JP4773792B2 - 車体構造 - Google Patents

車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4773792B2
JP4773792B2 JP2005290020A JP2005290020A JP4773792B2 JP 4773792 B2 JP4773792 B2 JP 4773792B2 JP 2005290020 A JP2005290020 A JP 2005290020A JP 2005290020 A JP2005290020 A JP 2005290020A JP 4773792 B2 JP4773792 B2 JP 4773792B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side frame
bumper beam
vehicle
vehicle body
body structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005290020A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007099036A (ja
Inventor
悟 桑原
英治 辰己
直人 矢吹
喜作 畑野
高史 照井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP2005290020A priority Critical patent/JP4773792B2/ja
Publication of JP2007099036A publication Critical patent/JP2007099036A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4773792B2 publication Critical patent/JP4773792B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車体構造に係り、特に、サイドフレームの長手方向の中心軸を中心とした回転を規制しながら、サイドフレームに対するねじり剛性を下げて、少なくとも上下方向への変位を許容する車体構造に関する。
従来、車体前部及び車体後部の構造は車体の左右に配置されたサイドフレームにバンパビームを取り付けられて構成されている。このサイドフレームへのバンパビームの取り付けは、一般にボルトで固定することにより行われていた(例えば、特許文献1参照)。このようにサイドフレームに対してバンパビームをボルトにより連結すると、サイドフレームの車幅方向に対する剛性が高まると同時に、ねじり剛性が高くなり過ぎてしまう弊害があった。
特開2002−188953号公報
車体のねじり剛性は、ある程度の車体強度を確保する上で必要ではあるが、サイドフレームはボルトによって連結されたバンパビームによって、ねじり方向の変位が規制されるため、必要以上にねじり剛性が高くなってしまう。ねじり剛性が高くなりすぎた場合、旋回初期において、サスペンションのフリクションなどの影響でサスペンションがストロークできない領域において、車体が変位できないと、旋回内外輪の間でタイヤの接地荷重の移動量が大きくなり、そのため接地性が悪化し、操縦安定性を欠くこととなる。
また、路上に存在する小石や凹凸等の障害物の上を走行すると、サイドフレームのねじり方向への変位が規制されているため、障害物の上を走行した際に生じる周波数の高い衝撃がそのまま運転者に伝達され、乗心地の悪さを感じさせる。
本発明の課題は、車両の操縦安定性を向上させると共に、運転者の乗心地を良好にすることが可能な車両構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、左右一対の車両前後方向に延在するサイドフレームと、前記一対のサイドフレームの前端部同士又は後端部同士を連結して車幅方向に延在するバンパビームを備える車体構造であって、前記一対のバンパビームは、車両に入力があった際に前記一対の前記サイドフレームが少なくとも上下方向に互いに相対変位することを許容する結合部を介して前記一対のサイドフレームに取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、従来のように、車体に入力があった場合においても、サイドフレームが上下方向に変位することを許容することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車体構造であって、前記バンパビームは、上下に略並行に配置された一対のバンパビームであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、バンパビームが一本のみではバンパビームとして必要とされる剛性が不十分である場合に、バンパビームを二本用いることでサイドフレームの必要な剛性を確保することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車体構造であって、前記バンパビームは、前記サイドフレームの前端面、上下面又は前記一対のサイドフレーム同士の相対する面に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、バンパビームのサイドフレームへの取付け位置を選択することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の車体構造であって、前記結合部には、ピロボール又はブッシュが備えられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、車体に入力があった際、ピロボールを用いた場合には、合に凹部がボール部を摺動してサイドフレームが上下方向に変位することを許容することができる。また、ブッシュを介してバンパフレームを取り付けた場合には、ブッシュが車体への入力をある程度吸収して、サイドフレームが上下方向に変位することを許容することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の車体構造であって、前記結合部には、前記サイドフレームに備えられた受部と、前記バンパビームに備えられた前記受部に係合される係止部とが備えられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、車体に入力があった際に、バンパビームに設けられた係止部をサイドフレームに設けられた受部が摺動してサイドフレームが上下方向に変位することを許容することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の車体構造であって、前記バンパビームには、ターンバックルが備えられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、ターンバックルによってバンパビームの長さを調節してサイドフレームに対して車幅方向のプリロードを与えておくことができる上、車両に入力があった際、サイドフレームが上下方向に変位することを許容することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車体構造であって、前記バンパビームは両端に平板部が形成された丸パイプ状の部材であって、ボルトによって前記サイドフレームに取り付けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、丸パイプ状のバンパビームをボルトで固定することによりサイドフレームに取り付けるため、取付け作業が容易になると共に、車両構造の軽量化を図ることができる。そして、サイドフレームは、上下方向への変位が許容されているため、車両の下方から入力が合った場合でもサイドフレームにより吸収して、操縦安定性や乗心地性能を確保することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車体構造であって、前記サイドフレームには、パンパビーム仮止用ブラケットが取り付けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、バンパビーム仮止用ブラケットをバンパビームを一端仮止めすることで、バンパビームをサイドフレームに取り付ける際の位置決めを容易にすることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の車体構造であって、前記サイドフレームの外側の側面には、前記側面の上端から所定の間隔以上離隔して他方のサイドフレームの方向に突出するように形成されている上部側係止片と、前記側面の下端から所定の間隔以上離隔して他方のサイドフレームの方向に突出するように形成されている下部側係止片と、からなるバンパビーム取付用ブラケットが備えられていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、バンパビーム仮止め用ブラケットを用いることでサイドフレームにバンパビームを取り付ける際の位置決めを容易に行うことができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の車体構造であって、前記サイドフレームは、車両前後方向に延在するサイドフレーム本体部の一端又は両端に上下方向に分岐して二つの端面が備えられている。
請求項10に記載の発明によれば、サイドフレームにバンパビームを二本取り付ける場合、端部に端面が1つしか形成されていないサイドフレームと比較してより離隔して取り付けることができる。
請求項1に記載の発明によれば、サイドフレームに上下方向に対する変位を許容するため、車体の下方向から入力があった場合にサイドフレームが上下方向に変位して入力を吸収することができる。例えば、車両が旋回した場合には、遠心力によって内輪が浮き上がる力が加わるが、内輪側のサイドフレームは車重によって下方向に変位し、タイヤが路面から離隔することを防止することができる。そのため、タイヤの接地性が高まり、操縦安定性を確保することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、車両の進行中にタイヤが路面上の障害物に乗り上げた場合であっても、タイヤからの入力はサイドフレームが上下方向に変位してある程度この入力を吸収することができるため、運転者に障害物に乗り上げた際に車体に入力された衝撃を伝えることがないため、乗心地性能を確保することができる。
請求項2に記載の発明によれば、一対のバンパビームを備えることでバンパビームに要求される剛性を確保することができるので、衝突時においても車両の搭乗者の安全を確保することができる。
請求項3に記載の発明によれば、バンパビームのサイドフレームへの取付け位置を選択できるので、車体設計上の自由度を得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、バンパビームがブッシュを介してサイドフレームに取り付けられている場合には、サイドフレームがブッシュにより上下方向に変位することを許容されるため、車両が旋回した場合においては、旋回内側のサイドフレームは下方へ、旋回外側のサイドフレームは上方に変位でき、内輪の接地荷重が十分保たれ、接地性が確保でき、操縦安定性を確保することができる。
また、バンパビームがピロボールを介してサイドフレームに取り付けられている場合には、ピロボールのボール部上をボールに嵌合されている凹部が摺動するため、サイドフレームが上下方向に変位することを許容されるため、車両が旋回した場合においては、自重により、旋回内側のサイドフレームは下方へ、旋回外側のサイドフレームは上方に変位でき、内輪の接地荷重が十分保たれ、接地性が向上し、操縦安定性を確保することができる。
請求項5に記載の発明によれば、車体の下方から入力があった場合に、入力があった側のサイドフレームは、備えられている受部が係合している係止部上を上下方向に向かって摺動するため、下方からの入力を吸収することができ、車両が旋回した場合であっても内輪のタイヤの接地性が高いため、操縦安定性を確保できる。また、走行中にタイヤが障害物に乗り上げた場合でも、乗り上げた際に生じる衝撃を吸収して運転者に乗り上げた際に生じる衝撃を伝えず、乗心地性能を確保することができる。
請求項6に記載の発明によれば、ターンバックルによってバンパビームの長さを調節してサイドフレームに所定のプリロードをかけておくことで、横方向の応答性を向上させつつ、サイドフレームは上下方向に変位することが許容されるので、車両の下方から入力が合った場合でもサイドフレームにより吸収して、操縦安定性や乗心地性能を確保することができる。
請求項7に記載の発明によれば、丸パイプ状のバンパビームをボルト止めすることによりサイドフレームに取り付けるため、取付け作業を容易にすると共に、車両構造の軽量化を図ることができる。そして、サイドフレームは、上下方向への変位が許容されているため、車両の下方から入力が合った場合でもサイドフレームにより吸収して、操縦安定性や乗心地性能を確保することができる。
請求項8に記載の発明によれば、バンパビームをサイドフレームに取り付ける際の位置決めを容易にすることができるため、バンパビームをサイドフレームに取り付ける際の手間を低減することができると共に、車体構造の組立工程における組み立て工数を低減することができる。
請求項9に記載の発明によれば、バンパビームをサイドフレームに取り付ける際にバンパビームをサイドフレームの取付け部付近に仮置きすることができるため、バンパビームをサイドフレームに取り付ける際の手間を低減することができる。
請求項10に記載の発明によれば、二本のバンパビームより離隔させてサイドフレームに取り付けることが可能になるので、操縦安定性を低下させるサイドフレームの長手方向の中心軸を中心として回転することをより効果的に防止することが可能となる。
(第一の実施形態)
以下において、本実施の形態に係る発明について図を用いて説明する。なお、本実施の形態に係る発明は図示例に限定されるものではない。
図1は、本発明の第1実施形態を示すもので、バンパビームが取り付けられた状態を示す車体構造の概略斜視図である。図2は、左側のサイドフレームにバンパビームを取り付けた状態を表す概略正面図である。図3は、ターンバックルを備えたバンパビームを左右のサイドフレームの前端部に取り付けた状態表す概略斜視図である。
本実施の形態にかかる発明のバンパビームのサイドフレームへの取付けは、車両の前端部及び後端部において同様である共に、左右のサイドフレームにおいても同様であるため、左側のサイドフレームに対するバンパビームの取付けについてのみ説明する。
図1、図2に示すように、車体1の車体構造2には、前端部には左右一対の略前後に延びるサイドフレーム11A、11Aが備えられている。図2に示すように、サイドフレーム11Aは、略四角筒状または、略六角筒状に形成されている。そして、サイドフレーム11Aの両端面は閉鎖されている。サイドフレーム11Aの車両前方側の端面(以下「前端面」という)12には、図1に示すように車幅方向に延在するバンパビーム13、13が上下方向に平行に取り付けられている。図2に示すように、バンパビーム13は、サイドフレーム11Aのボール部14にバンパビーム13の端部に備えられた凹部15を嵌め込こんだ結合部であるピロボール16によりサイドフレーム11Aに取り付けられている。
なお、ここで用いるバンパビームは、図3に示すように、一端をピロボール16によりサイドフレーム11Aに接続するバンパビーム部材17、17をターンバックル18により連結したバンパビーム19を用いることとしてもよい。
このようにターンバックル18により連結されたバンパビーム19は、ターンバックル18を調節することにより、サイドフレーム11A、11Aの車両幅方向にプリロードをかけておくことでき、また、サイドフレーム11A、11Aが上下方向に変位することを可能にする。
なお、本実施の形態においては、図4に示すように、車両前後方向に延在するサイドフレーム本体部の両端部に上下方向に分岐して二つの端面が備えられたサイドフレーム11Bを用いることとしてもよい。このサイドフレーム11Bは、上方の端面の上縁部から下方の端面の下縁部までの距離がサイドフレーム本体部の上下方向の幅の長さより長くなるように形成されている。
サイドフレームの一端にバンパビームを二本つける場合、かかるサイドフレーム11Bを用いると端部に端面が1つしか形成されていないサイドフレームと比較して、二本のバンパビームより離隔させてサイドフレームに取り付けることが可能になるので、操縦安定性を低下させるサイドフレームの長手方向の中心軸を中心として回転することをより効果的に防止することが可能となる。
本実施の形態にかかるバンパビーム13は、その端部に設けられボール部14と凹部15が嵌合させたピロボール16をサイドフレーム11A即ち車体構造2に取り付けられる。
そして、このような車体構造2をもつ車両が障害物の上を走行すると、タイヤを通じてサイドフレーム11Aに衝撃が入力されるが、サイドフレーム11Aのボール部14は、バンパビーム13の凹部15の内側を回動し、入力があった側のサイドフレーム11Aは上方にその位置が一時的に変位する。そのため、入力はサイドフレームの変位によって吸収されるので、障害物に乗り上げた際の衝撃が吸収され、自動車の運転者への伝達が軽減される。
また、車両が進行中に旋回するとき、遠心力により内輪側のタイヤの接地荷重が減少する。しかし、この場合にもサイドフレーム11Aのボール部14は、バンパビーム13の凹部15内を回動するため、サイドフレーム11Aは上下方向にその位置が一時的に変位する。そのため、サイドフレーム11Aの変位によってタイヤが浮き上がろうとする力は吸収されるので、内輪の荷重の減少を抑えられ、接地性が保たれる。
以上のように、本実施の形態に係る発明によれば、ピロボール16はサイドフレーム11Aが上下方向に対する変位を許容するため、車体1の下方向から入力があった場合にサイドフレーム11Aが上下方向に変位して入力を吸収することができる。例えば、車体1が旋回しているとき、車両にかかる遠心力により、内輪のタイヤの荷重が減少するが、サイドフレーム11Aが車重によって下方向に変位し、タイヤが路面から離隔することを防止することができる。そのため、タイヤの接地性が高まり、操縦安定性を確保することができる。
また、車両の進行中にタイヤが路面上の障害物の上を走行した場合であっても、タイヤからの入力はサイドフレーム11Aが上下方向に変位してある程度この入力を吸収することができるため、障害物に乗り上げた際の車体1に入力された衝撃が吸収されるため運転者への伝達が低減され、乗心地性能を確保することができる。
すなわち、車両が旋回して、旋回内輪の荷重が大きく減少するような場合や、障害物の上を走行した場合は、ピロボール16のボール部14が凹部15内を回動して、サイドフレーム11Aが上下方向に変位することを許容するため、操縦安定性や乗心地性能を確保することができる。
また、サイドフレーム11Aが上下方向に変位することを許容されることで、車両の左右への荷重移動が穏やかになりロール感が向上する。
また、タイヤの接地性が向上するため、車両の横方向への加速度の限界を向上させることができる。
(第二の実施形態)
次に、第二の実施形態について説明する。図5(a)に示すように、車体構造20のサイドフレーム21は、略四角筒状または略六角筒状に形成されていると共に、車体1の略前後方向に延在している。図5(b)に示すようにバンパビーム22は、車幅方向に延在する四角筒状のバンパビーム本体23の両端部に環状の環状部24が形成されている。環状部24には、結合部を構成するものとして円筒形状のブッシュ25が固着されている。ブッシュ25は、円筒形状の外筒25aに円筒形状のゴム25bを収納され、さらにゴム25bに内筒25cが収納されて構成されている。
サイドフレーム21の前端面29には、ボルト孔30が形成されている。そして、バンパビーム22は、ブッシュ25を貫通すると共に、ウェルドナット31に螺合されたボルト32をボルト孔30に螺合させることによりバンパビーム22はサイドフレーム21に固定されている。
なお、ここで用いるバンパビームは、一端のみに環状部24が形成され、その環状部24にブッシュ25が固着されているものを用いてもよい。そして、この場合のバンパビームの他端はピロボール又はボルトによってサイドフレームに取り付けられるものとする。
また、図6に示すバンパビーム33のように、車幅方向に延在するバンパビーム部材33a、33aをターンバックル33bにより連結したものを用いることとしてもよい。
バンパビーム33は、ターンバックル33bを調節することにより、サイドフレーム21、21の車両幅方向にプリロードをかけておくことで、横方向の応答性は保ちながらも、サイドフレーム21、21が上下方向に変位することを可能にする。
なお、本実施の形態においても、図4に示すサイドフレーム11Bのようにサイドフレーム本体部の両端部に上下方向に分岐して二つの端面を備えるサイドフレームを用いることができる。
次に、図5により本実施の形態にかかるバンパビーム22をサイドフレーム21に取り付ける手順について説明する。
ブッシュ25のボルト32を貫通させた後に、ウェルドナット31にボルト32を螺合させる。そして、ボルト32をサイドフレーム21の前端面29に設けられたボルト孔30螺合させてバンパビーム22をサイドフレーム21に固定する。
そして、このような車体構造20を備える車両が障害物の上を走行すると、タイヤを通じてサイドフレームに衝撃が入力されるが、ブッシュ25のゴム25bがサイドフレーム21からの入力によって変形する。そのため、入力があったサイドフレーム21はゴム25bが凹んだ分上方に変位する。そのため、入力は、ブッシュ25及びサイドフレーム21の変位によって吸収されるので、障害物の上を走行したことによって生じる衝撃は吸収されるため運転者への伝達が低減される。
なお、タイヤの接地性を確保し、操縦安定性を高めたい場合には、ブッシュのゴムの車両幅方向の硬度を上げサイドフレーム21の横変形を抑え、上下方向の硬度を下げることにより上下変位をより大きく取るようにすることで実現することが可能となる。乗心地を向上させたい場合には、上下方向の硬度を下げることでそれを実現することが可能となる。
また、車両が進行中に旋回した場合には、車両にかかる遠心力により内輪側のタイヤは浮き上がろうとする力を受ける。しかし、この場合にも自重により、ブッシュ25によってサイドフレーム21への入力は吸収されると共に、ブッシュ25のゴム25bが変形して、サイドフレーム21は下方にその位置が一時的に変位する。そのため、車両の旋回内輪側のタイヤの接地荷重は大きく減少することなく、接地性が十分保たれる。
以上のように、本実施の形態に係る発明によれば、バンパビーム22がブッシュ25を介してサイドフレーム21に取り付けられている場合には、サイドフレーム21がブッシュ25により上下方向に変位することを許容されるため、車両が旋回した場合においては、旋回内側サイドフレーム35は下方向、旋回外側のサイドフレーム35は上方向に一時的に変位できるため、旋回内外輪のタイヤは十分な接地性を保つことができ、操縦安定性および乗心地性能を確保することができる。
また、ブッシュのゴムの硬度を変化させることで、操縦安定性を重視する調整や乗心地を良くするチューニングを行うことができる。
(第三の実施形態)
次に、第三の実施形態について説明する。なお、第三の実施形態においては、第一の実施形態と同一の部分については説明を省略し、第一の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。なお、本実施の形態においても、車両前方の左側についてのみ説明する。
