本発明の請求項1に記載の発明は、通信回線を介して認証サーバと接続され、該認証サーバとの間で所定の情報の送受信を行うとともに複写権限の認証の結果に応じた印刷動作を実行する画像複写装置であって、ユーザを識別するユーザ識別情報を入力する入力手段と、文書を識別する文書識別情報を読み取る文書識別情報読取手段と、ユーザ識別情報と当該ユーザに係る複写頻度情報とを対応付けて記憶する頻度情報記憶手段と、認証サーバとの送受信により予め取得された属性情報であって、頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報が所定量以上の値に達しているユーザのユーザ識別情報と、所定の文書の文書識別情報と、当該ユーザ識別情報および当該文書識別情報のそれぞれに関連付けられた複写権限情報と、を含む属性情報を記憶する属性情報記憶手段と、入力手段によって入力されたユーザ識別情報と、文書識別情報読取手段によって読み取られた文書識別情報と、属性情報記憶手段に記憶されている属性情報とに基づいて複写権限を認証する認証手段と、を有することを特徴とする画像複写装置であり、ユーザに係る複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザの属性情報が属性情報記憶手段に記憶されているときは、属性情報記憶手段に記憶されている属性情報を基に複写権限の権限認証を実行することができ、認証サーバへのアクセスを極力抑制し、複写権限の認証に係る認証時間の短縮化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、認証手段は、入力手段によって入力されたユーザ識別情報に対応する属性情報が属性情報記憶手段に記憶されていない場合は、入力手段によって入力されたユーザ識別情報および文書識別情報読取手段によって読み取られた文書識別情報とともに当該ユーザ識別情報に係る属性情報の送信要求を認証サーバに対し送信するとともに、ユーザ識別情報、文書識別情報および送信要求を受信した認証サーバからの属性情報を基に複写権限を認証することを特徴とする画像複写装置であり、ユーザに係る複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザの属性情報が属性情報記憶手段に記憶されていないときは、認証サーバへアクセスすることにより当該ユーザに係る属性情報を取得し、この取得した属性情報を基に複写権限の権限認証を実行することができ、認証サーバへのアクセスを極力抑制し、複写権限の認証に係る認証時間の短縮化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、属性情報は、ユーザ識別情報および文書識別情報に関連付けられ、当該属性情報の更新に係る最終の更新日時情報を含み、入力手段によって入力されたユーザ識別情報および属性情報記憶手段に記憶されている当該ユーザ識別情報に対応する第1の更新日時情報を認証サーバに対し送信するとともに、ユーザ識別情報および第1の更新日時情報を受信した認証サーバから、当該認証サーバ内に記憶されているユーザ識別情報に対応する第2の更新日時情報が第1の更新日時情報よりも最新のものであることを条件に送信される属性情報を基に、属性情報記憶手段の記憶内容を更新する第1の属性情報更新手段を、更に備えたことを特徴とする画像複写装置であり、属性情報記憶手段に記憶されている属性情報(に含まれる第1の更新日時情報)が認証サーバに記憶されている属性情報(に含まれる第2の更新日時情報)よりも古い場合に、認証サーバへアクセスすることにより最新の属性情報を取得し、この取得した属性情報を基に属性情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしているので、認証サーバとの通信時の不要なデータの送受信を抑制し、ネットワークなど通信回線のトラフィック量を低減することができるという作用を有する。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、認証サーバ内の属性情報が更新された場合に当該認証サーバから送信された更新後の属性情報に係るユーザ識別情報を受信する受信手段と、受信手段によって受信されたユーザ識別情報と、頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報に基づく複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザのユーザ識別情報とが一致したときは、認証サーバに対し更新後の属性情報の送信要求を行うとともに、この送信要求に対応して認証サーバから送信される更新後の属性情報を基に、属性情報記憶手段の記憶内容を更新する第2の属性情報更新手段と、を更に備えたことを特徴とする画像複写装置であり、認証サーバ内の属性情報が更新された場合に、当該更新後の属性情報に係るユーザのユーザ識別情報と、頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報に基づく複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザのユーザ識別情報とが一致したときは、認証サーバへアクセスすることにより当該更新後の属性情報を取得し、この取得した更新後の属性情報を基に属性情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしているので、属性情報記憶手段内の属性情報を常時最新の状態に維持することができるという作用を有する。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、属性情報は、ユーザ識別情報および文書識別情報に関連付けられ、複写対象の文書の複写日時情報を含み、属性情報記憶手段に記憶され入力手段によって入力されたユーザ識別情報に対応する最終の複写日時情報に基づく複写日時と現在の日時との間の期間が予め設定された期間よりも長いときは、当該入力されたユーザ識別情報を基に頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報を更新する複写頻度情報更新手段を、更に備えたことを特徴とする画像複写装置であり、ユーザに係る複写頻度が所定量以上に値に達しているユーザのうち、複写を実行して一定期間以上経過しているユーザ(一定期間未複写の状態になっているユーザ)に係る複写頻度を更新することで、改めて当該ユーザに係る属性情報を認証サーバから受信しないようにすることができるため、不要なデータ受信をなくし、ネットワークなど通信回線のトラフィック量を低減することができるという作用を有する。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5記載の発明において、複写頻度情報更新手段によって頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報が更新された場合は、当該複写頻度情報に対応するユーザ識別情報を基に、属性情報記憶手段の記憶内容を更新する第3の属性情報更新手段を、更に備えたことを特徴とする画像複写装置であり、複写頻度情報更新手段によって頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報が更新された場合は、当該複写頻度情報に対応するユーザ識別情報を基に、属性情報記憶手段の記憶内容を更新、例えば当該ユーザ識別情報に対応する属性情報を削除することで、属性情報記憶手段つまりメモリのリフレッシュを行うことができるという作用を有する。
本発明の請求項7に記載の発明は、通信回線を介して認証サーバと接続され、該認証サーバとの間で所定の情報の送受信を行うとともに複写権限の認証の結果に応じた印刷動作を実行する画像複写装置であって、ユーザを識別するユーザ識別情報を入力する入力手段と、文書を識別する文書識別情報を読み取る文書識別情報読取手段と、文書識別情報と当該文書に係る複写頻度情報とを対応付けて記憶する頻度情報記憶手段と、認証サーバとの送受信により予め取得された属性情報であって、頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報が所定量以上の値に達している文書の文書識別情報と、所定のユーザのユーザ識別情報と、当該文書識別情報および当該ユーザ識別情報のそれぞれに関連付けられた複写権限情報と、を含む属性情報を記憶する属性情報記憶手段と、入力手段によって入力されたユーザ識別情報と、文書識別情報読取手段によって読み取られた文書識別情報と、属性情報記憶手段に記憶されている属性情報とに基づいて複写権限を認証する認証手段と、を有することを特徴とする画像複写装置であり、文書に係る複写頻度が所定量以上の値に達している文書の属性情報が属性情報記憶手段に記憶されているときは、属性情報記憶手段に記憶されている属性情報を基に複写権限の権限認証を実行することができ、認証サーバへのアクセスを極力抑制し、複写権限の認証に係る認証時間の短縮化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項7記載の発明において、認証手段は、文書識別情報読取手段によって読み取られた文書識別情報に対応する属性情報が属性情報記憶手段に記憶されていない場合は、文書識別情報読取手段によって読み取られた文書識別情報および入力手段によって入力されたユーザ識別情報とともに当該文書識別情報に係る属性情報の送信要求を認証サーバに対し送信するとともに、ユーザ識別情報、文書識別情報および送信要求を受信した認証サーバからの属性情報を基に複写権限を認証することを特徴とする画像複写装置であり、文書に係る複写頻度が所定量以上の値に達している文書の属性情報が属性情報記憶手段に記憶されていないときは、認証サーバへアクセスすることにより当該文書に係る属性情報を取得し、この取得した属性情報を基に複写権限の権限認証を実行することができ、認証サーバへのアクセスを極力抑制し、複写権限の認証に係る認証時間の短縮化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項7または8記載の発明において、属性情報は、ユーザ識別情報および文書識別情報に関連付けられ、当該属性情報の更新に係る最終の更新日時情報を含み、文書識別情報読取手段によって読み取られた文書識別情報および属性情報記憶手段に記憶されている当該文書識別情報に対応する第1の更新日時情報を認証サーバに対し送信するとともに、文書識別情報および第1の更新日時情報を受信した認証サーバから、当該認証サーバ内に記憶されている文書識別情報に対応する第2の更新日時情報が第1の更新日時情報よりも最新のものであることを条件に送信される属性情報を基に、属性情報記憶手段の記憶内容を更新する第1の属性情報更新手段を、更に備えたことを特徴とする画像複写装置であり、属性情報記憶手段に記憶されている属性情報(に含まれる第1の更新日時情報)が認証サーバに記憶されている属性情報(に含まれる第2の更新日時情報)よりも古い場合に、認証サーバへアクセスすることにより最新の属性情報を取得し、この取得した属性情報を基に属性情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしているので、認証サーバとの通信時の不要なデータの送受信を抑制し、ネットワークなど通信回線のトラフィック量を低減することができるという作用を有する。
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項7〜9の何れか一項に記載の発明において、認証サーバ内の属性情報が更新された場合に認証サーバから送信された更新後の属性情報に関連付けられている文書識別情報を受信する受信手段と、受信手段によって受信された文書識別情報と、頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報に基づく複写頻度が所定量以上の値に達している文書の文書識別情報とが一致したときは、認証サーバに対し更新後の属性情報の送信要求を行うとともに、この送信要求に対応して認証サーバから送信される更新後の属性情報を基に、属性情報記憶手段の記憶内容を更新する第2の属性情報更新手段と、を更に備えたことを特徴とする画像複写装置であり、認証サーバ内の属性情報が更新された場合に、当該更新後の属性情報に係る文書の文書識別情報と、頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報に基づく複写頻度が所定量以上の値に達している文書の文書識別情報とが一致したときは、認証サーバへアクセスすることにより当該更新後の属性情報を取得し、この取得した更新後の属性情報を基に属性情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしているので、属性情報記憶手段内の属性情報を常時最新の状態に維持することができるという作用を有する。
本発明の請求項11に記載の発明は、請求項7〜10の何れか一項に記載の発明において、属性情報は、ユーザ識別情報および文書識別情報に関連付けられ、複写対象の文書の複写日時情報を含み、属性情報記憶手段に記憶され文書識別情報読取手段によって読み取られた文書識別情報に対応する最終の複写日時情報に基づく複写日時と現在の日時との間の期間が予め設定された期間よりも長いときは、当該読み取られた文書識別情報を基に頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報を更新する複写頻度情報更新手段を、更に備えたことを特徴とする画像複写装置であり、文書に係る複写頻度が所定量以上に値に達している文書のうち、複写を実行して一定期間以上経過している文書(一定期間未複写の文書)に係る複写頻度を更新することで、改めて当該文書に係る属性情報を認証サーバから受信しないようにすることができるため、不要なデータ受信をなくし、ネットワークなど通信回線のトラフィック量を低減することができるという作用を有する。
本発明の請求項12に記載の発明は、請求項11記載の発明において、複写頻度情報更新手段によって頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報が更新された場合は、当該複写頻度情報に対応する文書識別情報を基に、属性情報記憶手段の記憶内容を更新する第3の属性情報更新手段を、更に備えたことを特徴とする画像複写装置であり、複写頻度情報更新手段によって頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報が更新された場合は、当該複写頻度情報に対応する文書識別情報を基に、属性情報記憶手段の記憶内容を更新、例えば当該文書識別情報に対応する属性情報を削除することで、属性情報記憶手段つまりメモリのリフレッシュを行うことができるという作用を有する。
本発明の請求項13に記載の発明は、認証サーバとの間で所定の情報の送受信を行うとともに複写権限の認証の結果に応じた印刷動作を実行する画像複写方法であって、ユーザを識別するユーザ識別情報を入力する入力ステップと、文書を識別する文書識別情報を読み取る文書識別情報読取ステップと、ユーザ識別情報と当該ユーザに係る複写頻度情報とを対応付けて記憶する頻度情報記憶ステップと、認証サーバとの送受信により予め取得された属性情報であって、頻度情報記憶ステップにより記憶されている複写頻度情報が所定量以上の値に達しているユーザのユーザ識別情報と、所定の文書の文書識別情報と、当該ユーザ識別情報および当該文書識別情報のそれぞれに関連付けられた複写権限情報と、を含む属性情報を記憶する属性情報記憶ステップと、入力ステップにより入力されたユーザ識別情報と、文書識別情報読取ステップにより読み取られた文書識別情報と、属性情報記憶ステップにより記憶されている属性情報とに基づいて複写権限を認証する認証ステップと、を含むことを特徴とする画像複写方法であり、ユーザに係る複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザの属性情報が属性情報記憶手段に記憶されているときは、属性情報記憶手段に記憶されている属性情報を基に複写権限の権限認証を実行することができ、認証サーバへのアクセスを極力抑制し、複写権限の認証に係る認証時間の短縮化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項14に記載の発明は、請求項13記載の発明において、認証ステップは、入力ステップにより入力されたユーザ識別情報に対応する属性情報が属性情報記憶ステップにより記憶されていない場合は、入力ステップにより入力されたユーザ識別情報および文書識別情報読取ステップにより読み取られた文書識別情報とともに当該ユーザ識別情報に係る属性情報の送信要求を認証サーバに対し送信するとともに、ユーザ識別情報、文書識別情報および送信要求を受信した認証サーバからの属性情報を基に複写権限を認証するステップを、含むことを特徴とする画像複写方法であり、ユーザに係る複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザの属性情報が属性情報記憶手段に記憶されていないときは、認証サーバへアクセスすることにより当該ユーザに係る属性情報を取得し、この取得した属性情報を基に複写権限の権限認証を実行することができ、認証サーバへのアクセスを極力抑制し、複写権限の認証に係る認証時間の短縮化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項15に記載の発明は、請求項13または14記載の発明において、属性情報は、ユーザ識別情報および文書識別情報に関連付けられ、当該属性情報の更新に係る最終の更新日時情報を含み、入力ステップにより入力されたユーザ識別情報および属性情報記憶ステップにより記憶されている当該ユーザ識別情報に対応する第1の更新日時情報を認証サーバに対し送信するとともに、ユーザ識別情報および第1の更新日時情報を受信した認証サーバから、当該認証サーバ内に記憶されている前記ユーザ識別情報に対応する第2の更新日時情報が第1の更新日時情報よりも最新のものであることを条件に送信される属性情報を基に、属性情報記憶ステップにより記憶されている記憶内容を更新する第1の属性情報更新ステップを、更に含むことを特徴とする画像複写方法であり、属性情報記憶手段に記憶されている属性情報(に含まれる第1の更新日時情報)が認証サーバに記憶されている属性情報(に含まれる第2の更新日時情報)よりも古い場合に、認証サーバへアクセスすることにより最新の属性情報を取得し、この取得した属性情報を基に属性情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしているので、認証サーバとの通信時の不要なデータの送受信を抑制し、ネットワークなど通信回線のトラフィック量を低減することができるという作用を有する。
