JP4780641B2 - 水道メータシステム - Google Patents

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Description

本発明は、水道メータを中間金具に組み付けてなる水道メータシステムであって、中間金具には、水道管に接続される1対の水道管接続部と、水道メータを着脱可能に受容したメータ受容部と、一方の水道管接続部からメータ受容部内に連通した上流側端部流路と、メータ受容部内から他方の水道管接続部に連通した下流側端部流路とが形成され、水道水が上流側端部流路と下流側端部流路との間を流れるようにした水道メータシステムに関する。
従来のこの種の水道メータシステムとして、水道メータの交換やメンテナンス時に中間金具から水道メータを取り外す場合に、予め水道メータへの水道水の流入を止めるための止水部を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−21404号公報(段落[0012]、第1図)
ところが、上述した従来の水道メータシステムは、メータ受容部と止水部とが、水道管との接続方向に横並びに配置されているため、止水部を備えていないものに比べて水道管との接続方向における全長が長くなり、大きな設置スペースが必要となるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、従来の止水部を備えた水道メータシステムよりも全長を短くすることが可能な水道メータシステムの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る水道メータシステムは、水道メータを中間金具に組み付けてなる水道メータシステムであって、中間金具には、水道管に接続される1対の水道管接続部と、水道メータを着脱可能に受容したメータ受容部と、一方の水道管接続部からメータ受容部内に連通した上流側端部流路と、メータ受容部内から他方の水道管接続部に連通した下流側端部流路とが形成され、水道水が上流側端部流路から水道メータを通過して下流側端部流路に流れるようにした水道メータシステムにおいて、メータ受容部の内側に嵌合されて水道メータを受容しかつ、メータ受容部に対して第1の位置と第2の位置との間で回動操作可能な回動筒部を設けると共に、その回動筒部のうち周方向で相互に離れた位置に、上流側端部流路に対応した上流側中継流路と下流側端部流路に対応した下流側中継流路とを貫通形成し、回動筒部が第1の位置に配置された場合には、上流側端部流路と上流側中継流路との間及び下流側端部流路と下流側中継流路との間が共に連通して、水道水が上流側端部流路から水道メータを通過し下流側端部流路に流れる一方、回動筒部が第2の位置に配置された場合には、上流側端部流路と上流側中継流路との間及び下流側端部流路と下流側中継流路との間が共に断絶するように構成し、回動筒部の端部に設けられ、回動筒部と一体回転する出力ギヤと、出力ギヤに連結されかつ中間金具に回転可能に軸支され、外部から付与された力により回動される入力ギヤとを設け、入力ギヤから出力ギヤに回転が減速して伝達されるようにしたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の水道メータシステムにおいて、入力ギヤの回転中心には、電動式の工具回転機に着脱される交換工具の基端部と同一形状の角柱形連結部又は、入力ギヤを手動で回動させるための操作ハンドルが備えられたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載の水道メータシステムにおいて、入力ギヤと同軸上に配置されかつ入力ギヤと一体回転する第1のギヤと、出力ギヤと同軸上に配置されて回動筒部と相対的に回転する第2のギヤとを備え、外部から付与された力により第2のギヤが回転され、その回転が第1のギヤを介して入力ギヤに伝達されるように構成すると共に、第2のギヤから第1ギヤに回転が減速して伝達されるようにしたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の水道メータシステムにおいて、第2のギヤの回転中心には、電動式の工具回転機に着脱される交換工具の基端部と同一形状の角柱形連結部或いは、第2のギヤを手動で回動させるための操作ハンドルが備えられたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の水道メータシステムにおいて、出力ギヤ及び入力ギヤは、共に平ギヤであるところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の水道メータシステムにおいて、入力ギヤは、ウォームギヤであり、出力ギヤは、ウォームギヤが直接噛合したウォームホイールであるところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の水道メータシステムにおいて、入力ギヤは、中間金具に対して着脱可能に設けられたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項7に記載の水道メータシステムにおいて、入力ギヤの回転軸上で嵌合しかつ嵌合状態で相対的に回転可能な円形凹部と円形凸部との何れか一方を入力ギヤに設けると共に、他方を中間金具に設けたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の水道メータシステムにおいて、出力ギヤは、回動筒部に対して着脱可能に設けられたところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかに記載の水道メータシステムにおいて、回動筒部の外周面とメータ受容部の内周面との間には、上流側端部流路と下流側端部流路とを、回動筒部の軸方向で挟むように1対のOリングが設けられたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項10に記載の水道メータシステムにおいて、回動筒部のうち1対のOリングが装着される2つの部位の外径を同一にしたところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れかに記載の水道メータシステムにおいて、水道メータは、回動筒部の内部に嵌合される円柱形状をなしかつその径方向に貫通した計測流路を有し、計測流路を流れる水道水の通過体積を、超音波、電磁誘導又は羽根車を利用して計量するように構成され、回動筒部が第1の位置に配置された場合に、上流側端部流路及び下流側端部流路の各開口と、上流側中継流路及び下流側中継流路と、計量流路とが同軸線上に配置されるように構成したところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れかに記載の水道メータシステムにおいて、回動筒部と水道メータとの間には、回動筒部の内部への水道メータの挿抜を許容する一方、水道メータが回動筒部に挿入されたときに、上流側中継流路と下流側中継流路と計測流路とが同軸線上に配置されるように係合する凸部及び凹部が備えられたところに特徴を有する。
請求項14の発明は、請求項1乃至13の何れかに記載の水道メータシステムにおいて、回動筒部の外周面とメータ受容部の内周面との間に形成されて、回動筒部が第2の位置に配置された場合に、上流側端部流路及び下流側端部流路の間を連絡する一方、回動筒部が第1の位置に配置された場合に、上流側端部流路及び下流側端部流路から切り離されるバイパス流路を備えたところに特徴を有する。
請求項15の発明は、請求項1乃至14の何れかに記載の水道メータシステムにおいて、上流側中継流路又は下流側中継流路の内部に、水道水が上流側端部流路から下流側端部流路に向かう順方向に流れた場合に、水道メータと上流側中継流路又は下流側端部流路との間を連通する一方、水道水が逆方向に流れた場合に、水道メータと上流側中継流路又は下流側端部流路との間を断絶する逆止弁が着脱可能に取り付けられたところに特徴を有する。
[請求項1,5の発明]
請求項1の水道メータシステムで水道水の通過体積を計測する場合には、回動筒部を第1の位置に配置する。すると、水道水は、上流側端部流路、上流側中継流路を通って水道メータ内に流入し、水道メータから下流側中継流路、下流側端部流路を通って水道メータシステムの下流側に流出する。これにより、上流側端部流路と下流側端部流路との間を流れる水道水の通過体積が水道メータにて計量される。
一方、水道メータを取り外す場合には、入力ギヤに力を付与して入力ギヤを回転させる。すると、入力ギヤに連結された出力ギヤが連動回転して、回動筒部がメータ受容部の内側で第1の位置から第2の位置に向かって回動する。回動筒部が第2の位置に配置されると、上流側端部流路と上流側中継流路との間及び下流側端部流路と下流側中継流路との間が断絶され、回動筒部の内部に水道水が流入しなくなる。この状態で水道メータを中間金具から取り外せば、中間金具から放水することはない。このように、止水部として機能する回動筒部をメータ受容部の内側に配置したので、従来の止水部を備えた水道メータシステムよりも全長を短くすることができる。
さらに、入力ギヤから出力ギヤに回転が減速して伝達されるので、回動筒部に力を直接付与して回動操作する場合に比べて小さい力で回動筒部を回動させることができ、回動筒部の回動時に水道管にかかる力を軽減できる。これにより、水道メータ20の着脱時に老朽化した水道管を破損することが防止される。ここで、請求項5の発明のように、入力ギヤ及び出力ギヤは、共に平ギヤであってもよい。
[請求項2の発明]
入力ギヤの回転中心に角柱形連結部を備えた場合には、電動式の工具回転機の回転トルクを利用して入力ギヤを回動させることができる。また、入力ギヤの回転中心に操作ハンドルを備えた場合には、手動で入力ギヤを回転させることができる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、第2のギヤの外部から付与された力は、第1のギヤに伝達され、第1のギヤと一体回転する入力ギヤから出力ギヤに伝達されて回動筒部が回動する。ここで、入力ギヤと出力ギヤとの間及び第2のギヤと第1のギヤとの間の少なくとも2カ所で回転が減速されるので、入力ギヤと出力ギヤとの間だけで減速させた場合に比較して大きく減速させる(減速比を大きくする)ことができ、より小さい力で回動筒部を回動させることができる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、第2のギヤの回転中心に角柱形連結部を備えた場合には、電動式の工具回転機の回転トルクを利用して第2のギヤを回転させることができる。また、操作ハンドルを備えた場合には、手動で第2のギヤを回転させることができる。
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、入力ギヤと出力ギヤを共に平ギヤとした場合に比較して、入力ギヤと出力ギヤとの間で回転をより大きく減速させることができ、さらに小さい力で回動筒部を回動させることが可能となる。
[請求項7,8の発明]
請求項7の発明によれば、入力ギヤが交換可能となる。また、1つの入力ギヤを複数の水道メータシステム間で共通使用することができる。さらに、例えば、水道メータの交換・メンテナンス時以外は、入力ギヤを中間金具から取り外しておけば、不正に回動筒部が回動操作され水道メータが着脱されることを防止できる。具体的には、請求項8の構成のように、入力ギヤの回転軸上で嵌合しかつ嵌合状態で相対的に回転可能な円形凹部と円形凸部との何れか一方を入力ギヤに設けると共に、他方を中間金具に設ければよい。
[請求項9の発明]
請求項9の発明によれば、出力ギヤが交換可能となる。また、1つの出力ギヤを複数の水道メータシステム間で共通使用することができる。さらに、例えば、水道メータの交換・メンテナンス時以外は、出力ギヤを円筒部から取り外しておけば、不正に回動筒部が回動操作され水道メータが着脱されることを防止できる。
[請求項10の発明]
