JP4788135B2 - 駆動装置および駆動システム - Google Patents

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本発明は、形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、変位目標値に基づき可動部に変位を与える駆動技術に関する。
形状記憶合金(以下では「SMA」とも称する)は、マルテンサイト変態開始温度以下の温度で外力を受けて塑性変形しても、逆変態終了温度以上の温度に加熱されると記憶された形状(記憶形状)に復元するという特性を有している。このような特性を持つSMAをアクチュエータとして利用する技術が知られている。
上記のSMAの利用技術としては、例えば特許文献1に開示されている。この技術は、水平移動可能な可動部に接続するSMAに対して通電を行い加熱することで可動部を駆動するもので、アナログ的またはデジタル的に通電することにより駆動制御が行われるものである。
特開2000−112526号公報
しかしながら、上記の特許文献1の駆動技術では、SMAに通電する必要最低限の電流値に関する考慮がなされていないため、その能力を十分に発揮できない場合がある。特に、小型携帯機器のように使用電圧に制限がある環境においては、SMAに対して十分な通電を行えない恐れがあり、この場合にはSMAの応答性が悪化してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、SMAを有するアクチュエータにおいて応答の高速化を効率よく図れる駆動技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、変位目標値に基づき前記可動部に変位を与える駆動装置であって、(a)駆動電流信号に基づき前記形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、(b)前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段とを備え、前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記形状記憶合金の変位が飽和するのに必要な駆動電流以上となる電流の信号を含む。
また、請求項2の発明は、可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、変位目標値に基づき前記可動部に変位を与える駆動装置であって、前記形状記憶合金による前記可動部の変位と反対方向に付勢力を与える配置で接続する他の形状記憶合金または弾性体を有し、(a)駆動電流信号に基づき形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、(b)前記復元動作を行う形状記憶合金について前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段とを備え、前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記形状記憶合金の変位が飽和するのに必要な駆動電流以上となる電流の信号を含む。
また、請求項3の発明は、可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、変位目標値に基づき前記可動部に変位を与える駆動装置であって、(a)駆動電流信号に基づき前記形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、(b)前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段とを備え、前記形状記憶合金は、駆動電流と変位速度とに関する所定の特性を有しており、前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記所定の特性に基づき指定の変位速度を与えるのに必要な駆動電流より大きな電流の信号を含む。
また、請求項4の発明は、可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、変位目標値に基づき前記可動部に変位を与える駆動装置であって、前記形状記憶合金による前記可動部の変位と反対方向に付勢力を与える配置で接続する他の形状記憶合金または弾性体を有し、(a)駆動電流信号に基づき形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、(b)前記復元動作を行う形状記憶合金について前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段とを備え、前記形状記憶合金は、駆動電流と変位速度とに関する所定の特性を有しており、前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記所定の特性に基づき指定の変位速度を与えるのに必要な駆動電流より大きな電流の信号を含む。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る駆動装置において、前記駆動電流信号は、前記変位目標値に比例したアナログ信号を含む。

また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る駆動装置において、前記駆動電流信号は、前記変位目標値に比例したデューティ比を有するパルス幅変調信号である。

また、請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る駆動装置において、前記駆動電流信号は、信号の間引き処理が施されている。

また、請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかの発明に係る駆動装置において、前記通電手段により前記形状記憶合金に連続的な通電を行い、前記可動部に連続的な変位を与える。

また、請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかの発明に係る駆動装置において、前記駆動装置は、撮像装置の手振れ補正に利用される。

また、請求項10の発明は、変位目標値に基づき可動部に変位を与える駆動システムであって、(a)前記可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータと、(b)駆動電流信号に基づき前記形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、(c)前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段とを備え、前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記形状記憶合金の変位が飽和するのに必要な駆動電流以上となる電流の信号を含む。
