JP4773762B2 - 薬剤揮散器および薬剤揮散方法 - Google Patents

薬剤揮散器および薬剤揮散方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば虫除け剤、殺虫剤、消臭剤、芳香剤などの揮発性の薬剤を、これを含浸させたハニカムシートから徐々に揮散させる薬剤揮散器および薬剤揮散方法に関する。
従来、屈曲自在な連結片を介して二つ折り可能な台紙板の内側に折り畳み自在に収納され、台紙板を開いたときにドーム型に広がるハニカムシートに揮発性の薬剤を含浸させて薬剤含有体とし、やはり台紙板の内側に折り畳み自在に収納され、台紙板を開いたときに、薬剤含有体の外側を覆うドーム状に広がるもう一つのハニカムシートをガード体として設け、台紙板を開いてハニカムシートとガード体を広げ、ハニカムシートから、ガード体の開孔部を介して薬剤を揮散させる薬剤揮散器および薬剤揮散方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−283104号公報
しかしながら、上記従来の薬剤揮散器および薬剤揮散方法は、薬剤を含浸させたハニカムシートを収納している容器である台紙板を広げた状態でハニカムシートが広げられて薬剤を揮散させるものであることから、容器である台紙板が、使用時にハニカムシートに手指が触れることを防ぐカバーとして機能しない問題がある。
一方、上記従来の薬剤揮散器におけるガード体は、内側に位置する薬剤含有体に手指が触れないようにするためのものであるが、薬剤含有体の外側にドーム型に広げられるハニカムシートで構成されているため、脆弱で、例えば幼児などが強く押した場合には潰れてしまい、手指が薬剤含有体に接触するのを確実に防止できない問題がある。また、ドーム型に広げられるハニカムシートを二重に設けるため、所定形状に切り出した2つのハニカムシートを、別途作成した台紙板の所定の位置にそれぞれ接着しなければならず、製造に手間とコストがかかる問題もある。
ガード体を省略し、使用者が薬剤含有体を広げて有孔ケースに入れて使用するようにし、薬剤含有体のカバーを確実にすると共に、製造の手間とコストを削減することも考えられる。しかし、この場合、薬剤含有体を広げてケースに入れる作業中に手指が薬剤含有体に触れやすい問題を生じる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、薬剤を含浸させたハニカムシートへの手指の接触防止が確実で、しかも製造上の手間とコストの負担が軽い薬剤揮散器およびそれを用いた薬剤揮散方法を提供することを目的とする。
本発明は、第に、揮発した薬剤を放出するための開孔部と、少なくとも対向する2箇所に設けられた押し当て部とを有するケースと、
両端部同士が接続されたベースシート間または二つ折りにされて自由端同士が接続されたベースシート間に挟み込まれ、ベースシートの中間部を外側への湾曲させることで広げられるハニカムシートに揮発性薬剤を含浸させたハニカムシート挟持体とを備え、
前記押し当て部間の長さより長いハニカムシート挟持体が、両端が前記押し当て部にそれぞれ押し当てられて、ベースシートが外側に湾曲されてハニカムシートが広げられた状態で前記ケース内に収納されていることを特徴とする薬剤揮散器を提供するものである。
発明は、第に、揮発した薬剤を放出するための開孔部と、少なくとも対向する2箇所に設けられた押し当て部とを有するケース内に、
両端部同士が接続されたベースシート間または二つ折りにされて自由端同士が接続されたベースシート間に、揮発性薬剤を含浸させたハニカムシートを挟み込んでおり、しかも前記押し当て部間の長さより長いハニカムシート挟持体を、
当該ハニカムシート挟持体の両端を前記押し当て部にそれぞれ押し当て、ベースシートの中間部を外側への湾曲させることでハニカムシートを広げた状態で収納することで、ハニカムシートに含浸させた揮発性薬剤を揮散させることを特徴とする薬剤揮散方法を提供するものである。
本発明の薬剤揮散器および薬剤揮散方法によれば、薬剤を含浸させたハニカムシートが、少なくともその主要部がケース内に挿入されている状態で広げられて薬剤が揮散されるので、ハニカムシートに手指が触れるのをケースで防止することができる。
ニカムシート挟持体の一端を持ってその他端をケースの一方の押し当て部に押し付け、ベースシートを外側に湾曲させながら、手に持った側の端部を他方の押し当て部に押し当てることで、ハニカムシート挟持体をケースへセットすることができる。つまり、予めハニカムシートを広げてからケース内に入れるのではなく、ケースへのセットと同時にベースシートを外側に湾曲させてハニカムシートを広げることができるので、ケースへのセット時にハニカムシートに手指が触れる危険を最小限に抑えることができる。また、セット後は、ハニカムシートがケースで保護されるので、ハニカムシートへの手指の接触防止が確実となる。
また、ハニカムシート挟持体は、原反から別々に切り出したベースシートとハニカムシートを貼り合わせるのではなく、2枚のベースシート原反間または二つ折りにしたベースシート原反間にハニカムシート原反を挟んで接着した大きな積層体を切断することで得ることができ、容易かつ安価に製造することができる。
以下、本発明に係る薬剤揮散器および薬剤揮散方法を説明する。
(1)本発明に係る薬剤揮散器および薬剤揮散方法
本発明を図面に基づいて説明する。なお、各図面中の同じ符号は同様の部材または部位を示す。また、実線の引き出し線は、図面上、外表面に現れている部材または部位を示し、破線の引き出し線は、図面上、以下に説明する透明なケースを介して現れている部材または部位または隠れ線で表示された部材または部位を示す。
図1は、本発明に係る薬剤揮散器の第1の例を示す斜視図、図2は、両端を接合する前のベースシートとハニカムシートの積層体を広げた状態の中央部を省略した側面図、図3は、ハニカムシート挟持体の中央部を省略した側面図、図4は、ケースの斜視図、図5は、ケース内へハニカムシート挟持体をセットする途中段階の斜視図、図6は販売時のケースの好ましい状態を示す斜視図である。
図1に示されるように、本例の薬剤揮散器は、ハニカムシート挟持体1と、このハニカムシート挟持体1を収納した平面正方形の箱形ケース2とを備えたものとなっている。
本例におけるハニカムシート挟持体1は、2枚のベースシート3間にハニカムシート4を挟んで接着した短冊状をなし、ベースシート3の両端をシール5で接合したしたものとなっている。
ハニカムシート挟持体1についてさらに説明する。
図2に示されるように、ハニカムシート4は、複数枚の吸液性(吸水性)シート6a,6b,…を重ね、1枚毎に位置を千鳥にずらせた所定間隔のライン状の接着領域7でそれぞれ接着したもので、各吸液性シート6a,6b,…の積み重ね方向に引っ張ることで、ハニカム構造を形成するものとなっている。吸液性シート6a,6b,…としては、例えば紙、布、不織布などを用いることができるが、薄く廉価であることから紙が好ましい。また、後述する透明なケース2と組み合わせたときの装飾性を高めるために着色しておくことが好ましい。
ベースシート3としては、弾性的に屈曲させることができるシートが用いられる。具体的には、ボール紙やコート紙などの紙、ポリプロピレン、ポリエステルなどの合成樹脂シートなどを用いることができるが、廉価な紙が好ましい。また、ハニカムシート4と同様に、装飾性を高めるために着色しておくことが好ましい。
本例におけるハニカムシート挟持体1は、2枚のベースシート3間にハニカムシート4を挟んで接着した短冊状積層体のベースシート3の両端同士を、図3に示されるように、シール5で接続したもので、両ベースシート3の中間部をそれぞれ外側に湾曲させることにより、挟み込んだハニカムシート4を広げることができるものとなっている。
本例におけるハニカムシート挟持体1は、2枚のベースシート3の原反間にハニカムシート4の原反を挟み込んで接着して大きな積層体を作成した後、適宜の幅と長さに切断して短冊状積層体とし、この短冊状積層体のベースシート3の両端をシール5で接続することで容易に製造することができる。また、必要なハニカムシート挟持体1の長さに合わせた幅で長さの長い大きな積層体を作成し、この積層体のベースシート3の幅方向両端同士をテープ状のシール5で長さ方向に連続的に接続してから、長さ方向に適宜の間隔で短冊状に切断することによっても容易に製造することができる。
上記ベースシート3の両端同士の接続は、シール5の他、粘着テープや紙片の糊付けなどによって行うこともできる。
ハニカムシート挟持体1のベースシート3には、薬剤注入孔8が形成されており、この薬剤注入孔8を介して、ハニカムシート4には揮発性薬剤が含浸されている。ベースシート3に設けた薬剤注入孔8からハニカムシート4に薬剤を含浸させるようにすると、ハニカムシート4をベースシート3間に挟み込んで接着した後に薬剤を含浸させることができる。このため、薬剤を含浸させたハニカムシート4をベースシートで3挟んだ状態で製造作業を進めることができ、作業者が薬剤に触れたり、周囲の設備に薬剤が付着するのを防止しやすくなる。
薬剤注入孔8からの薬剤の注入は、薬剤注入後の作業を少なくするために、ハニカムシート挟持体1の形成後に行うことが好ましいが、前記大きな積層体の形成後、切断前に行ったり、前記短冊状積層体の状態で行うこともできる。
また、薬剤としては、用途に合わせて、例えば忌避剤、殺虫剤、消臭剤、芳香剤などの揮発性液状薬剤を用いることができる。これらの具体的な例としては以下のもを挙げることができる。
