JP4772625B2 - リニアモータ及びそれを用いた実装装置 - Google Patents

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Description

この発明は、可動子の位置に応じて変化する負荷に抗して駆動されるリニアモータとそれを用いた実装装置に関する。
リニアモータは非接触で任意の方向に推力を与えることができるので、歯車や車輪などの推進のための伝達機構を必要とせず、駆動機構が簡単で、高速かつ高い位置決め精度が実現できる特徴がある。通常のリニアモータは可動子と固定子間の対向長が一定であり、鎖交磁束も全可動範囲で一定になるようになっている。このようなリニアモータは搬送用や工作機械用などのように一定の負荷を駆動する場合に適している。
一定の負荷を駆動するリニアモータを小型・軽量化する方法として、永久磁石を備えた可動子とコイルを備えた固定子との対向長が変化する範囲まで可動子の可動方向長を短縮した例が特許文献1に示されている。
特許文献1に示されたリニアモータは、可動範囲の端部に位置するときに可動子と固定子の対向する長さが固定子長の約半分になるようにしていた。同時に可動子の位置によらず鎖交磁束をほぼ一定にするために、可動子端部の永久磁石の磁石長を可動子中央部の永久磁石の磁石長の2倍にしていた。
リニアモータの他の用途として、可動子の一方向の移動に伴って負荷が単調に変化する鉛直方向駆動用がある。電子部品の実装装置のヘッドは、電子部品を吸着するノズルとそれを鉛直方向に駆動するリニアモータで構成される。一般的にノズルの落下を防止するためノズルをばねで吊る構造となっている。リニアモータの最大推力は最降下位置におけるばねの最大抗力を基準に定めている。
特開平5−161339号報(図1及び4)
上記のような従来のリニアモータは、可動子の位置によらずほぼ一定の鎖交磁束にして同等の推力を出していたので、可動子の一方向の移動に伴って負荷が増加する用途に適用すると、可動子が負荷の抗力の弱い位置にあるときに推力が必要以上に出せる物理的な構造となり、リニアモータの小型・軽量化を十分図れなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、増加する負荷に抗して駆動されるリニアモータを負荷の抗力が弱い初期の状態において余分な推力を出さずに小型・軽量化することを目的とする。またそのリニアモータを用いた小型・軽量の実装装置を得ることを目的とする。
この発明にかかるリニアモータは、可動子の移動に伴って抗力が増加する負荷を一端に有している。負荷の抗力が最小であるときに可動子を固定子の一部に対向して配置する。そして可動子と固定子間の鎖交磁束は負荷の抗力の増加に伴って増加する。
この発明は、増加する負荷に抗して駆動されるリニアモータを負荷の抗力が弱い初期の状態において余分な推力を出さずに小型・軽量化することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるリニアモータとそれを用いたコンプレッサの概略構成図である。円筒状の駆動軸1に設けられた永久磁石2が、径方向に着磁されたN極、S極の磁極が交互に配置される。永久磁石2とこの永久磁石2が配置された駆動軸1の部分とで可動子3を構成する。駆動軸1は鉄製であり永久磁石2の可動子鉄心の役割も果たしている。可動子3を囲む円筒状の固定子4は固定子鉄心5と複数の巻線6を有している。軸受け7は固定子4の両端近傍に配置され、駆動軸1及び可動子3を一定の空隙を隔てて支えている。駆動軸1の一端と駆動装置のハウジング8にばね9が接続される。駆動軸1の他の一端はピストン10に接続される。可動子3は、ばね9が自然長となる初期位置で固定子4と可動子3のそれぞれが一部対向するように配置される。初期位置での固定子4と可動子3の対向長(以後初期対向長と呼ぶ)は例えば固定子長の1/3の長さである。
固定子4の巻線6に電流制御装置(図示せず)から3相交流の電流を供給すると、永久磁石2の磁束が巻線6を流れる電流に作用し、電流にローレンツ力が働く。そのローレンツ力の反作用として推力を受けて可動子3は負荷となるばね9の反発力に抗して右方向に移動する。可動子3と一体となった駆動軸1が移動することでピストン10はシリンダ11内を移動して空気を圧縮する。可動子3の位置を検出する磁極センサ12が、所定の制御位置を検出すると開口部13の開閉弁(図示せず)を開き圧縮空気を開口部13から排出する。さらに可動子3が移動して磁極センサ12が駆動終端を検出すると電流制御装置は電流の供給を停止する。電流の供給が停止されると永久磁石2の磁束と電流の作用によって発生する推力がなくなり、ばね9の抗力によって駆動軸1は引き戻される。駆動軸1は徐々に運動エネルギーを得るが、ストッパ14に当たって運動エネルギーを失う。最終的に駆動軸1の運動エネルギーが消滅し、ばね8が自然長となる位置で停止する。
次に本実施の形態のリニアモータの動作を詳細に説明する。図2は本実施の形態のリニアモータの動作を説明するための模式図である。図において、図1と同一の記号は同一或いは相当するものである。ばね9が自然長となる状態で可動子3は静止している。このとき可動子3と固定子4との間の鎖交磁束が可動範囲で最小になっている。可動子3の永久磁石2の2つ磁極が固定子6の3つの巻線と対向しており、即ち極数:スロット数=2:3になっている。Lは可動子3が可動する方向の固定子4の長さであり、Lmは可動子3の可動方向の長さであり永久磁石2の配置された長さに相当する。Laは初期対向長である。ΔXはばね9が自然長になっている位置を基準にばね9の抗力が増大する方向を正にした可動子3の移動距離である。
巻線6に電流を供給して可動子3を駆動する場合を考える。質量がMである可動子3が加速度aで移動すると、可動子3を加速する力TはM×aである。リニアモータの推力Fは、可動子3を加速する力Tとばね9の抗力Frの和と等しくなる。通常ばね9の抗力Frは移動距離ΔXの1次関数で近似できる。ばね9のばね定数をkとすると、リニアモータの推力Fは式(1)で表される。
F=T+k×ΔX (1)
図3は移動距離ΔX(横軸)と推力F及び抗力Fr(縦軸)の関係を表している。一般的にリニアモータの推力Fは、モータの構成で定まる係数(以降モータ係数と呼ぶ)をK、可動子と固定子間の鎖交磁束をφ、巻線6に供給する電流をIとすると式(2)で表される。
F=K×φ×I (2)
モータ係数Kは、隣接する永久磁石2のピッチをτ、巻線6の巻き方によって定まる巻線係数Kw(無次元)、円周率をπとすると式(3)で表される。
K=(π/τ)×Kw (3)
尚、モータ係数Kの次元は[1/M]である。
可動子3と固定子4の対向長が変化する範囲において移動距離ΔXに対する鎖交磁束φの変化の形を移動距離ΔXに対するばね9の抗力Frの変化の形と略同一になるように設計することができる。即ち図4に示すように可動子3と固定子4の対向する長さに比例して増加し、この対向する長さが固定子4の長さLになったときに最大値φmaxになるように設計することができる。例えば可動子3の各永久磁石2の単位面積あたりの磁力と面積が等しいものを同一のピッチで並べればよい。図4において縦軸及び横軸は鎖交磁束φ及び移動距離ΔXである。可動子3と固定子4間の対向長は、可動子の移動に伴って増加し、移動距離ΔXがL−La以降で一定値Lになるので、鎖交磁束φも移動距離ΔXがL−La以降で一定φmaxとなる。したがって鎖交磁束φは、−La≦ΔX≦L−Laの範囲でφmaxを使って以下のようにΔXの1次関数で表される。
φ=(La+ΔX)×φmax/L (4)
式(4)を式(2)に代入するとリニアモータの推力Fは式(5)で表される。
F=K×(La+ΔX)×φmax/L×I (5)
ここで、可動子3がばね9の抗力が最小となる可動範囲の端部にあるとき即ちΔX=0である場合を考える。このときの推力Fは式(5)のΔXに0を代入することで、
F(ΔX=0)=K×La×φmax/L×I (6)
となる。式(6)の右辺は式(2)の右辺のφ(ΔX=0)をLa×φmax/Lに置き換えたものと等しい。最大負荷を駆動するときに必要な最大推力はK×φmax×Imaxなので、ΔX=0における出力可能な推力Fmaxは式(6)のIにImaxを代入することで、
Fmax(ΔX=0)=K×La×φmax/L×Imax (6a)
となる。
次にΔX=0での従来のリニアモータの推力Fについて考える。従来のリニアモータの推力Fも式(2)で表される。従来のリニアモータは鎖交磁束φがφmaxで一定なので、ΔX=0のときの推力Fは式(2)のφにφmaxを代入することで、
F(ΔX=0)=K×φmax×I (7)
となる。最大負荷を駆動するときに必要な最大推力はK×φmax×Imaxであり、ΔX=0における出力可能な推力Fmaxは式(7)のIにImaxを代入することで、
Fmax(ΔX=0)=K×φmax×Imax (7a)
となる。
上述のように初期対向長がLである従来とは異なり、本実施の形態1は初期対向長がLよりも短いLaである。即ち本実施の形態1の可動子3の負荷となるばね9が接続された端部はばね9に近い固定子4の端部からLm−Laだけ離れた位置に配置した。これにより可動子3がばね9の抗力が最小となる可動範囲の端部にあるとき、式(6a)で表される本実施の形態1のリニアモータの出力可能な推力Fmaxは、式(7a)で表される従来のリニアモータの推力FmaxよりもLa/L倍に小さくでき、余分な推力を出さないようにすることができる。またリニアモータの可動距離を同一にする場合、本実施の形態1のリニアモータは固定子4の長さを従来に比べLm−Laだけ短くできるのでリニアモータの小型・軽量化ができる。
次に駆動制御の特徴について述べる。巻線6に電流を供給して可動子3を駆動させる場合に、可動子3を加速する力T及び電流Iは、式(1)と式(5)の右辺を比較することでそれぞれ以下のように導出される。
T=K×La×φmax/L×I (8)
k=K×φmax/L×I (9)
式(9)を変形すると電流Iは式(10)で表される。
I=(k×L)/(K×φmax) (10)
式(10)を式(8)に代入すると可動子3を加速する力Tは式(11)で表される。
T=k×La (11)
ばね定数k・固定子4の長さL・モータ係数K・最大鎖交磁束φmaxが一定であるので、式(10)で表される電流Iは一定である。初期対向長Laも一定なので、その一定電流を巻線6に供給することで、可動子3は固定子4と対向する長さが変化する範囲において、式(11)に示すように移動距離ΔXに関係なくk×Laで表される一定の力で加速される。従って式(10)で表される一定電流Iにより可動子3は加速度aがk×La/Mである等加速度で駆動される。
一定電流を供給して所望の加速度で可動子3を等加速度駆動させるには、3つの物理パラメータ即ちばね定数k・可動子3の質量M・初期対向長Laと、さらに3つの物理パラメータ即ち固定子4の長さL・モータ係数K・最大鎖交磁束φmaxを選定することで達成できる。
一方、従来のリニアモータは鎖交磁束φがφmaxで一定なので、所望の加速度で可動子3を等加速度駆動させるには、電流を負荷の変化に比例させて制御する必要がある。
したがって所望の加速度で可動子3を等加速度駆動させる場合、電流を負荷の変化に比例させて制御する従来とは異なり、本実施の形態のリニアモータは一定電流供給で等加速度駆動させることができる。これにより等加速度駆動の制御が簡略化できる。
次に可動子3を可動子3が固定子4と対向する長さが変化する範囲で停止させる場合を考える。巻線6に供給する電流を所定の電流値I1にすることで所定の位置ΔX1で停止させる。ここで、この所定の電流値I1は、移動距離がΔX1となる位置で可動子3を加速する力Tがゼロとなるときの電流値である。したがって式(1)の左辺に式(5)を代入した式にT=0を代入すると、
K×(La+ΔX1)×φmax/L×I1=k×ΔX1 (12)
となる。式(12)を変形することで電流値I1を導出することこができる。
I1=k×ΔX1×L/(K×(La+ΔX1)×φmax) (12a)
電流値I1を巻線6に供給している間、リニアモータの推力とばね9の抗力Frが釣り合って移動距離がΔX1となる位置で停止している。
次に可動子3を左方向に戻す場合は、巻線6に供給する電流Iをゼロにする。これによりリニアモータの推力は消滅してばね9の抗力Frによって可動子3は引き戻される。そして可動子3は左方向に移動しながら運動エネルギーを得るが、リニアモータが備えたストッパ14に当たって運動エネルギーを失う。最終的に駆動軸1の運動エネルギーが消滅し、ばね8が自然長となる位置で停止する。したがって図1で示した駆動装置のように停止保持が不要な用途では、巻線6に供給する電流を2段階に制御するだけでリニアモータを運転することができる。
以上のように、本実施の形態のリニアモータは従来とは異なり、増加する負荷に抗して駆動されるリニアモータを負荷の抗力が弱い初期の状態に余分な推力を出さずに小型・軽量化することができる。また一定電流供給で等加速度駆動させることができ、等加速度駆動の制御が簡略化できる。
また、図1では固定子4の巻線6は鉄製のティースで区切られたスロットが無い状態で配置されており、即ち固定子4はスロットレス構造になっている。スロットがある場合は鉄製のティースが可動子3の永久磁石2の近くにある構造となる。スロットがある構造では永久磁石2が鉄製のティースを引き付けるので、可動子3の移動に伴って永久磁石2とティースの距離が周期的に変化することで推力に特有の脈動が発生する。しかしスロットレス構造では鉄製のティースがないため、推力の脈動成分を低減することができる。
尚、ばね9の抗力Frを移動距離ΔXの1次関数で近似した場合で説明したが、ばねの種類やばねを伸ばす範囲によってはばね9の抗力Frを移動距離ΔXの2次関数で近似した方が正確になる。この場合も上記と同様に移動距離ΔXに対する鎖交磁束φの変化の形を移動距離ΔXに対するばね9の抗力Frの変化の形と略同一になるように設計することで、所定の一定電流Iで可動子3を加速する力Tをより正確に一定にできる。
また、今まで円筒状の可動子3と固定子4のリニアモータで説明したが、他の形状の可動子3と固定子4のリニアモータであっても同様の効果が得られる。図5はこの実施の形態で用いるリニアモータの第2の例を示すリニアモータの斜視図である。図において、図1と同一の記号は同一或いは相当するものであり、15は可動子鉄心である。巻線6は固定子鉄心5のティースに巻かれており、巻線6に電流を供給して発生する磁束を強くすることができる。また図6はこの実施の形態で用いるリニアモータの第3の例を示すリニアモータの斜視図である。図において、図5と同一の記号は同一或いは相当するものである。このリニアモータは第2のリニアモータとはスロットレス構造になっている点で異なる。どちらの場合も可動子3と固定子4のそれぞれの形状が板状となっており、可動子3と固定子4の可動方向と垂直方向(図において上下方向)の厚さを薄くすることが要求される場合に適している。これらの形状は他の実施の形態にも適用できる。尚、円筒状の可動子3と固定子4のリニアモータは、図5及び6のような板状の可動子3の永久磁石2の側面が開放されているものとは異なり、可動子3の永久磁石2を固定子4で囲っている。このため円筒状の可動子3と固定子4のリニアモータは、図5及び6のような板状の可動子3の永久磁石2の側面から発生する漏れ磁束がなく、固定子4との鎖交磁束を無駄なく利用できる利点がある。
実施の形態2.
実施の形態1では横方向に駆動するリニアモータの例を示したが、鉛直方向に駆動する場合であっても増加する負荷に抗して駆動されるリニアモータを負荷の抗力が弱い初期の状態に余分な推力を出さずに小型・軽量化することができるので、以下に説明する。
図7及び図8は、この発明の実施の形態2におけるリニアモータ及びそれを用いた部品移動装置の概略構成図並びにリニアモータの動作を説明するための模式図である。図において、図1と同一の記号は同一或いは相当するものであり、16は電子部品などを吸着するノズル、17はノズル16及び可動子3と一体となった駆動軸1を含む可動体である。可動子3及び固定子4は可動子3の駆動方向が鉛直方向になるように配置される。巻線6に電流制御装置(図示せず)から電流が供給されていない初期状態おける可動子3は、ばね9が自然長から初期移動距離X0だけ伸びた状態で可動体17の自重M×g(以後Mgと略す)と釣り合い、可動方向の長さLaで固定子4と対向して静止している。移動距離ΔXはばね9がX0だけ伸びた位置を基準にばね9の抗力が増大する方向を正とする。ここでMは可動体17の質量であり、gは重力加速度である。
巻線6に電流を供給して可動体17を駆動させる場合を考える。可動子3を加速する力Tは、加速の原動力となるリニアモータの推力Fからエネルギーロスとなるばね9の抗力Frを減じたものに重力によって付加される加速する力である自重Mgを加えたものと等しくなる。通常ばね9の抗力Frは移動距離ΔXの1次関数で近似できる。ばね9のばね定数をkとすると、可動子3を加速する力Tは以下のように表される。
T=F−k×(X0+ΔX)+Mg
この式を変形することでリニアモータの推力Fは式(13)で表される。
F=T−Mg+k×(X0+ΔX) (13)
図9は移動距離ΔX(横軸)と推力F及び抗力Fr(縦軸)の関係を表している。可動子と固定子間の鎖交磁束をφ、巻線6に供給する電流をIとすると、実施の形態1と同様に式(2)で表される。ΔX=0の初期状態でばね9の抗力Frと可動体17の自重Mgが釣り合っているので、k×X0=Mgの関係が成り立っている。この関係を使って式(13)を簡略化すると式(13a)になる
F=T+k×ΔX (13a)
式(13a)は式(1)と同一となる。
実施の形態1と同様に、移動距離ΔXに対する鎖交磁束φの変化の形を移動距離ΔXに対するばね9の抗力Frの変化の形と略同一になるように設計することができる。即ち図4に示すように可動子3が移動して固定子4と対向する長さに比例して増加し、この対向する長さが固定子4の長さLになったときに最大値φmaxになるように設計することができる。鎖交磁束φは、−La≦ΔX≦Lの範囲でφmaxを使って式(4)で表され、リニアモータの推力Fは式(5)で表される。
本実施の形態でもリニアモータの推力Fは実施の形態1と同じ式(5)で表されるので、実施の形態1と同様に可動子3がばね9の抗力が最小となる可動範囲の端部にあるとき即ちΔX=0である場合における出力可能な推力Fmaxを考えることができる。
本実施の形態でも実施の形態1と同様に可動子3が負荷となるばね9から受ける抗力が最小となる可動範囲の端部にあるとき、本実施の形態の可動子3のばね9が接続された端部は固定子4のばね9に近い端部からLm−Laだけ離れた位置に配置した。これにより可動子3がばね9の抗力が最小となる可動範囲の端部にあるとき、式(6a)で表される本実施の形態のリニアモータの出力可能な推力Fmaxは、式(7a)で表される従来のリニアモータの推力FmaxよりもLa/L倍に小さくでき、余分な推力を出さないようにすることができる。またリニアモータの可動距離を同一にする場合、本実施の形態のリニアモータは固定子4の長さを従来に比べLm−Laだけ短くできるのでリニアモータの小型・軽量化ができる。
次に駆動制御の特徴について述べる。巻線6に電流を供給して可動体17を駆動させる場合に、可動体17を加速する力T及び電流Iは、式(13a)と式(5)の右辺を比較することでそれぞれ導出される。式(13a)は式(1)と同一なので、実施の形態1の式(8)乃至(11)と同一の関係式が成り立つ。
ばね定数k・固定子4の長さL・モータ係数K・最大鎖交磁束φmaxが一定であるので、式(10)で表される電流Iは一定である。初期対向長La・初期移動距離X0も一定なので、その一定電流Iを巻線6に供給することで、可動子3が固定子4と対向する長さが変化する範囲において、可動体17は式(11)に示すように移動距離ΔXに関係なく、ばね定数k及び初期移動距離X0と初期対向長Laで表される一定の力を受ける。従って式(10)で表される一定電流Iにより可動体17は加速度aがT/Mである等加速度で駆動することができる。
所望の加速度で等加速度駆動させるには、実施の形態1と同様に6つの物理パラメータ即ちばね定数k・初期対向長La・固定子4の長さL・モータ係数K・最大鎖交磁束φmax・可動体17の質量Mを選定することで達成できる。
次に部品移動装置の動作について説明する。まず巻線6に電流制御装置から電流が供給されていない初期状態ではばね9が自然長から初期移動距離X0だけ伸びた状態で初期対向長がLaとなるように可動子3は固定子4と対向して静止している。電流制御装置が式(10)に示す一定電流Iを巻線6に供給することで、ばね9の抗力に抗して可動体17は下方向に加速度T/Mで等加速度駆動する。そして磁極センサ12が停止させたい位置の手前の制御位置を検出すると電流制御装置は巻線6に供給する電流を所定の電流値I1にして、可動子3が固定子4と対向する長さが変化する範囲の所定の位置即ち移動距離がΔX1となる位置で停止させる。そして電子部品をノズル16で吸着する。ここで、この所定の電流値I1は、移動距離がΔX1となる位置で可動体17を加速する力Tがゼロとなるときの電流値である。したがって式(13a)の左辺に式(5)を代入した式にT=0を代入することで、式(12)及び(12a)と同一の式を得る。
次に可動体17を上方に戻す場合は、電流制御装置が巻線6に供給する電流Iをゼロにする。これによりリニアモータの推力は消滅してばね9の抗力Frによって可動体17は引き戻される。そして可動体17は引き戻されて運動エネルギーを得るが、上昇するに従って位置エネルギーが増大する。可動体17は位置エネルギーが増大するに従って運動エネルギーは減少する。最終的に運動エネルギーが消滅し、可動体17はばね9と自重Mgが釣り合う初期状態の位置に戻る。したがって本実施の形態のリニアモータは巻線6に供給する電流を3段階に制御するだけで、等加速度駆動及び停止と初期位置移動させることができる。尚、ばね9は初期移動距離X0より短くなったとしてもハウジング8に衝突することがないように、ばね定数kや可動体17の質量Mを選定してある。
以上のように、本実施の形態のリニアモータは実施の形態1と同様に増加する負荷に抗して駆動されるリニアモータを負荷の抗力が弱い初期の状態に余分な推力を出さずに小型・軽量化することができる。また実施の形態1とは異なり鉛直方向に駆動するので、実施の形態1で必要だったストッパ14を削除しても、可動体17は大きな衝撃を受けることなく初期位置に戻ることができる。したがって本実施の形態は実施の形態1よりも構造を簡略化することができる。
尚、今まで永久磁石2を備えた可動子3と巻線6を備えた固定子4の構成によるリニアモータで説明したが、永久磁石2を備えた固定子4と巻線6を備えた可動子3の構成であっても本実施の形態のリニアモータは増加する負荷に抗して駆動されるリニアモータを負荷の抗力が弱い初期の状態に余分な推力を出さずに小型・軽量化することができる。このようなリニアモータの形状は他の実施の形態にも適用できる。
