JP4770786B2 - 内燃機関システム - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関システムに関する。
特開2005−83222号公報には、内燃機関の排気を用いるタービン発電機による回生動作を、機関トルクを制限する場合(例えば、機関トルクが変速系の入力トルク制限値を超える場合)に行う技術が開示されている。タービン発電機によれば、通常であれば捨てられる排気ガスのエネルギーを電力として回収することができるので、システムの総合効率を高めることができる。
また、特開2004−208420号公報には、電気モータと内燃機関とのハイブリッドシステムにおいて、タービン発電機による回生動作によって得られた電力で電気モータを駆動する技術が開示されている。
特開2005−83222号公報 特開2005−83317号公報 特開2004−208420号公報 特開2004−190579号公報
しかしながら、上述した前者の従来の技術では、機関トルクを制限する場合にしかタービン発電機による回生動作を実行できないので、回生動作を実行できる機会が少ない。また、タービン発電機による回生動作を実行すると、背圧が増大し、ポンプ損失が大きくなるので、機関トルクが低下する場合がある。このため、タービン発電機による回生動作を無闇に実行すると、総合効率を十分に高めることができない。
また、タービン発電機による回生動作によって得られた電力でハイブリッドシステムの電気モータを駆動する場合、回生動作の開始の際、トルク段差が生じ易いという問題もある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の排気ガスにより作動するタービンの駆動で発電可能な回転電機を備えた内燃機関システムにおいて、システムの総合効率を向上することを目的とする。また、本発明の他の目的は、排気ガスにより作動するタービンによって駆動される回転電機で発電された電力を電動機に供給して機関トルクをアシストする場合に、トルク段差の発生を抑制することにある。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関システムであって、
内燃機関の排気ガスにより作動するタービンと、
前記内燃機関の軸トルクをアシストする電動機と、
前記タービンにより駆動されることで発電可能な回転電機と、
前記回転電機により発電された回生電力を前記電動機に供給する場合に、前記回転電機の発電量と、前記回生電力による前記電動機のトルク増分とに基づいて、機関トルクを制御する機関トルク制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記機関トルク制御手段は、
前記回転電機の発電に起因する機関トルクの低下分を補正する低下分補正手段と、
前記回生電力による前記電動機のトルク増分に起因する機関トルクの余剰分を補正する余剰分補正手段と、
を含むことを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記回転電機の発電実行時に、前記内燃機関と前記電動機との合計出力に対する燃料消費率が最小となるように、前記回転電機または前記内燃機関の所定の制御パラメータを機関回転数および機関負荷に応じて設定するパラメータ設定手段を備えることを特徴とする。
また、第4の発明は、内燃機関システムであって、
内燃機関の排気ガスにより作動するタービンと、
前記タービンにより駆動されることで発電可能な回転電機と、
前記回転電機の発電実行時に、機関出力と、前記回転電機により発電された回生電力との合計に対する燃料消費率が最小となるように、前記回転電機または前記内燃機関の所定の制御パラメータを機関回転数および機関負荷に応じて設定するパラメータ設定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第3または第4の発明において、
前記制御パラメータは、前記回転電機の発電量であることを特徴とする。
また、第6の発明は、第3または第4の発明において、
前記制御パラメータは、前記内燃機関の点火時期であることを特徴とする。
また、第7の発明は、第3または第4の発明において、
排気浄化触媒の保護および/または前記内燃機関の高出力化が必要な場合に燃料噴射量を増量する燃料増量手段と、
前記回転電機の発電実行時に、発電非実行時に比して、前記燃料増量手段の燃料増量幅を小さくする増量幅減縮手段と、
を備え、
前記制御パラメータは、前記増量幅減縮手段による燃料減少量であることを特徴とする。
また、第8の発明は、第3または第4の発明において、
前記内燃機関の排気ガスの一部を、前記タービンをバイパスして通過させるウェイストゲート弁、および/または、前記タービンの入口面積を可変とする可変ノズルを備え、
前記制御パラメータは、前記ウェイストゲート弁および/または前記可変ノズルの閉じ量であることを特徴とする。
また、第9の発明は、第3または第4の発明において、
前記内燃機関の排気弁開き時期を可変とする排気可変動弁機構を備え、
前記制御パラメータは、前記排気弁開き時期であることを特徴とする。
また、第10の発明は、第3または第4の発明において、
前記内燃機関の排気弁と吸気弁とのバルブオーバーラップ量を可変とする可変動弁機構を備え、
前記制御パラメータは、前記バルブオーバーラップ量であることを特徴とする。
また、第11の発明は、第3乃至第10の発明の何れかにおいて、
機関トルクを検出または推定するトルク取得手段と、
前記機関トルクと燃料噴射量とに基づいて、前記燃料消費率を算出する燃料消費率算出手段と、
前記燃料消費率算出手段の算出結果に基づいて、前記燃料消費率が最小となるような前記制御パラメータの値を各機関回転数および機関負荷毎に学習する学習手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第12の発明は、第1乃至第11の発明の何れかにおいて、
排気浄化触媒の温度を検出または推定する触媒温度取得手段と、
前記触媒温度取得手段により取得された温度が所定値より低い場合には、前記回転電機の発電を禁止する発電禁止手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第13の発明は、第1乃至第12の発明の何れかにおいて、
機関トルクの一部によって駆動可能な発電機と、
前記回転電機による発電が許可された場合には、前記発電機による発電よりも前記回転電機による発電を優先して実行させる優先手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第14の発明は、第13の発明において、
前記優先手段は、前記回転電機による発電が許可されたときに、前記発電機による発電が実行されている場合には、前記回転電機の発電量の分だけ前記発電機の発電量を減少させることを特徴とする。
また、第15の発明は、第1乃至第14の発明の何れかにおいて、
前記タービンと一体となって回転し、前記内燃機関に供給される吸入空気を圧縮するコンプレッサを備え、
前記回転電機を電動機として作動させることにより前記コンプレッサによる過給をアシスト可能であることを特徴とする。
第1の発明によれば、高負荷時等に、タービンで排気エネルギーを回収して得られた仕事によって回転電機で発電(以下「ターボ発電」と称する)し、その電力(以下「ターボ発電電力」と称する)で電動機を作動させて機関トルクをアシストすることができる。このため、システムの総合効率を向上することができ、高速巡航時等の燃費性能を大幅に向上することができる。また、ターボ発電電力と、ターボ発電電力による電動機のトルク増分とに基づいて、機関トルクを制御することができる。このため、ターボ発電の実行時にトルク段差が生ずることを確実に防止することができる。
第2の発明によれば、ターボ発電に起因する機関トルクの低下分と、ターボ発電電力による電動機のトルク増分に起因する機関トルクの余剰分とをそれぞれ補正することができる。このため、ターボ発電の実行時にトルク段差が生ずることをより確実に防止することができる。
第3の発明によれば、ターボ発電の実行時に、内燃機関と電動機との合計出力に対する燃料消費率が最小となるように、回転電機または内燃機関の所定の制御パラメータを機関回転数および機関負荷に応じて設定することができる。これにより、システムの総合効率を更に向上することができ、更に優れた燃費性能が得られる。
第4の発明によれば、ターボ発電の実行時に、機関出力とターボ発電電力との合計に対する燃料消費率が最小となるように、回転電機または内燃機関の所定の制御パラメータを機関回転数および機関負荷に応じて設定することができる。これにより、システムの総合効率を更に向上することができ、更に優れた燃費性能が得られる。
第5の発明によれば、ターボ発電の実行時に、ターボ発電電力が最適値となるように制御することができる。このため、システムの総合効率を更に向上することができる。
第6の発明によれば、ターボ発電の実行時に、内燃機関の点火時期が最適値となるように制御することができる。このため、システムの総合効率を更に向上することができる。
第7の発明によれば、ターボ発電の実行時に、燃料増量制御における燃料増量幅を小さくして燃料を減少させるとともに、その燃料減少量が最適値となるように制御することができる。このため、システムの総合効率を更に向上することができる。
第8の発明によれば、ターボ発電の実行時に、ウェイストゲート弁あるいはタービン可変ノズルの閉じ量が最適値となるように制御することができる。このため、システムの総合効率を更に向上することができる。
第9の発明によれば、ターボ発電の実行時に、排気弁開き時期が最適値となるように制御することができる。このため、システムの総合効率を更に向上することができる。
第10の発明によれば、ターボ発電の実行時に、排気弁と吸気弁とのバルブオーバーラップ量が最適値となるように制御することができる。このため、システムの総合効率を更に向上することができる。
第11の発明によれば、ターボ発電の実行時に最適化すべき制御パラメータの最適値マップを学習制御によって自動的に生成することができる。このため、その最適値マップを予め実験等により求める必要がないので、システムの開発期間を短縮することができる。また、内燃機関の個体差や経時変化にかかわらず、高精度な最適値マップが得られる。このため、上記制御パラメータをより高い精度で真の最適値に制御することができ、燃費性能を更に向上することができる。
第12の発明によれば、排気浄化触媒の温度が所定値より低い場合には、ターボ発電を禁止することにより、触媒に流入する排気ガスの温度を高めることができる。このため、排気浄化触媒を早期に暖機することができ、エミッションを低減することができる。
第13の発明によれば、機関トルクの一部によって駆動可能な発電機を備えたシステムにおいて、ターボ発電が許可された場合には、上記発電機による発電よりもターボ発電による発電を優先して実行させることができる。このため、発電機駆動トルクを低減することができるので、システムの総合効率を向上することができる。
第14の発明によれば、ターボ発電が許可されたときに、上記発電機による発電が実行されている場合には、ターボ発電電力分だけ発電機の発電電力を減少させることができる。このため、発電機駆動トルクを低減することができるので、システムの総合効率を向上することができる。
第15の発明によれば、必要時には、上記回転電機を電動機として作動させることにより、コンプレッサによる過給をアシストすることができる。このため、過給の応答遅れによる加速の応答遅れを少なくすることができ、優れたドライバビリティが得られる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、エンジン10(内燃機関)を備えている。本実施形態において、エンジン10は、ハイブリッド車両に搭載されているものとする。このエンジン10は、複数気筒を有しており、図1にはそのうちの一つの気筒の断面が示されている。
各気筒には、ピストン12と、吸気弁14と、排気弁16と、筒内に直接に燃料を噴射する燃料インジェクタ18と、点火プラグ20とが設けられている。なお、本発明は、図示のような機関に限らず、吸気ポート内に燃料を噴射する方式の機関や、圧縮着火機関などにも適用可能である。
エンジン10は、モータアシストターボ過給機22を備えている。モータアシストターボ過給機(以下、「MAT」と称する)22は、タービン24と、コンプレッサ26と、モータ(回転電機)28とを備えている。タービン24、コンプレッサ26、およびモータ28の回転軸は、一体化しており、これらは一体となって回転する。
タービン24は、排気通路30の途中に配置されている。エンジン10の排気ガスのエネルギーによって、タービン24が作動(回転)する。タービン24の近傍には、タービン24をバイパスして排気ガスを流す排気バイパス通路32と、この排気バイパス通路32への排気ガス流量を調節するウェイストゲート弁34とが設けられている。また、タービン24の下流側には、排気ガスを浄化する触媒36が設置されている。
コンプレッサ26は、吸気通路38の途中に配置されている。エアクリーナ40を介して吸気通路38に吸入された空気は、コンプレッサ26によって圧縮される。エアクリーナ40の近傍には、吸入空気量Qを検出するエアフローメータ42が設置されている。コンプレッサ26の上流側と下流側とは、エアバイパス通路44によって接続されている。エアバイパス通路44には、エアバイパス通路44を流れる空気量を調節するエアバイパスバルブ46が設けられている。
コンプレッサ26の下流側には、圧縮された空気を冷却するインタークーラ48と、スロットル弁50と、サージタンク52とが設けられている。これらを通過した空気は、吸気弁14から各気筒に流入する。サージタンク52には、吸気温度センサ54と、吸気管圧力センサ56とが設置されている。
また、本実施形態のシステムは、エンジン10のクランク軸58の回転角度を検出するクランク角センサ60と、車両のアクセルペダルの開度を検出するアクセル開度センサ62と、燃料インジェクタ18を駆動するインジェクタEDU(Electronic Driver Unit)64とを備えている
更に、本実施形態のシステムは、システム全体を制御するエンジンECU(Electronic Control Unit)70と、MAT22のモータ28を駆動するMAT−EDU72と、エンジンECU(以下、単に「ECU」と称する)70からの指令に基づきMAT−EDU72を介してモータ28の作動を制御するMAT−ECU74と、クランク軸58に駆動されて発電可能なHVジェネレータ76と、HVモータ78と、インバータ80と、DC/DCコンバータ82と、バッテリー84とを更に備えている。
本実施形態では、エンジン10とHVジェネレータ76とHVモータ78とで、ハイブリッド駆動機構が構成される。つまり、エンジン10のトルクとHVモータ78のトルクとを合わせて、車両を駆動することができる。
MAT22のモータ28は、例えばDCブラシレスモータで構成することができる。このモータ28には、回転子の磁極位相を検出するセンサが内蔵されており、そのセンサ信号はMAT−ECU74へ送信される。このセンサ信号によれば、モータ28の回転数、つまりターボ回転数を検出することもできる。
モータ28は、120°通電制御、またはベクトル制御による正弦波通電制御により制御される。図2は、120°通電制御の場合の電気角を示す図であり、図3は、正弦波通電制御の場合の電気角を示す図である。モータ28は、この120°通電制御または正弦波通電制御により、力行運転および回生運転の何れも可能になっている。
このようなMAT22によれば、排気ガス量(排気エネルギー)の小さい領域での加速時などに、モータ28を力行運転することにより、ターボの回転をアシストすることができる。これにより、過給圧を迅速に上昇させることができ、過給の応答遅れ(ターボラグ)を少なくすることができる。
一方、モータ28を回生運転する場合、つまり、タービン24によってモータ28を回転駆動し、モータ28で発電する場合には、廃熱(排気エネルギー)を電力として回収することができる。以下、このようなMAT22による発電を「ターボ発電」ともいう。
モータ28は、MAT−EDU72、インバータ80およびDC/DCコンバータ82を介して、バッテリー84と電力をやり取りすることができる。
また、モータ28で発電された電力をMAT−EDU72およびインバータ80を介してHVモータ78に供給することにより、HVモータ78を力行運転することもできる。
HVジェネレータ76で発電された電力は、インバータ80およびDC/DCコンバータ82を介して、バッテリー84に充電することができる。また、バッテリー84に蓄えられた電力をDC/DCコンバータ82およびインバータ80を介してHVモータ78に供給することにより、HVモータ78を力行させることもできる。更に、HVジェネレータ76で発電された電力をインバータ80を介してHVモータ78に供給することにより、HVモータ78を力行させることもできる。
[実施の形態1の特徴]
本実施形態では、エンジン10の高負荷運転中に、MAT22のモータ28を回生運転し、この回生運転によって発電された電力をHVモータ78に供給することとした。これにより、MAT22によって発電された回生電力によってHVモータ78のトルクをアップすることができる。この場合、本来捨てられるはずの廃熱を回生して、HVモータ78の出力を高めることができるので、システムとしての総合効率(総合熱効率)を向上することができる。このため、本実施形態によれば、高速巡航時等において、優れた燃費性能が得られる。
ところで、MAT22の回生運転を開始すると、エンジン10の背圧が増加し、ポンプ損失が増大して、エンジントルクが低下する場合がある。一方、MAT22によって発電された回生電力がHVモータ78に供給されると、前述したように、HVモータ78のトルクがアップする。この場合に、本実施形態では、ハイブリッドシステムの軸トルクにトルク段差が発生しないように、エンジントルクを修正することとした。
[実施の形態1における具体的処理]
図4は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。なお、本ルーチンは、所定時間毎に、あるいは所定クランク角毎に、繰り返し実行されるものとする。図4に示すルーチンによれば、まず、現在のエンジン回転数Neが取得される(ステップ100)。次いで、現在の要求エンジントルクTeが算出される(ステップ102)。この場合、要求エンジントルクTeは、アクセル開度等に基づいて算出される。
続いて、上記ステップ100で取得されたエンジン回転数Neおよび上記ステップ102で算出された要求エンジントルクTeによって規定される運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ104)。図5は、ターボ発電許可領域(高負荷域)とターボ発電不許可領域とを定めたマップである。このステップ104では、図5に示すマップを参照して、ターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される。そして、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ104で、ターボ発電領域内にあると判別された場合には、ターボ発電、つまりMAT22のモータ28の回生運転が実行される(ステップ106)。
ターボ発電が開始されると、その発電電力(以下「ターボ発電電力」と称する)Ptが取得される(ステップ108)。ここで、ターボ発電電力Ptは、MAT−EDU72によって検出されているモータ28の電流および電圧の積として算出される。
次いで、上記ターボ発電電力PtによってHVモータ78が力行運転する場合のトルクTmが算出される(ステップ110)。HVモータ78のトルクTmは、発電電力Pt、充電効率、モータ効率などに基づいて算出される。そして、HVモータ78の力行運転が実行される(ステップ112)。
なお、ターボ発電開始前に、HVモータ78がバッテリー84からの電力供給によって既に力行運転されている場合には、上記トルクTmは、ターボ発電電力Ptが加算されることによるトルク増分を表すこととなる。この場合、上記ステップ112では、そのトルク増分が実現されるように、HVモータ78が制御される。
続いて、エンジントルクが修正される(ステップ114)。このステップ114では、まず、ターボ発電の実行に起因するエンジントルク低下分が算出される。本実施形態では、ECU70に、ターボ発電電力Ptとエンジントルク低下分との関係がマップとして記憶されており、このマップに基づいて、エンジントルク低下分が算出されるものとする。トルク段差の発生を防止するためには、このエンジントルク低下分だけ実際のエンジントルクを増大させるとともに、上記ステップ110で算出されたHVモータ78のトルク(またはトルク増分)Tmの分だけエンジントルクを減少させる必要がある。そこで、上記エンジントルク低下分と、HVモータ78のトルクTmとから、必要なエンジントルク補正量が算出され、そのエンジントルク補正量が実現されるように、燃料インジェクタ18からの燃料噴射量やスロットル弁50の開度が補正される。
以上説明したように、本実施形態では、高負荷運転中にターボ発電により得られた電力をHVモータ78に供給して力行運転させることにより、システムの総合効率を向上することができる。このため、従来のハイブリッドシステムで燃費改善効果の十分でなかった高速巡航時等における燃費性能を大幅に向上させることができる。
また、ターボ発電を実行する際、ハイブリッドシステムの軸トルクにトルク段差が生じないようにエンジントルクを制御することができる。このため、トルクショックの発生を防止することができ、快適なドライバビリティが得られる。
また、上述した実施の形態1においては、ECU70が、上記ステップ108〜114の処理を実行することにより前記第1および第2の発明における「機関トルク制御手段」と前記第2の発明における「低下分補正手段」および「余剰分補正手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図6乃至図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、後述する図7に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態2の特徴]
図6は、各エンジン回転数Ne1,Ne2,…および各エンジントルクTrq1,Trq2,…におけるターボ発電電力の最適値を表す図である。ここで、ターボ発電電力の最適値とは、ハイブリッドシステムの総合効率を最良とするようなターボ発電電力のことであり、換言すれば、エンジン10とHVモータ78との合計出力(またはエンジン出力とターボ発電電力との合計)に対する燃料消費率(以下「システムの燃料消費率」と称する)を最小とするようなターボ発電電力のことである。
ターボ発電を実行する場合、ターボ発電電力を段々大きくしていくと、背圧増加によるポンプ損失が増大していくので、エンジントルク低下分も増大していく。その結果、ハイブリッドシステムの総合効率も低下していき、図6に示すように、システムの燃料消費率は増加していく。一方、ターボ発電電力を段々小さくしていくと、エネルギー回生量が少なくなっていくので、ハイブリッドシステムの総合効率は低下していき、図6に示すように、やはりシステムの燃料消費率は増加していく。
したがって、システムの燃料消費率を最小とするようなターボ発電電力の最適値が存在する。そして、そのターボ発電電力の最適値は、エンジン回転数やエンジントルクに応じて異なる。そこで、本実施形態では、燃費性能を更に向上するべく、エンジン回転数やエンジントルクに応じて、ターボ発電電力が最適な大きさとなるように制御することとした。
[実施の形態2における具体的処理]
図7は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図7に示すルーチンによれば、まず、現在のエンジン回転数Neが取得され(ステップ120)、更に現在の要求エンジントルクTeが算出される(ステップ122)。
続いて、上記エンジン回転数Neおよび要求エンジントルクTeによって規定される運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ124)。図8は、ターボ発電許可領域およびターボ発電電力の最適値を定めたマップである。図8に示すマップでは、ターボ発電許可領域内が更に複数の領域に区画され、各区画毎にターボ発電電力の最適値が定められている。本実施形態では、予め実験等に基づいて図6に示すようなデータを取得しておき、そのデータに基づいて図8に示すマップが作成され、ECU70に記憶されているものとする。このステップ124では、図8に示すマップに基づいて、現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される。そして、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ124で、ターボ発電領域内にあると判別された場合には、更に図8に示すマップが参照され、ターボ発電電力の最適値が算出される(ステップ126)。ここで、ターボ発電電力の大きさは、前述した図2に示す120°通電制御の場合には最大電流またはデューティ(ゲートONとOFFとの比)で制御することができ、図3に示す正弦波制御の場合には最大電流で制御することができる。そこで、上記ステップ126で算出されたターボ発電電力の最適値(目標値)に基づいて、上記の何れの制御方法を採用しているかに応じ、ターボ発電電流またはデューティが算出される(ステップ128)。そして、その算出されたターボ発電電流またはデューティとなるように制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ130)。
これ以降の処理は、実施の形態1と同様である。すなわち、ターボ発電電力Ptが取得され(ステップ132)、そのターボ発電電力Ptに基づいてHVモータ78のトルクTmが算出される(ステップ134)。HVモータ78のトルクTmは、発電電力Pt、充電効率、モータ効率などに基づいて算出される。そして、HVモータ78の力行運転が実行される(ステップ136)。また、ハイブリッドシステムの軸トルクにトルク段差が生じないように、エンジントルクが修正される(ステップ138)。
以上説明したように、本実施形態によれば、ターボ発電を実行する場合、エンジン回転数およびエンジントルク(負荷)に応じて、ターボ発電電力の大きさを、システムの燃料消費率が最小となるような最適な大きさに制御することができる。このため、燃費性能を更に向上することができる。
なお、上述した実施の形態2においては、ターボ発電電力が前記第3および第4の発明における「制御パラメータ」並びに前記第5の発明における「回転電機の発電量」に相当している。また、ECU70が上記ステップ120〜126の処理を実行することにより前記第3および第4の発明における「パラメータ設定手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態2では、図1に示すようなハイブリッド車両のシステムの場合について説明したが、前記第4の発明は、HVモータ78を持たない通常車両のシステムにも適用可能である。すなわち、通常車両においてターボ発電を実行する場合に、システムの総合効率を向上するために、上記実施の形態2と同様の制御を行うことが可能である。なお、このことは、以下の各実施形態についても同様である。
実施の形態3.
次に、図9および図10を参照して、本発明の実施の形態3について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、前述した図7に示すルーチンおよび後述する図10に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態3の特徴]
前述した実施の形態2では、各エンジン回転数およびエンジントルク毎にターボ発電電力の最適値を定めたマップ(図8)を予め実験データ等から求めてECU70に記憶することとしている。これに対し、本実施形態では、このマップを車両走行中に学習することで生成することとした。図9は、その学習方法を説明するための図である。
図9に示すように、本実施形態では、車両走行中、ターボ発電電力を変えながら、各ターボ発電電力毎に、燃料噴射量に基づいてシステムの燃料消費率を算出することにより、システムの燃料消費率が最小となる点を探索し、ECU70に記憶する。このような学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、図8に相当するマップを自動的に生成することができる。
[実施の形態3における具体的処理]
図10は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図10に示すルーチンによれば、まず、エンジン10の現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ140)。この判別は、前述した図5のようなマップに基づいて行われる。その結果、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ140でエンジン10がターボ発電許可領域内にあると判別された場合には、次に、ターボ発電電力の最適値を探索するため、ターボ発電電力を適当な値に設定する(ステップ142)。すなわち、図9のようにターボ発電電力を徐々に増やしながら最適値を探索する場合には、このステップ142では、前回の設定値よりも所定の刻み幅だけ大きくなるように今回のターボ発電電力が設定される。
続いて、上記ステップ142で設定されたターボ発電電力を実現できるようなターボ発電電流またはデューティが算出される(ステップ144)。そして、その算出されたターボ発電電流またはデューティとなるように制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ146)。
次いで、現在のターボ発電電力Pt、エンジン回転数Ne、エンジントルクTeおよび燃料噴射量tauがそれぞれ取得される(ステップ148,150,152,154)
なお、上記ステップ152でエンジントルクTeを求める方法は、特に限定されず、いかなる方法でもよい。例えば、下記の各方法が挙げられる。
1.トルクセンサ(図示せず)によってエンジントルクTeを直接に検出(測定)する。
2.筒内圧センサ(図示せず)で検出された筒内圧から図示トルクを算出し、フリクションによる機械損失トルクをその図示トルクから差し引いて、正味トルク(エンジントルクTe)を算出する。
3.車速等から求められる車両走行抵抗と、ギア段(ギア比)およびエンジン回転数Neとから、エンジントルクTeを推定する。
続いて、システムの燃料消費率SFC[g/kWh]が算出される(ステップ156)。すなわち、このステップ156では、燃料噴射量tauから求まる燃料消費量を、エンジン回転数NeおよびエンジントルクTeから求まるエンジン出力と、ターボ発電電力Ptとの合計(または、エンジン出力と、ターボ発電電力Ptから求まるHVモータ78の出力との合計)で除算することにより、システムの燃料消費率SFCが算出される。
次いで、上記ステップ156で算出されたシステムの燃料消費率SFCが今回のエンジン回転数NeおよびエンジントルクTeの下で最小であるか否かが判定される(ステップ158)。その結果、今回算出された燃料消費率SFCが最小でないと判定された場合には、上記ステップ142以下の処理が再度実行される。これに対し、上記ステップ158で、今回算出された燃料消費率SFCが最小であると判定された場合には、今回の条件(エンジン回転数Ne、エンジントルクTe、ターボ発電電力Pt)が最適であるものとしてECU70に記憶される(ステップ160)。
以上説明したような図10に示す学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、各エンジン回転数およびエンジントルク毎にターボ発電電力の最適値を取得することができ、前述した図8に相当するマップを自動的に生成することができる。そのようなマップが生成された後は、実施の形態2と同様に、前述した図7に示すルーチンの処理を実行すればよい。
本実施形態によれば、ターボ発電電力の最適値を予め実験等により求める必要がないので、システムの開発期間を短縮することができる。
また、ターボ発電電力の最適値マップを学習によって生成するので、高精度なマップが得られる。すなわち、予め用意されたマップであると、エンジン10の個体差(機械系フリクションばらつき、噴射系ばらつき、動弁系ばらつき、ターボ羽性能ばらつき等)や経時変化の影響により、実際の最適点との間にズレが生ずる場合があるが、本実施形態の場合には、そのようなズレが生ずることがない。このため、ターボ発電電力をより高い精度で真の最適値に制御することができ、燃費性能を更に向上することができる。
なお、上述した実施の形態3においては、ECU70が、上記ステップ152の処理を実行することにより前記第11の発明における「トルク取得手段」が、上記ステップ156の処理を実行することにより前記第11の発明における「燃料消費率算出手段」が、上記ステップ158および160の処理を実行することにより前記第11の発明における「学習手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態4.
次に、図11乃至図13を参照して、本発明の実施の形態4について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、後述する図13に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態4の特徴]
本実施形態では、ターボ発電を実行する場合に、点火時期をベース点火時期よりも遅角することとした。点火時期を遅角すると、排気ガス温度(排気エネルギー)が上昇するので、タービン24の回収仕事が大きくなり、ターボ発電電力を増大させることができる。このため、システムの総合効率を更に向上することができる。
図11は、各エンジン回転数およびエンジントルクにおける点火時期遅角量の最適値を表す図である。ここで、点火時期遅角量の最適値とは、システムの燃料消費率を最小とするような点火時期遅角量のことである。
図11に示すように、ターボ発電を実行する場合、点火時期をベース点火時期(図11の横軸原点)から段々に遅角していくと、上述した理由により、システムの燃料消費率は低下していく。しかしながら、点火時期遅角量が大きくなり過ぎると、エンジントルクの低下により、あるところから、システムの燃料消費率は上昇に転じる。つまり、システムの燃料消費率を最小とするような点火時期遅角量の最適値が存在する。そして、その点火時期遅角量の最適値は、エンジン回転数やエンジントルクに応じて異なる。
図12は、上述した図11に示すデータから抽出される、点火時期遅角量の最適値を定めたマップである。図12に示すマップでは、ターボ発電許可領域内が更に複数の領域に区画され、各区画毎に点火時期遅角量の最適値が定められている。本実施形態では、予め実験等に基づいて図11に示すようなデータを取得しておき、そのデータに基づいて図12に示すマップが作成され、ECU70に記憶されているものとする。そして、本実施形態では、ターボ発電の実行時、図12に示すマップに基づいて、点火時期遅角量がエンジン回転数やエンジントルクに応じた最適な大きさとなるように制御することとした。
[実施の形態4における具体的処理]
図13は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図13に示すルーチンによれば、まず、現在のエンジン回転数Neが取得され(ステップ170)、更に現在の要求エンジントルクTeが算出される(ステップ172)。
続いて、上記エンジン回転数Neおよび要求エンジントルクTeによって規定される運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ174)。このステップ174では、図12に示すマップに基づいて、現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される。そして、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ174で、ターボ発電領域内にあると判別された場合には、更に図12に示すマップが参照され、点火時期遅角量の最適値が算出される(ステップ176)。次いで、その点火時期遅角量最適値とベース点火時期とに基づいて、目標点火時期が算出される(ステップ178)。そして、その目標点火時期が実現されるように制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ180)。
これ以降の処理は、前述した実施の形態と同様である。すなわち、ターボ発電電力Ptが取得され(ステップ182)、そのターボ発電電力Ptに基づいてHVモータ78のトルクTmが算出される(ステップ184)。そして、HVモータ78の力行運転が実行される(ステップ186)。また、ハイブリッドシステムの軸トルクにトルク段差が生じないように、エンジントルクが修正される(ステップ188)。
以上説明したように、本実施形態によれば、ターボ発電を実行する場合、点火時期を遅角することによりターボ発電電力を増大させるとともに、エンジン回転数およびエンジントルク(負荷)に応じて、点火時期遅角量の大きさをシステムの燃料消費率が最小となるような最適な大きさに制御することができる。このため、燃費性能を更に向上することができる。
なお、上述した実施の形態4においては、点火時期が前記第3および第4の発明における「制御パラメータ」に相当している。また、ECU70が上記ステップ170〜176の処理を実行することにより前記第3および第4の発明における「パラメータ設定手段」が実現されている。
実施の形態5.
次に、図14を参照して、本発明の実施の形態5について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、前述した図13に示すルーチンおよび後述する図14に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態5の特徴]
前述した実施の形態4では、各エンジン回転数およびエンジントルク毎に点火時期遅角量の最適値を定めたマップ(図12)を予め実験データ等から求めてECU70に記憶することとしている。これに対し、本実施形態では、このマップを車両走行中に学習することで生成することとした。すなわち、本実施形態では、ターボ発電を実行する場合、点火時期遅角量を変えながら、燃料噴射量に基づいてシステムの燃料消費率を算出することにより、システムの燃料消費率が最小となる点火時期遅角量を探索し、ECU70に記憶する。このような学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、図12に相当するマップを自動的に生成することができる。
[実施の形態5における具体的処理]
図14は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図14に示すルーチンによれば、まず、エンジン10の現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ190)。その結果、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ190でエンジン10がターボ発電許可領域内にあると判別された場合には、次に、ターボ発電時の点火時期遅角量の最適値を探索するため、ターボ発電時の点火時期遅角量θ0を適当な値に設定する(ステップ192)。例えば、点火時期遅角量を徐々に大きくしながら最適値を探索する場合には、このステップ192では、前回の設定値よりも所定の刻み幅だけ大きくなるように今回の点火時期遅角量θ0が設定される。
続いて、上記ステップ192で設定された点火時期遅角量θ0とベース点火時期とに基づいて、目標点火時期θが算出される(ステップ194)。そして、その目標点火時期θが実現されるように制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ196)。
次いで、現在のターボ発電電力Pt、エンジン回転数Ne、エンジントルクTeおよび燃料噴射量tauがそれぞれ取得される(ステップ198,200,202,204)。なお、ステップ202の処理は、前述した実施の形態3のステップ152と同様である。
続いて、システムの燃料消費率SFCが算出される(ステップ206)。このステップ206の処理は、前述した実施の形態3のステップ156と同様である。
次いで、上記ステップ206で算出されたシステムの燃料消費率SFCが今回のエンジン回転数NeおよびエンジントルクTeの下で最小であるか否かが判定される(ステップ208)。その結果、今回算出された燃料消費率SFCが最小でないと判定された場合には、上記ステップ192以下の処理が再度実行される。これに対し、上記ステップ208で、今回算出された燃料消費率SFCが最小であると判定された場合には、今回の条件(エンジン回転数Ne、エンジントルクTe、点火時期遅角量θ0)が最適であるものとしてECU70に記憶される(ステップ210)。
以上説明したような図14に示す学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、各エンジン回転数およびエンジントルク毎に点火時期遅角量の最適値を取得することができ、前述した図12に相当するマップを自動的に生成することができる。そのようなマップが生成された後は、実施の形態4と同様に、前述した図13に示すルーチンの処理を実行すればよい。
本実施形態によれば、ターボ発電時の点火時期遅角量の最適値を予め実験等により求める必要がないので、システムの開発期間を短縮することができる。
また、ターボ発電時の点火時期遅角量の最適値マップを学習によって生成するので、高精度なマップが得られる。すなわち、予め用意されたマップであると、エンジン10の個体差や経時変化の影響により、実際の最適点との間にズレが生ずる場合があるが、本実施形態の場合には、そのようなズレが生ずることがない。このため、ターボ発電時の点火時期遅角量をより高い精度で真の最適値に制御することができ、燃費性能を更に向上することができる。
実施の形態6.
次に、図15乃至図17を参照して、本発明の実施の形態6について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、後述する図17に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態6の特徴]
エンジン10では、燃料噴射量を通常時より増量する制御(以下「燃料増量制御」と称する)が実行される場合がある。燃料増量制御は、高負荷時等に触媒36の温度が上昇し過ぎるのを防止して触媒36を保護する場合や、急加速時等にエンジン10の出力を更に増大させる場合に実行される。
本実施形態では、ターボ発電の実行中は、燃料増量制御時、燃料増量幅を小さくして、燃料を減少させ、ターボ発電非実行時と比べてリーン寄りの空燃比A/Fで燃焼させることとした。これにより、燃料消費量を低減することができるので、システムの総合効率を更に向上することができる。
なお、ターボ発電の実行中は、タービン24によって排気エネルギーが多量に回収されるので、タービン出口温度T6、つまり触媒36に流入する排気ガスの温度が通常時より低くなる。このため、燃料増量制御時の燃料を減少させても、触媒36の温度が上昇し過ぎることはない。また、ターボ発電の実行中は、ターボ発電電力で駆動されるHVモータ78によるアシストがあるため、燃料増量制御時の燃料を減少させても、十分な加速性能が得られる。このため、ターボ発電の実行中は、燃料増量制御時の燃料を減少させても、問題はない。
以下、ターボ発電実行中における燃料増量幅の減縮量を「燃料減少量」と称する。図15は、各エンジン回転数およびエンジントルクにおける燃料減少量の最適値tau0を表す図である。ここで、燃料減少量の最適値tau0とは、システムの燃料消費率を最小とするような燃料減少量のことである。
図15に示すように、ターボ発電実行中の燃料減少量を段々に多くしていくと、上述した理由により、システムの燃料消費率は低下していく。しかしながら、燃料減少量が大きくなり過ぎると、エンジントルクの低下により、あるところから、システムの燃料消費率は上昇に転じる。つまり、システムの燃料消費率を最小とするような燃料減少量の最適値tau0が存在する。そして、その燃料減少量の最適値tau0は、エンジン回転数やエンジントルクに応じて異なる。
図16は、上述した図15に示すデータから抽出される、燃料減少量の最適値tau0を定めたマップである。図16に示すマップでは、ターボ発電許可領域内が更に複数の領域に区画され、各区画毎に燃料減少量の最適値tau0が定められている。本実施形態では、予め実験等に基づいて図15に示すようなデータを取得しておき、そのデータに基づいて図16に示すマップが作成され、ECU70に記憶されているものとする。そして、本実施形態では、ターボ発電の実行時、図16に示すマップに基づいて、燃料減少量がエンジン回転数やエンジントルクに応じた最適な大きさとなるように制御することとした。
[実施の形態6における具体的処理]
図17は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図17に示すルーチンによれば、まず、現在のエンジン回転数Neが取得され(ステップ220)、更に現在の要求エンジントルクTeが算出される(ステップ222)。
続いて、上記エンジン回転数Neおよび要求エンジントルクTeによって規定される運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ224)。このステップ224では、図16に示すマップに基づいて、現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される。そして、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ224で、ターボ発電領域内にあると判別された場合には、更に図16に示すマップが参照され、燃料減少量の最適値tau0が算出される(ステップ226)。次いで、その燃料減少量最適値tau0に基づいて、目標燃料噴射量tauが算出される(ステップ228)。そして、その目標燃料噴射量tauが実現されるように燃料インジェクタ18を制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ230)。
これ以降の処理は、前述した実施の形態と同様である。すなわち、ターボ発電電力Ptが取得され(ステップ232)、そのターボ発電電力Ptに基づいてHVモータ78のトルクTmが算出される(ステップ234)。そして、HVモータ78の力行運転が実行される(ステップ236)。また、ハイブリッドシステムの軸トルクにトルク段差が生じないように、エンジントルクが修正される(ステップ238)。
以上説明したように、本実施形態によれば、ターボ発電を実行する場合、燃料増量制御時の燃料を減少させるとともに、エンジン回転数およびエンジントルク(負荷)に応じて、燃料減少量をシステムの燃料消費率が最小となるような最適な量に制御することができる。このため、燃費性能を更に向上することができる。
なお、上述した実施の形態6においては、ECU70が、燃料増量制御を実行することにより前記第7の発明における「燃料増量手段」が、上記ステップ224〜228の処理を実行することにより前記第7の発明における「増量幅減縮手段」が実現されている。
実施の形態7.
次に、図18を参照して、本発明の実施の形態7について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、前述した図17に示すルーチンおよび後述する図18に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態7の特徴]
前述した実施の形態6では、各エンジン回転数およびエンジントルク毎に燃料減少量の最適値を定めたマップ(図16)を予め実験データ等から求めてECU70に記憶することとしている。これに対し、本実施形態では、このマップを車両走行中に学習することで生成することとした。すなわち、本実施形態では、ターボ発電を実行する場合、燃料減少量を変えながら、燃料噴射量に基づいてシステムの燃料消費率を算出することにより、システムの燃料消費率が最小となる燃料減少量を探索し、ECU70に記憶する。このような学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、図16に相当するマップを自動的に生成することができる。
[実施の形態7における具体的処理]
図18は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図18に示すルーチンによれば、まず、エンジン10の現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ240)。その結果、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ240でエンジン10がターボ発電許可領域内にあると判別された場合には、次に、ターボ発電時の燃料減少量の最適値を探索するため、ターボ発電時の燃料減少量tau0を適当な値に設定する(ステップ242)。例えば、燃料減少量を徐々に大きくしながら最適値を探索する場合には、このステップ242では、前回の設定値よりも所定の刻み幅だけ大きくなるように今回の燃料減少量tau0が設定される。
続いて、上記ステップ242で設定された燃料減少量tau0に基づいて、目標燃料噴射量tauが算出される(ステップ244)。そして、その目標燃料噴射量tauが実現されるように燃料インジェクタ18を制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ246)。
次いで、現在のターボ発電電力Pt、エンジン回転数Ne、エンジントルクTeおよび燃料噴射量tauがそれぞれ取得される(ステップ248,250,252,254)。なお、ステップ252の処理は、前述した実施の形態3のステップ152と同様である。
続いて、システムの燃料消費率SFCが算出される(ステップ256)。このステップ256の処理は、前述した実施の形態3のステップ156と同様である。
次いで、上記ステップ256で算出されたシステムの燃料消費率SFCが今回のエンジン回転数NeおよびエンジントルクTeの下で最小であるか否かが判定される(ステップ258)。その結果、今回算出された燃料消費率SFCが最小でないと判定された場合には、上記ステップ242以下の処理が再度実行される。これに対し、上記ステップ258で、今回算出された燃料消費率SFCが最小であると判定された場合には、今回の条件(エンジン回転数Ne、エンジントルクTe、燃料減少量tau0)が最適であるものとしてECU70に記憶される(ステップ260)。
以上説明したような図18に示す学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、各エンジン回転数およびエンジントルク毎に燃料減少量の最適値を取得することができ、前述した図16に相当するマップを自動的に生成することができる。そのようなマップが生成された後は、実施の形態6と同様に、前述した図17に示すルーチンの処理を実行すればよい。
本実施形態によれば、ターボ発電時の燃料減少量の最適値を予め実験等により求める必要がないので、システムの開発期間を短縮することができる。
また、ターボ発電時の燃料減少量の最適値マップを学習によって生成するので、高精度なマップが得られる。すなわち、予め用意されたマップであると、エンジン10の個体差や経時変化の影響により、実際の最適点との間にズレが生ずる場合があるが、本実施形態の場合には、そのようなズレが生ずることがない。このため、ターボ発電時の燃料減少量をより高い精度で真の最適値に制御することができ、燃費性能を更に向上することができる。
実施の形態8.
次に、図19乃至図21を参照して、本発明の実施の形態8について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、後述する図21に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態8の特徴]
本実施形態のシステムは、前述したように、ウェイストゲート弁34を備えている。ウェイストゲート弁34の開度(以下「ウェイストゲート開度」と称する)を大きくするほど、排気バイパス通路32へ流れる排気ガス量が多くなるので、タービン24の仕事量は少なくなる。逆に、ウェイストゲート開度を小さくするほど、タービン24の仕事量は多くなる。
本実施形態では、ターボ発電の実行中は、ウェイストゲート開度をターボ発電非実行時の開度(ベース開度)に比して小さくすることにより、タービン24の仕事量を増大させて、ターボ回転数を上昇させることとした。これにより、ターボ発電電力を増大させることができるので、システムの総合効率を更に向上することができる。以下、ターボ発電実行時における、ウェイストゲート弁34のベース開度に対する閉じ量を「ウェイストゲート閉じ量」と称する。
図19は、各エンジン回転数およびエンジントルクにおけるウェイストゲート閉じ量の最適値WGV0を表す図である。ここで、ウェイストゲート閉じ量の最適値WGV0とは、システムの燃料消費率を最小とするようなウェイストゲート閉じ量のことである。
図19に示すように、ターボ発電実行中のウェイストゲート閉じ量をベースの閉じ量と比べて段々に大きく、上述した理由により、システムの燃料消費率は低下していく。しかしながら、ウェイストゲート閉じ量が大きくなり過ぎると、背圧が過大となり、エンジントルクが低下するので、あるところから、システムの燃料消費率は上昇に転じる。つまり、システムの燃料消費率を最小とするようなウェイストゲート閉じ量の最適値WGV0が存在する。そして、そのウェイストゲート閉じ量の最適値WGV0は、エンジン回転数やエンジントルクに応じて異なる。
図20は、上述した図19に示すデータから抽出される、ウェイストゲート閉じ量の最適値WGV0を定めたマップである。図20に示すマップでは、ターボ発電許可領域内が更に複数の領域に区画され、各区画毎にウェイストゲート閉じ量の最適値WGV0が定められている。本実施形態では、予め実験等に基づいて図19に示すようなデータを取得しておき、そのデータに基づいて図20に示すマップが作成され、ECU70に記憶されているものとする。そして、本実施形態では、ターボ発電の実行時、図20に示すマップに基づいて、ウェイストゲート閉じ量がエンジン回転数やエンジントルクに応じた最適な大きさとなるように制御することとした。
[実施の形態8における具体的処理]
図21は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図21に示すルーチンによれば、まず、現在のエンジン回転数Neが取得され(ステップ270)、更に現在の要求エンジントルクTeが算出される(ステップ272)。
続いて、上記エンジン回転数Neおよび要求エンジントルクTeによって規定される運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ274)。このステップ274では、図20に示すマップに基づいて、現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される。そして、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ274で、ターボ発電領域内にあると判別された場合には、更に図20に示すマップが参照され、ウェイストゲート閉じ量の最適値WGV0が算出される(ステップ276)。次いで、そのウェイストゲート閉じ量最適値WGV0とベース開度とに基づいて、目標ウェイストゲート開度WGVが算出される(ステップ278)。そして、その目標ウェイストゲート開度WGVが実現されるようにウェイストゲート弁34を制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ280)。
これ以降の処理は、前述した実施の形態と同様である。すなわち、ターボ発電電力Ptが取得され(ステップ282)、そのターボ発電電力Ptに基づいてHVモータ78のトルクTmが算出される(ステップ284)。そして、HVモータ78の力行運転が実行される(ステップ286)。また、ハイブリッドシステムの軸トルクにトルク段差が生じないように、エンジントルクが修正される(ステップ288)。
以上説明したように、本実施形態によれば、ターボ発電を実行する場合、ウェイストゲート弁34をベース開度より閉じるとともに、エンジン回転数およびエンジントルク(負荷)に応じて、ウェイストゲート閉じ量をシステムの燃料消費率が最小となるような最適な量に制御することができる。このため、燃費性能を更に向上することができる。
なお、上述した実施の形態8においては、ターボ発電実行時にウェイストゲート開度をベース開度より閉じる場合について説明したが、タービン24の入口面積を可変とする可変ノズルを備えたシステムにおいては、その可変ノズルの開度をターボ発電実行時にベース開度より閉じるようにしてもよい。可変ノズルを閉じると、タービン24に流入する排気ガスの流速が増大してターボ回転数を上昇させることができるので、上述した実施の形態8と同様の効果が得られる。
実施の形態9.
次に、図22を参照して、本発明の実施の形態9について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、前述した図21に示すルーチンおよび後述する図22に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態9の特徴]
前述した実施の形態8では、各エンジン回転数およびエンジントルク毎にウェイストゲート閉じ量の最適値を定めたマップ(図20)を予め実験データ等から求めてECU70に記憶することとしている。これに対し、本実施形態では、このマップを車両走行中に学習することで生成することとした。すなわち、本実施形態では、ターボ発電を実行する場合、ウェイストゲート閉じ量を変えながら、燃料噴射量に基づいてシステムの燃料消費率を算出することにより、システムの燃料消費率が最小となるウェイストゲート閉じ量を探索し、ECU70に記憶する。このような学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、図20に相当するマップを自動的に生成することができる。
[実施の形態9における具体的処理]
図22は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図22に示すルーチンによれば、まず、エンジン10の現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ290)。その結果、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ290でエンジン10がターボ発電許可領域内にあると判別された場合には、次に、ターボ発電時のウェイストゲート閉じ量の最適値を探索するため、ターボ発電時のウェイストゲート閉じ量WGV0を適当な値に設定する(ステップ292)。例えば、ウェイストゲート閉じ量を徐々に大きくしながら最適値を探索する場合には、このステップ292では、前回の設定値よりも所定の刻み幅だけ大きくなるように今回のウェイストゲート閉じ量WGV0が設定される。
続いて、上記ステップ292で設定されたウェイストゲート閉じ量WGV0に基づいて、目標ウェイストゲート開度WGVが算出される(ステップ294)。そして、その目標ウェイストゲート開度WGVが実現されるようにウェイストゲート弁34を制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ296)。
次いで、現在のターボ発電電力Pt、エンジン回転数Ne、エンジントルクTeおよび燃料噴射量tauがそれぞれ取得される(ステップ298,300,302,304)。なお、ステップ302の処理は、前述した実施の形態3のステップ152と同様である。
続いて、システムの燃料消費率SFCが算出される(ステップ306)。このステップ306の処理は、前述した実施の形態3のステップ156と同様である。
次いで、上記ステップ306で算出されたシステムの燃料消費率SFCが今回のエンジン回転数NeおよびエンジントルクTeの下で最小であるか否かが判定される(ステップ308)。その結果、今回算出された燃料消費率SFCが最小でないと判定された場合には、上記ステップ292以下の処理が再度実行される。これに対し、上記ステップ308で、今回算出された燃料消費率SFCが最小であると判定された場合には、今回の条件(エンジン回転数Ne、エンジントルクTe、ウェイストゲート閉じ量WGV0)が最適であるものとしてECU70に記憶される(ステップ310)。
以上説明したような図22に示す学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、各エンジン回転数およびエンジントルク毎にウェイストゲート閉じ量の最適値を取得することができ、前述した図20に相当するマップを自動的に生成することができる。そのようなマップが生成された後は、実施の形態8と同様に、前述した図21に示すルーチンの処理を実行すればよい。
本実施形態によれば、ターボ発電時のウェイストゲート閉じ量の最適値を予め実験等により求める必要がないので、システムの開発期間を短縮することができる。
また、ターボ発電時のウェイストゲート閉じ量の最適値マップを学習によって生成するので、高精度なマップが得られる。すなわち、予め用意されたマップであると、エンジン10の個体差や経時変化の影響により、実際の最適点との間にズレが生ずる場合があるが、本実施形態の場合には、そのようなズレが生ずることがない。このため、ターボ発電時のウェイストゲート閉じ量をより高い精度で真の最適値に制御することができ、燃費性能を更に向上することができる。
実施の形態10.
次に、図23乃至図25を参照して、本発明の実施の形態10について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態のシステムは、排気弁開き時期を可変とする可変動弁装置を備えているものとする。この可変動弁装置は、作用角一定のままで排気弁開き時期を可変とするものでも、排気弁開き時期の変化に伴って作用角を変化させるものでもよい。あるいは、任意の時期に排気弁16を開閉可能な電磁駆動弁でもよい。これらの機構は公知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムは、上記の点以外は、前述した図1に示すシステムと同様である。本実施形態は、そのようなシステムを用いて、ECU70に、後述する図25に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態10の特徴]
本実施形態では、ターボ発電を実行する場合に、排気弁開き時期をベースの開き時期よりも進角することとした。排気弁開き時期を進角すると、排気ガス温度(排気エネルギー)が上昇するので、タービン24の回収仕事が大きくなり、ターボ発電電力を増大させることができる。このため、システムの総合効率を更に向上することができる。
図23は、各エンジン回転数およびエンジントルクにおける排気弁開き時期進角量の最適値を表す図である。ここで、排気弁開き時期進角量の最適値とは、システムの燃料消費率を最小とするような排気弁開き時期進角量のことである。
図23に示すように、ターボ発電を実行する場合、排気弁開き時期をベースの開き時期(図23の横軸原点)から段々に進角していくと、上述した理由により、システムの燃料消費率は低下していく。しかしながら、排気弁開き時期進角量が大きくなり過ぎると、ピストン12が膨張行程で受け取る仕事が減少してエンジントルクが低下するので、あるところから、システムの燃料消費率は上昇に転じる。つまり、システムの燃料消費率を最小とするような排気弁開き時期進角量の最適値が存在する。そして、その排気弁開き時期進角量の最適値は、エンジン回転数やエンジントルクに応じて異なる。
図24は、上述した図23に示すデータから抽出される、排気弁開き時期進角量の最適値を定めたマップである。図24に示すマップでは、ターボ発電許可領域内が更に複数の領域に区画され、各区画毎に排気弁開き時期進角量の最適値が定められている。本実施形態では、予め実験等に基づいて図23に示すようなデータを取得しておき、そのデータに基づいて図24に示すマップが作成され、ECU70に記憶されているものとする。そして、本実施形態では、ターボ発電の実行時、図24に示すマップに基づいて、排気弁開き時期進角量がエンジン回転数やエンジントルクに応じた最適な大きさとなるように制御することとした。
[実施の形態10における具体的処理]
図25は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図25に示すルーチンによれば、まず、現在のエンジン回転数Neが取得され(ステップ320)、更に現在の要求エンジントルクTeが算出される(ステップ322)。
続いて、上記エンジン回転数Neおよび要求エンジントルクTeによって規定される運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ324)。このステップ324では、図24に示すマップに基づいて、現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される。そして、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ324で、ターボ発電領域内にあると判別された場合には、更に図24に示すマップが参照され、排気弁開き時期進角量の最適値EXO0が算出される(ステップ326)。次いで、その排気弁開き時期進角量最適値EXO0とベースの開き時期とに基づいて、目標排気弁開き時期EXOが算出される(ステップ328)。そして、その目標排気弁開き時期EXOが実現されるように排気弁16の作動を制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ330)。
これ以降の処理は、前述した実施の形態と同様である。すなわち、ターボ発電電力Ptが取得され(ステップ332)、そのターボ発電電力Ptに基づいてHVモータ78のトルクTmが算出される(ステップ334)。そして、HVモータ78の力行運転が実行される(ステップ336)。また、ハイブリッドシステムの軸トルクにトルク段差が生じないように、エンジントルクが修正される(ステップ338)。
以上説明したように、本実施形態によれば、ターボ発電を実行する場合、排気弁開き時期を進角することによりターボ発電電力を増大させるとともに、エンジン回転数およびエンジントルク(負荷)に応じて、排気弁開き時期進角量の大きさをシステムの燃料消費率が最小となるような最適な大きさに制御することができる。このため、燃費性能を更に向上することができる。
実施の形態11.
次に、図26を参照して、本発明の実施の形態11について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、前述した図25に示すルーチンおよび後述する図26に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態11の特徴]
前述した実施の形態10では、各エンジン回転数およびエンジントルク毎に排気弁開き時期進角量の最適値を定めたマップ(図24)を予め実験データ等から求めてECU70に記憶することとしている。これに対し、本実施形態では、このマップを車両走行中に学習することで生成することとした。すなわち、本実施形態では、ターボ発電を実行する場合、排気弁開き時期進角量を変えながら、燃料噴射量に基づいてシステムの燃料消費率を算出することにより、システムの燃料消費率が最小となる排気弁開き時期進角量を探索し、ECU70に記憶する。このような学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、図24に相当するマップを自動的に生成することができる。
[実施の形態11における具体的処理]
図26は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図26に示すルーチンによれば、まず、エンジン10の現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ340)。その結果、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ340でエンジン10がターボ発電許可領域内にあると判別された場合には、次に、ターボ発電時の排気弁開き時期進角量の最適値を探索するため、排気弁開き時期進角量EXO0を適当な値に設定する(ステップ342)。例えば、排気弁開き時期進角量を徐々に大きくしながら最適値を探索する場合には、このステップ342では、前回の設定値よりも所定の刻み幅だけ大きくなるように今回の排気弁開き時期進角量EXO0が設定される。
続いて、上記ステップ342で設定された排気弁開き時期進角量EXO0とベースの開き時期とに基づいて、目標排気弁開き時期EXOが算出される(ステップ344)。そして、その目標排気弁開き時期EXOが実現されるように可変動弁装置を制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ346)。
次いで、現在のターボ発電電力Pt、エンジン回転数Ne、エンジントルクTeおよび燃料噴射量tauがそれぞれ取得される(ステップ348,350,352,354)。なお、ステップ352の処理は、前述した実施の形態3のステップ152と同様である。
続いて、システムの燃料消費率SFCが算出される(ステップ356)。このステップ356の処理は、前述した実施の形態3のステップ156と同様である。
次いで、上記ステップ356で算出されたシステムの燃料消費率SFCが今回のエンジン回転数NeおよびエンジントルクTeの下で最小であるか否かが判定される(ステップ358)。その結果、今回算出された燃料消費率SFCが最小でないと判定された場合には、上記ステップ342以下の処理が再度実行される。これに対し、上記ステップ358で、今回算出された燃料消費率SFCが最小であると判定された場合には、今回の条件(エンジン回転数Ne、エンジントルクTe、排気弁開き時期進角量EXO0)が最適であるものとしてECU70に記憶される(ステップ360)。
以上説明したような図26に示す学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、各エンジン回転数およびエンジントルク毎に排気弁開き時期進角量の最適値を取得することができ、前述した図24に相当するマップを自動的に生成することができる。そのようなマップが生成された後は、実施の形態10と同様に、前述した図25に示すルーチンの処理を実行すればよい。
本実施形態によれば、ターボ発電時の排気弁開き時期進角量の最適値を予め実験等により求める必要がないので、システムの開発期間を短縮することができる。
また、ターボ発電時の排気弁開き時期進角量の最適値マップを学習によって生成するので、高精度なマップが得られる。すなわち、予め用意されたマップであると、エンジン10の個体差や経時変化の影響により、実際の最適点との間にズレが生ずる場合があるが、本実施形態の場合には、そのようなズレが生ずることがない。このため、ターボ発電時の排気弁開き時期進角量をより高い精度で真の最適値に制御することができ、燃費性能を更に向上することができる。
実施の形態12.
次に、図27乃至図29を参照して、本発明の実施の形態12について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態のシステムは、吸気弁14と排気弁16とが共に開いているバルブオーバーラップ期間の長さ(以下「バルブオーバーラップ量」と称する)を可変とする可変動弁装置を備えているものとする。すなわち、この可変動弁装置は、排気弁閉じ時期と吸気弁開き時期との少なくとも一方を可変とするものである。バルブオーバーラップ量を可変とする可変動弁装置は公知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムは、上記の点以外は、前述した図1に示すシステムと同様である。本実施形態は、そのようなシステムを用いて、ECU70に、後述する図29に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態12の特徴]
本実施形態では、ターボ発電を実行する場合に、バルブオーバーラップ量をベースの量より大きくすることとした。バルブオーバーラップ量を大きくすると、掃気される空気量(吸気ポートから排気ポートへ流れる空気量)が増大し、タービン24への流入ガス量が増大するので、ターボ回転数が上昇し、ターボ発電電力を増大させることができる。このため、システムの総合効率を更に向上することができる。
以下、ベースのバルブオーバーラップ量に対するターボ発電時のバルブオーバーラップ量の増加量を「バルブオーバーラップ増加量」と称する。図27は、各エンジン回転数およびエンジントルクにおけるバルブオーバーラップ増加量の最適値OL0を表す図である。ここで、バルブオーバーラップ増加量の最適値OL0とは、システムの燃料消費率を最小とするようなバルブオーバーラップ増加量のことである。
図27に示すように、ターボ発電を実行する場合、バルブオーバーラップ量をベースの量(図27の横軸原点)から段々に進角していくと、上述した理由により、システムの燃料消費率は低下していく。しかしながら、バルブオーバーラップ増加量が大きくなり過ぎると、エンジントルクが低下するので、あるところから、システムの燃料消費率は上昇に転じる。つまり、システムの燃料消費率を最小とするようなバルブオーバーラップ増加量の最適値OL0が存在する。そして、そのバルブオーバーラップ増加量の最適値OL0は、エンジン回転数やエンジントルクに応じて異なる。
図28は、上述した図27に示すデータから抽出される、バルブオーバーラップ増加量の最適値OL0を定めたマップである。図28に示すマップでは、ターボ発電許可領域内が更に複数の領域に区画され、各区画毎にバルブオーバーラップ増加量の最適値OL0が定められている。本実施形態では、予め実験等に基づいて図27に示すようなデータを取得しておき、そのデータに基づいて図28に示すマップが作成され、ECU70に記憶されているものとする。そして、本実施形態では、ターボ発電の実行時、図28に示すマップに基づいて、バルブオーバーラップ増加量がエンジン回転数やエンジントルクに応じた最適な大きさとなるように制御することとした。
[実施の形態12における具体的処理]
図29は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図29に示すルーチンによれば、まず、現在のエンジン回転数Neが取得され(ステップ370)、更に現在の要求エンジントルクTeが算出される(ステップ372)。
続いて、上記エンジン回転数Neおよび要求エンジントルクTeによって規定される運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ374)。このステップ374では、図28に示すマップに基づいて、現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される。そして、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ374で、ターボ発電領域内にあると判別された場合には、更に図28に示すマップが参照され、バルブオーバーラップ増加量の最適値OL0が算出される(ステップ376)。次いで、そのバルブオーバーラップ増加量最適値OL0に基づいて、目標バルブオーバーラップOLが算出される(ステップ378)。そして、その目標バルブオーバーラップOLが実現されるように可変動弁装置の作動を制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ380)。
これ以降の処理は、前述した実施の形態と同様である。すなわち、ターボ発電電力Ptが取得され(ステップ382)、そのターボ発電電力Ptに基づいてHVモータ78のトルクTmが算出される(ステップ384)。そして、HVモータ78の力行運転が実行される(ステップ386)。また、ハイブリッドシステムの軸トルクにトルク段差が生じないように、エンジントルクが修正される(ステップ388)。
以上説明したように、本実施形態によれば、ターボ発電を実行する場合、バルブオーバーラップ量を増大することによりターボ発電電力を増大させるとともに、エンジン回転数およびエンジントルク(負荷)に応じて、バルブオーバーラップ増加量の大きさをシステムの燃料消費率が最小となるような最適な大きさに制御することができる。このため、燃費性能を更に向上することができる。
実施の形態13.
次に、図30を参照して、本発明の実施の形態13について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、前述した図29に示すルーチンおよび後述する図30に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態13の特徴]
前述した実施の形態12では、各エンジン回転数およびエンジントルク毎にバルブオーバーラップ増加量の最適値を定めたマップ(図28)を予め実験データ等から求めてECU70に記憶することとしている。これに対し、本実施形態では、このマップを車両走行中に学習することで生成することとした。すなわち、本実施形態では、ターボ発電を実行する場合、バルブオーバーラップ増加量を変えながら、燃料噴射量に基づいてシステムの燃料消費率を算出することにより、システムの燃料消費率が最小となるバルブオーバーラップ増加量を探索し、ECU70に記憶する。このような学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、図28に相当するマップを自動的に生成することができる。
[実施の形態13における具体的処理]
図30は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図30に示すルーチンによれば、まず、エンジン10の現在の運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが判別される(ステップ390)。その結果、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ390でエンジン10がターボ発電許可領域内にあると判別された場合には、次に、ターボ発電時のバルブオーバーラップ増加量の最適値を探索するため、バルブオーバーラップ増加量OL0を適当な値に設定する(ステップ392)。例えば、バルブオーバーラップ増加量を徐々に大きくしながら最適値を探索する場合には、このステップ392では、前回の設定値よりも所定の刻み幅だけ大きくなるように今回のバルブオーバーラップ増加量OL0が設定される。
続いて、上記ステップ392で設定されたバルブオーバーラップ増加量OL0に基づいて、目標バルブオーバーラップOLが算出される(ステップ394)。そして、その目標バルブオーバーラップOLが実現されるように可変動弁装置を制御しつつ、ターボ発電が実行される(ステップ396)。
次いで、現在のターボ発電電力Pt、エンジン回転数Ne、エンジントルクTeおよび燃料噴射量tauがそれぞれ取得される(ステップ398,400,402,404)。なお、ステップ402の処理は、前述した実施の形態3のステップ152と同様である。
続いて、システムの燃料消費率SFCが算出される(ステップ406)。このステップ406の処理は、前述した実施の形態3のステップ156と同様である。
次いで、上記ステップ406で算出されたシステムの燃料消費率SFCが今回のエンジン回転数NeおよびエンジントルクTeの下で最小であるか否かが判定される(ステップ408)。その結果、今回算出された燃料消費率SFCが最小でないと判定された場合には、上記ステップ392以下の処理が再度実行される。これに対し、上記ステップ408で、今回算出された燃料消費率SFCが最小であると判定された場合には、今回の条件(エンジン回転数Ne、エンジントルクTe、バルブオーバーラップ増加量OL0)が最適であるものとしてECU70に記憶される(ステップ410)。
以上説明したような図30に示す学習処理を各エンジン回転数およびエンジントルク毎に行うことにより、各エンジン回転数およびエンジントルク毎にバルブオーバーラップ増加量の最適値を取得することができ、前述した図28に相当するマップを自動的に生成することができる。そのようなマップが生成された後は、実施の形態12と同様に、前述した図29に示すルーチンの処理を実行すればよい。
本実施形態によれば、ターボ発電時のバルブオーバーラップ増加量の最適値を予め実験等により求める必要がないので、システムの開発期間を短縮することができる。
また、ターボ発電時のバルブオーバーラップ増加量の最適値マップを学習によって生成するので、高精度なマップが得られる。すなわち、予め用意されたマップであると、エンジン10の個体差や経時変化の影響により、実際の最適点との間にズレが生ずる場合があるが、本実施形態の場合には、そのようなズレが生ずることがない。このため、ターボ発電時のバルブオーバーラップ増加量をより高い精度で真の最適値に制御することができ、燃費性能を更に向上することができる。
実施の形態14.
次に、図31を参照して、本発明の実施の形態14について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、後述する図31に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態14の特徴]
ターボ発電を実行すると、タービン24で排気エネルギーが多く回収されるので、タービン出口温度T6が低下し、触媒36に流入する排気ガスの温度が低下する。このため、触媒36の温度が十分上昇していないときにターボ発電を行うと、触媒暖機時間が長く掛かることがある。そこで、本実施形態では、触媒36の温度が十分に高くなるまでは、ターボ発電を禁止することとした。
[実施の形態14における具体的処理]
図31は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンは、図4に示すルーチンに対し、ステップ104と106との間にステップ420および422が追加されていること以外は同じである。
すなわち、図31に示すルーチンによれば、まず、現在のエンジン回転数Neが取得され(ステップ100)、更に現在の要求エンジントルクTeが算出される(ステップ102)。
続いて、上記エンジン回転数Neおよび要求エンジントルクTeによって規定される運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが所定のマップに基づいて判別される(ステップ104)。そして、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ104で、ターボ発電領域内にあると判別された場合には、次に、触媒36の温度(床温)が取得される(ステップ420)。触媒36の温度を取得する方法は、特に限定されず、例えば、次のような方法が挙げられる。
1.触媒36に温度センサを設け、直接に測定する。
2.触媒36の入口に設けた温度センサで測定される排気ガス温度と、空燃比A/Fから求められる触媒36の反応発熱量とから、触媒36の推定温度を算出する。
3.触媒36の入口の排気ガス温度推定値をエンジン10の運転状態から算出し、その推定値と、空燃比A/Fから求められる触媒36の反応発熱量とから、触媒36の推定温度を算出する。
続いて、上記ステップ420で取得された触媒36の温度が所定温度(例えば400℃)より高いか否かが判別される(ステップ422)。その結果、触媒36の温度が上記所定温度より高かった場合には、触媒36は十分に暖機されていると判断できる。そこで、この場合には、ターボ発電が実行される(ステップ106)。
ターボ発電を実行する場合の処理は、前述した実施の形態1と同様である。すなわち、ターボ発電電力Ptが取得され(ステップ108)、そのターボ発電電力Ptに基づいてHVモータ78のトルクTmが算出される(ステップ110)。そして、HVモータ78の力行運転が実行される(ステップ112)。また、ハイブリッドシステムの軸トルクにトルク段差が生じないように、エンジントルクが修正される(ステップ114)。
これに対し、上記ステップ422で、触媒36の温度が上記所定温度以下であった場合、つまり触媒36が十分に暖機されていない場合には、ターボ発電を実行することなく、そのまま今回のルーチンの実行が終了される。つまり、ターボ発電の実行が禁止される。
以上説明したように、本実施形態によれば、触媒36の温度が十分に高くなるまではターボ発電の実行を禁止することにより、触媒36に流入する排気ガスの温度を高く保つことができる。このため、触媒36を早期に暖機することができ、エミッション低減が図れる。また、触媒36が一旦暖機された後でも、軽負荷運転が続いたような場合には、触媒36の温度が再び低下することがあるが、図31に示すルーチンによれば、そのような場合にも、ターボ発電の実行を禁止することができる。このため、触媒36の温度を再び迅速に暖機することができ、エミッション悪化を防止することができる。
また、上述した実施の形態14においては、ECU70が、上記ステップ420の処理を実行することにより前記第12の発明における「触媒温度取得手段」が、上記ステップ422の処理を実行することにより前記第12の発明における「発電禁止手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態15.
次に、図32を参照して、本発明の実施の形態15について説明するが、上述した各実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態は、前述した図1に示すシステムを用いて、ECU70に、後述する図32に示すルーチンの処理を実行させることにより、実現することができる。
[実施の形態15の特徴]
本実施形態では、ターボ発電許可領域に入ったときにHVジェネレータ76の発電(以下「ジェネレータ発電」と称する)が実行されている場合には、ターボ発電を優先させ、ターボ発電電力分だけ、HVジェネレータ76での発電電力(以下「ジェネレータ発電電力」と称する)を減少させることとした。
HVジェネレータ76は、エンジン10の出力を利用して発電しているので、ジェネレータ発電の実行中はシステムの総合効率が低下する。これに対し、本実施形態によれば、本来捨てられるはずの排気ガスのエネルギーをターボ発電電力として回収し、その分だけジェネレータ発電電力を減少させることができるので、システムの総合効率を更に向上することができる。
[実施の形態15における具体的処理]
図32は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU70が実行するルーチンのフローチャートである。図32に示すルーチンによれば、まず、現在のエンジン回転数Neが取得され(ステップ430)、更に現在の要求エンジントルクTeが算出される(ステップ432)。
続いて、上記エンジン回転数Neおよび要求エンジントルクTeによって規定される運転状態がターボ発電許可領域内にあるか否かが所定のマップに基づいて判別される(ステップ434)。そして、ターボ発電許可領域外であると判別された場合には、今回のルーチンの実行がそのまま終了される。
一方、上記ステップ434で、ターボ発電領域内にあると判別された場合には、次に、ジェネレータ発電が実行中であるか否かが判別される(ステップ436)。その結果、ジェネレータ発電が実行されていなかった場合には、以下、前述した実施の形態1と同様の処理が実行される。すなわち、ターボ発電が実行されるとともに(ステップ438)、ターボ発電電力Ptが取得され(ステップ440)、そのターボ発電電力Ptに基づいてHVモータ78のトルクTmが算出される(ステップ442)。そして、HVモータ78の力行運転が実行される(ステップ444)。また、ハイブリッドシステムの軸トルクにトルク段差が生じないように、エンジントルクが修正される(ステップ446)。
これに対し、上記ステップ436で、ジェネレータ発電が実行中であった場合には、まず、ジェネレータ発電電力が取得される(ステップ448)。次いで、ターボ発電が実行されるとともに(ステップ450)、ターボ発電電力Ptが取得される(ステップ452)。
続いて、補正ジェネレータ発電電力が算出される(ステップ454)。この補正ジェネレータ発電電力は、上記ステップ448で取得されたジェネレータ発電電力から上記ステップ452で取得されたターボ発電電力Ptを差し引いた値として算出される。そして、この算出された補正ジェネレータ発電電力となるようにジェネレータ発電電力を制御した上でジェネレータ発電が続行される(ステップ456)。
続いて、ハイブリッドシステムの軸トルクにトルク段差が生じないように、エンジントルクが修正される(ステップ458)。このステップ458では、まず、ターボ発電の実行に起因するエンジントルク低下分が算出される。次いで、ジェネレータ発電電力の減少によるジェネレータ駆動トルクの低下に伴うエンジントルク余剰分が算出される。そして、上記エンジントルク低下分と上記エンジントルク余剰分との差し引きにより必要なエンジントルク補正量が算出され、そのエンジントルク補正量が実現されるように、燃料インジェクタ18からの燃料噴射量やスロットル弁50の開度が補正される。
以上説明したように、本実施形態によれば、ターボ発電許可領域に入ったときにジェネレータ発電実行中であった場合には、ターボ発電を優先させ、ターボ発電電力分だけ、ジェネレータ発電電力を減少させることができる。このため、HVジェネレータ76の駆動に消費されるトルクを低減することができるので、システムの総合効率を更に向上することができる。
また、上述した実施の形態15においては、HVジェネレータ76が前記第13の発明における「発電機」に相当している。また、ECU70が、上記ステップ436〜456の処理を実行することにより前記第13および第14の発明における「優先手段」が実現されている。
なお、上述した実施の形態15では、図1に示すようなハイブリッド車両のシステムの場合について説明したが、前記第13および第14の発明は、通常車両において、ターボ発電許可領域に入ったときに発電機(オルタネータ)が発電実行中であった場合にも適用することが可能である。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 120°通電制御の場合の電気角を示す図である。 正弦波通電制御の場合の電気角を示す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 ターボ発電許可領域とターボ発電不許可領域とを定めたマップである。 ターボ発電電力の最適値を表す図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 ターボ発電許可領域およびターボ発電電力の最適値を定めたマップである。 ターボ発電電力の最適値を学習する方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 点火時期遅角量の最適値を表す図である。 点火時期遅角量の最適値を定めたマップである。 本発明の実施の形態4において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態5において実行されるルーチンのフローチャートである。 燃料減少量の最適値を表す図である。 燃料減少量の最適値を定めたマップである。 本発明の実施の形態6において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態7において実行されるルーチンのフローチャートである。 ウェイストゲート閉じ量の最適値を表す図である。 ウェイストゲート閉じ量の最適値を定めたマップである。 本発明の実施の形態8において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態9において実行されるルーチンのフローチャートである。 排気弁開き時期進角量の最適値を表す図である。 排気弁開き時期進角量の最適値を定めたマップである。 本発明の実施の形態10において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態11において実行されるルーチンのフローチャートである。 バルブオーバーラップ増加量の最適値を表す図である。 バルブオーバーラップ増加量の最適値を定めたマップである。 本発明の実施の形態12において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態13において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態14において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態15において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン
14 吸気弁
16 排気弁
18 燃料インジェクタ
22 モータアシストターボ過給機
24 タービン
26 コンプレッサ
28 モータ
32 排気バイパス通路
34 ウェイストゲート弁
54 吸気温度センサ
56 吸気管圧力センサ
60 クランク角センサ
70 ECU
76 HVジェネレータ
78 HVモータ

Claims (15)

  1. 内燃機関の排気ガスにより作動するタービンと、
    前記内燃機関の軸トルクをアシストする電動機と、
    前記タービンにより駆動されることで発電可能な回転電機と、
    前記回転電機により発電された回生電力を前記電動機に供給する場合に、前記回転電機の発電量と、前記回生電力による前記電動機のトルク増分とに基づいて、機関トルクを制御する機関トルク制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関システム。
  2. 前記機関トルク制御手段は、
    前記回転電機の発電に起因する機関トルクの低下分を補正する低下分補正手段と、
    前記回生電力による前記電動機のトルク増分に起因する機関トルクの余剰分を補正する余剰分補正手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の内燃機関システム。
  3. 前記回転電機の発電実行時に、前記内燃機関と前記電動機との合計出力に対する燃料消費率が最小となるように、前記回転電機または前記内燃機関の所定の制御パラメータを機関回転数および機関負荷に応じて設定するパラメータ設定手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関システム。
  4. 内燃機関の排気ガスにより作動するタービンと、
    前記タービンにより駆動されることで発電可能な回転電機と、
    前記回転電機の発電実行時に、機関出力と、前記回転電機により発電された回生電力との合計に対する燃料消費率が最小となるように、前記回転電機または前記内燃機関の所定の制御パラメータを機関回転数および機関負荷に応じて設定するパラメータ設定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関システム。
  5. 前記制御パラメータは、前記回転電機の発電量であることを特徴とする請求項3または4記載の内燃機関システム。
  6. 前記制御パラメータは、前記内燃機関の点火時期であることを特徴とする請求項3または4記載の内燃機関システム。
  7. 排気浄化触媒の保護および/または前記内燃機関の高出力化が必要な場合に燃料噴射量を増量する燃料増量手段と、
    前記回転電機の発電実行時に、発電非実行時に比して、前記燃料増量手段の燃料増量幅を小さくする増量幅減縮手段と、
    を備え、
    前記制御パラメータは、前記増量幅減縮手段による燃料減少量であることを特徴とする請求項3または4記載の内燃機関システム。
  8. 前記内燃機関の排気ガスの一部を、前記タービンをバイパスして通過させるウェイストゲート弁、および/または、前記タービンの入口面積を可変とする可変ノズルを備え、
    前記制御パラメータは、前記ウェイストゲート弁および/または前記可変ノズルの閉じ量であることを特徴とする請求項3または4記載の内燃機関システム。
  9. 前記内燃機関の排気弁開き時期を可変とする排気可変動弁機構を備え、
    前記制御パラメータは、前記排気弁開き時期であることを特徴とする請求項3または4記載の内燃機関システム。
  10. 前記内燃機関の排気弁と吸気弁とのバルブオーバーラップ量を可変とする可変動弁機構を備え、
    前記制御パラメータは、前記バルブオーバーラップ量であることを特徴とする請求項3または4記載の内燃機関システム。
  11. 機関トルクを検出または推定するトルク取得手段と、
    前記機関トルクと燃料噴射量とに基づいて、前記燃料消費率を算出する燃料消費率算出手段と、
    前記燃料消費率算出手段の算出結果に基づいて、前記燃料消費率が最小となるような前記制御パラメータの値を各機関回転数および機関負荷毎に学習する学習手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3乃至10の何れか1項記載の内燃機関システム。
  12. 排気浄化触媒の温度を検出または推定する触媒温度取得手段と、
    前記触媒温度取得手段により取得された温度が所定値より低い場合には、前記回転電機の発電を禁止する発電禁止手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項記載の内燃機関システム。
  13. 機関トルクの一部によって駆動可能な発電機と、
    前記回転電機による発電が許可された場合には、前記発電機による発電よりも前記回転電機による発電を優先して実行させる優先手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項記載の内燃機関システム。
  14. 前記優先手段は、前記回転電機による発電が許可されたときに、前記発電機による発電が実行されている場合には、前記回転電機の発電量の分だけ前記発電機の発電量を減少させることを特徴とする請求項13記載の内燃機関システム。
  15. 前記タービンと一体となって回転し、前記内燃機関に供給される吸入空気を圧縮するコンプレッサを備え、
    前記回転電機を電動機として作動させることにより前記コンプレッサによる過給をアシスト可能であることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項記載の内燃機関システム。
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