忌避剤としては、N,N−ジメチル−メタ−トルアミド、ブチスアセトアニリド、エチスヘキサンジオール、ブチルアセトアニリド、エチルヘキサンジオール、ブチルヒドロキシアニソール、t−ブチル−m−クレゾールなどが、殺虫剤としては、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル(EZ)−(1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−(プロプ−1−エニル)シクロプロパンカルボキシラート(メトフルトリン)、アレスリン;3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル dl−シス/トランス−クリサンテマート(ピナミン)、dl・d−T80−アレスリン;3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−シス/トランス−クリサンテマート(ピナミンフォルテ)、dl・d−T−アレスリン;3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマート(バイオアレスリン)、d・d−T−アレスリン;d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマート(エスビオール)、d・d−T80−プラレトリン;d−2−メチル−4−オキソ−3−プロパルギルシクロペント−2−エニル d−シス/トランス−クリサンテマート(エトック)、フタルスリン;N−(3,4,5,6‐テトラヒドロフタリミド)−メチルdl−シス/トランス−クリサンテマート(ネオピナミン)、d−T80−フタルスリン;(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−インドリル)メチル d−シス/トランス−クリサンテマート(ネオピナミンフォルテ)、レスメトリン;5−ベンジル−3−フリルメチル dl−シス/トランス−クリサンテマート(クリスロン)、d・d−T80−レスメトリン;5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トランス‐クリサンテマート(クリスロンフォルテ、)、ペルメトリン;3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボキシラート(エクスミン)、フェノトリン;3−フェノキシベンジル d−シス/トランス−クリサンテマート(スミスリン)、フェンバレレート;α−シアノ−3−フェノキシベンジル−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート(スミサイジン)、シペルメトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−3−(2,2ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(アグロスリン)、シフェノトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジル d−シス/トランス−クリサンテマート(ゴキラート)、エンペントリン;1−エチニル−2−メチルペント−2−エニル d−シス/トランス−クリサンテマート(ベーパースリン)、テラレスリン;2−アリル−3−メチル−2−シクロペンテン−1−オン−4−イル−2,2,3,3,テトラメチル−シクロプロパンカルボキシラート(ノックスリン)、イミプロスリン;2,4−ジオキソ−1−(プロプ−2−イニル)−イミダゾリジン−3−イルメチル(1R)−シス/トランス−クリサンテマート(プラル)、2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル(エトフェンプロックス)など、また芳香剤や消臭剤としは、ベンズアルデヒド、α−ピネン、ゲラニオール、シトロネラール、リナロール、リモネン、メントール酢酸リナリル、イソオイゲノール、カプロン酸アリル、酢酸イソブチル、酢酸ベンジル、サリチル酸イソアミル、シトラール、デシルアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、酢酸イソアミルなどが挙げられる。
ハニカムシート挟持体1は、図1に示されるように、ケース2の対向する押し当て部(本例ではコーナー部)間に、両端をそれぞれ該押し当て部に押し当てて押し込まれるもので、ケース2の対向する押し当て部間に押し込んだときに、ベースシート3の中間部がそれぞれ外側に湾曲してハニカムシート4を広げることができるよう、ケース2の対向するコーナー部間の間隔より長くなっている。押し当て部は、ハニカムシート挟持体1の端部を滑らせることなく安定して押し当てることができるケース内壁面であればよく、本例のようなコーナー部の他、内壁の段差部や突起部などとして設けることもできる。
ケース2は、紙で構成することもあるが、合成樹脂製とすることが好ましく、さらには透明な合成樹脂製とすることが好ましい。ケース2を合成樹脂製とすると、ハニカムシート4からの薬剤の浸透を防止しやすい。また、ケース2を透明な合成樹脂製とすると、ハニカムシート挟持体1をケース2の対向するコーナー部間に押し込むことで広げられたハニカムシート4を外部から視認することができるので、ハニカムシート4に、透明なケース2と組み合わされたハニカム模様としての装飾性を持たすことができる。
図1および図4に示されるように、ケース2には、広げられたハニカムシート4から揮散する薬剤を外部に放出できるよう、開孔部9が設けられている。本例においては、ケース2の表裏面に開孔部9が設けられているが、側面に設けることもできる。また、この開孔部9を設ける位置、大きさ、形状、数などは、ハニカムシート4からの薬剤の揮発速度などに応じ、所要の薬効期間が得られるように定めることができる。
ハニカムシート挟持体1の端部が押し当てられるケース2の押し当て部付近の側面には、畳まれた状態のハニカムシート挟持体1をケース2内に差し込むことができる差し込み口10が設けられている。この差し込み口10を設けておくと、図5に示されるように、差し込み口10からケース2内にハニカムシート挟持体1をその一端側から差し込み、先端を、差し込み口10に隣接する押し当て部と対向する押し当て部に押し当て、ベースシート3の中間部を外側に湾曲させてハニカムシート4を広げながらさらに押し込み、他端を差し込み口10に隣接する押し当て部へと押し込むことで、ハニカム挟持体1をケース2内にセットすることができる。このため、ハニカムシート4の押し広げが、組み立てられた状態のケース2内で行われることになり、ハニカム挟持体1のセット時に手指がハニカムシート4に触れるおそれを最小限に抑えることができる。
本例の薬剤揮散器は、据え置き式として使用することもできるが、押し当て部をコーナー部とし、ハニカムシート挟持体1の端部が押し当てられる一方のコーナー部の外側に、吊り下げ部11を設けておくことで、吊り下げ式として使用することもできる。この吊り下げ部11は、差し込み口10からのハニカムシート挟持体1の飛び出しを防止しやすくするために、差し込み口10に隣接するコーナー部に設けることが好ましい。
ケース2は、安価に製造できることから、合成樹脂シートのブランクから組み立てられるものが好ましい。この場合、立体形状に組み立てた状態で販売することもできるが、ブランクの状態で販売すると、嵩張らない包装とすることができるので好ましい。また、ケース2の対向する2側面が組み立てられていない半組み立て状態としておくと、図6に示されるように、斜めに押し潰して平坦化した状態で包装することができると共に、使用者の組み立ての手間を軽減できるので、さらに好ましい。なお、図6における破線は組み立て時の折り曲げラインを示す。
図7は、本発明について使用することができるハニカムシート挟持体の他の例を示す側面図である。
図7に示されるハニカムシート挟持体1は、ベースシート3が、二つ折りにされて自由端同志がシール5で接合されている点以外は、すでに説明した第1の例におけるハニカムシート挟持体1(図3参照)と同様である。このハニカムシート挟持体1は、折り部から自由端までの幅を必要なハニカムシート挟持体1の長さに合わせ、長さの長い大きな積層体を作成し、この積層体を長さ方向に適宜の間隔で短冊状に切断してからシール5でベースシート3の自由端同士を接合するか、積層体のベースシート3の自由端同士をテープ状のシール5で長さ方向に連続的に接続してから、長さ方向に適宜の間隔で短冊状に切断することによっても容易に製造することができる。
図8は、本発明に係る薬剤揮散器の第2の例を示す斜視図である。
本例の薬剤揮散器は、ケース2が、長径方向に対向するコーナー部を有する平面ラグビーボール断面状をなしている点以外は、すでに説明した第1の例と同様である。このような形状のケース2とすると、図1に示される第1の例とは異なる装飾性を持たすことができると共に、ケース2内の余剰の空間をなくしてコンパクト化を図ることができる。
図9は、本発明に係る薬剤揮散器の第3の例を示す斜視図である。
本例の薬剤揮散器のケース2は、ケース2が、本体2Aと蓋体2Bで構成された蓋付箱となっており、ハニカムシート挟持体1を、蓋体2Bを開けてセットするものとなっており、差し込み口10(図1、図4参照)が設けられていない点以外は、すでに説明した第1の例と同様である。このような蓋付箱のケース2は、あらかじめ立体形状に成形したケース2とする場合に製造しやすい。
(2)第1の参考例に係る薬剤揮散器および薬剤揮散方法
第1の参考例を図面に基づいて更に説明する。なお、各図面中の同じ符号は同様の部材または部位を示す。
図10は、本発明の第1の参考例に係る薬剤揮散器の一例を示す図で、(a)は組み立てられた状態の正面図、(b)は組み立てられた状態の左側面図、図11は、図10に示される薬剤揮散器の拡大平面図、図12は図1(a)におけるA−A’拡大断面図、図13は、ハニカムシート挟持体の中央部を省略した側面図、図14は、ケースの展開図、図15は、図10に示される薬剤容器の折り畳まれた状態の左側面図、図16は、図15の折り畳み状態から拡径させた状態の左側面図、図17は、図15の状態の拡大平面図である。
図10〜図12に示されるように、組み立て後の本例の薬剤揮散器は、湾曲面を前面に向けた断面扇形の筒状をなすケース2の内部に、揮発性薬剤が含浸されたハニカムシート4が広げられて収容されたものとなっている。また、ケース2の前面である湾曲面には、ハニカムシート4から揮発する薬剤をケース2外に放出するための開孔部9が形成されている。
本例におけるハニカムシート4は、2枚のベースシート3,3間にハニカムシート4を挟んで接着した短冊状をなすハニカムシート挟持体1としてケース2内に設けられている。
本例のハニカムシート挟持体1についてさらに説明する。
ハニカムシート4の材質および構造とベースシート3,3の材質は、第1の態様において説明したとおりである。また、ハニカムシート4は、ケース2の開孔部9(図10参照)の大きさによっては、この開孔部9を介して外部から視認することができるので、装飾性を高めるために着色しておくことが好ましい。
におけるハニカムシート4は、ベースシート3,3間に挟持させたハニカムシート挟持体1としてではなく、単独でケース2(図10参照)内に設けることもできるが、ベースシート3,3で挟んだハニカムシート挟持体1としておくと、製造作業における取り扱い性が向上し、製造が容易となるので好ましい。
本例におけるハニカムシート挟持体1は、2枚のベースシート3,3間にハニカムシート4を挟んで接着した短冊状の積層体で、ベースシート3,3を隔離させることで、挟み込んだハニカムシート4を広げることができるものとなっている。
本例におけるハニカムシート挟持体1は、2枚別々のベースシート3,3の原反間にハニカムシート4の原反を挟み込んで接着して大きな積層体を作成した後、適宜の幅と長さに切断して短冊状積層体とすることで容易に製造することができる。
ハニカムシート挟持体1のベースシート3,3には、薬剤注入孔8が形成されている。この薬剤注入孔8の役割と利点、薬剤注入孔8からの薬剤注入のタイミング、注入する薬剤の種類および具体例は第1の態様で説明したとおりである。
ケース2は、通常、折り曲げ加工しやすい紙で構成されるもので、図11、12に示されるように、前面部12の一側(図では左側)に、左折り線13を介して後面部14が連なり、前面部12の他側(図では右側)に、右折り線15を介して糊代部16が連なったものとなっている。なお、後面部14と糊代部16の位置は入れ替えることもできる。
前面部12は、組み立て後のケース2の前面である湾曲面を形成する部分で、開孔部9が形成されている。この開孔部9を設ける位置、大きさ、形状、数などは、ハニカムシート4からの薬剤の揮発速度などに応じ、所要の薬効期間が得られるように定めることができる。
前面部4の中央には、縦方向(ケース2を筒状に組み立てた後の軸方向)の全長に亘って前折り線17が形成されている。また、前面部12の上下端は、外方に山形に若干突き出ていると共に、左折り線13の上下の末端と右折り線15の上下の末端間にそれぞれ跨って、内側に凸の円弧状をなす折り込み線18,18が形成されている。この折り込み線18,18より外側に位置する、前折り線17の両端周縁部は、折り込み係止部19,19となっている。この折り込み係止部19,19の役割については後述する。
後面部14は、組み立て後に断面扇形をなすケース2の後面側(かなめ部側)の左右の平面を構成するもので、中央部には、ハニカムシート挟持体1(図16参照)の厚さに略対応する間隔をあけて、2本の後折り線20,20が縦方向の全長に亘って形成されている。また、後面部14の上端中央部分には、本薬剤揮散器を吊り下げ使用するときに用いる吊り下げ部11が打ち抜き孔として形成されている。
ケース2は、後折り線20,20および前折り線17をそれぞれ山折りし、後面部14の半分と前面部12の半分をそれぞれ背面側に折り、糊代部16を後面部14の自由端側の側縁に接着することで、図15に示されるような折り畳み状態に形成することができる。つまり、ケースは1、前面部12と後面部14を環状に連ねたもので、前折り線17および後折り線20,20を介して、左右から押し潰されて折り畳まれたほぼ偏平な筒状に形成されるものとなっている。従って、組み立て前はほぼ偏平であり、嵩張らない利点がある。また、上記折り畳み状態への形成前に、左折り線13、右折り線15および折り込み線18,18について山折りの折り癖を付けておいたり、プレス加工などによる折りライン加工を施しておくこともできる。
前述したハニカムシート挟持体1は、上記糊代部16と後面部14の接着前に、後折り線20,20を介して二つ折りにされる後面部14間に挟み込まれ、両ベースシート3,3が、それぞれ、後折り線20,20を境にした左右の後面部14の内面に接着されるものとなっている。後折り線20,20は、中央に1本でも良いが、ハニカムシート挟持体1を安定した状態で挟み込むことができるよう、ハニカムシート挟持体1の厚みに応じた間隔をあけて2本設けることが好ましい。また、ハニカムシート挟持体1は、後述する組み立て作業を行いにくくしたり、組み立て時にハニカムシート4の変形を生じないよう、図15に破線で示されるように、左折り線13および右折り線15よりも後折り線20,20寄りに設けることが好ましい。
なお、ハニカムシート4は、ハニカムシート挟持体1としてではなく、それ単独で設けることもできるのは前述したとおりである。この場合、ハニカムシート4のベースシート3,3への接着面が上記後面部14への接着面となる。
次に、図15の折り畳み状態から図10〜図12に示される組み立て状態とする組み立て手順を図15〜図17で説明する。
まず、図15に示される折り畳み状態において、前折り線17および後折り線20,20をそれぞれ内側に押し、左折り線13および右折り線15を外側に突き出させて山折り状態とし、図17に示されるように、断面多角形状に拡径する。この拡径により、後折り線20,20を介して二つ折りにされている後面部14が、後折り線20,20を中心に左右に広がると、後面部14間に接着されているハニカム挟持体5のハニカムシート4が扇形に広げられる。
次に、上記の状態で、図16に示されるように、上下の折り込み係止部19,19を、当該上下の折り込み係止部19,19内の前折り線17を山折りから谷折りに折り方向を反転させながら、円弧状をなす折り込み線18,18に沿ってケース2の内側に折り込む。この折り込み係止部19,19の折り込みによって、折り込まれた折り込み係止部19,19が突っ張り、前面部12を湾曲した折り込み線18,18に沿った湾曲面とすると共に、断面扇形の形状にケース2を係止して安定させ、ケース2内でハニカムシート4が扇形に広げられた図10〜図12の状態となる。前面部12の上下端が外方に山形に若干突き出ているのは、折り込まれた折り込み係止部19,19の突っ張り力を得やすくするためのものである。
組み立てた本薬剤揮散器は、吊り下げ部11に紐を掛けたりフックに掛けることで、吊り下げて使用することができる。
図18は、第1の参考例について使用することができるハニカムシート挟持体の他の例を示す側面図である。
図18に示されるハニカムシート挟持体1は、ベースシート3が、二つ折りにされた1枚ものであ点以外は、すでに説明した例におけるハニカムシート挟持体1(図13参照)と同様である。このハニカムシート挟持体1は、折り部から自由端までの幅を必要なハニカムシート挟持体1の長さに合わせ、長さの長い大きな積層体を作成し、この積層体を長さ方向に適宜の間隔で短冊状に切断することで容易に製造することができる。この二つ折りのベースシート3を用いたハニカムシート挟持体1は、ベースシート3の折り部側を後折り部16,16側に向けてケース2に取り付けることで、組み立て時にハニカムシート4を扇形に広げることができる。
(3)第2の参考例に係る薬剤揮散器および薬剤揮散方法
第2の参考例を図面に基づいて更に説明する。なお、各図面中の同じ符号は同様の部材または部位を示す。また、実線の引き出し線は、図面上、外表面に現れている部材または部位を示し、破線の引き出し線は、図面上、以下に説明する透明なケースを介して現れている部材または部位もしくは隠れ線で表示された部材または部位を示す。
図19は、第2の参考例に係る薬剤揮散器の第1の例を示す正面図、図20は、両端を接合する前のベースシートとハニカムシートの積層体を広げた状態の中央部を省略した側面図、図21は、ハニカムシート挟持体の中央部を省略した側面図、図22は、ケースの斜視図、図23は、図19に示される薬剤揮散器のハニカムシートを広げる前の斜視図、図24は販売時のケースとハニカムシート挟持体の好ましい状態を示す斜視図である。
図19に示されるように、本例の薬剤揮散器は、ハニカムシート挟持体1と、このハニカムシート挟持体1を収納した平面長方形のケース2とを備えたものとなっている。
本例におけるハニカムシート挟持体1は、2枚のベースシート3間にハニカムシート4を挟んで接着した短冊状をなし、ベースシート3の後端同士をシール5で接合し、先端を自由端としたものとなっている。
ハニカムシート挟持体1についてさらに説明する。
ハニカムシート4の材質および構造とベースシート3,3の材質は、第1の態様において説明したとおりである。また、後述する透明なケース2と組み合わせたときの装飾性を高めるためにハニカムシート4やベースシート3,3を着色しておくことが好ましいことも同様である。
本例におけるハニカムシート挟持体1は、図20に示されるように、2枚のベースシート3間にハニカムシート4を挟んで接着した短冊状積層体のベースシート3の後端同士をシール5で接続し、先端を自由端としたもので、ベースシート3の先端側を広げることにより、挟み込んだハニカムシート4を広げることができるものとなっている。
本例におけるハニカムシート挟持体1は、2枚のベースシート3の原反間にハニカムシート4の原反を挟み込んで接着して大きな積層体を作成した後、適宜の幅と長さに切断して短冊状積層体とし、この短冊状積層体のベースシート3の後端をシール5で接続することで容易に製造することができる。また、必要なハニカムシート挟持体1の長さに合わせた幅で長さの長い大きな積層体を作成し、この積層体のベースシート3の幅方向一端(ハニカムシート挟持体1の後端部となる側)同士をテープ状のシール5で長さ方向に連続的に接続してから、長さ方向に適宜の間隔で短冊状に切断することによっても容易に製造することができる。
上記ベースシート3の後端同士の接続は、シール5の他、粘着テープや紙片の糊付けなどによって行うこともできる。
ハニカムシート挟持体1のベースシート3,3には、薬剤注入孔8が形成されている。この薬剤注入孔8の役割と利点、薬剤注入孔8からの薬剤注入のタイミング、注入する薬剤の種類および具体例は第1の態様で説明したとおりである。
ハニカムシート挟持体1のベースシート3の先端側には、それぞれ紐体23が接続されていて、この紐体23を引っ張ることで、ベースシート3の先端側を広げてハニカムシート4を略扇形に広げることができるようになっている。
ケース2は、紙で構成することもあるが、合成樹脂製とすることが好ましく、さらには透明合成樹脂製とすることが好ましい。ケース2を合成樹脂製とすると、ハニカムシート4からの薬剤の浸透を防止しやすい。また、ケース2を透明な合成樹脂製とすると、ケース2内で広げられたハニカムシート4を外部から視認することができるので、ハニカムシート4に、透明なケース2と組み合わされたハニカム模様としての装飾性を持たすことができる。
ケース2は、図21に示されるように、表面部21aおよび裏面部21bと、この表裏面部21a,21bの上下をそれぞれ接続する上面部21cおよび下面部21dとで側面長方形の環状に構成されており、両側は開放されている。ケース2の前面部21aと裏面部21bには、広げられたハニカムシート4から揮発する薬剤を外部に放出できるよう、開孔部9が設けられている。本例においては、ケース2の表裏面部21a,21bに開孔部9が設けられているが、上下面部21c,21dに設けることもできる。この開孔部9を設ける位置、大きさ、形状、数などは、ハニカムシート4からの薬剤の揮発速度などに応じ、所要の薬効期間が得られるように定めることができる。
図21に示されるように、ケース2の上面部21cの両側端部には、紐通し部22が突出しており、ケース2の下面部21dには、ほぼ中央部に差し込み口10が設けられている。さらに図22に示されるように、ハニカムシート挟持体1が、差し込み口10を介して先端側からケース2内に差し込まれており、ベースシート3の先端側に取り付けられた紐体23は、開放されたケース2の側面部分からケース2外に延出して、紐通し部22に通されている。そして、この図22の状態において紐体23を引くことで、図19に示されるように、ケース2内でハニカムシート4を広げることができる。このため、ハニカムシート4が、ケース2内で広げられることになり、広げられたハニカムシート4に手指が触れるおそれを最小限に抑えることができる。
本例の薬剤揮散器は、据え置き式として使用することもできるが、紐体23を吊り下げ紐として用いることで、吊り下げ式として使用することもできる。また、ハニカムシート挟持体1の長さは、ベースシート3の自由端側を広げてハニカムシート4を広げたときに、全体がケース2内に引き込まれる長さとすることもできるが、ケース2内でのハニカムシート挟持体1のズレを防止しやすくするために、図19に示されるように、ハニカムシート4を広げた後も後端部が差し込み口10からケース2外に突出する長さとしておくことが好ましい。
ケース2は、安価に製造できることから、合成樹脂シートのブランクから組み立てられるものが好ましい。この場合、本例のように、両側が開放された側面長方形の環状のケース2としておくと、図23に示されるように、斜めに押し潰して平坦化した状態で包装することができる。また、やはり図23に示されるように、予めハニカムシート挟持体1を差し込み口10からケース2内に挿入し、紐体23を紐通し12に通してセットしておくと、使用者の組み立ての手間を軽減できる。
図24は、第2の参考例について使用することができるハニカムシート挟持体の他の例を示す側面図である。
図24に示されるハニカムシート挟持体1は、ベースシート3が二つ折りにされ、後端が折り部となっている点以外は、すでに説明したハニカムシート挟持体1(図20参照)と同様である。このハニカムシート挟持体1は、折り部から自由端までの幅を必要なハニカムシート挟持体1の長さに合わせ、長さの長い大きな積層体を作成し、この積層体を長さ方向に適宜の間隔で短冊状に切断することによって容易に製造することができる。
図25は、第2の参考例に係る薬剤揮散器の第2の例を示す斜視図である。
本例の薬剤揮散器のケース2は、ケース2が、本体2Aと蓋体2Bで構成された蓋付箱となっており、本体2Aと蓋体2Bのそれぞれ対応する位置に、差し込み口10と、紐体引き出し口24が設けられており、ハニカムシート挟持体1を、蓋体2Bを開けてセットできるようになっている点以外は、すでに説明した第1の例と同様である。本例の場合、蓋体2Bを開けて、ハニカムシート挟持体1を、後端部を差し込み口10内に位置させて本体2A内に入れると共に、紐体23を左右の紐体引き出し口24内に入れて、蓋体2Bを閉めた後に紐体23を引くことでハニカムシート4を広げることができる。このような蓋付箱のケース2は、あらかじめ立体形状に成形したケース2とする場合に製造しやすい。
本発明に係る薬剤揮散器の第1の例を示す斜視図である。 ベースシートとハニカムシートの積層体を広げた状態の中央部を省略した側面図である。 ハニカムシート挟持体の中央部を省略した側面図である。 ケースの斜視図である。 ケース内へハニカムシート挟持体をセットする途中段階の斜視図である。 販売時のケースの好ましい状態を示す斜視図である。 本発明について使用することができるハニカムシート挟持体の他の例を示す側面図である。 本発明に係る薬剤揮散器の第2の例を示す斜視図である。 本発明に係る薬剤揮散器の第3の例を示す斜視図である。 第1の参考例に係る薬剤揮散器の一例を示す図で、(a)は組み立てられた状態の正面図、(b)は組み立てられた状態の左側面図である。 図10に示される薬剤揮散器の拡大平面図である。 図10(a)におけるA−A’拡大断面図である。 ハニカムシート挟持体の中央部を省略した側面図である。 ケースの展開図である。 図10に示される薬剤容器の折り畳まれた状態の左側面図である。 図15の折り畳み状態から拡径させた状態の左側面図である。 図16の状態の拡大平面図である。 第1の参考例について使用することができるハニカムシート挟持体の他の例を示す側面図である。 第2の参考例に係る薬剤揮散器の第1の例を示す斜視図である。 両端を接合する前のベースシートとハニカムシートの積層体を広げた状態の中央部を省略した側面図である。 ケースの斜視図である。 図19に示される薬剤揮散器のハニカムシートを広げる前の斜視図である。 販売時のケースとハニカムシート挟持体の好ましい状態を示す斜視図である。 第2の参考例について使用することができるハニカムシート挟持体の他の例を示す側面図である。 第2の参考例に係る薬剤揮散器の第2の例を示す斜視図である。
符号の説明
1 ハニカムシート挟持体
2 ケース
2A 本体
2B 蓋体
3 ベースシート
4 ハニカムシート
5 シール
6a,6b,… 吸液性(吸水性)シート
7 接着領域
8 薬剤注入孔
9 開孔部
10 差し込み口
11 吊り下げ部
12 前面部
13 左折り線
14 後面部
15 右折り線
16 糊代部
17 前折り線
18 折り込み線
19 折り込み係止部
20後折り線
21a 表面部
21b 裏面部
21c 上面部
21d 下面部
22 紐通し部
23 紐体
24 紐体引き出し口

Claims (5)

  1. 揮発した薬剤を放出するための開孔部と、少なくとも対向する2箇所に設けられた押し当て部とを有するケースと、
    両端部同士が接続されたベースシート間または二つ折りにされて自由端同士が接続されたベースシート間に挟み込まれ、ベースシートの中間部を外側へ湾曲させることで広げられるハニカムシートに揮発性薬剤を含浸させたハニカムシート挟持体とを備え、
    前記押し当て部間の長さより長いハニカムシート挟持体が、両端が前記押し当て部にそれぞれ押し当てられて、ベースシートが外側に湾曲されてハニカムシートが広げられた状態で前記ケース内に収納されていることを特徴とする薬剤揮散器。
  2. 少なくとも一方の押し当て部付近の側面に、ハニカムシート挟持体をケース内に差し込むことができる差し込み口が設けられていることを特徴とする請求項に記載の薬剤揮散器。
  3. ケースが合成樹脂で構成されていることを特徴とする請求項またはに記載の薬剤揮散器。
  4. ケースの押し当て部が相対向するコーナー部で、少なくとも一方のコーナー部に吊り下げ部を有することを特徴とする請求項2〜のいずれか1項に記載の薬剤揮散器。
  5. 揮発した薬剤を放出するための開孔部と、少なくとも対向する2箇所に設けられた押し当て部とを有するケース内に、
    両端部同士が接続されたベースシート間または二つ折りにされて自由端同士が接続されたベースシート間に、揮発性薬剤を含浸させたハニカムシートを挟み込んでおり、しかも前記押し当て部間の長さより長いハニカムシート挟持体を、
    当該ハニカムシート挟持体の両端を前記押し当て部にそれぞれ押し当て、ベースシートの中間部を外側への湾曲させることでハニカムシートを広げた状態で収納することで、ハニカムシートに含浸させた揮発性薬剤を揮散させることを特徴とする薬剤揮散方法。
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