JP4760045B2 - 2液型ポリウレタンシーリング材組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ウレタンシーラントに関し、より詳しくは、耐発泡性および作業性に優れる2液型ポリウレタンシーリング材組成物に関する。
従来より、主剤としてポリイソシアネート(ウレタンプレポリマー)、硬化剤としてポリオールおよび硬化触媒を含有する2液型ポリウレタンシーリング材組成物が知られている。ここで、上記硬化触媒としては、良好な硬化性の確保、水分との反応により発生しうる炭酸ガスによる発泡を抑える観点から鉛系の有機カルボン酸鉛が多用されていた。しかしながら、このような有機酸鉛は、環境や人体への悪影響が懸念され、その使用も問題とされることから代替触媒の検討がなされてきた。その中で、ビスマス系の有機カルボン酸ビスマスは、高い触媒活性を有し、可使時間を保ち、さらに耐発泡性に優れる等の利点から代替触媒として高い評価を得ている。
そこで、この有機カルボン酸ビスマスを硬化触媒として含有するポリウレタン組成物として、特許文献1には、「末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー、硬化剤としてポリオール、および硬化触媒として有機カルボン酸ビスマスと他の有機カルボン酸金属塩との混合物を含有することを特徴とするポリウレタン組成物」が記載されている。
しかしながら、このポリウレタン組成物では、発泡を確実に抑制しようとすると、硬化速度が速くなり作業性が悪くなる問題があり、逆に、作業性の確保の観点から硬化速度を抑制すると、ウレタンプレポリマーの水分との反応が進んでしまい発泡しやすくなるという問題があった。
特開2001−89549号公報
そこで、本発明は、耐発泡性および作業性がともに優れる2液型ポリウレタンシーリング材組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、主剤と、特定のビスマス量および亜鉛量を含有する硬化剤とからなる2液型ポリウレタンシーリング材組成物が、耐発泡性および作業性に優れることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記(1)に記載の2液型ポリウレタンシーリング材組成物を提供する。
(1)ウレタンプレポリマーを含有する主剤と、ポリオールを含有する硬化剤とからなるシーリング材組成物であって、
上記硬化剤が、ビスマス量が該硬化剤の重量に対して0.010〜0.016質量%となるビスマス塩と、亜鉛量が該硬化剤の重量に対して0.06〜0.14質量%となる亜鉛塩と、を含有する2液型ポリウレタンシーリング材組成物。
以下に説明するように、本発明によれば、耐発泡性および作業性がともに優れる2液型ポリウレタンシーリング材組成物を提供することができ、各種シーリング材、ならびに目地材、接着剤、塗料、防水材および床材等にも好適に用いることができるため有用である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の2液型ポリウレタンシーリング材組成物(以下、単に「本発明のシーリング材組成物」という。)は、ウレタンプレポリマーを含有する主剤と、ポリオールを含有する硬化剤とからなるシーリング材組成物であって、該硬化剤が、ビスマス量が該硬化剤の重量に対して0.010〜0.016質量%となるビスマス塩と、亜鉛量が該硬化剤の重量に対して0.06〜0.14質量%となる亜鉛塩と、を含有する2液型ポリウレタンシーリング材組成物である。
次に、主剤および硬化剤について詳述する。
<主剤>
本発明のシーリング材組成物に用いられる主剤は、ウレタンプレポリマーを含有するものであれば特に限定されない。
上記ウレタンプレポリマーは、通常の1液型のポリウレタン樹脂組成物と同様、ポリオール化合物と過剰のポリイソシアネート化合物(すなわち、水酸基(OH基)に対して過剰のイソシアネート基(NCO基))を反応させて得られる反応生成物であって、一般に、0.5〜5重量%のNCO基を分子末端に含有する。
このようなウレタンプレポリマーを生成するポリイソシアネート化合物は、分子内にNCO基を2個以上有するイソシアネート化合物であれば特に限定されず、その具体例としては、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4′−MDI)、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4′−MDI)、1,4−フェニレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリデンジイソシアネート(TMXDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)などの芳香族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、リジンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアナートメチル(NBDI)などの脂肪族ポリイソシアネート;トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、H6XDI(水添XDI)、H12MDI(水添MDI)などの脂環式ポリイソシアネート;上記各ポリイソシアネートのカルボジイミド変性ポリイソシアネート、または、これらのイソシアヌレート変性ポリイソシアネート等が挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、上記ウレタンプレポリマーを生成するポリオール化合物は、水酸基を2個以上有するポリオール化合物であれば特に限定されず、その具体例としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、その他のポリオール、およびこれらの混合ポリオール等が挙げられる。
これらのポリオール化合物のうち、少なくともポリエーテルポリオールを用いる場合、すなわち、ポリエーテル骨格を有するポリオールがウレタンプレポリマーに含まれる場合には、得られるウレタンプレポリマーの粘度が低く、作業性に優れ、該ウレタンプレポリマーを主剤として有するシーリング材組成物の硬化物の耐水性が向上する等の理由から好ましい。
ここで、ポリエーテルポリオールとしては、具体的には、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン、1,2,5−ヘキサントリオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ペンタエリスリトールなどの多価アルコールから選ばれる少なくとも1種に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、ポリオキシテトラメチレンオキサイドなどから選ばれる少なくとも1種を付加させて得られるポリオール等が挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、具体的には、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオールペンタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン、その他の低分子ポリオールなどから選ばれる少なくとも1種と、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン酸、ダイマー酸、その他の低分子脂肪族カルボン酸やオリゴマー酸などから選ばれる少なくとも1種との縮合重合体;プロピオンラクトン、バレロラクトンなどの開環重合体;等が挙げられる。
その他のポリオールとしては、具体的には、例えば、ポリマーポリオール、ポリカーボネートポリオール;ポリブタジエンポリオール;水素添加されたポリブタジエンポリオール;アクリルポリオール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等の低分子ポリオールが挙げられる。
上記ウレタンプレポリマーとしては、上記で例示した各種ポリオール化合物と過剰量のポリイソシアネート化合物とを反応させて得られる反応性生物が挙げられる。これらのうち、トリレンジイソシアネート(TDI)と、ポリプロピレングリコール(PPG)を反応させて得られる反応性生物が好ましい。
ここで、上記ポリイソシアネート化合物と上記ポリオール化合物との反応は、該ポリイソシアネート化合物と該ポリオール化合物とを、NCO基/OH基が、1.2〜2.5、好ましくは1.5〜2.2となる当量比で混合させて行われる。当量比がこの範囲であれば、得られるウレタンプレポリマーの粘度が適当となり、該ウレタンプレポリマーを主剤として有する本発明のシーリング材組成物の耐発泡性も良好になる理由から好ましい。また、このウレタンプレポリマーの生成は、通常のウレタンプレポリマーと同様の方法で行うことができ、例えば、上述の当量比のポリオール化合物とポリイソシアネート化合物とを、50〜100℃で加熱攪拌することによって行うことができる。また、必要に応じて、有機錫化合物、有機ビスマス、アミン等のウレタン化触媒を用いることもできる。
<硬化剤>
本発明のシーリング材組成物に用いられる硬化剤は、ポリオールと、ビスマス量が該硬化剤の重量に対して0.010〜0.016質量%となるビスマス塩と、亜鉛量が該硬化剤の重量に対して0.06〜0.14質量%となる亜鉛塩と、を含有するものである。
上記ポリオールは、実質的な硬化剤成分として含有するものであって、その具体例としては、上述したウレタンプレポリマーの生成で用いるポリオール化合物が挙げられ、これらを、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、ポリプロピレングリコール(PPG)であることが好ましい。
上記ビスマス塩は、有機酸ビスマス塩であれば特に限定されず、その具体例としては、オクチル酸ビスマス、ネオデカン酸ビスマス、ロジン酸ビスマス等が挙げられる。
このようなビスマス塩としては、市販されているものを用いることもでき、具体的には、ネオスタンU660(ビスマス量:3質量%、日東化成社製)、プキャットB3(ビスマス量:3質量%、日本化学産業社製)、ビスマスネオデカノエート(ビスマス量:20質量%、シェファードジャパン社製)等が好適に例示される。
また、上記ビスマス塩の含有割合は、該ビスマス塩が含有するビスマス量に依存しており、上述したように、該ビスマス量が硬化剤の総重量に対して0.010〜0.016質量%となるように含有するものである。ビスマス量の含有量がこの範囲であれば、硬化剤を含有するシーリング材組成物の硬化速度や硬化物の耐久発泡性が優れる理由から好ましい。
上記亜鉛塩は、有機酸亜鉛塩であれば特に限定されず、その具体例としては、オクチル酸亜鉛、ネオデカン酸亜鉛等が挙げられる。
このようなビスマス塩としては、市販されているものを用いることもでき、具体的には、ニッカオクチックスZn(亜鉛量:8質量%、日本化学産業社製)等が好適に例示される。
また、上記亜鉛塩の含有割合は、該亜鉛塩が含有する亜鉛量に依存しており、上述したように、該亜鉛量が硬化剤の総重量に対して0.06〜0.14質量%、好ましくは0.07〜0.12質量%となるように含有するものである。亜鉛量の含有量がこの範囲であれば、カルシウム等の他の有機カルボン酸金属塩を用いた場合よりも耐久発泡性に優れる理由から好ましい。
上記ポリオールならびに上記ビスマス塩および亜鉛塩をそれぞれ上述した含有量で含有する硬化剤は、上述した主剤(ウレタンプレポリマー)との硬化反応において、発泡性を抑制し、作業性を良好にすることができる。これは、ビスマス塩と亜鉛塩との特性が相違するためであると考えられ、例えば、硬化剤としてビスマス塩および亜鉛塩をほぼ当量(例えば、1:1)含有する態様と比べても、耐発泡性に優れるものとなる。
本発明のシーリング材組成物は、上記各成分に加え、必要に応じて本発明の目的を損なわない範囲で、その他の添加剤、例えば、可塑剤、充填剤、硬化触媒(ビスマス塩および亜鉛塩を除く)、チクソトロピー性付与剤、シランカップリング剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、接着性付与剤、分散剤、脱水剤、紫外線吸収剤、溶剤等を含有することができる。
可塑剤としては、例えば、テトラヒドロフタル酸、アゼライン酸、安息香酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、クエン酸およびこれらの誘導体;ポリエステル、ポリエーテル、エポキシ系、パラフィン系、ナフテン系および芳香族系のプロセスオイル;等が挙げられる。
これらのうち、フタル酸系可塑剤、アジピン酸系可塑剤等のエステル系可塑剤が好ましい。
具体的には、フタル酸系可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジラウリルフタレート(DLP)、ブチルベンジルフタレート(BBP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジイソノニルフタレート(DINP)、ジメチルフタレート、ジエチルフタレートが挙げられる。これらのうち、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレートが好ましい。
アジピン酸系可塑剤としては、例えば、ジオクチルアジぺート(DOA)、ジイソノニルアジペート(DINA)、ジイソデシルアジぺート、アジピン酸プロピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステルが挙げられる。これらのうち、ジイソノニルアジペートが好ましい。
その他の可塑剤としては、例えば、セバシン酸ジブチル、コハク酸ジイソデシル、ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル、オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、トリオクチルフォスフェート、トリス(クロロエチル)フォスフェート、トリス(ジクロロプロピル)フォスフェート、リン酸トリクレジル、トリブチルトリメリテート(TBTM)、トリオクチルトリメリテート(TOTM)、エポキシステアリン酸アルキル、エポキシ化大豆油;分子量500〜10,000のブチルアクリレート等のアクリルオリゴマーが挙げられる。
所望により添加する可塑剤の含有量は、上記ウレタンプレポリマー100質量部に対して、5〜50質量部であることが好ましい。可塑剤の含有量がこの範囲であれば、得られる本発明のシーリング材組成物の粘度が良好となり作業性を良好にすることができる理由から好ましい。
充填剤としては、各種形状の有機または無機のもの、例えば、炭酸カルシウム、カーボンブラック、シリカ(ホワイトカーボン)、クレー・タルク類、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化バリウム、酸化マグネシウム、生石灰、炭酸塩類(例えば、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、胡粉)、アルミナ水和物(例えば、含水水酸化アルミニウム)、ケイソウ土、硫酸バリウム(例えば、沈降性硫酸バリウム)、マイカ、硫酸アルミナ、リトポン、アスベスト、グラファイト、二硫化モリブデン、軽石粉、ガラス粉、ケイ砂、ゼオライト;これらの脂肪酸、樹脂酸、脂肪酸エステル、高級アルコール付加イソシアネート化合物などによる表面処理物;ガラスバルーン;樹脂バルーン;等が挙げられる。
炭酸カルシウムとしては、例えば、重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム)、コロイダル炭酸カルシウム等が挙げられる。また、脂肪酸、樹脂酸、脂肪酸エステル、高級アルコール付加イソシアネート化合物等により表面処理された表面処理炭酸カルシウムも用いることができる。
具体的には、上記重質炭酸カルシウムとしてはSSB赤(白石工業社製)、コロイダル炭酸カルシウムとしては白艶華CCR−HL(白石工業社製)およびMS−700(丸尾カルシウム社製)等が挙げられる。また、脂肪酸で表面処理された炭酸カルシウムとしてはカルファイン200(丸尾カルシウム社製)およびホワイトン305(重質炭酸カルシウム、白石工業社製)、脂肪酸エステルで表面処理された炭酸カルシウムとしてはシーレッツ200(丸尾カルシウム社製)等が好適に用いられる。
カーボンブラックとしては、例えば、SAF(Super Abrasion Furnace)、ISAF(Intermediate Super Abrasion Furnace)、HAF(High Abrasion Furnace)、FEF(Fast Extruding Furnace)、GPF(General Purpose Furnace)、SRF(Semi−Reinforcing Furnace)、FT(Fine Thermal)、MT(Medium Thermal)等が挙げられる。
具体的には、上記SAFとしてはシースト9(東海カーボン社製)、ISAFとしてはショウブラックN220(昭和キャボット社製)、HAFとしてはシースト3(東海カーボン社製)、FEFとしてはHTC#100(中部カーボン社製)等が例示される。また、GPFとしては旭#55(旭カーボン社製)、シースト5(東海カーボン社製)、SRFとしては旭#50(旭カーボン社製)、三菱#5(三菱化学社製)、FTとしては旭サーマル(旭カーボン社製)、HTC#20(中部カーボン社製)、MTとしては旭#15(旭カーボン社製)等が例示される。
シリカとしては、具体的には、例えば、ヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ、粉砕シリカ、溶融シリカ、無水微粉ケイ酸、含水微粉ケイ酸、含水ケイ酸アルミニウム、含水ケイ酸カルシウム等が挙げられる。
クレーとしては、具体的には、例えば、ろう石クレー、カオリン質クレー(カオリナイト、ハロイサイト)、パイロフィライト質クレー、セリサイト質クレー、焼成クレー等が挙げられる。
所望により添加する充填剤の含有量は、上記ウレタンプレポリマー100質量部に対して、200〜300質量部であることが好ましい。充填剤の含有量がこの範囲であれば、得られる本発明のシーリング材組成物の粘度、垂れ性、混合性に優れることから作業性が向上し、また硬化物の硬度、伸び物性が優れるため好ましい。
チクソトロピー性付与剤としては、具体的には、例えば、エアロジル(日本エアロジル社製)、ディスパロン(楠本化成社製)等が挙げられる。
シランカップリング剤としては、具体的には、例えば、トリメトキシビニルシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
顔料としては、無機顔料および有機顔料が挙げられる。
無機顔料としては、具体的には、例えば、亜鉛華、酸化チタン、弁柄、酸化クロム、鉄黒、複合酸化物(例えば、チタンエロー系、亜鉛−鉄系ブラウン、チタン・コバルト系グリーン、コバルトグリーン、コバルトブルー、銅−クロム系ブラック、銅−鉄系ブラック)などの酸化物;黄鉛、モリブデートオレンジなどのクロム酸塩;紺青等のフェロシアン化物;カドミウムエロー、カドミウムレッド、硫化亜鉛などの硫化物;硫酸バリウムなどの硫酸塩;塩酸塩;群青などのケイ酸塩;炭酸カルシウムなどの炭酸塩;マンガンバイオレットなどのリン酸塩;黄色酸化鉄などの水酸化物;カーボンブラックなどの炭素;アルミニウム粉、ブロンズ粉などの金属粉;チタン被覆雲母;等が挙げられる。
有機顔料としては、具体的には、例えば、モノアゾレーキ系(例えば、レーキレッドC、パーマネンレッド2B、ブリリアントカーミン6B)、モノアゾ系(例えば、トルイジンレッド、ナフトールレッド、ファストエローG、ベンズイミダロンボルドー、ベンズイミダゾロンブラウン)、ジスアゾ系(例えば、ジスアゾエローAAA、ジスアゾエローHR、ピラゾロンレッド)、縮合アゾ系(例えば、縮合アゾエロー、縮合アゾレッド、縮合アゾブラウン)、金属錯塩アゾ系(例えば、ニッケルアゾエロー)などのアゾ系顔料;銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、臭素化銅フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系顔料;塩基性染料レーキ(例えば、ローダミン6レーキ)などの染付顔料;アンスラキノン系(例えば、フラバンスロンエロー、ジアンスラキノリルレッド、インダンスレンブルー)、チオインジゴ系(例えば、チオインジゴボルドー)、ペリノン系(例えば、ペリノンオレンジ)、ペリレン系(例えば、ペリレンスカーレット、ペリレンレッド、ペリレンマルーン)、キナクリドン系(例えば、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ、キナクリドンスカーレット)、ジオキサジン系(例えば、ジオキサジンバイオレット)、イソインドリノン系(例えば、イソインドリノンエロー)、キノフタロン系(例えば、キノフタロンエロー)、イソインドリン系(例えば、イソインドリンエロー)、ピロール系(例えば、ピロールレッド)などの縮合多環顔料;銅アゾメチンエローなどの金属錯塩アゾメチン;アニリンブラック;昼光蛍光顔料;等が挙げられる。
染料としては、具体的には、例えば、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化クロム、弁柄等が挙げられる。
老化防止剤は、具体的には、例えば、N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミン(DPPD)、N,N′−ジナフチル−p−フェニレンジアミン(DNPD)、2,2,4−トリメチル−1,3−ジヒドロキノリン(TMDQ)、N−フェニル−1−ナフチルアミン(PAN)、ヒンダードフェノール系化合物等が挙げられる。
酸化防止剤は、具体的には、例えば、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)などのヒンダードフェノール系化合物;亜リン酸トリフェニル:等が挙げられる。
帯電防止剤は、具体的には、例えば、第四級アンモニウム塩、アミンなどのイオン性化合物;ポリグリコール、エチレンオキサイド誘導体などの親水性化合物;等が挙げられる。
難燃剤は、具体的には、例えば、クロロアルキルホスフェート、ジメチルメチルホスホネート、臭素・リン化合物、アンモニウムポリホスフェート、ジエチルビスヒドロキシエチルアミノホスフェート、ネオペンチルブロマイドーポリエーテル、臭素化ポリエーテル等が挙げられる。
接着性付与剤は、具体的には、例えば、テルペン樹脂、フェノール樹脂、テルペン−フェノール樹脂、ロジン樹脂、キシレン樹脂、各種シランカップリング剤等が挙げられる。
分散剤は、具体的には、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、リノール酸カルシウム、ヒドロキシステアリン酸マグネシウムなどの脂肪酸金属塩;ステアリン酸エチル、ラウリン酸エチル、オレイン酸ブチル、アジピン酸ジオクチル、ステアリン酸モノグリセライドなどの脂肪酸エステル;等が挙げられる。
脱水剤は、具体的には、例えば、メチルスアテアロキシポリシロキサン等が挙げられる。
紫外線吸収剤は、具体的には、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードフェノール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、オキザリックアシッドアニリド系紫外線吸収剤、フォルムアミジン系紫外線吸収剤、トリアジン環系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤等が挙げられる。
溶剤としては、具体的には、例えば、ヘキサン、トルエンなどの炭化水素系;テトラクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素系;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系;ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル系;酢酸エチルなどのエステル系;等が挙げられる。
本発明のシーリング材組成物の製造方法は、特に限定されず、例えば、上記ウレタンプレポリマーおよび硬化剤、ならびに所望により含有させる各種添加剤を混合し、ロール、ニーダー、押出し機、万能攪拌機等を用いて室温下または加熱下(40〜60℃、例えば40℃)で十分に混合し、均一に分散(混練)させることにより使用時に製造することができる。
以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されない。
<ウレタンプレポリマー(主剤)の製造>
分子量5000の3官能型ポリプロピレングリコール(PPG)(エクセノール5030、旭硝子社製)72gと、分子量1,000の2官能型PPG(エクセノール1020、旭硝子社製)15gとを反応容器に入れ、110℃、20mmHg以下で4時間減圧脱水した。このポリオール混合物を80℃に冷却し、13gのトリレンジイソシアネート(TDI−80、三井武田ケミカル社製)をかくはんしながら加えることで、末端イソシアネート基3.0%、粘度25Pa・s(20℃)、平均分子量3,500のウレタンプレポリマー(NCO/OH=1.75)を得た。なお、上記粘度はE型回転粘度計で測定した。
(実施例1、2および比較例1〜10)
主剤として得られたウレタンプレポリマーと、下記表1に示される配合の硬化剤とを、下記表1に示す質量比で混合して各シーリング材組成物を得た。得られた各シーリング材組成物の耐発泡性(発泡率)および作業性(押し出し時間)を、以下に示す測定方法により測定した。その結果を下記表1に示す。
<耐発泡性(発泡率)>
発泡率の測定は、得られた各シーリング材組成物をガラス管(直径10mm×長さ100mm)内にいっぱいになるまで導入し、このガラス管を60℃、80%RHの恒湿槽(オーブン)内に12時間放置した後、該ガラス管からはみ出したシーリング材組成物の体積(長さ)を測定することにより行った。
<作業性(押し出し時間)>
押し出し時間の測定は、得られた各シーリング材組成物を、シリンダーの内径約40mmのシーリング用カートリッジ(開口径約40mm)に充填し、2時間放置後、98kPaの空気圧をかけて組成物を押し出し始めてから、約150gのシーリング材組成物を押し出すのにかかった時間(秒)を測定することにより行った。
この結果、押し出し時間が5秒未満であれば、使用現場での作業性に優れているといえる。
Figure 0004760045
Figure 0004760045
硬化剤に用いた上記表1中の各成分は、以下のものを使用した。
・PPG:エクセノール5030(旭硝子社社)
・ポリブテン(可塑剤):LV−7(日石社製)
・コロイダル炭酸カルシウム1:白艶華CCR−HL(白石工業社製)
・コロイダル炭酸カルシウム2:MS−700(丸尾カルシウム社製)
・重質炭酸カルシウム:ホワイトンSSB赤(白石工業社製)
・酸化チタン:タイペークCR−90(石原産業社製)
・オクチル酸ビスマス:ネオスタンU660(ビスマス量:3質量%、日東化成社製)
・オクチル酸亜鉛:ニッカオクチックスZn(亜鉛量:8質量%、日本化学産業社製)
・オクチル酸カルシウム:プキャットCa5B(カルシウム量:5質量%、日本化学産業社製)
・ミネラルスピリット(溶剤):Aソルベント(日本石油社製)
上記表1に示すように、実施例1および2で得られたシーリング材組成物は、ビスマス塩もしくは亜鉛塩のどちらか一方のみを含有する比較例1〜4に比べて耐発泡性が良好になることが分かり、比較例5〜9と比べても耐発泡性および作業性がともにバランスよく優れることが分かった。
また、オクチル酸ビスマスとオクチル酸カルシウムの併用系である比較例10と比べても耐発泡性が向上していることが明らかとなった。

Claims (1)

  1. ウレタンプレポリマーを含有する主剤と、ポリオールを含有する硬化剤とからなるシーリング材組成物であって、
    前記硬化剤が、ビスマス量が該硬化剤の重量に対して0.010〜0.016質量%となるビスマス塩と、亜鉛量が該硬化剤の重量に対して0.06〜0.14質量%となる亜鉛塩と、を含有する2液型ポリウレタンシーリング材組成物。
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