JP4770813B2 - 床暖房パネル、床暖房システム及び床暖房パネルの施工方法 - Google Patents

床暖房パネル、床暖房システム及び床暖房パネルの施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、住宅等の床下に施設され、温水を利用して床および室内の暖房を行う、床暖房パネル、床暖房システムび床暖房パネルの施工方法に関するものである。
従来、床仕上げ材の下に温水を循環させる床暖房パネルを施設して、床および室内の暖房を行う床暖房システムが実用化されている。床暖房パネルは、温水の熱を床上に効率よく熱伝達させるとともに、床下への熱の逃げをできる限り抑える必要があるため、断熱材である基材を用い、パイプ等の配管設置構造に種々の工夫がなされている。
図14は、従来の床暖房パネル80の断面図である。床暖房パネル80は、主に基材81、伝熱板85、均熱板91、パイプ89等から構成される。基材81は、パイプ溝83を有し、伝熱板85が設置される。伝熱板85は、両端部が平板状の平板部93であり、中央に凹部87を有する逆Ω(オメガ)形状である。伝熱板85の凹部87が基材81のパイプ溝83に嵌められる。
パイプ89は、凹部87に嵌められる。均熱板91a、91bは、基材81の上面と伝熱板85の平板部93の上面に貼り付けられる。即ち、均熱板91a、91bは、伝熱板85を基材81に固定すると共に、伝熱板85と面接触して、熱を面方向へ拡散させる機能を有する。なお、伝熱板85の凹部87上には均熱板91a、91bは貼り付けられず、パイプ89が露出する。
パイプ89内に温水を流すと、パイプ89は温水の熱を伝熱板85に熱伝達し、更に伝熱板85から均熱板91へ熱伝達して放熱する。放熱した熱は、図示しない床仕上げ材を暖めて、床暖房の効果を奏する。
このような効果を奏するこの他の床暖房パネルとしては、例えば基材に設けられた凹部にパイプを収容し、パイプおよび基材を覆う均熱シート材を貼り付け、パイプの径を溝の深さよりも大きくすることで、パイプの変形により均熱シートとパイプの上部が面接触する畳型床暖房パネルがある(特許文献1)。
また、基材に設けられた溝の下部に放熱管を支持する複数の突起を設け、溝深さよりも外径の大きな放熱管を溝に収容し、基材と放熱配管上にシート部材を貼り付け、放熱配管の変形により、放熱配管の上部がシート部材に面接触する床暖房マットがある(特許文献2)。
また、パネル状断熱材の配管溝に熱伝導紙を設け、熱伝導紙上に銅製の温水管を配置し、パネル状断熱材、熱伝導紙および温水管を覆うように熱伝導板を設け、温水管の上部および熱伝導紙と、熱伝導板とを接触させる床暖房パネルがある(特許文献3)。
特開2002−31360号公報 特開2004−28524号公報 特開2003−322349号公報
しかし、特許文献1に記載の畳型床暖房パネルは、パイプと均熱シート材をパイプ上部で接触させるため、パイプ設置後に均熱シート材を貼り付ける必要があることから、施工性が悪く、現場施工が困難であるとともに、設置レイアウトの自由度が少なく、また、パイプからの伝熱は、均熱シート部材のみを経由して放熱されるため、熱輸送量に限界があり、効率が悪いという問題がある。
また、特許文献2に記載の熱伝導マットは、溝に設けられた支持部によって、放熱管から基材への伝熱を抑える効果はあるものの、特許文献1と同様に、放熱管設置後にシート部材を貼り付ける必要があるため、施工性、設置レイアウト自由度の点で問題があるとともに、放熱管からの熱はシート部材のみを経由するため、熱輸送量に限界があり、効率が悪いという問題がある。
また、特許文献3に記載の床暖房パネルは、熱伝導紙を使用したことにより、銅管からの熱を熱伝導紙および熱伝導板の両方から伝熱することができ、熱効率は高まるが、銅管上部に熱伝導板を設ける必要があることから、前述の特許文献1、特許文献2と同様に、施工性が悪く、設置レイアウト自由度が低いという問題がある。また、銅管は高価であると共に、曲げ加工が困難で、ベンダーを使用しないと断面のつぶれなどが起こるとともに手作業ではなく曲げ部の曲率も安定せず、そのためにパネルの基材の溝形状に一致する寸法に曲げることができない。銅管と熱伝導板は点接触となることから、熱伝達効率が低いという問題がある。
更に、前述した床暖房パネル80によれば、パイプ89は上方に露出しており、パイプ89の設置が、床暖房パネル80設置現場でも可能であることから、施工性が良く、現場でのパイプ89の設置自由度も高いが、均熱板91とパイプ89は接触しないため、パイプ89からの熱は伝熱板85を経由して均熱板91へ伝熱されるため、熱効率が低いという問題がある。また、伝熱板85と基材81との接触面積が広いため、パイプ89からの熱が基材81へ逃げてしまい、均熱板への伝熱効率が低下するという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、パイプ内の流体からの熱を床上への効率よく放熱することができ、かつ、パイプの配置を現場で行うことができるため、現場施工性およびパイプ施工自由度が高く、品質ばらつきの少ない床暖房パネル等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、溝を有する基材と、前記基材上に設けられ、凹部と前記凹部の両側に設けられた平板部とを有し、前記凹部が前記基材に設けられた溝に嵌められた伝熱部材と、前記基材および前記平板部上に設けられ、端部が前記凹部に沿って曲げられた均熱板と、前記凹部に嵌められたパイプと、を具備し、前記パイプは、前記伝熱部材の前記凹部内周面と前記均熱板の端部近傍に接触するものであって、前記基材には、リブ溝が設けられるとともに、前記伝熱部材の前記平板部の下面には、前記リブ溝に嵌る複数のリブが設けられ、更に、前記リブと前記リブ溝の表面との間には、クリアランスを有していることを特徴とする床暖房パネルである。
前記パイプ内には流体が流れ、前記流体の熱は、前記パイプから前記伝熱部材を経て前記均熱板へ伝わる第1の経路と、前記パイプから直接前記均熱板へ伝わる第2の経路を経て、外部に放熱されてもよい。
第1の発明によれば、パイプは伝熱部材と接触すると共に、均熱板とも接触するため、パイプからの熱が直接均熱板へ熱伝達されると共に、伝熱部材を経由して均熱板へ熱伝達され、熱の流路が複数形成されことにより均熱板への伝熱効率が高くなる。また、伝熱部材のリブにより伝熱部材の変形を抑え、伝熱部材の凹部外周面が基材に設けられた溝と接触しないため、基材への熱の逃げがほとんどなく、さらにパイプの上面に均熱板を貼り付ける工程がない上、現場でパイプの配設が可能であることから、施工性に優れ、パイプ設置自由度も高い熱効率に優れた床暖房パネルを提供することができる。
第2の発明は、第1の発明に係る床暖房パネルと、前記床暖房パネルに対して流体を循環させる手段と、を具備することを特徴とする床暖房システムである。
第2の発明によれば、パイプは伝熱部材と接触すると共に、均熱板とも接触するため、パイプからの熱が直接均熱板へ熱伝達されると共に、伝熱部材を経由して均熱板へ熱伝達され、熱の流路が複数形成されことにより伝熱効率が高く、伝熱部材が基材の溝と接触しないため、基材への熱の逃げがほとんどなく、パイプの上面に均熱板を貼り付ける工程がなく、現場でパイプの配設が可能である熱効率に優れた床暖房システムを提供することができる。
第3の発明は、溝を有する基材と、前記基材上に設けられ、凹部と前記凹部の両側に設けられた平板部とを有し、前記凹部が前記基材に設けられた溝に嵌められた伝熱部材と、前記基材及び前記平板部上に両者をまたがって設けられ、前記凹部に対応する位置に切れ目を有する均熱板と、前記凹部に嵌められたパイプと、を具備し、前記基材には、リブ溝が設けられるとともに、前記伝熱部材の前記平板部の下面には、前記リブ溝に嵌る複数のリブが設けられ、更に、前記リブと前記リブ溝の表面との間には、クリアランスを有していることを特徴とする床暖房パネルである。
第3の発明によれば、伝熱部材がリブを有するため、伝熱部材の変形を抑え、伝熱部材のリブおよび伝熱部材の凹部外周面が基材と接触しないため、リブおよび凹部外周面から基材への熱の逃げがほとんどなく、パイプの上面に均熱板を貼り付ける工程がなく、現場でパイプの配設が可能であるため、施工性に優れ、パイプ設置自由度も高い熱効率に優れた床暖房パネル用部材であるパネルを提供することができる。
第4の発明は、溝を有する基材と、前記基材上に設けられ、凹部と前記凹部の両側に設けられた平板部とを有し、前記凹部が前記基材に設けられた溝に嵌められた伝熱部材と、前記基材及び前記平板部上に設けられ、前記凹部に対応する位置に切れ目を有する均熱板と、を具備し、前記基材には、リブ溝が設けられるとともに、前記伝熱部材の前記平板部の下面には、前記リブ溝に嵌る複数のリブが設けられ、更に、前記リブと前記リブ溝の表面との間には、クリアランスを有しているパネルの、前記切れ目に対応する位置にパイプを置いて、前記パイプを前記切れ目に押し込み、前記パイプを前記凹部に嵌めることを特徴とする床暖房パネルの施工方法である。
第4の発明によれば、パイプの設置前に切れ目を有する均熱板の貼り付けを行なうことができるため、現場でパイプの設置を行うことができるとともにパイプの設置後の均熱板の貼付け作業がないことから、現場での施工性に優れると共に、現場形状に合わせてパイプの配置を変更することが可能であるため、パイプ配置自由度が高く、設置後のパイプは伝熱部材の凹部内周面と接触すると共に、均熱板とも接触するため、パイプからの熱が直接均熱板へ熱伝達されると共に、伝熱部材を経由して均熱板へ熱伝達され、熱の流路が複数形成されことにより熱効率の高い床暖房パネルの施工方法を提供することができる。
第5の発明は、溝を有する基材と、前記基材上に設けられ、凹部と前記凹部の両側に設けられた平板部とを有し、記凹部が前記基材に設けられた溝に嵌められた伝熱部材と、前記基材及び前記平板部上に設けられ均熱板と、を具備し、前記基材には、リブ溝が設けられるとともに、前記伝熱部材の前記平板部の下面には、前記リブ溝に嵌る複数のリブが設けられ、更に、前記リブと前記リブ溝の表面との間には、クリアランスを有しているパネルの、前記均熱板の前記凹部に対応する位置に切れ目を設け、前記切れ目に対応する位置にパイプを置いて、前記パイプを前記切れ目に押し込み、前記パイプを前記凹部に嵌めることを特徴とする熱効率の高い床暖房パネルの施工方法である。基材及び前記平板部上に設けられ均熱板と、を具備するパネルの、前記均熱板の前記凹部に対応する位置に切れ目を設け、前記切れ目に対応する位置にパイプを置いて、前記パイプを前記切れ目に押し込み、前記パイプを前記凹部に嵌めることを特徴とする熱効率の高い床暖房パネルの施工方法である。
第5の発明によれば、パイプの設置前に均熱板の貼り付けを行なうことができ、更に現場でパイプ設置部位に切れ目を入れることができ、現場でパイプの設置を行うことができ、このため、施工現場と図面に多少の相違があったり、現場で施主の要望に応じて設計変更の行う必要が生じた場合に、現場形状に合わせてパネルを切断して、パイプの配置を変更することが可能であるため、パイプ配置自由度が高く、現場での施工性に優れる。また、設置後のパイプは伝熱部材凹部内周面と接触すると共に、均熱板とも接触するため、パイプからの熱が直接均熱板へ熱伝達されると共に、伝熱部材を経由して均熱板へ熱伝達され、熱の流路が複数形成されことにより熱効率の高い床暖房パネルの施工方法を提供することができる。
本発明によれば、パイプ内の流体からの熱を床上へ効率よく放熱することができ、かつ、パイプの配置を現場で行うことができるため、現場施工性およびパイプ施工自由度が高く、品質ばらつきの少ない熱効率に優れる床暖房パネル等を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる床暖房システム1を示す図であり、図1(a)は、床暖房システム1の斜視図、図1(b)は、図1(a)におけるA部断面図である。
床暖房システム1は、床暖房パネル13等から構成される床3と室外に設置された室外ユニット23と、室外ユニット23と床暖房パネル13とを接続する配管21等から構成される。
床3は、板状の受け板5の上に梁状に根太9が設けられ、根太9上に荒床7が設けられる。受け板5と荒床7の間の根太9以外の部位には断熱材11が設けられる。荒床7上には合板15と床暖房パネル13が設けられる。床暖房パネル13は、室内の床暖房範囲に設置される、床暖房パネル13の周囲には、床暖房パネル13と同厚みの合板15が設置される。従って、合板15、床暖房パネル13上は平らとなる。
合板15および床暖房パネル13上には、床仕上げ板17が設けられる。床仕上げ板17上が部屋の床3の表面となる。床暖房パネル13には、パイプ19が床暖房パネル13全面に渡って蛇行するよう設けられる。パイプ19は、室外ユニット23と配管21を介して接続されている。室外ユニット23は、ガス等の燃焼により温水を加温する図示しない熱交換器と、温水を循環させるポンプ等から構成される。室外ユニット23で生成された温水は、ポンプによって配管21を介して床暖房パネル13に設けられたパイプ19へ流される。この際、必要に応じて複数の配管21に温水を分岐できるように、図示しないヘッダ等が設けられる。なお、室外ユニット23に代えて、同様の機能を有する室内用のユニットも使用することができる。
配管21を通過してパイプ19へ流れた温水は、床暖房パネル13を流れる際に、床仕上げ板17へ放熱し、床3の表面が温められ、床3および室内の暖房を行うことができる。この際、床下方向は、荒床7と受け板5との間の断熱材11によって放熱が抑えられる。即ち、床暖房システム1は、設置された床暖房パネル13を流れる温水の熱を、床暖房パネル13の上方の床仕上げ板17に対しては可能な限り効率よく伝熱すると共に、下方の荒床等への放熱は、熱の損失となるため、極力抑えることが望ましい。
図2は、床暖房パネル13の断面図である。床暖房パネル13は、主に基材25、伝熱部材27、パイプ19および均熱板29とから構成される。基材25は、断熱部材であり、伝熱部材27の外形に沿ったパイプ溝31、リブ溝33等を有する。伝熱部材27は、両端に平板部28を有し、中央に凹部35を有する逆Ω(オメガ)状の形状を有する部材である。伝熱部材27の平板部28の下面には、複数のリブ37が設けられる。リブ37は、伝熱部材27の強度を得るためのものである。
均熱板29は、薄板状の伝熱部材であり、一方の面には接着剤が塗布されている。基材25のパイプ溝31には、伝熱部材27の凹部35が嵌められ、また、リブ37がリブ溝33に嵌められるように、伝熱部材27が基材25に設置される。この際、伝熱部材27の平板部28上面と基材25の上面とは、略一致する。即ち、伝熱部材27と基材25との境界には、段差はほとんどない。また、伝熱部材27の凹部35の外周面と、基材25のパイプ溝31の表面との間には伝熱部材27と基材25との接触を絶つためのクリアランス32を有する。また、リブ37とリブ溝33の表面との間にもクリアランス34を有する。即ち、伝熱部材27と基材25との間には、熱伝導性の悪い断熱効果のある空気層を有する。
尚、伝熱部材27の凹部35の外周面と基材25の間に設けるクリアランスは、伝熱部材27の凹部外周面の全周に渡って設けるのが望ましいが、基材25は熱伝導性の悪い樹脂で形成されるため、全体としての断熱性を損なわない範囲では、一部接触させることも可能である。
伝熱部材27の凹部35にはパイプ19が嵌められる。詳細は後述するが、パイプ19の外径は凹部35の入口部幅よりも大きいため、パイプ19は凹部35から抜けることがない。即ち、伝熱部材27は、後述する熱伝導の機能を担うともに、パイプ19を保持する機能を有する。均熱板29は、伝熱部材27の平板部28上面と基材25の上面を覆うように貼り付けられ、端部は凹部35とパイプ19との間に折り曲げられる。従って、均熱板29は、後述する熱伝導の機能を担うと共に、伝熱部材27を基材25に固定する機能を有する。
均熱板29の端部は、凹部35内に折り込まれ、パイプ19と接触する。即ち、パイプ19は、凹部35の下部近傍で伝熱部材27と接触し、伝熱部材接触部39を形成すると共に、パイプ19と凹部35の間に折り込まれた均熱板29の端部とも接触して、均熱板接触部41を形成する。
ここで、基材25の材質は、断熱効果を有すれば良く、たとえば発砲ポリスチレンが使用できる。また、伝熱部材27の材質は、ある程度の強度と熱伝導性を有すれば良く、例えばアルミニウムが使用でき、好ましくは、強度および熱伝導性に優れるJIS A6063−T5材が使用できる。なお、伝熱部材27は例えば押出形材が使用でき、厚みが厚すぎると重量増およびコスト増となり、また薄すぎると、製造性、強度および熱伝導性にも悪影響を及ぼすため、例えば0.8mm程度の厚みのものが使用できる。伝熱部材27の平板部28に設けられるリブ37は、押出形材の押出し時の形状安定性や伝熱部材27の剛性を高める効果もある。
均熱板29は熱伝導性および、ある程度の曲げ性を有すれば良く、例えばアルミニウムが使用でき、好ましくは、比較的軟らかく熱伝導性にも優れるJIS A1N30−O材若しくはH1X調質材を使用することができる。均熱板29の厚みは、厚すぎると重量増、コスト増となると共に、端部の曲がり部の形成が困難となり、また、薄すぎると熱伝導性および取り扱い性に問題が生じるため、例えば0.15mm程度のものが使用できる。なお、均熱板29に塗布される接着剤は、基材25、伝熱部材27および均熱板29が接着できれば良く、例えばアクリル系の接着剤が使用できる。
パイプ19の材質は、温水によって腐食せず、80℃程度の熱に耐え得る耐熱性を有すれば良く、例えば、ポリエチレン製、ポリブテン製等の樹脂パイプが使用できる。なお、銅パイプ等も使用できるが、パイプの曲げ加工や溶接等が必要となる上、パイプ自体も高価であるため、樹脂製パイプの方が望ましい。
次に、床暖房パネル13の使用状況について説明する。
図3は、床暖房パネル13のパイプ19へ流体である温水43を流した状態を示す断面図である。パイプ19へ温水43を流すと、以下の二つのルートにより熱が伝達され、放熱部45から放熱され、図示を省略した床仕上げ材17等を暖める。まず、第1の熱伝達ルートは、温水43の熱がパイプ19から伝熱部材接触部39を介して伝熱部材27へ熱伝達される(図中矢印B)。伝熱部材27を熱伝導により移動した熱は、平板部28付近で上部に貼り付けられた均熱板29へ熱伝達される(図中矢印C)。均熱板29へ伝達された熱は、その上方である放熱部45から放熱し、図示を省略した床仕上げ材17等を暖める。
一方、第2の熱伝達ルートは、温水43の熱がパイプ19から均熱板接触部41を介して、均熱板29へ直接熱伝達され(図中矢印D)、放熱部45から放熱し、図示を省略した床仕上げ材17等を暖める。上記二つの熱伝達ルートを同時に熱が移動するため、より効率よく温水43の熱を上部の床仕上げ材17等へ熱伝達することができる。
ここで、パイプ19へ温水43を流すと、パイプ19は熱膨張する。即ち、凹部35内でパイプ19の外径は大きくなる。このため、伝熱部材接触部39でのパイプ19と伝熱部材27の接触面積は大きくなると共に、パイプ19はより強く伝熱部材27へ押付けられる。また、同様に均熱板接触部41でのパイプ19と均熱板29の接触面積も大きくなると共に、パイプ19はより強く均熱板29に押付けられることから、熱抵抗が減少する。このため、温水43を流した状態においては、図2で示した通常の状態よりも更に熱交換効率が優れる。
なお、前述した第1の熱伝達ルートにおいて、伝熱部材27の凹部35における熱伝導時には、凹部35の外周面とパイプ溝31表面との間にはクリアランス32を有し、熱伝導率の低い空気層を有するため、基材25への熱の移動を抑制することができる。また、リブ37とリブ溝33との隙間にも同様にクリアランス34を有するため、基材25への熱の移動を最小限に抑えることができる。即ち、温水43の熱は、効率よく放熱部45から放熱されると共に、基材25を介して下方への熱の伝達を抑制することができる。
次に、床暖房パネル13の製造方法及び施工方法を説明する。
図4から図9は、床暖房パネル13の製造工程又は施工工程を示した図である。まず、基材25を準備する。図4は、基材25を示した図であり、図4(a)は基材25の平面図、図4(b)は基材25の正面図である。
基材25には、予め後述する伝熱部材27の外形に対応した、パイプ溝31、リブ溝33等の溝が施工されている。図4では、一例として、一枚の基材25に2列のパイプ溝31等を有する基材25を示したが、必要に応じて、1列としても良く、または更に多くの複数列を有する基材25も使用できる。
また、図5に示すように、予めパイプ19の曲げ形状を有したパイプ溝49を有する基材47も同時に使用することができる。図5(a)は基材47の平面図、図5(b)は基材47の正面図である。図5においては、一例として、2本のパイプ溝49が、円弧上に結合し、又は反対方向へ湾曲するような合流分岐部等を有するパイプ溝49が施工された基材47を示す。なお、パイプ溝49は、基材25のように伝熱部材27が設置できるような溝形状ではなく、単純なパイプ形状のパイプ溝である。しかし、基材25と同様に図5の基材47の場合にも、基材47の曲げ部の溝の配置に合わせて、伝熱部材27を設けてもよく、この場合は、パイプ溝49の溝断面形状を、図4の伝熱部材27が嵌るようなパイプ溝31とリブ溝33であらされるような溝形状とすれば良い。このような場合には、後述する図6(b)に示すようなパイプ溝形状にあわせた溝形状になる。
次に、図6に示すように、伝熱部材27を基材25に設置する。図6(a)は、基材25に伝熱部材27を設置した状態を示す平面図、図6(b)は基材25の正面図、図6(c)は伝熱部材27部の拡大図である。伝熱部材27は、凹部35が基材25のパイプ溝31へ嵌り、平板部28下面に設けられたリブ37はリブ溝33に嵌るように基材25に設置される。なお、図6においては、伝熱部材27は基材25の長手方向全長に渡って設置されているが、必要に応じて、伝熱部材27を長さ方向に分割しても良く、また、基材25よりも短い伝熱部材27を用い、伝熱部材27が設置されない部分を設けても良い。
次に、図7に示すように、基材25および伝熱部材27の上面に均熱板29を貼り付ける。図7(a)はミシン目59が施された均熱板29を基材25へ貼り付ける状態を示す斜視図、図7(b)は、均熱板29が基材25へ貼り付けられた状態を示す斜視図、図7(c)は図7(b)のE部拡大図である。均熱板29のパイプ設置予定部には、予めミシン目59が施される。均熱板29が基材25に貼り付けられると、均熱板29のミシン目59は、凹部35の略中央上部に位置する。即ち、ミシン目59は、後述するパイプ19の挿入部位となる。また、伝熱部材27は、均熱板29によって基材25に固定される。なお、伝熱部材27が設置された基材25に、均熱板29が貼り付けられた床暖房パネル用の部材をパネル30とする。
図8は、パネル30a、30b、30cおよび、基材47a、47b、47c、47d、47e、47fを配置した状態を示す平面図である。床暖房パネル設置現場において、図8に示すようにパネル30、基材47を配置する。パイプ設置予定部48には、予めミシン目59が施されている。パイプ設置予定部48は、例えば図中点線で示したような回路であり、F部より温水43を流して、G部より温水43を戻すことができる。なお、床暖房パネル設置現場にて、必要に応じて、パネル30等を切断したり、切断したパネルを追加したりして、配置するパネルの設置面積を変更してサイズ等の調整を行うことができる。また、サイズ調整後にパネル30等のレイアウトを再設定し、その後にパイプ設置予定部48を変更、決定することもできる。
次に、図9に示すように、ミシン目59よりパイプ19を凹部35内へ押し込み、パイプ19を伝熱部材27に嵌めこむ。図9(a)は、パイプ19をミシン目59へ押付ける状態を示す図、図9(b)はパイプ19が凹部35に嵌められた状態を示す正面図、図9(c)は図9(b)のI部拡大図である。
まず、パイプ19をミシン目59に対して図中H方向へ押付ける。パイプ19により押付けられた均熱板29のミシン目59はパイプ19により破断し、破断部近傍の均熱板20は、パイプ19によって凹部35内へ折り曲げられる。図9(b)に示すように、完全にパイプ19が凹部35に押し込まれると、均熱板29の端部(ミシン目59に該当する部分)は、パイプ19と伝熱部材27の間に折り曲げられた形状となる。なお、パイプ19を凹部35へ押し込む際には、例えば、予め設置部位に配置したパイプ19を足で踏みつければよい。
ここで、パイプ外径55は、凹部入口部幅53よりも大きい。このため、パイプ19を凹部35に押し込む際には、パイプ19はわずかに弾性変形しながら凹部35へ挿入され、凹部35に嵌ると元の外径に戻る。従って、パイプ19は凹部35から抜け落ちることがない。また、パイプ19の外径がもとに戻る際に、パイプ19は均熱板29に押し当てられる。更に、均熱板29も、折り曲げられた際のスプリングバックによって、パイプ19に対して押し当てられる。従って、パイプ19は、均熱板29とは強く接触する。
なお、凹部入口部幅53とは、凹部35の入口部の最も幅の狭い部分における幅に対して、凹部35に折り込まれる均熱板29の厚み(両側)を差し引いた幅をいう。また、図9(c)に示すように、均熱板29にミシン目59を設ける際、均熱板29の裏面には、バリ57が生じる場合がある。しかし、パイプ19が押し込まれる際に、バリ57はパイプ19とは逆方向である伝熱部材27側に向けられる。従って、パイプ19がバリ57により損傷を受けることがない。
尚、例えば、このとき、パイプ19を設置部位に配置した後、パイプの左右の均熱板とパイプを覆うように、接着剤を片面に塗ったアルミテープなどを貼り付けることも可能であり、このようにすると、さらに床暖房用パネルの熱効率が向上する。
このように、本実施の形態にかかる床暖房パネル13によれば、高い熱交換効率を有する床暖房パネルを得ることができる。基材25へのパイプ19の設置を現場で行うことができるため、現場合わせで基材25等を設置し、最も効率の良いパイプレイアウトを敷くことができるため、施工性に優れ、また、パイプレイアウトの自由度も高く、また、現場でパイプ19設置後に均熱板29を貼り付ける作業が不要であるため、作業工数が削減でき、作業ばらつきによる品質のばらつきもなく高い品質の床暖房パネルを得ることができる。
基材25は、パイプ19設置前に簡易に切断等することができるため、現場にあわせて基材25等のレイアウトを変更することができる。このため、従来の工場組み立てのユニットタイプや規格品等のように、図面と現場の状況が異なるようなリフォーム時等の設置にも簡便に現場で対応することができ、不定形な床形状や大面積の工事にも対応することができる。
パイプ19として樹脂製のパイプを使用すれば、現場でレイアウトを決定後に、一本のパイプ19で1回路を形成するようにパイプ19を設置することができるため、ろう付け、溶接等の接続や、継手等によるパイプ同士の接続を行う必要が無く、施工性に優れ、レイアウト設計も容易である。
パイプ19は、伝熱部材27と均熱板29の両方に接し、伝熱部材27を経由して均熱板29に熱伝達する第1の熱伝達ルートと、パイプ19から直接均熱板29へ熱の伝達が行われる第2の熱伝達ルートを有するため、高い効率で熱を床暖房パネル上面へ放熱することができる。
また、凹部35の外周面とパイプ溝31との間にはクリアランス32を有し、リブ37とリブ溝33との間にもクリアランス34を有するため、伝熱部材27から基材25への熱の伝達が防止でき、このため、床下への熱の無駄な放熱を抑えることができる。
また、パイプ外径55は凹部入口部幅53よりも大きいため、凹部35に嵌められたパイプ19は、上部に均熱板29が存在しなくとも、凹部35からパイプ19が抜け落ちることが無い。
次に、本実施の形態に係る床暖房パネルを用いた、放熱特性試験結果について説明する。図10は、試験に用いた放熱特性試験装置60を示す図である。
放熱特性試験装置60は、主に保護箱61、内箱63およびパネル設置架台75等から構成される。パネル設置架台75上にはパネル設置架台75を覆うように保護箱61が設けられる。保護箱61内に一部が開放された内箱63が設けられる。内箱63の内面には輻射遮断板64が設けられる。パネル設置架台75上には、試験に供する床暖房パネル71が設置され、更に床暖房パネル71上には床仕上げ板72が設けられる。床暖房パネル71の周囲は断熱材73が設置される。
パネル設置架台75下方には保護板77が設けられる。保護板77の上面には輻射遮断板78が設けられる。保護箱61と内箱63の間の下方にはファン67が両側に設けられている。ファン65上にはヒータ65が設けられる。ファン67はヒータ65方向へ空気を流し、保護箱61内の温度均一に制御する。
パネル設置架台75の側方にはファン69が設けられる。ファン69は、床暖房パネル71と保護板77の間に空気を流す。ファン69は床暖房パネル71の下方の温度を均一に制御する。
試験に供する床暖房パネル71を設置した後、試験装置内を所定の温度に制御しながら、床暖房パネルへ所定温度の温水を流し、複数個所の温度測定を行い、放熱特性を評価した。温度はグローブ温度計と熱電対を用いて表1の試験条件にて従来品と発明品について測定を行った。このときの温水の入口温度は、62℃、流量(流速)は1.02L/minとし、このときの出口温度など測定し、これらの値を用いて、最終的に床上放熱量、床下放熱量を計算により求め、比較品(床暖房パネル80)と発明品(床暖房パネル13)のそれを比較した。
Figure 0004770813
上記の条件を基に、試験結果より発明品の床上放熱量は、比較品と比べて約13%向上し、さらに床下放熱量は約6%低下していることから、温水より回収した熱は、必要である床上に主に放熱され、無駄な床下への放熱を抑えることが確認できた。
即ち、床暖房パネル13によれば、温水から効率よく熱を回収し、回収した熱が、床下へ逃げることが無く、効率よく床上の暖房に利用することができ、前述した施工性と高い熱効率とを両立した床暖房パネルを得ることができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本実施の形態においては、ミシン目59を有する均熱板29を貼り付けたが、均熱板29の貼り付け後に、均熱板29のパイプ設置予定部48にスリット等を設けても良い。図11(a)は、ミシン目59を有さない均熱板29を基材25へ貼り付ける状態を示す図、図11(b)は均熱板29が貼り付けられたパネル40を示す斜視図である。
パネル40は、ミシン目59等は有さない。そこで、後加工でパネル40のパイプ設置予定部に切れ目を施す必要がある。図12はパネル40にスリット51を設けた状態を示す図で、図12(a)はパネル40の平面図、図12(b)は図12(a)のJ部断面図である。パネル40は、現場でパイプレイアウト等を決定した後に必要部位にスリット51を設けることができる。スリット51は、凹部35の上部略中央に設けられる。スリット51は、例えば基材25の上面からカッタ等で均熱板29に切れ込みを入れることで設けることができる。パネル40によれば、ミシン目59を均熱板29に施す必要が無い。なお、パネル30使用時においても、現場でレイアウト変更が生じ、ミシン目59の無い部分にパイプ19を設置する必要があれば、同様に現場でスリット51を設けることもできる。
また、図13に示すように、ミシン目59やスリット51を均熱板29への加工によって設けるのではなく、そもそも複数の均熱板29a、29b、29cを、伝熱部材27の凹部の直上において、相互に対向する均熱板の幅方向端を合わせるか、極わずかに隙間を空けるようにして基材25に貼り付けても良い。図13(a)は、均熱板29a、29b、29cを、基材25等へ貼り付ける状態を示す図、図13(b)は、均熱板29a、29b、29cが貼り付けられたパネル50を示す斜視図である。均熱板29a、29b、29cは、パイプ設置予定部48に、均熱板29aと均熱板29bの合わせ目58a、および、均熱板29bと均熱板29cの合わせ目58bがそれぞれくるように均熱板29a、29b、29cを基材25へ貼り付ける。図13(c)は、図13(b)のK部断面図である。均熱板29a、29b、29cはそもそも別体であるため、改めてスリット51やミシン面59を設ける必要は無いが、スリット51やミシン目59を設けたのと同等の効果が得られる。
また、図示しないが、複数の均熱板を伝熱部材27が設けられた基材25に貼り付ける場合に、伝熱部材の凹部の上部で、複数の均熱板の幅方向端部を重ね合わせるようにして張り合わせると、均熱板を折り曲げて、パイプを凹部にはめ込むと、パイプと均熱板の接触長さが長くなることから、その接触部位から均熱板に熱を伝えやすくなるので、このような構成も可能である。
床暖房システム1を示す図で、(a)は床暖房システム1の斜視図、(b)は(a)のA部断面図。 床暖房パネル13の正面図。 床暖房パネル13のパイプ19へ温水43を流した状態を示す図。 床暖房パネル13に用いられる基材25を示す図で、(a)は基材25の平面図、(b)は基材25の正面図。 床暖房パネル13に用いられる基材47を示す図で、(a)は基材47の平面図、(b)は基材47の正面図。 基材25に伝熱部材27を設けた状態を示す図で、(a)は基材25の平面図、(b)は基材25の正面図、(c)は伝熱部材27の拡大図。 (a)はミシン目59を有する均熱板29を基材25へ貼り付ける状態を示す図、(b)は均熱板29が貼り付けられたパネル40を示す斜視図、(c)は(b)のE部拡大図。 パネル30a、30b、30cおよび、基材47a、47b、47c、47d、47e、47fを配置した状態を示す平面図。 伝熱部材27にパイプ19を挿入する状態を示す図で、(a)はパイプ19をミシン面59へ押付ける状態を示す図、(b)はパイプ19が凹部35に嵌められた状態を示す図、(c)は(b)のI部拡大図。 放熱特性試験装置60を示す概略図。 (a)均熱板29を基材25へ貼り付ける状態を示す図、(b)は均熱板29が貼り付けられたパネル40を示す斜視図。 パネル40を示す図で、(a)は均熱板29にスリット51を設けた状態を示す平面図、(b)は(a)のJ部拡大図。 均熱板29a、29b、29cを基材25へ貼り付ける状態を示す図。 均熱板29a、29b、29cが貼り付けられたパネル50を示す斜視図。 図13(b)のK部断面図 従来の床暖房パネル80を示す図。
1………床暖房システム
3………床
5………受け板
7………荒床
9………根太
11………断熱材
13………床暖房パネル
15………合板
17………床仕上げ板
19………パイプ
21………配管
23………室外ユニット
25………基材
27………伝熱部材
28………平板部
29………均熱板
30、40、50………パネル
31………パイプ溝
32………クリアランス
33………リブ溝
34………クリアランス
35………凹部
37………リブ
39………伝熱部材接触部
41………均熱板接触部
43………温水
45………放熱部
47………基材
48………パイプ設置予定部
49………パイプ溝
51………スリット
53………凹部入口部幅
55………パイプ外径
57………バリ
58………合わせ目
59………ミシン目
60………放熱特性試験装置
61………保護箱
63………内箱
64………輻射遮断板
65………ヒータ
67………ファン
69………ファン
71………床暖房パネル
72………床仕上げ板
73………断熱材
75………パネル設置架台
77………保護板
78………輻射遮断板
80………床暖房パネル
81………基材
83………パイプ溝
85………伝熱板
87………凹部
89………パイプ
91………均熱板
93………平板部

Claims (8)

  1. 溝を有する基材と、
    前記基材上に設けられ、凹部と前記凹部の両側に設けられた平板部とを有し、前記凹部が前記基材に設けられた溝に嵌められた伝熱部材と、
    前記基材および前記平板部上に設けられ、端部が前記凹部に沿って曲げられた均熱板と、
    前記凹部に嵌められたパイプと、
    を具備し、
    前記パイプは、前記伝熱部材の前記凹部内周面と前記均熱板の端部近傍に接触するものであって、
    前記基材には、リブ溝が設けられるとともに、
    前記伝熱部材の前記平板部の下面には、前記リブ溝に嵌る複数のリブが設けられ、
    更に、前記リブと前記リブ溝の表面との間には、クリアランスを有していることを特徴とする床暖房パネル。
  2. 前記パイプ内には流体が流れ、
    前記流体の熱は、前記パイプから前記伝熱部材を経て前記均熱板へ伝わる第1の経路と、前記パイプから直接前記均熱板へ伝わる第2の経路を経て、外部に放熱されることを特徴とする請求項1記載の床暖房パネル。
  3. 前記凹部の入口部の幅は、前記パイプの外径よりも狭いことを特徴とする請求項1又は2記載の床暖房パネル。
  4. 前記基材に設けられた溝と前記伝熱部材の間にはクリアランスが設けられることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の床暖房パネル。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載の床暖房パネルと、
    前記床暖房パネルに対して流体を循環させる手段と、
    を具備することを特徴とする床暖房システム。
  6. 溝を有する基材と、
    前記基材上に設けられ、凹部と前記凹部の両側に設けられた平板部とを有し、前記凹部が前記基材に設けられた溝に嵌められた伝熱部材と、
    前記基材及び前記平板部上に設けられ、前記凹部に対応する位置に切れ目を有する均熱板と、
    前記凹部に嵌められたパイプと、
    を具備し、
    前記基材には、リブ溝が設けられるとともに、
    前記伝熱部材の前記平板部の下面には、前記リブ溝に嵌る複数のリブが設けられ、
    更に、前記リブと前記リブ溝の表面との間には、クリアランスを有していることを特徴とする床暖房パネル。
  7. 溝を有する基材と、
    前記基材上に設けられ、凹部と前記凹部の両側に設けられた平板部とを有し、前記凹部が前記基材に設けられた溝に嵌められた伝熱部材と、
    前記基材及び前記平板部上に設けられ、前記凹部に対応する位置に切れ目を有する均熱板と、
    を具備し、
    前記基材には、リブ溝が設けられるとともに、
    前記伝熱部材の前記平板部の下面には、前記リブ溝に嵌る複数のリブが設けられ、
    更に、前記リブと前記リブ溝の表面との間には、クリアランスを有しているパネルの、前記切れ目に対応する位置にパイプを置いて、前記パイプを前記切れ目に押し込み、前記パイプを前記凹部に嵌めることを特徴とする床暖房パネルの施工方法。
  8. 溝を有する基材と、
    前記基材上に設けられ、凹部と前記凹部の両側に設けられた平板部とを有し、記凹部が前記基材に設けられた溝に嵌められた伝熱部材と、
    前記基材及び前記平板部上に設けられ均熱板と、
    を具備し、
    前記基材には、リブ溝が設けられるとともに、
    前記伝熱部材の前記平板部の下面には、前記リブ溝に嵌る複数のリブが設けられ、
    更に、前記リブと前記リブ溝の表面との間には、クリアランスを有しているパネルの、前記均熱板の前記凹部に対応する位置に切れ目を設け、
    前記切れ目に対応する位置にパイプを置いて、前記パイプを前記切れ目に押し込み、前記パイプを前記凹部に嵌めることを特徴とする床暖房パネルの施工方法。
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