JP4775565B2 - 調理用シート - Google Patents
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Description
(A)下記一般式(1)で示され、1分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個有し、25℃における粘度が60〜800mPa.sであるオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)下記一般式(2)で示され、分子鎖両末端にケイ素原子に結合した水酸基を有し、25℃における粘度が5,000mPa.s以上であるジオルガノポリシロキサン 1.0〜20質量部、
(C)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有し、25℃の粘度が5〜10,000mPa・sであるオルガノハイドロジェンポリシロキサン 1.0〜30質量部、
(D)付加反応遅延剤 0.02〜5質量部、
(E)触媒量の白金族金属系触媒、及び
(F)25℃における粘度が50〜500,000mPa・sの範囲内である分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン 1.0〜20質量部
を含み、25℃における粘度が50〜1,000mPa.sの範囲内である硬化性シリコーン離型剤組成物の硬化皮膜が耐熱性素材からなる基材の少なくとも片面に形成されてなる調理用シートを提供する。
また、他の任意成分、例えばケイ素原子に結合したアルケニル基を有する高分子のジオルガノポリシロキサンなどを、必要に応じて添加することができる。なお、任意成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
また、シリコーン組成物の硬化性、接触角、Si移行量、目玉焼き離型性、は下記の方法により測定した。
シリコーン組成物をシート状の基材表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中で加熱して形成される硬化皮膜を指で数回こすり、くもり及び脱落のない状態になるまでの時間を測定した。
シリコーン組成物をシート状の基材表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中で加熱して硬化皮膜を成形した後、25℃で1日セパレ−タ−エ−ジング後、この硬化皮膜表面に商品名:日清サラダ油(日清オイリオグループ株式会社製)を4μL垂らし、3分後及び5分後の接触角を、自動接触角計CA−Z型(協和界面科学株式会社製)を用いて測定した。
シリコーン組成物をシート状の基材表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中で加熱して硬化皮膜を成形した直後、形成されたシリコーン組成物の硬化皮膜の表面に36μmのPETフィルムを重ね室温で0.98MPaで20時間圧着した後、シリコーン塗工面に接した側のPETフィルムのSiカウント数(cps)を蛍光X線分析装置(株式会社リガク製System3030)により測定した。未処理のPETフィルムのSiカウウント数を差し引きしてSi移行量とした。
シリコーン組成物をシート状の基材表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中で加熱して硬化皮膜を成形した後、25℃で1日セパレ−タ−エ−ジング後、150mm×150mmの大きさに切断して、フライパンにシリコーン塗布面を上になるように調理シートを敷いた。この調理シートの上に卵を割って載せ、さらにフタをして弱火で約3分間加熱して半熟の目玉焼きを調理した。
調理シートと目玉焼きのはがれ具合を下記のように評価した。
◎:シートに目玉焼きのこびり付きが全くない。
○:シートに目玉焼きのこびり付きが殆どない。(使用可能な程度)
△:シートに目玉焼が一部こびり付く。
×:シートに目玉焼きがこびり付く。
(A)成分として(1)式において、Rをメチル基(以下Meと記す。)、R1をビニル基(以下Viと記す。)、m=0、n=68とした粘度が95mPa・sである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルシロキサン(A−1)50部、及びRをメチル基、R1をビニル基,m=0、n=146とした粘度が390mPa・sである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルシロキサン(A−2)50部の混合物に(B)成分として(2)式において、Rをメチル基、o=1,300、とした粘度が100,000mPa.sである分子鎖両末端がジメチルハイドロキシシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(B−1)3.8部、及びRをメチル基、o=3,000、とした粘度が1,000,000mPa.sである分子鎖両末端がジメチルハイドロキシシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(B−2)3.6部の混合物を加え、(B)成分が(A)成分中に均一溶解するまで充分に撹拌した。これにさらに(C)成分として、(3)式において、R及びR2をメチル基、p=50、q=0とした粘度が20mPa・sであるメチルハイドロジェンポリシロキサン(C−1)2.5部(SiH/SiVi=1.3)及び更に(D)成分として1−エチニル−1−シクロヘキサノ−ル(D−1)0.2部及び1,1−ジメチル−2−プロペニルオキシトリメチルシラン(D−2)0.3部を加え、均一になるまで攪拌した後、(E)成分として白金とビニルシロキサンとの錯体を上記(A)成分に対して白金換算で50ppmになるように添加し、粘度が410mPa・sであるシリコーン組成物を調製した。
(A)成分として参考例1で使用したと同じポリジメチルシロキサン(A−1)100部に、(B)成分として参考例1で使用したと同じポリジメチルシロキサン(B−1)6.7部、(C)成分として参考例1で使用したと同じメチルハイドロジェンポリシロキサン(C−1)3.6部(SiH/SiVi=1.4)、(D)成分として1−エチニル−1−シクロヘキサノ−ル(D−1)0.3部及び更に追加成分(F)として分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖された粘度が1,000mPa.sであるジメチルポリシロキサン(F−1)12.2部を加え、均一になるまで攪拌した後、(E)成分として白金とビニルシロキサンとの錯体を上記(A)成分に対して白金換算で50ppmになるように添加し、粘度が200mPa・sであるシリコーン組成物を調製し、参考例1と同様の物性試験を行った。結果を表1に併記する。
参考例1中で(B)成分は使用しないこととした以外は参考例1と同様にして粘度が180mPa・sであるシリコーン組成物を調製し、参考例1と同様の物性試験を行った。結果を表1に併記する。
実施例1中で(B)成分は使用せず、ジメチルポリシロキサン(F−1)の量を18.9部とした以外は実施例1と同様にして粘度が140mPa・sであるシリコーン組成物を調製し、参考例1と同様の物性試験を行った。結果を表1に併記する。
実施例1中で(F)成分は使用せず、(B)成分として(2)式において、Rをメチル基、o=230、とした粘度が1,000mPa.sである分子鎖両末端がジメチルハイドロキシシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(B−3)を7.4部とした以外は実施例1と同様にして粘度が120mPa・sであるシリコーン組成物を調製し、参考例1と同様の物性試験を行った。結果を表1に併記する。
参考例1中で(B)成分として(B−1)は使用せず、(B−2)の量を0.3部とした以外は参考例1と同様にして粘度が190mPa・sであるシリコーン組成物を調製し、参考例1と同様の物性試験を行った。結果を表1に併記する。
参考例1中で(B)成分として(B−2)は使用せず、(B−1)の量を30.0部とした以外は参考例1と同様にして粘度が1,300mPa・sであるシリコーン組成物を調製したが、塗工においてミストが発生したため、物性試験は断念した。
Claims (4)
- (A)下記一般式(1)で示され、1分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個有し、25℃における粘度が60〜800mPa.sであるオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)下記一般式(2)で示され、分子鎖両末端にケイ素原子に結合した水酸基を有し、25℃における粘度が5,000mPa.s以上であるジオルガノポリシロキサン
1.0〜20質量部、
(C)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有し、25℃の粘度が5〜10,000mPa・sであるオルガノハイドロジェンポリシロキサン
1.0〜30質量部、
(D)付加反応遅延剤 0.02〜5質量部、
(E)触媒量の白金族金属系触媒、及び
(F)25℃における粘度が50〜500,000mPa・sの範囲内である分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン
1.0〜20質量部
を含み、25℃における粘度が50〜1,000mPa.sの範囲内である硬化性シリコーン離型剤組成物の硬化皮膜が耐熱性素材からなる基材の少なくとも片面に形成されてなる調理用シート。 - (E)白金族金属系触媒を、(A)成分100重量部に対して白金族金属量として1〜1,000ppm、を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の調理用シート。
- 耐熱性素材が、グラシン紙、パーチメント紙、硫酸紙及びアラミド紙から選ばれる耐熱紙である請求項1〜3のいずれか1項記載の調理用シート。
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