JP4774882B2 - 絶縁ゲート電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

絶縁ゲート電界効果トランジスタ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、絶縁ゲート電界効果トランジスタ及びその製造方法に係り、特に、チャネル内におけるキャリアの移動度を大きくすることができる絶縁ゲート電界効果トランジスタ及びその製造方法に関するものである。
電界効果トランジスタの寄生抵抗と寄生容量を減らして高速動作を実現する方法として、ゲート長を短くするものがある。しかし、ゲート長を短くしていくと、ゲートがオフになっているときにもソースとドレインの間に電流が流れてしまういわゆる短チャネル効果が発生する。そこで、短チャネル効果を抑制するために、ドレイン端の電界強度を弱くする必要がある。
例えば、特許文献1に記載されているMIS型半導体装置では、高濃度のソース・ドレイン領域をエピタキシャル成長により再成長させ、これらの領域をチャネルよりも高い場所に形成している。このようにすることで、ゲート長を短くした場合であっても、短チャネル効果の発生を抑制することができる。
また、図13に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタ1のように高濃度のソース・ドレイン領域からチャネル側に延びるエクステンション部を設けるものもある。すなわち、図13に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタ1では、ゲート電極Gが上部に形成されたゲート絶縁膜3の下にチャネルが形成される半導体基板2の領域と、その領域にそれぞれ接し互いに離れて形成されている2つのエクステンション部4(ソース電極S側のエクステンション部とドレイン電極D側のエクステンション部)が設けられている。そして、これらのエクステンション部4の対向端から互いに離反する向きにさらに離れ、エクステンション部4上に一段高く形成されたソース領域5とドレイン領域6を有している。
なお、図13に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタ1では、ソース領域5とドレイン領域6が形成されていないエクステンション部4の表面と、ゲート絶縁膜3の側面はSiNからなる絶縁膜7で覆われている。また、ゲート絶縁膜3は下層のSi酸化膜3aと上層の多結晶シリコン膜3bの2層からなっており、Si酸化膜3aの一部はエクステンション部4にかかる領域まで乗り上げている。なお、符号16は電界効果トランジスタの構成部分を覆う層間膜である。図13に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタ1では、エクステンション部4の存在により、ソース領域5及びドレイン領域6をチャネルから離すことができ、短チャネル効果が抑制される。
特開2000−82813号公報(図1)
特許文献1及び図13に示した電界効果トランジスタでは、短チャネル効果を抑制することが可能である。しかしながら、電界効果トランジスタにはさらに、短チャネル効果を抑制することにより得られる高速動作以上の高速動作が求められている。
本発明が解決しようとする課題は、一層の高速動作が可能な絶縁ゲート電界効果トランジスタ及びその製造方法の提供を目的とする。
本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタは、
チャネルが形成される半導体基板の領域と、当該領域にそれぞれ接し互いに離れて前記半導体基板上に形成されている一対のエクステンション部と、前記一対のエクステンション部の対向端から互いに離反する向きにさらに離れて前記エクステンション部上に形成されているソース領域とドレイン領域と、前記ソース領域および前記ドレイン領域の間のチャネルが形成される半導体基板上において前記エクステンション部の端部にかかる位置まで形成されているゲート絶縁膜と前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、記ゲート電極前記一対のエクステンション部、前記ソース領域および前記ドレイン領域を被覆するように形成された、前記チャネルが形成される半導体基板の領域に応力を印加する応力調整層と、前記応力調整層上に形成された層間膜と、を有し、前記ゲート電極側の、前記ソース領域の端部および前記ドレイン領域の端部の各々で、前記応力調整層がゲート長方向の断面視において各々2つの鋭角を有するように形成され、前記応力調整層の被覆形状が前記断面視においてZ字状またはZの鏡文字状である
本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法は、