本発明の請求項16に記載の発明は、請求項13〜15の何れか一項に記載の発明において、認証サーバ内の属性情報が更新された場合に当該認証サーバから送信された更新後の属性情報に係るユーザ識別情報を受信する受信ステップと、受信ステップにより受信されたユーザ識別情報と、頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報に基づく複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザのユーザ識別情報とが一致したときは、認証サーバに対し更新後の属性情報の送信要求を行うとともに、この送信要求に対応して認証サーバから送信される更新後の属性情報を基に、属性情報記憶ステップにより記憶されている記憶内容を更新する第2の属性情報更新ステップと、を更に含むことを特徴とする画像複写方法であり、認証サーバ内の属性情報が更新された場合に、当該更新後の属性情報に係るユーザのユーザ識別情報と、頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報に基づく複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザのユーザ識別情報とが一致したときは、認証サーバへアクセスすることにより当該更新後の属性情報を取得し、この取得した更新後の属性情報を基に属性情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしているので、属性情報記憶手段内の属性情報を常時最新の状態に維持することができるという作用を有する。
本発明の請求項17に記載の発明は、請求項13〜16の何れか一項に記載の発明において、属性情報は、ユーザ識別情報および文書識別情報に関連付けられ、複写対象の文書の複写日時情報を含み、属性情報記憶ステップにより記憶され入力ステップにより入力されたユーザ識別情報に対応する最終の複写日時情報に基づく複写日時と現在の日時との間の期間が予め設定された期間よりも長いときは、当該入力されたユーザ識別情報を基に頻度情報記憶ステップにより記憶されている複写頻度情報を更新する複写頻度情報更新ステップを、更に含むことを特徴とする画像複写方法であり、ユーザに係る複写頻度が所定量以上に値に達しているユーザのうち、複写を実行して一定期間以上経過しているユーザ(一定期間未複写の状態になっているユーザ)に係る複写頻度を更新することで、改めて当該ユーザに係る属性情報を認証サーバから受信しないようにすることができるため、不要なデータ受信をなくし、ネットワークなど通信回線のトラフィック量を低減することができるという作用を有する。
本発明の請求項18に記載の発明は、請求項17記載の発明において、複写頻度情報更新ステップにより、頻度情報記憶ステップにより記憶されている複写頻度情報が更新された場合は、当該複写頻度情報に対応するユーザ識別情報を基に、属性情報記憶ステップにより記憶されている記憶内容を更新する第3の属性情報更新ステップを、更に含むことを特徴とする画像複写方法であり、複写頻度情報更新手段によって頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報が更新された場合は、当該複写頻度情報に対応するユーザ識別情報を基に、属性情報記憶手段の記憶内容を更新、例えば当該ユーザ識別情報に対応する属性情報を削除することで、属性情報記憶手段つまりメモリのリフレッシュを行うことができるという作用を有する。
本発明の請求項19に記載の発明は、認証サーバとの間で所定の情報の送受信を行うとともに複写権限の認証の結果に応じた印刷動作を実行する画像複写方法であって、ユーザを識別するユーザ識別情報を入力する入力ステップと、文書を識別する文書識別情報を読み取る文書識別情報読取ステップと、文書識別情報と当該文書に係る複写頻度情報とを対応付けて記憶する頻度情報記憶ステップと、認証サーバとの送受信により予め取得された属性情報であって、頻度情報記憶ステップにより記憶されている複写頻度情報が所定量以上の値に達している文書の文書識別情報と、所定のユーザのユーザ識別情報と、当該文書識別情報および当該ユーザ識別情報のそれぞれに関連付けられた複写権限情報と、を含む属性情報を記憶する属性情報記憶ステップと、入力ステップにより入力されたユーザ識別情報と、文書識別情報読取ステップにより読み取られた文書識別情報と、属性情報記憶ステップにより記憶されている属性情報とに基づいて複写権限を認証する認証ステップと、を含むことを特徴とする画像複写方法であり、文書に係る複写頻度が所定量以上の値に達している文書の属性情報が属性情報記憶手段に記憶されているときは、属性情報記憶手段に記憶されている属性情報を基に複写権限の権限認証を実行することができ、認証サーバへのアクセスを極力抑制し、複写権限の認証に係る認証時間の短縮化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項20に記載の発明は、請求項19記載の発明において、認証ステップは、文書識別情報読取ステップにより読み取られた文書識別情報に対応する属性情報が属性情報記憶ステップにより記憶されていない場合は、文書識別情報読取ステップにより読み取られた文書識別情報および入力ステップにより入力されたユーザ識別情報とともに当該文書識別情報に係る属性情報の送信要求を認証サーバに対し送信するとともに、ユーザ識別情報、文書識別情報および送信要求を受信した認証サーバからの属性情報を基に複写権限を認証するステップを、含むことを特徴とする画像複写方法であり、文書に係る複写頻度が所定量以上の値に達している文書の属性情報が属性情報記憶手段に記憶されていないときは、認証サーバへアクセスすることにより当該文書に係る属性情報を取得し、この取得した属性情報を基に複写権限の権限認証を実行することができ、認証サーバへのアクセスを極力抑制し、複写権限の認証に係る認証時間の短縮化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項21に記載の発明は、請求項19または20記載の発明において、属性情報は、ユーザ識別情報および文書識別情報に関連付けられ、当該属性情報の更新に係る最終の更新日時情報を含み、文書識別情報読取ステップにより読み取られた文書識別情報および属性情報記憶ステップにより記憶されている当該文書識別情報に対応する第1の更新日時情報を認証サーバに対し送信するとともに、文書識別情報および第1の更新日時情報を受信した認証サーバから、当該認証サーバ内に記憶されている文書識別情報に対応する第2の更新日時情報が第1の更新日時情報よりも最新のものであることを条件に送信される属性情報を基に、属性情報記憶ステップにより記憶されている記憶内容を更新する第1の属性情報更新ステップを、更に含むことを特徴とする画像複写方法であり、属性情報記憶手段に記憶されている属性情報(に含まれる第1の更新日時情報)が認証サーバに記憶されている属性情報(に含まれる第2の更新日時情報)よりも古い場合に、認証サーバへアクセスすることにより最新の属性情報を取得し、この取得した属性情報を基に属性情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしているので、認証サーバとの通信時の不要なデータの送受信を抑制し、ネットワークなど通信回線のトラフィック量を低減することができるという作用を有する。
本発明の請求項22に記載の発明は、請求項19〜21の何れか一項に記載の発明において、認証サーバ内の属性情報が更新された場合に認証サーバから送信された更新後の属性情報に関連付けられている文書識別情報を受信する受信ステップと、受信ステップにより受信された文書識別情報と、頻度情報記憶ステップにより記憶されている複写頻度情報に基づく複写頻度が所定量以上の値に達している文書の文書識別情報とが一致したときは、認証サーバに対し更新後の属性情報の送信要求を行うとともに、この送信要求に対応して認証サーバから送信される更新後の属性情報を基に、属性情報記憶ステップにより記憶されている記憶内容を更新する第2の属性情報更新ステップと、を更に含むことを特徴とする画像複写方法であり、認証サーバ内の属性情報が更新された場合に、当該更新後の属性情報に係る文書の文書識別情報と、頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報に基づく複写頻度が所定量以上の値に達している文書の文書識別情報とが一致したときは、認証サーバへアクセスすることにより当該更新後の属性情報を取得し、この取得した更新後の属性情報を基に属性情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしているので、属性情報記憶手段内の属性情報を常時最新の状態に維持することができるという作用を有する。
本発明の請求項23記載の発明は、請求項19〜22の何れか一項に記載の発明において、属性情報は、ユーザ識別情報および文書識別情報に関連付けられ、複写対象の文書の複写日時情報を含み、属性情報記憶ステップにより記憶され文書識別情報読取ステップにより読み取られた文書識別情報に対応する最終の複写日時情報に基づく複写日時と現在の日時との間の期間が予め設定された期間よりも長いときは、当該読み取られた文書識別情報を基に頻度情報記憶ステップにより記憶されている複写頻度情報を更新する複写頻度情報更新ステップを、更に含むことを特徴とする画像複写方法であり、文書に係る複写頻度が所定量以上に値に達している文書のうち、複写を実行して一定期間以上経過している文書(一定期間未複写の文書)に係る複写頻度を更新することで、改めて当該文書に係る属性情報を認証サーバから受信しないようにすることができるため、不要なデータ受信をなくし、ネットワークなど通信回線のトラフィック量を低減することができるという作用を有する。
本発明の請求項24記載の発明は、請求項23記載の発明において、複写頻度情報更新ステップにより、頻度情報記憶ステップにより記憶されている複写頻度情報が更新された場合は、当該複写頻度情報に対応する文書識別情報を基に、属性情報記憶ステップにより記憶されている記憶内容を更新する第3の属性情報更新ステップを、更に含むことを特徴とする画像複写方法であり、複写頻度情報更新手段によって頻度情報記憶手段に記憶されている複写頻度情報が更新された場合は、当該複写頻度情報に対応する文書識別情報を基に、属性情報記憶手段の記憶内容を更新、例えば当該文書識別情報に対応する属性情報を削除することで、属性情報記憶手段つまりメモリのリフレッシュを行うことができるという作用を有する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1である画像複写装置の構成を示すハードウェア構成図、図2は本発明の実施の形態1である画像複写装置の構成を示す機能構成図、図3は実施の形態1に係るセキュリティコピー(ユーザの複写頻度を用いた場合)の処理手順を示すフローチャート、図4は実施の形態1に係るユーザの複写頻度を基に各モードを開始する処理手順を示すフローチャート、図5は実施の形態1に係る認証サーバ側のユーザ情報が更新されたときのユーザ複写頻度判別/情報取得モードを開始する場合の処理手順を示すフローチャート、図6は実施の形態1に係る認証サーバ側のユーザ情報が更新されたときのユーザ複写頻度判別/情報取得モードを開始する場合の処理手順を示すシーケンス図、図7は実施の形態1に係るユーザ複写頻度判別/情報取得モードの処理手順を示すフローチャート、図8は実施の形態1に係るユーザ複写頻度判別/情報取得モードの処理手順を示すシーケンス図、図9は実施の形態1に係る最新ユーザ複写情報取得モードの処理手順を示すフローチャート、図10は実施の形態1に係る最新ユーザ複写情報取得モードの処理手順を示すシーケンス図、図11は実施の形態1に係る一定期間未ユーザ複写情報更新モードの処理手順を示すフローチャート、図12は実施の形態1に係る一定期間未ユーザ複写情報更新モードの処理手順を示すシーケンス図である。
図1に示すように、画像複写装置1000と、認証サーバ1100およびホストコンピュータ1200とは、外部インターフェース1301および図示しないネットワークを介して接続されている。
画像複写装置1000は、コントローラ部1300、操作パネル/キー部1400、ICカードリーダ部1500、スキャナエンジン部1600、およびプリンタエンジン部1700を備えている。
コントローラ部1300は、外部インターフェース1301と、外部記憶装置(以下、HDDという)1302と、中央演算処理装置(以下、CPUという)1303と、プリンタインターフェース1304と、リードオンリーメモリ(以下、ROMという)1305と、ランダムアクセスメモリ(以下、RAMという)1306と、パネルインターフェース1307と、スキャナインターフェース1308と、カードリーダインターフェース1309と、データバス1310とを備えている。
コントローラ部1300において、外部インターフェース1301は、10BASE−T、100BASE−TXのイーサネット(登録商標)用ケーブルインターフェース、あるいはIEEE802.11系などの無線LAN用インターフェース等である。外部インターフェース1301は、認証サーバ1100およびホストコンピュータ1200との間でデータの送受信を行う。
HDD1302は、外部インターフェース1301を介して受信された認証サーバ1100からのユーザ識別情報(以下、ユーザIDという)、文書識別情報(以下、文書IDという)、複写権限情報、および複写頻度情報を記憶する。
CPU1303は、RAM1306の容量を最適に使用するためのメモリ管理、ジョブ管理等の装置全体の制御、および読み取った画像データに対して最適な画像処理を行い、複写画像データ(ビットマップ情報)を作成する。
プリンタインターフェース1304は、プリンタエンジン部1700との間でデータ送受信を行う。
ROM1305は、後述する処理手順に対応するプログラム、装置を制御するプログラムを格納する。
RAM1306は、認証サーバ1100から受信したデータ、文書情報読取部1601から読み取った文書の画像データ、透かし情報として埋め込まれている文書IDを一時的に保管する。
パネルインターフェース1307は、操作パネル/キー部1400内のパネルインターフェース1403との間でデータの送受信を行うものであり、例えば、パネルインターフェース1403を介して、キー操作(入力)部1402からのユーザ操作に応じた入力データを受信するとともに、コントローラ部1300が処理実行中にエラーが発生したとき、あるいはプリンタインターフェース1304、スキャナインターフェース1308およびカードリーダインターフェース1309のうち何れかのインターフェースがエラー情報を受信したときに、当該エラーに関する警告メッセージデータを作成し、この警告メッセージデータを操作パネル/キー部1400に送信する。この警告メッセージデータは、パネルインターフェース1403を介して表示パネル部1401に表示される。
スキャナインターフェース1308は、スキャナエンジン部1600内のスキャナインターフェース1602との間でデータの送受信を行うものであり、例えば、スキャナインターフェース1602を介して、文書情報読取部1601が読取対象の文書から読み取ったデータを受信する。
カードリーダインターフェース1309は、ICカードリーダ部1500との間で通信を行うものであり、ICカードリーダ部1500がICカードから読み取った情報を受信する。
データバス1310は、上述した各構成要素1301〜1309をバス結合するものである。
操作パネル/キー部1400は、表示パネル部1401と、キー操作(入力)部1402と、パネルインターフェース1403と、データバス1404と、を備えている。
操作パネル/キー部1400において、パネルインターフェース1403は、コントローラ部1300(のパネルインターフェース1307)との間でデータ送受信を行う。
表示パネル部1401は、パネルインターフェース1403を介して受信したコントローラ部1300(のパネルインターフェース1307)からのデータを表示するとともに、キー操作(入力)部1402あるいはICカードリーダ部1500より入力されたデータをコントローラ部1300の制御に従って表示する。
キー操作(入力)部1402は、ユーザがキー操作により所定の情報を入力するプッシュボタン式やタッチパネル式の入力手段である。
データバス1404は、上述した構成要素1401〜1403をバス結合するものである。
スキャナエンジン部1600は、文書情報読取部1601と、スキャナインターフェース1602と、データバス1603とを備えている。
スキャナエンジン部1600において、文書情報読取部1601は、読取対象の文書をスキャニングして画像データと、透かし情報として埋め込まれている文書IDとをそれぞれ読み取る。
スキャナインターフェース1602は、コントローラ部1300内のスキャナインターフェース1308との間でデータの送受信を行うものであり、文書情報読取部1601が読み取ったデータをコントローラ部1300(のスキャナインターフェース1308)へ送信する。
データバス1603は、文書情報読取部1601およびスキャナインターフェース1602をバス結合するものである。
プリンタエンジン部1700は、コントローラ部1300からの制御指令を基に印刷処理(複写処理)を実行する。なお、プリンタエンジン部1700における印刷方式としては、電子写真方式、昇華型(熱転写)方式、インクジェット方式などを採用することができる。
認証サーバ1100は、画像複写装置1000から送信されたデータを受信し、この受信したデータを基に該当する情報を検索するとともに、この検索した情報を画像複写装置1000へ送信する。
ホストコンピュータ1200は、文書IDや文書作成者IDや機密レベル等を透かし情報として文書に埋め込んで機密文書を作成し、あるいは公開(機密でない)文書等を作成する。
次に、画像複写装置1000の機能構成について図2を参照して詳細を説明する。
図2に示すように、画像複写装置1000と、認証サーバ1100およびホストコンピュータ1200とは、ローカルエリアネットワーク(LAN)などネットワーク(通信回線)2300を介して接続されている。
ICカード2000は、ICチップにユーザIDが記録されているカードであり、ユーザが当該ユーザIDを入力するときに用いられるものである。
ICカードリーダ部1500は、受け入れたICカード2000に記録されているユーザIDを読み取る。
なお、本実施の形態1では、ICカード2000に記録されたユーザIDを読み取るICカードリーダ部1500を採用する構成としているが、本発明はこれに限定されることなく、ICカードリーダ部1500の代替として、ユーザを識別することができる認証方法、例えば虹彩認証、指紋認証、手の平静脈認証等の生体認証による情報読取部を採用する構成としてもよい。
ユーザIDの直接入力(ユーザイベント)2010は、キー操作によりユーザIDを入力するユーザの動作である。
文書2020は、文書ID、文書作成者ID、文書機密レベル等が透かし情報として埋め込まれている文書(機密文書)である。
文書複写結果2030は、文書2020を画像複写装置1000によって複写したときの複写結果である。
画像複写装置1000において、操作パネル/キー部1400は、ユーザがキー操作(入力)部1402(図1参照)でユーザIDやパスワードを入力したり、表示パネル部1401(図1参照)にメッセージを表示したりするユーザインターフェースである。
ここでは、ICカード2000およびICカードリーダ部1500と、操作パネル/キー部1400とが、それぞれユーザを識別するユーザ識別情報を入力する入力手段の機能を果たすようになっている。
スキャナエンジン部1600の文書情報読取部(文書識別情報読取手段)1601は、文書2020をスキャニングして、画像データおよび透かし情報として埋め込まれている文書IDや文書作成者IDや文書機密レベル等を読み取ったのちに、読み取った画像データをRAM1306(図1参照)へ送信するとともに、前記読み取った文書IDや文書作成者IDや文書機密レベル等をネットワーク制御部(データ送受信部)2201および認証部2205へ送信する。
ユーザ識別情報制御部2200は、ICカードリーダ部1500によって読み取られたユーザID、あるいは操作パネル/キー部1400から入力されたユーザIDおよびパスワードを、ネットワーク制御部(データ送受信部)2201、記憶部2202、および認証部2205へ送信する。
ネットワーク制御部(データ送受信部)2201は、ユーザ識別情報制御部2200あるいはスキャナエンジン部1600から送信されたデータを受信し、この受信したデータを、また記憶部2202から読み出したデータを、ネットワーク2300を介して認証サーバ1100へ送信するとともに、ネットワーク2300を介して受信した認証サーバ1100からのデータを記憶部2202および認証部2205へ送信する。
また、ネットワーク制御部2201は、認証部2205から認証サーバ1100に対する問い合わせの依頼があった場合は、その旨を認証サーバ1100へ送信するとともに、認証サーバ1100から送信された問い合わせの結果を受信した場合は、それを認証部2205へ渡す。
さらに、ネットワーク制御部2201は、前記認証サーバ内の属性情報が更新された場合に前記認証サーバから送信された更新後の属性情報に関連付けられているユーザ識別情報または文書識別情報を受信する受信手段の機能を果たすものである。
記憶部2202は、ユーザ識別情報制御部2200あるいはネットワーク制御部(データ送受信部)2201から送信されたデータを受信し、この受信したデータを記憶する。
頻度情報記憶部(頻度情報記憶手段)2203は、ユーザIDと、該ユーザIDに関連付けられた複写頻度(数字情報によるもの)情報とを記憶する。
属性情報記憶部(属性情報記憶手段)2204は、ユーザIDおよび文書IDと、これらのIDに関連付けられた複写権限情報(複写の実行の可否を示す情報)とを含む属性情報を記憶する。
認証部(認証手段)2205は、受信したユーザ識別情報制御部2200からのユーザIDおよび文書情報読取部1601からの文書IDと、属性情報記憶部2204の記憶内容とを基に権限認証を行う。このとき、前記ユーザIDおよび前記文書IDと、これらのIDに関連付けられた複写権限情報とを基に権限認証が行われる。
すなわち、認証部2205は、ユーザ識別情報制御部2200からのユーザIDおよびパスワードと、文書情報読取部1601からの文書IDとを基に、対象とするユーザの属性情報(ユーザIDおよび文書IDと、これらのIDに関連付けられた複写権限情報)が属性情報記憶部2204に記憶されているか否かを判断する。
そして、認証部2205は、属性情報記憶部2204に対象とするユーザの属性情報が記憶されている場合は、受信したユーザIDおよび文書IDと、これらのIDに関連付けられた複写権限情報とを基に権限認証を行う。
一方、認証部2205は、属性情報記憶部2204に対象とするユーザの属性情報が記憶されていない場合は、受信したユーザIDおよび文書IDとともに属性情報の問い合わせを、ネットワーク制御部2201を介して認証サーバ1100へ送信するとともに、ネットワーク制御部2201を介して、前記問い合わせの結果としての認証サーバ1100からの属性情報(パスワードおよび複写権限情報)を受信した場合は、この受信した属性情報を基に権限認証を行う。
このようにして権限認証された結果は動作制御部2206へ出力され、また「複写権限が有り」と権限認証された場合は、該当するユーザIDが複写頻度更新部2211へ出力される。
動作制御部2206は、認証部2205から送信された複写権限情報に基づく認証結果(複写権限情報の可否情報)を受信し、この受信した複写権限情報の可否情報を基に、文書情報読取部1601によって読み取られた画像データに対する画像処理を施す指令を画像処理部2208へ送信するか、または直接動作指令をプリンタエンジン部1700へ送信する、など動作の制御を行う。
読取画像データ2207は、スキャナエンジン部1600(の文書情報読取部1601)によって読み取られた画像データであり、RAM1306(図1参照)によって一時的に保管されている。
画像処理部2208は、動作制御部2206からの画像処理を施す指令を基に、読取画像データ2207に対して画像処理を施す。
データ蓄積部2209は、画像処理部2208による読取画像データ2207に対する画像処理が施された複写画像データを蓄積する。
複写頻度判別部2210は、頻度情報記憶部2203を検索して、複写頻度情報のうち所定量(所定値)以上の値に達している複写頻度が記憶されているか否か、つまり所定量(所定値)以上の値に達している複写頻度に対応するユーザID(のユーザ)が存在するか否かを判別する。
また、複写頻度判別部2210は、後述する第1の属性情報更新手段、第2の属性情報更新手段および第3の属性情報更新手段の機能を有している。
第1の属性情報更新手段は、入力手段によって入力されたユーザIDおよび属性情報記憶部2204に記憶されている当該ユーザIDに対応する第1の更新日時情報を認証サーバ1100に対し送信するとともに、前記ユーザIDおよび前記第1の更新日時情報を受信した認証サーバ1100から、当該認証サーバ1100内に記憶されているユーザIDに対応する第2の更新日時情報が前記第1の更新日時情報よりも最新のものであることを条件に送信される属性情報を基に、属性情報記憶部2204の記憶内容を更新する。
第2の属性情報更新手段は、ネットワーク制御部2201によって受信されたユーザIDと、頻度情報記憶部2203に記憶されている複写頻度情報に基づく複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザのユーザIDとが一致したときは、認証サーバ1100に対し更新後の属性情報の送信要求を行うとともに、この送信要求に対応して認証サーバ1100から送信される更新後の属性情報を基に、属性情報記憶部2204の記憶内容を更新する。
第3の属性情報更新手段は、複写頻度更新部2211によって頻度情報記憶部2203に記憶されている複写頻度情報が更新された場合は、当該複写頻度情報に対応するユーザIDを基に、属性情報記憶部2204の記憶内容を更新する。
複写頻度更新部2211は、認証部2205による権限認証が行われ複写処理が実行された場合に、権限認証されたユーザのユーザID(受信した認証部2205からのユーザID)に対応して頻度情報記憶部2203に記憶されている複写頻度情報を更新(「+1」インクリメント)する。
また、複写頻度更新部2211は、属性情報記憶部2204に記憶され入力手段(操作パネル/キー部1400など)によって入力されたユーザIDに対応する最終の複写日時情報に基づく複写日時と現在の日時との間の期間が予め設定された期間よりも長いときは、当該入力されたユーザIDを基に頻度情報記憶部2203に記憶されている複写頻度情報を更新(例えば削除)する複写頻度情報更新手段の機能を有している。
プリンタエンジン部1700は、複写画像データを受信したときは、複写画像データを用紙に出力するとともに、「秘」、「厳秘」、「社内秘」、「社外秘」等の文書機密レベルを透かし情報として当該用紙に出力し、その後、当該用紙を排出する。また、プリンタエンジン部1700は、動作制御部2206から動作指令を受信したときは、用紙を白紙で排紙するか、または用紙に「NOT COPY」、「複写禁止」等の特定パターンを出力して排紙するとともに、エラー情報をコントローラ部1300(図1参照)へ送信する。
認証サーバ1100は、ユーザIDと、文書IDと、これら各IDに関連付けられたパスワードおよび複写権限情報とを含む属性情報を記憶する属性情報記憶部1110を備えている。
次に、機密文書の複写(以下、セキュリティコピーという)の処理手順について、図3を参照しながら説明する。
ここで、複写対象の文書2020は、ホストコンピュータ1200で予め作成された文書であり、文書IDが透かし情報として埋め込まれているものとする。
ユーザは、文書2020を画像複写装置1000の所定の位置に載置し、操作パネル/キー部1400の所定のキー例えばスタートキーを押下するなどして、複写を実行する(ステップS301)。
すると、操作パネル/キー部1400にはユーザIDおよびパスワードの入力を促す画面が表示されるので、ユーザは、ユーザIDを操作パネル/キー部1400を操作して入力するか、あるいはICカード2000をICカードリーダ部1500に挿入し、さらにパスワードを操作パネル/キー部1400を操作して入力する(ステップS302)。
次に、スキャナエンジン部1600は、文書2020をスキャニングして、画像データおよび透かし情報の文書IDを読み取る(ステップS303,S304)。
ここで、スキャナエンジン部1600(の文書情報読取部1601)によって読み取られた画像データおよび透かし情報の文書IDは、RAM1306に一時的に保管される。
入力されたユーザIDおよびパスワード、および読み取られた文書IDは、ユーザ識別情報制御部2200を介して認証部2205に入力されるので、認証部2205は、これら受け取った情報を基に、対象とするユーザの属性情報(ユーザID、文書ID、これら各IDに関連付けられたパスワードおよび複写権限情報)が属性情報記憶部2204に記憶されているか否かを判断する(ステップS305)。
ステップS305において属性情報記憶部2204に対象とするユーザの属性情報が記憶されていると判断した認証部2205は、当該属性情報のうち、ユーザIDとパスワードとを基に、当該ユーザの個人認証を行う(ステップS306)。
一方、ステップS305において属性情報記憶部2204に対象とするユーザの属性情報が記憶されていないと判断した認証部2205は、受信したユーザIDおよび文書IDとともに属性情報の問い合わせを、ネットワーク制御部2201を介して認証サーバ1100へ送信する(ステップS307)。
認証サーバ1100では、受信したユーザIDおよび文書IDを基に、属性情報記憶部1110から該当するパスワードおよび複写権限情報を検索し、この検索した結果を画像複写装置1000へ送信する。
さて、画像複写装置1000では、ネットワーク制御部2201が、認証サーバ1100からの検索結果(パスワードおよび複写権限情報)を受信し(ステップS308)、この受信した情報(パスワードおよび複写権限情報)を記憶部2202および認証部2205へ出力する。
なお、画像複写装置1000と認証サーバ1100とのデータ送受信のときに、対象のデータを暗号化して送受信するようにしてもよいし、対象のデータを圧縮して送受信するようにしてもよい。
ステップS308が終了した後は、ステップS306に進む。このステップS306においては、認証部2205は、受信したネットワーク制御部2201からの情報(パスワードおよび複写権限情報)のうちパスワードと、既に受信しているユーザ識別情報制御部2200からのユーザIDとを基に、当該ユーザの個人認証を行う。
そして、ステップS306において個人認証が正常であると判断した認証部2205は、属性情報記憶部2204に記憶されている属性情報内の当該個人認証されたユーザに関する複写権限情報を基に、複写権限を認証(権限認証)する(ステップS309)。
このようにして認証部2205による権限認証が行われ、認証結果(複写権限情報の可否情報)が、複写権限が有る旨(複写可を示す旨)のときは、複写処理が実行される(ステップS310)。
すなわち、認証部2205が、権限認証の結果(複写権限情報の可否情報)を動作制御部2206へ出力するとともに、「複写権限が有り」と権限認証した場合は当該ユーザIDを複写頻度更新部2211へ出力する。動作制御部2206では、認証部2205からの認証結果(複写権限情報の可否情報)が、複写権限が有る旨(複写可を示す旨)のときは、画像処理を施す指令を画像処理部2208へ送信する。
画像処理部2208は、RAM1306から読取画像データおよび透かし情報の文書IDを読み出すとともに、受け取った指令を基に、前記読み出した読取画像データに対し画像処理を施し、さらに、この画像処理後の読取データつまり複写画像データを前記読み出した透かし情報の文書IDとともにデータ蓄積部2209に格納する。すなわち、複写画像データと透かし情報の文書IDとが組みになってデータ蓄積部2209に格納される。
