JP4759188B2 - 血球検出器及びそれを備えた血液分析装置 - Google Patents

血球検出器及びそれを備えた血液分析装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は血液分析用の血球検出器及び血液分析装置に関し、さらに詳しくは、血液試料中の白血球及び赤血球を電気抵抗法で測定する検出器と、各血球の個数、粒度分布を測定する血液分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示す従来の電気抵抗方式の血液分析装置においては、次のようにして白血球測定及び赤血球測定を行っている。
【0003】
(1)バルブV6,V7,V13をオープンにし、排液チャンバ30に陰圧を印加することにより、MIXチャンバ12、白血球検出器10及び赤血球検出器11に滞留されていた残留液を排出する。
【0004】
(2)バルブV1をオープンにして、試料定量ポンプ3を吸引動作させることにより、ピペット1が試料容器2から所定の量だけ血液を吸引する。
【0005】
(3)バルブV2,V8をオープンにして、アウトレットP1とインレットP2が連通するようにバルブV5を切替え、排液チャンバ30に陰圧を印加することによって、希釈液供給部7から希釈液を吸引し、白血球検出器10を洗浄する。その後、同様に、バルブV3,V9をオープンにして、アウトレットP1とインレットP3が連通するようにバルブV5を切替え、排液チャンバ30に陰圧を印加することによって、赤血球検出器11を洗浄する。
【0006】
(4)バルブV8をオープンにして希釈ポンプ4を吸引動作させることにより、希釈液供給部7から希釈液を吸引する。その後、バルブV4をオープンにし(バルブV8はクローズ)、希釈液ポンプ4を加圧動作させることにより、MIXチャンバ12に所定の量だけ希釈液を注入する。また、同様に、バルブV8をオープンにして(バルブV4はクローズ)希釈ポンプ4を吸引動作させることにより、希釈液供給部7から希釈液を吸引する。その後、バルブV12をオープンにし(バルブV8、V4はクローズ)、希釈液ポンプ4を加圧動作させることにより、赤血球検出器11に所定の量だけ希釈液を注入する。
【0007】
(5)ピペット動作部(図示せず)によってピペット1をMIXチャンバ12に移動させる。その際、(2)で試料容器2から吸引した血液を、バルブV1をオープンにして、試料定量ポンプ3を加圧動作させることにより、MIXチャンバ12に吐出する。これによって、MIXチャンバ12に1段希釈された血液試料が作成される。
【0008】
(6)ピペット動作部(図示せず)によってピペット1をMIXチャンバ12まで移動させ、バルブV1,V45をオープンにし、希釈液ポンプ5を吸引動作させることにより、MIXチャンバ12から前記1段希釈された血液試料を所定の量だけ吸引する。その後、ピペット1を白血球検出器10まで移動させ、希釈液ポンプ5を加圧動作させることにより(バルブV1,V45はオープン)、先程吸引した血液試料を白血球検出器10に吐出する。この血液試料が白血球測定用試料である。
【0009】
(7)(6)と同様にして、ピペット動作部(図示せず)によってピペット1をMIXチャンバ12まで移動させ、MIXチャンバ12から前記1段希釈された血液試料を所定の量だけ吸引する。そして、ピペット動作部(図示せず)によってピペット1を赤血球検出器11まで移動させ、前記1段希釈された血液試料を赤血球検出器11に所定の量だけ吐出する。これによって、赤血球検出器11に2段希釈された血液試料が作成される。ここで赤血球検出器11に作成された血液試料が赤血球測定用試料である。
【0010】
(8)アウトレットP4とインレットP6が連通するようにバルブV10を切替え、溶血剤ポンプ6を吸引動作させることにより、溶血剤供給部8から溶血剤を吸引する。その後、アウトレットP4とインレットP5がオープンになるようにバルブV10を切替え、溶血剤ポンプ6を加圧動作させることにより、溶血剤を白血球検出器10に注入する。これによって、所定の時間の後、白血球検出器10の白血球測定用試料中の赤血球が溶血する。
【0011】
(9)アウトレットP1とインレットP2が連通するようにバルブV5を切替え、排液チャンバ30に陰圧を印加することにより、白血球検出器10からオリフィス20を介して白血球測定用試料を吸引する。ここで、白血球測定用試料がオリフィス20を通過する際に発生するインピーダンス変化を電極13、14により検出して白血球の粒子数及び粒度分布を得る。同様にして、アウトレットP1とインレットP3がオープンになるようにバルブV5を切替え、赤血球検出器11からオリフィス21を介して赤血球測定用試料を吸引する。赤血球測定用試料がオリフィス21を通過する際に発生するインピーダンス変化を電極15、16により検出して、赤血球及び血小板の粒子数及び粒度分布を得る。
【0012】
(10)バルブV8をオープンにして、希釈液ポンプ4を吸引動作させることにより、希釈液供給部7から希釈液を吸引する。その後、バルブV4,V11,V12をオープンにし(バルブV8はクローズ)、希釈液ポンプ4を加圧動作させることにより、MIXチャンバ12、白血球検出器10及び赤血球検出器11に希釈液を注入する。
【0013】
(11)バルブV43をオープンにし、試料定量ポンプ3を吸引動作させることにより、希釈液供給部7から希釈液を吸引する。その後、バルブV1をオープンにし(バルブV43はクローズ)、試料定量ポンプを加圧動作させることにより、試料定量ポンプ3からピペット1までの流路を洗浄する。希釈液がピペット1の先端から流出するため、(12)で示す方法で排液チャンバ30に吸引する。一方、バルブV8をオープンにし、希釈液ポンプ4を吸引動作させることにより、希釈液供給部7から希釈液を吸引する。その後、バルブV40をオープンにし(バルブV8はクローズ)、希釈液ポンプ4を加圧動作させることにより、洗浄スピッツ17に希釈液を供給すると、希釈液はアウトレットP10から流出するため、ピペット1の外側を洗浄することができる。こちらも(12)で示す方法で希釈液を排液チャンバ30に吸引する。なお、洗浄スピッツ17はピペット挿入部27を備えており、ピペット挿入部27にはピペット1が挿入されている。また、ピペット挿入部27の側壁には、希釈液を注入するための希釈液注入孔28及び希釈液を吸引するための希釈液吸引孔29が備えられている。
【0014】
(12)洗浄スピッツ駆動部(図示せず)により、洗浄スピッツ17をピペット1に沿って上下移動させ、バルブV41をオープンにし、排液チャンバ30に陰圧を印加することにより、(11)でピペット1から流出した希釈液及びP10から流出した希釈液をインレットP11を経由して排液チャンバ30へと吸引する。これによって、ピペット1の内側及び外側の両方を洗浄する。
【0015】
(13)(1)から(12)までで1検体についての測定を終了し、次の試料の測定に備える。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、オリフィス20,21は、破損しにくいこと、耐薬品性に優れたこと、加工精度がよいことが求められるため、一般に人工ルビー製の円板に形成される。また、インピーダンス変化を検出するための電極13,14,15,16には、耐薬品性に優れた白金が使用される。これらは非常に高価であり、白血球検出器及び赤血球検出器の両方にこれらの部品を備えている従来の血液分析装置は非常に高価なものとなっていた。また、白血球検出器及び赤血球検出器を別々に備えていることにより、希釈液を注入する希釈液ポンプや流路を切り替えるためのバルブがそれぞれの検出器に必要となり、機器が複雑化・大型化・コストアップしていた。
【0017】
本発明は、上記のような事情を考慮してなされたもので、白血球測定と赤血球測定を1つの検出器で高精度かつ簡単に行うことができる検出器を提供することにある。さらに、血液分析装置を単純化・小型化・コストダウンすることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明は、単一のオリフィスを有するオリフィス部と、オリフィス部へ白血球測定用に調整された第1血液試料を供給する第1供給部と、オリフィス部へ赤血球測定用に調整された第2血液試料を供給する第2供給部と、第1および第2血液試料が単一のオリフィスを選択的に通過するとき、各血液試料のインピーダンスの変化を検出するためにオリフィスを挟むように設けられた第1および第2電極を備え、前記第1および第2供給部は、第1および第2血液試料をオリフィスに互いに逆方向に通過させる、血球検出器を提供するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
この発明の血球検出器は、単一のオリフィスを有するオリフィス部と、オリフィス部へ白血球測定用に調製された第1血液試料を供給する第1供給部と、オリフィス部へ赤血球測定用に調製された第2血液試料を供給する第2供給部と、第1および第2血液試料が単一のオリフィスを選択的に通過するとき、各血液試料のインピーダンスの変化を検出するためにオリフィスを挟むように設けられた第1および第2電極を備える。
【0020】
第1および第2血液試料はオリフィスを同一方向に通過してもよいし、互いに逆方向に通過してもよい。
第1血液試料を白血球測定用試料とし、第2血液試料を赤血球測定用試料とすることができる。
第1供給部は、ヘモグロビン測定用試料を収容する透光性の収容部と、収容部に光を照射する光源と、収容部を透過した光を受光する受光部とを備えてもよい。
【0021】
第2供給部は、赤血球測定用試料をシース液に包んでオリフィスを通過させるシースフロー手段を備えることができる。
そのシースフロー手段は、赤血球測定用試料をオリフィスへ吐出するノズルと、赤血球測定用試料を包んでオリフィスを通過させるシース液を供給するシース液供給部を備えてもよい。
第1および第2供給部はそれぞれ第1および第2血液試料収容部を備えることができる。
【0022】
第1供給部が第1血液試料を収容する血液試料収容部を備え、第2供給部が第2血液試料をオリフィスへ吐出するノズルと、吐出された第2血液試料を包んでオリフィスを通過させるシース液を供給するシース液供給部を備えてもよい。
第1および/または第2供給部は血液試料を攪拌するための空気供給部を備えることができる。
第1および/または第2供給部の上部は開放されていても閉鎖されていてもよい。
シース液には血液試料を作成するための希釈液を使用することができる。
第2供給部が第2血液試料収容部の内部に洗浄液を供給するための洗浄液供給部を備えることができる。
洗浄液供給部は洗浄液を第2血液試料供給部の下部から供給して上部から排出することが好ましい。
これによって、第2血液試料収容部内部の気泡を有効に除去することができる。
この発明は、他の観点から上記血球検出器を組込んだ血液分析装置を提供する。
【0023】
この発明では血球検出のために電気抵抗法を用いるが、電気抵抗法においては、オリフィスを通過する際の粒子の通過位置によって検出信号に差が生じること、接近して通過した複数の粒子が1個の粒子として計測されること、オリフィスを通過後の粒子がオリフィス周辺に滞留してノイズの原因になること等がありこれらを解決するためにシースフロー方式を好適に用いることができる。
【0024】
シースフロー方式とは、測定用試料をシース液で囲んでオリフィスに供給する方式を言う。この方式によれば、粒子は、オリフィスの中心を、粒子どうしが接近することなく通過することができる。従って、この発明において、前記オリフィスへ前記赤血球測定用試料をシース液に包んで供給するためのノズルを備えていることが好ましい。これによって、赤血球及び血小板の測定精度を大幅に上げることができる。また、赤血球測定用試料の測定倍率を大幅に小さくすることができるため、希釈液の消費量を減少することができ、また、測定時間も大幅に短縮することができる。
【0025】
血液検査の基本的な測定項目には、白血球数(WBC)、赤血球数(RBC)、血小板数(PLT)、ヘモグロビン量(HGB)、及びヘマトクリット(HCT)の5項目が知られている。ここでヘマトクリットは赤血球測定信号を処理することによって求められる。従って本発明に係る血球検出器は、さらにヘモグロビン量を測定するためにヘモグロビン測定用試料を収容するヘモグロビン試料収容部を備えていることが好ましい。これによって、本発明の血球検出器を備えた血液分析装置は、血液検査の基本的な測定項目をすべて測定することができる。
【0026】
白血球、赤血球、血小板の血球測定のうち、赤血球は正常検体で400万個/μl程度、血小板は、20万個/μl程度と個数が1桁の差であり、血球の大きさが異なるため、同じ試料で同時に測定することができる。
【0027】
しかし、白血球は正常検体で5000個/μl程度と個数が赤血球に対しておよそ3桁個数が少ないうえ、血球の大きさが赤血球と同程度のものも多いため、同じ試料で同時に測定することは困難である。そこで、白血球測定の際は、赤血球を溶血処理した試料を用いる。なお、この白血球測定用溶血処理を行う溶血剤は、その組成によってはヘモグロビン測定用に溶血処理を行う溶血剤を兼ねることができる。
【0028】
血球測定の際、血球は所定の間隔で前記オリフィスを通過することが分析精度を確保するうえで好ましく、従って単位容積あたりの個数が異なる白血球と赤血球とは測定対象となる血液に対して異なる希釈倍率で希釈されて別々に測定される。血液中の血小板と赤血球の個数は白血球の個数に比べ2〜3桁多いため、希釈倍率も赤血球測定用試料では白血球測定用試料に比べそれに比例して高くせねばならない。
【0029】
よって例えば、赤血球測定用試料では血液を25000倍に、白血球測定用試料では血液を500倍にそれぞれ希釈した血液試料が各検出部に供給される。なお、シースフロー方式を採用すれば、白血球測定用試料500倍に対して赤血球測定用試料750倍程度まで倍率を下げることができる。
【0030】
測定時の血液に対する希釈倍率は、前記のように赤血球測定用試料と白血球測定用試料との間で差がある。また、一度の希釈で高倍率、例えば25000倍の血液試料を調整しようとすれば、血液の量が希釈液の量にたいして微量であるため、血液量の誤差の影響を大きく受けてしまう。そこで、例えば、赤血球測定用の血液試料は2段希釈(1回希釈した試料を再度希釈すること)して、白血球測定用の血液試料は1段希釈(1回希釈すること)してそれぞれ血液試料が調整されることが好ましい。
