JP4781382B2 - パルスドップラレーダ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、目標物体との距離や相対速度を測定するパルスドップラレーダ装置に関するものである。
従来のパルスドップラレーダ装置として、例えば、図8に示すものが一般に広く知られている(例えば特許文献1)。これは、発振器12から連続波が出力され、前記連続波は送信スイッチ3でパルス状に区切られた後、送信信号として送信アンテナ5を介し空中に放出される。前記送信信号は図示しない目標物体にて反射され、受信アンテナ6で受信信号として受信される。前記受信信号はミキサ4にて前記連続波とミキシングされ、ビート信号が生成される。前記ビート信号はDCカット用に設けられたコンデンサ7を通過し、A/Dコンバータ8においてディジタルデータに変換される。この様子を図9に示す。
図9において、パルス状の送信信号に対し、目標物体までの距離Rに応じた遅延時間Td=2R/c(ただしcは光速)だけ遅れて受信信号が受信される。なお、受信信号の振幅は目標物体との相対速度に応じたドップラ周波数によって変化している。A/Dコンバータ8は、送信信号の各パルス立下りを基準とし、サンプリング周期Tsで受信信号をディジタルデータに変換する。ここで、送信信号の第i番目のパルス(送信パルスi)の立下りからr×Tsだけ遅れたサンプリングタイミングで得られたディジタルデータを、airとする。図9に示す従来例では、rは0〜7までの整数としており、これは送信パルスからの遅延時間、すなわち距離に対応していることからレンジゲートと呼ぶ。以上のように得られたディジタルデータは、図10に示すように、レンジゲート毎に区分けされ、メモリ9に蓄積される。この例では、各レンジゲートに蓄積されるデータ数、すなわち送信パルスの数は256個としている。
以上のように蓄積されたデータは、FFT演算器10でレンジゲート毎にFFT(Fast
Fourier Transform;高速フーリエ変換)が行われ、そのFFT結果はCPU11に入力される。CPU11で各レンジゲートのFFT結果が参照され、信号が存在すると判定されたレンジゲートrに対応した距離、すなわちc×r×Ts/2を目標物体までの距離として測定する。具体的には、各レンジゲートのFFT結果に対して所定のしきい値を設け、前記しきい値を超えるピーク信号がある場合に信号が存在すると判定するというものである。
特開2004−117173公報
ところが実際には、受信信号は図11に示すような様子となる。すなわちDCカット用に設けられたコンデンサ7により受信信号の直流成分を含む低周波成分が除去され、目標物体から反射され受信されたパルス(図11の例ではレンジゲート3で受信されるパルス)に対して逆符号の電圧(逆応答)が生じ、結果として目標物体が存在しない距離に対応するレンジゲート0〜2、およびレンジゲート4〜7においても信号が観測されることになってしまう。この場合の各レンジゲートにおける波形を図12に示す。各レンジゲートのビート信号の周波数(ビート周波数と呼ぶ)は同一で、目標物体からの反射信号に対応したレンジゲート3とそれ以外のレンジゲートとで逆の符号(逆位相)となる。
このような状況においてFFT演算器10でレンジゲート毎にFFTを行い、CPU1
1でしきい値による信号の有無判定を行った場合、目標物体が存在しない距離に対応するレンジゲートにおいて信号が誤検知されるという問題があった。
また、このような誤検知を避けるために、例えば全レンジゲート中、最大振幅を持つピーク信号が存在するレンジゲートに対応する距離を真の目標物体の距離とみなし、それ以外は誤検知であると判定する方法も考えられるが、この場合は同一のビート周波数となる他の目標物体が検知できなくなるという問題もあった。
さらにまた、最大振幅を持つピーク信号が存在するレンジゲートに対応する距離を真の目標物体の距離とみなし、それ以外のレンジゲートに対しては通常よりも大き目のしきい値を設定するという方法も考えられるが、この場合は他の目標物体に対して検知しにくくなる、すなわち感度が低下するという問題もあった。
この発明は以上の問題に鑑みてなされたもので、DCカット用に設けられたコンデンサによる逆応答が存在しても誤検知が生じず、また複数の目標物体が存在している状況においてもそれぞれの目標物体に対する検知感度を低下させることなく良好に検知を行うことができるパルスドップラレーダ装置を提供することを目的とする。
この発明に係るパルスドップラレーダ装置は、連続波を出力する発振手段と、前記連続波をパルス状に区切り送信波を生成するスイッチ手段と、前記送信波を空中に放射する送信手段と、前記送信波が目標物体で反射した反射信号を受信し、受信信号として出力する受信手段と、前記受信信号と前記連続波とを混合してビート信号を生成する混合手段と、前記送信波のパルスを基準とした所定の時間間隔毎に前記ビート信号をサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によりサンプリングされたデータを、前記送信波のパルスを基準としたサンプリング時間に応じてレンジゲートに区分けして記憶する記憶手段と、前記手順を所定回数繰り返して前記記憶手段に蓄積されたレンジゲート毎のデータを周波数解析する周波数解析手段と、前記周波数解析結果に基づき前記目標物体までの距離や相対速度を測定する測定手段と、前記レンジゲート毎に算出される前記周波数解析結果の注目するビート周波数(注目信号)について、全レンジゲートの前記周波数解析結果の中で最大の振幅を有するレンジゲートの注目信号の位相を基準位相とし、残りのレンジゲートの注目信号の位相が前記基準位相と概略逆位相である場合に当該信号を不要信号と判定する判定手段を備えたものである。
この発明は以上説明したように、各レンジゲート間の位相関係に基づきコンデンサによる逆応答で生じる不要信号を判定するので、不要信号による誤検知が生じず、また複数の目標物体が存在している状況下においてもそれぞれの目標物体に対する検知感度を低下させることなく良好に受信信号の検知を行うことができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るドップラレーダの構成を示すブロック図である。変調信号発生器1から時間と電圧の関係が三角形状の制御電圧を出力し、VCO(Voltage Controlled Oscillator;電圧制御発振器)2に入力される。VCO2は前記制御電圧に制御され、図2(a)に示すような周波数変調が行われたVCO出力信号を出力する。図2(a)において、Tmは周波数上昇区間(UP区間)、及び周波数下降区間(DOWN区間)のそれぞれの長さであり、Fmは周波数変調帯域幅である。次いで、前記VCO出力信号は送信スイッチ3及びミキサ4にそれぞれ入力される。送信スイッチ3では、周波数変調が施された前記VCO出力信号をスイッチングし、図2(b)に示すようにパルス化する。本実施例では、UP区間及びDOWN区間それぞれにおけるパルス数は256としている。パルス化された信号は送信アンテナ5を介して空中に放出される。放出された信号は図示しない目標物体にて反射され、受信アンテナ6で受信信号として受信される。前記受信信号はミキサ4にて前記VCO出力信号(ローカル信号)とミキシングされ、DCカット用に設けられたコンデンサ7を介してビート信号が生成され、A/Dコンバータ8でディジタルデータに変換される。
図3に送信信号と受信信号、およびA/Dコンバータ8によるサンプリングタイミングとの関係の一例を示す。図3において、パルス状の送信信号に対し、目標物体までの距離Rに応じた遅延時間Td=2R/c(cは光速)だけ遅れて受信信号が受信される。また、受信信号の振幅は、目標物体との距離Rおよび相対速度Vに応じたビート周波数によって変化している。ここで、UP区間およびDOWN区間におけるビート周波数fbu、fbdはそれぞれ、一般的なFMCW(Frequency Modulation Continuous Wave;周波数変調連続波)方式レーダと同様に次の式(1)、式(2)で表される。
Figure 0004781382
式(1)、式(2)において、fcは搬送波周波数である。A/Dコンバータ8は、送信信号の各パルス立下りを基準とし、サンプリング周期Tsで受信信号をディジタルデータに変換する。ここで、送信信号の第i番目のパルス(送信パルスi)の立下りからr×Tsだけ遅れたサンプリングタイミングで得られたディジタルデータを、airとする。ここで、rはレンジゲート番号であり、本実施例ではrは0〜7に区切られている。以上のように得られたディジタルデータは、図10に示すようにレンジゲート毎に区分けされ、メモリ9に蓄積される。本実施例においては、各レンジゲートに蓄積されるデータ数は256個である。
以上のように蓄積されたデータは、FFT演算器10でレンジゲート毎にFFT(周波数解析)が行われる。図4は図3に示す状態における、UP区間のレンジゲート毎のFFT演算結果を示す。AUr及びθUrはレンジゲートrにおけるビート周波数fbuの信号の振幅及び位相をそれぞれ表す。この場合、目標物体はレンジゲート3に相当する距離に存在しており、レンジゲート3のFFT結果において、式(1)で求められるビート周波数fbuで振幅がピークになっている。また、DCカット用に設けられたコンデンサ7により受信信号の直流成分を含む低周波成分が除去されることにより、レンジゲート3以外のレンジゲートにおいても信号が観測されている。DOWN区間も式(2)で求められるビート周波数fbdが振幅のピークとなり、その振幅および位相はADr、θDrで表し、その他はUP区間と同様である。こうして求められたレンジゲート毎のFFT結果はCPU11に入力される。
CPU11は、FFT10による周波数解析結果に基づいて目標物体までの距離や相対速度を測定し、また、レンジゲート毎に算出される注目するビート周波数が不要信号か否かを判定し、不要信号を除去する。CPU11におけるUP区間の不要信号除去方法を、
図5のフローチャートに示す。まず、S1〜S4のループにて、全レンジゲートのFFT結果からピークサーチを行う(S2)。このとき、ノイズとの識別を行うため、予め定められたしきい値よりも大きな振幅を持つデータがピークデータとして抽出される。こうして順次抽出されたk番目のピークデータは、ビート周波数fbuk、レンジゲート番号rkとともに記憶される(S3)。次いで、記憶された各ピークデータについて、S5〜S10のループで不要信号かどうかの判定を行い、不要信号と判定されたピークデータの除去を行う。具体的には、S6において、全レンジゲートのビート周波数fbukの振幅値AUrの中から、最大であるものを選出し、そのレンジゲート番号をrtとする。ここで、注目しているピークデータがfbukについて全レンジゲート中最大の振幅である場合、すなわちrk=rtである場合は、注目しているピークデータは前述したコンデンサ7で生じた逆応答によるものではなく、目標物体からの反射によって生じた正規の信号であるため、不要信号としての除去(後述)を行わず、次のピークの処理に移行する(S7)。
一方、S7において注目しているレンジゲートrkの振幅値が全レンジゲート中最大の振幅ではない場合、すなわちrk≠rtである場合は、注目しているピークは前述したコンデンサ7で生じた逆応答による不要信号である可能性がある。仮にこのピークがコンデンサ7による逆応答で生じた不要信号である場合、前述したように、目標物体に対応した正規のピーク、すなわちレンジゲート番号rtのビート周波数fbukの信号と逆位相になっている。したがって、ビート周波数fbukに関して、注目しているレンジゲート番号rkの位相θUrkと、正規の信号であるレンジゲート番号rtの位相θUrtの位相差を確認し、逆位相となっているかどうかを判定する(S8)。具体的には、両者の位相差の絶対値|θUrk−θUrt|を計算し、2πで割った剰余(Θとする)がπである場合に逆位相であると判定する。このとき実際は、ノイズの影響による誤差を考慮し、(Θ−π)が所定の値ε以下である場合に逆位相であると判別する。S8にてθUrkとθUrtが逆位相であると判定された場合は、注目しているピークデータはコンデンサ7により生じた不要信号であると考え、当該データを除去する(S9)。また、θUrkとθUrtが逆位相の関係になっていない場合は、レンジゲート番号rkのビート周波数fbukのピークデータは別の目標物体からの反射によって生じたピークであると考え、不要信号としての除去を行わない。
以上の手順はDOWN区間に対しても全く同様に行われ、コンデンサ7の逆応答による不要信号が除去される。
以上のように不要信号を除去した後、UP区間のビート周波数fbuk、およびDOWN区間のビート周波数fbdkに基づいて目標物体との距離Rおよび相対速度Vが計算される。具体的な方法としては、(1)式、(2)式より次式(3)、(4)が得られる。
Figure 0004781382

(3)式、(4)式のfbu、fbdに、適切なiとjの組み合わせでfbui、fbdjを代入して目標物体との距離Rおよび相対速度Vを得る。なお、iとjの組み合わせの方法としては例えば、全てのiとjの組み合わせについて(3)式と(4)式を計算し、算出された距離Rが、対応するレンジゲート番号の距離範囲から逸脱しているものを棄却
するなどの方法がある。
なお、実施の形態1では送信アンテナ5と受信アンテナ6は別体である例を示したが、送受信を1個のアンテナで行い、サーキュレータ等で送信と受信に分ける形態としても全く同様の効果が得られることはいうまでもない。
実施の形態1によれば、DCカット用に設けられたコンデンサ7による逆応答で生じる不要信号を適切に判別し除去を行うことができるので誤検知を行うことがない。
また、複数の目標物体が存在している状況下においても、前記不要信号と重なっている目標物体を誤って除去することなく良好に検知を行うことができる。
さらにまた、目標物体との距離Rおよび相対速度VをFMCW方式に基づいて計算するので、サンプリング周期Tsに対応する距離(c・Ts/2)の制約を受けずに良好な精度で検知を行うことができる。
さらにまた、UP区間およびDOWN区間それぞれにおけるビート周波数の組み合わせにおいて、レンジゲート番号の距離範囲と対応させることができるので、誤った組み合わせを回避でき検知の信頼性を向上することができる。
実施の形態2.
図1はまた、この発明の実施の形態2を示している。変調信号発生器1で制御電圧が出力されてから、FFT演算器10でレンジゲート毎にFFTが行われ、CPU11に入力されるまでは実施の形態1と全く同様であるため詳細な説明は省略する。
実施の形態2におけるUP区間の不要信号除去方法を、図6のフローチャートに示す。まず、全レンジゲートのFFT結果からピークサーチを行う手順(S11〜S14)は実施の形態1の(S1〜S4)と全く同様である。実施の形態2では、あるビート周波数fbukに関して、全レンジゲート中最大の振幅となるレンジゲートr以外のレンジゲートに対してコンデンサ7による逆応答で生じる不要信号を減算するという処理をそれぞれ1度行う。したがって、ピーク判定された各ビート周波数に対して、前記減算処理が実施されたかどうかの実施フラグ(flag[fbuk])を設定する。実施フラグの初期化処理として、S15〜S17にて全ての実施フラグを0にリセットする。
次いで、S18〜S27のループにて、具体的な不要信号除去処理を行う。まず、各ピーク信号fbukに対して、減算処理が実施されているかどうかを判定し、実施済み(flag[fbuk]≠0)であれば次のkのループに移行する(S19)。次に、ビート周波数fbukの振幅AUrが最大となる全レンジゲート番号rをrtとする(S20)。次に各レンジゲート番号rについてそれぞれ減算処理を実施する(S21〜S25)。ビート周波数fbukの振幅AUrがレンジゲートについて最大であるものは、目標物体からの反射に基づく正規の信号であると考えるため、rt以外のレンジゲート番号について実施する(S22)。S23では、ビート周波数fbukの信号から減算するレンジゲート毎の値(振幅Asub、位相θsub)を設定する。振幅Asubは、レンジゲートについて最大の振幅AUrtに、対象のレンジゲート番号rと基準となるレンジゲート番号rtで決まる所定の係数C(r−rt)を乗じたものとする。
図7(a)は、rt=0の場合の受信信号を例示している。コンデンサ7によって受信パルスの逆応答が生じており、時間が経過するに従って、すなわちレンジゲート番号が大きくなるに従って電圧の絶対値|v(r)|は徐々に減少する(図7(b))。また、この減少の割合はコンデンサ7等による通過特性によって決まるため、予め定めることができ
る。この減少の割合をC(r−rt)としておき、最大振幅AUrtに乗じることで逆応答
による信号の振幅Asubを見積もることができる。なお、パルスは繰り返し受信するため
、r−rt<0の場合はC(r−rt+8)とすればよい。一方、位相θsubに関して、
コンデンサ7による逆応答は、目標物体からの反射による正規の受信パルスに対して、ビート周波数fbukにおいて逆位相となる。すなわちθsub=θUrt+πとすればよい。こうしてS23で求めたビート周波数fbukのコンデンサ7による逆応答の成分(振幅Asub、位相θsub)を、観測された信号(振幅AUr、位相θUr)から減ずることにより(S24)、不要信号以外の本来の信号を抽出することができる。これらの処理を全レンジゲートについて行った後、減算処理の実施済みフラグ(flag[fbuk])を1にし(S26)、次の検知されたピーク信号のループに移行する(S27)。
以上の処理により、コンデンサ7の逆応答による不要信号が除去されたFFT結果が得られたことになる。そこで、改めてS28〜S31にてピークサーチ(S29)、およびピーク信号の記憶(S30)を実施し、目標物体との距離Rおよび相対速度Vを計算するための情報を得る。
以上の手順はDOWN区間に対しても全く同様に行われ、コンデンサ7の逆応答による不要信号が除去される。
目標物体との距離Rおよび相対速度Vを求めるこの後の手順については実施の形態1と全く同様であるため、詳細な説明は省略する。
実施の形態2によれば、DCカット用に設けられたコンデンサ7による逆応答で生じる不要信号と別の目標物体による受信信号が重なっている状況においても、不要信号のみを除去し、純粋に別の目標物体による受信信号を抽出することができるため、別の目標物体による受信信号の振幅や位相の情報を正確に検出することが可能となる。
さらにまた、不要信号の振幅を見積もるための係数C(r−rt)は、コンデンサ7等による通過特性を考慮して徐々に減少するよう設定されているため、装置の特性に合わせてより適切に不要信号の成分を除去することができる。
さらにまた、目標物体との距離Rおよび相対速度VをFMCW方式に基づいて計算するので、サンプリング周期Tsに対応する距離(c・Ts/2)の制約を受けずに良好な精度で検知を行うことができる。
さらにまた、UP区間およびDOWN区間それぞれにおけるビート周波数の組み合わせにおいて、レンジゲート番号の距離範囲と対応させることができるので、誤った組み合わせを回避でき検知の信頼性を向上することができる。
なお、実施の形態2では送信アンテナ5と受信アンテナ6は別体である例を示したが、送受信を1個のアンテナで行い、サーキュレータ等で送信と受信に分ける形態としても全く同様の効果が得られることはいうまでもない。
この発明の実施の形態1および実施の形態2のパルスドップラレーダ装置を示すブロック構成図である。 周波数変調およびパルス化の様子を示す図である。 この発明の実施の形態1および実施の形態2における、送信信号、受信信号、サンプリングタイミングとの関係の一例を示す図である。 各レンジゲートにおけるFFT演算結果の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1における不要信号除去処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2における不要信号除去処理を示すフローチャートである。 受信信号の一例およびレンジゲートと電圧の関係を示す図である。 従来のパルスドップラレーダ装置を示すブロック構成図である。 従来のパルスドップラレーダ装置における、送信信号、受信信号、サンプリングタイミングとの簡略的な関係の一例を示す図である。 レンジゲート毎にメモリ9に蓄積されたデータの様子を示す図である。 従来のパルスドップラレーダ装置における、実際の受信信号の様子を示す図である。 各レンジゲートで観測される波形を示す図である。
符号の説明
1 変調信号発生器、
2 VCO、
3 送信スイッチ、
4 ミキサ、
5 送信アンテナ、
6 受信アンテナ、
7 コンデンサ、
8 A/Dコンバータ、
9 メモリ、
10 FFT演算器、
11 CPU。

Claims (5)

  1. 連続波を出力する発振手段と、前記連続波をパルス状に区切り送信波を生成するスイッチ手段と、前記送信波を空中に放射する送信手段と、前記送信波が目標物体で反射した反射信号を受信し、受信信号として出力する受信手段と、前記受信信号と前記連続波とを混合してビート信号を生成する混合手段と、前記送信波のパルスを基準とした所定の時間間隔毎に前記ビート信号をサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によりサンプリングされたデータを、前記送信波のパルスを基準としたサンプリング時間に応じてレンジゲートに区分けして記憶する記憶手段と、前記手順を所定回数繰り返して前記記憶手段に蓄積されたレンジゲート毎のデータを周波数解析する周波数解析手段と、前記周波数解析結果に基づき前記目標物体までの距離や相対速度を測定する測定手段と、前記レンジゲート毎に算出される前記周波数解析結果の注目するビート周波数(注目信号)について、全レンジゲートの前記周波数解析結果の中で最大の振幅を有するレンジゲートの注目信号の位相を基準位相とし、残りのレンジゲートの注目信号の位相が前記基準位相と概略逆位相である場合に当該信号を不要信号と判定する判定手段を備えたことを特徴とするパルスドップラレーダ装置。
  2. 前記判定手段において、不要信号と判定された信号を除去することを特徴とする請求項1に記載のパルスドップラレーダ装置。
  3. 連続波を出力する発振手段と、前記連続波をパルス状に区切り送信波を生成するスイッチ手段と、前記送信波を空中に放射する送信手段と、前記送信波が目標物体で反射した反射信号を受信し、受信信号として出力する受信手段と、前記受信信号と前記連続波とを混合してビート信号を生成する混合手段と、前記送信波のパルスを基準とした所定の時間間隔毎に前記ビート信号をサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によりサンプリングされたデータを、前記送信波のパルスを基準としたサンプリング時間に応じてレンジゲートに区分けして記憶する記憶手段と、前記手順を所定回数繰り返して前記記憶手段に蓄積されたレンジゲート毎のデータを周波数解析する周波数解析手段と、前記周波数解析結果に基づき前記目標物体までの距離や相対速度を測定する測定手段と、前記レンジゲート毎に算出される前記周波数解析結果の注目するビート周波数(注目信号)について、全レンジゲートの前記周波数解析結果の中で最大の振幅を有するレンジゲートの注目信号の振幅及び位相をそれぞれ基準振幅及び基準位相とし、残りのレンジゲートの注目信号から、前記基準振幅に所定の割合を乗じた振幅、および前記基準位相の逆位相である信号を減算する減算手段を備えたことを特徴とするパルスドップラレーダ装置。
  4. 前記減算手段において、前記基準振幅に乗じる割合は、各レンジゲートに対応するサンプリング時間に応じて徐々に減少させることを特徴とする請求項3に記載のパルスドップラレーダ装置。
  5. 前記発振手段は、周波数変調された連続波を出力することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のパルスドップラレーダ装置。
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