チャネルが形成される箇所の半導体基板の上にダミーゲート層を形成するステップと、前記チャネルが形成される箇所に相当する箇所の半導体基板にそれぞれ接し互いに離れた一対のエクステンション部を前記半導体基板上に成長により形成するステップと、前記エクステンション部の端部の上層であって、前記ダミーゲート層の側壁を覆うように酸化シリコン膜のサイドウォールを形成するステップと、前記一対のエクステンション部の対向端から互いに離反する向きにさらに離れて前記エクステンション部上に一対のソース領域およびドレイン領域を成長により形成するステップと、前記ダミーゲート層、前記酸化シリコン膜、前記一対のエクステンション部、前記ソース領域および前記ドレイン領域を被覆するように、前記チャネルが形成される半導体基板の領域に応力を印加する第一応力調整層を形成するステップと、記第一応力調整層の上層に第一層間膜を形成するステップと、前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜の上部の部分の前記第一応力調整層および前記第一層間膜を除去するステップと、前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜を除去するステップと、前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜が除去されて形成された空洞内における前記半導体基板上において前記エクステンション部の端部にかかる位置までゲート絶縁膜を形成するステップと、前記ゲート絶縁膜の上部の部分にゲート電極を形成するステップと、少なくとも前記ゲート電極の上層に第二応力調整層を形成するステップと、前記第二応力調整層上に第二層間膜を形成するステップと、を含み、前記各ステップは記載順に実施され、前記ソース領域、前記ドレイン領域および前記第一応力調整層を形成するステップは、前記ゲート電極側の、前記ソース領域の端部および前記ドレイン領域の端部の各々で、前記第一応力調整層がゲート長方向の断面視において各々2つの鋭角を有するように形成され、前記第一応力調整層の被覆形状が前記断面視においてZ字状またはZの鏡文字状を示すように実施される
さらに、本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法は、
前記第二応力調整層を形成するステップの後に、前記ゲート電極の上部以外に存在する前記第二応力調整層を除去するステップをさらに有する。
本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法は、
チャネルが形成される箇所の半導体基板の上にダミーゲート層を形成するステップと、前記チャネルが形成される箇所に相当する箇所の半導体基板にそれぞれ接し互いに離れた一対のエクステンション部を前記半導体基板上に成長により形成するステップと、前記エクステンション部の端部の上層であって、前記ダミーゲート層の側壁を覆うように酸化シリコン膜のサイドウォールを形成するステップと、前記一対のエクステンション部の対向端から互いに離反する向きにさらに離れて前記エクステンション部上に一対のソース領域およびドレイン領域を成長により形成するステップと、前記ダミーゲート層、前記酸化シリコン膜、前記一対のエクステンション部、前記ソース領域および前記ドレイン領域を被覆するように第一層間膜を形成するステップと、前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜の上部の部分の前記第一層間膜を除去するステップと、前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜を除去するステップと、前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜が除去されて形成された空洞内における前記半導体基板上において前記エクステンション部の端部にかかる位置までゲート絶縁膜を形成するステップと、前記ゲート絶縁膜の上部の部分にゲート電極を形成するステップと、前記一対のエクステンション部、前記ソース領域および前記ドレイン領域の上部に残された前記第一層間膜を除去するステップと、前記ゲート電極、前記一対のエクステンション部、前記ソース領域および前記ドレイン領域を被覆するように、前記チャネルが形成される半導体基板の領域に応力を印加する応力調整層を形成するステップと、前記応力調整層に第二層間膜を形成するステップと、を含み、前記各ステップは記載順に実施され、前記ソース領域、前記ドレイン領域および前記応力調整層を形成するステップは、前記ゲート電極側の、前記ソース領域の端部および前記ドレイン領域の端部の各々で、前記応力調整層がゲート長方向の断面視において各々2つの鋭角を有するように形成され、前記応力調整層の被覆形状が前記断面視においてZ字状またはZの鏡文字状を示すように実施される
本発明の絶縁ゲート電界効果トランジスタでは、応力調整層の存在によりチャネルに応力が加わる。そのため、チャネル内におけるキャリアの移動度を大きくすることができ、トランジスタの高速動作の実現ができる。また、本発明の絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法により製造された電界効果トランジスタも応力調整層が形成されているのでチャネルに応力が加わる。そのため、チャネル内におけるキャリアの移動度を大きくすることができ、トランジスタの高速動作の実現ができる。
本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの実施形態について図1を参照しながら説明する。図1に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタ1は、チャネルが形成される半導体基板2の領域と、その領域にそれぞれ接し互いに離れて形成されている一対のエクステンション部4(ソース電極S側のエクステンション部とドレイン電極D側のエクステンション部)が設けられている。これらのエクステンション部4の対向端から互いに離反する向きにさらに離れ、エクステンション部4上に一段高く形成されたソース領域5とドレイン領域6を有している。ソース領域5とドレイン領域6の間のチャネルが形成される半導体基板2上にはゲート絶縁膜3とゲート電極Gが形成されている。
ここで、図1に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタ1では、ソース領域5とドレイン領域6が形成されていないエクステンション部4の表面と、ゲート絶縁膜3の側面はSiNからなる絶縁膜7で覆われている。また、ゲート絶縁膜3は下層のSi酸化膜3aと上層の多結晶シリコン膜3bの2層からなっており、Si酸化膜3aの一部はエクステンション部4の端部にかかる位置まで乗り上げている。
図1に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタ1では、少なくともゲート電極Gから一対のエクステンション部4にかかる領域までを被覆するように応力調整層8が形成されている。この応力調整層8の存在により、チャネルが形成される半導体基板2の領域に引っ張り歪あるいは圧縮歪が付与され応力がかかることになる。
半導体基板2に引っ張り歪あるいは圧縮歪が付与されるとその部分の半導体の格子定数が変化し、バンド構造が変動する。このことにより、チャネルが形成される半導体基板2の領域の電子や正孔といったキャリアの移動度が大きくなり、トランジスタの高速動作の実現が可能となる。
図1に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法について図2〜図7を参照しながら説明する。
まず、例えばSiからなる半導体基板2を熱水蒸気雰囲気に置き、半導体基板上に3nm程度の酸化膜9を形成する。次に、LPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法により、厚さ150nmの多結晶シリコン10を酸化膜9上に堆積する。そして、図2a)に示すように、リソグラフィ技術によりSiNマスク11を形成し、SiNマスク11が形成された箇所以外の酸化膜9と多結晶シリコン10を除去する。そして、除去されなかった多結晶シリコン10と酸化膜9はダミーゲート層となり、後に形成するゲート絶縁膜に置き換えられる。
そして、LPCVD法により680〜760℃の条件で厚さ4nm程度のSiN膜12を上記の工程で除去されなかった酸化膜9及び多結晶シリコン10の側面に形成する。そして図2b)に示すように、SiN膜12のエッチバックを行ってその膜の面を平滑化する。
その後、ダミーゲート層が形成されていない半導体基板2上の図示しない自然酸化膜をDHF(希釈フッ化水素酸)により除去し、図2c)に示すように、堆積した多結晶シリコン10の側部の半導体基板2上に、硼素(もしくは砒素)をドーピングしたSi層をエピタキシャル成長させ、これをエクステンション部4とする。
エクステンション部4を形成後、熱リン酸によりSiN膜12を除去し、多結晶シリコン10の側壁面にTEOS(tetra ethyl orthosilicate)を原料としてLPCVD法により650℃の条件でSiO2膜を5nm成膜する。成膜終了後、エッチバックを行った。このようにすることで、図3a)に示したような多結晶シリコン10の側面にSiO2膜13が形成される。
そして、図3b)に示したように多結晶シリコン膜10の側面にSiN膜14/SiO2堆積層15からなる側壁を形成する。ここでSiN膜14の成長温度は680℃、TEOSを原料とするSiO2堆積層15の成長温度は650℃である。また、SiN膜14/SiO2堆積層15の膜厚は、ゲートのフリンジ容量をできるだけ小さくし、かつ、短チャネル効果が発生しない程度に薄くする。本例では、SiN膜14/SiO2堆積層15の厚さは20nm/50nmとしている。なお、SiN膜14/SiO2堆積層15から構成される側壁は、ダミーゲート層の側面の周囲を覆うサイドウォールとなり、また、下層のSiN膜14は図1における絶縁膜7になる。
さらに、以下で説明するようにエクステンション部4にソース領域5とドレイン領域6を形成する前の処理を行う。すなわち、半導体基板の露出面についてDHF処理を行い、図示されていない自然酸化膜の除去を行う。このとき、図3c)に示したようにSiO2堆積層15はDHFによりエッチングされ凹みが生ずる。
そして、図4a)に示したようにSiN膜14/SiO2堆積層15が形成されていないエクステンション部4上に、Siをエピタキシャル成長させ、ソース領域5とドレイン領域6を形成する。ここで、エピタキシャル成長したSiはSiN膜14/SiO2堆積層15からなる側壁の裾部に乗り上げている。その後、ソース領域5とドレイン領域6に導電性を持たせるため、作成すべき電界効果トランジスタがnチャネルMOSトランジスタの場合は3×1015cm-3の濃度のPを10kVの加速電圧でイオン打ち込みを行う。一方、pチャネルMOSトランジスタの場合は5×1015cm-3の濃度のBを4kVの加速電圧で行う。そして、1050℃の温度でアニールを行って打ち込んだイオンを活性化させる。
次に、ソース領域5とドレイン領域6に形成されるソース電極Sとドレイン電極Dを構成する材料のCoシリサイドやNiシリサイドの膜の形成をする前処理をDHFにて行う。なお、DHF処理を行うと、図4b)に示したようにSiO2堆積層15が完全に除去される。
DHF処理を行った後、図4c)に示したようにソース領域5とドレイン領域6にCoシリサイドやNiシリサイドの膜の形成を行い、ソース電極S,ドレイン電極Dを形成する。Coシリサイドの形成を行なう場合は、Coの厚さを8nmとしCo酸化防止のため、その上に30nmの厚さのTiNを堆積する。なお、堆積したTiNは、Coを熱処理してシリサイド化させた後に除去する。
その後、図5a)に示したように第一の応力調整層8として厚さ20nmのSiN膜を成膜温度420℃にて半導体基板2上に形成されているエクステンション部4、ソース領域5、ドレイン領域6、ソース電極S、ドレイン電極D、多結晶シリコン10、SiNマスク11、SiO2膜13、SiN膜14の露出部の全面に形成する。応力調整層8を形成後、図5b)に示したように、後にゲートとなる多結晶シリコン10の上部の箇所も埋まるように第一の層間膜16を成膜する。層間膜16としては、例えばHDP(High Density Plazma)により形成された酸化膜を用いることができる。
そして、多結晶シリコン10を除去し、本来のゲート絶縁膜3を形成する。そのためには、まず図5c)に示したように、多結晶シリコン10の上部が露出するように、層間膜16とSiN11のマスクをエッチングする。そして、図6a)に示したように 多結晶シリコン10をドライエッチングにより除去する。そして、多結晶シリコン10の側面に形成されたSiO2膜13と半導体基板2の表面に形成された酸化膜9をウェットエッチングにより除去する。こうして多結晶シリコン10とSiO2膜13が除去されると、その除去された空洞の側面にはSiN膜14(絶縁膜7)が露出する。すなわち、その空洞は内壁が絶縁膜7で覆われた層間膜16の凹みとなる。
その後、本来のゲート絶縁膜3の形成を行う。すなわち、図6b)に示したように、まず、側面が絶縁膜7により囲まれた空洞の底面に露出した半導体基板2とエクステンション部4の端部にかかる位置を酸化させ、Si酸化膜3aを形成する。そして、Si酸化膜3a上にLPCVD法により多結晶シリコン膜3bを形成する。こうして、下層のSi酸化膜3aと上層の多結晶シリコン膜3bの2層からなるゲート絶縁膜3が形成される。その後平坦化のためにCMP(Chemical Mechanical Polishing)を行う。
次に、図6c)に示したように多結晶シリコン膜3bの表面にCoシリサイドやNiシリサイドの膜の形成を行い、ゲート電極Gを形成する。Coシリサイドの形成を行なった場合は、Coの厚さを8nmとしCo酸化防止のため、その上に30nmの厚さのTiNを堆積する。なお、堆積したTiNは、Coを熱処理してシリサイド化させた後に除去する。
ゲート電極Gを形成後、図7a)に示したように、そのゲート電極Gの表面を含む層間膜16の全面に厚さが20nmのSiN膜17を成膜温度420℃にて成膜をする。そして、ゲート電極Gの上部に形成されたSiN膜17のみを残すため、ゲート電極Gの上部に相当する箇所にレジストマスク18を形成する。
レジストマスク18を形成後、図7b)に示したようにドライエッチングにより、不要なSiN膜17を除去し、SiN膜17を除去後、レジストマスク18を除去する。このSiN膜17は、ゲート絶縁膜3の側壁部、ソース5及びドレイン領域6の上部に形成された第一の応力調整層8に接続し、第二の応力調整層となる。
最後に図7c)に示したように、ゲート電極G上に形成されたSiN膜17が覆われるように、第二の層間膜16をさらに形成する。層間膜16としては、NSG(Non Dope Silicate Glass)を用いることができる。なお、図中では前記の第一の層間膜と第二の層間膜も同じ材料から構成され、一体となっているので同一の符号16を付してある。
