JP4783514B2 - 入出管理システム及びその制御方法並びにその制御プログラム、連動情報の設定方法 - Google Patents

入出管理システム及びその制御方法並びにその制御プログラム、連動情報の設定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入出管理システムに関し、特に、特定の施設や部屋等の利用状況や人の入出状況等を、監視センターにおいて集中的に把握、管理する入出管理システム及びその制御方法並びに制御プログラム、連動情報の設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビルやオフィス、研究所等の施設、会議室や特定のセクション等(以下、「施設又は部屋」と略記する)の利用状況や入出状況を、監視センター等に設置されたコントロール装置により管理する入出管理システムが知られている。
入出管理システムは、特定の施設又は部屋に入退出する際に、例えば、IDカードに記憶された識別情報を読み取ってカード所有者を認識し、入退出を許可するか否かを判断して扉に設けられた電気錠の解錠/施錠を制御するとともに、該入退出の情報を収集することにより、カード所有者の所在(居場所)や施設又は部屋の利用状況等を監視センターのコントロール装置により一元的に管理するものである。
【0003】
例えば、特開平9−245279号公報等には、複数のカードリーダ、キーパッド及び電気錠毎に、個別の入出管理制御盤が設けられ、各入出管理制御盤が伝送インターフェースユニットを介して監視センターに設置されたホストコンピュータに接続された構成を有する入出管理システム(アクセスコントロールシステム)が記載されている。
【0004】
このような入出管理システムにおいては、カードリーダにより読み取られた識別情報やキーパッドから入力された暗証番号に基づいてカード所有者を認識するとともに、予め登録された入室許可情報と照合処理し、その照合結果に基づいて電気錠の解錠動作を制御する一連の動作を、各入出管理制御盤毎に実行する分散処理の手法が採用されている。
【0005】
ここで、各入出管理制御盤毎に実行される制御動作は、各入出管理制御盤に内蔵されたRAM等のメモリに記憶された、制御プログラム及び入室許可情報等に基づいて行われる。この制御プログラム及び入室許可情報は、監視センターに設置されたホストコンピュータにより適宜更新されて、伝送インターフェースユニットを介して伝送され、各入出管理制御盤のメモリにダウンロードされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の入出管理システムにおいては、図19に示すように、基本的に、各入出管理制御盤40毎に、1入力イベント(例えば、カードリーダ20によるIDカードCDの“有効”情報)に対して、1出力イベント(例えば、電気錠10の解錠制御)を発生させる「1入力対1出力」の連動動作を実行するように構成されていたため、次に示すような問題を有していた。
【0007】
すなわち、入出管理システムが適用される施設又は部屋の用途や重要度、顧客の要望等に応じて、設置される端末機器の種類や個数等が異なるとともに、端末機器相互、さらには、入出管理システム全体における連動動作の実行内容も異なる。また、施設又は部屋等の増改築に伴い、連動動作の実行内容の追加や変更等が発生する場合がある。
【0008】
このような入出管理システムが適用される施設又は部屋毎に多岐にわたる要望事項に対して、従来技術においては、例えば、複数の入力イベントに対して、複数の出力イベントを発生させる「m入力対n出力(m、nは正の整数)」の連動動作を実行させる場合(具体的には、カードリーダによるIDカードの“有効”情報に対して、電気錠の解錠制御及び防犯センサの警戒解除等を行う場合)、入出管理制御盤内における端末機器の端子接続(結線状態)を追加、変更する等のハードウェア的な作業が必要になったり、入出管理制御盤等の仕様によっては、所望の連動動作が実現不可能な場合があり、汎用性に劣るという問題を有していた。
【0009】
また、仮に、ハードウェア的に「m入力対n出力(m、nは正の整数)」の連動動作の実行が可能な場合であっても、当該施設又は部屋にのみ適用される複雑かつ大規模な連動動作を実行するための制御プログラムを、端末機器や入出管理制御盤に関する種類や設置個数、接続状態等の膨大な量のデバイス情報を確認しながら、実質的に人手により作成する作業は、極めて煩雑なうえ当該システムを構築するために長時間を要するという問題を有していた。このような問題は、施設又は部屋の増改築に伴い、端末機器や入出管理制御盤の増減や、連動動作の実行内容の追加や変更等が発生した場合であっても同様であった。
【0010】
そこで、本発明は、このような問題点に鑑み、施設又は部屋に設けられる端末機器の種類や個数、また、施設又は部屋の用途や重要度、顧客の要望等に応じて、施設又は部屋に設けられる端末機器相互、さらには、システム全体における所望の連動機能を、簡易かつ迅速に構築することができる入出管理システム及びその制御方法並びにその制御プログラム、連動情報の設定方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る入出管理システムは、
施設又は部屋の入出状況を検出する複数の端末機器と、
前記複数の端末機器からなる一の端末機器群が接続された一の入出管理制御手段と、
特定の一の前記端末機器を連動元とし、他の前記端末機器を連動先とする連動情報を基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する連動制御データ作成手段と、
を有することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明に係る入出管理システムは、
少なくとも、各施設又は部屋に設けられ、該各施設又は部屋の入出状況を検出する一又は複数の端末機器と、
前記一又は複数の端末機器からなる複数の端末機器群の各々に、個別に接続された複数の入出管理制御手段と、
特定の一の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動元とし、他の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動先とする連動情報を基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互又は前記入出管理制御手段相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する連動制御データ作成手段と、
を有することを特徴としている。
【0012】
この構成によれば、連動制御データ作成手段により1対1又は複数の端末機器相互又は入出管理制御手段相互の連動動作を制御する基本単位の連動情報を組み合わせて、多重的あるいは階層的に構成された連動情報群からなる連動制御データを作成することができるので、各々複数の端末機器又は入出管理制御手段を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を簡易なソフトウェア的な作業で迅速かつ確実に実現することができる。
【0013】
したがって、施設又は部屋に設けられる端末機器の種類や個数、また、施設又は部屋の用途や重要度、顧客の要望等に応じて、さらには、施設又は部屋の増改築等に伴う端末機器の追加や変更等に対して、端末機器相互のみならず、システム全体においても所望の連動機能を汎用的に構築することができる入出管理システムを提供することができる。
【0014】
請求項記載の発明に係る入出管理システムは、上記入出管理システムにおいて、前記連動制御データ作成手段は、前記連動制御データを作成する際に、前記連動動作を規定する前記連動元を入力設定するための連動元入力設定手段と、前記連動動作を規定する前記連動先を入力設定するための連動先入力設定手段と、を備えていることを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、予め表示形式が定められた連動元及び連動先入力設定手段を介して、例えば、モニター画面上で連動元及び連動先となる端末機器等に関する情報を対話式で入力設定することができるので、基本単位となる連動情報及び所望の連動動作を実行制御するための連動制御データを、簡易な操作で作成することができる。
【0016】
請求項記載の発明に係る入出管理システムは、上記入出管理システムにおいて、前記連動制御データ作成手段は、少なくとも、前記端末機器及び前記入出管理制御手段に関する端末情報が格納された端末情報記憶手段を備え、前記連動制御データを作成する際に、前記端末情報記憶手段に格納された前記端末情報を前記連動元入力設定手段及び前記連動先入力設定手段に参照表示し、該参照表示された前記端末情報から、前記連動元及び前記連動先を選択して入力設定することを特徴としている。
【0017】
この構成によれば、端末機器及び入出管理制御手段に関する端末情報が予め端末情報記憶手段に格納され、上記連動元入力設定手段及び連動先入力設定手段を介して、連動元及び連動先となる端末機器等に関する情報を入力設定する際に、端末情報記憶手段に格納された端末情報を参照表示させて、任意の連動元及び連動先を選択して入力設定することができるので、基本単位となる連動情報を、簡易な操作で迅速かつ的確に作成することができる。
【0018】
また、請求項記載の発明に係る入出管理システムは、上記入出管理システムにおいて、前記連動制御データ作成手段は、少なくとも、前記基本単位となる前記連動情報や前記連動情報相互の前記論理演算処理を規定する論理情報が格納された連動情報記憶手段を備え、前記連動制御データを作成する際に、前記連動情報記憶手段に格納された前記連動情報及び前記論理情報を、前記連動元入力設定手段及び前記連動先入力設定手段に参照表示し、該参照表示された前記連動情報及び前記論理情報から、前記連動元及び前記連動先を選択して入力設定することを特徴としている。
【0019】
この構成によれば、上記基本単位となる連動情報や連動情報相互の論理演算的な組み合わせを規定する論理情報が連動情報記憶手段に格納され、上記連動元入力設定手段及び連動先入力設定手段を介して、複数の連動情報の論理演算的な組み合わせを入力設定する際に、連動情報記憶手段に格納された連動情報及び論理情報を参照表示させて、任意の連動元及び連動先、あるいは、論理的な組み合わせを選択して入力設定することができるので、基本単位となる連動情報及び所望の連動動作を実行制御するための連動制御データを、簡易な操作で迅速かつ的確に作成することができる。
【0020】
また、請求項記載の発明に係る入出管理システムは、上記入出管理システムにおいて、前記連動制御データ作成手段は、前記連動制御データを作成する際に、新たに入力設定された前記連動元及び前記連動先に基づく前記連動情報を前記基本単位として、前記連動情報記憶手段に格納することを特徴としている。
【0021】
この構成によれば、連動元入力設定手段及び連動先入力設定手段を介して新たに入力設定された連動情報を、基本単位として連動情報記憶手段に格納することができるので、次回の連動制御データの作成の際に当該連動情報を参照表示させることにより、簡易な操作で連動元又は連動先として選択して入力設定することができ、連動制御データの作成を迅速かつ的確に行うことができる。
【0022】
さらに、請求項記載の発明に係る入出管理システムは、上記入出管理システムにおいて、前記入出管理制御手段は、前記連動動作を実行可能な形式で、前記連動制御データを格納する制御記憶手段を備え、前記連動制御データ作成手段から所定の伝送線を介して、前記制御記憶手段に伝送、格納された前記連動制御データに基づいて、前記連動動作を実行制御することを特徴としている。
【0023】
この構成によれば、連動データ作成手段により作成された連動制御データが、伝送線を介して、各入出管理制御手段において当該連動動作が実行可能な形式で制御記憶手段にダウンロードし、該連動制御データに基づいて連動動作が実行制御されるので、監視センター等に設置された連動データ作成手段により、入出管理システム全体の連動制御データを適宜更新してダウンロードすることにより、簡易なソフトウェア的な作業で、端末機器相互又は入出管理制御手段相互の所望の連動動作を迅速かつ確実に実現することができる。したがって、施設又は部屋に設けられる端末機器の種類や個数、また、施設又は部屋の用途や重要度、顧客の要望等に応じて、さらには、施設又は部屋の増改築等に伴う端末機器の追加や変更等に対しても、監視センター等に設置された連動データ作成手段により、所望の連動機能を汎用的に構築することができる入出管理システムを提供することができる。
【0024】
請求項記載の発明に係る入出管理システムの制御方法は、
施設又は部屋の入出状況を検出する複数の端末機器と、前記複数の端末機器からなる一の端末機器群が接続された一の入出管理制御手段と、を備えた入出管理システムの制御方法において、
特定の一の前記端末機器を連動元として連動情報データベースに設定登録する手順と、
他の前記端末機器を連動先として連動情報データベースに設定登録する手順と、
前記設定登録された前記連動元及び前記連動先に基づく連動情報を基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する手順と、
を含むことを特徴としている。
また、請求項9記載の発明に係る入出管理システムの制御方法は、
少なくとも、各施設又は部屋に設けられ、該各施設又は部屋の入出状況を検出する一又は複数の端末機器と、前記一又は複数の端末機器からなる複数の端末機器群の各々に、個別に接続された複数の入出管理制御手段と、を備えた入出管理システムの制御方法において、
特定の一の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動元として連動情報データベースに設定登録する手順と、
他の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動先として連動情報データベースに設定登録する手順と、
前記設定登録された前記連動元及び前記連動先に基づく連動情報基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互又は前記入出管理制御手段相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する手順と、
を含むことを特徴としている。
【0025】
この制御方法によれば、連動元及び連動先となる端末機器又は入出管理制御手段を設定登録する入力設定作業のみで、端末機器相互又は入出管理制御手段相互の任意の連動動作を実行制御するための連動情報及び連動制御データが作成されて連動情報データベースに登録されるので、各々複数の端末機器又は入出管理制御手段を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を簡易なソフトウェア的な作業で迅速かつ確実に実現することができる。
【0026】
したがって、施設又は部屋に設けられる端末機器の種類や個数、また、施設又は部屋の用途や重要度、顧客の要望等に応じて、さらには、施設又は部屋の増改築等に伴う端末機器の追加や変更等に対して、端末機器相互のみならず、システム全体においても所望の連動機能を汎用的に構築することができる入出管理システムを提供することができる。
【0027】
請求項10記載の発明に係る入出管理システムの制御方法は、上記入出管理システムの制御方法において、前記連動元及び前記連動先を設定登録する手順は、各々予め表示項目が規定された入力設定手段を介して、入力設定されることを特徴としている。
この制御方法によれば、予め表示形式が定められた連動元及び連動先入力設定手段を介して、例えば、モニター画面上で連動元及び連動先となる端末機器等に関する情報を対話式で入力設定することができるので、基本単位となる連動情報及び所望の連動動作を実行制御するための連動制御データを、簡易な入力操作で作成することができる。
【0028】
また、請求項11記載の発明に係る入出管理システムの制御方法は、上記入出管理システムの制御方法において、前記連動元及び前記連動先を設定登録する手順は、予め所定の記憶手段に格納された前記端末機器及び前記入出管理制御手段に関する端末情報を前記入力設定手段に参照表示し、該参照表示された前記端末情報から、前記連動元及び前記連動先を選択して入力設定することを特徴としている。
【0029】
この制御方法によれば、連動元及び連動先入力設定手段を介して、連動元及び連動先となる端末機器等に関する情報を入力設定する際に、所定の記憶手段に格納された端末情報を参照表示させて、任意の連動元及び連動先を選択して入力設定することができるので、基本単位となる連動情報を、簡易な入力操作で迅速かつ的確に作成することができる。
【0030】
また、請求項12記載の発明に係る入出管理システムの制御方法は、上記入出管理システムの制御方法において、前記連動元及び前記連動先を設定登録する手順は、予め所定の記憶手段に格納された前記基本単位となる前記連動情報や前記連動情報相互の前記論理演算処理を規定する論理情報を、前記入力設定手段に参照表示し、該参照表示された前記連動情報及び前記論理情報から、前記連動元及び前記連動先を選択して入力設定することを特徴としている。
【0031】
この制御方法によれば、連動元及び連動先入力設定手段を介して、複数の連動情報の論理演算的な組み合わせを入力設定する際に、所定の記憶手段に格納された連動情報及び論理情報を参照表示させて、任意の連動元及び連動先、あるいは、論理的な組み合わせを選択して入力設定することができるので、基本単位となる連動情報及び所望の連動動作を実行制御するための連動制御データを、簡易な入力操作で迅速かつ的確に作成することができる。
【0032】
さらに、請求項13記載の発明に係る入出管理システムの制御方法は、上記入出管理システムの制御方法において、前記連動制御データを、所定の伝送線を介して、前記入出管理制御手段に伝送する手順を含むことを特徴としている。
この制御方法によれば、上記手順によって作成された連動制御データが、所定の伝送線を介して、各入出管理制御手段において当該連動動作が実行可能な形式で制御記憶手段にダウンロードされ、該連動制御データに基づいて連動動作が実行制御されるので、監視センター等において入出管理システム全体の連動制御データを作成し、適宜更新してダウンロードすることにより、簡易なソフトウェア的な作業で、入出管理システム全体の端末機器相互又は入出管理制御手段相互の所望の連動動作を迅速かつ確実に実現することができる。
【0033】
そして、請求項14記載の発明に係る入出管理システムの制御プログラムは、
施設又は部屋の入出状況を検出する複数の端末機器と、前記複数の端末機器からなる一の端末機器群が接続された一の入出管理制御手段と、を備えた入出管理システム上で実行可能なプログラムであって、
前記端末機器相互の任意の連動動作を規定する連動元を入力設定するための連動元入力設定手段を表示する処理と、
前記連動元入力設定手段を介して入力設定される、特定の一の前記端末機器を連動元として連動情報データベースに設定登録する処理と、
前記連動動作を規定する前記連動先を入力設定するための連動先入力設定手段を表示する処理と、
前記連動先入力設定手段を介して入力設定される、他の前記端末機器を連動先として連動情報データベースに設定登録する処理と、
前記設定登録された前記連動元及び前記連動先に基づく連動情報を基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の前記連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する処理と、
を含む入出管理システムの連動制御データの作成手順を実行することを特徴としている。
また、請求項15記載の発明に係る入出管理システムの制御プログラムは、
少なくとも、各施設又は部屋に設けられ、該各施設又は部屋の入出状況を検出する一又は複数の端末機器と、前記一又は複数の端末機器からなる複数の端末機器群の各々に、個別に接続された複数の入出管理制御手段と、を備えた入出管理システム上で実行可能なプログラムであって、
前記端末機器相互又は前記入出管理制御手段相互の任意の連動動作を規定する連動元を入力設定するための連動元入力設定手段を表示する処理と、
前記連動元入力設定手段を介して入力設定される、特定の一の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動元として連動情報データベースに設定登録する処理と、
前記連動動作を規定する前記連動先を入力設定するための連動先入力設定手段を表示する処理と、
前記連動先入力設定手段を介して入力設定される、他の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動先として連動情報データベースに設定登録する処理と、
前記設定登録された前記連動元及び前記連動先に基づく連動情報を基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互又は前記入出管理制御手段相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の前記連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する処理と、
を含む入出管理システムの連動制御データの作成手順を実行することを特徴としている。
【0034】
この制御プログラムによれば、予め表示形式が定められた連動元及び連動先入力設定手段を介して、モニター画面上で連動元及び連動先となる端末機器又は入出管理制御手段等に関する情報を対話式で入力設定する作業のみで、端末機器相互又は入出管理制御手段相互の任意の連動動作を実行制御するための連動情報及び所望の連動動作を実行制御するための連動制御データが自動的に作成されて連動情報データベースに登録されるので、各々複数の端末機器又は入出管理制御手段を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を、簡易な入力操作で迅速かつ確実に実現することができる。
【0035】
したがって、施設又は部屋に設けられる端末機器の種類や個数、また、施設又は部屋の用途や重要度、顧客の要望等に応じて、さらには、施設又は部屋の増改築等に伴う端末機器の追加や変更等に対して、端末機器相互のみならず、システム全体においても所望の連動機能を汎用的に構築することができる入出管理システムを提供することができる。
【0036】
また、請求項16記載の発明に係る入出管理システムの制御プログラムは、上記入出管理システムの制御プログラムにおいて、前記連動元及び前記連動先を設定登録する処理は、予め所定の記憶手段に格納された前記端末機器及び前記入出管理制御手段に関する端末情報、又は、前記基本単位となる前記連動情報や前記連動情報相互の前記論理演算処理を規定する論理情報を、前記連動元入力設定手段又は前記連動先入力設定手段に参照表示し、該参照表示された前記端末情報、又は、前記連動情報及び前記論理情報から、前記連動元及び前記連動先を選択して入力設定することを特徴としている。
【0037】
この制御プログラムによれば、連動元及び連動先入力設定手段を介して、連動元及び連動先となる端末機器等に関する情報を入力設定する際、又は、複数の連動情報の論理演算的な組み合わせを入力設定する際に、所定の記憶手段に格納された端末情報や、連動情報、論理情報を参照表示させて、任意の連動元及び連動先、あるいは、論理的な組み合わせを選択して入力設定することができるので、基本単位となる連動情報及び所望の連動動作を実行制御するための連動制御データを、簡易な入力操作で迅速かつ的確に自動作成することができる。
さらに、請求項17記載の発明に係る連動情報の設定方法は、
施設又は部屋の入出状況を検出する複数の端末機器のうち、特定の一の前記端末機器を連動元とし、他の前記端末機器を連動先とする連動情報を基本単位として、該基本単位となる連動情報を複数設定する手順と、
前記基本単位となる複数の前記連動情報のうち、異なる複数の前記連動情報を論理演算処理の論理入力及び論理出力に割り当てて、前記論理演算処理に従った連動情報群を構成する手順と、
前記基本単位となる前記連動情報及び前記論理演算処理に従った前記連動情報群から、又は、前記論理演算処理に従った複数の異なる前記連動情報群から、前記論理演算に従った前記連動情報群をさらに構成する手順と、
を含むことを特徴としている。
この設定方法によれば、予め登録された連動元及び連動先に基づいて規定される連動情報を基本単位として、該連動情報が論理演算的に組み合わされることにより、多重的あるいは階層的に構成された連動情報、又は、該連動情報群からなる連動制御データを作成することができるので、各々複数の端末機器又は入出管理制御手段を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を簡易なソフトウェア的な作業で迅速かつ確実に実現することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る入出管理システムの一実施形態を示す概略構成図である。なお、本発明においては、入出管理の対象となる「空間」を、便宜的に「施設又は部屋」と総称するが、その対象を何ら限定するものではなく、一般的な建造物単体(ビル、ホール等)や建造物群、あるいは、その一部の区画された領域(オフィス、研究室、会議室等)を意味するものとする。
【0039】
図1に示すように、本実施形態に係る入出管理システムは、概略、端末機器を構成する複数の電気錠10a、10b、10c、・・・、カードリーダ20a、20b、20c、・・・、防犯センサ30と、複数の電気錠10a、10b、10c、・・・、カードリーダ20a、20b、20c、・・・、防犯センサ30からなる端末機器群毎に設けられ、入出管理制御手段を構成する入出管理制御盤40A、40B、40C、・・・と、監視センターCENに設置され、連動制御データ作成手段を構成するコントロール装置50と、入出管理制御盤40A、40B、40C、・・・とコントロール装置50との情報の送受信を制御する伝送インターフェースユニット(以下、「伝送I/Fユニット」と略記する)60と、を有して構成されている。なお、伝送I/Fユニット60と入出管理制御盤40との接続は、電気信号線、光ケーブル等、各種の信号を送信できるものであればよく、その他、無線により伝送を行うものであってもよい。
【0040】
以下、各構成について具体的に説明する。
電気錠10a、10b、10c、・・・は、入出管理の対象となる施設又は部屋等の出入口の扉DRに設けられ、後述する入出管理制御盤40A、40B、40C、・・・からの制御信号により、当該扉DRを施錠又は解錠するとともに、当該扉DRの開閉状態を検出するものである。
【0041】
カードリーダ20a、20b、20c、・・・は、電気錠10a、10b、10c、・・・が設けられた各扉DRの近傍に設置され、図示を省略したIDカードに記憶された所有者の識別情報を読み取る。ここで、IDカードとカードリーダによる識別方式としては、磁気ストライプ式、非接触式、テンキー併用式等、種々の方式を採用することができる。また、カードリーダ20a、20b、20c、・・・を入出管理の対象となる施設又は部屋の外側にのみ設けることにより、入室管理のみを行う場合や、施設又は部屋の内外にそれぞれ1台ずつ設置することにより、入退室を管理する場合等、種々の形態を採用することができる。なお、入退出者の認識を行う端末機器としては、カードリーダー以外に、指紋を照合、識別する装置や網膜を判定する装置など、各種の認識装置が適用される。
【0042】
防犯センサ30は、施設又は部屋の内部で発生した異常状態、例えば、不審者の侵入や窓ガラスの破壊等を検知する。防犯センサによる異常状態の検出方式としては、赤外線ビームの遮断を検出する方式や、人等の生体から発せられる熱線を検出する方式、窓ガラスへの振動や衝撃等を検出する方式等、種々の方式を採用することができる。
【0043】
図2は、本実施形態に係る入出管理システムに適用可能な入出管理制御盤の一構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、各入出管理制御盤40(40A、40B、40C、・・・)は、一又は複数の電気錠10、カードリーダ20及び防犯センサ30等の1グループの端末機器群毎に個別に設けられ、概略、連動動作制御部41、電気錠制御部42及び通信制御部43を有して構成されている。
【0044】
連動動作制御部41は、例えば、カードリーダ20により取得されたIDカードの識別情報と、コントロール装置50に予め登録され、後述する伝送I/Fユニット60を介して伝送された入退室可能ID(認証データ)とを照合、判別して、電気錠制御部に電気錠の施錠又は解錠を制御する制御信号を出力する処理や、防犯センサ30から受信する検出信号に基づいて、所定の施設又は部屋における異常状態の発生を通知するための通知信号を生成して、監視センターCENに送信する処理等の連動動作を実行する。
【0045】
ここで、本実施形態において連動動作とは、上述したカードリーダや防犯センサ等の端末機器に限らず、同一の監視センターのコントロール装置に接続された他の入出管理制御盤、あるいは、後述する論理演算要素(AND、OR等のソフト論理)等のうち、1又は複数を入力イベント(連動元)、又は、出力イベント(連動先)として設定することにより、連動元の動作状態に応じて、連動先の動作状態が一義的に設定される関係をいう。
また、電気錠制御部42は、連動動作制御部41における識別情報と入退室可能IDとの照合、判別結果に基づいて、扉DRに設けられた電気錠10の施錠又は解錠制御を行うとともに、電気錠10からの該扉DRの開閉状態を通知するための開閉検出信号を受信する。
【0046】
このような連動動作制御部41において実行される連動動作は、連動動作制御部41に内蔵又は付設されたRAM等のメモリ41Mに記憶された連動制御データ(制御プログラムや認証データ等)に基づいて行われる。この連動制御データは、後述するように、監視センターCENに設置されたコントロール装置50により適宜更新されて、伝送I/Fユニット60を介して各入出管理制御盤40に伝送され、通信制御部43により受信されて、連動動作制御部41内のメモリ41Mにダウンロードされる。
【0047】
通信制御部43は、連動動作制御部41及び電気錠制御部42から取得される当該施設又は部屋への入出状況に関する情報をコントロール装置50に送信するとともに、コントロール装置50により作成された連動制御データや新たに登録された入退室可能ID等の認証データを、伝送I/Fユニット60を介して受信する制御を行う。
【0048】
図3は、本実施形態に係る入出管理システムに適用可能なコントロール装置の一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、コントロール装置50は、大別して、監視センターCENに設置され、各入出管理制御盤40A、40B、40C、・・・から伝送される特定の施設又は部屋への入出状況に関する情報に基づいて、当該施設又は部屋の利用状況や特定の人物の所在等に関する入出管理情報を蓄積、管理する機能と、各入出管理制御盤40A、40B、40C、・・・における端末機器相互、あるいは、入出管理制御盤相互の連動動作を実行制御する連動制御データを作成して、各入出管理制御盤40A、40B、40C、・・・にダウンロードする機能を有している。
【0049】
コントロール装置50は、具体的には、図3に示すように、概略、入力インターフェース部51と、デバイス情報設定制御部52と、連動情報設定制御部53と、ダウンロード制御部54と、端末情報記憶手段を構成するデバイス情報データベース55と、連動情報記憶手段を構成する連動情報データベース56と、を有して構成されている。
【0050】
入力インターフェース部51は、例えば、モニター51a、キーボード51b、マウス51c等のインターフェース機器から構成され、モニター51aに表示される連動元/連動先設定用ウィンドウ(詳しくは後述する)の各項目に対して、キーボード51bやマウス51cを操作することにより、連動動作を規定する連動元情報及び連動先情報を直接、あるいは、選択的に入力可能なように構成されている。なお、モニター51aには、上述した連動情報の入力設定に関連するウィンドウの他に、入出管理システムの本来の目的である、特定の施設又は部屋の利用状況や、特定の人物の所在等に関する入出管理情報が所定の形式で表示される。
【0051】
デバイス情報設定制御部52は、連動動作を実行制御するための連動制御データの作成に先立って、あるいは、必要に応じて適宜、モニター51aにデバイス情報設定用ウィンドウを表示して、入出管理の対象となっている施設又は部屋に設置された入出管理制御盤及び端末機器に関する各種のデバイス情報(デバイス種別やデバイスの識別番号、端末機器の場合は接続されている入出管理制御盤の識別情報等)が所定の形式で入力設定されるように制御するとともに、入力された上記デバイス情報を、デバイス情報データベース55の所定の記憶領域に格納する制御を行う。
【0052】
連動情報設定制御部53は、連動制御データの作成作業時に、連動元/連動先設定用ウィンドウを表示させて、連動元又は連動先となる入出管理制御盤や端末機器の各種情報、連動情報の論理演算的組み合わせを規定する論理ゲートに関する情報等が所定の形式で入力設定されるように制御するとともに、入力された連動元情報及び連動先情報により構成される基本単位としての連動情報、及び、該連動情報が論理演算的に組み合わされて構成され、入出管理システム全体又は一部の連動動作を実行制御するための連動制御データを、連動情報データベース56の所定の記憶領域に格納する制御を行う。連動元/連動先設定用ウィンドウの具体例については、後述する。
【0053】
ダウンロード制御部54は、入力インターフェース部51を介して入力されるデバイス情報や連動制御データ等のダウンロードの指示に基づいて、デバイス情報データベースに格納されたデバイス情報や、連動情報データベースに格納された連動制御データのうち、ダウンロード先として設定された入出管理制御盤に対応したデバイス情報や連動制御データを抽出して、伝送I/Fユニット60に対して、ダウンロード先を指定して当該デバイス情報や連動制御データの伝送を指示する制御を行う。ここで、ダウンロード制御部54は、デバイス情報や連動制御データのみならず、例えば、比較的頻繁に変更登録が行われる会議室の入室許可情報(認証データ)等の入出管理システム本来の情報をダウンロードする動作を制御する機能も有している。
【0054】
そして、伝送I/Fユニット60は、コントロール装置50と入出管理制御盤40A、40B、40C、・・・の間に設けられ、例えば、ポーリング・セレクティング伝送方式により各入出管理制御盤40A、40B、40C、・・・との間で伝送制御を行う。すなわち、上述した各入出管理制御盤40には、固有のアドレスが付与されており、コントロール装置50からのデバイス情報や連動制御データ、認証データ等の伝送(ダウンロード)は、このアドレスにより送信先を指定して行われる。
【0055】
なお、本実施形態においては、デバイス情報データベース55及び連動情報データベース56が、コントロール装置50の内部に備えられた構成、例えば、コントロール装置50に内蔵されたハードディスク装置(HDD)の一部の領域を上記データベースに割り当てた構成を示したが、本発明は、これに限定されるものではなく、コントロール装置50とは別個に設けられたデータベース装置を備えるものであってもよい。
【0056】
次に、本発明に係る入出管理システムに適用されるコントロール装置において、連動情報の入力設定用に表示される画面の具体例について、図面を参照して説明する。
図3に示したように、連動制御データの作成の際に、所望の連動動作を規定する連動元情報及び連動先情報の入力設定作業は、連動情報設定制御部53によりモニター51aの画面上に画定された表示枠(連動元/連動先設定用ウィンドウ)内の各項目に所定の情報をキーボード51bやマウス51cにより入力することにより対話式に行う。ここで、コントロール装置50は、入出管理システムの管理者(顧客等)やシステム提供者による種々の入出力操作の際に、良好なマン・マシン・インターフェースを実現するために、GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)環境に対応した画面表示を適用することが好ましい。
【0057】
図4は、本発明に係る入出管理システムに適用される連動元情報の設定用ウィンドウの一例を示す表示例であり、図5は、連動元情報の入力設定時に表示されるプルダウンメニューの一例を示す表示例である。
図4に示すように、連動元設定用ウィンドウは、例えば、連動元情報を特定する固有の情報(番号及び名称)を入力設定するための「識別番号」、「識別名称」、連動動作を実行制御する入出管理制御盤を特定する固有の情報(番号及び名称)を入力設定するための「制御盤」、連動動作の分類、種別を特定する情報(番号及び名称)を入力設定するための「連動種別」、連動元となる端末機器や入出管理制御盤、論理ゲート等を特定する固有の情報(番号及び名称)を入力設定するための「Index1」、連動動作を起動するための動作条件を特定する情報(番号及び名称)を入力設定するための「Index2」等の各表示項目が設けられている。
【0058】
ここで、各表示項目への所望の情報の入力方法は、連動元を特定する各情報をキーボード等により直接文字入力する手法であってもよいし、図5に示すように、予めデバイス情報データベース55に蓄積されたデバイス情報や連動情報データベース56に蓄積された連動情報等の一覧を、当該表示項目の下方や上方等に隣接するようにプルダウンメニュー表示(参照表示)し、該一覧の中から所望の情報をマウス等により選択して入力する手法や、連動元設定用ウィンドウとは別の表示枠(ウィンドウ)でリスト表示(参照表示)し、所望の情報をマウス等により選択して入力する手法等であってもよい。
【0059】
連動元設定用ウィンドウに設けられた表示項目において、入力設定が可能であって、上述したプルダウンメニュー表示やリスト表示等により一覧の参照表示が可能な連動元を特定する情報(「連動種別」、「デバイス・連動元種別(連動元となる端末機器等の種別;Index1)」、「制御内容・状態(起動条件・動作状態Index2)」)の一例を図6に示す。
【0060】
図6において、連動種別の「カードステータス連動」は、カードリーダ20にカードを通したときに読み取られた情報に基づく入出管理制御盤40での認証(照合)結果に関する連動条件項目であり、「電気錠制御連動」は、電気錠の状態を示す連動条件項目であり、「防犯連動」は、部屋内に設置された防犯センサ30の監視状態や監視情報を示す連動条件項目である。
【0061】
また、「AND連動」や「OR連動」は、後述するように、例えば、上記「カードステータス連動」などの各項目のうち、複数の連動元条件に基づいたAND条件、OR条件の判断により、連動先制御をするための種別である。「在室連動」(無人連動)は、部屋に人が存在(在室)するか否かを判断し、該判断結果に基づいて、連動制御を行うときに使用する連動起動条件である。この場合、在/不在の判断は、例えば、扉内外にカードリーダを用意し、該カードリーダへのカードの挿入で人数をカウントして在室の有無を判断するものである。この在室連動は、例えば、部屋に人が不在の場合に、部屋内に設置された防犯センサ30を警戒状態にするなどの制御を行うときに使用する。
【0062】
また、「タイムコントロール連動」は、予め設定された時刻により、各種連動先を制御したい場合に使用する起動条件項目であって、例えば、所定の時刻になったら、防犯センサ30を警戒状態にするなどの制御を行うときに使用する。「汎用接点」は、外部の端末機器の移報接点を連動の起動条件とするときに使用する。また、連動種別の「カードリーダ」は、カードリーダ20に関する状態を連動の起動条件とするときに使用する。「他盤連動」は、複数の入出管理制御盤40同士で連動制御を行うときに使用する連動起動条件である。例えば、ある起動条件が発生したときに、別の入出管理制御盤に接続された端末機器を連動制御する場合に使用する。
【0063】
図7は、本発明に係る入出管理システムに適用される連動先情報の設定用ウィンドウの一例を示す表示例であり、図8は、連動先情報の入力設定時に表示されるプルダウンメニューの一例を示す表示例である。
図7に示すように、連動先設定用ウィンドウは、上述した連動元ウィンドウの下方に隣接して、両者が併存するように表示され、連動先情報を特定する固有の情報を入力設定するための「識別番号」、連動先となる端末機器や入出管理制御盤、論理ゲートの分類、種別を特定する情報(番号及び名称)を入力設定するための「デバイス名」、連動先となる端末機器や入出管理制御盤、論理ゲート等を特定する固有の情報(番号及び名称)を入力設定するための「デバイスID」、連動動作により制御される動作状態を特定する情報(番号及び名称)を入力設定するための「制御ID」等の各表示項目が設けられている。
【0064】
ここで、上述した連動元情報の入力設定作業と同様に、各表示項目への所望の情報の入力方法は、連動先を特定する各情報をキーボード等により直接文字入力する手法であってもよいし、図8に示すように、予めデバイス情報データベース55に蓄積されたデバイス情報や連動情報データベース56に蓄積された連動情報等の一覧を、当該表示項目の下方や上方等に隣接するようにプルダウンメニュー表示(参照表示)し、該一覧の中から所望の情報をマウス等により選択して入力する手法等であってもよい。
【0065】
連動先設定用ウィンドウに設けられた表示項目において、入力設定が可能であって、上述したプルダウンメニュー表示やリスト表示等により一覧の参照表示が可能な連動先を特定する情報(「デバイス・連動先種別(デバイス名)」、「デバイス識別名称(デバイスID)」、「制御内容・状態(制御ID)」)の一例を図9に示す。
【0066】
図9において、デバイス識別名称の「カードリーダ」や「電気錠」等の台数は、コントロール装置50において予め設定したデバイス情報に応じて任意に選択できる台数が変化する。また、「汎用接点」は、各種の他の端末機器に対して移報したい場合に使用する。例えば、空調機器を制御する場合に使用する。「タイムコントロール」は、予め設定された時刻による制御を変更する場合の項目である。また、「他盤連動」は、入出管理制御盤40同士で伝送して連動制御を行う場合に使用する。他の入出管理制御盤を特定して他盤連動IDを指定して、連動先情報を設定する。
【0067】
なお、上述した連動元設定用ウィンドウ(図4)及び連動先設定用ウィンドウ(図7)においては、全ての表示項目に付設されたプルダウンボタン(▼)をマウス51cにより指示してクリックすることにより、一覧をプルダウンメニュー表示することができ、該一覧から任意の情報を選択入力可能なように構成されている。また、プルダウンメニュー表示された一覧にはない新たな情報を入力設定する場合には、新規な連動元識別番号及び識別名称、又は、連動先識別番号をキーボード51b等から直接入力して、連動元や連動先を特定する情報を直接入力又はプルダウンメニュー表示された一覧から選択入力する。
【0068】
また、図4や図7に示したプルダウンボタンは、連動元設定用ウィンドウの上方に位置するボタンから選択操作する構造になっており、先に(上で)設定したボタンの項目により、次の(下で)設定するボタンの選択項目が変化する。例えば、図4に示した連動種別において、カードステータス連動を選択すると、次のIndex1は、各種の機器の中からカードリーダの機器のみが表示されて、カードリーダのみが選択できる。また、Index2においても、図6に示した複数の条件項目のうちのカードステータス連動に関する起動条件の項目のみが表示され、カード操作に関する項目のみが選択できるようになる。これにより、連動設定が簡単にできるようにしている。
【0069】
また、図4、図5及び図7、図8に示した連動元設定用ウィンドウ及び連動先設定用ウィンドウの表示形式及び表示項目は、一例を示すものにすぎず、本発明を何ら限定するものではない。また、図6及び図9に示した連動元情報及び連動先情報として入力設定可能な情報の一覧も、ごく一部の例を示すものにすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって、本発明に係る入出管理システムに適用される端末機器や入出管理制御盤の機能、システム全体の連動動作の仕様等に応じて、各ウィンドウに設けられる表示項目や参照表示される一覧が適宜追加、変更されるものであることはいうまでもない。
【0070】
次に、上述した構成を有する入出管理システムの制御方法について、図面を参照して説明する。
図10は、本発明に係る入出管理システムに適用される連動情報設定処理の手順を示すフローチャートである。ここでは、上述した入出管理システムの構成(図1〜図3)を適宜参照しつつ説明する。
【0071】
(ステップS101)
