JP4776945B2 - 高炉用高反応性コークスの製造方法 - Google Patents

高炉用高反応性コークスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高炉の還元材比を低減させ、生産性を向上させて高炉操業を実施可能にするための高炉用高反応性コークスの製造方法に関する。
通常の高炉においては、炉頂から焼結鉱(鉄鉱石)および通常高炉用コークスを層状に装入し、この焼結鉱を炉内で還元した後、溶融状態にある銑鉄を製造している。
ところで、高炉には、熱保存帯と呼ばれる温度が1000℃程度でほぼ一定の領域があり、この温度は通常高炉用コークスのガス化開始温度に相当する。すなわち、高炉内でC+CO2=2COで表されるコークスのガス化反応が起るためには、約1000℃以上の温度が必要となる。焼結鉱の還元はその約70%が熱保存帯より高温領域で生じるが、温度が高くなるに伴い、還元平衡ガス組成が高CO濃度側になり、還元反応を進めるためにはより高いCO濃度組成のガスが必要となる。さらに、約1100℃以上で焼結鉱からの融液生成が見られ、その結果として焼結鉱中への還元ガスの浸透が抑制されてしまう。このため、熱保存帯温度が高いと、COガスによる焼結鉱の間接還元を有効に活用できず、還元効率もある値以上に向上しない。
一方、高炉用高反応性コークスは反応性が高いことから、高炉内のCO2がコークス表面に接した際にC+CO2=2COの反応がより低温から活発に行われる。また、その結果として、炉内に生じたCOガスが焼結鉱と有効に反応して還元反応が促進される。
C+CO2=2COの反応は吸熱反応であり、高炉における熱保存帯温度を低下させる効果がある。すなわち、通常高炉用コークス使用時は1000℃程度の熱保存帯が生成し、その温度がほとんど変化しないのに対し、高炉用高反応性コークスを使用することによって熱保存帯温度を900〜950℃に低下させることが可能となる。その結果、還元平衡ガス組成が低CO濃度側になり、還元平衡到達点に余裕ができるため、還元がより進行することになり、還元効率が向上する。このため、高炉用高反応性コークスを通常高炉用コークスの一部、あるいは全量と置換して使用することができれば、高炉の還元効率が向上し、コークス比を低下できる。
従来、こうした高反応性コークスの製造方法としては、コークス炉配合炭中の非微粘結炭の割合を増加させる方法や不活性炭材の添加、つまり特許文献1に開示されているように不活性物質を配合したり、特許文献2のように低炭化度炭由来のチャーを配合したりする方法などが提案されている。
しかしながら、これらの非微粘結炭または不活性炭材を配合する方法は、コークスの反応性を向上できるものの、非微粘結炭または不活性炭材の配合に伴い、乾留時の石炭粒子どうしの融着度が低下し、コークス強度が低下するという問題があった。
この問題を解決する方法として、特許文献3のように、配合炭として非微粘結炭を用いて高反応性コークスを製造する方法において、前記非微粘結炭の配合割合を10wt%未満で、かつ粒度は2mm以下のものに制限して配合炭に配合する方法が提案されている。
この方法では、高炉の還元効率を向上するために十分な反応性向上効果を得ようとすると、高炉用コークスとして十分なコークスの強度レベルにすることができず、逆に高炉用コークスとして十分なコークスの強度レベルにしようとするとコークスの反応性向上効果が還元効率を向上するためには十分とはならないという問題があった。
特開平6−313171号公報 特開平2−117991号公報 特開2001−214172号公報
上記従来技術の現状を踏まえ、資源として安定して安価に供給できる非微粘結炭などの低石炭化度の石炭を配合炭中に配合し、コークス強度の低下を招くことなしに、高炉用コークスとして十分な強度を確保しつつ高い反応性を有する高炉用高反応性コークスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、コークスの高反応性を維持しつつ高強度を実現するために必要な条件は、非微粘結炭などの低石炭化度の石炭に由来する反応性が高い部分がコークス中に均一に分布するのではなく、反応性が高い部分がコークス中に不均一に離散的に存在することが重要であることを明らかにした。
コークス強度については、コークス内において上記反応性が高い部分は局所的に強度が低くなるとしても、それ以外の部分でコークス強度が確保されるので、コークス全体としては十分に高い強度が実現するのである。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、その要旨とするところは以下の通りである
(1)造粒して得られた、粒径0.3〜30mmが90%以上含有し、かつ揮発分VMが40dry,%以上、全膨張率が0%である極低石炭化度炭が30質量%以上含有した造粒物を、配合炭中に配合した後、コークス炉で乾留することを特徴とする高炉用高反応性コークスの製造方法
(2)粒度調整して得られた、粒径1〜30mmが90%以上含有し、かつ揮発分VMが40dry,%以上、全膨張率が0%である極低石炭化度炭を、配合炭中に配合した後、コークス炉で乾留することを特徴とする高炉用高反応性コークスの製造方法。
本発明は、資源として安定して安価に供給できる非微粘結炭などの低石炭化度の石炭を配合炭中に配合し、コークス強度の低下を招くことなしに、高炉用コークスとして十分な強度を確保しつつ高い反応性を有する高炉用高反応性コークスの製造方法を提供することができる。
本発明において、揮発分VMが32dry,%〜40dry,%未満である石炭を低石炭化度炭とし、揮発分VMが40dry,%以上である石炭を極低石炭化度炭とし、それぞれ定義する。ここで、石炭の揮発分VMは、JIS M8812石炭類およびコークス類の工業分析方法記載の、揮発分定量方法によって求められる数値である。また、無水ベースの揮発分VMをここではdry、%で表すこととする。
上記揮発分VMの低石炭化度炭および極低石炭化度炭は、非微粘結炭などの資源として安定して安価に供給できる一般に劣質炭と呼ばれる石炭に相当し、従来、コークスの反応性を高める作用を有する石炭として知られるものである。
上記低石炭化度炭および極低石炭化度炭を配合炭中に配合すると、コークスの反応性が高まる1つの理由は、これらの石炭は乾留時に十分に溶融しなく、石炭粒子間の溶着性が低いため、石炭粒子間に空隙が形成され、また、これらの石炭は揮発分VMが比較的高いため、石炭粒子内にも揮発分VMのガス化後の気孔が形成される結果、コークス構造として非常に多くの微細な気孔が残留したコークスとなるためである。
また、他の理由は、コークス化しても芳香族環の積層構造が十分に発達せずにランダムなまま存在し、反応性に富む枝構造やエッジ部が多く存在し、炭素質自身の反応性も高いためである。
上記低石炭化度炭および極低石炭化度炭を配合炭中に配合する場合、上記理由によりコークスの反応性は向上されるものの、一方で、これらの石炭は上記の通り乾留時過程で十分に溶融しないため、乾留時の石炭粒子どうしの融着度が低下し、コークス強度が低下するという問題がある。
本発明は、上記低石炭化度炭および極低石炭化度炭を配合炭中に配合し、乾留して高反応性コークスを製造する際に、コークスの組織構造として、コークス内に低石炭化度炭および極低石炭化度炭に由来する高い反応性の部分が離散的に存在し、その残部がその他の石炭に由来する良好な融着度の部分からなるコークスとすることにより、コークス強度の低下を抑制しつつ、コークスの反応性を向上させることを技術思想とするものである。
本発明は、かかる技術思想の下、コークス内に低石炭化度炭および極低石炭化度炭に由来する高い反応性の部分が離散的に存在した構造を有するコークスを製造するための方法として、低石炭化度炭または極低石炭化度炭の石炭粒度を調整し、または、低石炭化度炭または極低石炭化度炭を造粒し得られた造粒物の粒度を調整した後、その他の石炭に配合した後、乾留することを特徴とするものである。
以下に、本発明の実施形態を説明する。
先ず、本発明の第1、2の実施形態の一例を図1(a)、図1(b)を用いて説明する。
本発明の第1、2の実施形態は、造粒して得られた、粒径0.3〜30mmが90%以上含有し、かつ揮発分VMが32dry,%〜40dry,%未満である低石炭化度炭が65質量%以上含有(本発明の第1の実施形態)、または、揮発分VMが40dry,%以上である極低石炭化度炭が30質量%以上含有(本発明の第2の実施形態)した造粒物を、配合炭中に配合した後、コークス炉で乾留することを特徴とするものである。
図1(a)に示されるように、低石炭化度炭または極低石炭化度炭6は、整粒工程2において粉砕および/または分級により粒度調整をした後、低石炭化度炭または極低石炭化度炭の石炭粉8のみ、または、低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の石炭粉8と配合炭を構成するその他の石炭1の石炭粉17の一部とを混合工程20において混合した石炭粉7を、造粒工程21において、必要に応じて造粒用バインダー9を添加して低石炭化度炭または極低石炭化度炭の石炭粉8を含有する造粒物3とする。この造粒物3は、混合工程20において、配合炭を構成するその他の石炭1の石炭粉17と混合し配合炭15とした後、コークス炉24の炭化室に装入し、乾留する。
この方法により得られたコークスの組織構造は、図1(b)に示されるように、コークス内に低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の石炭粉8を含有する造粒物3がコークス化して形成された高反応性の部分12が離散的に存在し、その残部が配合炭を構成するその他の石炭1の石炭粉17がコークス化して形成された非高反応性の部分13からなるコークスが製造できる。高反応性の部分12は強度が低いが、コークス内に離散的に分散され、その周囲は、乾留時に溶着性が良好な配合炭を構成するその他の石炭1がコークス化した強度が高い非高反応性の部分13が取り囲んだコークス組織構造となるため、従来に比べてコークス強度が高い高反応性コークスを得ることができる。
コークスの反応性は、図1(b)に示される、高反応性の部分12により支配されるため、本発明の第1、2の実施形態において、コークスの反応性を十分に向上させるために、低石炭化度炭または極低石炭化度炭6と、配合炭を構成するその他の石炭1の一部とを混合し造粒物3とする際は、揮発分VMが32dry,%〜40dry,%未満である低石炭化度炭の場合は、配合割合を65質量%以上とし、また、揮発分VMが40dry,%以上である極低石炭化度炭の場合は、配合割合を30質量%以上とする必要がある。これらの配合割合の下限よりも少ないと、コークスの高反応性を十分に向上することは困難となる。
なお、本発明の第1、2の実施形態において、上記低石炭化度炭と極低石炭化度炭の両方を任意の配合割合で混合した石炭粉、または、さらに、この石炭粉と配合炭を構成するその他の石炭の一部の石炭粉と混合した後、造粒物として用いても上記効果が得られることは言うまでもない。
また、本発明の第1、2の実施形態によれば、上記低石炭化度炭または極低石炭化度炭は、乾留時に石炭粒子の溶着性が低い性状であり、コークス内に石炭粒子間の空隙に由来する多くの気孔を形成し、また、揮発分VMが比較的高いため、石炭粒子内にも揮発分VMのガス化後に気孔が形成される結果、コークス構造として非常に多くの微細な気孔が残留したコークスとなる。コークスの反応性は、コークス気孔構造に支配され、コークス内に多くの微細気孔が存在したコークスは、高炉内で還元ガスがコークス内に容易に拡散するため、コークスのガス化反応が促進する事ができる。
特に、コークス内に離散的に存在する高反応性の部分12の周囲に形成される空隙に起因する気孔は、低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の石炭粉8を含有する造粒物3の粒度が細かいほどコークス内に多く気孔が形成されるため、コークス全体の反応性は向上する。しかし、上記造粒物3の粒度が小さすぎると、高反応性の部分12の周囲に形成される空隙に起因する小さい気孔が、過度に生成するため、コークス内の多数の気孔を起点として亀裂が生じやすくなり、コークス強度が低下する。また、造粒物3の粒度が大きすぎると、コークス内に形成される高反応性の部分12がまばらになり過ぎ、コークスの高反応性を十分発揮することができない。また、造粒物3の粒度の増大によりコークス内に形成される高反応性の部分12も大きくなり、その周囲に形成される空隙も大きくなるため、コークス強度も低下する。
このため、本発明の第1、2の実施形態では、コークスの反応性とコークス強度の両方を十分に向上させるため、低石炭化度炭または極低石炭化度炭を造粒物とする際の造粒物の粒度を、粒径0.3〜30mmが90%以上含有する粒度分布とする必要がある。
造粒物の粒度分布が上記範囲から外れると、コークスの反応性とコークス強度の両方を十分に向上することは困難となる。より好ましくは0.5〜10mmが90%以上、さらにより好ましくは2〜6mmが90%以上である事が好ましい。
なお、上記造粒工程21で使用する造粒設備は、混練機、成型機、塊成機など、工業的規模で使用可能な装置であれば特に限定する必要はない。また、上記造粒工程21において、造粒用バインダー9は、粒状物3が搬送過程で崩壊しないような強度を有するものができれば必要ではなく、また、特別な造粒用バインダー9を用いる必要はない。搬送過程における衝撃が大きく、衝撃による造粒物の崩壊を抑制するために造粒物の強度を上げたい場合など、石炭性状や造粒物の強度の必要に応じて、造粒用バインダー9を添加するのが良い。造粒用バインダー9としては、水、糖蜜、澱粉、鉱物系廃油などを用いればよいが、タール、タール滓、タール抽出物、ピッチなどの一般的に石炭の粘結性を向上させる効果があるとされている粘結補填剤を用いることが好ましい。造粒用バインダー9の添加率は、特に限定する必要はないが、石炭に対して3〜15%、好ましくは5〜10%である事が好ましい。
次に、本発明の第3、4の実施形態の一例を図2(a)、図2(b)を用いて説明する。
本発明の第3、4の実施形態は、粒度調整して得られた、粒径1〜30mmが90%以上含有し、かつ揮発分VMが32dry,%〜40dry,%未満である低石炭化度炭、または、揮発分VMが40dry,%以上である極低石炭化度炭を、配合炭中に配合した後、コークス炉で乾留することを特徴とするものである。
図2(a)に示されるように、低石炭化度炭または極低石炭化度炭6は、整粒工程22において粉砕および/または分級により粒度調整をして、低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の整粒炭4とする。この低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の整粒炭4は、混合工程20において、配合炭を構成するその他の石炭1の石炭粉17と混合し配合炭15とした後、コークス炉24の炭化室に装入し、乾留する。
この方法により得られたコークスの組織構造は、図2(b)に示されるように、コークス内に低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の整粒炭4がコークス化して形成された高反応性の部分12が離散的に存在し、その残部が配合炭を構成するその他の石炭1の石炭粉17がコークス化して形成された非高反応性の部分13からなるコークスが製造できる。高反応性の部分12は強度が低いが、コークス内に離散的に分散され、その周囲は、乾留時に溶着性が良好な配合炭を構成するその他の石炭1がコークス化した強度が高い非高反応性の部分13が取り囲んだコークス組織構造となるため、従来に比べてコークス強度が高い高反応性コークスを得ることができる。
コークスの反応性は、図2(b)に示される、高反応性の部分12により支配され、上述した、揮発分VMが32dry,%〜40dry,%未満である低石炭化度炭、または、揮発分VMが40dry,%以上である極低石炭化度炭の反応性向上作用により、コークス全体の反応性は向上する。
また、本発明の第3、4の実施形態によれば、上記低石炭化度炭または極低石炭化度炭は、乾留時に石炭粒子の溶着性が低い性状であり、コークス内に石炭粒子間の空隙に由来する多くの気孔を形成し、また、揮発分VMが比較的高いため、石炭粒子内にも揮発分VMのガス化後に気孔が形成される結果、コークス構造として非常に多くの微細な気孔が残留したコークスとなる。コークスの反応性は、コークス気孔構造に支配され、コークス内に多くの微細気孔が存在したコークスは、高炉内で還元ガスがコークス内に容易に拡散するため、コークスのガス化反応が促進する事ができる。
特に、コークス内に離散的に存在する高反応性の部分12の周囲に形成される空隙に起因する気孔は、低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の整粒炭4の粒度が細かいほどコークス内に多く気孔が形成されるため、コークス全体の反応性は向上する。しかし、上記整粒炭4の粒度が小さすぎると、高反応性の部分12の周囲に形成される空隙に起因する小さい気孔が、過度に生成するため、コークス内の多数の気孔を起点として亀裂が生じやすくなり、コークス強度が低下する。なお、本発明の第3、4の実施形態では、上記整粒炭4の粒度が小さい場合に、コークス内の高反応性の部分12の周囲に形成される空隙に起因するが小さい気孔は、上述した本発明の第1、2の実施形態の場合に比べて顕著となり、これによるコークス強度の低下の影響が大きい。この理由は明確ではないが、本発明の第1、2の実施形態では、造粒物3がコークス化して高反応性の部分12を形成するため、高反応性の部分12内にも低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の石炭粒子間の空隙に起因する微小気孔が多く生成し、これにより高反応性の部分12周囲の応力は緩和され、周囲の気孔を起点するクラックの発生は抑制されるためであると考えられる。
一方、整粒炭4の粒度が大きすぎると、コークス内に形成される高反応性の部分12がまばらになり過ぎ、コークスの高反応性を十分発揮することができない。また、整粒炭4の粒度の増大によりコークス内に形成される高反応性の部分12も大きくなり、その周囲に形成される空隙も大きくなるため、コークス強度も低下する。
このため、本発明の第3、4の実施形態では、コークスの反応性とコークス強度の両方を十分に向上させるため、低石炭化度炭または極低石炭化度炭の整粒炭の粒度を、粒径1.0〜30mmが90%以上含有する粒度分布とする必要がある。
整粒炭の粒度分布が上記範囲から外れると、コークスの反応性とコークス強度の両方を十分に向上することは困難となる。より好ましくは1.5〜10mmが90%以上、さらにより好ましくは2〜6mmが90%以上である事が好ましい。
なお、本発明の第3、4の実施形態において、上記低石炭化度炭と極低石炭化度炭の両方を粒度調整して整粒炭4として用いても上記効果が得られることは言うまでもない。
なお、上記整粒工程22で使用する整粒設備は、粉砕機、篩いなど、単独でまたは組み合わせて用いることで実現でき、特に限定する必要はない。例えば、2〜6mmが90%以上の整粒炭を調整するには、低石炭化度炭、極低石炭化度炭の粉砕前の原炭を6mmの篩いで篩い、+6mmのみを粉砕機で粉砕して粉砕品を6mmの篩いで篩い、原炭の−6mmと粉砕後の−6mmをあわせたものを2mmの篩いで篩い、2〜6mmに整粒した中間粒度品を得ることができる。所定の粒度範囲以外(ふるい上、ふるい下)については、配合炭を構成するその他の石炭に混ぜて用いればよい。
また、本発明の第3、4の実施形態の一部を変形した、本発明の第5の実施形態として、図3(a)に示されるように、整粒工程22において、低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の石炭粒度を調整して整粒炭4とした後、混練工程23において粘結補填剤10を添加し、混合工程20において混合して表面に粘結補填剤10がコーティングされた低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の整粒炭4とした後、コークス炉24の炭化室に装入し、乾留してもよい。
低石炭化度炭または極低石炭化度炭6は、その他の石炭に比べて揮発分VMが高い性状であるため、乾留しコークス化する過程において、この整粒炭4の収縮率が周囲にあるその他の石炭に比べて大きくなり、整粒炭4がコークス化して形成される高反応性の部分12と、その周囲との境界部分にクラックが生成し、これを起点として衝撃を受けた際にコークスが破壊しやすく、コークス強度が低下しやすいためである。
混練工程23において粘結補填剤10を添加し、混合工程20において混合して低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の整粒炭4の表面に粘結補填剤10をコーティングすることにより、図3(b)に示されるような、コークス内の整粒炭4がコークス化して形成される高反応性の部分12と、その周囲(非反応性の部分13)との境界部分のクラック生成が抑制されるため、コークス強度が高い高反応性コークス11が得られるため、より好ましい。
なお、上記粘結補填剤10は、一般に石炭の粘結性を向上させる効果が知られている、例えば、タール、タール滓、タール抽出物、ピッチなどが好ましい。また、混練工程23で使用される混練設備は、混練機23等が用いられる。
また、混練工程23における粘結補填剤の添加率は、低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の整粒炭4に対して3〜15%、好ましくは5〜10%である事が好ましい。
また、本発明の第1、2の実施形態における低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の石炭粉8を含有する造粒物3、本発明の第3、4の実施形態における低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の整粒炭4、本発明の第5の実施形態における前記表面に粘結補填剤をコーティングした整粒炭4のそれぞれについて、配合炭全体に対する配合比率が過度に少ないと、コークス内に形成される高反応性の部分12がまばらになり過ぎ、コークスの高反応性を十分発揮するおそれがある。また、配合炭全体に対する配合比率が過度に多くなると、コークスの強度が低下するおそれがある。本発明の上述した作用効果を十分に発揮し、コークス強度とコークス反応性をともにより安定して向上するためには、上記配合炭全体に対する配合比率を、2〜30質量%、さらに好ましくは3〜20質量%とすると好ましい。
また、図4に示すように、分級乾燥機工程において低石炭化度炭または極低石炭化度炭6を乾燥分級して微粉炭18、粗粒炭19を得た後、微粉炭18を本発明の第1、2の実施形態における低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の石炭粉8として用い、粗粒炭19を本発明の第3、4,5の実施形態における低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の整粒炭4として用いてもよい。
本発明の第1、2の実施形態において、図4に示す分級乾燥機工程において得られた低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の微粉炭18を造粒工程22において微粉粒子からなる造粒物3を製造後、乾留することにより、石炭粒子間に形成される空隙に起因してコークス内に形成された高反応性の部分中にさらに多くの細孔空隙構造が形成され、コークスの反応性をより向上させる事ができる。また、図4に示す分級乾燥機工程の適用により、低石炭化度炭または極低石炭化度炭6の乾燥と同時に、石炭の粒度調整がされるため、篩などを用いる整粒工程が省略することができるためこのましい。
また、本発明の第1〜5の実施形態における低石炭化度炭および極低石炭化度炭の粒度、または、配合炭として配合するその他の石炭の粒度は、特に限定する必要はなく、通常のコークス操業で適用される。本発明の第1、2の実施形態において、低石炭化度炭および極低石炭化度炭の粒度は、細粒側の方が好ましく、粒径3mm以下が80%以上であることが好ましく、さらに、粒径3mm以下が90%以上、さらに、粒径3mm以下が100%であることがより好ましい。また、本発明の第3〜5の実施形態において、低石炭化度炭および極低石炭化度炭の粒度は、粗粒側の方が好ましく、粒径3mm以下が80%以上であることが好ましく、さらに、粒径3mm以下が70%以上であることがより好ましい。
また、本発明の第1〜5の実施形態において、配合炭として配合するその他の石炭の粒度は、実用上および発塵抑制の観点から、粒径3mm以下が70%以上であることが好ましく、さらに、粒径3mm以下が80%以上であることがより好ましい。
炉幅425mm、炉高400mm、炉長600mmの試験コークス炉、及び実機コークス炉を用い乾留を行った。試験コークス炉は、0.83dry−t/m3の装入密度で装入し、炉温1250℃、乾留時間18.5時間の条件で乾留した。
焼成後のコークスについては、窒素で冷却した後、コークスの反応性および反応後強度(CSR)を測定した。
ここでコークス反応性(ReI)とは、大きさ20mmのコークス塊200gを、温度1000℃、ガス組成 CO2/CO=50%/50% の雰囲気で2時間反応させた後の重量減少百分率を3倍した相対指数である。発明者らの検討では、この指数はJIS K2151(−1993)のコークス類の試験方法に記載の反応性試験方法により測定される反応性指数と良い相関があるので、どちらを使用しても良い。
また、CSRとは、下記の条件で、コークスを一定時間反応させた後、室温でI型ドラム試験を行った時、粉化しない量を質量%で表した数値を意味する。
試料粒度:20±1mm
試料重量:200g
ガス組成:CO2 100%
ガス流量:5Nl/min
反応温度:1100℃
反応時間:2時間
CSR:反応後試料全量を、I型ドラムで600回転(20rpm×30分)処理した後の10mm篩上質量の反応後試料質量に対する百分率
ここで、目標とする反応性は25以上、CSRは55以上とした。
表1に、本発明における低石炭化度炭に相当する石炭A、本発明における極低石炭化度炭に相当する石炭B、本発明における低石炭化度炭および極低石炭化度炭に該当しない石炭C、D、Eの石炭性状を示す。
なお、表1に示される揮発分は、JIS M8812石炭類およびコークス類の工業分析方法記載の、揮発分定量方法によって求められる数値である。また、全膨張率とは、JIS M8801に準じた膨張性試験方法により測定される収縮率と膨張率の和である。
Figure 0004776945
表1に示された石炭A〜Cの何れかと石炭Dを混合し造粒して造粒物とし、または、石炭A〜Cの粒度を粉砕と篩分けにより調整して整粒炭とした後、表1に示された石炭Eと混合して配合炭とし、試験コークス炉を用いて乾留を行った。得られたコークスの反応性およびコークス強度CSRを上記の方法で評価した。表2に試験条件およびコークスの評価結果を示す。
Figure 0004776945
なお、表1に示す、石炭Dは粘結炭に相当し、石炭Eは粘結炭:65%、非微粘結炭:35%の多種銘柄の石炭からなる混合炭である。また、表2における石炭Eの配合比率は、造粒物または整粒炭と石炭Eからなる配合炭を100%とする場合の配合炭中における石炭Eの配合比率である。
表2のNo.1〜18は、本発明で規定する範囲内の条件で実施した本発明例である。いずれの本発明例も、目標のCSRと反応性を満足するコークスが製造可能であることがわかる。
配合炭を構成するその他の石炭として、Eよりも粘結炭の割合が多い石炭(粘結炭比70〜90%)、Eよりも非微粘結炭の割合が多い石炭(非微粘結炭比40〜50%)を用いた場合においても、本発明例に従えば、目標のCSRと反応性を満足するコークスが製造可能であった。
一方、比較例1,2として、本発明範囲をはずれる石炭Cを用いた例を示すが、このときのCSRはそれぞれ65と61であり目標以上であったが、反応性は20,23であり、目標以下であった。
また、比較例3として石炭B(極低石炭化度炭)を−2mm 100%に粉砕して石炭Eと均一に添加した場合を示す。この場合のBとEの配合比率はそれぞれ10%、90%とした。この場合、配合炭全体における非微粘結炭比率は、Bの10%とEに含まれる35%×90%=31.5%の合計の41.5%である。また、比較例3においてBの粒度は−1mmが50%であり、本発明の範囲外であった。この場合、反応性は30であり目標範囲であるが、CSRは50であり目標以下であった。
コークス化した時に反応性が高くなる石炭を造粒した粒を配合炭の一部として配合炭中に配合してコークス炉で乾留する本発明方法について説明する図であり、(a)は製造フローの概略図、(b)は製造したコークスの断面概略図である。 コークス化した時に反応性が高くなる石炭を整粒した粒を配合炭の一部として配合炭中に配合してコークス炉で乾留する本発明方法について説明する図であり、(a)は製造フローの概略図、(b)は製造したコークスの断面概略図である。 コークス化した時に反応性が高くなる石炭を整粒した粒を粘結補填剤でコーティングした後に配合炭の一部として配合炭中に配合してコークス炉で乾留する本発明方法について説明する図であり、(a)は製造フローの概略図、(b)は製造したコークスの断面概略図である。 本発明の整粒炭、造粒物の原料として分級乾燥機で分級した粗粒炭、または微粉炭を用いる場合の製造フローの概略図である。
符号の説明
1 配合炭を構成するその他の石炭
2 整粒工程
3 造粒物
4 整粒炭
5 表面を粘結補填材でコーティングした整粒炭
6 低石炭化度炭または/および極低石炭化度炭
7 石炭粉(低石炭化度炭または極低石炭化度炭と配合炭を構成するその他の石炭の混合)
8 石炭粉(低石炭化度炭または極低石炭化度炭のみ)
9 造粒用バインダー
10 粘結性補填剤
11 コークス
12 高反応性部分
13 非高反応性部分
15 配合炭
17 石炭粉
18 微粉炭
19 粗粒炭
20 混合工程
21 造粒工程(混練機、造粒機、塊成機、成型機等)
22 整粒工程(粉砕機、篩い等)
23 混練工程(混練機等)
24 コークス炉
25 分級乾燥工程

Claims (2)

  1. 造粒して得られた、粒径0.3〜30mmが90%以上含有し、かつ揮発分VMが40dry,%以上、全膨張率が0%である極低石炭化度炭が30質量%以上含有した造粒物を、配合炭中に配合した後、コークス炉で乾留することを特徴とする高炉用高反応性コークスの製造方法。
  2. 粒度調整して得られた、粒径1〜30mmが90%以上含有し、かつ揮発分VMが40dry,%以上、全膨張率が0%である極低石炭化度炭を、配合炭中に配合した後、コークス炉で乾留することを特徴とする高炉用高反応性コークスの製造方法。
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