以上により、図1に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタが完成する。なお、図7c)中では第一の応力調整層も第二の応力調整層も同じ材質により構成され、一体となっているので同一の符号8を付してある。
図1に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタでは、SiN膜17はゲート電極G上にのみ形成されていた。しかし、図8に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタ1のように、ゲート電極G上に形成されたSiN膜17以外のSiN膜17を残したままであってもよい。そして残ったままのSiN膜17は第二の応力調整層となる。このようにすることにより、プロセスの簡略化を図ることができる。なお、図8に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタの各符号のうち、図1に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタの各符号とすべてのものが共通するので、それらの説明は省略する。
図8に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタを製造する工程は、図1に示した絶縁ゲート効果トランジスタの上記説明した製造工程のうち、図7a)まで共通する。すなわち、図7a)において、ゲート電極Gを形成後、その表面を含む層間膜16の全面に厚さが20nmのSiN膜17の成膜を行った後、SiN膜17のエッチングは行わずにそのままその表面に第二の層間膜16を形成する。以上により、図8に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタが完成する。ここで形成される第二の層間膜とすでに形成された第一の層間膜は同じ材料により構成されているので同一の符号16を付してある。
図1に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタ1と同一の形態の絶縁ゲート電界効果トランジスタは、上記説明した製造方法とは別の製造方法によっても製造することができる。ここでその製造方法の工程は、図2〜図4を参照して説明した図1に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法の工程のうち、図2〜図4c)までが共通する。しかし、図4c)に示したようなソース領域5とドレイン領域6にCoシリサイドやNiシリサイドの膜の形成を行い、ソース電極S,ドレイン電極Dを形成した後、図5a)に示したような応力調整層8としてのSiN膜の形成を行わない点で相違する。
その代わりに、図9a)に示したように、ソース電極S,ドレイン電極Dを形成した後、後にゲート絶縁膜3と置き換えられることになる多結晶シリコン10の上部の箇所も埋まるように第一の層間膜16を成膜する。その後、図9b)に示したように、多結晶シリコン10上に形成されたSiNマスク11が露出するように、層間膜16のエッチングを行い、その後、SiNマスク11を除去する。
そして、図10a)に示したように 多結晶シリコン10をドライエッチングにより除去する。そして、多結晶シリコン膜10の側面に形成されていたSiO2膜13と酸化膜9をウェットエッチングにより除去する。こうして多結晶シリコン10とSiO2膜13が除去されると、その除去された空洞の側壁面には絶縁膜7が露出する。
その後、本来のゲート絶縁膜3の形成を行う。すなわち、図10b)に示したように、まず、側面が絶縁膜7により囲まれた空洞の底面に露出した半導体基板2とエクステンション部4の端部にかかる位置を酸化させ、Si酸化膜3aを形成する。そして、Si酸化膜3a上に多結晶シリコン膜3bを形成する。こうして、下層のSi酸化膜3aと上層の多結晶シリコン膜3bの2層からなるゲート絶縁膜3が形成される。その後平坦化のためにCMP(Chemical Mechanical Polishing)を行う。
次に、図11a)に示したように多結晶シリコン膜3bの表面にCoシリサイドやNiシリサイドの膜の形成を行い、ゲート電極Gを形成する。そして、図11b)に示したようにDHFを用いて層間膜16のすべてを一旦除去した後、図12a)に示したように応力調整層8としてSiN膜を半導体基板2上に形成されているエクステンション部4、ソース領域5、ドレイン領域6、ソース電極S、ゲート電極G、ドレイン電極D、ゲート絶縁膜3、絶縁膜7の露出部の全面に形成する。
応力調整層8を形成後、図12b)に示したように第二の層間膜16を形成する。以上により、図1に示した絶縁ゲート電界効果トランジスタが完成する。なお、図中では前記の第一の層間膜と第二の層間膜も同じ材料から構成されているので同一の符号16を付してある。