そして、プリンタエンジン部1700は、データ蓄積部2209から複写画像データと透かし情報の文書IDを読み出し、用紙に、複写画像データを印刷するとともに透かし情報(「秘」、「厳秘」、「社内秘」、「社外秘」等の文書機密レベルを透かし情報)を印刷し、当該用紙を排出する。
このようにして複写処理を終了したプリンタエンジン部1700は、複写処理を終了した旨を複写頻度更新部2211へ通知する。
複写頻度更新部2211は、複写処理を終了した旨が通知されると、既に受け取っている認証部2205からのユーザIDに対応して、頻度情報記憶部2203に記憶されている複写頻度を「+1」インクリメントする(ステップS311)。
なお、ステップS306において個人認証に失敗した場合は、その旨が認証部2205から動作制御部2206へ出力され、また、ステップS309において複写権限が無い場合は、複写権限の権限認証の結果(複写権限情報の可否情報)として複写権限が無い旨(複写不可を示す旨)が認証部2205から動作制御部2206へ出力される。
動作制御部2206は、個人認証に失敗した旨あるいは複写権限が無い旨を受け取った場合は、動作指令をプリンタエンジン部1700へ送信する。
この動作指令を受信したプリンタエンジン部1700は、個人認証が失敗した旨あるいは複写権限が無い旨のエラー情報をコントローラ部1300へ送信する。
このエラー情報は、プリンタエンジン部1700からコントローラ部1300のプリンタインターフェース1304およびパネルインターフェース1307を経由し、さらに、操作パネル/キー部1400のパネルインターフェース1403に入力される。
パネルインターフェース1307では、入力されたエラー情報に関する警告メッセージデータを作成し、この警告メッセージデータを操作パネル/キー部1400に送信する。この警告メッセージデータは、パネルインターフェース1403を介して表示パネル部1401に表示される(ステップS312)。
プリンタエンジン部1700は、複写不可を示すパターン(「NOT COPY」、「複写禁止」等の特定パターン)を出力した用紙あるいは白紙等を排紙する(ステップS313)。
上述したセキュリティコピーの処理手順においては、ステップS313は削除するようにしてもよい。すなわち、個人認証に失敗した旨あるいは複写権限が無い旨は、ステップS312の処理つまり操作パネル/キー部1400に警告メッセージとして表示されるものの、プリンタエンジン部1700による用紙の排紙が行われなくてもよい。
また、上述したセキュリティコピーの処理手順においては、ステップS302においてユーザによるユーザIDの入力は行うもののパスワードの入力は行わないようにし、また、ステップS306を削除し(つまり認証部2205による個人認証を省略)、そして、ステップS309において認証部2205による権限認証を行うようにするようにしてもよい。この場合、ステップS308において認証サーバ1100から受信するデータは複写権限情報のみでよい。
以上のようにして、セキュリティコピーを実現する。すなわち、実施の形態1では、ユーザが複写する毎に、頻度情報記憶部2203に記憶されている当該ユーザに係る複写頻度(当該ユーザのユーザIDに対応する複写頻度)が「+1」インクリメントされ、複写頻度がカウントアップされていくことになる。
次に、画像複写装置1000が起動(電源ON)して終了(電源OFF)するまでに、ユーザの複写頻度が所定量(所定値)以上の値に達しているユーザの属性情報を認証サーバ1100から受信する2つの方法(以下、「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」、および「最新ユーザ複写情報取得モード」という)と、属性情報記憶部2204に最終複写日時を追加して、一定期間以上複写していないユーザの複写頻度を更新する方法(以下、「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」という)、の合計3つの方法での処理について、図4〜図12を参照して詳細に説明する。
図4は、画像複写装置1000によって、予め設定していた時刻に達した場合に実行される「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」および「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」を開始する場合の処理手順を示すフローチャートを示している。
図4に示すように、画像複写装置1000は、起動(電源ON)された後、設定時刻1に達したか否かを判断し(ステップS401)、この設定時刻1に達したと判断した場合は、「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」を開始する(ステップS402)。
次に、画像複写装置1000は、ステップS401において設定時刻1に達していないと判断した場合、ステップS402を終了した場合は、設定時刻2に達したか否かを判断し(ステップS403)、この設定時刻2に達したと判断した場合は、「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」を開始する(ステップS404)。
続いて、画像複写装置1000は、ステップS403において設定時刻2に達していないと判断した場合、ステップS404を終了した場合は、ステップS401に戻る。
このように画像複写装置1000においては、起動(電源ON)された後は、設定時刻1および設定時刻2の待ち状態でループが回っており、そして割り込み処理で電源OFF命令が実行されたときは、終了(電源OFF)する。
なお、本実施の形態1において、設定時刻は、設定時刻1および設定時刻2を設定するようにしているが、3以上の設定時刻を設定するようにしてもよい。
また、本実施の形態1において、設定時刻1および設定時刻2の両方または何れか一方は、セキュリティコピー実行後とするようにしてもよい。
すなわち、セキュリティコピーの処理手順は、設定時刻1または設定時刻2をセキュリティコピー実行後とした場合には、上述した図3の処理手順において、ステップS311が終了した後、あるいはステップS313が終了した後に、設定時刻1に対応する「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」または設定時刻2に対応する「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」を開始する。
これに対し、設定時刻1および設定時刻2の両方ともセキュリティコピー実行後とした場合は、上述した図3の処理手順において、ステップS311が終了した後、あるいはステップS313が終了した後に、「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」および「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」の各モードを時系列で順番に開始するようにする。このとき最初に開始するモードに関しては、モードの種類は問わない。
さらに、本実施の形態1において、設定時刻1または設定時刻2は、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の属性情報更新時とするようにしてもよい。
ここで、設定時刻1が認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の属性情報更新時とした場合の「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」の開始する処理について、図5および図6を参照して説明する。
図5は、認証サーバ側のユーザ情報が更新されたときのユーザ複写頻度判別/情報取得モードを開始する場合の処理手順を示すフローチャートを示し、図6は、認証サーバ側のユーザ情報が更新されたときのユーザ複写頻度判別/情報取得モードを開始する場合の処理手順を示すシーケンス図を示している。
現時点においては、図6に示すように、画像複写装置1000内において、頻度情報記憶部2203の記憶内容がST611の状態で、属性情報記憶部2204の記憶内容がST612の状態で、認証サーバ1100内の属性情報記憶部1110の記憶内容がST621の状態であるものとする。
また、複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザのユーザIDがユーザID「Matsunaga」(以下、単に「Matsunaga」という)であるとし、当該ユーザの属性情報が属性情報記憶部2204に記憶されているものとする。
ここで、図6に示すように、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110の記憶内容が、ST621の状態からST622の状態に更新(つまり属性情報が更新)されたとする(S601)。すなわち、記憶内容ST621の状態において、「Matsunaga」に対応する文書IDの項目および複写権限の項目に、それぞれ新たな文書ID「1356」および複写権限「不可」が追加されたとする。
このように属性情報記憶部1110の属性情報が更新されると、認証サーバ1100は、属性情報が更新されたユーザのユーザID「Matsunaga」を画像複写装置1000へ送信する(S602)。この「Matsunaga」は、ネットワーク2300を介して画像複写装置1000に入力される(S603)。
このとき、認証サーバ1100は画像複写装置1000以外にネットワーク2300に接続されている他の画像複写装置があれば、ネットワーク2300に接続されている全ての画像複写装置に対して、属性情報が更新されたユーザのユーザID(この例では「Matsunaga」)を送信するようにすることも可能である。
ところで、画像複写装置1000は、図5に示すように、ネットワーク2300を介して認証サーバ1100からの更新された属性情報に係るユーザのユーザID(この例では「Matsunaga」)を受信したか否かを判断し(ステップS501)、そのユーザIDを受信していない場合にはそのユーザIDを受信するまで待機し、一方、そのユーザIDを受信した場合は、受信したユーザID(この例では「Matsunaga」)が当該画像複写装置1000の属性情報記憶部2204に記憶されているか否かを判断する(ステップS502)。
次に、画像複写装置1000は、ステップS502においてユーザID(この例では「Matsunaga」)が属性情報記憶部2204に記憶されていると判断した場合は(図6のS604)、「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」を開始するとともに(ステップS503、図6のS605)、当該「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」に関する処理を実行し(ステップS504)、その後、「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」を終了する(ステップS505、図6のS606)。
なお、本実施の形態1では、開始するモードとして「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」とするようにしているが、これに限定されることなく、開始するモードとして、「最新ユーザ複写情報取得モード」および「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」とすることも可能である。すなわち、図5に示す処理手順のステップS502においてユーザID(この例では「Matsunaga」)が属性情報記憶部2204に記憶されていると判断された場合に、最新ユーザ複写情報取得モード」および「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」の各モードを時系列で順番に開始する。このとき最初に開始するモードに関しては、モードの種類は問わない。
また、本実施の形態1において、図4に示す処理手順におけるステップS401での設定時刻1およびステップS403での設定時刻2の両方とも認証サーバ1100の属性情報記憶部1110の属性情報更新時とした場合は、「最新ユーザ複写情報取得モード」および「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」の各モードを時系列で順番に開始する。このとき最初に開始するモードに関しては、モードの種類は問わない。
次に、上述した「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」による処理方法について、図7および図8を参照して詳細に説明する。
図7は、実施の形態1に係るユーザ複写頻度判別/情報取得モードの処理手順を示すフローチャートを示し、図8は、実施の形態1に係るユーザ複写頻度判別/情報取得モードの処理手順を示すシーケンス図を示している。
現時点においては、図8に示すように、画像複写装置1000内において、頻度情報記憶部2203の記憶内容がST811の状態で、属性情報記憶部2204の記憶内容がST812の状態で、認証サーバ1100内の属性情報記憶部1110の記憶内容がST820の状態であるものとする。
ここで、属性情報記憶部2204の記憶内容ST812および属性情報記憶部1110の記憶内容ST820の属性情報は、ユーザID、パスワード、文書IDおよび複写権限の各項目の内容になっている。
頻度情報記憶部2203の記憶内容ST811においては、ユーザIDをデータベースのキーとし、属性情報記憶部2204の記憶内容ST812および属性情報記憶部1110の記憶内容ST820においては、ユーザIDおよび文書IDをデータベースのキーとしている。
ここでは、ユーザの複写頻度の所定量は4に設定されているとする。この場合、頻度情報記憶部2203の記憶内容ST811を参照して分かるように、「Matsunaga」、「Sugitani」、「Yamauchi」の各ユーザIDうち、「Matsunaga」が、複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザとなる。
さて、画像複写装置1000においては、図7に示すように、複写頻度判別部2210は、予め設定された時刻に達した場合は「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」を開始し(ステップS701、図8のS801)、ユーザIDをキーとして頻度情報記憶部2203の記憶内容ST811からユーザIDおよびユーザIDに関連付けられた複写頻度情報を検索し、当該ユーザIDに対応するユーザの複写頻度を判別するとともに(ステップS702、図8のS802)、この判別の結果および予め設定された所定量を基に複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザが存在するか否かを判断する(ステップS703)。
次に、複写頻度判別部2210は、ステップS703において複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザが存在すると判断した場合は(図8のS803)、頻度情報記憶部2203の記憶内容ST811から取得した該当するユーザのユーザIDを、ネットワーク制御部2201を介して認証サーバ1100へ送信し(ステップS704、図8のS804)、その後、認証サーバ1100からのレスポンス待ち状態(データ受信待ち状態)に入る(ステップS705)。
この例では、所定量は4であるので、この所定量4以上の値に達している複写頻度に対応付けられている「Matsunaga」のユーザIDが、ネットワーク制御部2201、およびネットワーク2300を介して認証サーバ1100へ送信される(図8のS805)。
なお、画像複写装置1000と認証サーバ1100との間で送受信されるデータは、圧縮や暗号化されていてもよい。
ところで、認証サーバ1100は、画像複写装置1000からのアクセス待ち状態(データ受信待ち状態)で(ステップS706)、画像複写装置1000からユーザIDを受信したか否かを判断する(ステップS707)。そのユーザIDを受信しない場合はステップS706,S707が繰り返される。
そして、認証サーバ1100は、ステップS706において所定のデータを受信し、ステップS707においてユーザID例えば「Matsunaga」を受信したと判断した場合は、この「Matsunaga」に係る属性情報つまり図8に示す属性情報800を検索し(ステップS708、図8のS806)、その後、当該属性情報を画像複写装置1000へ送信する(ステップS709)。
属性情報800は、「Matsunaga」に対応するパスワード、文書IDおよび複写権限の情報であり、ネットワーク2300を介して画像複写装置1000へ送信される(図8のS807)。
ステップS709を終了した認証サーバ1100は、ステップS706に戻り、再び画像複写装置1000からのアクセス待ち状態に入る。
ところで、データ受信待ち状態にある画像複写装置1000では、ネットワーク制御部2201は、認証サーバ1100からのユーザID例えば「Matsunaga」に係る属性情報800を受信したときは(ステップS710、図8のS808)、当該属性情報を複写頻度判別部2210に渡す。
複写頻度判別部2210は、渡された属性情報を基に、属性情報記憶部2204を更新(上書きおよび追記による更新)し(ステップS711、図8のS809)、その後、「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」を終了する(ステップS712、図8のS810)。
このようにして更新処理が行われた属性情報記憶部2204は、記憶内容ST812から記憶内容ST813の状態に更新される。
なお、上記ステップS703において複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザが存在しない判断された場合は、上記ステップS712に進む。
ところで、この例では、画像複写装置1000においては、「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」終了後に、複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザ例えば「Matsunaga」のユーザのみのパスワード、文書ID、複写権限情報が属性情報記憶部2204に記憶されるようになっているが、次のようにしてもよい。
すなわち、画像複写装置1000は、ユーザによるセキュリティコピー実行時に、認証サーバ1100から当該ユーザの属性情報を受信したときに(つまり図3のステップ308においてパスワードおよび複写権限情報を受信したときに)、この受信した当該ユーザの属性情報を属性情報記憶部2204に記憶するようにしてもよい。
この場合、画像複写装置1000は、図3のステップS302において入力されたユーザIDおよびパスワードと、図3のステップS304において読み込まれた文書IDとは既に認識しているので、これらの情報と、図3のステップ308において受信した複写権限情報とに基づいて、ユーザIDに対応してパスワード、文書IDおよび複写権限情報を属性情報記憶部2204に記憶するようにすればよい。
次に、「最新ユーザ複写情報取得モード」による処理方法について、図9および図10を参照して詳細に説明する。
図9は実施の形態1に係る最新ユーザ複写情報取得モードの処理手順を示すフローチャートを示し、図10は実施の形態1に係る最新ユーザ複写情報取得モードの処理手順を示すシーケンス図を示している。
現時点においては、図10に示すように、画像複写装置1000内において、頻度情報記憶部2203の記憶内容がST1011の状態で、属性情報記憶部2204の記憶内容がST1012の状態で、認証サーバ1100内の属性情報記憶部1110の記憶内容がST1020の状態であるものとする。
ここで、属性情報記憶部2204の記憶内容ST1012および属性情報記憶部1110の記憶内容ST1020の属性情報は、例えば図6に示した例の属性情報に属性情報最終更新日時の項目を追加した内容、すなわち、ユーザID、パスワード、文書ID、複写権限および属性情報最終更新日時の各項目の内容になっている。
頻度情報記憶部2203の記憶内容ST1011においては、ユーザIDをデータベースのキーとし、属性情報記憶部2204の記憶内容ST1012および属性情報記憶部1110記憶内容ST1020においては、ユーザIDおよび文書IDをデータベースのキーとしている。
ここでは、ユーザの複写頻度の所定量は5に設定されているとする。この場合、頻度情報記憶部2203の記憶内容ST1011を参照して分かるように、「Matsunaga」、「Sugitani」の各ユーザIDうち、「Matsunaga」が、所定量以上の値に達しているユーザとなる。
なお、「最新ユーザ複写情報取得モード」とは、認証サーバ1100が、受信した画像複写装置1000からの属性情報(属性情報記憶部2204内の属性情報に対応する情報)と、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の属性情報とを比較し(属性内容についての新旧を比較し)、この比較した結果、属性情報記憶部2204内の属性情報が古いときに、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の属性情報を画像複写装置1000へ送信するモードである。
さて、画像複写装置1000においては、図9に示すように、複写頻度判別部2210は、予め設定された時刻に達した場合は「最新ユーザ複写情報取得モード」を開始し(ステップS901、図10のS1001)、ユーザIDをキーとして頻度情報記憶部2203の記憶内容ST1011からユーザIDおよびユーザIDに関連付けられた複写頻度情報を検索し、当該ユーザIDに対応するユーザの複写頻度を判別する(ステップS902、図10のS1002)。
次に、複写頻度判別部2210は、ユーザの複写頻度の判別の結果、予め設定された所定量および属性情報記憶部2204の記憶内容ST1012を基に、複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザの属性情報が存在するか否かを判断する(ステップS903)。
そして、複写頻度判別部2210は、ステップS903において複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザの属性情報が存在すると判断した場合は(図10のS1003)、例えば頻度情報記憶部2203の記憶内容ST1011から取得した該当するユーザのユーザID、および属性情報記憶部2204の記憶内容ST1012から取得した属性情報最終更新日時(第1の更新日時情報)を、ネットワーク制御部2201を介して認証サーバ1100へ送信し(ステップS904、図10のS1004)、その後、認証サーバ1100からのレスポンス待ち状態(データ受信待ち状態)に入る(ステップS905)。
この例では、所定量は5であるので、この所定量5以上の値に達している複写頻度に対応付けられている「Matsunaga」、およびこの「Matsunaga」に対応付けられている属性情報最終更新日時(2004/1/2 9:00)が、ネットワーク制御部2201、およびネットワーク2300を介して認証サーバ1100へ送信される(図10のS1005)。
なお、画像複写装置1000と認証サーバ1100との間で送受信されるデータは、圧縮や暗号化されていてもよい。
ところで、認証サーバ1100は、画像複写装置1000からのアクセス待ち状態(データ受信待ち状態)で(ステップS906)、画像複写装置1000から属性情報(ユーザIDおよび属性情報最終更新日時(第1の更新日時情報))を受信したか否かを判断する(ステップS907)。その属性情報を受信しない場合はステップS906,S907が繰り返される。
次に、認証サーバ1100は、ステップS906において所定のデータを受信し、ステップS907において属性情報(「Matsunaga」に係る属性情報)を受信したと判断した場合は、「Matsunaga」に係る属性情報を検索し(ステップS908、図10のS1006)、この検索した「Matsunaga」に係る属性情報とステップS907において受信した「Matsunaga」に係る属性情報とについて、当該2つの属性情報最終更新日時を基に属性情報の新旧を比較するとともに(ステップS909、図10のS1007)、この比較した結果を基に、認証サーバ1100内の属性情報が新しいか否かを判断する(ステップS910)。
認証サーバ1100は、ステップS910において認証サーバ1100内の属性情報(に含まれる属性情報最終更新日時情報=第2の更新日時情報)が新しいと判断した場合には、当該ユーザの属性情報(最新の属性情報)を画像複写装置1000へ送信し(ステップS911、図10のS1008)、ステップS910において受信した属性情報と認証サーバ1100内の属性情報の各属性情報最終更新日時が同一(第1の更新日時と第2の更新日時とが同一)であると判断した場合は、画像複写装置1000内の「Matsunaga」に係る属性情報は更新済み(最新)であるという情報(更新済通知情報)を画像複写装置1000へ送信する(ステップS912、図10のS1009)。
上述した最新の属性情報または更新済通知情報は、ネットワーク2300を介して画像複写装置1000へ送信される(図10のS1010)。
ステップS911あるいはステップS912を終了した認証サーバ1100は、ステップS906に戻り、再び画像複写装置1000からのアクセス待ち状態に入る。
ここで、具体的に説明する。画像複写装置1000内の属性情報記憶部2204は、記憶内容がST1012の状態であり、「Matsunaga」に係る属性情報最終更新日時(第1の更新日時情報)は「2004/1/2 9:00」である。これに対し、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の「Matsunaga」に係る属性情報最終更新日時(第2の更新日時情報)は「2004/5/2 12:00」である。
認証サーバ1100は、上記2つの属性情報最終更新日時を比較して、属性情報記憶部1110内の「Matsunaga」に係る属性情報が新しいと判別し、当該「Matsunaga」に係る最新の属性情報を画像複写装置1000へ送信する。この場合、「Matsunaga」に対応して記憶されているパスワード、文書ID、複写権限、属性情報最終更新情報日時の情報が、最新の属性情報として送信される。
ところで、データ受信待ち状態にある画像複写装置1000では、ネットワーク制御部2201は、認証サーバ1100からの「Matsunaga」に係る属性情報または更新済通知情報を受信したときは(ステップS913)、ユーザの属性情報を受信したか否かを判断し(ステップS914)、この判断の結果、ユーザの属性情報の場合は、前記受信した属性情報を複写頻度判別部2210へ渡す。
複写頻度判別部2210では、渡された属性情報を基に、属性情報記憶部2204を更新(上書きおよび追記による更新)し(ステップS915、図10のS1011)、その後、「最新ユーザ複写情報取得モード」を終了する(ステップS916、図10のS1012)。
このようにして更新処理が行われた属性情報記憶部2204は、記憶内容ST1012から記憶内容ST1013の状態に更新され、「Matsunaga」に関する属性情報ついては、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の属性情報と整合性が図られることになる。
ステップS914においてユーザの属性情報ではない、つまり更新済通知情報であると判断された場合は、上記ステップS916に進む。
ところで、この例では、画像複写装置1000においては、「最新ユーザ複写情報取得モード」終了後に、複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザ例えば「Matsunaga」のユーザのみのパスワード、文書ID、複写権限情報、属性情報最終更新日時が属性情報記憶部2204に記憶されるようになっているが、次のようにしてもよい。
すなわち、画像複写装置1000は、ユーザによるセキュリティコピー実行時に、認証サーバ1100から当該ユーザの属性情報を受信したときに(つまり図3のステップ308においてパスワードおよび複写権限情報を受信したときに)、この受信した当該ユーザの属性情報(パスワード、文書ID、複写権限情報、属性情報最終更新日時)を属性情報記憶部2204に記憶するようにしてもよい。
画像複写装置1000は、上述した「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」および「最新ユーザ複写情報取得モード」を実行することにより、複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザの属性情報を認証サーバ1100から受信して属性情報記憶部2204に記憶しておくことができ、再度、当該ユーザがセキュリティコピーを実行するときは、画像複写装置1000内の属性情報で権限認証が可能になるため、認証サーバ1100へのアクセス時間が省略でき、権限認証時間の短縮が可能になる。
次に、「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」による処理方法について、図11および図12を参照して詳細に説明する。
図11は実施の形態1に係る一定期間未ユーザ複写情報更新モードの処理手順を示すフローチャートを示し、図12は実施の形態1に係る一定期間未ユーザ複写情報更新モードの処理手順を示すシーケンス図を示している。
現時点においては、図12に示すように、画像複写装置1000内において、頻度情報記憶部2203の記憶内容がST1211の状態で、属性情報記憶部2204の記憶内容がST1221の状態であるものとする。
ここで、属性情報記憶部2204の記憶内容ST1221の属性情報は、例えば図6に示した例の属性情報に複写日時の項目を追加した内容、すなわち、ユーザID、パスワード、文書ID、複写権限および複写日時の各項目の内容になっている。
頻度情報記憶部2203の記憶内容ST1211においては、ユーザIDをデータベースのキーとし、属性情報記憶部2204の記憶内容ST1221においては、ユーザIDおよび文書IDをデータベースのキーとしている。
ここでは、ユーザの複写頻度の所定量は3に設定されているとする。この場合、頻度情報記憶部2203の記憶内容ST1211を参照して分かるように、「Matsunaga」、「Sugitani」、「Yamauchi」の各ユーザIDうち、「Matsunaga」、「Sugitani」が所定量以上の値に達しているユーザとなる。
なお、「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」とは、現在の時刻(日時)と最終の複写日時との間の期間が画像複写装置1000で予め設定していた期間よりも長いユーザの属性情報が、属性情報記憶部2204に記憶されている場合に、当該ユーザの複写頻度を更新するモードである。
この「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」開始前に、ユーザの複写回数を頻度情報記憶部2203内の複写頻度に反映させる間隔(以下、設定期間という)が予め設定されている。ここでは「30(日)」に設定されているものとする。
さて、画像複写装置1000においては、図11に示すように、複写頻度判別部2210は、予め設定された時刻に達した場合は「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」を開始し(ステップS1101、図12のS1201)、ユーザIDをキーとして頻度情報記憶部2203の記憶内容ST1211からユーザIDおよびユーザIDに関連付けられた複写頻度情報を検索し、当該ユーザIDに対応するユーザの複写頻度を判別する(ステップS1102、図12のS1202)。
次に、複写頻度判別部2210は、ユーザの複写頻度の判別の結果を基に、複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザが存在するか否かを判断し(ステップS1103)この判断の結果、複写頻度が所定量以上の値に達しているユーザが存在する場合は(図12のS1203)、属性情報記憶部2204を検索して、現在の時刻(日時)と最終の複写日時との間の期間が設定期間(一定期間)よりも長いユーザの属性情報が存在するか否かを判断する(ステップS1104)。
そして、ステップS1104において現在の時刻と最終の複写日時との期間が設定期間(一定期間)よりも長いユーザの属性情報が存在すると判断(図12のS1204)した複写頻度判別部2210は、頻度情報記憶部2203の該当するユーザの複写頻度を更新するとともに(ステップS1105、図12のS1205)、属性情報記憶部2204の該当するユーザの属性情報を更新し(ステップS1106、図12のS1206)、その後、「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」を終了する(ステップS1107、図12のS1207)。
このようにして更新処理が行われると、頻度情報記憶部2203は、記憶内容ST1211から例えば記憶内容ST1212の状態に更新され(図12参照)、一方、属性情報記憶部2204は、記憶内容ST1221から記憶内容ST1222の状態に更新される(図12参照)。
なお、ステップS1103において頻度情報が所定量以上の値に達しているユーザが存在しないと判断された場合、ステップS1104において現在の時刻と最終の複写日時との期間が設定期間(一定期間)よりも長いユーザの属性情報が存在しないと判断された場合は、ステップS1107に進む。
ここで、具体的に説明する。複写頻度判別部2210は、頻度情報記憶部2203を検索することで、複写頻度が所定量3以上の値に達しているユーザは「Matsunaga」および「Sugitani」の各ユーザIDのユーザであると判別する。
次に、複写頻度判別部2210は、上記2人のユーザに関して属性情報記憶部2204を検索することにより、「Matsunaga」に係る文書IDが「1234」および「1333」のそれぞれに対応する複写日時は「2004/1/2 9:00」であり、一方、「Sugitani」に係る文書IDが「1340」に対応する複写日時は「2004/4/4 10:00」であると認識する。
ここで、現在の時刻が「2004/4/6 13:00」であるとすると、最終の複写日時から現在の日時までの期間が設定期間「30(日)」より長いユーザは、属性情報記憶部2204の記憶内容ST1221においては、最終の複写日時が「2004/1/2 09:05」である「Matsunaga」のユーザが、複写頻度更新対象のユーザとなる。
そのため、複写頻度判別部2210は、頻度情報記憶部2203において「Matsunaga」の複写頻度を「0」に更新(記憶内容ST1211から記憶内容ST1212に更新)するとともに、属性情報記憶部2204において「Matsunaga」に関する属性情報を削除(記憶内容ST1221から記憶内容ST1222に更新)する。
ここでは、頻度情報記憶部2203内の複写頻度を"0"に更新するようにしているが、"0"以外に更新する場合も考えられる。
なお、本実施の形態1において、「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」の実行時の属性情報記憶部2204内に、属性情報最終更新日時および複写日時の両方あるいは一方の項目が、また、「最新ユーザ複写情報取得モード」の実行時の属性情報記憶部2204内に複写日時の項目が、「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」の実行時の属性情報記憶部2204内に属性情報最終更新日時の項目が、それぞれ追加されていてもよい。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、画像複写装置1000は、上述した「一定期間未ユーザ複写情報更新モード」を実行することにより、上述した「ユーザ複写頻度判別/情報取得モード」および最新ユーザ複写情報取得モード」の各モードの実行時において受信した属性情報のうち、不要なユーザの属性情報を更新(削除)して、当該ユーザの属性情報を認証サーバ1100から受信しないようにすることが可能になる。
これにより、冗長なデータ受信をなくし、ネットワークのトラフィック量を低減することができると同時に、画像複写装置1000内の外部記憶装置1302(属性情報記憶部2204に対応する外部記憶装置)をリフレッシュすることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る文書複写装置について説明する。
図13は実施の形態2に係るセキュリティコピー(文書の複写頻度を用いた場合)の処理手順を示すフローチャート、図14は実施の形態2に係る文書の複写頻度を基に各モードを開始する処理手順を示すフローチャート、図15は実施の形態2に係る認証サーバ側のユーザ情報が更新されたときのユーザ複写頻度判別/情報取得モードを開始する場合の処理手順を示すフローチャート、図16は実施の形態2に係る認証サーバ側のユーザ情報が更新されたときのユーザ複写頻度判別/情報取得モードを開始する場合の処理手順を示すシーケンス図、図17は実施の形態2に係る文書複写頻度判別/情報取得モードの処理手順を示すフローチャート、図18は実施の形態2に係る文書複写頻度判別/情報取得モードの処理手順を示すシーケンス図、図19は実施の形態2に係る最新複写文書情報取得モードの処理手順を示すフローチャート、図20は実施の形態2に係る最新複写文書情報取得モードの処理手順を示すシーケンス図、図21は実施の形態2に係る一定期間未複写文書情報更新モードの処理手順を示すフローチャート、図22は実施の形態2に係る一定期間未複写文書情報更新モードの処理手順を示すシーケンス図である。
実施の形態2の画像複写装置は、図1に示した実施の形態1の場合のハードウェア構成および図2に示した実施の形態1の場合の機能構成と同様になっている。ここでは、ハードウェア構成の説明については省略し、機能構成について説明する。
すなわち、図2において、画像複写装置1000と、認証サーバ1100およびホストコンピュータ1200とは、ローカルエリアネットワーク(LAN)などネットワーク(通信回線)2300を介して接続されている。
ICカード2000は、ICチップにユーザIDが記録されているカードであり、ユーザが当該ユーザIDを入力するときに用いられるものである。
ICカードリーダ部1500は、受け入れたICカード2000に記録されているユーザIDを読み取る。
なお、本実施の形態1では、ICカード2000に記録されたユーザIDを読み取るICカードリーダ部1500を採用する構成としているが、本発明はこれに限定されることなく、ICカードリーダ部1500の代替として、ユーザを識別することができる認証方法、例えば虹彩認証、指紋認証、手の平静脈認証等の生体認証による情報読取部を採用する構成としてもよい。
ユーザIDの直接入力(ユーザイベント)2010は、キー操作によりユーザIDを入力するユーザの動作である。
文書2020は、文書ID、文書作成者ID、文書機密レベル等が透かし情報として埋め込まれている文書(機密文書)である。
文書複写結果2030は、文書2020を画像複写装置1000によって複写したときの複写結果である。
画像複写装置1000において、操作パネル/キー部1400は、ユーザがキー操作(入力)部1402でユーザIDやパスワードを入力したり、表示パネル部1401にメッセージを表示したりするユーザインターフェースである。
ここでは、ICカード2000およびICカードリーダ部1500と、操作パネル/キー部1400とが、それぞれユーザを識別するユーザ識別情報を入力する入力手段の機能を果たすようになっている。
スキャナエンジン部1600の文書情報読取部1601は、文書2020をスキャニングして、画像データおよび透かし情報として埋め込まれている文書IDや文書作成者IDや文書機密レベル等を読み取ったのちに、読み取った画像データをRAM1306へ送信するとともに、前記読み取った文書IDをネットワーク制御部(データ送受信部)2201および認証部2205へ送信する。
ユーザ識別情報制御部2200は、ICカードリーダ部1500によって読み取られたユーザID、あるいは操作パネル/キー部1400から入力されたユーザIDおよびパスワードを、ネットワーク制御部(データ送受信部)2201、記憶部2202、および認証部2205へ送信する。
ネットワーク制御部(データ送受信部)2201は、ユーザ識別情報制御部2200あるいはスキャナエンジン部1600から送信されたデータを受信し、この受信したデータを、また記憶部2202から読み出したデータを、ネットワーク2300を介して認証サーバ1100へ送信するとともに、ネットワーク2300を介して受信した認証サーバ1100からのデータを記憶部2202および認証部2205へ送信する。
また、ネットワーク制御部2201は、認証部2205から認証サーバ1100に対する問い合わせの依頼があった場合は、その旨を認証サーバ1100へ送信するとともに、認証サーバ1100から送信された問い合わせの結果を受信した場合は、それを認証部2205へ渡す。
さらに、ネットワーク制御部2201は、前記認証サーバ内の属性情報が更新された場合に前記認証サーバから送信された更新後の属性情報に関連付けられているユーザ識別情報または文書識別情報を受信する受信手段の機能を果たすものである。
記憶部2202は、ユーザ識別情報制御部2200あるいはネットワーク制御部(データ送受信部)2201から送信されたデータを受信し、この受信したデータを記憶する。
頻度情報記憶部(頻度情報記憶手段)2203は、文書IDと、該文書IDに関連付けられた複写頻度(数字情報によるもの)情報とを記憶する。
属性情報記憶部(属性情報記憶手段)2204は、ユーザIDおよび文書IDと、これらのIDに関連付けられた複写権限情報とを含む属性情報を記憶する。
認証部(認証手段)2205は、受信したユーザ識別情報制御部2200からのユーザIDおよび文書情報読取部1601からの文書IDと、属性情報記憶部2204の記憶内容とを基に権限認証を行う。このとき、前記ユーザIDおよび前記文書IDと、これらのIDに関連付けられた複写権限情報とを基に権限認証が行われる。
すなわち、認証部2205は、ユーザ識別情報制御部2200からのユーザIDおよびパスワードと、文書情報読取部1601からの文書IDとを基に、対象とするユーザの属性情報(ユーザIDおよび文書IDと、これらのIDに関連付けられた複写権限情報)が属性情報記憶部2204に記憶されているか否かを判断する。
そして、認証部2205は、属性情報記憶部2204に対象とするユーザの属性情報が記憶されている場合は、受信したユーザIDおよび文書IDと、これらのIDに関連付けられた複写権限情報とを基に権限認証を行う。
一方、認証部2205は、属性情報記憶部2204に対象とするユーザの属性情報が記憶されていない場合は、受信したユーザIDおよび文書IDとともに属性情報の問い合わせを、ネットワーク制御部2201を介して認証サーバ1100へ送信するとともに、ネットワーク制御部2201を介して、前記問い合わせの結果としての認証サーバ1100からの属性情報(パスワードおよび複写権限情報)を受信した場合は、この受信した属性情報を基に権限認証を行う。
このようにして権限認証された結果は動作制御部2206へ出力され、また「複写権限が有り」と権限認証された場合は文書IDが複写頻度更新部2211へ出力される。
動作制御部2206は、認証部2205から送信された複写権限情報に基づく認証結果(複写権限情報の可否情報)を受信し、この受信した複写権限情報の可否情報を基に、文書情報読取部1601によって読み取られた画像データに対する画像処理を施す指令を画像処理部2208へ送信するか、または直接動作指令をプリンタエンジン部1700へ送信する、など動作の制御を行う。
読取画像データ2207は、スキャナエンジン部1600(の文書情報読取部1601)によって読み取られた画像データであり、RAM1306(図1参照)によって一時的に保管されている。
画像処理部2208は、動作制御部2206からの画像処理を施す指令を基に、読取画像データ2207に対して画像処理を施す。
データ蓄積部2209は、画像処理部2208による読取画像データ2207に対する画像処理が施された複写画像データを蓄積する。
複写頻度判別部2210は、頻度情報記憶部2203を検索して、複写頻度情報のうち所定量(所定値)以上の値に達している複写頻度が記憶されているか否か、つまり所定量(所定値)以上の値に達している複写頻度に対応する文書IDが存在するか否かを判別する。
また、複写頻度判別部2210は、後述する第1の属性情報更新手段、第2の属性情報更新手段および第3の属性情報更新手段の機能を有している。
第1の属性情報更新手段は、文書情報読取部1601によって読み取られた文書IDおよび属性情報記憶部2204に記憶されている当該文書IDに対応する第1の更新日時情報を認証サーバ1100に対し送信するとともに、前記文書IDおよび前記第1の更新日時情報を受信した認証サーバ1100から、当該認証サーバ1100内に記憶されている文書IDに対応する第2の更新日時情報が前記第1の更新日時情報よりも最新のものであることを条件に送信される属性情報を基に、属性情報記憶部2204の記憶内容を更新する。
第2の属性情報更新手段は、ネットワーク制御部2201によって受信された文書IDと、頻度情報記憶部2203に記憶されている複写頻度情報に基づく複写頻度が所定量以上の値に達している文書の文書IDとが一致したときは、認証サーバ1100に対し更新後の属性情報の送信要求を行うとともに、この送信要求に対応して認証サーバ1100から送信される更新後の属性情報を基に、属性情報記憶部2204の記憶内容を更新する。
第3の属性情報更新手段は、複写頻度更新部2211によって頻度情報記憶部2203に記憶されている複写頻度情報が更新された場合は、当該複写頻度情報に対応する文書IDを基に、属性情報記憶部2204の記憶内容を更新する。
複写頻度更新部2211は、認証部2205による権限認証が行われ複写処理が実行された場合に、権限認証されたユーザに係る文書ID(受信した認証部2205からの文書ID)に対応して頻度情報記憶部2203に記憶されている複写頻度情報を更新(「+1」インクリメント)する。
また、複写頻度更新部2211は、属性情報記憶部2204に記憶され文書情報読取部1601によって読み取られた文書IDに対応する最終の複写日時情報に基づく複写日時と現在の日時との間の期間が予め設定された期間よりも長いときは、当該読み取られた文書IDを基に頻度情報記憶部2203に記憶されている複写頻度情報を更新(例えば削除)する複写頻度情報更新手段の機能を有している。
プリンタエンジン部1700は、複写画像データを受信したときは、複写画像データを用紙に出力するとともに、「秘」、「厳秘」、「社内秘」、「社外秘」等の文書機密レベルを透かし情報として当該用紙に出力し、その後、当該用紙を排出する。また、プリンタエンジン部1700は、動作制御部2206から動作指令を受信したときは、用紙を白紙で排紙するか、または用紙に「NOT COPY」、「複写禁止」等の特定パターンを出力して排紙するとともに、エラー情報をコントローラ部1300へ送信する。
認証サーバ1100は、文書IDと、ユーザIDと、これら各IDに関連付けられたパスワードおよび複写権限情報とを含む属性情報を記憶する属性情報記憶部1110を備えている。
次に、機密文書の複写(以下、セキュリティコピーという)の処理手順について、図13を参照しながら説明する。
ここで、複写対象の文書2020は、ホストコンピュータ1200で予め作成された文書であり、文書IDが透かし情報として埋め込まれているものとする。
ユーザは、文書2020を画像複写装置1000の所定の位置に載置し、操作パネル/キー部1400の所定のキー例えばスタートキーを押下するなどして、複写を実行する(ステップS1301)。
すると、操作パネル/キー部1400にはユーザIDおよびパスワードの入力を促す画面が表示されるので、ユーザは、ユーザIDを操作パネル/キー部1400を操作して入力するか、あるいはICカード2000をICカードリーダ部1500に挿入し、さらにパスワードを操作パネル/キー部1400を操作して入力する(ステップS1302)。
次に、スキャナエンジン部1600は、文書2020をスキャニングして、画像データおよび透かし情報の文書IDを読み取る(ステップS1303,S1304)。
ここで、スキャナエンジン部1600(の文書情報読取部1601)によって読み取られた画像データおよび透かし情報の文書IDは、RAM1306に一時的に保管される。
入力されたユーザIDおよびパスワード、および読み取られた文書IDは、ユーザ識別情報制御部2200を介して認証部2205に入力されるので、認証部2205は、これら受け取った情報を基に、対象とする文書の属性情報(ユーザID、文書ID、これら各IDに関連付けられたパスワードおよび複写権限情報)が属性情報記憶部2204に記憶されているか否かを判断する(ステップS1305)。
ステップS1305において属性情報記憶部2204に対象とする文書の属性情報が記憶されていると判断した認証部2205は、当該属性情報のうち、ユーザIDとパスワードとを基に、当該ユーザの個人認証を行う(ステップS1306)。
一方、ステップS1305において属性情報記憶部2204に対象とする文書の属性情報が記憶されていないと判断した認証部2205は、受信したユーザIDおよび文書IDとともに属性情報の問い合わせを、ネットワーク制御部2201を介して認証サーバ1100へ送信する(ステップS1307)。
認証サーバ1100では、受信したユーザIDおよび文書IDを基に、属性情報記憶部1110から該当するパスワードおよび複写権限情報を検索し、この検索した結果を画像複写装置1000へ送信する。
画像複写装置1000では、ネットワーク制御部2201が、認証サーバ1100からの検索結果(パスワードおよび複写権限情報)を受信し(ステップS1308)、この受信した情報(パスワードおよび複写権限情報)を記憶部2202および認証部2205へ出力する。
なお、画像複写装置1000と認証サーバ1100とのデータ送受信のときに、対象のデータを暗号化して送受信するようにしてもよいし、対象のデータを圧縮して送受信するようにしてもよい。
ステップS1308が終了した後は、ステップS1306に進む。このステップS1306においては、認証部2205は、受信したネットワーク制御部2201からの情報(パスワードおよび複写権限情報)のうちパスワードと、既に受信しているユーザ識別情報制御部2200からのユーザIDとを基に、当該ユーザの個人認証を行う。
