JP4758718B2 - 合成樹脂製の折り畳み箱 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂製の折り畳み箱に関するものである。
従来から折り畳み箱としては段ボール製の折り畳み箱が一般的である(例えば特許文献1参照)。
しかしながら段ボール製の折り畳み箱は強度が弱くて破れ易く、また、汚れ易く、汚れたら汚れが落ち難く、洗浄もできず、これらの理由により通常の使用形態においては段ボール製の折り畳み箱は1回だけの使い捨てという使用形態が取られており、省資源という観点から好ましくない。また、仮に段ボール製の折り畳み箱を再使用するとしても、上記のように強度が弱く、汚れ易くて一旦汚れたら汚れが落ちにくく、洗浄もできないため、せいぜい3〜5回しか再使用できない。また、箱形状に組み立てる前の段ボール製の折り畳み箱は偏平に折り畳んで横に倒した状態で上下に多数枚積み重ねた状態で保管したり、搬送したりするのであるが、段ボール製の折り畳み箱は折り畳んだ状態で外端部に比べ中央部が少し折り畳み高さが高くなるように折り畳まれるので、折り畳んだ形状が安定せず、上下に積み重ねた状態で中央部を中心に上の段ボール製の折り畳み箱が一方の側端部側に傾いた状態で載置されるおそれがあって、載置が安定せず、更に、段ボール製であるため、滑り易く、これらの理由により多数段積み重ねた場合、荷崩れしやすいという問題がある。
また、段ボール製の折り畳み箱と同じような折り畳み及び箱形状への組み立てができて段ボール製の折り畳み箱との互換性がある折り畳み箱として合成樹脂製の折り畳み箱が特許文献2により提案されている。
上記特許文献2に示された段ボール製の折り畳み箱と互換性のある合成樹脂製の折り畳み箱は、従来の段ボール製の折り畳み箱と同じような使用ができながら、段ボール製の折り畳み箱に比べて強度が強く、汚れが落ち易く、洗浄ができ、何回でも再使用ができるという特徴を有している。しかしながら、段ボール製の折り畳み箱と同じように偏平となるように折り畳むものであるから、折り畳んだ形状が安定せず、搬送や保管に当たって、段ボール製の折り畳み箱と同じように偏平となるように折り畳んで横に倒した状態で上下に多段に積み重ねて保管したり、搬送したりすると、安定した積み重ねができず、特に、上下段の折り畳み箱は硬質合成樹脂により形成した側板同士が接触して上下に積み重ねられるため、段ボールの場合よりも更に滑り易く、多数段積み重ねた場合、よりいっそう荷崩れしやすいという問題がある。
特開平8−169436号公報 特開平8−282648号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、偏平に折り畳んだ状態で上下に多段に積み重ねても簡単な構成で荷崩れするのを防止でき、また、強度が強く、汚れが落ち易く、洗浄ができ、何回でも再使用ができる合成樹脂製の折り畳み箱を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る合成樹脂製の折り畳み箱は、前後左右にそれぞれ対向する硬質合成樹脂よりなる4枚の側板1の隣接する側端部同士を側板連結ヒンジ部2で折り畳み自在に連結して箱形状に組み立てた状態で平面視長方形又は正方形となり、且つ、折り畳みに当たって一対の対角部の隅部が鋭角となり且つ他の一対の対角部の隅部が鈍角となるように略平行四辺形状に折り畳むことを経て偏平に折り畳むことができるように構成した合成樹脂製の折り畳み箱7であって、該折り畳み箱7を偏平に折り畳んで横に倒した状態で上面側、下面側において露出する側板1の部位の上面側乃至下面側のいずれか一方又は両方に軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13を設け、上記側板連結ヒンジ部2が軟質合成樹脂よりなると共に該側板連結ヒンジ部2が上記滑り止め部13を兼用し、硬質合成樹脂よりなる側板1と軟質合成樹脂よりなる側板連結ヒンジ部2とが合成樹脂の二色成形により一体に成形して成ることを特徴とするものである。
このような構成とすることで、段ボール製の折り畳み箱と同じように折り畳むことができると共に同じように箱形状に組み立てることができて、段ボール製の折り畳み箱と互換性のある合成樹脂製の折り畳み箱が提供でき、しかもこのように段ボール製の折り畳み箱と互換性がありながら、合成樹脂製であるため強度が強く、汚れが落ち易く、洗浄ができ、何回でも再使用ができる。しかも、上記のように段ボール製の折り畳み箱との互換性がある合成樹脂製の折り畳み箱においては、偏平に折り畳んで積み重ねた場合に合成樹脂製故に滑り易くて荷崩れし易いという問題があるが、上記のように合成樹脂製の折り畳み箱7を偏平に折り畳んで横に倒した状態で上面側、下面側において露出する側板1の部位の上面側乃至下面側のいずれか一方又は両方に軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13を設けてあるので、合成樹脂製でありながら、搬送や保管に当たって、偏平に折り畳んだ状態で上下に多段に積み重ねても、偏平に折り畳んだ上下の合成樹脂製の折り畳み箱7同士は、軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13で接触して滑り止めがなされ、この結果、合成樹脂製の折り畳み箱7を偏平に折り畳んだ状態で上下に多段に積み重ねても荷崩れが防止され、更に、偏平に折り畳んだ状態で上下に多少ずれて積み重ねられたり、あるいは向きを変えて積み重ねられても、滑り止め部13により確実に滑り止めができて安定した積み重ねができることになる。また、側板1同士を折り畳み自在に連結する側板連結ヒンジ部2が滑り止め部13を兼用できて、構成が簡略化し、しかも、硬質合成樹脂よりなる側板1と軟質合成樹脂よりなる側板連結ヒンジ部2とが合成樹脂の二色成形により一体に成形してあるので、側板1と滑り止め部13を兼用する側板連結ヒンジ部2とが強固に一体化して滑り止め部13が側板1から剥離したりせず、また、硬質合成樹脂の薄肉のヒンジに比べて軟質合成樹脂よりなる側板連結ヒンジ部2は繰り返し使用しても破損し難くて寿命が長い。
