JP4788338B2 - 車両用シート調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートクッションの高さを調整する車両用シート調整装置に係り、詳しくは車両用シート調整装置のクラッチ装置に関するものである。
従来、車両用シートには、シートクッションの高さを調整する車両用シート調整装置が設けられたものがある。このような車両用シート調整装置では、乗員がシート上に乗車した状態で、操作レバーの操作によりシートクッションの高さを調整可能となっている。
例えば、特許文献1に開示された車両用シート調整装置は、第1クラッチ部と第2クラッチ部とを備えている。第1クラッチ部は、操作レバーが操作されるとその操作力を操作レバーが連結された入力側部材から制御部材に伝達し、操作レバーの非操作時には制御部材と制御部材との間の力の伝達を解除する。また、第2クラッチ部は、操作レバーの操作時にはその操作力を制御部材から出力軸に伝達し、操作レバーの非操作時には出力軸の回動をロックする。
第1クラッチ部においては、操作レバーが連結された入力側部材に設けられたカム面と制御部材の円筒面との間の楔状空間にローラが配置され、入力側部材の回動時にはローラの係合により制御部材が回動する。そして、操作レバーの解放時には入力側部材は元の中立位置まで戻される。
特開2003−93187号公報(第11図〜第13図)
しかし、上記従来の構成では、入力側部材の復帰時に、その回動に対してローラの移動が遅いと、楔状空間に配置されたローラがカム面と円筒面との間に挟まる、所謂喰い付きを起こす場合があった。このような喰い付きにより回動不良が起こるのを防止するために、楔状空間内においてローラに遊びを設けているが、この遊びにより、操作レバーの操作時にローラの挟み込みが操作に対して遅れるため、操作感が悪いという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、中立状態での操作部材の操作性を向上することができる車両用シート調整装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、操作部材の操作に従って出力軸を回動させ、該出力軸の回動によりシートクッションを上下方向に移動させる車両用シート調整装置であって、前記操作部材が連結された入力側部材に形成されたカム面と、前記カム面と径方向に対向して楔状空間を形成する制御部材の内周面と、前記楔状空間に配置された回転体とから構成され、前記操作部材の駆動操作時には該操作部材の操作力を前記制御部材に伝達し、前記操作部材の復帰時には前記入力側部材と前記制御部材との力の伝達を解除する第1クラッチ部と、前記操作部材の駆動操作時には該操作部材の操作力を前記制御部材から前記出力軸に伝達し、前記操作部材の駆動操作以外のときに前記制御部材を静止部材に係止させることで前記出力軸の回動をロックする第2クラッチ部と、前記楔状空間において前記回転体より前記カム面と前記内周面との距離が狭くなる側に配置され前記回転体と当接可能な当接部と、前記入力側部材に形成された第1係合部と周方向に係合する第2係合部とが形成され、該第1係合部と第2係合部の係合によって前記入力側部材と一体的に回動する戻し部材と、を備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、戻し部材は入力側部材と一体的に回動するため、操作部材の駆動操作により入力側部材が回動して元の中立位置に復帰するときに、楔状空間においてカム面と内周面との距離が狭くなる側に配置された当接部と共に回転体が回動する。このように、入力側部材の回動に伴い回転体を強制的に移動させることで、回転体が挟み込まれて回動不良を起こすことが防止される。このため、楔状空間における遊びを減らすことができ、ユーザは操作部材の操作時に適切な操作感を得ることができるため、中立状態での操作部材の操作性を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シート調整装置において、前記戻し部材を前記入力側部材に向けて付勢する弾性部材を備えたこと要旨とする。
上記構成によれば、戻し部材を入力側部材に向けて付勢する弾性部材が設けられているため、操作部材の駆動操作により入力側部材及び戻し部材が回動した後、元の中立位置に戻される際に、戻し部材は入力側部材に向けて付勢されることで、入力側部材と一体的に回動する。
本発明の車両用シート調整装置によれば、中立状態での操作部材の操作性を向上することができる。
