JP4787416B2 - インクジェットプリント用インク組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は安定したインクジェットプリントが行えるように設計されたインク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高品位で小ロット生産が可能なインクジェットプリント産業が発展するに伴い、そのインクおよび対象となる被記録材に対して多種多様のニーズが高まってきている。
その中で、特に注目されている被記録材として、カチオン可染型のポリエステルやアクリル系樹脂があり、これらの素材を鮮明にプリントすることができる高品質、高性能のカチオン染料含有インク組成物が求められている。
カチオン染料はカラーイールド、鮮明度が各種染料の中で最も優れており、特に蛍光色領域に様々な色相のものを有していることから、繊維加工分野において浸漬染色法やスクリーン染色法等において盛んに用いられている。
【0003】
インクジェットプリント方式で使用するインクは、一般に、水溶性染料を水または水と有機溶剤との混合液に溶解させて使用されている。
この場合のインクの特性として、
1)粘度、表面張力等の物性値が適当な範囲にあること、
2)インク中の成分の溶解安定性が高く、オリフィスの目詰まりが生じないこと、
3)長期間保存しても物性値の変化や固形物の析出が生じず、インクに変化が起こらないこと、
4)印写後において高品質の画像が得られること、
5)基材への定着速度が大きいこと、
6)記録画像の耐光性、耐水性等にすぐれていること
等が要求される。
【0004】
しかし、イオン結合によって染色するカチオン染料はその反応性が高いことから安定性に劣り、沈殿・凝集の発生や染料の分解等が起こり、長期間の保存は困難であるという問題があった。
特に、低濃度のインク組成物においては安定性が悪く、長期保存性に欠けるため,インクジェットプリントで安定に吐出させるのは極めて困難であった。
このため、カチオン染料含有インク組成物において、保管中に染料結晶が析出して、沈殿が生ずるといったトラブルの発生を防ぐために、染料の溶解性を増す染料溶解剤を添加するのが一般的であった。
そのような染料溶解剤として、チオジグリコール類が一般的に使用されてきた。
しかし、チオジグリコールは、インク組成物中に酸、特に塩酸を含む場合、有毒ガスを発生するためその使用が限定されるうえに、溶解剤としては長期間の保存に対しては、必ずしも十分であるとはいえないものである。
【0005】
その後、チオジグリコールに代わる溶解剤として、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテルを用いる技術(特開平8−134370号公報)、レゾルシン、オルシン、没食子酸化合物、N−ジアルキルアミド、ヒドロキノン、ピロガロール、ピロガロールエーテル、フロログルシン、ジヒドロキシ安息香酸化合物などのフェノール誘導体を用いる技術(特開平10−204315号公報)が、それぞれ提案されている。
【0006】
また、染料粉体と液体を混合するインクジェットプリント用インク組成物の製造の際の気泡の発生を抑制するために、低級アルキルアルコールを添加する方法(特開昭63−139963号公報)、セロソルブ類、エチレングリコールモノアルキルエーテル類、エチレングリコールジアルキルエーテル類を添加する方法(特開平9−31379号公報)、記録用紙に対して滲みがなく、高サイズ紙に対しても乾燥・定着性にすぐれたインクジェットプリント用インク組成物を得るために、フェノールのエチレンオキサイド付加物(付加モル数4〜20)をインク組成物中に含有させる方法(特公平6−21251号公報)等が提案されている。
さらに、特開昭61−231284号公報には,塩基性染料にアニオン物質を添加し、インクジェットプリント用インクを得ることが提案されているが、これは塩を作成するため、不安定なカチオン染料の分解を妨げるのには好都合であるが、インクジェットインク組成物としてのインク物性には下記の問題があった。
【0007】
すなわち、(1)カチオン染料にアニオン物質を添加するとこれらがイオン結合することにより凝集を起こす、(2)極微量の凝集であってもインクジェットにおいては吐出不良を発生し,良好な品位が得られない、(3)アニオン性の基材とカチオン染料との結合をアニオン物質が妨げるために染着濃度も不十分である、などの問題がある。