また、硬質合成樹脂製の側板1の下辺から底片連結ヒンジ部5を介して硬質合成樹脂製の底片4を回動自在に連出し、折り畳み箱7を偏平に折り畳んだ状態で底片4を側板1に対して略面一に連続するように展延自在とし、該底片4の外面に軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13を設けることが好ましい。
このような構成とすることで、合成樹脂製の折り畳み箱7を偏平に折り畳んで上下に多段に積み重ねた状態で、上下の折り畳んだ折り畳み箱7の側板1に設けた軟質合成樹脂製の滑り止め部13による滑り止め効果だけでなく、底片4に設けた滑り止め部13による滑り止め効果が加わり、よりいっそう折り畳んで多段に積み重ねた場合に滑らないようにできて、安定して多段に積み重ねることができて、荷崩れ防止効果が優れている。
また、硬質合成樹脂製の側板1の上辺から蓋片連結ヒンジ部10を介して硬質合成樹脂製の蓋片15を回動自在に連出し、折り畳み箱7を偏平に折り畳んだ状態で蓋片15を側板1に対して略面一に連続するように展延自在とし、該蓋片15の外面に軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13を設けることが好ましい。
このような構成とすることで、合成樹脂製の折り畳み箱7を偏平に折り畳んで上下に多段に積み重ねた状態で、上下の折り畳んだ折り畳み箱7の側板1に設けた軟質合成樹脂製の滑り止め部13による滑り止め効果だけでなく、蓋片15に設けた滑り止め部13による滑り止め効果が加わり、よりいっそう折り畳んで多段に積み重ねた場合に滑らないようにできて、安定して多段に積み重ねることができて、荷崩れ防止効果が優れている。
本発明は、段ボール製の折り畳み箱との互換性がありながら、段ボールよりも強度が強く、汚れが落ち易く、洗浄ができ、何回でも再使用ができ、しかも、側板が硬質合成樹脂製でありながら、偏平に折り畳んだ状態で上下に多段に積み重ねた場合に、軟質合成樹脂製の滑り止め部により確実に滑り止めができて安定して積み重ねることができ、荷崩れを防止できる。また、側板同士を折り畳み自在に連結する側板連結ヒンジ部が滑り止め部を兼用できて、構成が簡略化し、しかも、側板と滑り止め部を兼用する側板連結ヒンジ部とが強固に一体化して滑り止め部が側板から剥離したりせず、また、硬質合成樹脂の薄肉のヒンジに比べて軟質合成樹脂よりなる側板連結ヒンジ部は繰り返し使用しても破損し難くて寿命が長い。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1乃至図4には本発明の一実施形態が示してある。本実施形態に示す合成樹脂製折り畳み箱7は、隣接する側板1同士を側板連結ヒンジ部2により折り畳み自在に連設した4枚の薄板状の側板1と、4枚の側板1の下端縁に沿って底片連結ヒンジ部5を介して折り畳み自在に連設した4枚の薄板状の底片4と、1乃至複数の側板1の上端縁に沿って蓋片連結ヒンジ部10を介して折り畳み自在に連設した1乃至複数の薄板状の蓋片15とで構成してある。
上記4枚の側板1、4枚の底片4、1乃至複数の蓋片15は硬質合成樹脂により成形してあり、また、隣合う側板1同士を連設する側板連結ヒンジ部2、側板1と底片4とを連設する底片連結ヒンジ部5、側板1と蓋片15とを連設する蓋片連結ヒンジ部10はいずれも軟質合成樹脂により薄板状に形成してある。
上記のような合成樹脂製折り畳み箱7は合成樹脂の二色成形で例えば、図4に示す展開図のように成形するものである。すなわち、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、PC(ポリカーボネート)、PVC(塩化ビニル樹脂)、ABS樹脂等の硬質合成樹脂を一次射出成形して側板1、底片4、蓋片15を成形し、その後、TPE(エラストマー)、LDPE(低密度ポリエチレン)、EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)等の軟質合成樹脂を二次射出成形して側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、蓋片連結ヒンジ部10を側板1、底片4、蓋片15に対して積層一体化するように形成することで、同一射出成形用金型装置によって一体に成形することができる。このように側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、蓋片連結ヒンジ部10を軟質合成樹脂の二次射出成形で側板1、底片4、蓋片15に対して積層一体化するように形成することで、硬質合成樹脂でV字状に薄肉にしたヒンジに比べて繰り返し折り曲げに対して破損し難くて耐用年数が長くなる。
