JP4756353B2 - 回転電機用電機子、回転電機及びコイル - Google Patents
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Description
本発明の第一の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る回転電機1の全体構成を示す断面図である。この回転電機1は、U相、V相及びW相の3相交流の入出力を行う電動機及び発電機として機能する同期機(同期電動機、同期発電機)である。また、図2は、回転電機1の電機子2を構成する電機子鉄心3と電機子巻線4を構成するコイル5とを示す斜視図である。なお、図2は、電機子2を、その軸心を通る平面に沿って切断して示す断面図としている。本発明は、この電機子2におけるコイル5を構成する導線51の配置構成に特徴を有するものである。以下、この回転電機1の各部の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、回転電機1は、本例では電機子2、回転子11、及びハウジング12を備えている。電機子2は、回転電機1の固定子を構成する。この電機子2は、ハウジング12の内周面に固定されている。電機子2の構成については後に詳細に説明する。また、電機子2の径方向内側には、永久磁石を備えた界磁としての回転子11が、電機子2に対して相対回転可能に配置される。本例では、回転子11の極数は「4」としている。この回転子11は、その回転軸11aが、軸受12aを介してハウジング12に対して回転可能に保持されている。ハウジング12は、軸方向両側に壁部12bが設けられた円筒形状に形成されている。そして、壁部12bの径方向中央部に軸受12aが取り付けられている。なお、図1に示す例では、一方(図における左側)の壁部12bがハウジング12の本体部から分離可能とされている。
電機子2は、電機子鉄心3及び電機子巻線4を備えている。電機子鉄心3は、複数枚の電磁鋼板を積層して構成されており、図2に示すように、略円筒形状に形成されている。そして、電機子鉄心3の内周面には、その軸方向に延びる複数のスロット31が所定の周方向間隔で設けられている。各スロット31は同じ断面形状であって、所定の幅及び深さを有している。本例では、毎極毎相当りのスロット数を「2」としている。上記のとおり、回転子11の極数は「4」であるので、電機子鉄心3に形成されている全スロット数は「24」である。各スロット31内には、電機子巻線4を構成するコイル5のコイル辺部5a1、5a2が挿入される。
電機子巻線4は、各相の巻線、すなわちU相巻線4U、V相巻線4V、W相巻線4Wの間が中性点Nを有して接続されるとともに、同じ相の巻線を構成する複数のコイル5の全部又は一部が並列接続されてなる。図4は、本実施形態に係る電機子巻線4の電気的接続を示す配線図である。この図に示すように、本実施形態においては、電機子巻線4は、同じ相かつ同じ極の巻線を構成する複数のコイル5が直列接続され、同じ相の巻線を構成する直列接続されたコイル5の組同士が並列接続されてなる。上記のとおり、本例では、毎極毎相当りのスロット数を「2」としており、同じ相かつ同じ極の巻線を構成し、直列接続されるコイル数も「2」となる。したがって、例えばU相巻線4Uについて見れば、同じ相かつ同じ極の巻線を構成するコイルU1とU2、U3とU4、U5とU6、U7とU8の組がそれぞれ直列接続され、これらの4組が互いに並列接続されてU相巻線4Uが構成されている。そして、U相巻線4U、V相巻線4V、W相巻線4Wの間が中性点Nを有するY結線で接続される。このように、同じ相かつ同じ極の巻線を構成する複数のコイル5を直列接続することにより、これらの複数のコイル5間で循環電流が生じることを抑制することができる。
次に、本実施形態における、各コイル5(U1〜U8、V1〜V8、W1〜W8)を構成する導線51の各ターンの配置について詳細に説明する。図5は、電機子鉄心3の各スロット31内における、各コイル5の各ターンの配置及び電気的接続を示す模式図である。また、図6は、各コイル(具体的にはコイルU1及びU2、並びにコイルV1、V2及びW1の一部)のコイル端部5cの配置を示す模式図であり、(a)はコイル端部5c及びスロット31の平面図、(b)は(a)の正面図である。ここで、各コイルの各ターンは、各コイルを個別に表す符号U1〜U8、V1〜V8、W1〜W8の後に、各ターンを表す番号1〜3を付して示す。すなわち、例えばU相第一コイルU1の第一ターンはU11、第二ターンはU12、第三ターンはU13の符号を用いる。なお、図5においては、煩雑さを避けるために、各ターンの断面には各ターンを表す符号の数字部分(11〜13等)のみを示し、U、V、Wの各相の別は各スロット31の径方向内側に示している。また、図6においては、電機子鉄心3の内周面に沿って放射状に配置されている各スロット31を互いに平行に表している。
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。図7は、本実施形態に係る電機子巻線4の電気的接続を示す配線図である。図8は、電機子鉄心3の各スロット31内における、各コイル5の各ターンの配置及び電気的接続を示す模式図である。図9は、各コイル(具体的にはコイルU1及びV1、並びにコイルW1、U2及びV2の一部)のコイル端部5cの配置を示す模式図であり、(a)はコイル端部5c及びスロット31の平面図、(b)は(a)の正面図である。これらの図に示すように、本実施形態に係る回転電機1の電機子2では、電機子鉄心3に設けられているスロット31に関して、毎極毎相当りのスロット数を「1」としている。そして、上記第一の実施形態と同様に、回転子11の極数は「4」としているので、電機子鉄心3に形成されている全スロット数は「12」である。また、電機子巻線4の電気的接続に関しては、同じ相の巻線を構成する複数のコイル5の全部が並列接続されてなる。その他の点に関しては、上記第一の実施形態と同様である。以下、本実施形態に係る電機子2における、電機子巻線4の電気的接続と各コイル5の各ターンの配置とについて詳細に説明する。
次に、本発明の第三の実施の形態について説明する。図10は、本実施形態に係る電機子巻線4の電気的接続を示す配線図である。図11は、電機子鉄心3の各スロット31内における、各コイル5の各ターンの配置及び電気的接続を示す模式図である。これらの図に示すように、本実施形態に係る回転電機1の電機子2では、電機子巻線4の電気的接続に関して、同じ相かつ異なる極の巻線を構成する複数のコイル5が直列接続され、これらの直列接続されたコイル5の組同士が並列接続されてなる。その他の点に関しては、上記第二の実施形態と同様である。以下、本実施形態に係る電機子2における、電機子巻線4の電気的接続について詳細に説明する。なお、本実施形態では、各スロット31内における各コイル5の各ターンの配置は、図9に示す上記第二の実施形態と同じである。したがって、この点についての説明は省略する。
(1)上記第一の実施形態では、毎極毎相当りのスロット数を「2」とした場合を例として説明した。しかし、毎極毎相当りのスロット数が3以上の場合についても同様に、本発明を適用することができる。この場合、同じ相かつ同じ極の巻線を構成して直列接続されるコイル数が3以上となるため、コイル端部が交差する部分の電位差が上記第一の実施形態よりも高くなるが、本発明を適用しない場合に比べて前記交差する部分の電位差を小さく抑えることができるという本発明の効果を奏することができる。
2:電機子
3:電機子鉄心
4:電機子巻線
5:コイル
5a1:上層用コイル辺部
5a2:下層用コイル辺部
5b:折返し部
5c:コイル端部
11:回転子(界磁)
31:スロット
N:中性点
4U:U相巻線
4V:V相巻線
4W:W相巻線
U1〜U8:U相コイル
V1〜V8V:相コイル
W1〜W8W:相コイル
U11〜U81、V11〜V81、W11〜W81(511):第一ターン
U12〜U82、V12〜V82、W12〜W82(512):第二ターン
U13〜U83、V13〜V83、W13〜W83(513):第三ターン(最終ターン)
Claims (7)
- 複数のスロットを有する電機子鉄心と、互いに異なる前記スロット内に配置される一対のコイル辺部を有し、巻数が2以上のコイルを複数接続してなる電機子巻線と、を備える回転電機用電機子であって、
前記電機子巻線は、各相の巻線間が中性点を有して接続されるとともに、同じ相の巻線を構成する複数のコイルの全部又は一部が並列接続されてなり、前記各スロットの深さ方向の上層及び下層にそれぞれ1つのコイル辺部が配置される二層巻構造とされ、
前記各コイルは、前記一対のコイル辺部の一方が上層用コイル辺部、他方が下層用コイル辺部とされ、一対のコイル辺部間を接続するとともにその中間に折返し部を有するコイル端部を備え、
前記各コイルを構成する複数ターンの中における前記中性点に最も近いターンのみが、前記コイル端部における前記折返し部よりも前記上層用コイル辺部側の部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記下層用コイル辺部側に最も近い最下層側に配置され、前記コイル端部における前記折返し部よりも前記下層用コイル辺部側の部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記上層用コイル辺部側に最も近い最上層側に配置されている回転電機用電機子。 - 毎極毎相当りのスロット数が2以上であり、前記電機子巻線は、同じ相かつ同じ極の巻線を構成する複数のコイルが直列接続され、前記同じ相の巻線を構成する前記直列接続されたコイルの組同士が並列接続されてなる請求項1に記載の回転電機用電機子。
- 毎極毎相当りのスロット数が1であり、前記電機子巻線は、前記同じ相の巻線を構成する複数のコイルの全部が並列接続されてなる請求項1に記載の回転電機用電機子。
- 毎極毎相当りのスロット数が1であり、前記電機子巻線は、同じ相かつ異なる極の巻線を構成する複数のコイルが直列接続され、前記直列接続されたコイルの組同士が並列接続されてなる請求項1に記載の回転電機用電機子。
- 前記コイルは、型巻コイルである請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機用電機子。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機用電機子と、この電機子に対して相対回転可能に配置される界磁とを備える回転電機。
- 電機子鉄心の互いに異なるスロット内に配置される一対のコイル辺部を有し、前記各スロットの深さ方向の上層及び下層にそれぞれ1つのコイル辺部が配置される二層巻構造を構成するための二層巻用のコイルであって、
前記一対のコイル辺部の一方が上層用コイル辺部、他方が下層用コイル辺部とされ、一対のコイル辺部間を接続するとともにその中間に折返し部を有するコイル端部を備え、
巻数が2以上であって、その第一ターン及び最終ターンのいずれか一方のターンのみが、前記コイル端部における前記折返し部よりも前記上層用コイル辺部側の部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記下層用コイル辺部側に最も近い最下層側に配置され、前記コイル端部における前記折返し部よりも前記下層用コイル辺部側の部分では、当該部分を構成する複数ターンの中で前記上層用コイル辺部側に最も近い最上層側に配置されているコイル。
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