図7に示すように、車体構造34には、略四角筒状または略六角筒状に形成されたサイドフレーム35が備えられており、サイドフレーム35の前端面36には、結合部としてブッシュ25の内筒25cの内壁に密着して貫通するような形状であって、サイドフレーム21内に挿通する図示しないボルト孔を備える円筒形状のブラケット37が設けられている。ブラケット37には、ブッシュ25を嵌め込まれていると共に、サイドフレーム35の前端面36に形成されている図示しないボルト孔にボルト32を螺合されてバンパビーム22がサイドフレーム35に固定されている。
また、本実施の形態においては、ピロボールによってサイドフレームとバンパビームを連結することとしてもよい。この場合は、例えば、ブラケット37にブラケット37と同一の形状の孔部を備えるボール部を取り付けて、ボール部にバンパビーム13の凹部15を嵌め込むことでバンパビーム13をサイドフレームに取り付ける。
なお、本実施の形態においても、図4に示すサイドフレーム11Bのようにサイドフレーム本体部の両端部に上下方向に分岐して二つの端面を備えるサイドフレームを用いることができる。
次に、本実施の形態にかかるバンパビーム22をサイドフレーム35に取り付ける手順について説明する。
ブラケット37にバンパビーム22の環状部24のブッシュ25の内筒25cの部分を載せ、ブラケット37にブッシュ25を押し込んで内筒25cにブラケット37を嵌合させる。そして、ボルト32でブラケット37を螺合してバンパビーム22をサイドフレーム35に固定する。
このような車体構造34をもつ車両が障害物の上を走行すると、その衝撃がサイドフレーム35に入力されるが、ブッシュ25がその衝撃を吸収すると共に、衝撃によってブッシュ25のゴム25bが上方に変形する。そのため、入力があったサイドフレーム35はゴムが変形した分上方に変位する。そのため、ブッシュ25及びサイドフレーム35の変位によって衝撃は吸収されるため運転者への伝達が低減される。
また、車両が旋回して、車両にかかる遠心力により内輪を浮き上がらせる力が働いてもブッシュ25によってその力は吸収されると共に、ブッシュ25のゴム25bが変形して、サイドフレーム35は上下方向にその位置が一時的に変位する。タイヤの接地荷重は大きく減ることなく、接地したままとなる。
以上のように、本実施の形態に係る発明によれば、障害物の上を走行した場合には、サイドフレーム35が上下方向に変位してその衝撃を吸収し、乗心地性能を確保することができる。また、車両が旋回した場合でも、サイドフレーム35が上下することでタイヤが路面から離隔することを防止して接地したままの状態を確保することができるため、操縦安定性を確保することができる。
(第四の実施形態)
次に、第四の実施形態について説明する。
第四の実施形態においては、上記の実施形態と同一の部分については説明を省略し、第四の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。なお、本実施の形態においても、車両前方の左側についてのみ説明する。
図8に示すように、車体構造40の略四角筒状または略六角筒状に形成されたサイドフレーム41の前端部には空洞部42が設けられている。この空洞部42内には、薄板状のセパレータ43が配置されており、空洞部42は、セパレータ43により車両前後方向において分割されている。また、サイドフレーム41の前端面44には、前端面44に開口部が位置すると共に、セパレータ43を貫通する管筒ナット45が備えられている。そして、管筒ナット45にブッシュ25を貫通するボルト32を螺合させることによりバンパビーム22はサイドフレーム41に固定されて結合部は形成されている。セパレータ43を追加することで,入力があったときのボルト32の倒れを防ぎ,ブッシュ25の性能を保つことができる。
なお、本実施の形態においても、図4に示すサイドフレーム11Bのようにサイドフレーム本体部の両端部に上下方向に分岐して二つの端面を備えるサイドフレームを用いることができる。
次に、本実施の形態にかかるバンパビーム22をサイドフレーム41に取り付ける手順について説明する。
サイドフレーム41の管筒ナット45の開口部にバンパビーム22のブッシュ25の内筒25cが対応するようにバンパビーム22を配置する。そして、ボルト32で管筒ナット45を螺合してバンパビーム22をサイドフレーム41に固定する。
このような車体構造40を備える車両が障害物の上を走行すると、タイヤを通じてサイドフレーム41に衝撃が入力されるが、ブッシュ25のゴム25bが上方に変形する。そのため、入力があったサイドフレーム41はゴムが変形した分上方に変位する。そのため、衝撃は、ブッシュ25及びサイドフレーム41の変位によって吸収されるので、障害物に乗り上げた際の衝撃は、車両の運転者に伝達されにくい。
また、車両が進行中に旋回して、内輪のタイヤを浮き上がらせる方向の力が働いてもブッシュ25によってその力は吸収されると共に、車両が旋回した場合においては、旋回内側サイドフレーム35は下方向、旋回外側のサイドフレーム35は上方向に一時的に変位できるため、旋回内輪のタイヤは十分な接地性を保つことができ、操縦安定性を確保することができる。
以上のように、本実施の形態に係る発明によれば、バンパビーム22がブッシュ25を介してサイドフレーム41に取り付けられている場合には、サイドフレーム41がブッシュ25により上方に変位することを許容されるため、車両が旋回した場合においては、旋回する側と反対側に備えられたタイヤは路面から離隔せず接地したままの状態を確保することができるため、操縦安定性を確保することができる。
(第五の実施形態)
次に、第五の実施形態について説明する。なお、第五の実施形態においては、上記の実施形態と同一の部分については説明を省略し、第五の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。なお、本実施の形態においても、車両前方の左側についてのみ説明する。
図9に示すように、略四角筒状または略六角筒状に形成された車体構造46のサイドフレーム50の前端面51には、上下方向に延在する受部52、52が並列して設けられている。受部52は、前端面51に接地している底壁部53と、底壁部53上に設けられた柱部54と、底壁部53と略同形状の柱部54上に設けられた上壁部55と、から形成されている断面形状がH状の部材である。
これに対して、サイドフレーム50の前端面51に対向するバンパビーム56の端部の側面57には、受部52に対応する上下方向に延在する係止部59、59が取り付けられている。係止部59は、側面57に接地している底壁部60と、底壁部60の車幅方向の両側部から前端面51の方向に突出する第一側壁部61、第二側壁部62と、第一側壁部61の前端部から第二側壁部62の方向に突出する第一上壁部63と、第二側壁部62の前端部から第一側壁部61の方向に突出する第二上壁部64と、により形成されている。
そして、係止部59の第一側壁部61、第二側壁部62、第一上壁部63、及び第二上壁部64によって、受部52の上壁部55を挟持することによって、バンパビーム56はサイドフレーム50に固定されて結合部は形成されている。
なお、本実施の形態においても、図4に示すサイドフレーム11Bのようにサイドフレーム本体部の両端部に上下方向に分岐して二つの端面を備えるサイドフレームを用いることができる。
次に、本実施の形態にかかるバンパビーム56をサイドフレーム50に取り付ける手順について説明する。
サイドフレーム50の受部52、52の上端にバンパビーム56の係止部59の下端を置く。そして、係止部59、59の第一側壁部61、第二側壁部62、第一上壁部63、及び第二上壁部64に囲まれている空間を受部52の上壁部55に位置するように位置あわせした後に、バンパビーム56を下方に押し下げ、係止部59に受部52を上下方向に挟持させてバンパビーム56をサイドフレーム50に取り付ける。
そして、このような車体構造46を備える車両が障害物の上を走行すると、サイドフレーム50に上下の力が入力されるが、サイドフレーム50の受部52は、係止部59に沿って上方に向かって摺動する。そのため、入力があったサイドフレーム50は受部52が摺動した分上方に変位し、入力は、サイドフレーム50の変位によって衝撃は吸収されるため運転者への伝達が低減される。
また、車両が進行中に旋回してタイヤが浮き上がる力が働いても、サイドフレーム50の受部52がバンパビーム56の係止部59に沿って摺動して上方変位するため、サイドフレーム50への入力は吸収される。そのため、旋回内側のタイヤの接地荷重が大きく減少することなく、接地したままとなる。横方向へは動きづらいため、操縦安定性能は犠牲にならない。
以上のように、本実施の形態に係る発明によれば、車体の下方から入力があった場合に、入力があった側のサイドフレーム50は、備えられている受部52が係合している係止部59上を上方に向かって摺動するため、下方からの入力を吸収することができ、車両が旋回した場合であっても旋回内側のタイヤを十分接地させたままにできることで操縦安定性を確保できる。また、走行中にタイヤが障害物に乗り上げた場合でも、乗り上げた際に生じる衝撃を吸収して運転者に乗り上げた際に生じる衝撃を伝えず、乗心地性能を確保することができる。
また、車両の横方向への加速度限界を向上させることができる。
(第六の実施形態)
次に、第六の実施形態について説明する。なお、第六の実施形態においては、上記の実施形態と同一の部分については説明を省略し、第六の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。なお、本実施の形態においても、車両前方の左側についてのみ説明する。
図10に示すように、車体構造65には、略四角筒状または略六角筒状に形成されたサイドフレーム70の前端部付近の側面71には、上下方向に延在する受部52が設けられている。これに対して、バンパビーム72の端面73には、上下方向に延在する係止部59が設けられている。係止部59の第一側壁部61、第二側壁部62、第一上壁部63、及び第二上壁部64によって、受部52の上壁部55を挟持するように係止することによって、バンパビーム72はサイドフレーム70に取り付けられている。
次に、本実施の形態にかかるバンパビーム72をサイドフレーム70に取り付ける手順について説明する。
サイドフレーム70の受部52の上端にバンパビーム72の係止部59の下端を置く。そして、係止部59の第一側壁部61、第二側壁部62、第一上壁部63、及び第二上壁部64に囲まれている空間を受部52の上壁部55に位置するように位置あわせした後に、バンパビーム72を下方に押し下げ、係止部59に受部52を挟持させて、バンパビーム72をサイドフレーム70に取り付けるようにして結合部は形成されている。
そして、このような車体構造46を備える車両が障害物の上を走行すると、サイドフレーム70に衝撃が入力されるが、サイドフレーム70の受部52は、係止部59に沿って上方に向かって摺動する。そのため、入力があったサイドフレーム70は受部52が摺動した分上方に変位し、入力は、サイドフレーム70の変位によって吸収されるので、衝撃は吸収されるため運転者への伝達が低減される。
また、車両が進行中に旋回して旋回内輪側のタイヤに浮き上がらせようとする力が働いても、サイドフレーム70の受部52がバンパビーム72の係止部59に沿って摺動して上方変位するため、サイドフレーム70への入力は吸収される。そのため、旋回内輪の接地荷重は大きく減少することなく、接地したままとなる。
以上のように、本実施の形態に係る発明によれば、車体の下方から入力があった場合に、入力があった側のサイドフレーム70は、備えられている受部52が係合している係止部59上を上方に向かって摺動するため、下方からの入力を吸収することができ、車両が旋回した場合であってもタイヤを接地させたままにして操縦安定性を確保できる。また、走行中にタイヤが障害物に乗り上げた場合でも、乗り上げた際に生じる衝撃を吸収して運転者に乗り上げた際に生じる衝撃を伝えず、乗心地性能を確保することができる。
バンパビーム72がサイドフレーム70、70の間に取り付けられることでサイドフレームの車幅方向に対する剛性が向上すると共に、サイドフレーム70の前端面に取り付ける場合と比較して、バンンパビームの取付け位置が車両後方に後退するので、ヨー慣性モーメントを低減させることができ操縦性安定性の向上が図れる。
(第七の実施形態)
次に、第七の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、上記の実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分を中心に説明を行う。なお、本実施の形態においても、車両前方の左側についてのみ説明する。
図11に示すように、車体構造74のバンパビーム75は、両端に平板部76、76が形成されたバンパビームとして用いるのに必要な強度を備える丸パイプ状の部材である。平板部76には、それぞれ図示しない貫通孔が形成されている。そして、車両前後方向に延在する内部に空間が形成されたサイドフレーム79の前端付近の上面80及び下面81には図示しない貫通孔が形成されている。
即ち、結合部は以下のように形成されている。まず、サイドフレーム79の内部空間側に位置するウェルドナット83にサイドフレーム79の上面80の貫通孔と平板部76に形成された貫通孔を貫通するボルト84を螺合させることによりバンパビーム75は、サイドフレーム79に取り付けられている。
サイドフレーム79の下面81には、下面81に形成された貫通孔とバンパビーム75の平板部76に形成された貫通孔を貫通するボルト84がサイドフレーム79の内部空間側に位置するウェルドナット83に螺合されることで、バンパビーム75が取り付けられている。
また、サイドフレーム79へのバンパビーム75の取付けは、図12に示すように、サイドフレーム79の上面80に載置されたバンパビーム75及び下面81あてがわれたバンパビーム75を、それらに形成された貫通孔を貫通するボルト85を下面81にあてがわれた平板部76の表面上でウェルドナット83と螺合させて、サイドフレーム79に固定させてもよい。
次に、本実施の形態にかかるバンパビーム75をサイドフレーム79に取り付ける手順について説明する。
バンパビーム75の平板部76に形成された貫通孔をサイドフレーム79の上面80に形成された貫通孔に対応するようにバンパビーム75の平板部76をサイドフレーム79の上面80に載置する。そして、平板部76に形成された貫通孔を貫通するボルト84にウェルドナット83を螺合させてバンパビーム75をサイドフレーム79に取り付ける。
また、バンパビーム75の平板部76に形成された貫通孔をサイドフレーム79の下面81に形成された貫通孔に対応するようにバンパビーム75の平板部76をサイドフレーム79の下面81にあてがう。そして、平板部76に形成された貫通孔を貫通するボルト84によって、ウェルドナット83を螺合して、バンパビーム75をサイドフレーム79に固定する。
そして、このような車体構造74をもつ車両が障害物の上を走行すると、サイドフレームに衝撃が入力されるサイドフレーム79は、バンパビーム75、75との結合点が平たく潰れており上下方向の剛性はそれほど高くはないので、バンパビーム75、75が撓み、撓んだ分だけサイドフレーム79が上方に変位する。その際に、サイドフレーム79もバンパビームが撓んだ分だけ上方に変位する。そのため、入力は、バンパビーム75の撓みとサイドフレーム79の上方への変位によって吸収され衝撃は吸収されるため運転者への伝達が低減される。
また、車両が進行中に旋回した場合でもバンパビーム75の撓みと共にサイドフレーム79も上下方向に変位するので、旋回内輪を浮き上がらせようとする力は吸収されるので、旋回内輪の接地荷重が保たれる。サイドフレーム79の長手方向を軸とする回転は、サイドフレーム上面80および下面81にバンパビーム75を固定することで規制されるため操縦安定性能向上に寄与する。
