物質の水溶液が準備され、それが被測定溶液11として、ビーカーのような容器12に入れられる。
この被測定溶液11中に、前に述べたような、アクリル板(基材)上に脂質膜と電極とを配置して作製された味覚センサアレイ13が入れられる。
使用前に、塩化カリウム1mmol/l水溶液で電極電位の安定化が見られる。
図22において、参照符号14−1,…14−8は各々の脂質膜3を黒点で示したものである。
測定の基準となる電位を発生する電極として参照電極15が用意され、それが被測定溶液11中に入れられる。
味覚センサアレイ13と参照電極15とは所定の距離を隔てて設置する。
参照電極15の表面には、緩衝層16として、塩化カリウム、100mmol/lを寒天で固化したもので覆ってあるので、結局、電極系は銀2|塩化銀4|脂質膜3(14)|被測定溶液12|緩衝層(塩化カリウム100mmol/l)16|塩化銀4|銀2という構成となっている。
各脂質膜3からの電気信号は、図22では8チャンネルの信号となり、リード線17−1,…,17−8によって、それぞれ、バッファ増幅器19−1,…,19−8に導かれる。
バッファ増幅器19−1,…,19−8からの各出力は、アナログスイッチ(8チャンネル)20で選択されてアナログ/ディジタル(A/D)変換器21に加えられる。
参照電極15からの電気信号もリード線18を介してA/D変換器21に加えられ、膜からの電位との差がディジタル信号に変換される。
このディジタル信号はマイクロコンピュータ22で味測定に必要な演算のために適切に処理され、またX−Yレコーダ23で表示される。
この図22に示される例では、8チャンネルの味覚センサが用いられ、各チャンネルに用いられている膜は、人間の味覚を再現できるような多くの味覚情報を得るために、それぞれ、味に対して異なる応答特性を持つ以下に示すような11種の脂質性分子膜を含んでいる。
番 号 脂 質
1 ジオクチル フォスフェート
2 コレステロール
3 トリオクチルメチル アンモニウム クロライド
4 オレイン酸
5 n−オクタデシル クロライド
6 リン酸ジフェニル
7 デシル アルコール
8 ジオクタデシル ジメチル アンモニウム ブロマイド
9 レシチン
10 トリメチル ステアリル アンモニウム クロライド
11 オレイル アミン
この特許文献1による味覚センサは正に味覚センサであって、人の味覚器官である舌に近い物理化学的性質を持ち、呈味物質が異なっても同様な味であれば同様な出力が得られるばかりでなく、異なる味に対しても何らかの出力が得られる。
次に、特許文献2では、上記特許文献1による味覚センサを用いて味を検出する方法が開示されている。
この特許文献2に開示されている味検出方法に関する発明によりビール等の食品の銘柄差やロッド差等の微細な味の差までが識別可能となっている。この味検出方法の概略を以下に述べる。
すなわち、この味検方法では、脂質性分子膜を用いた味覚センサによる味の検出、測定を再現性よく行うために、基準液として被測定サンプル液と近いものが用いられる。
味覚センサはこの基準液に十分に浸漬されると共に、味覚センサによる測定ごとに同様な刺激が加えられるようにする。
そして、測定時刻は表面電位の安定後であって内部電位が緩慢に変化する時に選ばれ、基準液と被測定サンプル液の測定値との差が計算されるようにする。
この場合、測定対象がビールならビールまたは、ビールに近い物が基準液とされ、味覚センサは予めこの基準液に浸漬けされることにより、前記基準液になじませておく。
これにより、ビール中に含有する脂質膜に吸着性のある物質が予め吸着されているので、各種のビールを測定した時、吸着性物質の影響が少なくなる。
この味検出方法によれば、脂質膜に吸着性のある物質に対する感度は低くなるものの、再現性が非常に向上するという効果がある。
次に、特許文献3では、上記特許文献2による味覚センサを用いて味を検出する方法をより進化させた味の検出方法が開示されている。
この特許文献3に開示されている第1の発明の味の検出方法によれば、上述したような脂質膜を含む両親媒性物質または苦味物質の分子膜(以後、分子膜と略記する)を用いた味覚センサによる味の検出、測定を再現性よく行うために、第1の基準液及び第2の基準液としてサンプル液と近いものを用いることとし、第1の基準液(V0)→第2の基準液(Vk)→第1の基準液(V0′)→サンプル液(Vs)の順に測定しサンプル液測定値の基準値からの相対値((Vs−V0′)−(Vk−V0))を計算することにより味覚センサの継続的なドリフトにおける相対値のばらつきを無くし、第1の基準液を用いることによって第1の基準液の味が変化しても測定値への影響を無くすことができる。
このような両親媒性物質または苦味物質の分子膜を用いた味覚センサを使用して、吸着する物質を含む被測定溶液の味を測定する場合、吸着物質の分子膜への吸着のない状態の味覚センサで測定する1回目の測定値と1回目の測定によって吸着があった状態の味覚センサで測定する2回目の測定値とは異なり、段々にその差は小さくなるものの、2回目と3回目、3回目と4回目、…の測定値は異なる。
この場合、分子膜から吸着物質を除去できればよいのであるが、そのような方法が無かったので、分子膜を用いた味覚センサで分子膜に吸着する物質を含む被測定溶液の測定を行う場合、前述のように、被測定溶液の測定を行う前に、基準液として被測定溶液に近い成分のものを用意し、味覚センサを基準液に十分に浸漬して、基準液中の分子膜に吸着する物質を予め吸着させている。
このようにすることにより、この味検出方法は、測定時の吸着物質の影響を少なく(安定化)し、再現性を良くすることができる。
しかるに、特許文献3による味検出方法では、再現性を良くするために(安定化させるために)、測定の前段階として味覚センサを被測定溶液に近い成分のものに十分に浸漬し、膜(分子膜)に吸着する物質は予め吸着させてから測定を行うようにしていたので、(1)苦味等の吸着性の大きい呈味物質に関する感度が低くなるという問題がある。
そして、これは測定前に吸着物質を吸着させていたこととは関係ないが、味覚センサに用いられている分子膜は、種類によって酸味、塩味、甘味、苦味、うま味等の基本味に対する応答の量がそれぞれ異なる。
また、例えば、ある分子膜は酸味だけに応答するのではなく程度の差はあれ苦味にも応答するというように、分子膜は複数の基本味に応答するので、該分子膜の応答量のうちの各基本味に対する応答分は分からない。
その上、吸着物質に予め吸着させてしまうことによって、味覚センサの膜表面が類似してくるため、各基本味に対する応答が似てきてしまうので、(2)各基本味に対する応答分を分解することがさらに難しくなるという問題がある。
以上述べたような特許文献3による味の測定方法の問題点は、その結果として、味の情報量が少なくなるということにつながる。
次に、特許文献4では、上記特許文献3による味覚センサを用いて味を検出する味検出方法の問題点を解消させた分子膜による味覚センサを用いて味を測定する味測定方法が開示されている。
この特許文献4による味測定方法では、所望の基準液を準備し、第1の基準液でのセンサ電位V01を測定し、イオン性の吸着物質を含む被測定溶液に所定時間浸漬後、第2の基準液でのセンサ電位V02を測定し、このV01とV02との差を求める。
また、この味測定方法では、第2の基準液を第1の基準液に比べて酸味と塩味の少なくとも一方が薄い液、言い換えれば、ペーハー水素イオン指数(pH)が0.3以上高いかもしくは電気伝導度が1/2以下であるか、またはその両方である液を用いる。
また、この味測定方法では、例えば第2の基準液でのセンサ電位V02を測定する前に、味覚センサを洗浄する。
前記所望の基準液は、例えばイオン性の吸着物質を含まない基準液であれば、どのような被測定溶液でも測定が可能である。
そのような基準液であれば、味覚センサを該基準液に浸漬したときに、分子膜にイオン性の吸着物質が吸着することが無いからである。
例えば、酸だけ、塩だけ、酸と塩だけを含む水溶液、それらの水溶液に甘味成分が加わったものなどがそうである。
また、被測定溶液の味の測定に影響の無い程度であれば、被測定溶液に含まれているものと同じイオン性の吸着物質を多少含んでいる基準液でも構わない。
味覚センサを基準液に浸漬したときに、分子膜にイオン性の吸着物質が吸着したとしても、その量が被測定溶液に所定時間浸漬したときに吸着する量に比べて無視できるものであればよい。
上記味測定方法では、第1の基準液のセンサ電位をV01、被測定溶液(サンプル液)に浸漬後の第2の基準液のセンサ電位をV02とする。
そして、サンプル液の中に分子膜へのイオン性の吸着物質が無い場合、V02はほぼV01となる。
以下、説明を簡単にするために、第1の基準液と第2の基準液とを同成分の基準液とした場合について説明する。
一方、分子膜へのイオン性の吸着物質がある場合、分子膜表面に吸着したイオン性の吸着物質は、分子膜の固定電荷として働く。膜電位は、この固定電荷の密度によって変化する。
同じ基準液を測っても、分子膜表面にイオン性の吸着物質が吸着していないときと、吸着しているときとでは膜電位が異なり、従って、V01とV02とは異なる。
そのV01とV02との差はイオン性の吸着物質の膜への吸着量に対応している。
被測定溶液へ浸漬している時間を一定とすれば、イオン性の吸着物質の膜への吸着量は、その被測定溶液中のイオン性の吸着物質の濃さに応じたものとなるから、V01とV02を測定して、その差を求めることによって、被測定溶液の前記イオン性の吸着物質が呈する味についての情報が得られる。
また、第2の基準液を第1の基準液より薄い味の液とすることにより、測定感度が上がる。
つまり、2つのサンプル液について測定を行ったときに、膜への吸着量の差が同じでも、第2の基準液が第1の基準液より薄い味の液であるときの方が、測定値の差が大きくなるからである。
そして、第2の基準液でのセンサ電位V02を測定する前に、味覚センサを洗浄することとすれば、洗浄の強弱、洗浄液の種類、等を選択することで、或るレベル以上の強さで吸着している物質だけが残り、残ったものに対する味の情報を得ることができる。
次に、特許文献4による味測定方法が適用される味認識システムの概要について説明する。
図23乃至図27A,Bに示すようなバッチ式の味認識システムは、検出部/ハンドラー部101と、データ処理部102とから構成される。
図23は、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムの構成を説明するために示されている斜視図である。
図23に示すように、検出部/ハンドラー部101は、測定台101aと、ロボット本体101bと、ロボット用ドライブユニット101cと、容器設置板101dとを有している。
ロボット本体101bの先端部には、センサ部101eが取り付けられている。
図24は、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムにおけるセンサ部101eの構成を説明するために示されている斜視図である。
センサ部101eは、図24に示すように、バッファアンプ101fと、センサ支持部101gと、センサガード101hと、フォトセンサ101iと、複数のセンサプローブ101jと、参照電極101kとを有している。
図25Aは、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムにおけるセンサ部101eのセンサプローブ101jの構成を説明するために示されている側面図である。
図25Bは、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムにおけるセンサ部101eの参照電極101kの構成を説明するために示されている側面図である。
センサプローブ101j及び参照電極101kとは、図25A,Bに示すように、それぞれプローブ本体101lと、電極端子101mと、Ag/AgCl電極101nと、内部液(飽和AgCl,3.3MKCl)101oとを有している。
センサプローブ101jの先端部には、脂質膜101pが設けられている。
参照電極101kの先端部には、飽和KCl寒天101qが設けられている。
データ処理部102は、ラック本体102aと、電源ボックス102bと、パーソナルコンピュータ102cと、操作部102dと、表示部102eとを有している。
図26は、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムの制御系の構成を説明するために示されているプロック図である。
図27Aは、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムにおける容器設置板101d上に所定の形態で載置される基準液容器、安定液容器、洗浄液容器、測定液(サンプル液)容器等の中にセンサ部101eを浸漬することにより行われる自動測定を説明するために示されている斜視図である。
なお、図27Aは、安定液と基準液とが別で、サンプル洗浄液を使用して行われる自動測定の場合である。
図27Bは、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムにおける容器設置板101d上に所定の形態で載置される基準液容器、安定液容器、洗浄液容器、測定液(サンプル液)容器等の中にセンサ部101eを浸漬することにより行われる自動測定を説明するために示されている斜視図である。
なお、図27Bは、安定液と基準液とが同一で、サンプル洗浄液を使用しないで行われる自動測定の場合である。
以上のような構成を有するバッチ式の味認識システムにおいて、図26に示すように、検出部/ハンドラー部101は、ロボット本体101bがパーソナルコンピュータ102cからの制御に基いて、図27A,Bに示すように、容器設置板101d上に所定の形態で載置される基準液容器、安定液容器、洗浄液容器、測定液(サンプル液)容器等の中にセンサ部101eを浸漬することにより、自動測定が行われる。
