JP4780712B2 - 多層樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、多層樹脂成形品の製造方法に関し、特には、保護樹脂層を表面に設けた保護フィルムを賦形した後、フィルムインサート射出成形(インサートフィルム射出成形とも称される。)で多層樹脂成形品を製造する方法に関する。
従来、樹脂成形品の表面に装飾性や保護等の目的でプラスチックフィルムを設けた多層樹脂成形品は、自動車のエアコン操作部やシフトレバー操作部等の自動車内装部品、キーレスエントリー用キーケース部、携帯電話の液晶表示部の窓枠部、種々のケースなどに用いられている。このような多層樹脂成形品の製造方法として、フィルムインサート射出成形が用いられている(特許文献1参照)。
フィルムインサート射出成形は、プラスチックフィルムを射出成形型にセットして基材用樹脂を射出成形型内に射出し、プラスチックフィルムに基材を積層してプラスチックフィルムと基材が一体となった多層樹脂成形品を得る方法である。
また、多層樹脂成形品表面の耐傷付き性を高めるためなどの理由から、保護樹脂層(ハードコート層)を表面に有する保護フィルムを用いてフィルムインサート射出成形し、平面状あるいは緩やかな曲面形状からなるパネルや、自動車の窓などを製造することが提案されている(特許文献2、3参照。)。なお、保護樹脂層(ハードコート層)は、特許文献2、3にも示されているように、紫外線硬化型や熱硬化型のハードコート剤をプラスチックフィルムの表面に塗布し、乾燥硬化させることに形成される。紫外線硬化型のハードコート剤としては、不飽和ポリエステル樹脂系、アクリル樹脂系等のラジカル重合性ハードコート剤、エポキシ系、ビニルエーテル系等のカチオン重合性ハードコート剤などが挙げられ、また熱硬化型のハードコート剤としては、シリコーン系、メラミン系等のものを挙げることができる。
しかし、保護樹脂層を有する保護フィルムは、保護樹脂層(ハードコート層)の存在により剛性が高いため、従来の真空成形や圧空成形(真空圧空成形を含む)によって3次元形状に賦形しようとすると、変形部位などに亀裂や白化などの不具合を生じる問題があった。特に、角部(コーナー部)や二面間の屈曲部などで亀裂や白化などの不具合を生じ易かった。そのため、従来における多層樹脂成形品の製造方法にあっては、保護フィルムを三次元形状に賦形することなく射出成形型に配置して基材を射出成形しており、平面状あるいは緩やかな曲面状の多層樹脂成形品しか良好に得られない問題がある。
特開2005−178062号公報 特開2005−280122号公報 特開2001−205726号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、保護樹脂層を有する保護フィルムを用いて、コーナー部や二面間の屈曲部などで亀裂や白化などの不具合を生じることなく多層樹脂成形品を製造できるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、プラスチックフィルムの片面に透明の保護樹脂層が積層された保護フィルムを100〜140℃に加熱して圧空型に配置し、前記圧空型に組み合わせた圧空ボックス内に200〜300℃、8〜15MPaの加熱圧縮空気を吹き込んで前記保護フィルムを前記圧空型の型面に密着させることにより前記型面形状に賦形した賦形保護フィルムを得る保護フィルム賦形工程と、前記賦形保護フィルムを前記保護樹脂層側が射出成形型の一方の型面を向くようにして前記射出成形型内に配置し、前記射出成形型内に基材用樹脂を射出して前記賦形保護フィルムの前記保護樹脂層とは反対側に基材を積層形成するフィルムインサート射出成形工程とにより、前記賦形保護フィルムと前記基材が一体となった多層樹脂成形品を得ることを特徴とする多層樹脂成形品の製造方法に係る。
請求項2の発明は、請求項1において、前記保護フィルムは前記保護樹脂層の表面に表面印刷層が部分的に形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1において、前記保護フィルムは前記プラスチックフィルムが透明からなり、前記保護樹脂層とは反対側の面に内面印刷層が形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、前記保護樹脂層の表面に表面印刷層が部分的に形成され、前記内面印刷層が前記表面印刷層で覆われない位置にあることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1において、前記保護フィルムは、前記プラスチックフィルムが透明からなると共に、前記保護樹脂層とは反対側の面に光透過性部分と光不透過性部分とからなる内面印刷層が形成されたものからなり、前記フィルムインサート射出成形工程では、前記賦形保護フィルムを配置した前記射出成形型内に透明な第1基材用樹脂を射出して前記賦形保護フィルムの前記保護樹脂層とは反対側の面に前記内面印刷層を覆う透明な第1基材を積層し、前記第1基材形成後、前記射出成形型内に前記内面印刷層の光透過性部分または光透過性部分とその周辺を除いて第2基材用樹脂を射出することにより、前記内面印刷層の光透過性部分を覆うことなく第2基材を前記第1基材に積層して前記第1基材と前記第2基材からなる基材を形成することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1において、前記保護フィルムは、前記プラスチックフィルムが透明からなると共に、前記保護樹脂層の表面に表面印刷層が部分的に形成され、前記保護樹脂層とは反対側の面に光透過性部分と光不透過性部分とからなる内面印刷層が形成され、かつ前記光透過性部分が前記表面印刷層で覆われない位置にあるものからなり、前記フィルムインサート射出成形工程では、前記賦形保護フィルムを配置した前記射出成形型内に透明な第1基材用樹脂を射出して前記賦形保護フィルムの前記保護樹脂層とは反対側の面に前記内面印刷層を覆う透明な第1基材を積層し、前記第1基材形成後、前記射出成形型内に前記内面印刷層の光透過性部分または光透過性部分とその周辺を除いて第2基材用樹脂を射出することにより、前記内面印刷層の光透過性部分を覆うことなく第2基材を前記第1基材に積層して前記第1基材と前記第2基材からなる基材を形成することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、プラスチックフィルムの片面に透明の保護樹脂層が積層された保護フィルムを100〜140℃に加熱して圧空型に配置し、前記圧空型に組み合わせた圧空ボックス内に200〜300℃、8〜15MPaの加熱圧縮空気を吹き込んで前記保護フィルムを前記圧空型の型面に密着させることにより、型面形状に賦形した賦形保護フィルムを形成しているため、保護フィルムのコーナー部や二面間の屈曲部に亀裂や白化などの不具合を生じ難く、これにより得られた賦形保護フィルムを射出成形型に配置して基材を射出成形しているため、表面のコーナー部や二面間の屈曲部で保護フィルムに亀裂や白化などの不具合が無い美観の良好な多層樹脂成形品が得られる。
請求項2の発明によれば、前記保護フィルムは保護樹脂層の表面に表面印刷層が部分的に形成されているものからなるため、表面印刷層によって装飾性を高めた多層樹脂成形品を製造することができる。例えば、艶の有る保護樹脂層の表面の一部に艶消し印刷からなる表面印刷層を設けた装飾性の高い多層樹脂成形品を製造することができる。
請求項3の発明によれば、前記保護フィルムは前記プラスチックフィルムが透明からなり、前記保護樹脂層とは反対側の面に内面印刷層が形成されているため、透明な保護樹脂層を介して内面印刷層を透視することができる高い多層樹脂成形品を製造することができる。
請求項4の発明によれば、前記保護樹脂層の表面に表面印刷層が部分的に形成され、前記内面印刷層が前記表面印刷層で覆われない位置にあるため、表面印刷層によって装飾性を高めることができ、しかも透明な保護樹脂層を介して内面印刷層を透視することができる多層樹脂成形品を製造することができる。
請求項5及び6の発明によれば、前記第2基材で覆われていない部分を照明装置で照明することにより、前記内面印刷層の光透過性部分を点灯(発光)させることのできる多層樹脂成形品を製造することができる。しかも、前記第2基材で覆われていない部分においては賦形保護フィルムに透明な第1基材が積層され、裏打ち補強されているため、前記多層樹脂成形品の使用時に撓みや破損するのを抑えることができる。さらに、前記基材の射出成形時等の際に生じることのある保護樹脂層の透明性や色のムラを、前記透明な第1基材の存在により目立たなくすることができる。さらにまた、請求項6の発明によれば、前記内面印刷層の光透過性部分を覆わない位置に設けられている前記表面印刷層によって、多層樹脂成形品の装飾性を一層高めることができる。
以下本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態における保護フィルムの部分断面図、図2は第1実施形態における保護フィルム賦形工程の概略図、図3は同実施形態におけるフィルムインサート射出成形工程の概略図である。
第1実施形態の多層樹脂成形品の製造方法は、保護フィルム賦形工程とフィルムインサート射出成形工程とからなる。
前記保護フィルム賦形工程で用いられる保護フィルム10は、図1に示すように、プラスチックフィルム11の片面に保護樹脂層(ハードコート層)12が積層されたものからなり、全体が透明とされている。なお、本発明における「透明」は、無色透明、着色透明の何れの場合も含む。
前記プラスチックフィルム11は、前記保護フィルム10においてフィルム基材を構成するものであり、本実施形態では透明な樹脂で構成されている。前記プラスチックフィルム11を構成する樹脂としては、賦形性、フィルムインサート射出成形性等の良好なものであればよく、特に限定されない。例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等を挙げることができる。特に、透明性や耐熱性等の点からポリカーボネート樹脂あるいはポリエチレンテレフタレート樹脂が好ましい。また、前記プラスチックフィルム11の厚みは、厚すぎると賦形性が低下し、薄すぎると強度が低下するようになるため、それらを考慮して最適な厚みとされる。好ましい範囲の例として、100〜500μmを挙げる。
前記保護樹脂層(ハードコート層)12は、前記背景技術で示した紫外線硬化型や熱硬化型のハードコート剤を公知のコーティング法又はディッピング法で塗布し、乾燥、硬化することにより形成され、透明とされている。前記ハードコート剤としては、硬化性や製造性等の点から前記紫外線硬化型が好ましい。また、前記コーティング法は特に限定されるものではなく、例えば、ダイレクトグラビアロールコーティング、グラビアロールコーティング、キスコーティングなどを挙げることができる。前記保護樹脂層12の厚みは、厚すぎると賦形し難くなり、薄すぎると耐傷付き性などの表面保護機能が低下するようになり、賦形性及び表面保護機能を考慮して最適な厚みとされる。好ましくは、硬化後の厚みが2〜5μmであり、前記プラスチックフィルム11の厚みとの関係では、前記プラスチックフィルム11の厚みの0.5%〜2%、より好ましくは0.5〜1.1%である。
前記保護フィルム賦形工程では、まず、図2の(2−A)に示すように、前記保護フィルム10を、ヒータ等の加熱装置25で加熱し、変形可能とする。前記保護フィルム10の加熱温度は、前記保護フィルム10が変形可能な温度であり、好ましくは100〜140℃である。100℃よりも低いと、その後の圧空型による賦形時に賦形が難しくなったり、屈曲変形部位で前記保護樹脂層12に亀裂や白化等を生じやすくなったりする。一方、140℃よりも高いと、その後の圧空型による賦形時に前記保護フィルム10が部分的に伸びすぎて弱くなったり、伸びすぎた部分と他の部分との間で保護樹脂層に透明感や色などの変化を生じて美観が損なわれたりしやすくなる。
次に、図2の(2−B)に示すように、前記加熱後の保護フィルム10を、圧空型30に配置し、次に前記圧空型30に圧空ボックス40を組み合わせて蓋をし、前記圧空ボックス40で前記保護フィルム10の両端を挟持して前記保護フィルム10の挟持部間を前記圧空型30内に張設する。その際、本実施形態では、前記保護樹脂層12が前記圧空型30の型面31を向くようにして配置する。なお、本発明における「圧空型」は、真空圧空型を含む。前記圧空型30及び前記圧空ボックス40は、公知の圧空成形(真空圧空成形を含む)に用いられるものである。また、前記圧空型30は、内面が多層樹脂成形品の外面形状に合わせた型面31を有し、前記型面31と型外を通じる排出孔32が形成されている。一方、前記圧空ボックス40は、前記圧空型30に蓋をすることのできるものからなり、上面中央に空気吹き込み孔41が圧空ボックス40の内外を貫通して形成されている。
その後、前記圧空ボックス40の空気吹き込み孔41から、前記圧空ボックス40に加熱圧縮空気を吹き込んで前記保護フィルム10を前記圧空型30の型面31に密着させることにより、前記型面31に沿って賦形し、賦形保護フィルム15を形成する。その際、前記圧空型30の排気孔32から前記保護フィルム10と型面31間の空気が型外へ排出される。また、前記排気孔32からの空気を真空吸引装置で吸引して型外へ排出してもよい。
前記圧空ボックス40内へ吹き込む前記加熱圧縮空気は温度200〜300℃、圧力8〜15MPa(80〜150bar、82〜153kg/cm)が好ましい。この温度及び圧力の組み合わせから外れると、前記保護フィルム10が前記型面31に沿って変形しなくなったり、屈曲変形部位で前記保護樹脂層12に亀裂や白化等を生じたり、あるいは前記屈曲部位で前記保護フィルム10が伸びすぎて弱くなったり、前記保護樹脂層12の透明感などが変化して美観が損なわれたりしやすくなる。なお、従来の圧空成形(真空圧空成形の場合を含む)では、前記圧空ボックス40内に吹き込む空気は、0.29〜0.49MPa(2.9〜4.9bar、3〜5kg/cm)とされ、また温度は常温とされるのに対し、本発明で用いる加熱圧縮空気は圧力がかなり高く、また温度が200〜300℃であり、これによって本発明では、前記保護樹脂層12を良好に賦形することができる。
前記加熱圧縮空気を前記圧空ボックス40内に吹き込む時間、すなわち、前記保護フィルム10を前記型面31に沿って良好に賦形するための加熱加圧時間は3.0秒〜5.0秒程度が好ましい。加熱加圧時間が短すぎる場合には、前記保護フィルム10が前記型面31に沿って変形しなくなったり、屈曲変形部位で前記保護樹脂層12に亀裂や白化等を生じたりしやすくなり、一方、加熱加圧時間が長すぎる場合には、前記屈曲部位で前記保護フィルム10が伸びすぎて弱くなったり、前記保護樹脂層の透明感や色などが変化して美観が損なわれたりしやすくなる。
前記加熱圧縮空気を所定時間吹き込んだ後、前記吹き込みを停止し、図2の(2−C)に示すように賦形保護フィルム15を前記圧空型30から取り出す。その後、必要に応じて、前記賦形保護フィルム15のトリミング(不要部切除)を行う。
前記フィルムインサート射出成形工程では、公知のフィルムインサート射出成形と同様に、基材を射出成形する。まず、この工程では、図3の(3−A)に示すように、前記賦形保護フィルム15を、前記保護樹脂層12の側が射出成形型50の一方の型面52(通常は可動型の型面)を向くようにして配置する。前記型面52は、前記賦形保護フィルム15の形状にあわせて形成されている。次に、図3の(3−B)に示すように射出成形型50を型締めして基材用樹脂16を前記射出成形型50内に射出し、前記保護樹脂層12とは反対側に基材19を積層形成して、前記賦形保護フィルム15と前記基材19が一体になった多層樹脂成形品1を形成する。前記射出成形型50の冷却後、前記射出成形型50を型開きして多層樹脂成形品1を脱型する。符号51は射出成形型50の可動型、符号55は固定型、符号56はゲートである。前記基材用樹脂16の種類は、射出成形に用いられている樹脂であれば特に限定されず、前記多層樹脂成形品の用途等に応じて決定される。例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド等を挙げることができる。特には、前記賦形保護フィルム15と接着性の良好なものが好ましい。また、前記基材19の厚みは、前記多層樹脂成形品の用途や大きさ等によって決定される。前記基材用樹脂16の色は適宜決定されるが、装飾性の点から、光不透過性のものが好ましい。
このようにして製造された多層樹脂成形品1は、表面が前記保護樹脂層(ハードコート層)12で覆われており、耐傷付き性が高いものになっていると共に、前記保護樹脂層12を光沢のある透明なものとすることにより、美観が良好なものとなる。さらに、前記多層樹脂成形品1は、表面の前記保護樹脂層12が、コーナー部や二面間の屈曲部で亀裂や白化が無いため、非常に美観の高いものとなっている。
第2実施形態について説明する。図4は本発明の第2実施形態における保護フィルムの部分断面図、図5は第2実施形態における保護フィルム賦形工程の概略図、図6は同実施形態におけるフィルムインサート射出成形工程の概略図である。
第2実施形態は、図4に示すように、前記第1実施形態の保護フィルム10に代えて、前記保護樹脂層12の表面に表面印刷層13が部分的に形成された保護フィルム10Aを用いるものであり、その他は前記第1実施形態と同様である。前記表面印刷層13は、着色、あるいは艶消し着色等からなり、装飾性を高めるため等に設けられる。前記表面印刷層13が設けられる部位は、装飾性や用途等によって適宜決定される。図示の例の表面印刷層13は、図6の(6−B)に示すように、多層樹脂成形品1Aの表面の縁に枠状に設けられている。前記表面印刷層13は、公知の印刷方法で形成される。印刷方法としては、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等を挙げることができる。
なお、第2実施形態の保護フィルム賦形工程は、図5の(5−A)に示すように前記保護フィルム10Aを加熱した後、図5の(5−B)に示すように、前記保護フィルム10Aを、前記表面印刷層13が前記圧空型30の型面31を向くようにして圧空型30に配置して賦形し、図5の(5−C)に示す賦形保護フィルム15Aを形成する。
また、第2実施形態のフィルムインサート射出成形工程は、図6の(6−A)に示すように、前記保護樹脂層12側が射出成形型50の一方の型面52(可動型51の型面52)を向くようにして前記賦形保護フィルム15Aを射出成形型50の可動型51に配置し、図6の(6−B)に示すように基材19を射出成形し、前記賦形保護フィルム15Aと前記基材19が一体になった多層樹脂成形品1Aを形成する。前記多層樹脂成形品1Aは、前記保護樹脂層12が部分的に前記表面印刷層13で覆われ(隠蔽され)ており、装飾性の高いものとなっている。
第3実施形態について説明する。図7は本発明の第3実施形態における保護フィルムの部分断面図、図8は第3実施形態における保護フィルム賦形工程の概略図、図9は同実施形態におけるフィルムインサート射出成形工程の概略図である。
第3実施形態は、図7に示すように、前記第1実施形態の保護フィルム10に代えて、前記保護樹脂層12とは反対側面に内面印刷層14が部分的に形成された保護フィルム10Bを用いるものであり、その他は前記第1実施形態と同様である。なお、前記プラスチックフィルム11は透明なものからなる。前記内面印刷層14は、前記透明な保護樹脂層12を通して視認可能な着色等からなり、文字や図形、模様等、装飾性を高めるもので構成される。前記内面印刷層14の位置は、装飾性や用途等によって適宜決定される。図示の例の内面印刷層14は、図9に示すように、多層樹脂成形品1Bの略中央に位置するように設けられている。前記内面印刷層14は、公知の印刷方法で形成される。印刷方法としては、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等を挙げることができる。
なお、第3実施形態の保護フィルム賦形工程は、図8の(8−A)に示すように保護フィルム10Bを加熱した後、図8の(8−B)に示すように、前記保護フィルム10Bを、前記保護樹脂層12側が前記圧空型30の型面31を向くようにして圧空型30に配置して賦形し、図8の(8−C)に示す賦形保護フィルム15Bを形成する。
また、第3実施形態のフィルムインサート射出成形工程は、図9の(9−A)に示すように、前記保護樹脂層12側が射出成形型50の一方の型面52(可動型51の型面52)を向くようにして前記賦形保護フィルム15Bを射出成形型50の可動型51に配置し、図9の(9−B)に示すように基材19を射出成形し、前記賦形保護フィルム15Bと前記基材19が一体になった多層樹脂成形品1Bを形成する。前記多層樹脂成形品1Bは、透明な前記保護樹脂層12を介して前記内面印刷層14を透視できるため、装飾性の高いものとなっている。
第4実施形態について説明する。図10は本発明の第4実施形態における保護フィルムの部分断面図、図11は第4実施形態においてフィルムインサート射出成形工程で得られた多層樹脂成形品の断面図である。
第4実施形態は、図10に示すように、前記保護樹脂層12の表面に表面印刷層13が部分的に形成され、前記保護樹脂層12とは反対側面において前記表面印刷層13で覆われない(隠蔽されない)位置に前記内面印刷層14が部分的に形成された保護フィルム10Cを用いて、前記第1〜第3実施形態の保護フィルム賦形工程と同様にして賦形保護フィルム15Cを形成し、さらに、前記第1〜第3実施形態のフィルムインサート射出成形工程と同様にして、図11に示す多層樹脂成形品1Cを製造するものである。前記多層樹脂成形品1Cは、前記表面印刷層13と透明な保護樹脂層12及び内面印刷層14によって、良好な装飾性を発揮する。しかも前記保護樹脂層12の存在により良好な耐傷付き性を発揮する。
第5実施形態について説明する。図12は本発明の第5実施形態における保護フィルムの部分断面図、図13は第5実施形態における保護フィルム賦形工程の概略図、図14は同実施形態におけるフィルムインサート射出成形工程の概略図である。
第5実施形態では、図12に示すように、前記第1実施形態の保護フィルム10に代えて、前記保護樹脂層12とは反対側面に内面印刷層141が形成された保護フィルム10Dを用いるものである。図示の例は、図14の(14−C)に示すように、中央部が凹部とされて開口部Kとなっているボックス状の多層樹脂樹脂成形品1Dを製造する場合である。なお、以下の実施形態においては、前記第1〜第4実施形態と同様の部材については、同一の符号を用いて示す。前記保護フィルム10Dは、前記プラスチックフィルム11が透明なものからなると共に、前記保護樹脂層12とは反対側の面に光透過性部分14Aと光不透過性部分14Bとからなる内面印刷層141が形成されたものからなる。図示の例では、前記多層樹脂成形品1Dの中央に対して一側寄りの部位(図示の例では左寄りの部位)に前記光透過性部分14Aが設けられ、他の部分は光不透過性部分14Bとされている。前記光透過性部分14Aは、薄い色や明るい色等、光が透過し易い色等からなり、一方、前記光不透過性部分14Bは濃色や暗い色等、光が透過し難い色等からなる。また、前記光透過性部分14Aは、文字や図形、模様等、装飾性を高めるもので構成される。
前記第5実施形態の保護フィルム賦形工程は、図13の(13−A)に示すように保護フィルム10Dを加熱した後、図13の(13−B)に示すように、前記保護フィルム10Dを、前記保護樹脂層12とは反対側、すなわち前記内面印刷層141側が前記圧空型30Dの型面31Dを向くようにして圧空型30Dに配置し、前記第1実施形態と同様に前記圧空ボックス40内に加熱圧縮空気を吹き込んで賦形し、トリミングにより不要部位を切除して、図13の(13−C)に示す賦形保護フィルム15Dを形成する。なお、前記圧空型30Dの型面31Dは、多層樹脂成形品の形状に応じた凹凸形状とされ、本実施形態では中央に凹部311が形成されており、前記賦形保護フィルム15Dは、前記型面31Dの凹部311で形成された凹部底面が切除されて開口部151とされている。
また、前記第5実施形態のフィルムインサート射出成形工程では、まず、図14の(14−A)に示すように、前記保護樹脂層12側が射出成形型50D1の一方の型面52D(可動型51D1の型面52D)を向くようにして前記賦形保護フィルム15Dを射出成形型50D1の可動型51D1に配置し、次に、図14の(14−B)の左側図に示すように第1基材用樹脂16Aを前記射出成形型50D1内に射出し、前記保護樹脂層12とは反対側の面に、前記内面印刷層141を覆う第1基材19Aを積層形成する。前記射出成形型50D1は、射出成形型として公知の3プレート式からなる。前記可動型51D1の型面52Dには、前記賦形保護フィルム15Dの開口部151と対応する位置に突部53Dが形成されており、前記賦形保護フィルム15Dを型面52Dに配置する際に前記開口部151が前記突部53Dに嵌められる。前記第1基材用樹脂16Aは、透明(無色透明あるいは着色透明等)からなり、材質は適宜のものとされ、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS)、ポリメタクリル酸エチル樹脂(PMMA)、ポリカーボネート樹脂(PC)等を挙げることができる。また、前記第1基材用樹脂16Aの厚みは、光透過性等や、多層樹脂成形品の厚みや重量等から、1.0〜2.5mmが好ましい。
前記第1基材19Aの成形後、図14の(14−B)の右側図に示すように、固定型55D2と可動型51D2とよりなる2プレート式の射出成形型50D2に前記賦形保護フィルム15Dと第1基材19Aの積層品を配置し、前記射出成形型50D2内に、前記内面印刷層141の光透過性部分14Aまたは光透過性部分14Aとその周辺を除いて第2基材用樹脂16Bを射出する。そして、前記内面印刷層141の光透過性部分14Aを覆うことなく第2基材19Bを前記第1基材19Aに積層して、図14の(14−C)に示すように、前記第1基材19Aと前記第2基材19Bからなる基材19Dを形成し、前記射出成形型50D2の冷却後、前記射出成形型50D2を型開きして多層樹脂成形品1Dを脱型する。前記第2基材用樹脂16B(前記第2基材19B)は、不透明あるいは遮光性の色等とされている。
前記第5実施形態によれば、前記多層樹脂成形品1Dにおいて、前記第2基材19Bで覆われていない前記第1基材19Aの部分を照明装置で照明することにより、前記内面印刷層141の光透過性部分14Aを点灯(発光)させることができ、外部から視認容易となる。しかも、前記第2基材19Bで覆われていない部分においては賦形保護フィルム15Dに透明な第1基材19Aが積層されて裏打ち補強されているため、前記多層樹脂成形品1Dの使用時に撓みや破損するのを抑えることができる。さらに、前記基材の射出成形時等の際に生じることのある保護樹脂層12の透明性や色のムラを前記透明な第1基材19Aの存在により、目立たなくすることができる。
第6実施形態について説明する。図15は本発明の第6実施形態における保護フィルムの部分断面図、図16は第6実施形態における保護フィルム賦形工程の概略図、図17は同実施形態におけるフィルムインサート射出成形工程の概略図である。
第6実施形態は、第5実施形態の前記保護フィルム10Dに代えて、図15に示す保護フィルム10Eを用いるものであり、他の構成については、第5実施形態と同様である。前記保護フィルム10Eは、前記プラスチックフィルム11が透明からなると共に、前記保護樹脂層12の表面に表面印刷層13が部分的に形成され、前記保護樹脂層12とは反対側の面に光透過性部分14Aと光不透過性部分14Bとからなる内面印刷層141が形成され、かつ前記光透過性部分14Aが前記表面印刷層13で覆われない(隠蔽されない)位置にあるものからなり、前記第5実施形態の保護フィルム10Dにおいて前記保護樹脂層12の表面に、前記光透過性部分14Aを覆わない位置に表面印刷層13を設けたものに相当する。なお、前記表面印刷層13は、前記第2実施形態で説明したとおりであり、例えば、光不透過性や艶消しのものとされる。図示の例の保護フィルム10Eは、図17の(17−C)に示すように、多層樹脂成形品1Eの開口部Kの一側(図示の例では左側)の一部に前記光透過性部分14Aが設けられると共に他の部分は光不透過性部分14Bとされ、かつ前記開口部Kの周囲を枠状に囲むように、前記表面印刷層13が設けられている。この第6実施形態において前記第5実施形態と同様の部材については、第5実施形態と同一の符号を用いて示す。
前記第6実施形態の保護フィルム賦形工程及びフィルムインサート射出工程は、前記第5実施形態と同様に行われるが、重複を避けるため、再度の説明を省略する。なお、図16の(16−A)〜(16−C)に、第6実施形態における保護フィルム賦形工程を示し、また、図17の(17−A)〜(17−C)に、第6実施形態におけるフィルムインサート射出成形工程を示す。図16及び図17における符号15Eは、前記保護フィルム10Eを用いて賦形された賦形保護フィルムを示す。
前記第6実施形態によれば、前記多層樹脂成形品1Eにおいて、前記第2基材19Bで覆われていない前記第1基材19Aの部分を照明装置で照明することにより、前記内面印刷層141の光透過性部分14Aを点灯させる(照明させる)ことができ、外部から視認容易となる。また、前記光透過性部分14Aを覆わない位置に前記表面印刷層13が設けられているため、前記光透過性部分14Aの視認性を妨げることなく前記表面印刷層13で多層樹脂成形品1Eの装飾性を高めることができる。しかも、前記第2基材19Bで覆われていない部分は、前記賦形保護フィルム15Eに透明な第1基材19Aが積層されて裏打ち補強されているため、前記多層樹脂成形品1Eの使用時に撓みや破損するのを抑えることができる。さらに、前記基材19の射出成形時等の際に生じることのある保護樹脂層12の透明性や色等のムラを前記透明な第1基材19Aの存在により、目立たなくすることができる。
以下に、図18、図19に示す自動車のシフト操作部パネル(ボックス)用多層樹脂成形品Pを、前記実施形態6の保護フィルム10Eを用いて、前記実施形態6にしたがい製造する場合の実施例について示す。なお、前記多層樹脂成形品Pにおける中央の開口部Kはシフトレバーの挿通部である。また、内面印刷層141の光透過性部分14Aは、シフト位置等を示す文字、記号等からなり、プラスチックフィルム11及び保護樹脂層12を介して外部から透視可能となっている。さらに、前記光透過性部分14A及びその周辺は、多層樹脂成形品Pの裏側に配置される発光ダイオード等の照明装置で照明され、それによって前記光透過性部分14Aの文字や記号等が明るく発光(点灯)するように構成されている。なお、前記実施形態6と同様の部材及び部位は、前記実施形態6で用いた符号と同一の符号を用いて示す。
本実施例において、保護フィルム10Eのプラスチックフィルム11は、材質が無色透明(ナチュラル)なPC、厚みが375μmからなり、一方、保護樹脂層12は、無色透明なPMMA+PUのUVハードコート剤、厚みが4μm±25%、ディッピングコーティング法で形成されたハードコート層からなる。また、表面印刷層13はシルク印刷で形成された艶消し灰色からなる。内面印刷層141はシルク印刷で形成されたものからなり、光透過性部分14Aが光透過性の白色、オレンジ、緑等の文字、記号で構成され、一方、光不透過性部分14Bが光不透過性の黒色からなる。
前記保護フィルム賦形工程における保護フィルム10Eの加熱温度は110±10℃、加熱時間は4.5〜5.0秒、加熱圧縮空気は温度が300℃、圧力9MPa±10%(90bar±10%)、加圧時間は3秒である。また、前記フィルムインサート射出成形工程における透明な第1基材用樹脂16A(第1基材19A)は、材質が無色透明なABS、厚みが2.0mmであり、一方、光不透過性(遮光性)の第2基材用樹脂16B(第2基材19B)は、材質が黒色のABS、厚みが1.5mmである。
本実施例で得られた多層樹脂成形品Pは、透明な保護樹脂層12にコーナー部や二面間の屈曲部において亀裂や白化が無く、良好な美観を有していた。しかも、透明な保護樹脂層12には、色ムラ等を生じていなかった。
なお、本発明の多層樹脂成形品の製造方法は、前記のような自動車のシフトレバー操作部用のパネルに限定されず、エアコンの操作部のパネルやその他の操作部パネル、ボックス状のケース、インジケータ画面を覆う窓部材等種々の製品の製造に適用可能である。
本発明の第1実施形態における保護フィルムの部分断面図である。 第1実施形態における保護フィルム賦形工程の概略図である。 第2実施形態におけるフィルムインサート射出成形工程の概略図である。 第2実施形態における保護フィルムの部分断面図である。 第2実施形態における保護フィルム賦形工程の概略図である。 第2実施形態におけるフィルムインサート射出成形工程の概略図である。 第3実施形態における保護フィルムの部分断面図である。 第3実施形態における保護フィルム賦形工程の概略図である。 第3実施形態におけるフィルムインサート射出成形工程の概略図である。 第4実施形態における保護フィルムの部分断面図である。 第4実施形態において製造された多層樹脂成形品の断面図である。 第5実施形態における保護フィルムの部分断面図である。 第5実施形態における保護フィルム賦形工程の概略図である。 第5実施形態におけるフィルムインサート射出成形工程の概略図である。 第6実施形態における保護フィルムの部分断面図である。 第6実施形態における保護フィルム賦形工程の概略図である。 第6実施形態におけるフィルムインサート射出成形工程の概略図である。 実施例によって製造された多層樹脂成形品の斜視図である。 図18のA−A断面図である。
符号の説明
10,10A,10B,10C,10D,10E 保護フィルム
11 プラスチックフィルム
12 保護樹脂層(ハードコート層)
13 表面印刷層
14,141 内面印刷層
14A 内面印刷層141の光透過性部分
14B 内面印刷層141の光不透過性部分
15,15A,15B,15C,15D,15E 賦形保護フィルム
16 基材用樹脂
16A 第1基材用樹脂
16B 第2基材用樹脂
19,19D 基材
19A 第1基材
19B 第2基材
25 加熱装置
30,30D 圧空型
40 圧空ボックス
50,50D1,50D2 射出成形型
51,51D1,51D2 可動型
55,55D1,55D2 固定型

Claims (6)

  1. プラスチックフィルムの片面に透明の保護樹脂層が積層された保護フィルムを100〜140℃に加熱して圧空型に配置し、前記圧空型に組み合わせた圧空ボックス内に200〜300℃、8〜15MPaの加熱圧縮空気を吹き込んで前記保護フィルムを前記圧空型の型面に密着させることにより前記型面形状に賦形した賦形保護フィルムを得る保護フィルム賦形工程と、
    前記賦形保護フィルムを前記保護樹脂層側が射出成形型の一方の型面を向くようにして前記射出成形型内に配置し、前記射出成形型内に基材用樹脂を射出して前記賦形保護フィルムの前記保護樹脂層とは反対側に基材を積層形成するフィルムインサート射出成形工程とにより、
    前記賦形保護フィルムと前記基材が一体となった多層樹脂成形品を得ることを特徴とする多層樹脂成形品の製造方法。
  2. 前記保護フィルムは前記保護樹脂層の表面に表面印刷層が部分的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多層樹脂成形品の製造方法。
  3. 前記保護フィルムは前記プラスチックフィルムが透明からなり、前記保護樹脂層とは反対側の面に内面印刷層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多層樹脂成形品の製造方法。
  4. 前記保護樹脂層の表面に表面印刷層が部分的に形成され、前記内面印刷層が前記表面印刷層で覆われない位置にあることを特徴とする請求項3に記載の多層樹脂成形品の製造方法。
  5. 前記保護フィルムは、前記プラスチックフィルムが透明からなると共に、前記保護樹脂層とは反対側の面に光透過性部分と光不透過性部分とからなる内面印刷層が形成されたものからなり、
    前記フィルムインサート射出成形工程では、
    前記賦形保護フィルムを配置した前記射出成形型内に透明な第1基材用樹脂を射出して前記賦形保護フィルムの前記保護樹脂層とは反対側の面に前記内面印刷層を覆う透明な第1基材を積層し、
    前記第1基材形成後、前記射出成形型内に前記内面印刷層の光透過性部分または光透過性部分とその周辺を除いて第2基材用樹脂を射出することにより、前記内面印刷層の光透過性部分を覆うことなく第2基材を前記第1基材に積層して前記第1基材と前記第2基材からなる基材を形成することを特徴とする請求項1に記載の多層樹脂成形品の製造方法。
  6. 前記保護フィルムは、前記プラスチックフィルムが透明からなると共に、前記保護樹脂層の表面に表面印刷層が部分的に形成され、前記保護樹脂層とは反対側の面に光透過性部分と光不透過性部分とからなる内面印刷層が形成され、かつ前記光透過性部分が前記表面印刷層で覆われない位置にあるものからなり、
    前記フィルムインサート射出成形工程では、
    前記賦形保護フィルムを配置した前記射出成形型内に透明な第1基材用樹脂を射出して前記賦形保護フィルムの前記保護樹脂層とは反対側の面に前記内面印刷層を覆う透明な第1基材を積層し、
    前記第1基材形成後、前記射出成形型内に前記内面印刷層の光透過性部分または光透過性部分とその周辺を除いて第2基材用樹脂を射出することにより、前記内面印刷層の光透過性部分を覆うことなく第2基材を前記第1基材に積層して前記第1基材と前記第2基材からなる基材を形成することを特徴とする請求項1に記載の多層樹脂成形品の製造方法。
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