図10は、この発明の実施の形態2における他の形状のリニアモータを用いた駆動装置の概略構成図である。図において、図7と同一の記号は同一或いは相当するものであり、18は固定子軸、19は可動子鉄心、20は可動子3とハウジング8の衝突防止用の緩衝体である。
また、今までリニアモータを鉛直方向に駆動する場合で説明したが、略鉛直方向の駆動であっても構わない。可動体17の自重Mgの駆動方向成分を考えればよい。
尚、上述の実施の形態1及び2ではリニアモータの一方向の駆動に応じて抗力Frを可動子3に与える負荷としてばねで説明したが、ゴムのような他の弾性体であっても構わない。さらに弾性体が伸長することで可動子3に抗力Frを与える例に限らない。弾性体を圧縮することで可動子3に抗力Frを与える場合であっても、移動距離ΔXに対する鎖交磁束φの変化の形を移動距離ΔXに対するばね9の抗力Frの変化の形と略同一になるように設計することで、増加する負荷に抗して駆動されるリニアモータを負荷の抗力が弱い初期の状態に余分な推力を出さずに小型・軽量化することができる。また油圧ダンパに接続したばねのような粘性体と弾性体とを組み合わせた負荷であっても同様の効果が得られる。
また、リニアモータの極数及びスロット数として極数:スロット数=2:3で説明したが、これに限ることなく他の比率であっても構わない。可動子或いは固定子の一方が永久磁石の場合で説明したが、電磁石で磁束を発生させても構わない。
実施の形態3.
実施の形態2では略鉛直方向に駆動するリニアモータについて説明したが、実施の形態2で示したリニアモータを実装装置のヘッドの駆動部に用いることができる。図11は実施の形態3における実装装置の概略構成図である。図において22はガイド23を挟み込んで移動するリニアモータで構成されたX駆動装置であり、24はガイド25を挟み込んで移動するリニアモータ構成され、X駆動装置22によって駆動されるY駆動装置である。26はY駆動装置24で駆動され、鉛直方向に駆動するリニアモータを備えたヘッドである。図において、図7と同一の記号は同一或いは相当するものである。
次に実装装置の動作について説明する。基板28はベルト27で運ばれて所定の位置で停止する。電子部品29を並べた部品パレット30の上方にX駆動装置22及びY駆動装置24を駆動してヘッド26を移動させる。式(10)に示す所定の一定電流Iをヘッド26に供給してノズル16を初期位置から等加速度駆動で下降させる。ノズル16が電子部品29に近づいたことを磁極センサ12(図示せず)で検出すると、式(12a)に示す一定電流I1をヘッド26に供給してノズル16を所定の高さ(ΔX=ΔX1)で停止させる。電子部品29をノズル16で吸着させ、ヘッド26に供給する電流を切断してノズルを初期位置に戻す。次にX駆動装置22及びY駆動装置24を駆動してヘッド26を基板28の部品配置位置の上方に移動させる。所定の一定電流Iをヘッド26に供給してノズル16を初期位置から等加速度駆動で下降させる。ノズル16が基板28に近づいたことを磁極センサ12で検出すると、一定電流I2をヘッド26に供給してノズル16を所定の高さ(ΔX=ΔX2)で停止させる。電子部品30を基板28に実装し、ヘッド26に供給する電流を切断してノズルを初期位置に戻す。尚、電流I2は式(12a)のΔX1をΔX2に変えたものである。
以上のように本実施の形態の電子部品の実装装置は、従来に比べて小型・軽量化したリニアモータをヘッドに用いたので、X駆動装置22及びY駆動装置24の必要な推力を低減できる。これによりX駆動装置22及びY駆動装置24の構造を小型・軽量化できる。またX駆動装置22及びY駆動装置24の巻線に供給する電流を低減できるので、X駆動装置22及びY駆動装置24の電流制御装置の電流容量が低減することで電流制御装置の小型化ができる。したがって小型・軽量化したリニアモータをヘッドに用いることで、電子部品のような小型部品の実装装置を小型・軽量化することができる。
尚、X駆動装置22及びY駆動装置24はリニアモータで駆動する例で説明したが、ボールねじ式の駆動装置であっても構わない。この場合、ヘッドに小型・軽量化したリニアモータを適用することで、X駆動装置22及びY駆動装置24のトルクを低減できる。これによりモータの小型化ができる。
また、電子部品29を実装するヘッドの駆動方向を略鉛直方向で説明したが、略X方向或いは略Y方向にも適用できる。この場合、電子部品をノズルで吸着する方式から側面を挟んで保持する方式に変えたり、可動子3がばね等の負荷の反発力で初期位置に戻って停止させるストッパ14の衝撃吸収作用が高いものなどを利用すれば、電子部品29がずれることもなく実装することができる。
尚、上述の実施の形態では、等加速度駆動で駆動させる例で説明したが、等加速度駆動させ所定の速度に達した後に等速度駆動することもできる。
この発明の実施の形態1におけるリニアモータの概略構成図である。 この発明の実施の形態1におけるリニアモータの動作説明図である。 この発明の実施の形態1における可動子位置の力を示す図である。 この発明の実施の形態1における可動子位置の鎖交磁束を示す図である。 実施の形態1で使用できる第2の形状のリニアモータの概略構成図である。 実施の形態1で使用できる第3の形状のリニアモータの概略構成図である。 この発明の実施の形態2におけるリニアモータの概略構成図である。 この発明の実施の形態2におけるリニアモータの動作説明図である。 この発明の実施の形態2における可動子位置の力を示す図である。 この発明の実施の形態2における他のリニアモータの概略構成図である。 この発明の実施の形態3における実装装置の概略構成図である。
符号の説明
2 永久磁石、3 可動子、4 固定子、6 巻線、9 ばね、26 ヘッド、22 Y駆動装置、24 X駆動装置。

Claims (4)

  1. 磁束を発生する固定子と、この固定子の磁束から推力を受けて前記固定子と空隙を隔てて移動する可動子と、この可動子の一端に接続され前記可動子の移動に伴って増加する抗力を前記可動子に与える負荷とを有し、
    前記固定子と前記可動子のいずれかは巻線を有し、該巻線への電流の供給により磁束が発生し、
    前記巻線への電流の供給がないときに前記可動子を前記固定子の一部に対向して配置し、前記可動子を前記抗力が増加する向きに前記固定子に対して移動するとき前記可動子及び前記固定子の対向長さが増加することで鎖交磁束も増加するリニアモータであって、
    前記可動子と前記固定子との間の鎖交磁束が変化する範囲において、負荷の変化長に対する抗力の増加係数をk、前記固定子の長さをL、前記固定子と前記可動子の初期対向長をLa、モータ係数をK、最大鎖交磁束をφmax、前記可動子を含む可動体の質量をMとしたとき、一定電流
    I=(k×L)/(K×φmax)
    を前記巻線に供給して一定加速度
    a=k×La/M
    で等加速度駆動することを特徴とした
    リニアモータ。
  2. 前記負荷は弾性体であることを特徴とした請求項1に記載のリニアモータ。
  3. 前記可動子が前記負荷の前記抗力に抗して下方に駆動できるように配置したことを特徴とした請求項1又は2に記載のリニアモータ。
  4. 部品を吸着するノズルと、
    このノズルを基板の上方へ水平移動させる水平駆動装置と、
    前記ノズルを鉛直方向に駆動することにより、前記部品を前記基板上の実装位置に下降させる鉛直駆動装置とを備えた実装装置において、
    前記鉛直駆動装置が請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリニアモータを備えていることを特徴とする実装装置。
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