JP4777173B2 - 基板処理装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は基板に薄膜を堆積する基板処理装置および半導体装置の製造方法に関する。
近年、半導体の微細化に伴い半導体製造における成膜工程においても原子層レベルの成膜が注目されている。
その成膜方法としてALD(Atomic Layer Deposition)が挙げられる。この反応の形態としては金属含有原料aと、酸化力のある原料b(O3、O2、H2O等)とを比較的低温に設定された基板上に交互に供給することによって、従来から主流であったCVD(Chemical Vapor Deposition)とは異なり、原料ガスの吸着・脱離といった過程を経て堆積させていく方法である。
この成膜方法のメリットとしては(1)膜厚制御の良さ、(2)基板の温度均一性をさほど要求しないこと、(3)理論的にはセルフリミットがかかる成膜工程であるため、ガス流れの影響が少ない、といったことが挙げられる。反対にデメリットとしては原料ガスに含有される成分を膜中に取り込みやすいことが挙げられる。取り込まれる膜中成分を除去して高品位の膜を得るため、成膜後に膜質改善処理が行われるケースがある。
また、CVD(Chemical Vapor Deposition)、特にMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)においても、上記のようなサイクル手法を適用して、高品位の膜を得るケースがある。例えば、成膜→パージ→膜質改善→パージを1ステップとみなし、複数ステップにて成膜するサイクル手法を適用したCVD(以下サイクリックCVD)である。このサイクリックCVD成膜における膜質改善としては、数層堆積毎、または成膜完了後に高温処理(アニール処理)もしくは活性手段(プラズマ等)によって不純物(Cなど)を除去する方法が用いられている。
一般に原料ガスaと原料ガスbは非常に反応性が高く、これらを同時供給した場合はもちろん、これらをALD成膜のように、またサイクリックCVD成膜のように交互に供給したときでも前工程ガスが残留している場合には、気相反応による異物の発生や膜質劣化を引き起こす要因になると考えられる。そのため原料ガスaおよび原料ガスbの供給後は、真空引きや不活性ガスによるパージを排気ガス流路を介して行い、前工程ガスの残留が無いように十分配慮する必要がある。しかしながらALD成膜では、原子層堆積のため、1サイクル当たりで成膜される膜厚は<1Åであり非常に薄い。また、サイクリックCVD成膜の場合でも数原子層〜数分子層堆積のため、1サイクル当たりで成膜される膜厚は薄い。このため、枚葉式装置などではスループットを上げるために、数〜数十秒以内に残留ガスを高速排気するようにしている。
残留ガスの高速排気は、特にALD成膜やサイクリックCVD成膜では、処理室でサイクリックな工程でプロセスが進んでいくため重要となる。
上述したALD成膜やサイクリックCVD成膜では、残留ガスの高速排気に加えて、基板上に形成される薄膜の面内膜厚均一性が要求され、そのためには、基板上にガスを均一に供給することが要請される。しかし、ガス均一供給と残留ガス高速排気とは相反する傾向にあるため、基板への均一ガス供給を確保しつつ残留ガスの高速排気を実現するには問題があった。
なお、この問題は、ALD成膜やサイクリックCVD成膜に限定されず、広く半導体製造装置及び半導体装置の製造方法にも共通する。
本発明の課題は、上述した従来技術の問題点を解消して、ガス供給均一性を確保しつつ残留ガス高速排気を確実に実現することが可能な基板処理装置および半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、基板を処理する処理室と、前記処理室内に昇降可能に設けられ基板を保持する保持具と、前記保持具よりも上方に設けられ前記処理室内にガスを供給する供給口と、前記保持具の周囲に設けられ前記処理室内に供給されたガスを排気する排気ダクトと、基板処理時における前記排気ダクトの上面よりも下方に設けられ前記排気ダクトにより排気されたガスを前記処理室外に排気する排気口と、を有し、前記排気ダクトを構成する部材の少なくとも一部は昇降可能に構成され、前記昇降可能に構成された部材は第1の凹状部材と、前記第1の凹状部材の凹部内に少なくとも一部が収容され前記第1の凹状部材に対して相対移動可能に設けられた第2の凹状部材により構成される基板処理装置が提供される。
本発明の第2の態様によれば、基板を処理室内に搬入する工程と、前記処理室内に設けられた保持具を上昇させることにより前記処理室内に搬入した基板を前記保持具上に載置する工程と、前記保持具上に載置した基板に対してガスを供給しつつ、前記保持具の周囲に設けられた排気ダクトによりガスを排出し、前記排気ダクトにより排出したガスを、前記排気ダクトの上面よりも下方に設けられた排気口より前記処理室外に排気することにより基板を処理する工程と、前記保持具を下降させることにより処理後の基板を搬出可能な状態にならしめる工程と、処理後の基板を前記処理室より搬出する工程とを有し、前記保持具を上昇または下降させる工程では、前記排気ダクトを構成する部材の少なくとも一部が保持具と共に上昇または下降するとともに、前記保持具と共に上昇または下降する部材は第1の凹状部材と、前記第1の凹状部材の凹部内に少なくとも一部が収容された第2の凹状部材により構成され、前記保持具を上昇または下降させる際に、前記第2の凹状部材は前記第1の凹状部材に対して相対移動する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とを確実に実現できる。
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
まず、本発明の実施の形態の説明に先立って、その基本構成の一態様を説明する。
[基本構成]
図5および図6は、基本構成の一態様による枚葉式の基板処理装置を説明するための断面図である。図5は基板処理時の縦断面図、図6は基板搬入搬出時の縦断面図である。
基板処理装置は、基板2を処理する処理室1と、処理室1内に昇降可能に設けられ基板2を保持する保持具160と、保持具160よりも上方に設けられ処理室1内にガスを供給する供給口13と、保持具160の周囲に設けられ処理室1内に供給されたガスを排気する環状の排気ダクト35と、基板処理時における排気ダクト35の上面よりも下方に設けられ排気ダクト35により排気されたガスを処理室1外に排気する排気口5とを有する。
処理室1は、断面円形をした偏平な反応容器45内に形成される。反応容器45は、上部が開口した下容器47と、その開口を覆う処理室リッドとしての上容器46とにより密閉され、真空に保持可能である。この処理室1は、基板2、例えば1枚のシリコン基板を処理するように構成されている。下容器47と上容器46とは、例えばアルミニウム、ステンレスなどの金属で構成される。