そして、データ処理部102は、センサ部101eからのデータをA/D変換してパーソナルコンピュータ102cに取り込んで主成分分析等を行うことにより、最終的にサンプル液についての味の認識を行ってその味情報を出力する。
ところで、上記特許文献1乃至4に開示されているような経過をたどって開発されてきた従来技術による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センシングシステムにおいてもいまだに解決すべき課題として、以下に示すような多くの課題を抱えているのが実情である。
例えば、ユーザのオペレータにとっての分子膜による味覚センシングシステムとしては、より簡単な操作で被味覚測定物質の味覚測定をなし得るようにすると共に、その味覚測定結果の解析評価を簡易に且つ何をしているのかが理解しやすい手順でなし得るようにすることが要望されている。
また、ユーザのオペレータにとっての分子膜による味覚センシングシステムとしては、トラブル発生時に、そのトラブル発生箇所の把握が容易で且つその解決が容易であるようにメンテナンス性がよいことが要望されている。
さらに、ユーザの被味覚測定物質の品質管理者にとっての分子膜による味覚センシングシステムとしては、味覚測定自体を製造ラインの複数の箇所で通常のオペレータによって個別的に容易に行うことが可能である簡便な操作性を有していることが要望されていると共に、それらの個別的な味覚測定結果の解析評価データを管理センタの端末で一括的に集中管理し得るように容易にネットワーク化が可能であることが要望されている。
この場合、使用する端末としてのパーソナルコンピュータのOSにバージョンアップがあったとしても、分子膜による味覚センシングシステム自体のソフトウェアの修正が不要であることが要望されている。
また、ユーザの被味覚測定物質の品質管理者にとっての分子膜による味覚センシングシステムとしては、ネットワークを用いてメンテナンスの効率化が可能であることが要望されている。
また、ユーザの研究者にとっての分子膜による味覚センシングシステムとしては、研究用に満足し得るような高度な解析能力を有していると共に、操作自体は実験補助員でも容易であるような簡便な操作性を有していることにより、高機能化を図ることが要望されている。
この場合、ユーザの商品企画部門にとっての分子膜による味覚センシングシステムとしては、解析結果をマーケティングにも使用することができるような商品としての品質管理に関連した適切な表現力を備えて提示することが要望されている。
すなわち、以上のような味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置及びそれを用いる味覚センシングシステムには、全体としてより簡単な操作で被味覚測定物質の味覚測定を容易になし得るようにすることが要望されていると共に、その味覚測定結果の解析評価を容易になし得るようにすることが要望されているばかりでなく、メンテナンス性がよいことが要望されている。
USP5,482,855(JP2,578,370,EP410,356に対応) USP5,302,262(JP3,037,971,EP464,820に対応) JP3,313,433 USP5,789,250(JP3,547,760,EP763,729に対応)
本発明の目的は、上述したような背景技術において解決すべき課題としての要望に応じて、メンテナンス性がよいことを含めて、全体としてより簡単な操作で被味覚測定物質の味覚測定を容易になし得るようにすると共に、その味覚測定結果の解析評価を容易になし得るようにするための技術を採用した分子膜による味覚センサ装置及びそれを用いる味覚センシングシステムによって実現される味認識装置及びそれを用いる味認識システムを提供することである。
このため本発明による味認識装置及びそれを用いる味認識システムの開発のコンセプトとしては、以下のような事項が挙げられる。
a)簡単な操作で、味認識のための測定・評価をなし得るようにすること。
これについては、例えば、ウィザード形式のグラフィックユーザーインターフェース(GUI)によるタッチパネルを採用することにより、ユーザによる直感的な操作が可能で、且つ誤操作を確実に防止し得るようにすると共に、測定結果を自動解析によって煩雑な解析を簡略化し得るようにする。
b)ネットワーク化対応として集中管理化を容易になし得るようにすること。
これについては、味認識装置及びそれを用いる味認識システムを、例えば、LAN等のネットワークで接続することにより、過大な環境整備を不要として、1台の管理サーバで複数台の味認識装置の管理をなし得るようにすると共に、各味認識装置に対する測定設定及び測定結果解析のためのアプリケーションをサーブレット形式として簡単にインストールし得るようにする。
c)測定結果を高度な解析機能で解析して、より良い成果が得られるようにすること。
これについては、味認識のための測定結果の解析機能を強化すると共に、解析の結果を出力するグラフ機能の充実化が図られるようにする。
d)味認識装置及びそれを用いる味認識システムを常時稼働可能とする高い安定性を発揮し得るようにすること。
これについては、使用するCPUとして高い安定性を有する、例えば、Linuxプロセッサ(サーバ)を2系統で採用すると共に、機能を分散して処理することによって装置全体を常時稼働可能とし得るようにする。
具体的には、本発明の第1の態様によれば、上記目的を達成するために、
少なくとも一種類以上の味覚情報を提示する電気信号を出力する分子膜による味覚測定のためのセンサプローブ(101j)が備えられているセンサ部(215)と、
円周方向に沿って所定の間隔で配列され、被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液、洗浄用溶液が選択的に挿入される複数の挿入部(321)を備えている溶液挿入部(213)、及び
前記溶液挿入部(213)の所定の挿入部(321)に対して前記センサ部(215)を移動させるアーム駆動部(214)と、
を有し、
前記センサプローブ(101j)から出力される前記味覚情報を提示する電気信号に基づいて、少なくとも前記被味覚測定溶液に対する味認識のための測定を可能とするセンサ本体(212)と、
前記センサ本体(212)を制御するCPUボード(234)と、
前記CPUボード(234)によって画面表示が制御され、前記センサ本体(212)に対して前記味認識ための測定に必要とされる操作項目機能毎にボタン化されて順次画面に表示され、ユーザの前記表示ボタンの操作に応答して前記操作項目が前記CPUボード(234)に入力されるタッチパネルであって、前記表示画面における前記ユーザ操作に基づいて前記CPUボード(234)が前記センサ本体(212)を制御するタッチパネル(211)と、
を具備する味認識装置において、
前記センサ部(215)によって遂行される味覚測定は、通常測定モード、この通常測定モードに先立って行われる保守測定モード及びこの保守測定モードに先立って行われるセンサチェックモードを含み、
前記CPUボード(234)は、
前記センサ部(215)に前記センサチェックモードを実行させて、前記センサ部(215)によって味覚測定を適切に行うことができるか否かを確認し、
前記センサ部(215)によって遂行される味覚測定を適切に行うことができるのが確認された場合には、前記センサ部(215)を前記通常測定モードに移行させ、
前記センサチェックモードにおいて、前記センサ部(215)によって遂行される味覚測定を適切に行うことができないことが確認された「NG」の場合には、前記センサ部(215)を前記保守測定モードに移行させ、
前記保守測定モードでは、前記センサ部(215)に対して前記基準味覚測定溶液に対する基本測定と該基本測定の結果を分析する基本測定分析をさせ、該基本測定分析の結果に基づいて前記センサ部(215)の前記センサプローブ(101j)に対する洗浄処理を施して、再度、前記センサ部(215)に対して前記センサチェックモードを実行させ、
前記通常測定モードは、前記センサプローブ(101j)に対する洗浄処理を施し、その後、前記被味覚測定溶液に対する味覚測定を前記センサプローブ(101j)に対して実施させて前記電気信号の過渡応答データを出力させるセンサ後処理を複数回繰り返す後味測定を含むことを特徴とする味認識装置が提供される。
また、本発明の第2の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記センサ部(215)は、前記アーム駆動部(214)の上部から水平方向に伸び出た部分に設けられているアーム状のセンサボード(233)の先端下部に、当該センサ部(215)が前記アーム駆動部(214)によって前記溶液挿入部(213)の配列方向に沿って移動自在に、且つ、前記複数の挿入部(321)に対して上下動自在に支持されており、
当該センサ部(215)の前記センサプローブ(101j)を前記複数の挿入部(321)における所定の挿入部(321)に挿入されている前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液に浸漬されて生じる電位差を前記味覚情報を提示する電気信号として前記センサボード(233)の電気回路部分においてデジタルデータに変換して、シリアル形態で前記センサ本体(212)全体を制御するCPUボード(234)に送出可能に構成されていることを特徴とする第1の態様に従う味認識装置が提供される。
また、本発明の第3の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記CPUボード(234)に搭載されているプロセッサ(341)による制御は自律制御型であることを特徴とする第2の態様に従う味認識装置が提供される。
また、本発明の第4の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記タッチパネル(211)による表示は、ウィザード形式のグラフィックユーザインターフェイス(GUI)であることを特徴とする第1の態様に従う味認識装置が提供される。
また、本発明の第5の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記CPUボード(234)に搭載されている前記プロセッサ(341)は、前記アーム状のセンサボード(233)の前記電気回路部分に設けられている増幅器(331)の利得及びオフセットの校正、前記センサ部(215)に設けられている温度センサ(240)の校正、前記センサ部(215)に設けられている位置センサ(239)による位置調整のうちの少なくとも一つを行うようになされていることを特徴とする第2の態様に従う味認識装置が提供される。
また、本発明の第6の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記CPUボード(234)に搭載されている前記プロセッサ(341)は、前記アーム状のセンサボード(233)の前記電気回路部分の異常と各部の配線の断線の有無を定期的に確認することを含むハードウェアのチェックと、前記センサ部(215)による測定結果の異常の監視との少なくとも一つを行うことによって遂行される自己診断機能を有していることを特徴とする第2の態様に従う味認識装置が提供される。
また、本発明の第7の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記CPUボード(234)に搭載されている前記プロセッサ(341)は、前記自己診断機能によって、各部の異常が検出された場合に警報を出して、ユーザに必要な保守を促すようになされていることを特徴とする第6の態様に従う味認識装置が提供される。
また、本発明の第8の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記タッチパネル(211)に表示される画面には、前記溶液挿入部(213)の前記複数の挿入部(321)に対する前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液を含むサンプルの配置及び前記洗浄用溶液の配置を指示するための画面が含まれていることを特徴とする第4の態様に従う味認識装置が提供される。
また、本発明の第9の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記タッチパネル(211)は、前記センサ本体(212)と独立して設けられていることを特徴とする第1の態様に従う味認識装置が提供される。
また、本発明の第10の態様によれば、上記目的を達成するために、
少なくとも一種類以上の味覚情報を提示する電気信号を出力する分子膜による味覚測定のためのセンサプローブ(101j)が備えられているセンサ部(215)、円周方向に沿って所定の間隔で配列され、被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液、洗浄用溶液が選択的に挿入される複数の挿入部(321)を備えている溶液挿入部(213)及び前記溶液挿入部(213)の所定の挿入部(321)に対して前記センサ部(215)を移動させるアーム駆動部(214)を有し、前記センサプローブ(101j)から出力される前記味覚情報を提示する電気信号に基づいて、少なくとも前記被味覚測定溶液に対する味認識のための測定を可能とするセンサ本体(212)と、
前記センサ本体(212)を制御するCPUボード(234)と、
前記CPUボード(234)によって画面表示が制御され、前記センサ本体(212)に対して前記味認識ための測定に必要とされる操作項目機能毎にボタン化されて順次画面に表示され、ユーザの前記表示ボタンの操作に応答して前記操作項目が前記CPUボード(234)に入力されるタッチパネルであって、前記表示画面における前記ユーザ操作に基づいて前記CPUボード(234)が前記センサ本体(212)を制御するタッチパネル(211)と、
を具備する味認識装置において、
前記センサ部(215)によって遂行される味覚測定は、通常測定モード、この通常測定モードに先立って行われる保守測定モード、及び、この保守測定モードに先立って行われるセンサチェックモードを含み
前記CPUボード(234)は、
前記センサ部(215)に前記センサチェックモードを実行させて、前記センサ部(215)によって味覚測定を適切に行うことができるか否かを確認し、
前記センサ部(215)によって遂行される味覚測定を適切に行うことができるのが確認された場合には、前記センサ部(215)を前記通常測定モードに移行させ、
前記センサチェックモードにおいて、前記センサ部(215)によって遂行される味覚測定を適切に行うことができないことが確認された「NG」の場合には、前記センサ部(215)を前記保守測定モードに移行させ、
前記保守測定モードでは、前記センサ部(215)に対して前記基準味覚測定溶液に対する基本測定と該基本測定の結果を分析する基本測定分析をさせ、該基本測定分析の結果に基づいて前記センサ部(215)の前記センサプローブ(101j)に対する洗浄処理を施して、再度、前記センサ部(215)に対して前記センサチェックモードを実行させ、
前記通常測定モードは、前記センサプローブ(101j)に対する洗浄処理を施し、その後、前記被味覚測定溶液に対する味覚測定を前記センサプローブ(101j)に対して実施させて前記電気信号の過渡応答データを出力させるセンサ後処理を複数回繰り返す後味測定を含む味認識装置と、及び
この味認識装置にデータ転送可能に接続され、前記センサ本体(212)に対して前記味認識ための測定に必要となる測定設定アプリケーション及び前記センサ本体(212)による前記味認識ための測定結果の解析に必要となる解析アプリケーションがインストールされていると共に、前記味認識ための測定に必要となる各種のデータ及び前記味認識のための測定結果の解析に必要となる各種のデータが格納されているデータベースが備えられているサーバ(220)と
を具備することを特徴とする味認識システムが提供される。
また、本発明の第11の態様によれば、上記目的を達成するために、
ネットワーク(226)を介して前記サーバ(220)にアクセスして、前記サーバ(220)にインストールされている前記測定設定アプリケーション(224)及び解析アプリケーション(225)を呼び出すことにより、前記センサ本体(212)による前記味認識のための各種の設定を行うと共に、前記センサ本体(212)による前記味認識のための測定結果の解析を行うことを可能とする少なくとも1台の管理端末(227)をさらに具備することを特徴とする第の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第12の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記センサ本体(212)と前記タッチパネル(211)とで1台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置(210)を構成するとき、1台の前記サーバ(220)には複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置(210、210、…)が接続されており、前記1台の前記サーバ(220)によって前記複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置(210、210、…)を集中管理することを特徴とする第10の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第13の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記センサ部(215)は、前記アーム駆動部(214)の上部から水平方向に伸び出た部分に設けられているアーム状のセンサボード(233)の先端下部に、当該センサ部(215)が前記アーム駆動部(214)によって前記溶液挿入部(213)の配列方向に沿って移動自在に、且つ、前記複数の挿入部(321)に対して上下動自在に支持されており、
当該センサ部(215)の前記センサプローブ(101j)を前記複数の挿入部(321)における所定の挿入部(321)に挿入されている前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液に浸漬されて生じる電位差を前記味覚情報を提示する電気信号として前記センサボード(233)の電気回路部分においてデジタルデータに変換して、シリアル形態で前記センサ本体(212)全体を制御するCPUボード(234)に送出可能に構成されていることを特徴とする第10の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第14の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記CPUボード(234)に搭載されているプロセッサ(341)による制御は自律制御型であることを特徴とする第13の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第15の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記タッチパネル(211)による表示は、ウィザード形式のグラフィックユーザインターフェイス(GUI)であることを特徴とする第10の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第16の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記CPUボード(234)に搭載されている前記プロセッサ(341)は、前記アーム状のセンサボード(233)の前記電気回路部分に設けられている増幅器(331)の利得及びオフセットの校正、前記センサ部(215)に設けられている温度センサ(240)の校正、前記センサ部(215)に設けられている位置センサ(239)による位置調整のうちの少なくとも一つを行うことを特徴とする第13の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第17の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記CPUボード(234)に搭載されている前記プロセッサ(341)は、前記アーム状のセンサボード(233)の前記電気回路部分の異常と各部の配線の断線の有無を定期的に確認することを含むハードウェアのチェックと、前記センサ部(215)による測定結果の異常の監視との少なくとも一つを行うことによって遂行される自己診断機能を有していることを特徴とする第13の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第18の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記CPUボード(234)に搭載されている前記プロセッサ(341)は、前記自己診断機能によって、各部の異常が検出された場合に警報を出して、ユーザに必要な保守を促すことを特徴とする第17の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第19の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記タッチパネル(211)に表示される画面には、前記溶液挿入部(213)の前記複数の挿入部(321)に対する前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液を含むサンプルの配置及び前記洗浄用溶液の配置を指示するための画面が含まれていることを特徴とする第15の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第20の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記サーバ(220)にインストールされている前記測定設定アプリケーション(224)及び解析アプリケーション(225)の形式はサーブレット形式であり、設定方法はウィザード形式であり、データ保存はデータベース形式であることを特徴とする第10の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第21の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記測定設定アプリケーション(224)は、先の通常測定終了後のセンサ後処理及び洗浄判定を経て前記通常測定モードにおける味覚測定処理が実施され
前記センサ後処理では、前回の測定による前記センサ部(215)の前記センサプローブ(101j)における脂質膜(101p)へ付着した物質を落とすために前記センサプローブ(101j)を互いに異なる複数の洗浄用溶液(後処理溶液)中に適数回に出し入れして洗浄処理を実行し、
前記洗浄判定では、前記センサ後処理による前記洗浄処理の良否を判定するために、前記センサ後処理で用いられた互いに異なる複数の洗浄用溶液(後処理溶液)ごとに、洗浄処理の結果を測定すること
を特徴とする第10の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第22の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記センサ部(215)による味認識のための測定中前記過度応答データが前記タッチパネル(211)に表示されると共に、前記サーバ(220)を介して前記管理端末(227)に表示されて確認可能であることを特徴とする第11の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第23の態様によれば、上記目的を達成するために、
1台の前記サーバ(220)に複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置(210、210、…)が接続されている場合には、それらの複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置(210、210、…)によって測定中の全ての過度応答データの表示を前記サーバ(220)を介して前記管理端末(227)側で確認することが可能であることを特徴とする第12の態様に従う味認識システムが提供される。
また、本発明の第24の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記解析アプリケーション(225)には、データ検索機能部(251)、データセレクト機能部(252)、クリップボード機能部(253)、減衰率計算機能部(254)、良否判定機能部(255)、データエクスポート機能部(256)、推定値計算機能部(257)、重回帰分析機能部(258)、グラフ全般機能部(259)、履歴機能部(2510)、基本特性分析部(2511)、初期設定機能部(2512)が備えられていることを特徴とする第10の態様に従う味認識システムが提供される。
以上のように構成される本発明による味認識装置及び味認識システムは、上述したような背景技術において解決すべき課題としての要望に応じて、メンテナンス性がよいことを含めて、全体としてより簡単な操作で被味覚測定物質の味覚測定を容易になし得るようにすると共に、その味覚測定結果の解析評価を容易になし得るようにするための技術を採用した分子膜による味覚センサ装置及び味覚センシングシステムを用いることによって実現することができる。
図1は、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210及びそれを用いる味覚センシングシステム200の接続構成を説明するために示されている図である。 図2は、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置(装置本体)210及びそれを用いる味覚センシングシステム200における装置本体210の構成を説明するために示されている斜視図である。 図3Aは、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置(装置本体)210及びそれを用いる味覚センシングシステム200における装置本体210のセンサ本体212の外観構成を説明するために示されている斜視図である。 図3Bは、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置(装置本体)210及びそれを用いる味覚センシングシステム200における装置本体210のセンサ本体212及びタッチパネル211の外観構成を説明するためにセンサ本体212の複数の溶液挿入部321を取り外して示されている斜視図である。 図4は、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210及びそれを用いる味覚センシングシステム200における装置本体210のセンサ本体212の内部構成を説明するために示されている図である。 図5は、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置21及びそれを用いる味覚センシングシステム20におけるサーバ220の構成を説明するために示されている図である。 図6Aは、サーバ220にインストールされている測定結果の解析のための解析アプリケーション225に付帯されている機能について説明するために示されている機能ブロック図である。 図6Bは、サーバ220にインストールされている測定結果の解析のための解析アプリケーション225に付帯されている減衰率計算機能部254によるAからIまでのサンプルについて減衰率計算の結果を用いて後味の時間の経過に関する観察例を説明するために示されている特性図である。 図7は、サーバ220の測定設定アプリケーション224にインストールされている測定設定のためのアプリケーション(または解析アプリケーション225にインストールされている測定結果の解析のためのアプリケーション)を呼び出して、管理者が測定条件等の設定(または測定結果の解析)を行う際のクライアント(管理端末272)画面すなわち管理サーバ画面の遷移を説明するために示されているフローチャートである。 図8は、サーバ220の測定設定アプリケーション224にインストールされている測定設定のためのアプリケーション(または解析アプリケーション225にインストールされている測定結果の解析のためのアプリケーション)を呼び出して、管理者が測定条件等の設定(または測定結果の解析)を行う際のクライアント(管理者端末27)画面すなわち管理サーバ画面の遷移を説明するために示されているフローチャートである。 図9は、図8の1−1)測定条件設定画面を説明するために示されている図である。 図10は、図8において測定条件を格納するための場所を選択する画面を説明するために示されている図である。 図11は、図8において測定手順を設定するための方法を選択する画面を説明するために示されている図である。 図12は、図8の3)過度応答グラフ表示を選択した場合の一例として、上記測定結果の解析のための解析アプリケーション225に付帯されている重回帰分析機能部258による重回帰分析の結果の画面を説明するために示されている図である。 図13は、図8において測定結果の解析のための解析アプリケーション225に付帯されているクリップボード機能部253を用いる際のクリップボード登録画面を説明するために示されている図である。 図14は、図8の3)過度応答グラフ表示を選択した場合の一例として、上記測定結果の解析のための解析アプリケーション225に付帯されているグラフ全般機能部259によって出力されるファイルの一例として表示センサ数の自動調整機能を有するレーダチャート画面を説明するために示されている図である。 図15は、装置本体210のタッチパネル211の画面の遷移及びそれに基づいてオペレータによって操作される装置本体210の動作について説明するために示されているフローチャートである。 図16は、オペレータが図15のステップS3−3の測定開始(通常測定)を選択した場合において、ステップS20の「測定条件選択、確認」を実行する画面として「測定内容確認」画面を説明するために示されている図である。 図17は、オペレータが図15のステップS3−3の測定開始(通常測定)を選択した場合において、図15のステップS20の「測定条件選択、確認」を実行する画面として「測定内容確認」画面を説明するために示されている図である。 図18は、オペレータが図15のステップS3−3の測定開始(通常測定)を選択した場合において、ステップS20の「測定条件選択、確認」を実行する画面として「測定内容確認」画面を説明するために示されている図である。 図19は、オペレータが図15のステップS3−3の測定開始(通常測定)を選択した場合において、ステップS29の「サンプル配置確認」を実行する画面を説明するために示されている図である。 図20は、従来技術による味認識装置として特許文献1に開示されている前記脂質性分子膜の模式図を説明するために、化学物の設計法で使われている表現方法で示されている図である。 図21Aは、従来技術による味認識装置として特許文献1に開示されている上記脂質性分子膜を用いて構成されるマルチチャンネルの味覚センサのアレイ電極のうち三つの感応部を説明するために示されている断面図である。 図21Bは、従来技術による味認識装置として特許文献1に開示されている上記脂質性分子膜を用いて構成されるマルチチャンネルの味覚センサのアレイ電極のうち三つの感応部を説明するために示されている平面図である。 図22は、従来技術による味認識装置として特許文献1に開示されている前記マルチチャンネルの味覚センサを用いた味の測定系を説明するために示されているブロック図である。 図23は、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムの構成を説明するために示されている斜視図である。 図24は、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムにおけるセンサ部101eの構成を説明するために示されている斜視図である。 図25Aは、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムにおけるセンサ部101eのセンサプローブ101jの構成を説明するために示されている側面図である。 図25Bは、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムにおけるセンサ部101eの参照電極101kの構成を説明するために示されている側面図である。 図26は、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムの制御系の構成を説明するために示されているブロック図である。 図27Aは、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムにおける容器設置板101d上に所定の形態で載置される基準液容器、安定液容器、洗浄液容器、測定液(サンプル液)容器等の中にセンサ部101eを浸漬することにより行われる自動測定を説明するために示されている斜視図である。 図27Bは、従来技術による味認識装置として特許文献4に開示されているバッチ式の味認識システムにおける容器設置板101d上に所定の形態で載置される基準液容器、安定液容器、洗浄液容器、測定液(サンプル液)容器等の中にセンサ部101eを浸漬することにより行われる自動測定を説明するために示されている斜視図である。
以下、図面に基づいて本発明による味認識装置及びそれを用いる味認識システムの実施の形態を説明する。
まず、本発明の概要について説明すると、本発明による味認識装置は、基本的には、図2に示すように、少なくとも一種類以上の味覚情報を提示する電気信号を出力する分子膜による味覚測定のためのセンサプローブ101jが備えられているセンサ部215と、円周方向に沿って所定の間隔で配列され、被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液、洗浄用溶液が選択的に挿入される複数の挿入部321を備えている溶液挿入部213及び前記溶液挿入部213の所定の挿入部321に対して前記センサ部215を移動させるアーム駆動部214とを有し、前記センサプローブ101jから出力される前記味覚情報を提示する電気信号に基づいて、少なくとも前記被味覚測定溶液に対する味認識のための測定を可能とするセンサ本体212と、前記センサ本体212に対して前記味認識ための測定に必要となる全ての操作項目を機能毎にボタン化して順次に画面に表示し、ユーザが所定のボタンをクリックしたときに、前記操作項目における対応する操作項目の入力を可能とすることにより、前記センサ本体212に対する前記ユーザによる全ての操作が前記画面の表示に基づいてなされるように構成されているタッチパネル211とを有している。
また、本発明による味認識システムは、基本的には、上記味認識装置の構成に加えて、図1に示すように、前記センサ本体212に対して前記味認識ための測定に必要となる測定設定アプリケーション224及び前記センサ本体212による前記味認識ための測定結果の解析に必要となる解析アプリケーション225がインストールされていると共に、前記味認識ための測定に必要となる各種のデータ及び前記味認識のための測定結果の解析に必要となる各種のデータが格納されているデータベース223が備えられているサーバ220をさらに有して構成されている。
また、本発明による味認識システムは、好ましくは、上記味認識システムの構成に加えて、図1に示すように、ネットワーク226を介して前記サーバ220にアクセスして、前記サーバ220にインストールされている前記測定設定アプリケーション224及び解析アプリケーション225を呼び出すことにより、前記センサ本体212による前記味認識のための各種の設定を行うと共に、前記センサ本体212による前記味認識のための測定結果の解析を行うことを可能とする少なくとも1台の管理端末227をさらに有して構成されている。
図1は、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210及びそれを用いる味覚センシングシステム200の接続構成を説明するために示されている図である。
すなわち、図1に示すように、本発明の一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210及びそれを用いる味覚センシングシステム200は、複数の分子膜による味覚センサ装置210がハブ201を介して接続されている1台のサーバ220で集中管理可能な構成となされている。
ここで、サーバ220には、後述する各種のデータが格納されているデータベース223、測定設定アプリケーション224及び解析アプリケーション225がインストールされている。
そして、サーバ220から設定される測定手順または予め各味覚センサ装置210自体に備えられている測定手順に従って複数の分子膜による味覚センサ装置210自体が後述するように自律制御型味認識装置として構成されていることによって、それぞれの分子膜による味覚センサ装置210が個別的に味覚測定を遂行すると共に、各分子膜による味覚センサ装置210はそれぞれの味覚測定結果をA/D変換したデジタルデータとしてシリアル形態でサーバ220に送出する。
また、サーバ220から設定される測定手順として複数の分子膜による味覚センサ装置210に対する測定条件等の設定及び複数の分子膜による味覚センサ装置210から送出されるそれぞれの味覚測定結果をA/D変換したデジタルデータの解析は、LAN等のネットワーク226を介してサーバ220に接続されている複数の管理端末227からサーバ220にアクセスして行われる構成となっている。
次に、上記本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210及びそれを用いる味覚センシングシステム200における分子膜による味覚センサ装置(以下、装置本体と記す)210の構成について説明する。
図2は、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置(装置本体)210及びそれを用いる味覚センシングシステム200における装置本体210の構成を説明するために示されている斜視図である。
図2に示すように、上記本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210及びそれを用いる味覚センシングシステム200における装置本体210は、互いにケーブル229で接続されているタッチパネル211とセンサ本体212とで構成されている。
この場合、センサ本体212は、ケーブル長1メートル程度のタッチパネルインタフェースケーブル229を介してタッチパネル211のUSBコネクタ(ホスト)230に接続されている。
また、センサ本体212には、AC電源ケーブル231が接続されていると共に、サーバ220へのLANケーブル232が接続されている。
この場合、サーバ220へのLANケーブル232については、図1に示すように、タッチパネル211側に接続されていてもよい。
センサ本体212には、後で詳述する溶液挿入部213、アーム駆動部214、センサ部215、複数のセンサプローブ101j、アーム状のセンサボード233等が備えられている。
そして、装置本体210における全ての操作は、後述するようにタッチパネル211にウィザード形式により順次に表示される選択操作部としてのボタンをユーザがタッチペン208やユーザ自身の指等によってタッチ式に操作すること、すなわち、クリックするによって行われる。
ここで、タッチパネル211の表示機能について説明する。
本発明が適用される自律制御型味認識装置では、設定情報や測定データなどをタッチパネル211によるモニターに表示してユーザに的確な情報を提供すると共に、ユーザからの入力はモニター上に設置したタッチパネル211によりそのときに必要な入力のみを受け付け、誰もが簡単に味認識装置を操作することができるグラフィックユーザーインターフェース(GUI)を提供することを意図している。
このため、タッチパネル211の表示機能として、画面表示は機能毎にボタン化されて、その時々に必要な機能のみが表示されるので、ユーザは各種設定を表示された内容に従ってそれらをクリックすることによって設定していくことにより、味認識装置の測定に必要な全ての項目の設定が可能となるようになされている。
これにより、本発明が適用される自律制御型味認識装置では、ユーザにとっては誰もが誤り無く測定の設定をタッチパネル211により行うことができるようになされていると共に、測定時には測定データなどの確認に必要なデータがタッチパネル211の画面に表示されることにより、ユーザは、常に、装置本体210自体、センサ部215、後述するような測定すべきサンプルなどの状況を確認することができるようになされている。
また、本発明が適用される自律制御型味認識装置では、タッチパネル211の入力機能として、ユーザからの入力は、タッチパネル211の画面上に表示されたボタンをユーザがクリックすることで、タッチパネル211の画面上から入力することによって設定を行うようになされているので、タッチパネル211の画面上からの入力によりユーザは直感的な操作が可能になると共に、その時々に合わせた表示内容をタッチパネル211の画面上でユーザに提示することによりユーザによる誤操作を防止することができるようになされている。
また、センサ本体212の溶液挿入部213に対する被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液を含む各種のサンプル及び洗浄用溶液等の挿入は、後述するようにタッチパネル211に表示されるサンプルの配置及び洗浄用溶液等の配置の指示に基づいてユーザ(以下、オペレータと記す)が行うようになされている。
これらによって、本発明の味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置201及びそれを用いる味覚センシングシステム200によれば、より簡単な操作で被味覚測定物質の味覚測定認識をなし得るようにすべきであるという要望に応じることができる。
そして、センサ本体212での味認識のための味覚測定は、サーバ220から設定される後述するような測定手順または予め各味覚センサ装置210自体に備えられている測定手順に従って行われる。
この際、センサ本体212による味覚測定の情報は、タッチパネル211に表示される構成となっている。
図3Aは、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置(装置本体)210及びそれを用いる味覚センシングシステム200における装置本体210のセンサ本体212の外観構成を説明するために示されている斜視図である。
図3Bは、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置(装置本体)210及びそれを用いる味覚センシングシステム200における装置本体210のセンサ本体212及びタッチパネル211の外観構成を説明するためにセンサ本体212の溶液挿入部321を取り外して示されている斜視図である。
図3A,Bに示すように、このセンサ本体212には、前述した溶液挿入部213(図3Bでは、省略)、アーム駆動部214、センサ部215、複数のセンサプローブ101j、アーム状のセンサボード233等が備えられている。
図4は、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210及びそれを用いる味覚センシングシステム200における装置本体210のセンサ本体212の内部構成を説明するために示されている図である。
図4に示すように、このセンサ本体212には、上述したアーム状のセンサボード233に加えて、CPUボード234、モータ235、モータドライバ236、電源回路237、位置センサ239、温度センサ240等が備えられている。
ここで、電源回路327は、図2に示したAC電源ケーブル31から供給されるAC電圧に基づいてセンサ本体212の各部にそれぞれ所定のDC駆動電圧または所定のAC駆動電圧を供給する回路である。
そして、図3Aに示すように、溶液挿入部213は、円周上に所定の間隔で設けられる複数の挿入部321を有し、この複数の挿入部321に前述したような被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液を含む各種のサンプル及び洗浄用溶液等がタッチパネル211の画面上に後述するように表示される溶液挿入のためのサンプルの配置及び洗浄用溶液等の配置の指示に基づいてオペレータによって挿入されることになる。
この溶液挿入部213の中心部にアーム駆動部214が直立状に設けられており、このアーム駆動部214の上部から水平方向に伸び出た部分にアーム状のセンサボード233が設けられている。
このアーム駆動部214は、モータドライバ236によって制御されるモータ235によって、アーム状のセンサボード233の先端部分に支持されているセンサ部215を円周方向へ回転移動させて溶液挿入部213の所望の挿入部321に位置させると共に、この所望の挿入部321にセンサ部215を位置させた状態で上下方向へ摺動させて、センサ部215の複数(例えば、8チャンネル)のセンサプローブ101jと、参照電極101kとを所望の挿入部321に挿入されている前述したような被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液、洗浄用溶液等に出し入れして浸漬することが可能となる駆動力を与える。
ここで、アーム状のセンサボード233の先端下部にセンサ部215がアーム(駆動部)214によって溶液挿入部213に対して円周方向に回転移動自在に、且つ、センサ部215の複数(例えば、8チャンネル)のセンサプローブ101jを複数の挿入部321の所定の挿入部321に対して上下動自在に支持されている。
ここで、センサ部215は、例えば、前述した図23に示す特許文献4に開示されているセンサ部101eと同様に、図24に示されているような複数(例えば、8チャンネル)のセンサプローブ101jと、参照電極101kとを有している。
そして、センサプローブ101j及び参照電極101kとは、前述した図25A,Bに示す特許文献4に開示されているように、例えば、それぞれプローブ本体101lと、電極端子101mと、Ag/AgCl電極101nと、内部液(飽和AgCl,3.3MKCl)101oとを有していると共に、センサプローブ101jの先端部には、脂質膜101pが設けられている。
なお、位置センサ239はセンサ部215等に設けられており、この位置センサ239によってセンサ部215が複数の溶液挿入部213における目的の挿入部321に位置しているか否かが検出される。
また、温度センサ240はセンサ部215等に設けられており、各挿入部321に挿入されている被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液、洗浄用溶液等の温度が所定範囲(例えば、20度から40度)にあるか否かを検出している。
センサ部215の複数(例えば、8チャンネル)のセンサプローブ101jと、参照電極101kとは、アーム状のセンサボード233の電気回路部分に接続されており、複数のセンサプローブ101jと、参照電極101kとに所定の電圧が供給されると共に、複数のセンサプローブ101jがそれぞれ挿入部321に挿入されている被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液に浸漬されて生じる複数チャンネルの電位差を出力する。
この複数チャンネルの電位差は、それぞれ、被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液の味覚情報を提示する電気信号としてアーム状のセンサボード233の電気回路部分に設けられている増幅器331を介してマイクロコンピュータ332に取り込まれてA/D変換される。
このマイクロコンピュータ332でA/D変換された味覚情報を提示するデジタルデータは、シリアル形態でとして可及的に少ない配線数でCPUボード234に送出することができる。
そして、この味覚情報を提示するデジタルデータは、CPUボード234を介してサーバ220に送出されることになる。
この場合、若し、アーム状のセンサボード233からA/D変換前の味覚情報を提示するアナログの電気信号をパラレルにCPUボード234に送出して、CPUボード234側でA/D変換を行うようにしたとすると、アーム状のセンサボード233とCPUボード234間の配線数が複数(例えば、8チャンネル)のセンサプローブ101jと、参照電極101kの数だけ必要となるので、そのためにアーム駆動部214の内部に設けられるセンサボードとCPUボード間の配線数が多くなりすぎることになる。
これによって、アーム駆動部214による機械的な回転移動等に支障を来す恐れがあるので、上述したように可及的に少ない配線数でCPUボード234に送出することができるようにすることは極めて重要なことである。
そして、CPUボード234に搭載されるプロセッサ341は、センサ本体212全体の制御を司っている。
ここで、CPUボード234は、センサ本体212と共に装置本体210を構成するタッチパネル211との間で所定のデータや信号の送受を行うようになされている。
次に、装置本体210に付帯されている機能について説明する。
まず、装置本体210のCPUボード234に搭載されるプロセッサ341は、組み込みLinuxをOSとするマイクロプロセッサの一種として、例えば、(株)日立情報制御ソリューションズ社から入手可能なSH3プロセッサであり、それによる制御は前述したように自律制御型である。
これによって、装置本体210は、組み込み制御で測定以外の機能をもたないことにより、測定中に他の機能が呼び出されたりすることがないので、測定動作そのものが不用意に停止されることなく、常時、安定に動作することが確保される。
タッチパネル211よる表示は、Xwindow(登録商標)に基づく前述したようなウィザード形式によるグラフィックユーザインターフェイス(GUI)である。
装置本体210に対するオペレータによる全ての操作は、前述したようにこのタッチパネル211による後述するような表示に基づいてなされる。
装置本体210のセンサ部215によって遂行される味覚測定には、通常測定モードと、この通常測定モードに先立って行われる保守測定モードと、この保守測定モードに先立って行われるセンサチェックモードとがある。
ここで、センサチェックモードでは、装置本体210のセンサ部215によって遂行される味覚測定を適切に行うことができるか否かを確認するために実行される。
そして、このセンサチェックモードの実行において、装置本体210のセンサ部215によって遂行される味覚測定を適切に行うことができるのが確認された場合には、通常測定モードに移行する。
また、このセンサチェックモードの実行において、装置本体210のセンサ部215によって遂行される味覚測定を適切に行うことができないのが確認された「NG」の場合には、保守測定モードに移行する。
この保守測定モードでは、基準味覚測定溶液に対する基本測定と該基本測定の結果を分析する基本測定分析が行われ、この分析結果に基づいて後述する洗浄処理等の必要な手当てを施して、再度、センサチェックモードを実行する。
装置本体210におけるアーム状のセンサボード233の電気回路部分に設けられている増幅器331の利得及びオフセットの校正は、それぞれ、初期設定により自動的に行われるようになされている。
また、装置本体210におけるにおけるCPUボード234に搭載されているプロセッサ341は、装置本体210のセンサ部215に設けられている温度センサ240の校正を半自動的(但し、計算は自動的)に行うようになされている。
また、装置本体210におけるCPUボード234に搭載されているプロセッサ341は、装置本体210のセンサ部215に設けられている位置センサ239による位置調整を、半自動的(但し、位置情報は自動更新)に行うようになされている。
これらによって、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ210及びそれを用いる味覚センシングシステム200では、各部の保守性の向上化が図られているので、メンテナンス性をよくすべきであるという要望に応じることができる。
また、装置本体210におけるCPUボード234に搭載されているプロセッサ341は、装置本体210のセンサボード233の電気回路部分等の異常と各部の配線の断線の有無を定期的に確認することを含むハードウェアのチェックばかりでなく、測定値異常(飛び値等)を常時監視することによるセンサ部215のチェックを遂行し、そのチェック結果に基づいて故障箇所の特定を可能とした各部の異常を検出する自己診断機能を有している。
すなわち、本発明では、CPUボード234に搭載されているプロセッサ341は、装置本体210のアーム状のセンサボード233の電気回路部分の異常と各部の配線の断線の有無を定期的に確認することを含むハードウェアのチェックと、センサ部215による測定結果の異常の監視との少なくとも一つを行うことによって遂行される自己診断機能を有している。
そして、装置本体210におけるCPUボード234に搭載されているプロセッサ341は、上記のような自己診断機能によって、装置本体210の各部の異常が検出された場合には、例えば、タッチパネル211に故障箇所を表示するようにした警報を出して、オペレータに必要な保守を促すようになされている。
これによって、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ210及びそれを用いる味覚センシングシステム200では、装置本体210の各部の自己診断化が図られているので、トラブル発生時に、そのトラブル発生箇所の把握が容易で且つその解決が容易であるようにすべきであるという要望に応じることができる。
また、装置本体210におけるCPUボード234に搭載されているプロセッサ341は、前述した自立制御型として予め備えられている測定手順を含む複数の測定パターンを記憶しており、装置本体21のみでの味覚測定も可能であるようになされていると共に、例えば、サーバ220を含む外部の上位機器からのからのリモートアクセスにも対応可能となされている。
また、装置本体210におけるCPUボード234に搭載されているプロセッサ341は、ネットワーク化が可能であるようになされていることにより、複数の装置本体210による測定データを1台のサーバ220で集中管理することが可能となる。
なお、装置本体210を利用するユーザレベルとしては、管理者及び一般のオペレータの二者に対処可能であるようになされている。
次に、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210及びそれを用いる味覚センシングシステム200におけるサーバ220の構成について説明する。
図5は、本発明を適用した一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210及びそれを用いる味覚センシングシステム200におけるサーバ220の構成を説明するために示されている図である。
すなわち、図5に示すように、本発明が適用される分子膜による味覚センサ装置210及びそれを用いる味覚センシングシステム200におけるサーバ220には、前述したようにデータベース223が設けられていると共に、味認識のための測定設定アプリケーション224及び解析アプリケーション225がインストールされている。
ここで、データベース223には、味認識ための測定に必要となる各種のデータ及び味認識のための測定結果の解析に必要となる各種のデータ等の各種の設定データ、測定結果データ、解析手順データを含む分子膜による味覚センサ装置210及びそれを用いる味覚センシングシステム200で取り扱われる全てのデータが格納されている。
また、測定設定アプリケーション224には、味認識の測定設定のためのアプリケーションがインストールされている。
また、解析アプリケーション225には、味認識の測定結果の解析のためのアプリケーションがインストールされている。
そして、クライアント(管理端末227)からサーバ220にアクセスして、測定設定アプリケーション224にインストールされている味認識の測定設定のためのアプリケーションを呼び出すことにより、装置本体210のセンサ部215による味覚測定の各種の設定が行われるようになされている。
すなわち、図5に示すように、サーバ220の測定設定アプリケーション224からの設定ファイル241が装置本体210側に送られると共に、装置本体210側からの測定結果ファイル242がサーバ220の測定設定アプリケーション224側に送られるようになされている。
そして、装置本体210側からサーバ220の測定設定アプリケーション24側に送られてきた測定結果ファイル242は、サーバ220のデータベース223に格納されるようになされている。
また、クライアント(管理端末227)からサーバ220にアクセスして、サーバ220の解析アプリケーション225にインストールされている測定結果の解析ためのアプリケーション225を呼び出すと共に、サーバ220のデータベース223に格納されている測定結果ファイル242を呼び出すことにより、クライアント(管理端末227)において装置本体210のセンサ部215による味覚測定結果の解析が行われるようになされている。
ここで、サーバ220にアクセスするクライアント(管理端末227)としては、Internet Explorer 6.0がインストールされているWindows(登録商標)をOSとするパーソナルコンピュータ(PC)であれば、いずれの機種のものであっても利用可能である。
このように、本発明が適用される一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210を用いる味覚センシングシステム200では、サーバ220にインストールされている測定設定のためのアプリケーション224及び測定結果の解析のためのアプリケーション225を呼び出して利用する形態であるので、クライアント(管理端末227)へそれらを予めインストールすることは必要でない。
これによって、本発明が適用されるが適用される一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210を用いる味覚センシングシステム200によれば、使用する端末としてのパーソナルコンピュータのOSにバージョンアップがあったとしても、分子膜による味覚センシングシステム自体のソフトウェアの修正を不要にすべきであるという要望に応じることができる。
次に、サーバ220に付帯されている機能について説明する。
サーバ220に備えられているプロセッサのOSはLinuxであり、各アプリケーションの形式はサーブレット形式であり、設定方法はウィザード形式であり、データ保存はデータベース形式である。
なお、サーバ220を利用するユーザレベルとしては、装置本体210の場合と同様に管理者及び一般のオペレータの二者に対処可能であるようになされている。
上述したようにサーバ220から装置本体210に設定される測定手順は、サーバ220の測定設定アプリケーション224によるセンサ後処理、洗浄判定、センサ処理の順となされている。
ここで、センサ後処理とは、先の測定によるセンサ部215のセンサプローブ101jにおける脂質膜101pへ付着した物質を落とすためにセンサプローブ101jを互いに異なる複数の洗浄用溶液(後処理溶液)中に適数回に出し入れして洗浄した後に再度測定する処理のことである。
また、洗浄判定とは、センサ後処理による洗浄処理の良否を判定する処理のことであり、センサ後処理で用いられた互いに異なる複数種類(例えば、2〜5種類)の洗浄用溶液(後処理溶液)ごとに、洗浄処理の結果としてのCPA(change of membrane Potential by Adsorption)値が測定される。
また、センサ処理とは、今回の味覚測定を行う処理のことである。
そして、測定結果データは、全てサーバ220のデータベース223に保存されるようになされている。
この場合、例えば、1秒間隔で得られるサンプル値の全てを含む全過度応答測定値が改ざんを禁止する形態で電子署名を伴って記録されるようになされている。
また、測定中のデータは、その過度応答データが前述したように装置本体210のタッチパネル211に表示されると共に、サーバ220を介してクライアント(管理端末227)側でもその過度応答データの表示を確認可能であるようになされている。
これらの測定結果データの記録や確認によって、前述した自己診断機能の一環として、測定結果データに異常値が生じているか否かをチェックすることができると共に、測定結果データ、すなわち、被味覚測定溶液自体の味覚に変化が生じているか否かをチェックすることができる。
ここで、複数台の装置本体210がサーバ220に接続されている場合には、それらの複数台の装置本体210によって測定中の全ての過度応答データの表示をサーバ220を介してクライアント(管理端末227)側で確認することが可能であるようになされている。
また、サーバ220は、外部の上位機器からのからのリモートアクセスにも対応可能となされている。
また、本発明が適用される味認識システムでは、ネットワーク化が可能であるようになされていることにより、複数の装置本体210による測定データを1台のサーバ220で集中管理することが可能となる。
次に、測定結果の解析のための解析アプリケーション225に付帯されている機能について説明する。
図6Aは、測定結果の解析のための解析アプリケーション225に付帯されている機能について説明するために示されている機能ブロック図である。
すなわち、図6Aに示すように、測定結果の解析のための解析アプリケーション225は、データ検索機能部251、データセレクト機能部252、クリップボード機能部253、減衰率計算機能部254、良否判定機能部255、データエクスポート機能部256、推定値計算機能部257、重回帰分析機能部258、グラフ全般機能部259、履歴機能部2510、基本特性分析部2511、初期設定機能部2512とを備えている。
ここで、データ検索機能部251は、データベース223に格納されているデータを検索する機能を有している。
また、データセレクト機能部252は、解析に用いるデータを選択すると共に、データを並び替える機能を有している。
また、クリップボード機能部253は、データ連結に用いるデータセットを最大20まで記憶する機能を有している。
また、減衰率計算機能部254は、RCPA1によって減衰率を計算する機能を有している。
ここで、減衰率計算とは、前述したセンサ後処理を繰り返して後味測定(CPA値測定)を行い、1回目のCPA値を基準としてパーセント計算することによって後味の評価を行う機能である。
また、RCPAとはRatio of CPAの略であって、RCPA(N)=CPA(N)×100%/CPA1なる計算式によって算出することができる。
この減衰率計算により、サンプルが医薬品であれば苦味の持続性、サンプルがビールなどではキレなどを評価することができるようになる。
図6Bは、AからIまでのサンプルについて減衰率計算の結果を用いて後味の時間の経過に関する観察例を示している。
この例によれば、総じて時間の経過に伴ってRCPA値が減少しているものの、サンプルの種別によって2〜3倍程度の差があることが分かる。
また、この場合、RCPA値の減少度合いが大きいものほどいわゆるキレがよいと評価することができると共に、RCPA値の減少度合いが小さいものほど後まで味が残ると評価することができる。
また、良否判定機能部255は、測定結果データからサンプルの良否を判定する機能を有している。
また、データエクスポート機能部256は、prt,abs,dat,dynをcsv形式で出力する機能を有している。
ここで、prt,abs,dat,dynは、いずれも、当該味認識装置で利用しているファイルの拡張子名であって、それぞれの拡張子の機能は、以下のようである。
まず、prtは、測定・解析結果であるdatの内容を人間が見やすいようにデータを並べ替え、平均値やバラツキ(標準偏差)を計算した結果を格納するファイルの拡張子である。
また、absは、全ての溶液について参照電極からの各センサ出力を格納したファイルの拡張子であって、この拡張子でファイルに格納されるデータは、測定設定時間の1点のみで、通常の解析ではこの拡張子で格納されるファイルは、使わないものとする。
また、dynは、全ての溶液について参照電極からの各センサ出力を格納したファイルの拡張子であって、この拡張子でファイルに格納するデータは、1秒ごとに測定した全ての値で、通常の解析ではこの拡張子で格納されるファイルは、使わないものとする。
また、datは、サンプル測定直前の「安定液」からの出力差を格納したファイルの拡張子である。
そして、この拡張子でファイルに格納されるデータは、測定設定時間の1点のみで、通常の解析ではこの拡張子で格納されるファイルを利用し、解析などの処理を行った結果もこの拡張子で保存される。
また、csv形式とはカンマ区切でデータを格納したフォーマットのことを指し、この形式でデータを保存して置くことにより、クライアント(管理者端末)227側において、エクセル(登録商標)での読み込みや編集が可能になる。
また、推定値計算機能部257は、推定値計算式を自動校正する機能(推定値計算式の追加を含む)を有している。
また、重回帰分析機能部258は、総当たり、検定による重回帰分析を遂行する機能を有している。
また、グラフ全般機能部259は、グラフ全般についてのファイルを出力する機能を有している。
そして、グラフ全般機能部259によって出力されるファイルには、拡大機能を有する2次元散布図、表示センサ数の自動調整機能を有するレーダチャート、3次元散布図、バブルグラフ、等高線グラフ、折れ線グラフ、過渡応答表示グラフ、測定結果グラフ等が含まれている。
また、履歴機能部2510には、履歴保存、履歴再生、マクロ登録、マクロ再生、部分履歴登録、部分履歴再生の各機能部が備えられている。
また、基本特性分析機能部2511には、基本特性分析について補正なし機能を含む各基本特性分析機能部が備えられている。
また、初期設定機能部2512は、管理ツールによる初期設定機能を有する。
次に、クライアント(管理端末227)からサーバ22にアクセスして、測定設定アプリケーション224にインストールされている測定設定のためのアプリケーションを呼び出して、管理者が測定条件等を設定する際のクライアント(管理端末227)画面すなわち管理サーバ画面の遷移について説明する。
図7は、測定設定アプリケーション224にインストールされている測定設定のためのアプリケーション(または測定結果の解析のためのアプリケーション225)を呼び出して、管理者が測定条件等の設定(または測定結果の解析)を行う際のクライアント(管理端末272)画面(以下、管理サーバ画面と記す)の遷移を説明するために示されているフローチャートである。
すなわち、最初に、クライアント(管理端末272)がログインされると、管理サーバ画面には、1)測定設定、2)環境設定・設定情報表示、3)過度応答グラフ表示の3者選択画面が表示される。
ここで、管理者が、1)測定設定を選択したとすると、管理サーバ画面には、1−1)測定条件設定、1−2)データベース(DB)登録情報設定、1−3)測定ファイル作成が表示される。
ここで、管理者が、1−1)測定条件設定を選択したとすると、管理サーバ画面には、測定手順設定、センサーセット設定、サンプルセット設定、測定条件設定の画面が順次表示されるので、管理者がその都度適切な設定を行うことになる。
また、管理者が、1−2)データベース(DB)登録情報設定を選択したとすると、管理サーバ画面には、1−2−1)測定手順設定、1−2−2)センサーセット設定、1−2−3)サンプルセット設定が表示される。
ここで、管理者が、1−2−1)測定手順設定を選択したとすると、管理サーバ画面には、新規作成・参照登録・表示の3者の選択が表示される。
これは、管理者が、1−2−2)センサーセット設定、1−2−3)サンプルセット設定を選択した場合にも同様となる。
図8は、測定設定アプリケーション224にインストールされている測定設定のためのアプリケーション(または測定結果の解析のためのアプリケーション225)を呼び出して、管理者が測定条件等の設定(または測定結果の解析)を行う際のクライアント(管理端末227)画面すなわち管理サーバ画面の遷移を説明するために示されているフローチャートである。
すなわち、最初に、クライアント(管理端末227)がログインされると、管理サーバ画面には、1)測定設定、2)環境設定・設定情報表示、3)過度応答グラフ表示の3者選択画面が表示される。
ここで、管理者が、2)環境設定・設定情報表示を選択したとすると、管理サーバ画面には、2−1)管理端末表示、2−2)味認識装置情報表示、2−3)味認識装置プログラムアップデートの3者選択画面が表示される。
ここで、管理者が、2−1)管理端末表示を選択したとすると、管理サーバ画面には、2−1−1)使用者管理、2−1−2)環境設定の2者選択画面が表示される。
ここで、管理者が、2−1−1)使用者管理を選択したとすると、管理サーバ画面には、登録・変更・削除の3者の選択が表示される。
また、管理者が、2−1−2)環境設定を選択したとすると、管理サーバ画面には、環境設定・登録・変更・削除・表示・日付変更の6者の選択が表示される。
そして、管理者が、2−2)味認識装置情報表示を選択したとすると、味認識装置にログインしたことを条件として、管理サーバ画面には、2−2−1)測定パターン表示、2−2−2)使用者管理、2−2−3)装置情報表示の3者の選択が表示される。
ここで、管理者が、2−2−1)測定パターン表示を選択したとすると、管理サーバ画面には、全情報・測定条件ファイル・センサーセット・サンプルセット・測定手順の5種が表示される。
また、管理者が、2−2−2)使用者管理を選択したとすると、管理サーバ画面には、登録・情報変更・削除の3種が表示される。
また、管理者が、2−2−3)装置情報表示を選択したとすると、管理サーバ画面には、環境設定表示・増幅器(アンプユニット)設定表示・位置設定表示・モータ設定表示の4種が表示される。
図9は、上記図8における、1−1)測定条件設定画面を説明するために示されている図である。
すなわち、この図9に示される画面において、管理者は、測定条件を設定する味認識装置を味認識装置リストから、例えば、味認識装置2を選択して、「次へ」のボタンをクリックすることになる。
図10は、上記図8における、測定条件を格納するための場所を選択する画面を説明するために示されている図である。
すなわち、この図10に示される画面において、管理者は、測定条件を格納するための場所を1〜5の格納場所から選択して、「次へ」のボタンをクリックすることになる。
図11は、管理者が、上記図8における、測定手順を設定するための方法を選択する画面を説明するために示されている図である。
すなわち、この図11に示される画面において、管理者は、測定手順を設定するための方法として、測定手順を新規設定・測定手順を参照して設定・測定手順をリストから選択の3者から選択して、「次へ」のボタンをクリックすることになる。
図12は、管理者が、上記図8における、3)過度応答グラフ表示を選択した場合の一例として、上記測定結果の解析のための解析アプリケーション225に付帯されている重回帰分析機能部258による重回帰分析の結果の画面を説明するために示されている図である。
すなわち、図12には、重回帰分析の結果として、相関係数行列、偏回帰係数および定数項の検定、回帰の分散分析、決定係数、相関係数がそれぞれ数値化された表形式で示されている。
図13は、上記図8において、測定結果の解析のための解析アプリケーション225に付帯されているクリップボード機能部253を用いる際のクリップボード登録画面を説明するために示されている図である。
すなわち、図13には、現在のデータを次の名前でクリップボードに登録する一例として、保守測定1 12が示されている。
図14は、図8において、3)過度応答グラフ表示を選択した場合の一例として、上記測定結果の解析のための解析アプリケーション25に付帯されているグラフ全般機能部259によって出力されるファイルの一例として表示センサ数の自動調整機能を有するレーダチャート画面を説明するために示されている図である。
すなわち、図14には、あるサンプルについて味覚測定を行って得られるデータAAE,CT0,CA0,C00,AE1,CPA1(AAE),CPA1(CT0),CPA1(CA0),CPA1(C00),CPA1(AE1)に基づいて、a:基準液、b:塩、c:酸、d:MSG、e:キニーネ、f:イソα酸、g:タンニン酸を味の認識情報の指標としてレーダチャート化した一例が示されている
次に、装置本体210のタッチパネル211画面の遷移に基づいてオペレータによって操作される装置本体210の動作について説明する。
図15は、装置本体210のタッチパネル211の画面の遷移及びそれに基づいてオペレータによって操作される装置本体210の動作について説明するために示されているフローチャートである。
すなわち、最初に、ステップS1でタッチパネル211(装置本体210)がログインされると、ステップS2でシャットダウンされる場合を除いて、ステップS3でタッチパネル211にメニュー画面が表示される。
なお、このステップS3でメニュー画面が表示されるのに先立って、プログラムアップデート(ステップS4)、パスワード変更(ステップS5)、測定結果取得(ステップS6)、未登録データアップロード(ステップS7)、測定設定ファイル読み込み(ステップS8)、自己診断(ステップS9)、エラーログ(ステップS10)、センサー取り外し(ステップS11)等のルーチンワークが必要に応じて実行される。
上記ステップS3でタッチパネル211に表示されるメニュー画面は、ステップS3−1の環境設定、ステップS3−2の保守測定、ステップS3−3の測定開始(通常測定)の3者選択画面である。
ここで、オペレータがステップS3−1の環境設定を選択した場合には、ステップS13で、位置設定、アンプ校正、温度センサ調整、ネットワーク設定、日時時刻設定の5者選択画面が表示されるので、オペレータは必要な項目を選択してそれらを実行する。
また、オペレータがステップS3−2の保守測定を選択した場合には、ステップS15の溶液配置確認、ステップS16のアーム(駆動部)移動(原点だし)、ステップS17のセンサ取り付け確認、ステップS18の測定用サンプル配置確認(基本測定)、ステップS19の測定の各指令が順次画面に表示されるので、オペレータは各指令に応じてそれらを実行する。
また、オペレータがステップS3−3の測定開始(通常測定)を選択した場合には、ステップS20の測定条件選択、確認、ステップS21のサンプルセットの確認、ステップS22のセンサセットの確認、ステップS23の測定手順の確認、ステップS24のセンサチェック用溶液配置、ステップS25のアーム(駆動部)移動(原点だし)、ステップS26のセンサ取り付け確認、ステップS27のセンサチェック、ステップS28の測定用サンプル配置確認、ステップS29のサンプル配置確認、ステップS30の測定の各指令が順次画面に表示されるので、オペレータは各指令に応じてそれらを実行する。
そして、測定が終了した場合には、ステップS31の終了が画面に表示される。
なお、ステップS30の測定を中断する場合には、ステップS32で、使用しないセンサの変更、使用回数の変更、判定条件変更、測定中止、測定再開の5者選択画面が表示されるので、オペレータは必要な項目を選択してそれらを実行する。
また、上記ステップS25のアーム(駆動部)移動(原点だし)において、異常が生じた場合には、ステップS9の自己診断がなされる。
また、上記ステップS27のセンサチェックにおいて、異常が生じた場合には、ステップS33で保守測定をするかまたはしないかの2者選択画面が表示される。
ここで、オペレータが「保守測定をする」を選択した場合には、上記ステップS3−2の保守測定を選択した場合と同様に、ステップS15の溶液配置確認、ステップS16のアーム(駆動部)移動(原点だし)、ステップS17のセンサ取り付け確認、ステップS18の測定用サンプル配置確認(基本測定)、ステップS19の測定の各指令が順次画面に表示されるので、オペレータは各指令に応じてそれらを実行する。
また、オペレータが上記ステップS27のセンサチェックにおいての異常が問題にならないと判断して「保守測定をしない」を選択した場合には、上記ステップS28の測定用サンプル配置確認、ステップS29のサンプル配置確認、ステップS30の測定の各指令が順次画面に表示されるので、オペレータは各指令に応じてそれらを実行する。
なお、上記ステップS3−2の保守測定の流れには、上記ステップS3−3の測定開始(通常測定)の流れにおける図示太い枠のステップS20の測定条件選択、確認、ステップS21のサンプルセットの確認、ステップS22のセンサセットの確認、ステップS23の測定手順の確認の各ステップは存在していない。
図16乃至図18は、オペレータが上記ステップS3−3の測定開始(通常測定)を選択した場合において、ステップS20の「測定条件選択、確認」を実行する画面として「測定内容確認」画面を説明するために示されている図である。
まず、図16に示される「測定内容確認」画面において表示されている測定名称として、例えば、「緑茶測定」、「ウーロン茶(鳥籠茶)測定」、「コーヒー測定」、「ハーブティー測定」、「紅茶測定」、「一時測定」の中からオペレータが実行すべき測定名称のボタン(ここでは、「緑茶測定」とする)をクリックすることになる。
次に、図17に示すように、画面には、実行する測定回数(ここでは、「3」回とする)、サンプルセット名(ここでは、「テストサンプル1」とする)、センサセット名(ここでは、「緑茶センサセット」とする)、手順書名(ここでは、「テスト手順1」とする)、実行する測定名(ここでは、「緑茶測定」とする)が表示されるので、オペレータはそれらを確認して、「次へ」のボタンをクリックすることになる。
次に、図18に示すように、画面には、測定に使用するサンプル1からサンプル8までの名称(ここでは、サンプル1とし「基準液」のみを示している)が表示されるので、オペレータはそれらを確認して、「次へ」のボタンをクリックすることになる。
以下、ステップS21のサンプルセットの確認、ステップS22のセンサセットの確認、ステップS23の測定手順の確認、ステップS24のセンサチェック用溶液配置、ステップS25のアーム(駆動部)移動(原点だし)、ステップS26のセンサ取り付け確認、ステップS27のセンサチェック、ステップS28の測定用サンプル配置確認のための画面の表示及びそれらの動作については、説明の都合上、それらの説明を省略するものとする。
図19は、オペレータが上記ステップS3−3の測定開始(通常測定)を選択した場合において、ステップS29の「サンプル配置確認」を実行する画面を説明するために示されている図である。
すなわち、図19は、複数の溶液挿入部321に対するサンプル配置を指示するための画面であって、オペレータは、この画面に示されているような配置で溶液挿入部(213)の複数の挿入部321に対して被味覚測定溶液及び基準味覚測定溶液を含むサンプル及び洗浄用溶液を配置することになる。
図19では、丸で囲まれたA,B,…Oの位置にそれぞれ被味覚測定溶液及び基準味覚測定溶液を含む所定のサンプル及び洗浄用溶液を配置することが指示されている(ここでは、丸で囲んだAの位置に基準味覚測定溶液を配置することが指示されているものとしている)。
そして、タッチパネル211の画面で指示されたように被味覚測定溶液及び基準味覚測定溶液を含む所定のサンプル及び洗浄用溶液を配置することができたら、オペレータは「次へ」のボタンをクリックすることになる。
以下、ステップS30の測定、ステップS31の終了、ステップS32の測定中断、ステップS33の「保守測定をするかまたはしないか」のための画面の表示及びそれらの動作については、説明の都合上、それらの説明を省略するものとする。
したがって、以上のような本発明の一実施形態によれば、上述したような背景技術において解決すべき課題としての要望に応じて、メンテナンス性がよいことを含めて、全体としてより簡単な操作で被味覚測定物質の味覚測定を容易になし得るようにすると共に、その味覚測定結果の解析評価を容易になし得るようにするための技術を採用した分子膜による味覚センサ装置及びそれを用いる味覚センシングシステムによって実現される味認識装置及びそれを用いる味認識システムを提供することができる。
なお、本発明の一実施形態による味認識装置及びそれを用いる味認識システムとしての分子膜による味覚センサ装置210において、タッチパネル211がセンサ本体212と独立して設けられるのでなく、タッチパネル211がセンサ本体212のコンソール内に実装されるように構成してもよい。
味の測定は、センサからの出力信号を例えば主成分分析し、あらかじめ学習させたサンプルとの比較、分類によって行うことができ、この主成分をディスプレイ上で2次元表示して味のマップを作成してやれば、このマップによりサンプルの分布状態を視覚的に把握することができ、サンプルの分類や官能データとの比較が容易となる。
あるいは、主成分分析に代えて、重回帰分析を行うようにしてもよい。
また、特開平5−99896号公報に開示されているように、各センサの各原味に対する感度を求めてセンサ応答をモデル化(具体的には、例えば、各センサ出力と感度とから各原味の強さを未知数とする連立方程式をたてる)し、その演算を行って各原味の強さを数量化することによって得られた数値を人の味覚に合った各原味の強さを表す値に補正するようにしてやれば、味の数量化が可能となる。
従って、本発明は、例えば、飲料、飲食物製品等の品質管理や新製品の開発時などにパネラーを強力にサポートして、分析・識別精度や開発効率を飛躍的に向上させることができる。

Claims (24)

  1. 少なくとも一種類以上の味覚情報を提示する電気信号を出力する分子膜による味覚測定のためのセンサプローブが備えられているセンサ部、円周方向に沿って所定の間隔で配列され、被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液、洗浄用溶液が選択的に挿入される複数の挿入部を備えている溶液挿入部及び前記溶液挿入部の所定の挿入部に対して前記センサ部を移動させるアーム駆動部を有し、前記センサプローブから出力される前記味覚情報を提示する電気信号に基づいて、少なくとも前記被味覚測定溶液に対する味認識のための測定を可能とするセンサ本体と、
    前記センサ本体を制御するCPUボードと、
    前記CPUボードによって画面表示が制御され、前記センサ本体に対して前記味認識ための測定に必要とされる操作項目機能毎にボタン化されて順次画面に表示され、ユーザの前記表示ボタンの操作に応答して前記操作項目が前記CPUボードに入力されるタッチパネルであって、前記表示画面における前記ユーザ操作に基づいて前記CPUボードが前記センサ本体を制御するタッチパネルと、
    を具備する味認識装置において、
    前記センサ部によって遂行される味覚測定は、通常測定モード、この通常測定モードに先立って行われる保守測定モード及びこの保守測定モードに先立って行われるセンサチェックモードを含み、
    前記CPUボードは、
    前記センサ部に前記センサチェックモードを実行させて、前記センサ部によって味覚測定を適切に行うことができるか否かを確認し、
    前記センサ部によって遂行される味覚測定を適切に行うことができるのが確認された場合には、前記センサ部を前記通常測定モードに移行させ、
    前記センサチェックモードにおいて、前記センサ部によって遂行される味覚測定を適切に行うことができないことが確認された「NG」の場合には、前記センサ部を前記保守測定モードに移行させ、
    前記保守測定モードでは、前記センサ部に対して前記基準味覚測定溶液に対する基本測定と該基本測定の結果を分析する基本測定分析をさせ、該基本測定分析の結果に基づいて前記センサ部の前記センサプローブに対しする洗浄処理を施して、再度、前記センサ部に対して前記センサチェックモードを実行させ、
    前記通常測定モードは、前記センサプローブに対する洗浄処理を施し、その後、前記被味覚測定溶液に対する味覚測定を前記センサプローブに対して実施させて前記電気信号の過渡応答データを出力させるセンサ後処理を複数回繰り返す後味測定を含むことを特徴とする味認識装置。
  2. 前記センサ部は、前記アーム駆動部の上部から水平方向に伸び出た部分に設けられているアーム状のセンサボードの先端下部に、当該センサ部が前記アーム駆動部によって前記溶液挿入部の配列方向に沿って移動自在に、且つ、前記複数の挿入部に対して上下動自在に支持されており、
    当該センサ部の前記センサプローブを前記複数の挿入部における所定の挿入部に挿入されている前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液に侵漬されて生じる電位差を前記味覚情報を提示する電気信号として前記アーム状のセンサボードの電気回路部分においてデジタルデータに変換して、シリアル形態で前記センサ本体全体を制御するCPUボードに送出可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の味認識装置。
  3. 前記CPUボードに搭載されているプロセッサによる制御は自律制御型であることを特徴とする請求項2に記載の味認識装置。
  4. 前記タッチパネルによる表示は、ウィザード形式のグラフィックユーザインターフェイス(GUI)であることを特徴とする請求項1に記載の味認識装置。
  5. 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記アーム状のセンサボードの前記電気回路部分に設けられている増幅器の利得及びオフセットの校正、前記センサ部に設けられている温度センサの校正、前記センサ部に設けられている位置センサによる位置調整のうちの少なくとも一つを行うようになされていることを特徴とする請求項2に記載の味認識装置。
  6. 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記アーム状のセンサボードの前記電気回路部分の異常と各部の配線の断線の有無を定期的に確認することを含むハードウェアのチェックと、前記センサ部による測定結果の異常の監視との少なくとも一つを行うことによって遂行される自己診断機能を有していることを特徴とする請求項2に記載の味認識装置。
  7. 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記自己診断機能によって、各部の異常が検出された場合に警報を出して、ユーザに必要な保守を促すようになされていることを特徴とする請求項6に記載の味認識装置。
  8. 前記タッチパネルに表示される画面には、前記溶液挿入部の前記複数の挿入部に対する前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液を含むサンプルの配置及び前記洗浄用溶液の配置を指示するための画面が含まれていることを特徴とする請求項4に記載の味認識装置。
  9. 前記タッチパネルは、前記センサ本体と独立して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の味認識装置。
  10. 少なくとも一種類以上の味覚情報を提示する電気信号を出力する分子膜による味覚測定のためのセンサプローブが備えられているセンサ部と、円周方向に沿って所定の間隔で配列され、被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液、洗浄用溶液が選択的に挿入される複数の挿入部を備えている溶液挿入部及び前記溶液挿入部の所定の挿入部に対して前記センサ部を移動させるアーム駆動部とを有し、前記センサプローブから出力される前記味覚情報を提示する電気信号に基づいて、少なくとも前記被味覚測定溶液に対する味認識のための測定を可能とするセンサ本体と、
    前記センサ本体を制御するCPUボードと、
    前記CPUボードによって画面表示が制御され、前記センサ本体に対して前記味認識ための測定に必要とされる操作項目機能毎にボタン化されて順次画面に表示され、ユーザの前記表示ボタンの操作に応答して前記操作項目が前記CPUボードに入力されるタッチパネルであって、前記表示画面における前記ユーザ操作に基づいて前記CPUボードが前記センサ本体を制御するタッチパネルと、
    を具備する味認識装置において、
    前記センサ部によって遂行される味覚測定は、通常測定モード、この通常測定モードに先立って行われる保守測定モード、及び、この保守測定モードに先立って行われるセンサチェックモードを含み
    前記CPUボードは、
    前記センサ部に前記センサチェックモードを実行させて、前記センサ部によって味覚測定を適切に行うことができるか否かを確認し、
    前記センサ部によって遂行される味覚測定を適切に行うことができるのが確認された場合には、前記センサ部を前記通常測定モードに移行させ、
    前記センサチェックモードにおいて、前記センサ部によって遂行される味覚測定を適切に行うことができないことが確認された「NG」の場合には、前記センサ部を前記保守測定モードに移行させ、
    前記保守測定モードでは、前記センサ部に対して前記基準味覚測定溶液に対する基本測定と該基本測定の結果を分析する基本測定分析をさせ、該基本測定分析の結果に基づいて前記センサ部の前記センサプローブに対しする洗浄処理を施して、再度、前記センサ部に対して前記センサチェックモードを実行させ、
    前記通常測定モードは、前記センサプローブに対する洗浄処理を施し、その後、前記被味覚測定溶液に対する味覚測定を前記センサプローブに対して実施させて前記電気信号の過渡応答データを出力させるセンサ後処理を複数回繰り返す後味測定を含む味認識装置と、及び
    この味認識装置にデータ転送可能に接続され、前記センサ本体に対して前記味認識ための測定に必要となる測定設定アプリケーション及び前記センサ本体による前記味認識ための測定結果の解析に必要となる解析アプリケーションがインストールされていると共に、前記味認識ための測定に必要となる各種のデータ及び前記味認識のための測定結果の解析に必要となる各種のデータが格納されているデータベースが備えられているサーバと
    を具備することを特徴とする味認識システム
  11. ネットワークを介して前記サーバにアクセスして、前記サーバにインストールされている前記測定設定アプリケーション及び解析アプリケーションを呼び出すことにより、前記センサ本体による前記味認識のための各種の設定を行うと共に、前記センサ本体による前記味認識のための測定結果の解析を行うことを可能とする少なくとも1台の管理端末をさらに具備することを特徴とする請求項10に記載の味認識システム。
  12. 前記センサ本体と前記タッチパネルとで1台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置を構成するとき、1台の前記サーバには複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置が接続されており、前記1台の前記サーバによって前記複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置を集中管理することを特徴とする請求項10に記載の味認識システム。
  13. センサ部は、前記アーム駆動部の上部から水平方向に伸び出た部分に設けられているアーム状のセンサボードの先端下部に、当該センサ部が前記アーム駆動部によって前記溶液挿入部の配列方向に沿って移動自在に、且つ、前記複数の挿入部に対して上下動自在に支持されており、
    当該センサ部の前記センサプローブを前記複数の挿入部における所定の挿入部に挿入されている前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液に浸漬されて生じる電位差を前記味覚情報を提示する電気信号として前記アーム状のセンサボードの電気回路部分においてデジタルデータに変換して、シリアル形態で前記センサ本体全体を制御するCPUボードに送出可能に構成されていることを特徴とする請求項10に記載の味認識システム。
  14. 前記CPUボードに搭載されているプロセッサによる制御は自律制御型であることを特徴とする請求項13に記載の味認識システム。
  15. 前記タッチパネルによる表示は、ウィザード形式のグラフィックユーザインターフェイス(GUI)であることを特徴とする請求項10に記載の味認識システム。
  16. 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記アーム状のセンサボードの前記電気回路部分に設けられている増幅器の利得及びオフセットの校正、前記センサ部に設けられている温度センサの校正、前記センサ部に設けられている位置センサによる位置調整のうちの少なくとも一つを行うようになされていることを特徴とする請求項13に記載の味認識システム。
  17. 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記アーム状のセンサボードの前記電気回路部分の異常と各部の配線の断線の有無を定期的に確認することを含むハードウェアのチェックと、前記センサ部による測定結果の異常の監視との少なくとも一つを行うことによって遂行される自己診断機能を有していることを特徴とする請求項13に記載の味認識システム。
  18. 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記自己診断機能によって、各部の異常が検出された場合に警報を出して、ユーザに必要な保守を促すようになされていることを特徴とする請求項17に記載の味認識システム。
  19. 前記タッチパネルに表示される画面には、前記溶液挿入部の前記複数の挿入部に対する前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液を含むサンプルの配置及び前記洗浄用溶液の配置を指示するための画面が含まれていることを特徴とする請求項15に記載の味認識システム。
  20. 前記サーバにインストールされている前記測定設定アプリケーション及び解析アプリケーションの形式はサーブレット形式であり、設定方法はウィザード形式であり、データ保存はデータベース形式であることを特徴とする請求項10に記載の味認識システム。
  21. 前記測定設定アプリケーションは、先の通常測定終了後のセンサ後処理及び洗浄判定を経て前記通常測定モードにおける味覚測定処理が実施され
    前記センサ後処理では、前回の測定による前記センサ部の前記センサプローブにおける脂質膜へ付着した物質を落とすために前記センサプローブを互いに異なる複数の洗浄用溶液(後処理溶液)中に適数回に出し入れして洗浄処理を実行し、
    前記洗浄判定では、前記センサ後処理による前記洗浄処理の良否を判定するために、前記センサ後処理で用いられた互いに異なる複数の洗浄用溶液(後処理溶液)ごとに、洗浄処理の結果を測定すること
    を特徴とする請求項10に記載の味認識システム。
  22. 前記センサ部による味認識のための測定中の前記過度応答データが前記タッチパネルに表示されると共に、前記サーバを介して前記管理者端末側に表示されて確認可能であることを特徴とする請求項11に記載の味認識システム。
  23. 1台の前記サーバに複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置が接続されている場合には、それらの複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置によって測定中の全ての過度応答データの表示を前記サーバを介して前記管理者端末側で確認することが可能であるようになされていることを特徴とする請求項12に記載の味認識システム。
  24. 前記解析アプリケーションには、データ検索機能部、データセレクト機能部、クリップボード機能部、減衰率計算機能部、良否判定機能部、データエクスポート機能部、推定値計算機能部、重回帰分析機能部、グラフ全般機能部、履歴機能部、基本特性分析部、初期設定機能部とが備えられていることを特徴とする請求項10に記載の味認識システム。
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