JP4784062B2 - 燃料電池システム、および、その制御装置 - Google Patents

燃料電池システム、および、その制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池システムにおいて、燃料電池の起動時に、燃料電池内や燃料電池に接続される流路等に内在する燃料ガス以外の不要ガスを排出する技術に関する。
近年、新しいエネルギ源として、水素などの燃料ガス(以下、アノードガスとも呼ぶ。)と酸素とを用いて発電を行う燃料電池が注目されつつある。従来、この燃料電池の燃料電池システムは、燃料電池にアノードガスを供給するためのアノードガス供給流路や燃料電池の燃料極(以下、アノードと呼ぶ。)から排出されるアノード排ガスを排出するためのアノード排ガス流路や、アノード排ガスを循環させるためのガス循環流路などを備えている。以下では、これらアノードガス供給流路と、アノード排ガス流路と、ガス循環流路と、燃料電池のアノード内のアノードガスが通る流路とを、総称してアノード系流路とも呼ぶ。
ところで、燃料電池システムの停止時において、アノード系流路がアノードガスで満たされ外気と遮断されていても燃料電池の酸素極側からアノード側へアノードガス以外の不要ガスが流入し、それがアノード系流路に拡散して残留する場合がある。また、燃料電池システムの停止時には、アノード系流路を大気開放する場合もある。このような状態で、すなわち、アノード系流路に、不要ガスが残留した状態で燃料電池システムを起動すると、燃料電池システム内を不要ガスが循環し、アノードでのアノードガスの分圧が低下してしまい、燃料電池の起動性が悪化したり、燃料電池の性能が低下するという問題があった。このような問題を解決するために、例えば、下記特許文献1に記載の技術が開示されている。この特許文献1には、アノードガス供給流路とガス循環流路との接続部にエゼクタが設けられ、このエゼクタにおいてアノードガス供給流路内を流れるアノードガスのジェットポンプ効果によって、ガス循環流路を介してアノード排ガスをアノードガスとして循環させる燃料電池システムが示されている。この燃料電池システムでは、起動時において、アノードガスの供給量を調整することで、アノードガスが、燃料電池のアノード側を流れると共に、エゼクタを介してガス循環流路内をアノード排ガスが循環する循環方向に対して逆方向(以下では、循環方向の逆方向と呼ぶ。)にも流れるようにしている。この結果、アノード系流路に残留する不要ガスは、アノードガスと共に外部へ排出(パージ)されるようになっている。
特開平2003−157875号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術では、燃料電池システムの起動時において、アノードガスを、エゼクタからガス循環流路内を循環方向の逆方向に流すためには、エゼクタにおいてジェットポンプ効果を生じさせないようにしなければならず、そのため、アノードガスの供給量を抑制する必要があった。その結果、アノード系流路から残留する不要ガスを排出するために、時間がかかるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、燃料電池システムの起動時において、アノード系流路に残留する不要ガスを素早く排出する技術を提供することを目的とする。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の燃料電池システムの制御装置は、
前記燃料電池システムが、
燃料電池と、
燃料ガス供給源と、
前記燃料ガス供給源から供給される燃料ガスを前記燃料電池に導くための供給流路と、
前記燃料電池から燃料排ガスを排出するための排出流路と、
前記排出流路と前記供給流路に接続され、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流するための循環流路と、
前記循環流路上に設けられたポンプと、
前記排出流路において、前記循環流路との第1の接続部、又は、前記第1の接続部よりも前記排出流路を流れる前記燃料排ガスの排出方向に対する下流側の位置に設けられ、前記燃料排ガスを外部へ排出するためのパージ弁と、
を備え、
前記制御装置は、
前記燃料電池の起動時において、
前記燃料ガス供給源から前記供給流路に前記燃料ガスが供給される場合に、
前記ポンプを、供給された前記燃料ガスが前記循環流路を介して前記排出流路に導かれるように駆動させると共に、前記パージ弁を開弁させることを要旨とする。
上記構成の燃料電池システムの制御装置によれば、燃料電池システムの起動時において、燃料ガスの供給量を抑制することなく、少なくとも循環流路内に燃料ガスを流し、その後排出することができる。その結果、燃料ガスと共に、循環流路内に残留する不要ガスを素早く排出することができる。
上記制御装置において、
前記燃料電池の起動時に、
前記燃料ガス供給源から前記供給流路に前記燃料ガスが供給され、
前記ポンプを、供給された前記燃料ガスが前記循環流路を介して前記排出流路に導かれるように駆動させた場合に、供給された前記燃料ガスが、前記供給流路と前記循環流路との第2の接続部から、前記供給流路、前記燃料電池、および前記排出流路を通って前記第1の接続部へも流れる場合であって、
供給された前記燃料ガスが、前記第2の接続部から、前記循環流路を通って前記第1の接続部へ到達するまでの時間と、前記第2の接続部から、前記供給流路、前記燃料電池、および前記排出流路を通って前記第1の接続部へ到達するまでの時間とが同程度となるように、前記ポンプを調整して駆動させるようにしてもよい。
このようにすれば、排出流路や供給流路や循環流路などに残留する不要ガスがパージ弁へ向かう以外の方向へ拡散することを抑制しつつ、燃料ガスと共に、不要ガスをパージ弁の外部へ排出することができる。
上記制御装置において、
前記燃料電池システムは、
前記排出流路において、前記燃料電池と前記第1の接続部との間に、前記燃料電池からのガスの流れを遮断するガス遮断弁を備え、
前記制御装置は、
前記燃料電池の起動時において、
前記燃料ガス供給源から前記供給流路に前記燃料ガスが供給される場合に、
前記ガス遮断弁を閉弁させた状態で、前記ポンプを、供給された前記燃料ガスが前記循環流路を介して前記排出流路に導かれるように駆動させると共に、前記パージ弁を開弁させるようにしてもよい。
このようにすれば、供給された燃料ガスは、循環流路を通って、パージ弁から排出される。この時、循環流路を通った燃料ガスは、ガス遮断弁が閉弁しているので、燃料電池方向へ拡散(逆流)することがない。従って、燃料ガスと共に、少なくとも循環流路内の不要ガスを、燃料電池方向へ拡散(逆流)することを防止しつつ、パージ弁の外部へ排出することができる。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第2の燃料電池システムの制御装置は、
前記燃料電池システムが、
燃料電池と、
燃料ガス供給源と、
前記燃料ガス供給源から供給される燃料ガスを前記燃料電池に導くための供給流路と、
前記燃料電池から燃料排ガスを排出するための排出流路と、
前記排出流路と前記供給流路に接続され、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流するための循環流路と、
前記循環流路上に設けられたポンプと、
