JP4754680B2 - Tilt range adjustment device for backrest in chair - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背凭れを、ばねに抗して後下方に傾動自在とした椅子において、背凭れの傾動可能範囲を調節しうるようにした装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
背凭れを、ばねに抗して後下方に傾動自在とした椅子は、従来より様々なものが提案されているが、従来のものは、背凭れを、ほぼ垂直な起立位置と後下方に最大限傾斜させた最大後傾位置との間を傾動しうるようにしたものであり、この背凭れの傾動可能範囲を調節することができなかったため、使い勝手が悪かった。
【０００３】
そこで、本発明者らは、このような問題を解決し、背凭れの傾動可能範囲を自由に調節できるようにした装置を開発し、特許出願している(特願平１１−３１８８３４号(平成１１年１１月９日出願))。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記先願の発明は、背杆(背凭れ杆)の回動運動を傾動範囲調節部材の前後方向の直線運動に変換し、この移動範囲を制限するようにしていたので、それらの連係手段が複雑となり、装置全体が大型化するという問題が残っていた。
【０００５】
本発明は、このような問題を解決した、すなわち、構造をより簡素化し、小型軽量化しうるとともに、製造コストを低減できるように改良した、椅子における背凭れの傾動範囲調節装置を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(１) 背凭れの下端から前方に延出する背杆の前端部を、座を支持する支基に、左右方向を向く軸をもって枢支し、前記支基内に、前記背杆と一体となって回動するアームを設けるとともに、該アームの先端部の一方向への回動範囲を規制する第１の規制部材と、逆方向への回動範囲を規制する第２の規制部材とを、座の下方に配設した第１及び第２の操作レバーの操作により、互いに独立して前後移動させられるようにして設け、かつ前記各規制部材に、前後方向へ移動させられることにより、前記アームの先端部の回動軌跡内への突出量が漸増して、前記アームの回動範囲を小とするようにした概ね楔形の当接部を設ける。
【０００７】
(２) 上記(１)項において、各規制部材の当接部を階段状とし、背凭れの回動範囲を段階的に規制するようにする。
【０００８】
(３) 上記(１)または(２)項において、第１の操作レバーの回動軸に固嵌した作動アームの先端と第１の規制部材とをロッドをもって連結し、第１の操作レバーの回動操作により、第１の規制部材を前後方向に移動させるようにする。
【０００９】
(４) 上記(１)〜(３)項のいずれかにおいて、第２の操作レバーの回動軸と同期して回動する作動アームの先端と第２の規制部材とを、第１の引張りばねをもって連結し、かつ第２の規制部材と支基との間に、第２の規制部材を第１の引張りばねの付勢力より弱い付勢力をもって、第１の引張りばねの付勢方向と反対方向に付勢する第２の引張りばねを設ける。
【００１０】
(５) 上記(４)項のいずれかにおいて、第２の操作レバーの回動軸と作動アームの軸とを、１対の平歯車をもって互いに連係する。
【００１１】
(６) 上記(４)または(５)項において、作動アームに、それが一方の限度まで回動させられたとき、支基内に設けられた軸に弾性係合して、その位置に保持するようにした弾性係合片を設ける。
【００１２】
(７) 上記(１)〜(６)項のいずれかにおいて、支基の両側壁に設けた左右方向を向く筒体内に、左右１対の筒軸を回転自在に配設し、両筒軸の外端部を左右１対の背杆の前端部に固着するとともに、内端部に、同一方向を向く左右１対のアームの基端部を固嵌し、両アームの先端部に左右方向を向く軸を貫設し、前記両アームの一側方に、前記軸の一端部に当接することにより、前記アームの一方向への回動を規制する第１の規制部材を配設し、かつ前記両アームの他側方に、前記軸の他端部に当接することにより、前記アームの他方向への回動を規制する第２の規制部材を配設する。
【００１３】
(８) 上記(７)項において、左右の筒軸内に、左右方向を向くトーションバーを挿通して、その両端部を左右の背杆にそれぞれ固着し、かつ左右の筒軸の内端間において、前記トーションバーの中央部に調整板の基端部を固定し、左右１対のアームとその先端部の軸とにより挾まれた空間内に、前記調整板の先端部の角度を調節する角度調節手段を配設する。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図１及び図２に示すように、中心部から放射状に延出する支持脚(１)の先端部には、キャスタ(２)がそれぞれ設けられ、支持脚(１)の中心部には、脚柱(３)が立設され、かつ脚柱(３)の上端には、支基(４)が固着されている。
【００１５】
支基(４)には、側面視Ｌ字状をなして後上方に延出し、背凭れ(５)を支持する左右１対の背杆(６)における前方を向く下部の前端部が、左右方向を向く軸線まわりに回動可能として枢着され、背凭れ(５)及び背杆(６)は、支基(４)内に設けられた後述するような弾性リクライニング機構(７)と傾動範囲調節装置(８)とにより、傾動範囲調節装置(８)により定められた範囲内において、図１に示すような起立位置から後方へ傾動しうるようになっている。
【００１６】
支基(４)の上方には、座(９)が、座受体(10)を介して、背凭れ(５)及び背杆(６)の後傾に連動して、後下方へ移動するようにして支持されている。なお、この座(９)の支持構造及びその背凭れとの連係機構等は、本発明とは直接関係しないので、それらについての詳細な説明は省略する。
【００１７】
座受体(10)の両側部には、左右方向に延出する支杆(11)を介して、肘掛け(12)が設けられている。
【００１８】
次に、図３以降を参照して、支基(４)内に設けられた弾性リクライニング機構(７)及び傾動範囲調節装置(８)の詳細について説明する。
【００１９】
支基(４)は、下面が開口する箱状をなし、その後部が脚柱(３)の上端部に嵌着され、わずかに前上向き傾斜するようにして脚柱(３)上に支持されている。
【００２０】
支基(４)の両側壁(4a)の前後部には、外側方に向かってわずかに縮径するテーパ状をなす筒体(13)(14)が一体的に形成されている。
【００２１】
後方の各筒体(14)と支基(４)の側壁(4a)とを貫通する通孔(15)内には、六角筒状をなす左右１対の筒軸(16)が、内外１対ずつのブッシュ(17)(18)をもって、回転自在に支持されている。筒体(14)より外方に突出する左右の筒軸(16)の外端部は、背杆(６)の前端に形成された横向截頭円錐形状の受体(19)の内端面に形成された六角孔(20)に嵌合され、止めねじ(21)により止着されている。
【００２２】
左右の筒軸(16)の内端同士は、互いに離間している。
左右の筒軸(16)内には、複数の板ばねを重ねて束ねたものよりなる一連の細長いトーションバー(22)が遊嵌されており、トーションバー(22)の両端は、背杆(６)の受体(19)における六角孔(20)の奥端に形成された方形孔(23)内に圧嵌され、必要に応じて止めねじ(図示略)により締着されている。
【００２３】
左右の筒軸(16)の内端間の間隙には、基端部に形成した角孔(24)にトーションバー(22)の中央部が嵌挿された前方を向く調整板(25)が配設されている。
【００２４】
前方を向く調整板(25)の先端には、ほぼ上下方向を向くねじ孔(26)が形成された筒部(27)が固着されている。
【００２５】
このねじ孔(26)に、下端に回転ハンドル(28)を有する調整ねじ(29)を螺合し、ねじ孔(26)から上方に突出した上端を、支基(４)の上壁(4b)の下面に当接して、上壁(4b)から調整板(25)の先端までの距離を調節することにより、背凭れ(５)が起立位置に位置しているときのトーションバー(22)の初期ねじり量を調節し、もって背凭れ(５)の起立位置への復帰用の付勢力を調節しうるようにしている。
【００２６】
ねじ孔(26)及び調整ねじ(29)等により、トーションバー(22)の中心軸線を中心とする調整板(25)の角度位置を調節する角度調節手段が形成されている。
【００２７】
また、この角度調節手段とトーションバー(22)、筒軸(16)、筒体(14)等により、弾性リクライニング機構(７)が形成されている。
【００２８】
調整板(25)における角孔(24)を中心とする点対称の位置には、丸孔(30)とＵ字状の切欠き(31)とが設けられている。
【００２９】
調整板(25)の基部の両側には、中央にトーションバー(22)が遊通する挿通孔(32)を有するとともに、外側面に、筒軸(16)の内端部が回転自在に嵌合する円形の凹所(33)が形成された合成樹脂製の１対の軸受(34)が、その各内側面に突設したボス(35)を、調整板(25)の丸孔(30)と切欠き(31)とに嵌合し、かつ対向する軸受(34)の内側面に突設した突軸(36)を、ボス(35)の中央に穿設した係合孔(37)に嵌合することにより、調整板(25)に対して相対回転不能として設けられている。
【００３０】
左右の筒軸(16)における軸受(34)の凹所(33)に嵌合した内端部の外側には、前方を向く左右１対のアーム(38)の基端部(後端部)に設けた六角孔(39)が嵌合されている。両アーム(38)の先端部(前端部)には、左右方向を向く軸(40)が、両側方に突出するようにして貫設されている。
【００３１】
図３〜図９に示すように、支基(４)内における両アーム(38)の右側方には、背凭れ(５)の最大後傾角度調節手段(41)の主要部品である第１の規制部材(42)が、同じく左側方には、背凭れ(５)の起立位置(初期位置)の角度調節手段(43)の主要部品である第２の規制部材(44)が、支基(４)の上壁(4b)と、その下面より垂下する前後１対ずつのボス(45)の下端にねじ止めされた底板(46)とにより上下から挟まれ、かつ各規制部材(42)(44)の上端に形成した前後方向を向く溝(47)を支基(４)の上壁(4b)の下面に形成された前後方向を向く案内突条(48)に摺動自在に係合するようにして配設されている。
【００３２】
第１の規制部材(42)の内側面には、前方へ移動させられることにより、軸(40)の右端部の上下方向の回動軌跡内への突出量が漸増して、軸(40)及びアーム(38)の上方への回動範囲を小とするようにした概ね楔形の当接部(49)が形成されている。
【００３３】
この例では、前上向き傾斜する当接部(49)の下面を、階段状とし、かつ各段における軸(40)の受け面(50)を、軸(40)の外径に近い円弧状としてある。
【００３４】
第１の規制部材(42)の上部には、外側面から溝(47)に連通する肉抜き孔(51)を穿設することにより、その上部に弾性撓曲片(52)が形成され、その中央上面に形成した半球状の突起(53)を、支基(４)の上壁(4b)の一側部下面に、各受け面(50)のピッチと同ピッチとして設けた複数の凹部(54)に選択的に係合させることにより、各受け面(50)が軸(40)と整合する位置で安定して弾圧保持されるようにしてある。
【００３５】
第１の規制部材(42)の外側面における前上角隅部には方形の段部(55)が形成されており、その奥端部には、左右方向を向く係合孔(56)が穿設されている。この係合孔(56)には、後述する第１の操作レバー(60)に連係するための前後方向を向くロッド(57)の後端の内向き折曲部(57a)が嵌合されている。
【００３６】
支基(４)の前部における左方の筒体(13)内には、左右方向を向く筒軸(58)が回転自在に枢支され、また筒軸(58)内には、同方向を向く芯軸(59)が相対回転可能として挿通している。
【００３７】
筒軸(58)及び筒体(13)より外側方に突出した芯軸(59)の左端部には、第１及び第２の操作レバー(60)(61)における互いに外径を同一とした筒部(60a)(61a)が、筒部(60a)を外側として互いに接するようにして嵌合され、かつその外側の筒部(60a)が止めねじ(62)をもって芯軸(59)に止着されている。
【００３８】
第１の操作レバー(60)においては、筒部(60a)の外周から前方に向かって操作片(60b)が延出し、かつ操作片(60b)の右端部は、第２の操作レバー(61)の筒部(61a)の方向に筒部(61a)の長さと同一長さだけ延出している。
【００３９】
第２の操作レバー(61)においては、筒部(61a)の外周から後方に向かって操作片(61b)が延出し、かつ操作片(61b)の左端部は、第１の操作レバー(60)の筒部(60a)の方向に筒部(60a)の長さと同一長さだけ延出している。
【００４０】
筒軸(58)の右端を出た芯軸(59)は、支基(４)の右方の側壁(4a)近くまで延出し、その延出した右端部には、後上方を向く作動アーム(63)の基端部に穿設された軸孔(63a)が嵌合され、かつ止めねじ(64)をもって止着されている。
【００４１】
芯軸(59)は、作動アーム(63)の左側面が、支基(４)の上壁(4b)の下面より垂下する二股片(65)の右側面に当接することにより、左方への移動が阻止され、筒体(13)から抜け止めされている。
【００４２】
作動アーム(63)の先端に穿設された左右方向を向く係合孔(63b)には、上述のロッド(57)の前端の内向き折曲部(57b)が嵌合されている。
【００４３】
かくして、第１の操作レバー(60)を下向き回動させることにより、それと芯軸(59)と作動アーム(63)とが図６における反時計方向に回動させられ、このときの作動アーム(63)の回動により、ロッド(57)が前方に引かれて、第１の規制部材(42)が、突起(53)が各凹部(54)に１個ずつ係合することによって、歩進的に前進させられ、背凭れ(５)の最大後傾角度を漸次小さい角度に制限することができる。
【００４４】
逆に、第１の操作レバー(60)を上向き回動させることにより、上述と逆の作動で、第１の規制部材(42)は後方へ歩進的に移動させられ、背凭れ(５)の最大後傾角度を漸次大とすることができる。
【００４５】
第１の規制部材(42)、ロッド(57)、作動アーム(63)、芯軸(59)、第１の操作レバー(60)等により、背凭れ(５)の最大後傾角度調節手段(41)が形成されている。
【００４６】
第２の規制部材(44)の内側面には、後方へ移動させられることにより、軸(40)の左端部の上下方向の回動軌跡内への突出量が漸増して、軸(40)及びアーム(38)の下方への回動範囲を小とするようにした概ね楔形の当接部(66)が形成されている。
【００４７】
この例では、後下向き傾斜する当接部(66)の上面を、階段状とし、各段における軸(40)の受け面(67)を、軸(40)の外径に近い円弧状としてある。
【００４８】
第２の規制部材(44)の外側面(左側面)の後上部と前下部とには、前後方向を向く横孔(68)が穿設された大径の突軸(69)と小径の突軸(70)とがそれぞれ突設されている。
【００４９】
小径の突軸(70)には、後端が左方の底板(46)の後端外側部に外向き突設された突起(71)に係止された引張りコイルばね(72)の前端が係止されている。
【００５０】
大径の突軸(69)の横孔(68)には、上記引張りコイルばね(72)より付勢力の強い、すなわちばね定数の大きい前後方向を向く引張りコイルばね(73)の後端に形成されたＬ字状の係止部(73a)が挿通され、かつ係止されている。
【００５１】
引張りコイルばね(73)の前端は、後述するようにして、第２の操作レバー(61)に連係されている。
【００５２】
第２の操作レバー(61)の筒部(61a)の右端に形成された小径筒部(61c)内には、筒軸(58)の左端部に形成された非円形の嵌合部(58a)が嵌合され、第２の操作レバー(61)は、筒軸(58)と回り止めされて連結されている。
【００５３】
筒軸(58)の右端部には、平歯車(74)が一体的に形成されており、この平歯車(74)には、直上における支基(４)の上壁(4b)の下面に設けた半円筒形の軸受凹部(75)(図８参照)に回動自在に嵌合された軸(76)と一体のセクタギヤ(77)が噛合している。
【００５４】
軸(76)及びセクタギヤ(77)の右側面には、側面視ほぼ半円弧状をなす作動アーム(78)の上端部が一体として固着されるか、または一体成形されている。
【００５５】
作動アーム(78)の中位部には、弾性舌片(79)が一体的に形成されており、作動アーム(78)が図７に示すように、軸(76)を中心として、最も時計方向に回動したとき、作動アーム(78)の上部と弾性舌片(79)とにより、筒軸(58)の右端を出た直後の芯軸(59)の部分を弾圧把持し、作動アーム(78)がその位置から妄りに反時計方向に回動しないようにしている。
【００５６】
作動アーム(78)の下端部に右向き突設されたピン(80)には、上述の引張りコイルばね(73)の前端部が止着されている。
【００５７】
かくして、第２の操作レバー(61)が後上方を向いているときは、図７に示すように、作動アーム(78)は芯軸(59)を弾圧把持した状態に保持され、第２の規制部材(44)は前限に位置している。
【００５８】
この状態では、軸(40)及びアーム(38)は、第２の規制部材(44)の当接部(66)に妨げられることなく、軸(40)が底板(46)の上面に当接するまで最大に前下方に回動することができ、このとき、背凭れ(５)は、例えばほぼ垂直を向くようにしておく。
【００５９】
この状態から、第２の操作レバー(61)を後下方に回動し、例えば中間のほぼ水平の状態で停止させると、第２の操作レバー(61)と筒軸(58)とその平歯車(74)とが、図７において時計方向へ回動し、それに伴って、作動アーム(78)はセクタギヤ(77)とともに、軸(76)を中心として反時計方向へ回動させられ、そのときのピン(80)の回動により、引張りコイルばね(73)は、弛む方向へ押動させられる。
【００６０】
このとき、背凭れ(５)がほぼ垂直の起立位置に位置し、軸(40)が図７に示す位置にあると、その前端に当接部(66)の後端面が当接して、第２の規制部材(44)は、後方への移動が阻止され、図７に示す位置のまま保持される。
【００６１】
その後、背凭れ(５)が着座者によって後傾させられ、アーム(38)及び軸(40)が上向き回動させられると、そのときになって初めて、第２の規制部材(44)は、強弱２個の引張りコイルばね(72)(73)の付勢力が釣り合う位置まで後方に移動させられる。
【００６２】
その後、背凭れ(５)を起こしたときは、軸(40)は後方へ移動した第２の規制部材(44)の当接部(66)における例えば中段の受け面(67)に当接し、それ以上下降できなくなる。したがって、それ以後は、背凭れ(５)の起立位置(復帰位置)は、上述の垂直状態より若干後傾した位置となる。
【００６３】
第２の操作レバー(61)を後下方まで最大に回動させたときは、上述と同様の作用により、第２の規制部材(44)は、軸(40)及びアーム(38)が上向き回動するのを待って、図９に示すような後限まで移動し、このとき、背凭れ(５)はかなり後傾した位置までしか復帰できなくなる。
【００６４】
第２の操作レバー(61)を後下方を向く位置から所望の位置まで上向き回動させると、上述と逆の作動で、作動アーム(78)が軸(76)を中心として図９における時計方向に回動させられ、ピン(80)により引張りコイルばね(73)の前端を前方へ引張る。
【００６５】
しかし、このとき、軸(40)がいずれかの受け面(67)に当接し、第２の規制部材(44)が下方へ押しつけられていると、第２の規制部材(44)は即座には動かず、背凭れ(５)が着座者により後傾させられるのを待って、前方移動し、背凭れ(５)の起立位置を所望の角度とすることができる。
【００６６】
第２の操作レバー(61)を、後上方を向く上限まで回動させると、作動アーム(78)は図７に示すように、弾性舌片(79)により芯軸(59)を弾圧把持する位置まで復帰し、その後第２の規制部材(44)は、背凭れ(５)が一旦後傾させられるのを待って、その後に前限まで戻り、それ以後は背凭れ(５)の起立位置はほぼ垂直を向くこととなる。
【００６７】
このように、背凭れ(５)が若干後傾するのを待って、第２の規制部材(44)が２個の引張りコイルばね(72)(73)の付勢力が釣り合う位置に移動するようにしたので、第２の規制部材(44)の各受け面(67)が摩耗したり破損したりするのを防止できる。
【００６８】
また、平歯車(74)と、平歯車の一種であるセクタギヤ(77)とを用いたことにより、それらの歯数比を適宜選択することにより、第２の操作レバー(61)の回動ストロークと作動アーム(78)の必要とする回動量とを調和させることができる。
【００６９】
第２の規制部材(44)、引張りコイルばね(72)(73)、作動アーム(78)、セクタギヤ(77)、平歯車(74)を備える筒軸(58)、第２の操作レバー(61)等により、起立位置の角度調節手段(43)が形成され、これと上述の最大後傾角度調節手段(41)とにより、背凭れ(５)の傾動範囲調節手段(８)が形成されている。
【００７０】
この最大後傾角度調節手段(41)と起立位置の角度調節手段(43)とにより、軸(40)の移動範囲を上下から規制することにより、背凭れ(５)を、所望の後傾角度で完全に拘束することができる。
【００７１】
支基(４)の右前部の筒体(13)内には、操作レバー(81)の軸(82)が枢支され、この軸(82)は、座(９)の高さ調節手段に連係されているが、これらの構成は本発明には直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
【００７２】
なお、図１０に示すように、筒軸(58)の内端面の一部に突設したピン(83)を、作動アーム(78)の軸(76)の直下に設けた上下方向を向く長孔(84)に係合し、筒軸(58)の回動に伴って、ピン(83)と長孔(84)とを介して、作動アーム(78)を軸(76)を中心として回動させるようにし、もって、上述の平歯車(74)とセクタギヤ(77)とを省略することもできる。
【００７３】
【発明の効果】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項１記載の発明によると、背杆と一体となって回動するアームの回動範囲を１対の規制部材により直接規制するようにしたので、アームと背杆とを、単なる軸をもって結合するだけでよく、先願の発明のような特別な連係手段により連係する必要がなく、構造をより簡素化できるとともに、小型軽量化が可能となり、しかも製造コストを低減することができる。
【００７４】
また、１対の規制部材により、アームの回動を両方向から規制できるようにしたことにより、背凭れの起立位置(初期位置)の傾斜角度と、最大後傾角度とを、互いに独立して、自由に設定することができ、使い勝手がよい。
【００７５】
さらに、アームの先端部に軸を突設したことにより、規制部材の当接部に正確に、かつ片当り等が生じることなく、常に同一の状態で当接することができる。
【００７６】
また、軸の一端側で第１の規制部材により、軸の一方向への回動を規制し、軸の他端側で第２の規制部材により、軸の他方向への回動を規制するようにしたので、両規制部材をバランスよく配設することができる。
【００７７】
請求項２記載の発明によると、背凭れの回動可能範囲を段階的ではあるが、確実に調節することができるとともに、背凭れ側の荷重により、規制部材が押し戻される等のおそれがない。
【００７８】
請求項３記載の発明によると、第１の操作レバーと第１の規制部材との連結を簡単な構造とすることができ、製造コストを低減できる。
【００７９】
請求項４記載の発明によると、背凭れに負荷が掛って、第２の規制部材がアームの先端またはそこに突設された軸により押さえつけられている状態で、第２のレバーを操作したとき、その時点では第２の規制部材は即座には移動せず、背凭れに掛っていた負荷が解放された時点で、第１と第２の引張りばねの釣り合いにより、先ほどの第２の操作レバーの操作により設定された位置に移動させられる。
したがって、第２の規制部材が無理に動かされることがなく、第２の規制部材及びアームまたはそれに突設した軸の摩耗や破損等を防止することができる。
【００８０】
請求項５記載の発明によると、１対の平歯車の歯数比を適宜選択することにより、第２の操作レバーの回動ストロークと、作動アームの必要とする回動量とを調和させることができる。
【００８１】
請求項６記載の発明によると、第２の規制部材が椅子の振動等により妄りに移動するのを防止し、誤作動のおそれをなくすことができる。
【００８２】
請求項７記載の発明によると、左右の背杆とアームとの連結をバランスよく確実に行なうことができるとともに、左右の背杆の支持が安定し、さらに、アームと、その先端に突設した軸と、第１及び第２の規制部材とをバランスよく配設することができる。
【００８３】
請求項８記載の発明によると、第１及び第２の規制部材と、アームと、調節装置と、背凭れの起立位置への復帰用のトーションバー及びその付勢力の調節手段とを、狭い支基内に、コンパクトにバランスよく、集約して配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施形態を備える椅子の側面図である。
【図２】 同じく、分解斜視図である。
【図３】 同じく、支基の内部構造を示す分解斜視図である。
【図４】 図１のIV−IV線に沿う拡大横断平面図である。
【図５】 図４のＶ−Ｖ線に沿う縦断側面図である。
【図６】 図４のVI−VI線に沿う縦断側面図である。
【図７】 図４のVII−VII線に沿う縦断側面図である。
【図８】 図７のVIII−VIII線に沿う拡大縦断正面図である。
【図９】 別の作動状態を示す図７と同様の縦断側面図である。
【図１０】 筒軸と作動アームとの連係手段の変形例を示す要部の拡大縦断側面図である。
【符号の説明】
(１)支持脚
(２)キャスタ
(３)脚柱
(４)支基
(4a)側壁
(4b)上壁
(５)背凭れ
(６)背杆
(７)弾性リクライニング機構
(８)傾動範囲調節装置
(９)座
(10)座受体
(11)支杆
(12)肘掛け
(13)(14)筒体
(15)通孔
(16)筒軸
(17)(18)ブッシュ
(19)受体
(20)六角孔
(21)止めねじ
(22)トーションバー
(23)方形孔
(24)角孔
(25)調整板
(26)ねじ孔
(27)筒部
(28)回転ハンドル
(29)調整ねじ(角度調節手段)
(30)丸孔
(31)切欠き
(32)挿通孔
(33)凹所
(34)軸受
(35)ボス
(36)突軸
(37)係合孔
(38)アーム
(39)六角孔
(40)軸
(41)最大後傾角度調節手段
(42)第１の規制部材
(43)起立位置の角度調節手段
(44)第２の規制部材
(45)ボス
(46)底板
(47)溝
(48)案内突条
(49)当接部
(50)受け面
(51)肉抜き孔
(52)弾性撓曲片
(53)突起
(54)凹部
(55)段部
(56)係合孔
(57)ロッド
(57a)(57b)内向き折曲部
(58)筒軸
(58a)嵌合部
(59)芯軸
(60)第１の操作レバー
(61)第２の操作レバー
(60a)(61a)筒部
(60b)(61b)操作片
(61c)小径筒部
(62)止めねじ
(63)作動アーム
(63a)軸孔
(63b)係合孔
(64)止めねじ
(65)二股片
(66)当接部
(67)受け面
(68)横孔
(69)突軸
(70)突軸
(71)突起
(72)(73)引張りコイルばね
(73a)係止部
(74)平歯車
(75)軸受凹部
(76)軸
(77)セクタギヤ
(78)作動アーム
(79)弾性舌片
(80)ピン
(81)操作レバー
(82)軸
(83)ピン
(84)長孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a device in which a tiltable range of the backrest can be adjusted in a chair in which the backrest can be tilted rearward and downward against a spring.
[0002]
[Prior art]
Various chairs have been proposed in which the backrest can be tilted backwards and downwards against the spring. It was designed to be able to tilt between the maximum tilted rearward tilted position and the range of tilting of the backrest could not be adjusted, so the usability was bad.
[0003]
Therefore, the present inventors have developed a device that solves such a problem and can freely adjust the tiltable range of the backrest, and has filed a patent application (Japanese Patent Application No. 11-318834 (Heisei Heisei). Filed November 9, 2011)).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the invention of the above-mentioned prior application converts the rotational motion of the backrest (backrest heel) into a linear motion in the front-rear direction of the tilting range adjusting member, and limits the moving range. The problem is that the means becomes complicated and the entire apparatus becomes large.
[0005]
The present invention provides a tilting range adjustment device for a backrest of a chair, which has solved such problems, that is, can be simplified in structure, reduced in size and weight, and improved so as to reduce manufacturing costs. It is aimed.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, the above problem is solved as follows.
(1) The front end portion of the dorsal fin extending forward from the lower end of the backrest is pivotally supported on a support base supporting the seat with an axis facing in the left-right direction, and the backrest is integrated with the backrest in the support base. A first restricting member for restricting a turning range in one direction of the tip of the arm and a second restricting member for restricting the turning range in the opposite direction. The first and second operation levers disposed below the seat are provided so as to be moved back and forth independently of each other, and moved to the respective regulating members in the front-rear direction . A projecting amount of the tip of the arm into the rotation trajectory gradually increases, and a generally wedge-shaped contact portion is provided so as to reduce the rotation range of the arm.
[0007]
(2) In the above item (1) , the contact portion of each regulating member is formed in a step shape, and the rotational range of the backrest is regulated stepwise.
[0008]
(3) In the above item (1) or (2) , the tip of the operating arm fixedly fitted to the rotating shaft of the first operating lever and the first restricting member are connected by a rod, and the first operating lever The first restricting member is moved in the front-rear direction by the turning operation.
[0009]
(4) In any one of the above items (1) to (3) , the tip of the operating arm that rotates in synchronization with the rotation shaft of the second operation lever and the second restricting member are connected to the first tension member. It is connected with a spring, and the second restricting member is biased between the second restricting member and the support base with a biasing force weaker than the biasing force of the first tension spring, and is opposite to the biasing direction of the first tension spring. A second tension spring is provided that biases in the direction.
[0010]
(5) In any one of the above items (4) , the rotation shaft of the second operating lever and the shaft of the operating arm are linked to each other with a pair of spur gears.
[0011]
(6) In the above item (4) or (5) , when the operating arm is rotated to one limit, it is elastically engaged with the shaft provided in the support base and held in that position. An elastic engagement piece is provided.
[0012]
(7) In any one of the above items (1) to (6) , a pair of left and right cylinder shafts are rotatably disposed in a left and right cylindrical body provided on both side walls of the support base. The outer end of each arm is fixed to the front end of a pair of left and right dorsal fins, and the base end of a pair of left and right arms facing the same direction is fixed to the inner end, and the left and right ends of both arms A first restricting member that restricts rotation of the arm in one direction by abutting one end of the shaft on one side of the arms. A second restricting member that restricts the rotation of the arm in the other direction by contacting the other end of the shaft is disposed on the other side of the arms.
[0013]
(8) above (7) have contact in the item to the left and right cylinder axis, by inserting the torsion bar facing the lateral direction, fixed respectively opposite ends thereof to the back rod of the right and left, and of right and left cylindrical shaft Between the ends, the base end portion of the adjustment plate is fixed to the center portion of the torsion bar, and the angle of the front end portion of the adjustment plate is set in the space sandwiched between the pair of left and right arms and the shaft of the front end portion. An angle adjusting means for adjusting is provided.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
As shown in FIGS. 1 and 2, a caster (2) is provided at the tip of the support leg (1) extending radially from the center, and the leg is located at the center of the support leg (1). A column (3) is erected and a support base (4) is fixed to the upper end of the leg column (3).
[0015]
The support base (4) has an L-shape in a side view, extends rearward and upward, and has a pair of left and right dorsal fins (6) that support the backrest (5). The backrest (5) and the backrest (6) are pivotally mounted so as to be pivotable about an axis that faces the direction, and the backrest (5) and the backrest (4) are provided with an elastic reclining mechanism (7) and a tilting range as will be described later. The adjusting device (8) can be tilted backward from the standing position as shown in FIG. 1 within the range defined by the tilting range adjusting device (8).
[0016]
Above the support base (4), the seat (9) moves rearward and downward via the seat support (10) in conjunction with the back tilt (5) and the back lean (6). It is supported in this way. Note that the support structure of the seat (9) and the linkage mechanism with the backrest of the seat (9) are not directly related to the present invention, so detailed description thereof will be omitted.
[0017]
On both sides of the seat receiver (10), armrests (12) are provided via supports (11) extending in the left-right direction.
[0018]
Next, details of the elastic reclining mechanism (7) and the tilting range adjusting device (8) provided in the support base (4) will be described with reference to FIG.
[0019]
The support base (4) has a box shape with an open bottom surface, and its rear portion is fitted to the upper end of the pedestal (3) and is supported on the pedestal (3) so as to be slightly inclined upward. ing.
[0020]
Tapered cylindrical bodies (13) and (14) are formed integrally on the front and rear portions of both side walls (4a) of the support base (4).
[0021]
A pair of left and right cylinder shafts (16) in the form of a hexagonal cylinder are provided in the through hole (15) penetrating each rear cylinder (14) and the side wall (4a) of the support base (4). A pair of bushes (17) and (18) are rotatably supported. The outer ends of the left and right cylinder shafts (16) projecting outward from the cylinder (14) are located on the inner end face of the lateral truncated cone-shaped receiver (19) formed at the front end of the dorsal fin (6). It is fitted into the formed hexagonal hole (20) and fixed by a set screw (21).
[0022]
The inner ends of the left and right cylinder shafts (16) are separated from each other.
In the left and right cylinder shafts (16), a series of elongated torsion bars (22) made of a stack of a plurality of leaf springs are loosely fitted, and both ends of the torsion bar (22) It is press-fitted in a rectangular hole (23) formed at the back end of the hexagonal hole (20) in the receiver (19) of 6), and is fastened by a set screw (not shown) as necessary.
[0023]
In the gap between the inner ends of the left and right cylindrical shafts (16), there is an adjustment plate (25) facing forward, in which the central portion of the torsion bar (22) is inserted into the square hole (24) formed in the base end portion. It is arranged.
[0024]
A cylindrical portion (27) in which a screw hole (26) facing substantially up and down is formed is fixed to the front end of the adjustment plate (25) facing forward.
[0025]
An adjustment screw (29) having a rotary handle (28) at the lower end is screwed into the screw hole (26), and the upper end protruding upward from the screw hole (26) is connected to the upper wall (4b) of the support base (4). ) And the torsion bar (22) when the backrest (5) is in the upright position by adjusting the distance from the upper wall (4b) to the tip of the adjustment plate (25) By adjusting the initial torsion amount, the urging force for returning the backrest (5) to the standing position can be adjusted.
[0026]
Angle adjusting means for adjusting the angular position of the adjusting plate (25) about the central axis of the torsion bar (22) is formed by the screw hole (26) and the adjusting screw (29).
[0027]
The angle adjusting means, the torsion bar (22), the cylindrical shaft (16), the cylindrical body (14), and the like form an elastic reclining mechanism (7).
[0028]
A round hole (30) and a U-shaped notch (31) are provided at a point-symmetrical position around the square hole (24) in the adjustment plate (25).
[0029]
On both sides of the base of the adjustment plate (25), there is an insertion hole (32) through which the torsion bar (22) passes in the center, and the inner end of the cylindrical shaft (16) is rotatably fitted on the outer surface. A pair of bearings (34) made of synthetic resin in which circular recesses (33) to be joined are formed, and bosses (35) projecting from the inner side surfaces thereof are connected to round holes (30 ) And a notch (31), and a projecting shaft (36) projecting on the inner surface of the opposing bearing (34) has an engagement hole (37) drilled in the center of the boss (35). Is provided so that it cannot rotate relative to the adjustment plate (25).
[0030]
On the outside of the inner end of the left and right cylindrical shafts (16) fitted in the recess (33) of the bearing (34), the base end (rear end) of a pair of left and right arms (38) facing forward The hexagonal hole (39) provided in is fitted. A shaft (40) facing in the left-right direction is provided at the tip end portion (front end portion) of both arms (38) so as to protrude to both sides.
[0031]
As shown in FIGS. 3 to 9, on the right side of both arms (38) in the support base (4), there is a first main component of the maximum back tilt angle adjusting means (41) of the backrest (5). Similarly, on the left side, the second regulating member (44) which is the main part of the angle adjusting means (43) of the standing position (initial position) of the backrest (5) is provided on the left side. (4) The upper wall (4b) and the bottom plate (46) screwed to the lower ends of a pair of front and rear bosses (45) suspended from the lower surface thereof are sandwiched from above and below, and each regulating member (42) A groove (47) formed in the upper end of (44) facing in the front-rear direction is slidably engaged with a guide protrusion (48) facing in the front-rear direction formed in the lower surface of the upper wall (4b) of the support base (4). They are arranged so as to match.
[0032]
By moving forward on the inner side surface of the first restricting member (42), the amount of protrusion of the right end portion of the shaft (40) into the vertical turning locus gradually increases, and the shaft (40) In addition, a generally wedge-shaped contact portion (49) is formed so as to make the upward rotation range of the arm (38) small.
[0033]
In this example, the lower surface of the contact portion (49) that is inclined forward and upward is stepped, and the receiving surface (50) of the shaft (40) at each step is arc-shaped close to the outer diameter of the shaft (40). is there.
[0034]
An upper portion of the first restricting member (42) is formed with a hollow hole (51) communicating with the groove (47) from the outer surface, whereby an elastic bending piece (52) is formed on the upper portion, A plurality of concave portions provided with a hemispherical protrusion (53) formed on the central upper surface thereof on one side lower surface of the upper wall (4b) of the support base (4) at the same pitch as the pitch of each receiving surface (50) By selectively engaging with (54), each receiving surface (50) is stably held at a position where it is aligned with the shaft (40).
[0035]
A rectangular step (55) is formed at the front upper corner of the outer surface of the first restricting member (42), and an engagement hole (56) facing in the left-right direction is formed at the back end. It has been drilled. An inwardly bent portion (57a) at the rear end of the rod (57) facing in the front-rear direction for linking to a first operation lever (60) described later is fitted into the engagement hole (56). Yes.
[0036]
A cylindrical shaft (58) facing left and right is rotatably supported in the left cylinder (13) at the front portion of the support base (4), and in the same direction in the cylindrical shaft (58). The core shaft (59) that faces is inserted so as to be relatively rotatable.
[0037]
The left and right ends of the cylindrical shaft (58) and the core shaft (59) projecting outward from the cylindrical body (13) have the same outer diameter in the first and second operating levers (60) and (61). The cylindrical portions (60a) and (61a) are fitted so that the cylindrical portions (60a) are in contact with each other, and the outer cylindrical portion (60a) is fixed to the core shaft (59) with a set screw (62). It is worn.
[0038]
In the first operating lever (60), the operating piece (60b) extends forward from the outer periphery of the cylindrical portion (60a), and the right end of the operating piece (60b) is connected to the second operating lever (61 ) Extends in the direction of the cylindrical portion (61a) by the same length as the cylindrical portion (61a).
[0039]
In the second operating lever (61), the operating piece (61b) extends rearward from the outer periphery of the cylindrical portion (61a), and the left end of the operating piece (61b) is connected to the first operating lever (60). ) Extends in the direction of the cylindrical portion (60a) by the same length as the cylindrical portion (60a).
[0040]
The core shaft (59) protruding from the right end of the cylindrical shaft (58) extends to the vicinity of the right side wall (4a) of the support base (4). A shaft hole (63a) drilled in the base end of (63) is fitted and fixed with a set screw (64).
[0041]
The core shaft (59) moves to the left when the left side surface of the operating arm (63) contacts the right side surface of the bifurcated piece (65) that hangs down from the lower surface of the upper wall (4b) of the support base (4). Is prevented from coming off from the cylinder (13).
[0042]
The inwardly bent portion (57b) at the front end of the rod (57) is fitted in the engaging hole (63b) formed in the distal end of the operating arm (63) and facing in the left-right direction.
[0043]
Thus, by rotating the first operating lever (60) downward, the core shaft (59) and the operating arm (63) are rotated counterclockwise in FIG. 6, and the operating arm ( 63), the rod (57) is pulled forward, and the first restricting member (42) is stepped by engaging the protrusions (53) one by one with each recess (54). The maximum back tilt angle of the backrest (5) can be limited to progressively smaller angles.
[0044]
Conversely, by rotating the first operating lever (60) upward, the first restricting member (42) is gradually moved backward by the reverse operation to the above, and the backrest (5). The maximum rearward tilt angle can be gradually increased.
[0045]
By means of the first regulating member (42), the rod (57), the operating arm (63), the core shaft (59), the first operating lever (60), etc., the maximum back tilt angle adjusting means (5) 41) is formed.
[0046]
By moving backward on the inner side surface of the second restricting member (44), the amount of protrusion of the left end portion of the shaft (40) into the vertical rotation locus gradually increases, and the shaft (40) In addition, a generally wedge-shaped abutting portion (66) is formed so as to make the downward rotation range of the arm (38) small.
[0047]
In this example, the upper surface of the abutting portion (66) that slopes backward and downward is stepped, and the receiving surface (67) of the shaft (40) in each step is arc-shaped close to the outer diameter of the shaft (40). .
[0048]
The rear upper part and the front lower part of the outer side surface (left side surface) of the second restricting member (44) have a large-diameter projecting shaft (69) having a transverse hole (68) facing in the front-rear direction and a small-diameter shaft. A projecting shaft (70) is provided to project.
[0049]
The small-diameter projecting shaft (70) has a front end of a tension coil spring (72) that is locked to a projection (71) projecting outward from the rear end outside of the left bottom plate (46). It is locked.
[0050]
In the lateral hole (68) of the large-diameter protruding shaft (69), it is formed at the rear end of the tension coil spring (73) that has a stronger biasing force than the tension coil spring (72), that is, has a large spring constant. The L-shaped locking portion (73a) thus inserted is inserted and locked.
[0051]
The front end of the tension coil spring (73) is linked to the second operation lever (61) as will be described later.
[0052]
A non-circular fitting portion (58a) formed at the left end portion of the tube shaft (58) is placed in the small diameter tube portion (61c) formed at the right end of the tube portion (61a) of the second operation lever (61). ) And the second operating lever (61) is coupled to the cylindrical shaft (58) while being prevented from rotating.
[0053]
A spur gear (74) is integrally formed at the right end of the cylindrical shaft (58), and this spur gear (74) is formed on the lower surface of the upper wall (4b) of the support base (4) immediately above. An integral sector gear (77) meshes with a shaft (76) rotatably fitted in the provided semi-cylindrical bearing recess (75) (see FIG. 8).
[0054]
An upper end portion of an operating arm (78) having a substantially semicircular arc when viewed from the side is integrally fixed to or integrally formed with the right side surfaces of the shaft (76) and the sector gear (77).
[0055]
An elastic tongue piece (79) is integrally formed in the middle portion of the operating arm (78), and the operating arm (78) is most watched about the axis (76) as shown in FIG. When rotating in the direction, the upper part of the operating arm (78) and the elastic tongue piece (79) elastically grip the portion of the core shaft (59) immediately after exiting the right end of the cylindrical shaft (58), (78) prevents it from turning counterclockwise due to paranoia from that position.
[0056]
The front end portion of the tension coil spring (73) is fixed to the pin (80) protruding rightward from the lower end portion of the operating arm (78).
[0057]
Thus, when the second operating lever (61) faces rearward and upward, as shown in FIG. 7, the operating arm (78) is held in a state in which the core shaft (59) is pressed and gripped. The restricting member (44) is located at the front limit.
[0058]
In this state, the shaft (40) and the arm (38) are in contact with the upper surface of the bottom plate (46) without being blocked by the contact portion (66) of the second restricting member (44). The backrest (5) is, for example, made to face substantially vertical, for example.
[0059]
From this state, when the second operation lever (61) is rotated rearward and downward, for example, stopped in an intermediate substantially horizontal state, the second operation lever (61), the cylinder shaft (58) and its spur gear (74) is rotated clockwise in FIG. 7, and accordingly, the operating arm (78) is rotated counterclockwise around the axis (76) together with the sector gear (77). By rotating the pin (80), the tension coil spring (73) is pushed in the loosening direction.
[0060]
At this time, when the backrest (5) is located at a substantially vertical standing position and the shaft (40) is at the position shown in FIG. 7, the rear end surface of the abutting portion (66) abuts on the front end, and The second restricting member (44) is prevented from moving backward and is held in the position shown in FIG.
[0061]
After that, when the backrest (5) is tilted backward by the seated person and the arm (38) and the shaft (40) are turned upward, the second restricting member (44) is not The two strong and weak tension coil springs (72) and (73) are moved backward to a position where the urging forces of the two springs are balanced.
[0062]
Thereafter, when the backrest (5) is raised, the shaft (40) comes into contact with, for example, the middle receiving surface (67) in the contact portion (66) of the second restricting member (44) moved rearward, It can no longer descend. Therefore, after that, the standing position (return position) of the backrest (5) is a position slightly inclined backward from the vertical state described above.
[0063]
When the second operating lever (61) is rotated to the maximum rearward and downward, the second restricting member (44) has the shaft (40) and the arm (38) turned upward by the same action as described above. After waiting to move, it moves to the rear limit as shown in FIG. 9, and at this time, the backrest (5) can return only to a position tilted considerably backward.
[0064]
When the second operating lever (61) is turned upward from a position facing downward in the rear direction to a desired position, the operating arm (78) is rotated clockwise about the axis (76) in FIG. The front end of the tension coil spring (73) is pulled forward by the pin (80).
[0065]
However, at this time, if the shaft (40) abuts one of the receiving surfaces (67) and the second restricting member (44) is pressed downward, the second restricting member (44) is immediately Does not move, waits for the backrest (5) to be tilted backward by the occupant, moves forward, and makes the standing position of the backrest (5) a desired angle.
[0066]
When the second operating lever (61) is rotated to the upper limit facing rearward and upward, the operating arm (78) elastically grips the core shaft (59) by the elastic tongue piece (79) as shown in FIG. After that, the second restricting member (44) waits for the backrest (5) to be tilted backward, then returns to the front limit, and thereafter, the standing position of the backrest (5) Will be almost vertical.
[0067]
Thus, after the backrest (5) tilts slightly backward, the second restricting member (44) moves to a position where the urging forces of the two tension coil springs (72) and (73) are balanced. Therefore, it is possible to prevent the receiving surfaces (67) of the second restricting member (44) from being worn or damaged.
[0068]
Further, by using a spur gear (74) and a sector gear (77) which is a kind of spur gear, the rotation stroke of the second operating lever (61) can be selected by appropriately selecting the gear ratio. And the amount of rotation required by the operating arm (78) can be harmonized.
[0069]
A second restricting member (44), a tension coil spring (72) (73), an operating arm (78), a sector gear (77), a cylindrical shaft (58) provided with a spur gear (74), a second operating lever (61 ) And the like, the angle adjustment means (43) for the standing position is formed, and the tilt range adjustment means (8) for the backrest (5) is formed by this and the above-mentioned maximum rearward inclination angle adjustment means (41). Yes.
[0070]
By restricting the range of movement of the shaft (40) from above and below by means of the maximum rearward tilt angle adjusting means (41) and the angle adjusting means (43) of the standing position, the backrest (5) can be changed to a desired rearward tilt angle. Can be fully restrained.
[0071]
A shaft (82) of the operating lever (81) is pivotally supported in the cylinder (13) at the right front portion of the support base (4), and this shaft (82) serves as a height adjusting means for the seat (9). Although linked, these configurations are not directly related to the present invention, and detailed description thereof will be omitted.
[0072]
As shown in FIG. 10, a pin (83) projecting from a part of the inner end surface of the cylindrical shaft (58) is provided in a vertically long direction provided immediately below the shaft (76) of the operating arm (78). Engage with the hole (84) and rotate the operating arm (78) about the axis (76) via the pin (83) and the long hole (84) as the cylinder shaft (58) rotates. Thus, the spur gear (74) and the sector gear (77) can be omitted.
[0073]
【The invention's effect】
According to the present invention, the following effects can be achieved.
According to the first aspect of the invention. Thus regulating directly by the regulating member of a pair of rotation range of the arm to rotate a Se杆integral with the arm and Se杆, with mere axial It is only necessary to connect them, and there is no need to link them by special linking means as in the invention of the prior application, the structure can be further simplified, the size and weight can be reduced, and the manufacturing cost can be reduced.
[0074]
In addition, by enabling the arm to be controlled from both directions by a pair of regulating members, the inclination angle of the standing position of the backrest (initial position) and the maximum rearward inclination angle are independent of each other. It can be set freely and is easy to use.
[0075]
Furthermore, by projecting the shaft at the tip of the arm, it is possible to always contact the contact portion of the restricting member accurately in the same state without causing a single contact or the like.
[0076]
Moreover, the rotation in one direction of the shaft is restricted by the first restricting member on one end side of the shaft, and the rotation in the other direction of the shaft is restricted by the second restricting member on the other end side of the shaft. Since it did in this way, both restriction members can be arrange | positioned with sufficient balance.
[0077]
According to the second aspect of the present invention, the range in which the backrest can be rotated is stepwise, but can be reliably adjusted, and there is no fear that the regulating member is pushed back by the load on the backrest side.
[0078]
According to the third aspect of the present invention, the connection between the first operating lever and the first restricting member can be a simple structure, and the manufacturing cost can be reduced.
[0079]
According to the fourth aspect of the present invention, when the second lever is operated in a state where a load is applied to the backrest and the second restricting member is pressed by the tip of the arm or the shaft projecting from the arm. At that time, the second restricting member does not move immediately, and when the load applied to the backrest is released, the second operating lever as described above is balanced by the balance between the first and second tension springs. It is moved to the set position by the operation of.
Therefore, the second restricting member is not forcibly moved, and wear or breakage of the second restricting member and the arm or the shaft projecting from the second restricting member and the arm can be prevented.
[0080]
According to the fifth aspect of the present invention, by appropriately selecting the gear ratio of the pair of spur gears, the rotation stroke of the second operation lever and the rotation amount required by the operating arm can be harmonized. it can.
[0081]
According to the sixth aspect of the present invention, it is possible to prevent the second restricting member from moving unnaturally due to vibration of the chair or the like, thereby eliminating the possibility of malfunction.
[0082]
According to the seventh aspect of the present invention, the right and left dorsal fins can be connected to the arms in a well-balanced manner, the left and right dorsal fins can be supported stably, and the arms and the tips thereof are projected. The shaft and the first and second restricting members can be arranged with good balance.
[0083]
According to the eighth aspect of the present invention, the first and second restricting members, the arm, the adjusting device, the torsion bar for returning the backrest to the standing position, and the adjusting means for the biasing force are provided with a narrow support. It can be arranged in a compact and well-balanced manner in the base.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a chair provided with an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of the same.
FIG. 3 is an exploded perspective view similarly showing the internal structure of the support base.
4 is an enlarged cross-sectional plan view taken along line IV-IV in FIG. 1. FIG.
5 is a longitudinal side view taken along line VV in FIG. 4. FIG.
6 is a longitudinal side view taken along line VI-VI in FIG. 4;
7 is a longitudinal side view taken along line VII-VII in FIG.
FIG. 8 is an enlarged vertical front view taken along line VIII-VIII in FIG.
9 is a vertical side view similar to FIG. 7, showing another operating state. FIG.
FIG. 10 is an enlarged longitudinal sectional side view of the main part showing a modification of the means for linking the cylinder shaft and the operating arm.
[Explanation of symbols]
(1) Support legs
(2) Casters
(3) pedestal
(4) Support base
(4a) Side wall
(4b) Upper wall
(5) Backrest
(6) Backpack
(7) Elastic reclining mechanism
(8) Tilt range adjustment device
(9) Seat
(10) Seat receiver
(11) Support
(12) Armrest
(13) (14) Tube
(15) Through hole
(16) Tube shaft
(17) (18) Bush
(19) Receiver
(20) Hexagon hole
(21) Set screw
(22) Torsion bar
(23) Square hole
(24) Square hole
(25) Adjustment plate
(26) Screw hole
(27) Tube part
(28) Rotation handle
(29) Adjustment screw (angle adjustment means)
(30) Round hole
(31) Notch
(32) Insertion hole
(33) Recess
(34) Bearing
(35) Boss
(36) Projection shaft
(37) Engagement hole
(38) Arm
(39) Hexagon hole
(40) axis
(41) Maximum backward tilt angle adjustment means
(42) First regulating member
(43) Standing position angle adjustment means
(44) Second regulating member
(45) Boss
(46) Bottom plate
(47) Groove
(48) Guide ridge
(49) Contact part
(50) Reception surface
(51) Meat hole
(52) Elastic flexure
(53) Protrusion
(54) Recess
(55) Step
(56) Engagement hole
(57) Rod
(57a) (57b) Inward bending part
(58) Cylinder shaft
(58a) Mating part
(59) Core shaft
(60) First control lever
(61) Second control lever
(60a) (61a) Tube
(60b) (61b) Operation piece
(61c) Small diameter cylinder
(62) Set screw
(63) Actuating arm
(63a) Shaft hole
(63b) Engagement hole
(64) Set screw
(65) Fork
(66) Contact part
(67) Reception surface
(68) Side hole
(69) Projection shaft
(70) Projection shaft
(71) Protrusion
(72) (73) Tension coil spring
(73a) Locking part
(74) Spur gear
(75) Bearing recess
(76) axis
(77) Sector gear
(78) Actuating arm
(79) Elastic tongue
(80) Pin
(81) Control lever
(82) axis
(83) Pin
(84) Long hole

Claims (8)

背凭れの下端から前方に延出する背杆の前端部を、座を支持する支基に、左右方向を向く軸をもって枢支し、前記支基内に、前記背杆と一体となって回動するアームを設けるとともに、該アームの先端部の一方向への回動範囲を規制する第１の規制部材と、逆方向への回動範囲を規制する第２の規制部材とを、座の下方に配設した第１及び第２の操作レバーの操作により、互いに独立して前後移動させられるようにして設け、かつ前記各規制部材に、前後方向へ移動させられることにより、前記アームの先端部の回動軌跡内への突出量が漸増して、前記アームの回動範囲を小とするようにした概ね楔形の当接部を設けたことを特徴とする椅子における背凭れの傾動範囲調節装置。The front end of the dorsal fin extending forward from the lower end of the backrest is pivotally supported on a support base that supports the seat with an axis that faces in the left-right direction, and is rotated integrally with the backrest in the support base. A first restricting member for restricting a rotational range in one direction of the tip of the arm and a second restricting member for restricting a rotational range in the reverse direction. By providing the first and second operation levers disposed below and operating the first and second operation levers so as to be moved back and forth independently of each other, and by moving each of the regulating members in the front-rear direction , the tip of the arm The adjustment of the tilting range of the backrest in the chair is characterized by providing a substantially wedge-shaped contact portion that gradually increases the amount of protrusion of the portion into the turning trajectory and reduces the turning range of the arm. apparatus. 各規制部材の当接部を階段状とし、背凭れの回動範囲を段階的に規制するようにした請求項１記載の椅子における背凭れの傾動範囲調節装置。The contact portion of each regulating member is a stepped, backrest backrest tilting range adjustment device in claim 1 Symbol placement of chair so as to stepwise restricting the rotation range of the. 第１の操作レバーの回動軸に固嵌した作動アームの先端と第１の規制部材とをロッドをもって連結し、第１の操作レバーの回動操作により、第１の規制部材を前後方向に移動させるようにした請求項１または２に記載の椅子における背凭れの傾動範囲調節装置。The tip of the operating arm fixedly fitted to the rotation shaft of the first operating lever and the first restricting member are connected by a rod, and the first restricting member is moved in the front-rear direction by the turning operation of the first operating lever. The tilting range adjusting device for the backrest in the chair according to claim 1 or 2 , wherein the chair is moved. 第２の操作レバーの回動軸と同期して回動する作動アームの先端と第２の規制部材とを、第１の引張りばねをもって連結し、かつ第２の規制部材と支基との間に、第２の規制部材を第１の引張りばねの付勢力より弱い付勢力をもって、第１の引張りばねの付勢方向と反対方向に付勢する第２の引張りばねを設けた請求項１〜３のいずれかに記載の椅子における背凭れの傾動範囲調節装置。The tip of the operating arm that rotates in synchronization with the rotation shaft of the second operating lever and the second restriction member are connected by a first tension spring, and between the second restriction member and the support base. And a second tension spring for biasing the second restricting member in a direction opposite to the biasing direction of the first tension spring with a biasing force weaker than the biasing force of the first tension spring. The tilting range adjustment device for the backrest in the chair according to any one of 3 above. 第２の操作レバーの回動軸と作動アームの軸とを、１対の平歯車をもって互いに連係した請求項４記載の椅子における背凭れの傾動範囲調節装置。5. The tilting range adjustment device for a backrest in a chair according to claim 4 , wherein the pivot shaft of the second operating lever and the shaft of the operating arm are linked to each other by a pair of spur gears. 作動アームに、それが一方の限度まで回動させられたとき、支基内に設けられた軸に弾性係合して、その位置に保持するようにした弾性係合片を設けた請求項４または５記載の椅子における背凭れの傾動範囲調節装置。The operating arm, when it is rotated until one of the limit, and elastically engaged to the shaft provided in the support base, according to claim 4 in which a resilient engagement piece which is adapted to hold in that position Or a tilting range adjusting device for the backrest of the chair according to 5 ; 支基の両側壁に設けた左右方向を向く筒体内に、左右１対の筒軸を回転自在に配設し、両筒軸の外端部を左右１対の背杆の前端部に固着するとともに、内端部に、同一方向を向く左右１対のアームの基端部を固嵌し、両アームの先端部に左右方向を向く軸を貫設し、前記両アームの一側方に、前記軸の一端部に当接することにより、前記アームの一方向への回動を規制する第１の規制部材を配設し、かつ前記両アームの他側方に、前記軸の他端部に当接することにより、前記アームの他方向への回動を規制する第２の規制部材を配設した請求項１〜６のいずれかに記載の椅子における背凭れの傾動範囲調節装置。A pair of left and right cylinder shafts are rotatably disposed in the left and right cylinders provided on both side walls of the support base, and the outer ends of both cylinder shafts are fixed to the front ends of the left and right pair of dorsal fins. In addition, the base end portions of a pair of left and right arms facing the same direction are fixedly fitted to the inner end portion, a shaft facing the left and right direction is penetrating through the distal end portions of both arms, A first restricting member that restricts rotation of the arm in one direction is disposed by contacting the one end of the shaft, and the other end of the shaft is disposed on the other side of the both arms. The backrest tilt range adjusting device for a chair according to any one of claims 1 to 6 , wherein a second restricting member that restricts rotation of the arm in the other direction by contact is provided. 左右の筒軸内に、左右方向を向くトーションバーを挿通して、その両端部を左右の背杆にそれぞれ固着し、かつ左右の筒軸の内端間において、前記トーションバーの中央部に調整板の基端部を固定し、左右１対のアームとその先端部の軸とにより挾まれた空間内に、前記調整板の先端部の角度を調節する角度調節手段を配設した請求項７記載の椅子における背凭れの傾動範囲調節装置。Insert a torsion bar that faces in the left-right direction into the left and right tube shafts, and fix both ends to the left and right dorsal fins, and adjust the center of the torsion bar between the inner ends of the left and right tube shafts. fixing the base end portion of the plate, in the sandwiched by a pair of left and right arms and the axis of the distal portion space, according to claim 7 which is disposed an angle adjusting means for adjusting the angle of the tip portion of the adjusting plate A device for adjusting the tilting range of the backrest in the chair described.

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