本実施形態に係る入出管理システムに適用される連動情報設定処理の手順は、図10に示すように、まず、入出管理システムの管理者や提供者が、コントロール装置50の入力インターフェース部51を介して、デバイス情報の入力設定の要求を入力すると、デバイス情報設定制御部52によりモニター51aにデバイス情報設定用ウィンドウが表示される。入出管理システムの管理者や提供者は、当該設定ウィンドウに設けられた所定の表示項目にしたがって、入出管理の対象となっている施設又は部屋に設置された入出管理制御盤及び端末機器に関する各種のデバイス情報(デバイス種別やデバイスの識別番号、端末機器の場合は接続されている入出管理制御盤の識別情報等)をキーボード51bやマウス51c等を操作して入力設定する。
【0072】
これにより、デバイス情報設定用ウィンドウを介して入力されたデバイス情報は、デバイス情報設定制御部52によりデバイス情報データベース55の所定の記憶領域に格納(登録)される。
なお、上述したデバイス情報データベース55に登録される端末機器等のうち、例えば、カードリーダや指紋照合装置等のように、予め個人を特定するための認証データ(IDカードの識別情報や指紋等)の登録が必要な場合には、上記ステップS101において、当該認証データがコントロール装置50等に設定される。
【0073】
(ステップS102)
次いで、入出管理システムの管理者や提供者が、コントロール装置50の入力インターフェース部51を介して、連動情報の入力設定の要求を入力すると、連動情報設定制御部53によりモニター51aに、図4、図7に示したような連動元設定用ウィンドウ及び連動先設定用ウィンドウが表示される。入出管理システムの管理者や提供者は、当該設定ウィンドウに設けられた所定の表示項目(図4、図7及びその説明参照)にしたがって、連動元又は連動先となる端末機器や入出管理制御盤の各種情報、論理ゲート等を特定する情報(連動元情報、連動先情報)をキーボード51bやマウス51c等を操作して入力設定する。
【0074】
これにより、連動元設定用ウィンドウ及び連動先設定用ウィンドウを介して入力された連動元情報及び連動先情報により構成される基本単位としての連動情報、及び、該連動情報が論理演算的に組み合わされて構成され、入出管理システム全体又は一部の連動動作を実行制御するための連動制御データは、連動情報設定制御部53により連動情報データベース56の所定の記憶領域に格納(登録)される。なお、連動情報データベース56への連動情報又は連動制御データの入力設定処理については、詳しく後述する。
【0075】
ここで、上記連動元情報を入力設定する手法としては、上述したように、上記ステップS101において、デバイス情報データベース55に登録されたデバイス情報や連動情報データベース56に登録された既存の連動情報の一覧を参照表示して、該一覧の中から所望の情報を選択入力するものであってもよいし(図5、図8及びその説明参照)、キーボード51b等から当該情報を直接文字入力するものであってもよい。
【0076】
(ステップS103)
次いで、入出管理システムの管理者や提供者が、コントロール装置50の入力インターフェース部51を介して、上記ステップS101及びS102において設定されたデバイス情報及び連動制御データ(基本単位の連動情報の場合もある)を各入出管理制御盤40A、40B、40C・・・にダウンロードする要求を入力すると、デバイス情報データベース55及び連動情報データベース56に格納されたデバイス情報及び連動制御データのうち、ダウンロード先として設定された入出管理制御盤40A、40B、40C・・・に対応したデバイス情報及び連動制御データを抽出して、伝送I/Fユニット60を介して各入出管理制御盤40A、40B、40C・・・内に備えられたRAM等のメモリ41Mにダウンロードする。
【0077】
ここで、コントロール装置50から各入出管理制御盤40A、40B、40C・・・へのデバイス情報や連動制御データのダウンロードの方法は、各入出管理制御盤40A、40B、40C・・・に対して、デバイス情報及び連動制御データの全てを一括してダウンロードするものであってもよいし、デバイス情報や連動制御データのうち、指定した項目に関する情報のみ選択的にダウンロードするものであってもよい。
【0078】
なお、本実施形態においては、ステップS101においてデバイス情報データベース55にデバイス情報を登録し、ステップS102において連動情報データベース56に連動情報及び連動制御データを登録した後に、ステップS103においてデバイス情報及び連動制御データを、各入出管理制御盤40A、40B、40C・・・に伝送(ダウンロード)する手法を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ステップS101においてデバイス情報データベース55へのデバイス情報の登録が完了した時点で、該デバイス情報のみを関連する各入出管理制御盤40A、40B、40C・・・に伝送するようにしてもよい。
【0079】
次に、上述した連動情報設定処理の手順において、連動情報データベースへの連動情報又は連動制御データの入力設定処理について、図面を参照してさらに詳しく説明する。
図11は、図10に示した連動情報設定処理のうち、コントロール装置における連動情報の入力設定作業の手順を示すフローチャートである。ここでは、上述した入出管理システムの構成(図1〜図3)及び連動元/連動先設定用ウィンドウ(図4〜図9)を適宜参照しながら説明する。
【0080】
(ステップS201)
連動情報の入力設定処理は、図11に示すように、まず、入出管理システムの管理者や提供者による連動情報の入力設定の要求により、コントロール装置50のモニター51a画面上に、図4に示したような連動元設定用ウィンドウが表示される。
【0081】
(ステップS202/S203)
次いで、入出管理システムの管理者や提供者は、モニター51a画面上に表示された連動元設定用ウィンドウに対して、連動元となる端末機器や入出管理制御盤、論理ゲート等を特定する情報(連動元情報)を入力する操作を行う。
ここで、連動元設定用ウィンドウに対して入力しようとしている連動元情報が、すでに連動情報データベース56に登録済みの情報であるか否かによって、連動元情報の入力操作の方法が異なる。なお、連動元情報が連動情報データベース56に登録されているか否かの判断は、連動元設定用ウィンドウに設けられた識別番号の表示項目を、プルダウンメニュー表示等させる。プルダウンメニュー表示させると、すでに登録されている連動元情報の識別番号と識別名称が並んで表示されるため、所望の連動元情報の識別番号及び識別名称が表示されるか否かを確認することにより行うことができる。
【0082】
(ステップS204/S205)
上記ステップS203において、連動元として設定しようとする端末機器や入出管理制御盤等に関する情報が、連動情報データベース56に未だ登録されていない情報である場合には、連動元設定用ウィンドウの該当する表示項目に、新たな連動元情報を入力設定する。
【0083】
具体的には、識別番号及び識別名称の表示項目に、新規の番号及び名称をキーボード51b等を使用して直接文字入力し、また、連動動作を実行する入出管理制御盤の識別番号、連動動作の種別、連動元となる端末機器等の識別名称(Index1)、連動動作の起動条件(Index2)を、図5に示したように、該当する表示項目毎のプルダウンメニュー等に表示された複数の登録済み情報の中から選択することにより入力設定する。全ての表示項目を入力設定した後、連動元設定用ウィンドウの上部に設けられた追加ボタンをクリックする。
これにより、連動元設定用ウィンドウを介して入力設定された連動元情報は、連動情報データベース56の所定の記憶領域に格納、登録される。
【0084】
(ステップS206)
一方、上記ステップS203において、連動元として設定しようとする端末機器や入出管理制御盤等に関する情報が、すでに連動情報データベース56に登録されている情報である場合には、連動元設定用ウィンドウに設けられた識別番号の表示項目を、プルダウンメニュー表示等させて、所望の連動元情報の識別番号及び識別名称を選択することにより、連動情報データベース56に登録されている連動元情報を読み出して、連動元設定用ウィンドウの各表示項目に表示する。
【0085】
なお、このステップS206は、すでに連動情報データベース56に登録されている連動元情報をそのまま利用する場合の他に、例えば、すでに登録されている連動元情報を変更設定あるいは削除する場合や該連動元情報に関連付けられた連動先情報を追加、変更設定あるいは削除する場合、あるいは、連動元情報の設定内容を確認する場合等にも適用される。
【0086】
この場合、追加、変更設定の対象となっている表示項目を、図5に示したように、プルダウンメニュー表示等させて、連動元となる端末機器や入出管理制御盤等に関する情報を選択し、例えば、連動元設定用ウィンドウに設けられた更新ボタンをクリック等することにより、任意の連動元情報を入力設定することができる。また、すでに登録されている連動元情報を削除する場合には、連動元設定用ウィンドウに該当する連動元情報を表示させた後、例えば、削除ボタンをクリック等することにより、連動情報データベース56に登録されていた連動元情報を削除することができる。
【0087】
(ステップS207/S208)
次いで、例えば、連動元設定用ウィンドウの下部に設けられた連動先設定用ウィンドウへの画面切り替えボタンをクリック等することにより、モニター51a画面上に、上記連動元設定用ウィンドウに連動先設定用ウィンドウが付加され、図7に示したような両者が併存する形式で表示される。
【0088】
なお、連動先設定用ウィンドウのモニター51a画面上への表示形式は、上述したような連動元設定用ウィンドウと連動先設定用ウィンドウを併存させて表示する形式の他に、例えば、連動元設定用ウィンドウと連動先設定用ウィンドウが常に同一画面上に表示される形式であってもよいし、連動元設定用ウィンドウへの連動元情報の入力設定後、該連動元設定用ウィンドウに替えて、連動先設定用ウィンドウが表示される形式であってもよい。また、最初から連動元設定用ウィンドウと連動先設定用ウィンドウが両方表示されているようにしてもよい。この連動先設定用ウィンドウにおいて、先に選択した連動元情報に対して、すでに連動先情報が登録されている場合には、その連動先情報が一つ表示される。この連動先情報は、識別番号をプルダウンメニュー表示すれば、切り換え表示することができる。
【0089】
(ステップS209)
次いで、連動先設定用ウィンドウの識別番号を選択もしくは直接入力して、登録したい連動先情報を選択する。新規の登録の場合には、新規の識別番号を選択する。なお、すでに登録されている連動先情報を変更したい場合には、識別番号をプルダウンメニュー表示された一覧から選択して、連動先情報を表示させる。
【0090】
(ステップS210/S211)
次いで、入出管理システムの管理者や提供者は、モニター51a画面上に表示された連動先設定用ウィンドウに対して、連動先となる端末機器や入出管理制御盤、論理ゲート等を特定する情報(連動先情報)を入力する操作を行う。
具体的には、連動先となる端末機器や入出管理制御盤、論理ゲート等の種別(デバイス名)、連動先となる端末機器や入出管理制御盤、論理ゲート等を特定する固有の名称(デバイスID)、連動動作に伴う動作制御の内容(制御ID)を、図8に示したように、該当する表示項目毎のプルダウンメニュー等に表示された複数の情報の中から選択することにより入力設定する。そして、新規追加の場合には、連動先設定用ウィンドウの上部に設けられた追加ボタンをクリックし、更新の場合には、更新ボタンをクリックする。
【0091】
これにより、連動先設定用ウィンドウを介して入力設定された連動先情報が、連動情報データベース56の所定の記憶領域に格納、登録される。
なお、すでに登録されている連動先情報を削除したい場合には、ステップS209において、削除したい連動先情報を選択した後に、連動先設定用ウィンドウの上部に設けられた削除ボタンを操作(クリック)することにより、削除することができる。
【0092】
(ステップS212/S213)
次いで、上述した一連の連動情報の入力設定手順において、同一の連動元(連動元情報)に対して、上記連動先以外に、関連付けられる連動先(連動先情報)があるか否かが判断され、さらに登録したい連動先がある場合には、上記同一の連動先設定用ウィンドウにおいて、識別番号の表示項目を新規の番号に更新して、上述したステップS210、S211に示した処理手順を繰り返す。
【0093】
(ステップS214)
そして、上記ステップS212において、同一の連動元(連動元情報)に対して、関連付けられる連動先(連動先情報)が全て入力設定された場合には、上記連動元以外に、異なる連動元(連動元情報)で登録したいものがあるか否かが判断され、さらに連動元がある場合には、再び図4に示した連動元設定用ウィンドウを表示して、上述したステップS201〜S213に示した処理手順を繰り返す。これにより、全ての連動元及びそれに関連する連動先が入力設定されて、連動情報データベース56への連動情報の入力設定処理を完了する。
【0094】
このような一連の入力設定処理により、連動情報データベース56に登録された連動元及び連動先に基づいて規定される連動情報を基本単位として、該連動情報が論理演算的に組み合わされることにより、所望の連動動作を実行制御するための連動制御データが自動的に作成されて、連動情報データベース56に格納される。すなわち、個別の連動元及び連動先により規定される連動情報が入力設定される毎に、連動制御データを構成する一要素が作成されて、順次連動情報データベース56に格納され、上述した入力設定処理が進行するにしたがって、複数の連動情報が、例えば、多重的あるいは階層的に組み合わされて、入出管理システム全体又は一部の連動動作を実行制御するための連動制御データが自動的に作成される。
【0095】
次に、上述した連動情報を組み合わせて連動制御データを作成する際に適用される論理ゲートについて、図面を参照して具体的に説明する。
図12は、本発明に係る入出管理システムにおいて、連動制御データを作成する際に適用される論理ゲートの一例を示す図であり、図13は、本発明に係る入出管理システムにおいて、連動制御データを作成する際に適用される論理ゲートの他の例を示す図である。また、図14は、本発明に係る入出管理システムにより実現可能な連動機能を示す概念図である。
本発明に係る入出管理システムにおいては、連動情報の論理演算的組み合わせを実現するための論理演算要素(ソフト論理)として、以下に示すようなAND(論理積)機能やOR(論理和)機能、タイマー蓄積機能、反転機能等を良好に適用することができる。
【0096】
AND機能は、図12(a)に示すように、予め設定した複数の入力イベントの全てが発生(ON)した場合に、出力イベントを発生(ON)する。また、任意の一の入力イベントが復旧(OFF)した場合には、出力イベントを復旧(OFF)する。すなわち、連動元となる複数の端末機器等における連動動作の起動条件(入力イベント)が全て揃ったときに、連動先となる端末機器等の連動動作(出力イベント)が実行され、いずれかの端末機器等における起動条件が成立しなかったときに、連動先となる端末機器等の連動動作が停止される。具体的には、例えば、最大16イベントを入力とするAND機能を1論理ユニットとして、該論理ユニットを16個備えるように構成することができる。
【0097】
OR機能は、図12(b)に示すように、予め設定した複数の入力イベントのうち、任意の一の入力イベントが発生(ON)した場合に、出力イベントを発生(ON)する。また、全ての入力イベントが復旧(OFF)した場合には、出力イベントを復旧(OFF)する。すなわち、連動元となる複数の端末機器等のうち、いずれかにおける連動動作の起動条件(入力イベント)が成立したときに、連動先となる端末機器等の連動動作(出力イベント)が実行され、全ての端末機器等における起動条件が成立しなかったときに、連動先となる端末機器等の連動動作が停止される。ここで、AND機能やOR機能の出力イベント数は、複数であってもよい。
【0098】
タイマー蓄積機能は、図12(c)に示すように、入力イベントの発生(ON)に対して、当該発生状態を所定時間だけ蓄積、遅延して出力イベントを発生(ON)させるものであって、入出力イベント間にタイマー機能を設けることにより、入力イベントの発生に対する出力イベントの発生までの遅延時間を任意のタイミングに設定することができる。例えば、人の退室を検出して、所定の遅延時間後に防犯センサ30の警戒を開始するような場合に使用される。
【0099】
反転機能は、同一入力イベントの発生に対して、出力イベントの状態を交互に反転するものであり、例えば、図13(a)に示すように、同一の入力イベントが発生(ON)するたびに、同一の出力イベントの状態を発生(ON)/復旧(OFF)の交互に設定することができる。あるいは、図13(b)に示すように、同一の入力イベントが発生(ON)又は復旧(OFF)するたびに、異なる出力イベントを発生(ON)又は復旧(OFF)発生するように設定することができる。例えば、カードリーダ20にカードを通すと、電気錠10を解錠し、さらにカードを通すと、解錠状態にある電気錠10を施錠することができる。また、カードリーダ20にカードを通すと、未警戒状態にある防犯センサ30を警戒状態に制御し、さらにカードを通すと、防犯センサ30を未警戒状態に反転することができる。
【0100】
このように、本発明に係る入出管理システムにおいては、上述したAND機能やOR機能、タイマー蓄積機能、反転機能等の論理演算要素を適用して、1対1の端末機器相互又は入出管理制御盤相互の連動動作を規定する基本単位の連動情報相互を組み合わせることにより、多重的あるいは階層的に構成された連動情報群からなる連動制御データを作成することができるので、図14に示すように、全体として、複数の端末機器又は入出管理制御盤等を各々連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を実行制御することができる連動制御データを、簡易なソフトウェア的な作業で迅速かつ確実に自動的に作成することができる。
なお、上述したようなコントロール装置50の構成や連動情報の入力設定処理は、市場に流通する汎用のパーソナルコンピュータを適用して容易に実現することができるので、簡易かつ安価に汎用性の高い連動機能を有する入出管理システムを提供することができる。当然、専用の端末機器等で行うようにしてもよい。
【0101】
【実施例】
次に、本発明に係る入出管理システムについて、ごく簡単な具体的な実施例を示して説明する。
<第1の実施例>
図15は、本発明に係る入出管理システムの第1の実施例を示す概略構成図であり、図16は、本実施例における連動情報の入力設定処理の手順を示す設定用ウィンドウの要部を示す概念図である。なお、上述した実施形態と同等の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0102】
本実施例に係る入出管理システムは、図15に示すように、入出管理の対象となっている部屋RM1に対して、出入口IOAに設置された扉に設けられた電気錠10aと、その近傍に設けられたカードリーダ20aと、出入口IOBに設置された扉に設けられた電気錠10bと、その近傍に設けられたカードリーダ20bと、これらの各端末機器(電気錠10a、10b、カードリーダ20a、20b)が接続された入出管理制御盤40Aと、図1に示したようなコントロール装置50(図示を省略)と、伝送I/Fユニット60(図示を省略)と、伝送線(図示を省略)と、を有して構成されている。
このような構成を有する入出管理システムにおいて、カードリーダ20aにカードCDaを通したとき、カードCDaが有効ならば、電気錠10aを一時解錠し、同様に、カードリーダ20bにカードCDbを通したとき、カードCDbが有効ならば、電気錠10bを一時解錠する連動情報を登録する場合を示す。
【0103】
まず、図16(a)に示すように、コントロール装置50のモニター51aに表示された連動元設定用ウィンドウの所定の表示項目に連動元情報として、カードリーダ20aを連動元のデバイスとして設定(Index1)するとともに、該カードリーダ20aにより読み取られたIDカードの識別情報が有効である場合を連動動作の起動条件として設定(Index2)し、さらに、連動先設定用ウィンドウの所定の表示項目に連動先情報として、電気錠10aを連動先のデバイスとして設定(デバイスID)するとともに、該電気錠10aの一時解錠を連動動作に伴う動作制御の内容として設定(制御ID)する。ここで、連動元及び連動先情報の入力設定方法については、上述した実施形態(図10、図11参照)と同等であるので詳細を省略する。
これにより、出入口IOAにおいて、カードリーダ20aに対して有効なIDカードCDaによる操作を行った場合に電気錠10aを解除する連動動作を規定する連動情報(連動制御データ)が登録される。
【0104】
また、同様に、図16(b)に示すように、連動元設定用ウィンドウの所定の表示項目に連動元情報として、カードリーダ20bを連動元のデバイスとして設定(Index1)するとともに、該カードリーダ20bにより読み取られたIDカードの識別情報が有効である場合を連動動作の起動条件として設定(Index2)し、さらに、連動先設定用ウィンドウの所定の表示項目に連動先情報として、電気錠10bを連動先のデバイスとして設定(デバイスID)するとともに、該電気錠10bの一時解錠を連動動作に伴う動作制御の内容として設定(制御ID)する。
【0105】
これにより、出入口IOBにおいて、カードリーダ20bに対して有効なIDカードCDbによる操作を行った場合に電気錠10bを解除する連動動作を規定する連動情報(連動制御データ)が登録される。
そして、コントロール装置50において作成、登録された上記連動情報は、伝送I/Fユニット60を介して、対応する入出管理制御盤40Aにダウンロードされて、該連動情報に基づいて、各出入口IOA、IOB毎に対応して設けられた各端末機器相互(カードリーダ−電気錠)の1入力対1出力の連動動作が個別独立して実行制御される。
【0106】
このような連動設定がされた状態で、利用者がカードリーダ20aにカードCDaを挿通した場合に、入出管理制御盤40Aは、挿通されたカードCDaの識別情報を取り込み、予め設定されたカードの識別情報毎の入室の可否が登録された認証データベースに基づいて、入室許可(カード有効)か否かが判断され、カード有効であれば、連動情報に基づいて、電気錠10aを一時解錠する制御を行う。これによって、利用者は部屋RM1に入室することができる。
【0107】
<第2の実施例>
図17は、本発明に係る入出管理システムの第2の実施例を示す概略構成図であり、図18は、本実施例における連動情報の入力設定処理の手順を示す設定用ウィンドウの要部を示す概念図である。なお、上述した実施形態と同等の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施例に係る入出管理システムは、図17に示すように、上述した実施例に示した構成(図15)に加えて、部屋RM2内に防犯センサ30が設けられ、この防犯センサ30が他の端末機器(電気錠10a、10b、カードリーダ20a、20b)とともに、入出管理制御盤40Aに接続された構成を有している。
このような構成を有する入出管理システムにおいて、部屋RM2に設けられた全てのカードリーダ20a、20bにおいて、警戒開始操作がされた場合に、部屋RM2内の防犯センサ30の警戒をセット(開始)するように連動設定する場合を示す。
【0108】
まず、図18(a)に示すように、コントロール装置50のモニター51aに表示された連動元設定用ウィンドウの所定の表示項目に連動元情報として、カードリーダ20aを連動元のデバイスとして設定(Index1)するとともに、該カードリーダ20aによる警戒開始のボタン操作を連動動作の起動条件として設定(Index2)し、さらに、連動先設定用ウィンドウの所定の表示項目に連動先情報として、論理ゲート1(AND/OR)の入力接点(1−1)を連動先のデバイスとして設定(デバイスID)するとともに、該論理ゲート1によるAND論理出力(AND ON)を連動動作に伴う動作制御の内容として設定(制御ID)する。
これにより、出入口IOAにおいて、警戒開始の操作に対して論理ゲート1の入力接点(1−1)にハイレベルが印加される連動動作を規定する連動情報(連動制御データ)が登録される。
【0109】
また、同様に、図18(b)に示すように、連動元設定用ウィンドウの所定の表示項目に連動元情報として、カードリーダ20bを連動元のデバイスとして設定(Index1)するとともに、該カードリーダ20bによる警戒開始のボタン操作を連動動作の起動条件として設定(Index2)し、さらに、連動先設定用ウィンドウの所定の表示項目に連動先情報として、論理ゲート1(AND/OR)の入力接点(1−2)を連動先のデバイスとして設定(デバイスID)するとともに、該論理ゲート1によるAND論理出力(AND ON)を連動動作に伴う動作制御の内容として設定(制御ID)する。
これにより、出入口IOBにおいて、警戒開始のボタン操作に対して論理ゲート1の入力接点(1−2)にハイレベルが印加される連動動作を規定する連動情報(連動制御データ)が登録される。
【0110】
次いで、図18(c)に示すように、連動元設定用ウィンドウの所定の表示項目に連動元情報として、論理ゲート1の出力(AND連動1)を連動元のデバイスとして設定(Index1)するとともに、該論理ゲート1におけるON出力(AND出力)を連動動作の起動条件として設定(Index2)し、さらに、連動先設定用ウィンドウの所定の表示項目に連動先情報として、防犯センサ30を連動先のデバイスとして設定(デバイスID)するとともに、該防犯センサの警戒開始(セット)を連動動作に伴う動作制御の内容として設定(制御ID)する。
これにより、論理ゲート1において、ON出力された場合に防犯センサ30をセットする連動動作を規定する連動情報(連動制御データ)が登録される。
【0111】
このように、コントロール装置50のモニター51a画面上に表示される連動元設定ウィンドウ及び連動先設定ウィンドウを介して、端末機器、入出管理制御盤及び論理ゲート相互の連動動作を規定する連動元情報及び連動先情報を入力設定する際に、基本単位となる連動情報相互を所定の論理ゲートを介して組み合わせることにより、多重的あるいは階層的に構成された連動情報群からなる連動制御データが作成される。
【0112】
ここで、上記と同様の手順により、論理ゲート1のON出力あるいはOFF出力に対して、上記防犯センサ30以外の端末機器の動作状態を規定する他の連動情報や、カードリーダ20a、20b以外の端末機器における所定の動作状態に対して、論理ゲート1の他の入力接点、あるいは、AND機能以外の上述した論理ゲート(図12、図13参照)を連動先とする他の連動情報を、さらに入力設定することにより、部屋RM2全体あるいは入出管理の対象となる施設全体において、m入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を実行制御するための連動制御データを、簡易なソフトウェア的な作業で迅速かつ確実に自動的に作成することができる。
【0113】
なお、図6、図9に示した他盤連動においても、上記の論理連動の場合と同様に、段階的に設定する。すなわち、まず、連動元設定用ウィンドウにおいて、連動元として、端末機器の情報を選択し、連動先設定用ウィンドウにおいて、デバイス名を他盤連動とし、デバイスIDとして連動先となる入出管理制御盤の番号を、また、制御IDとして他盤連動を識別するための他盤連動IDを各々選択して登録する。次に、連動元設定用ウィンドウに戻り、連動元画面の制御盤として、最終的に連動させる端末機器の入出管理制御盤の番号を選択し、連動種別に他盤連動を、また、Index1に他盤連動IDを入力して登録する。そして、連動先設定用ウィンドウに切り換えて、連動先として最終的に制御したい端末機器の制御内容を設定する。このように、他盤連動の場合は、2段階で設定する。
【0114】
なお、上述した各実施例は、本発明に係る入出管理システムのごく簡単な適用例を示したものにすぎず、本発明の構成を何ら限定するものではない。したがって、上述した構成及び制御方法を適用することにより、入出管理の対象となる施設又は部屋に設置される端末機器の種類や個数、また、施設又は部屋の用途や重要度、顧客の要望等に応じた、より複雑かつ高度な入出管理システムであっても、所望の連動機能を汎用的に構築することができる。さらに、連動先の端末機器としては、前述したもの以外に、照明装置等の機器のON/OFFを制御するようにしてもよい。この場合は、図6や図9の汎用接点のON、OFFを使用して制御を行う。
【0115】
【発明の効果】
本発明に係る入出管理システムよれば、連動制御データ作成手段により1対1又は複数の端末機器相互又は入出管理制御手段相互の連動動作を制御する基本単位の連動情報を組み合わせて、多重的あるいは階層的に構成された連動情報群からなる連動制御データを作成することができるので、各々複数の端末機器又は入出管理制御手段を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を簡易なソフトウェア的な作業で迅速かつ確実に実現することができる。したがって、施設又は部屋に設けられる端末機器の種類や個数、また、施設又は部屋の用途や重要度、顧客の要望等に応じて、さらには、施設又は部屋の増改築等に伴う端末機器の追加や変更等に対して、端末機器相互のみならず、システム全体においても所望の連動機能を汎用的に構築することができる入出管理システムを提供することができる。
【0116】
また、本発明に係る入出管理システムの制御方法によれば、連動元及び連動先となる端末機器又は入出管理制御手段を設定登録する入力設定作業のみで、端末機器相互又は入出管理制御手段相互の任意の連動動作を実行制御するための連動情報及び連動制御データが作成されて連動情報データベースに登録されるので、各々複数の端末機器又は入出管理制御手段を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を簡易なソフトウェア的な作業で迅速かつ確実に実現することができる。
【0117】
さらに、本発明に係る入出管理システムの制御プログラムによれば、予め表示形式が定められた連動元及び連動先入力設定手段を介して、モニター画面上で連動元及び連動先となる端末機器又は入出管理制御手段等に関する情報を対話式で入力設定する作業のみで、端末機器相互又は入出管理制御手段相互の任意の連動動作を実行制御するための連動情報及び所望の連動動作を実行制御するための連動制御データが自動的に作成されて連動情報データベースに登録されるので、各々複数の端末機器又は入出管理制御手段を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を、簡易な入力操作で迅速かつ確実に実現することができる。
特に、本発明に係る連動情報の設定方法によれば、予め登録された連動元及び連動先に基づいて規定される連動情報を基本単位として、該連動情報が論理演算的に組み合わされることにより、多重的あるいは階層的に構成された連動情報、又は、該連動情報群からなる連動制御データを作成することができるので、各々複数の端末機器又は入出管理制御手段を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を簡易なソフトウェア的な作業で迅速かつ確実に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る入出管理システムの一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本実施形態に係る入出管理システムに適用可能な入出管理制御盤の一構成例を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係る入出管理システムに適用可能なコントロール装置の一構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る入出管理システムに適用される連動元情報の設定用ウィンドウの一例を示す表示例である。
【図5】連動元情報の入力設定時に表示されるプルダウンメニューの一例を示す表示例である。
【図6】連動元設定用ウィンドウに設けられた表示項目に、参照表示が可能な連動元情報の一例を示す表である。
【図7】本発明に係る入出管理システムに適用される連動先情報の設定用ウィンドウの一例を示す表示例である。
【図8】連動先情報の入力設定時に表示されるプルダウンメニューの一例を示す表示例である。
【図9】連動先設定用ウィンドウに設けられた表示項目に、参照表示が可能な連動先情報の一例を示す表である。
【図10】本発明に係る入出管理システムに適用される連動情報設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】図10に示した連動情報設定処理のうち、コントロール装置における連動情報の入力設定作業の手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る入出管理システムにおいて、連動制御データを作成する際に適用される論理ゲートの一例を示す図である。
【図13】本発明に係る入出管理システムにおいて、連動制御データを作成する際に適用される論理ゲートの他の例を示す図である。
【図14】本発明に係る入出管理システムにより実現可能な連動機能を示す概念図である。
【図15】本発明に係る入出管理システムの第1の実施例を示す概略構成図である。
【図16】本実施例における連動情報の入力設定処理の手順を示す設定用ウィンドウの要部を示す概念図である。
【図17】本発明に係る入出管理システムの第2の実施例を示す概略構成図である。
【図18】本実施例における連動情報の入力設定処理の手順を示す設定用ウィンドウの要部を示す概念図である。
【図19】従来技術における入出管理システムの連動機能を示す概念図である。
【符号の説明】
10、10a〜10c 電気錠
20、20a〜20c カードリーダ
30 防犯センサ
40、40A〜40C 入出管理制御盤
41 識別処理部
42 電気錠制御部
43 通信制御部
50 コントロール装置
51 入力インターフェース部
52 デバイス情報設定制御部
53 連動情報設定制御部
54 ダウンロード制御部
55 デバイス情報データベース
56 連動情報データベース
60 伝送I/Fユニット

Claims (17)

  1. 施設又は部屋の入出状況を検出する複数の端末機器と、
    前記複数の端末機器からなる一の端末機器群が接続された一の入出管理制御手段と、
    特定の一の前記端末機器を連動元とし、他の前記端末機器を連動先とする連動情報を基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する連動制御データ作成手段と、
    を有することを特徴とする入出管理システム。
  2. 少なくとも、各施設又は部屋に設けられ、該各施設又は部屋の入出状況を検出する一又は複数の端末機器と、
    前記一又は複数の端末機器からなる複数の端末機器群の各々に、個別に接続された複数の入出管理制御手段と、
    特定の一の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動元とし、他の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動先とする連動情報を基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互又は前記入出管理制御手段相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する連動制御データ作成手段と、
    を有することを特徴とする入出管理システム。
  3. 前記連動制御データ作成手段は、
    前記連動制御データを作成する際に、前記連動動作を規定する前記連動元を入力設定するための連動元入力設定手段と、前記連動動作を規定する前記連動先を入力設定するための連動先入力設定手段と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の入出管理システム。
  4. 前記連動制御データ作成手段は、少なくとも、前記端末機器及び前記入出管理制御手段に関する端末情報が格納された端末情報記憶手段を備え、
    前記連動制御データを作成する際に、前記端末情報記憶手段に格納された前記端末情報を前記連動元入力設定手段及び前記連動先入力設定手段に参照表示し、該参照表示された前記端末情報から、前記連動元及び前記連動先を選択して入力設定することを特徴とする請求項3記載の入出管理システム。
  5. 前記連動制御データ作成手段は、少なくとも、前記基本単位となる前記連動情報や前記連動情報相互の前記論理演算処理を規定する論理情報が格納された連動情報記憶手段を備え、
    前記連動制御データを作成する際に、前記連動情報記憶手段に格納された前記連動情報及び前記論理情報を、前記連動元入力設定手段及び前記連動先入力設定手段に参照表示し、該参照表示された前記連動情報及び前記論理情報から、前記連動元及び前記連動先を選択して入力設定することを特徴とする請求項3又は4記載の入出管理システム。
  6. 前記連動制御データ作成手段は、前記連動制御データを作成する際に、新たに入力設定された前記連動元及び前記連動先に基づく前記連動情報を前記基本単位として、前記連動情報記憶手段に格納することを特徴とする請求項5記載の入出管理システム。
  7. 前記入出管理制御手段は、前記連動動作を実行可能な形式で、前記連動制御データを格納する制御記憶手段を備え、
    前記連動制御データ作成手段から所定の伝送線を介して、前記制御記憶手段に伝送、格納された前記連動制御データに基づいて、前記連動動作を実行制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の入出管理システム。
  8. 施設又は部屋の入出状況を検出する複数の端末機器と、前記複数の端末機器からなる一の端末機器群が接続された一の入出管理制御手段と、を備えた入出管理システムの制御方法において、
    特定の一の前記端末機器を連動元として連動情報データベースに設定登録する手順と、
    他の前記端末機器を連動先として連動情報データベースに設定登録する手順と、
    前記設定登録された前記連動元及び前記連動先に基づく連動情報を基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する手順と、
    を含むことを特徴とする入出管理システムの制御方法。
  9. 少なくとも、各施設又は部屋に設けられ、該各施設又は部屋の入出状況を検出する一又は複数の端末機器と、前記一又は複数の端末機器からなる複数の端末機器群の各々に、個別に接続された複数の入出管理制御手段と、を備えた入出管理システムの制御方法において、
    特定の一の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動元として連動情報データベースに設定登録する手順と、
    他の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動先として連動情報データベースに設定登録する手順と、
    前記設定登録された前記連動元及び前記連動先に基づく連動情報を基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互又は前記入出管理制御手段相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する手順と、
    を含むことを特徴とする入出管理システムの制御方法。
  10. 前記連動元及び前記連動先を設定登録する手順は、各々予め表示項目が規定された入力設定手段を介して、入力設定されることを特徴とする請求項8又は9記載の入出管理システムの制御方法。
  11. 前記連動元及び前記連動先を設定登録する手順は、予め所定の記憶手段に格納された前記端末機器及び前記入出管理制御手段に関する端末情報を前記入力設定手段に参照表示し、該参照表示された前記端末情報から、前記連動元及び前記連動先を選択して入力設定することを特徴とする請求項10記載の入出管理システムの制御方法。
  12. 前記連動元及び前記連動先を設定登録する手順は、予め所定の記憶手段に格納された前記基本単位となる前記連動情報や前記連動情報相互の前記論理演算処理を規定する論理情報を、前記入力設定手段に参照表示し、該参照表示された前記連動情報及び前記論理情報から、前記連動元及び前記連動先を選択して入力設定することを特徴とする請求項10又は11記載の入出管理システムの制御方法。
  13. 前記入出管理システムの制御方法は、前記連動制御データを、所定の伝送線を介して、前記入出管理制御手段に伝送する手順を含むことを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載の入出管理システムの制御方法。
  14. 施設又は部屋の入出状況を検出する複数の端末機器と、前記複数の端末機器からなる一の端末機器群が接続された一の入出管理制御手段と、を備えた入出管理システム上で実行可能なプログラムであって、
    前記端末機器相互の任意の連動動作を規定する連動元を入力設定するための連動元入力設定手段を表示する処理と、
    前記連動元入力設定手段を介して入力設定される、特定の一の前記端末機器を連動元として連動情報データベースに設定登録する処理と、
    前記連動動作を規定する前記連動先を入力設定するための連動先入力設定手段を表示する処理と、
    前記連動先入力設定手段を介して入力設定される、他の前記端末機器を連動先として連動情報データベースに設定登録する処理と、
    前記設定登録された前記連動元及び前記連動先に基づく連動情報を基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の前記連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する処理と、
    を含む入出管理システムの連動制御データの作成手順を実行する制御プログラム。
  15. 少なくとも、各施設又は部屋に設けられ、該各施設又は部屋の入出状況を検出する一又は複数の端末機器と、前記一又は複数の端末機器からなる複数の端末機器群の各々に、個別に接続された複数の入出管理制御手段と、を備えた入出管理システム上で実行可能なプログラムであって、
    前記端末機器相互又は前記入出管理制御手段相互の任意の連動動作を規定する連動元を入力設定するための連動元入力設定手段を表示する処理と、
    前記連動元入力設定手段を介して入力設定される、特定の一の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動元として連動情報データベースに設定登録する処理と、
    前記連動動作を規定する前記連動先を入力設定するための連動先入力設定手段を表示する処理と、
    前記連動先入力設定手段を介して入力設定される、他の前記端末機器又は前記入出管理制御手段を連動先として連動情報データベースに設定登録する処理と、
    前記設定登録された前記連動元及び前記連動先に基づく連動情報を基本単位として、該連動情報を複数設定し、該各連動情報を論理演算処理の論理入力又は論理出力に割り当てて、前記各連動情報を多重的あるいは階層的に構成し、前記端末機器相互又は前記入出管理制御手段相互を連動元及び連動先とするm入力対n出力(m、nは正の整数)の前記連動動作を実行制御するための連動制御データを作成する処理と、
    を含む入出管理システムの連動制御データの作成手順を実行する制御プログラム。
  16. 前記連動元及び前記連動先を設定登録する処理は、予め所定の記憶手段に格納された前記端末機器及び前記入出管理制御手段に関する端末情報、又は、前記基本単位となる前記連動情報や前記連動情報相互の前記論理演算処理を規定する論理情報を、前記連動元入力設定手段又は前記連動先入力設定手段に参照表示し、該参照表示された前記端末情報、又は、前記連動情報及び前記論理情報から、前記連動元及び前記連動先を選択して入力設定することを特徴とする請求項14又は15記載の入出管理システムの制御プログラム。
  17. 施設又は部屋の入出状況を検出する複数の端末機器のうち、特定の一の前記端末機器を連動元とし、他の前記端末機器を連動先とする連動情報を基本単位として、該基本単位となる連動情報を複数設定する手順と、
    前記基本単位となる複数の前記連動情報のうち、異なる複数の前記連動情報を論理演算処理の論理入力及び論理出力に割り当てて、前記論理演算処理に従った連動情報群を構成する手順と、
    前記基本単位となる前記連動情報及び前記論理演算処理に従った前記連動情報群から、又は、前記論理演算処理に従った複数の異なる前記連動情報群から、前記論理演算に従った前記連動情報群をさらに構成する手順と、
    を含むことを特徴とする連動情報の設定方法。
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