JP4775565B2 - 調理用シート - Google Patents

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Description

本発明は、薄膜塗工性、硬化性及び加熱調理後の食材との離型性に優れる硬化皮膜を与える、付加反応型のシリコーン組成物の硬化皮膜が形成された調理用シートに関する。
従来、肉や魚などを電子レンジ、オーブン、ホットプレート、フライパンなどの調理器具を用いて加熱調理する場合の調理シートとして、吸液層とこれに積層される非透過液層とを含んでなるフライパン用焼き魚シート(特開2001−190416号公報)や板紙にシリコーン樹脂が被覆された高密度耐油紙を接着したシートを用いた再加熱用の包み箱(特開平11−105943号公報)などが知られている。
さらに、食用油の主成分であるオレイン酸との接触角を離型性の指標として、特開2005−87526号公報には、耐熱性素材シートにシリコーン樹脂又はフッ素樹脂を塗布したオレイン酸の接触角が65°以上のフライパン用調理シートが知られている。
離型剤としてのシリコーン樹脂は、加熱硬化皮膜形成後に残留トルエンの心配が全くなく、食品包装用に適した付加反応型の無溶剤タイプが求められている。また、生産性の面より高速でのシリコーン塗工が求められており、レベリング性,ミスト発生防止の観点より、より低粘度の無溶剤タイプのシリコーンが要求されている。
特開昭47−32072号公報 特公昭52−47485号公報 特開平02−145649号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、高速での塗工において優れた薄膜塗工性、硬化性を有し、食材が調理器具にこびり付くことがなく後片付けが簡単であり、しかも調理後の食材との離型性が良好なため、出来映えが良く調理できる調理シートを提供することを目的とする。
本発明者は上記目的を達成するため主成分となるアルケニル基含有オルガノポリシロキサンとヒドロシリル化反応するオルガノハイドロジェンポリシロキサンに加え、分子鎖両末端にケイ原子に結合する水酸基を有するジオルガノポリシロキサンを用いることにより、食用油とシリコーン硬化皮膜との接触角を65°以上にでき、料理用シートと特に卵料理や魚などのこびり付きやすい食材との付着防止を格段に向上でるため、調理品の見栄えがよく出来ることを見出した。
また、付加反応遅延剤、白金族金属系触媒、さらに場合によっては、ジメチルポリシロキサンを含むシリコーン組成物の25℃における粘度を50〜1,000mPa.sの範囲内とすることにより、高速塗工時における塗工ロール間から生じるシリコーンミストの発生を防止でき、均一なシリコーン塗工皮膜が形成可能な調理シートが得られる知見を得た。
即ち、本発明は、
(A)下記一般式(1)で示され、1分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個有し、25℃における粘度が60800mPa.sであるオルガノポリシロキサン 100質量部、
Figure 0004775565
(ここで、R 1 はアルケニル基、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない同種又は異種の一価炭化水素基であり、0≦m≦30、8≦n≦250、8≦m+n≦250である。)
(B)下記一般式(2)で示され、分子鎖両末端にケイ素原子に結合した水酸基を有し、25℃における粘度が5,000mPa.s以上であるジオルガノポリシロキサン 1.020質量部、
Figure 0004775565
(ここで、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない同種又は異種の一価炭化水素基であり、450≦o≦10,000である。)
(C)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有し、25℃の粘度が5〜10,000mPa・sであるオルガノハイドロジェンポリシロキサン 1.0〜30質量部、
(D)付加反応遅延剤 0.02〜5質量部、
(E)触媒量の白金族金属系触媒、及び
(F)25℃における粘度が50〜500,000mPa・sの範囲内である分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン 1.0〜20質量部
を含み、25℃における粘度が50〜1,000mPa.sの範囲内である硬化性シリコーン離型剤組成物の硬化皮膜が耐熱性素材からなる基材の少なくとも片面に形成されてなる調理用シートを提供する
本発明の無溶剤型シリコーン組成物は薄膜塗工性、硬化性密着性に優れるものであり、これを用いた調理用シートはシリコーン移行を大幅に増加させることなく、こびり付きやすい調理食材との離型性が良好にできる。調理品としては見栄えがよくでき、しかも調理器具の後片付け時間を短縮することができる。
以下、本発明を更に詳しく説明すると、(A)成分のオルガノポリシロキサンはケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に少なくとも2個有するものであり直鎖状であっても分岐状であっても構わない。
このようなアルケニル基含有オルガノポリシロキサンとしては、下記一般式(1)で示されるものである。
Figure 0004775565
(ここで、Rはアルケニル基、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない同種又は異種の一価炭化水素基であり、0≦m≦30、8≦n≦250、8≦m+n≦250)
のアルケニル基としてはビニル基,アリル基,プロペニル基,ヘキセニル基,オクテニル基,デセニル基,等が例示される。
Rとしては、炭素原子数1〜12、好ましくは炭素原子数1〜6の脂肪族不飽和結合を含有しない同種又は異種の一価の炭化水素基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基などが挙げられるが、硬化性,剥離性の向上の点から80モル%以上がメチル基であることが好ましい。
更に、25℃における粘度は50mPa・sより低いと基材への染み込みが多くなるという不具が生じ、1,000mPa・sより高い場合は塗工性が低下し高速塗工におけるミスト発生の問題剥離が生じるため、25℃における粘度が50〜1,000mPa・s、好ましくは60〜800mPa・sである。そのためには、重合度(m+n)は8から250の範囲とされ、好ましくは、10から200である。
本発明における(B)成分のジオルガノポリシロキサンは、分子鎖両末端にケイ素原子に結合した水酸基をそれぞれ1個有するジオルガノポリシロキサンであり、この成分により、シリコーン硬化皮膜と食用油の接触角を大きくすることができ、食材とのこびり付き防止効果が持続できるようになる。
このようなジオルガノポリシロキサンとしては、下記一般式(2)で示されるものである。
Figure 0004775565

(ここで、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない同種又は異種の一価炭化水素基であり、450≦o≦10,000 )
ここで、Rで示される基としては、上記と同様の炭素原子数1〜12、好ましくは炭素原子数1〜6の脂肪族不飽和結合を含有しない同種又は異種の一価の炭化水素基であり、具体的にはメチル基,エチル基,プロピル基等のアルキル基、フェニル基,トリル基等のアリール基などが挙げられるが、離型性,(A)成分との相溶性の点から80モル%以上がメチル基であることが好ましい。
また、25℃における粘度は5,000mPa.s以上とされるが、5,000mPa.sより低いと効果がないためであり、好ましくは10,000mPa.s以上とされる。高粘度ほど食用油との接触角が改善できるため粘度の上限は特に制限はないが、組成物としての仕上がり粘度の観点より5,000,000mPa.s以下が好ましい。
また、(B)成分の配合量は(A)成分100質量部に対して0.5〜25質量部とされ0.5質量部より少ないと食用油との接触角が改善できず、25質量部をこえると組成物としての仕上がり粘度が上昇するためで、好ましくは1.0〜20質量部の範囲内とすればよい。
(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、1分中にケイ素原子に結合した水素原子を2個以上有し、このSiH基と(A)成分中のビニル基とが付加反応して硬化皮膜が形成されるものであり、直鎖状、分岐状、環状の何れであってもよく、25℃における粘度が5〜10,000mPa.sのものとすればよい。
このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、下記一般式(3)で示されるものである。
Figure 0004775565
(ここで、Hは水素原子、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない同種又は異種の一価炭化水素、R2はHまたはRであり、0≦p≦500、0≦q≦500、8≦p+q≦500ただし、R2がRのときはpは2以上である
Rとしては上記したと同様の炭素原子数1〜12、好ましくは炭素原子数1〜6の脂肪族不飽和結合を含有しない同種又は異種の一価炭化水素基あげられ、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基,トリル基等のアリール基などが挙げられるが、付加反応速度の向上の点からメチル基であることが好ましい。
また、(C)成分の配合量は(A)成分100重量部に対して1.0〜30.0部とされるが、アルケニル基量とSiH基量によって調整されるものでありモル比で0.8〜5.0の範囲とされる。モル比で0.8より小さいと良好な硬化皮膜が形成できず、モル比で5.0より大きくなると、離型性及び塗工液としての安定性が低下するので好ましくないためである。
(D)成分の付加反応遅延剤は、常温での(E)成分である白金族金属系触媒の触媒活性を抑制せて、該組成物の可使時間を長くする所謂ポットライフ延長剤であり、例えば、各種有機窒素化合物、有機りん化合物、アセチレン系化合物、オキシム化合物、有機クロロ化合物などの公知ものを使用でき、特にアセチレンアルコール類及びアセチレンアルコールのシリル化物などが好適である。
なお、(D)成分の配合量は、硬化性および、ポットライフのバランスを考慮すると(A)成分100質量部に対して、0.01〜10質量部、好ましくは0.02〜5.0質量部の範囲とすればよい。
(E)成分の白金族金属系触媒は、(A)成分と(C)成分との付加反応を促進するための触媒であり、付加反応触媒として公知のものが使用できる。このような白金族金属系触媒としては、例えば白金系、パラジウム系、ロジウム系などの触媒が挙げられ、これらの中で特に白金系触媒が好ましい。このような白金系触媒としては、例えば塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液やアルデヒド溶液、塩化白金酸の各種オレフィン又はビニルシロキサンとの錯体などが挙げられる。
これら白金族金属系触媒の添加量は触媒量であるが、良好な硬化皮膜を得ると共に経済的な見地から、(A)成分100部に対して白金族金属量として1〜1,000ppm、好ましくは5〜500ppmの範囲とすることが好ましい。
本発明の組成物には、上記(A)〜(E)成分の所定量を配合することによって得られるが、以上の各成分の外に、食材とのこびり付き防止を更に向上させるために(F)成分として25℃における粘度が10〜1,000,000mPa.s、好ましくは50〜500,000mPa・sであるジメチルポリシロキサンを(A)成分100質量部に対して、0.5〜25質量部、好ましくは1.0〜20質量部含むことができる。
ここで、粘度が10mPa.s未満では効果がなく、1,000,000mPa.sを超えると組成物全体の粘度が上昇するため好ましくない。また、配合量が0.5質量部未満では効果がなく、25質量部を超えると、シリコーン転移量(Si移行量)が増えて好ましくないためである。
また、他の任意成分、例えばケイ素原子に結合したアルケニル基を有する高分子のジオルガノポリシロキサンなどを、必要に応じて添加することができる。なお、任意成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
本発明のシリコーン組成物の調製に際しては、(A)〜(D)及び(F)更には任意成分を均一混合後、最後に(E)成分を添加することが好ましく、各成分は単一で使用しても2種以上を併用してもよい。ただし、組成物全体としての25℃における粘度は50〜1,000mPa.sの範囲内とされ、1,000mPa.sを越えると塗工時における塗工ロール間から発生するミストのため高速塗工出来ず生産性が低下するため実用上の使用困難となる。
このようにして調製されたシリコーン組成物は、例えばグラシン紙、パーチメント紙、硫酸紙、アラミド紙などの耐熱紙に塗布した後、常法によって加熱硬化される。特にシリコーン組成物の塗工のしやすさの観点より、硬化皮膜を形成する基材としてはグラシン紙、パーチメント紙の使用が好適である。
上記基材に本発明の組成物を塗布するには、グラビア・オフセット3本ロール方式または5本、6本などの多段ロール方式などの公知の方法を用いることができる。塗布量としては0.1〜5.0g/m、特に、0.2〜3.0g/mの範囲内が好適であり、基材の全面または離型性の必要な箇所に部分的に塗布する。基材に塗布した後、70〜250℃で、1〜60秒の加熱によって硬化させて、本発明の調理用シートを得る。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、各例中の部はいずれも質量部であり、粘度は25℃における値である。
また、シリコーン組成物の硬化性、接触角、Si移行量、目玉焼き離型性、は下記の方法により測定した。
硬化性
シリコーン組成物をシート状の基材表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中で加熱して形成される硬化皮膜を指で数回こすり、くもり及び脱落のない状態になるまでの時間を測定した。
接触角
シリコーン組成物をシート状の基材表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中で加熱して硬化皮膜を成形した後、25℃で1日セパレ−タ−エ−ジング後、この硬化皮膜表面に商品名:日清サラダ油(日清オイリオグループ株式会社製)を4μL垂らし、3分後及び5分後の接触角を、自動接触角計CA−Z型(協和界面科学株式会社製)を用いて測定した。
Si移行量
シリコーン組成物をシート状の基材表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中で加熱して硬化皮膜を成形した直後、形成されたシリコーン組成物の硬化皮膜の表面に36μmのPETフィルムを重ね室温で0.98MPaで20時間圧着した後、シリコーン塗工面に接した側のPETフィルムのSiカウント数(cps)を蛍光X線分析装置(株式会社リガク製System3030)により測定した。未処理のPETフィルムのSiカウウント数を差し引きしてSi移行量とした。
目玉焼き離型性
シリコーン組成物をシート状の基材表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中で加熱して硬化皮膜を成形した後、25℃で1日セパレ−タ−エ−ジング後、150mm×150mmの大きさに切断して、フライパンにシリコーン塗布面を上になるように調理シートを敷いた。この調理シートの上に卵を割って載せ、さらにフタをして弱火で約3分間加熱して半熟の目玉焼きを調理した。
調理シートと目玉焼きのはがれ具合を下記のように評価した。
◎:シートに目玉焼きのこびり付きが全くない。
○:シートに目玉焼きのこびり付きが殆どない。(使用可能な程度)
△:シートに目玉焼が一部こびり付く。
×:シートに目玉焼きがこびり付く。
参考例1]
(A)成分として(1)式において、Rをメチル基(以下Meと記す。)、R1をビニル基(以下Viと記す。)、m=0、n=68とした粘度が95mPa・sである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルシロキサン(A−1)50部、及びRをメチル基、R1をビニル基,m=0、n=146とした粘度が390mPa・sである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルシロキサン(A−2)50部の混合物に(B)成分として(2)式において、Rをメチル基、o=1,300、とした粘度が100,000mPa.sである分子鎖両末端がジメチルハイドロキシシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(B−1)3.8部、及びRをメチル基、o=3,000、とした粘度が1,000,000mPa.sである分子鎖両末端がジメチルハイドロキシシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(B−2)3.6部の混合物を加え、(B)成分が(A)成分中に均一溶解するまで充分に撹拌した。これにさらに(C)成分として、(3)式において、R及びR2をメチル基、p=50、q=0とした粘度が20mPa・sであるメチルハイドロジェンポリシロキサン(C−1)2.5部(SiH/SiVi=1.3)及び更に(D)成分として1−エチニル−1−シクロヘキサノ−ル(D−1)0.2部及び1,1−ジメチル−2−プロペニルオキシトリメチルシラン(D−2)0.3部を加え、均一になるまで攪拌した後、(E)成分として白金とビニルシロキサンとの錯体を上記(A)成分に対して白金換算で50ppmになるように添加し、粘度が410mPa・sであるシリコーン組成物を調製した。
ポリジメチルシロキサン(A−1)
Figure 0004775565
ポリジメチルシロキサン(A−2)
Figure 0004775565
ポリジメチルシロキサン(B−1)
Figure 0004775565
ポリジメチルシロキサン(B−2)
Figure 0004775565
メチルハイドロジェンポリシロキサン(C−1)
Figure 0004775565
次に、得られたシリコーン組成物をグラシン紙(坪量40g/m)に0.6〜0.7g/m塗布し、キュアー性試験用としては120℃で硬化するまでの秒数をもとめた。また接触角、Si移行量、目玉焼き離型性評価用サンプルとしては140℃で30秒間加熱処理して硬化皮膜を形成させた。これらの評価結果を表1に示す。
[実施例
(A)成分として参考例1で使用したと同じポリジメチルシロキサン(A−1)100部に、(B)成分として参考例1で使用したと同じポリジメチルシロキサン(B−1)6.7部、(C)成分として参考例1で使用したと同じメチルハイドロジェンポリシロキサン(C−1)3.6部(SiH/SiVi=1.4)、(D)成分として1−エチニル−1−シクロヘキサノ−ル(D−1)0.3部及び更に追加成分(F)として分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖された粘度が1,000mPa.sであるジメチルポリシロキサン(F−1)12.2部を加え、均一になるまで攪拌した後、(E)成分として白金とビニルシロキサンとの錯体を上記(A)成分に対して白金換算で50ppmになるように添加し、粘度が200mPa・sであるシリコーン組成物を調製し、参考例1と同様の物性試験を行った。結果を表1に併記する。
ジメチルポリシロキサン(F−1)
Figure 0004775565
[比較例1]
参考例1中で(B)成分は使用しないこととした以外は参考例1と同様にして粘度が180mPa・sであるシリコーン組成物を調製し、参考例1と同様の物性試験を行った。結果を表1に併記する。
[比較例2]
実施例中で(B)成分は使用せず、ジメチルポリシロキサン(F−1)の量を18.9部とした以外は実施例と同様にして粘度が140mPa・sであるシリコーン組成物を調製し、参考例1と同様の物性試験を行った。結果を表1に併記する。
[比較例3]
実施例中で(F)成分は使用せず、(B)成分として(2)式において、Rをメチル基、o=230、とした粘度が1,000mPa.sである分子鎖両末端がジメチルハイドロキシシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(B−3)を7.4部とした以外は実施例と同様にして粘度が120mPa・sであるシリコーン組成物を調製し、参考例1と同様の物性試験を行った。結果を表1に併記する。
ポリジメチルシロキサン(B−3)
Figure 0004775565
[比較例4]
参考例1中で(B)成分として(B−1)は使用せず、(B−2)の量を0.3部とした以外は参考例1と同様にして粘度が190mPa・sであるシリコーン組成物を調製し、参考例1と同様の物性試験を行った。結果を表1に併記する。
[比較例5]
参考例1中で(B)成分として(B−2)は使用せず、(B−1)の量を30.0部とした以外は参考例1と同様にして粘度が1,300mPa・sであるシリコーン組成物を調製したが、塗工においてミストが発生したため、物性試験は断念した。
Figure 0004775565

Claims (4)

  1. (A)下記一般式(1)で示され、1分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個有し、25℃における粘度が60800mPa.sであるオルガノポリシロキサン 100質量部、
    Figure 0004775565
    (ここで、R 1 はアルケニル基、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない同種又は異種の一価炭化水素基であり、0≦m≦30、8≦n≦250、8≦m+n≦250である。)
    (B)下記一般式(2)で示され、分子鎖両末端にケイ素原子に結合した水酸基を有し、25℃における粘度が5,000mPa.s以上であるジオルガノポリシロキサン
    1.020質量部、
    Figure 0004775565
    (ここで、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない同種又は異種の一価炭化水素基であり、450≦o≦10,000である。)
    (C)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有し、25℃の粘度が5〜10,000mPa・sであるオルガノハイドロジェンポリシロキサン
    1.0〜30質量部、
    (D)付加反応遅延剤 0.02〜5質量部、
    (E)触媒量の白金族金属系触媒、及び
    (F)25℃における粘度が50〜500,000mPa・sの範囲内である分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン
    1.0〜20質量部
    を含み、25℃における粘度が50〜1,000mPa.sの範囲内である硬化性シリコーン離型剤組成物の硬化皮膜が耐熱性素材からなる基材の少なくとも片面に形成されてなる調理用シート
  2. (C)成分の1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンが下記一般式(3)で示される、
    Figure 0004775565
    (ここで、Hは水素原子、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない同種又は異種の一価炭化水素、R2はHまたはRであり、0≦p≦500、0≦q≦500、8≦p+q≦500ただし、R2がRのときはpは2以上である。)
    請求項1記載の調理用シート
  3. (E)白金族金属系触媒を、(A)成分100重量部に対して白金族金属量として1〜1,000ppm、を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の調理用シート
  4. 耐熱性素材が、グラシン紙、パーチメント紙、硫酸紙及びアラミド紙から選ばれる耐熱紙である請求項1〜3のいずれか1項記載の調理用シート。
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