下容器47内に形成される処理室下部1bの一段低く設定した底面42aに、基板搬入搬出時に基板2を一時的に保持するリフトピン8が3個ないし4個設けられる。リフトピン8は基板2と直接触れるため、石英、アルミナなどの材質で形成することが望ましい。リフトピン8は、アルミ製ボルト14によってリフトピン8と同じ材質であるリフトピン台15に取り付けられて、アルミ製の反応容器45の底面42aに固定される。このリフトピン8は、保持具160を構成するサセプタ60に設けられた貫通孔61内を貫通可能に設けられる。サセプタ60の基板搬送可能位置(図6の図示位置)では、リフトピン8は貫通孔61から突き出して基板2を保持する。サセプタ60の基板処理位置(図5の図示位置)では、リフトピン8は貫通孔61から引っ込んで、サセプタ60上に基板2が保持される。
保持具は、サセプタ60から構成される。サセプタ60は、支持軸59と、サセプタ台9と、ベローズ12とを備える。
サセプタ60は、処理室1内に設けられ、円板状をしており、その上に基板2を略水平姿勢で保持するように構成されている。サセプタ60は、コントローラ50によって制御されるセラミックスヒータなどのヒータ(図示せず)を内蔵して、基板2を所定温度に加熱する。
サセプタ60が、上方にある基板処理位置(図5の図示位置)で成膜処理がなされ、下方にある基板搬送可能位置(図6の図示位置)で基板2の搬送が行われる。サセプタ60は、例えば、石英、カーボン、セラミックス、炭化ケイ素(SiC)、酸化アルミニウム(Al23)、又は窒化アルミニウム(AlN)などで構成される。
支持軸59は、処理室1の下容器47の底部中央に設けられた貫通孔58より鉛直方向に処理室1内に挿入され、その上端でサセプタ60を支持している。
サセプタ台9は、支持軸59の下端に設けられ、処理室1外に設けた昇降機構(図示せず)に連結されている。昇降機構によりサセプタ台9を上下動させることにより、支持軸59を介してサセプタ60が昇降可能となっている。
ベローズ12は、サセプタ台9と、支持軸59が貫通する下容器47との間で、支持軸59を包囲することによって処理室1内の真空を保持している。
供給口13は、シャワーヘッド16と、分散板17と、ガス導入プレート22と、ガス導入部23とから構成される。
シャワーヘッド16は、上容器46の中央開口に嵌め込まれて、サセプタ60よりも上方に設けられる。サセプタ60と対向するシャワーヘッド16の中央部は、多数の孔16bを有するシャワープレート16aで構成される。
分散板17は多数の孔17aを有し、シャワープレート16aの上に設けられる。分散板17とシャワープレート16aとの間に分散板17の多数の孔17aから導入されるガスを分散させる下部空間17bが形成される。
ガス導入プレート22は、中央にガスを導入する開口22aを有し、分散板17の上に設けられる。ガス導入プレート22と分散板17との間に上記開口22aから導入されるガスを分散させる上部空間17cが形成される。
ガス導入部23は、上方から供給されるガスと側方から供給される2種類のガスを合流する合流配管で構成され、ガス導入プレート22の開口22aに鉛直に連結される。ガス導入部23の側部開口3より原料ガスが供給される。ガス導入部23の上方開口4より酸化剤が供給され、原料ガスと酸化剤とは交互に供給されるようになっている(ALD)。
ガス導入部23からガス導入プレート22の開口22aに導入されたガスは、上部空間17cを経て分散板17の多数の孔17aから下部空間17bへ入り、さらにシャワーヘッド16の多数の孔16bを通過して基板2上にシャワー状に均一に供給される。
上記原料ガスは、具体的には、金属膜、例えばルテニウム膜の成膜において用いられる有機液体原料であるRu(EtCp)2(ビスエチルシクロペンタジエニルルテニウム)である。また、酸化剤は、有機液体原料に対し反応性の高いガスである酸素(O2)を含有するガス、例えばOラジカル、H2O、O3である。
排気ダクト35は、コンダクタンスプレート29と、ロワープレート7とから構成される。
コンダクタンスプレート29は、処理室1内の基板処理位置近傍に保持される。ロワープレート7は凹部37を有する凹状部材からなり、サセプタ60の外周にリング状に設けられて、サセプタ60とともに昇降するようになっている。サセプタ60が上昇してロワープレート7が基板処理位置に運ばれたとき、基板処理位置に保持されているコンダクタンスプレート29が、ロワープレート7の凹部39を塞ぐことにより、凹部39内をガス流路領域Aとする排気ダクト35が構成されるようになっている。
排気ダクト35を周囲に設けたサセプタ60が基板処理位置にあるとき、処理室1内を上下に仕切る排気ダクト35、基板2及びサセプタ60によって、排気ダクト35よりも上方の処理室上部1aと、排気ダクト35よりも下方の処理室下部1bとが処理室1内の上下に形成される。
排気ダクト35を、コンダクタンスプレート29とロワープレート7とに分離可能に構成しているのは次の理由による。
ロワープレート7を外周に設けたサセプタ60を、処理室1内での昇降を許容させるためには、処理室側面40bとロワープレート7側面との間に隙間38を確保する必要がある。このため、基板処理時に処理室上部1aに供給されたガスの一部が、排気ダクト35を構成するロワープレート7の凹部37に排出されずに、上記した隙間38を通って処理室下部1bに回り込むおそれがある。
この点で、ロワープレート7を昇降可能に設け、コンダクタンスプレート29を基板処理位置に保持するように構成すれば、サセプタ60と一緒にロワープレート7が基板処理位置に運ばれたときに、基板処理位置に保持したコンダクタンスプレート29によって、上記隙間38を塞ぐことができるので、サセプタ60の昇降を許容する上記隙間38を確保しつつ、基板処理時には上記隙間38を塞ぎ、ガスの一部の処理室下部1bへの回り込みをなくすことができる。
排気口5は、排気ダクト35により排出されたガスを処理室1外に排気する。排気口5は、下容器47の一端側に設けた基板搬送口10と反対側の他側面であって、基板処理時(図5参照)における排気ダクト35の上面よりも下方に設けられる。この排気口5は真空ポンプ(図示せず)に接続されて、排気ダクト35から排気されたガスを処理室1外に排気するようになっている。処理室1内は、必要に応じて圧力制御手段(図示せず)によって所定の圧力に制御できるようになっている。
ここで、上述した分離可能な排気ダクト35をさらに具体的に説明する。
排気ダクト35の一部を構成するロワープレート7は、リング状の凹部37と、凹部37の内側上部に一体的に設けられたフランジ部37aとから構成される。フランジ部37aは、サセプタ60の上部外周縁に係止する係止部として機能する。凹部37は、サセプタ60の側面と処理室側面40bとの間の隙間38を塞ぐように設けられ、基板処理時において処理室上部1a内に供給されたガスを、排気口5へ導く排気路を形成する。
凹部37は、その上部が開口し、その底部の排気口5側にガスを凹部37から排気口5へ流通させるためのプレート排気口28を有するよう構成される。フランジ部37aは、サセプタ60の一部(外周部)を覆ってサセプタ60上に載置され、サセプタ60への膜の堆積を防止するリングで構成される。ロワープレート7は、そのフランジ部37aがサセプタ60上に載置されることにより、サセプタ60とともに昇降可能に設けられる。