【0031】
【実施例】
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述する。これによってこの発明が限定されるものではない。
実施例1
図2は実施例1に用いる血球検出器の要部切り欠き正面図であり、図3はその要部切り欠き側面図である。図4は実施例1に係る血液分析装置の流体回路図である。図4に示される実施例1に係る血液分析装置のバルブ、検出器、ポンプ、排液チャンバ等はニップルを介してチューブで接続されている。
【0032】
図2と図3に示すように、血球検出器50は、第1血液試料収容部31と、第2血液試料収容部36と、第3血液試料収容部42と、オリフィス33を有する円板30と、ジェットノズル32と、インピーダンスの変化を検出するための電極34,35(電極34がマイナス電極、電極35がプラス電極)とを備える。ここで、オリフィス33の直径は白血球及び赤血球が通過できる大きさにしてある。
血球検出器50は透光性のポリサルホン樹脂製である。円板30はルビー製である。電極35はステンレス鋼製であり、電極34は白金製である。電極34は第1血液試料収容部31に内部に突出している。電極35は第2血液試料収容部36の内部に露出している。ジェットノズル32はステンレス製鋼であり、ノズルの直径は130μmである。
【0033】
また、血球がオリフィス33の中心を通過した場合と、中心以外を通過した場合とでは、電極34,35で検出するインピーダンス変化に差が生じるため、測定精度が低下する。つまり、血球の直径に対してオリフィス33の直径が大きすぎると、血球がオリフィス33を通過する位置が一定しないため、測定精度が低下する。これらのことを踏まえて、オリフィス33の直径は50〜100μmの範囲で、最適値,例えば80μmに設定される。
【0034】
また、本実施例では、第1血液試料収容部31と第3血液試料収容部42は一体化されている。また、第3血液試料収容部42は光を透過することが出来るよう、透明なポリサルホン樹脂製の角柱となっている。なお、材質はポリサルホン樹脂に限定されるものではなく、例えば、ガラス製であってもよく、形状も必ずしも角柱である必要はなく、円柱状、またはそれらの形状を組み合わせたものなども使用できる。
【0035】
図3に示すように血球検出器50は、第3血液試料収容部42を両側から挟むように設けられたランプ66と受光部67を備える。ランプ66は発光ダイオードであり、受光部67はフォトダイオードである。なお、ランプ66からは波長555nmの光が出射され、第3血液試料収容部42を透過した光の強度が受光部67によって検出されるようになっている。ランプ66と受光部67はヘモグロビン量(HGB)の測定に用いられる。
【0036】
また、図4に示す希釈液ポンプ51及び溶血剤ポンプ53によって押出される希釈液及び溶血剤は希釈液注入ノズル80及び溶血剤注入ノズル81を経由して、第1血液試料収容部31に注入することができる。さらに、第2血液試料収容部36には外部の流体回路に接続するため、ニップル82,83が設けられている。第1血液試料収容部31及び第3血液試料収容部42内の液は排出用ニップル84から排出することができる。第3血液試料収容部42には試料を撹拌するために空気を供給するニップル90が設けられ、ジェットノズル32の基端には試料供給用ニップル91が設けられている。
【0037】
ニップル82は第2血液試料収容部36に洗浄液を注入するために使用され、ニップル83は第2血液試料収容部36から洗浄液を排出するために使用される。このように、第2血液試料収容部36の下部から洗浄液を注入し上部から排出することによって、第2血液試料収容部36内部での気泡の発生を防止することができる。これによって、気泡除去のために特別な洗浄液を使用する必要がなくなり、洗浄液として希釈液を使用することが可能となる。
【0038】
また、図4に示すMIXチャンバ55、第1血液試料収容部31の上部はオープンになっており、ピペット61により上から試料等を注入することができる。図4に示す希釈液ポンプ51、試料定量ポンプ52、溶血剤ポンプ53はステッピングモータ58,59によって動作する。V14〜V18,V20〜V24,V30,V33,V35〜V38は電磁バルブを表わし、これらのバルブは通常クローズの状態であるものとする。
【0039】
図9は実施例1に係る血液分析装置の電気回路のブロック図である。
図9に示すように、信号処理部200は、信号処理部200の各種処理条件を設定する入力部201からの信号を受けて、電磁バルブV14〜V18,V20〜V24,V30,V33,V35〜V38、ステッピングモータ58,59およびピペット61を駆動するピペット駆動部203へ駆動信号を出力するようになっている。また、信号処理部200は、ランプ66を点灯し、受光部67および電極34,35からの信号を受ける。
【0040】
信号処理部200は電極34,35からの信号を処理してWBC,RBC,PLTおよびHCTを測定し、受光部からの信号を処理してヘモグロビン量(HGB)を算出する。それらの値は出力部202から出力される。
【0041】
信号処理部200は、CPU,ROM,RAMを有するマイクロコンピュータと、電磁バルブV14〜V18,V20〜V24,V30,V33,V35〜V38、ステッピングモータ58,59、ピペット駆動部203およびランプ66を駆動する駆動回路とから構成される。ランプ66は発光ダイオードであり、受光部はフォトダイオードからなる。ピペット駆動部203はピペットを垂直および水平方向に駆動するステッピングモータを備える。
【0042】
白血球測定シーケンス
白血球測定は次のシーケンスに従って実行される。
(1)バルブV30をオープンにして試料定量ポンプ52を吸引動作させることにより、ピペット61が試料容器60から所定の量だけ血液を吸引する。
(2)バルブV14,V38をオープンにして排液チャンバ40に陰圧を印加することにより、第1血液試料収容部31及びMIXチャンバ55の残留液を排液チャンバ40に排出する。
【0043】
(3)V22をオープンにして希釈液ポンプ51を吸引動作させることにより、希釈液供給部25から希釈液を吸引する。その後、バルブV23をオープンにして(V22はクローズ)、希釈液ポンプ51を加圧動作させることにより、MIXチャンバ55に所定の量だけ希釈液を注入する。
【0044】
(4)ピペット駆動部(図示せず)によりピペット61をMIXチャンバ55の位置に移動させ、前記吸引した血液をMIXチャンバ55に注入する。これによって1段希釈された血液試料がMIXチャンバ55の中で作成される。
【0045】
(5)バルブV22をオープンにして、希釈液ポンプ51を吸引動作することにより、希釈液供給部25から希釈液を吸引する。その後、バルブV17をオープンにし(バルブV22はクローズ)、希釈液ポンプ51を加圧動作することにより、第1血液試料収容部31に所定の量だけ希釈液を注入する。同時に、バルブV24をオープンにして、溶血剤ポンプ53を吸引動作することにより、溶血剤供給部26から溶血剤を吸引する。その後、バルブV21をオープンにし(バルブV24はクローズ)、溶血剤ポンプ53を加圧動作することにより、第1血液試料収容部31に溶血剤を所定の量だけ注入する。
【0046】
(6)ピペット61で(4)で希釈血液試料をMIXチャンバ55から所定の量(MIXチャンバ内の試料の半分以下)だけ吸引し、ピペット駆動部(図示せず)によりピペット61を第1血液試料収容部31の位置に移動させ、前記吸引した希釈血液試料を第1血液試料収容部31に吐出する。これによって2段希釈した白血球測定用試料が作成される。この時、ニップル90から第2血液試料収容部42に空気を供給すれば、試料が撹拌される。
【0047】
なお、第1血液試料収容部31に注入する希釈液の量を調整することにより、後述する赤血球測定用試料の濃度より濃い試料を作成することが可能である。また、ここに示したように2段希釈して白血球測定用試料を作成する必要は必ずしもなく、1段希釈した白血球測定用試料をそのまま使用することも可能である。また、本実施例では、白血球測定用試料の濃度が500倍となるよう、各吸引、注入量を調整する。また、所定の時間が経過することにより、溶血剤により赤血球が溶血される。
【0048】
(7)バルブV15,V16,V18,V20,V25をオープンにして排液チャンバ40に陰圧を印加することにより、希釈液供給部25から希釈液を吸引し、ニップル82,83、バルブV18,V20,V16,V15を経由して、排液チャンバ40に排出する。これによって、第2血液試料収容部36を希釈液で満たすことができ、第2血液試料収容部36内の汚れ、気泡も除去することができるため、白血球測定をする際に汚れ、気泡によって誤差が生じることを防ぐことができる。
【0049】
(8)バルブV25をクローズにし(バルブV15,V16,V18,V20はオープン)、排液チャンバ40に陰圧を印加することにより、第1血液試料収容部31からオリフィス33、第2血液試料収容部36、ニップル83、バルブV18,V20,V16,V15を経由して、白血球測定用試料を吸引する。この際に生じるインピーダンス変化が電極34、電極35で検出されて白血球数及び粒度分布が得られる。
【0050】
赤血球測定シーケンス
続いて、赤血球測定が次のシーケンスに基づいて実行される。
(1)バルブV15,V16,V18,V20,V25をオープンにして排液チャンバ40に陰圧を印加することにより、希釈液供給部25から希釈液を吸引し、ニップル82,83、バルブV18,V20,V16,V15を経由して、排液チャンバ40に排出する。これによって、第2血液試料収容部36に希釈液を満たすことができる。また、これによって、白血球測定終了後に残留している白血球測定用試料を除去することができ、また、第2血液試料収容部36内の気泡も除去できる。
【0051】
(2)バルブV14をオープンにして排液チャンバ40に陰圧を印加することにより、第1血液試料収容部31の残留液を排液チャンバ40に排出する。
(3)バルブV22をオープンにして、希釈液ポンプ51の吸引動作を行うことにより、希釈液供給部25から希釈液を吸引する。その後、バルブV17をオープンにし(バルブV22はクローズ)、希釈液ポンプ51を加圧動作することにより、第1血液試料収容部31に所定の量だけ希釈液を注入する。
【0052】
(4)バルブV22をオープンにし、希釈液ポンプ51を吸引動作させることにより、希釈液供給部25から希釈液を吸引する。その後、バルブV33,V16,V20をオープンにし(バルブV22はクローズ)、希釈液ポンプ51を加圧動作させることにより、バルブV20,V16,V33を経由して、MIXチャンバ55に所定の量だけ希釈液を注入する。MIXチャンバ55には白血球測定の際に作成した血液試料が残留しているため、これで、2段希釈された赤血球測定用試料が作成されたこととなる。なお、本実施例では、赤血球測定用試料の濃度が750倍となるよう各吸引、注入量を調整する。
【0053】
(5)バルブV33,V16,V20をオープンにした状態で(V22はクローズ)、希釈液ポンプ51を吸引動作させることにより、MIXチャンバ55から前記赤血球測定用試料を流路65まで吸引する。
(6)バルブV33,V20をクローズにし(V16はオープンのまま)、試料定量ポンプ52を加圧動作させることにより、前記赤血球測定用試料をバルブV16を経由して、ジェットノズル32からオリフィス33を介して第1血液試料収容部31へと押し出す。
【0054】
(7)上記(6)と同時に、バルブV22をオープンにし、希釈液ポンプ51を吸引動作させることにより、希釈液供給部25から希釈液を吸引する。その後、バルブV18をオープンにし(バルブV22はクローズ)、希釈液ポンプ51を加圧動作させることにより、希釈液をV18、ニップル83を経由して、第2血液試料収容部36からオリフィス33、第1血液試料収容部31へと押し出す。これによって、前記赤血球測定用試料が希釈液で包まれてシースフローが形成されオリフィス33を通過する。これによって、赤血球測定の精度が大幅に向上する。前記赤血球測定用試料及び希釈液がオリフィス33を通過する際に生じるインピーダンス変化が電極34、電極35で検出されて赤血球数及び血小板数及びそれらの粒度分布が得られる。
【0055】
検出器洗浄シーケンス
次の血液試料の測定に備えるために検出器洗浄が次のシーケンスに基づいて実行される。
(1)バルブV14をオープンにして排液チャンバ40に陰圧を印加することにより、第1血液試料収容部31の残留液を排液チャンバ40に排出する。
(2)バルブV22をオープンにして、希釈液ポンプ51を吸引動作することにより、希釈液供給部25から希釈液を吸引する。その後、バルブV17をオープンにし(バルブV22はクローズ)、希釈液ポンプ51を加圧動作することにより、第1血液試料収容部31に所定の量だけ希釈液を注入する。
【0056】
(3)バルブV15,V16,V18,V20,V25をオープンにして排液チャンバ40に陰圧を印加することにより、希釈液供給部25から希釈液を吸引し、ニップル82,83、バルブV18,V20,V16,V15を経由して、排液チャンバ40に排出する。これによって、第2血液試料収容部36及びその周辺の流路を洗浄することができ、また、洗浄終了後は、希釈液が満たされた状態となる。
【0057】
(4)V37をオープンにし、試料定量ポンプ52を吸引動作させることにより、希釈液供給部25から希釈液を吸引する。その後、バルブV30をオープンにし(バルブV37はクローズ)、試料定量ポンプ52を加圧動作させることにより、試料定量ポンプ52からピペット61までの流路を洗浄する。
【0058】
ここで、希釈液がピペット61の先端から流出するため、(5)で示す方法で排液チャンバ40に吸引する。一方、バルブV22をオープンにし、希釈液ポンプ51を吸引動作させることにより、希釈液供給部25から希釈液を吸引する。その後、バルブV35をオープンにし(バルブV22はクローズ)、希釈液ポンプ51を加圧動作させることにより、洗浄スピッツ48に希釈液を供給する。なお、洗浄スピッツ48は図1の洗浄スピッツ29と同じものを使用しているため説明を省略する。
【0059】
(5)洗浄スピッツ駆動部(図示せず)により、洗浄スピッツ48をピペット61に沿って移動させ、V36をオープンにし、排液チャンバ40に陰圧を印加することにより、(4)で使用した希釈液を排液チャンバ40へと吸引する。(図1の従来の技術で示した方法と同じ方法で実施できる。)これによって、ピペット61を洗浄することができる。
【0060】
ヘモグロビン測定シーケンス
ヘモグロビンを測定する方法として溶血処理した血液試料を吸光度測定する方法が用いられる。ここで、例えば、溶血剤としてストマトライザーWH(シスメックス(株)製)を使用すれば、白血球測定とヘモグロビン測定の両方に有効な溶血をすることができる。また、吸光度の測定は第3血液試料収容部42に希釈液を滞留させた場合の吸光度をランプ66及び受光部67によってブランク値を測定し、次に第3血液試料収容部42にヘモグロビン測定用試料を滞留させた場合の吸光度を測定し、両者の差からヘモグロビン量を計算する。
【0061】
そこで、ヘモグロビン測定が次のシーケンスに基づいて実行される。
(1)検出器50を洗浄する際、つまり、赤血球測定が終了した後、希釈液を第1血液試料収容部31に滞留させた際(検出器洗浄シーケンス(2))の第3血液試料収容部42の吸光度(ブランク値)をランプ66及び受光部67によって測定する。
【0062】
(2)次に、白血球測定シーケンス(8)の直前、つまり、バルブV25をクローズにし(バルブV15,V16,V18,V20はオープン)排液チャンバ40に陰圧を印加することにより第1血液試料収容部31からオリフィス33を通して第2血液試料収容部36に白血球測定用試料を吸引するシーケンスの直前に第3血液試料収容部42の吸光度をランプ66及び受光部67によって測定することができる。
(3)両者の吸光度の差からヘモグロビン量を周知の方法で計算する。
【0063】
なお、図8は、実施例1に係る血液分析装置の動作の理解を助けるため、各部分ごとの動作を左から右に時系列順に示したタイミングチャートである。各ハッチング部分が、時間を表わしている。
【0064】
実施例2
実施例1の検出器では、白血球測定用試料を吸引し、赤血球測定用試料を押出す方法をとったが、この実施例の検出器では両試料を吸引するようにしている。実施例2を図5〜図7を参照して説明する。図5は実施例2の血球検出器50aの正面図、図6は図4のA−A矢視断面図であり、図7は図5のB−B矢視断面図である。
【0065】
図5〜図7に示すように、血球検出器50aは、白血球測定用試料を溜める第1血液試料収容部31aと、赤血球測定用試料を溜める第2血液試料収容部36aと、オリフィス33aを有する円板30aと、インピーダンスの変化を検出するための電極34a,35a(電極34aがマイナス電極、電極35aがプラス電極)と、電極34aを配置する電極室120とを備える。また、白血球測定の際には、白血球測定用試料は、第1血液試料収容部31aから流路114及び電極室120を経由して、オリフィス33aを通過する。同様に、赤血球測定用試料は、第2血液試料収容部36aから流路115及び電極室120を経由して、オリフィス33aを通過する。ここで、オリフィス33aの直径は、実施例1と同様に、80μmとしている。
【0066】
また、第1および第2血液試料収容部31a,36aの上部はオープンになっており、希釈液注入ノズル80a,80bを経由して希釈液を、溶血剤注入ノズル81aを経由して溶血剤を注入できるようになっている。また、ピペット(図示せず)により、上部から血液試料等を注入することも可能である。検出器50aは、外部の流体回路に接続するためのニップル84a,116,118,119を備えている。
【0067】
また、バルブV100は、第1血液試料収容部31aの排出流路111から流路114への白血球測定用試料の通過をON−OFFする。同様にバルブV101は、第2血液試料収容部36aの排出流路112から流路115への赤血球測定用試料の通過をON−OFFする。なお、バルブV100,V101は図7に示すように可動片Pを矢印C方向に移動させて流路114,115を開閉する。
【0068】
ここで、実施例2の血球検出器50aを使用した場合の測定シーケンスについて次に説明する。なお、試料、希釈液、溶血剤等の注入の流れ、試料作成のシーケンス等は実施例1で示した方法で実施可能であるため、ここでは、流体回路図は省略する。
【0069】
(1)バルブV100,V101を開状態とし、実施例1で示した白血球測定シーケンス(1)と同様の方法で、第1血液試料収容部31a及び第2血液試料収容部36a内の残留液を排出する。
(2)バルブV100を閉状態(V101も閉状態)とした後、実施例1の白血球測定シーケンス(2)から(6)と同様の方法で、第1血液試料収容部31a内で白血球測定用試料を作成する。この時、白血球測定用試料の濃度が500倍となるよう、血液試料及び希釈液等の量を調整する。
【0070】
(3)バルブV100を開にして、流路111、114、オリフィス33aおよびニップル116を経由して、白血球測定用試料を吸引する。白血球測定用試料がオリフィス33aを通過する際に生じるインピーダンス変化が電極34a,35aで検出されて白血球数及び粒度分布が得られる。
(4)希釈液注入ノズル80aを経由して、第1血液試料収容部31a内に希釈液を満たした後、再び(3)の吸引を行うことにより、第1血液試料収容部31a、電極室120等が洗浄される。
【0071】
(5)バルブV101を閉状態(V100も閉状態とする。)とした後、実施例1の白血球測定シーケンス(2)から(6)と同様の方法で、第2血液試料収容部36a内に赤血球測定用試料を作成する。但し、この時、溶血剤は注入しない。また、赤血球測定用試料の濃度が25000倍となるよう、血液試料及び希釈液の量を調整する。
(6)バルブV101を開にして、流路112、115、オリフィス33aおよびニップル116を経由して、赤血球測定用試料を吸引する。赤血球測定用試料がオリフィス33aを通過する際に生じるインピーダンス変化が電極34a,35aで検出されて赤血球数及び粒度分布が得られる。
【0072】
(7)希釈液注入ノズル80bを経由して、第2血液試料収容部36a内に希釈液を満たした後、上記(6)の吸引を行うことにより、第2血液試料収容部36a、電極室120等が洗浄される。
(8)バルブV100およびV101閉状態とした後、希釈液注入ノズル80a,80bを経由して、第1および第2血液試料収容部31a,36aに希釈液を注入し、次の血液試料の測定に備える。
【0073】
なお、実施例2に係る血球検出器50aは、第1血液試料収容部31aの一部にヘモグロビン試料滞留部を設け、ランプ、受光部等を設けることにより、ヘモグロビン測定も可能になる。
また、ニップル118,119を経由して、空気を一定時間、断続的に第1および第2血液試料収容部31a,36a内の測定用試料に注入すれば、試料を攪拌することができ、試料滞留部内での濃度のバラツキを防ぐことができるため、測定精度が向上する。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、白血球測定と赤血球測定を1つの検出器で高精度かつ簡単に行うことができる。また、希釈液ポンプ及びそれに付随するバルブの数及び電極の数を減らすことができる。よって、単純・小型・安価な血液分析装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の血液分析装置の流体回路図である。
【図2】この発明の実施例1に係る血球検出器の一部切り欠き正面図である。
【図3】実施例1に係る血球検出器の一部切り欠き側面図である。
【図4】実施例1に係る血液分析装置の流体の流れを示す流体回路図である。
【図5】実施例2に係る血球検出器の正面図である。
【図6】図4のA−A矢視断面図である。
【図7】図4のB−B矢視断面図である。
【図8】実施例1に係る血液分析装置の各部の動作についてのタイミングチャートである。
【図9】実施例1に係る血液分析装置の電気回路のブロック図である。
【符号の説明】
30 円板
31 第1血液試料収容部
32 ジェットノズル
33 オリフィス
34 電極
35 電極
36 第2血液試料収容部
42 第3血液試料収容部
80 ノズル
81 ノズル
82 ニップル
83 ニップル
84 ニップル
90 ニップル

Claims (4)

  1. 単一のオリフィスを有するオリフィス部と、
    オリフィス部へ白血球測定用に調整された第1血液試料を供給する第1供給部と、
    オリフィス部へ赤血球測定用に調整された第2血液試料を供給する第2供給部と、
    第1および第2血液試料が単一のオリフィスを選択的に通過するとき、各血液試料のインピーダンスの変化を検出するためにオリフィスを挟むように設けられた第1および第2電極を備え
    前記第1および第2供給部は、第1および第2血液試料をオリフィスに互いに逆方向に通過させる、血球検出器。
  2. 第1供給部は、ヘモグロビン測定用試料を収容する透光性の収容部と、収容部に光を照射する光源と、収容部を透過した光を受光する受光部とを備える請求項1記載の血球検出器。
  3. 第1供給部が第1血液試料を収容する血液試料収容部を備え、第2供給部が第2血液試料をオリフィスへ吐出するノズルと、吐出された第2血液試料を包んでオリフィスを通過させるシース液を供給するシース液供給部を備える請求項1又は2記載の血液検出器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の血球検出器を組込んだ血液分析装置。
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