JP4755245B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を有する半導体装置の製造方法に関し、特にマルチゲート構造を備えるMISFETを有する半導体装置の製造方法に関する。
ゲート電極及びソース・ドレイン領域を有するMISFETにおいて、ゲート電極の幅の微細化とともに、ソース・ドレイン間の間隔が縮小すると、MISFETの性能は向上することが予想される。しかし、ゲート電極の幅の微細化によっては、MISFETの性能、例えば、オン電流は向上しないことが指摘されている。
オン電流が向上しない理由の一つは、微細化が進んでも、ソース・ドレイン抵抗はそれに比例して下がらないことにある。ソース・ドレイン抵抗と、ゲート電極直下のチャネル領域がオンしたときのソース・ドレイン間の抵抗から、MISFETのオン抵抗は構成されているため、上記のソース・ドレイン間の抵抗が下がっても、MISFET全体のオン抵抗が下がらないからである。
また、オン電流が向上しない他の理由は、ゲート電極と、MISFETが構成されている基板間のトンネル電流が発生するため、ゲート絶縁膜の薄膜化が困難になってきたことにある。ゲート絶縁膜が薄膜化できなければ、ゲート電極直下のチャネル領域に広がる、ゲート電極に起因する電界の強度があがらず、MISFETがオフしているときのソース・ドレイン間のリーク電流を防止することはできないからである。
さらに、オン電流が向上しない他の理由は、多結晶シリコンも半導体であるため、電極を構成する多結晶シリコンと、ゲート絶縁膜の界面に、多結晶シリコン側に空乏層が発生することにある。ゲート電極と、MISFETが構成されている基板間に係る電界が、ゲート絶縁膜に係る電界と、多結晶シリコン内の空乏層に係る電界とに分割され、ゲート絶縁膜にかかる電界が減少する。そうすると、ゲート電極直下のチャネル領域に広がる、ゲート電極に起因する電界の強度が低下することになるからである。従って、MISFETがオフしているときのソース・ドレイン間のリーク電流を防止できないこととなる。
そこで、上記の理由に対して、ソース・ドレイン間の抵抗を下げる提案がされている。また、MISFETがオフしているときのソース・ドレイン間のリーク電流に対して、ゲート絶縁膜を薄膜化するのと同様な効果をあげる提案がされている(例えば、特許文献1)。
特許文献1においては、長方形断面を有するチャネル領域を、対向する2方向からはさむようにゲート電極を配置し、いわゆる、マルチゲート電極構造を有するMISFETが開示されている。また、他の対向する2方向にはソース・ドレイン電極を配置した構造のMISFETが開示されている。従って、2方向に配置された多結晶シリコンからなるゲート電極によって、チャネル領域に2方向から電界が発生する。そうすると、ソース・ドレイン間のリーク電流は、2方向からの電界によって防止される。また、ソース・ドレイン電極が、他の対向する2方向から、チャネル領域に直に接し、距離をあけずに配置されている。そうすると、ソース・ドレイン抵抗が殆どない構造となっている。
特開2001−284598号公報
(発明が解決しようとする課題)
上記の提案においては、ゲート電極は多結晶シリコンによって構成されており、多結晶シリコン側に発生する空乏層によって、チャネル領域に発生する電界が低下するという現象を抑えることはできない。
そこで、チャネル領域を対向する2方向からはさむゲート電極に金属を用いて、いわゆる、メタルゲート電極を実現することが考えられる。
しかし、メタルゲート電極であって、さらに、マルチゲート電極構造を実現することは困難である。ゲート電極に金属を用いるため、一方のメタルゲート電極を形成した後、MISFETのチャネル領域とソース・ドレイン領域を形成するためには、600℃以下の熱処理しか許されないからである。しかし、例えば、エピ成長を利用してメタルゲート電極上にシリコン結晶層からなるチャネル領域を形成するには、1000℃以上の熱が加わる。また、CVD(chemical vapor deposition)法により、多結晶シリコン層を堆積させて、チャネル領域を形成するにも、約800℃程度の熱が加わる。
一方、PECVD法を利用して、チャネル領域を形成するために、アモルファスシリコン層を堆積させる場合には、500℃程度と低温の熱処理となる。しかし、アモルファスシリコン層でチャネル領域を形成した場合には、結晶性が非常に悪いものとなり、シリコン粒界を伝わる電流等により、ソース・ドレイン間にリーク電流が発生することになる。
そこで、本発明は、メタルゲート電極であって、かつ、マルチゲート電極構造を有し、ソース・ドレイン間のリーク電流が減少する構造を有する半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段
記の課題を解決するため、本発明は以下の半導体装置を製造する方法を提供する。半導体装置を製造する方法は、第1の金属ゲート電極と、前記第1の金属ゲートとの間に空洞が生じるように、前記第1の金属ゲート電極の延在方向と同一方向かつ平行に第2の金属ゲート電極と、を形成する金属ゲート形成工程と、前記第1の金属ゲート電極及び前記第2の金属ゲート電極を構成する金属の融点より低温度で、前記第1の金属ゲートの両側に隣接する第1の領域と前記空洞とに、非晶質半導体層を形成する工程と、前記第1の領域に含まれ、前記第1の金属ゲート電極の延在方向と平行するように、前記第1の金属ゲート電極の両側に設けられた第2の領域に、金属誘起固相成長現象を起こさせる金属不純物を導入する工程と、前記金属の融点未満の温度、かつ、前記非晶質半導体層に金属誘起固相成長現象を起こさせる温度以上の温度で熱処理を行って、前記第1の金属ゲート電極及び前記第2の金属ゲート電極の延在方向に交差する針状の結晶粒からチャネル領域を形成する熱処理工程と、を備えることを特徴とする。
(発明の効果)
本発明は、メタルゲート電極であって、かつ、マルチゲート電極構造を有し、ソース・ドレイン間のリーク電流が減少する構造を有する半導体装置の製造方法を提供することができる。
図1は実施例1のMISFETの平面図を示す図である。 図2A及び図2Bは、図1のA−B点線に沿った断面と、C−D点線に沿った断面を示す断面図である。 図3A乃至図3Fは実施例1のMISFET1を製造する工程の一部を示す断面図である。 図4A乃至図4Fは実施例1のMISFET1を製造する工程の一部を示す断面図である。 図5A乃至図5Fは実施例1のMISFET1を製造する工程の一部を示す断面図である。 図6A乃至図6Fは実施例1のMISFET1を製造する工程の一部を示す断面図である。 図7A乃至図7Fは実施例1のMISFET1を製造する工程の一部を示す断面図である。 図8A乃至図8Fは実施例3のMISFET1の製造方法を構成する工程の一部を示す断面図である。 図9A乃至図9Fは実施例3のMISFET1の製造方法を構成する工程の一部を示す断面図である。 図10A及び図10Bは実施例3のMISFET1の製造方法を構成する工程の一部を示す断面図である。
以下、本発明の実施例1、実施例2、及び、実施例3について説明する
(実施例1)
実施例1は、メタルゲート電極であって、かつ、マルチゲート電極構造を有するMISFETに関するものである。そして、実施例1を図1、図2A、及び、図2Bを用いて説明する。
図1は、実施例1のMISFETの平面図を示す図である。そして、図1は、MISFET1を画定するフィールド領域2、上部のメタルゲート電極3、下部のメタルゲート電極4、針状の結晶粒5、MISFET1のチャネル領域6、金属不純物が導入された領域7、素子分離用の絶縁層8、MISFETのソース・ドレイン領域12、及び、ソース・ドレイン領域12に接続するコンタクト窓15を示す。
MISFET1を画定するフィールド領域2は素子分離用の絶縁層8に囲まれている。そして、フィールド領域2は、例えば、横方向の幅3〜10μm、縦方向の幅4〜5μmの矩形である。なお、縦方向とは、MISFETのソースとドレインとをつなぐ方向であり、横方向とは、MISFETのソースとドレインとをつなぐ方向に垂直な方向である。
MISFET1のチャネル領域6は、MISFET1を画定するフィールド領域2の中央部に位置する。そして、チャネル領域2は、例えば、チャネル幅2〜3μm、チャネル長50nmの矩形である。なお、チャネル長とは、MISFETのソースとドレインとをつなぐ方向のチャネル領域2の長さをいい、チャネル幅とは、MISFETのソースとドレインとをつなぐ方向に垂直な方向のチャネル領域2の長さをいう。
下部のメタルゲート電極4は、チャネル領域6の下部に配置されたメタルゲート電極である。そして、下部のメタルゲート電極4は、フィールド領域2内において、MISFETのソースとドレインとをつなぐ方向に垂直な方向に延在している。従って、下部のメタルゲート電極4は矩形をしており、例えば、幅はチャネル長と同様に50nmであり、長さはフィールド領域2の縦方向の幅と同様に4〜5μmである。
上部のメタルゲート電極3は、チャネル領域6の上部に配置されたメタルゲート電極である。そして、上部のメタルゲート電極3は、MISFETのソースとドレインとをつなぐ方向に垂直な方向に延在している。すなわち、上部のメタルゲート電極3は、下部のメタルゲート電極4が延在する方向と同一の方向であって、下部のメタルゲート電極4に平行して配置されている。また、上部のメタルゲート電極3と下部のメタルゲート電極4はチャネル領域6をはさんで配置されている。従って、上部のメタルゲート電極の幅は、例えば、チャネル長と同様に50nmである。
ソース・ドレイン領域12は、上部のメタルゲート電極3及び下部のメタルゲート電極4の両側に隣接して配置されている。従って、ソース・ドレイン領域12は、チャネル領域6の両側にも隣接している。
金属不純物が導入された領域7は、ソース・ドレイン領域12内に配置され、矩形の領域である。また、チャネル領域6の両側に配置されており、上部のメタルゲート電極3及び下部のメタルゲート電極4に平行して延在している。
針状の結晶粒5は、ソース・ドレイン領域12内及びチャネル領域6内であって、金属不純物が導入された領域7間に存在する。そして、針状の結晶粒5の長手方向は、MISFETのソースとドレインとをつなぐ方向に平行である。
コンタクト窓15は、ソース・ドレイン領域12に配線を接続するための、開口である。
図2A及び図2Bは、図1のA−B点線に沿った断面と、C−D点線に沿った断面を示す断面図である。そして、図2A及び図2Bの断面図は、MISFET1を画定するフィールド領域2、上部のメタルゲート電極3、下部のメタルゲート電極4、針状の結晶粒5、チャネル領域6、金属不純物が導入された領域7、素子分離用の絶縁層8、層間絶縁層9、上部のメタルゲート電極3とチャネル領域6との間のゲート絶縁膜10、下部のメタルゲート電極4とチャネル領域6との間のゲート絶縁膜11、ソース・ドレイン領域12、基板13、コンタクト窓15、及び、多結晶シリコン領域18を示す。なお、図1に示すものと同様なものは、同様な番号を付した。
図2Aは、図1のA−B点線に沿った断面図である。基板13上にMISFET1は形成されている。MISFET1のフィールド領域2は素子分離用の絶縁層8によって囲まれている。
チャネル領域6は、フィールド領域2の中央に配置されている。そして、チャネル領域6は、上部のメタルゲート電極3及び下部のメタルゲート電極4によって、上部のメタルゲート電極3とチャネル領域6との間のゲート絶縁膜10及び下部のメタルゲート電極4とチャネル領域6との間のゲート絶縁膜11を介して、上下にはさまれている。さらに、チャネル領域6は、MISFETのソースとドレインとをつなぐ方向に垂直な方向において、上部のメタル電極3又は下部のメタル電極4によって、左右においてもはさまれている。すなわち、図1のA−B点線に沿った断面において、チャネル領域6は、上部のメタルゲート電極3及び下部のメタルゲート電極4によって、囲まれている。なお、上記のように、チャネル領域6が、上部のメタルゲート電極3及び下部のメタルゲート電極4によって、囲まれている構造をGate all around構造という。
また、チャネル領域6は、MISFETのソースとドレインとをつなぐ方向に伸びている針状の結晶粒5の束によって、チャネル領域6は埋めつくされている。
下部のメタルゲート電極4は基板13上に堆積されている。また、上部のメタルゲート電極3の上には、層間絶縁層9が堆積されている。
図2Bは、図1のC−D点線に沿った断面図である。MISFET1のフィールド領域2は素子分離用の絶縁層8によって囲まれている。チャネル領域6、下部のメタルゲート電極4、及び、上部のメタルゲート電極3は、フィールド領域2の中央に配置されている。
基板13上には、多結晶シリコン領域18及び下部のメタルゲート電極4が形成されている。
多結晶シリコン領域18は、フィールド領域2中において、多結晶シリコンによって構成されている領域である。すなわち、多結晶シリコン領域18は、チャネル領域6、ソース・ドレイン領域12、及び、ソース・ドレイン領域12の底部から基板までの領域であって、かつ、下部のメタルゲート電極4及び上部のメタルゲート電極3の両側に配置されている領域から構成されている。
ソース・ドレイン領域12はチャネル領域6の両側に隣接した半導体領域であり、不純物が導入されている多結晶シリコンによって構成されている領域である。従って、ソース・ドレイン領域12は上部のメタルゲート電極3及び下部のメタルゲート電極4の両側にも隣接している。なお、上記の不純物はMISFET1がN型であるときにはN型の不純物であり、MISFET1がP型であるときにはP型の不純物である。
金属不純物が導入された領域7はソース・ドレイン領域12の表面に形成された領域であって、かつ、チャネル領域6の両側に平行して延在するように配置された領域である。すなわち、金属不純物が導入された領域7は上部のメタルゲート電極3が延在する方向であって、上部のメタルゲート電極の両側に平行して延在するように配置されている。そして、金属不純物が導入された領域7には、金属誘起固相成長現象を起こさせる金属が導入されている。
ここで、金属誘起固相成長現象とは、非晶質半導体(アモルファス半導体)に熱処理を加えたときに、非晶質半導体(アモルファス半導体)中に金属不純物をドープして形成させた金属と半導体の化合物を核として、半導体結晶が成長する現象をいう。そして、金属誘起固相成長現象を利用すると、600℃未満の低い温度において、短い時間で結晶性の良好なポリ状の半導体層を形成することができる。なお、半導体がシリコン(Si)である場合には、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)等が上記の誘起固相成長現象を起こす金属不純物として知られている。また、半導体がゲルマニウム(Ge)である場合には、金(Au)等が誘起固相成長現象を起こす金属不純物として知られている。さらに、半導体がシリコンゲルマニウム(SiGe)である場合には、銅(Cu)等が誘起固相成長現象を起こす金属不純物として知られている。
従って、金属不純物が導入された領域7に導入された金属は、非晶質シリコン内に拡散し、シリコンの結晶を成長させる。その結果、多結晶シリコンによって構成されている多結晶シリコン領域18が形成される。また、上記のように、多結晶シリコンを成長させるための熱処理は600℃未満でよいため、下部のメタルゲート電極4は上記の熱処理には影響されず、かつ、維持される。
また、金属不純物は拡散源から放射状に拡散するため、金属不純物が導入された領域7はチャネル領域6の両側に平行して延在していると、MISFETのソースとドレインをつなぐ方向へ金属不純物は拡散する。従って、チャネル領域6には針状の結晶粒5が成長し、針状の結晶粒5によって、チャネル領域6は構成される。
コンタクト窓15はソース・ドレイン領域12に金属配線を接続するための窓である。従って、層間絶縁層9に対して、フォトリソグラフィー法によって、コンタクト窓15に相当する開口を有するレジストパターンを形成し、そのレジストパターンをマスクに層間絶縁層9をエッチングすることによって形成される。
図1、図2A、及び、図2Bによれば、実施例1のMISFET1において、上部のメタルゲート電極3及び下部のゲートメタル電極4にゲート絶縁膜10及びゲート絶縁膜11を介してはさまれたチャネル領域6が針状の結晶粒5から構成されているため、ソース・ドレイン間のリーク電流が減少する効果がある。なぜなら、ソース・ドレイン間を流れる電流を担うキャリヤーは、結晶性の良い針状の結晶粒5を流れる。また、上部のメタルゲート電極3及び下部のゲートメタル電極4からの電界によって発生する空乏層は、針状の結晶粒5中の電流経路を支配する。その結果、ソース・ドレイン間を流れる電流を担うキャリヤーは、MISFETがオフしているときには、完全に遮断されることになるからである。なお、ソース・ドレイン間に複数の結晶粒が存在する状態となっていると、ソース・ドレイン間を流れる電流を担うキャリヤーは、結晶粒の粒界を伝わって、リークする。その結果、ソース・ドレイン間にリーク電流が発生する。
従って、実施例1によれば、メタルゲート電極であって、かつ、マルチゲート電極構造を有し、ソース・ドレイン間のリーク電流が減少する構造を有するMISFETを提供することができる。
(実施例2)
実施例2は、メタルゲート電極であって、かつ、マルチゲート電極構造を有するMISFETの製造方法に関するものである。そして、実施例2を図3A乃至図3F、図4A乃至図4F、図5A乃至図5B、図6A乃至図6F、及び、図7A乃至図7Dを用いて説明する。
図3A乃至図3Fは実施例1のMISFET1を製造する工程の一部を示す断面図である。そして、図3A、図3B、及び、図3Cは、図1のC−D点線に沿った断面図を示す。また、図3D、図3E、及び、図3Fは、図1のA−B点線に沿った断面図を示す。そして、図3A乃至図3Fは、基板13、素子分離用の絶縁層8、下部のメタルゲート電極4用の金属層、チャネル領域6、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19、保護膜20、保護膜21、及び、サイドウオール膜23を示す。
図3A及び図3Dは、以下の工程を行ったところを示す図である。まず、基板13上に素子分離用の絶縁層8をCVD法によって堆積し、素子分離用の絶縁層8上に、フォトリソグラフィー法によって、フィールド領域2に相当する開口を有するレジストパターンを形成する。素子分離用の絶縁層8を、基板13の表面が表れるまでエッチングし、レジストパターンを除去する。
その後、基板13の上に、下部のメタルゲート電極4を形成するための金属層を、スパッタ法、又は、CVD法によって堆積する。なお、金属層を構成する金属には、タングステン(W)、モリブデン(Mo)等の高融点金属が望ましい。その金属層の上に保護膜20となる絶縁層をCVD法で堆積させることにより、図3A、図3Dの断面図に示す断面形状を得る。なお、保護膜20を堆積させるには、PECVD(plasma enhanced chemical vapor deposition)法、又は、LPCVD(low pressure chemicalvapor deposition)法、又は、ALD(atomic layer deposition)法、又は、スパッタ法によることも考えられる。さらに、保護膜20の材質については、酸化シリコン(SiO2)膜、酸化窒化シリコン(SiON)膜、窒化膜(SiN)膜、高誘電体膜(high-k材料)であってもよい。
図3B及び図3Eは、以下の工程を行ったところを示す図である。まず、図3A及び図3Dに示した工程を終了した後、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19を、プラズマCVD法によって堆積する。その後、CVD法によって、保護膜21を堆積する。そして、保護膜21上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィー法によって、チャネル領域6に相当する領域にレジストが残るようなレジストパターンを形成する。上記のレジストパターンマスクに、保護膜21、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19、及び、保護膜20に対して異方性エッチングを行うことにより、保護膜21、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19、及び、保護膜20をパターニングする。その結果、図3B、図3Eの断面図に示す断面形状を得る。なお、保護膜21の堆積方法について、保護膜20と同様にPECVD法等を使用することも可能である。また、保護膜21の材質についても、保護膜20と同様に、窒化膜(SiN)等であってもよいことはいうまでもない。
図3C及び図3Fは、以下の工程を行ったところを示す図である。図3B及び図3Eに示した工程を終了した後、CVD法によって、保護膜を堆積する。その後、保護膜に対して異方性エッチングを行うことにより、パターニングされた非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19の側面にサイドウオール膜23を形成する。その結果、図3C,図3Fの断面図に示す断面形状を得る。
なお、上記の保護膜は酸化シリコン(SiO2)膜、酸化窒化シリコン(SiON)膜、窒化膜(SiN)膜であることが望ましい。
図4A乃至図4Fは、図3につづいて、実施例1のMISFET1を製造する工程の一部を示す断面図である。そして、図4A、図4B、及び、図4Cは、図1のC−D点線に沿った断面図を示す。また、図4D、図4E、及び、図4Fは、図1のA−B点線に沿った断面図を示す。そして、図4A乃至図4Fは、基板13、素子分離用の絶縁層8、下部のメタルゲート電極4用の金属層、上部のメタルゲート電極3用の金属層、チャネル領域6、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19、保護膜20、保護膜21、及び、サイドウオール膜23を示す。
図4A及び図4Dは以下の工程を行ったところを示す図である。図3C及び図3Fの工程を終了した後、上部のメタルゲート電極3用の金属層をスパッタ法又はCVD法によって堆積する。その結果、図4A及び図4Dのような断面形状を得る。なお、上記の金属層の金属には、下部のメタルゲート電極4用の金属層の金属と同様に、タングステン(W)等の高融点金属が望ましい。
図4B及び図4Eは以下の工程を行ったところを示す図である。図4A及び図4Dの工程を終了した後、上部のメタルゲート電極3の金属層上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィー法によってゲート電極に相当するレジストパターンを形成する。その後、上記のレジストパターンをマスクに、異方性エッチング法によって、上部のメタルゲート電極3用の金属層、ゲート絶縁膜10、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19、ゲート絶縁膜11、下部のメタルゲート電極4用の金属層をエッチングする。そして、上記のレジストパターンを除去した結果、図4B及び図4Eの断面形状を得る。
図4C及び図4Fは以下の工程を行ったところを示す図である。図4B及び図4Eの工程を終了した後、等方性エッチング法によってチャネル領域6に存在する非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19をエッチングして除去する。その結果、チャネル領域6に相当する部分は空洞となり、図4C及び図4Fのような断面形状を得る。
図5A乃至図5Fは、図4につづいて、実施例1のMISFET1を製造する工程の一部を示す断面図である。そして、図5A、図5B、及び、図5Cは、図1のC−D点線に沿った断面図を示す。また、図5D、図5E、及び、図5Fは、図1のA−B点線に沿った断面図を示す。そして、図5A乃至図5Fは、基板13、フィールド領域2、金属不純物が導入された領域7、素子分離用の絶縁層8、下部のメタルゲート電極4用の金属層、上部のメタルゲート電極3用の金属層、チャネル領域6、ゲート絶縁膜10、ゲート絶縁膜11、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22、及び、サイドウオール膜23を示す。
図5A及び図5Dは以下の工程を行ったところを示す図である。図4C及び図4Fの工程を終了した後、保護膜20及び保護膜21を等方性のドライエッチング法によって除去する。その後、PECVD法によって酸化シリコン(SiO2)膜を上部のメタルゲート電極3及び下部のメタルゲート電極4を構成する金属の周囲に堆積させる。その結果、上部のメタルゲート電極3に対してはゲート絶縁膜10が形成され、下部のメタルゲート電極4に対してはゲート絶縁膜11され、図5A及び図5Dのような断面形状を得る。
図5B及び図5Eは以下の工程を行ったところを示す図である。図5A及び図5Dの工程を終了した後、非晶質シリコン(アモルファスシリコン)22を、バイアスをかけることにより方向性をもたせるようなPECVD法を用いて、フィールド領域2内のチャネル領域6の空洞を埋めるように成膜する。方向性をもたせたため、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22は、素子分離用の絶縁層8に囲まれたフィールド領域2内、素子分離用の絶縁層8上、及び、上部のメタルゲート電極3上において同程度の高さになるように堆積する。ただし、段差部において、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22は垂直な壁面には被着しない。従って、フィールド領域2内の非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22が、素子分離用の絶縁層8上の非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22や、上部のメタルゲート電極3上の非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22とは孤立したような状態となることが可能である。その後、ソース・ドレイン領域12に導入する不純物をイオン注入法や固相拡散法により導入した結果、図5B及び図5Eに示す断面形状を得る。
図5B及び図5Eによれば、チャネル領域6とソース・ドレイン領域12とは自己整合的に形成される。
なお、ソース・ドレイン領域12に導入する不純物をイオン注入する時期は、図5B及び図5Eの時期には限られない。例えば、後に示す図7Aの段階でもよい。すなわち、フィールド領域2内の非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22から多結晶シリコン18を形成した後であってもよい。ただし、上記の不純物を活性化する温度は、600℃未満が望ましい。
図5C及び図5Fは、以下の工程を行ったところを示す図である。図5B及び図5Eの工程を終了後、レジストを塗布し、フォトリソグラフィー法によって、金属不純物が導入された領域7に相当する部分が開口しているレジストパターンを形成する。その結果、図5C及び図5Fに示す断面形状を得る。
図6A乃至図6Fは、図5につづいて、実施例1のMISFET1を製造する工程の一部を示す断面図である。そして、図6A、図6B、及び、図6Cは、図1のC−D点線に沿った断面図を示す。また、図6D、図6E、及び、図6Fは、図1のA−B点線に沿った断面図を示す。そして、図6A乃至図6Fは、フィールド領域2、上部のメタルゲート電極3、下部のメタルゲート電極4、針状の結晶粒5、チャネル領域6、金属不純物が導入された領域7、素子分離用の絶縁層8、ゲート絶縁膜10、ゲート絶縁膜11、基板13、ニッケル(Ni)イオン注入17、多結晶シリコン領域18、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22、及び、サイドウオール膜23を示す。
図6A及び図6Dは、図5C及び図5Fの工程が終了した後、ニッケル(Ni)イオン注入17を行って、金属不純物が導入された領域7にニッケル(Ni)を金属不純物として導入したところを示す図である。
すなわち、金属不純物が導入された領域7を含むソース・ドレイン領域12には、不純物としてニッケル(Ni)が導入されるが、上部のメタルゲート電極3上の非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22にはニッケル(Ni)は導入されない。
図6B及び図6Eは、次の工程を行ったところを示す図である。図6A及び図6Dの工程を終了した後、レジストパターンを除去し、約450℃から約600℃までの温度で熱処理をしたところ、チャネル領域6に針状の結晶粒5が成長して、図6B及び図6Eに示す断面形状を得ることができる。
なお、上記の熱処理で、約600℃を熱処理温度の上限としたのは、下部のメタルゲート電極4及び上部のメタルゲート電極3が溶融しない温度が望ましいからである。従って、メタルゲート電極を構成する金属によっては、熱処理温度の上限を挙げることができることはいうまでもない。一方、熱処理温度の下限を約450℃としたのは、金属誘起固相成長現象が開始する温度だからである。従って、上記の熱処理の温度は、500℃から550℃までの温度が望ましい。
図6C及び図6Fは、図6B及び図6Eの熱処理をさらに行ない、フィールド領域2内の非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22が金属誘起固相成長現象によって、多結晶シリコン領域18となったところを示す図である。なお、ソース・ドレイン領域12に導入された不純物は、金属誘起固相成長現象によって、シリコンの結晶格子にとりこまれ、活性化する。
一方、上部のメタルゲート電極3上の非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22は、ニッケル(Ni)を含んでいないため、金属誘起固相成長現象が起きず、多結晶シリコン領域18のままである。
図7A乃至図7Fは、図6につづいて、実施例1のMISFET1を製造する工程の一部を示す断面図である。そして、図7A、及び、図7Bは、図1のC−D点線に沿った断面図を示す。また、図7C、及び、図7Dは、図1のA−B点線に沿った断面図を示す。そして、図7A乃至図7Dは、フィールド領域2、上部のメタルゲート電極3、下部のメタルゲート電極4、針状の結晶粒5、チャネル領域6、金属不純物が導入された領域7、素子分離用の絶縁層8、層間絶縁層9、ゲート絶縁膜10、ゲート絶縁膜11、ソース・ドレイン領域12、基板13、コンタクト窓15、ニッケル(Ni)イオン注入17、多結晶シリコン領域18、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22、及び、サイドウオール膜23を示す。
図7A及び図7Cは、図6C及び図6Fの工程が終了した後、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22を、等方性エッチングにより除去したところを示す図である。
すなわち、多結晶シリコンと非晶質シリコンとでは、エッチングレートに差があるため、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)22のみの除去が可能となっている。
図7B及び図7Dは、以下の工程を行ったところを示す図である。図7A及び図7Dの工程を終了した後、層間絶縁層9をCVD法によって堆積させる。その後、層間絶縁層9上にレジストを塗布し、フォトフィソグラフィー法によって、コンタクト窓15に相当する部分が開口しているレジストパターンを形成する。そして、そのレジストパターンをマスクに異方性エッチングを行って、層間絶縁層9を貫通するコンタクト窓15を形成する。その結果、図7B及び図7Eに示すような断面形状を示す。
図3A乃至図3F、図4A乃至図4F、図5A乃至図5B、図6A乃至図6F、及び、図7A乃至図7Dによれば、実施例2のMISFETの製造方法に係わる、下部のメタルゲート電極4の形成後に行われる工程において、熱処理温度は600℃未満の低温に抑えられる。従って、下部のメタルゲート電極4及び上部のメタルゲート電極3を構成する金属は溶解しない。また、下部のメタルゲート電極4、及び、チャネル領域6と、ソース・ドレイン領域12が自己整合的に配置されるため、位置合わせ余裕をとる必要がなく、実施例2のMISFETを小型化できる。さらに、チャネル領域6は針状の結晶粒5の束より構成されるため、チャネル領域6の結晶性が向上するので、ソース・ドレイン間のリーク電流を抑えることができる。
(実施例3)
実施例3は、実施例2のMISFETの製造方法の変形例である。特に、下部のゲート電極及びチャネル領域に対して、上部のゲート電極を自己整合的に形成可能な製造方法に関する。そして、図8A乃至図8F、図9A乃至図9F、及び、図10A乃至図10Dを用いて、実施例2を説明する。
図8A乃至図8Fは実施例3のMISFET1の製造方法を構成する工程の一部を示す断面図である。そして、図8A、図8B、及び、図8Cは、図1のC−D点線に沿った断面図を示す。また、図8D、図8E、及び、図8Fは、図1のA−B点線に沿った断面図を示す。そして、図8A乃至図8Fは、基板13、素子分離用の絶縁層8、下部のメタルゲート電極4用の金属層、チャネル領域6、レジストパターン17、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19、保護膜20、保護膜21、及び、照明光26を示す。
図8A及び図8Dは、以下の工程を行ったところを示す図である。まず、透明な基板13上に素子分離用の絶縁層8をCVD法によって堆積し、素子分離用の絶縁層8上に、フォトリソグラフィー法によって、フィールド領域2に相当する開口を有するレジストパターンを形成する。素子分離用の絶縁層8を、基板13の表面が表れるまでエッチングし、レジストパターンを除去する。
その後、基板13の上に、下部のメタルゲート電極4を形成するための金属層を、スパッタ法、又は、CVD法によって堆積する。なお、金属層を構成する金属には、タングステン(W)、モリブデン(Mo)等の高融点金属が望ましい。その金属層の上に保護膜20となる絶縁層をCVD法で堆積させることにより、図8A、図8Dの断面図に示す断面形状を得る。なお、保護膜20を堆積させるには、PECVD法、又は、LPCVD法、又は、ALD法、又は、スパッタ法によることも考えられる。さらに、保護膜20の材質については、酸化シリコン(SiO2)膜、酸化窒化シリコン(SiON)膜、窒化膜(SiN)膜、高誘電体膜(high-k材料)であってもよい。
図8B及び図8Eは、以下の工程を行ったところを示す図である。まず、図8A及び図8Dに示した工程を終了した後、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19、保護膜21を、順次、プラズマCVD法によって堆積する。そして、保護膜21上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィー法によって、チャネル領域6に相当する領域にレジストが残るようなレジストパターンを形成する。上記のレジストパターンマスクに、保護膜21と非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19に対して異方性エッチングを行うことにより、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19及び保護膜21をパターニングする。その後、絶縁層を体積し、異方性エッチングを行うことにより、パターニングされた非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19及び保護膜21の側壁にサイドウオールを形成する。その結果、図8B、図8Eの断面図に示す断面形状を得る。なお、保護膜21の堆積方法について、保護膜20と同様にPECVD法等を使用することも可能である。また、保護膜21の材質についても、保護膜20と同様に、窒化膜(SiN)等であってもよいことはいうまでもない。
図8C及び図8Fは、以下の工程を行ったところを示す図である。図8B及び図8Eに示した工程を終了した後、レジストを塗布し、フォトリソグラフィー法によって、チャネル領域6に相当する領域にレジストが残るようなレジストパターン17を形成する。そして、そのレジストパターン17をマスクに、下部のメタルゲート電極4用の金属層に対して異方性エッチングを行って、下部のメタルゲート電極4を形成する。その結果、図8C、図8Fの断面図に示す断面形状を得る。
図9A乃至図9Fは実施例3のMISFET1の製造方法を構成する工程の一部を示す断面図である。そして、図9A、図9B、及び、図9Cは、図1のC−D点線に沿った断面図を示す。また、図9D、図9E、及び、図9Fは、図1のA−B点線に沿った断面図を示す。そして、図9A乃至図9Fは、基板13、素子分離用の絶縁層8、上部のメタルゲート電極3用の金属層、下部のメタルゲート電極4用の金属層、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19、保護膜20、保護膜21、レジスト層24、及び、照明光26を示す。
図9A及び図9Dは、図8C及び図8Fの工程終了後、上部のメタルゲート電極3用の金属層をスパッタ法又はCVD法等で堆積させたところを示す。
図9B及び図9Eは、以下の工程を行ったところを示す図である。図9A及び図9Dの工程終了後、ポジ型のレジスト層24を塗布し、透明な基板から照明を行ない、上部のメタルゲート電極3用の金属層を透過した光りによって、レジスト層24を感光させる。その結果、図9B乃至図9Eに示す断面形状を得る。
図9C及び図9Fは、図9B及び図9Eの工程を終了した後、レジスト層24の内、感光した部分を取り除いて、レジストパターン形成したところを示す。なお、ポジ型のレジストは、感光した部分が可溶性を有することとなるレジストをいう。
図10A及び図10Bは実施例3のMISFET1の製造方法を構成する工程の一部を示す断面図である。そして、図10Aは、図1のC−D点線に沿った断面図を示す。また、図10Bは、図1のA−B点線に沿った断面図を示す。そして、図10A及び図10Bは、基板13、素子分離用の絶縁層8、上部のメタルゲート電極3用の金属層、下部のメタルゲート電極4用の金属層、非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)19、保護膜20、保護膜21、及び、レジスト層24を示す。
また、図10A及び図10Bは、図9C及び図9Fの工程を終了したのち、レジストパターンをマスクに上部のメタルゲート電極3用の金属層をエッチングし、上部のメタルゲート電極3を形成したところを示す。その結果、図10A及び図10Bに示す断面形状を得る。なお、図10A及び図10Bに示す断面形状は、図4B及び図4Eに示す断面形状と同様な形状である。
従って、これ以降は、図4B、図4C、図4E、図4F、図5A乃至図5F、図6A乃至図6F、図7A乃至図7Dと同様な工程を行って、MISFETを完成する。
図8A乃至図8F、図9A乃至図9F、図10A、及び、図10Bによれば、実施例3係る実施例2のMISFETの製造方法の変形例を用いると、下部のメタルゲート電極4及びチャネル領域6に対して上部のメタルゲート電極3を自己整合的に形成することができる。従って、実施例2のMISFETの製造方法の変形例の後、引き続いて実施例2のMISFETの製造方法を行うと、下部のメタルゲート電極4及びチャネル領域6に対して、上部のメタルゲート電極3を自己整合的に形成できるだけでなく、ソース・ドレイン領域も自己整合的に形成することができる。
本発明は、メタルゲート電極であって、かつ、マルチゲート電極構造を有し、ソース・ドレイン間のリーク電流が減少する構造を有するMISFET及びそのMISFETの製造方法を提供することができる。
符号の説明
1 MISFET
2 フィールド領域
3 上部のメタルゲート電極
4 下部のメタルゲート電極
5 針状の結晶粒
6 チャネル領域
7 金属不純物が導入された領域
8 素子分離用の絶縁層
9 層間絶縁層
10、11 ゲート絶縁膜
12 ソース・ドレイン領域
13 基板
15 コンタクト窓
17 レジストパターン
18 多結晶シリコン領域
19 非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)
20、21 保護膜
22 非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)
23 サイドウオール膜
24 レジスト層
25 ニッケル(Ni)イオン注入
26 照明光

Claims (6)

  1. 第1の金属ゲート電極と、前記第1の金属ゲート電極との間に空洞が生じるように、前記第1の金属ゲート電極の延在方向と同一方向かつ平行な第2の金属ゲート電極と、を形成する金属ゲート形成工程と、
    前記第1の金属ゲート電極及び前記第2の金属ゲート電極を構成する金属の融点より低温度で、前記第1の金属ゲート電極の両側に隣接する第1の領域と前記空洞に、非晶質半導体層を形成する工程と、
    前記第1の領域に含まれ、前記第1の金属ゲート電極の延在方向と平行するように、前記第1の金属ゲート電極の両側に設けられた第2の領域に、金属誘起固相成長現象を起こさせる金属不純物を導入する工程と、
    前記金属の融点未満の温度、かつ、前記非晶質半導体層に金属誘起固相成長現象を起こさせる温度以上の温度で熱処理を行って、前記第1の金属ゲート電極及び前記第2の金属ゲート電極の延在方向に交差する針状の結晶粒からチャネル領域を形成する熱処理工程と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1の領域に不純物を導入する工程を、さらに、備えることを特徴とする請求項に記載された半導体装置の製造方法。
  3. 前記熱処理工程は、前記空洞に形成された前記非晶質半導体層に、前記金属誘起固相成長現象によって、針状の結晶粒が成長するまで行われることを特徴とする請求項に記載された半導体装置の製造方法。
  4. 前記金属ゲート形成工程は、
    第1の金属層を堆積する工程と、
    前記第1の金属層上に第1の絶縁層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁層上に、第1の金属層を構成する金属の融点未満の温度で、半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層上に第2の絶縁層を形成する工程と、
    前記第2の絶縁層上に第2の金属層を堆積する工程と、
    前記第2の金属層、前記第2の絶縁層、前記半導体層、前記第1の絶縁層、及び、前記第1の金属層をパターニングするパターニング工程と、を有し、
    前記パターニング工程は、前記半導体層を除去することにより、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層との間に空洞を生じさせる工程を備えることを特徴とする請求項に記載された半導体装置の製造方法。
  5. 前記金属ゲート形成工程は、
    透明基板上に第1の金属層を堆積する工程と、
    前記第1の金属層上に第1の絶縁層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁層上に、第1の金属層を構成する金属の融点未満の温度で、半導体層及び第2の絶縁層を、順次、形成する工程と、
    前記第2の絶縁層上に前記第1の金属ゲート電極のパターンに応じて第1のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第1のレジストパターンをマスクに前記半導体層、及び、前記第2の絶縁層をエッチングする工程と、
    前記第2の絶縁層上に第3の絶縁層を形成し、前記第3の絶縁層に対してエッチングを行って、前記半導体層及び前記第2の絶縁層の側壁にサイドウオールを形成する工程と、
    前記第2の絶縁層上に前記第1の金属ゲート電極のパターンに応じて第2のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第2のレジストパターンをマスクに前記第1の金属層をエッチングする工程と、
    前記第2の絶縁層上に、前記透明基板の背面から照明をあてた場合に、光が透過する膜厚で第2の金属層を堆積する工程と、
    前記第2の金属層上にレジスト層を形成し、前記透明基板の背面から照明をあて、前記レジスト層を感光させ、感光したレジスト部分を除去することにより、前記第1の金属ゲート電極のパターンに応じて第3のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第2の金属層を前記第3のレジストパターンをマスクにエッチンングする工程と、
    前記半導体層をエッチングすることにより、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層との間に空洞を生じさせる工程と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載され半導体装置の製造方法。
  6. 前記金属不純物はニッケル(Ni)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)の内、少なくとも、1種類以上の金属を含むものであることを特徴とする請求項に記載された半導体装置の製造方法。
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