JP4763909B2 - コンタクトレンズ用クリーナー - Google Patents

コンタクトレンズ用クリーナー Download PDF

Info

Publication number
JP4763909B2
JP4763909B2 JP2001102392A JP2001102392A JP4763909B2 JP 4763909 B2 JP4763909 B2 JP 4763909B2 JP 2001102392 A JP2001102392 A JP 2001102392A JP 2001102392 A JP2001102392 A JP 2001102392A JP 4763909 B2 JP4763909 B2 JP 4763909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
preservative
contact lens
weight
water
sodium chloride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001102392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002296551A (ja
Inventor
吉徳 岩間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2001102392A priority Critical patent/JP4763909B2/ja
Publication of JP2002296551A publication Critical patent/JP2002296551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4763909B2 publication Critical patent/JP4763909B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はコンタクトレンズ用クリーナーに関し、さらに詳しくは、払拭後コンタクトレンズを水やすすぎ液などで洗浄しなくてもそのまま装着することができるコンタクトレンズ用クリーナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンタクトレンズには、ハ−ドコンタクトレンズ(酸素透過性タイプと非酸素透過性タイプ)と、ソフトコンタクトレンズ(非含水タイプ、低含水タイプ、高含水タイプ)とがあるが、装着中に違和感を感じた場合、あるいは脂質やたん白質などの眼の分泌物や空気中のゴミなどがレンズに付着した場合、コンタクトレンズを外して洗浄液に浸し、指先で擦り洗いをした後、洗浄液をすすぎ洗いして使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外出時に洗浄液、すすぎ液を携帯することは殆ど行なわれておらず、外出先において目に違和感を覚えたり、レンズにごみが付着した場合などには応急的に水で洗うなどの処置を取っていたのであるが、水がない場合においては処置の施しようがなかった。
【0004】
これまでにも、外出時の携帯に便利で、急を要する場合にレンズに付着した汚れを払拭することが出来るレンズクリーナーが提供されている。例えば、特公平7−74865号においては、吸水性材料からなる紙もしくは布に界面活性剤と防腐剤、さらにはキレート剤、等張化剤、緩衝剤の1以上を含有する水溶液を含浸させたレンズクリーナーが開示されている。
【0005】
また、他のシート状洗浄剤として、特開2000−19464では、タンパク質に対して親和性のある繊維シート体に、界面活性剤、防腐剤、タンパク溶解剤、タンパク軟化剤、研磨粒子、酵素、還元剤、過酸化物、キレート剤、塩類(無機塩、有機塩)、pH調整剤、緩衝剤等を配合した洗浄液を含浸処理した洗浄シートが開示されている。
【0006】
しかしながら、これらのレンズクリーナー、洗浄シートは、コンタクトレンズを擦り洗いした後、すすぎ水によりコンタクトレンズをすすいで、レンズ面に付着した、界面活性剤等の目に刺激を与える成分やシートから毛羽立った繊維くずを、洗い流さなければならず、外出時に携帯に便利だとしても、水を使用できない場合にはすすぎ洗いができないため、使用できないという問題がある。
【0007】
そこで本発明の目的とするところは、携帯に便利であり、外出時などにおいて急を要する場合に簡便にレンズを払拭することができ、しかもすすぎ洗いを要せず、そのまま装着可能なコンタクトレンズ用クリーナーを提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明においては、界面活性剤等、目に刺激性のある成分を含有しない清浄液を用い、これを吸水性シート材、好ましくは親水性の長繊維を用いたノーバインダー製の実質的にシート面にリントがない不織布に含浸させたものである。
【0009】
すなわち、本発明に係るコンタクトレンズ用クリーナーは、吸水性シート材に、塩化ナトリウムと塩化カリウムの少なくともいずれかと、防腐剤を含有し、界面活性剤を含有しない清浄液を含浸させたことを特徴とするコンタクトレンズ用クリーナーである。塩化ナトリウム、塩化カリウムは、いわゆる等張化剤で、払拭後にレンズを再装着した際、眼に刺激を与えないように作用する。
【0010】
防腐剤としては、各種のものが使用可能であり、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂、クロロヘキシジン酸塩から選ばれる少なくとも1種を使用することができる。
【0011】
また、その他の成分として、当該技術分野で通常用いられる緩衝剤、例えば、ホウ酸系、リン酸系、炭酸系、クエン酸系、酒石酸系、乳酸系、酢酸系、フタル酸系等の緩衝剤を加えても良い。
【0012】
等張化剤としての塩化ナトリウム、塩化カリウムの添加量は、塩化ナトリウムと塩化カリウムの少なくともいずれかを0.11〜1.5重量%程度添加するのが好ましく、塩化ナトリウムと塩化カリウムの両者を配合する場合には、塩化ナトリウムを0.1〜1.0重量%、塩化カリウムを0.01〜0.5重量%程度とするのが望ましい。また防腐剤は0.005〜0.2重量%程度の含有量とする。
【0013】
吸水性シート材の素材としては、コットン、セルロース、レーヨン、アセテートなどを使用することができ、できるだけ柔らかく、払拭時にレンズ表面に損傷を与えないシート材が望ましく、また、払拭後にレンズ表面にシート材に由来する繊維くずやリントなどが付着しない素材が望ましい。この点から本発明では吸水性シート材として、親水性の長繊維を用いたノーバインダー製不織布を用いている。このような吸水性シート材としては、例えば、コットンリンターを使用したセルロース100%の長繊維不織布で、バインダーを用いずに、紡糸した繊維同士が自己接着力でくっつき合いシート状の不織布を構成するノーバインダー不織布、例えば旭化成工業株式会社製の「ベンリーゼ」などが好適に使用できる。
【0014】
本発明のコンタクトレンズ用クリーナーは、吸水性シート材、すなわち、親水性の長繊維を用いたノーバインダー製不織布に、塩化ナトリウムと塩化カリウムの少なくともいずれかと、防腐剤を含有し、界面活性剤を含有しない清浄液を含浸させたものであるから、例えば、防水性の包装に入れて持ち歩くことができ、携帯に便利であり、コンタクトレンズを装着して外出時に眼に違和感を覚えたり、レンズに汚れが付着した場合、すすぎ水のない状況においても、コンタクトレンズを外してコンタクトレンズ用クリーナーで払拭してそのまま再度装着使用することができるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例及び比較例を示して説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0016】
実施例1
親水性の長繊維を用いたノーバインダー製不織布(旭化成工業株式会社製「ベンリーゼ」)を吸水性シート材として使用し、等張化剤としての塩化ナトリウムを0.55重量%、塩化カリウムを0.05重量%、防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.07重量%、その他としてエタノール2.0重量%、残部精製水からなる清浄液を調整して含浸させ、コンタクトレンズ用クリーナーとした。
【0017】
実施例2
防腐剤としてパラオキシ安息香酸プロピルを用いた以外は実施例1と同様である。
【0018】
実施例3
防腐剤としてソルビン酸カリウムを用いた以外は実施例1と同様である。
【0019】
実施例4
防腐剤としてホウ酸を用いた以外は実施例1と同様である。
【0020】
比較例1
親水性の長繊維を用いたノーバインダー製不織布(旭化成工業株式会社製「ベンリーゼ」)を吸水性シート材として使用し、等張化剤としての塩化ナトリウムを0.55重量%、塩化カリウムを0.05重量%、防腐剤として塩化ベンゼトニウム0.07重量%、界面活性剤(ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル)2.0重量%、残部精製水からなる清浄液を調整して含浸させ、比較例1とした。
【0021】
比較例2
防腐剤として塩化ベンゼトニウムを用いた以外は比較例1と同様である。
【0022】
比較例3
防腐剤を省略した以外は比較例1と同様である。
【0023】
比較例4
清浄液を省き、綿布のみを用いた。上記各コンタクトレンズ用クリーナーを用いて、ハードコンタクトレンズの払拭を行ない、払拭後直ちに装着した場合の目に対する刺激性の有無、防腐力効果、レンズに対する防腐剤の付着性の有無、シート材に由来するレンズへのごみの付着性についてテストした結果、表1及び表2に示すような結果が得られた。
【0024】
なお、目に対する刺激性の有無は被験者の感覚により、防腐剤の付着性の有無、ごみの付着性については目視観察により、また、防腐力効果については一般的なチャレンジテストで効果試験をおこなった。
【0025】
【表1】
Figure 0004763909
【0026】
【表2】
Figure 0004763909
【0027】
両表の比較から明らかな通り、吸水性シートとしてノーバインダー製不織布を用いた場合、シート材に由来するレンズへのごみの付着は見られなかった。また、界面活性剤を使用していない本発明の実施例においては目に対する刺激性がなく、すすぎ洗いを要せずにそのまま装着可能であったが、界面活性剤を含有する比較例においては、目に対する刺激性があり、すすぎ洗いが必要で、そのまま装着することができず、すすぎ水のない場合には使用に適さなかった。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述の通り、本発明に係るコンタクトレンズ用クリーナーは界面活性剤等の目に刺激を与える成分を含有しておらず、携帯に便利であり、外出時などにおいて急を要する場合に簡便にコンタクトレンズの汚れを払拭することができ、しかもすすぎ洗いを要せずそのまま装着可能であり、すすぎ水のない状況においても好適に使用可能な、外出時に使用する簡便なコンタクトレンズ用クリーナーとして最適である。
【0029】
また、清浄液を含浸させる吸水性シート材として、親水性の長繊維を用いたノーバインダー製不織布を用いた場合、払拭後にレンズ表面にシート材に由来するリントの付着を防止することができ、また不純物による刺激性もないためコンタクトレンズ用クリーナーとして最適である。

Claims (4)

  1. 親水性の長繊維を用いたノーバインダー製の実質的にシート面にリントがない不織布である吸水性シート材に、界面活性剤を含有しておらず、かつ、塩化ナトリウムと塩化カリウムの少なくともいずれかと、防腐剤を含有する清浄液を含浸させことを特徴とするコンタクトレンズ用クリーナー。
  2. 塩化ナトリウムと塩化カリウムの少なくともいずれかを0.11〜1.5重量%、防腐剤を0.005〜0.2重量%含有する請求項記載のコンタクトレンズ用クリーナー。
  3. 塩化ナトリウムを0.1〜1.0重量%、塩化カリウムを0.01〜0.5重量%、防腐剤を0.005〜0.2重量%含有する請求項1又は2記載のコンタクトレンズ用クリーナー。
  4. 防腐剤がパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂、クロロヘキシジン酸塩から選ばれる少なくとも1種である請求項1からのいずれかに記載のコンタクトレンズ用クリーナー。
JP2001102392A 2001-03-30 2001-03-30 コンタクトレンズ用クリーナー Expired - Fee Related JP4763909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102392A JP4763909B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 コンタクトレンズ用クリーナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102392A JP4763909B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 コンタクトレンズ用クリーナー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002296551A JP2002296551A (ja) 2002-10-09
JP4763909B2 true JP4763909B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=18955601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001102392A Expired - Fee Related JP4763909B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 コンタクトレンズ用クリーナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4763909B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106753847A (zh) * 2016-11-17 2017-05-31 维尼健康(深圳)股份有限公司 一种光学镜片擦拭湿巾
JP7497612B2 (ja) 2020-05-19 2024-06-11 Toppanホールディングス株式会社 積層蓋材および包装容器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0774865B2 (ja) * 1984-05-23 1995-08-09 千寿製薬株式会社 コンタクトレンズ・クリーナー
CA1244741A (en) * 1984-08-20 1988-11-15 Guy J. Sherman Soft contact lens ambient temperature disinfectant and rinsing solution and method
JP3175803B2 (ja) * 1991-04-08 2001-06-11 トーメー産業株式会社 コンタクトレンズの処理方法
JPH1037055A (ja) * 1996-07-19 1998-02-10 Asahi Chem Ind Co Ltd 複合不織布
JP3801359B2 (ja) * 1998-08-13 2006-07-26 旭化成せんい株式会社 リントフリー不織布ワイパー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002296551A (ja) 2002-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0125041B1 (en) Contact lens cleaning method and article
JP2583643B2 (ja) コンタクトレンズ用クリーナー
JPH03174510A (ja) コンタクトレンズの洗浄材料および洗浄方法
JPS6363885B2 (ja)
US4678698A (en) Contact lens cleaning article
JP3420647B2 (ja) コンタクトレンズ用洗浄剤
US4622258A (en) Contact lens cleaning article
JP4763909B2 (ja) コンタクトレンズ用クリーナー
NZ516135A (en) Non-toxic, microbicidal detergent
JP2002296550A (ja) コンタクトレンズ用クリーナー
JP4947579B2 (ja) 眼鏡用洗浄剤及び眼鏡用洗浄シート
CN212395189U (zh) 一种护目镜除雾器及护目镜
JP2540192B2 (ja) コンタクトレンズ用洗浄液
JPH10221654A (ja) コンタクトレンズ用溶液
JP2017181977A (ja) メガネ洗浄剤組成物
CN215970412U (zh) 一种抗菌眼镜布
JP3408760B2 (ja) コンタクトレンズ用ケア用剤
JPH0774865B2 (ja) コンタクトレンズ・クリーナー
JPH08280596A (ja) ウェットワイパー
JPH0515481A (ja) 平滑面クリーナー
JP2000347146A (ja) コンタクトレンズ用洗浄剤
JPH04161921A (ja) コンタクトレンズ保存液
JPH0225166B2 (ja)
JP2000347145A (ja) コンタクトレンズ用溶液
CA2340747A1 (en) Wiping material and cleaning material

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110610

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4763909

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees