JP4756353B2 - 回転電機用電機子、回転電機及びコイル - Google Patents

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Description

本発明は、電動機又は発電機として用いられる回転電機、並びにその電機子及びコイルに関する。
近年、電動機又は発電機として用いられる回転電機の出力を高めるために、電機子巻線に印加する電圧の高電圧化が要求されるようになっている。このような電機子巻線の高電圧化に伴い、電機子巻線を構成するコイルにおける電機子鉄心の端面から突出したコイル端部の絶縁性を確保するための技術が必要とされている。これまでにも、コイル端部の絶縁性を確保するために、コイル端部の湾曲部分の内側に形成される空間に帯状の絶縁シートを配置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術を用いた電機子101の構成の一例を図13に示す。この電機子101では、電機子巻線を構成する複数のコイル102は、それぞれ一対のコイル辺部を電機子鉄心103の異なるスロット104に挿入して配置される。また、コイル端部102cは、その中間に設けられた折返し部102bで折り返されて一対のコイル辺部間を接続する構成となっている。そして、折返し部102bの両側(図における下方)のコイル端部102cの斜行部分の間に形成される空間に帯状の絶縁シート105を配置している。
特開2005−224040号公報(第2−7頁、第7−9図)
上記のように、電機子鉄心の端面から突出したコイル端部の絶縁性の確保が必要となる。すなわち、図13に示すように、一のコイル端部102cの斜行部分は、他のコイル102を構成するコイル端部102cの斜行部分と紙面奥行き方向に近接して交差するように配置される。そして、一般に、異なるスロットに配置されるコイル102は異なる電位を有している。このため、異なるコイル102のコイル端部102c同士が交差する部分では、絶縁シート105を配置することにより高い絶縁性を確保していた。
しかし、上記の電機子の構成では、コイル端部102cの斜行部分の間に形成される空間に絶縁シート105を配置するための製造上の工夫や手間が必要であり、製造コストの上昇要因となるという問題があった。また、上記のように絶縁シート105を配置する場合であっても、今後、電機子巻線に印加する電圧のより一層の高電圧化に対応するためには、両コイル端部間の電位差を小さくして絶縁性の確保を容易にすることが要求される。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、一のコイル端部の斜行部分が、他のコイルを構成するコイル端部の斜行部分と近接して交差する部分において、両コイル端部間の電位差を小さくすることによって絶縁性の確保を容易にすることができる回転電機用電機子及びコイル、並びにそれを用いた回転電気を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る、複数のスロットを有する電機子鉄心と、互いに異なる前記スロット内に配置される一対のコイル辺部を有し、巻数が2以上のコイルを複数接続してなる電機子巻線と、を備える回転電機用電機子の特徴構成は、前記電機子巻線は、各相の巻線間が中性点を有して接続されるとともに、同じ相の巻線を構成する複数のコイルの全部又は一部が並列接続されてなり、前記各スロットの深さ方向の上層及び下層にそれぞれ1つのコイル辺部が配置される二層巻構造とされ、前記各コイルは、前記一対のコイル辺部の一方が上層用コイル辺部、他方が下層用コイル辺部とされ、一対のコイル辺部間を接続するとともにその中間に折返し部を有するコイル端部を備え、前記各コイルを構成する複数ターンの中における前記中性点に最も近いターンのみが、前記コイル端部における前記折返し部よりも前記上層用コイル辺部側部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記下層用コイル辺部側に最も近い最下層側に配置され、前記コイル端部における前記折返し部よりも前記下層用コイル辺部側部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記上層用コイル辺部側に最も近い最上層側に配置されている点にある。
この特徴構成では、電機子巻線が二層巻構造であって、各コイルの一対のコイル辺部の一方が上層用コイル辺部、他方が下層用コイル辺部とされ、一対のコイル辺部間を接続するコイル端部の中間に折返し部が設けられている。このため、電機子鉄心の端面から突出するコイル端部に関して、一のコイルのコイル端部における折返し部よりも上層用コイル辺部側の部分が、他のコイルのコイル端部における折返し部よりも下層用コイル辺部側の部分と近接して交差することになる。そして、各コイルを構成する複数ターンの中における中性点に最も近いターンのみが、コイル端部における折返し部よりも上層用コイル辺部側部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で最下層側に配置され、コイル端部における折返し部よりも下層用コイル辺部側部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で最上層側に配置されている。これにより、前記コイル端部が交差する部分において、各コイルの中性点に最も近いターン同士が最も近接するように配置されることになる。ここで、電機子巻線を構成する各相の巻線は中性点で同じ電位となるので、中性点に最も近いターン同士が最も近接するように配置することにより、前記交差する部分の電位差を小さく抑えることができる。したがって、これまで高い絶縁性の確保が必要であった部分の絶縁性の確保を容易にすることができる。
ここで、毎極毎相当りのスロット数が2以上であり、前記電機子巻線は、同じ相かつ同じ極の巻線を構成する複数のコイルが直列接続され、前記同じ相の巻線を構成する前記直列接続されたコイルの組同士が並列接続されてなる構成とすると好適である。
このように構成すれば、毎極毎相当りのスロット数が2以上である場合において、同じ相かつ同じ極の巻線を構成する複数のコイル間で循環電流が生じることを抑制しつつ、前記コイル端部が交差する部分の絶縁性の確保を容易にすることができる。すなわち、同じ相かつ同じ極の巻線を構成する複数のコイルを直列接続しているので、これらの複数のコイル間で循環電流が生じることを抑制することができる。また、この構成によれば、前記コイル端部が交差する部分において、各コイルにおける中性点に最も近いターン同士が最も近接するように配置されることになる。ここで、中性点に最も近いターンは、各コイルを構成する複数ターンの中で電位が最も低い。このため、各コイルにおける電位が最も低いターン同士が、前記コイル端部が交差する部分において最も近接するように配置されることになる。したがって、前記コイル端部が交差する部分の電位差を、少なくとも各コイルにおける電位が最も高いターンと最も低いターンとの間の電位差分以上小さくすることができる。よって、当該部分の絶縁性の確保を容易にすることができる。
また、毎極毎相当りのスロット数が1であり、前記電機子巻線は、前記同じ相の巻線を構成する複数のコイルの全部が並列接続されてなる構成としても好適である。
このように構成すれば、前記コイル端部が交差する部分において、各コイルにおける中性点に直接接続されるターン同士が最も近接するように配置されることになる。ここで、各コイルの中性点に直接接続されるターンは、相によって異なるがいずれも中性点の電位に近い電位となる。したがって、前記コイル端部が交差する部分の電位差を非常に小さくすることができる。よって、当該部分の絶縁性の確保を非常に容易にすることができる。
また、毎極毎相当りのスロット数が1であり、前記電機子巻線は、同じ相かつ異なる極の巻線を構成する複数のコイルが直列接続され、前記直列接続されたコイルの組同士が並列接続されてなる構成としても好適である。
このように構成すれば、前記コイル端部が交差する部分において、各コイルにおける中性点に最も近いターン同士が最も近接するように配置されることになる。ここで、中性点に最も近いターンは、各コイルを構成する複数ターンの中で電位が最も低い。このため、各コイルにおける電位が最も低いターン同士が、前記コイル端部が交差する部分において最も近接するように配置されることになる。したがって、前記コイル端部が交差する部分の電位差を、少なくとも各コイルにおける電位が最も高いターンと最も低いターンとの間の電位差分以上小さくすることができる。よって、当該部分の絶縁性の確保を容易にすることができる。
以上の構成において、前記コイルは、型巻コイルであると好適である。
このように型巻コイルを用いれば、一対のコイル辺部をそれぞれスロット内に配置した状態で上記のような構成が実現できるようにコイルを構成する巻線を予め形成しておくことができる。したがって、上記構成を備えた電機子を確実かつ容易に製造することが可能となる。
本発明に係る回転電機の特徴構成は、上記のように構成された回転電機用電機子と、この電機子に対して相対回転可能に配置される界磁とを備える点にある。
この特徴構成によれば、電機子を構成する電機子巻線のコイル端部に関して、これまで高い絶縁性の確保が必要であった部分の絶縁性の確保を容易にすることができる。したがって、安価で高性能な回転電機を実現することができる。
本発明に係る、電機子鉄心の互いに異なるスロット内に配置される一対のコイル辺部を有し、前記各スロットの深さ方向の上層及び下層にそれぞれ1つのコイル辺部が配置される二層巻構造を構成するための二層巻用のコイルの特徴構成は、前記一対のコイル辺部の一方が上層用コイル辺部、他方が下層用コイル辺部とされ、一対のコイル辺部間を接続するとともにその中間に折返し部を有するコイル端部を備え、巻数が2以上であって、その第一ターン及び最終ターンのいずれか一方のターンのみが前記コイル端部における前記折返し部よりも前記上層用コイル辺部側部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記下層用コイル辺部側に最も近い最下層側に配置され、前記コイル端部における前記折返し部よりも前記下層用コイル辺部側の部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記上層用コイル辺部側に最も近い最上層側に配置されてい点にある
このような特徴構成を有するコイルを用いて電機子を構成した場合、電機子鉄心の端面から突出するコイル端部に関して、一のコイルのコイル端部における折返し部よりも上層用コイル辺部側の部分が、他のコイルのコイル端部における折返し部よりも下層用コイル辺部側の部分と近接して交差することになる。そして、各コイルの第一ターン及び最終ターンのいずれか一方のターンのみがコイル端部における折返し部よりも上層用コイル辺部側部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で最下層側に配置され、コイル端部における折返し部よりも下層用コイル辺部側の部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で最上層側に配置されている。したがって、電機子巻線の各相の巻線間が中性点を有して接続される場合に、各コイルの前記第一ターン及び最終ターンのいずれか一方がそれぞれ中性点に最も近いターンとなるように接続することにより、前記コイル端部が交差する部分において、各コイルの中性点に最も近いターン同士が最も近接するように配置されることになる。ここで、電機子巻線を構成する各相の巻線は中性点で同じ電位となるので、中性点に最も近いターン同士が最も近接するように配置することにより、前記交差する部分の電位差を小さく抑えることができる。したがって、このコイルを用いることにより、電機子においてこれまで高い絶縁性の確保が必要であった部分の絶縁性の確保を容易にすることができる。
〔第一の実施形態〕
本発明の第一の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る回転電機1の全体構成を示す断面図である。この回転電機1は、U相、V相及びW相の3相交流の入出力を行う電動機及び発電機として機能する同期機(同期電動機、同期発電機)である。また、図2は、回転電機1の電機子2を構成する電機子鉄心3と電機子巻線4を構成するコイル5とを示す斜視図である。なお、図2は、電機子2を、その軸心を通る平面に沿って切断して示す断面図としている。本発明は、この電機子2におけるコイル5を構成する導線51の配置構成に特徴を有するものである。以下、この回転電機1の各部の構成について詳細に説明する。
1.回転電機1の全体構成
図1に示すように、回転電機1は、本例では電機子2、回転子11、及びハウジング12を備えている。電機子2は、回転電機1の固定子を構成する。この電機子2は、ハウジング12の内周面に固定されている。電機子2の構成については後に詳細に説明する。また、電機子2の径方向内側には、永久磁石を備えた界磁としての回転子11が、電機子2に対して相対回転可能に配置される。本例では、回転子11の極数は「4」としている。この回転子11は、その回転軸11aが、軸受12aを介してハウジング12に対して回転可能に保持されている。ハウジング12は、軸方向両側に壁部12bが設けられた円筒形状に形成されている。そして、壁部12bの径方向中央部に軸受12aが取り付けられている。なお、図1に示す例では、一方(図における左側)の壁部12bがハウジング12の本体部から分離可能とされている。
2.電機子2
電機子2は、電機子鉄心3及び電機子巻線4を備えている。電機子鉄心3は、複数枚の電磁鋼板を積層して構成されており、図2に示すように、略円筒形状に形成されている。そして、電機子鉄心3の内周面には、その軸方向に延びる複数のスロット31が所定の周方向間隔で設けられている。各スロット31は同じ断面形状であって、所定の幅及び深さを有している。本例では、毎極毎相当りのスロット数を「2」としている。上記のとおり、回転子11の極数は「4」であるので、電機子鉄心3に形成されている全スロット数は「24」である。各スロット31内には、電機子巻線4を構成するコイル5のコイル辺部5a1、5a2が挿入される。
具体的には、図2に示すように、各コイル5の一対のコイル辺部5a1、5a2は、互いに6個離れたスロット31内に挿入されて配置される。また、一つのスロット31内には、同じ相の巻線を構成する異なるコイル5の2つのコイル辺部5a1、5a2が、それぞれ当該スロット31の深さ方向の上層と下層とに配置されている。ここで、スロット31の深さ方向の上層とは、スロット31の径方向内側(開口部側)である。また、スロット31の深さ方向の下層とは、スロット31の径方向外側(閉塞部側)である。以下、煩雑さを避けるために、スロット31の深さ方向の上層又は下層を、単に「スロット31の上層」、「スロット31の下層」として説明する。
電機子巻線4は、巻数が2以上のコイル5を複数接続して構成されている。図3は、一つのコイル5の構成を示す図であり、(a)はコイル5の斜視図、(b)は(a)のA−A断面図である。この図に示すように、コイル5は、矩形断面の導線51を複数回巻回して構成された型巻コイルである。本例では、コイル5の巻数は「3」としている。また、コイル5は、互いに異なるスロット31内に配置される一対のコイル辺部5a1、5a2と、一対のコイル辺部5a1、5a2間を接続するとともにその中間に折返し部5bを有するコイル端部5cとを備えている。
ここで、各コイル5の一対のコイル辺部5a1、5a2は、それぞれが直線状に形成される。そして、一対のコイル辺部5a1、5a2の一方がスロット31の上層(図3(b)における下方側)に配置される上層用コイル辺部5a1、他方がスロット31の下層(図3(b)における上方側)に配置される下層用コイル辺部5a2とされている。各スロット31内に一のコイル5の上層用コイル辺部5a1と、他のコイル5の下層用コイル辺部5a2とが配置されることにより、電機子巻線4は二層巻構造とされている。
各コイル5のコイル端部5cは、電機子鉄心3の軸方向両端部から電機子鉄心3の軸方向に突出して配置されている。また、コイル端部5cは、その中間部分に形成された折返し部5bを有している。そして、コイル端部5cにおける、折返し部5bの両側は斜行部となっている。ここでは、折返し部5bよりも上層用コイル辺部5a1側の斜行部を上層側斜行部5d1、折返し部5bよりも下層用コイル辺部5a2側の斜行部を下層側斜行部5d2としている。すなわち、本例では、上層側斜行部5d1が、折返し部5bよりも上層用コイル辺部5a1側のコイル端部5cを構成する部分となり、下層側斜行部5d2が、折返し部5bよりも下層用コイル辺部5a2側のコイル端部5cを構成する部分となる。また、各コイル5の一方の折返し部5b(図3(a)における下側の折返し部5b)には、コイル5を構成する導線51の始端部51a及び終端部51bが突出している。本例では、スロット31の下層側に位置する導線51の端部を始端部51aとし、上層側に位置する導線51の端部を終端部51bとしている。
折返し部5bは、コイル5を構成する導線51を折り返して形成することにより、導線51の各ターンにおける、スロット31の深さ方向の配置順序を入れ替えている部分である。本例では、図3(a)に示されるように、コイル端部5cの斜行部5d1、5d2から延びる導線51が折り返されてコの字状に折り曲げられている部分が折返し部5bとなっている。本例では、コイル5の巻数は「3」である。したがって、コイル5を構成する導線51は、その始端部51a側から一周毎に、第一ターン511、第二ターン512及び第三ターン513の3つのターンを有する。すなわち本例では、第三ターン513が最終ターンとなる。そして、図3(a)及び(b)に示されるように、第一ターン511は、上層用コイル辺部5a1及び上層側斜行部5d1ではスロット31内の最上層側に配置され、下層用コイル辺部5a2及び下層側斜行部5d2ではスロット31内の最下層側に配置されている。一方、図3(a)及び(b)において網掛けで表されているように、第三ターン513は、上層用コイル辺部5a1及び上層側斜行部5d1ではスロット31内の最下層側に配置され、下層用コイル辺部5a2及び下層側斜行部5d2ではスロット31内の最上層側に配置されている。この第三ターン513が、後述するようにコイル5の中性点Nに最も近いターンとなる。また、第二ターン512は、上層用コイル辺部5a1及び上層側斜行部5d1、並びに下層用コイル辺部5a2及び下層側斜行部5d2の何れにおいても、第一ターン511と第三ターン513との間の中間位置に配置されている。これにより、各コイル5の第三ターン513の、上層側斜行部5d1を構成する部分が最下層側に配置され、下層側斜行部5d2を構成する部分が最上層側に配置されることになる。言い換えると、このコイル5では、上層側斜行部5d1と下層側斜行部5d2とで、第一ターン511と第三ターン513との上下関係(上層側と下層側との関係)が入れ替わるように構成されている。
3.電機子巻線4の電気的接続
電機子巻線4は、各相の巻線、すなわちU相巻線4U、V相巻線4V、W相巻線4Wの間が中性点Nを有して接続されるとともに、同じ相の巻線を構成する複数のコイル5の全部又は一部が並列接続されてなる。図4は、本実施形態に係る電機子巻線4の電気的接続を示す配線図である。この図に示すように、本実施形態においては、電機子巻線4は、同じ相かつ同じ極の巻線を構成する複数のコイル5が直列接続され、同じ相の巻線を構成する直列接続されたコイル5の組同士が並列接続されてなる。上記のとおり、本例では、毎極毎相当りのスロット数を「2」としており、同じ相かつ同じ極の巻線を構成し、直列接続されるコイル数も「2」となる。したがって、例えばU相巻線4Uについて見れば、同じ相かつ同じ極の巻線を構成するコイルU1とU2、U3とU4、U5とU6、U7とU8の組がそれぞれ直列接続され、これらの4組が互いに並列接続されてU相巻線4Uが構成されている。そして、U相巻線4U、V相巻線4V、W相巻線4Wの間が中性点Nを有するY結線で接続される。このように、同じ相かつ同じ極の巻線を構成する複数のコイル5を直列接続することにより、これらの複数のコイル5間で循環電流が生じることを抑制することができる。
ところで、本明細書においては、コイル5の符号に関して、各コイルを個別に識別する必要がある場合には、各コイルの名称として、U、V、Wの各相の別に番号を付した名称を用いることとし、例えばコイルU1であれば「U相第一コイル」の名称を用いる。また、これに合わせて、各コイルの符号として、図4に示すようなU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8を用いる。なお、図4において、コイルU1、U2、V1、V2、W1、W2の各湾曲部の横の1〜3の数字は、各コイルU1、U2、V1、V2、W1、W2の3つのターンを表している。すなわち、「1」は上記第一ターン511(図3参照)、「2」は上記第二ターン512、「3」は上記第三ターン513を表している。
4.各コイル5の各ターンの配置
次に、本実施形態における、各コイル5(U1〜U8、V1〜V8、W1〜W8)を構成する導線51の各ターンの配置について詳細に説明する。図5は、電機子鉄心3の各スロット31内における、各コイル5の各ターンの配置及び電気的接続を示す模式図である。また、図6は、各コイル(具体的にはコイルU1及びU2、並びにコイルV1、V2及びW1の一部)のコイル端部5cの配置を示す模式図であり、(a)はコイル端部5c及びスロット31の平面図、(b)は(a)の正面図である。ここで、各コイルの各ターンは、各コイルを個別に表す符号U1〜U8、V1〜V8、W1〜W8の後に、各ターンを表す番号1〜3を付して示す。すなわち、例えばU相第一コイルU1の第一ターンはU11、第二ターンはU12、第三ターンはU13の符号を用いる。なお、図5においては、煩雑さを避けるために、各ターンの断面には各ターンを表す符号の数字部分(11〜13等)のみを示し、U、V、Wの各相の別は各スロット31の径方向内側に示している。また、図6においては、電機子鉄心3の内周面に沿って放射状に配置されている各スロット31を互いに平行に表している。
まず、各コイルU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8のコイル辺部5a1、5a2の配置について説明する。図5に示すように、各コイルU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8は、それぞれ一対のコイル辺部5a1、5a2が互いに6個離れたスロット31に挿入されて配置されている。ここで、電機子鉄心3の24個のスロット31に対する各コイルU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8の配置は、それぞれの下層用コイル辺部5a2に着目すると、本例では以下のようになっている。すなわち、図5における最上部に位置するU相スロット31から時計周りに、U相第一コイルU1、U相第二コイルU2、V相第一コイルV1、V相第二コイルV2、W相第一コイルW1、W相第二コイルW2、U相第三コイルU3、U相第四コイルU4、V相第三コイルV3、V相第四コイルV4、W相第三コイルW3、W相第四コイルW4、U相第五コイルU5、U相第六コイルU6、V相第五コイルV5、V相第六コイルV6、W相第五コイルW5、W相第六コイルW6、U相第七コイルU7、U相第八コイルU8、V相第七コイルV7、V相第八コイルV8、W相第七コイルW7、W相第八コイルW8の順に配置されている。そして、各コイルU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8の上層用コイル辺部5a1は、それぞれの下層用コイル辺部5a2に対して時計方向に6個離れたスロット31に配置されている。なお、図5には、各コイルU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8の各ターンの符号を示している。したがって、例えば、U相のスロット31内の11〜13の符号が付されたターンU11〜U13がU相第一コイルU1の上層用コイル辺部5a1及び下層用コイル辺部5a2である。
また、各スロット31に着目すると、一のコイル5の上層用コイル辺部5a1が配置されているスロット31には、同じ相の巻線を構成する他のコイル5の下層用コイル辺部5a2が配置されている。また、一のコイル5の下層用コイル辺部5a2が配置されているスロット31には、同じ相の巻線を構成する前記他のコイル5とは異なるコイル5の上層用コイル辺部5a1が配置されている。具体的には、例えばU相第一コイルU1(図5のU11〜U13)について見れば、上層用コイル辺部5a1を構成する部分が配置されているスロット31の下層には、U相第三コイルU3の各ターンU31〜U33の下層用コイル辺部5a2を構成する部分が配置されている。また、U相第一コイルU1の下層用コイル辺部5a2を構成する部分が配置されているスロット31の上層には、U相第七コイルU7の各ターンU71〜U73の上層用コイル辺部5a1を構成する部分が配置されている。
また、各コイル辺部5a1、5a2を構成する導線51の各ターンの配置に着目すると、上記のとおり(図3参照)、上層用コイル辺部5a1では、最上層側から第一ターン511、第二ターン512、第三ターン513の順に配置される。一方、下層用コイル辺部5a2では、最下層側から第一ターン511、第二ターン512、第三ターン513の順に配置される。したがって、例えばU相第一コイルU1の各ターンU11〜U13について見れば、図5に示すように、上層用コイル辺部5a1では、最上層側から第一ターンU11、第二ターンU12、第三ターンU13の順に配置されている。一方、下層用コイル辺部5a2では、最下層側から第一ターンU11、第二ターンU12、第三ターンU13の順に配置されている。
次に、各コイルU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8のコイル端部5cにおける各ターンの配置について説明する。図6(b)に示すように、各コイルU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8のコイル端部5cは、電機子鉄心3の軸方向端部から突出して配置され、上層用コイル辺部5a1と下層用コイル辺部5a2との間を接続するように設けられている。そして、図6(a)に示すように、各コイルU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8のコイル端部5cの斜行部5d1、5d2における各ターン(第一から第三ターン)の配置は、それぞれが連続するコイル辺部5a1、5a2と同じである。すなわち、上記のとおり(図3参照)、上層側斜行部5d1では、これに連続する上層用コイル辺部5a1と同様に、最上層側から第一ターン511、第二ターン512、第三ターン513の順に配置される。一方、下層側斜行部5d2では、これに連続する下層用コイル辺部5a2と同様に、最下層側から第一ターン511、第二ターン512、第三ターン513の順に配置される。そして、上層側斜行部5d1と下層側斜行部5d2との間に設けられた折返し部5bにおいて、第一ターン511、第二ターン512、及び第三ターン513のスロット31の深さ方向の配置順序が入れ替えられている。したがって、例えばU相第一コイルU1の各ターンU11〜U13について見れば、図6(a)に示すように、上層側斜行部5d1では、最上層側から第一ターンU11、第二ターンU12、第三ターンU13の順に配置されている。一方、下層側斜行部5d2では、最下層側から第一ターンU11、第二ターンU12、第三ターンU13の順に配置されている。
このような各ターン(第一から第三ターン)の配置は、他のコイルU2〜U8、V1〜V8、W1〜W8についても同様である。したがって、各コイルU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8の第三ターンU13〜U83、V13〜V83、W13〜W83は、それぞれ上層側斜行部5d1では最下層側に配置され、下層側斜行部5d2では最上層側に配置されている。ここで、図4に示すように、各コイルの第三ターンが中性点Nに最も近いターンである。すなわち、本実施形態の構成によれば、各コイルの中性点Nに最も近い第三ターンU13〜U83、V13〜V83、W13〜W83の、折返し部5bよりも上層用コイル辺部5a1側のコイル端部5cを構成する部分(上層側斜行部5d1を構成する部分)が最下層側に配置され、折返し部5bよりも下層用コイル辺部5a2側のコイル端部5cを構成する部分(下層側斜行部5d2を構成する部分)が最上層側に配置されることになる。
各ターン(第一から第三ターン)の配置を上記のようにすることにより、図6(b)に示すように、各コイルU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8のコイル端部5c同士が近接して交差する部分においては、図6(a)に示すように、各コイルの第三ターンU13〜U83、V13〜V83、W13〜W83同士が最も近接することになる。なお、コイル端部5c同士が近接して交差する部分とは、一のコイル5の上層側斜行部5d1と他のコイル5の下層側斜行部5d2とが近接して交差する部分である。ここで、各コイルの第三ターンU13〜U83、V13〜V83、W13〜W83は、上記のとおり、各コイルの中で中性点Nに最も近いターンである(図4参照)。そして、電機子巻線4を構成する各相の巻線は中性点Nで同じ電位となる。したがって、中性点Nに最も近い第三ターンU13〜U83、V13〜V83、W13〜W83同士が最も近接するように配置することにより、前記コイル端部5c同士が近接して交差する部分の電位差を小さく抑えることができる。
この点に関して、U相第一コイルU1に着目して詳細に説明する。例えば、U相第一コイルU1の第三ターンU13の上層側斜行部5d1を構成する部分は、図6(b)において破線の丸で囲んでいる箇所において、それぞれU相第二コイルU2の第三ターンU23、V相第一コイルV1の第三ターンV13、V相第二コイルV2の第三ターンV23、W相第一コイルW1の第三ターンW13、W相第二コイルW2の第三ターンW23と近接して交差する。ここで、異なる相のコイルV1、V2、W1、W2と近接して交差する部分では、各相の交流波形の位相差に伴って生じる電位差が問題となるが、本実施形態の構成によれば、この電位差を少なくすることができる。具体的には、交差するコイル端部5cでの電位差を、各コイルU1〜U8、V1〜V8、W1〜W8における電位が最も高いターンと最も低いターンとの間の電位差分以上小さくすることができる。
すなわち、U相第一コイルU1に関して、これと交差する他のコイルとの間で電位差が最大となるのは、図4に示すように、各コイルU1、U2、V1、V2、W1、W2における中性点Nから最も遠いターン間である。これは、具体的には、U相第一コイルU1の第一ターンU11と、V相第一コイルV1の第一ターンV11又はW相第一コイルW1の第一ターンW11との間である。これに対して、本実施形態の構成においてU相第一コイルU1の第三ターンU13と近接して交差するのは、図4に破線で示すように、各コイルU2、V1、V2、W1、W2の中性点Nに最も近い第三ターンU23、V13、V23、W13、W23である。ここで、各コイルの各ターンの電位は、U相、V相、W相のいずれかに関わらず、中性点Nに近づくほど中性点電位に近くなる。そのため、異なる相の巻線を構成するコイル間であっても、中性点Nに近いターン間では各相の交流波形の位相差に関わらず近い電位となる。
本実施形態の構成によれば、図6に示すように、例えばU相第一コイルU1に関して、コイル端部5cが交差する部分において、これと近接して交差する他のコイルのターンとの間で生じる電位差は、最大でもU相第一コイルU1の第三ターンU13と、V相第一コイルV1の第三ターンV13又はW相第一コイルW1の第三ターンW13との間の電位差までとなる。上記のとおり、各コイルの第三ターンは中性点Nに最も近く、電位も近い。したがって、前述のU相第一コイルU1の第一ターンU11と、V相第一コイルV1の第一ターンV11又はW相第一コイルW1の第一ターンW11との間の電位差と比べて、交差するコイル端部5cでの電位差を小さくすることができる。具体的には、電位差を半分近くに低減することができる。よって、これまで高い絶縁性の確保が必要であったコイル端部5cにおける絶縁性の確保を容易にすることができるようになった。
〔第二の実施形態〕
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。図7は、本実施形態に係る電機子巻線4の電気的接続を示す配線図である。図8は、電機子鉄心3の各スロット31内における、各コイル5の各ターンの配置及び電気的接続を示す模式図である。図9は、各コイル(具体的にはコイルU1及びV1、並びにコイルW1、U2及びV2の一部)のコイル端部5cの配置を示す模式図であり、(a)はコイル端部5c及びスロット31の平面図、(b)は(a)の正面図である。これらの図に示すように、本実施形態に係る回転電機1の電機子2では、電機子鉄心3に設けられているスロット31に関して、毎極毎相当りのスロット数を「1」としている。そして、上記第一の実施形態と同様に、回転子11の極数は「4」としているので、電機子鉄心3に形成されている全スロット数は「12」である。また、電機子巻線4の電気的接続に関しては、同じ相の巻線を構成する複数のコイル5の全部が並列接続されてなる。その他の点に関しては、上記第一の実施形態と同様である。以下、本実施形態に係る電機子2における、電機子巻線4の電気的接続と各コイル5の各ターンの配置とについて詳細に説明する。
図7に示すように、電機子巻線4は、各相の巻線、すなわちU相巻線4U、V相巻線4V、W相巻線4Wの間が中性点Nを有するY結線で接続される。そして、同じ相の巻線を構成する4つのコイル5の全部が並列接続されてなる。なお、図7において、コイルU1、V1、W1の各湾曲部の横の1〜3の数字は、各コイルU1、V1、W1の3つのターンを表している。すなわち、「1」は上記第一ターン511(図3参照)、「2」は上記第二ターン512、「3」は上記第三ターン513を表している。
次に、本実施形態における、各コイル5(U1〜U4、V1〜V4、W1〜W4)を構成する導線51の各ターンの配置について図8及び図9に基づいて説明する。上記第一の実施形態の説明と同様に、各コイルの各ターンは、各コイルを個別に表す符号U1〜U4、V1〜V4、W1〜W4の後に、各ターンを表す番号1〜3を付して示す。なお、図8においては、煩雑さを避けるために、各ターンの断面には各ターンを表す符号の数字部分(11〜13等)のみを示し、U、V、Wの各相の別は各スロット31の径方向内側に示している。また、図9においては、電機子鉄心3の内周面に沿って放射状に配置されている各スロット31を互いに平行に表している。
まず、各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4のコイル辺部5a1、5a2の配置について説明する。図8に示すように、各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4は、それぞれ一対のコイル辺部5a1、5a2が互いに3個離れたスロット31に挿入されて配置されている。ここで、電機子鉄心3の12個のスロット31に対する各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4の配置は、それぞれの下層用コイル辺部5a2に着目すると、本例では以下のようになっている。すなわち、図8における最上部に位置するU相スロット31から時計周りに、U相第一コイルU1、V相第一コイルV1、W相第一コイルW1、U相第二コイルU2、V相第二コイルV2、W相第二コイルW2、U相第三コイルU3、V相第三コイルV3、W相第三コイルW3、U相第四コイルU4、V相第四コイルV4、W相第四コイルW4の順に配置されている。そして、各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4の上層用コイル辺部5a1は、それぞれの下層用コイル辺部5a2に対して時計方向に3個離れたスロット31に配置されている。なお、図8には、各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4の各ターンの符号を示している。したがって、例えば、U相のスロット31内の11〜13の符号が付されたターンU11〜U13がU相第一コイルU1の上層用コイル辺部5a1及び下層用コイル辺部5a2である。
また、各スロット31に着目すると、上記第一の実施形態と同様に、一のコイル5の上層用コイル辺部5a1が配置されているスロット31には、同じ相の巻線を構成する他のコイル5の下層用コイル辺部5a2が配置されている。また、一のコイル5の下層用コイル辺部5a2が配置されているスロット31には、同じ相の巻線を構成する前記他のコイル5とは異なるコイル5の上層用コイル辺部5a1が配置されている。具体的には、例えばU相第一コイルU1(図8のU11〜U13)について見れば、上層用コイル辺部5a1を構成する部分が配置されているスロット31の下層には、U相第二コイルU2の各ターンU21〜U23の下層用コイル辺部5a2を構成する部分が配置されている。また、U相第一コイルU1の下層用コイル辺部5a2を構成する部分が配置されているスロット31の上層には、U相第四コイルU4の各ターンU41〜U43の上層用コイル辺部5a1を構成する部分が配置されている。
また、各コイル辺部5a1、5a2を構成する導線51の各ターンの配置に着目すると、上記のとおり(図3参照)、上層用コイル辺部5a1では、最上層側から第一ターン511、第二ターン512、第三ターン513の順に配置される。一方、下層用コイル辺部5a2では、最下層側から第一ターン511、第二ターン512、第三ターン513の順に配置される。したがって、例えばU相第一コイルU1の各ターンU11〜U13について見れば、図8に示すように、上層用コイル辺部5a1では、最上層側から第一ターンU11、第二ターンU12、第三ターンU13の順に配置されている。一方、下層用コイル辺部5a2では、最下層側から第一ターンU11、第二ターンU12、第三ターンU13の順に配置されている。
次に、各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4のコイル端部5cにおける各ターンの配置について説明する。図9(b)に示すように、各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4のコイル端部5cは、電機子鉄心3の軸方向端部から突出して配置され、上層用コイル辺部5a1と下層用コイル辺部5a2との間を接続するように設けられている。そして、図9(a)に示すように、各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4のコイル端部5cの斜行部5d1、5d2における各ターン(第一から第三ターン)の配置は、それぞれが連続するコイル辺部5a1、5a2と同じである。すなわち、上記のとおり(図3参照)、上層側斜行部5d1では、これに連続する上層用コイル辺部5a1と同様に、最上層側から第一ターン511、第二ターン512、第三ターン513の順に配置される。一方、下層側斜行部5d2では、これに連続する下層用コイル辺部5a2と同様に、最下層側から第一ターン511、第二ターン512、第三ターン513の順に配置される。そして、上層側斜行部5d1と下層側斜行部5d2との間に設けられた折返し部5bにおいて、第一ターン511、第二ターン512、及び第三ターン513のスロット31の深さ方向の配置順序が入れ替えられている。したがって、例えばU相第一コイルU1の各ターンU11〜U13について見れば、図9(a)に示すように、上層側斜行部5d1では、最上層側から第一ターンU11、第二ターンU12、第三ターンU13の順に配置されている。一方、下層側斜行部5d2では、最下層側から第一ターンU11、第二ターンU12、第三ターンU13の順に配置されている。
このような各ターン(第一から第三ターン)の配置は、他のコイルU2〜U4、V1〜V4、W1〜W4についても同様である。したがって、各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4の第三ターンU13〜U43、V13〜V43、W13〜W43は、それぞれ上層側斜行部5d1では最下層側に配置され、下層側斜行部5d2では最上層側に配置されている。ここで、図7に示すように、各コイルの第三ターンが中性点Nに最も近いターンである。すなわち、本実施形態の構成によれば、各コイルの中性点Nに最も近い第三ターンU13〜U43、V13〜V43、W13〜W43の、折返し部5bよりも上層用コイル辺部5a1側のコイル端部5cを構成する部分(上層側斜行部5d1を構成する部分)が最下層側に配置され、折返し部5bよりも下層用コイル辺部5a2側のコイル端部5cを構成する部分(下層側斜行部5d2を構成する部分)が最上層側に配置されることになる。
各ターン(第一から第三ターン)の配置を上記のようにすることにより、図9(b)に示すように、各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4のコイル端部5c同士が近接して交差する部分においては、図9(a)に示すように、各コイルの第三ターンU13〜U43、V13〜V43、W13〜W43同士が最も近接することになる。ここで、各コイルの第三ターンU13〜U43、V13〜V43、W13〜W43は、上記のとおり、各コイルの中で中性点Nに最も近いターンである(図7参照)。そして、電機子巻線4を構成する各相の巻線は中性点Nで同じ電位となる。したがって、中性点Nに最も近い第三ターンU13〜U43、V13〜V43、W13〜W43同士が最も近接するように配置することにより、前記コイル端部5c同士が近接して交差する部分の電位差を小さく抑えることができる。
この点に関して、U相第一コイルU1に着目して詳細に説明する。例えば、U相第一コイルU1の第三ターンU13の上層側斜行部5d1を構成する部分は、図9(b)において破線の丸で囲んでいる箇所において、それぞれV相第一コイルV1の第三ターンV13、W相第一コイルW1の第三ターンW13と近接して交差する。このように、異なる相のコイルV1、W1と近接して交差する部分では、各相の交流波形の位相差に伴って生じる電位差が問題となるが、本実施形態の構成によれば、この電位差を少なくすることができる。
すなわち、U相第一コイルU1に関して、これと交差する他のコイルとの間で電位差が最大となるのは、図7に示すように、各コイルU1、V1、W1における中性点Nから最も遠いターン間である。これは、具体的には、U相第一コイルU1の第一ターンU11と、V相第一コイルV1の第一ターンV11又はW相第一コイルW1の第一ターンW11との間である。これに対して、本実施形態の構成においてU相第一コイルU1の第三ターンU13と近接して交差するのは、図4に破線で示すように、V相第一コイルV1及びW相第一コイルW1の中性点Nに最も近い第三ターンV13、W13である。ここで、各コイルの各ターンの電位は、U相、V相、W相のいずれかに関わらず、中性点Nに近づくほど中性点電位に近くなる。そのため、異なる相の巻線を構成するコイル間であっても、中性点Nに近いターン間では各相の交流波形の位相差に関わらず近い電位となる。
本実施形態の構成によれば、図9に示すように、例えばU相第一コイルU1に関して、コイル端部5cが交差する部分において、これと近接して交差する他のコイルのターンとの間で生じる電位差は、最大でもU相第一コイルU1の第三ターンU13と、V相第一コイルV1の第三ターンV13又はW相第一コイルW1の第三ターンW13との間の電位差までとなる。上記のとおり、各コイルの第三ターンはいずれも中性点Nに直接接続されており、電位が非常に近い。したがって、前述のU相第一コイルU1の第一ターンU11と、V相第一コイルV1の第一ターンV11又はW相第一コイルW1の第一ターンW11との間の電位差と比べて、交差するコイル端部5cでの電位差を非常に小さくすることができる。よって、これまで高い絶縁性の確保が必要であったコイル端部5cにおける絶縁性の確保を非常に容易にすることができるようになった。
〔第三の実施形態〕
次に、本発明の第三の実施の形態について説明する。図10は、本実施形態に係る電機子巻線4の電気的接続を示す配線図である。図11は、電機子鉄心3の各スロット31内における、各コイル5の各ターンの配置及び電気的接続を示す模式図である。これらの図に示すように、本実施形態に係る回転電機1の電機子2では、電機子巻線4の電気的接続に関して、同じ相かつ異なる極の巻線を構成する複数のコイル5が直列接続され、これらの直列接続されたコイル5の組同士が並列接続されてなる。その他の点に関しては、上記第二の実施形態と同様である。以下、本実施形態に係る電機子2における、電機子巻線4の電気的接続について詳細に説明する。なお、本実施形態では、各スロット31内における各コイル5の各ターンの配置は、図9に示す上記第二の実施形態と同じである。したがって、この点についての説明は省略する。
図10に示すように、電機子巻線4は、各相の巻線、すなわちU相巻線4U、V相巻線4V、W相巻線4Wの間が中性点Nを有するY結線で接続される。そして、同じ相かつ異なる極の巻線を構成する2つのコイル5が直列接続され、これらの直列接続されたコイル5の組同士が並列接続されてなる。本例では、直列接続されるコイル数を「2」としている。したがって、例えばU相巻線4Uについて見れば、コイルU1とU2、U3とU4の組がそれぞれ直列接続され、これらの2組が互いに並列接続されてU相巻線4Uが構成されている。なお、図10において、コイルU1、V1、W1の各湾曲部の横の1〜3の数字は、各コイルU1、V1、W1の3つのターンを表している。すなわち、「1」は上記第一ターン511(図3参照)、「2」は上記第二ターン512、「3」は上記第三ターン513を表している。
そして、本実施形態においても、各ターン(第一から第三ターン)の配置を上記第二の実施形態と同様にすることにより、図9(b)に示すように、各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4のコイル端部5c同士が近接して交差する部分においては、図9(a)に示すように、各コイルの第三ターンU13〜U43、V13〜V43、W13〜W43同士が最も近接することになる。ここで、各コイルの第三ターンU13〜U43、V13〜V43、W13〜W43は、上記のとおり、各コイルの中で中性点Nに最も近いターンである(図10参照)。そして、電機子巻線4を構成する各相の巻線は中性点Nで同じ電位となる。したがって、中性点Nに最も近い第三ターンU13〜U43、V13〜V43、W13〜W43同士が最も近接するように配置することにより、前記コイル端部5c同士が近接して交差する部分の電位差を小さく抑えることができる。具体的には、交差するコイル端部5cでの電位差を、各コイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4における電位が最も高いターンと最も低いターンとの間の電位差分以上小さくすることができる。
この点に関して、U相第一コイルU1に着目して詳細に説明する。例えば、U相第一コイルU1の第三ターンU13の上層側斜行部5d1を構成する部分は、図9(b)において破線の丸で囲んでいる箇所において、それぞれV相第一コイルV1の第三ターンV13、W相第一コイルW1の第三ターンW13と近接して交差する。このように、異なる相のコイルV1、W1と近接して交差する部分では、各相の交流波形の位相差に伴って生じる電位差が問題となるが、本実施形態の構成によれば、この電位差を少なくすることができる。
すなわち、U相第一コイルU1に関して、これと交差する他のコイルとの間で電位差が最大となるのは、図10に示すように、各コイルU1、V1、W1における中性点Nから最も遠いターン間である。これは、具体的には、U相第一コイルU1の第一ターンU11と、V相第一コイルV1の第一ターンV11又はW相第一コイルW1の第一ターンW11との間である。これに対して、本実施形態の構成においてU相第一コイルU1の第三ターンU13と近接して交差するのは、図10に破線で示すように、V相第一コイルV1及びW相第一コイルW1の中性点Nに最も近い第三ターンV13、W13である。ここで、各コイルの各ターンの電位は、U相、V相、W相のいずれかに関わらず、中性点Nに近づくほど中性点電位に近くなる。そのため、異なる相の巻線を構成するコイル間であっても、中性点Nに近いターン間では各相の交流波形の位相差に関わらず近い電位となる。
本実施形態の構成によれば、図9に示すように、例えばU相第一コイルU1に関して、コイル端部5cが交差する部分において、これと近接して交差する他のコイルのターンとの間で生じる電位差は、最大でもU相第一コイルU1の第三ターンU13と、V相第一コイルV1の第三ターンV13又はW相第一コイルW1の第三ターンW13との間の電位差までとなる。上記のとおり、各コイルの第三ターンは中性点Nに最も近く、電位も近い。したがって、前述のU相第一コイルU1の第一ターンU11と、V相第一コイルV1の第一ターンV11又はW相第一コイルW1の第一ターンW11との間の電位差と比べて、交差するコイル端部5cでの電位差を小さくすることができる。具体的には、電位差を半分近くに低減することができる。よって、これまで高い絶縁性の確保が必要であったコイル端部5cにおける絶縁性の確保を容易にすることができるようになった。
〔その他の実施形態〕
(1)上記第一の実施形態では、毎極毎相当りのスロット数を「2」とした場合を例として説明した。しかし、毎極毎相当りのスロット数が3以上の場合についても同様に、本発明を適用することができる。この場合、同じ相かつ同じ極の巻線を構成して直列接続されるコイル数が3以上となるため、コイル端部が交差する部分の電位差が上記第一の実施形態よりも高くなるが、本発明を適用しない場合に比べて前記交差する部分の電位差を小さく抑えることができるという本発明の効果を奏することができる。
(2)上記の各実施形態では、各コイルの巻数を「3」とした場合を例として説明した。しかし、各コイルの巻数は「2」以上であれは本発明を適用することができる。そして、各コイルの巻数が多いほど、中性点Nに最も近いターンと最も遠いターンとの電位差が大きくなるので、本発明の効果はより高くなる。
(3)上記の各実施形態では、各相の巻線、すなわちU相巻線4U、V相巻線4V、W相巻線4Wの間が1個の中性点Nを有してY結線で接続される場合について説明した。しかし、本発明の適用範囲はこれに限定されない。すなわち、各相の巻線間に複数の中性点を有して接続される構成とすることも好適な実施形態の一つである。具体的には、例えば図12に示すように、U相巻線4U、V相巻線4V、W相巻線4Wのそれぞれの並列接続されたコイル5の組毎に中性点Nが設けられた結線方式とすることも可能である。図示の例では、コイルU1とV1とW1の間、コイルU2とV2とW2の間、コイルU3とV3とW3の間、コイルU4とV4とW4の間にそれぞれ中性点Nが設けられている。
(4)上記の各実施形態では、コイル5を構成する導線51の始端部51a側から一周毎に、第一ターン511、第二ターン512及び第三ターン513(最終ターン)として説明した。しかし、第一ターン511、第二ターン512及び第三ターン513の名称は便宜上のものである。したがって、上記の各実施形態の説明における第三ターン513が第一ターンとされ、第一ターン511が第三ターン(最終ターン)と称される場合もあり得る。いずれにしても、上層用コイル辺部5a1及び上層側斜行部5d1ではスロット31内の最下層側に配置され、下層用コイル辺部5a2及び下層側斜行部5d2ではスロット31内の最上層側に配置されるターンが、中性点Nに最も近いターンとなるように構成することにより、本発明の効果を奏することができる。
(5)上記の各実施形態では、電機子2が固定子である場合を例として説明した。しかし、本発明は、電機子2が回転子であり、界磁が固定子である構成の回転電機にも好適に用いることができる。
(6)上記の各実施形態では、回転電機1が同期機である場合を例として説明した。しかし、本発明は、回転電機が誘導電動機や誘導発電機等の誘導機である場合等にも好適に用いることができる。
本発明は、電動機又は発電機として用いられる回転電機の電機子及びコイル、並びにそれを用いた回転電機に適用することが可能である。
本発明の第一の実施形態に係る回転電機の全体構成を示す断面図 本発明の第一の実施形態に係る電機子を構成する電機子鉄心と電機子巻線を構成するコイルとを示す斜視図 コイルの構成を示す(a)斜視図及び(b)A−A断面図 本発明の第一の実施形態に係る電機子巻線の電気的接続を示す配線図 本発明の第一の実施形態に係る各コイルの各ターンの配置及び電気的接続を示す模式図 本発明の第一の実施形態に係る各コイルのコイル端部の配置を示す模式図 本発明の第二の実施形態に係る電機子巻線の電気的接続を示す配線図 本発明の第二の実施形態に係る各コイルの各ターンの配置及び電気的接続を示す模式図 本発明の第二の実施形態に係る各コイルのコイル端部の配置を示す模式図 本発明の第三の実施形態に係る電機子巻線の電気的接続を示す配線図 本発明の第三の実施形態に係る各コイルの各ターンの配置及び電気的接続を示す模式図 本発明のその他の実施形態に係る電機子巻線の電気的接続を示す配線図 背景技術に係る電機子の構成を示す図
符号の説明
1:回転電機
2:電機子
3:電機子鉄心
4:電機子巻線
5:コイル
5a1:上層用コイル辺部
5a2:下層用コイル辺部
5b:折返し部
5c:コイル端部
11:回転子(界磁)
31:スロット
N:中性点
4U:U相巻線
4V:V相巻線
4W:W相巻線
U1〜U8:U相コイル
V1〜V8V:相コイル
W1〜W8W:相コイル
U11〜U81、V11〜V81、W11〜W81(511):第一ターン
U12〜U82、V12〜V82、W12〜W82(512):第二ターン
U13〜U83、V13〜V83、W13〜W83(513):第三ターン(最終ターン)

Claims (7)

  1. 複数のスロットを有する電機子鉄心と、互いに異なる前記スロット内に配置される一対のコイル辺部を有し、巻数が2以上のコイルを複数接続してなる電機子巻線と、を備える回転電機用電機子であって、
    前記電機子巻線は、各相の巻線間が中性点を有して接続されるとともに、同じ相の巻線を構成する複数のコイルの全部又は一部が並列接続されてなり、前記各スロットの深さ方向の上層及び下層にそれぞれ1つのコイル辺部が配置される二層巻構造とされ、
    前記各コイルは、前記一対のコイル辺部の一方が上層用コイル辺部、他方が下層用コイル辺部とされ、一対のコイル辺部間を接続するとともにその中間に折返し部を有するコイル端部を備え、
    前記各コイルを構成する複数ターンの中における前記中性点に最も近いターンのみが、前記コイル端部における前記折返し部よりも前記上層用コイル辺部側部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記下層用コイル辺部側に最も近い最下層側に配置され、前記コイル端部における前記折返し部よりも前記下層用コイル辺部側部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記上層用コイル辺部側に最も近い最上層側に配置されている回転電機用電機子。
  2. 毎極毎相当りのスロット数が2以上であり、前記電機子巻線は、同じ相かつ同じ極の巻線を構成する複数のコイルが直列接続され、前記同じ相の巻線を構成する前記直列接続されたコイルの組同士が並列接続されてなる請求項1に記載の回転電機用電機子。
  3. 毎極毎相当りのスロット数が1であり、前記電機子巻線は、前記同じ相の巻線を構成する複数のコイルの全部が並列接続されてなる請求項1に記載の回転電機用電機子。
  4. 毎極毎相当りのスロット数が1であり、前記電機子巻線は、同じ相かつ異なる極の巻線を構成する複数のコイルが直列接続され、前記直列接続されたコイルの組同士が並列接続されてなる請求項1に記載の回転電機用電機子。
  5. 前記コイルは、型巻コイルである請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機用電機子。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機用電機子と、この電機子に対して相対回転可能に配置される界磁とを備える回転電機。
  7. 電機子鉄心の互いに異なるスロット内に配置される一対のコイル辺部を有し、前記各スロットの深さ方向の上層及び下層にそれぞれ1つのコイル辺部が配置される二層巻構造を構成するための二層巻用のコイルであって、
    前記一対のコイル辺部の一方が上層用コイル辺部、他方が下層用コイル辺部とされ、一対のコイル辺部間を接続するとともにその中間に折返し部を有するコイル端部を備え、
    巻数が2以上であって、その第一ターン及び最終ターンのいずれか一方のターンのみが前記コイル端部における前記折返し部よりも前記上層用コイル辺部側部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記下層用コイル辺部側に最も近い最下層側に配置され、前記コイル端部における前記折返し部よりも前記下層用コイル辺部側の部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記上層用コイル辺部側に最も近い最上層側に配置されているコイル。
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