そして、ステップS1306において個人認証が正常であると判断した認証部2205は、属性情報記憶部2204に記憶されている属性情報内の当該個人認証されたユーザに関する複写権限情報を基に、複写権限を認証(権限認証)する(ステップS1309)。
このようにして認証部2205による権限認証が行われ、認証結果(複写権限情報の可否情報)が、複写権限が有る旨(複写可を示す旨)のときは、複写処理が実行される(ステップS1310)。
すなわち、認証部2205が、権限認証の結果(複写権限情報の可否情報)を動作制御部2206へ出力するとともに、「複写権限が有り」と権限認証した場合は当該文書IDを複写頻度更新部2211へ出力する。動作制御部2206では、認証部2205からの認証結果(複写権限情報の可否情報)が、複写権限が有る旨(複写可を示す旨)のときは、画像処理を施す指令を画像処理部2208へ送信する。
画像処理部2208は、RAM1306から読取画像データおよび透かし情報の文書IDを読み出すとともに、受け取った指令を基に、前記読み出した読取画像データに対し画像処理を施し、さらに、この画像処理後の読取データつまり複写画像データを前記読み出した透かし情報の文書IDとともにデータ蓄積部2209に格納する。すなわち、複写画像データと透かし情報の文書IDとが組みになってデータ蓄積部2209に格納される。
そして、プリンタエンジン部1700は、データ蓄積部2209から複写画像データと透かし情報の文書IDを読み出し、用紙に、複写画像データを印刷するとともに透かし情報(「秘」、「厳秘」、「社内秘」、「社外秘」等の文書機密レベルを透かし情報)を印刷し、当該用紙を排出する。
このようにして複写処理を終了したプリンタエンジン部1700は、複写処理を終了した旨を複写頻度更新部2211へ通知する。
複写頻度更新部2211は、複写処理を終了した旨が通知されると、既に受け取っている認証部2205からの文書IDに対応して、頻度情報記憶部2203に記憶されている複写頻度を「+1」インクリメントする(ステップS1311)。
なお、ステップS1306において個人認証に失敗した場合は、その旨が認証部2205から動作制御部2206へ出力され、また、ステップS1309において複写権限が無い場合は、複写権限の権限認証の結果(複写権限情報の可否情報)として複写権限が無い旨(複写不可を示す旨)が認証部2205から動作制御部2206へ出力される。
動作制御部2206は、個人認証に失敗した旨あるいは複写権限が無い旨を受け取った場合は、動作指令をプリンタエンジン部1700へ送信する。
この動作指令を受信したプリンタエンジン部1700は、個人認証が失敗した旨あるいは複写権限が無い旨のエラー情報をコントローラ部1300へ送信する。
このエラー情報は、プリンタエンジン部1700からコントローラ部1300のプリンタインターフェース1304およびパネルインターフェース1307を経由し、さらに、操作パネル/キー部1400のパネルインターフェース1403に入力される。
パネルインターフェース1307では、入力されたエラー情報に関する警告メッセージデータを作成し、この警告メッセージデータを操作パネル/キー部1400に送信する。この警告メッセージデータは、パネルインターフェース1403を介して表示パネル部1401に表示される(ステップS1312)。
プリンタエンジン部1700は、複写不可を示すパターン(「NOT COPY」、「複写禁止」等の特定パターン)を出力した用紙かあるいは白紙等を排紙する(ステップS1313)。
上述したセキュリティコピーの処理手順においては、ステップS1313は削除するようにしてもよい。すなわち、個人認証に失敗した旨あるいは複写権限が無い旨は、ステップS1312の処理つまり操作パネル/キー部1400に警告メッセージとして表示されるものの、プリンタエンジン部1700による用紙の排紙が行われることなくともよい。
また、上述したセキュリティコピーの処理手順においては、ステップS1302においてユーザによるユーザIDの入力は行うもののパスワードの入力は行わないようにし、また、ステップS1306を削除し(つまり認証部2205による個人認証を省略)、そして、ステップS1309において認証部2205による権限認証を行うようにするようにしてもよい。この場合、ステップS1308において認証サーバ1100から受信するデータは複写権限情報のみでよい。
以上のようにして、セキュリティコピーを実現する。すなわち、実施の形態1では、ユーザが所定の文書を複写する毎に、頻度情報記憶部2203に記憶されている当該文書に係る複写頻度(当該所定の文書の文書IDに対応する複写頻度)が「+1」インクリメントされ、複写頻度がカウントアップされていくことになる。
次に、画像複写装置1000が起動(電源ON)して終了(電源OFF)するまでに、文書2020の複写頻度が所定量(所定値)以上の値に達している文書の属性情報を認証サーバ1100から受信する2つの方法(以下、「文書複写頻度判別/情報取得モード」、および「最新ユーザ複写情報取得モード」という)と、属性情報記憶部2204に最終複写日時を追加して、一定期間以上複写していない文書の複写頻度を更新する方法(以下、「一定期間未複写文書情報更新モード」という)、の合計3つの方法での処理について、図13〜図22を参照して詳細に説明する。
図14は、画像複写装置1000によって、予め設定していた時刻に達した場合に実行される「文書複写頻度判別/情報取得モード」および「一定期間未複写文書情報更新モード」を開始する場合の処理手順を示すフローチャートを示している。
図14に示すように、画像複写装置1000は、起動(電源ON)された後、設定時刻3に達したか否かを判断し(ステップS1401)、この設定時刻3に達したと判断した場合は、「文書複写頻度判別/情報取得モード」を開始する(ステップS1402)。
次に、画像複写装置1000は、ステップS1401において設定時刻3に達していないと判断した場合、ステップS1402を終了した場合は、設定時刻4に達したか否かを判断し(ステップS1403)、この設定時刻4に達したと判断した場合は、「一定期間未複写文書情報更新モード」を開始する(ステップS1404)。
続いて、画像複写装置1000は、ステップS1403において設定時刻4に達していないと判断した場合、ステップS1404を終了した場合は、ステップS1401に戻る。
このように画像複写装置1000においては、起動(電源ON)された後は、設定時刻3および設定時刻4の待ち状態でループが回っており、そして割り込み処理で電源OFF命令が実行されたときは、終了(電源OFF)する。
なお、本実施の形態2において、設定時刻は、設定時刻3および設定時刻4を設定するようにしているが、4以上の設定時刻を設定するようにしてもよい。
また、本実施の形態2において、設定時刻3および設定時刻4の両方または何れか一方は、セキュリティコピー実行後とするようにしてもよい。
すなわち、セキュリティコピーの処理手順は、設定時刻3または設定時刻4をセキュリティコピー実行後とした場合には、上述した図13の処理手順において、ステップS1311が終了した後、あるいはステップS1313が終了した後に、設定時刻3に対応する「文書複写頻度判別/情報取得モード」または設定時刻4に対応する「一定期間未複写文書情報更新モード」を開始する。
これに対し、設定時刻3および設定時刻4の両方ともセキュリティコピー実行後とした場合は、上述した図13の処理手順において、ステップS1311が終了した後、あるいはステップS1313が終了した後に、「文書複写頻度判別/情報取得モード」および「一定期間未複写文書情報更新モード」の各モードを時系列で順番に開始するようにする。このとき最初に開始するモードに関しては、モードの種類は問わない。
さらに、本実施の形態2において、設定時刻3または設定時刻4は、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の属性情報更新時とするようにしてもよい。
ここで、設定時刻3が認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の属性情報更新時とした場合の「文書複写頻度判別/情報取得モード」の開始する処理について、図15および図16を参照して説明する。
図15は、認証サーバ側のユーザ情報が更新されたときの文書複写頻度判別/情報取得モードを開始する場合の処理手順を示すフローチャートを示し、図16は、認証サーバ側のユーザ情報が更新されたときの文書複写頻度判別/情報取得モードを開始する場合の処理手順を示すシーケンス図を示している。
現時点においては、図16に示すように、画像複写装置1000内において、頻度情報記憶部2203の記憶内容がST1611の状態で、属性情報記憶部2204の記憶内容がST1612の状態で、認証サーバ1100内の属性情報記憶部1110の記憶内容がST1621の状態であるものとする。
また、複写頻度が所定量以上の値に達している文書の文書IDが文書ID「1234」(以下、単に「1234」という)であるとし、当該ユーザの属性情報が属性情報記憶部2204に記憶されているものとする。
ここで、図16に示すように、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110の記憶内容が、ST1621の状態からST1622の状態に更新(つまり属性情報が更新)されたとする(S1601)。すなわち、記憶内容ST1621の状態において、「1234」に対応するユーザID、パスワードおよび複写権限の各項目に、それぞれ新たなユーザID「Satake」、パスワードおよび複写権限「不可」が追加されたとする。
このように属性情報記憶部1110の属性情報が更新されると、認証サーバ1100は、属性情報が更新された文書IDとしての「1234」を画像複写装置1000へ送信する(S1602)。この「1234」は、ネットワーク2300を介して画像複写装置1000に入力される(S1603)。
このとき、認証サーバ1100は画像複写装置1000以外にネットワーク2300に接続されている他の画像複写装置があれば、ネットワーク2300に接続されている全ての画像複写装置に対して、属性情報が更新された「1234」を送信するようにすることも可能である。
ところで、画像複写装置1000は、図15に示すように、ネットワーク2300を介して認証サーバ1100からの更新された属性情報に係る文書ID(この例では「1234」)を受信したか否かを判断し(ステップS1501)、その文書IDを受信していない場合にはその文書IDを受信するまで待機し、一方、その文書IDを受信した場合は、受信した文書ID(この例では「1234」)が当該画像複写装置1000の属性情報記憶部2204に記憶されているか否かを判断する(ステップS1502)。
次に、画像複写装置1000は、ステップS1502において文書ID(この例では「1234」)が属性情報記憶部2204に記憶されていると判断した場合は(図16のS1604)、「文書複写頻度判別/情報取得モード」を開始するとともに(ステップS1503、図16のS1605)、当該「文書複写頻度判別/情報取得モード」に関する処理を実行し(ステップS1504)、その後、「文書複写頻度判別/情報取得モード」を終了する(ステップS1505、図16のS1606)。
なお、本実施の形態2では、開始するモードとして「文書複写頻度判別/情報取得モード」とするようにしているが、これに限定されることなく、開始するモードとして、「最新複写文書情報取得モード」および「一定期間未複写文書情報更新モード」とすることも可能である。すなわち、図15に示す処理手順のステップS1502において文書ID(この例では「1234」)が属性情報記憶部2204に記憶されていると判断された場合に、最新複写文書情報取得モード」および「一定期間未複写文書情報更新モード」の各モードを時系列で順番に開始する。このとき最初に開始するモードに関しては、モードの種類は問わない。
また、本実施の形態2において、図14に示す処理手順におけるステップS1401での設定時刻3およびステップS1403での設定時刻4の両方とも認証サーバ1100の属性情報記憶部1110の属性情報更新時とした場合は、「最新複写文書情報取得モード」および「一定期間未複写文書情報更新モード」の各モードを時系列で順番に開始する。このとき最初に開始するモードに関しては、モードの種類は問わない。
次に、上述した「文書複写頻度判別/情報取得モード」による処理方法について、図17および図18を参照して詳細に説明する。
図17は、実施の形態2に係る文書複写頻度判別/情報取得モードの処理手順を示すフローチャートを示し、図8は、実施の形態2に係る文書複写頻度判別/情報取得モードの処理手順を示すシーケンス図を示している。
現時点においては、図18に示すように、画像複写装置1000内において、頻度情報記憶部2203の記憶内容がST1811の状態で、属性情報記憶部2204の記憶内容がST1812の状態で、認証サーバ1100内の属性情報記憶部1110の記憶内容がST1800の状態であるものとする。
ここで、属性情報記憶部2204の記憶内容ST1812および属性情報記憶部1110の記憶内容ST1800の属性情報は、文書ID、ユーザID、パスワードおよび複写権限の各項目の内容になっている。
頻度情報記憶部2203の記憶内容ST811においては、文書IDをデータベースのキーとし、属性情報記憶部2204の記憶内容ST1812および属性情報記憶部1110の記憶内容ST1820においては、文書IDおよびユーザIDをデータベースのキーとしている。
ここでは、文書の複写頻度の所定量は4に設定されているとする。この場合、頻度情報記憶部2203の記憶内容ST1811を参照して分かるように、「1234」、「1340」、「1356」の各文書IDうち、「1234」が、複写頻度が所定量以上の値に達している文書となる。
さて、画像複写装置1000においては、図17に示すように、複写頻度判別部2210は、予め設定された時刻に達した場合は「文書複写頻度判別/情報取得モード」を開始し(ステップS1701、図18のS1801)、文書IDをキーとして頻度情報記憶部2203の記憶内容ST1811から文書IDおよび文書IDに関連付けられた複写頻度情報を検索し、当該文書IDに対応する文書の複写頻度を判別するとともに(ステップS702、図8のS1802)、この判別の結果および予め設定された所定量を基に複写頻度が所定量以上の値である文書が存在するか否かを判断する(ステップS1703)。
次に、複写頻度判別部2210は、ステップS1703において複写頻度が所定量以上の値に達している文書が存在すると判断した場合は(図8のS1803)、頻度情報記憶部2203の記憶内容ST1811から取得した該当する文書の文書IDを、ネットワーク制御部2201を介して認証サーバ1100へ送信し(ステップS1704、図18のS1804)、その後、認証サーバ1100からのレスポンス待ち状態(データ受信待ち状態)に入る(ステップS1705)。
この例では、所定量は4であるので、この所定量4以上の値に達している複写頻度に対応付けられている「1234」の文書IDが、ネットワーク制御部2201、およびネットワーク2300を介して認証サーバ1100へ送信される(図8のS1805)。
なお、画像複写装置1000と認証サーバ1100との間で送受信されるデータは、圧縮や暗号化されていてもよい。
ところで、認証サーバ1100は、画像複写装置1000からのアクセス待ち状態(データ受信待ち状態)で(ステップS1706)、画像複写装置1000から文書IDを受信したか否かを判断する(ステップS1707)。その文書IDを受信しない場合はステップS1706,S1707が繰り返される。
そして、認証サーバ1100は、ステップS1706において所定のデータを受信し、ステップS1707において文書ID例えば「1234」を受信したと判断した場合は、この「1234」に係る属性情報つまり図18に示す属性情報1800を検索し(ステップS1708、図18のS1806)、その後、当該属性情報を画像複写装置1000へ送信する(ステップS1709)。
属性情報1800は、「1234」に対応するユーザID、パスワードおよび複写権限の情報であり、ネットワーク2300を介して画像複写装置1000へ送信される(図18のS1807)。
ステップS1709を終了した認証サーバ1100は、ステップS1706に戻り、再び画像複写装置1000からのアクセス待ち状態に入る。
ところで、データ受信待ち状態にある画像複写装置1000では、ネットワーク制御部2201は、認証サーバ1100からの文書ID例えば「1234」に係る属性情報1800を受信したときは(ステップS1710、図8のS1808)、当該属性情報を複写頻度判別部2210に渡す。
複写頻度判別部2210は、渡された属性情報を基に、属性情報記憶部2204を更新(上書きおよび追記による更新)し(ステップS1711、図18のS1809)、その後、「文書複写頻度判別/情報取得モード」を終了する(ステップS1712、図18のS1810)。
このようにして更新処理が行われた属性情報記憶部2204は、記憶内容ST1812から記憶内容ST1813の状態に更新される。
なお、上記ステップS1703において複写頻度が所定量以上の値である文書が存在しない判断された場合は、上記ステップS1712に進む。
ところで、この例では、画像複写装置1000においては、「文書複写頻度判別/情報取得モード」終了後に、複写頻度が所定量以上の値である文書例えば「1234」の文書のみのユーザID、パスワード、複写権限情報が属性情報記憶部2204に記憶されるようになっているが、次のようにしてもよい。
すなわち、画像複写装置1000は、ユーザによるセキュリティコピー実行時に、認証サーバ1100から複写対象の文書の属性情報を受信したときに(つまり図13のステップS1308においてパスワードおよび複写権限情報を受信したときに)、この受信した当該文書の属性情報を属性情報記憶部2204に記憶するようにしてもよい。
この場合、画像複写装置1000は、図13のステップS1302において入力されたユーザIDおよびパスワードと、図13のステップS1304において読み込まれた文書IDとは既に認識しているので、これらの情報と、図13のステップS1308において受信した複写権限情報とに基づいて、文書IDに対応してユーザID、パスワードおよび複写権限情報を属性情報記憶部2204に記憶するようにすればよい。
次に、「最新複写文書情報取得モード」による処理方法について、図19および図20を参照して詳細に説明する。
図19は実施の形態2に係る最新複写文書情報取得モードの処理手順を示すフローチャートを示し、図20は実施の形態2に係る最新複写文書情報取得モードの処理手順を示すシーケンス図を示している。
現時点においては、図20に示すように、画像複写装置1000内において、頻度情報記憶部2203の記憶内容がST2011の状態で、属性情報記憶部2204の記憶内容がST2012の状態で、認証サーバ1100内の属性情報記憶部1110の記憶内容がST2020の状態であるものとする。
ここで、属性情報記憶部2204の記憶内容ST2012および属性情報記憶部1110の記憶内容ST2020の属性情報は、例えば図16に示した例の属性情報に属性情報最終更新日時の項目を追加した内容、すなわち、文書ID、ユーザID、パスワード、複写権限および属性情報最終更新日時の各項目の内容になっている。
頻度情報記憶部2203の記憶内容ST2011においては、文書IDをデータベースのキーとし、属性情報記憶部2204の記憶内容ST2012および属性情報記憶部1110の記憶内容ST2020においては、文書IDおよびユーザIDをデータベースのキーとしている。
ここでは、文書の複写頻度の所定量は5に設定されているとする。この場合、頻度情報記憶部2203の記憶内容ST2011を参照して分かるように、「1234」、「1340」および「1356」の各文書IDうち、「1234」が、複写頻度が所定量以上の値に達している文書となる。
なお、「最新複写文書情報取得モード」とは、認証サーバ1100が、受信した画像複写装置1000からの属性情報(属性情報記憶部2204内の属性情報に対応する情報)と、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の属性情報とを比較し(属性内容についての新旧を比較し)、この比較した結果、属性情報記憶部2204内の属性情報が古いときに、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の属性情報を画像複写装置1000へ送信するモードである。
さて、画像複写装置1000においては、図19に示すように、複写頻度判別部2210は、予め設定された時刻に達した場合は「最新複写文書情報取得モード」を開始し(ステップS1901、図10のS2001)、文書IDをキーとして頻度情報記憶部2203の記憶内容ST2011から文書IDおよび文書IDに関連付けられた複写頻度情報を検索し、当該文書IDに対応する文書の複写頻度を判別する(ステップS1902、図20のS2002)。
次に、複写頻度判別部2210は、文書の複写頻度の判別の結果、予め設定された所定量および属性情報記憶部2204の記憶内容ST2012を基に、複写頻度が所定量以上の値である文書の属性情報が存在するか否かを判断する(ステップS1903)。
そして、複写頻度判別部2210は、ステップS1903において複写頻度が所定量以上の値に達している文書の属性情報が存在すると判断した場合は(図20のS2003)、例えば頻度情報記憶部2203の記憶内容ST2011から取得した該当する文書の文書ID、および属性情報記憶部2204の記憶内容ST2012から取得した属性情報最終更新日時(第1の更新日時情報)を、ネットワーク制御部2201を介して認証サーバ1100へ送信し(ステップS1904、図20のS2004)、その後、認証サーバ1100からのレスポンス待ち状態(データ受信待ち状態)に入る(ステップS1905)。
この例では、所定量は5であるので、この所定量5以上の値に達している複写頻度に対応付けられている「1234」、およびこの「1234」に対応付けられている属性情報最終更新日時(2004/5/7 9:00)が、ネットワーク制御部2201、およびネットワーク2300を介して認証サーバ1100へ送信される(図20のS2005)。
なお、画像複写装置1000と認証サーバ1100との間で送受信されるデータは、圧縮や暗号化されていてもよい。
ところで、認証サーバ1100は、画像複写装置1000からのアクセス待ち状態(データ受信待ち状態)で(ステップS1906)、画像複写装置1000から文書IDおよび属性情報を受信したか否かを判断する(ステップS1907)。その文書IDおよび属性情報を受信しない場合はステップS1906,S1907が繰り返される。
次に、認証サーバ1100は、ステップS1906において所定のデータを受信し、ステップS1907において属性情報(「1234」に係る属性情報)を受信したと判断した場合は、「1234」に係る属性情報を検索し(ステップS1908、図20のS2006)、この検索した「1234」に係る属性情報とステップS1907において受信した「1234」に係る属性情報とについて、当該2つの属性情報最終更新日時を基に属性情報の新旧を比較するとともに(ステップS1909、図20のS2007)、この比較した結果を基に、認証サーバ1100内の属性情報が新しいか否かを判断する(ステップS1910)。
認証サーバ1100は、ステップS1910において認証サーバ1100内の属性情報(に含まれる属性情報最終更新日時情報=第2の更新日時情報)が新しいと判断した場合には、当該文書の属性情報(最新の属性情報)を画像複写装置1000へ送信し(ステップS1911、図20のS2008)、ステップS1910において受信した属性情報と認証サーバ1100内の属性情報の各属性情報最終更新日時が同一(第1の更新日時と第2の更新日時とが同一)であると判断した場合は、画像複写装置1000内の「1234」に係る属性情報は更新済み(最新)であるという情報(更新済通知情報)を画像複写装置1000へ送信する(ステップS1912、図20のS2009)。
上述した最新の属性情報または更新済通知情報は、ネットワーク2300を介して画像複写装置1000へ送信される(図20のS2010)。
ステップS1911あるいはステップS1912を終了した認証サーバ1100は、ステップS1906に戻り、再び画像複写装置1000からのアクセス待ち状態に入る。
ここで、具体的に説明する。画像複写装置1000内の属性情報記憶部2204は、記憶内容がST2012の状態であり、「1234」に係る属性情報最終更新日時(第1の更新日時情報)は「2004/5/7 9:00」である。これに対し、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の「1234」に係る属性情報最終更新日時(第2の更新日時情報)は「2004/6/17 14:18」である。
認証サーバ1100は、上記2つの属性情報最終更新日時を比較して、属性情報記憶部1110内の「1234」の属性情報が新しいと判別し、当該「1234」の最新の属性情報を画像複写装置1000へ送信する。この場合、「1234」に対応して記憶されているユーザID、パスワード、複写権限、属性情報最終更新情報日時の情報が、最新の属性情報として送信される。
ところで、データ受信待ち状態にある画像複写装置1000では、ネットワーク制御部2201は、認証サーバ1100からの「1234」に係る属性情報または更新済通知情報を受信したときは(ステップS1913)、文書の属性情報を受信したか否かを判断し(ステップS1914)、この判断の結果、文書の属性情報の場合は、前記受信した属性情報を複写頻度判別部2210へ渡す。
複写頻度判別部2210では、渡された属性情報を基に、属性情報記憶部2204を更新(上書きおよび追記による更新)し(ステップS1915、図20のS2011)、その後、「最新複写文書情報取得モード」を終了する(ステップS1916、図20のS2012)。
このようにして更新処理が行われた属性情報記憶部2204は、記憶内容ST2012から記憶内容ST2013の状態に更新され、「1234」に関する属性情報ついては、認証サーバ1100の属性情報記憶部1110内の属性情報と整合性が図られることになる。
ステップS1914において文書の属性情報ではない、つまり更新済通知情報であると判断された場合は、上記ステップS1916に進む。
ところで、この例では、画像複写装置1000においては、「最新複写文書情報取得モード」終了後に、複写頻度が所定量以上の値である文書例えば「1234」の文書のみのユーザID、パスワード、複写権限情報、属性情報最終更新日時が属性情報記憶部2204に記憶されるようになっているが、次のようにしてもよい。
すなわち、画像複写装置1000は、ユーザによるセキュリティコピー実行時に、認証サーバ1100から複写対象の文書の属性情報を受信したときに(つまり図13のステップS1308においてパスワードおよび複写権限情報を受信したときに)、この受信した当該文書の属性情報(ユーザID、パスワード、複写権限情報、属性情報最終更新日時)を属性情報記憶部2204に記憶するようにしてもよい。
画像複写装置1000は、上述した「文書複写頻度判別/情報取得モード」および「最新複写文書情報取得モード」を実行することにより、複写頻度が所定量以上の値である文書の属性情報を認証サーバ1100から受信して属性情報記憶部2204に記憶しておくことができ、再度、当該文書が複写されるときは、画像複写装置1000内の属性情報で権限認証が可能になるため、認証サーバ1100へのアクセス時間が省略でき、権限認証時間の短縮が可能になる。
次に、「一定期間未複写文書情報更新モード」による処理方法について、図21および図22を参照して詳細に説明する。
図21は実施の形態2に係る一定期間未複写文書情報更新モードの処理手順を示すフローチャートを示し、図22は実施の形態2に係る一定期間未複写文書情報更新モードの処理手順を示すシーケンス図を示している。
現時点においては、図22に示すように、画像複写装置1000内において、頻度情報記憶部2203の記憶内容がST2211の状態で、属性情報記憶部2204の記憶内容がST2221の状態であるものとする。
ここで、属性情報記憶部2204の記憶内容ST2221の属性情報は、例えば図16に示した例の属性情報に複写日時の項目を追加した内容、すなわち、文書ID、ユーザID、パスワード、複写権限および複写日時の各項目の内容になっている。
頻度情報記憶部2203の記憶内容ST2211においては、文書IDをデータベースのキーとし、属性情報記憶部2204の記憶内容ST2221においては、ユーザIDおよび文書IDをデータベースのキーとしている。
ここでは、ユーザの複写頻度の所定量は3に設定されているとする。この場合、頻度情報記憶部2203の記憶内容ST2211を参照して分かるように、「1234」、「1333」の各文書IDうち、「1333」が、複写頻度が所定量以上の値に達している文書となる。
なお、「一定期間未複写文書情報更新モード」とは、現在の時刻(日時)と最終の複写日時との間の期間が画像複写装置1000で予め設定していた期間よりも長い文書の属性情報が、属性情報記憶部2204に記憶されている場合に、当該文書の複写頻度を更新するモードである。
この「一定期間未複写文書情報更新モード」開始前に、文書の複写回数を頻度情報記憶部2203内の複写頻度に反映させる間隔(以下、設定期間という)が予め設定されている。ここでは「60(日)」に設定されているものとする。
さて、画像複写装置1000においては、図21に示すように、複写頻度判別部2210は、予め設定された時刻に達した場合は「一定期間未複写文書情報更新モード」を開始し(ステップS2101、図12のS2201)、文書IDをキーとして頻度情報記憶部2203の記憶内容ST2211から文書IDおよび文書IDに関連付けられた複写頻度情報を検索し、当該文書IDに対応する文書の複写頻度を判別する(ステップS2102、図22のS2202)。
次に、複写頻度判別部2210は、文書の複写頻度の判別の結果を基に、複写頻度が所定量以上の値に達している文書が存在するか否かを判断し(ステップS2103)この判断の結果、複写頻度が所定量以上の値に達している文書が存在する場合は(図22のS2203)、属性情報記憶部2204を検索して、現在の時刻(日時)と最終の複写日時との間の期間が設定期間(一定期間)よりも長い文書の属性情報が存在するか否かを判断する(ステップS2104)。
そして、ステップS2104において現在の時刻と最終の複写日時との期間が設定期間(一定期間)よりも長い文書の属性情報が存在すると判断(図22のS2204)した複写頻度判別部2210は、頻度情報記憶部2203の該当する文書の複写頻度を更新するとともに(ステップS2105、図22のS2205)、属性情報記憶部2204の該当する文書の属性情報を更新し(ステップS2106、図22のS2206)、その後、「一定期間未複写文書情報更新モード」を終了する(ステップS1107、図22のS2207)。
このようにして更新処理が行われると、頻度情報記憶部2203は、記憶内容ST2211から例えば記憶内容ST2212の状態に更新され(図22参照)、一方、属性情報記憶部2204は、記憶内容ST2221から記憶内容ST2222の状態に更新される(図22参照)。
なお、ステップS2103において頻度情報が所定量以上の値に達している文書が存在しないと判断された場合、ステップS2104において現在の時刻と最終の複写日時との期間が設定期間(一定期間)よりも長い文書の属性情報が存在しないと判断された場合は、ステップS2107に進む。
ここで、具体的に説明する。複写頻度判別部2210は、頻度情報記憶部2203を検索することで、複写頻度が所定量3以上の値である文書は「1234」および「1333」の各文書IDの文書であると判別する。
次に、複写頻度判別部2210は、上記2つの文書に関して属性情報記憶部2204を検索することにより、「1234」に対応する2つの複写日時のうち、最終の複写日時は「2004/1/2 15:00」であり、一方、「1333」に対応する複写日時は「2004/4/2 12:00」であると認識する。
ここで、現在の時刻が「2004/4/6 13:00」であるとすると、最終の複写日時から現在の日時までの期間が設定期間「60(日)」より長い文書は、属性情報記憶部2204の記憶内容ST2221においては、最終の複写日時が「2004/1/2 15:00」である「1234」の文書が、複写頻度更新対象の文書となる。
そのため、複写頻度判別部2210は、頻度情報記憶部2203において「1234」の複写頻度を「0」に更新(記憶内容ST2211から記憶内容ST2212に更新)するとともに、属性情報記憶部2204において「1234」に関する属性情報を削除(記憶内容ST2221から記憶内容ST2222に更新)する。
ここでは、頻度情報記憶部2203内の複写頻度を"0"に更新するようにしているが、"0"以外に更新する場合も考えられる。
なお、本実施の形態1において、「複写文書頻度判別/情報取得モード」の実行時の属性情報記憶部2204内に、属性情報最終更新日時および複写日時の両方あるいは一方の項目が、また、「最新複写文書情報取得モード」の実行時の属性情報記憶部2204内に複写日時の項目が、「一定期間未複写文書情報更新モード」の実行時の属性情報記憶部2204内に属性情報最終更新日時の項目が、それぞれ追加されていてもよい。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、画像複写装置1000は、上述した「一定期間未複写文書情報更新モード」を実行することにより、上述した「文書複写頻度判別/情報取得モード」および最新複写文書情報取得モード」の各モードの実行時において受信した属性情報のうち、不要と思われる文書の属性情報を更新して、当該文書の属性情報を認証サーバ1100から受信しないようにすることが可能になる。
これにより、冗長なデータ受信をなくし、ネットワークのトラフィック量を低減することができると同時に、画像複写装置1000内の外部記憶装置1302(属性情報記憶部2204に対応する外部記憶装置)をリフレッシュすることができる。