また、請求項11の発明は、変位目標値に基づき可動部に変位を与える駆動システムであって、(a)前記可動部に対して互いにプッシュプルの配置で接続する2の形状記憶合金を有するアクチュエータと、(b)駆動電流信号に基づき形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、(c)前記2の形状記憶合金のうち、前記復元動作を行う一方の形状記憶合金について前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段とを備え、前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記一方の形状記憶合金の変位が飽和するのに必要な駆動電流以上となる電流の信号を含む。
また、請求項12の発明は、変位目標値に基づき可動部に変位を与える駆動システムであって、(a)前記可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータと、(b)駆動電流信号に基づき前記形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、(c)前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段とを備え、前記形状記憶合金は、駆動電流と変位速度とに関する所定の特性を有しており、前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記所定の特性に基づき指定の変位速度を与えるのに必要な駆動電流より大きな電流の信号を含む。
また、請求項13の発明は、変位目標値に基づき可動部に変位を与える駆動システムであって、(a)前記可動部に対して互いにプッシュプルの配置で接続する2の形状記憶合金を有するアクチュエータと、(b)駆動電流信号に基づき形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、(c)前記2の形状記憶合金のうち、前記復元動作を行う一方の形状記憶合金について前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段とを備え、前記形状記憶合金は、駆動電流と変位速度とに関する所定の特性を有しており、前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記所定の特性に基づき指定の変位速度を与えるのに必要な駆動電流より大きな電流の信号を含む。
請求項1、請求項2、および請求項5ないし請求項11の発明によれば、形状記憶合金において最大変位を与えるのに必要な駆動電流以上となる電流の信号を含む駆動電流信号を生成するため、アクチュエータにおいて応答の高速化を効率よく図れる。
また、請求項3ないし請求項9、請求項12および請求項13の発明によれば、駆動電流と変位速度とに関する形状記憶合金の特性に基づき指定の変位速度を与えるのに必要な駆動電流より大きな電流の信号を含む駆動電流信号を生成するため、アクチュエータにおいて応答の高速化を効率よく図れる。
特に、請求項5の発明においては、駆動電流信号が変位目標値に比例したアナログ信号を含むため、駆動電流信号を簡易で適切に生成できる。
また、請求項6の発明においては、駆動電流信号が変位目標値に比例したデューティ比を有するパルス幅変調信号であるため、駆動電流信号を簡易で適切に生成できる。
また、請求項7の発明においては、駆動電流信号は信号の間引き処理が施されているため、省電力化を図れる。
<第1実施形態>
<撮像装置の要部構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1Aの機能構成を示すブロック図である。
撮像装置1Aは、例えばデジタルカメラとして構成されており、手振れ補正機能を有している。
この撮像装置1Aは、撮影光学系10とイメージセンサ11と2次元位置センサ12とを備えるとともに、イメージセンサ11を駆動するための駆動部(駆動システム)2Aと、駆動部2Aを制御するデジタル制御部19とを備えている。また、撮像装置1Aは、手振れを検出して手振れ信号を出力する手振れ検出部(手振れ検知装置)13と、撮像装置1Aの筐体内に設けられている温度センサ14と、撮影指示を行うために撮影者が操作するレリーズ釦15とを備えている。
撮影光学系10は、例えば複数のレンズからなり、撮影する被写体をイメージセンサ11の撮像面に結像させるための部位である。
イメージセンサ11は、例えばCCDとして構成されており、撮影光学系10によって結像された被写体光像を光電変換して画像信号を生成する。このイメージセンサ11は、後述のアクチュエータ20で保持されており、水平方向および垂直方向に駆動可能となっている。そして、イメージセンサ11の位置は、マグネットおよび2次元のホール素子を有する2次元位置センサ12で検出できる。
駆動部2Aは、イメージセンサ11を移動させる2個のアクチュエータ20(Y駆動アクチュエータ21およびP駆動アクチュエータ22)と、アクチュエータ20を駆動させるための駆動回路部(駆動装置)23Aとを有している。
Y駆動アクチュエータ21は、形状記憶合金(SMA)を有するアクチュエータとして構成されており、イメージセンサ11をYaw方向に駆動する。
P駆動アクチュエータ22も、SMAを有するアクチュエータとして構成されており、イメージセンサ11をPitch方向に駆動する。
駆動回路部23Aは、デジタル制御部19からの制御信号に基づきアクチュエータ20に駆動電力を供給する(後で詳述)。この駆動回路部23Aにより、手振れ検出部13で検出される撮像装置1Aの揺れに応じてY・P駆動アクチュエータ21、22の駆動を行い、イメージセンサ11を移動させることによって、被写体光像の結像位置をシフトできるため、撮像装置1Aの手振れ補正が可能となる。
手振れ検出部13は、撮像装置1Aの揺れを検出する2個のジャイロ130(Y振れ検出ジャイロ131、P振れ検出ジャイロ132)と、ジャイロ130からの信号を処理する信号処理回路133とを備えている。
Y振れ検出ジャイロ131は、揺れ検出を行えるジャイロセンサとして構成されており、撮像装置1Aが手振れによってYaw方向(水平方向)に回転する場合の回転振れを検出して、その角速度信号を出力する。
P振れ検出ジャイロ132も、揺れ検出を行えるジャイロセンサとして構成されており、撮像装置1Aが手振れによってPitch方向(垂直方向)に回転する場合の回転振れを検出して、その角速度信号を出力する。
信号処理回路133は、主に各ジャイロ130から出力される角速度信号を増幅するための部位である。
温度センサ14は、撮像装置1Aの特定部位について温度変化による性能変化を補正するために設けられている。具体的には、2次元位置センサ12の補正や、Y・P駆動アクチュエータ21、22の駆動周波数、駆動電圧等を必要に応じて補正し最適な手振れ補正を行えるようにする。
デジタル制御部19は、例えばCPUおよびメモリを有し、撮像装置1Aの各部を統括的に制御する部位である。このデジタル制御部19は、信号処理回路133からの出力信号に基づき手振れを検出する振れ量検出部191と、係数変換部192と、駆動制御部193と、シーケンスコンロトール部194とを備えている。
振れ量検出部191は、信号処理回路133から出力される撮像装置1AのY方向およびP方向の回転振れ(角速度)を一定の時間間隔で取り込み、角速度信号を角度信号に変換する積分処理を行う。これにより、撮像装置1AにおけるYaw方向の振れ量detyとPitch方向の振れ量detpとが算出されることとなる。
係数変換部192は、振れ量検出部191で検出された振れ量dety、detpを移動量py、ppに変換する部位である。
駆動制御部193は、係数変換部192から出力された移動量py、ppに基づき、駆動回路部23Aに制御信号を送る部位である。この駆動制御部193においては、最適制御値を演算してフィードバック制御を行うことにより、イメージセンサ11の高性能な駆動が実現できることとなる。
シーケンスコントロール部194は、撮像装置1Aの撮影や手振れ補正に関するシーケンスを制御する。例えば、撮影制御においては、撮影者によるレリーズ釦15の半押し(S1オン)が行われると測光や測距などの撮影準備動作を開始し、レリーズ釦15の全押し(S2オン)が行われると本撮影の撮影状態に移行する。そして、本撮影時において手振れ補正モードに設定されている場合には、手振れ補正動作が実施されることとなる。この手振れ補正動作では、次の順番でシーケンスが制御される。
(1)振れ量検出部191において、信号処理回路133からの角速度信号を取り込んで、上記の振れ量(dety、detp)を検出する。
(2)係数変換部192において、振れ量(dety、detp)を移動量(py、pp)に変換する。
(3)駆動制御部193において、移動量(py、pp)を最適な駆動制御量に変換する。
以上のような処理をシーケンスコントロール部194で行うことにより、適切な手振れ補正が実施できることとなる。
<駆動部2Aの構成>
図2は、駆動部2Aの構成を説明するための図である。なお、駆動部2Aには、図1に示すように2個のアクチュエータ20が設けられているが、便宜上、一方のアクチュエータ20のみを図示している。
アクチュエータ20は、イメージセンサ11に接続する可動部24と、可動部24の両端に可動部の変位と反対方向に付勢力を与える配置(いわゆるプッシュ・プル配置など)で接続するワイヤ状の2本のSMA25(25a、25b)と、2本のSMA25それぞれの端部を固定するための固定部26a、26bとを備えている。


可動部24の両端および固定部26a、26bには、2本のSMA25それぞれの端部を固定するための端子部24f、26fが設けられている。これらの端子部24f、26fは、導電性を有しており、SMA25a、25bに電気を流して通電する場合の端子として機能する。
SMA25は、例えば20Ωの抵抗値を有しており、その両端に接続する端子部24f、26fから通電されると、ジュール熱が発生しSMA25自身が加熱される。この加熱により、SMA25は記憶された形状に回復するため、可動部24を一定の方向(X方向)に駆動することが可能となる。ここで、各SMA25は、通電による加熱によって収縮動作を行うように一定の縮み量が記憶されており、図2に示す中立状態において適度な応力が加えられている。また、SMA25は、通電による加熱速度(SMA25の温度上昇率)に対して通電の停止からの放熱速度(SMA25の温度降下率)の方が、1.5倍遅い特性を有している。
このようなアクチュエータ20の構成により、SMA25aを通電すると可動部24が+X方向に移動し、SMA25bを通電すると可動部24が−X方向に移動することとなる。SMA25の特性について、以下で詳しく説明する。
図3は、SMA25における通電電流と変位との関係を示す図である。この図3においては、横軸が電流値を示しており、縦軸がSMA25の変位を示している。
SMA25は、通電電流が電流値I1になると収縮方向に変形が開始されるとともに、電流値I2に達すると変形が完了する。すなわち、SMA25をオーステナイト変態開始温度に加熱するために必要な電流値I1から、変態終了温度に加熱するために必要な電流値I2までの領域が、SMA25で変形が生じる変態温度領域に相当することとなる。
図4は、SMA25の通電によるステップ応答の結果を示す図である。この図4においては、横軸が時間を示しており、縦軸がSMA25の変位(%)を示している。
SMA25においては、80mA、100mA、120mAおよび140mAの各電流のステップ入力を行った場合、グラフGa〜Gdに示すように変位が時間の経過とともに変化する。
グラフGcおよびグラフGdに示すように、120mAを通電する場合も140mAを通電する場合も変位が4.2%付近に収束している。このことから、120mAの電流を通電する場合に変位が飽和することが言えるが、この場合にはグラフの傾斜部Ktに相当する応答速度も略最大となる。換言すれば、SMA25において最大の変位速度を得られる必要最低限の電流値は、120mAとなる。なお、SMA25自身の抵抗値を上記のように20Ωとすれば、120mAの電流値を通電するには、20[Ω]×0.12[A]=2.4[V]の電圧の印加が必要である。
図2に戻って、説明を続ける。
駆動回路部23Aは、各SMA25に電圧を印加して電力供給を行う電力供給回路27と、電力供給回路27に駆動制御信号を送る制御回路28Aとを備えている。
電力供給回路27は、例えばパワーアンプとして構成されており、制御回路28Aからの駆動制御信号に基づく電圧をSMA25に印加する。すなわち、電力供給回路27によって、制御回路28Aから送られる駆動制御信号(駆動電流信号)に基づきSMA25に通電を行って加熱することで、可動部24の変位に連動するSMA25の記憶形状への復元動作を行えることとなる。なお、電力供給回路27においては、パワーアンプに限らず、定電圧制御機能付きのHブリッジドライバとして構成されていても良い。
制御回路28Aは、デジタル制御部19から入力される目標位置信号に基づき、可動部24を目標位置に駆動するために必要なSMA25の印加電圧/電流を演算して、演算結果を駆動制御信号として電力供給回路27に出力する。
以上のような構成を有する駆動部2Aにおいては、応答の高速化が図られているが、この駆動部2Aの動作について以下で説明する。
<駆動部2Aの動作>
図5は、駆動部2Aの動作を説明するための図である。ここで、図5(a)は、目標位置の信号波形を示しており、図5(b)は、SMA25aおよびSMA25bに対する印加電圧の信号波形Ha、Hbを示している。なお、図5(a)の縦軸については、図2に示す可動部24の中立位置をPi=0として+X方向への移動量(変位量)を表している。
駆動部2Aの制御回路28Aにおいては、図5(a)に示す正弦波状の目標位置信号(変位目標値の信号)がデジタル制御部19から入力される場合には、SMA25aに対して図5(b)の波形Haのように電圧を印加する駆動制御信号を生成するとともに、SMA25bに対して図5(b)の波形Hbのように電圧を印加する駆動制御信号を生成する。このような信号波形Ha、Hbに基づき電力供給回路27がSMA25に連続的な通電を行うことで、可動部24に連続的な変位を与えられることとなる。これらの信号波形Ha、Hbの特徴を、以下で説明する。
信号波形Haおよび信号波形Hbについては、図3に示すSMA変態温度領域内の電流値を通電するために必要な一定の直流電圧をバイアス電圧Bsとして設定し、このバイアス電圧Bsを基準に図5(a)に示す目標位置信号に応じて振幅させるようなアナログ信号となっている。本実施形態のバイアス電流値については、SMA25の変態開始温度から変態終了温度までの温度範囲内における特定温度に加熱するために必要な電流値に設定されており、例えば図3に示すSMA変態温度領域で上下限の電流値I1、I2の中間値となる電流値Imが設定される。なお、このバイアス電流は、可動部24が両振りで振動する場合等を考慮し、SMAの変態開始温度と変態終了温度との中間温度以下となる特定温度に加熱するために必要な電流値、つまり図3のSMA変態温度領域における下限値I1から中間値Imまでの範囲内の電流値に設定するのが好ましい。
時間帯t1(図5(a))において可動部24を+X方向(図2参照)に移動させる信号波形Ps1が入力される場合、制御回路28Aは、収縮動作が必要なSMA25aに関して、図5(b)の信号波形Ha1のように上記の信号波形Ps1に比例した電圧値をバイアス電圧Bsに加算した駆動制御信号を電力供給回路27に出力する。ここでは、SMA25aの応答速度を向上させるために、信号波形Ha1のピーク電圧値を、SMAにおいて最大変位が得られ応答速度がほぼ飽和する電流値の120mA(図4参照)に相当する電圧(例えば2.4[V])以上に設定する。
一方、収縮の必要がなく伸長させられるSMA25bについては、上述したようにSMAの放熱速度は加熱速度に対して1.5倍遅いため、上記の時間帯t1において図5(b)の信号波形Hb1のように信号波形Ha1でバイアス電圧Bsから追加した電圧値aの1.5倍の電圧値1.5aをバイアス電圧Bsから減算する。
このように制御回路28Aでは、SMA変態温度領域内の特定の電流値を通電するのに必要なバイアス電圧Bsの信号を各SMA25の駆動電流信号に与えるとともに、SMA25の放熱特性を考慮してSMA25bに対する印加電圧を決定するため、伸長させられるSMA25bの放熱が必要最小限に抑えられ、次の伸縮動作に備えた予熱状態を保持できる。その結果、伸長側のSMA25bが過度に冷却されないため、次に加熱する場合、例えば図5(a)に示すように時間帯t2でSMA25bを加熱し収縮させる信号波形Ps2が入力される場合であっても、加熱のタイムラグを小さくでき、応答遅れが改善できることとなる。
なお、図5(a)に示すように時間帯t2において可動部24を−X方向(図2参照)に移動させる信号波形Ps2が制御回路28Aに入力される場合には、収縮側のSMA25bについて信号波形Ha2に示す駆動制御信号が生成されるとともに、伸長側のSMA25aについて信号波形Hb2に示すような信号波形Ha1の1.5倍の振幅を持つ駆動制御信号が生成される。
以上のような駆動部2Aの動作により、放熱側のSMAに対してバイアス電流を与えて必要以上に冷却されないようにするため、加熱が必要な場合にも迅速に対応でき、アクチュータの応答の高速化が図れる。さらに、SMAの放熱特性を考慮して通電電流(印加電圧)を決定するため、適切な予熱状態を実現できる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る撮像装置1Bについては、図1および図2に示す第1実施形態の撮像装置1Aと類似の構成を有しているが、駆動部の構成が異なっている。
すなわち、第2実施形態の駆動部2Bにおいては、以下の動作を行える制御回路28Bを有している。
<駆動部2Bの動作>
図6は、駆動部2Bの動作を説明するための図である。ここで、図6(a)は、目標位置の信号波形を示しており、図6(b)は、SMA25aおよびSMA25bに対する印加電圧の信号波形Ja、Jbを示している。
第1実施形態のSMA25は、放熱速度が加熱速度に対して1.5倍遅い特性を有していたが、本実施形態のSMA25は、放熱速度が加熱速度に略等しくなっている。
そこで、第2実施形態の制御回路28Bにおいては、第1実施形態と同様にSMA25aに対して図6(b)の時間帯t1に示す信号波形Ja1のように図6(a)の信号波形Ps1に比例した電圧値をバイアス電圧Bsに加算した駆動制御信号を生成して電力供給回路27に出力する。一方、制御回路28Bでは、第1実施形態と違ってSMAの放熱速度が加熱速度と同等であるため、SMA25bに対して時間帯t1の信号波形Jb1(図6(b))のように信号波形Ja1でバイアス電圧Bsから追加した電圧値と同等の電圧値をバイアス電圧Bsから減算した駆動制御信号を生成して、電力供給回路27に出力する。
このように制御回路28Bにおいては、SMA変態温度領域内の特定の電流値で通電するのに必要なバイアス電圧Bsを各SMA25の駆動制御信号に与えるとともに、SMA25の加熱・放熱特性を考慮してSMA25bに対する印加電圧を決定するため、SMA25bの放熱が必要最小限に抑えられ、次の伸縮動作に備えた予熱状態を保持できる。これにより、例えば図6(a)の時間帯t2でSMA25bを加熱し収縮させる信号波形Ps2が入力される場合であっても、加熱のタイムラグを小さくできる。
以上のような駆動部2Bの動作により、放熱側のSMAに対してバイアス電流を基準とした印加電圧を供給し必要以上に冷却されないようにするため、アクチュータの応答の高速化が図れる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る撮像装置1Cについては、図1および図2に示す第1実施形態の撮像装置1Aと類似の構成を有しているが、駆動部の構成が異なっている。
すなわち、第3実施形態の駆動部2Cにおいては、以下の動作を行える制御回路28Cを有している。
<駆動部2Cの動作>
図7は、駆動部2Cの動作を説明するための図である。ここで、図7(a)は、目標位置の信号波形を示しており、図7(b)は、SMA25aおよびSMA25bに対する印加電圧の信号波形Ka、Kbを示している。
信号波形Kaおよび信号波形Kbにおけるバイアス電圧Btについては、図3に示すSMA変態温度領域で下限値となる電流値I1を通電するために必要な印加電圧に設定する。すなわち、本実施形態のバイアス電流については、SMA25のオーステナイト変態開始温度に加熱するために必要な電流値に設定される。
第3実施形態の制御回路28Cにおいては、第1実施形態と同様にSMA25aに対して図7(b)の時間帯t1に示す信号波形Kb1のように図7(a)の信号波形Ps1に比例した電圧値をバイアス電圧Btに加算した駆動制御信号を生成して電力供給回路27に出力する。一方、制御回路28Cでは、SMA25bに対して図7(b)に示す信号波形Kb1のようにバイアス電圧Btに固定される駆動制御信号を電力供給回路27に出力する。
このように制御回路28Cにおいては、SMA変態温度領域の下限の電流値I1で通電するのに必要なバイアス電圧Btを各SMA25の駆動制御信号に与えるとともに、放熱側のSMA25bには一定のバイアス電圧Btを印加させるようにするため、SMA25bの放熱が必要最小限に抑えられ、次の伸縮動作に備えた予熱状態を維持できる。これにより、例えば図7(a)の時間帯t2でSMA25bを加熱し収縮させる波形信号Ps2が入力される場合であっても、加熱のタイムラグを小さくできることとなる。
以上のような駆動部2Cの動作により、放熱側のSMAに対して変態温度領域内の下限の電流値に相当するバイアス電圧のみを印加することで必要以上に冷却されないようにするため、アクチュータの応答の高速化が図れる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態に係る撮像装置1Dについては、図1および図2に示す第2実施形態の撮像装置1Bと類似の構成を有しているが、駆動部の構成が異なっている。
すなわち、第4実施形態の駆動部2Dにおいては、以下の動作を行える制御回路28Dを有している。
<駆動部2Dの動作>
図8は、駆動部2Dの動作を説明するための図である。ここで、図8(a)は、目標位置の信号波形を示しており、図8(b)は、パルス信号Ptを表している。また、図8(c)および図8(d)は、SMA25aおよびSMA25bに対する印加電圧の信号波形La、Lbを示している。
第4実施形態の駆動部2Dについては、図6(b)に示す第2実施形態の信号波形Ja、Jbに対する間引き処理が制御回路28Dで行われるが、この信号の間引き処理について以下で具体的に説明する。
制御回路28Dにおいては、図8(a)に示す目標位置信号Psに基づき、第2実施形態と同様に、図6(b)に示すような各SMA25に印加するための信号波形Ja、Jbが生成される。
そして、これらの信号波形Ja、Jbと、制御回路28D内で作成した間引き信号であるパルス信号Pt(図8(b))とを重ね合わせる処理を行うことにより、図8(c)に示すSMA25aの駆動波形La、および図8(d)に示すSMA25bの駆動波形Lbを生成する。このパルス信号Ptについては、SMA25が反応(応答)しない程度の周波数、例えば1Hz以上の周波数となっている。
このようにパルス信号Ptを利用して間引かれた信号波形La、Lbに基づきSMA25a、25bに電圧を印加するため、パルス信号Ptのオン時間とオフ時間との比率(デューティ比)に応じた投入電力の削減を図れることとなる。なお、間引き率に相当するデューティ比が小さくなるとSMA25を目標位置まで変位させるだけの電力が供給できず性能が低下するため、単位時間当たりの通電電流の平均値が図3に示すSMA変態温度領域内となるようにデューティ比を設定する。
以上のような駆動部2Dの動作により、第2実施形態と同様の効果を発揮する。さらに、SMAの駆動電流信号を間引くため、省電力化が図れる。
なお、第4実施形態の駆動部2Dにおける間引き処理については、図5(b)に示す第1実施形態の駆動波形Ha1、Hb1に適用しても良く、図7(b)に示す第3実施形態の駆動波形Ka1、Kb1に適用しても良い。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態に係る撮像装置1Eについては、図1および図2に示す第2実施形態の撮像装置1Bと類似の構成を有しているが、駆動部の構成が異なっている。
すなわち、第5実施形態の駆動部2Eにおいては、以下の動作を行える制御回路28Eを有している。
<駆動部2Eの動作>
図9は、駆動部2Eの動作を説明するための図である。ここで、図9(a)および図9(b)は、SMA25aおよびSMA25bに対する印加電圧の信号波形Ma、Mbを示している。
第5実施形態の制御回路28Eにおいては、パルス信号(PWM)に基づきSMA25に印加電圧が与えられる。ここで、パルス信号における電圧の平均値はSMA25への投入電力に相当するため、SMA25a、25bに対する各パルス信号のデューティ比を調整すれば加熱量、つまり変位量を制御できることとなる。なお、パルス信号のキャリア周波数については、SMA25の応答性に対して十分に高速な周波数(例えば1kHz以上)に設定することで、パルス信号そのものに追従することによる駆動誤差の影響が無視できるレベルに抑えるようにする。また、SMA25の応答速度を向上させるために、パルス信号におけるオン時のピーク電圧値をSMAの最大変位が得られる電流値120mA(図4参照)に相当する電圧(例えば2.4[V])以上に設定する。
このようなPWM制御によっても、駆動部2Eにおいて上記の第1〜第3実施形態で説明したアナログ電圧制御と同等の性能が実現できることとなる。以下では、第2実施形態のアナログ電圧制御に対応したPWM制御について、具体的に説明する。
図9(a)および図9(b)に示す時間帯t21においては、制御回路28Eにより図6(b)のバイアス電圧Bsに相当する信号波形Ma1、Mb1が生成される。これらの信号波形Ma1、Mb1については、単位時間当たりの平均電圧がバイアス電圧Bsに対応しており、デューティ比a1/t21(=b2/t21)を有するパルス信号となっている。
このようにバイアス電圧Bsに対応するデューティ比のパルス信号Ma1、Mb1がSMA25a、25bに印加されることにより、可動部24は図6(a)の目標位置Pi=0の変位が与えられることとなる。
可動部24を−X方向(図2)に駆動するためには、時間帯t22のように信号波形Ma2、Mb2が制御回路28Eで生成される。すなわち、SMA25bに対する信号波形Mb2のデューティ比b2/t22については、信号波形Mb1における基準のデューティ比b1/t21に対して、−X方向への目標位置に応じた大きさのデューティ比が加算される。一方、SMA25aに対する信号波形Ma2のデューティ比a2/t22については、a2=b1−b2+a1が成立するように電圧オン時間a2が減少して設定される。
このような信号波形Ma2、Mb2に基づく電圧の印加がSMA25a、25bに対して繰り返して行われることにより、SMA25bの収縮動作が連続して行われるとともにSMA25aが伸長し、例えば図6に示す目標位置信号Ps2のように可動部24が移動されることとなる。すなわち、電力供給回路27によりSMA25に連続的な通電を行うことで、可動部24に連続的な変位を与えることが可能となる。
以上のように制御回路28Eにおいては、2本のSMA25のうち、復元動作を行う一方のSMA25bについて変位目標値に比例したデューティ比を基準のデューティ比b1/t21(=a1/t21)に加算したパルス幅変調信号に相当する印加電圧の信号波形Mb2が生成されるとともに、復元動作を行わない他方のSMA25aについて変位目標値に比例したデューティ比を基準のデューティ比から減算したパルス幅変調信号に相当する印加電圧の信号波形Hb1が生成される。
一方、可動部24を+X方向(図2)に駆動するためには、時間帯t23のように信号波形Ma3、Mb3が制御回路28Eで生成される。すなわち、SMA25aに対する信号波形Ma3のデューティ比a3/t23については、信号波形Ma1のデューティ比a1/t21に対して、+X方向への目標位置に応じた大きさのデューティ比が加算され、SMA25bに対する信号波形Mb3のデューティ比b3/t23については、b3=a1−a3+b1が成立するように電圧オン時間b3が減少して設定されることとなる。
このような信号波形Ma3、Mb3に基づく電圧の印加がSMA25a、25bに対して繰り返して行われることにより、SMA25aの収縮動作が連続して行われるとともにSMA25bが伸長し、例えば図6に示す目標位置信号Ps1のように可動部24が移動されることとなる。
以上のような駆動部2Eの動作により、加熱側および放熱側のSMAに対しバイアス電圧に相当するパルス信号を中心としたデューティ比のパルス信号に基づき電圧の印加を行うことで放熱側のSMAが必要以上に冷却されないため、アクチュータの応答の高速化が図れる。
また、駆動部2Eにおいては、パルス信号の信号波形Ma、Mb(図9)におけるオン時の電圧値(ピーク電圧値)を、SMA25の変位が飽和する電流値120mV(図4)に相当する電圧(2.4V)以上に設定するため、応答の高速化を効率よく図れることとなる。このようにSMA25において最大変位を与えるのに最低限必要な駆動電流以上となる電流を通電する場合の効果について、具体例を挙げて説明する。
図10(a)に示すようにピーク電圧値として上記の2.4V以上の「3V」に設定するケースと、図10(b)に示すようにピーク電圧値として上記「3V」の半分であり2.4V以下の「1.5V」に設定するケースとを比較する。なお、3Vのケースにおける信号波形Maのデューテイ比を25%とし、1.5Vのケースにおける信号波形Mbのデューティ比を50%とすることで、各ケースにおけるSMAへの投入電力を等しくしている。
図10(c)は、上記の各ケースにおける周波数応答の一例を示すボード線図であり、グラフFaが図10(a)に示すケースの実験結果を示し、グラフFbが図10(b)に示すケースの実験結果を示している。
グラフFaとグラフFbとを比較すると、同じ電力量をSMAに投入する場合でも、SMA25の最大変位が得られる電流以上の通電が行われる印加電圧3.0Vのケースでは、印加電圧1.5Vのケースに対して約3倍のサーボ帯域が得られる。
このように大きな電流をSMAに通電することで応答性が向上する理由は、SMAが熱で変形することに起因する。すなわち、SMAに低い電圧を長時間印加する場合には、回路側からの投入電力は増加するが周囲の空気に熱を奪われてしまい十分な加熱が施せない。これに対してSMAに高い電圧を印加すると、周囲の空気に熱を奪われるよりも早くSMAが加熱されるため、大きな変位速度が得られることとなる。つまり、瞬間的にでも一定以上の大電流を通電することはSMAの能力、具体的には変位量、変位速度を十分に出し切るために必要な動作となる。
以上のように最大変位を与えるのに最低限必要な電流以上の電流をSMA25に通電することによりSMA25の能力が最大限引き出され、応答の高速化を効率よく図れることとなる。
同様に、図4に示す駆動電流と変位速度とに関するSMAの特性に基づき、例えばアクチュエータ20において設計された変位速度(指定された変位速度)を与えるのに必要な駆動電流より大きな電流を通電することによっても、指定の変位速度を確実に達成でき、応答の高速化を効率よく図れることとなる。
また、上述した第1実施形態〜第4実施形態における駆動部についても、上記と同様に最大変位が得られる電流以上の電流をピーク電流値として設定してSMA25に通電することにより、応答の高速化を効率よく図れる。
<第6実施形態>
本発明の第6実施形態に係る撮像装置1Fについては、図1および図2に示す第5実施形態の撮像装置1Eと類似の構成を有しているが、駆動部の構成が異なっている
すなわち、第6実施形態の駆動部2Fにおいては、以下の動作を行える制御回路28Fを有している。
<駆動部2Fの動作>
図11および図12は、駆動部2Fの動作を説明するための図である。ここで、図11(a)および図12(a)は、SMA25aに対する印加電圧の信号波形Na1、Na2を示しており、図11(b)および図12(b)は、SMA25bに対する印加電圧の信号波形Nb1、Nb2を示している。
駆動部2Fの制御回路28Fにおいては、第5実施形態と同様にパルス信号(PWM)にに基づきSMA25に印加電圧が与えられ、バイアス電圧Bs(図6(b))に相当するパルス信号として図11に示す信号波形Na1、Nb1が設定される。これらの信号波形Na1、Nb1については、図9に示す第5実施形態の信号波形Ma1、Mb1における基準のデューティ比を50%に設定したパルス信号として形成されるとともに、一方がオン時には他方がオフとなる相補的な信号となっている。具体的には、図11(a)および図11(b)に示すように各信号波形Na1、Nb1のオン時間は、各波形信号Na1、Nb1の1パルス周期tmに対して半分の時間0.5tmに設定される。なお、パルス信号のキャリア周波数については、SMA25の応答性に対して十分に高速な周波数(例えば1kHz以上)に設定することで、パルス信号そのものに追従することによる駆動誤差の影響が無視できるレベルに抑えるようにする。また、SMA25の応答速度を向上させるために、パルス信号におけるオン時の電圧値をSMAの最大変位が得られる電流値120mA(図4参照)に相当する電圧(例えば2.4[V])以上に設定する。
可動部24を+X方向(図2)に駆動させるには、図12に示す信号波形Na2、Nb2が制御回路28Fで生成される。すなわち、SMA25aに対する信号波形Na2とSMA25bに対する信号波形Nb2とについては、図11に示すデューティ比50%の信号波形Na1に対して30%分増加した80%のデューティ比と、30%分減少した20%のデューティ比とに設定されるとともに、相補的な関係を保っている。
このような信号波形Na2、Nb2に基づく電圧の印加がSMA25a、25bに対して繰り返して行われることにより、SMA25aの収縮動作が連続して行われるとともにSMA25bが伸長し、例えば図6に示す目標位置信号Ps1のように可動部24が移動されることとなる。
なお、可動部24を−X方向(図2)に駆動させるには、例えば図12(b)の信号波形Nb2をSMA25aの駆動波形とし、図12(a)の信号波形Na2をSMA25bの駆動波形とすれば良いこととなる。
以上のような駆動部2Fの動作により、第5実施形態と同様の効果を発揮する。さらに、各SMAに対して相補的な駆動波形を印加するため、駆動制御の構成を簡素化できる。
また、最大変位を与えるのに必要な駆動電流以上の電流をパルス信号のオン時にSMA25に通電するため、応答の高速化を効率よく図れる。
<第7実施形態>
本発明の第7実施形態に係る撮像装置1Gについては、図1および図2に示す第6実施形態の撮像装置1Fと類似の構成を有しているが、駆動部の構成が異なっている。
すなわち、第7実施形態の駆動部2Gにおいては、以下の動作を行える制御回路28Gを有している。
<駆動部2Gの動作>
図13および図14は、駆動部2Gの動作を説明するための図である。ここで、図13(a)および図14(a)は、SMAへの印加電圧を間引くためのパルス信号を示している。また、図13(b)および図14(b)は、SMA25aに対する印加電圧の信号波形Qa1、Qa2を示しており、図13(c)および図14(c)は、SMA25bに対する印加電圧の信号波形Qb1、Qb2を示している。
第7実施形態の制御回路28Gにおいては、図11および図12に示す第6実施形態の信号波形Na1〜2、Nb1〜2に対して間引きの処理が行われるが、この間引き処理について、以下で具体的に説明する。
制御回路28Gでは、第6実施形態と同様に、図11および図12に示すような各SMA25に印加するための信号波形Na1〜2、Nb1〜2が生成される。
そして、これらの信号波形Na1〜2、Nb1〜2と、制御回路28G内で作成した間引き信号であるパルス信号Pu(図13(a)、図14(a))とを重ね合わせる処理を行うことにより、図13(b)および図14(b)に示すSMA25aの駆動波形Qa1〜2と、図13(c)および図14(c)に示すSMA25bの駆動波形Qb1〜2とを生成する。このパルス信号Puについては、図11および図12に示す第6実施形態のパルス周波数より高周波の周波数となっている。すなわち、図13(a)に示す1パルス周期taは、図13(b)および図13(c)に示す1パルス周期tmよりも短い。
このようにパルス信号Puを利用して間引かれた信号波形Qa1〜2、Qb1〜2に基づきSMA25a、25bに電圧を印加するため、パルス信号Puのオン時間とオフ時間との比率(デューティ比)に応じた投入電力の削減を図れることとなる。なお、第4実施形態と同様に、間引き率に相当するデューティ比が小さくなるとSMA25を目標位置まで変位させるだけの電力が供給できず性能が低下するため、単位時間当たりの通電電流の平均値が図3に示すSMA変態温度領域内となるようにデューティ比を設定する。
以上のような駆動部2Gの動作により、第6実施形態と同様の効果を発揮する。さらに、SMAの駆動電流信号を間引くため、省電力化が図れる。
また、第6実施形態と同様に、最大変位を与えるのに必要な駆動電流以上の電流をパルス信号のオン時にSMA25に通電するため、応答の高速化を効率よく図れる。
<変形例>
◎上記の各実施形態におけるアクチュエータについては、図2に示すように可動部24の両端に接続する2本のSMA25を有するのは必須でなく、一方のSMAを例えばバネなどの弾性体に置換した構成としても良い。このような構成では、1本のSMAのみを駆動することで可動部の変位制御が可能となる。
◎上記の各実施形態におけるアクチュエータについては、図2に示すようにSMA25の伸縮方向と可動部24の移動方向とが一致するように構成されるのは必須でなく、図15に示すように2本のSMA25の伸縮によって可動部24が支点Coを中心として回動するプッシュプル構成であっても良い。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置1Aの機能構成を示すブロック図である。 駆動部2Aの構成を説明するための図である。 SMA25における通電電流と変位との関係を示す図である。 SMA25の通電によるステップ応答の結果を示す図である。 駆動部2Aの動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る駆動部2Bの動作を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る駆動部2Cの動作を説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係る駆動部2Dの動作を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る駆動部2Eの動作を説明するための図である。 印加電圧とSMAの応答性との関係を説明するための図である。 本発明の第6実施形態に係る駆動部2Fの動作を説明するための図である。 駆動部2Fの動作を説明するための図である。 本発明の第7実施形態に係る駆動部2Gの動作を説明するための図である。 駆動部2Gの動作を説明するための図である。 本発明の変形例に係るアクチュエータ20Aの構成を説明するための図である。
符号の説明
1A〜1G 撮像装置
2A〜2G 駆動部
20、20A アクチュエータ
23A〜23G 駆動回路部
24 可動部
25、25a、25b 形状記憶合金(SMA)
27 電力供給回路
28A〜28G 制御回路

Claims (13)

  1. 可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、変位目標値に基づき前記可動部に変位を与える駆動装置であって、
    (a) 駆動電流信号に基づき前記形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、
    (b) 前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段と、
    を備え、
    前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記形状記憶合金の変位が飽和するのに必要な駆動電流以上となる電流の信号を含むことを特徴とする駆動装置。
  2. 可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、変位目標値に基づき前記可動部に変位を与える駆動装置であって、
    前記形状記憶合金による前記可動部の変位と反対方向に付勢力を与える配置で接続する他の形状記憶合金または弾性体を有し、
    (a) 駆動電流信号に基づき形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、
    (b) 前記復元動作を行う形状記憶合金について前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段と、
    を備え、
    前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記形状記憶合金の変位が飽和するのに必要な駆動電流以上となる電流の信号を含むことを特徴とする駆動装置。
  3. 可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、変位目標値に基づき前記可動部に変位を与える駆動装置であって、
    (a) 駆動電流信号に基づき前記形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、
    (b) 前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段と、
    を備え、
    前記形状記憶合金は、駆動電流と変位速度とに関する所定の特性を有しており、
    前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記所定の特性に基づき指定の変位速度を与えるのに必要な駆動電流より大きな電流の信号を含むことを特徴とする駆動装置。
  4. 可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、変位目標値に基づき前記可動部に変位を与える駆動装置であって、
    前記形状記憶合金による前記可動部の変位と反対方向に付勢力を与える配置で接続する他の形状記憶合金または弾性体を有し、
    (a) 駆動電流信号に基づき形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、
    (b) 前記復元動作を行う形状記憶合金について前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段と、
    を備え、
    前記形状記憶合金は、駆動電流と変位速度とに関する所定の特性を有しており、
    前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記所定の特性に基づき指定の変位速度を与えるのに必要な駆動電流より大きな電流の信号を含むことを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の駆動装置において、
    前記駆動電流信号は、前記変位目標値に比例したアナログ信号を含むことを特徴とする駆動装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の駆動装置において、
    前記駆動電流信号は、前記変位目標値に比例したデューティ比を有するパルス幅変調信号であることを特徴とする駆動装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の駆動装置において、
    前記駆動電流信号は、信号の間引き処理が施されていることを特徴とする駆動装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の駆動装置において、
    前記通電手段により前記形状記憶合金に連続的な通電を行い、前記可動部に連続的な変位を与えることを特徴とする駆動装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の駆動装置において、
    前記駆動装置は、撮像装置の手振れ補正に利用されることを特徴とする駆動装置。
  10. 変位目標値に基づき可動部に変位を与える駆動システムであって、
    (a) 前記可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータと、
    (b) 駆動電流信号に基づき前記形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、
    (c) 前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段と、
    を備え、
    前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記形状記憶合金の変位が飽和するのに必要な駆動電流以上となる電流の信号を含むことを特徴とする駆動システム。
  11. 変位目標値に基づき可動部に変位を与える駆動システムであって、
    (a) 前記可動部に対して互いにプッシュプルの配置で接続する2の形状記憶合金を有するアクチュエータと、
    (b) 駆動電流信号に基づき形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、
    (c) 前記2の形状記憶合金のうち、前記復元動作を行う一方の形状記憶合金について前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段と、
    を備え、
    前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記一方の形状記憶合金の変位が飽和するのに必要な駆動電流以上となる電流の信号を含むことを特徴とする駆動システム。
  12. 変位目標値に基づき可動部に変位を与える駆動システムであって、
    (a) 前記可動部に接続する形状記憶合金を有するアクチュエータと、
    (b) 駆動電流信号に基づき前記形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、
    (c) 前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段と、
    を備え、
    前記形状記憶合金は、駆動電流と変位速度とに関する所定の特性を有しており、
    前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記所定の特性に基づき指定の変位速度を与えるのに必要な駆動電流より大きな電流の信号を含むことを特徴とする駆動システム。
  13. 変位目標値に基づき可動部に変位を与える駆動システムであって、
    (a) 前記可動部に対して互いにプッシュプルの配置で接続する2の形状記憶合金を有するアクチュエータと、
    (b) 駆動電流信号に基づき形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の変位に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、
    (c) 前記2の形状記憶合金のうち、前記復元動作を行う一方の形状記憶合金について前記変位目標値に基づき前記駆動電流信号を生成する制御手段と、
    を備え、
    前記形状記憶合金は、駆動電流と変位速度とに関する所定の特性を有しており、
    前記駆動電流信号は、前記変位目標値に基づいて継続的に印加される周期的な信号波形を持ち、該信号波形のピーク値が、前記所定の特性に基づき指定の変位速度を与えるのに必要な駆動電流より大きな電流の信号を含むことを特徴とする駆動システム。
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