以上のように、本実施の形態に係る発明によれば、丸パイプ状のバンパビーム75をボルト84で固定することによりサイドフレーム79に取り付けるため、取付け作業が容易になると共に、車両構造の軽量化を図ることができる。そして、サイドフレーム79は、上下方向への変位が許容されているため、車両の下方から入力が合った場合でもサイドフレーム79により吸収して、操縦安定性や乗心地性能を確保することができる。
(第八の実施形態)
次に、第八の実施形態について図13,図14により説明する。なお、第八の実施形態においては、上記の実施形態と同一の部分については説明を省略し、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。なお、本実施の形態においても、車両前方の左側の部分についてのみ説明する。
図13に示すように、車体構造86のサイドフレーム87の上面88には、バンパビーム75が平板部76に形成された貫通孔を貫通するボルト92を管筒ナット91に螺合させて取り付けられている。一方、サイドフレーム87の下面89には、バンパビーム75が平板部76に形成された貫通孔を貫通するボルト92を管筒ナット91に螺合させてサイドフレーム87に取り付けられている。結合部はこのように形成されている。
次に、本実施の形態にかかるバンパビーム75をサイドフレーム87に取り付ける手順について説明する。
図14に示すように、ボルト孔97が形成された管筒ナット91は、サイドフレーム87に事前に溶接点93により取り付けておく。図13に示すようにバンパビーム75の平板部76に形成された図示しないボルト孔にサイドフレーム87の上面88に開口されている管筒ナット91のボルト挿入口97に対応するようにバンパビーム75の平板部76をサイドフレーム87の上面88に載置する。そして、平板部76に形成された図示しない貫通孔を貫通するボルト92を管筒ナット91と螺合させてバンパビーム75をサイドフレーム87に取り付ける。
また、バンパビーム75の平板部76に形成された貫通孔をサイドフレーム87の下面89に開口されているボルト挿入口に対応するようにバンパビーム75の平板部76をサイドフレーム87の下面89にあてがう。そして、平板部76に形成された図示しない貫通孔を貫通するボルト92を管筒ナット91に螺合させてバンパビーム75をサイドフレーム87に取り付ける。
そして、このような車体構造を備える車両が障害物の上を走行すると、サイドフレーム87に衝撃が入力される。しかし、バンパビーム75は入力がなかったサイドフレーム87とバンパビーム75との取付け部を起点に上方に撓む。その際に、サイドフレーム87もバンパビームが撓んだ分だけ上方に変位する。そのため、入力は、バンパビーム75の撓みとサイドフレーム87の上方への変位によって吸収され衝撃は吸収されるため運転者への伝達が低減される。
また、車両が進行中に旋回した場合には、車両には遠心力が生じるため、旋回内輪側のタイヤには浮き上がらせようとする力が生じる。しかし、この場合も、バンパビーム75は入力がされなかった側のサイドフレームとの取付け部を起点に上方に撓む。その際に、サイドフレーム87もバンパビーム75が撓んだ分だけ上方に変位する。そのため、タイヤを持ち上げる力は、バンパビーム75の撓みとサイドフレーム87の変位によって吸収されるので、車両の旋回する側と反対側のタイヤは浮き上がることなく、接地したままとなり、操縦安定性の向上が図れる。
また、管筒ナット91がサイドフレーム上下面に溶接されているため、バンパビーム75に力が入力された場合、ボルト92の倒れを防ぐ。そのため、サイドフレーム87の長手方向の中心軸を中心とした回転を抑える。また管筒ナット91が、サイドフレーム87内の上下方向に装着されているため、ボルト92を高トルクで締め付けたとき、サイドフレーム87の上下方向の座屈を防げ、ボルト92の締め付けトルクの自由度が広がる。このように、管筒ナット91をサイドフレーム87内に設置することで、サイドフレーム87のせん断方向の剛性がより強固になるため、サイドフレーム87の上下変位は許容しながらも、第7の実施形態よりサイドフレーム87の長手方向の中心軸を中心とした回転を規制できるようになる。
以上のように、本実施の形態に係る発明によれば、サイドフレーム87の上下変位は許容しながらも、第7の実施形態よりサイドフレーム87の長手方向の中心軸を中心とした回転を規制できるようになる。よって、車両の下方から入力があった場合でもサイドフレーム87の長手方向の中心軸を中心とした回転を抑えながら、上下の変位は許容することができ、より高い操縦安定性や乗心地性能を確保することができる。
(第九の実施形態)
以下において図面を参照しながら第九の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、上述の実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分を中心に説明を行う。なお、本実施の形態においても、車両前方の左側についてのみ説明する。
図15に示すように、車体構造94は、略四角筒状または略六角筒状に形成されたサイドフレーム101の前端付近の上面102及び下面103には平板部76、76に形成された貫通孔に対応する図示しない貫通孔が形成されている。また、サイドフレーム101の車体外方側の側面104にはバンパビーム位置決め用ブラケット105が設けられている。
バンパビーム位置決め用ブラケット105は、上部側係止片106と下部側係止片109と、を備えて構成されている。上部側係止片106は、上面102に形成された図示しない貫通孔付近であって、側面104の上縁付近に形成されている。上部側係止片106は、側面104の上端から平板部76の厚さと略同間隔離隔して図示しない左側のサイドフレームの方向に突出するように形成されている。
これに対して、下部側係止片109は、下面103に形成された図示しない貫通孔付近であって、側面104の下縁付近に形成されている。下部側係止片109は、側面104の下端から平板部76の厚さと略同間隔離隔して図示しない左側のサイドフレームの方向に突出するように形成されている。
バンパビーム75は、平板部76を上部側係止片106の奥部に突き当てて係止・保持されている。一方バンパビーム75は、平板部76を下部側係止片109の奥部に突き当てて係止・保持されている。
そして、バンパビーム75、75は、それぞれの平板部76、76に形成された貫通孔と、サイドフレーム101の上面102及び下面103に形成されたそれぞれの貫通孔を貫通するボルト95をバンパビーム75の平板部76の表面側に位置するウェルドナット96と螺合して、サイドフレーム101に取り付けられている。結合部はこのように形成されている。
次に、本実施の形態にかかるバンパビーム75をサイドフレーム101に取り付ける手順について説明する。
まず、バンパビーム75の平板部76を上部側係止片106の奥部に突き当てて、サイドフレーム101に仮止めする。次に、バンパビーム75の平板部76を下部側係止片109の奥部に突き当てて、サイドフレーム101の上面102に仮止めする。
そして、バンパビーム75の平板部76に形成された貫通孔、サイドフレーム101の上面102に形成された図示しない貫通孔、サイドフレーム101の下面に形成された図示しない貫通孔、及びバンパビーム75の平板部76に形成された図示しない貫通孔を貫通するボルト95をウェルドナット96と螺合させてバンパビーム75、75をサイドフレーム101に固定する。
そして、このような車体構造94をもつ車両が障害物の上を走行するとサイドフレームに衝撃が入力される。その際にサイドフレーム101と共にバンパビーム75は入力がされなかったサイドフレームとの取付け部を起点に上方に撓む。そのため、入力は、バンパビーム75の撓みとサイドフレーム101の上方への変位によって吸収されるので、衝撃は吸収されるため運転者への伝達が低減される。
また、車両が進行中に旋回した場合には、車体には、遠心力により内輪の上下荷重が減少する。しかし、この場合も、バンパビーム75は入力がされなかったサイドフレーム111との取付け部を起点に上方に撓む。その際に、サイドフレーム101もバンパビームが撓んだ分だけ上方に変位する。そのため、入力は、バンパビーム75の撓みとサイドフレーム101の変位によって吸収されるので、車両の旋回する側と反対側のタイヤは浮き上がることなく、接地したままとなり、操縦安定性の向上が図れる。
以上のように、本実施の形態に係る発明によれば、バンパビーム75をサイドフレーム101に取り付ける際の位置決めを容易にすることができるため、バンパビーム75をサイドフレーム101に取り付ける際の手間を低減することができると共に、車体構造の組立工程における組み立て工数を低減することができる。
(第十の実施形態)
次に、第十の実施形態について説明する。なお、第十の実施形態においては、上記の実施形態と同一の部分については説明を省略し、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。なお、本実施の形態においても、車両前方の左側の部分についてのみ説明する。
図16に示すように、車体構造110は、略四角筒状に形成されたサイドフレーム111の前端付近の上面112及び下面113には平板部76、76に形成された貫通孔に対応する図示しない貫通孔が形成されている。また、サイドフレーム111の車体外方側の側面114にはバンパビーム取付用ブラケット115が設けられている。
バンパビーム取付用ブラケット115は、上部側係止片116と下部側係止片119と、を備えて構成されている。上部側係止片116は、上面112に形成された図示しない貫通孔付近であって、側面114の上縁付近に形成されている。上部側係止片116は、側面114の上端から平板部76の厚さ以上の間隔離隔して図示しない左側のサイドフレームの方向に突出するように形成されている。これに対して、下部側係止片119は、下面113に形成された図示しない貫通孔付近であって、側面114の下縁付近に形成されている。下部側係止片119は、側面114の下端から平板部76の厚さ以上の間隔離隔して図示しない左側のサイドフレームの方向に突出するように形成されている。
そして、バンパビーム75、75は、それぞれの平板部76、76に形成された貫通孔と、サイドフレーム111の上面112及び下面113に形成されたそれぞれの貫通孔と、を貫通するボルト95をバンパビーム75の平板部76の表面側に位置するウェルドナット96に螺合させることによりサイドフレーム111に取り付けられている。結合部はこのように形成されている。
次に、本実施の形態にかかるバンパビーム75をサイドフレーム111に取り付ける手順について説明する。
まず、バンパビーム75の平板部76を上部側係止辺の奥部に突き当たるようにサイドフレーム111の上面112に載置する。次に、バンパビーム75の平板部76を下部側係止辺の奥部に突き当たるようにして下部側係止片119の上に載置する。次いで、バンパビーム75の平板部76に形成された図示しない貫通孔をサイドフレーム111の下面113に開口されている図示しないボルト挿入口に対応するようにバンパビーム75の平板部76をサイドフレーム111の下面113にあてがう。
そして、バンパビーム75の平板部76に形成された図示しない貫通孔、サイドフレーム111の上面112に形成された図示しない貫通孔、サイドフレーム111の下面に形成された図示しない貫通孔、及びバンパビーム75の平板部76に形成された図示しない貫通孔を貫通するボルト95をウェルドナット96に螺合させてバンパビーム75、75をサイドフレーム111に固定する。
そして、このような車体構造94をもつ車両が障害物の上を走行するとサイドフレームに衝撃が入力される。その際にサイドフレーム111と共にバンパビーム75は入力がされなかったサイドフレームとの取付け部を起点に上方に撓む。そのため、入力は、バンパビーム75の撓みとサイドフレーム111の上方への変位によって吸収されるので、衝撃は吸収されるため運転者への伝達が低減される。
また、車両が進行中に旋回した場合には、車体には、遠心力により旋回内輪を浮き上がらせようとする力が働く。しかし、この場合も、バンパビーム75は入力がされなかったサイドフレーム111との取付け部を起点に上方に撓む。その際に、サイドフレーム101もバンパビームが撓んだ分だけ上方に変位する。そのため、入力は、バンパビーム75の撓みとサイドフレーム101の変位によって吸収されるので、車両の旋回する側と反対側のタイヤは浮き上がることなく、接地したままとなる。
以上のように、本実施の形態に係る発明によれば、バンパビーム75をサイドフレーム111に取り付ける際にバンパビームをサイドフレーム111の取付け部付近に仮置きすることができるため、バンパビーム75をサイドフレーム111に取り付ける際の手間を低減することができる。
本実施の形態に係る車両構造を表す概略斜視図である。 第一の実施形態にかかる車両構造の車両前方側の端部を表す前方側斜視図である。 第一の実施形態にかかる車両構造の変形例を表す斜視図である。 本実施の形態に係るサイドフレームの変形例を表す概略斜視図である。 第二の実施形態にかかる車両構造の車両前方側の端部を表す断面図(a)及び本実施の形態に用いるバンパビームを表す正面図(b)である。 第二の実施形態にかかる車両構造の変形例を表す車両前方側斜視図である。 第三の実施形態にかかる車両構造の車両前方側の端部の断面図である。 第四の実施形態にかかる車両構造の車両前方側の端部の断面図である。 第五の実施形態にかかる車両構造の車両前方側の端部の上面図である。 第六の実施形態にかかる車両構造の車両前方側の端部の上面図である。 第七の実施形態にかかる車両構造の車両前方側の端部の一部を断面で表わした正面図である。 第七の実施形態にかかる車両構造の変形例の車両前方側の端部の一部を断面で表わした正面図である。 第八の実施形態にかかる車両構造の車両前方側の端部の断面図である。 第八の実施形態にかかる車両構造の概略斜視図である。 第九の実施形態にかかる車両構造の車両前方側の端部の一部を断面で表わした正面図である。 第十の実施形態にかかる車両構造の車両前方側の端部の一部を断面で表わした正面図である。
符号の説明
1 車体
2 車体構造
11A サイドフレーム
11B サイドフレーム
12 前端面
13 バンパビーム
14 ボール部
15 凹部
16 ピロボール
17 バンパビーム部材
18 ターンバックル
19 バンパビーム
20 車体構造
21 サイドフレーム
22 バンパビーム
23 バンパビーム本体
24 環状部
25 ブッシュ
25a 外筒
25b ゴム
25c 内筒
29 前端面
30 ボルト孔
31 ウェルドナット
32 ボルト
33 バンパビーム
33a バンパビーム部材
33b ターンバックル
34 車体構造
35 サイドフレーム
36 前端面
37 ブラケット
40 車体構造
41 サイドフレーム
42 空洞部
43 セパレータ
44 前端面
45 管筒ナット
46 車体構造
50 サイドフレーム
51 前端面
52 受部
53 底壁部
54 柱部
55 上壁部
56 バンパビーム
57 端部の側面
59 係止部
60 底壁部
61 第一側壁部
62 第二側壁部
63 第一上壁部
64 第二上壁部
65 車体構造
70 サイドフレーム
71 側面
72 バンパビーム
73 端面
74 車体構造
75 バンパビーム
76 平板部
79 サイドフレーム
80 上面
81 下面
83 ウェルドナット
84 ボルト
85 ボルト
86 車体構造
87 サイドフレーム
88 上面
89 下面
91 管筒ナット
92 ボルト
93 溶接点
94 車体構造
95 ボルト
96 ウェルドナット
101 サイドフレーム
102 上面
103 下面
104 側面
105 バンパビーム位置決め用ブラケット
106 上部側係止片
109 下部側係止片
110 車体構造
111 サイドフレーム
112 上面
113 下面
114 側面
115 バンパビーム取付用ブラケット
116 上部側係止片
119 下部側係止片

Claims (10)

  1. 左右一対の車両前後方向に延在するサイドフレームと、前記一対のサイドフレームの前端部同士又は後端部同士を連結して車幅方向に延在するバンパビームを備える車体構造であって、前記バンパビームは、車両に入力があった際に、前記一対のサイドフレームが少なくとも上下方向に互いに相対変位することを許容する結合部を介し、前記一対のサイドフレームに取り付けられていることを特徴とする車体構造。
  2. 前記バンパビームは、上下に略並行に配置された一対のバンパビームであることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記バンパビームは、前記サイドフレームの前端面、上下面又は前記一対のサイドフレーム同士の相対する面に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体構造。
  4. 前記結合部には、ピロボール又はブッシュが備えられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の車体構造。
  5. 前記結合部には、前記サイドフレームに備えられた受部と、前記バンパビームに備えられた前記受部に係合される係止部とが備えられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の車体構造。
  6. 前記バンパビームには、ターンバックルが備えられていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の車体構造。
  7. 前記バンパビームは両端に平板部が形成された丸パイプ状の部材であって、ボルトによって前記サイドフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体構造。
  8. 前記サイドフレームには、パンパビーム仮止用ブラケットが取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の車体構造。
  9. 前記サイドフレームの外側の側面には、前記側面の上端から所定の間隔以上離隔して他方のサイドフレームの方向に突出するように形成されている上部側係止片と、前記側面の下端から所定の間隔以上離隔して他方のサイドフレームの方向に突出するように形成されている下部側係止片と、からなるバンパビーム取付用ブラケットが備えられていることを特徴とする請求項7に記載の車体構造。
  10. 前記サイドフレームは、車両前後方向に延在するサイドフレーム本体部の一端又は両端に上下方向に分岐して二つの端面が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
JP2005290020A 2005-10-03 2005-10-03 車体構造 Expired - Fee Related JP4773792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005290020A JP4773792B2 (ja) 2005-10-03 2005-10-03 車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005290020A JP4773792B2 (ja) 2005-10-03 2005-10-03 車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007099036A JP2007099036A (ja) 2007-04-19
JP4773792B2 true JP4773792B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=38026407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005290020A Expired - Fee Related JP4773792B2 (ja) 2005-10-03 2005-10-03 車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4773792B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063314B2 (ja) * 1985-11-13 1994-01-12 株式会社東芝 空気調和装置
JPH0449551A (ja) * 1990-06-18 1992-02-18 Fujitsu Ltd 磁気光学表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007099036A (ja) 2007-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9988090B2 (en) Vehicle frame
JP4748765B2 (ja) マルチリンクリア懸架装置
US8029046B2 (en) Front vehicle body structure
US7810878B2 (en) Vehicle body structure
EP2070805B1 (en) Front body structure of automotive vehicle
US7934735B2 (en) Suspension arm assembly for a vehicle, and vehicle incorporating same
US9616935B2 (en) Vehicle structures and methods of assembling the same
JP5440421B2 (ja) 車両のサスペンション取り付け構造
US7644795B2 (en) Vehicle body structure of motorcycle
WO2013094190A1 (ja) 自動車のフロントサブフレーム構造
US10953922B2 (en) Vehicle body front structure
US7677627B2 (en) Vehicle with cabin
CN106347466B (zh) 车身组装结构
US10953921B2 (en) Vehicle body front structure
JP6547782B2 (ja) 車両下部構造
KR200487124Y1 (ko) 차량용 스테빌라이저
US5887896A (en) Reinforced front suspension structure of motor vehicle
US11214109B2 (en) Vehicle suspension arm
JP4773792B2 (ja) 車体構造
KR100966950B1 (ko) 자동차용 너클과 타이로드의 결합장치
JP5509265B2 (ja) 車体前部構造
KR100559876B1 (ko) 트레일링암의 차체측 마운팅부 구조
JP2005170269A (ja) 車両の車体構造
KR102453129B1 (ko) 전기차량용 서브프레임
KR100373029B1 (ko) 차량의 프런트 서스펜션 크로스 멤버

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4773792

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees