JP4772600B2 - 多点出力レーザ着火装置 - Google Patents
多点出力レーザ着火装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4772600B2 JP4772600B2 JP2006174614A JP2006174614A JP4772600B2 JP 4772600 B2 JP4772600 B2 JP 4772600B2 JP 2006174614 A JP2006174614 A JP 2006174614A JP 2006174614 A JP2006174614 A JP 2006174614A JP 4772600 B2 JP4772600 B2 JP 4772600B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- laser
- ignition device
- multipoint
- mirror
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
また、1個の高出力レーザを分割する代わりに、多数のレーザ光源を設けてそれぞれ独立に着火するようにしてもよいが、この場合には多数のシステムを必要とし設備価額も高価になり、実用化には困難がある。
出力孔は出力鏡の一部に設けた反射率の小さな部分をいう。出力レーザはこの出力孔を透過して出力してくる。
本発明の多点出力レーザ着火装置では、単体のレーザ発生装置から多数のレーザ光が直接に出力されるため、精密で製作と取り扱いが難しいレーザ分割装置を使う必要がない。また、複数のレーザ発生装置を同期運転させる必要もない。
凹面鏡と凹面鏡を組み合わせた通常の共振器は、発振を安定化するため、反射鏡と出力鏡における光強度分布を中心軸を頂点とする正規分布になるように構成される。このような光強度分布を有するときは、出力孔の中心軸からの距離が等しければ出力光の強度も等しくなるので、中心軸を中心とする同心円上に出力孔を配置することがよい。
レーザ共振器から出力される出力レーザの光軸同士を平行にするコリメータレンズは、たとえば平凸レンズを用いて構成することができる。コリメータレンズにより、複数の出力レーザの光軸を平行化すると、レーザ共振器と収束光学系の距離が変化しても同じ収束光学系で集光することができるので、適用対象のエンジンに合わせて容易に着火装置の寸法を調整することができる。
各出力レーザ毎に必要な収束光学系は径が数mm以下のマイクロレンズで形成することができる。マイクロレンズは、1枚の基板上に必要な数の必要な形状のレンズを形成することができ、このようなマイクロレンズ板を用いれば、レーザ着火装置は極めてコンパクトに製作することができる。
本発明の多点出力レーザ着火装置は、レーザ発生装置とマイクロレンズなどの光学系を一体化した小型のユニットの形で構成させることができる。
また、本発明の多点出力レーザ着火装置を備えたレーザ多点着火式エンジンでは、着火性の悪い希薄混合気でも確実に燃焼させることができるため、低燃費、低NOx排出量のエンジンを提供することができる。
なお、図6は従来技術を説明する断面図である。
出力鏡12には、複数の出力孔14が設けられている。出力孔14は、光透過率が高い部分で、レーザ光が出射する孔である。レーザ光は、出力鏡の反射面に対して垂直の方向に放出される。
出力レーザが平凸レンズ15を透過した後に平行になると、レーザ共振器の出力鏡12とマイクロレンズ16の距離を適当に調整することができるので、多点出力レーザ着火装置1を適用するエンジンに合わせて装置の長さを調整することができる。
また、保護用の透明板17は収束するレーザ光をよく透過する材質で、燃焼室3における圧力変化に耐えられるように設計された、たとえば石英ガラス製の厚板などが利用される。
また、多数の出力レーザ毎に結ばれる焦点31同士は適度に離れていて、着火後にそれぞれ独立的に燃焼が進行するようにすることが好ましい。好ましくは、燃焼室3内の容積を出力レーザの数と同じ数の互いに接する球体に分割して、その球体の中心位置に焦点を分配するように配置する。このような配置を取ることにより、燃焼室3内における燃焼速度が最も短縮されることになる。
また、光屈折素子を出力レーザの数だけ形成した1枚の基板として提供することができる。
図1に表示した凹面−凹面の構成では、共振器内の光18が中心で細く両端で広がるようになり、軸に垂直な面内での光の強度がガウス分布をするので、安定な共振を比較的に容易に実現することができる。また、出力鏡12における光強度がガウス分布になるので、出力孔14が出力鏡の中心に近いほど出力レーザの強度が大きい。
このような構成では、レーザ共振器の出力鏡12をエンジンの燃焼室3に極めて近付けることになるが、コリメータレンズ15を要せず低コストのレーザ着火装置となる。
なお、本実施例の多点出力レーザ着火装置1における出力レーザの数、焦点の位置などは、エンジンの規模や混合気の組成などに応じて柔軟に設計することができる。
図では、燃料ガスの導入をする吸気管32と排ガスを排出する排気管33を設備したヘッドに燃焼室3までの貫通孔を穿って、この貫通孔に多点出力レーザ着火装置1を取り付ける。多点出力レーザ着火装置1から供給されるレーザは、燃焼室3内の空間に形成される多数の焦点31にそれぞれのレーザエネルギーを集中させて、燃料ガスに点火する。
また、本実施例の多点出力レーザ着火装置1を備えたエンジンは、多点着火するため着火性の悪い希薄混合気でも確実に燃焼させることができ、低燃費、低NOx排出量のエンジンを提供することができる。
また、エンジンの気筒数に応じ、また燃焼室における着火点数に応じて要求されるレーザパワーと周波数に対応して、全体として効率のよいシステム設計が可能になる。
11 レーザ媒質
12 出力鏡
13 反射鏡
14 出力孔
15 平凸レンズ
16 マイクロレンズ
17 透明保護板
18 光の広がり
19 出力鏡
20 反射鏡
21 光の広がり
3 燃焼室
31 焦点(着火点)
32 吸気管
33 排気管
Claims (9)
- レーザ光を内燃機関の燃焼室内に集光照射して混合気に点火するレーザ着火装置であって、反射鏡と複数の出力孔を設けた出力鏡とでなる1対の共振鏡でレーザ媒質を挟んで形成したレーザ共振器と、前記出力孔から出力される複数の出力レーザごとに収束光学系を備えたことを特徴とする多点出力レーザ着火装置。
- 前記レーザ共振器は光の強度分布がガウス分布を呈する出力鏡を備え、前記出力孔が該出力鏡の中心を中心とする同心円上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の多点出力レーザ着火装置。
- 前記出力鏡と前記収束光学系の間にコリメータレンズを備えることを特徴とする請求項2に記載の多点出力レーザ着火装置。
- 前記反射鏡と前記出力鏡が凸面鏡と凸面鏡の組み合わせになる不安定共振器を構成することを特徴とする請求項1に記載の多点出力レーザ着火装置。
- 前記収束光学系はマイクロレンズで形成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の多点出力レーザ着火装置。
- 前記マイクロレンズは、1枚の基板上に必要な数の必要な形状のレンズを形成したものであることを特徴とする請求項5に記載の多点出力レーザ着火装置。
- 前記収束光学系の後ろに光屈折素子を備えて出力レーザの光軸を外側に屈折させて前記焦点を広い範囲に配置することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の多点出力レーザ着火装置。
- 前記多点出力レーザ着火装置のレーザ出力面に透明保護板を設けることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の多点出力レーザ着火装置。
- 請求項1から8のいずれかに記載の多点出力レーザ着火装置を備えることを特徴とするレーザ多点着火式エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006174614A JP4772600B2 (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 多点出力レーザ着火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006174614A JP4772600B2 (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 多点出力レーザ着火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008002409A JP2008002409A (ja) | 2008-01-10 |
JP4772600B2 true JP4772600B2 (ja) | 2011-09-14 |
Family
ID=39006989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006174614A Expired - Fee Related JP4772600B2 (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 多点出力レーザ着火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4772600B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009028337A1 (de) * | 2009-08-07 | 2011-02-10 | Robert Bosch Gmbh | Laserzündeinrichtung und Betriebsverfahren hierfür |
US8616006B2 (en) | 2010-11-30 | 2013-12-31 | General Electric Company | Advanced optics and optical access for laser ignition for gas turbines including aircraft engines |
CN105098584B (zh) * | 2015-09-29 | 2018-03-27 | 哈尔滨工业大学 | 一种利用激光输出镜膜层控制技术实现多光束脉冲激光输出的装置及方法 |
-
2006
- 2006-06-23 JP JP2006174614A patent/JP4772600B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008002409A (ja) | 2008-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Pavel et al. | Laser ignition-Spark plug development and application in reciprocating engines | |
JP5630765B2 (ja) | レーザ点火装置 | |
JP6153700B2 (ja) | 航空機エンジンを含むガスタービン用のレーザ点火システムのための先進型オプティックスおよび光アクセス | |
Patane et al. | Multipoint laser ignition system and its applications to IC engines | |
US20060032470A1 (en) | Device for igniting an internal combustion engine | |
US11047292B2 (en) | Ignition device and internal combustion engine | |
JP6741207B2 (ja) | レーザ装置、点火装置及び内燃機関 | |
JP4772600B2 (ja) | 多点出力レーザ着火装置 | |
JP4257420B2 (ja) | 内燃機関用レーザー式多点着火装置 | |
JPS58195074A (ja) | 内燃機関の点火装置 | |
JP2016072610A (ja) | レーザ装置、点火装置及び内燃機関 | |
EP3023631A1 (en) | Laser device, ignition system, and internal combustion engine | |
JP4772579B2 (ja) | レーザ多点着火装置 | |
JP2017106406A (ja) | レーザ点火装置及び内燃機関 | |
JP4731952B2 (ja) | レーザ点火装置及び方法 | |
JP6739748B2 (ja) | レーザ装置、点火装置及び内燃機関 | |
JP2016072611A (ja) | レーザ装置、点火装置及び内燃機関 | |
JP4877751B2 (ja) | レーザ着火装置 | |
JP2007303445A (ja) | レーザー着火装置およびレーザー着火式エンジン | |
JP2018074105A (ja) | レーザ装置、点火装置及び内燃機関 | |
JP2006161612A (ja) | レーザ光分割装置を備えたレーザ着火式エンジン | |
JP2007309129A (ja) | レーザー多点着火装置およびレーザー多点着火式エンジン | |
Kumar et al. | Laser ignition technology for gaseous fuelled automotive engines | |
JP6848337B2 (ja) | レーザ装置、点火装置、及び内燃機関 | |
JP4378516B2 (ja) | 内燃機関のレーザー着火装置およびレーザー着火方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090528 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110621 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110622 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4772600 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |