JP4758254B2 - 用紙後処理装置 - Google Patents
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Description
しかし、Z折り処理が施された用紙を用紙後処理装置内のスティプルトレイ(スティプル処理トレイ)へスタックする時にZ折り紙の内側の折り部が先行紙の先端部やスティプルトレイ上に設けられているローラ等に引っ掛かってしまいスタック、整合及び綴じ処理ができなくなるという不具合が発生する。
また、Z折り紙のスタック、整合用にスティプルトレイ部へ専用部品を追加することでZ折り紙の処理を可能とする装置もあるが、専用部品が増えることによるスティプルトレイの複雑化や装置全体のコストアップを招いてしまうと同時にZ折り紙を使用しないユーザにとっては不要で無駄なものになってしまうという不具合を有している。
また請求項5に記載の発明は、前記Z折り紙の前記排紙線速を前記Z折り紙の前記スティプル排紙部への挿入タイミングによって速くするようにした請求項4記載の用紙後処理装置を特徴とする。
図1は本発明の実施の形態に関わる用紙後処理装置の全体構成を示す概略図である。図1において、用紙後処理装置IIIは画像形成装置Iから排出された用紙をZ折り処理するZ折り機IIの下流側(左側面)に取り付けられたことを想定して以下に説明をする。
この用紙後処理装置IIIはZ折り機IIの左側部に取り付けられており、画像形成装置Iから排出された用紙はZ折り機IIを介して用紙後処理装置IIIに導かれる。
用紙後処理装置IIIは、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(本実施形態では穿孔手段としてパンチユニット26)を有する搬送路A、上トレイ28へ用紙を導く搬送路B、シフトトレイ29へ用紙を導く搬送路C、整合及びスティプル綴じ等を用紙に行うスティプルトレイFへ導く搬送路Dから構成されている。これらの搬送路へは分岐爪15及び分岐爪16によって振り分けられるようになっている。
また、搬送路D内に分岐爪17が配置されており図示してない低荷重ばねにより図の状態に保持されており、用紙後端がこれを通過した後、搬送ローラ9,10、スティプル排紙ローラ11の内、少なくとも搬送ローラ9を逆転することで前記用紙後端を用紙収容部Eへ導き滞留させる。
この用紙収容部Eへ導き滞留させられた用紙後端は次用紙と重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。この動作を繰り返すことで2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することが可能である。
分岐爪15及び分岐爪16は図示してないばねにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをオンすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動することによって、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分ける。
また、搬送路Dへ用紙を導く場合、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドはオフ、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをオンすることにより上方に回動した状態となる。
本発明はZ折り紙をスティプルトレイFへスタック、整合、綴じ処理を行うスティプルユニットに関するので、Z折り機IIを介して搬送されてくる用紙のスティプルトレイFへスタック、整合、綴じ処理について説明し、パンチ、仕分け、排紙トレイ部、中折り等の用紙後処理装置の他機能については説明を省略する。
次に、図1乃至図4を参照してスティプルトレイFの構成を説明する。図2に示すように、スティプル排紙ローラ11によりスティプルトレイFへ導かれた用紙Sは順次積載される。
この場合、用紙S毎に叩きコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53にて横方向(用紙搬送方向と直交する用紙幅方向)の整合が行われる。
ジョブの切れ目、即ち用紙束の最終紙から次の用紙束先頭紙までの間で制御手段36(図10で後述)からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動されて綴じ処理が行われる。
綴じ処理が行われた用紙束は放出爪52aを有する放出ベルト52(図3)によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受け取り位置にセットされているシフトトレイ29に排出される。
この放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52aが配置されており、スティプルトレイFに収容された用紙束を交互に移動搬送する。また、ジョブの先頭紙やZ折り紙に対しては必要に応じて放出ベルト52を逆回転し、これから用紙束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52a’の背面52bでスティプルトレイFに収容された用紙束の搬送方向先端を揃える。
端面綴じスティプラS1は、図4に示すように、正逆転可能なスティプラ移動モータ40によりタイミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置を綴じるために用紙幅方向に移動する。
その移動範囲の一側端には端面綴じスティプラS1のホームポジションを検知するスティプラ移動hpセンサ41が設けられており、用紙幅方向の綴じ位置は前記ホームポジションからの端面綴じスティプラS1の移動量により制御される。