以上説明したいくつかの絶縁ゲート効果トランジスタの製造方法により製造された絶縁ゲート電界効果トランジスタは、少なくともゲート絶縁膜の側壁部及びソース・ドレイン領域の上部に応力調整層が形成されることになる。そのため、かかる絶縁ゲート電界効果トランジスタでは、応力調整層の存在により、チャネルが形成される半導体基板の領域に引っ張り歪あるいは圧縮歪が付与され応力がかかることになる。そのため、チャネルが形成される半導体基板2の領域の電子や正孔といったキャリアの移動度が大きくなり、高速動作を実現できる。
本発明の絶縁ゲート電界効果トランジスタは、nチャネルMOSトランジスタあるいはpチャネルMOSトランジスタに適用できる。また、本発明の絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法は、nチャネルMOSトランジスタあるいはpチャネルMOSトランジスタの製造に適用できる。
本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの断面図である。 本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造工程を示す模式断面図である。 本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造工程を示す模式断面図である。 本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造工程を示す模式断面図である。 本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造工程を示す模式断面図である。 本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造工程を示す模式断面図である。 本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造工程を示す模式断面図である。 本発明に係る別の絶縁ゲート電界効果トランジスタの断面図である。 本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの別の製造工程を示す模式断面図である。 本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの別の製造工程を示す模式断面図である。 本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの別の製造工程を示す模式断面図である。 本発明に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの別の製造工程を示す模式断面図である。 従来技術に係る絶縁ゲート電界効果トランジスタの断面図である。
符号の説明
1…絶縁ゲート電界効果トランジスタ、2…半導体基板、3…ゲート絶縁膜、3a…Si酸化膜、3b…多結晶シリコン膜、4…エクステンション部、5…ソース領域、6…ドレイン領域、7…絶縁膜、8…応力調整層、9…酸化膜、10…多結晶シリコン、11…SiNマスク、12…SiN膜、13…SiO2膜、14…SiN膜、15…SiO2堆積層、16…層間膜、17…SiN膜、18…レジストマスク

Claims (4)

  1. チャネルが形成される半導体基板の領域と、
    当該領域にそれぞれ接し互いに離れて前記半導体基板上に形成されている一対のエクステンション部と、
    前記一対のエクステンション部の対向端から互いに離反する向きにさらに離れて前記エクステンション部上に形成されているソース領域とドレイン領域と、
    前記ソース領域および前記ドレイン領域の間のチャネルが形成される半導体基板上において前記エクステンション部の端部にかかる位置まで形成されているゲート絶縁膜と前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    記ゲート電極前記一対のエクステンション部、前記ソース領域および前記ドレイン領域を被覆するように形成された、前記チャネルが形成される半導体基板の領域に応力を印加する応力調整層と、
    前記応力調整層上に形成された層間膜と、を有し、
    前記ゲート電極側の、前記ソース領域の端部および前記ドレイン領域の端部の各々で、前記応力調整層がゲート長方向の断面視において各々2つの鋭角を有するように形成され、前記応力調整層の被覆形状が前記断面視においてZ字状またはZの鏡文字状である、
    絶縁ゲート電界効果トランジスタ。
  2. チャネルが形成される箇所の半導体基板の上にダミーゲート層を形成するステップと、 前記チャネルが形成される箇所に相当する箇所の半導体基板にそれぞれ接し互いに離れた一対のエクステンション部を前記半導体基板上に成長により形成するステップと、
    前記エクステンション部の端部の上層であって、前記ダミーゲート層の側壁を覆うように酸化シリコン膜のサイドウォールを形成するステップと、
    前記一対のエクステンション部の対向端から互いに離反する向きにさらに離れて前記エクステンション部上に一対のソース領域およびドレイン領域を成長により形成するステップと、
    前記ダミーゲート層、前記酸化シリコン膜、前記一対のエクステンション部、前記ソース領域および前記ドレイン領域を被覆するように、前記チャネルが形成される半導体基板の領域に応力を印加する第一応力調整層を形成するステップと、
    記第一応力調整層の上層に第一層間膜を形成するステップと、
    前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜の上部の部分の前記第一応力調整層および前記第一層間膜を除去するステップと、
    前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜を除去するステップと、
    前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜が除去されて形成された空洞内における前記半導体基板上において前記エクステンション部の端部にかかる位置までゲート絶縁膜を形成するステップと、
    前記ゲート絶縁膜の上部の部分にゲート電極を形成するステップと、
    少なくとも前記ゲート電極の上層に第二応力調整層を形成するステップと、
    前記第二応力調整層上に第二層間膜を形成するステップと、を含み、
    前記各ステップは記載順に実施され、
    前記ソース領域、前記ドレイン領域および前記第一応力調整層を形成するステップは、前記ゲート電極側の、前記ソース領域の端部および前記ドレイン領域の端部の各々で、前記第一応力調整層がゲート長方向の断面視において各々2つの鋭角を有するように形成され、前記第一応力調整層の被覆形状が前記断面視においてZ字状またはZの鏡文字状を示すように実施される、
    絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法。
  3. 前記第二応力調整層を形成するステップの後に、前記ゲート電極の上部以外に存在する前記第二応力調整層を除去するステップをさらに有する
    請求項記載の絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法。
  4. チャネルが形成される箇所の半導体基板の上にダミーゲート層を形成するステップと、 前記チャネルが形成される箇所に相当する箇所の半導体基板にそれぞれ接し互いに離れた一対のエクステンション部を前記半導体基板上に成長により形成するステップと、
    前記エクステンション部の端部の上層であって、前記ダミーゲート層の側壁を覆うように酸化シリコン膜のサイドウォールを形成するステップと、
    前記一対のエクステンション部の対向端から互いに離反する向きにさらに離れて前記エクステンション部上に一対のソース領域およびドレイン領域を成長により形成するステップと、
    前記ダミーゲート層、前記酸化シリコン膜、前記一対のエクステンション部、前記ソース領域および前記ドレイン領域を被覆するように第一層間膜を形成するステップと、
    前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜の上部の部分の前記第一層間膜を除去するステップと、
    前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜を除去するステップと、
    前記ダミーゲート層および前記酸化シリコン膜が除去されて形成された空洞内における前記半導体基板上において前記エクステンション部の端部にかかる位置までゲート絶縁膜を形成するステップと、
    前記ゲート絶縁膜の上部の部分にゲート電極を形成するステップと、
    前記一対のエクステンション部、前記ソース領域および前記ドレイン領域の上部に残された前記第一層間膜を除去するステップと、
    前記ゲート電極、前記一対のエクステンション部、前記ソース領域および前記ドレイン領域を被覆するように、前記チャネルが形成される半導体基板の領域に応力を印加する応力調整層を形成するステップと、
    前記応力調整層に第二層間膜を形成するステップと、を含み、
    前記各ステップは記載順に実施され、
    前記ソース領域、前記ドレイン領域および前記応力調整層を形成するステップは、前記ゲート電極側の、前記ソース領域の端部および前記ドレイン領域の端部の各々で、前記応力調整層がゲート長方向の断面視において各々2つの鋭角を有するように形成され、前記応力調整層の被覆形状が前記断面視においてZ字状またはZの鏡文字状を示すように実施される、
    絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法。
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