特開平61−272277号公報には、溶解安定性のために含有多価金属の濃度を下げることが開示されているが、それだけではカチオン染料を安定させるには不十分であった。
【0008】
上記の従来技術中には、染料溶解剤としてエチレングリコールモノフェニルエーテル(またはモノベンジルエーテル)やジエチレングリコールモノフェニルエーテル(またはモノベンジルエーテル)などをインク組成物中に含有させることが開示されているが、特に、染料濃度が比較的低いインク組成物における保存安定性を改良し、長期間保存した後でも、インクジェットプリント方式で安定に吐出させることができるインク組成物を得ることについては触れられていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来の問題点を解決し,カチオン染料の保存安定性が良く,かつ安定したインクジェットプリントを可能とするインク組成物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記の問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、カチオン染料および水性媒体を含有するインクジェットプリント用インク組成物に、特定の溶解安定剤や染色助剤を含有させることにより、安定したインクジェットプリントを可能とし、これによって鮮明な画像を形成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0011】
すなわち本発明は、(1)カチオン染料および水性媒体を含有するインクジェットプリント用インク組成物であって、インク組成物中に下記(A)の溶解安定剤を0.05〜10重量%含有することを特徴とするインクジェットプリント用インク組成物
(A) 一般式〔I〕
【0012】
【化7】
Figure 0004787416
【0013】
で表される化合物からなる溶解安定剤であって、かつ該溶解安定剤は前記一般式で〔I〕において、
1)nが1もしくは2である化合物またはnが1である化合物とnが2である化合物との混合物10〜90重量%、および
2)nが5もしくは6である化合物またはnが5である化合物とnが6である化合物との混合物90〜10重量%、
からなる混合物から構成されてなる溶解安定剤、に係る第1の発明、
【0014】
また、(2)カチオン染料および水性媒体を含有するインクジェットプリント用インク組成物であって、インク組成物中に下記(A)の溶解安定剤を0.05〜10重量%、および下記(B)の染色助剤を0.05〜10重量%含有することを特徴とするインクジェットプリント用インク組成物
(A)一般式〔I〕
【0015】
【化8】
Figure 0004787416
【0016】
で表される化合物からなる溶解安定剤であって、かつ該溶解安定剤は前記一般式で〔I〕において、
1)nが1もしくは2である化合物またはnが1である化合物とnが2である化合物との混合物10〜90重量%、および
2)nが5もしくは6である化合物またはnが5である化合物とnが6である化合物との混合物90〜10重量%、
からなる混合物から構成されてなる溶解安定剤
(B)一般式〔II〕
【0017】
【化9】
Figure 0004787416
【0018】
で表される染色助剤、に係る第2の発明、
【0019】
さらに、(3)カチオン染料および水性媒体を含有するインクジェットプリント用インク組成物であって、インク組成物中に下記(A)の溶解安定剤を0.05〜10重量%含有することを特徴とするインクジェットプリント用インク組成物
(A) 一般式〔I〕
【0020】
【化10】
Figure 0004787416
【0021】
で表される化合物からなる溶解安定剤であって、かつ該溶解安定剤は前記一般式で〔I〕において、
1)nが1もしくは2である化合物またはnが1である化合物とnが2である化合物との混合物30〜70重量%、および
2)nが5もしくは6である化合物またはnが5である化合物とnが6である化合物との混合物70〜30重量%、
からなる混合物から構成されてなる溶解安定剤、に係る第3の発明、
【0022】
さらにまた(4)カチオン染料および水性媒体を含有するインクジェットプリント用インク組成物であって、インク組成物中に下記(A)の溶解安定剤を0.05〜10重量%、および下記(B)の染色助剤を0.05〜10重量%含有することを特徴とするインクジェットプリント用インク組成物。 (A)一般式〔I〕
【0023】
【化11】
Figure 0004787416
【0024】
で表される化合物からなる溶解安定剤であって、かつ該溶解安定剤は前記一般式で〔I〕において、
1)nが1もしくは2である化合物またはnが1である化合物とnが2である化合物との混合物30〜70重量%、および
2)nが5もしくは6である化合物またはnが5である化合物とnが6である化合物との混合物70〜30重量%、
からなる混合物から構成されてなる溶解安定剤
(B)一般式〔II〕
【0025】
【化12】
Figure 0004787416
【0026】
で表される染色助剤、に係る第4の発明、
【0027】
さらにまた、(5)、前記一般式〔I〕において、R′が水素原子である上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のインクジェットプリント用インク組成物に係る第5の発明、から構成される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について述べる。
本発明の溶解安定剤は、一般式〔I〕
【0029】
【化13】
Figure 0004787416
【0030】
で表される化合物からなる溶解安定剤であって、かつ該溶解安定剤は前記一般式で〔I〕において、
(1)nが1もしくは2である化合物またはnが1である化合物とnが2である化合物との混合物(以下、「溶解安定剤成分a」という)、および
(2)nが5もしくは6である化合物またはnが5である化合物とnが6である化合物との混合物(以下、「溶解安定剤成分b」という)、からなる混合物からなり、溶解安定剤成分aおよび溶解安定剤成分bが、それぞれ、10〜90重量%および90〜10重量%、好ましくは30〜70重量%および70〜30重量%、の量割合からなる混合物である。
溶解安定剤成分aまたは溶解安定剤成分bの量割合が10重量%未満、あるいは90重量%を越える範囲では、併用による溶解安定作用が十分に発揮できない。
【0031】
本発明の溶解安定剤は、アルキル置換または非置換フェニル基(もしくはベンジル基)に、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドが1〜2個付加した化合物と5〜6個付加した化合物の混合物である。
【0032】
このようなエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドの付加数が3〜4を挟んで付加数の相異なるアルキル置換または非置換フェニル(もしくはベンジル)のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド付加物からなる混合物が、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドが1〜2個付加した化合物や5〜6個付加した化合物をそれぞれ単独で用いた場合に比較して、インク組成物の溶解安定性を著しく向上することができる根拠は必ずしも明確ではないが、前記一般式〔I〕で表される化合物における親水親油バランスの付加数(n)依存性に基づくものであると推測される。
【0033】
ところでカチオン染料は、水性媒体中ではイオンとなって溶解しているものである。
一般に染料の溶解度を向上させるためには、染料と同程度の極性を持った溶解剤を使用すると良いことが知られており、染料の極性に合わせて予め溶解剤を選択しインクを形成させればよい。
しかし、反応性に富むカチオン染料は、わずかな環境変化、例えばpH変化や温度変化により分解し極性が変化し、予め適応した極性を有する溶解剤を添加しておいても水溶性から油溶性に変化し凝集を生じやすくなる。
そのために、その都度変化したカチオン染料の極性に合わせて溶解剤を対応させてやる必要がある。
【0034】
親水親油バランスの観点からみると、一般にはカチオン染料を溶解するためには前記一般式〔I〕で表される化合物において、nは5〜6(親水性基のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位の影響がより大であり、水溶性を示す。)でこと足りるが、インクの状態で長期保存している間に、カチオン染料のカウンターアニオン成分が分解もしくは揮発し極性が急激に変化する。
【0035】
そこで、nが5〜6である化合物に、nが1〜2の範囲(親油性基のフェニル基もしくはベンジル基の影響がより大となり、油溶性となる。)の溶解剤を併用することにより、極性が変化して油溶性となった染料をも溶解し、長期安定性を保つことが可能となるものと考えられる。
つまり、溶解剤として前記一般式〔I〕で表される化合物であつて、nが1〜2の化合物と、nが5〜6の化合物とを特定量割合で併せ用いることにより、長期安定性にすぐれ、前述した分解や凝集による沈降が起こらない結果となるものと推測される。
【0036】
本発明の溶解安定剤は、インク組成物中に0.05〜10重量%含有させることにより、その目的を達成することができる。
0.05重量%以下では、溶解安定作用を発揮することができず、10重量%を越える量で含有させても特に効果が増大することはない。
本発明の溶解安定剤は揮発性も低く、ヘッドのノズル部での乾燥も防ぐことができ、また粘度、表面張力等の物性への影響も少ないので、インクジェットプリントには最適である。
本発明の一般式〔II〕
【0037】
【化14】
Figure 0004787416
【0038】
で表される染色助剤は、前記溶解安定剤と併用することにより、カチオン染料の色素の種類による染色速度の差に起因する色割れを防止することができる。
また、インクジェット方式により色素を付与する場合には、付与したドットを多少にじませ均一に染色することが重要であるが、カチオン染料は移染性に劣るため、均染性が得られにくい。
【0039】
そこで、この染色助剤を併用することでカチオン染料同士の凝集を妨げ,均染感に優れる製品を得ることができる。
一般式〔II〕で表される染色助剤において、R″は具体的には- H,- Cl,- Br,- OH,- SO3 Na,- COONa,- COOCH3 ,- COOC2 5 ,- COOC3 7 ,- OCH3 ,- OC2 5 ,- OC3 7 ,- CN,- NH2 等の基が挙げられる。
前記染色助剤は、組成物全体に対して0.05〜10重量%、好ましくは0.05〜3重量%含有させることで十分その目的を達成することができる。
【0040】
本発明で使用するカチオン染料としては、公知のすべてのカチオン染料を用いることができる。
例えば、C.I.ベーシックイエロー1,2,3,4,11,13,14,15,19,21,28,29,32,36,40,41,45,51,63,67,70,73等、C.I.ベーシックオレンジ2,21,22,26等、C.I.ベーシックレツド1,2,12,13,14,15,18,22,23,24,27,29,35,36,39,46,51,69,70,73,82等、C.I.ベーシックバイオレット1,3,7,10,11,15,16,20,21,27等、C.I.ベーシックブルー1,3,5,7,9,21,26,41,45,47,54,65,69,75,77,105,117,129,147等、C.I.ベーシックグリーン1,4等、C.I.ベーシックブラウン1等を用いることができる。
ここでカチオン染料は、インク組成物中0.1〜10重量%の範囲で含有されることが好ましい。
【0041】
本発明に使用する水性媒体は、水または水と水溶性有機溶剤からなる。
水溶性有機溶剤としては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、等の低級アルコール類、アセトン、ジアセトンアルコール等のケトンまたはケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール,トリエチレングリコール等のアルキレングリコール類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類等が挙げられる。
【0042】
インク組成物中には、揮発防止剤、触媒、吸油剤、防腐剤、消泡剤、保持剤、可塑剤、油脂、ワックス、粘度調整剤、熱硬化性樹脂、架橋剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、耐光向上剤、酸化防止剤、体質顔料、蛍光増白剤、吸着剤、還元防止剤、金属イオン封鎖剤、増量剤、吸湿剤、浸透剤、電解質、香料、抗菌剤、消臭剤、防虫剤等の各種添加剤を配合することが可能である。
【0043】
インクジェットプリント方法としては、具体的に、荷電変調方式、マイクロドット方式、帯電噴射制御方式、インクミスト方式などの連続方式、ピエゾ方式、バブルジェット方式、静電吸引方式などのオン・デマンド方式などいずれも採用可能である。
被記録体のイオン性は、カチオン染料をイオン結合させるために被記録体自体がアニオン性であることが好ましい。
アニオン性を有する被記録体としては、亜硫酸基及び/又はカルボン酸基及び/又はフェノール基を有する水不溶性高分子化合物が挙げられる。
被記録体がアニオン性でない場合、アニオン性を有するバインダーを被記録体にあらかじめ付与することが好ましい。
具体的にアニオン性を有するバインダーとしては、フェノール樹脂、アイオノマー、ポリカルボン酸、ポリアクリル酸、ポリパラビニルフェノール、リグニン、リグニンスルホン酸、陽イオン交換樹脂等の樹脂類が挙げられる。
【0044】
本発明のインク組成物は、各種の被記録体に適用可能である。
具体的には、ゴム、プラスチック成形体、プラスチックフィルム、紙、布帛、ガラス、金属材料などに対しても適用することができる。
中でも、布帛は吸水力に優れ深みのあるプリント物が得られることから、特に効果的である。
布帛を構成する繊維素材としては、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アセテート繊維、ウール、絹,綿等が挙げられるが、カチオン染料に対して染着性の高いアクリル、カチオン可染ポリエステル、カチオン可染ナイロン、カチオン可染アセテート等の繊維や、これらの繊維と他の繊維との複合体(混紡)が特に好ましい。
また、その組織形態においても、織物、編物、不織布など特に限定されるものではない。
【0045】
布帛に対してカチオン染料を染着させる場合には、インク組成物を布帛に付与した後、80〜150℃で湿熱発色処理を行い、次いで、余分な染料を洗い除くためソーピングを行うことにより、品質を向上させることができる。
あらかじめ布帛にインク保持剤を設けておくと染料が有効に利用でき、均染感・濃度面でも高品位なものを得ることができる。
インク保持剤としては、でんぷん、天然ゴム、天然ガム(グアーガム、タマリンドガム等)、アルギン酸ソーダ等の天然高分子、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルエチルセルロース、加工でんぷん、等の半合成高分子、ポリ酢酸ビニル、ポリオキシエチレン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリルアミド、でんぷん−アクリル共重合体等の合成高分子を用いることができる。
【0046】
【実施例】
以下、具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらの例に限
定されるものではない。
【0047】
〔実施例1〕
以下の処方と方法によりカチオン染料含有インク組成物(以下、「カチオンインク」という。)を作成した。
Figure 0004787416
【0048】
溶解安定剤における成分比(nに関して)
n=1の化合物:29%(重量基準、以下同様)
n=2の化合物:21%
n=5の化合物:25%
n=6の化合物:25%
これらの成分比は液体クロマトグラフィーで分離後、IR,GC−MASSスペクトルにて算出した。
上記の薬剤および水を混合して30分間攪拌した後、得られた溶液を濾過し、溶解しない不純物(ゴミ等)を除くことによりカチオンインク1を得た。
次いで、このカチオンインクを50℃と−5℃の恒温室に放置し、経日安定性試験を最長4週間にわたって行った。
また、以下のインクジェット条件により、最長6時間連続して吐出安定性試験を行い、ノズルの詰まりについて評価を行った。
【0049】
〔インクジェット吐出条件〕
吐出装置:オンデマンド方式シリアル走査型印写装置
駆動電圧:150V
パルス幅:10μs
ノズル経:50μm
ノズル数:200個
周波数 :5KHz
更に、予め入力されたデータに基づき、ノズルから噴射する圧力、ノズルの開閉、被記録材の位置、カートリッジの走行等をコンピュータ制御し、プリントを行った。
次いで、130℃で10分間湿熱処理を行った。
その後、以下の条件で浴比1:100の割合で洗浄液に浸し、60℃で30分間処理を行い、乾燥した。
【0050】
〔洗浄条件〕
ソーダ灰 0.2部
リポトールB20(ソーピング剤,日華化学株式会社製) 0.2部
温水 残部
合計 100部
得られたプリント物の表面濃度とインクのにじみについて評価を行った。
被記録材:アクリル100%平織布帛
【0051】
〔実施例2〕
以下の処方と方法によりカチオンインクを作成した。
Figure 0004787416
【0052】
溶解安定剤における成分比(nに関して)
n=1の化合物:30%
n=2の化合物:30%
n=5の化合物:20%
n=6の化合物:20%
カチオンインク2を使用する以外は実施例1に準じ評価した。
【0053】
〔実施例3〕
以下の処方と方法によりカチオンインクを作成した。
Figure 0004787416
【0054】
溶解安定剤における成分比(nに関して)
n=1の化合物:37%
n=2の化合物:13%
n=5の化合物:25%
n=6の化合物:25%
カチオンインク3を使用する以外は実施例1に準じ評価した。
【0055】
〔実施例4〕
以下の処方と方法によりカチオンインク4を作成した。
Figure 0004787416
【0056】
溶解安定剤における成分比(nに関して)
n=1の化合物:50%
n=5の化合物:25%
n=6の化合物:25%
カチオンインク4を使用する以外は実施例1に準じ評価した。
【0057】
〔比較例1〕
以下の処方と方法によりカチオンインク5を作成した。
(カチオンインク5)
C.I. Basic Yellow 11 5部
チオジグリコール 2.5部
リンゴ酸 0.1部
純水 92部
カチオンインク5を使用する以外は実施例1に準じ評価した。
【0058】
〔比較例2〕
以下の処方と方法によりカチオンインク6を作成した。
(カチオンインク6)
C.I. Basic Yellow 11 5部
溶解安定剤 2.5部
PhG−H(R=フェニル基,R′=X=H,日本乳化剤株式会社製)
リンゴ酸 0.1部
純水 92部
【0059】
溶解安定剤における成分比(nに関して)
n=1の化合物:58%
n=2の化合物:42%
カチオンインク6を使用する以外は実施例1に準じ評価した。
【0060】
〔比較例3〕
以下の処方と方法によりカチオンインク7を作成した。
(カチオンインク7)
C.I. Basic Yellow 11 5部
溶解安定剤 2.5部
PhG−55(R=フェニル基,R′=X=H,日本乳化剤株式会社製)
リンゴ酸 0.1部
純水 92部
【0061】
溶解安定剤における成分比(nに関して)
n=5の化合物:50%
n=6の化合物:50%
カチオンインク7を使用する以外は実施例1に準じ評価した。
【0062】
〔比較例4〕
以下の処方と方法によりカチオンインク8を作成した。
Figure 0004787416
【0063】
溶解安定剤における成分比(nに関して)
n=2の化合物:27%
n=3の化合物:10%
n=4の化合物:63%
カチオンインク8を使用する以外は実施例1に準じ評価した。
【0064】
〔比較例5〕
以下の処方と方法によりカチオンインク9を作成した。
(カチオンインク9)
C.I. Basic Yellow 11 5部
溶解安定剤 2.5部
PhG(R=フェニル基,R′=X=H,日本乳化剤株式会社製)
リンゴ酸 0.1部
純水 92部
【0065】
溶解安定剤における成分比(nに関して)
n=1の化合物:100%
カチオンインク9を使用する以外は実施例1に準じ評価した。
【0066】
評価方法
上記のようにして作成されたインクに対し、以下のような評価を行った。
その結果を表1に示す。
・保存安定性
インク100ccをガラス容器に密封し、50℃と−5℃の条件にてそれぞれ4週間放置した後、次のように評価した。
【0067】
判定基準
○=問題発生なし
△=わずかに凝集や粘度変化あり
×=著しい凝集や増粘あり
【0068】
・吐出安定性
インクをカートリッジに充填させ6時間吐出し、全200ノズル中、詰まったノズル数で評価した。
【0069】
・被記録物の品位評価
1)表面濃度 目視により、表面濃度を下記のように評価した。
判定基準
○=濃度が高い
△=やや濃度が低い
×=濃度不足
2)均染感 目視により、均染感の程度を下記のように評価した。
判定基準
○=均一でムラが全くない
△=多少ムラがあるが品質に問題ない
×=ムラが強い
【0070】
表1から明白なように、本発明の加工方法で作成された実施例1〜4のカチオンインクは、保存安定性、吐出安定性に優れるだけでなく、高濃度でにじみの少ない画像を表現することができる。
特に、実施例2のように、含窒素界面活性剤を添加したインクを使用すると、より優れたインクジェットインクを作成することができる。
