JP4769629B2 - アンテナ装置及び受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、背面利得が低く耐マルチパス性能を有するアンテナ装置及び該アンテナ装置を用いた受信装置に関する。
従来、衛星を用いた受信システムや放送システムにおいては、電離層を通過するマイクロ波帯の電波が用いられている。このような電波を受信するためのアンテナ装置における最も大きな課題の一つに、マルチパスの影響を除去するということが挙げられる。
アンテナ装置の前面を天頂方向に向けて配置した場合、一般に、衛星からの直接波(右旋円偏波)は水平面より上から入射し、水平面より下から入射しない。そのため、水平面より下から入射する電波は、すべて反射波とみなし、このような電波を受信しないようにすることがマルチパスの影響を除去するための1つの解決策となる。しかしながら、パッチアンテナ等を用いたアンテナ装置の場合、それ単体ではアンテナ装置の背面から入射する電波に対しても感度を有するため、そのままではマルチパスの影響を大きく受けてしまう。したがって、従来からマルチパスの影響を小さくするためにアンテナ装置の背面利得を下げることが要求されてきた。
そこで、低仰角や水平面より下から入射する電波を受けにくくするために、特許文献1には図12に示すようなアンテナ装置100が開示されている。なお、図12中の(A)はアンテナ装置100の斜視図であり、(B)は(A)中のAA断面における端面図である。
アンテナ装置100は、誘電体101と、放射導体102と、接地導体板103a及び接地導体板103bと、導体壁104とから構成されている。ここで、誘電体101の上面には放射導体が、下面には誘電体101よりも底面積の大きい接地導体板103aが設けられている。さらに、この接地導体板103aの下面には導体壁104を介して接地導体板103bが設けられ、アンテナ装置100はチョーク構造を有している。そして、導体壁104は、例えば、接地導体板103bの縁から受信する電波の1/4波長の距離に設けられる。このチョーク構造により背面から入射する電波をトラップすることができるため、アンテナ装置100に対するマルチパスの影響を小さくすることができる。
また、特許文献2や特許文献3において、図13に示すようなアンテナ装置200が開示されている。なお、図13中の(A)はアンテナ装置200の底面図であり、(B)は(A)中のAA断面における端面図である。
アンテナ装置200は、誘電体201と、放射導体202と、切欠き部203を有する接地導体板204とから構成されている。ここで、誘電体201の上面のほぼ全領域には放射導体202が、また下面のうち切欠き部203に相当する部分を除くほぼ全領域には接地導体板204が設けられている。そして、この切欠け部203は、接地導体板204の四辺の略中央を臨む位置にそれぞれ形成されている。
このような構成により、接地導体板204に生起される誘導電流のうち、中央部を横切る主たる誘導電流の流れを妨げることなく外周縁部を流れる誘導電流の経路長を切欠き部203によって長くすることができる。したがって、接地導体板204の誘導電流に起因する下方への放射を弱くし背面利得を下げることで、F/B比(背面に対する前面の利得の比)を高くできる。
特開2000−77930 特開2005−203873 特許第3764289号
しかしながら、特許文献2や特許文献3に記載のアンテナ装置200は、F/B比を高くすることができる一方、アンテナ装置200全体の感度も低減するという問題点が生じる。すなわち、放射導体202直下にある接地導体板204には電流が多く流れているため、該領域に切欠き部203を設けることは、アンテナ装置全体の感度を低減させてしまう。また、円偏波アンテナの場合では、左旋円偏波の感度を下げるだけでなく右旋円偏波の感度も必要以上に下げることになる。
さらに、放射導体202直下の領域に切欠き部203を設けることは、アンテナ装置200の周波数特性や指向特性に変動を生じさせることになり、これらを補正するためにアンテナ装置200の基本設計自体の変更を要することがある。この問題は、衛星などから送信された電波を適切に受信することができなくなるといった根本的な課題に繋がる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、アンテナ装置全体の感度を一定のレベルに保ちつつ背面利得を低減させることができるアンテナ装置を提供することを目的とする。特に、円偏波を対象としたアンテナ装置においては、右旋円偏波の感度を一定のレベルに保ちつつ左旋円偏波の感度を従来よりも低減することのできるアンテナ装置を提供することを目的とする。これにより、衛星などからの信号を受信する際に弊害となるマルチパスの影響を従来よりも小さくすることができる。
さらに、左旋円偏波の感度を低減させる際に、アンテナ装置の周波数特性または指向特性の変動といったものをほとんど生じさせることがなく、またそれらの補正のための基本設計の変更を要しないアンテナ装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明におけるアンテナ装置は、複数の接地導体と、前記接地導体上の一部に誘電体を介して設けられた放射導体とを備え、前記複数の接地導体の少なくとも一つには切込みが形成され、該切込みは前記放射導体と対面する領域の外側に形成されたことを特徴とする。
さらに、前述のアンテナ装置において、前記複数の接地導体間の少なくとも一つに導体壁を備え、前記導体壁と該導体壁が備えられた前記複数の接地導体とはチョーク構造を成すことを特徴とする。
さらに、前述のアンテナ装置において、前記複数の接地導体は略鉛直方向に並行して配置され、前記切込みは最上段に配置された前記接地導体に設けられたことを特徴とする。
さらに、前述のアンテナ装置において、前記切込みは該切込みの長手方向を放射導体側から接地導体の外縁側に向けて形成されたことを特徴とする。
さらに、前述のアンテナ装置はパッチアンテナであり、前記切込みは多角形若しくは波型のスロットであることを特徴とする。
また、前記課題を解決するために本発明におけるアンテナ装置は、複数の接地導体と、前記接地導体上の一部に誘電体を介して設けられた放射導体と、前記複数の接地導体間の少なくとも一つに設けられた導体壁とを備え、前記導体壁と該導体壁が設けられた前記複数の接地導体とはチョーク構造を成し、前記複数の接地導体の少なくとも一つには切込みが形成され、該切込みは前記チョーク構造内部に放射される電波の放射量を増加させることを特徴とする。
また、前記課題を解決するために本発明における受信装置はアンテナ装置を備え、前記アンテナ装置は、複数の接地導体と、該接地導体上の一部に誘電体を介して設けられた放射導体とを備え、前記複数の接地導体の少なくとも一つには切込みが形成され、該切込みは前記放射導体と対面する領域の外側に形成されたことを特徴とする。
本発明におけるアンテナ装置によれば、接地導体のうち放射導体と対面する領域の外側に切込みを設けることで、直線偏波アンテナの場合には、アンテナ装置全体の感度を一定のレベルに保ちつつ背面利得を低減することができ、従来よりもF/B比を高くすることができる。また、その際にはアンテナ装置の周波数特性または指向特性の変動をほとんど生じさない。さらに、切込みを設けることでアンテナ装置の材料費の削減や軽量化を図ることもできる。
また、円偏波アンテナの場合には、右旋円偏波の感度を一定のレベルに保ちつつ、左旋円偏波の背面利得を従来よりも低減させることができる。したがって、従来よりも耐マルチパス性能の高いアンテナ装置を提供することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるアンテナ装置10の構成の一例を示す図である。なお、図1中の(A)はアンテナ装置10の斜視図、(B)は(A)中のAA断面における端面図である。
アンテナ装置10は直線偏波アンテナであり、誘電体1と、放射導体2と、切込み4を有する接地導体3aと、接地導体3bと、導体壁6とから構成されている。ここで、誘電体1、放射導体2、及び接地導体3aは上から誘電体1、放射導体2、接地導体3aの順で積層され、それぞれの中心位置が等しくなるように配置されている。また、放射導体2には給電点5が一つ設けられている。この給電点5は、接地導体3aに誘起される誘導電流7の向きが同図中の矢印方向となるように設けられている。さらに、接地導体3aと接地導体3bの間には導体壁6が設けられており、これらがチョーク構造を成している。
接地導体3aは、誘電体1及び放射導体2の底面積よりも広く、放射導体2と対面する領域の外側に切込み4が形成されている。この切込み4は長方形のスロットであり、放射導体2に対して略対称に4本ずつ並行して形成されている。また、切込み4の長手方向は放射導体2側から接地導体3aの外縁側に向けて形成されている。以上のような構成により、アンテナ装置全体の感度を一定のレベルに保ちつつ背面利得を低減させることができ、従来よりもF/B比を高くすることができる。なお、詳細については図6を用いて後述する。
次に、本発明の実施の形態1におけるアンテナ装置10において、3次元電磁界シミュレーターを用いて遠方界解析を行い、指向性を計算したシミュレーション結果を図3に示す。また比較として、図2に示すように、切込み4を放射導体2側から接地導体3a側に並列させた時のシミュレーション結果を図4に示す。さらに、切込み4を設けないときのシミュレーション結果を図5に示す。なお、図3から図5中において、図の円周方向は方向角を表し、半径方向は放射の強さを表す。また、アンテナ特性には可逆性が成り立つので、シミュレーション結果による放射の強さは、アンテナ装置の受信感度と見ることができる。
ここで、該シミュレーションにおける各値は、誘電体1は51.3mm角とし、放射導体2は比誘電率3.27及び厚さ1.6mmの55.0mm角とし、また接地導体板3a及び接地導体3bは厚さ0.8mmの115.0mm円としている。また、給電点5の位置は誘電体1の中心位置から垂線上に8.0mm離し、誘導電流7の向きは図1(A)中における矢印方向である。さらに、切込み4として設けられるスロットは、幅2.0mm及び長さ20.0mmの長方形とし、スロット同士の間隔は5.0mmとしている。
これら図3から図5に示すシミュレーション結果からわかるように、図5よりも図4、図4よりも図3の方が180°付近における感度が低くなっている。すなわち、接地導体3aに切込み4を設けることでアンテナ装置10の背面利得は低減することがわかる。さらに、切込み4の長手方向を放射導体2側から接地導体3aの外縁側に向けて形成したとき、より背面利得は低減することがわかる。
次に、本発明の物理的意味を図6を用いて説明する。なお、図6中の(A)は放射導体から放射される電波の指向特性を定性的に表した図、(B)はチョーク構造内部で励起された電波の指向特性を定性的に表した図、(C)はアンテナ装置全体から放射される電波の指向特性(つまり、(A)と(B)の合成)を定性的に表した図である。また、アンテナ特性には可逆性が成り立つので、図6における放射特性は、受信特性と見ることができる。
図1に示すようなアンテナ装置10において、その放射導体2から放射される電波のみに着目した時の指向性は図6(A)のように表すことができる。ここで、放射導体2から電波が放射されたとき、その一部が接地導体3aの外側を回り込むことで、アンテナ装置10の下面に設置されたチョーク部分に新たな電波が励起される。
例えば、導体壁6を接地導体3aの縁から1/4波長の距離に設けた場合には、このチョーク部分で励起された電波は、図6(B)に示すように上下方向のみに高い指向性を持つ。なお、導体壁6を接地導体3aの縁から1/4波長より短い距離に設けた場合には、同図6(B)で示した指向性よりも水平方向に拡がった指向性が得られる。
これら放射導体2から放射される電波に対してチョーク部分に励起される電波が逆位相となるようにすれば、アンテナ装置10全体として、上下方向における電波の放射を抑制することができる。しかしながら、図12に示すような従来装置において、チョーク部分で励起される電波の放射量(以下、抑制量とする)は少なく、十分な抑制量を得ることができなかった。
そこで、接地導体3aのうちの放射導体2と対面する領域の外側に切込み4を設け、接地導体3aの下面に放射される電波の放射量を増加させる。つまり、放射導体2から放射された電波を、接地導体3aの縁からの回り込みに加えて、切込み4からもチョーク構造内部に放射させる。これにより、チョーク部分の抑制量を大きくすることができるので、アンテナ装置10全体の感度を一定のレベルに保ちつつ背面利得を低減させることができる。なお、電波の放射量を増加させるとは、該領域における電界強度を強くさせるということと同義である。
また、この抑制量は、図2に示すような切込み4を形成したときよりも、図1に示すように切込み4の長手方向を、放射導体2側から接地導体3aの外縁側に向かうように形成したときの方が、効率よく増加させることができる。つまり、接地導体3a上に誘起される誘導電流7の方向に対して平行するよりも、直行するように切込み4を形成したとき、より効果的にチョーク部分の抑制量を大きくさせることができる。さらに、導体壁6の設ける位置によりチョーク部分で励起される電波の指向性を変化させることもできるので、アンテナ装置10の水平方向における電波の放射を抑制させるといったことも容易に可能になる。
以上のように、本発明におけるアンテナ装置は、接地導体のうちの放射導体と対面する領域の外側に切込みを設けることにより、背面利得を従来よりも低減させることができる。さらに、切込みを設けたことにより、材料費の削減やアンテナ装置の軽量化を図ることもできる。
なお、本発明におけるアンテナ装置は、接地導体の少なくとも何れか一つに切込みを設けることでも同様の効果を得ることができる。また、切込み自体も長方形のようなスロットではなく、波形のスロットや接地導体の縁まで切込みをいれたスリットでもよい。特に、波形のスロットを設けた場合には、接地導体の底面積に対して長方形のスロットなどよりも切込みの面積を大きくすることができるため、より大きな効果を得ることができる。また、チョーク構造は、接地導体間の少なくとも何れか一つに導体壁を設けることで形成すればよい。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2を図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同様の構成については説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態2によるアンテナ装置20の構成の一例を示す図である。なお、図7中の(A)はアンテナ装置20の斜視図、(B)は(A)中のAA断面における端面図である。ここで、アンテナ装置20は2点給電を行う円偏波アンテナであり、本発明の実施の形態1におけるアンテナ装置10とは、接地導体3a上に設けられた切込み4の位置が相違する。
図7に示すように、放射導体2に給電点5が二つ設けられている。これらの給電点5は、図1に示した実施の形態1における給電点5に対して90°回転させたものがさらに加えられている。また、切込み4も、図1に示した実施の形態1における切込み4に放射導体2の中心に対して90°回転させたものがさらに加えられている。この切込み4は長方形のスロットであり、放射導体2に対して略対称に4本ずつ並行して形成されている。また、切込み4の長手方向は放射導体2側から接地導体3aの外縁側に向けて形成されている。このような切込み4を形成することによって実施の形態1と同様に抑制量を調節することができ、右旋円偏波の利得を一定のレベルに保ちつつ、左旋円偏波の背面利得を従来よりも低減させることができる。
次に、本発明の実施の形態2におけるアンテナ装置20において、3次元電磁界シミュレーターを用いて遠方界解析を行い、指向性を計算したシミュレーション結果を図8に示す。また比較として、切込み4を設けていないときのシミュレーション結果を図9に示す。ここで、図8および図9中の概ね外側にある線が右旋円偏波の指向性、概ね内側にある線が左旋円偏波の指向性を表している。また、図8及び図9における円周方向が方向角、半径方向が放射の強さを表す。なお、シミュレーションにおいて設定した各値は本発明の実施の形態1と同様である。
これら図8及び図9に示すシミュレーション結果からわかるように、図9よりも図8に示すシミュレーション結果の方が180°付近における左旋円偏波の感度が低くなっている。しかしながら、右旋円偏波の感度にはあまり変化が見られない。すなわち、接地導体3aに切込み4を設けることで、右旋円偏波の感度を一定のレベルに保ちつつ、左旋円偏波の背面利得を従来よりも低減できることがわかる。
なお、実施の形態2における物理的意味は、実施の形態1で説明した物理的意味と同様に考えることができる。したがって、切込み4の長手方向を放射導体2側から接地導体3aの外縁側に向けて形成したとき、より大きな効果を得られる。つまり、接地導体3a上に誘起される誘導電流の方向に対して直行するように切込み4を形成したとき、より効果的にチョーク部分の抑制量を大きくさせることができる。また、切込み4の他の形状として、スロットを波型としたときの形態を図10に示す。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3を図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同様の構成については説明を省略する。
図11は、本発明の実施の形態3によるアンテナ装置30の構成の一例を示す図である。なお、図11中の(A)はアンテナ装置30の斜視図、(B)はその側面図である。ここで、該アンテナ装置30はヘリカルアンテナであり、パッチアンテナの形態について説明した本発明の実施の形態1、2と相違する。
アンテナ装置30は、放射導体2と、切込み4を有する接地導体3aと、接地導体3bと導体壁6とから構成されている。ここで、放射導体2は螺旋上に形成されており、接地導体3aと中心を等しくして設けられている。また、放射導体2と接地導体3aの間には誘電体としてエアギャップがある。
また、切込み4は長方形のスロットであり、接地導体3aのうち放射導体2と対面する領域の外側に形成されている。つまり、切込み4は、接地導体3aのうち放射導体2からの投影領域(鉛直方向)よりも外側に設けられている。また、切込み4は放射導体2の中心となる点に対して略対称に形成されている。
このような構成により、アンテナ装置30のようなヘリカルアンテナにおいても、背面利得を低減させることができる。
最後に、本発明におけるアンテナ装置は、アンテナ装置で受信した信号を利用する受信装置に実装される。例えば、この受信装置はインマルサットに用いられる受信機やGPSコンパスなどである。
本発明の実施の形態1によるアンテナ装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるアンテナ装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による接地導体に切込みを入れた場合のシミュレーション結果を表す図である。 本発明の実施の形態1による接地導体に切込みを入れた場合のシミュレーション結果を表す図である。 本発明の実施の形態1による接地導体に切込みを入れない場合のシミュレーション結果を表す図である。 本発明の実施の形態1によるアンテナの指向特性を定性的に表した図である。 本発明の実施の形態2によるアンテナ装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2による接地導体に切込みを入れた場合のシミュレーション結果を表す図である。 本発明の実施の形態2による接地導体に切込みを入れない場合のシミュレーション結果を表す図である。 本発明の実施の形態2によるアンテナ装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3によるアンテナ装置の構成の一例を示す図である。 従来のアンテナ装置の構成の一例を示す図である。 従来のアンテナ装置の構成の一例を示す図である。
符号の説明
1 誘電体
2 放射導体
3 接地導体
4 切込み
5 給電点
6 導体壁
7 誘導電流
10 アンテナ装置
20 アンテナ装置
30 アンテナ装置
100 アンテナ装置
101 誘電体
102 放射導体
103 接地導体
104 導体壁
200 アンテナ装置
201 誘電体
202 放射導体
203 切欠き部
204 接地導体板

Claims (8)

  1. 第1の接地導体と、
    前記第1の接地導体と所定の間隔をおいて配置された第2の接地導体と、
    前記第1の接地導体と前記第2の接地導体間に配置された導体壁と、
    前記第1の接地導体において前記第2の接地導体とは反対側の面に誘電体を介して配置された放射導体と、を備えたアンテナ装置であって、
    前記第1の接地導体、前記第2の接地導体、および前記導体壁によりチョーク構造が形成され、
    前記第1の接地導体には切込みが形成され、
    前記切込みの長手方向は前記放射導体側から前記第1の接地導体の外縁側に向けて形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 第1の接地導体と、
    前記第1の接地導体と所定の間隔をおいて配置された第2の接地導体と、
    前記第1の接地導体と前記第2の接地導体間に配置された導体壁と、
    前記第1の接地導体において前記第2の接地導体とは反対側の面に誘電体を介して配置された放射導体と、を備えたアンテナ装置であって、
    前記第1の接地導体、前記第2の接地導体、および前記導体壁によりチョーク構造が形成され、
    前記第1の接地導体には複数の切込みが形成され、
    前記複数の切込みはすべて平行に形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1または2に記載のアンテナ装置において、
    前記放射導体より放射された電波が前記切込みを介して前記チョーク構造内部に放射されることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のアンテナ装置において、
    前記第1の接地導体に形成される前記切込みは、前記放射導体の外縁より外側に形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のアンテナ装置において、
    前記第1の接地導体、前記第2の接地導体、および前記放射導体は、略鉛直方向に平行して配置されていることを特徴とするアンテナ装置。
  6. 請求項1乃至の何れかに記載のアンテナ装置において、
    前記アンテナ装置はパッチアンテナであり、
    前記切込みは多角形若しくは波型のスロットであることを特徴とするアンテナ装置。
  7. アンテナ装置を備えた受信装置において、
    前記アンテナ装置は
    第1の接地導体と、
    前記第1の接地導体と所定の間隔をおいて配置された第2の接地導体と、
    前記第1の接地導体と前記第2の接地導体間に配置された導体壁と、
    前記第1の接地導体において前記第2の接地導体とは反対側の面に誘電体を介して配置された放射導体と、を備え、
    前記第1の接地導体、前記第2の接地導体、および前記導体壁によりチョーク構造が形成され、
    前記第1の接地導体には切込みが形成され、
    前記切込みの長手方向は前記放射導体側から前記第1の接地導体の外縁側に向けて形成されていることを特徴とする受信装置。
  8. アンテナ装置を備えた受信装置において、
    前記アンテナ装置は
    第1の接地導体と、
    前記第1の接地導体と所定の間隔をおいて配置された第2の接地導体と、
    前記第1の接地導体と前記第2の接地導体間に配置された導体壁と、
    前記第1の接地導体において前記第2の接地導体とは反対側の面に誘電体を介して配置された放射導体と、を備え、
    前記第1の接地導体、前記第2の接地導体、および前記導体壁によりチョーク構造が形成され、
    前記第1の接地導体には複数の切込みが形成され、
    前記複数の切込みはすべて平行に形成されていることを特徴とする受信装置。
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