以下、本発明と具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示す車両用シート1は、シートクッション1aとシートクッション1aの後端上面から斜め上側に延びるシートバック1bとを備え、車両のフロアに固定されたロアレール2a,2b上に移動可能に支持される。シートクッション1aの下側には、シートクッション1aの座面の高さを調整する車両用シート調整装置3が設けられている。
ロアレール2a,2bにはそれぞれアッパレール4a,4bが摺動可能に装着されている。アッパレール4a,4bには、シートクッション1aのベースフレーム5a,5bが昇降可能に支持されている。
即ち、アッパレール4aの前後端部にリフタリンク6a,7aの下端部が回動可能に支持され、そのリフタリンク6a,7aの上端部がベースフレーム5aの前後端部に回動可能に連結されている。同様に、アッパレール4bの前後端部にリフタリンク6b,7bの下端部が回動可能に支持され、そのリフタリンク6b,7bの上端部がベースフレーム5bの前後端部に回動可能に連結されている。また、リフタリンク7a,7bとベースフレーム5a,5bの連結部は筒状のトルクロッド8で連結されている。従って、ベースフレーム5a,5bは連動して昇降可能である。
ベースフレーム5bには車両用シート調整装置3を構成するクラッチ装置11が取着され、そのクラッチ装置11に操作部材としての操作レバー12が取着され、クラッチ装置11の出力軸にはピニオンギヤ13が設けられている。そして、操作レバー12の操作によりピニオンギヤ13が回転される。クラッチ装置11の後方において、ベースフレーム5bにはセクタギヤ14の基端側下部が回動可能に支持され、そのセクタギヤ14の先端部にはピニオンギヤ13に噛み合う歯部14aが形成されている。そして、ピニオンギヤ13の回転にともなってセクタギヤ14が回動するようになっている。セクタギヤ14の基端側上部と、リフタリンク7bの上端部は駆動リンク15で連結されている。駆動リンク15は、セクタギヤ14及びリフタリンク7bに対しそれぞれ回動可能に連結されている。従って、セクタギヤ14が回動されると、駆動リンク15を介してリフタリンク7bが回動され、トルクロッド8を介してリフタリンク7aが回動され、ベースフレーム5a,5bが連動して昇降される。
次に、上記クラッチ装置11の具体的構成を説明する。
図3及び図4に示すように、クラッチ装置11は、略円筒状に形成された静止部材としてのケース21を備え、該ケース21は、図5に示すように、径方向外側に突出形成された複数の取付部21aにより、ベースフレーム5bに取付固定されている。また、図6に示すように、ケース21には、フック部21bと係合片21c(図10(a)〜(c)参照)とが軸方向に突出形成されている。ケース21の内側には出力軸22が配置され、該出力軸22はベースフレーム5bに回転可能に支持されている。
出力軸22には、ベースフレーム5bの操作レバー12側にロータカム23が一体形成され、ベースフレーム5bの反操作レバー12側にピニオンギヤ13が一体形成されている。ロータカム23は、略6角形状に形成されて外周面がカム面23aとして構成され、各辺の中央位置に嵌着溝23bがそれぞれ形成されている。なお、出力軸22とロータカム23、出力軸22とピニオンギヤ13とをそれぞれ別体にて形成し一体回転するように係合してもよい。
出力軸22には、図1及び図2に示す操作レバー12が取着された入力側部材24が回転自在に支持されている。図4に示すように、入力側部材24は、円筒状に形成され出力軸22が挿通される内輪25と、該内輪25から径方向外側に向かって延びた板状のレバー係合部26とを備えている。レバー係合部26には、図6に示すように、操作レバー12が嵌着される複数(図においては3個)の嵌着孔26aが周方向に沿って配列されている。これにより、入力側部材24は、操作レバー12とともに回動する。また、レバー係合部26には、軸方向に延びたフック部26bと前記係合片21cに周方向に当接する突出部26cとが形成され、軸方向に貫通した第1係合部としての貫通穴26dが形成されている。図10(a)〜(c)に示すように、入力側部材24が回動すると、入力側部材24の突出部26cがケース21の係合片21cに周方向に当接することで、入力側部材24は回動範囲が規制される。図10(a)は入力側部材24が時計回り方向に回動して突出部26cが係合片21cに当接した状態を示し、図10(b)は中立状態を示し、図10(c)は入力側部材24が反時計回り方向に回動して突出部26cが係合片21cに当接した状態を示す。
また、図3及び図4に示すように、出力軸22の先端部には、波型ばねや皿ばねからなる弾性体27とワッシャ28a,28bとがネジ29により取着され、該弾性体27により入力側部材24が軸方向に付勢されている。図7に示すように、内輪25は、軸(図において表裏方向)が直交する断面において、内周が円状に形成され、外周が略5角形状に形成されており、該内輪25の外周面がカム面25aを構成している。
また、図3及び図4に示すように、ケース21の内側で入力側部材24の径方向外側には、戻し部材31と制御部材32とが配置されている。戻し部材31は内輪25の径方向外側に遊嵌されている。戻し部材31は、筒状部31aと、該筒状部31aから軸方向に沿って反操作レバー12側に突出形成された複数の当接部31bとを備えている。当接部31bの数は、内輪25の形状に対応し、本実施形態では5個設けられ、周方向に沿って等間隔に配置されている。また、戻し部材31には、軸方向に延びたフック部31cと、前記貫通穴26dと軸方向に嵌合する第2係合部としての突片31dとが形成されている。なお、本実施形態では、貫通穴26dと突片31dとの嵌合部分には、周方向にクリアランスが設けられている。
戻し部材31の径方向外側には、制御部材32が遊嵌されている。制御部材32は、環状の外輪32aと、外輪32aから軸方向に沿って反操作レバー12側に突出形成されるとともに周方向に沿って交互に配置された第1係合部32b及び第2係合部32cとを備えている。外輪32aは、戻し部材31の当接部31bの径方向外側に配置されている。第1係合部32bは、ロータカム23の嵌着溝23bに所定のがたつきを有して嵌入されている。第2係合部32cは、外輪32aからL字状に形成され、軸方向に沿って延びた部分が第1係合部32bよりも径方向外側に配置されている。
図4及び図7に示すように、内輪25のカム面25aと制御部材32の制御部材32の内周面32dと戻し部材31とロータカム23とにより囲まれるとともに、カム面25aに沿って配列され戻し部材31の当接部31bにより複数(5個)の空間が区画形成されている。各空間は、制御部材32の内周面32dが円筒状に形成され、内輪25のカム面25aが多角形状に形成されているため、周方向両側に制御部材32の内周面32dとカム面25aとの距離が次第に狭くなる端部が形成されている。図7に示すように、各空間にはそれぞれ2個の第1ローラ33が収容され、各空間に収容された2個の第1ローラ33間には、第1ガタ止めバネ34が挿入配置されている。図3に示すように、第1ガタ止めバネ34は、各第1ローラ33間に配置されたバネ部材としてのバネ部34aと、複数のバネ部34aを連結する連結部34bとから構成されている。バネ部34aは、周方向両側にそれぞれ配設された第1ローラ33と、同配設された方向に向かって付勢する。従って、各バネ部34aは、外周面が略多角形状に形成された内輪25の頂点側、即ち内輪25のカム面25aと該カム面25aと径方向に対向する制御部材32の内周面32dとにより形成された略楔状空間の狭い空間となる端部の方向へ第1ローラ33をそれぞれ付勢する。なお、本実施形態では、中立状態において楔状空間内の第1ローラ33に遊びが生じないように、入力側部材24のカム面25a、制御部材32の内周面32d、バネ部34aが構成されている。
上記のように構成されることで、図3及び図7に示すように、入力側部材24(内輪24)、戻し部材31、第1ローラ33、第1ガタ止めバネ34、制御部材32(制御部材32)により第1クラッチ部41が構成されている。
図4及び図5に示すように、ロータカム23のカム面23aとケース21の内周面21dとベースフレーム5bとにより囲まれるとともに、カム面23aに沿って配列され制御部材32の第2係合部32cにより複数(6個)の空間が区画形成されている。各空間は、ロータカム23のカム面23aが多角形状に形成され、ケース21の内周面21dが円筒状に形成されているため、周方向両側に内周面21dとカム面23aとの距離が次第に狭くなる端部が形成されている。
各空間にはそれぞれ2個の回転体としての第2ローラ35が収容されている。図5に示すように、各空間に収容された2個の第2ローラ35間には、第2ガタ止めバネ36が挿入配置されている。図3に示すように、第2ガタ止めバネ36は、各第2ローラ35間に配置されたバネ部材としてのバネ部36aと、複数のバネ部36aを連結する連結部36bとから構成されている。各バネ部36aの基部はロータカム23の嵌着溝23bに収容されており、バネ部36aは外周面が略多角形状に形成されたロータカム23の頂点側、即ちロータカム23のカム面23aと該カム面23aと径方向に対向するケース21の内周面21dとにより形成された略楔状空間の狭い空間となる端部の方向へ第2ローラ35をそれぞれ付勢する。
上記のように構成されることで、図3及び図6に示すように、制御部材32(第1係合部32b及び第2係合部32c)、ロータカム23、第2ローラ35、第2ガタ止めバネ36、ケース21により第2クラッチ部42が構成されている。本実施の形態では、第1クラッチ部41と第2クラッチ部42とが軸方向に近接配置されている。
また、図3に示すように、ケース21と入力側部材24と戻し部材31には、それぞれフック部21b,26b,31cが径方向に重なるように形成されている。図8(a)に示すように、ケース21のフック部21bと入力側部材24のフック部26bとは第1捻りバネ37と係合している。入力側部材24の回動時に第1捻りバネ37にエネルギーが蓄積され、操作レバー12の駆動操作が解除されると、第1捻りバネ37に蓄積されたバネ力により入力側部材24は元の中立位置に戻される。
また、図8(b)に示すように、ケース21のフック部21bと戻し部材31のフック部31cとは第2捻りバネ38と係合している。入力側部材24の回動時に第2捻りバネ38に第2捻りバネ38にエネルギーが蓄積され、操作レバー12の駆動操作が解除されると、第2捻りバネ38に蓄積されたバネ力により戻し部材31は元の中立位置に戻される。
また、本実施形態では、図8(a)及び図8(b)に示すように、入力側部材24のフック部26bと戻し部材31のフック部31cとの間に、戻し部材31を入力側部材24に向けて付勢する弾性部材としての板バネ43が設けられている。
また、図4に示すように、ベースフレーム5bはクラッチ装置11を支持する位置に補助フレーム16が取着されている。この補助フレーム16はその基端部がベースフレーム5bに例えばボルト等で固定され、先端部はベースフレーム5bに対し所定間隔を隔てて平行となるよう延設されている。
補助フレーム16には貫通孔が形成されて第1の軸受部17が形成され、ベースフレーム5bには第1の軸受部17と中心線が重なるように貫通孔が形成されて第2の軸受部18が形成されている。第2の軸受部18の径は、第1の軸受部17の径より大きい径で形成されている。
出力軸22はその中間部が第2の軸受部18に回転可能に支持され、先端部が第1の軸受部17に回転可能に支持されている。また、補助フレーム16とベースフレーム5bとの間で、ピニオンギヤ13にセクタギヤ14の歯部14aが噛み合わされている。
図4に示すように、ピニオンギヤ13の側方において、出力軸22の先端部側面には、互いに平行な2つの平面部22aが形成されている。出力軸22の先端部周囲にスパイラルスプリング39が配設され、図9に示すようにそのスパイラルスプリング39の内周側端部39aは略平行に対向するように形成されている。スパイラルスプリング39の内周側端部39a内側に平面部22aが当接するように出力軸22の先端部が嵌入され、スパイラルスプリング39の外周側端部39bが補助フレーム16とベースフレーム5bとの間に支持される掛止軸40に係合されている。従って、スパイラルスプリング39の付勢力はベースフレーム5bを支点として出力軸22に所要の回転トルクを付与し、そのトルクはベースフレーム5a,5bを上昇させる方向に作用する。
次に、上記のようなクラッチ装置11を備えた車両用シート調整装置の動作を説明する。
図4に示すように、ユーザが操作レバー12をシート上昇方向に回動させると、操作レバー12が取着された入力側部材24が一体的に回動する。なお、このとき、入力側部材24の貫通穴26dに突片31dが嵌合された戻し部材31が入力側部材24と一体的に回動するが、貫通穴26dと突片31dとの嵌合部分には周方向にクリアランスが設けられているため、入力側部材24が僅かに回動した後、戻し部材が回動する。このため、第1ローラ33は、入力側部材24の回動初期における喰い付きが防止されるとともに、入力側部材24の回動位置に対応した位置に移動される。
この入力側部材24の回動により、図7に示す内輪25が例えば時計方向に回動し、内輪25のカム面25aと制御部材32の制御部材32との間に配設された第1ローラ33が楔隙間に係合する(噛み込む)。これにより、内輪25の回動が制御部材に伝達される。このように、第1クラッチ部41においては、操作レバー12の駆動操作時には操作レバー12の操作力を入力側部材24から制御部材32に伝達する。なお、図10(a)〜(c)に示すように、入力側部材24の突出部26cがケース21の係合片21cに周方向に当接することで、入力側部材24の回動範囲は限定される。
制御部材32が回動すると、図5に示す制御部材32の第1係合部32bがロータカム23の嵌着溝23b側面と係合し、ロータカム23が図において時計方向に回動する。この時、ロータカム23のカム面23aとケース21の内周面21dとの間に配設された第2ローラ35は、第2係合部32cによりロータカム23の回動方向に押されて移動するため、楔隙間に係合しない(噛み込まない)。つまり、出力軸22は操作レバー12の操作に従って回動する。このとき、バネ部36aの基部と第1係合部32bとの間に周方向に形成される隙間よりも第2ローラ35と第2係合部32cとの間に形成される隙間を小さく設定したため、制御部材32が回動すると、第2係合部32cが第2ローラ35を周方向に押してから第1係合部32bが嵌着溝23bの壁面を押圧するため、出力軸22はスムーズに回動する。これにより、出力軸22のピニオンギヤ13と歯合するセクタギヤ14が回転される。セクタギヤ14の回動に基づいて、駆動リンク15を介してリフタリンク7a,7bが回動され、ベースフレーム5a,5bが上昇する。従って、シートクッション1aが上昇する。このとき、スパイラルスプリング39の付勢力が出力軸22の回転を助勢する方向に作用するため、操作レバー12の操作力が軽減される。
操作レバー12を解放すると、車両用シート1の重量及び乗員の体重による負荷によって、図5において、出力軸22が反時計方向に回動する。この時、出力軸22とロータカム23とが一体回動し、このロータカム23の回動により、上記と同様に、ロータカム23のカム面23aとケース21の内周面21dとの間に配設された第2ローラ35が楔隙間に係合する(噛み込む)。ケース21はベースフレーム5bに固定されているため、出力軸22の回動が阻止される。つまり、第2クラッチ部42においては、操作レバー12の駆動操作以外のときは出力軸22の回動を規制する。このとき、バネ部36aの基部と第1係合部32bとの間に周方向に形成される隙間よりも第2ローラ35と第1係合部32bとの間に形成される隙間を小さいため、第1係合部32bがロータカム23の嵌着溝23bの壁面に押されることなく第2ローラ35は楔隙間に確実に係合する。
上記操作レバー12の解放により、戻し部材31と入力側部材24とは第1捻りバネ37及び第2捻りバネ38により中立位置まで回動する。この時、第1ローラ33は、戻し部材31の当接部31bによって戻し部材31及び入力側部材24の回動方向と同方向に移動し、噛み込まないため、中立方向への回動は規制されない。つまり、第1クラッチ部41においては操作レバー12の復帰時には入力側部材24と制御部材32との力の伝達を解除する。
本実施形態では、入力側部材24と戻し部材31とは、貫通穴26dと突片31dとの嵌合により一体的に回動する。このため、入力側部材24が元の中立位置まで戻されるときに、入力側部材24のカム面25aと制御部材32の内周面32dとの間の楔状空間において、第1ローラ33は両面の間の距離が狭くなる側に配置された当接部31bにより強制的に移動される。このため、第1クラッチ部41に形成された楔状空間内に遊びが設けられていなくても、第1ローラ33が楔状空間に挟み込まれて回動不良が起こることが防止される。
特に、本実施形態のように、戻し部材31の回動時に、戻し部材31を元の中立位置に向けて付勢する第2捻りバネ38が設けられている場合、仮に戻し部材31と入力側部材24とが一体回動する構成でなければ、戻し部材31が第2捻りバネ38により中立位置に向けて付勢されることで、第1ローラ33の楔状空間での挟み込みが起こり易くなる。この点、本実施形態では、入力側部材24と戻し部材31とが周方向に係合して一体的に回動することで、このような第1ローラ33の挟み込みが防止される。
また、板バネ43により戻し部材31のフック部31cが入力側部材24のフック部26bに向けて付勢されるため、戻し部材31は中立位置への復帰時に板バネ43により入力側部材24に向けて付勢力が付与される。
クラッチ装置11は、シート上昇方向に回動させた操作レバー12を中立位置へ回動する場合も、上記の操作レバー12を解放したときと同様に動作するため、該操作レバー12の回動が規制されない。なお、操作レバー12をシート下降方向に回動した場合、回動方向は異なるが上記と同様に動作するため、説明を省略する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)戻し部材31は入力側部材24と一体的に回動するため、操作レバー12の駆動操作により入力側部材24が回動して元の中立位置に復帰するときに、楔状空間においてカム面25aと内周面32dとの距離が狭くなる側に配置された当接部31bと共に第1ローラ33が回動する。このように、入力側部材24の回動に伴い第1ローラ33を強制的に移動させることで、第1ローラ33が挟み込まれて回動不良を起こすことが防止される。このため、楔状空間における遊びを減らすことができ、ユーザは操作レバー12の操作時に適切な操作感を得ることができるため、中立状態での操作レバー12の操作性を向上することができる。
(2)戻し部材31を入力側部材24に向けて付勢する板バネ43が設けられているため、操作レバー12の駆動操作により入力側部材24及び戻し部材31が回動した後、元の中立位置に戻される際に、戻し部材31は入力側部材24に向けて付勢されることで、入力側部材24と一体的に回動する。
なお、本実施形態は上記構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・上記実施形態では、入力側部材24の貫通穴26dと戻し部材31の突片31dとが軸方向に嵌合することで、戻し部材31が入力側部材24に周方向に係合されて一体回動するものとしたが、入力側部材24と戻し部材31の係合を他の態様としてもよい。例えば、入力側部材24に第1係合部として凸部を設け、戻し部材31に第2係合部として凹部を設けて、該凹部と凸部とを係合させることで、入力側部材24と戻し部材31とを一体的に回動させてもよい。
・上記実施形態では、戻し部材31を入力側部材24に向けて付勢する弾性部材として、戻し部材31のフック部31cを入力側部材24のフック部26bに向けて付勢する板バネ43を設けたが、弾性部材を他の態様としてもよい。例えば、入力側部材24の貫通穴26dと戻し部材31の突片31dとの周方向隙間にゴム等の弾性部材を介在させてもよい。
・上記実施形態では、クラッチ装置11のケース21をベースフレーム5bに直接取り付け固定したが、出力軸22を支持するベースを設け、該ベースにケース21を固定してクラッチ装置11をユニット化してもよい。
・上記実施形態では、スパイラルスプリング39によりシートクッション1aを上昇させるように付勢したが、トーションバー等の他の弾性体により付勢するようにしてもよい。
車両用シートの斜視図。 車両用シート調整装置の斜視図。 クラッチ装置の分解斜視図。 クラッチ装置の断面図。 図4のA−A線断面図。 入力側部材の説明図。 図4のB−B線断面図。 (a)(b)は戻しバネの説明図。 スパイラルスプリングの正面図。 (a)〜(c)は、入力側部材の作用を説明する説明図。
符号の説明
1a…シートクッション、3…車両用シート調整装置、12…操作レバー(操作部材)、21…ケース(静止部材)、22…出力軸、24…入力側部材、25a…カム面、26d…貫通穴(第1係合部)、31…戻し部材、31b…当接部、31d…突片(第2係合部)、32…制御部材、32d…内周面、33…第1ローラ(回転体)、34a…バネ部(バネ部材)、41…第1クラッチ部、42…第2クラッチ部、43…板バネ(弾性部材)。

Claims (2)

  1. 操作部材の操作に従って出力軸を回動させ、該出力軸の回動によりシートクッションを上下方向に移動させる車両用シート調整装置であって、
    前記操作部材が連結された入力側部材に形成されたカム面と、前記カム面と径方向に対向して楔状空間を形成する制御部材の内周面と、前記楔状空間に配置された回転体とから構成され、前記操作部材の駆動操作時には該操作部材の操作力を前記制御部材に伝達し、前記操作部材の復帰時には前記入力側部材と前記制御部材との力の伝達を解除する第1クラッチ部と、
    前記操作部材の駆動操作時には該操作部材の操作力を前記制御部材から前記出力軸に伝達し、前記操作部材の駆動操作以外のときに前記制御部材を静止部材に係止させることで前記出力軸の回動をロックする第2クラッチ部と、
    前記楔状空間において前記回転体より前記カム面と前記内周面との距離が狭くなる側に配置され前記回転体と当接可能な当接部と、前記入力側部材に形成された第1係合部と周方向に係合する第2係合部とが形成され、該第1係合部と第2係合部の係合によって前記入力側部材と一体的に回動する戻し部材と、
    を備えたことを特徴とする車両用シート調整装置。
  2. 前記戻し部材を前記入力側部材に向けて付勢する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート調整装置。
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