ここで、4枚の側板1の端部同士のなす4つのコーナ部分のうち3つのコーナ部分においては、図4のように軟質合成樹脂よりなる板状の側板連結ヒンジ部2の両端部を隣接する側板1の両端部の外面に積層一体化するように二色成形により成形するのであるが、残りの1つのコーナ部分となる隣合う2枚の側板1のうち一方の側板1の端部には板状の側板連結ヒンジ部2の一端部を積層一体化するように二色成形により成形してあるが、この板状の側板連結ヒンジ部2の他端部は自由端となっていて、隣接する他方の側板1の端部に二色成形で一体化してない。そして、箱状に組み立てる場合には上記先端が自由端となった板状の側板連結ヒンジ部2の先端部を隣接する他方の側板1の外面に重ねて接着剤で接着したり、あるいは、接着テープで接着したり、あるいは、止め具を用いて接続したりすることで、4枚の側板1同士を板状をした軟質合成樹脂よりなる側板連結ヒンジ部2を介して連設して段ボール製の折り畳み箱(段ボール箱)と同様に図2、図3のように硬質合成樹脂製の4枚の側板1を箱状に組み立てたり、図1(a)(b)のように側板連結ヒンジ部2を介して4枚の側板1を偏平状態に折り畳むことができるようになっている。また、底片4も角筒状に組み立てた側板1に対して直角となるように倒すことで底片4同士を重ねて段ボール箱と同様にして底を形成でき、偏平状態に折り畳んだ側板1に対して面一となるように展延することで図1(a)のように薄く折り畳むことができる。また、蓋片15は角筒状に組み立てた側板1に対して直角となるように倒すことで角筒状の上開口を閉じることができ、偏平状態に折り畳んだ側板1に対して面一となるように展延することで図1(a)のように薄く折り畳むことができる。
本実施形態においては、箱状に組み立てた合成樹脂製折り畳み箱7内には収納物を入れ、蓋片15を倒して上開口部を閉じる。この収納状態で搬送したり、保管したりするものである。また、非使用状態においては、図1(a)(b)のように折り畳み箱7を偏平に折り畳んで嵩を小さくして搬送したり、保管したりする。
この非使用状態で搬送したり、保管したりする場合、上記のように折り畳み箱7を偏平に折り畳んだ状態のものを横に倒して上下方向に多段に積み重ねて、搬送したり、保管したりするものであるが、合成樹脂製のため上下段の側板1同士の接触部分が滑りやすく、安定して積み重ねることができないので、本発明においては、折り畳み箱7を偏平に折り畳んで横に倒した状態で上面側、下面側において露出する側板1の部位の上面側乃至下面側のいずれか一方又は両方に軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13を設けてあって、偏平に折り畳んだ状態のものを横に倒して上下方向に多段に積み重ねた場合、図1(c)のように滑り止め部13による滑り止め効果で上下多段に積み重ねても滑り落らないようにできて、荷崩れを防止できるようになっている。
この軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13は側板1の外面の一部又は全面に設けるもので、滑り止め部13を側板1の外面の一部に設ける場合、硬質合成樹脂製の側板1の外面と面一又は側板の外面よりも外方に僅かに突出している。
図1(a)に示す実施形態では硬質合成樹脂よりなる底片4の外面の一部又は全部、硬質合成樹脂よりなる蓋片15の外面の一部又は全部にそれぞれ軟質合成樹脂製の滑り止め部13が設けてあり、これにより、偏平に折り畳んだ合成樹脂製の折り畳み箱7を横に倒して上下に多段に積み重ねた場合、側板1における滑り止め部13による滑り止め効果に加えて、底片4に設けた滑り止め部13による滑り止め効果、蓋片15に設けた滑り止め部13による滑り止め効果が加わって、よりいっそう滑らないように安定して多段に積み重ねることができ、荷崩れ防止効果が発揮できる。
ここで、前述のように硬質合成樹脂を一次射出成形して側板1、底片4、蓋片15を成形し、その後、軟質合成樹脂を二次射出成形して側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、蓋片連結ヒンジ部10を側板1、底片4、蓋片15に対して積層一体化するように成形したものにおいては、軟質合成樹脂よりなる側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、蓋片連結ヒンジ部10の両端部をそれぞれ側板1、底片4、蓋片15の外面側に重複一体化することで、該軟質合成樹脂よりなる側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、蓋片連結ヒンジ部10の両端部をそれぞれ側板1、底片4、蓋片15の外面側と面一又は外面から突出するように設けることができて、この軟質合成樹脂部分を滑り止め部13として兼用することができる。もちろん、上記各ヒンジ部とは離れた位置にヒンジ部とは非連続となった軟質合成樹脂製の滑り止め部13を側板1、底片4、蓋片15の外面に設けてもよい。
また、上記実施形態では硬質合成樹脂と軟質合成樹脂との二色成形により軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13を成形した例を示したが、硬質合成樹脂よりなる側板1、底片4、蓋片15に、これらと別体の軟質合成樹脂製の滑り止め部13を接着剤あるいはその他の取着手段により取付けてもよい。
また、上記実施形態では側板1、底片4、蓋片15の外面にそれぞれ滑り止め部13を設けた例を示したが、本発明においては少なくとも側板1の外面に軟質合成樹脂製の滑り止め部13が設けてあればよく、側板1の外面のみに滑り止め部13を設けたもの、側板1の外面と底片4の外面に滑り止め部13を設けたもの、あるいは側板1の外面と蓋片15の外面に滑り止め部13を設けたものであってもよい。
側板1に設けた滑り止め部13は前述のように偏平に折り畳んで横に倒した状態で上下に多段に積み重ねた場合の滑り止め効果だけでなく、箱形状に組み立てた状態で隣の組み立て箱7と側板1同士が当接するように並設した場合、相互にずれないようにするずれ防止機能がある。また、底片4の外面に滑り止め部13を設けた場合、前述のように偏平に折り畳んで横に倒した状態で上下に多段に積み重ねた場合の滑り止め効果だけでなく、箱形状に組み立てた状態で滑り止め部13が接地されることになって、箱形状に組み立てた状態での滑り止め効果があり、特に、箱形状に組み立てた状態で隣の組み立て箱7と側板1同士が当接するように並設した場合、上記側板1に設けた滑り止め部13による相互にずれないようにする効果と底片4に設けた滑り止め部13が接地することによる折り畳み箱7自体の接地によるずれ防止効果とが相俟って並設状態を安定して保持できることになる。また、底片4の外面に滑り止め部13を設けた場合や蓋片15の外面に滑り止め部13を設けた場合、前述のように偏平に折り畳んで横に倒した状態で上下に多段に積み重ねた場合の滑り止め効果だけでなく、箱形状に組み立てた状態で上下に多段に積み重ねた場合における滑り止め効果があって、この場合も荷崩れを防止できる。
次に、本発明の他の実施形態を図5乃至図17に示す実施形態により説明する。図1乃至図4に示す実施形態では合成樹脂製の折り畳み箱7を偏平に折り畳んだ場合に底片4を側板1に対して略面一に連続するように展延するようにした例を示したが、本実施形態は偏平に折り畳んだ状態で各底片4が各側板1の内面に重なるように折り畳まれるようにしたいわゆるボトムロック式の合成樹脂製の折り畳み箱7を示している。
本発明の合成樹脂製の折り畳み箱7は、少なくとも合成樹脂よりなる角筒状側壁構成部3と合成樹脂よりなる底板構成部6とを備えたものである。
角筒状側壁構成部3は、図5乃至図9に示すように、前後左右にそれぞれ対向する4枚の硬質合成樹脂よりなる側板1の隣接する側端部同士を側板連結ヒンジ部2で折り畳み自在に連結して構成してあり、この角筒状側壁構成部3は、箱状に組み立て状態で平面視長方形又は正方形となり、且つ、折り畳みに当たって図13に示すように、一対の対角部の隅部が鋭角となり且つ他の一対の対角部の隅部が鈍角となるように略平行四辺形状に折り畳むことを経て図12に示すように偏平に折り畳むことができるように構成してある。添付図面に示す実施形態では箱状に組み立てた状態で平面視長方形状となる例を示しているが、箱状に組み立てた状態で平面視正方形状のものであってもよい。各硬質合成樹脂よりなる側板1の外面にはそれぞれ軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13が設けてある。
また、上記前後左右の4枚の硬質合成樹脂よりなる側板1の下辺から図7、図9に示すようにそれぞれ底片連結ヒンジ部5を介して一体に硬質合成樹脂よりなる底片4を連出してあり、この4枚の硬質合成樹脂よりなる底片4により合成樹脂製の底板構成部6が構成してある。各底片4は角筒状側壁構成部3を略平行四辺形状に折り畳んで行く際に側板1の内面側に近づくように底片連結ヒンジ部5部分を中心に回動して折り畳みの最終段階で図12に示すように側板1の内面に重なるように折り畳まれるようになっている。
角筒状側壁構成部3は上記のように平面視長方形又は正方形に(つまり四角筒状に)組み立てた状態から略平行四辺形状に折り畳むことを経て偏平に折り畳むことができるようになっているが、この場合、図5に示すように上記略平行四辺形状に折り畳んだ際に鋭角となるように折り畳まれる方の一対の対角部の隅部の両側の2つの側板1(1a、1b)のうちの一方の側板1aの端部(上記鋭角となるように折り畳まれる方の隅部側の端部)の内面側に該側板1aと一体に該側板1aに直角に重なり代吸収用突部8となる突片を該側板1の高さ方向に沿って立設してある。
上記重なり代吸収用突部8は、4枚の側板1が略平行四辺形に折り畳まれ且つ各底片4が各側板1の内面に重なった折り畳み状態で上記重なり厚みに対応する長さに設定してある。
また、図16に示すように、上記側板1aの上端部と重なり代吸収用突部8の上端部とのなすコーナ部分がコーナ連結部30で一体に連結してあり、コーナ連結部30の上面は後述の蓋片15を閉じた状態で蓋片15の一部を載置するための支持部となっている。このコーナ連結部30は平面視略直角三角形状をしていて重なり代吸収用突部8の先端にまで至らせてある。
また、側板1bの上端部には被止め部36が設けてある。
上記略平行四辺形状に折り畳んだ際に鋭角となるように折り畳まれる方の一対の対角部の隅部の両側の2つの側板1a、1bのうちの一方の側板1(添付図面においては長辺側の側板1a)から連出した底片4(以下底片4aと称する)の一側部には、箱形状に組み立てた状態で平面視で上記両側板1a、1bの下辺に対してそれぞれ鋭角(実施形態では45°)に傾斜した傾斜ヒンジ部9を介して重複片11を突出してある。
そして、図14に示すように、上記重複片11を上記隣接する他方の側板1bの下辺から底片連結ヒンジ部5を介して連出した底片4(以下底片4bと称する)に重複状態でスライド結合手段17によりスライド自在に結合してある。
また、略平行四辺形状に折り畳んだ際に鈍角となるように折り畳まれる方の一対の対角部の隅部において隣接する両底片4同士は非連結であって、相互にフリーの関係となっている。
また、1乃至複数の硬質合成樹脂よりなる側板1の上辺には蓋片連結ヒンジ部10を介して硬質合成樹脂よりなる蓋片15が折り畳み自在に連出してある。該硬質合成樹脂よりなる蓋片15の外面(上面)には軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13が設けてある。
添付図面に示す実施形態では4つの側板1の対向する二対の側板1のうち重なり代吸収用突部8を突設した方の一対の側板1a(図では長辺側の側板1a)の上端縁に該上端縁の長さと同じ長さの上の蓋片15を蓋片連結ヒンジ部10を介して折り畳み自在に連出し、重なり代吸収用突部8を突設しない方の他の一対の側板1bの上端縁に該上端縁の長さと同じ長さの下の蓋片15bを蓋片連結ヒンジ部10を介して折り畳み自在に連出してある。
一対の蓋片15の先端縁の片側半分は上面が段落した載置用凹部32が設けてあると共に先端縁の他の片側半分は下面が段落した載置用突片部33が設けてあり、一方の蓋片15に設けた載置用凹部32が他方の蓋片15に設けた載置用突片部33に対向すると共に一方の蓋片15に設けた載置用突片部33が他方の蓋片15に設けた載置用凹部32に対向するような位置関係となっていて、一対の蓋片15を横に倒して上開口を閉じた際に対向する蓋片15同士が互いに載置用凹部32に載置用突片部33が重複載置する関係となっている。一対の蓋片15の一側部から軟質合成樹脂よりなる帯材34が一体に突設してあり、該帯材34の先端部に硬質合成樹脂よりなる止め具35を一体に形成することで構成してある。
添付図面に示す実施形態においては、上記の構成の合成樹脂製の折り畳み箱7は合成樹脂の一体成形により形成した図16、図17に示すような箱半体12を2つ組み合わせ結合して構成してある。
箱半体12は、図16、図17の展開図に示すように、隣接する一対の側板1a、1bの側端部同士を側板連結ヒンジ部2(以下側板連結ヒンジ部2aと称する)で連結し、一方の側板1aの側板連結ヒンジ部2aで連結していない方の側端に内面側に向けて重なり代吸収用突部8を側板1aの側端に沿って突設すると共に該重なり代吸収用突部8の上端と側板1aの上端とのなすコーナ部分をコーナ連結部30で一体に連結し、更に、他方の側板1bの側板連結ヒンジ部2aで連結していない方の側端に別の側板連結ヒンジ部2(以下側板連結ヒンジ部2bと称する)を設けてあり、該側板連結ヒンジ部2bの先端部に接続部18を設け、また、隣接する一対の側板1a、1bの各下辺から底片連結ヒンジ部5を介してそれぞれ底片4a、4bを連出し、更に、両隣接する底片4a、4bのうち一方の底片4aの隣接する他方の底片4bと反対側の側端に該底片4aを連出している底片連結ヒンジ部5に対して鋭角(実施形態では45°)に傾斜した傾斜ヒンジ部9を介して重複片11を連出することで構成してある。添付図面では更に側板1の上辺に蓋片連結ヒンジ部10を介して蓋片15が連出してある。上記構成の箱半体12は合成樹脂の2色射出成形により一体に形成されるもので、側板1、底片4、重複片11、蓋片15、重なり代吸収用突部8、コーナ連結部30、止め具35が、例えば、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、PC(ポリカーボネート)、PVC(塩化ビニル樹脂)、ABS樹脂等の硬質樹脂により成形してあり、また、側板1と側板1、側板1と底片4、底片4と重複片11、側板1と蓋片15とはそれぞれ側板連結ヒンジ部2a、2b、底片連結ヒンジ部5、傾斜ヒンジ部9、蓋片連結ヒンジ部10により折り畳み自在に一体に連結してあるが、この側板連結ヒンジ部2a、2b、底片連結ヒンジ部5、傾斜ヒンジ部9、蓋片連結ヒンジ部10の一部または全部、帯材34が例えば、TPE(エラストマー)、LDPE(低密度ポリエチレン)、EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)等の軟質樹脂により成形してある。
本実施形態では上記のように硬質合成樹脂を一次射出成形して側板1、底片4、蓋片15を成形し、その後、軟質合成樹脂を二次射出成形して側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、蓋片連結ヒンジ部10を側板1、底片4、蓋片15に対して積層一体化するように成形するに当たって、軟質合成樹脂よりなる側板連結ヒンジ部2、蓋片連結ヒンジ部10の両端部をそれぞれ側板1、底片4、蓋片15の外面側に重複一体化することで、該軟質合成樹脂よりなる側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、蓋片連結ヒンジ部10の両端部をそれぞれ側板1、蓋片15の外面側と面一又は外面から突出するように設けることができる。これにより折り畳み箱7を偏平に折り畳んで横に倒した状態で上面又は下面になる側板1、蓋片15の部位に軟質合成樹脂よりなる側板連結ヒンジ部2、蓋片連結ヒンジ部10の両端部及び底片連結ヒンジ部5の一端部が露出するのでこの部分を軟質合成樹脂部分の滑り止め部13として兼用することができる。
ここで、底片連結ヒンジ部5の他端部は底片4の外面(下面)側に重複一体化するが、本実施形態では折り畳み状態では底片4は側板1の内面側に沿って折り畳まれるので、底片連結ヒンジ部5の他端部は折り畳んで上下に多段に積み重ねた場合における滑り止めを兼用することはない。したがって、底片連結ヒンジ部5の他端部を底片4の外面(下面)側に重複一体化するに当たって、底片連結ヒンジ部5の他端部の底片4への重複部分の外面を必ずしも折り畳み箱1を箱形状に組み立てた場合の接地部分(最下端)とする必要はない。例えば、底片連結ヒンジ部5の他端部の底片4への重複部分の外面を折り畳み箱1を箱形状に組み立てた場合の接地部分(最下端)としない場合、つまり、硬質合成樹脂の底片連結ヒンジ部5との重複部以外の底片4の他の部位が最下端の接地部分となるようにした場合には、接地部が硬質合成樹脂となり、箱形状に組み立てた状態で床上を滑らせるようにして移動することが可能で移動が容易となる。もちろん、底片連結ヒンジ部5の他端部の底片4への重複部分の外面を折り畳み箱1を箱形状に組み立てた場合の接地部分(最下端)とした場合には前述の実施形態のように軟質合成樹脂の部分が接地することになって、箱形状に組み立てた状態でずれ防止効果を発揮したり、上下多段に積み重ねた場合の滑り止め効果が発揮できる。
上記のように合成樹脂により一体成形した箱半体12を2個用いて、一方の箱半体12の一方の側板1aの側端に設けた重なり代吸収用突部8に、他方の箱半体12の他方の側板1bの側端に設けた別の側板連結ヒンジ部2bの先端部に設けた接続部18を重ねて連結手段16により連結し、同様にして他方の箱半体12の重なり代吸収用突部8に一方の箱半体12の側板連結ヒンジ部2bの先端部に設けた接続部18を重ねて連結する。これにより、2個の側板連結ヒンジ部2aが一対の対角部に位置し且つ他の2個の側板連結ヒンジ部2bが他の一対の対角部に位置し、組み立て状態で平面視長方形又は正方形となり且つ折り畳みに当たって側板連結ヒンジ部2bが鋭角に、側板連結ヒンジ部2aが鈍角となる略平行四辺形となるように折り畳まれる角筒状側壁構成部3が構成される。
また、一方の箱半体12の重複片11と他方の箱半体12の重複片11を連出していない方の底片4bとを重複すると共にスライド結合手段17により重複状態でスライド自在に結合し、同様に、他方の箱半体12の重複片11と一方の箱半体12の重複片11を連出していない方の底片4bとを重複すると共にスライド結合手段17により重複状態でスライド自在に結合する。つまり、2つの箱半体12を上記のように結合して折り畳み箱7を構成した場合、略平行四辺形状に折り畳んだ際に鋭角となるように折り畳まれる方の一対の対角部の隅部において隣接する両底片4a、4b同士が傾斜ヒンジ部9、重複片11を介してスライド可能に連結してある。また、各箱半体12の成形時に一体に成形された底片4同士は非連結とし、相互にフリーの関係とする。つまり、2つの箱半体12を上記のように結合して折り畳み箱7を構成した場合、略平行四辺形状に折り畳んだ際に鈍角となるように折り畳まれる方の一対の対角部の隅部において隣接する両底片4同士を非連結とするのである。このようにして底片連結ヒンジ部5を介して4枚の底片4が各側板1の内面に重なるように折り畳み自在となった底板構成部6が構成される。
このように、2つの箱半体12を組み合わせ結合することで合成樹脂製の折り畳み箱7を形成することができる。なお、本実施形態では組み合わせる2つの箱半体12は同一形状のものを用いてあり、共通の成形金型により成形することが可能となる。
重なり代吸収用突部8と側板連結ヒンジ部2bの先端部に設けた接続部18とは上記のように連結手段16により連結するのであるが、この場合、硬質合成樹脂よりなる重なり代吸収用突部8に重複して連結される接続部18としては、軟質合成樹脂の側板連結ヒンジ部2bと同様に軟質合成樹脂製であってもよいが、軟質合成樹脂の側板連結ヒンジ部2bの先端部に硬質合成樹脂の接続部18を設けてもよい(添付図面に示す実施形態では硬質合成樹脂の接続部18を設けたもので、軟質合成樹脂の側板連結ヒンジ部2bの先端の軟質部分内面又は外面に硬質合成樹脂製の接続部18を重複一体化した例が示してある)。
連結手段16としては特に限定はないが、例えは、接着、溶着、あるいは係合による連結、固着具による連結等を挙げることができる。係合による連結の場合、例えば図16、図17に示すように重なり代吸収用突部8に係合部16aを設けると共に側板連結ヒンジ部2b(接続部18)側に被係合部16bを設けて係合部16aを被係合部16bに係合するようにしてもよい。
また、重複片11と底片4bとを重複状態でスライド自在に結合するスライド結合手段17は、例えば、図14に示すように、重複片11又は底片4bの一方にスライド突起19を突設し、他方にスライド突起19がスライド自在に差し込まれるスライド突起19よりも大きなスライド孔20を形成し、スライド孔20にスライド突起19がスライド孔20から抜けないようにするための抜け止め部20aを設けて構成してある。
上記の構成の合成樹脂製の折り畳み箱7は4つの側板1よりなる角筒状側壁構成部3を平面視長方形又は正方形となるように(つまり四角筒状に)組み立てた状態で、4つの底片4a、4bは、重複片11と底片4bとがスライド自在に重複連結した状態のまま各側板1に対して直角となって四角筒状の底を形成し、上方が開口した箱が組み立てられる。
このように箱形状に組み立てた状態で合成樹脂製の折り畳み箱7内に種々の収納物を収納し、次に、蓋片15を倒して折り畳み箱7の上開口を図7のように閉じる。この場合、折り畳み箱7のコーナ部分においては、上の蓋片15の端部の基部が、重なり代吸収用突部8の上端と側板1aの上端とのなすコーナ部を一体に連結するコーナ連結部30の上面の支持部に載置される。
その後、止め具35を被止め部36に係止する。この場合、帯材34が軟質合成樹脂により成形してあるため、帯材34は可撓性とある程度の弾性(伸縮性)を有しており、したがって、帯材34を曲げて下方に引っ張って伸ばした状態で止め具35を被止め部36に係止することで容易に蓋片15側に設けた止め具35を側板1b側に設けた被止め部36に係止することができると共に帯材34の弾性を利用して伸ばした状態で止めているので係止状態が確実に保持されることになる。係止を解除するには止め具35を指で摘んで更に下方に引くことで更に帯材34が伸ばされて止め具35が被止め部36から解除されるので、係止を解除することができる。
上記のように箱形状に組み立てて内部に収納物を収納し、上開口を蓋片15により塞いだ状態で折り畳み箱7を搬送したり、保管したりするのである。ここで、上記のように箱状に組み立てて搬送や保管に当たっては折り畳み箱7を上下多段に積み重ねる。ここで、箱形状に組み立てて内部に収納物を収納した状態で蓋片15で上開口を閉じた折り畳み箱7を上下に多段に積み重ねた場合、下段の折り畳み箱7のコーナ部分に上方からの荷重が集中して作用してコーナ部分から下方に荷重が伝達されていくのであるが、本発明においては、上記のように、重なり代吸収用突部8の上端と重なり代吸収用突部8を突設した側板1の上端とのなすコーナ部をコーナ連結部30で一体に連結すると共に、コーナ連結部30の上面を箱形状に組み立てて蓋片15を閉じた状態で蓋片15の一部が載置支持される支持部としてあるので、コーナ部分で蓋片15が確実に支持されて下方に沈み込むように撓むことがない。これにより折り畳み箱7を上下に多段に積み重ねても荷崩れすることなく安定して積み重ねることができる。また、本実施形態では、蓋片15の外面(上面)に滑り止め部13を設けてあるので、箱形状とした状態で上下に積み重ねた場合に、蓋片15に設けた滑り止め部13により上段の折り畳み箱7の滑り止めがなされて荷崩れするのが防止できる。
収納物を入れない非使用時には、図6、図7、図8、図9のように4つの側板1よりなる角筒状側壁構成部3を平面視長方形又は正方形となっている組み立て状態から、図13に示すように4枚の側板1からなる角筒状側壁構成部3が略平行四辺形となるように折り畳むことで、図5、図12に示すように対向する側板1がほぼ平行で且つ側板1の内面に沿って底片4を重ねた状態、つまり偏平状態に折り畳むことができる。この場合、折り畳んだ状態で対向する側板1と、各側板1の内面に沿って重ねた底片4との重なり代を重なり代吸収用突部8により吸収して、無理無く折り畳むことができる。
このように折り畳み箱7を偏平に折り畳んで図15に示すように上下に多段に積み重ねた場合、側板1の外面に軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13が設けてあるので、この部分で偏平に折り畳んだ上下の折り畳み箱7が重なることになって、硬質合成樹脂製の側板1が硬質構成樹脂製の側板1上に直接重なって滑り落ち易い積み重ねとなるということがない。また、軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13部分で上下に接触して滑り止めするので、上段の折り畳み箱7が下段の折り畳み箱7に対して正確に積み重ねてなくてずれて積み重ねられたり、異なる方向に積み重ねられても滑り止め部13に接触している限り確実に滑り止めがなされて安定して積み重ねができる。
また、本発明においては、合成樹脂製の折り畳み箱7であるので、強度が強く、耐久性に富み、汚れ難く、洗浄ができるので何度でも再利用ができて経済的で且つ省資源化を図ることができることになる。
また、4枚の側板1からなる角筒状側壁構成部3を平面視長方形又は正方形となるように組み立てたり、あるいは、略平行四辺形に折り畳んだりする際、本発明においては、略平行四辺形状に折り畳んだ際に鋭角となるように折り畳まれる方の一対の対角部の隅部の両側の2つの側板1a、1bのうちの一方の側板1aから連出した底片4aの一側部に、箱形状に組み立てた状態で上記両側板1に対して鋭角に傾斜した傾斜ヒンジ部9を介して重複片11を突出し、該重複片11を上記隣接する他方の側板1bの下辺から底片連結ヒンジ部5を介して連出した底片4bに重複状態でスライド自在に結合してあるので、4つの側板1よりなる角筒状側壁構成部3を平面視長方形又は正方形となるようにしたり、略平行四辺形状に折り畳んだりする際、重複片11が底片4bに対して重複状態を保ちながらスライドすることで、底片4aが底片連結ヒンジ部5を介して側板1aに対して回動し且つ該側板1aに対して重複片11が傾斜ヒンジ部9を介して回動し、同時に、底片4bが重複片11に対して重複状態でスライドしながら底片連結ヒンジ部5を介して側板1bに対して回動し、これにより4つの側板1よりなる角筒状側壁構成部3を平面視長方形又は正方形となるようにするだけで4つの底片4を自動的に回動しながら該4つの底片4よりなる底板構成部6により箱の底を自動的に且つスムーズに形成したり、4つの側板1よりなる角筒状側壁構成部3を略平行四辺形になるように折り畳むことで、自動的に各底片4をそれぞれ各側板1の内面に沿うようにスムーズに折り畳むことができ、重なり代吸収用突部8を設けた合成樹脂製の折り畳み箱における折り畳むことができないという問題を解決できる。
本発明の合成樹脂製の折り畳み箱7は、側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、傾斜ヒンジ部9、蓋片連結ヒンジ部10の一部又は全部を軟質合成樹脂により成形してあることで、箱形状に組み立てた状態で積み重ねたり、略平行四辺形状に折り畳んだ状態で積み重ねたり、コンベアに載せて搬送したり、あるいは箱形状に組み立てた状態で床やコンベアやトラックの荷台やあるいは他の合成樹脂製の折り畳み箱7等の載置部に載置した場合、軟質合成樹脂よりなるヒンジ部が載置部に接触することになってヒンジ部が滑り止め機能を発揮して、折り畳み箱7が滑ったり、ずれたりするのを防止することができるものであり、また、衝撃が加わった際に軟質樹脂よりなるヒンジ部が衝撃の緩衝作用をするものである。この場合、軟質合成樹脂よりなるヒンジ部の外面が側板1や底片4や重複片11、蓋片15の外面より少し外に突出するように構成しておくとよりいっそう滑り止め効果が発揮できる。
ところで、上記した各実施形態では、側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、傾斜ヒンジ部9、蓋片連結ヒンジ部10の一部又は全部を軟質合成樹脂により形成した例を示したが、側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、傾斜ヒンジ部9、蓋片連結ヒンジ部10を側板1や底片4、重複片11等と同じ硬質合成樹脂製の薄肉ヒンジ部として側板1や底片4等と一体に形成してもよい。この場合にはヒンジ部とは別に硬質合成樹脂製の側板1や底片4、重複片11に軟質合成樹脂よりなる滑り止め部13を設ける。
また、側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、傾斜ヒンジ部9、蓋片連結ヒンジ部10等を側板1、底片4、重複片11、側板連結ヒンジ部2、底片連結ヒンジ部5、傾斜ヒンジ部9、蓋片連結ヒンジ部10等を一体に形成することなく別々に形成し、上記別体の各ヒンジ部を介して連結手段により側板1同士、側板1と底片4、底片4と重複片11をそれぞれ折り畳み自在に連結してもよい。この場合は上記各ヒンジ部が合成樹脂製であっても金属製であってもよい。
(a)は本発明の合成樹脂製の折り畳み箱を偏平に折り畳んだ状態の斜視図であり、(b)は同上の断面図であり、(c)は折り畳んだ状態で上下多段に積み重ねた状態の断面図である。 同上の箱形状に組み立てた状態の斜視図である。 同上の箱状に組み立てた状態の断面図である。 同上の展開図である。 本発明の合成樹脂製の折り畳み箱の他の実施形態の折り畳んだ状態の斜視図である。 同上の合成樹脂製の折り畳み箱を箱形状に組み立てた状態の上方から見た斜視図である。 同上の合成樹脂製の折り畳み箱を箱形状に組み立てた状態の下方から見た斜視図である。 同上の箱形状に組み立てた状態の平断面図である。 同上の箱形状に組み立てた状態の底面図である。 同上の図8のX−X線の断面図である。 同上の図8のY−Y線の断面図である。 (a)は同上の折り畳んだ状態の断面図であり、(b)は(a)の要部拡大断面図である。 同上の折り畳み途中の状態を示す下方から見た斜視図である。 同上のスライド結合手段で重複片と底片とを連結した部分を示し、(a)は断面図であり、(b)は一部破断した斜視図である。 同上の偏平に折り畳んだ状態で上下に多段に積み重ねた状態を示す一部省略拡大断面図である。 同上の箱半体の展開状態を示す上から見た斜視図である。 同上の箱半体の展開状態を示す下から見た斜視図である。
符号の説明
1 側板
2 側板連結ヒンジ部
4 底片
5 底片連結ヒンジ部
7 折り畳み箱
10 蓋片連結ヒンジ部
13 滑り止め部
15 蓋片

Claims (3)

  1. 前後左右にそれぞれ対向する硬質合成樹脂よりなる4枚の側板の隣接する側端部同士を側板連結ヒンジ部で折り畳み自在に連結して箱形状に組み立てた状態で平面視長方形又は正方形となり、且つ、折り畳みに当たって一対の対角部の隅部が鋭角となり且つ他の一対の対角部の隅部が鈍角となるように略平行四辺形状に折り畳むことを経て偏平に折り畳むことができるように構成した合成樹脂製の折り畳み箱であって、該折り畳み箱を偏平に折り畳んで横に倒した状態で上面側、下面側において露出する側板の部位の上面側乃至下面側のいずれか一方又は両方に軟質合成樹脂よりなる滑り止め部を設け、上記側板連結ヒンジ部が軟質合成樹脂よりなると共に該側板連結ヒンジ部が上記滑り止め部を兼用し、硬質合成樹脂よりなる側板と軟質合成樹脂よりなる側板連結ヒンジ部とが合成樹脂の二色成形により一体に成形して成ることを特徴とする合成樹脂製の折り畳み箱。
  2. 硬質合成樹脂製の側板の下辺から底片連結ヒンジ部を介して硬質合成樹脂製の底片を回動自在に連出し、折り畳み箱を偏平に折り畳んだ状態で底片を側板に対して略面一に連続するように展延自在とし、該底片の外面に軟質合成樹脂よりなる滑り止め部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製の折り畳み箱。
  3. 硬質合成樹脂製の側板の上辺から蓋片連結ヒンジ部を介して硬質合成樹脂製の蓋片を回動自在に連出し、折り畳み箱を偏平に折り畳んだ状態で蓋片を側板に対して略面一に連続するように展延自在とし、該蓋片の外面に軟質合成樹脂よりなる滑り止め部を設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の合成樹脂製の折り畳み箱。
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