これに対し,本発明のカチオンインクによらない比較例1〜5は、保存安定性の悪さやノズル詰まりの多さから、インクジェットインクとして採用するには不十分で,画像も低濃度でにじみが多く,高品位な製品を得ることはできない。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、本発明によるカチオンインクは、保存安定性,吐出安定性に優れるだけでなく、高濃度で均染感のある画像を表現することができ、インクジェットプリント用インクとして好適であり、高品位の染色物を与えることができるものである。
【0072】
【表1】
Figure 0004787416

Claims (5)

  1. カチオン染料および水性媒体を含有するインクジェットプリント用インク組成物であって、インク組成物中に下記(A)の溶解安定剤を0.05〜10重量%含有することを特徴とするインクジェットプリント用インク組成物。
    (A)一般式〔I〕
    Figure 0004787416
    で表される化合物からなる溶解安定剤であって、かつ該溶解安定剤は前記一般式で〔I〕において、
    1)nが1もしくは2である化合物またはnが1である化合物とnが2である化合物との混合物10〜90重量%、および
    2)nが5もしくは6である化合物またはnが5である化合物とnが6である化合物との混合物90〜10重量%、
    からなる混合物から構成されてなる溶解安定剤。
  2. カチオン染料および水性媒体を含有するインクジェットプリント用インク組成物であって、インク組成物中に下記(A)の溶解安定剤を0.05〜10重量%、および下記(B)の染色助剤を0.05〜10重量%含有することを特徴とするインクジェットプリント用インク組成物。
    (A)一般式〔I〕
    Figure 0004787416
    で表される化合物からなる溶解安定剤であって、かつ該溶解安定剤は前記一般式で〔I〕において、
    1)nが1もしくは2である化合物またはnが1である化合物とnが2である化合物との混合物10〜90重量%、および
    2)nが5もしくは6である化合物またはnが5である化合物とnが6である化合物との混合物90〜10重量%、
    からなる混合物から構成されてなる溶解安定剤。
    (B)一般式〔II〕
    Figure 0004787416
  3. カチオン染料および水性媒体を含有するインクジェットプリント用インク組成物であって、インク組成物中に下記(A)の溶解安定剤を0.05〜10重量%含有することを特徴とするインクジェットプリント用インク組成物。
    (A) 一般式〔I〕
    Figure 0004787416
    で表される化合物からなる溶解安定剤であって、かつ該溶解安定剤は前記一般式で〔I〕において、
    1)nが1もしくは2である化合物またはnが1である化合物とnが2である化合物との混合物30〜70重量%、および
    2)nが5もしくは6である化合物またはnが5である化合物とnが6である化合物との混合物70〜30重量%、
    からなる混合物から構成されてなる溶解安定剤。
  4. カチオン染料および水性媒体を含有するインクジェットプリント用インク組成物であって、インク組成物中に下記(A)の溶解安定剤を0.05〜10重量%、および下記(B)の染色助剤を0.05〜10重量%含有することを特徴とするインクジェットプリント用インク組成物。
    (A)一般式〔I〕
    Figure 0004787416
    で表される化合物からなる溶解安定剤であって、かつ該溶解安定剤は前記一般式で〔I〕において、
    1)nが1もしくは2である化合物またはnが1である化合物とnが2である化合物との混合物30〜70重量%、および
    2)nが5もしくは6である化合物またはnが5である化合物とnが6である化合物との混合物70〜30重量%、
    からなる混合物から構成されてなる溶解安定剤。
    (B)一般式〔II〕
    Figure 0004787416
  5. 前記一般式〔I〕において、R′が水素原子である請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェットプリント用インク組成物。
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