請求項10の発明によれば、メータ受容部に流れ込んだ水道水の水圧により回動筒部の軸方向にかかる力が1対のOリングの摩擦力によって吸収される。これにより、回動筒部の軸方向の一端部を中間金具の内面に押しつける力を弱める或いはなくすことができ、回動筒部をスムーズに回動させることが可能となる。
[請求項11の発明]
請求項11の発明によれば、回動筒部のうち1対のOリングが装着される2つの部位の外径を同一にしたので、水圧により回動筒部の軸方向にかかる力のバランスがとれ、回動筒部をよりスムーズに回動させることが可能となる。
[請求項12の発明]
請求項12の水道メータシステムでは、回動筒部が第1の位置に配置された場合に、上流側端部流路及び下流側端部流路の各開口と、上流側中継流路及び下流側中継流路と、計測流路とが同軸線上に配置されるので水道水をスムーズに流すことができる。
[請求項13の発明]
請求項13の発明によれば、水道メータを回動筒部の内部に挿入して凹部と凸部とを凹凸係合させることで、上流側中継流路と下流側中継流路と計測流路とが同軸線上に配置されるように位置決めできる。
[請求項14の発明]
請求項14の発明によれば、回動筒部を第2の位置にして上流側端部流路と上流側中継流路との間が断絶された場合に、バイパス流路によって上流側端部流路及び下流側端部流路の間が連絡されるので、断水することなく水道メータを着脱することができる。また、回動筒部を第1の位置にした場合に、バイパス流路は、上流側端部流路及び下流側端部流路から切り離されるので、全ての水道水を計測流路に通水させることができ、流量計測を正確に行うことができる。しかも、バイパス流路は回動筒部とケース受容部との間に形成されたので、上流側端部流路と下流側端部流路との間を配管部材で連絡した構成に比較して、部材数の削減が図られ、水道メータシステムの寸法を小さくすることができる。
[請求項15の発明]
請求項15の発明によれば、水道水が下流側端部流路から上流側端部流路に向かう逆方向に流れた場合に、逆止弁によって上流側端部流路と計測流路との間或いは、下流側端部流路と計測流路との間が断絶されるので、水道水の逆流が防がれる。しかも、逆止弁は着脱可能なので、交換したり回動筒部から取り外してメンテナンスを行うことができる。具体的には、回動筒部を第2位置に配置し、水道メータを回動筒部から取り外したときに逆止弁が着脱可能となる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1には、本発明の水道メータシステム100の全体構造が示されている。水道メータシステム100のうち中間金具10は、両端開放の円筒構造をなしたメータ受容部11の上端部に連結金具15を螺合して備えると共にメータ受容部11の外周面から相反する方向に1対の水道管接続部11J,11Kを延設した構造をなし、これら水道管接続部11J,11Kが、図示しない水道管に接続される。図1における左側の水道管接続部11Jの内部空間が上流側端部流路12をなす一方、反対側の水道管接続部11Kの内部空間が下流側端部流路13をなしている。本実施形態の中間金具10は、例えば、鋳物で構成されているが、合成樹脂で構成してもよい。また、連結金具15とメータ受容部11との連結部分はOリング17によりシールされている。
メータ受容部11は円筒内面を備え(図8及び図9を参照)、その円筒内面のうち周方向で互いに180度離れた位置に上流側端部流路12及び下流側端部流路13の各開口12A,13Aが配置されている。
メータ受容部11の上端開口14Aからは水道メータ20を収容した回動筒部30が挿入されている。水道メータ20は円柱形状をなし、下端寄り部分に計測流路21を備える。計測流路21は水道メータ20を径方向に貫通しており、この計測流路21を流れる水道水の通過体積が、所謂、超音波、電磁誘導又は羽根車(図示せず)を利用して計測される。
水道メータ20のうち中間金具10から露出した上端部には、表示部Mが設けられ、ここで計測流路21にて計測された水道水の通過体積が表示される。また、水道メータ20の露出部分の外周面には全周に亘って係止溝23が形成され、ここに前記連結金具15の上面にネジ止めされた係止爪16が係止して、水道メータ20の回動筒部30からの抜け止めが図られている。係止爪16をネジ止めしたネジ16Bのヘッド部は、凹所内に没入して専用の工具を使用しないと緩めることができない構成となっており、係止爪16と係止溝23との係止状態が不正に解除されて水道メータ20が取り外されることが防止されている。
また、水道メータ20の下端面には、水道メータ20と回動筒部30とを一体回動可能に連結する溝部22が径方向(具体的には、計測流路21と平行)に延びている。
回動筒部30は、図4に示すように下端有底の円筒構造をなしたメータ嵌合筒31の外周面から相反する方向に1対の中継管32,33を延設した構造をなし、例えば、合成樹脂で形成されている。中継管32,33は、回動筒部30の内外を連通しており、図1、図4、図8における左側の中継管32の内部空間が上流側中継流路32Aをなす一方、反対側の中継管33の内部空間が下流側中継流路33Aをなしている。
図8に示すように、メータ嵌合筒31はメータ受容部11の内周面から離れた位置に配置され、これらメータ受容部11の内周面とメータ嵌合筒31の外周面との間には環状をなした側部流路40(本発明の「バイパス流路」に相当する)が形成されている。
メータ嵌合筒31は円筒内面を備え、その周方向で互いに180度離れた位置に上流側中継流路32A及び下流側中継流路33Aの各開口32B,33Bが設けられている。それら各開口32B,33B(図3には、上流側中継流路32Aの開口32Bみが示されている)の周縁部にはOリング溝が形成され、ここにOリング35,35が装着されている(図3〜図5を参照)。これらOリング35,35は、計測流路21の両端開口21A,21Aを囲むようにして水道メータ20の外周面に密着しており、計測流路21と上流側中継流路32A及び下流側中継流路33Aとの連絡部分をシールしている。
図4に示すように、メータ嵌合筒31は、上端部31B及び下端部31C(軸方向の両端部)の外径が同一径をなす一方、中間部分が段付き状に拡径して大径部31Aとなっており、ここから円管状の中継管32,33が突出している。メータ嵌合筒31は、その下端部31Cがメータ受容部11の下端開口14Bに嵌合すると共に、上端部31Bが連結金具15の円孔15Aに嵌合して回動筒部30が抜け止めされている。また、円孔15A及び下端開口14Bの内周面にはそれぞれ全周に亘ってOリング溝が形成され、ここに装着されたOリング24,24(本発明の「1対のOリング」に相当する)がメータ嵌合筒31の上端部31B及び下端部31Cの外周面に密着している。そして、回動筒部30は、メータ嵌合筒31の上・下端部31B,31Cを中間金具10に嵌合した状態で、中間金具10に対して通水位置(本発明の「第1の位置」に相当する)と止水位置(本発明の「第2の位置」に相当する)との間で回動可能となっている。ここで、回動筒部30は、Oリング24,24との間の摩擦力により、振動等では回動しないようになっている。なお、回動筒部30をスムーズに回動させるために、Oリング24,24の表面を摩擦係数の低い樹脂(例えば、フッ素樹脂、具体的には「テフロン」(登録商標))で被覆してもよいし、Oリング24,24を構成するゴム(具体的には、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム))に摩擦係数の低い樹脂の粒子を配合してもよい。
図5に示すように、メータ嵌合筒31の内面底部には突条36が形成されている。突条36は、メータ嵌合筒31の径方向に延びており、ここに水道メータ20の溝部22が凹凸嵌合している。突条36と溝部22とが凹凸嵌合すると、水道メータ20と回動筒部30とが一体回動可能に連結されると共に、図1及び図8に示すように、水道メータ20の計測流路21と回動筒部30の上流側中継流路32A及び下流側中継流路33Aとが同軸線上に位置決めされる。なお、突条36及び溝部22は、本発明の「凸部」及び「凹部」に相当する。
図8に示すように、中継管32,33の端面はメータ受容部11の内周面に対応して円弧面をなし、メータ受容部11の内周面に突き当たっている。また、図5に示すように、中継管32,33の端面にはOリング溝が形成され、ここにOリング34,34が装着されている。これらOリング34,34はメータ受容部11の内周面に密着して各中継管32,33とメータ受容部11との間をシールしている。なお、回動筒部30をスムーズに回動させるために、Oリング34,34の表面に摩擦係数の低い樹脂(例えば、フッ素樹脂、具体的には「テフロン」(登録商標))を被覆してもよいし、Oリング34,34を構成するゴムに摩擦係数の低い樹脂の粒子を配合してもよい。
図1に示すように、中継管33の内部に形成された下流側中継流路33Aには、公知な逆止弁38が着脱可能に取り付けられている。逆止弁38は、水道水が上流側端部流路12から下流側端部流路13に向かう順方向に流れた場合には、下流側中継流路33Aを介して計測流路21と下流側端部流路13との間を連通させ水道水の流通を許容する。これに対し、水道水が下流側端部流路13から上流側端部流路12に向かう逆方向に流れた場合には、例えば、弁体が下流側中継流路33Aの開口33Bを閉塞することで計測流路21と下流側端部流路13との間を断絶して水道水の逆流を防止する。
ところで、図1に示すように、回動筒部30のうちメータ嵌合筒31の上端部は、連結金具15の円孔15Aを貫通して中間金具10の外部に露出しており、この露出部分に出力ギヤGBが一体形成されている(図7を参照)。図2に示すように、出力ギヤGBは平ギヤ形状をなし、歯先の稜線が回転軸、即ち、回動筒部30(メータ嵌合筒31)の軸線方向(図7の上下方向)に平行となっている。
図1に示すように、連結金具15のうち係止爪16がネジ止めされた部分と反対側部分には、入力ギヤGAを回転可能に軸支するためのギヤ支軸18(本発明の「円形凸部」に相当する)が設けられている。ギヤ支軸18は円柱状をなしており、連結金具15の上面に陥没形成された嵌合孔15Bに圧入されて、回動筒部30の軸線と平行になっている。
図6に示すように、入力ギヤGAは平ギヤ形状をなし回転工具39に一体に設けられている。回転工具39は入力ギヤGAの回転中心から円柱状のシャフト39Sが起立し、そのシャフト39Sの先端部に、例えば、六角柱形状をなした角柱形連結部39Aを備えてなる。
入力ギヤGAの中心部には、下端開放の円形凹所19が形成されている。この円形凹所19に、中間金具10に固定されたギヤ支軸18を挿入して嵌合させることで、入力ギヤGAが中間金具10に対して回転可能に軸支されかつ、回動筒部30に備えた出力ギヤGBに噛合する(図2を参照)。
ここで、入力ギヤGAの歯先の稜線は回転軸であるギヤ支軸18と平行になっている。即ち、出力ギヤGBの歯先の稜線と平行になっている。また、角柱形連結部39Aは、電動式の工具回転機Drに着脱される交換工具(具体的には、電動式ドライバのドライバビット、電動式ドリルのドリルビット)の基端部と同一形状をなしており、それら交換工具に代えて工具回転機Drに取り付けることが可能となっている。
ところで、本実施形態では出力ギヤGBの外径は入力ギヤGAの外径の4倍でありかつ、出力ギヤGBの歯数は入力ギヤGAの歯数の4倍となっているので、入力ギヤGAから出力ギヤGBに回転が1/4に減速して伝達される。即ち、減速比が4となっている。従って、出力ギヤGBの回転トルクは、入力ギヤGAの回転トルクの4倍となる。本実施形態の水道メータシステム100に関する構成は以上であり、以下動作について説明する。
本実施形態の水道メータシステム100を使用して水道水の通過体積を計測するときには、回動筒部30を通水位置に配置する。すると、図1及び図8に示すように、中間金具10の上流側端部流路12及び下流側端部流路13と、回動筒部30の上流側中継流路32A及び下流側中継流路33Aと、水道メータ20の計測流路21とが同軸線上に配置される。即ち、水道水が上流側端部流路12から計測流路21を通過して下流側端部流路13に向かって流れて、計測流路21を通過する際に水道水の通過体積が計測される。このとき中継管32,33とメータ受容部11の内周面との間はOリング34,34によってシールされているので、水道水が側部流路40に流れ込むことはない。
さて、水道メータ20の交換或いはメンテナンス時には、以下の手順により水道メータ20を中間金具10から取り外す。まず、回転工具39を工具回転機Drに取り付ける。次いで、回転工具39の円形凹所19に、中間金具10に備えたギヤ支軸18を挿入嵌合して、入力ギヤGAと出力ギヤGBとを噛合させる。この状態で工具回転機Drを作動させて回転工具39、即ち、入力ギヤGAを回転させる。すると、入力ギヤGAから出力ギヤGBに回転が1/4に減速して伝達され、中間金具10(メータ受容部11)の内側で回動筒部30が水道メータ20と一体回動する。
回動筒部30が回動すると、回動筒部30の上流側中継流路32A及び下流側中継流路33Aが中間金具10の上流側端部流路12及び下流側端部流路13に対して徐々にずらされる。そして、回動筒部30が所定角度(例えば、90度)回動して止水位置に至ると、図3及び図9に示すように、上流側中継流路32及び下流側中継流路33の端部開口32C,33Cがメータ受容部11の内面で塞がれて、上流側端部流路12と上流側中継流路32Aとの間、及び、下流側中継流路33Aと下流側端部流路13との間が断絶する。その代わりに、上流側端部流路12と下流側端部流路13との間が側部流路40によって連通する。即ち、水道水は、上流側端部流路12から計測流路21ではなく、側部流路40に流れ込み、図3に示すように中継管32,33の上方及び下方を通って下流側端部流路13へ向かって流れる。
この状態で係止爪16を固定したネジ16Bを専用の工具で緩めて係止爪16と係止溝23との係止を解除し、水道メータ20の上端部を把持して上方に引き上げると、図3に示すように、回動筒部30の上端開口30Aから水道メータ20が抜き取られる。即ち、水道メータシステム100のうち、中間金具10を水道管(図示せず)に接続したままで、水道メータ20だけが取り外される。
このとき、水道水は回動筒部30の内側に流れ込むことはないので、水道メータ20を取り外しても中間金具10から放水することはない。また、水道水は、側部流路40を通って上流側端部流路12から下流側端部流路13へ流れるので、水道メータ20の着脱時に断水することもない。ここで、上記手順により水道メータ20を回動筒部30から抜き取ると、下流側中継流路33A内に取り付けられた逆止弁38を取り外すことが可能となり、水道メータ20と共に逆止弁38の交換或いはメンテナンスを行うことができる。
メンテナンスの済んだ水道メータ20或いは新規な水道メータ20は、回動筒部30の上端開口30Aから挿入して、水道メータ20の溝部22と回動筒部30の突条36とを凹凸嵌合させる。これにより、回動筒部30の上流側中継流路32A及び下流側中継流路33Aと、水道メータ20の計測流路21とが同軸線上に配置される。そして、再び、工具回転機Drを作動させて回動筒部30を中間金具10(メータ受容部11)の内側で回動させて通水位置に戻せば、側部流路40と上流側端部流路12及び下流側端部流路13との間が断絶し、代わりに上流側端部流路12及び下流側端部流路13との間が連通して水道メータ20により水道水の通過体積が計測される。
ここで、側部流路40に水道水が流入すると、その水圧により回動筒部30に軸方向(図1における上向き或いは下向き)の力が付与されるが、本実施形態のように、回動筒部30(メータ嵌合筒31)の上端部31B及び下端部31Cの外周面にOリング24,24を装着しておけば、そのような軸方向の力を吸収することができる。これにより、回動筒部30を中間金具10の下端開口14B側或いは連結金具15側に押し付ける力を弱める或いはなくすことができ、回動筒部30をスムーズに回動させることが可能となる。また、本実施形態のように回動筒部30のうちOリング24,24が装着される上端部31B及び下端部31Cの外径を同一径としておけば、回動筒部30に付与される軸方向の力のバランスを取ることができ、よりスムーズに回動させることが可能となる。さらに、本実施形態のように、中間金具10を両端開放の円筒構造としかつ、回動筒部30のうち中間金具10の両開放部分(下端開口14B及び連結金具15の円孔15A)と嵌合した部分(メータ嵌合筒31の上端部31B及び下端部31C)の外径を同一径としておけば、回動筒部30に付与される軸方向の力を相殺することができ、回動筒部30をさらにスムーズに回動させることができる。
このように、本実施形態の水道メータシステム100によれば、止水部として機能する回動筒部30は、メータ受容部11の内側に配置されているので、止水部とメータ受容部とを水道管との接続方向に横並びに配置した従来の水道メータシステムに比較して全長を短くすることができる。従って、従来の止水部を備えた水道メータシステムに比べて設置スペースを省スペース化できる。また、断水することなく、水道メータ20を着脱することができる。さらに、回動筒部30を中間金具10に対して回動させる際に、入力ギヤGAから出力ギヤGBに回転が1/4に減速して伝達される。即ち、入力ギヤGAに付与された回転トルクの4倍の回転トルクが回動筒部30に付与されるので、回動筒部30に力(回転トルク)を直接付与して回動させた場合に比べて小さい力で回動させることができ、回動筒部30の回動時に水道管にかかる力を軽減できる。これにより、水道メータ20の着脱時に老朽化した水道管を破損することが防止できる。さらに、入力ギヤGA(回転工具39)を中間金具10に着脱可能としたので、入力ギヤGAに不具合が生じた場合には交換することができる。また、1つの入力ギヤGA(回転工具39)を複数の水道メータシステム100間で共通使用することができる。さらに、例えば、水道メータ20の交換・メンテナンス時以外は、入力ギヤGA(回転工具39)を中間金具10から取り外しておけば、回動筒部30の不正な回動操作や水道メータ20の不正な着脱操作を防止できる。
さらに、計量法で定められた8年毎の定期交換時には、水道メータ20だけを交換すればよく、中間金具10は不具合がない限り継続して使用することができるので、水道メータシステム100の全体を交換する場合に比較して交換にかかる部品コストを抑えることができる。また、通常は、中間金具10と水道管との着脱を行う必要がないので、着脱操作により誤って老朽化した水道管を破損することも防がれる。なお、仮に、回動筒部30がメータ受容部11に固着していたとしても、本実施形態によれば、入力ギヤGAに付与された回転トルクの4倍の回転トルクが回動筒部30に付与されるので、確実に回動筒部30を通水位置と止水位置との間で回動させることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態を図10に基づいて説明する。この第2実施形態は、入力ギヤGA及び出力ギヤGBに加えて、複数のギヤからなる減速機構を備えた点が第1実施形態とは異なる。その他の構成については上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態の水道メータシステム200では、回動筒部30の底面に平ギヤ形状をなした出力ギヤGBが一体に設けられている。即ち、出力ギヤGBと回動筒部30は一体回転する。
出力ギヤGBの側方には下端開放の嵌合孔51が形成され、ここにギヤ支軸52が圧入嵌合している。ギヤ支軸52には、ツインギヤTGが軸支されている。ツインギヤTGは、出力ギヤGBと噛合した入力ギヤGAと、入力ギヤGAよりも径の大きい大径ギヤG1(本発明の「第1のギヤ」に相当する)とを同軸上に並べて(図10における上下に重ねて)一体に固定してなる。即ち、入力ギヤGAと大径ギヤG1は一体回転する。
ところで、出力ギヤGBの回動中心には円柱状のギヤ支軸50が圧入嵌合されており、出力ギヤGBから突出した部分に回転工具57が軸支可能となっている。回転工具57は上記第1実施形態における回転工具39と同様な構成となっている。即ち、回転工具57は、出力ギヤGB及び大径ギヤG1よりも径の小さい小径ギヤG2(本発明の「第2のギヤ」に相当する)を備える。小径ギヤG2の回転中心からは円柱状のシャフト57Sが起立し、シャフト57Sの先端部には六角柱状の角柱形連結部57Aが形成されている。小径ギヤG2の回転中心には、ギヤ支軸50に嵌合する円形凹所58が形成され、円形凹所58にギヤ支軸50を挿入して小径ギヤG2を軸支させると、小径ギヤG2が出力ギヤGB(回動筒部30)に対して相対回転可能となりかつツインギヤ55のうち大径ギヤG1と噛合する。これら互いに噛合した大径ギヤG1と小径ギヤG2により減速機構が構成される。
ここで、本実施形態では、出力ギヤGBと大径ギヤG1とが同一径でかつ同一歯数となっており、入力ギヤGAと小径ギヤG2が同一径でかつ同一歯数となっている。より具体的には、出力ギヤGB及び大径ギヤG1の外径は入力ギヤGA及び小径ギヤG2の外径の4倍でありかつ、出力ギヤGB及び大径ギヤG1の歯数は入力ギヤGA及び小径ギヤG2の歯数の4倍となっている。
なお、中間金具10の底部周縁には囲壁53が一体形成されており、囲壁53で囲まれた領域に全てのギヤGB,GA,G2,G1が収容されている。そして、例えば、回動筒部30を回動操作をしないときには囲壁53の下端開口を図示しない蓋体で塞ぐようにすれば、回動筒部30に対する不正な回動操作を防ぐことができる。
さて、回動筒部30を回動させる場合は、以下のようである。まず、回転工具57を工具回転機Drに取り付けてギヤ支軸50に軸支させ、工具回転機Drを作動させる。すると、工具回転機Drの回転が小径ギヤG2から大径ギヤG1に伝達され、さらに、大径ギヤG1と一体回転する入力ギヤGAから出力ギヤGBに伝達されて、回動筒部30が中間金具10に対して相対回転する。工具回転機Drの回転は、小径ギヤG2と大径ギヤG1との間で1/4に減速され、入力ギヤGAと出力ギヤGBとの間でさらに1/4に減速されるので、全体では1/16に減速されて回動筒部30に伝達される。即ち、減速比が16となっている。
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様な効果を奏することができる。また、小径ギヤG2と大径ギヤG1との間と、入力ギヤGAと出力ギヤGBとの間の2カ所でそれぞれ回転が1/4に減速され、小径ギヤG2に付与された回転トルクの16倍の回転トルクが回動筒部30に付与されるので、上記第1実施形態のように、入力ギヤGAと出力ギヤGBとの間だけで減速させた場合よりも小さい力で回動筒部30を回動させることが可能となる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記第1及び第2実施形態では、出力ギヤGB及び入力ギヤGAを共に平ギヤとしていたが、例えば、図11に示す水道メータシステム300のように、入力ギヤGAをウォームギヤとし、出力ギヤGBをウォームギヤと直接噛合するウォームホイールとしてもよい。図12に示すように、入力ギヤGAは、連結金具15の上端面から起立した1対の対向壁60,60によって両端部が軸支され、回転軸が出力ギヤGBの回転軸と直交するように配置されている。また、入力ギヤGAの何れか一端部には工具回転機Drと連結可能な六角柱状の角柱形連結部39Aが形成されている。このようにすれば、入力ギヤGAと出力ギヤGBを共に平ギヤとした場合に比べて大きな減速比を得ることができ、より小さい力で回動筒部30を回動させることが可能となる。
(2)上記第1実施形態では、回動筒部30のうちメータ嵌合筒31の内面に、上流側中継流路32A及び下流側中継流路33Aの開口32B,33Bを囲むようにOリング35,35を装着していたが、以下のようにしてもよい。例えば、図13に示す水道メータシステム400のように、水道メータ20の計測流路21よりも上側の外周面の全周に亘ってOリング溝を形成し、ここにOリング70を装着してメータ嵌合筒31の内周面に密着させてもよい。
(3)上記第1実施形態では、側部流路40を通過する水道水は、中継管32,33の上方及び下方に分かれて流れるように構成されていたが、図14に示す水道メータシステム500のように、中継管32,33の下方のみを通って流れるようにしてもよい。また、図示しないが中継管32,33の上方のみを通って流れるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、回転工具39(57)に備えたシャフト39S(57S)の先端部に角柱形連結部39A(57A)を形成して工具回転機Drに連結可能な構成としたが、図15に示すように、シャフト39S(57S)の先端部に、例えば、円盤状の操作ハンドルHを一体形成しておき、操作ハンドルHを把持して手動で入力ギヤGA或いは小径ギヤG2を回動操作可能としてもよい。なお、同図に示すように操作ハンドルHの周面を凹凸形状として回動操作時の滑り止めを図ってもよい。また、操作ハンドルHの形状は円盤状に限るものではない。
(5)上記第1及び第2実施形態では、メータ嵌合筒31とメータ受容部11との間に側部流路40が形成されていたが、図16に示すように、中継管32,33を設けずに回動筒部30をメータ嵌合筒31だけで構成し、メータ嵌合筒31の外周面の全体がメータ受容部11の内周面に密着して側部流路を有しない構成としてもよい。なお、図16に示したメータ嵌合筒31のうち、周方向で互いに180度離れた位置に形成された貫通孔の内部が、上流側中継流路32及び下流側中継流路33となる。
(6)上記第1及び第2実施形態では、入力ギヤGAから出力ギヤGBに回転が1/4に減速して伝達される(減速比が4になる)ように構成されていたが、回転が減速される構成(減速比が1より大きくなる構成)であれば、これに限るものではない。また、第2実施形態においては、小径ギヤG2から大径ギヤG1に回転が1/4に減速して伝達される(減速比が4になる)ように構成されていたが、回転が減速される構成(減速比が1より大きくなる構成)であればよい。
(7)上記第1及び第2実施形態では角柱形連結部39A,57Aを六角柱形状としていたが、工具回転機Drに連結可能な角柱形状であれば六角柱形状に限るものではなく、四角柱形状や八角柱形状等でもよい。
(8)上記第1実施形態では、出力ギヤGBは回動筒部30に一体形成されていたが、回動筒部30に対して着脱可能としてもよい。このようにすれば、出力ギヤGBを交換したり、複数の水道メータシステム間で出力ギヤGBを共通使用することができる。また、例えば、水道メータ20の交換・メンテナンス時以外は、出力ギヤGBを回動筒部30から取り外しておけば、不正に回動筒部30が回動され水道メータ20が着脱されることを防止できる。
(9)上記第1又は第2実施形態では、逆止弁38を下流側中継流路33Aの内部に配設していていたが、上流側中継流路32Aの内部に配設して、開口32Bから逆止弁38を挿入或いは取り出し可能な構成としてもよい。このとき逆止弁38は、水道水が順方向に流れた場合には、上流側中継流路32Aを介して上流側端部流路12と計測流路21との間を連通させ水道水の流通を許容する。これに対し、水道水が逆方向に流れた場合には、例えば、弁体が上流側中継流路32Aの端部開口32Cを閉塞することで上流側端部流路12計測流路21との間を断絶して水道水の逆流を防止する。
(10)上記第1実施形態では、中間金具10にギヤ支軸18を固定し、入力ギヤGAにギヤ支軸18が相対回転可能に嵌合する円形凹所19を設けていたが、その逆で、入力ギヤGAにギヤ支軸を設け、中間金具10にギヤ支軸が相対回転可能に嵌合する円形凹所を設けてもよい。
(11)上記第2実施形態では、小径ギヤG2に付与した回転が出力ギヤGBに伝達されるまでの間に、2カ所で回転を減速させていたが、3カ所以上で回転を減速させるようにしてもよい。また、平ギヤ形状の小径ギヤG2に代えてウォームギヤを設けてもよい。
本発明の第1実施形態に係る水道メータシステムの側断面図 水道メータシステムの平面図 水道メータを取り外した状態の水道メータシステムの側断面図 回動筒体の側断面図 回動筒体の正面図 回転工具の斜視図 水道メータシステムの側面図 通水状態における水道メータシステムの平断面図 止水状態における水道メータシステムの平断面図 第2実施形態に係る水道メータシステムの部分側断面図 他の実施形態(1)に係る水道メータシステムの側断面図 水道メータシステムの平面図 他の実施形態(2)に係る水道メータシステムの側断面図 他の実施形態(3)に係る水道メータシステムの側断面図 他の実施形態(4)に係る回転工具の斜視図 他の実施形態(5)に係る水道メータシステムの平断面図
符号の説明
10 中間金具
11 メータ受容部
11J,11K 水道管接続部
12 上流側端部流路
13 下流側端部流路
18 ギヤ支軸(円形凸部)
19 円形凹所
20 水道メータ
21 計測流路
22 溝部(凹部)
24,24 Oリング
30 回動筒部
32A 上流側中継流路
33A 下流側中継流路
36 突条(凸部)
38 逆止弁
39,57 回転工具
39A,57A 角柱形連結部
40 側部流路(バイパス流路)
100,200,300,400,500 水道メータシステム
GA 入力ギヤ
GB 出力ギヤ
G1 大径ギヤ(第1のギヤ)
G2 小径ギヤ(第2のギヤ)
Dr 工具回転機
H 操作ハンドル

Claims (15)

  1. 水道メータを中間金具に組み付けてなる水道メータシステムであって、前記中間金具には、水道管に接続される1対の水道管接続部と、前記水道メータを着脱可能に受容したメータ受容部と、一方の前記水道管接続部から前記メータ受容部内に連通した上流側端部流路と、前記メータ受容部内から他方の前記水道管接続部に連通した下流側端部流路とが形成され、水道水が前記上流側端部流路から前記水道メータを通過して前記下流側端部流路に流れるようにした水道メータシステムにおいて、
    前記メータ受容部の内側に嵌合されて前記水道メータを受容しかつ、前記メータ受容部に対して第1の位置と第2の位置との間で回動操作可能な回動筒部を設けると共に、その回動筒部のうち周方向で相互に離れた位置に、前記上流側端部流路に対応した上流側中継流路と前記下流側端部流路に対応した下流側中継流路とを貫通形成し、
    前記回動筒部が前記第1の位置に配置された場合には、前記上流側端部流路と前記上流側中継流路との間及び前記下流側端部流路と前記下流側中継流路との間が共に連通して、水道水が前記上流側端部流路から前記水道メータを通過し前記下流側端部流路に流れる一方、前記回動筒部が前記第2の位置に配置された場合には、前記上流側端部流路と前記上流側中継流路との間及び前記下流側端部流路と前記下流側中継流路との間が共に断絶するように構成し、
    前記回動筒部の端部に設けられ、前記回動筒部と一体回転する出力ギヤと、
    前記出力ギヤに連結されかつ前記中間金具に回転可能に軸支され、外部から付与された力により回動される入力ギヤとを設け、前記入力ギヤから前記出力ギヤに回転が減速して伝達されるようにしたことを特徴とする水道メータシステム。
  2. 前記入力ギヤの回転中心には、電動式の工具回転機に着脱される交換工具の基端部と同一形状の角柱形連結部又は、前記入力ギヤを手動で回動させるための操作ハンドルが備えられたことを特徴とする請求項1に記載の水道メータシステム。
  3. 前記入力ギヤと同軸上に配置されかつ前記入力ギヤと一体回転する第1のギヤと、前記出力ギヤと同軸上に配置されて前記回動筒部と相対的に回転する第2のギヤとを備え、
    外部から付与された力により前記第2のギヤが回転され、その回転が前記第1のギヤを介して前記入力ギヤに伝達されるように構成すると共に、前記第2のギヤから前記第1ギヤに回転が減速して伝達されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の水道メータシステム。
  4. 第2のギヤの回転中心には、電動式の工具回転機に着脱される交換工具の基端部と同一形状の角柱形連結部或いは、前記第2のギヤを手動で回動させるための操作ハンドルが備えられたことを特徴とする請求項3に記載の水道メータシステム。
  5. 前記出力ギヤ及び入力ギヤは、共に平ギヤであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の水道メータシステム。
  6. 前記入力ギヤは、ウォームギヤであり、前記出力ギヤは、前記ウォームギヤが直接噛合したウォームホイールであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の水道メータシステム。
  7. 前記入力ギヤは、前記中間金具に対して着脱可能に設けられたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の水道メータシステム。
  8. 前記入力ギヤの回転軸上で嵌合しかつ嵌合状態で相対的に回転可能な円形凹部と円形凸部との何れか一方を前記入力ギヤに設けると共に、他方を前記中間金具に設けたことを特徴とする請求項7に記載の水道メータシステム。
  9. 前記出力ギヤは、前記回動筒部に対して着脱可能に設けられたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の水道メータシステム。
  10. 前記回動筒部の外周面と前記メータ受容部の内周面との間には、前記上流側端部流路と下流側端部流路とを、前記回動筒部の軸方向で挟むように1対のOリングが設けられたことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の水道メータシステム。
  11. 前記回動筒部のうち前記1対のOリングが装着される2つの部位の外径を同一にしたことを特徴とする請求項10に記載の水道メータシステム。
  12. 前記水道メータは、前記回動筒部の内部に嵌合される円柱形状をなしかつその径方向に貫通した計測流路を有し、前記計測流路を流れる水道水の通過体積を、超音波、電磁誘導又は羽根車を利用して計量するように構成され、
    前記回動筒部が前記第1の位置に配置された場合に、前記上流側端部流路及び前記下流側端部流路の各開口と、前記上流側中継流路及び前記下流側中継流路と、前記計量流路とが同軸線上に配置されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の水道メータシステム。
  13. 前記回動筒部と前記水道メータとの間には、前記回動筒部の内部への前記水道メータの挿抜を許容する一方、前記水道メータが前記回動筒部に挿入されたときに、前記上流側中継流路と前記下流側中継流路と前記計測流路とが同軸線上に配置されるように係合する凸部及び凹部が備えられたことを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の水道メータシステム。
  14. 前記回動筒部の外周面と前記メータ受容部の内周面との間に形成されて、前記回動筒部が前記第2の位置に配置された場合に、前記上流側端部流路及び前記下流側端部流路の間を連絡する一方、
    前記回動筒部が前記第1の位置に配置された場合に、前記上流側端部流路及び前記下流側端部流路から切り離されるバイパス流路を備えたことを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の水道メータシステム。
  15. 前記上流側中継流路又は前記下流側中継流路の内部に、水道水が前記上流側端部流路から前記下流側端部流路に向かう順方向に流れた場合に、前記水道メータと前記上流側中継流路又は前記下流側端部流路との間を連通する一方、前記水道水が逆方向に流れた場合に、前記水道メータと前記上流側中継流路又は前記下流側端部流路との間を断絶する逆止弁が着脱可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の水道メータシステム。

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