中綴じスティプラS2は、図1に示すように、後端基準フェンス51から中綴じスティプラS2の針打ち位置までの距離が中綴じ可能な最大用紙サイズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるように配置され、且つ、用紙幅方向整合中心に対して対称に2つ配置され、ステーに固定されている。
前記スティプルトレイFではスティプル排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し、所定枚数に達すると端面綴じスティプラS1により綴じ処理を行う。その後、綴じられた用紙束は放出爪52aにより下流へ搬送され、シフト排紙ローラ6によりシフトトレイ29へ排出される。また、またシフト排紙ローラ6の近傍に配置され、用紙の排出を検知するシフト排紙センサ42によって排紙の状態を監視する。
通常紙(カット紙)によるスティプルモード時のスティプルトレイFの動作について説明する。スティプルモードが選択されると、図2に示すように、ジョガーフェンス53はホームポジションから移動し、スティプルトレイFに排出される用紙幅より片側7mm離れた待機位置で待機する(図5)。
また、スティプル排紙センサ43は用紙後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU44に入力される(後述の図10参照)。CPU44ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を減速させて用紙がスティプルトレイF内にスタックされる時にスティプル排紙ローラ11から大きく飛び出さないようにし、かつ、用紙後端部がスティプル排紙ローラ11に残らないようにする(図6乃至図8参照)。
叩きソレノイド38がオフされて所定時間経過後、ジョガーフェンス53はジョガーモータ39(図2)によってさらに2.6mm内側に移動(2段ジョギングの2段目)していったん停止し、横揃えを終了させる。
この時、2ヶ所以上の綴じが指定されていれば1ヶ所目の綴じ処理が終了した後、スティプラ移動モータ40が駆動され、端面綴じスティプラS1が用紙後端に沿って適正位置まで移動され、2ヶ所目の綴じ処理が行なわれる。また、3ヶ所目以降が指定されている場合はこれを繰り返す。
例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、或いは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス53により用紙束を押えながら放出爪52aにより用紙束後端を引っかけ搬送する。そして紙有無センサ46或いは放出ベルトhpセンサ37による検知よって所定パルス後にジョガーフェンス53を2mm退避させジョガーフェンス53による用紙への拘束を解除する。
いずれの場合も用紙束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガーフェンス53はさらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次の用紙に備える。なお、用紙に対するジョガーフェンス53の距離により拘束力を調整することも可能である。
同時に、その背面52bをZ折り紙の先端部を突き当てるストッパとして使用する放出爪52aは搬送方向の用紙長さをLとして後端フェンス51からの距離が1.5L以下となる位置へ移動して待機する(図5)。
この3.75mmはZ折り紙の折り精度が通常紙に対して0〜2.5mm(図9参照)となることを想定して設定しているが、用紙後処理装置の前或いは用紙後処理装置内部に配置されるZ折り機の折り精度が通常紙に対して0〜1mmとなる場合は4.5mmに設定するといった具合に装着されるZ折り機の折り精度によって設定値を変更する。
この減速した時の速度は用紙サイズやスティプルトレイFへスタックされる枚数によって予め設定されており、同一サイズの通常紙の速度(A3Z折りの場合はA4Yの速度)よりも早くなるように設定されている(表1参照)。
CPU44ではスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発振パルス数をカウントし、所定パルス発振後に叩きソレノイド38をオンさせる。叩きコロ12は叩きソレノイド38のオン/オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。
この時、スティプルトレイFに収容される用紙が入口センサ35或いは、スティプル排紙センサ43を通過するたびにその信号がCPU44に入力されて用紙枚数がカウントされる。
2段目の移動量もZ折り紙の折り精度によって設定値を変更するが、1段目と2段目の移動量の合計は7.6mmとする。ジョガーフェンス53はその後7.6mm外側に移動して待機位置に戻り、次の用紙を待つ。
この動作を最終頁まで行う。最終頁の横揃えが終わった後、再び7mm内側に移動して停止し、用紙束の両側端を押えてスティプル動作に備える。その後の綴じ動作は通常紙の場合と同じである。
同時に、放出爪52aは待機位置へ移動するが、スティプルトレイFへ送られてくる用紙の種類(通常カット紙かZ折り紙)によって待機位置を後端フェンス51からの距離が2L以上となる位置か又は1.5L以下となる位置へ切り換える。
通常紙及びZ折り紙は、両方とも、スティプルトレイFへ排出時には用紙後端がスティプル排紙センサ43を通過後にスティプル排紙ローラ11を減速させる。しかし、この時の速度は用紙サイズやスティプルトレイFへスタックされる枚数によって予め設定されている(表1参照)。
この時、スティプルトレイFに収容される用紙が入口センサ35或いは、スティプル排紙センサ43を通過するたびにその信号がCPU44に入力されて用紙枚数がカウントされる。
同時にジョガーフェンス53はジョガーモータ39によってさらに内側に移動していったん停止し、横揃えを終了させる。この時の移動量は通常紙の場合は2.6mm、Z折り紙の場合は3.85mmに設定されている。