前記排出流路において、前記循環流路との第1の接続部、又は、前記第1の接続部よりも前記排出流路を流れる前記燃料排ガスの排出方向に対する下流側の位置に設けられ、前記燃料排ガスを外部へ排出するためのパージ弁と、
前記供給流路において、前記循環流路との第2の接続部よりも、前記供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向に対する上流側の位置に設けられ、ガスの流れを遮断する第1の遮断弁と、
を備え、
前記制御装置は、
前記燃料電池の起動時において、
少なくとも前記第1の遮断弁を閉弁させた状態で、前記ポンプを、前記循環流路において、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流する方向に対して逆方向にガスが流れるように駆動させた後に、前記パージ弁を開弁させることを要旨とする。
上記構成の燃料電池システムの制御装置によれば、排出流路において燃料電池とパージ弁に挟まれた流路および循環流路においてポンプよりも燃料排ガスの循環方向に対して上流の流路に、元々それらの流路にあった燃料ガス以外の不要ガスと、供給流路内や燃料電池内などに残留する不要ガスを保つことができる。そして、パージ弁を開弁することで、保っていた不要ガスを外部へ排出することができる。また、この場合、燃料ガス供給源から燃料ガスを供給することなく燃料電池システム内の不要ガスを外部へ排出することができるので、燃料ガスを無駄に消費することがない。
上記制御装置において、
前記燃料電池システムは、
前記排出流路において、前記燃料電池と前記第1の接続部との間に、ガスの流れを遮断する第2の遮断弁を備え、
前記制御装置は、
前記燃料電池の起動時において、
前記第1の遮断弁に加え、少なくとも前記第2の遮断弁も閉弁させた状態で、前記ポンプを、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスが環流する方向に対して逆方向にガスが流れるように駆動させた後に、前記パージ弁を開弁させるようにしてもよい。
このようにすれば、排出流路において第2の遮断弁とパージ弁に挟まれた流路および循環流路においてポンプよりも燃料排ガスの循環方向に対して上流の流路に、元々それらの流路にあった燃料ガス以外の不要ガスと、供給流路内や燃料電池内などに残留する不要ガスを封入することができる。そして、パージ弁を開弁することで、封入した不要ガスを外部へ排出することができる。また、この場合、燃料ガス供給源から燃料ガスを供給することなく燃料電池システム内の不要ガスを外部へ排出することができるので、燃料ガスを無駄に消費することがない。
上記制御装置において、
前記燃料電池の起動時に、
前記ポンプを、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスが環流する方向に対して逆方向にガスが流れるように駆動させ、前記パージ弁を開弁させた後、
前記第1の遮断弁を開弁させて前記燃料ガス供給源から前記供給流路に前記燃料ガスを供給させるようにしてもよい。
このようにすれば、供給流路や排出流路や循環流路などに残留する不要ガスを、パージ弁の外部に精度よく排出することができる。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の燃料電池システムは、
燃料電池システムであって、
燃料電池と、
燃料ガス供給源と、
前記燃料ガス供給源から供給される燃料ガスを前記燃料電池に導くための供給流路と、
前記燃料電池から燃料排ガスを排出するための排出流路と、
前記排出流路と前記供給流路に接続され、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流するための循環流路と、
前記循環流路上に設けられたポンプと、
前記排出流路において、前記循環流路との第1の接続部、又は、前記第1の接続部よりも前記排出流路を流れる前記燃料排ガスの排出方向に対する下流側の位置に設けられ、前記燃料排ガスを外部へ排出するためのパージ弁と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記燃料電池の起動時において、
前記燃料ガス供給源から前記供給流路に前記燃料ガスを供給し、
前記ポンプを、供給された前記燃料ガスが前記循環流路を介して前記排出流路に導かれるように駆動すると共に、前記パージ弁を開弁することを要旨とする。
上記構成の燃料電池システムによれば、燃料電池システムの起動時において、燃料ガスの供給量を抑制させることなく、少なくとも循環流路内に燃料ガスを流し、その後排出させることができる。その結果、燃料ガスと共に、循環流路内に残留する不要ガスを素早く排出させることができる。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第2の燃料電池システムは、
燃料電池システムであって、
燃料電池と、
燃料ガス供給源と、
前記燃料ガス供給源から供給される燃料ガスを前記燃料電池に導くための供給流路と、
前記燃料電池から燃料排ガスを排出するための排出流路と、
前記排出流路と前記供給流路に接続され、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流するための循環流路と、
前記循環流路上に設けられたポンプと、
前記排出流路において、前記循環流路との第1の接続部、又は、前記第1の接続部よりも前記排出流路を流れる前記燃料排ガスの排出方向に対する下流側の位置に設けられ、前記燃料排ガスを外部へ排出するためのパージ弁と、
前記供給流路において、前記循環流路との第2の接続部よりも、前記供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向に対する上流側の位置に設けられ、ガスの流れを遮断する第1の遮断弁と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記燃料電池の起動時において、
少なくとも前記第1の遮断弁を閉弁した状態で、前記ポンプを、前記循環流路において、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流する方向に対して逆方向にガスが流れるように駆動させた後に、前記パージ弁を開弁することを要旨とする。
上記構成の燃料電池システムによれば、排出流路において燃料電池とパージ弁に挟まれた流路および循環流路においてポンプよりも燃料排ガスの循環方向に対して上流の流路に、元々それらの流路にあった燃料ガス以外の不要ガスと、供給流路内や燃料電池内などに残留する不要ガスとを保つことができる。そして、パージ弁を開弁させることで、保っていた不要ガスを外部へ排出させることができる。また、この場合、燃料ガス供給源から燃料ガスを供給することなく燃料電池システム内の不要ガスを外部へ排出することができるので、燃料ガスを無駄に消費することがない。
なお、本発明は、上記した装置発明の態様に限ることなく、燃料電池システムの制御方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。さらには、それら方法や装置を構築するためのコンピュータプログラムとしての態様や、そのようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としての態様や、上記コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など、種々の態様で実現することも可能である。
また、本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、上記装置の動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき次の順序で説明する。
A.第1の実施例:
A1.装置全体の構成:
A2.第1の不要ガス排出処理:
B.第2の実施例:
C.第3の実施例:
D.第4の実施例:
E.第5の実施例:
F.第6の実施例:
G.変形例:
A.第1の実施例:
A1.装置全体の構成:
図1は、本発明の一実施例としての燃料電池システム100の構成を示すブロック図である。この燃料電池システム100は、主に燃料電池10と、水素タンク20と、ブロワ30と、制御部200と、加湿器60と、循環ポンプ250とを備えている。
燃料電池10は、水素分離膜型の燃料電池であり、構成単位である単セルを複数積層したスタック構造を有している。各単セルは、電解質膜を挟んで水素極(以下、アノードと呼ぶ。)と酸素極(以下、カソードと呼ぶ。)とを配置した構成となっている。各々の単セルのアノード側に水素を含有する燃料ガス(以下、アノードガスと呼ぶ。)を供給し、カソード側に酸素を含有する酸化ガスを供給することで、電気化学反応が進行し、起電力を生じる。燃料電池10で生じた電力は、燃料電池10に接続される所定の負荷(図示せず)に供給される。なお、燃料電池10としては、上記した水素分離膜型燃料電池の他、固体高分子型燃料電池や、アルカリ水溶液電解質型や、リン酸電解質型や、あるいは溶融炭酸塩電解質型等、種々のタイプの燃料電池を用いることができる。
ブロワ30は、酸化ガスとしての空気を燃料電池10のカソード側に供給するための装置である。ブロワ30は、カソードガス供給流路34を介して燃料電池10のカソード側に接続されている。カソードガス供給流路34には、加湿器60が設けられている。ブロワ30で圧縮された空気は、加湿器60によって加湿された後に燃料電池10に供給される。燃料電池10には、カソード排ガス流路36が配されており、電気化学反応に供された後のカソードからの排ガス(以下、カソード排ガスと呼ぶ。)は、カソード排ガス流路36を通じて外部に排出される。
水素タンク20は、高圧の水素ガスが貯蔵される貯蔵装置であり、アノードガス供給流路24を介して燃料電池10のアノード側に接続されている。アノードガス供給流路24上において、水素タンク20の近傍にはアノードガス遮断弁230、およびレギュレータ22が設けられている。アノードガス遮断弁230は、レギュレータ22よりも水素ガスの流れ方向に対して上流側に設けられている。このアノードガス遮断弁230が、閉弁状態であると、水素タンク20からの水素ガスの供給が遮断され、開弁状態であると、水素タンク20からの水素ガスが供給される。このアノードガス遮断弁230の開閉は、後述のバルブ制御部210により制御される。水素タンク20からアノードガス供給流路24へ供給された高圧の水素ガスは、レギュレータ22によって調圧される。調圧された水素ガスは、アノードガスとして燃料電池10のアノード側へ供給される。調圧後の圧力は、燃料電池10に接続される負荷の大きさ等に応じて適宜設定すればよい。水素タンク20およびアノードガス供給流路24は、それぞれ請求項における燃料ガス供給源および供給流路に該当する。
なお、水素タンク20に代えて、アルコール、炭化水素、アルデヒドなどを原料とする改質反応によって水素を生成し、アノードガス遮断弁230、レギュレータ22を介して燃料電池10のアノード側へ供給するものとしてもよい。
また、燃料電池10のアノード側は、アノード排ガス流路26と接続され、このアノード排ガス流路26上には、パージ弁240が設けられている。燃料電池システム100の運転中において、電気化学反応に供された後のアノードからの排ガス(以下、アノード排ガスと呼ぶ。)は、定期的に、アノード排ガス流路26を介し、パージ弁240から外部へ排出(パージ)される。これは、以下の理由による。すなわち、燃料電池システム100の運転中において、アノード排ガスには、水素以外の不要ガスが含まれる場合がある。不要ガスとしては、例えば、カソード側から電解質膜を透過してきた窒素等がある。この不要ガスは、消費されず燃料電池システム100内を後述のごとく循環し、その結果、アノードガス中の不要ガスの濃度が徐々に増加し、燃料電池10の発電効率が低下する。そこで、後述のバルブ制御部210は、パージ弁240を制御して、定期的に、不要ガスを含むアノード排ガスを排出するようにしている。アノード排ガス流路26およびパージ弁240は、それぞれ請求項における排出流路およびパージ弁に該当する。
なお、燃料電池10として水素分離膜型燃料電池以外の種類のものを用いる場合や、燃料電池10を使用する環境によっては、他の成分が不要ガスとしてアノード排ガス中に混入する場合もある。
アノード排ガス流路26において、パージ弁240よりもアノード排ガスを排出する流れ方向に対して上流側の位置から、アノードガス供給流路24へ接続されるガス循環流路28が設けられている。このガス循環流路28は、アノード排ガスを、アノードガス供給流路24に戻す循環機能を有している。以下では、アノード排ガス流路26とガス循環流路28の接続部を接続部Mと呼び、ガス循環流路28とアノードガス供給流路24の接続部を接続部Nと呼ぶ。また、ガス循環流路28において、接続部Mから接続部Nへのガスの流れ方向を順方向と呼び、接続部Nから接続部Mへのガスの流れ方向を逆方向と呼ぶ。さらに、アノードガス供給流路24と、燃料電池10のアノードにおいてアノードガスが流れる流路(以下、アノード流路と呼ぶ。)と、アノード排ガス流路26と、ガス循環流路28とを総称してアノード系流路と呼ぶ。このアノード系流路において、特に、図1の一点鎖線内に示された流路、すなわち、アノードガス供給流路24においてアノードガス遮断弁230よりも水素ガスの流れ方向に対して下流の流路と、アノード流路と、アノード排ガス流路26においてパージ弁240よりもアノード排ガスの排出方向に対して上流の流路と、ガス循環流路28とを含む流路をアノード系内流路Oと呼ぶ。なお、接続部Nおよび接続部Mは、それぞれ請求項における第2の接続部および第1の接続部に該当する。
また、ガス循環流路28上には、アノード排ガスを循環させるための循環ポンプ250が設けられている。この循環ポンプ250は、ガスを送り出す力(以下では、ガス送力と呼ぶ。)を調整(設定)できるようになっている。これにより、ガス循環流路28を流れるガスの流速(流量)を調節することができる。また、循環ポンプ250は、ガスを送り出す方向(以下では、ガス送方向とも呼ぶ。)も変更することができるようになっている。この場合、循環ポンプ250がガスを順方向へ送り出すように運転する場合を順駆動と呼び、循環ポンプ250がガスを逆方向へ送り出すように運転する場合を逆駆動と呼ぶ。燃料電池システム100の運転中において、循環ポンプ250は、順駆動し、アノード排ガスをアノードガス供給流路24へ勢いをつけて送り出す。このようにして、アノード排ガスに含まれる水素ガスは、循環して、アノードガスとして再び発電に使用される。なお、循環ポンプ250は、内部の圧力損失が大きく、運転停止時には、循環ポンプ250内部をほとんどガスが流れない構造となっている。循環ポンプ250は、後述のポンプ制御部220により制御される。ガス循環流路28および循環ポンプ250は、それぞれ請求項における循環流路およびポンプに対応する。
制御部200は、マイクロコンピュータを中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算などを実行するCPU(図示せず)と、CPUで各種演算処理を実行するのに必要な制御プログラムや制御データ等が予め格納されたROM(図示せず)と、同じくCPUで各種演算処理をするのに必要な各種データが一時的に読み書きされるRAM(図示せず)と、各種信号を入出力する入出力ポート(図示せず)等を備える。この制御部200は、負荷要求に関する情報等を取得して、燃料電池システム100を構成する各部、すなわち、ブロワ30および加湿器60等に駆動信号を出力し、燃料電池システム100全体の運転状態を勘案してこれらを制御する。
また、制御部200は、パージ弁240およびアノードガス遮断弁230の開閉状態の制御を行うバルブ制御部210と、循環ポンプ250の制御を行うポンプ制御部220としての機能を有している。燃料電池システム100運転中には、これらバルブ制御部210とポンプ制御部220は、その運転状態を勘案して、パージ弁240、および、循環ポンプ250に駆動信号を出力し、それらをそれぞれ制御する。一方、燃料電池システム100の起動時には、バルブ制御部210とポンプ制御部220は、燃料電池システム100運転中とは別の制御を行うが、これらの制御についての詳細は、後述の燃料電池システム100の起動時における第1の不要ガス排出処理で説明する。
ところで、上述した燃料電池システム100の運転を停止する際には、パージ弁240を閉弁した状態で、アノードガス遮断弁230を閉弁し、アノードガスの供給を停止する。従って、この時、アノード系流路におけるアノード系内流路O内は、アノードガスやアノード排ガスが封入された状態となる。このような状態では、例えば、カソード側から電解質膜を透過してアノード側に窒素等の不要ガスが流入する場合があり、流入した不要ガスがアノード系内流路O内に拡散して残留する場合がある。その後、このように不要ガスが残留したまま再度燃料電池システムを起動すると、燃料電池システム内を不要ガスが循環し、燃料電池の性能が低下する。従って、本実施例の燃料電池システム100は、起動時において、アノード系内流路O内に残留する不要ガスを排出するために、以下に示す第1の不要ガス排出処理を行っている。
A2.第1の不要ガス排出処理:
図2は、本実施例の燃料電池システム100の起動時における第1の不要ガス排出処理を表わすフローチャートである。この第1の不要ガス排出処理は、燃料電池システム100の起動時に行われるので、この処理を行う際には、前提条件として、燃料電池システム100内の状態は、以前に運転を停止した時の状態、すなわち、上述のようにアノードガス遮断弁230およびパージ弁240が閉弁されており、循環ポンプ250も駆動していない状態となっている。この前提条件は、以下に示す他の実施例の不要ガス排出処理においても同様である。
図3は、本実施例における燃料電池システム100のアノード系流路を拡大して示した図である。図3が示すように、アノード系流路において、ガスが、接続部Nから、アノード流路を通って、接続部Mへ到達するまでの経路を経路1とし、ガスが、接続部Nから、ガス循環流路28を逆方向に通って接続部Mへ到達するまでの経路を経路2とする。
この第1の不要ガス排出処理では、循環ポンプ250を制御し、経路1および経路2に同時に水素ガスを流し、パージ弁240を介して外部に排出する。
具体的には、まず、図2に示すように、ポンプ制御部220は、循環ポンプ250を予め決められたガス送力で、逆駆動させる(ステップS10)。次に、バルブ制御部210は、アノードガス遮断弁230およびパージ弁240を開弁する(ステップS20)。このようにすれば、水素タンク20から水素ガスが供給され、供給された水素ガスは、接続部Nにおいて循環ポンプ250の逆駆動により一部が経路2へ導かれ、残りが経路1へ向かう。すなわち、供給された水素ガスは、接続部Nにおいて分流され、経路1および経路2を流れる。その後、各経路を流れた水素ガスは、再び接続部Mで合流し、パージ弁240を介して外部に排出される。その結果、供給される水素ガスと共に、アノード系内流路O内に残留する不要ガスを、パージ弁240を介して外部に排出することができる。
そして、所定時間経過後に、ポンプ制御部220がパージ弁240を閉弁し(ステップS30)、ポンプ制御部220が循環ポンプ250を順駆動し(ステップS40)、発電が開始される。
なお、上述のステップS10の処理で、ポンプ制御部220が、循環ポンプ250を逆駆動させる場合におけるガス送力は、以下のように設定されることが望ましい。すなわち、まず、実験的に、循環ポンプ250を逆駆動させて、水素タンク20から供給されレギュレータ22によって調圧された後の水素ガスが、経路1および経路2で分流し、かつ、その調圧後の水素ガスが、分流後経路1を通って接続部Mへ到達するまでの時間と、分流後経路2を通って接続部Mへ到達するまでの時間が同程度になるようなガス送力の測定値を求めておく。この測定値を、循環ポンプ250を逆駆動させる場合のガス送力の設定値とする。
このようにすれば、水素タンク20から供給され、接続部Nで経路1および経路2に分流された水素ガスは、接続部Mで略同時に合流し、パージ弁240を介して外部へ排出される。従って、アノード系内流路Oに残留する不要ガスがパージ弁240へ向かう以外の方向へ拡散することを抑制しつつ、水素ガスと共に、不要ガスをパージ弁240の外部へ排出することができる。その結果、不要ガスを効率的に排出することができる。また、このようにすれば、水素タンク20からの水素ガスの供給量を抑制する必要がないので、アノード系内流路O内に残留する不要ガスをパージ弁を介して素早く外部へ排出することができる。その結果、燃料電池システム100の起動時間を短縮することができる。
また、上述のステップS20の処理で、バルブ制御部210が、アノードガス遮断弁230とパージ弁240を開弁させるタイミングは、アノードガス遮断弁230をパージ弁240よりも早く開弁するか、若しくは、ほぼ同時に開弁することが望ましい。このようにすれば、パージ弁240を開放した際に、外気がアノード系内流路O内に逆流し、拡散することを防止することができる。
B.第2の実施例:
次に、本発明における第2の実施例を説明する。本発明の第2の実施例における燃料電池システム110は、第1の実施例の燃料電池システム100と同様の構成である。
第1の実施例の燃料電池システム100では、起動時における第1の不要ガス排出処理において、水素タンク20から供給された水素ガスを、経路1および経路2で分流し、さらに、分流後の水素ガスが経路1(図3)を通って接続部Mへ到達するまでの時間と、経路2(図3)を通って接続部Mへ到達するまでの時間が同程度になるように流し、パージ弁240を介して外部に排出するようにしていた。
一方、本実施例の燃料電池システム110では、起動時における第2の不要ガス排出処理において、水素タンク20から供給された水素ガスを、まず、経路1に流しパージ弁240を介して排出し、次に、経路2に流しパージ弁240を介して排出する。
具体的には、この第2の不要ガス排出処理において、まず、バルブ制御部210は、アノードガス遮断弁230およびパージ弁240を開弁する。この場合、循環ポンプ250は停止した状態である(前提条件)。このようにすれば、水素タンク20から水素ガスが供給され、その水素ガスは、停止状態では圧力損失が大きい循環ポンプ250をほとんど流れず(すなわち、経路2をほとんど流れず)、経路1を通って、パージ弁240を介して排出される。次に、ポンプ制御部220は、予め決められたガス送力で、循環ポンプ250を逆駆動する。この場合における予め決められたガス送力は、供給された水素ガスの大部分が経路2を通るように強めに設定することが望ましい。このようにすれば、供給された水素ガスが主に経路2を通って、パージ弁240を介して排出される。
以上のようにすれば、循環ポンプ250を逆駆動させる際にガス送力の設定値を細かく設定することなく、アノード系内流路O(図1)に残留する不要ガスがパージ弁240へ向かう以外の方向へ拡散することを抑制しつつ、水素ガスと共に、不要ガスをパージ弁240の外部へ排出することができる。
そして、所定時間経過後に、バルブ制御部210がパージ弁240を閉弁し、ポンプ制御部220が循環ポンプ250を順駆動し、発電が開始される。
C.第3の実施例:
次に、本発明における第3の実施例を説明する。本発明の第3の実施例における燃料電池システム120は、第1および第2の実施例の燃料電池システム100と同様の構成である。
第2の実施例の燃料電池システム110では、起動時における第2の不要ガス排出処理において、水素タンク20から供給された水素ガスを、まず、経路1(図3)に流しパージ弁240を介して排出し、次に、主に経路2(図3)に流しパージ弁240を介して排出していた。
一方、本実施例の燃料電池システム120では、起動時における第3の不要ガス排出処理において、水素タンク20から供給された水素ガスを、まず、経路2に流しパージ弁240を介して排出し、次に、経路1に流しパージ弁240を介して排出する。
具体的には、この第3の不要ガス排出処理において、まず、ポンプ制御部220は、循環ポンプ250を予め決められたガス送力で逆駆動する。この場合において、予め決められたガス送力は、水素ガスが水素タンク20から供給された場合に、その水素ガスの大部分が経路2を通るように強めに設定する。そして、バルブ制御部210は、アノードガス遮断弁230およびパージ弁240を開弁する。このようにすれば、水素タンク20から水素ガスが供給され、その水素ガスは、主に経路2を通って、パージ弁240を介して排出される。次に、ポンプ制御部220は、循環ポンプ250の運転を停止する。このようにすれば、停止状態では循環ポンプ250の圧力損失は大きいので、供給される水素ガスは、経路2をほとんど流れず、経路1を通ってパージ弁240を介して排出される。
以上のようにすれば、循環ポンプ250を逆駆動させる際にガス送力の設定値を細かく設定することなく、アノード系内流路O(図1)に残留する不要ガスがパージ弁240へ向かう以外の方向へ拡散することを抑制しつつ、水素ガスと共に、不要ガスをパージ弁240の外部へ排出することができる。
そして、所定時間経過後に、バルブ制御部210がパージ弁240を閉弁し、ポンプ制御部220が循環ポンプ250を順駆動し、発電が開始される。
D.第4の実施例:
図4は、第4の実施例における燃料電池システム130の構成を示すブロック図である。
次に、本発明における第4の実施例を説明する。本実施例における燃料電池システム130は、第1ないし第3の実施例の燃料電池システム100ないし燃料電池システム120と基本的に同様の構成となっているが、図4に示すように、燃料電池10と接続部Mとの間のアノード排ガス流路26上にガスの流れを遮断するアノード排ガス流路遮断弁260を備える。なお、バルブ制御部210は、このアノード排ガス流路遮断弁260の開閉を制御する。アノード排ガス流路遮断弁260は、請求項におけるガス遮断弁に該当する。
図5は、本実施例の燃料電池システム130の起動時における第4の不要ガス排出処理を表わすフローチャートである。
本実施例の燃料電池システム130は、上述の第1ないし第3の実施例で説明した起動時における第1ないし第3の不要ガス排出処理とは異なる、図5に示す第4の不要ガス排出処理を行う。以下に、この第4の不要ガス排出処理について説明する。
図6は、本実施例における燃料電池システム130のアノード系流路を拡大して示した図である。この図6に示すアノード系流路において、点線で囲まれた流路、すなわち、アノードガス供給流路24においてアノードガス遮断弁230よりも水素ガスの流れ方向に対して下流の流路と、アノード流路と、アノード排ガス流路26においてアノード排ガス流路遮断弁260よりもアノード排ガスの排出方向に対して上流の流路と、ガス循環流路28において循環ポンプ250よりも逆方向に対して上流の流路と、を含む流路をアノード系内流路Pと呼ぶ。さらに、図6に示すように、このアノード系内流路Pにおいて、斜線部分に該当する流路、すなわち、接続部Nよりも水素ガスの流れ方向に対して下流の流路をアノード系内流路P1と呼び、アノード系内流路P1以外の流路をアノード系内流路P2と呼ぶ。
図5に示すように、この第4の不要ガス排出処理では、まず、バルブ制御部210は、アノード排ガス流路遮断弁260を閉じる(ステップS100)。次に、ポンプ制御部220は、循環ポンプ250を逆駆動する(ステップS110)。そして、バルブ制御部210は、アノードガス遮断弁230およびパージ弁240を開弁する(ステップS120)。このようにすれば、水素タンク20から水素ガスが供給され、供給された水素ガスは、経路2のみを通って、パージ弁240を介して排出される。その結果、水素ガスと共に、アノード系内流路Pにおいて、主にアノード系内流路P2に残留する不要ガスをパージ弁240の外部へ排出することができる。また、この時、上述のごとくアノード排ガス流路遮断弁260が閉じているので、不要ガスが燃料電池10のアノードへ逆流(拡散)するのを防止することができる。
次に、ポンプ制御部220は、循環ポンプ250の運転を停止する(ステップS130)。そして、バルブ制御部210は、アノード排ガス流路遮断弁260を開弁する(ステップS140)。このようにすれば、上述したように、停止状態では循環ポンプ250の圧力損失は大きいので、供給される水素ガスは、経路2をほとんど流れず、経路1を通ってパージ弁240を介して排出される。その結果、水素ガスと共に、アノード系内流路P1に残留する不要ガスを排出することができる。
以上のようにすれば、アノード系内流路P内に残留する不要ガスを精度よくパージ弁240の外部へ排出することができる。
そして、所定時間経過後に、バルブ制御部210がパージ弁240を閉弁し(ステップS30)、ポンプ制御部220が循環ポンプ250を順駆動し(ステップS40)、発電が開始される。
E.第5の実施例:
図7は、第5の実施例の燃料電池システム140の起動時における第5の不要ガス排出処理を表わすフローチャートである。
次に、本発明における第5の実施例を説明する。本実施例における燃料電池システム140は、第4の実施例の燃料電池システム130(図4)と同様の構成となっているが、起動時において、上述の第4の実施例で説明した第4の不要ガス排出処理とは異なり、図7に示す第5の不要ガス排出処理を行う。以下に、この第5の不要ガス排出処理について説明する。
図8は、本実施例における燃料電池システム140のアノード系流路を拡大して示した図である。この図8に示すアノード系流路において、斜線部分に該当する流路、すなわち、アノードガス供給流路24においてアノードガス遮断弁230よりも水素ガスの流れ方向に対して下流の流路と、アノードガス流路と、アノード排ガス流路26においてアノード排ガス流路遮断弁260よりもアノード排ガスの排出方向に対して上流の流路と、ガス循環流路28において循環ポンプ250よりも逆方向に対して上流の流路とを含む流路をアノード系内流路Qと呼ぶ。また、編線部分に該当する流路、すなわち、アノード排ガス流路26においてアノード排ガス流路遮断弁260とパージ弁240に挟まれた流路と、ガス循環流路28において循環ポンプ250よりも逆方向に対して下流の流路とを含む流路をアノード系内流路Rと呼ぶ。
図7に示すように、この第5の不要ガス排出処理では、まず、バルブ制御部210は、アノード排ガス流路遮断弁260を閉弁する(ステップS200)。続いて、ポンプ制御部220は、循環ポンプ250を逆駆動させる(ステップS210)。この場合、アノードガス遮断弁230およびパージ弁240は、閉弁している(前提条件)。このようにすれば、アノード系内流路Qにおいて、内在する水素ガスと共に残留する不要ガスをアノード系内流路Rに移送することができる。その結果、アノード系内流路Rには、移送されたアノード系内流路Qに内在していた水素ガスおよびアノード系内流路Q内に残留していた不要ガスと、アノード系内流路R内に元々内在する水素ガスおよびアノード系内流路R内に元々残留する不要ガスが封入される。なお、この時、アノード系内流路R内の圧力は、大気圧より高い状態となっている。
続いて、所定時間経過後、パージ弁を開弁する(ステップS220)。この所定時間は、燃料電池システム140の設計等によって適宜決定される。このようにすれば、アノード系内流路R内に封入された水素ガスと共に、アノード系内流路R内に封入された不要ガス、すなわち、アノード系内流路Qおよびアノード系内流路Rに残留していた不要ガスをパージ弁240を介して外部へ排出することができる。
また、以上のようにすれば、水素タンク20から水素ガスを供給することなく、すなわち、水素ガスを無駄に消費することなく、アノード系内流路Qおよびアノード系内流路R内に残留する不要ガスをパージ弁240を介して外部へ排出することができる。
そして、所定時間経過後に、バルブ制御部210がパージ弁240を閉弁し(ステップS230)、バルブ制御部210がアノードガス遮断弁230を開弁し、水素ガスを供給し、ポンプ制御部220が循環ポンプ250を順駆動し(ステップS240)、発電が開始される。
なお、この第5の不要ガス排出処理において、ステップS230の処理(図7)後、第1ないし第3の実施例における第1ないし第3の不要ガス排出処理のいずれかを行うようにしてもよい。このようにすれば、アノード系内流路Sおよびアノード系内流路T内に残留する不要ガスを、パージ弁240を介してより精度高く外部に排出することができる。
F.第6の実施例:
図9は、第6の実施例における燃料電池システム150の構成を示すブロック図である。
次に、本発明における第6の実施例を説明する。本実施例における燃料電池システム150は、第5の実施例の燃料電池システム140と基本的に同様の構成となっているが、図9に示すように、第5の実施例と比べて、アノード排ガス流路遮断弁260を備えず、パージ弁240のアノード排ガス流路26と接続される排出口(図示せず)付近に圧力センサ270を備えている。また、燃料電池システム150の制御部200は、圧力検出部300としての機能を備える。この圧力検出部300は、圧力センサ270が示す圧力値を検出する。
図10は、本実施例の燃料電池システム150の起動時における第6の不要ガス排出処理を表わすフローチャートである。
本実施例の燃料電池システム150は、起動時において、第5の実施例で説明した第5の不要ガス排出処理とは異なり、図10に示す第6の不要ガス排出処理を行う。以下に、この第6の不要ガス排出処理について説明する。
図11は、本実施例における燃料電池システム150のアノード系流路を拡大して示した図である。この図11に示すアノード系流路において、斜線部分に該当する流路、すなわち、アノードガス供給流路24においてアノードガス遮断弁230よりも水素ガスの流れ方向に対して下流の流路と、アノード流路と、ガス循環流路28において循環ポンプ250よりも逆方向に対して上流の流路とを含む流路をアノード系内流路Sと呼ぶ。また、編線部分に該当する流路、すなわち、アノード排ガス流路26においてパージ弁240よりもアノード排ガスの排出方向に対して上流の流路と、ガス循環流路28において循環ポンプ250よりも逆方向に対して下流の流路とを含む流路をアノード系内流路Tと呼ぶ。
図10に示すように、この第6の不要ガス排出処理では、まず、ポンプ制御部220は、循環ポンプ250を逆駆動する(ステップS400)。この場合、アノードガス遮断弁230およびパージ弁240は、閉弁している(前提条件)。このようにすれば、アノード系内流路Sにおいて、内在する水素ガスと共に、残留する不要ガスをアノード系内流路Tに移送することができる。ところで、燃料電池10のアノードにおけるアノード流路は、内部の圧力損失が大きい。従って、アノード系内流路Tに移送された水素ガスおよび不要ガスは、ほとんどがアノード流路に逆流することなく、アノード系内流路Tに保たれる。その結果、アノード系内流路Tには、移送されたアノード系内流路Sに内在していた水素ガスおよびアノード系内流路S内に残留していた不要ガスと、アノード系内流路T内に元々内在する水素ガスおよびアノード系内流路T内に元々残留する不要ガスとが保たれる。
次に、圧力検出部300は、所定時間が経過するまで待機する(ステップS405:NO)。循環ポンプ250の駆動は継続されているので、所定時間経過後には、アノード系内流路T内の圧力は、大気圧よりかなり高い状態となっている。この所定時間は、燃料電池システム150の設計等に応じて適宜決定される。
続いて、圧力検出部300は、所定時間が経過したと判断すると(ステップS405:YES)、圧力センサ270から圧力値を取得する(ステップS410)。この圧力値が表わす圧力は、圧力センサ270が設置された位置であるパージ弁240の排出口付近における圧力であり、以下では、パージ圧Prと呼ぶ。
次に、バルブ制御部210は、パージ圧Prが、大気圧と微少圧力ΔPとの和(以下では、基準圧と呼ぶ。)よりも大きいかどうかを判断する(ステップS420)。本実施例では、ΔPを200hPaとして設定する。このΔPの値は、燃料電池システム150の設計等に応じて適宜決定される。上述したように循環ポンプ250の逆駆動当初は、アノード系内流路T内の圧力は、大気圧よりかなり高い状態となっており、すなわち、パージ圧Prは、基準圧より大きい(ステップS420:YES)ので、バルブ制御部210は、パージ弁240を開弁する(ステップS430)。
そして、圧力検出部300は、圧力センサ270からパージ圧値を取得し続け、バルブ制御部210は、圧力検出部300が取得したパージ圧値が表わすパージ圧Prが基準圧より低くなるまで、パージ弁240の開弁を継続する。
以上のようにすれば、アノード系内流路T内に保たれた水素ガスと共に、アノード系内流路T内に保たれた不要ガス、すなわち、アノード系内流路Sおよびアノード系内流路Tに残留していた不要ガスをパージ弁240を介して外部へ排出することができる。また、以上のようにすれば、水素タンク20から水素ガスを供給することなく、すなわち、水素ガスを無駄に消費することなく、アノード系内流路Sおよびアノード系内流路T内に残留する不要ガスをパージ弁240を介して外部へ排出することができる。
その後、バルブ制御部210は、パージ圧Prが基準圧より低くなったと判断すると(ステップS420:NO)、パージ弁240を閉弁する(ステップS440)。このようにすれば、パージ弁240周辺の圧力が大気圧よりも低くなることはないので、パージ弁240から外気がアノード系内流路T内に逆流してくるのを防止することができる。
そして、バルブ制御部210がアノードガス遮断弁230を開弁し、アノードガスを供給し、ポンプ制御部220が循環ポンプ250を順駆動し(ステップS450)、発電が開始される。
なお、この第6の不要ガス排出処理において、ステップS440の処理(図10)後、第1ないし第3の実施例における第1ないし第3の不要ガス排出処理のいずれかを行うようにしてもよい。このようにすれば、アノード系内流路Sおよびアノード系内流路T内に残留する不要ガスを、パージ弁240を介してより精度高く外部に排出することができる。
G.変形例:
なお、本発明では、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
G1.変形例1:
上記第5の実施例における第5の不要ガス排出処理(図7)では、循環ポンプ250を逆駆動(ステップS210)してから、所定時間経過後に、パージ弁240を開弁するようにしているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、アノード系内流路Rに、アノード系内流路R内の圧力を測定することができる圧力センサ(図示せず)を設置し、循環ポンプ250を逆駆動後、設置した圧力センサが表わす圧力値が予め定められる閾値より高くなった場合に、パージ弁240を開弁するようにしてもよい。このようにしても、第5の実施例の効果を奏することができる。
G2.変形例2:
上記第6の実施例における第6の不要ガス排出処理(図10)では、循環ポンプ250を逆駆動(ステップS400)してから、圧力センサ270が示すパージ圧が基準圧より低くなると、パージ弁240を閉弁(ステップS440)するようにしているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、循環ポンプ250を逆駆動後、予め決められた時間経過後に、パージ弁240を閉弁するようにしてもよい。なお、この予め決められた時間は、循環ポンプ250を逆駆動した際の強さ(ガス送力)や、燃料電池10のアノードの圧力損失の大きさや、アノード系内流路T内の体積などを計算して適宜設定すればよい。このようにしても、第6の実施例の効果を奏することができる。
G3.変形例3:
上記実施例において、燃料電池システムの停止時には、アノード系流路内にアノードガスやアノード排ガスが封入された状態となっているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、燃料電池システムの運転終了後、パージ弁240を開弁して、アノード系流路内を大気開放するようにしてもよい。このようにアノード系流路内が外気で満たされた場合においても、上記実施例における各燃料電池システムの起動時において、それぞれの不要ガス排出処理を行えば、外気を水素ガス(アノードガス)に置換することができる。
G4.変形例4:
上記実施例において、第1ないし第6の不要ガス排出処理において、循環ポンプ250を逆駆動させるようにしているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、ガス循環流路28上に循環ポンプ250とは別のポンプ(図示せず、以下では、ポンプZと呼ぶ。)を設けて、第1ないし第6の不要ガス排出処理において、循環ポンプ250を逆駆動させる代わりに、ポンプZを逆駆動させるようにしてもよい。このポンプZは、請求項におけるポンプに該当する。
G5.変形例5:
上記実施例において、バルブ制御部210、ポンプ制御部220、および圧力検出部300は、制御プログラムによりソフトウェア的に実現してもよく、一部、又は、全てをハードウェア的に実現してもよい。
本発明の第1の実施例としての燃料電池システム100の構成を示すブロック図である。 第1の実施例の燃料電池システム100の起動時における第1の不要ガス排出処理を表わすフローチャートである。 第1の実施例における燃料電池システム100のアノード系流路を拡大して示した図である。 第4の実施例における燃料電池システム130の構成を示すブロック図である。 第4の実施例の燃料電池システム130の起動時における第4の不要ガス排出処理を表わすフローチャートである。 第4の実施例における燃料電池システム130のアノード系流路を拡大して示した図である。 第5の実施例の燃料電池システム140の起動時における第5の不要ガス排出処理を表わすフローチャートである。 第5の実施例における燃料電池システム140のアノード系流路を拡大して示した図である。 第6の実施例における燃料電池システム150の構成を示すブロック図である。 第6の実施例の燃料電池システム150の起動時における第6の不要ガス排出処理を表わすフローチャートである。 第6の実施例における燃料電池システム150のアノード系流路を拡大して示した図である。
符号の説明
10...燃料電池
20...水素タンク
22...レギュレータ
24...アノードガス供給流路
26...アノード排ガス流路
28...ガス循環流路
30...ブロワ
34...カソードガス供給流路
36...カソード排ガス流路
60...加湿器
110〜150...燃料電池システム
200...制御部
210...バルブ制御部
220...ポンプ制御部
230...アノードガス遮断弁
240...パージ弁
250...循環ポンプ
260...アノード排ガス流路遮断弁
270...圧力センサ
300...圧力検出部

Claims (8)

  1. 燃料電池システムの制御装置であって、
    前記燃料電池システムは、
    燃料電池と、
    燃料ガス供給源と、
    前記燃料ガス供給源から供給される燃料ガスを前記燃料電池に導くための供給流路と、
    前記燃料電池から燃料排ガスを排出するための排出流路と、
    前記排出流路と前記供給流路に接続され、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流するための循環流路と、
    前記循環流路上に設けられたポンプと、
    前記排出流路において、前記循環流路との第1の接続部、又は、前記第1の接続部よりも前記排出流路を流れる前記燃料排ガスの排出方向に対する下流側の位置に設けられ、前記燃料排ガスを外部へ排出するためのパージ弁と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池の起動時において、
    前記燃料ガス供給源から前記供給流路に前記燃料ガスが供給される場合に、
    前記ポンプを、供給された前記燃料ガスが前記循環流路を介して前記排出流路に導かれるように駆動させると共に、前記パージ弁を開弁させることを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記燃料電池の起動時において、