コンダクタンスプレート29は基板処理位置近傍に設けた段差部41に保持される。このコンダクタンスプレート29は、1枚のドーナツ状をした円板で構成される。コンダクタンスプレート29には、その内周部に基板2を収容する穴34が設けられ、ロワープレート7の凹部37を覆う外周部に、所定間隔を開けて周方向に配列された複数の排出口26が設けられる。
コンダクタンスプレート29は一体に形成されているから、段差部41で直接保持されるコンダクタンスプレート29外側部分によってコンダクタンスプレート29内側部分を支える必要上、上記排出口26は連続には形成できず、不連続に形成してある。
下容器47の側面の下方を上方よりも処理室1の内側に設け、下容器47の下方内側面が上方内側面よりも内側に突出する部分を上記段差部41とする。この段差部41上にコンダクタンスプレート29を保持することによって、処理室1の段差部41とコンダクタンスプレート29との隙間38を塞いでいる。
上記したコンダクタンスプレート29や、サセプタ60に支持されるロワープレート7には耐高温高負荷用石英を用いることが好ましい。アルミニウムである反応容器45に比べ、高温に強く、輻射率εもアルミニウムでは0.05〜0.2程度であるのに比べ、石英では0.8程度と高く、高温保持し易い傾向にある。したがって、排気ダクト35の内壁に堆積する反応生成物のエッチングを見据えた排気ダクト35の材料として、石英は高温保持(200〜500℃程度)が可能であり、適していると考えられる。
ここで基板処理時におけるガスの流れについて説明する。
供給口13から供給されるガスは、分散板17、シャワープレート16aで分散されて、処理室上部1a内に導入され、処理室上部1a内のシリコン基板2上を基板径方向外方に向かって放射状に流れる。そして、サセプタ60の外周に設けた排気ダクト35上を径方向外方に向かって放射状に流れて、排気ダクト35の上面に設けられた排出口26から環状のガス流路領域A内に排出される。排出されたガスはガス流路領域A内をサセプタ周方向に流れ、プレート排気口28から排気口5へと排気される。これにより、原料ガスが処理室下部1b内へ、すなわちサセプタ60の裏面や、処理室1の底面42側へ回り込むのを防止している。
なお、基本構成の一態様による基板処理装置は、基板処理時のガス流路容積を、サセプタ60及びコンダクタンスプレート29の上面と上容器46の内壁面、及び下容器47の上部内壁面との間に形成される処理室上部1aと、排気ダクト35のガス流路領域Aに限定することにより、処理室1全体の容積より減少させている。
以上述べたように基本構成の一態様の基板処理装置が構成される。
次に上述した基板処理装置を用いて半導体装置を製造する工程の一工程として基板を処理する方法を説明する。ここでは、前述したように、シリコン基板にルテニウム膜の成膜を行うALDプロセスを例にとって説明する。
図6おいて、サセプタ60を搬入搬出位置に下降させた状態で、1枚のシリコン基板2を基板搬送口10を介して、処理室1内に搬入して、リフトピン8上に移載して保持する。図示しない昇降機構により、サセプタ60を所定の基板処理位置まで上昇させる。このとき、基板2は自動的にリフトピン8から、サセプタ60上に載置される。図6はこの状態を示している。
図5に示すように、サセプタ60を基板処理位置まで上昇させて、小容積の処理室上部1aを形成する。また、サセプタ60を基板処理位置まで上昇させると、基板処理位置に保持してあるコンダクタンスプレート29によって、ロワープレート7の凹部37の開口上部が覆われることにより排気ダクト35が形成され、その内部にガス流路領域Aが形成される。このガス流路領域Aは排気路となる。
コントローラ50によりヒータを制御してサセプタ60を加熱して、シリコン基板2を一定時間加熱する。処理室1内の圧力は、図示しない圧力制御手段により制御する。シリコン基板2が所定の温度に加熱され、圧力が安定した後、成膜を開始する。成膜は次の4つの工程から成り、4つの工程を1サイクルとして、所望の厚さの膜が堆積するまで複数回サイクルが繰り返される。
工程1では、Ru(EtCp)2ガスを供給口13の側部開口3から、拡散板17、シャワープレート16aを通過させ処理室1内にシャワー状に導入する。なおこのとき、Ru(EtCp)2ガスはシリコン基板2上に供給されて、その表面に吸着する。余剰ガスはコンダクタンスプレート29の上面に設けた排出口26からロワープレート7の凹部37内を流れ、プレート排気口28より排気され、排気口5から処理室1外に排気される。
工程2では、Arガスを供給口13の側方開口3から、拡散板17、シャワープレート16aを通過させ処理室1内にシャワー状に供給する。供給口や処理室1内に残留しているRu(EtCp)2ガスは、Arによりパージされコンダクタンスプレート29の上面に設けた排出口26からロワープレート7の凹部37内を流れ、プレート排気口28より排気され、排気口5から処理室1外に排気される。
工程3では、活性化させた酸素を供給口13の上方開口4から、拡散板17、シャワープレート16aを通過させ処理室1内にシャワー状に供給する。なお、酸素を活性化させないで供給することもある。活性化酸素はシリコン基板2上に供給されて、吸着しているRu(EtCp)2と表面反応することによりルテニウム膜を形成する。余剰ガスはコンダクタンスプレート29の上面に設けた排出口26からロワープレート7の凹部37内を流れ、プレート排気口28より排気され、排気口5から処理室1外に排気される。
工程4では、Arガスを、供給口13の上方開口4から、拡散板17、シャワープレート16aを通過させ、処理室1内にシャワー状に供給する。供給口13や処理室1内に残留している酸素は、Arによりパージされコンダクタンスプレート29の表面に設けた排出口26からロワープレート7の凹部37内を流れ、プレート排気口28より排気され、排気口5から処理室1外に排気される。
上述した4つの工程を1サイクルとして、所望の厚さのルテニウム膜が堆積するまでこのサイクルを複数回繰り返す。工程1〜4に要する時間は、スループット向上のために、各工程で1秒以下が望ましい。成膜終了後、サセプタ60は昇降機構により搬入搬出位置まで降下し、シリコン基板2は図示しない搬送ロボットにより、基板搬送口10を通って図示しない搬送室に搬出される。
なお、各工程における基板温度、処理室内圧力はそれぞれ、コントローラ50、圧力制御手段で制御される。
以下に基本構成の一態様の作用効果について述べる。
第1に処理室1の底面42等への膜の堆積を防止することができる。排気ダクト35のガス流路領域Aによる排気により処理室下部1bへのガスの回り込みを防止し、処理室下部1bでのガスと内壁面との接触を低減しているからである。これにより、処理室1の底面42や、サセプタ60,支持軸59などの可動部、基板搬送口10等への膜の堆積を大幅に低減することができ、可動部の動作時に堆積膜の剥離が原因となってパーティクルが発生するのを有効に防止できる。
また、処理室底面42に膜が堆積するのを有効に防止できるので、処理室1の交換回数を低減でき、装置の生産性が向上し、装置コストも低減することができる。
第2に供給口13から供給されるガスの接ガス面積、流路容積を縮小することができる。その理由は、サセプタ60の外周に凹部37を有する排気ダクト35を設置して、ガス流路領域Aを構成するコンダクタンスプレート29で処理室側面40bとサセプタ60側面との間の隙間を塞ぎ、処理室下部1bを経ずにガスをガス流路領域Aから排気口5へ排気しているからである。
このようにして接ガス面積を縮小することにより原料ガスの処理室内での付着量を低減し、パーティクルの発生を抑制することができる。
また、流路容積を縮小することにより、処理室内における原料ガス自体の存在量を低減することができ、供給原料ガス量及び残留原料ガス量が減少するので、効率良く原料ガスを供給、又は残留ガスをパージすることができる。したがって、2種類の反応ガスを交互に供給する成膜方法において、短時間で原料ガス供給、残留原料のパージを行うことができる。
その結果、高歩留りで、スループットの高い生産性に優れた半導体製造装置を実現することができる。
第3に、処理室全体の容積を小さくすることができる。ガス流路領域Aを有する排気ダクト35を基板処理位置に固定してしまうと、基板搬入搬出時に、処理室内への基板搬入搬出を可能にするため、排気ダクト35と基板搬送口10とが重ならないよう、基板搬送口10を排気ダクト35の下部よりも下方に配置する必要がある。そうすると、処理室全体の高さが高くなり、処理室全体の容積が大きくなるとういうデメリットがある。
しかし、実施の形態では、図6に示すように、サセプタ60を搬入搬出位置に下降させた状態では、排気ダクト35を構成するロワープレート7は、基板搬入搬出の妨げにならないように、基板搬送口10よりも下方に配置できる。また基板処理時は、ロワープレート7を基板搬送口10と重なるように配置することができ、その重なりの分だけ処理室全体の高さを低くすることができる。そのため処理室全体の容積を小さくすることができ、これにより一層パージ効率を高めることが可能となる。
第4に、コンダクタンスプレート29の側面と処理室側面40bとの間に不可避的に形成される隙間38に通じる処理室上部1aからの流路は、段差部41上に保持されたコンダクタンスプレート29によって遮断されるため、基板処理時に処理室上部1aに供給されたガスの一部が、処理室下部1bに排出されずに、上記隙間38を通って処理室下部1bに回り込むことを防止することができる。
なお、基本構成の一態様では、第1の反応ガスとして金属含有原料であるRu(EtCp)2を用い、第2の反応ガスとして酸素又は窒素を含有するガスである酸素O2を用いたが、本発明で用いるガスは用途に応じて様々な種類から適宜選択可能である。例えば、金属含有原料ガスとしては、Ruを含む原料の他に、Si、Al、Ti、Sr、Y、Zr、Nb、Sn、Ba、La、Hf、Ta、Ir、Pt、W、Pb、Biのいずれかの金属を含む原料がある。また、酸素又は窒素を含有するガスとしては、O2の他に,O3,NO,N2O,H2O,H22,N2,NH3,N26のいずれかと、いずれかを活性化手段により活性化させることにより生成した、これらのラジカル種、又はイオン種がある。
また、基本構成の一態様の成膜法では、ALDについて説明し、サイクリックMOCVDにも言及しているが、この他に、従来から実施されている、金属含有原料と酸素又は窒素を含有するガスを同時に供給するMOCVD法においても利用できることはいうまでもない。
このように本基本構成によれば、処理室容積(接ガス容積)を減らして、残留ガスをの排出時間を改善することができる。
ところで、図5に示すようにコンダクタンスプレート29及びロワープレート7により処理室1内に形成された環状の排気ダクト35では、大きな流路断面積をとることが困難なので、十分な大きさのコンダクタンスを得ることは容易ではない。コンダクタンスが十分ではない排気ダクト35において、複数の排出口26から排出するガスをプレート排気口28に集約して排気する場合、処理室上部1aに供給されるガスの基板面内均一性と、複数の排出口26から排気ダクト35を経由してプレート排気口28に排気されるガスの排気速度とはトレードオフの関係にある。
したがって、排出口26の径を大きくすると高速ガス排気は可能になるが、ガス供給の基板面内均一性を確保することが困難になる。逆に、ガス供給の基板面内均一性を確保するために、複数の排出口26のコンダタクンス合計を、排気ダクト35の流路コンダクタンスに比べて十分に小さくすると、高速ガス排気が困難になる。このため、ガス供給の均一性を確保しつつ高速ガス排気を行うことは難しい。
なお、ロワープレート7の凹部37内の容積を例えば高さ方向に大きくして排気ダクト35の流路断面積を大きくとろうとすると、サセプタ60を基板搬送可能位置まで降ろしたときに、ロワープレート7が基板搬送口10からの基板搬送路を塞ぎ基板搬送の障害となるので、ロワープレート7は高さ方向にはあまり大きくできない。
そこで、ロワープレート7を廃止し、反応容器45内の処理室下部1bに形成される空間全体を排気ガス流路として、排気ガス流路のコンダクタンスを十二分に大きくとることが考えられる。排気ガス流路のコンダクタンスを十二分に大きくとると、コンダクタンスプレート29の複数の排出口26から排出するガスを排気口5に集約して排気する場合でも、排気バッファ容量が大きいので、複数の排出口26の口径を大きくしても、高速ガス排気を実現しつつ、基板上へのガス供給の均一性を十分に確保できるからである。
この場合、反応生成物は、排気ガス流路を構成する処理室下部1bの内壁やサセプタ60の裏面等に堆積することになる。堆積する反応生成物が、エッチングレートを稼ぐことが困難な高誘電体膜などの場合は、反応生成物を除去するために、高温にしたフッ素系ガスによるクリーニングを施す必要がある。しかし、高温ガスクリーニングの場合、ガス温度は200℃以上の高温でないとエッチングが困難であることが分かっており、耐高温の石英で構成される排気ダクトと異なって、アルミニウム製の反応容器45は耐熱性が低いため、排気ガス流路のクリーニングが問題となる。
上述したように上記基本構成では、ガスの均一供給を確保しつつガスの高速置換を実現しようとすると、改善の余地がある。そこで、次に説明する本実施の形態では、排気ダクト35のガス流路領域を可変として、基板処理時はガス流路領域を大きくし、基板搬送時はガス流路領域を小さくするようにして、上記のような問題を解決している。
[本発明の実施の形態]
図1、図2は、そのような基本構成を改善した本実施の形態における基板処理装置の断面図を示す。図1が基板処理状態、図2が基板搬送状態を示す。基板処理装置の基本的構成要素は図5、図6に関連して既述した基本構成の一態様と同じであるため説明を省略する。本実施の形態が基本構成の一態様と異なる点は排気ダクト70にある。
排気ダクト70は、サセプタ60の周囲に環状に設けられ、処理室1内に供給されたガスを排気するように構成される。排気ダクト70を構成する部材は、実施の形態では、排気ダクト70を構成する部材の少なくとも一部としてのロワーリング71と、ロワーリング71の凹部75を塞ぐコンダクタンスプレート29とから分離可能に構成される。
排気ダクト70を構成する部材の少なくとも一部であるロワーリング71は昇降可能に構成され、昇降可能に構成された部材であるロワーリング71は、多槽構造に構成されており、ここでは、第1の凹状部材であるアウタロワーリング72と、第2の凹状部材であるインナロワーリング73との二槽構造に構成されている。第1の凹状部材であるアウタロワーリング72と、アウタロワーリング72の凹部76内に少なくとも一部が収容され、アウタロワーリング72に対して相対移動可能に設けられた第2の凹状部材であるインナロワーリング73とにより構成される。
アウタロワーリング72は、断面U字状をしており、処理室1内に供給されたガスを排気するための上記凹部76を有する。インナロワーリング73も、断面U字状をしており、処理室1内に供給されたガスを排気するための凹部77を有する。
コンダクタンスプレート29は、基本構成のコンダクタンスプレートと同一の符号を付してあるように、基本的には、基本構成におけるものと同様であり、基板処理位置近傍に設けた下容器47の段差部41に保持される。このコンダクタンスプレート29は、1枚のドーナツ状をした円板で構成され、その内周部に基板2を収容する穴34が設けられ、ロワーリング71の凹部75を覆う外周部に、所定間隔を開けて周方向に配列された複数の排出口26が設けられる。排出口26は、処理室上部1a内に供給されたガスをロワーリング71の凹部75内に流通させるように構成される。
アウタロワーリング72は、そのサセプタ60側の上部に、サセプタ60の上部外周縁に係止する係止部としてのフランジ72aが一体的に設けられる。アウタロワーリング72は、このフランジ72aでサセプタ60により支持されることにより、サセプタ60と共に昇降可能としている。アウタロワーリング72がサセプタ60に支持されることにより、アウタロワーリング72の頂部とサセプタ60の上面とはほぼ面一となる。アウタロワーリング72には、その凹部76の底部72bに、インナロワーリング73を挿通させることが可能な開口72cが設けられる。
インナロワーリング73は、その上部に、アウタロワーリング72の開口72c縁に係止してストッパとして機能するフランジ73aが設けられる。インナロワーリング73は、アウタロワーリング72の開口72c縁に係止されることで、アウタロワーリング72により支持可能に設けられる。また、インナロワーリング73は、アウタロワーリング72の開口72cに入れ子式に挿通し、アウタロワーリング72の凹部76内に、インナロワーリング73の少なくとも一部を収容することにより、アウタロワーリング72に対して相対移動可能としている。
また、インナロワーリング73の凹部77の底部73bの排気口5側には、ガスを凹部77から排気口5へ流通させるための開口73cが設けられる。
図3に排気ダクトを構成する上述したアウタロワーリング72の詳細な構成を示す。(a)は平面図、(b)はb−b線断面図である。また、図4に上述したインナロワーリング73の詳細な構成を示す。(a)は平面図、(b)はb−b線断面図である。図4(a)に示すように、開口73cは排気口側に円弧状に設けられる。
次に、排気ダクト70の動作について説明する。
まず、図2に示すように、コンダクタンスプレート29を段差部41上に保持しておく。そして、サセプタ60を昇降機構(図示せず)によって下降させ、基板搬送位置に運ぶ。この際、インナロワーリング73の底部73bは下容器47の底面42に接し、底面42によって突き上げられる。これによって、インナロワーリング73の大部分(一部)は、アウタロワーリング72の凹部76内に収容される。したがって、排気ダクト70を構成する部材の少なくとも一部であるロワーリング71の高さ(頂部から底部までの厚さ)および容積が減少する。
また、インナロワーリング73の一部を、アウタロワーリング72の凹部76内に収容するとき、インナロワーリング73の頂部の位置をアウタロワーリング72の頂部の位置と一致させて、インナロワーリング73の頂部がアウタロワーリング72から上部へ突出しないようにする。インナロワーリング73は、アウタロワーリング72の凹部76内に頂部まで収容されるので、下容器47の側壁に開口した基板搬送口10の延長線上にある処理室1内の基板搬入出路の障害とはならない。これにより、基板搬送位置でサセプタ60の貫通孔61から突き出したリフトピン8に保持された処理後の基板2は、基板搬送口10を介して基板移載機構(図示せず)により反応容器45外に円滑に搬出されることになる。また、次に処理する基板2が基板搬送口10を介して反応容器45内に円滑に搬入され、基板搬送位置でサセプタ60の貫通孔61から突き出したリフトピン8上に保持されることとなる。
その後、サセプタ60を昇降機構(図示せず)により上昇すると、図1に示すように、インナロワーリング73がアウタロワーリング72に対して相対移動することにより、インナロワーリング73のアウタロワーリング72に対する高さが下がる。フランジ72aがアウタロワーリング72の開口72cに接した時点で、インナロワーリング73がアウタロワーリング72内に収容される少なくとも一部は略フランジ73aのみとなる。したがって、インナロワーリング73の凹部77は、アウタロワーリング72の底部72bよりも下側に位置することになる。その結果、ロワーリング71の凹部は、アウタロワーリング72の凹部76にインナロワーリング73の凹部77が加わった大きな流路断面積を有する凹部75となり、排気ダクト70を構成する部材の少なくとも一部であるロワーリング71の高さおよび容積が増大するようになる。
その後、図1に示すように、サセプタ60と共にロワーリング71が上昇して、その高さが上がり、基板処理位置に運ばれて、ロワーリング71の頂部が基板処理位置近傍の段差部41に保持されているコンダクタンスプレート29に接した時点で、ロワーリング71の凹部75が塞がれて、凹部75内をガス流路領域Bとする排気ダクト70が形成される。
基板処理位置において、基板2の処理が終了した後、コンダクタンスプレート29を段差部41に残したまま、基板2を搭載したサセプタ60は再び下降し、図2に示すように、インナロワーリング73の底部73bは下容器47の底面42に接し、底面42によって突き上げられることによってインナロワーリング73の凹部77の大部分はアウタロワーリング72の凹部76内に収容されることになる。そしてこのインナロワーリング73の頂部の位置がアウタロワーリング72の頂部の位置と一致することにより、排気ダクト70を構成する部材の少なくとも一部であるロワーリング71の高さおよび容積が減少するようになる。
そして、この排気ダクト70を構成する部材の少なくとも一部であるロワーリング71の高さおよび容積の減少により、ロワーリング71は基板2が搬入出される基板搬入出路の障害とはならない。したがって、基板2は、下容器47の側壁に開口した基板搬送口10を介して基板移載機構(図示せず)により反応容器45外に円滑に搬出される。
サセプタ60が基板処理位置にある基板処理時、反応性ガスは供給口13より導入される。上方開口4よりOラジカル、H2O、O3などの酸化剤を、側部開口3より原料ガスRu(EtCp)2を交互に供給することとなる。導入されたガスは分散板17、シャワーヘッド16を通過し基板面内に均一に供給される。
基板2に供給されたガスはコンダクタンスプレート29に設けられた排出口26から排気ダクト70内に流入する。排出口26から排気ダクト70内に流入したガスはアウタロワーリング72、インナロワーリング73とコンダクタンスプレート29にて形成されたガス流路領域Bを通過し、インナロワーリング73の排気側に載置した開口73cから排気される。
上述したように本実施の形態によれば、排気ダクト70が二槽構造になっており、アウタロワーリング72に対してインナロワーリング73が相対移動可能に設けられている。排気ダクト70を構成する部材の少なくとも一部であるアウタロワーリング72及びインナロワーリング73が上昇すると、アウタロワーリング72に対してインナロワーリング73が相対移動する。このインナロワーリング73の相対移動がアウタロワーリング72の移動方向と反対方向であると、アウタロワーリング72の凹部76内に収容されているインナロワーリング73の少なくとも一部がアウタロワーリング72から出るので、排気ダクト70の高さおよび容積が増加する。したがって排気ダクト70により排出されるガス量が増大し、小容積処理室でのガスの均一供給、均一排気、ガスの高速置換を可能とすることができる。その結果、高いスループットが得られ、歩留まりを向上できる。
実施の形態では、基板処理時に、インナロワーリング73がアウタロワーリング72から自重で垂下するので、排気ダクト70の凹部75の流路断面積は拡大する。このことにより、図1におけるガス流路領域Bの排気抵抗は、図5におけるガス流路領域Aの排気抵抗に比べ大幅に減少させることができ、その分、コンダクタンスプレート29上に設けられた排出口26の総コンダクタンスを上げることができる。
このように、排気ダクト70のコンダクタンスを十分大きくとることができるので、排気ダクト70が、複数の排出口26から排出するガスを開口73cに集約して排気するような構成になっていても、ガス供給の基板面内均一性を確保することができる。また、排出口26の総コンダクタンスを上げることができるので、ガスの高速排気を実現することができ、高速ガス置換が可能となる。
例えば、図5に示す単槽構造の排気ダクト35の流路断面積が、基板処理時に5〜10cm2程度であるとすると、実施の形態の排気ダクト70は、その約2.0〜2.5倍程度、すなわち10〜25cm2程度の流路断面積とすることができる。また、基本構成の一態様におけるコンダクタンスプレート29に設ける排出口26は、例えば円形である場合、その径φは例えば3mm未満、個数は例えば60個程度であるが、本実施の形態におけるコンダクタンスプレート29に設けられる排出口26は、例えばφ3〜6mm、個数は例えば20〜60個程度とすることが可能である。この場合、図4に示す円弧状の開口73cの中心角の範囲としてはθ=30〜180°が例示され、60°程度が望ましい。中心角θ=30〜180°であると、十分な高速ガス排気が得られやすい。60°程度であると十分な高速ガス排気を可能としつつ処理室下部1b内の排気空間への排気ガスの広がりを抑制できる。
これにより本実施の形態では、ガス供給の基板面内均一性を確保したまま、処理室1内のガス濃度を<2.0sec以内に約1/1000に置換することが可能になる。
ところで、このように排気ダクト70の高さや容積を増加すると、特に、サセプタ60を下降させたとき、排気ダクト70が、基板2の搬入出の邪魔になるというような問題、もしくは排気ダクト70が基板2の搬入出の邪魔にならないように排気ダクト70の高さや容積を増加させた分、処理室1の容積を増加させなければならないという問題が生じるが、本実施の形態によれば、アウタロワーリング72及びインナロワーリング73が下降すると、インナロワーリング73のうちアウタロワーリング72の凹部76内に収容されていない(アウタロワーリング72からはみ出した)他の少なくとも一部がアウタロワーリング72の凹部76内に収容される。その結果、サセプタ60を下降させると、排気ダクト70はその高さおよび容積が減少するため、基板2の搬入出の邪魔にならず、処理室1の大型化を回避できる。
また、本実施の形態によれば、排気ガス流路として排気ダクト70を用いているので、反応生成物は、処理室下部1bの内壁やサセプタ60の裏面等に堆積しない。反応生成物が堆積するのは主に排気ダクト70内であり、排気ダクト70は高温に耐えられる石英で構成されているので、排気ダクト70内に堆積する反応生成物が、エッチングレートを稼ぐことが困難な高誘電体膜などの場合であっても、高温フッ素系ガスによるクリーニングを施すことが可能となる。したがって、排気ガス流路のクリーニングの問題を解決できる。
また、本実施の形態によれば、サセプタ60の周囲に、処理室1内に供給されたガスを排気する排気ダクト70を有するので、処理室1内に供給されたガスは、サセプタ60の周囲から排気ダクト70を介して排気口5へ排気される。したがって、サセプタ60よりも下方へのガスの回り込みを防止することができる。
また、排気ダクト70を構成する部材の少なくとも一部を昇降可能に構成しており、サセプタ60を上昇させる基板処理時は、排気ダクト70の一部であるロワーリング71も上昇するので、処理室1が小容積化して、接ガス面積及びガス流路容積を低減することができる。
なお、実施の形態ではガスを供給する供給口13として、シャワーヘッド16を用いた径方向流しタイプについて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、シャワーヘッド16を介在させることなく、基板2上に直接ガスを基板2の側方から一方向に流す一方向流れタイプに適用してもよい。
以下に本発明の好ましい態様を付記する。
第1の態様は、基板を処理する処理室と、前記処理室内に昇降可能に設けられ基板を保持する保持具と、前記保持具よりも上方に設けられ前記処理室内にガスを供給する供給口と、前記保持具の周囲に設けられ前記処理室内に供給されたガスを排気する排気ダクトと、基板処理時における前記排気ダクトの上面よりも下方に設けられ前記排気ダクトにより排気されたガスを前記処理室外に排気する排気口と、を有し、前記排気ダクトを構成する部材(コンダクタンスプレート、ロワーリング)の少なくとも一部(ロワーリング)は昇降可能に構成され、前記昇降可能に構成された部材(ロワーリング)は第1の凹状部材(アウタロワーリング)と、前記第1の凹状部材の凹部内に少なくとも一部が収容され前記第1の凹状部材に対して相対移動可能に設けられた第2の凹状部材(インナロワーリング)により構成される。
上述した構成において、基板が処理室内に搬入されると、保持具を上昇させることにより処理室内に搬入した基板が保持具上に載置される。保持具を上昇させる際、排気ダクトを構成する部材の少なくとも一部である第1の凹状部材及び第2の凹状部材は上昇する。このとき、第1の凹状部材に対して第2の凹状部材が相対移動するので、第2の凹状部材の他の少なくとも一部が第1の凹状部材の凹部内から出るから、排気ダクトの高さおよび容積が増加する。保持具上に載置した基板に対してガスが供給されつつ、保持具の周囲に設けられた排気ダクトにより排出されることにより基板が処理される。排気ダクトにより排出されるガスは、排気ダクトの上面よりも下方に設けられた排気口より処理室外に排気される。基板処理後、保持具を下降させることにより処理後の基板は搬出可能な状態になる。保持具を下降させる際、排気ダクトを構成する部材の少なくとも一部である第1の凹状部材及び第2の凹状部材は下降する。このとき、第1の凹状部材に対して第2の凹状部材が相対移動するので、第2の凹状部材の少なくとも一部が第1の凹状部材の凹部内に収容される。したがって、排気ダクトの高さおよび容積が減少する。処理後の基板が処理室より搬出される。
したがって、本態様によれば、排気ダクトを構成する部材の少なくとも一部は昇降可能に構成され、昇降可能に構成された第1の凹状部材の凹部内に第2の凹状部材の少なくとも一部を収容して、第1の凹状部材に対して第2の凹状部材を相対移動可能に設けるという簡単な構造で、基板の搬入出時に排気ダクトの高さおよび容積を増加させることなく、基板処理時に排気ダクトの高さおよび容積を増加できるので、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とを確実に実現できる。
第2の態様は、基板を処理室内に搬入する工程と、前記処理室内に設けられた保持具を上昇させることにより前記処理室内に搬入した基板を前記保持具上に載置する工程と、前記保持具上に載置した基板に対してガスを供給しつつ、前記保持具の周囲に設けられた排気ダクトによりガスを排出し、前記排気ダクトにより排出したガスを、前記排気ダクトの上面よりも下方に設けられた排気口より前記処理室外に排気することにより基板を処理する工程と、前記保持具を下降させることにより処理後の基板を搬出可能な状態にならしめる工程と、処理後の基板を前記処理室より搬出する工程とを有し、前記保持具を上昇または下降させる工程では、前記排気ダクトを構成する部材の少なくとも一部が保持具と共に上昇または下降するとともに、前記保持具と共に上昇または下降する部材は第1の凹状部材と、前記第1の凹状部材の凹部内に少なくとも一部が収容された第2の凹状部材により構成され、前記保持具を上昇または下降させる際に、前記第2の凹状部材は前記第1の凹状部材に対して相対移動する半導体装置の製造方法である。
排気ダクトを構成する部材の少なくとも一部は昇降可能とし、昇降可能とした部材を構成する第1の凹状部材の凹部内に第2の凹状部材の少なくとも一部を収容し、第1の凹状部材に対して第2の凹状部材を相対移動可能にするという簡単な方法で、基板の搬入出時に排気ダクトの高さおよび容積を増加させることなく、基板処理時に排気ダクトの高さおよび容積を増加できるので、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とを確実に実現できる。
第3の態様は、第1の態様において、前記第1の凹状部材は保持具と共に昇降するように構成される。
このように構成すれば、保持具を昇降させれば、第1の凹状部材もそれに伴い昇降するので、第1の凹状部材を別途独立して昇降させる必要がなく、簡単な構造で、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第4の態様は、第1の態様において、前記第1の凹状部材は保持具により支持され、保持具と共に昇降するよう構成される。
このように構成すれば、保持具を昇降させれば、第1の凹状部材もそれに伴い昇降するので、第1の凹状部材を別途独立して昇降させる必要がないばかりか、第1の凹状部材を昇降させる昇降手段が不要となり、簡単な構造で、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第5の態様は、第1の態様において、前記第1の凹状部材は保持具により支持され、前記第2の凹状部材は前記第1の凹状部材により支持可能に設けられる。
これによれば、第2の凹状部材が第1の凹状部材により支持可能に設けられるので、第2の凹状部材のために第1の凹状部材以外の新規な支持手段を必要としないので、簡単な構造でありながら、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第6の態様は、第1の態様において、前記第1の凹状部材の凹部の底部には、前記第2の凹状部材を挿通させることが可能な開口が設けられ、前記第2の凹状部材は前記第1の凹状部材により支持可能に設けられる。
第1の凹状部材の凹部の底部に設けた開口に第2の凹状部材を挿通させて、第1の凹状部材により第2の凹状部材を支持可能にするという簡単な構造で、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第7の態様は、第1の態様において、前記第2の凹状部材の凹部の底部の前記排気口側には、ガスを前記凹部から前記排気口へ流通させるための開口が設けられる。
第2の凹状部材の凹部の底部の排気口側に開口を設けるという簡単な構造で、ガスを凹部から排気口へ流通させることができるので、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第8の態様は、第1の態様において、前記排気ダクトを構成する部材(コンダクタンスプレート、ロワーリング)の他の少なくとも一部(コンダクタンスプレート)は処理室内の基板処理位置近傍に配置され、基板処理時に第1の凹状部材(アウタロワーリング)の凹部を塞ぐように構成される。
排気ダクトを構成する部材の基板処理位置近傍に配置された他の少なくとも一部が、基板処理時に第1の凹状部材の凹部を塞ぐので、処理室内に供給されたガスを排気する排気ダクトを形成することができ、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第9の態様は、第1の態様において、前記排気ダクトを構成する部材の他の少なくとも一部は基板処理時に第1の凹状部材の凹部を塞ぐプレートからなり、該プレートにはガスを前記処理室内から前記凹部内に流通させるための開口が設けられる。
第1の凹状部材の凹部を塞ぐプレートに開口が設けられるので、処理室内に供給されたガスを前記開口から凹部内に流通させることができ、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第10の態様は、第1の態様において、更に、前記供給ロより2種類以上の反応ガスを、間にパージガスの供給を挟んで、交互に複数回供給するように制御するコントローラを有する。
2種類以上の反応ガスを間にパージガスの供給を挟んで交互に複数回供給するようなサイクリックな処理を行う場合において、基板処理時に排気ダクトの高さおよび容積を増加できるので、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第11の態様は、第2の態様において、基板処理工程では、基板に対して2種類以上の反応ガスを、間にパージガスの供給を挟んで、交互に複数回供給する。
このようにシーケンシャルなプロセスを行う場合、高いパージ効率が要求されるが、このようなプロセスを行う場合であっても、保持具より下方の処理室下部へのガスの回り込みを防止でき、また接ガス面積、ガス流路容積を極力小さくできるので、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第12の態様は、第2の態様において、基板処理工程は、少なくとも1種類の反応ガスを基板上に吸着させる工程と、吸着させた反応ガスに対してそれとは異なる反応ガスを供給して成膜反応を生じさせる工程と、を含む。
このようにシーケンシャルなプロセスを行う場合、高いパージ効率が要求されるが、このようなプロセスを行う場合であっても、保持具より下方の処理室下部へのガスの回り込みを防止でき、また接ガス面積、ガス流路容積を極力小さくできるので、短時間で反応ガスの供給、残留ガスのパージが可能となる。
また、特にALDの場合、処理室内の原料が吸着する箇所全域にわたって、膜が堆積する可能性があり、パーティクル発生の原因となるので、原料ガスの接ガス面積を極力小さくする必要があり、それと同時に、2種類以上の原料ガスの置換時間を短縮するために、原料ガスの流路容積も極力小さくする必要があるが、これらも解決できる。
したがって、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第13の態様は、第2の態様において、基板処理工程は、基板に対して第1の反応ガスを供給して基板上に吸着させる工程と、その後パージを行う工程と、その後基板上に吸着させた第1の反応ガスに対して第2の反応ガスを供給して成膜反応を生じさせる工程と、その後パージを行う工程と、を複数回繰り返す。
このようにシーケンシャルなプロセスを行う場合、高いパージ効率が要求されるが、このようなプロセスを行う場合であっても、保持具より下方の処理室下部へのガスの回り込みを防止でき、また接ガス面積、ガス流路容積を極力小さくできるので、短時間で反応ガスの供給、残留ガスのパージが可能となる。
また、特にALDの場合、処理室内の原料が吸着する箇所全域にわたって、膜が堆積する可能性があり、パーティクル発生の原因となるので、原料ガスの接ガス面積を極力小さくする必要があり、それと同時に、2種類以上の原料ガスの置換時間を短縮するために、原料ガスの流路容積も極力小さくする必要があるが、これらも解決できる。
したがって、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第14の態様は、第2の態様において、基板処理工程は、少なくとも1種類の反応ガスを分解させて基板上に薄膜を堆積させる工程と、堆積させた薄膜に対して前記反応ガスとは異なる反応ガスを供給して薄膜の改質を行う工程と、を含む。
このようにシーケンシャルなプロセスを行う場合、高いパージ効率が要求されるが、このようなプロセスを行う場合であっても、保持具より下方の処理室下部へのガスの回り込みを防止でき、また接ガス面積、ガス流路容積を極力小さくできるので、短時間で反応ガスの供給、残留ガスのパージが可能となる。
したがって、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
第15の態様は、第2の態様において、基板処理工程は、基板に対して第1の反応ガスを供給して基板上に薄膜を堆積させる工程と、その後パージを行う工程と、その後基板上に堆積させた薄膜に対して第2の反応ガスを供給して薄膜の改質を行う工程と、その後パージを行う工程と、を複数回繰り返す。
このようにシーケンシャルなプロセスを行う場合、高いパージ効率が要求されるが、このようなプロセスを行う場合であっても、保持具より下方の処理室下部へのガスの回り込みを防止でき、また接ガス面積、ガス流路容積を極力小さくできるので、短時間で反応ガスの供給、残留ガスのパージが可能となる。
したがって、排気ガス流路のクリーニングや基板搬送障害の問題を解消しつつ、ガス供給均一性と残留ガス高速排気とをより確実に実現できる。
本発明の一実施の形態における基板処理装置を説明するための成膜時の垂直断面図である。 本発明の一実施の形態における基板処理装置を説明するための基板搬入搬出時の垂直断面図である。 本発明の一実施の形態におけるアウタロワーリングの説明図であり、(a)は平面図、(b)はb−b線断面図である。 本発明の一実施の形態におけるインナロワーリングの説明図であり、(a)は平面図、(b)はb−b線断面図である。 本発明の基本構成における基板処理装置を説明するための成膜時の垂直断面図である。 本発明の基本構成における基板処理装置を説明するための基板搬入搬出時の垂直断面図である。
符号の説明
1 処理室
2 基板
5 排気口
13 供給口
29 コンダクタンスプレート
60 サセプタ(保持具)
70 排気ダクト
71 ロワーリング
72 アウタロワーリング(第1の凹状部材)
73 インナロワーリング(第2の凹状部材)
76 凹部
160 保持具

Claims (2)

  1. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室内に昇降可能に設けられ基板を保持する保持具と、
    前記保持具よりも上方に設けられ前記処理室内にガスを供給する供給口と、
    前記保持具の周囲に設けられ前記処理室内に供給されたガスを排気する排気ダクトと、
    基板処理時における前記排気ダクトの上面よりも下方に設けられ前記排気ダクトにより排気されたガスを前記処理室外に排気する排気口と、を有し、
    前記排気ダクトを構成する部材の少なくとも一部は昇降可能に構成され、前記昇降可能に構成された部材は第1の凹状部材と、前記第1の凹状部材の凹部内に少なくとも一部が収容され前記第1の凹状部材に対して相対移動可能に設けられた第2の凹状部材により構成される基板処理装置。
  2. 基板を処理室内に搬入する工程と、
    前記処理室内に設けられた保持具を上昇させることにより前記処理室内に搬入した基板を前記保持具上に載置する工程と、
    前記保持具上に載置した基板に対してガスを供給しつつ、前記保持具の周囲に設けられた排気ダクトによりガスを排出し、前記排気ダクトにより排出したガスを、前記排気ダクトの上面よりも下方に設けられた排気口より前記処理室外に排気することにより基板を処理する工程と、
    前記保持具を下降させることにより処理後の基板を搬出可能な状態にならしめる工程と、
    処理後の基板を前記処理室より搬出する工程とを有し、
    前記保持具を上昇または下降させる工程では、前記排気ダクトを構成する部材の少なくとも一部が保持具と共に上昇または下降するとともに、前記保持具と共に上昇または下降する部材は第1の凹状部材と、前記第1の凹状部材の凹部内に少なくとも一部が収容された第2の凹状部材により構成され、前記保持具を上昇または下降させる際に、前記第2の凹状部材は前記第1の凹状部材に対して相対移動する半導体装置の製造方法。
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