ジョガーフェンス53はその後7.6mm外側に移動して待機位置に戻り、次の用紙を待ち、用紙の種類(通常紙又はZ折り紙)によって移動量を切り換える。
この動作を最終頁まで行う。最終頁の横揃えが終わった後、再び7mm内側に移動して停止し、用紙束の両側端を押えてスティプル動作に備える。その後の綴じ動作は通常紙の場合と同じである。
これによって、スティプルトレイFへ進入してくるZ折り紙の折り精度が悪くZ折り紙の幅方向に対して数ミリ広がっていた場合であっても確実にスティプルトレイFへスタックすることができる。
綴じ処理が終了すると放出モータ45が駆動され、放出ベルト52が駆動される。同時に排紙モータも駆動されて放出爪52aと対向する位置に配置されている放出爪52a’により持ち上げられた用紙束を受け入れるべくシフト排紙ローラ6が回転し始める。この時のジョガーフェンス53の動きは通常紙(カット紙)を放出する時と同じ動作をする。
CPU44は入力された信号に基づいて叩きコロ12を駆動する叩きコロモータ(図示せず)、叩きソレノイド38等の各モータ及び各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ45、端面綴じスティプラS1を移動するスティプラ移動モータ40、端面綴じスティプラS1を斜めに回転する斜めモータ(図示せず)、ジョガーフェンス53を移動するジョガーモータ39等の駆動を制御する。
スティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU44に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きソレノイド38及びジョガーモータ39が制御される。
先ず、各搬送モータ及び叩きコロモータをオンにする。(S1)。次いで、ジョガーフェンス53を待機位置へ移動する(S2)。Z折り紙かどうか判断し(S3)、Z折り紙ならば、放出爪52aを待機位置(基準フェンスから1.5L以下となる位置)に移動する(S4)。
ここで、スティプル排紙センサ43がオンかどうか判断し(S5)、オンならば、所定時間経過かどうか判断し(S6)、所定時間経過ならばジョガーフェンス53を3.75mm閉める(2段ジョギングの1段目)(S7)。次に、叩きソレノイド38をオンし(S8)、所定時間経過かどうか判断し(S9)、所定時間経過ならば叩きソレノイド38をオフする(S10)。
続いて、スティプラS1をオンし(S15)、放出モータ45をオンする(S16)。次いで、所定時間経過かどうか判断し(S17)、所定時間経過ならば、ジョガーフェンス53を2mm開け(S18)、さらに、所定時間経過かどうか判断し(S19)、所定時間経過ならば、ジョガーフェンス53を5mm開け(S20)、放出爪52aをホームポジションへ戻す(S21)。
所定時間経過ならば、ジョガーフェンス53を5mm閉める(2段ジョギングの1段目)(S25)。次に、叩きソレノイド38をオンし(S26)、所定時間経過かどうか判断し(S27)、所定時間経過ならば、叩きソレノイド38をオフして(S28)、ステップ(S11)に続くステップに戻す。
次いで、前述したステップ(S12)で最終紙かどうか判断し、最終紙でないならば、ジョガーフェンス53を7.6mm開け(S30)、ステップ(S2)に続くステップに戻す。上記のステップを繰り返すことによってスティプルトレイの動作が行われる。
また、Z折り紙のスティプルトレイFへの排紙線速をZ折り紙の挿入タイミングによって異ならせることによって、スティプルトレイFへスタックされている用紙の枚数によらずZ折り紙がスティプル排紙部から出きらなくなる不具合の発生を防止し、確実にスティプルトレイFへスタックすることができる。
Claims (5)
- 画像形成装置から排出される用紙に対して後処理を施す用紙後処理装置において、
スティプル綴じ処理時に用紙を一旦スタックして整合するスティプルトレイと、
該スティプルトレイへ用紙を排出するスティプル排紙部と、
用紙の搬送方向を揃える叩きコロと、
該叩きコロによって用紙後端部を突き当てる後端基準フェンスと、
用紙の幅方向を揃えるジョガーフェンスと、
用紙束の後端部を載せて押し上げる放出爪を有し、
綴じ処理された用紙束を排紙トレイへ放出する放出機構と、を備え、
前記スティプルトレイへ用紙を受け入れる時の前記放出爪の待機位置及びZ折り紙を受け入れる時の待機位置を用紙サイズ毎に有し、前記放出爪の背面を前記スティプルトレイへ進入してくる前記Z折り紙先端部を突き当てるストッパとして用い、
前記Z折り紙を前記スティプルトレイへ受け入れて揃える時に前記Z折り紙の幅方向を揃える前記ジョガーフェンスの間隔をZ折り処理がされていない用紙を受け入れて揃える時の間隔よりも大きくすることを特徴とする用紙後処理装置。 - 前記Z折り紙を受け入れる時の前記放出爪の待機位置は、前記後端基準フェンスの突き当て面から前記放出爪の待機位置迄の長さをP、前記Z折り紙の長さをL、前記Z折り紙の内側の折り部迄の長さをL/2とした時に、P<1.5Lを満足する位置に設定されていることを特徴とする請求項1記載の用紙後処理装置。
- 前記Z折り紙の内側の折り部は前記スティプルトレイへ搬送された時に下側になっていることを特徴とする請求項1又は2記載の用紙後処理装置。
- 前記スティプル排紙部から前記スティプルトレイへ前記Z折り紙を排出する時の排紙線速をZ折り処理がされていない用紙を排出する時の排紙線速よりも速くすることを特徴とする請求項1記載の用紙後処理装置。
- 前記Z折り紙の前記排紙線速を前記Z折り紙の前記スティプル排紙部への挿入タイミングによって速くするようにしたことを特徴とする請求項4記載の用紙後処理装置。
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