    前記燃料ガス供給源から前記供給流路に前記燃料ガスが供給され、
    前記ポンプを、供給された前記燃料ガスが前記循環流路を介して前記排出流路に導かれるように駆動させた場合に、供給された前記燃料ガスが、前記供給流路と前記循環流路との第2の接続部から、前記供給流路、前記燃料電池、および前記排出流路を通って前記第1の接続部へも流れる場合であって、
    供給された前記燃料ガスが、前記第2の接続部から、前記循環流路を通って前記第1の接続部へ到達するまでの時間と、前記第2の接続部から、前記供給流路、前記燃料電池、および前記排出流路を通って前記第1の接続部へ到達するまでの時間とが同程度となるように、前記ポンプを調整して駆動させることを特徴とする制御装置。
  3. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記燃料電池システムは、
    前記排出流路において、前記燃料電池と前記第1の接続部との間に、前記燃料電池からのガスの流れを遮断するガス遮断弁を備え、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池の起動時において、
    前記燃料ガス供給源から前記供給流路に前記燃料ガスが供給される場合に、
    前記ガス遮断弁を閉弁させた状態で、前記ポンプを、供給された前記燃料ガスが前記循環流路を介して前記排出流路に導かれるように駆動させると共に、前記パージ弁を開弁させることを特徴とする制御装置。
  4. 燃料電池システムの制御装置であって、
    前記燃料電池システムは、
    燃料電池と、
    燃料ガス供給源と、
    前記燃料ガス供給源から供給される燃料ガスを前記燃料電池に導くための供給流路と、
    前記燃料電池から燃料排ガスを排出するための排出流路と、
    前記排出流路と前記供給流路に接続され、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流するための循環流路と、
    前記循環流路上に設けられたポンプと、
    前記排出流路において、前記循環流路との第1の接続部、又は、前記第1の接続部よりも前記排出流路を流れる前記燃料排ガスの排出方向に対する下流側の位置に設けられ、前記燃料排ガスを外部へ排出するためのパージ弁と、
    前記供給流路において、前記循環流路との第2の接続部よりも、前記供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向に対する上流側の位置に設けられ、ガスの流れを遮断する第1の遮断弁と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池の起動時において、
    少なくとも前記第1の遮断弁を閉弁させた状態で、前記ポンプを、前記循環流路において、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流する方向に対して逆方向にガスが流れるように駆動させた後に、前記パージ弁を開弁させることを特徴とする制御装置。
  5. 請求項4に記載の制御装置において、
    前記燃料電池システムは、
    前記排出流路において、前記燃料電池と前記第1の接続部との間に、ガスの流れを遮断する第2の遮断弁を備え、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池の起動時において、
    前記第1の遮断弁に加え、少なくとも前記第2の遮断弁も閉弁させた状態で、前記ポンプを、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスが環流する方向に対して逆方向にガスが流れるように駆動させた後に、前記パージ弁を開弁させることを特徴とする制御装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の制御装置において、
    前記燃料電池の起動時において、
    前記ポンプを、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスが環流する方向に対して逆方向にガスが流れるように駆動させ、前記パージ弁を開弁させた後、
    前記第1の遮断弁を開弁させて前記燃料ガス供給源から前記供給流路に前記燃料ガスを供給させることを特徴とする制御装置。
  7. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    燃料ガス供給源と、
    前記燃料ガス供給源から供給される燃料ガスを前記燃料電池に導くための供給流路と、
    前記燃料電池から燃料排ガスを排出するための排出流路と、
    前記排出流路と前記供給流路に接続され、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流するための循環流路と、
    前記循環流路上に設けられたポンプと、
    前記排出流路において、前記循環流路との第1の接続部、又は、前記第1の接続部よりも前記排出流路を流れる前記燃料排ガスの排出方向に対する下流側の位置に設けられ、前記燃料排ガスを外部へ排出するためのパージ弁と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記燃料電池の起動時において、
    前記燃料ガス供給源から前記供給流路に前記燃料ガスを供給し、
    前記ポンプを、供給された前記燃料ガスが前記循環流路を介して前記排出流路に導かれるように駆動すると共に、前記パージ弁を開弁することを特徴とする燃料電池システム。
  8. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    燃料ガス供給源と、
    前記燃料ガス供給源から供給される燃料ガスを前記燃料電池に導くための供給流路と、
    前記燃料電池から燃料排ガスを排出するための排出流路と、
    前記排出流路と前記供給流路に接続され、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流するための循環流路と、
    前記循環流路上に設けられたポンプと、
    前記排出流路において、前記循環流路との第1の接続部、又は、前記第1の接続部よりも前記排出流路を流れる前記燃料排ガスの排出方向に対する下流側の位置に設けられ、前記燃料排ガスを外部へ排出するためのパージ弁と、
    前記供給流路において、前記循環流路との第2の接続部よりも、前記供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向に対する上流側の位置に設けられ、ガスの流れを遮断する第1の遮断弁と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記燃料電池の起動時において、
    少なくとも前記第1の遮断弁を閉弁した状態で、前記ポンプを、前記循環流路において、前記排出流路から前記供給流路に前記燃料排ガスを環流する方向に対して逆方向にガスが流れるように駆動させた後に、前記パージ弁を開弁することを特徴とする燃料電池システム。
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